JP2002324044A - コンピュータシステムおよびノード並びにコンピュータシステムにおけるデータ受信方法およびデータ送信方法 - Google Patents

コンピュータシステムおよびノード並びにコンピュータシステムにおけるデータ受信方法およびデータ送信方法

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JP2002324044A
JP2002324044A JP2001127137A JP2001127137A JP2002324044A JP 2002324044 A JP2002324044 A JP 2002324044A JP 2001127137 A JP2001127137 A JP 2001127137A JP 2001127137 A JP2001127137 A JP 2001127137A JP 2002324044 A JP2002324044 A JP 2002324044A
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JP2001127137A
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Toru Ishizaki
透 石嵜
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各ノードにおいて、受信バッファの使用効率を
向上させる一方で、レイテンシ性能を劣化させることな
く送受信処理量を削減して連続送信性能を向上させ、こ
れにより、既存のリソースを効率的に使用しながら高速
なデータ送受信を実現し、ひいてはコンピュータシステ
ム全体の処理性能の向上をはかる。 【解決手段】ノード10Aが、受信データを格納するた
めの受信バッファ11と、この受信バッファ11の領域
を管理するための管理部12とをそなえて構成され、受
信バッファ11において、1回の受信処理で得られる受
信データを格納すべき受信バッファ領域11aが、分離
可能な複数のブロック11bから構成されるとともに、
管理部12が、受信処理後に、複数のブロック11bの
うち受信データを格納されていない空きブロック11b
を回収し、その空きブロック11bを他の受信バッファ
領域11aとして再利用するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して複数のノードを相互に通信可能に接続することによ
って構成されるコンピュータシステム、および、同コン
ピュータシステムを構成するノード、並びに、そのコン
ピュータシステムにおいてノード間でデータを送受信す
るための方法に関する。近年、ネットワーク上のコンピ
ュータシステムにおいて、ネットワークに接続される各
ノード(CPU,周辺装置等)によるデータ送受信の高
速化に対する要望は高まっている。このため、既存のリ
ソースを使用しながら従来よりも高速なデータ送受信を
実現する技術を開発することは、極めて重要になってい
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ネットワーク上のコンピュータ
システムにおいては、複数のノードがネットワークを介
し相互に通信可能に接続されている。ここで、ノードと
は、ネットワークに通信可能に接続されている機器を総
称するもので、例えばCPU,ホストコンピュータ,端
末装置,ルータ,周辺装置など、情報や通信の処理機能
を有する要素をモデル化したものである。
【0003】このようなコンピュータシステムでは、ノ
ード間でデータの送受信を行なう場合、以下のようなチ
ケット制御が一般的に行なわれている。つまり、受信側
ノードは、データ受信態勢が整うと、送信側ノードに対
してチケットを発行する。送信側ノードは、受信側ノー
ドから発行されたチケットをもっていない場合、受信側
ノードへデータを送信することができないようになって
おり、受信側ノードからチケットを受け取ると、データ
を受信側ノードへ送信する。
【0004】受信側ノードにおいて、送信側ノードから
データを受信すると、そのデータを受信バッファに格納
してからアプリケーションに渡している。その際、受信
バッファに格納されたデータ(受信データ)を、所定の
領域にコピーしてアプリケーションに渡すか、もしく
は、受信バッファ全体を受信系から切り離してアプリケ
ーションに渡している。
【0005】ただし、受信データをコピーする前者の手
法では、データ量が多くなるとそのコピー処理がボトル
ネックとなり処理効率の低下を招く要因になるため、余
計なデータコピーを行なわなくて済む、後者の手法(受
信バッファを受信系から切り離す手法)が採用される場
合が多い。この後者の手法では、受信データがアプリケ
ーション側で不要になるまで受信バッファに保持され、
その間、受信側ノードは、送信側ノードに対してチケッ
トを発行しない。そして、アプリケーション側で受信デ
ータが不要になった時点で、受信側ノードは、送信側ノ
ードにチケットを発行する。
【0006】一方、送信側ノードにおいては、従来、レ
イテンシ(送信待ち時間)を最小にするために、送信す
べきデータ(送信データ)が発生すると、送受信用のリ
ソースに余裕がある限り、即時にその送信データの送信
命令を発行する手法が採用される場合が多い。ただし、
送信命令が発行されるのは、受信側ノードからチケット
が発行されている時である。送信側ノードが受信側ノー
ドからのチケットを有していない場合、送信データは、
送信命令を発行されることなく、チケットを受け取るま
で所定の領域に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た受信側ノードでは、受信データが不要になるまで受信
バッファ全体を使用し続けることになるため、受信デー
タの量が少なく受信バッファの大半の領域が未使用であ
っても、その領域を一切使用することができず、受信バ
ッファの使用効率が大きく低下するという課題があっ
た。
【0008】また、上述した送信側ノードでは、連続的
に発生する各送信データに対し送信命令を発行している
ので、送信データを一括して送信する場合に比べ送受信
処理量が極めて多くなり、処理性能(連続送信性能)の
低下を招いている。また、受信側ノードからチケットが
発行されていれば、ノード間のネットワーク処理(送受
