JP2002319828A - 歪補償増幅器 - Google Patents
歪補償増幅器Info
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Abstract
きく、かつ、各帯域が広くなった場合でも良好な補償特
性が得られる歪補償増幅器を提供する。 【解決手段】主経路に主増幅器14及び位相調整回路3
0を設け、入力端11に入力された主搬送波信号の一部
を方向性結合器13を介して歪補償回路20に入力す
る。歪補償回路20は、主搬送波信号を2分配すると共
に主増幅器14で増幅された信号を各周波数帯に分離
し、周波数帯毎に歪補償信号を生成して合成器26で合
成する。一方、位相調整回路30は、主増幅器14で増
幅された主搬送波信号を分波器31で各周波数帯に分離
した後、遅延回路32、33により歪補償回路20にお
ける信号の遅れに合わせて位相調整し、合成器34で合
成する。位相調整回路30で位相調整された信号と歪補
償回路20で生成された歪補償信号を方向性結合器17
に入力し、主搬送波信号に含まれる歪成分を除去する。
Description
ド方式を用いた歪補償増幅器に係り、特に複数の周波数
帯を有する主搬送波信号を増幅対象とし、その歪成分を
補償する歪補償増幅器に関する。
補償するフィードフォワード方式を用いた従来の歪補償
増幅器は、図3に示すように構成されている。図3にお
いて、11は入力端、12は出力端で、この入力端11
から出力端12への主経路上に方向性結合器13、主増
幅器14、方向性結合器15、遅延線16、及び方向性
結合器17が設けられる。
れた複数の周波数帯を有する主搬送波信号の一部を歪補
償回路20に設けられた2分配器21に与える。主増幅
器14は、方向性結合器13を介して入力された主搬送
波信号を増幅し、その増幅信号を方向性結合器15、遅
延線16及び方向性結合器17を介して出力端12に出
力する。方向性結合器15は、主増幅器14によって増
幅された歪成分を含む主搬送波信号の一部を歪補償回路
20に設けられた分波器22に与える。方向性結合器1
7は、歪補償回路20の出力信号を主経路に取り込む。
まれる歪成分を複数の周波数帯(ここでは2種類の周波
数帯)で補償するものであり、ベクトル調整器23a、
23b、加算器24a、24b、ベクトル調整器25
a、25bといった2系統の歪補償信号生成回路に、2
分配器21、分波器22、合成器26、補助増幅器27
を組み込んだ構成となっている。
て入力端11に入力された主搬送波信号を2方向に分配
し、ベクトル調整器23a、23bに入力する。分波器
22は、方向性結合器15によって主増幅器14から出
力される増幅後の相互変調歪を含んだ主搬送波信号を2
種類の周波数帯に応じて分離し、そのうちの第1の周波
数信号を加算器24aに出力し、第2の周波数信号を加
算器24bに出力する。
分配器21によって2分配された一方の主搬送波信号を
第1の周波数帯でベクトル調整(逆相)して加算器24
aに出力する。加算器24aは、ベクトル調整器23a
の出力信号と分波器22によって得られた当該主搬送波
信号の第1の周波数信号とを加算することにより、第1
の周波数帯における歪成分を抽出する。ベクトル調整器
25aは、加算器24aの出力信号をベクトル調整(逆
相)し、これを歪成分補償信号として合成器26に出力
する。
21によって2分配された他方の主搬送波信号を第2の
周波数帯でベクトル調整(逆相)して加算器24bに出
力する。加算器24bは、ベクトル調整器23bの出力
信号と分波器22によって分波された当該主搬送波信号
の第2の周波数信号とを加算することにより、第2の周
波数帯における歪成分を抽出する。ベクトル調整器25
bは、加算器24bの出力信号をベクトル調整(逆相)
し、これを歪成分補償信号として合成器26に出力す
る。
力信号(第1の周波数帯における歪補償信号)とベクト
ル調整器25bの出力信号(第2の周波数帯における歪
補償信号)とを合成して補助増幅器27に出力する。補
助増幅器27は、合成器26から出力される合成信号を
増幅して方向性結合器17に出力する。
れる主搬送波信号中の歪成分に対し、この歪成分と逆
相、同振幅の歪補償信号が歪補償回路20で生成されて
方向性結合器17に入力される。
15及び遅延線16を介して方向性結合器17に入力さ
れる主搬送波信号と、上記歪補償回路20で生成された
歪補償信号とが方向性結合器17で合成され、主搬送波
信号に含まれている歪成分が歪補償信号によって打ち消
される。この場合、主増幅器14から出力される主搬送
波信号は、歪補償回路20における位相の遅延に一致す
るように遅延線16により位相調整される。
幅器を用いることにより、周波数が離れた2つ以上の帯
域を同時に補償することができる。しかし、従来の歪補
償増幅器は、主増幅器14と方向性結合器17との間に
遅延線16を設けて主搬送波信号の位相調整を行なって
いるので、主搬送波信号を構成する周波数帯の間隔が大
きく、また、各周波数帯の各帯域が広くなると、その位
相変化量が一様でなくなるために遅延線16による補償
帯域が不十分となり、補償特性が劣化するという問題が
あった。
れたもので、主搬送波信号を構成する周波数帯の間隔が
大きく、かつ、各帯域が広くなった場合でも良好な補償
特性が得られる歪補償増幅器を提供することを目的とす
る。
帯を有する主搬送波信号を増幅する主増幅器を備えた歪
補償増幅器において、上記主搬送波信号を上記各周波数
