JP2002318256A - 増幅器の総合特性計算装置 - Google Patents
増幅器の総合特性計算装置Info
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- JP2002318256A JP2002318256A JP2001126233A JP2001126233A JP2002318256A JP 2002318256 A JP2002318256 A JP 2002318256A JP 2001126233 A JP2001126233 A JP 2001126233A JP 2001126233 A JP2001126233 A JP 2001126233A JP 2002318256 A JP2002318256 A JP 2002318256A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 計算精度を保持しながら、測定時間を大幅に
短縮することができ、増幅器全体の総合特性の温度依存
性や周波数依存性などを計算することが可能となる増幅
器の総合特性計算装置を得る。 【解決手段】 単位増幅器が多段に縦続または並列接続
された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器の総合特
性計算装置であって、各段の単位増幅器のロードプルデ
ータおよびSパラメータを用い、各段の単位増幅器の入
出力に接続される負荷の反射係数を考慮に入れて、増幅
器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメ
ータのいずれか少なくとも1つを計算する計算手段8
と、計算手段8が計算に用いるロードプルデータおよび
Sパラメータを、測定によって得られるロードプルデー
タおよびSパラメータから推定するデータ処理手段9と
を備えている。
短縮することができ、増幅器全体の総合特性の温度依存
性や周波数依存性などを計算することが可能となる増幅
器の総合特性計算装置を得る。 【解決手段】 単位増幅器が多段に縦続または並列接続
された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器の総合特
性計算装置であって、各段の単位増幅器のロードプルデ
ータおよびSパラメータを用い、各段の単位増幅器の入
出力に接続される負荷の反射係数を考慮に入れて、増幅
器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメ
ータのいずれか少なくとも1つを計算する計算手段8
と、計算手段8が計算に用いるロードプルデータおよび
Sパラメータを、測定によって得られるロードプルデー
タおよびSパラメータから推定するデータ処理手段9と
を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波、ミリ
波帯で使用される増幅器の総合特性を計算する増幅器の
総合特性計算装置に関するものである。
波帯で使用される増幅器の総合特性を計算する増幅器の
総合特性計算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は例えば特開平11−24877
4号公報に開示された従来の増幅器の総合特性測定方法
を説明するためのもので、2個の単位増幅器を縦続接続
してなる増幅器の構成図(a)と説明に供する表(b)
を示している。
4号公報に開示された従来の増幅器の総合特性測定方法
を説明するためのもので、2個の単位増幅器を縦続接続
してなる増幅器の構成図(a)と説明に供する表(b)
を示している。
【0003】図19の(a)において、101は入力端
子、102は出力端子、103はドライバ段増幅器、1
04はパワー段増幅器を示す。なお、この従来例では、
単位増幅器を2段接続した場合について述べるが、多段
の場合についても適用できる。
子、102は出力端子、103はドライバ段増幅器、1
04はパワー段増幅器を示す。なお、この従来例では、
単位増幅器を2段接続した場合について述べるが、多段
の場合についても適用できる。
【0004】図示されるように、2個の単位増幅器(ド
ライバ段増幅器およびパワー段増幅器)を単純に縦続接
続された2段増幅器の利得、出力、効率、位相変化量の
計算について述べる。ドライバ段増幅器103から電源
側を見た反射係数をΓi(1)、負荷側を見た反射係数
をΓo(1)、また、パワー段増幅器104から電源側
を見た反射係数をΓi(2)、負荷側を見た反射係数を
Γo(2)とする。2段増幅器の利得、出力、効率、位
相変化量の計算に必要なドライバ段増幅器103および
パワー段増幅器104の利得G(1),G(2)、消費
電力Pdc(1),Pdc(1)、入力電力Pin(1),P
