JP2002319163A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

Info

Publication number
JP2002319163A
JP2002319163A JP2001121343A JP2001121343A JP2002319163A JP 2002319163 A JP2002319163 A JP 2002319163A JP 2001121343 A JP2001121343 A JP 2001121343A JP 2001121343 A JP2001121343 A JP 2001121343A JP 2002319163 A JP2002319163 A JP 2002319163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
yoke
coil
lens holder
tracking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001121343A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Uno
勝 宇野
Tatsuki Waide
達貴 和出
Atsuhiro Hanaoka
淳裕 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001121343A priority Critical patent/JP2002319163A/ja
Publication of JP2002319163A publication Critical patent/JP2002319163A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率良くレンズホルダ駆動力を発生可能な磁
気駆動機構を備えた光ヘッド装置を提案すること。 【解決手段】 光ヘッド装置1はワイヤサスペンション
方式によりトラッキング方向およびフォーカシング方向
に移動可能に支持されたレンズホルダ10を備え、この
レンズホルダ10は磁気駆動機構40により駆動され
る。磁気駆動機構40は、可動側のレンズホルダ10に
搭載された駆動コイルユニット20と、固定側の装置フ
レーム13に配置した駆動マグネット30から構成さ
れ、駆動コイルユニット20はヨーク24とここに取り
付けたトラッキング用駆動コイル21およびフォーカシ
ング用駆動コイル22、23からなる。トラッキング駆
動コイル21はヨーク24に対して上下方向に巻き付け
られ、通電時に巻線21aに生じるローレンツ力Lの方
向と、駆動コイル21が電磁石化して発生する磁力Bの
方向が同一になるように磁気回路が形成されている。磁
力を有効利用することで、レンズホルダを効率良く駆動
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)
などの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装
置に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、光
ヘッド装置における対物レンズを保持したレンズホルダ
を駆動する磁気駆動機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光記録ディスクの再
生等に用いられる光ヘッド装置では、対物レンズを保持
したレンズホルダをトラッキング方向およびフォーカシ
ング方向に駆動することにより、レーザ光を光記録ディ
スクの目標とする位置に収束させ、そこに記録されてい
る情報を読み取るようになっている。トラッキング方向
およびフォーカシング方向に移動可能に支持されている
レンズホルダの駆動は一般に磁気駆動機構によって行わ
れる。
【0003】磁気駆動機構としては、例えば特公平5−
17615号公報に開示されたムービングコイルタイプ
と呼ばれる構成のものが知られている。図7を参照して
説明すると、この公告公報に開示されているレンズホル
ダはワイヤーサスペンション方式によってトラッキング
方向およびフォーカシング方向に移動可能に支持されて
いる。このレンズホルダをトラッキング方向およびフォ
ーカシング方向に駆動する磁気駆動機構は、対物レンズ
100が搭載されたレンズホルダ101に取り付けたフ
ォーカシング用駆動コイル102と、2組のトラッキン
グ用駆動コイル103、104および105、106
と、外ヨーク107、108と、これらの外ヨークのそ
れぞれに取り付けられている駆動マグネット109、1
10と、内ヨーク111、112とを備えている。
【0004】フォーカシング用駆動コイル102は、対
物レンズ100が搭載されたレンズホルダ101の外周
面に取り付けられている。このフォーカシング用駆動コ
イル102における一辺102aの両端表面にはトラッ
キング用駆動コイル103、104が貼り付けられ、こ
れらフォーカシング用駆動コイル辺102a、および一