信処理)が送信側ノード内でのCPU処理に追い付いて
いなくても送信命令が次々発行されてしまう。このと
き、ネットワーク処理がCPU処理に追い付いていない
のだから、送信命令をいくら早く発行しても意味がな
く、結局、上述のような処理性能の低下を招いているだ
けである。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、各ノードにおいて、受信バッファの使用効率
を向上させる一方で、レイテンシ性能を劣化させること
なく送受信処理量を削減して連続送信性能を向上させ、
これにより、既存のリソースを効率的に使用しながら高
速なデータ送受信を実現し、ひいてはコンピュータシス
テム全体の処理性能の向上をはかることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンピュータシステム(請求項1)は、ネ
ットワークを介して複数のノードを相互に通信可能に接
続することによって構成されるもので、各ノードが、受
信データを格納するための受信バッファと、該受信バッ
ファの領域を管理するための管理部とをそなえて構成さ
れ、該受信バッファにおいて、1回の受信処理で得られ
る受信データを格納すべき受信バッファ領域が、分離可
能な複数のブロックから構成されるとともに、該管理部
が、該受信処理後に、該複数のブロックのうち該受信デ
ータを格納されていない空きブロックを回収し、該空き
ブロックを他の受信バッファ領域として再利用すること
を特徴としている。する、コンピュータシステム。この
とき、該管理部が、該受信処理後に、該受信データを格
納されているブロックを該受信バッファから切り離し、
切り離された該ブロックの該受信データをアプリケーシ
ョンに渡す(請求項2)。
【0011】本発明のコンピュータシステム(請求項
3)は、ネットワークを介して複数のノードを相互に通
信可能に接続することによって構成されるものであっ
て、各ノードが、送信命令を、該送信命令によって送信
すべき送信データとともに保持する送信キューと、該送
信キューに保持されている送信命令の数を計数するカウ
ンタと、該カウンタによる計数値が所定値以上の時に同
一宛先の送信データをまとめながら該送信データを一時
的に保持する待機キューと、該カウンタによる計数値に
応じて該送信キューおよび該待機キューの状態を制御す
るとともに、該送信データに対する送信命令の発行を制
御する制御部とをそなえて構成され、該制御部が、該カ
ウンタによる計数値が該所定値未満の時に発生した送信
データに対して送信命令を発行し、該送信命令を該送信
データとともに該送信キューにエンキューする一方、該
カウンタによる計数値が該所定値以上の時に発生した送
信データに対しては送信命令を発行することなく該送信
データを該待機キューにエンキューして同一宛先の送信
データ毎にまとめ、該カウンタによる計数値が所定値未
満になった時点で、該待機キューでまとめられた該送信
データに対する送信命令を一括して発行し、該送信デー
タを、該送信命令とともに該待機キューから該送信キュ
ーにエンキューすることを特徴としている。
【0012】本発明のノード(請求項4,5)は、ネッ
トワークに通信可能に接続されコンピュータシステムを
構成するものであって、上述した受信バッファおよび管
理部をそなえたことを特徴としている。また、本発明の
ノード(請求項6)は、ネットワークに通信可能に接続
されコンピュータシステムを構成するものであって、上
述した送信キュー,カウンタ,待機キューおよび制御部
をそなえたことを特徴としている。さらに、本発明のノ
ード(請求項7)は、上述した受信バッファ,管理部,
送信キュー,カウンタ,待機キューおよび制御部をそな
えたことを特徴としている。
【0013】本発明のデータ送信方法(請求項8)は、
ネットワークに通信可能に接続されコンピュータシステ
ムを構成する各ノードにおいて、他のノードからデータ
を受信する方法であって、1回の受信処理で得られる受
信データを格納すべき受信バッファ領域を、複数のブロ
ックに分離し、該受信処理後に、該複数のブロックのう
ち該受信データを格納されていない空きブロックを回収
し、該空きブロックを他の受信バッファ領域として再利
用することを特徴としている。このとき、該受信処理後
に、該受信データを格納されているブロックを該受信バ
ッファから切り離して、切り離された該ブロックの該受
信データをアプリケーションに渡す(請求項9)。
【0014】本発明のデータ送信方法(請求項10)
は、ネットワークに通信可能に接続されコンピュータシ
ステムを構成する各ノードから、他のノードへデータを
送信する方法であって、各ノードに、上述した送信キュ
ー,カウンタおよび待機キューをそなえておき、該カウ
ンタによる計数値が該所定値未満の時に発生した送信デ
ータに対して送信命令を発行し、該送信命令を該送信デ
ータとともに該送信キューにエンキューする一方、該カ
ウンタによる計数値が該所定値以上の時に発生した送信
データに対しては送信命令を発行することなく該送信デ
ータを該待機キューにエンキューして同一宛先の送信デ
ータ毎にまとめ、該カウンタによる計数値が所定値未満
になった時点で、該待機キューでまとめられた該送信デ
ータに対する送信命令を一括して発行し、該送信データ
を、該送信命令とともに該待機キューから該送信キュー
にエンキューすることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 〔1〕第1実施形態の説明 図1は本発明の第1実施形態としてのコンピュータシス
テムおよびノード(受信側ノード)の原理的な構成を示
すブロック図、図2はそのノード(受信側ノード)の機
能構成を具体的に示すブロック図である。
【0016】図1に示すように、第1実施形態のコンピ
ュータシステムは、ネットワーク40を介して複数のノ
ード10,10Aを相互に通信可能に接続することによ
って構成されている。ここで、ノード10,10Aは、
前述した通り、ネットワーク40に通信可能に接続され
ている機器を総称するもので、例えばCPU,ホストコ
ンピュータ,端末装置,ルータ,周辺装置など、情報や
通信の処理機能を有する要素をモデル化したものであ
る。
【0017】なお、図1では、特に、コンピュータシス
テムを構成する複数のノード10,10Aのうち、本発
