JP2002322843A - 鍵開閉システム - Google Patents

鍵開閉システム

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JP2002322843A
JP2002322843A JP2001129073A JP2001129073A JP2002322843A JP 2002322843 A JP2002322843 A JP 2002322843A JP 2001129073 A JP2001129073 A JP 2001129073A JP 2001129073 A JP2001129073 A JP 2001129073A JP 2002322843 A JP2002322843 A JP 2002322843A
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closing system
opening
chaos
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Shigeru Yoshimori
茂 吉森
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KINASHI DENKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触で扉等を施錠、解錠可能で、かつ高精
度な施錠管理制御を比較的安価に実現可能なカオス信号
を用いた鍵開閉システムを提供する。 【解決手段】 電子鍵1は、認証記憶部4でその所有者
及び個人に係る個人識別認証信号を作成し、混合器6は
光信号と混合させ、この混合信号を電子錠カオス信号発
生部7でカオス信号を混合させて秘匿送信信号を形成
し、送信部7から電子錠10に送信する。電子錠10
は、受信した秘匿送信信号8をディジタル化し、電子錠
カオス信号発生部14でディジタル化した信号から発生
させたカオス信号を用いて復号器15で個人識別認証信
号を取り出す。比較判定部17で、取り出した個人認証
情報と情報記憶部16に記憶させてある個人認証番号を
比較認証し、二つの情報が一致した場合は解錠信号を、
不一致の場合は施錠信号を発生させて解錠、施錠制御を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物等の施錠機
構を無線で開閉制御する鍵開閉システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】通常、
集合住宅の共同玄関や保全性を確保することが必要な場
所の出入口等には施錠機構及び施錠装置を用い、所有者
や居住者の確認、識別を行い、識別結果に基づいて扉の
解・施錠制御が行われており、このような解・施錠制御
を行う技術が種々提案されている。例えば特許第259
1708号公報に開示された錠前装置は、特定構造の鍵
を複数用い、錠部材へ挿入して回転させることによって
解錠を行う構成のものである。
【0003】この従来の技術の構成は、鍵と錠の構成を
複数で構成することにより、特殊な工具による不正な解
錠を防止しようとするものであるが、鍵穴の形状から鍵
を複製することができ、複製錠によって解錠されてしま
う可能性がある。
【0004】また、特許第2690741号公報に開示
されたテンキー式ロックシステムは、暗証番号をキー操
作により入力し、その情報と予め記憶されている情報を
比較し、両者が一致したときに解錠するという構成のも
のである。ところが、この構成では、暗証番号を忘れて
しまった場合に解錠が不可能になり、またそのような場
合の非常時番号をセットした場合や告知する段階で第三
者に番号が漏れやすいとういう欠点がある。
【0005】さらに、特許第2659468号公報に開
示された非接触カード式自動改札装置や特開平11−0
62342号公報に開示された磁気カード式電子錠装置
は、情報を記憶した携帯用のICカードや磁気カードを
所有し、施錠装置や施錠機構の感知エリアにおいてカー
ド情報を送受信し、処理判定や比較判定を行うことによ
り施錠の可否を識別するという構成のものである。これ
らの方式は、容易にID番号の複製はできないものの、
完全な暗号化が不可能であり、ID番号や磁気配列情報
を解析してカードを複製することが可能であり、複製し
たカードで解錠が可能になり、やはりセキュリティーの
問題を完全に解決することが困難であるという問題があ
る。
【0006】高いセキュリティーを実現する方法として
は、たとえば特許第2964221号公報に開示された
指紋登録方法及び指紋照合入退室管理システムがある。
これらのシステムは、個人の指紋を情報として記憶し、