対のトラッキング用駆動コイル103、104を挟み、
これらの外側には、駆動マグネット109が取り付けら
れた外ヨーク107が配置され、内側には内ヨーク11
1が配置されている。
【0005】同様に、フォーカシング用駆動コイル10
2における対向辺102bの両端表面にはトラッキング
用駆動コイル105、106が貼り付けられ、これらフ
ォーカシング用駆動コイル辺102b、および一対のト
ラッキング用駆動コイル105、106を挟み、これら
の外側には、駆動マグネット110が取り付けられた外
ヨーク108が配置され、内側には内ヨーク112が配
置されている。
【0006】このように、フォーカシング用駆動コイル
102の一対の対向辺102a、102bは、駆動マグ
ネット109、110によって形成される磁場内に位置
しており、当該駆動コイルに通電すると、紙面に垂直な
フォーカシング方向Fにレンズホルダ101を移動させ
るローレンツ力が発生する。また、1組のトラッキング
用駆動コイル103、104における各辺103a、1
04aが駆動マグネット109によって形成される磁場
内に位置しており、他方の1組のトラッキング用駆動コ
イル105、106における各辺105a、106aも
駆動マグネット110によって形成される磁場内に位置
しており、これら各組の駆動コイルに通電すると、トラ
ッキング方向Tにレンズホルダ101を移動させるロー
レンツ力が発生する。
【0007】一方、レンズホルダに各駆動コイルを搭載
する代わりに、各駆動コイルを固定した位置に配置し、
駆動マグネットを可動側のレンズホルダに搭載したムー
ビングマグネットタイプと呼ばれる構成の磁気駆動機構
も知られている。例えば、特公昭62−45613号公
報にはこの形式の磁気駆動機構が開示されている。
【0008】図8に示すように、この公告公報に記載の
磁気駆動機構は、対物レンズ100が搭載されているレ
ンズホルダ201の対向側面にそれぞれ駆動マグネット
202、203が取り付けられ、各駆動マグネット20
2、203に対峙するように、定まった位置に駆動コイ
ルユニット204、205が配置されている。駆動コイ
ルユニット204は、略正方形状のヨーク206に、ト
ラッキング駆動用コイル207およびフォーカシング駆
動用コイル208が直交して巻回されており、駆動マグ
ネット202からの磁束Mが駆動コイル207、208
に集中し、ヨーク206からの戻り磁束Mrはその四隅
から駆動マグネット202に戻る磁気回路が形成されて
いる。他方の駆動コイルユニット205の側にも同様な
磁気回路が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すムービンクコイルタイプの磁気駆動機構では次のよ
うな問題がある。まず、トラッキング方向にレンズホル
ダ101が移動すると、そこに搭載されているトラッキ
ング用駆動コイル103ないし106も移動するので、
移動側のトラッキング用駆動コイル103、104と、
固定側の駆動マグネット109によって外ヨークおよび
内ヨーク間に発生している磁場との相対位置が変動す
る。同様に、移動側のトラッキング用駆動コイル10
5、106と、固定側の駆動マグネット110によって
外ヨークおよび内ヨーク間に発生している磁場との相対
位置が変動する。
【0010】この結果、トラッキング用駆動コイル10
3ないし106におけるトラッキング方向の上下の無効
辺105b、106bあるいは105c、106c(図
7(b)参照)が駆動マグネット109、110による
磁場に掛ってしまい、フォーカシング方向への不要推力
が発生する。この不要推力によって、レンズホルダにチ
ルティングが起きてしまう。
【0011】同様に、フォーカシング用駆動コイル10
2もレンズホルダ101と共に移動するので、レンズホ
ルダの移動に伴って当該駆動コイル102の磁場状況も
変動する。この結果、フォーカシング方向への推力の重
心位置と、当該駆動コイル102が搭載されているレン
ズホルダ101の重心位置との相対位置が変化し、やは
り、レンズホルダにチルティングを起こすトラッキング
方向への不要推力が発生してしまう。
【0012】さらには、レンズホルダの移動に伴って、
各駆動コイル103ないし106の磁場状況、および駆
動コイル102の磁場状況が変動すると共に、トラッキ
ング方向およびフォーカシング方向への不要推力が発生
するので、レンズホルダをトラッキング方向およびフォ
ーカシング方向へ移動させるためのローレンツ力のリニ
アリティを確保することが困難である。
【0013】また、レンズホルダの移動に伴って各駆動
コイル103ないし106、および駆動コイル102の
磁場状況が変動するので、駆動マグネット109、11
0によって発生している磁束を、レンズホルダの移動位
置にかかわりなく常に有効利用することができない。
【0014】一方、図8に示すムービングマグネットタ
イプの磁気駆動機構においては、重量のある駆動マグネ
ットが可動側部材であるレンズホルダに搭載されている
ので、トラッキングおよびフォーカシング制御の感度が
低く、高速駆動に向かないという問題点がある。