明のデータ受信方法を適用されたノード(受信側ノー
ド)10Aの原理的な構成(データ受信系の構成)が示
されている。図1では、ノード10Aのデータ受信系の
構成のみが図示され、データ送信系の図示は省略されて
いる。このデータ送信系は、従来通りのものであって
も、第2実施形態にて後述する送信側ノード10Bと同
様のものであってもよい。また、ノード10は、ノード
10Aと同様の機能、および、第2実施形態において後
述する送信側ノード10Bと同様の機能のうちの少なく
とも一方を有するものであってもよいし、これらの機能
をどちらも有していない従来通りのものであってもよ
い。
【0018】図1に示すように、受信側ノード10A
は、他ノード10からの受信データを格納するための受
信バッファ11と、この受信バッファ11の領域を管理
するための管理部12とをそなえて構成されている。そ
して、受信バッファ11においては、1回の受信処理で
得られる受信データを格納すべき受信バッファ領域11
aが、分離可能な複数のバッファブロック11bから構
成されている。
【0019】また、管理部12は、データ受信処理後
に、複数のバッファブロック11bのうち受信データを
格納されていない空きバッファブロック11bを回収
し、その空きバッファブロック11bを他の受信バッフ
ァ領域11aとして再利用するように、各バッファブロ
ック11bを管理する機能を有している。さらに、管理
部12は、データ受信処理後に、受信データを格納され
ているバッファブロック11bを受信バッファ11から
切り離し、切り離されたバッファブロック11bの受信
データをアプリケーションに渡すように、各バッファブ
ロック11bを管理する機能を有している。
【0020】ついで、ノード(受信側ノード)10A
の、より具体的な機能構成について、図2を参照しなが
ら説明する。この図2において、B1〜B12が、それ
ぞれ、バッファブロック11b(図1参照)に対応する
もので、これらのバッファブロックB1〜B12によ
り、受信バッファ11(図1参照)が構成される。ま
た、本実施形態では、2つのバッファブロック(B1と
B2;B3とB4;B5とB6;B7とB8;B9とB
10;B11とB12)によって、1回の受信処理で得
られる受信データを格納すべき、1つの受信バッファ領
域11aが構成される。各受信バッファ領域11aの容
量は、ノード10のMTU(Maximum Transfer Unit:最
大転送単位)に応じて設定される。さらに、図2におい
て、バッファブロックB1には受信データD1が格納さ
れ、バッファブロックB2〜B12は空となっている。
【0021】また、図2に示すノード10Aは、上述し
た受信バッファ11(バッファブロックB1〜B12)
のほか、CPU(Central Processing Unit)20Aお
よびNIC(Network Interface Card)30Aをそなえ
て構成されている。ここで、CPU20Aは、上述した
管理部12(図1参照)としての機能(受信完了割り込
みスレッド;図4参照)を果たすほか、アプリケーショ
ンによる処理(アプリケーションスレッド;図3参照)
を実行するものである。また、NIC30Aは、ノード
10Aとネットワーク40との間のインタフェース機能
を果たすもので、他ノード10からデータを受信すると
そのデータを空き状態の受信バッファ領域11aに格納
し、そのデータの受信を完了するとCPU20Aに対し
て受信完了割り込みをかけるものである。
【0022】そして、図2に示す受信側ノード10Aに
おいて、バッファブロックB1〜B12は、CPU20
A(管理部12)により、各バッファブロックB1〜B
12の状態に応じて、以下に説明する3種類のキュー構
造体(受信待ちキュー構造体21,空きブロック用キュ
ー構造体22,アプリケーション用キュー構造体23)
のいずれかに保持される。
【0023】受信待ちキュー構造体21〔dst(destinat
ion)1,dst2,…〕は、リモートノード単位(ノード10
毎)にそなえられ、NIC30Aに対しデータの受信先
などを示すために使用される。各受信待ちキュー構造体
21では、対応するノード10からの受信データを格納
するための受信バッファ領域11aが待機している。
【0024】空きブロック用キュー構造体22(free1,
free2,…)は、それぞれ受信待ちキュー構造体21(ds
t1,dst2,…)に対応してそなえられ、空き状態のバッフ
ァブロック11bを保持しておくものである。各キュー
構造体22に1つの受信バッファ領域11a分の空きバ
ッファブロック11b(ここでは2つの空きバッファブ
ロック11b)が溜まると、CPU20Aは、その空き
バッファブロック11bを受信バッファ領域11aとし
て、キュー構造体22から、対応する受信待ちキュー構
造体21へ移すようになっている。
【0025】アプリケーション用キュー構造体23〔ad
dr(address)1,addr2,…〕は、それぞれソケット(トラ
ンスポート層レベルの宛先)単位にそなえられ、受信デ
ータを、CPU20Aで動作するアプリケーションに渡
すべく、その受信データを格納するバッファブロック1
1bを、受信バッファ11から分離して保持するもので
ある。
【0026】なお、図2では、バッファブロックB1お
よびB2によって構成されていた1つの受信バッファ領
域11aに対し、受信データDがバッファブロックB1
のみに書き込まれた場合が示されている。従って、受信
データを書き込まれなかったバッファブロックB2は、
空きブロック用キュー構造体22(free1)へ移される
一方、受信データDを書き込まれたバッファブロックB
1は、アプリケーション用キュー構造体23(addr1)
へ移されている。
【0027】上述したキュー構造体21〜23はいずれ
もCPU20A(管理部12)の管理下にある。そし
て、実際には、各バッファブロック11bが、上述した
キュー構造体21〜23のうちのいずれに属しているか
については、CPU20Aによりリストを用いて管理さ
れ、特に、空きブロック用キュー構造体22に属するバ
ッファブロック11bを管理するリストのことをフリー
リストと呼ぶ。さらに、受信待ちキュー構造体21は、
リモートノード単位でなく、ソケット単位に実装しても
よい。
【0028】次に、図3および図4を参照しながら、上
述のごとく構成された受信側ノード10Aの動作につい