帯毎に分離する分波器と、上記分波器によって得られた
上記主搬送波信号の各周波数帯の信号に対し、それらの
信号に含まれる歪成分を補償するための歪補償信号を個
別に生成する複数の歪補償信号生成手段と、上記各歪補
償信号生成手段により生成された上記各歪補償信号を合
成する合成器と、上記主増幅器の後段に設けられ、該主
増幅器により増幅された主搬送波信号を各周波数帯別に
分離した後、各周波数帯毎にそれぞれ上記歪補償信号の
生成回路における信号の遅れに合わせて位相調整する位
相調整回路と、上記合成器から出力される各補償信号の
合成信号を上記位相調整回路で位相調整された主搬送波
信号に挿入する方向性結合器とを具備したことを特徴と
する。
幅器の後段に位相調整回路を設け、主増幅器から出力さ
れる主搬送波信号を各周波数帯に分離した後、それぞれ
歪補償信号の生成回路における信号の遅れに合わせて位
相調整することにより、周波数間隔が大きく、かつ、各
周波数帯の帯域が広い場合においても、各周波数帯の信
号位相を歪補償回路における位相の遅れと確実に一致さ
せることが可能となり、主搬送波信号に含まれる歪成分
を確実に除去して良好な歪補償効果を得ることができ
る。
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
歪補償増幅器の構成図で、主搬送波信号が2つの周波数
帯からなっている場合について示したものである。主搬
送波信号としては、例えば数百MHz帯の周波数が使用
される。この場合、2つの周波数帯の間隔は数十MH
z、各周波数帯の帯域は数MHz程度である。
端で、この入力端11から出力端12への主経路上に方
向性結合器13、主増幅器14、方向性結合器15、位
相調整回路30及び方向性結合器17が設けられる。す
なわち、主増幅器14の後段に位相調整回路30が設け
られる。
れた複数の周波数帯を有する主搬送波信号の一部を歪補
償回路20に設けられた2分配器21に与える。主増幅
器14は、方向性結合器13を介して入力された主搬送
波信号を増幅し、その増幅信号を方向性結合器15、位
相調整回路30及び方向性結合器17を介して出力端1
2に出力する。方向性結合器15は、主増幅器14によ
って増幅された歪成分を含む主搬送波信号の一部を歪補
償回路20に設けられた分波器22に与える。方向性結
合器17は、歪補償回路20の出力信号を主経路に取り
込む。
1の遅延回路32、第2の遅延回路33及び合成器34
からなっている。上記分波器31は、例えば分波フィル
タ等により構成される。上記第1及び第2の遅延回路3
2、33としては、例えば遅延線あるいはその他の遅延
素子を用いることができる。また、合成器34は、例え
ば合成フィルタ等により構成される。
される主搬送波信号を第1の周波数帯と第2の周波数帯
とに分波し、第1の遅延回路32と第2の遅延回路33
に入力する。第1の遅延回路32は、分波器31にて分
波された第1の周波数帯の信号を歪補償回路20におけ
る位相の遅延に一致するように位相調整する。第2の遅
延回路33は、分波器31にて分波された第2の周波数
帯の信号を歪補償回路20における位相の遅延に一致す
るように位相調整する。合成器34は、第1の遅延回路
32で位相調整された第1の周波数帯及び第2の遅延回
路33で位相調整された第2の周波数帯の信号を合成し
て方向性結合器17に入力する。
路20と同様の構成であるので、同一部分には同一符号
を付して詳細な説明は省略する。
器の動作を説明する。入力端11に入力された複数の周
波数帯、この場合には2周波数帯の主搬送波信号の一部
が方向性結合器13により取り出され、2分配器21に
より2分配された後、それぞれベクトル調整器23a、
23bに与えられる。このベクトル調整器23a、23
bにおいて、当該主搬送波信号は第1及び第2の周波数
帯毎にそれぞれベクトル調整(逆相)された後、加算器
24a、24bに入力される。
号の大半は主増幅器14により増幅される。その際、主
搬送波成分が増幅されると共に歪成分が生成され、主増
幅器14からは、増幅された主搬送波信号と同時に歪成
分が出力される。この歪成分を含む主搬送波信号は、方
向性結合器15を介して位相調整回路30に入力され
る。
5から入力される主搬送波信号を分波器31により第1
の周波数帯と第2の周波数帯とに分波し、第1の遅延回
路32と第2の遅延回路33に入力する。第1の遅延回
路32は、分波器31にて分波された第1の周波数帯の
信号を歪補償回路20における位相の遅延に一致するよ
うに位相調整する。また、第2の遅延回路33は、分波
器31にて分波された第2の周波数帯の信号を歪補償回
路20における位相の遅延に一致するように位相調整す
る。上記第1の遅延回路32及び第2の遅延回路33で
位相調整された第1及び第2の周波数帯の信号は、合成
器34で合成されて方向性結合器17に入力される。
搬送波信号と歪成分の一部は方向性結合器15により取
り出され、歪補償回路20の分波器22に入力されて第
1及び第2の周波数帯毎に分離される。この分波器22
により分離された第1の周波数帯の信号は加算器24a
に与えられ、第2の周波数帯の信号は加算器24bに与
えられる。これにより、加算器24aにおいて、第1の
周波数帯の信号が逆相、同振幅の信号との合成により打
ち消され、その歪成分が抽出される。同様に、加算器2
4bにおいて、第2の周波数帯の信号が逆相、同振幅の
信号との合成により打ち消され、その歪成分が抽出され
る。