【0015】また、駆動マグネット202、203から
の磁束Mは、ヨーク206からの戻り磁束Mrにより、
その略半分がキャンセルされてしまうので、磁気駆動が
非効率になっているという問題点もある。
【0016】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
レンズホルダの移動に伴う不要推力の発生を抑制でき、
しかも、当該レンズホルダを移動させるためのローレン
ツ力のリニアリティを保持可能なムービングコイルタイ
プの磁気駆動機構を備えた光ヘッド装置を提案すること
にある。
【0017】また、本発明の課題は、駆動マグネットに
よって発生する磁束を効率良く利用可能なムービングマ
グネットタイプの磁気駆動機構を備えた光ヘッド装置を
提案することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、対物レンズを保持しているレンズホルダ
と、このレンズホルダをフォーカシング方向およびトラ
ッキング方向に移動させる磁気駆動機構とを有する光ヘ
ッド装置において、前記磁気駆動機構は、前記レンズホ
ルダに搭載したヨークと、このヨークに取付けられたフ
ォーカシング用駆動コイルおよびトラッキング用駆動コ
イルと、これらフォーカシング用駆動コイルおよびトラ
ッキング用駆動コイルに対峙する位置に固定配置された
駆動マグネットとを有しており、前記フォーカシング用
駆動コイルおよび前記トラッキング用駆動コイルの少な
くとも一方の駆動コイルに通電したときに発生するレン
ズホルダ移動用のローレンツ力と、当該駆動コイルに通
電したときに当該駆動コイルおよび前記駆動マグネット
の間に発生する磁力に起因するレンズホルダ移動力が同
一方向となるように、前記駆動コイルおよび前記駆動マ
グネットの間の磁気回路が形成されていることを特徴と
している。
【0019】本発明では、レンズホルダに駆動コイルと
共にヨークを搭載している。従って、レンズホルダが移
動して駆動コイルと駆動マグネットの相対位置が変化し
ても、駆動マグネットとヨークの間に実質的な磁場が形
成される。よって、レンズホルダの移動に伴う各駆動コ
イルの磁場状況の変動を抑制でき、トラッキング方向お
よびフォーカシング方向への不要推力の発生を抑制でき
る。従って、レンズホルダを移動させるためのローレン
ツ力のリニアリティを保持でき、レンズホルダのチルテ
ィングも抑制できる。
【0020】また、駆動コイルが電磁石化して発生する
磁力によってレンズホルダに作用する力を、駆動コイル
に発生するローレンツ力の作用方向と同一方向となるよ
うに磁気回路を形成しているので、レンズホルダのトラ
ッキング方向およびフォーカシング方向への移動を効率
良く行い得る磁気駆動機構を構成できる。
【0021】さらに、駆動マグネットが搭載されている
場合とは異なり、ヨークが搭載された可動側部材である
レンズホルダの重量は大幅に増加しないので、トラッキ
ングおよびフォーカシング制御の応答性も良好である。
【0022】ここで、駆動コイルが受ける駆動マグネッ
トからの磁束が、ヨークから駆動マグネットに戻る戻り
磁束によってキャンセルされないようにするためには、
次のようにすることが望ましい。
【0023】前記ヨークおよび前記駆動マグネットを、
これらが対峙している方向に沿って見た場合に、前記ヨ
ークに、前記駆動マグネットの投影面積からトラッキン
グ方向の両側に突き出た突出部分を形成し、前記フォー
カシング用駆動コイルおよび前記トラッキング用駆動コ
イルを前記駆動マグネットの投影面積内に位置させるこ
とが望ましい。
【0024】また、前記ヨークおよび前記駆動マグネッ
トを、これらが対峙している方向に沿って見た場合に、
前記ヨークに、前記駆動マグネットの投影面積からフォ
ーカシング方向の両側に突き出た突出部分を形成し、前
記フォーカシング用駆動コイルおよび前記トラッキング
用駆動コイルを前記駆動マグネットの投影面積内に位置
させることが望ましい。
【0025】次に、前記トラッキング用駆動コイルある
いは前記フォーカシング用駆動コイルをボイスコイルと
した場合には、当該ボイスコイルの空芯部に前記ヨーク
が挿入されていることが望ましい。このように構成する
と、駆動コイルを強く磁化できるので、レンズホルダの
駆動力を高めることができる。
【0026】一方、前記ヨーク、前記フォーカシング用
駆動コイル、および前記トラッキング用駆動コイルをユ
ニット化すれば、これらをレンズホルダに搭載する作業
が簡単になるので望ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
を適用した光ヘッド装置の一例を説明する。
【0028】(全体構成)図1は本例の光ヘッド装置の
光学系を中心に示す概略構成図である。この図に示すよ
うに、光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光
記録ディスク5(光記録媒体)に対する情報記録、情報
再生を行うものであり、レーザ光源2から出射されたレ
ーザ光が、ハーフミラー3で反射し、対物レンズ4で集