て説明する。ここで、図3は第1実施形態におけるアプ
リケーションスレッドの動作を説明するためのフローチ
ャート(ステップS11〜S16)、図4は第1実施形
態における受信完了割り込みスレッドの動作を説明する
ためのフローチャート(ステップS21〜S25)であ
る。
【0029】CPU20Aによって実行されるアプリケ
ーションスレッドでは、アプリケーションによる処理
が、アプリケーション用キュー構造体23に保持された
データに基づいて実行される(ステップS11)。その
処理に伴い、データが不要になりそのデータの入ってい
るバッファブロック11bが不要になると(ステップS
12)、CPU20Aは、その不要なバッファブロック
11bをフリーリストにつないで(登録して)アプリケ
ーション用キュー構造体23から空きブロック用キュー
構造体22に移す(ステップS13)。
【0030】この後、CPU20Aは、空きブロック用
キュー構造体22内に、再利用できるバッファブロック
11bがあるか否かを判断する(ステップS14)。再
利用できるバッファブロック11bがある場合(ステッ
プS14のYESルート)、つまり、図2に示す例では
空き状態のバッファブロック11bが2個以上貯まって
いる場合、CPU20Aは、2つのバッファブロック1
1bを1つの受信バッファ領域11aとして再利用し、
NIC30Aによって受信データを書き込むことができ
るようその受信バッファ領域11aを受信待ちキュー構
造体21にセットする(ステップS15)。
【0031】受信バッファ領域11aをセットした後、
もしくは、再利用できるバッファブロック11bが無い
と判断された場合(ステップS14のNOルート)、C
PU20Aは、次のアプリケーション処理を実行する
(ステップS16)。一方、NIC30Aは、データ受
信処理を完了するとCPU20Aに対して受信完了割り
込みをかけ、CPU20Aによる受信完了割り込みスレ
ッドを起動する。この受信完了割り込みスレッドでは、
CPU20Aは、NIC30Aによって受信されたデー
タを格納された受信バッファ領域11aを、データの入
っているバッファブロック11bと、データの入ってい
ないバッファブロック(空きブロック)11bとに分け
る(ステップS21)。
【0032】この後、CPU20Aは、空き状態のバッ
ファブロック11bをフリーリストにつないで(登録し
て)、受信待ちキュー構造体21から空きブロック用キ
ュー構造体22に移す(ステップS22)。そして、C
PU20Aは、ステップS14と同様、空きブロック用
キュー構造体22内に、再利用できるバッファブロック
11bがあるか否かを判断する(ステップS23)。再
利用できるバッファブロック11bがある場合(ステッ
プS23のYESルート)、CPU20Aは、ステップ
S15と同様、2つのバッファブロック11bを1つの
受信バッファ領域11aとして再利用し、NIC30A
によって受信データを書き込むことができるようその受
信バッファ領域11aを受信待ちキュー構造体21にセ
ットする(ステップS24)。
【0033】受信バッファ領域11aをセットした後、
もしくは、再利用できるバッファブロック11bが無い
と判断された場合(ステップS23のNOルート)、C
PU20Aは、データの入っているバッファブロック1
1bを、受信バッファ11から切り離し、受信待ちキュ
ー構造体21からアプリケーション用キュー構造体23
へ移すことにより、その受信データをアプリケーション
に渡してから(ステップS25)、受信完了割り込みス
レッドを終了する。
【0034】このように、本発明の第1実施形態によれ
ば、1つの受信バッファ領域11aが複数のバッファブ
ロック11bに分かれているため、小さいデータを何度
受信し空のバッファブロック11bが多数生じても、そ
の空のバッファブロック11bを集め直ぐに受信バッフ
ァ領域11aとして再利用することができる。空のバッ
ファブロック11bは、違う宛先(addr1,addr2,…)の
ものであっても、集められて受信バッファ領域11aと
することができる。
【0035】従って、受信バッファ11(バッファブロ
ック11b)の使用効率が大幅に向上し、ノード10A
でデータを受信する際、既存のリソースを効率的に使用
しながら高速なデータ送受信を実現することができ、ひ
いては、そのノード10Aを含むコンピュータシステム
全体の処理性能が大幅に向上することになる。なお、第
1実施形態では、2つのバッファブロック11bにより
1つの受信バッファ領域11aが構成される場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、3以上のバッファブロック11bにより1つの受信
バッファ領域11aを構成してもよい。
【0036】〔2〕第2実施形態の説明 図5は本発明の第2実施形態としてのコンピュータシス
テムおよびノード(送信側ノード)の原理的な構成を示
すブロック図、図6はそのノード(送信側ノード)の機
能構成を具体的に示すブロック図である。
【0037】図5に示すように、第2実施形態のコンピ
ュータシステムは、ネットワーク40を介して複数のノ
ード10,10Bを相互に通信可能に接続することによ
って構成されている。ここで、ノード10,10Bも、
前述した通り、ネットワーク40に通信可能に接続され
ている機器を総称するもので、例えばCPU,ホストコ
ンピュータ,端末装置,ルータ,周辺装置など、情報や
通信の処理機能を有する要素をモデル化したものであ
る。
【0038】なお、図5では、特に、コンピュータシス
テムを構成する複数のノード10,10Bのうち、本発
明のデータ送信方法を適用されたノード(送信側ノー
ド)10Bの原理的な構成(データ受信系の構成)が示
されている。図5では、ノード10Bのデータ送信系の
構成のみが図示され、データ受信系の図示は省略されて
いる。このデータ受信系は、従来通りのものであって
も、第1実施形態にて前述した受信側ノード10Aと同
様のものであってもよい。
【0039】図5に示すように、送信側ノード10B
は、送信キュー15,カウンタ16,待機キュー17お
よび制御部18を有して構成されている。送信キュー1
5は、送信命令を、その送信命令によって送信すべき送
信データとともに保持するものであり、カウンタ15
は、送信キュー15に保持されている送信命令の数を計
