JP2002320871A - 湿式粉砕方法 - Google Patents
湿式粉砕方法Info
- Publication number
- JP2002320871A JP2002320871A JP2001129293A JP2001129293A JP2002320871A JP 2002320871 A JP2002320871 A JP 2002320871A JP 2001129293 A JP2001129293 A JP 2001129293A JP 2001129293 A JP2001129293 A JP 2001129293A JP 2002320871 A JP2002320871 A JP 2002320871A
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- solid
- pump
- liquid mixture
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 終末沈降速度が毎秒0.02m以上の粒子
[濃度変化測定法で測定した固体粒子の重量平均径(d
p50)をストークス径に換算して求めることができる。
又、重量平均径(dp50)は、アンドレアゼンピペット
法で測定することができる。]を含むスラリーの貯槽か
ら、配管、送液用ポンプを経由して、媒体攪拌ミルによ
り湿式粉砕する際、上記ポンプが閉塞することがない湿
式粉砕方法の提供。 【解決手段】 上記の終末沈降速度が毎秒0.02m以
上の粒子を含むスラリーの貯槽1から送液用ポンプ2入
口までの配管5内に、前記スラリーを構成する液体を充
満させる湿式粉砕方法。
[濃度変化測定法で測定した固体粒子の重量平均径(d
p50)をストークス径に換算して求めることができる。
又、重量平均径(dp50)は、アンドレアゼンピペット
法で測定することができる。]を含むスラリーの貯槽か
ら、配管、送液用ポンプを経由して、媒体攪拌ミルによ
り湿式粉砕する際、上記ポンプが閉塞することがない湿
式粉砕方法の提供。 【解決手段】 上記の終末沈降速度が毎秒0.02m以
上の粒子を含むスラリーの貯槽1から送液用ポンプ2入
口までの配管5内に、前記スラリーを構成する液体を充
満させる湿式粉砕方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿式粉砕方法に関
し、詳しくは、固液混合物を媒体攪拌ミルにより湿式粉
砕する方法に関するものである。
し、詳しくは、固液混合物を媒体攪拌ミルにより湿式粉
砕する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体粒子を含む固液混合物を媒体
攪拌ミルにより湿式粉砕する際は、固液混合物を、その
貯槽から、送液用ポンプを経由して媒体攪拌ミルに送液
されている。
攪拌ミルにより湿式粉砕する際は、固液混合物を、その
貯槽から、送液用ポンプを経由して媒体攪拌ミルに送液
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、終末沈
降速度が毎秒0.02m以上の固体粒子を含む固液混合
物の湿式粉砕では、上記固液混合物の貯槽からポンプ入
口までの配管内が空の状態であるため、送液開始時に配
管内に固体粒子が沈降して、ポンプの入口付近で固体粒
子濃度が高くなり、固体粒子が送液用ポンプを閉塞して
しまい、固液混合物を媒体攪拌ミルに送液できないとい
う問題点があった。
降速度が毎秒0.02m以上の固体粒子を含む固液混合
物の湿式粉砕では、上記固液混合物の貯槽からポンプ入
口までの配管内が空の状態であるため、送液開始時に配
管内に固体粒子が沈降して、ポンプの入口付近で固体粒
子濃度が高くなり、固体粒子が送液用ポンプを閉塞して
しまい、固液混合物を媒体攪拌ミルに送液できないとい
う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決すべく鋭意検討した結果、固液混合物を構成する
液体を上記配管内に充満させると、上記問題点が解決で
きることを見出して、本発明を完成した。
を解決すべく鋭意検討した結果、固液混合物を構成する
液体を上記配管内に充満させると、上記問題点が解決で
きることを見出して、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、終末沈降速度が毎秒0.