比較照合することにより施錠入出管理を行うものであ
り、個人の体系や特徴を識別コードにしているため解錠
のためのコードを複写することは極めて困難であるが、
システムを設置する際のコストが高価である等の欠点が
ある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点にかんがみ、
非接触で扉等を施錠、解錠可能で、かつ高精度な施錠管
理制御を比較的安価に実現可能な鍵開閉システムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
鍵開閉システムは、上記目的を達成するために、個人識
別情報を記憶する手段、該記憶手段から得た個人識別情
報信号とカオス信号搬送波とを混合しかつ上記個人識別
情報信号の隠蔽を行って秘匿送信信号とする手段、及び
該秘匿送信信号を送信する手段を有する電子鍵と、上記
秘匿送信信号を受信する手段、上記個人識別情報と対応
すべき認証番号を記憶する手段、上記秘匿送信信号から
上記カオス信号を除去して上記個人情報識別信号を復号
化する手段、及び該復号化した個人情報識別信号を上記
認証番号と比較照合する手段を有する電子錠とからな
り、上記比較照合手段による比較照合結果に応じて解・
施錠制御を行うことを特徴とする。すなわち、カオス波
形は一見雑音のように見えることや、カオス信号を用い
ていることが分かっていてもカオス信号を発生させる法
則を同定することが非常に困難であること、さらには発
生させる法則がわかったとしてもカオス特有の初期値敏
感性によりカオス信号発生に必要な初期値まで極めて正
確に同定しなければ同一の信号を得ることはできない特
徴があることを利用している。
【0009】同請求項2に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、個人識別情報とするカオス信号
を発生させる手段及び該カオス信号を秘匿送信信号とし
て送信する手段を有する電子鍵と、上記秘匿送信信号を
受信する手段、上記個人識別情報とするカオス信号と対
応すべきカオス信号を発生させる手段、及び上記受信手
段で受信したカオス信号と上記発生手段で発生させたカ
オス信号を比較照合する手段を有する電子錠とからな
り、上記比較照合手段による比較照合結果に応じて解・
施錠制御を行うことを特徴とする。
【0010】同請求項3に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項1または2の鍵開閉シス
テムにおいて、上記秘匿送信信号の搬送波に可視光、可
視光以外の光、電波のいずれかを用いて上記電子鍵と上
記電子錠間の上記送受信を行うことを特徴とする。
【0011】同請求項4に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項1ないし3のいずれかの
鍵開閉システムにおいて、上記電子錠を機械的または電
子的な施錠機構を有する扉等の施錠箇所に設置し、上記
施錠機構の解・施錠制御を行うことを特徴とする。
【0012】同請求項5に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項1ないし4のいずれかの
鍵開閉システムにおいて、上記電子鍵及び電子錠がとも
にカオス信号を発生させる手段を有することを特徴とす
る。
【0013】同請求項6に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項5の鍵開閉システムにお
いて、上記両カオス信号発生手段がカオス初期値を書き
換え可能に記憶する初期値記憶手段を有することを特徴
とする。
【0014】同請求項7に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項1ないし6のいずれかの
鍵開閉システムにおいて、上記電子鍵と電子錠が、毎解
錠制御時に異なるカオス信号を発生させて解・施錠制御
を行う手段を有することを特徴とする。
【0015】同請求項8に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項1ないし7のいずれかの
鍵開閉システムにおいて、上記電子錠が、開閉情報時間
等の動作情報を記憶する開閉動作記憶手段と、該開閉動
作記憶手段が記憶している上記動作情報を読み出して外
部へ出力する手段を有することを特徴とする。
【0016】同請求項9に係る鍵開閉システムは、上記
目的を達成するために、請求項5ないし8のいずれかの
鍵開閉システムにおいて、上記認証番号記憶手段と上記
部初期値記憶手段の記憶内容を読み出して外部装置へ出
力する手段と、外部装置から入力される上記認証番号に