光されて光記録ディスク5の情報記録面に焦点を結ぶよ
うに構成されている。対物レンズ4はワイヤサスペンシ
ョン方式の対物レンズ駆動機構7によってトラッキング
方向およびフォーカシング方向の位置がサーボ制御され
る。
【0029】光記録ディスク5で反射した戻り光は、対
物レンズ4およびハーフミラー3を通過して光検知器6
に入射する。駆動制御装置8は、光検出器6での受光量
に基づき、情報再生処理を行なうと共に、対物レンズ駆
動機構7を駆動制御して対物レンズ4のトラッキング方
向およびフォーカシング方向の位置をサーボ制御する。
また、レーザ光源2の駆動制御も行なう。
【0030】(対物レンズ駆動機構)図2は、対物レン
ズ駆動機構7を取出して示す平面図である。本例の対物
レンズ駆動機構7はワイヤサスペンション方式のもので
あり、対物レンズ4を保持している可動側部材であるレ
ンズホルダ10がワイヤ11によって、トラッキング方
向Tおよび紙面に直交するフォーカシング方向Fに移動
可能な状態で、装置フレーム12の側に支持されてい
る。
【0031】また、レンズホルダ10をトラッキング方
向Tおよびフォーカシング方向Fに移動させるための駆
動機構として、ムービングコイルタイプの磁気駆動機構
40が備わっている。この磁気駆動機構40は、レンズ
ホルダ10に搭載された駆動コイルユニット20と、こ
の駆動コイルユニット20に対向するように装置フレー
ム12の側に取り付けられた駆動マグネット30とから
構成されている。
【0032】詳細に説明すると、レンズホルダ10は、
中央に対物レンズ4が取り付けられた台形の天板10a
と、この天板10aの底辺10bを一辺として四角形筒
状に下側に延びる胴部10cとを有している。この胴部
10cの内側において底辺10bと平行に駆動コイルユ
ニット20が取付けられている。
【0033】レンズホルダ10を支えるワイヤ11の基
端部分は、ゲル剤が充填された構成の平板状のゲルポッ
ト13を介して装置フレーム12の一部を垂直に立ち上
げた支持板部分12aによって支持されている。さら
に、この支持板部分12aの背面に取り付けた配線基板
14に対して半田付けされている。ゲルポット13は、
レンズホルダ10が駆動される際のワイヤ11の不要振
動を吸収するためのものであり、配線基板14は、ワイ
ヤ11を利用して駆動コイルユニット20に給電するた
めのものである。
【0034】装置フレーム12の底板部分12bには、
レンズホルダ10の底辺10bと駆動コイルユニット2
0との間に起立している磁石取付板部分12cが配置さ
れいる。磁石取付板部分12cにおける駆動コイルユニ
ット20に対向する面に駆動マグネット30が取付けら
れている。本例では、駆動マグネット30のN極側を駆
動コイルユニット20に対峙させてある。
【0035】図3は、駆動コイルユニット20と駆動マ
グネット30との位置関係を示す拡大斜視図である。駆
動コイルユニット20は、トラッキング用駆動コイル2
1と、フォーカシング用駆動コイル22、23と、これ
らの駆動コイル21、22、23が取り付けられたヨー
ク24とを有しており、このヨーク24はレンズホルダ
10に搭載されている。
【0036】ヨーク24は、強磁性金属素材からなる長
方形の平板形状をしており、そのトラッキング方向Tの
両端部は、各駆動コイルの巻き付け部分からトラッキン
グ方向Tに突出した突出部分241、242となってい
る。すなわち、これらの突出部分241、242の間
に、上下方向(フォーカシング方向F)にボイスコイル
からなるトラッキング用駆動コイル21が巻き付けら
れ、トラッキング用駆動コイル21の上下に左右方向
(トラッキング方向)に亘って平面コイルからなるフォ
ーカシング駆動コイル22、23が貼り付けられてい
る。なお、ヨーク24は、弱磁性金属材料であるパーマ
ロイを用いて形成しても良い。
【0037】ここで、図3(b)に示すように、ヨーク
24および駆動マグネット30をそれらの対向する方向
に沿って見た場合に、ヨーク24の突出部分241、2
42の両端は、駆動マグネット30の投影面積(斜線部
分)からトラッキング方向に突び出している。また、ト
ラッキング用駆動コイル21およびフィーカシング用駆
動コイル22、23は、駆動マグネット30の投影面積
内に納まるように配置されている。
【0038】従って、これらの間に形成される磁気回路
では、駆動コイル21、22、23に集中した磁束M
が、ヨーク24の内部を通って、駆動マグネット30の
投影面積よりも左右に突き出ている突出部分241、2
42の縁端から戻り磁束Mrとして駆動マグネット30
に戻る。
【0039】このように構成した本例の光ヘッド装置1
では、その磁気駆動機構40が、可動側のレンズホルダ
10に搭載された駆動コイルユニット20と、固定側の
装置フレーム12に取り付けられている駆動マグネット
30から構成されていると共に、駆動コイルユニット2
0が、トラッキング用駆動コイル21およびフォーカシ
ング用駆動コイル22、23と、これらが取付けられて
いるヨーク24とから構成されている。
