JP2002319055A - 紙幣入出金装置およびアンテナ板 - Google Patents

紙幣入出金装置およびアンテナ板

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JP2002319055A
JP2002319055A JP2001125633A JP2001125633A JP2002319055A JP 2002319055 A JP2002319055 A JP 2002319055A JP 2001125633 A JP2001125633 A JP 2001125633A JP 2001125633 A JP2001125633 A JP 2001125633A JP 2002319055 A JP2002319055 A JP 2002319055A
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coil
safe
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support plate
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JP2001125633A
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English (en)
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Hisafumi Yamada
尚史 山田
Minoru Nakano
実 中野
Wataru Sakurai
渉 桜井
Koichi Goi
広一 五井
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Laurel Precision Machines Co Ltd
Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Laurel Precision Machines Co Ltd
Mamiya OP Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置内部の有効スペースを確保しつつ、金庫管
理のための確実なデータ通信を行うことができる紙幣入
出金装置を提供する。また、小型でかつ確実なデータ通
信を行うことができるアンテナ板を提供する。 【解決手段】紙幣入出金装置1の装置本体には、金庫の
タグ90との間でデータ通信を行うアンテナ板8が設け
られている。アンテナ板8は、支持板の両面にコイル要
素を形成した4枚のコイル基板81,82,83,84
を重ね合わせた構造を有している。このような構造によ
り、小さい占有スペースで、通信エラーのない確実なデ
ータ通信を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(現金自動
預入支払機)等に組み込まれ、紙幣の入金処理や出金処
理を自動的に行う紙幣入出金装置に関する。また、本発
明は、電波によりデータ等の通信を行う通信装置のアン
テナ板に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行等に設置されるATMや両替機に
は、紙幣の入金処理や出金処理を自動的に行う紙幣入出
金装置が組み込まれている。この種の紙幣入出金装置で
は、紙幣を収納する金庫は、装置本体に対して着脱自在
なカセット構造になっている。一般に、紙幣入出金装置
が運転を開始する前(例えば毎朝)に、予め一定量の紙
幣を収納した金庫が装置本体に装着される。紙幣入出金
装置が運転を完了したのち(例えば毎晩)、金庫は装置
本体から取り出され、集荷センタなどに運ばれる。
【0003】従来は、金庫に収納された紙幣の枚数など
を確認するためには、金庫を開いて紙幣を数えなければ
ならず、金庫の管理が煩雑になるという問題があった。
そこで、本出願人は、特願2001−125332号に
おいて、金庫にタグ(データ記憶手段)を取り付け、紙
幣枚数などのデータを記憶させるシステムを提案してい
る。この場合、金庫の運搬中にタグの表面に塵が付着す
る可能性を考慮すると、タグにプローブ等を接触させる
「接触型」の通信方法よりも、電波によりデータを送受
信する「非接触型」の通信方法の方が好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように電波による
データ通信を行うためには、紙幣入出金装置の装置本体
に、コイル等を備えた通信装置を設ける必要がある。確
実なデータ通信を行うためには、通信エラー等が生じな
いよう、大型のコイルを用いて大きな磁場を発生させる
ことが好ましい。一方、紙幣入出金装置の装置本体に
は、紙幣の搬送等のための種々の機構が設けられるた
め、大型コイルの採用によって通信装置が大型化する
と、各機構を配置するスペースの確保が難かしくなると
いう問題がある。
【0005】従って、本発明の目的は、装置内部の有効
スペースを確保しつつ、金庫管理のための確実なデータ
通信を行うことができる紙幣入出金装置を提供すること
にある。また、本発明の目的は、小型でかつ確実なデー
タ通信を行うことができるアンテナ板を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の紙幣入出金装置は、金庫と、金庫を着脱可能に
装着する装置本体とを備えると共に、金庫を装置本体に
装着した状態で紙幣の入金処理および出金処理を行うよ
う構成された紙幣入出金装置であって、金庫に設けられ
たデータ記憶手段と、装置本体に設けられ、データ記憶
手段との間で電波によるデータの通信を行う通信手段