in(2)、出力電力Pout(1),Pout(2)、位相変
化量φ(1),φ(2)はロードプルデータから得られ
るものであり、図19の(b)に示した記号および単位
で表現する。
ライバ段増幅器およびパワー段増幅器)を単純に縦続接
続された2段増幅器の利得、出力、効率、位相変化量の
計算について述べる。ドライバ段増幅器103から電源
側を見た反射係数をΓi(1)、負荷側を見た反射係数
をΓo(1)、また、パワー段増幅器104から電源側
を見た反射係数をΓi(2)、負荷側を見た反射係数を
Γo(2)とする。2段増幅器の利得、出力、効率、位
相変化量の計算に必要なドライバ段増幅器103および
パワー段増幅器104の利得G(1),G(2)、消費
電力Pdc(1),Pdc(1)、入力電力Pin(1),P
in(2)、出力電力Pout(1),Pout(2)、位相変
化量φ(1),φ(2)はロードプルデータから得られ
るものであり、図19の(b)に示した記号および単位
で表現する。
【0005】2段増幅器の利得、出力、効率、位相変化
量の計算の基本は、先ず、ドライバ段103およびパワ
ー段増幅器104の入出力電力、入出力負荷の反射係数
を計算してから、次に、利得、効率、位相変化量を計算
する。2段増幅器の出力電力を計算するフローチャート
を図20に示す。図20に示すように、最初に、2段増
幅器(SSPA)の入力電力Pinを設定する(ステップ
S11)。入力電力Pinはドライバ段増幅器103のロ
ードプルデータが存在する範囲に限られる。ドライバ段
増幅器103の入力電力Pin(1)は、入力回路が接続
されていないので、Pin(1)=Pinとなる(ステップ
S12)。
量の計算の基本は、先ず、ドライバ段103およびパワ
ー段増幅器104の入出力電力、入出力負荷の反射係数
を計算してから、次に、利得、効率、位相変化量を計算
する。2段増幅器の出力電力を計算するフローチャート
を図20に示す。図20に示すように、最初に、2段増
幅器(SSPA)の入力電力Pinを設定する(ステップ
S11)。入力電力Pinはドライバ段増幅器103のロ
ードプルデータが存在する範囲に限られる。ドライバ段
増幅器103の入力電力Pin(1)は、入力回路が接続
されていないので、Pin(1)=Pinとなる(ステップ
S12)。
【0006】次に、ドライバ段増幅器103に接続され
る入出力負荷の影響を考慮するために入出力負荷の反射
係数を計算する。入力側は50Ωであるので、Γi
(1)=0である。出力側はパワー段増幅器104が接
続されているので、Γo(1)=S11(2)となる。S1
1(2)はパワー段増幅器104の入力電力Pin(2)
のレベルに依存して変化するので、ここでは、初期値P
in(2)'として線形動作を仮定し、Pin(2)'=−1
00dBmとしている(ステップS13,S14)。
る入出力負荷の影響を考慮するために入出力負荷の反射
係数を計算する。入力側は50Ωであるので、Γi
(1)=0である。出力側はパワー段増幅器104が接
続されているので、Γo(1)=S11(2)となる。S1
1(2)はパワー段増幅器104の入力電力Pin(2)
のレベルに依存して変化するので、ここでは、初期値P
in(2)'として線形動作を仮定し、Pin(2)'=−1
00dBmとしている(ステップS13,S14)。
【0007】ドライバ段増幅器103の入力電力Pin
(1)および入出力負荷(Γi(1),Γo(1))が決
まったので、ロードプルデータから入出力特性のデータ
(Pout(1),Pdc(1),G(1),φ(1))を
読み込む。図20において、f1はロードプルデータか
らの読み込みを意味する。パワー段増幅器104の入力
電力Pin(2)は、ドライバ段増幅器103とパワー段
増幅器104の間に何も接続されていないので、Pin
(2)=Pout(1)となる。ここで、初期値Pin
(2)'と比較を行い、Pin(2)とPin(2)'が異な
れば、また、ドライバ段増幅器103の入出力負荷の計
算のところに戻り、Pin(2)=Pin(2)'が得られ
るまで計算を繰り返す(ステップS15からS17)。
(1)および入出力負荷(Γi(1),Γo(1))が決
まったので、ロードプルデータから入出力特性のデータ
(Pout(1),Pdc(1),G(1),φ(1))を
読み込む。図20において、f1はロードプルデータか
らの読み込みを意味する。パワー段増幅器104の入力
電力Pin(2)は、ドライバ段増幅器103とパワー段
増幅器104の間に何も接続されていないので、Pin
(2)=Pout(1)となる。ここで、初期値Pin
(2)'と比較を行い、Pin(2)とPin(2)'が異な
れば、また、ドライバ段増幅器103の入出力負荷の計
算のところに戻り、Pin(2)=Pin(2)'が得られ
るまで計算を繰り返す(ステップS15からS17)。