02m以上の固体粒子を含む固液混合物を媒体攪拌ミル
により湿式粉砕する方法であって、上記固液混合物の貯
槽から、送液用ポンプ入口までの配管内に前記固液混合
物を構成する液体を充満させた状態で、固液混合物を媒
体攪拌ミルに送液することを特徴とする湿式粉砕方法を
提供するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
02m以上の固体粒子を含む固液混合物を媒体攪拌ミル
により湿式粉砕する方法であって、上記固液混合物の貯
槽から、送液用ポンプ入口までの配管内に前記固液混合
物を構成する液体を充満させた状態で、固液混合物を媒
体攪拌ミルに送液することを特徴とする湿式粉砕方法を
提供するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の湿式粉砕方法は、例え
ば、図1記載のように、貯槽1でプレミキシング処理を
行った固体粒子と液体との固液混合物、或いは、予め、
適当な液体中で固体粒子を粗粉砕して得た固液混合物を
貯槽に移し変えた混合物を、送液ポンプ2により、媒体
攪拌ミル3に送液して、液体中の固体粒子を微粉砕する
ものである。貯槽1は、上記プレミキシング処理を行う
ため、液体中の固体粒子を均一分散させるに適した攪拌
機を有する槽が好ましい。送液ポンプ2は、定量ポンプ
であることが好ましい。上記定量ポンプとしては、例え
ば、ピストンポンプ、プランジャーポンプ、ダイヤフラ
ムポンプ、ギアポンプ、ベーンポンプ、スクリューポン
プ及びカッターポンプ等が挙げられる。これらのうち、
ピストンポンプ、プランジャーポンプ及びダイヤフラム
ポンプが特に好ましい。媒体攪拌ミルとしては、例え
ば、ボールやビーズ等の粉砕媒体が充填可能で、且つ、
攪拌棒や回転ディスク等により上記粉砕媒体の攪拌が可
能な装置であればよい。
ば、図1記載のように、貯槽1でプレミキシング処理を
行った固体粒子と液体との固液混合物、或いは、予め、
適当な液体中で固体粒子を粗粉砕して得た固液混合物を
貯槽に移し変えた混合物を、送液ポンプ2により、媒体
攪拌ミル3に送液して、液体中の固体粒子を微粉砕する
ものである。貯槽1は、上記プレミキシング処理を行う
ため、液体中の固体粒子を均一分散させるに適した攪拌
機を有する槽が好ましい。送液ポンプ2は、定量ポンプ
であることが好ましい。上記定量ポンプとしては、例え
ば、ピストンポンプ、プランジャーポンプ、ダイヤフラ
ムポンプ、ギアポンプ、ベーンポンプ、スクリューポン
プ及びカッターポンプ等が挙げられる。これらのうち、
ピストンポンプ、プランジャーポンプ及びダイヤフラム
ポンプが特に好ましい。媒体攪拌ミルとしては、例え
ば、ボールやビーズ等の粉砕媒体が充填可能で、且つ、
攪拌棒や回転ディスク等により上記粉砕媒体の攪拌が可
能な装置であればよい。
【0007】終末沈降速度は、例えば、濃度変化測定法
で測定した固体粒子の重量平均径(dp50)をストーク
ス径に換算して求めることができる。又、重量平均径は
アンドレアゼンピペット法で測定することができる。終
末沈降速度が毎秒0.02m以上で、且つ、上記媒体攪
拌ミルで粉砕可能な固体粒子としては、例えば、分散染
料、農薬原体、塗料、インキ、コーティング剤及びアル
カリ二次電池材料等の無機化合物や有機化合物等が挙げ
られる。又、固液混合物を構成する液体としては、例え
ば、水や、メタノール、i−プロパノール、アセトン、
メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン及びジオ
キサン等の有機溶媒と水との混合物が挙げられる。これ
らの液体のうち、水が特に好ましい。
で測定した固体粒子の重量平均径(dp50)をストーク
ス径に換算して求めることができる。又、重量平均径は
アンドレアゼンピペット法で測定することができる。終
末沈降速度が毎秒0.02m以上で、且つ、上記媒体攪
拌ミルで粉砕可能な固体粒子としては、例えば、分散染
料、農薬原体、塗料、インキ、コーティング剤及びアル
カリ二次電池材料等の無機化合物や有機化合物等が挙げ
られる。又、固液混合物を構成する液体としては、例え
ば、水や、メタノール、i−プロパノール、アセトン、
メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン及びジオ
キサン等の有機溶媒と水との混合物が挙げられる。これ
らの液体のうち、水が特に好ましい。
【0008】
【実施例】以下、実施例等により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの例により限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの例により限定されるもので
はない。
【0009】実施例1 図1記載の装置(配管5内は、予め液体で満たした)を
用いて、以下の条件で、固液混合物の湿式粉砕を行った
が、ポンプ入口付近での閉塞も起こらず、順調に粉砕で
きた。 <粉砕条件> 固体:終末沈降速度が毎秒約0.04mである分散染
料、液体:水 媒体攪拌ミル:平均粒径0.25mmであり、密度が