【0040】従って、図3に示すように、固定側の駆動
マグネット30から発生する磁束Mは、ヨーク23の中
心部分に向かって集中し、駆動コイル21、22が巻か
れている部分の磁界が最も強くなる。
【0041】また、戻り磁束Mrは、駆動マグネット3
0の投影面積よりも左右に突き出ている突出部分23
1、232の縁端から駆動マグネット30に戻る。よっ
て、駆動コイル21、22、23を駆動させるための磁
束Mが、戻り磁束Mrによってキャンセルされることが
ない。また、戻り磁束Mrが駆動コイル21、22、2
3の無効辺に鎖交して、不要推力が発生することを確実
に抑制あるいは防止できる。
【0042】更に、トラッキング用駆動コイル21は、
ヨーク24に対して上下方向に巻き付けられているの
で、通電したときに巻線部に生じるローレンツ力の方向
と、通電により電磁石化することにより駆動マグネット
30の間に発生するトラッキング方向の磁力の方向とが
同一となる。
【0043】すなわち、図4(a)、(b)に示すよう
に、駆動マグネット30のN極に対向する手前側の巻線
21a(有効辺)に矢印で示す方向に電流を流すと、ト
ラッキング駆動コイル21が巻かれたヨーク24は、左
側の突出部241をN極とし、右側の突出部242をS
極とした電磁石となる。
【0044】この状態においては、図4(c)に示すよ
うに、有効辺の巻線21aには、手前から駆動マグネッ
ト30の磁束Mが当たるので、トラッキング方向の左側
に向かうローレンツ力Lが生ずる。また、図4(d)に
示すように、電磁石化したトラッキング駆動コイル21
が巻かれたヨーク24には、S極となった右側の突出部
242が駆動マグネット30のN極に吸引される磁気吸
引力が働く。よって、トラッキング方向の分力Bは、発
生しているローレンツ力Lと同一方向となる。
【0045】従って、レンズホルダ10をトラッキング
方向に駆動する際には、コイルの巻線部21aに生じる
ローレンツ力Lに加えて、磁気吸引力Bも働くので、駆
動方向の推力を大きくすることができる。なお、磁気吸
引力Bによって、ヨーク24が上下するようなチルティ
ングが発生する場合は、突出部241、242を更に外
側に突出させて、駆動マグネット30との距離を離せば
良い。
【0046】このように、本例では駆動マグネット30
の磁束を効率良く駆動コイル21、22、23の側に集
中させ、磁束を効率良く利用できるので、単一の駆動マ
グネット30のみで充分なトラッキングおよびフォーカ
シング制御用の推力を発生可能である。よって、装置の
小型化、低コスト化に有利である。
【0047】また、本例の磁気駆動機構を構成している
駆動コイル21、22、3およびヨーク24はユニット
化された駆動コイルユニット20となっている。よっ
て、レンズホルダ10への取付け作業が簡単になるとい
う利点がある。
【0048】さらに、レンズホルダ10においては、そ
の中心に位置する駆動マグネット30の位置を挟み、一
方の側に対物レンズ4が搭載され、他方の側に駆動コイ
ルユニット20が搭載されている。レンズホルダ10自
体はプラスチック成形品等の軽量素材からなっているの
で、重量のある対物レンズ4および駆動コイルユニット
20を、レンズホルダ中心を挟み反対側に配置すること
により、可動部材の中心位置と重心位置を一致させるこ
とができる。よって、重量バランスのよいレンズホルダ
10を実現できる。
【0049】(その他の実施の形態)なお、上記の駆動
コイルユニット20では、フォーカシング駆動コイル2
2、23は、一対の平面コイルから構成されているが、
ヨーク24に巻き付けた単一のボイスコイルとすること
もできる。例えば、図5に示すように構成することがで
きる。この駆動コイルユニット20Aは、フォーカシン
グ駆動コイル22Aがヨーク24Aに巻き付けられてお
り、フォーカシング駆動コイル22Aの左右に平面コイ
ルのトラッキング駆動コイル211、212が貼り付け
られている。
【0050】このように構成した駆動コイルユニット2
0Aは、ローレンツ力と磁気的吸引力によりフォーカシ
ング方向Fの感度を良くすることができる。また、駆動
マグネットへの戻り磁束は、ヨークの上下の突出部から
駆動マグネットに戻るので、不要推進力が生じることも
ない。
【0051】なお、上記の例では、単一の駆動マグネッ
ト30を用いて磁気駆動機構を構成しているが一対の駆
動マグネットを用いることもできる。この場合には、図
6に示すように、磁気駆動機構40Bは、レンズホルダ
10Bに搭載された駆動コイルユニット20Bを中心と
して、対称位置に一対の駆動マグネット30A、30B
を対向配置すればよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ヘッド
装置の磁気駆動機構では、レンズホルダに駆動コイルと
共にヨークを搭載している。従って、レンズホルダが移
動して、駆動コイルと駆動マグネットの相対位置が変化
しても、駆動マグネットとヨークの間に実質的な磁場が
形成されているので、駆動コイルの磁場状況の変動を抑
制できる。また、通電により駆動コイルの有効辺部分の