と、を備えると共に、通信手段は、支持板とこの支持板
の少なくとも一つの面に沿って形成されたコイル要素と
を有するコイル基板を、複数枚組み合わせて構成される
アンテナ板を備えていることを特徴とする。このよう
に、複数のコイル基板を組み合わせたアンテナ板を用い
ることにより、小さな占有スペースで長いコイル長を確
保することが可能になり、大きな磁場を得ることができ
る。
【0007】なお、通信手段は、アンテナ板における複
数枚のコイル基板のうち、データ通信に寄与する1又は
2以上のコイル基板を選択する選択手段をさらに備える
ことが好ましい。さらに、アンテナ板における複数のコ
イル基板の各コイル要素は、連続した一つのコイルを形
成しており、選択手段は、コイルにおいて電流が流れる
範囲を選択するよう構成されていることが好ましい。ま
た、各コイル基板では、コイル要素は、支持板の両面に
形成されていることが好ましい。加えて、各コイル基板
におけるコイル要素の巻き始め位置および巻き終わり位
置は、隣接するコイル基板におけるコイル要素の巻き始
め位置および巻き終わり位置とそれぞれ異なっているこ
とが好ましい。
【0008】また、本発明のアンテナ板は、電波により
通信を行う通信装置のアンテナ板であって、支持板とこ
の支持板の少なくとも一つの面に沿って形成されたコイ
ル要素とを有するコイル基板を、複数枚組み合わせて構
成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図示した一実施形態に基い
て本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係る紙幣入出金装置の内部側面図である。この図に
示されるように、紙幣入出金装置1は、最上部の前側に
設けられる入出金部100と、該入出金部100の後方
に設けられる識別部200と、上記入出金部100の下
方に設けられる千円用中間プール部300Aと、該千円
用中間プール部300Aの下方に着脱自在に装着される
千円用金庫400Aと、該千円用金庫400Aの下方に
設けられる五千円用中間プール部300Bと、該五千円
用中間プール部300Bの下方に着脱自在に装着される
五千円用金庫400Bと、五千円用金庫400Bの下方
に設けられる一万円用中間プール部300Cと、該一万
円用中間プール部300Cの下方に着脱自在に装着され
る一万円用金庫500と、上記各部の間で紙幣搬送を行
う紙幣搬送部600と、上記金庫400A、400B、
500の後方に設けられる制御部700とを備えて構成
される。尚、上記の各中間プール部300A、300
B、300Cは同一構造であるため、各中間プール部3
00A、300B、300Cに共通する説明においては
符号A、B、Cを省略する。また、金庫400A、40
0B、500のうち、千円用金庫400Aと五千円用金
庫400Bも同一構造であるため、各金庫400A、4
00Bに共通する説明においては符号A、Bを省略す
る。
【0010】入出金部100は、入金利用者から紙幣P
を受け取ると共に、出金利用者に紙幣Pを渡す部分であ
る。本実施形態の入出金部100は、入金時において、
入出金口101に一括投入された紙幣Pの束を仕切り板
102の上側に取り込む処理と、取り込んだ紙幣Pを搬
送口103を介して識別部200に順次繰り出す処理
と、入金リジェクト口104から送り込まれるリジェク
ト紙幣Pを仕切り板102の下側に集積する処理と、集
積したリジェクト紙幣Pを入出金口101から放出する
処理とを行い、また、出金時および一括返却時において
は、搬送口103を介して識別部200から送り込まれ
る紙幣Pを仕切板102の上側に集積する処理と、集積
した紙幣Pを入出金口101から放出する処理とを行う
ように構成される。
【0011】識別部200は、入金された紙幣Pまたは
出金する紙幣Pの真偽および種類を識別する部分であ
る。本実施形態の識別部200は、紙幣Pの光透過パタ
ーンを検出する光透過式識別センサ(図示せず)と、紙
幣Pに印刷される磁性体の磁気パターンを検出する磁気
式識別センサ(図示せず)とを備えて構成される。
【0012】中間プール部300は、入金された紙幣P
の一時保留や、金庫400、500からの出金紙幣Pの
繰り出しを行う部分である。本実施形態の中間プール部
300は、入金時において、搬送口301から送り込ま
れる紙幣Pを集積する処理(集積モード)と、集積した
紙幣Pを金庫400、500に収納する処理(収納モー
ド)とを行い、また、一括返却時においては、集積した
紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理(返却モー
ド)を行い、更に、出金時においては、金庫400、5
00内の紙幣Pを搬送口301から順次繰り出す処理
(繰り出しモード)を行うように構成される。
【0013】金庫400、500は、入金された紙幣P
または出金用の紙幣Pを収納する部分である。本実施形
態の金庫400、500は、金庫内部を中間プール部3
00に連通させる上部開口401、501と、該上部開
口401、501を開閉するシャッタ402、502
と、紙幣取扱者が紙幣Pを出し入れするための紙幣出し
入れ口403、503と、該紙幣出し入れ口403、5
03を開閉するドア404、504と、該ドア404、
504を施錠するドア施錠機構405、505とを備え
て構成される。また、本実施形態の一万円用金庫500
は、出金時に発見したリジェクト紙幣Pを収納するリジ
ェクト金庫を兼ねており、該リジェクト金庫を構成する
出金リジェクト部506が前端側に一体化されている。
【0014】紙幣搬送部600は、入金された紙幣Pを
識別部200から各中間プール部300へ搬送する入金