係る信号とカオス初期値の書き換えデータを読み込む手
段を有することを特徴とする。
【0017】同請求項10に係る鍵開閉システムは、上
記目的を達成するために、請求項9の鍵開閉システムに
おいて、上記認証番号信号とカオス初期値の閲覧、編
集、データ消去、書き込み及び監視と、上記開閉動作記
憶手段が記憶している上記動作情報の閲覧、消去及び監
視を行うシステム監視装置を上記出力手段と上記読み込
み手段に信号線で接続してなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係るカオス信号を用
いた鍵開閉システムの第1実施形態を示すブロック図で
ある。電子鍵1は、各回路部に電力を供給する電源部2
と、スイッチを押して送信信号の開始信号を発生させる
送信信号開始制御部3と、この電子鍵1の所有者及び個
人認証情報を記憶していて、これらの情報から個人識別
認証信号を作成する認証記憶部4と、光電素子からなる
安定した光を発信させる光発信部5と、信号の混合器6
と、RCL素子及びオペアンプや接合トランジスタやF
ET等の半導体回路等からなり、カオス信号を発生させ
る電子鍵カオス信号発生部7と、秘匿送信信号8を電子
錠10へ送信する送信部9で構成してある。
【0019】認証記憶部4にはROMを使用でき、光発
信部5にはレーザダイオードLDを使用できる。混合器
6は光信号と個人識別認証信号を混合させる、この混合
器6によって作成した混合信号を電子錠カオス信号発生
部7でカオス信号を混合させて秘匿送信信号を形成して
送信部7へ送り、送信部7はこれを電子錠10に送信す
る。
【0020】電子錠10は、電子鍵1から送信された秘
匿送信信号8をフォトダイオードで受光する受信部11
と、電子鍵1の各回路部に電力を供給する電源部12
と、CPUとDSP素子及びRCL素子からなり受信し
た秘匿送信信号をディジタル化するサンプリング部13
と、ソフトウェアまたは電子回路でカオス信号を作成す
る電子錠カオス信号発生部14と、ディジタル化した信
号から発生させたカオス信号を用いて個人識別認証信号
を取り出す復号器15と、所有者及び個人認証情報を記
憶している情報記憶部16と、復号器15により取り出
した個人識別認証信号からの個人認証情報と情報記憶部
16に記憶してある個人認証番号を比較認証し、その結
果である判定信号を送出する比較判定部17と、比較判
定部17の判定信号より上述した二つの情報が一致した
場合は解錠信号を発生させて解錠制御を行い、情報が不
一致の場合は施錠信号を発生させて施錠制御を行う施錠
制御部18で構成してあり、非接触による解・施錠制御
が可能なものとなっている。
【0021】なお上記実施形態においては、電子鍵1内
の光発信部5に可視光を発生させる光電素子を用いてい
るため、電子鍵1と電子錠2間の送受信は可視光による
が、本発明はこれに限定されず、可視光以外の波長の光
を用いたり、あるいは電波を用いたりすることが可能で
ある。電波を用いる場合、電子錠10内の受信部11を
平面アンテナ等で構成すればよい。
【0022】図2は、本実施形態の鍵開閉システムの使
用例の構成図で、建造物20の扉21(または施錠を必
要とする箇所)の開閉制御として設置した場合を示すも
のである。この例ではシステム利用者がそれぞれの電子
鍵1の所有者に対する所有者及び個人認証情報を設定
し、電子鍵1内部の認証記憶部4に記憶させ、同様の情
報を扉21のあるいは建造物20の壁内に設置した電子
錠10内部の情報記憶部16に記憶させ扉21に設けた
施錠装置30の開閉を制御する。もちろん施錠装置30
には電子的に制御駆動可能なものを用いる。
【0023】所有者22は扉21の前で電子鍵1の発信
開始スイッチを押し、発信開始制御部3から光発信部5
へ情報信号作成の開始信号を送信し、開始信号を受信し
た光発信部5は認証記憶部4から個人認証信号を呼び出
し、混合器6で混合信号を作成し、電子鍵カオス発生部
7へ作成完了信号及び混合信号を送信する。電子鍵カオ
ス発生部7では作成したカオス信号を用いて混合信号6
を秘匿送信信号8に変換し、送信部9から電子錠10の
受信部11へ送信する。受信部11で受信した秘匿送信
信号8はサンプリング部13でディジタル化し、電子鍵
1からのカオス信号と同種の時系列を共有したカオス信
号を電子錠カオス信号発生部14で作成し、復号器15
で秘匿送信信号8を復号化し、これによって得た個人識
別認証信号を比較判定部17へ送る。比較判定部17
は、情報記憶部16にあらかじめ登録してある所有者及
び個人認証番号を随時検索して比較判定を行い、情報記
憶部16に記憶されている情報と一致する情報を得た場
合、施錠制御部18へ情報一致信号を送信し、不一致の