巻線に生じるローレンツ力の方向と、駆動コイルが電磁
石化して発生する磁力の方向とが同一方向となるように
磁気回路が形成されているので、磁力を利用してレンズ
ホルダの駆動力を大きくできる。
【0053】このように、本発明によれば、レンズホル
ダの移動に伴って駆動コイルの無効辺に鎖交する磁束を
抑制できるので、レンズホルダをトラッキング方向およ
びフォーカシング方向に移動させるための推力(ローレ
ンツ力)のリニアリティの悪化、レンズホルダのチルテ
ィングを抑制できる。
【0054】次に、本発明では、駆動コイルが巻き付け
られたヨークの両端を、駆動コイルに対峙している駆動
マグネットの投影面積よりも外側に突出させると共に、
駆動コイルを当該投影面積内に位置するように配置して
あるので、駆動マグネットから駆動コイルへ向かう磁束
がヨークから駆動マグネットへの戻り磁束によってキャ
ンセルされてしまうことを防止できる。よって、駆動マ
グネットによる磁束を効率良く利用可能な磁気駆動機構
を実現できる。
【0055】一方、本発明では、駆動マグネットがレン
ズホルダに搭載されている磁気駆動機構に比べて、レン
ズホルダの重量が小さいので、トラッキングおよびフォ
ーカシング制御の応答性も良好である。
【0056】さらにまた、本発明では、レンズホルダに
搭載されている駆動コイルおよびヨークをユニット化し
ているので、これらの部品をレンズホルダに取付ける作
業が簡単になるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ヘッド装置の概略構成図で
ある。
【図2】図1の光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構を示
す斜視図である。
【図3】図2の対物レンズ駆動機構に搭載されているム
ービングコイルタイプの磁気駆動機構における駆動コイ
ルユニットと駆動マグネットとの位置関係を示す拡大斜
視図である。
【図4】(a)、(b)、(c)および(d)は、ヨー
クに巻き付けられたトラッキング駆動コイルと、駆動マ
グネットとの間に生じる磁気関係を説明するための説明
図である。
【図5】本発明の駆動コイルユニットの別の例を示す斜
視図である。
【図6】本発明の磁気駆動機構の別の例を示す平面図で
ある。
【図7】従来の光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構に搭
載されているムービングコイルタイプの磁気駆動機構の
構成を示す説明図である。
【図8】従来の光ヘッド装置の対物レンズ駆動機構に搭
載されているムービングマグネットタイプの磁気駆動機
構の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置 2 レーザ光源 3 ハーフミラー 4 対物レンズ 5 光記録ディスク(光記録媒体) 6 光検知器 7 対物レンズ駆動機構 8 駆動制御装置 11 ワイヤ 13 装置フレーム 20 駆動コイルユニット 21 トラッキング用駆動コイル 22、23 フォーカシング用駆動コイル 24 ヨーク 30 駆動マグネット 40 磁気駆動機構 241、242 ヨークの突出部分 M 磁束の向き Mr 戻り磁束の向き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花岡 淳裕 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 株式会社 三協精機製作所内 Fターム(参考) 5D118 AA13 BA01 EA02 ED07 ED08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持しているレンズホルダ
    と、このレンズホルダをフォーカシング方向およびトラ
    ッキング方向に移動させる磁気駆動機構とを有する光ヘ
    ッド装置において、 前記磁気駆動機構は、前記レンズホルダに搭載したヨー
    クと、このヨークに取付けられたフォーカシング用駆動
    コイルおよびトラッキング用駆動コイルと、これらフォ
    ーカシング用駆動コイルおよびトラッキング用駆動コイ
    ルに対峙する定まった位置に配置された駆動マグネット
    とを有しており、 前記フォーカシング用駆動コイルおよび前記トラッキン
    グ用駆動コイルの少なくとも一方の駆動コイルに通電し
    たときに発生するレンズホルダ移動用のローレンツ力の
    方向と、当該駆動コイルに通電したときに当該駆動コイ
    ルおよび前記駆動マグネットの間に発生する磁力に起因
    するレンズホルダ移動力の方向が同一となるように、前
    記駆動コイルおよび前記駆動マグネットの間の磁気回路
    が形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ヨークおよび前記駆動マグネットを、これらが対峙
    している方向に沿って見た場合に、 前記ヨークは、前記駆動マグネットの投影面積からトラ