搬送処理と、入金リジェクト紙幣Pを識別部200から
入出金部100の入金リジェクト口104へ搬送する入
金リジェクト搬送処理と、出金(または返却)する紙幣
Pを各中間プール部300から識別部200へ搬送する
出金搬送処理(または返却搬送処理)と、出金リジェク
ト紙幣Pを出金リジェクト部506へ搬送する出金リジ
ェクト搬送処理とを行う部分である。本実施形態の紙幣
搬送部600は、識別部200の後部から千円用中間プ
ール部300Aの搬送口近傍に至る横搬送部601と、
千円用中間プール部300Aの搬送口近傍から出金リジ
ェクト部506に至る縦搬送部602と、各中間プール
部300の搬送口近傍で搬送経路を切換える千円ゲート
603A、五千円ゲート603Bおよび一万円ゲート6
03Cと、横搬送部601の中間部から入出金部100
の入金リジェクト口104に至る入金リジェクト搬送部
604と、該入金リジェクト搬送部604の始端部で搬
送経路を切換える入金リジェクトゲート605とを備え
て構成される。
【0015】制御部700は、ホストからのコマンドや
各種センサの検出信号を入力し、該入力に応じて各種ア
クチュエータを動作させる部分である。本実施形態の制
御部700は、入金処理、収納処理、一括返却処理およ
び出金処理を行うためのプログラムを備えており、以
下、上記各処理の概略を説明する。
【0016】入金処理は、入金コマンドの受信に応じて
実行される。入金コマンドを受信すると、入出金部10
0の入出金口101を開閉するシャッタ105が開き、
紙幣Pの投入を待つ。紙幣Pの束が入出金口101に投
入されると、投入された紙幣Pの束は、仕切り板102
の上側に取り込まれた後、識別部200に一枚ずつ順次
繰り出され、その真偽および種類が識別される。紙幣P
が真券であると識別された場合には、その券種に対応す
るゲート603が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601
および縦搬送部602を経て対応する中間プール部30
0に送り込まれ、ここに集積される。一方、紙幣Pが偽
券であると識別された場合には、入金リジェクトゲート
605が開くと共に、紙幣Pが横搬送部601および入
金リジェクト搬送部604を経て仕切り板102の下側
に送り込まれ、ここに集積される。入出金部100から
全ての紙幣Pが繰り出されると、入金リジェクト紙幣P
(仕切り板102の下側集積紙幣P)の有無が判断され
る。入金リジェクト紙幣Pが無い場合には、そのまま入
金処理を終了する一方、入金リジェクト紙幣Pが有る場
合には、入金リジェクト紙幣Pを入出金口101から返
却した後、入金処理を終了する。
【0017】また、入金処理終了後、収納コマンドを受
信すると、収納処理が実行され、各中間プール部300
に集積された紙幣Pが各金庫400、500に収納され
る。一方、入金処理終了後、返却コマンドを受信する
と、一括返却処理が実行される。一括返却処理において
は、各中間プール部300に集積された紙幣Pが順次繰
り出されると共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部60
2、横搬送部601および識別部200を経て入出金部
100に送り込まれ、ここに集積される。その後、集積
された紙幣Pを入出金口101から返却し、一括返却処
理を終了する。
【0018】出金処理は、出金コマンドの受信に応じて
実行される。出金コマンドを受信すると、各金庫40
0、500内の紙幣Pが必要枚数だけ順次繰り出される
と共に、繰り出された紙幣Pが縦搬送部602、横搬送
部601および識別部200を経て入出金部100に送
り込まれ、ここに集積される。その後、集積された紙幣
Pを入出金口101から出金し、出金処理を終了する。
また、出金処理中に出金リジェクト紙幣P(偽券、破損
紙幣、重送紙幣等)が見つかった場合には、出金リジェ
クト処理が実行され、出金リジェクト部506に出金リ
ジェクト紙幣Pが収納される。
【0019】次に、中間プール部300および金庫40
0(500)について説明する。図1に示されるよう
に、紙幣入出金装置1のシャーシ(装置本体)2には、
左側方に開口する3段の金庫装着室3が形成されてい
る。各金庫装着室3の上部には、ユニット化された中間
プール部300が組み付けられており、各中間プール部
300には、縦搬送部602の動力源である縦搬送モー
タ606の動力が入力ギヤ302を介して伝動される。
これにより、各中間プール部300において、縦搬送部
602と同期した紙幣搬送(集積搬送および繰り出し搬
送)を行うことが可能になる。
【0020】図2は、中間プール部の内部平面図、図3
は、中間プール部の内部左側面図である。これらの図に
示されるように、中間プール部300は、縦搬送部60
2と同期して紙幣Pの集積搬送および繰り出し搬送を行
うベルト搬送体303と、繰り出し搬送時に紙幣Pの先
端部をピックアップし、該ピックアップした紙幣Pをベ
ルト搬送体303との間で挟持搬送するピックアップロ
ーラ304と、繰り出し搬送時に紙幣Pの分離を促す分
離ローラ305と、繰り出し搬送時に紙幣Pの走行を検
知する繰り出しセンサ306と、繰り出し搬送時に下層
の紙幣Pを制動する紙幣ブレーキ機構307と、集積搬
送時に紙幣Pを一枚ずつ整然と集積させるバタフライ3
08aと、集積搬送時および繰り出し搬送時に所定のタ
イミングで紙幣Pを押し下げる押し下げ機構309と、
上記バタフライ308aおよび押し下げ機構309を動
作させるバタフライソレノイド310と、上記紙幣ブレ
ーキ機構307を動作させる分離ソレノイド311とを
備えて構成されている。
【0021】一方、金庫400(500)は、各金庫装
着室3における中間プール部300の下方空間に着脱自