場合には情報不一致信号を送信する。施錠制御部18
は、比較判定部17からの送信信号を受信して施錠の判
定を行い、施錠装置30の開・閉制御を行う。
【0024】電子錠10の施錠制御部18による施錠の
制御を、所有者及び個人の認証情報が一致したときの開
制御信号だけ制御するようにしてもよい。すなわち施錠
箇所の開閉状態は、常時は閉状態を維持し、施錠制御部
18から開制御信号を送出したときのみ施錠箇所を解錠
させるものとする。もちろん電子錠10の施錠制御部1
8が、比較判定部17からの情報一致信号を受信時に施
錠装置が開いている状態の場合には閉制御を行い、施錠
装置が閉まっている状態で情報一致信号を受信した場合
には開制御を行うように構成できる。
【0025】なお、上記実施形態に係る鍵開閉システム
の電子錠10を公知の施錠装置に内蔵させることももち
ろん可能である。この場合、電子錠10の施錠制御部1
8からの制御信号により公知の施錠装置を監視すること
になり、電子錠10内の施錠制御部18から開制御を指
示する制御信号が送出された場合には、扉等に装備した
公知の施錠装置の鍵穴に鍵を挿入すること及びドアノブ
を回転させ、電子錠10内の施錠制御部18から閉制御
を指示する制御信号が送出された場合には、鍵穴の鍵が
挿入されてもドアノブを固定して回転できないように制
御することになる。
【0026】また上記実施形態システムは、集合住宅の
共同玄関や金庫扉等に用いた場合にも上述のように所有
者及び個人認証を行い、扉の解・施錠制御を行うことが
できる。
【0027】さらに、本実施形態システムにおいては、
電子鍵カオス信号発生部7や電子錠カオス信号発生部1
4を電子回路により構成してソフトウェアにより構成し
ても、いずれでもよい。すなわち、両カオス信号発生部
7、14ともに電子回路を用いても、一方に電子回路
を、他方にソフトウェアを用いた構成としてもよい。
【0028】図3は、本発明に係る鍵開閉システムの第
2実施形態を示すブロック図である。本実施形態のシス
テムは、電子鍵1及び電子錠10のカオス信号発生部
7、14をともにソフトウェアでカオス信号を発生させ
る構成としたものである。両カオス信号発生部7、14
内にはRAMを使用した初期値記憶部7a、14aを内
蔵し、図示せぬ外部装置と接続して記憶内容を書き換
え、電子鍵1と電子錠10が共に同様の初期値により同
種の時系列のカオス信号を共有するようになっている。
【0029】なお、電子鍵1と電子錠10間で対になる
ように複数のカオス初期値を記憶する初期値記憶部を有
する構成とすることもできる。この構成の場合、電子鍵
1のカオス信号発生部7にROMを使用して設けた複数
の初期値記憶部に複数のカオス初期値を記憶させ、カオ
ス信号発生時にこれら複数の初期値から選択してカオス
信号を発生させる。
【0030】その他の構成、変形例、動作等については
先の実施形態と同様であるので、先の実施形態と共通す
る部分に同一の符号を付すにとどめ、重複する説明は省
略する。なお以下の実施形態においても同様である。
【0031】図4は、本発明に係る鍵開閉システムの第
3実施形態を示すブロック図である。本実施形態のシス
テムは、鍵開閉システムの利用者が要求する開閉制御を
電子鍵1の操作で選択でき、電子鍵1はこの要求に対す
る秘匿送信信号8を電子錠10に送信し、電子錠10は
受信した信号から利用者の要求を取り出して開閉制御を
判断し、施錠装置を制御する。
【0032】本実施形態システムで用いる電子鍵1は、
送信制御部3による制御内容を開制御または閉制御のど
ちらにするかを利用者が選択可能とするために、開制御
スイッチ3aと閉制御スイッチ3bを有する。利用者は
電子錠10に要求する開・閉制御に対応するどちらかの
スイッチを押して送信信号の開始信号と、開または閉要
求信号を発生させることになる。認証記憶部4は、利用
者が要求する開・閉制御に対応する個人識別認証信号を
2種類記憶するように構成する。電子錠には既述の構成
のものを用いればよい。
【0033】図5は、図4の実施形態の変形例を示すブ
ロック図である。本例は、利用者が要求する開閉制御に
対応して別の時系列を有するカオス信号を用いる。両ス
イッチ3a、3bはカオス電子鍵信号を発生部7にも接
続し、利用者の要求に対応した秘匿送信信号を発生させ
る。
【0034】図6は、本発明に係る鍵開閉システムの第
4実施形態を示すブロック図である。本実施形態システ
ムは、電子鍵1と電子錠10間で送受信を行って、互い
の初期値記憶部7a、14aを同様の時系列を共有する
カオス信号を発生するカオス初期値に書き換え可能とし
たものである。電子鍵1には先の実施形態の電子錠が備
える受信部11、サンプリング部13、復号器15を付