波数帯の歪成分は、ベクトル調整器25a、25bに
て、それぞれベクトル調整(逆相)される。このベクト
ル調整により、第1及び第2の周波数帯に応じた2種類
の歪補償信号が得られる。この2種類の歪補償信号は合
成器26で合成され、その合成信号は当該主搬送波信号
に対する歪補償信号として補助増幅器27により増幅さ
れた後、方向性結合器17によって主経路に挿入され
る。
主搬送波信号に含まれる歪成分は、逆相、同振幅の信号
である歪補償信号との合成により打ち消される。その結
果、各周波数帯の主搬送波信号のみが出力端12から出
力されることになる。
搬送波信号は、上記したように位相調整回路30にて第
1の周波数帯と第2の周波数帯とに分波された後、それ
ぞれ第1の遅延回路32と第2の遅延回路33により歪
補償回路20における位相の遅れと一致するように位相
調整される。このように主搬送波信号を各周波数帯毎に
位相調整することにより、各周波数帯の信号位相を歪補
償回路20における位相の遅れと確実に一致させること
が可能となり、主搬送波信号に含まれる歪成分を確実に
除去することができる。
圧量と周波数との関係を示す特性図である。図中のf1
が第1の周波数帯、f2が第2の周波数帯を示してお
り、それぞれの周波数帯で歪成分が抑圧されていること
が分かる。
ば、歪補償を必要とする周波数帯が複数あり、しかも、
その周波数間隔が大きく、かつ、各周波数帯の帯域が広
い場合でも、良好な歪補償効果を得ることができる。
おける周波数帯が2つの場合を例にして説明したが、2
分配器21、分波器22、合成器26の構成を更に複数
の周波数帯に対応できるように変更することにより、2
周波数帯以上でも実現することができる。
力された主搬送波信号を2分配器21で分配し、主増幅
器14から出力される主搬送波信号を分波器22で分波
した場合について示したが、2分配器21と分波器22
の位置を入れ替えて構成することも可能である。
搬送波信号の一部を歪補償回路に入力して分波器により
各周波数帯に分離し、その分離された各周波数帯毎に歪
補償信号を生成し、これらを合成器で合成して方向性結
合器により増幅後の主搬送波信号に挿入して主搬送波信
号に含まれる歪信号を除去する歪補償増幅器において、
上記主搬送波信号の主経路に位相調整回路を設け、主搬
送波信号を各周波数帯に分離した後、それぞれ遅延回路
により上記歪補償回路における信号の遅れに合わせて位
相調整するようにしたので、周波数間隔が大きく、か
つ、各周波数帯の帯域が広い場合においても、各周波数
帯の信号位相を歪補償回路における位相の遅れと確実に
一致させることが可能となり、主搬送波信号に含まれる
歪成分を確実に除去して良好な歪補償効果を得ることが
できる。
を示すブロック図。
を示す特性図。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の周波数帯を有する主搬送波信号を
増幅する主増幅器を備えた歪補償増幅器において、 上記主搬送波信号を上記各周波数帯毎に分離する分波器
と、 上記分波器によって得られた上記主搬送波信号の各周波
数帯の信号に対し、それらの信号に含まれる歪成分を補
償するための歪補償信号を個別に生成する複数の歪補償
信号生成手段と、 上記各歪補償信号生成手段により生成された上記各歪補
償信号を合成する合成器と、 上記主増幅器の後段に設けられ、該主増幅器により増幅
された主搬送波信号を各周波数帯別に分離した後、各周
波数帯毎にそれぞれ上記歪補償信号の生成回路における
信号の遅れに合わせて位相調整する位相調整回路と、 上記合成器から出力される各補償信号の合成信号を上記
位相調整回路で位相調整された主搬送波信号に挿入する
方向性結合器と、 を具備したことを特徴とする歪補償増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001122599A JP3657887B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 歪補償増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001122599A JP3657887B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 歪補償増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002319828A true JP2002319828A (ja) | 2002-10-31 |
JP3657887B2 JP3657887B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001122599A Expired - Fee Related JP3657887B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 歪補償増幅器 |
Country Status (1)
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-
2001
- 2001-04-20 JP JP2001122599A patent/JP3657887B2/ja not_active Expired - Fee Related
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