【0008】次に、パワー段増幅器104に接続される
入出力負荷の影響を考慮するために入出力負荷の反射係
数を計算する。入力側はドライバ段増幅器103が接続
されているので、Γi(2)=S22(1)となる。出力
側は50Ωであるので、Γo(2)=0である(ステッ
プS18)。パワー段増幅器104の入力電力Pin
(2)および入出力負荷(Γi(2), Γo(2))が決
まったので、ロードプルデータから入出力特性のデータ
(Pout(2),Pdc(2),G(2), φ(2))を読
み込む。図20において、f(2)はロードプルデータ
からの読み込みを意味する。2段増幅器の出力電力Pou
tは、パワー段増幅器104に出力回路が接続されてい
ないので、Pout=Pout(2)となる(ステップS1
9,S20)。
入出力負荷の影響を考慮するために入出力負荷の反射係
数を計算する。入力側はドライバ段増幅器103が接続
されているので、Γi(2)=S22(1)となる。出力
側は50Ωであるので、Γo(2)=0である(ステッ
プS18)。パワー段増幅器104の入力電力Pin
(2)および入出力負荷(Γi(2), Γo(2))が決
まったので、ロードプルデータから入出力特性のデータ
(Pout(2),Pdc(2),G(2), φ(2))を読
み込む。図20において、f(2)はロードプルデータ
からの読み込みを意味する。2段増幅器の出力電力Pou
tは、パワー段増幅器104に出力回路が接続されてい
ないので、Pout=Pout(2)となる(ステップS1
9,S20)。
【0009】このようにして、あらかじめ測定しておい
た各段の単位増幅器のロードプルデータおよびSパラメ
ータを用い、各段の単位増幅器に入出力に接続される負
荷の反射係数を考慮して増幅器全体総合特性、つまり、
利得、出力、効率、位相変化量、安定係数、Sパラメー
タ、歪み特性の総合特性を求めることができる。
た各段の単位増幅器のロードプルデータおよびSパラメ
ータを用い、各段の単位増幅器に入出力に接続される負
荷の反射係数を考慮して増幅器全体総合特性、つまり、
利得、出力、効率、位相変化量、安定係数、Sパラメー
タ、歪み特性の総合特性を求めることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例は、各段
の単位増幅器のロードプルデータおよびSパラメータを
用い、各段の単位増幅器の入出力に接続される負荷を考
慮に入れて、増幅器全体総合特性を計算する事ができ
る。しかし、測定条件や各単位増幅器ごとにロードプル
データおよびSパラメータの測定が必要となるため、単
位増幅器から構成される増幅器全体の総合特性の温度依
存性や周波数依存性などを計算する場合、温度や周波数
ごとに各段の単位増幅器のロードプルデータおよびSパ
ラメータの測定が必要となり、きわめて多大な測定時間
を必要とする問題点がある。
の単位増幅器のロードプルデータおよびSパラメータを
用い、各段の単位増幅器の入出力に接続される負荷を考
慮に入れて、増幅器全体総合特性を計算する事ができ
る。しかし、測定条件や各単位増幅器ごとにロードプル
データおよびSパラメータの測定が必要となるため、単
位増幅器から構成される増幅器全体の総合特性の温度依
存性や周波数依存性などを計算する場合、温度や周波数
ごとに各段の単位増幅器のロードプルデータおよびSパ
ラメータの測定が必要となり、きわめて多大な測定時間
を必要とする問題点がある。
【0011】そこで、測定時間を短縮するために、各段
の単位増幅器のロードプルデータを測定する負荷点の点
数を削減することが考えられるが、点数を削減すると計
算精度の低下を招く。一般に、精度の良い計算結果を得
るためには単位増幅器のロードプルデータを多くの負荷
点において測定する必要があり、測定時間と測定精度は
相反する。
の単位増幅器のロードプルデータを測定する負荷点の点
数を削減することが考えられるが、点数を削減すると計
算精度の低下を招く。一般に、精度の良い計算結果を得
るためには単位増幅器のロードプルデータを多くの負荷
点において測定する必要があり、測定時間と測定精度は
相反する。
【0012】本発明では、計算に用いるロードプルデー
タおよびSパラメータを、測定によって得られるロード
プルデータおよびSパラメータから推定するデータ処理
手段を備えることで、計算に必要となる測定数、測定条
件を大幅に削減する事が可能となる。これにより、計算
精度を保持しながら、測定時間を大幅に短縮することが
でき、増幅器全体の総合特性の温度依存性や周波数依存
性などを計算することが可能となる。
タおよびSパラメータを、測定によって得られるロード
プルデータおよびSパラメータから推定するデータ処理
手段を備えることで、計算に必要となる測定数、測定条
件を大幅に削減する事が可能となる。これにより、計算