数するものであり、待機キュー17は、カウンタ16に
よる計数値が所定値以上の時に、同一宛先の送信データ
をまとめながらその送信データを一時的に保持するもの
である。
【0040】また、制御部18は、カウンタ16による
計数値に応じて送信キュー15および待機キュー17の
状態を制御するとともに、送信データに対する送信命令
の発行を制御するもので、以下のような機能を有してい
る。つまり、制御部18は、カウンタ16による計数値
が所定値未満の時に発生した送信データに対して送信命
令を発行し、その送信命令を送信データとともに送信キ
ュー15にエンキューする機能を有している。
【0041】さらに、制御部18は、カウンタ16によ
る計数値が所定値以上の時に発生した送信データに対し
ては、送信命令を発行することなくその送信データを待
機キュー17にエンキューして同一宛先の送信データ毎
にまとめ、カウンタ16による計数値が所定値未満にな
った時点で、待機キュー17でまとめられた送信データ
に対する送信命令を一括して発行し、まとめられた送信
データを送信命令とともに待機キュー17から送信キュ
ー15にエンキューする機能を有している。
【0042】ついで、ノード(送信側ノード)10B
の、より具体的な機能構成について、図6を参照しなが
ら説明する。この図6において、D1〜D8は、それぞ
れ、送信データそのもの、または、その送信データを格
納されたバッファを示している。また、図6に示すノー
ド10Bは、CPU(制御部)20B,送信待ちキュー
構造体25,カウンタ26,送信命令発行待ちキュー構
造体27およびNIC30Bをそなえて構成されてい
る。
【0043】ここで、CPU20Bは、上述した制御部
18としての機能(送信完了割り込みスレッド;図8参
照)を果たすほか、アプリケーションによる処理(アプ
リケーションスレッド;図7参照)を実行するものであ
る。また、NIC30Bは、ノード10Bとネットワー
ク40との間のインタフェース機能を果たすもので、他
ノード10へのデータ送信を完了するとCPU20Bに
対して送信完了割り込みをかけるものである。
【0044】送信待ちキュー構造体25〔src(source)
1,src2,…〕は、図5における送信キュー15に対応す
るものであって、リモートノード単位(ノード10毎)
にそなえられ、送信命令を、その送信命令によって送信
すべき送信データ(バッファ)とともに、NIC30A
が送信するまで貯めておくものである。図6において、
送信待ちキュー構造体25(src1)には2つの送信命令
が保持され、送信待ちキュー構造体25(src2)には1
つの送信命令が保持されている。送信待ちキュー構造体
25(src1)に保持された2つの送信命令のうち一方は
データD1,D2に対して発行されたものであり、他方
はデータD4に対して発行されたものである。また、送
信待ちキュー構造体25(src2)に保持された送信命令
は、データD3に対して発行されたものである。
【0045】カウンタ26〔cntr(counter)1,cntr2,
…〕は、図5におけるカウンタ16に対応するものであ
って、リモートノード単位、つまり送信待ちキュー構造
体25毎にそなえられ、各送信待ちキュー構造体25
に、何個の送信命令が保持されているかを計数するもの
である。
【0046】送信命令発行待ちキュー構造体27〔addr
(address)1,addr2,…〕は、図5における待機キュー1
7に対応するものであって、ソケット(トランスポート
層レベルの宛先)単位にそなえられ、カウンタ26によ
る計数値が所定値以上である場合に、同一宛先の送信デ
ータをまとめながら一時的に貯めておくものである。図
6において、送信命令発行待ちキュー構造体27(addr
1)には、同一宛先の送信データD5,D6がまとめら
れた状態で保持されており、送信命令発行待ちキュー構
造体27(addr2)には、同一宛先の送信データD7,
D8がまとめられた状態で保持されている。
【0047】上述したキュー構造体25,27およびカ
ウンタ26はいずれもCPU20B(制御部18)の管
理下にある。そして、実際には、バッファD1〜D8
が、それぞれ、上述したキュー構造体25,27のうち
のいずれに属しているかについては、CPU20Bによ
りリストを用いて管理される。なお、送信待ちキュー構
造体25は、リモートノード単位でなく、ソケット単位
に実装してもよい。また、本実施形態では、カウンタ2
6を、送信待ちキュー構造体25毎にそなえているが、
NIC単位に実装してもよい。その場合、カウンタ26
は、NIC単位で、送信命令をカウントすることにな
る。
【0048】次に、図7および図8を参照しながら、上
述のごとく構成された送信側ノード10Bの動作につい
て説明する。ここで、図7は第2実施形態におけるアプ
リケーションスレッドの動作を説明するためのフローチ
ャート(ステップS31〜S37)、図8は第2実施形
態における送信完了割り込みスレッドの動作を説明する
ためのフローチャート(ステップS41〜S43)であ
る。
【0049】CPU20Bによって実行されるアプリケ
ーションスレッドでは、アプリケーション処理によって
送信データが生成され送信要求が発行されると(ステッ
プS31)、CPU20Bは、送信先ノードに対応した
カウンタ26をチェックし、このカウンタ26による計
数値(送信先ノードに対応した送信待ちキュー構造体2
5で待機している送信命令の数)が所定値以上であるか
否かを判断する(ステップS32)。
【0050】カウンタ26による計数値が所定値未満で
ある場合(ステップS32のNOルート)、CPU20
Bは、カウンタ26を1だけカウントアップしてから
(ステップS33)、ステップS31で生成された送信
データに対する送信命令を発行するとともに、NIC3
0Bによって送信データを送信することができるよう、
その送信命令と送信データとを送信待ちキュー構造体2
5にセットする(ステップS34)。この後、CPU2
0Bは、次のアプリケーション処理を実行する(ステッ
プS37)。
【0051】カウンタ26による計数値が所定値以上で
ある場合(ステップS32のYESルート)、CPU2
0Bは、ステップS31で生成された送信データを、送
信先に応じた送信命令発行待ちキュー構造体27にエン
キューし(ステップS35)、その送信データの送信要