在に装着される。図1に示されるように、各金庫装着室
3の前側には、それぞれ金庫施錠機構4が設けられてい
る。金庫施錠機構4は、施錠操作および解錠操作に応じ
て出没する回動式のロックレバー4aを備えており、上
記施錠操作に伴って突出したロックレバー4aが金庫4
00(500)に係合することにより、金庫400(5
00)の取り出しが規制される。また、図4に示される
ように、各金庫装着室3の裏側(シャーシ2の右側面)
には、リフト駆動機構5が設けられている。リフト駆動
機構5は、リフトモータ6と、該リフトモータ6の正逆
駆動に応じて回動するカム7と、該カム7に上方から接
当するカムピン8と、該カムピン8を支軸9aを支点と
して上下動自在に支持するカムアーム9とを備えて構成
され、リフトモータ6の正逆駆動に応じたカム7の回動
により、カムピン8を上下動させる。そして、カムピン
8は、シャーシ2に形成される円弧状(円弧中心は支軸
9a)の長孔10を介して金庫装着室3に突出してお
り、金庫装着状態においては、金庫400(500)の
側面に形成される同一形状の長孔406を介して金庫4
00(500)の内部に進入する。
【0022】金庫400(500)は、前述したよう
に、金庫内部を中間プール部300に連通させる上部開
口401(501)と、該上部開口401(501)を
開閉するシャッタ402(502)と、紙幣取扱者が紙
幣Pを出し入れするための紙幣出し入れ口403(50
3)と、該紙幣出し入れ口403(503)を開閉する
ドア404(504)と、該ドア404(504)を施
錠するドア施錠機構405(505)とを備えて構成さ
れるが、さらに、その内部には、紙幣収納機構を備えて
いる。尚、金庫400および金庫500における上記機
構の構成は略同一であるため、以降は、金庫500の説
明を省略する。
【0023】次に、本発明の要部である、紙幣入出金装
置1における金庫管理のための構成について説明する。
図5は、金庫400A、400B、500の外形形状を
示す側面図、図6は、金庫400A、400B、500
が取り外された状態の紙幣入出金装置1を示す内部側面
図である。図5(A)に示したように、金庫400Aに
おいて、上述したドア施錠機構405が設けられた面と
反対側の面には、データ記憶手段としてのタグ90が取
り付けられている。このタグ90は、ICメモリを内蔵
しており、金庫400Aに収納された紙幣枚数などに関
するデータを記憶するよう構成されている。同様に、図
5(B)および(C)に示したように、金庫400B
(500)において、ドア施錠機構405(506)が
設けられた面と反対側の面にも、データ記憶手段として
のタグ90が取り付けられている。
【0024】図6に示したように、紙幣入出金装置1に
おいて、金庫400Aを装着する金庫装着室3には、タ
グ90に記録されたデータを読み出し、また、タグ90
にデータを書き込むアンテナ板8Aが設けられている。
このアンテナ板8Aは、金庫400A(図5)を金庫装
着室3に装着したときに、金庫400Aのタグ90に対
向するように配置されている。同様に、金庫400B、
500を装着する各金庫装着室3には、金庫400B
(500)の各タグ90に記録されたデータを読み出
し、また、金庫400B(500)の各タグ90にデー
タを書き込むアンテナ板8B、8Cが設けられている。
これらアンテナ板8B、8Cは、金庫400B(50
0)をそれぞれ金庫装着室3に装着したときに、金庫4
00B(500)の各タグ90に対向するようにそれぞ
れ配置されている。
【0025】図7は、金庫400Aを金庫装着室3に装
着した状態を示す断面図である。金庫400Aは、金属
製のケース407を有しており、このケース407の一
側面(図7における右側の側面)には、開口部408が
形成されている。開口部408には、樹脂製のブロック
409が取り付けられており、このブロック409の内
部には、上述したタグ90が保持されている。タグ90
は、金庫400Aのケース407の外表面から内側に所
定量だけ退避した位置に設けられており、アンテナ板8
Aから所定量(例えば5〜10mm)だけ離間するよう
になっている。図示は省略するが、金庫400B(50
0)においても、図7に示した金庫400Aと同様の構
成によりタグ90が保持されている。
【0026】アンテナ板8Aは、金庫装着室3におい
て、金庫400Aのタグ90に対向する面に取り付けら
れている。このアンテナ板8Aは、樹脂製の箱形ケース
89と、このケース89内に保持された複数(ここでは
4つ)のコイル基板81、82、83、84とを備えて
構成されている。図示は省略するが、アンテナ板8B、
8Cも、アンテナ板8Aと同様の構成を有している。
【0027】図8は、各タグ90とアンテナ板8A、8
B、8Cとの間でデータの送受信を行うためのシステム
構成を示すブロック図である。なお、図8では、各タグ
90のうち、金庫400Aに取り付けられたタグ90の
みを示す。タグ90は、無線通信を行うためのコイル9
01と、このコイル901にインターフェース902を
介して接続されたタグ制御部903と、このタグ制御部
903に接続されたメモリ904とを備えている。タグ
制御部903は、CPUを備え、コイル901を介して
受信したデータをメモリ904に書き込む機能と、メモ
リ904に記憶したデータをコイル901を介して送信
する機能とを有している。
【0028】アンテナ板8A、8B、8Cの各コイル8
0は、それぞれスイッチ871、872、873を介し
て、データ処理手段としてのデータ制御部88に接続さ
れている。このデータ制御部88は、CPUを備え、ア
ンテナ板8A、8B、8Cを介してデータを送信または
受信する機能を有している。選択手段としてのセレクタ