3.8g/cm3のジルコニア製ビーズを52%充填し
た容量11.8Lのミル、 ポンプ:容積式ピストンポンプ 固液混合物の送液速度:毎分6L
用いて、以下の条件で、固液混合物の湿式粉砕を行った
が、ポンプ入口付近での閉塞も起こらず、順調に粉砕で
きた。 <粉砕条件> 固体:終末沈降速度が毎秒約0.04mである分散染
料、液体:水 媒体攪拌ミル:平均粒径0.25mmであり、密度が
3.8g/cm3のジルコニア製ビーズを52%充填し
た容量11.8Lのミル、 ポンプ:容積式ピストンポンプ 固液混合物の送液速度:毎分6L
【0010】比較例1 配管5内を予め液体で満たさない以外は、実施例1と同
様にして固液混合物の送液を試みたが、送液開始時に配
管内で分散染料が堆積してしまい、ポンプ入口付近で閉
塞してしまった。
様にして固液混合物の送液を試みたが、送液開始時に配
管内で分散染料が堆積してしまい、ポンプ入口付近で閉
塞してしまった。
【0011】実施例2 図1記載の装置(配管5内は、予め液体で満たした)を
用いて、以下の条件で、固液混合物の湿式粉砕を行った
が、ポンプ入口付近での閉塞も起こらず、順調に粉砕で
きた。 <粉砕条件> 固体:終末沈降速度が毎秒約0.05mである農薬原
体、液体:水 媒体攪拌ミル:平均粒径0.875mmであり、密度が
2.4g/cm3のガラス製ビーズを80%充填した容
量16.5Lのミル、 ポンプ:容積式ダイヤフラムポンプ 固液混合物の送液速度:毎分5kg
用いて、以下の条件で、固液混合物の湿式粉砕を行った
が、ポンプ入口付近での閉塞も起こらず、順調に粉砕で
きた。 <粉砕条件> 固体:終末沈降速度が毎秒約0.05mである農薬原
体、液体:水 媒体攪拌ミル:平均粒径0.875mmであり、密度が
2.4g/cm3のガラス製ビーズを80%充填した容
量16.5Lのミル、 ポンプ:容積式ダイヤフラムポンプ 固液混合物の送液速度:毎分5kg
【0012】比較例2 配管5内を予め液体で満たさない以外は、実施例2と同
様にして固液混合物の送液を試みたが、送液開始時に配
管内で農薬原体が急速に沈降し、ポンプの弁座に農薬原
体が噛みこんで、定量的な送液ができなかった。
様にして固液混合物の送液を試みたが、送液開始時に配
管内で農薬原体が急速に沈降し、ポンプの弁座に農薬原
体が噛みこんで、定量的な送液ができなかった。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法によれば、固液混合物の湿
式粉砕時の送液トラブルを防止することができ、操作性
が改善されると共に、所望の品質を有する粉砕物が容易
に得られる。
式粉砕時の送液トラブルを防止することができ、操作性
が改善されると共に、所望の品質を有する粉砕物が容易
に得られる。
【図1】湿式粉砕装置の概略図
1・・貯槽、2・・ポンプ、3・・媒体攪拌ミル、4・
・バルブ、5・・配管
・バルブ、5・・配管
Claims (2)
- 【請求項1】終末沈降速度が毎秒0.02m以上の固体
粒子を含む固液混合物を媒体攪拌ミルにより湿式粉砕す
る方法であって、上記固液混合物の貯槽から、送液用ポ
ンプ入口までの配管内に前記固液混合物を構成する液体
を充満させた状態で、固液混合物を媒体攪拌ミルに送液
することを特徴とする湿式粉砕方法。 - 【請求項2】液体が水であり、且つ、ポンプが定量ポン
プである請求項1に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129293A JP2002320871A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 湿式粉砕方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129293A JP2002320871A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 湿式粉砕方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002320871A true JP2002320871A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18977840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001129293A Pending JP2002320871A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 湿式粉砕方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002320871A (ja) |
-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001129293A patent/JP2002320871A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20080128 |