精度を保持しながら、測定時間を大幅に短縮することが
でき、増幅器全体の総合特性の温度依存性や周波数依存
性などを計算することが可能となる。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る増幅器の
総合特性計算装置は、単位増幅器が多段に縦続または並
列接続された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器の
総合特性計算装置であって、各段の単位増幅器のロード
プルデータおよびSパラメータを用い、各段の単位増幅
器の入出力に接続される負荷の反射係数を考慮に入れ
て、増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、
Sパラメータのいずれか少なくとも1つを計算する計算
手段と、計算手段が計算に用いるロードプルデータおよ
びSパラメータを、測定によって得られるロードプルデ
ータおよびSパラメータから推定するデータ処理手段と
を備えている。
総合特性計算装置は、単位増幅器が多段に縦続または並
列接続された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器の
総合特性計算装置であって、各段の単位増幅器のロード
プルデータおよびSパラメータを用い、各段の単位増幅
器の入出力に接続される負荷の反射係数を考慮に入れ
て、増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、
Sパラメータのいずれか少なくとも1つを計算する計算
手段と、計算手段が計算に用いるロードプルデータおよ
びSパラメータを、測定によって得られるロードプルデ
ータおよびSパラメータから推定するデータ処理手段と
を備えている。
【0014】また、計算手段は、周波数が隣接する2波
の信号、デジタル変調波、雑音に見立てたマルチキャリ
ア信号を増幅した際に発生する相互変調歪み、または隣
接チャンネル漏洩電力、またはノイズ・パワー・レシオ
を計算する。
の信号、デジタル変調波、雑音に見立てたマルチキャリ
ア信号を増幅した際に発生する相互変調歪み、または隣
接チャンネル漏洩電力、またはノイズ・パワー・レシオ
を計算する。
【0015】また、増幅器の前段に周波数変換回路また
は変調回路が接続され、計算手段は、周波数変換回路ま
たは変調回路を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電
力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少な
くとも1つを計算する。
は変調回路が接続され、計算手段は、周波数変換回路ま
たは変調回路を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電
力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少な
くとも1つを計算する。
【0016】また、増幅器の前段に可変減衰器または移
相器が接続され、計算手段は、可変減衰器または移相器
を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化
量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを
計算する。
相器が接続され、計算手段は、可変減衰器または移相器
を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化
量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを
計算する。
【0017】また、整合回路が集中定数素子、分布定数
素子またはSパラメータで定義され、計算手段は、整合
回路を構成する素子の値または回路構成を変えながら、
増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパ
ラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算す
る。
素子またはSパラメータで定義され、計算手段は、整合
回路を構成する素子の値または回路構成を変えながら、
増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパ
ラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算す
る。
【0018】さらに、計算手段は、ロードプルデータお
よびSパラメータに対して、増幅器の総合特性を複数回
計算する前にあらかじめデータ処理を実行しておき、そ
の後、総合特性を求める計算のみを連続して行う。
よびSパラメータに対して、増幅器の総合特性を複数回