87は、スイッチ871、872、873のいずれかを
作動させることにより、アンテナ板8A、8B、8Cの
いずれかとデータ制御部88の信号線881、882と
を接続するよう構成されている。データ制御部88は、
セレクタ87によって選択されたアンテナを介して、デ
ータの受信および送信を行うことが可能になる。
【0029】次に、各アンテナ板8A、8B、8Cの構
成について説明する。なお、アンテナ板8A、8B、8
Cは、同一構造を有しているため、各アンテナ板8A、
8B、8Cに共通の説明においては符号A、B、Cを省
略する。
【0030】図9および図10は、各アンテナ板8に含
まれる4つのコイル基板81、82、83、84の形状
をそれぞれ示すものである。第1コイル基板81は、ガ
ラスエポキシ樹脂などの絶縁材料により形成された長方
形の支持板816と、この支持板816の表面に設けら
れた制御回路85と、支持板816の表裏面に形成され
た第1コイル要素810とを備えている。第1コイル要
素810は、支持板816の表面および裏面にそれぞれ
渦状に形成されたものであり、支持板816の中央部に
設けられたスルーホール817を介して互いにつながっ
ている。図11に模式的に示したように、第1コイル要
素810は、支持板816の表面において外周部から中
央部にかけて渦状に形成され、スルーホール817を通
じて支持板816の裏面に達し、さらに支持板816の
裏面において中央部から外周部にかけて渦状に形成され
ている。
【0031】第1コイル要素810の巻き始め側の端部
(すなわち、支持板816の表面における外周側の端
部)を開始端Sとし、支持板816の巻き終わり側の端
部を終端Eとする。第1コイル要素810の終端Eは、
支持板815の外周近傍に形成されたスルーホールを介
して支持板815の表面に達している。
【0032】コイル基板81には、6つのコンタクト8
1a、81b、81c、81d、81e、81fが、3
つずつ2列に配列されている。具体的には、支持板81
6の中央より(制御回路85側)にコンタクト81a、
81b、81cが配列され、支持板816の図中右端よ
りにコンタクト81d、81e、81fが配列されてい
る。これらコンタクト81a〜81fは、いずれも、支
持板816を厚さ方向に貫通するスルーホールに導電性
部材を埋め込んで形成されたものである。
【0033】コンタクト81a、81b、81cの図中
左側(すなわち、制御回路85側)には、チップ抵抗素
子R2、R3、R4がそれぞれ形成されている。コンタ
クト81d、81e、81fの図中左側には、チップ抵
抗素子R5、R6、R7がそれぞれ形成されている。終
端Eの近傍には、チップ抵抗素子R1が形成されてい
る。これらチップ抵抗素子R1〜R7は、図示しない冶
具によって操作され、通電状態と通電遮断状態とが切り
替えられるよう構成されている。
【0034】制御回路85は、接続線815によって開
始端Sと接続されている。制御回路85には、さらに、
導電性部材よりなる4本の接続線811、812、81
3、814が並列に接続されている。接続線811は、
チップ抵抗素子R2、コンタクト81a、チップ抵抗素
子R1および終端Eを直列に接続したものである。接続
線812は、チップ抵抗素子R3、コンタクト81b、
チップ抵抗素子R5およびコンタクト81dを直列に接
続したものである。接続線813は、チップ抵抗素子R
4、コンタクト81c、チップ抵抗R6およびコンタク
ト81eを直列に接続したものである。接続線814
は、チップ抵抗素子R7およびコンタクト81fを直列
に接続したものである。
【0035】図9(B)に示したように、第2コイル基
板82は、支持板826と、この支持板826の表裏面
に形成された第2コイル要素820とを有している。第
2コイル基板82は、第1コイル基板81の表側(すな
わち、制御回路85が形成された側)に重ね合わされる
ものであり、第1コイル基板81の制御回路85に対応
する位置に、切り欠き828を有している。第2コイル
要素820は、第1コイル要素810と同様、スルーホ
ール827を介して、支持板826の表面から裏面にか
けて形成されている。第2コイル基板82は、第1コイ
ル基板81のコンタクト81a〜81fに対応する位置
に、コンタクト82a、82b、82c、82d、82
e、82fを有している。これらコンタクト82a〜8
2fは、第1コイル基板81と第2コイル基板82とを
重ね合わせたときに、第1コイル基板81のコンタクト
81a〜81fとそれぞれ導通するよう構成されてい
る。第2コイル要素820の開始端Sは、接続線825
を介してコンタクト82aと接続されている。第2コイ
ル要素820の終端Eは、接続線821を介してコンタ
クト82dと接続されている。なお、第2コイル要素8
20の開始端S、終端Eおよびスルーホール827は、
それぞれ、第1コイル要素810の開始端S、終端Eお
よびスルーホール817と重なり合わない位置に形成さ
れている。
【0036】図10(A)に示したように、第3コイル
基板83は、支持板836と、この支持板836の表裏
面に形成された第3コイル要素830とを有している。
この第3コイル基板83は、第2コイル基板82の表面
側(第1コイル基板81側と反対の側)に重ね合わされ
るものである。支持板836は、第2コイル基板82の
支持板826と同様の形状を有している。第3コイル要
素830は、第2コイル要素820と同様、スルーホー
ル837を介して、支持板836の表面から裏面にかけ
て形成されている。第3コイル基板83は、第2コイル
基板82のコンタクト82a〜82fに対応する位置
に、コンタクト83a、83b、83c、83d、83
e、83fを有している。このコンタクト83a〜83
fは、第2コイル基板82と第3コイル基板83とを重