加し、同様に電子錠10には先の実施形態の電子錠1が
備える送信開始制御部3、光発信部5、混合器6、送信
部を付加して構成してある。
【0035】電子鍵1から秘匿送信信号8を送信して、
これを受信した電子錠10で個人認証情報が一致して
開、閉制御が行われると、電子錠10の初期値記憶部1
4aに記憶していて、開閉制御に用いたカオス信号と異
なる時系列を有するカオス信号を発生するカオス初期値
を、書き換え信号と共に秘匿信号8を送信するのと同様
の手法を用いて電子錠10の送信部9から電子鍵1へ送
信する。この書き換え信号を受信部11により受信した
電子鍵1は、電子錠10と同様の手法を用いてカオス初
期値と書き換え信号を取り出し、初期値記憶部7aに記
憶しているカオス初期値を電子錠10から送信されたカ
オス初期値に書き換える。
【0036】図7は、本発明に係る鍵開閉システムの第
5実施形態を示すブロック図である。本実施形態システ
ムは、電子鍵1内部の認証記憶部4及び電子鍵カオス信
号発生部7と、電子錠10内の情報記憶部16に記憶済
みの所有者及び個人の認証情報と電子錠カオス信号発生
部14とを、外部装置によって読み出し、それらの内容
の閲覧と、任意の所有者及び個人の認証情報とカオス初
期値を容易に書き換え設定可能のデータ読み出し書き換
え部30、31を搭載したものである。
【0037】本実施形態では、例えば開閉扉を使用した
り通過したり所有者及び個人の認証情報が変更された場
合に、データ読み出し書き換え部30、31から任意の
外部装置に接続し、外部装置内で所有者及び個人認証情
報の閲覧を行い、情報の編集を行った後に同じくデータ
読み出し書き換え部30、31から電子鍵1内の認証記
憶部4や電子錠10内の情報記憶部16の所有者及び個
人認証情報を迅速かつ容易に書き換え得るようになる。
また、データ読み出し書き換え部30、31から任意の
外部装置に接続し、外部装置内のRAMに記憶されてい
るカオス初期値及びカオス信号の閲覧を行い、情報の編
集を行った後に同じくデータ読み出し書き換え部30、
31から電子鍵1内及び電子錠10内のカオス信号発生
部7、14のカオス初期値を迅速かつ容易に書き換え得
る。
【0038】図8は、本発明に係る鍵開閉システムの第
6実施形態を示すブロック図である。本実施形態システ
ムは、電子錠10に日時機能とメモリ等からなる開閉動
作記憶部40を付加し、任意の設定時間内に扉の開閉時
刻や扉を動作させた所有者及び個人認証情報を随時開閉
動作記憶部40に記憶、保存可能とするとともに、電子
錠10とシステム監視用のシステム制御装置50を信号
線51〜53で接続し、システム制御装置50からの制
御操作で常時所有者及び個人認証情報の閲覧、編集、デ
ータ消去、書き込みと開閉動作記憶部からの閲覧、消去
を可能としたものである。この構成とすることにより、
複数の人が利用する扉等をシステム制御装置で一括管理
し、所有者や個人認証情報の変更や開閉動作の確認等が
遠隔で容易に操作、確認できる。
【0039】なお、以上説明してきた実施形態において
用いた電子鍵を、図9に示す電子鍵1のように光発信部
5と電子鍵カオス信号発生部7の配置を交換した構成と
してもよい。図9に示す電子鍵1は付加的構成要素を有
していないが、もちろん第2〜第6実施形態のものと同
様の構成とすることができる。
【0040】図10は、本発明に係る鍵開閉システムの
第7実施形態を示すブロック図である。本実施形態シス
テムは、カオス信号を所有者及び個人の認証信号として
用いたものである。カオス信号は複製が非常に困難なの
で、これを所有者及び個人識別番号として用いれば、セ
キュリティーにおいての信頼性を高く保ったまま図示の
ように装置構成を簡略化し得る。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び2に係る鍵開閉システム
は、以上説明してきたようなものなので、電子鍵の各回
路部を集積化することで小型化、低価格化を可能とする
とともに複製が困難なカオス信号を混合した秘匿送信信
号を用いて電子鍵と電子錠の情報を非接触で送受信する
ことにより、同様の時系列を共有する電子鍵と電子錠の
組み合わせのみ制御可能となり、高信頼性のセキュリテ
ィーを備えた解・施錠制御ができ、非接触のため鍵穴を
必要とせず、ピッキング等などの犯罪に対しても強い高
信頼性を有するという効果を奏する。
【0042】請求項3に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
秘匿送信信号の搬送波に可視光を用いて信号の伝搬を狭
範囲とすることで第三者による盗聴防止が図れるととも
に、人間の目によって電子鍵からの信号の存在を容易に