求をペンディングしてその送信データに対する送信命令
を発行しない(ステップS36)。この後、CPU20
Bは、次のアプリケーション処理を実行する(ステップ
S37)。なお、ステップS35において、送信データ
は、同一宛先の送信データ毎にまとめられる。
【0052】一方、NIC30Bは、データ送信処理を
完了するとCPU20Bに対して送信完了割り込みをか
け、CPU20Bによる送信完了割り込みスレッドを起
動する。NIC30Bにより1つの送信命令の処理を完
了した時点で、送信待ちキュー構造体25における送信
命令が1つ減少することになる。そこで、送信完了割り
込みスレッドでは、CPU20Bは、送信命令発行待ち
キュー構造体27の状態をチェックし、ペンディング中
の送信データの有無を確認する(ステップS41)。
【0053】ペンディング中の送信データが有る場合
(ステップS41のYESルート)、CPU20Bは、
その送信データに対する送信命令を発行し、その送信命
令を送信待ちキュー構造体25にエンキューするととも
に、NIC30Bによって送信データを送信することが
できるよう、送信データを送信命令発行待ちキュー構造
体27から送信待ちキュー構造体25にセットしてから
(ステップS42)、送信完了割り込みスレッドを終了
する。
【0054】このとき、NIC30Bによる送信処理完
了時点で、送信待ちキュー構造体25における送信命令
が1つ減少しているが、その減少に応じて、ペンティン
グ中の送信データに対する送信命令が送信待ちキュー構
造体25に直ちにエンキューされるため、送信待ちキュ
ー構造体25における送信命令の数、即ちカウンタ26
による計数値は、上記所定値のまま変化しない。
【0055】また、送信命令発行待ちキュー構造体27
から送信待ちキュー構造体25に移される送信データ
は、前述した通り、ペンディング中に発生した同一宛先
の送信データを、ひとまとめにしたものとなっている。
例えば図6において、NIC30Bにより送信待ちキュ
ー構造体25(src1)の送信データD1,D2が送信さ
れ、送信待ちキュー構造体25(src1)における送信命
令(送信データ)が1だけ減ると、送信命令発行待ちキ
ュー構造27(addr1)でペンティング中の送信データ
D5,D6に対する送信命令が一括して発行され、ひと
まとめにされた送信データD5,D6が、直ちに送信命
令発行待ちキュー構造体27から送信待ちキュー構造体
25に移される。
【0056】ペンディング中の送信データが無い場合
(ステップS41のNOルート)、つまり、送信命令発
行待ちキュー構造体27から送信待ちキュー構造体25
へ移すべき送信データが存在しない場合、CPU20B
は、対応するカウンタ26による計数値を1だけカウン
トダウンしてから(ステップS43)、送信完了割り込
みスレッドを終了する。
【0057】このように、本発明の第2実施形態によれ
ば、ノード10Bにおいて、カウンタ26による計数値
が所定値以上となった場合、例えば連続送信等により送
受信処理量が極めて多くなり送信待ちキュー構造体25
に未処理の送信命令が多く溜まっている場合、送信命令
発行待ちキュー構造体27において送信データが同一宛
先毎にまとめられ、カウンタ26による計数値が所定値
未満になった時点で、送信命令発行待ちキュー構造体2
7における送信データに対する送信命令が発行され、そ
の送信データが、送信待ちキュー構造25に移されてか
ら一括して送信される。
【0058】従って、ノード10Bからデータを送信す
る際、レイテンシ性能を全く劣化させることなく送受信
処理量を大幅に削減して連続送信性能を向上させること
ができ、既存のリソースを効率的に使用しながら高速な
データ送受信を実現することができ、ひいては、そのノ
ード10Bを含むコンピュータシステム全体の処理性能
が大幅に向上することになる。
【0059】〔3〕その他 なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実
施することができる。上述した本発明の特徴である受信
処理と送信処理とをそれぞれ異なるノードにおいて実行
する場合について説明しているが、一つのノードにおい
て、第1実施形態で説明した受信処理と第2実施形態で
説明した送信処理との両方を実行してもよい。これによ
り、相乗効果が得られ、コンピュータシステム上でのデ
ータ送受信がさらに高速化され、ひいては、そのノード
を含むコンピュータシステム全体の処理性能をさらに高
めることができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のコンピュ
ータシステム(請求項1〜3)およびノード(請求項4
〜7)、並びに、コンピュータシステムにおけるデータ
受信方法(請求項8,9)およびデータ送信方法(請求
項10)によれば、以下のような効果ないし利点を得る
ことができる。
【0061】(1)ノードにおいて、1回の受信で使用
する受信バッファ領域が複数のブロックに分離可能にな
っているので、データ受信後に使用されていないブロッ
ク(受信データを格納されていない空きブロック)を即
時に回収して他の受信バッファ領域として再利用するこ
とができるので、受信バッファの使用効率が大幅に向上
する。従って、各ノードでデータを受信する際、既存の
リソースを効率的に使用しながら高速なデータ送受信を
実現することができ、ひいては、そのノードを含むコン
ピュータシステム全体の処理性能が大幅に向上すること
になる(請求項1,4,7,8)。このとき、受信デー
タを格納しているブロックのみが受信バッファから切り
離されてアプリケーションに渡され、アプリケーション
側では、通常通り、その受信データを利用した処理が実
行される(請求項2,5,9)。
【0062】(2)ノードにおいて、カウンタによる計
数値が所定値以上となった場合、例えば連続送信等によ
り送受信処理量が極めて多くなり送信キューに未処理の
送信命令が多く溜まっている場合、待機キューにおいて
送信データが同一宛先ごとにまとめられ、カウンタによ
る計数値が所定値未満になった時点で、待機キューの送
信データが一括して送信される。従って、各ノードから
データを送信する際、レイテンシ性能を全く劣化させる
ことなく送受信処理量を大幅に削減して連続送信性能を
向上させることができ、既存のリソースを効率的に使用
しながら高速なデータ送受信を実現することができ、ひ