ね合わせたときに、第2コイル基板82のコンタクト8
2a〜82fとそれぞれ導通するよう構成されている。
第3コイル要素830の開始端Sは、接続線835を介
してコンタクト83bと接続されている。第3コイル要
素830の終端Eは、接続線831を介してコンタクト
83eと接続されている。なお、第3コイル要素830
の開始端S、終端Eおよびスルーホール837は、それ
ぞれ、第2コイル要素820の開始端S、終端Eおよび
スルーホール827と重なり合わない位置に形成されて
いる。
【0037】図10(B)に示したように、第4コイル
基板84は、支持板846と、この支持板846の表裏
面に形成された第4コイル要素840とを有している。
この第4コイル基板84は、第3コイル基板83の表面
側(第2コイル基板82側と反対の側)に重ね合わされ
るものである。支持板846は、第3コイル基板83の
支持板836と同様の形状を有している。第4コイル要
素840は、第3コイル要素830と同様、スルーホー
ル847を介して、支持板846の表面から裏面にかけ
て形成されている。第4コイル基板84は、第3コイル
基板83のコンタクト83a〜83fに対応する位置
に、コンタクト84a、84b、84c、84d、84
e、84fを有している。このコンタクト84a〜84
fは、第3コイル基板83と第4コイル基板84とを重
ね合わせたときに、第3コイル基板83のコンタクト8
3a〜83fとそれぞれ導通するよう構成されている。
第4コイル要素840の開始端Sは、接続線845を介
してコンタクト84cと接続されている。第4コイル要
素840の終端Eは、接続線841を介してコンタクト
84fと接続されている。なお、第4イル要素840の
開始端S、終端Eおよびスルーホール847は、それぞ
れ、第3コイル要素830の開始端S、終端Eおよびス
ルーホール837と重なり合わない位置に形成されてい
る。
【0038】これら第1コイル基板81、第2コイル基
板82、第3コイル基板83、第4コイル基板84は、
互いに重ねあわされた状態で、紙幣入出金装置1のアン
テナ板8のケース89に収容される。コイル基板81〜
84を重ねあわせると、コイル要素810〜840は、
コンタクト81a〜81fを介して、一つのコイル80
となる。このように、コイル基板81〜84の組み合わ
せる構成としたため、小さい占有スペースで、長いコイ
ル全長を確保して大きな磁場(例えば700H(ヘンリ
ー))を得ることができる。さらに、チップ抵抗素子R
1〜R7の操作により、このコイル80において、実際
に電流が流れる経路長を変化させ、これによりコイル8
0のインダクタンスを変化させることができる。
【0039】すなわち、チップ抵抗素子R1およびチッ
プ抵抗素子R2をそれぞれ短絡させ(導通させ)た場
合、第1コイル要素810の終端Eと制御回路85とが
接続線811を介して導通するため、第1コイル要素8
10と制御回路85とからなる閉回路が形成される。
【0040】一方、チップ抵抗素子R1、R3、R5を
それぞれ短絡させた場合、第1コイル要素810の終端
Eと制御回路85との導通は遮断されるが、接続線81
1、コンタクト81a、82aおよび接続線825を介
して、第1コイル要素810の終端Eと、第2コイル要
素820の開始端Sとが導通する。さらに、接続線82
1、コンタクト82d、81d、81bおよび接続線8
12を介して、第2コイル要素820の終端Eと制御回
路85とが導通する。これにより、第1コイル要素81
0、第2コイル要素820および制御回路85よりなる
閉回路が形成される。
【0041】チップ抵抗素子R1、R4、R5、R6を
短絡させた場合、第2コイル要素820の終端Eと制御
回路85との導通は遮断されるが、接続線821、接続
線82d、81d、接続線812、コンタクト81b、
82b、83bを介して、第2コイル要素820の終端
Eと、第3コイル要素830の開始端Sとが導通する。
さらに、接続線831、コンタクト83e、82e、8
1e、81cおよび接続線813により、第3コイル要
素830の終端Eと、制御回路85とが導通する。これ
により、第1コイル要素810、第2コイル要素82
0、第3コイル要素830および制御回路85からなる
閉回路が形成される。
【0042】チップ抵抗素子R1、R5、R6、R7を
短絡させた場合、第3コイル要素830の終端Eと制御
回路85との導通は遮断されるが、接続線831、コン
タクト83e、82e、81e、81c、82c、83
c、84cおよび接続線845を介して、第3コイル要
素830の終端Eと第4コイル要素840の開始端Sと
が導通する。さらに、接続線841、コンタクト84
f、83f、82f、81fおよび接続線814によ
り、第4コイル要素840の終端Eと制御回路85とが
導通する。これにより、第1コイル要素810、第2コ
イル要素820、第3コイル要素830、第4コイル要
素840および制御回路85からなる閉回路が形成され
る。
【0043】このように、チップ抵抗素子R1〜R7を
操作することにより、コイル80において電流が流れる
経路長(有効コイル長)を4通りに変化させ、これによ
りコイル80のインダクタンスを4通りに変化させるこ
とができる。
【0044】次に、このように構成された紙幣入出金装
置1の作用について説明する。紙幣入出金装置1の各金
庫装着室3には、集荷センタなどから運ばれてきた金庫
400A、400B、500がそれぞれ装着される。な
お、集荷センタでは、金庫400A、400B、500
にそれぞれ収納された紙幣枚数を、各タグ90に予め書
き込んでいる。また、各タグ90には、そのタグ90が
取り付けられた金庫の認証番号が予め記憶されている。