確認できるので、電子錠の受信部への送信が簡単に行え
るという効果を奏する。また秘匿送信信号の搬送波に可
視光以外の波長の光を用いて電子鍵からの信号の送信を
視認出来ないようにすることで、錠の存在を第三者が確
認することを困難にするという効果や、秘匿送信信号の
搬送波に電波を用いて、電子鍵と電子錠間の遠隔操作や
一つの電子鍵によって複数の電子錠に同時に秘匿信号の
送信を可能にするという効果を奏する。
【0043】請求項4に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
鍵穴やドアノブを制御してセキュリティーの強化を図れ
るという効果を奏する。
【0044】請求項5に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
電子鍵及び電子錠に設けるカオス信号発生手段を両者共
にソフトウェアを用いて同様の時系列を共有すること、
あるいは両者共に電子回路を用いて、送信時に時系列を
変化させることが可能になり、高いセキュリティーが得
られるという効果を奏する。
【0045】請求項6に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
電子鍵及び電子錠のカオス信号発生手段に設けた初期値
記憶部に同じ初期値を記憶させ、カオス信号を発生させ
ることで、任意の時期に初期値記憶部の記憶内容を更新
して定期的にカオス時系列信号を変化させるようになる
という効果を奏する。
【0046】請求項7に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
開閉制御を行う毎に電子鍵と電子錠のカオス初期値を書
き換えて同様の時系列を共有することにより、毎回異な
るカオス信号を用いて開閉制御を行え、非常に高いセキ
ュリティーが得られるという効果を奏する。
【0047】請求項8に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
鍵開閉システムの設置箇所の入出記録を容易に閲覧する
ことが可能となり、入出記録をデータベース化すること
によって解・施錠制御の記録を残せるようになり、また
開閉管理が容易になるという効果を奏する。
【0048】請求項9に係る鍵開閉システムは、以上説
明してきたようなものなので、上記共通の効果に加え、
所有者及び個人認証番号を読み出し、外部装置で編集
し、電子鍵及び電子錠の各認証番号記憶手段へ書き換え
を行えるようになり、設置後の所有者変更、所有者やシ
ステム管理者から鍵の変更要求等に対して迅速かつ容易
に対応できるようになるという効果を奏する。
【0049】請求項10に係る鍵開閉システムは、以上
説明してきたようなものなので、上記共通の効果に加
え、信号線でシステム監視装置からの遠隔操作で常時所
有者及び個人認証番号の閲覧等や監視を行うことによ
り、迅速に任意の鍵を使用不可能にすることや、定期的
な所有者及び個人認証番号の変更、所有者不在時の扉開
閉動作等の監視を常時行い、鍵の偽造や紛失や盗難等に
よる犯罪を未然に防止することが容易に行えるようにな
り、セキュリティー対策をも容易に施せるようになると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカオス信号を用いた鍵開閉システ
ムの第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の本実施形態の鍵開閉システムの使用例の
構成図である。
【図3】本発明に係る鍵開閉システムの第2実施形態を
示すブロック図である。
【図4】本発明に係る鍵開閉システムの第3実施形態を
示すブロック図である。
【図5】図4の実施形態の変形例を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明に係る鍵開閉システムの第4実施形態を
示すブロック図である。
【図7】本発明に係る鍵開閉システムの第5実施形態を
示すブロック図である。
【図8】本発明に係る鍵開閉システムの第6実施形態を
示すブロック図である。
【図9】電子錠の変形例を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る鍵開閉システムの第7実施形態