いては、そのノードを含むコンピュータシステム全体の
処理性能が大幅に向上することになる(請求項3,6,
7,10)。
【0063】(3)ノードにおいて本発明の受信処理と
送信処理とを組み合わせることにより、相乗効果が得ら
れ、コンピュータシステム上でのデータ送受信がさらに
高速化され、ひいては、そのノードを含むコンピュータ
システム全体の処理性能をさらに高めることができる
(請求項7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのコンピュータシ
ステムおよびノード(受信側ノード)の原理的な構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのコンピュータシ
ステムを構成するノード(受信側ノード)の機能構成を
具体的に示すブロック図である。
【図3】第1実施形態におけるアプリケーションスレッ
ドの動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】第1実施形態における受信完了割り込みスレッ
ドの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態としてのコンピュータシ
ステムおよびノード(送信側ノード)の原理的な構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態としてのコンピュータシ
ステムを構成するノード(送信側ノード)の機能構成を
具体的に示すブロック図である。
【図7】第2実施形態におけるアプリケーションスレッ
ドの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】第2実施形態における送信完了割り込みスレッ
ドの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 ノード 10A 受信側ノード 10B 送信側ノード 11 受信バッファ 11a 受信バッファ領域 11b バッファブロック 12 管理部 15 送信キュー 16 カウンタ 17 待機キュー 18 制御部 20A CPU(管理部) 20B CPU(制御部) 21 受信待ちキュー構造体 22 空きブロック用キュー構造体 23 アプリケーション用キュー構造体 25 送信待ちキュー構造体(送信キュー) 26 カウンタ 27 送信命令発行待ちキュー構造体(待機キュー) 30A,30B NIC(Network Interface Card) 40 ネットワーク B1〜B12 バッファブロック

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して複数のノードを相
    互に通信可能に接続することによって構成されるコンピ
    ュータシステムであって、 各ノードが、受信データを格納するための受信バッファ
    と、該受信バッファの領域を管理するための管理部とを
    そなえて構成され、 該受信バッファにおいて、1回の受信処理で得られる受
    信データを格納すべき受信バッファ領域が、分離可能な
    複数のブロックから構成されるとともに、 該管理部が、該受信処理後に、該複数のブロックのうち
    該受信データを格納されていない空きブロックを回収
    し、該空きブロックを他の受信バッファ領域として再利
    用することを特徴とする、コンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 該管理部が、該受信処理後に、該受信デ
    ータを格納されているブロックを該受信バッファから切
    り離し、切り離された該ブロックの該受信データをアプ
    リケーションに渡すことを特徴とする、請求項1記載の
    コンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 ネットワークを介して複数のノードを相
    互に通信可能に接続することによって構成されるコンピ
    ュータシステムにおいて、 各ノードが、 送信命令を、該送信命令によって送信すべき送信データ
    とともに保持する送信キューと、 該送信キューに保持されている送信命令の数を計数する
    カウンタと、 該カウンタによる計数値が所定値以上の時に、同一宛先
    の送信データをまとめながら該送信データを一時的に保
    持する待機キューと、 該カウンタによる計数値に応じて該送信キューおよび該
    待機キューの状態を制御するとともに、該送信データに
    対する送信命令の発行を制御する制御部とをそなえて構
    成され、 該制御部が、 該カウンタによる計数値が該所定値未満の時に発生した
    送信データに対して送信命令を発行し、該送信命令を該
    送信データとともに該送信キューにエンキューする一
    方、 該カウンタによる計数値が該所定値以上の時に発生した
    送信データに対しては送信命令を発行することなく該送
    信データを該待機キューにエンキューして同一宛先の送
    信データ毎にまとめ、該カウンタによる計数値が所定値
    未満になった時点で、該待機キューでまとめられた該送
    信データに対する送信命令を一括して発行し、該送信デ
    ータを、該送信命令とともに該待機キューから該送信キ
    ューにエンキューすることを特徴とする、コンピュータ
    システム。
  4. 【請求項4】 ネットワークに通信可能に接続されコン
    ピュータシステムを構成するノードであって、 受信データを格納するための受信バッファと、 該受信バッファの領域を管理するための管理部とをそな
    え、 該受信バッファにおいて、1回の受信処理で得られる受
    信データを格納すべき受信バッファ領域が、分離可能な
    複数のブロックから構成されるとともに、 該管理部が、該受信処理後に、該複数のブロックのうち
    該受信データを格納されていない空きブロックを回収
    し、該空きブロックを他の受信バッファ領域として再利
    用することを特徴とする、ノード。
  5. 【請求項5】 該管理部が、該受信処理後に、該受信デ
    ータを格納されているブロックを該受信バッファから切
    り離し、切り離された該ブロックの該受信データをアプ