金庫400A、400B、500を紙幣入出金装置1の
各金庫装着室3に装着すると、金庫400A、400
B、500の各タグ90は、アンテナ板8A、8B、8
Cにそれぞれ対向する。
【0045】データ制御部88は、金庫400A、40
0B、500が金庫装着室3に装着されたのち、入出金
処理を開始する前に、金庫400A、400B、500
の各タグ90に記憶されたデータの読み出しを行う。す
なわち、セレクタ87がスイッチ871を作動してアン
テナ板8Aによるデータ通信を可能にしたのち、データ
制御部88が、金庫400Aのタグ90から送信された
データをアンテナ板8Aを介して読み取る。ついで、セ
レクタ87がスイッチ872を作動してアンテナ板8B
によるデータ通信を可能にしたのち、データ制御部88
が、金庫400Bのタグ90から送信されたデータをア
ンテナ板8Bを介して読み取る。続いて、セレクタ87
がスイッチ873を作動してアンテナ板8Cによるデー
タ通信を可能にし、データ制御部88が、金庫500の
タグ90から送信されたデータをアンテナ板8Cを介し
て読み取る。これにより、データ制御部88は、金庫4
00A、400B、500に収納された紙幣枚数につい
ての情報や、これら金庫400A、400B、500の
識別番号を取得することができる。
【0046】このようにしてデータ制御部88が金庫4
00A、400B、500に予め収納された紙幣枚数に
ついて情報などを取得したのち、紙幣入出金装置1の制
御部700は、紙幣入出金装置1の入出金処理を開始す
る。紙幣の入出金処理が開始されると、データ制御部8
8は、入出金処理毎に、識別部200等からの情報をも
とに、金種(千円、五千円および一万円)毎の入出金枚
数をそれぞれカウントする。
【0047】紙幣の入出金処理を終了すると、金庫40
0A、400B、500の各タグ90に、金種(千円、
五千円および一万円)毎の入出金枚数が書き込まれる。
すなわち、セレクタ87がスイッチ871をオンしてア
ンテナ板8Aによるデータの送受信を可能にしたのち、
データ制御部88が、カウントした千円紙幣の入出金枚
数を、アンテナ板8Aを介して金庫400Aのタグ90
に書き込む。ついで、セレクタ87がスイッチ872を
オンしてアンテナ板8Bによるデータの送受信を可能に
したのち、データ制御部88が、カウントした五千円紙
幣の入出金枚数を、アンテナ板8Bを介して金庫400
Bのタグ90に書き込む。続いて、セレクタ87がスイ
ッチ873をオンしてアンテナ板8Cによるデータの送
受信を可能にしたのち、データ制御部88が、カウント
した一万円紙幣の入出金枚数を、アンテナ板8Cを介し
て金庫500のタグ90に書き込む。これにより、金庫
400A、400B、500の各タグ90には、入出金
処理を経た後の紙幣枚数のデータが記憶される。
【0048】紙幣入出金装置1から取り出された金庫4
00A、400B、500は、集荷センタに集められ
る。このとき、金庫400A、400B、500の各タ
グ90には、入出金処理を経た後の紙幣枚数が記憶され
ているため、集荷センタでは、金庫を開いて紙幣枚数を
数えなくとも、正確な紙幣枚数を知ることができる。
【0049】なお、アンテナ板8A、8B、8Cのコイ
ル80のインダクタンスを調節する場合には、図示しな
い冶具を用いて、チップ抵抗素子R1〜R7を操作す
る。チップ抵抗素子R1、R2を短絡させると第1コイ
ル要素810のみを使用することとなるため、有効コイ
ル長は最小(Lとする。)となり、インダクタンスも最
小となる。チップ抵抗素子R1、R3、R5を短絡させ
ると、第1コイル要素810と第2コイル要素820と
を使用することとなるため、有効コイル長が2Lに増加
し、これによりインダクタンスは増加する。チップ抵抗
素子R1、R4、R5、R6を短絡させると、第1コイ
ル要素810、第2コイル要素820および第3コイル
要素830を使用することとなるため、有効コイル長が
3Lに増加し、これによりインダクタンスがさらに増加
する。チップ抵抗素子R1、R5、R6、R7を短絡さ
せると、第1コイル要素810、第2コイル要素82
0、第3コイル要素830および第4コイル要素840
を使用することとなるため、有効コイル長が4Lに増加
し、これによりインダクタンスが最大となる。このよう
に、チップ抵抗素子R1〜R7を操作することで、容易
にインダクタンスを調節することができる。
【0050】このように、本実施の形態によれば、コイ
ル基板81〜84を組み合わせることによりアンテナ板
8を形成したので、小さな占有スペースで、大きな磁場
を得ることができる。すなわち、紙幣入出金装置1の装
置本体における有効スペースを確保しつつ、確実な(通
信エラーの少ない)データ通信を行うことができる。
【0051】特に、コイル要素810,820,83
0,840を渦形状とし、支持板816,826,83
6,846のそれぞれの両面に形成するようにしたの
で、各コイル要素のコイル長をより長くすることがで
き、特に大きな磁場を得ることができる。また、コイル
要素810,820,830,840の開始端Sおよび
終端Eの位置を、コイル基板ごとに異ならせるようにし
たので、コイル要素810,820,830,840が
不用意に導通することが防止できる。
【0052】さらに、コイル基板81,82,83,8
4のうち、データ通信に寄与するコイル基板を選択する
ことによって、アンテナ板8の全体のコイル長を調節で
きる(すなわち、インダクタンスを調節できる)ように
したので、必要に応じてアンテナ板8の共振周波数を調
節することができる。
【0053】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は前記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。例え