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電子鍵 2 電源部 3 送信信号開始制御部 3a 開制御スイッチ 3b 閉制御スイッチ 4 認証記憶部 5 光発信部 6 混合器 7 電子鍵カオス信号発生部 7a、14a 初期値記憶部 8 秘匿送信信号 9 送信部 10 電子錠 11 受信部 12 電源部 13 サンプリング部 14 電子錠カオス信号発生部 15 復号器 16 情報記憶部 17 比較判定部 18 施錠制御部 20 建造物 21 扉 22 所有者 30 施錠装置 30、31 データ読み出し書き換え部 40 開閉動作記憶部 50 システム制御装置 51〜53 信号線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人識別情報を記憶する手段、該記憶手
    段から得た個人識別情報信号とカオス信号搬送波とを混
    合しかつ上記個人識別情報信号の隠蔽を行って秘匿送信
    信号とする手段、及び該秘匿送信信号を送信する手段を
    有する電子鍵と、上記秘匿送信信号を受信する手段、上
    記個人識別情報と対応すべき認証番号を記憶する手段、
    上記秘匿送信信号から上記カオス信号を除去して上記個
    人情報識別信号を復号化する手段、及び該復号化した個
    人情報識別信号を上記認証番号と比較照合する手段を有
    する電子錠とからなり、上記比較照合手段による比較照
    合結果に応じて解・施錠制御を行うことを特徴とする鍵
    開閉システム。
  2. 【請求項2】 個人識別情報とするカオス信号を発生さ
    せる手段及び該カオス信号を秘匿送信信号として送信す
    る手段を有する電子鍵と、上記秘匿送信信号を受信する
    手段、上記個人識別情報とするカオス信号と対応すべき
    カオス信号を発生させる手段、及び上記受信手段で受信
    したカオス信号と上記発生手段で発生させたカオス信号
    を比較照合する手段を有する電子錠とからなり、上記比
    較照合手段による比較照合結果に応じて解・施錠制御を
    行うことを特徴とする鍵開閉システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の鍵開閉システムにお
    いて、上記秘匿送信信号の搬送波に可視光、可視光以外
    の光、電波のいずれかを用いて上記電子鍵と上記電子錠
    間の上記送受信を行うことを特徴とする鍵開閉システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの鍵開閉シ
    ステムにおいて、上記電子錠を機械的または電子的な施
    錠機構を有する扉等の施錠箇所に設置し、上記施錠機構
    の解・施錠制御を行うことを特徴とする鍵開閉システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの鍵開閉シ
    ステムにおいて、上記電子鍵及び電子錠がともにカオス
    信号を発生させる手段を有することを特徴とする鍵開閉
    システム。
  6. 【請求項6】 請求項5の鍵開閉システムにおいて、上
    記両カオス信号発生手段がカオス初期値を書き換え可能
    に記憶する初期値記憶手段を有することを特徴とする鍵
    開閉システム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの鍵開閉シ
    ステムにおいて、上記電子鍵と電子錠が、毎解錠制御時
    に異なるカオス信号を発生させて解・施錠制御を行う手
    段を有することを特徴とする鍵開閉システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかの鍵開閉シ
    ステムにおいて、上記電子錠が、開閉情報時間等の動作
    情報を記憶する開閉動作記憶手段と、該開閉動作記憶手
    段が記憶している上記動作情報を読み出して外部へ出力
    する手段を有することを特徴とする鍵開閉システム。
  9. 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれかの鍵開閉シ
    ステムにおいて、上記認証番号記憶手段と上記部初期値
    記憶手段の記憶内容を読み出して外部装置へ出力する手
    段と、外部装置から入力される上記認証番号に係る信号
    とカオス初期値の書き換えデータを読み込む手段を有す
    ることを特徴とする鍵開閉システム。
  10. 【請求項10】 請求項9の鍵開閉システムにおいて、
    上記認証番号信号とカオス初期値の閲覧、編集、データ
    消去、書き込み及び監視と、上記開閉動作記憶手段が記
    憶している上記動作情報の閲覧、消去及び監視を行うシ
    ステム監視装置を上記出力手段と上記読み込み手段に信
    号線で接続してなることを特徴とする鍵開閉システム。
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