    リケーションに渡すことを特徴とする、請求項4記載の
    ノード。
  6. 【請求項6】 ネットワークに通信可能に接続されコン
    ピュータシステムを構成するノードであって、 送信命令を、該送信命令によって送信すべき送信データ
    とともに保持する送信キューと、 該送信キューに保持されている送信命令の数を計数する
    カウンタと、 該カウンタによる計数値が所定値以上の時に、同一宛先
    の送信データをまとめながら該送信データを一時的に保
    持する待機キューと、 該カウンタによる計数値に応じて該送信キューおよび該
    待機キューの状態を制御するとともに、該送信データに
    対する送信命令の発行を制御する制御部とをそなえ、 該制御部が、 該カウンタによる計数値が該所定値未満の時に発生した
    送信データに対して送信命令を発行し、該送信命令を該
    送信データとともに該送信キューにエンキューする一
    方、 該カウンタによる計数値が該所定値以上の時に発生した
    送信データに対しては送信命令を発行することなく該送
    信データを該待機キューにエンキューして同一宛先の送
    信データ毎にまとめ、該カウンタによる計数値が所定値
    未満になった時点で、該待機キューでまとめられた該送
    信データに対する送信命令を一括して発行し、該送信デ
    ータを、該送信命令とともに該待機キューから該送信キ
    ューにエンキューすることを特徴とする、ノード。
  7. 【請求項7】 ネットワークに通信可能に接続されコン
    ピュータシステムを構成するノードであって、 受信データを格納するための受信バッファと、 該受信バッファの領域を管理するための管理部と、 送信命令を、該送信命令によって送信すべき送信データ
    とともに保持する送信キューと、 該送信キューに保持されている送信命令の数を計数する
    カウンタと、 該カウンタによる計数値が所定値以上の時に、同一宛先
    の送信データをまとめながら該送信データを一時的に保
    持する待機キューと、 該カウンタによる計数値に応じて該送信キューおよび該
    待機キューの状態を制御するとともに、該送信データに
    対する送信命令の発行を制御する制御部とをそなえ、 該受信バッファにおいて、1回の受信処理で得られる受
    信データを格納すべき受信バッファ領域が、分離可能な
    複数のブロックから構成され、 該管理部が、該受信処理後に、該複数のブロックのうち
    該受信データを格納されていない空きブロックを回収
    し、該空きブロックを他の受信バッファ領域として再利
    用し、 該制御部が、 該カウンタによる計数値が該所定値未満の時に発生した
    送信データに対して送信命令を発行し、該送信命令を該
    送信データとともに該送信キューにエンキューする一
    方、 該カウンタによる計数値が該所定値以上の時に発生した
    送信データに対しては送信命令を発行することなく該送
    信データを該待機キューにエンキューして同一宛先の送
    信データ毎にまとめ、該カウンタによる計数値が所定値
    未満になった時点で、該待機キューでまとめられた該送
    信データに対する送信命令を一括して発行し、該送信デ
    ータを、該送信命令とともに該待機キューから該送信キ
    ューにエンキューすることを特徴とする、ノード。
  8. 【請求項8】 ネットワークに通信可能に接続されコン
    ピュータシステムを構成する各ノードにおいて、他のノ
    ードからデータを受信する方法であって、 1回の受信処理で得られる受信データを格納すべき受信
    バッファ領域を、複数のブロックに分離し、 該受信処理後に、該複数のブロックのうち該受信データ
    を格納されていない空きブロックを回収し、 該空きブロックを他の受信バッファ領域として再利用す
    ることを特徴とする、コンピュータシステムにおけるデ
    ータ受信方法。
  9. 【請求項9】 該受信処理後に、該受信データを格納さ
    れているブロックを該受信バッファから切り離して、切
    り離された該ブロックの該受信データをアプリケーショ
    ンに渡すことを特徴とする、請求項8記載のコンピュー
    タシステムにおけるデータ受信方法。
  10. 【請求項10】 ネットワークに通信可能に接続されコ
    ンピュータシステムを構成する各ノードから、他のノー
    ドへデータを送信する方法であって、 各ノードに、送信命令を、該送信命令によって送信すべ
    き送信データとともに保持する送信キューと、該送信キ
    ューに保持されている送信命令の数を計数するカウンタ
    と、該カウンタによる計数値が所定値以上の時に同一宛
    先の送信データをまとめながら該送信データを一時的に
    保持する待機キューとをそなえておき、 該カウンタによる計数値が該所定値未満の時に発生した
    送信データに対して送信命令を発行し、該送信命令を該
    送信データとともに該送信キューにエンキューする一
    方、 該カウンタによる計数値が該所定値以上の時に発生した
    送信データに対しては送信命令を発行することなく該送
    信データを該待機キューにエンキューして同一宛先の送
    信データ毎にまとめ、該カウンタによる計数値が所定値
    未満になった時点で、該待機キューでまとめられた該送
    信データに対する送信命令を一括して発行し、該送信デ
    ータを、該送信命令とともに該待機キューから該送信キ
    ューにエンキューすることを特徴とする、コンピュータ
    システムにおけるデータ送信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012176797A1 (ja) * 2011-06-24 2012-12-27 パナソニック株式会社 通信システム
US9026734B2 (en) 2010-12-07 2015-05-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Memory system and data deleting method

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