ば、上述した実施の形態では、4枚のコイル基板81〜
84を重ね合わせてアンテナ板8を構成したが、コイル
基板の数は、3枚未満であってもよいし、5枚以上であ
ってもよい。また、上述した実施の形態におけるアンテ
ナ板8は、紙幣入出金装置1以外の装置に適用すること
も可能である。
【0054】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、コイル要素
と支持板とを有するコイル基板を、複数枚組み合わせて
構成されるアンテナ板を用いることにより、小さな占有
スペースで、長いコイル長を確保して大きな磁場を得る
ことができる。すなわち、通信手段の周辺の有効スペー
スを確保しつつ、確実なデータ通信を行うことが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣入出金装置の内部側面図である。
【図2】中間プール部の内部平面図である。
【図3】中間プール部の内部左側面図である。
【図4】リフト駆動機構の左側面図である。
【図5】タグの取り付け位置を説明するための金庫の側
面図である。
【図6】アンテナの取り付け位置を説明するための紙幣
入出金装置の内部側面図である。
【図7】金庫装着室に取り付けた金庫の断面図である。
【図8】タグとアンテナの間でデータの送受信を行うた
めのシステム構成を示すブロック図である。
【図9】第1コイル基板および第2コイル基板の形状を
示す正面図である。
【図10】第1コイル基板および第2コイル基板の形状
を示す正面図である。
【図11】第1コイル基板におけるコイルの巻き方を説
明するための概略斜視図である。
【符号の説明】
1 紙幣入出金装置 8A、8B、8C アンテナ板 80 コイル 81 コイル基板 81、82、83、84 コイル基板 81a、81b、81c、81d、81e、81f コ
ンタクト 85 制御回路 87 セレクタ 88 データ制御部 90 タグ 100 入出金部 200 識別部 300 中間プール部 400A、400B、500 金庫 405、505 ドア施錠機構 700 制御部 810、820、830、840 コイル要素 811、812、813、814、815 接続線 871、872、873 スイッチ 901 コイル 902 インターフェース 903 タグ制御部 904 メモリ R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7 チップ抵
抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 渉 埼玉県浦和市西堀10丁目13番1号 マミ ヤ・オーピー株式会社内 (72)発明者 五井 広一 東京都北区東田端1丁目12番6号 ローレ ル精機株式会社東京研究所内 Fターム(参考) 3E040 BA07 CB01 FL10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金庫と、前記金庫を着脱可能に装着する
    装置本体とを備えると共に、前記金庫を前記装置本体に
    装着した状態で紙幣の入金処理および出金処理を行うよ
    う構成された紙幣入出金装置であって、 前記金庫に設けられたデータ記憶手段と、 前記装置本体に設けられ、前記データ記憶手段との間で
    電波によるデータの通信を行う通信手段と、を備えると
    共に、 前記通信手段は、支持板とこの支持板の少なくとも一つ
    の面に沿って形成されたコイル要素とを有するコイル基
    板を、複数枚組み合わせて構成されるアンテナ板を備え
    ていることを特徴とする紙幣入出金装置。
  2. 【請求項2】 前記通信手段は、前記アンテナ板におけ
    る前記複数のコイル基板のうち、データ通信に寄与する
    1又は2以上のコイル基板を選択する選択手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣入出金装
    置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記アンテナ板におけ
    る前記複数のコイル基板において電流が流れる範囲を切
    り替えるよう構成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の紙幣入出金装置。
  4. 【請求項4】 各コイル基板において、前記コイル要素
    は、前記支持板の両面に形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の紙幣入出金装置。
  5. 【請求項5】 各コイル基板におけるコイル要素の巻き
    始め位置および巻き終わり位置は、隣接するコイル基板
    におけるコイル要素の巻き始め位置および巻き終わり位
    置とそれぞれ異なっていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の紙幣入出金装置。
  6. 【請求項6】 電波により通信を行う通信装置における
    アンテナ板であって、 支持板とこの支持板の少なくとも一つの面に沿って形成
    されたコイル要素とを有するコイル基板を、複数枚組み
    合わせて構成されるアンテナ板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6253770A (ja) * 1985-08-30 1987-03-09 Kawasaki Steel Corp 塗装用乾燥炉
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