    ッキング方向の両側に突き出た突出部分を備えており、
    前記フォーカシング用駆動コイルおよび前記トラッキン
    グ用駆動コイルは前記駆動マグネットの投影面積内に位
    置していることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ヨークおよび前記駆動マグネットを、これらが対峙
    している方向に沿って見た場合に、 前記ヨークは、前記駆動マグネットの投影面積からフォ
    ーカシング方向の両側に突き出た突出部分を備えてお
    り、前記フォーカシング用駆動コイルおよび前記トラッ
    キング用駆動コイルは前記駆動マグネットの投影面積内
    に位置していることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記トラッキング用駆動コイルあるいは前記フォーカシ
    ング用駆動コイルはボイスコイルであり、 このボイスコイルの空芯部に前記ヨークが挿入されてい
    ることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちのいずれかの項
    において、 前記ヨーク、前記フォーカシング用駆動コイル、および
    前記トラッキング用駆動コイルを備えた駆動コイルユニ
    ットを有し、この駆動コイルユニットが前記レンズホル
    ダに搭載されていることを特徴とする光ヘッド装置。
JP2001121343A 2001-04-19 2001-04-19 光ヘッド装置 Pending JP2002319163A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001121343A JP2002319163A (ja) 2001-04-19 2001-04-19 光ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001121343A JP2002319163A (ja) 2001-04-19 2001-04-19 光ヘッド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002319163A true JP2002319163A (ja) 2002-10-31

Family

ID=18971237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001121343A Pending JP2002319163A (ja) 2001-04-19 2001-04-19 光ヘッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002319163A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03104027A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2002183998A (ja) 対物レンズ駆動装置
US4553227A (en) Optical pickup
US4862441A (en) Carriage assembly
US4823219A (en) Carriage recording head sandwiched by electromagnetic coil sections
JP2002050061A (ja) 光ピックアップ組立体
JP2793069B2 (ja) 光学系駆動装置
JP2866584B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH0725858Y2 (ja) 光学式ピックアップの光学部品駆動装置
EP1548720A2 (en) Objective lens driving device enabling speed-up of optical disk drive
JP2002319163A (ja) 光ヘッド装置
US20070079317A1 (en) Optical pickup device
US6996039B2 (en) Optical pick-up actuator
JP3772398B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2002342957A (ja) 光ヘッド装置
JP4046665B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2002342958A (ja) 光ヘッド装置
JP3137255B2 (ja) 光学式ピックアップ装置
JP2000163773A5 (ja)
JP2003257056A (ja) レンズアクチュエータ
JP2005149569A (ja) 光ヘッド装置
KR100354063B1 (ko) 픽업액츄에이터
JP2002298398A (ja) 光ヘッド装置
JPH0454565Y2 (ja)
JPH09147386A (ja) 2軸アクチュエータ