計算する前にあらかじめデータ処理を実行しておき、そ
の後、総合特性を求める計算のみを連続して行う。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の増
幅器の総合特性計算装置の実施の形態1の計算アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。図1において、8は
計算手段としての総合特性計算部、9はデータ処理手段
としてのデータ処理部である。図2に総合特性を計算す
る増幅器の構成を示す。図2の増幅器は単位増幅器が2
つ縦続に接続された増幅器であるが、さらに、多段構成
になっても図1に示した計算アルゴリズムで総合特性を
計算することは可能である。図1に示した計算アルゴリ
ズムの適用例として、本実施の形態では2つの単位増幅
器から構成される増幅器について説明する。
幅器の総合特性計算装置の実施の形態1の計算アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。図1において、8は
計算手段としての総合特性計算部、9はデータ処理手段
としてのデータ処理部である。図2に総合特性を計算す
る増幅器の構成を示す。図2の増幅器は単位増幅器が2
つ縦続に接続された増幅器であるが、さらに、多段構成
になっても図1に示した計算アルゴリズムで総合特性を
計算することは可能である。図1に示した計算アルゴリ
ズムの適用例として、本実施の形態では2つの単位増幅
器から構成される増幅器について説明する。
【0020】図2において、1は入力整合回路、2は単
位増幅器、3は段間整合回路、4は単位増幅器、5は出
力整合回路、6は入力端子、7は出力端子である。ま
た、Γ2iは単位増幅器2から入力側をみた反射係数、
Γ2oは単位増幅器2から出力側をみた反射係数、Γ4
iは単位増幅器4から入力側をみた反射係数、Γ4oは
単位増幅器4から出力側をみた反射係数である。
位増幅器、3は段間整合回路、4は単位増幅器、5は出
力整合回路、6は入力端子、7は出力端子である。ま
た、Γ2iは単位増幅器2から入力側をみた反射係数、
Γ2oは単位増幅器2から出力側をみた反射係数、Γ4
iは単位増幅器4から入力側をみた反射係数、Γ4oは
単位増幅器4から出力側をみた反射係数である。
【0021】図2の増幅器を図1に示した計算アルゴリ
ズムを用いて総合特性を計算する場合の計算の動作につ
いて説明する。本計算の流れは、総合特性計算部8とデ
ータ処理部9の2つの部分から構成される。
ズムを用いて総合特性を計算する場合の計算の動作につ
いて説明する。本計算の流れは、総合特性計算部8とデ
ータ処理部9の2つの部分から構成される。
【0022】まず、計算手段としての総合特性計算部8
について説明する。総合特性計算部8では、はじめにあ
らかじめ測定された各単位増幅器2,4のSパラメータ
および入力整合回路1、段間整合回路3、出力整合回路
5のSパラメータを用い、図2に示した増幅器の小信号
利得特性、反射特性を計算すると共に、単位増幅器2,
4から入力側、及び出力側をみた反射係数Γ2i,Γ2
o,Γ4i,Γ4oを計算する。ここで、増幅器の小信
号利得特性、反射特性は、単位増幅器2のSパラメータ
S(2)、単位増幅器4のSパラメータS(4)、入力
整合回路のSパラメータS(1)、段間整合回路のSパ
ラメータS(3)、出力整合回路のSパラメータS
(5)をF行列に変換したF(2),F(4),F
(1),F(3),F(5)を用いて計算することがで
きる。
について説明する。総合特性計算部8では、はじめにあ
らかじめ測定された各単位増幅器2,4のSパラメータ
および入力整合回路1、段間整合回路3、出力整合回路
5のSパラメータを用い、図2に示した増幅器の小信号
利得特性、反射特性を計算すると共に、単位増幅器2,
4から入力側、及び出力側をみた反射係数Γ2i,Γ2
o,Γ4i,Γ4oを計算する。ここで、増幅器の小信
号利得特性、反射特性は、単位増幅器2のSパラメータ
S(2)、単位増幅器4のSパラメータS(4)、入力
整合回路のSパラメータS(1)、段間整合回路のSパ
ラメータS(3)、出力整合回路のSパラメータS
(5)をF行列に変換したF(2),F(4),F
(1),F(3),F(5)を用いて計算することがで
きる。
【0023】
【数1】
【0024】式1で示した行列FをSパラメータに変換
することで、増幅器の小信号利得特性、反射特性を得
る。また、単位増幅器2,4から入力側、及び出力側を
みた反射係数Γ2i,Γ2o,Γ4i,Γ4oは、F
(2),F(4),F(1),F(3),F(5)を用
いて次の手順で求めることができる。
することで、増幅器の小信号利得特性、反射特性を得
る。また、単位増幅器2,4から入力側、及び出力側を
みた反射係数Γ2i,Γ2o,Γ4i,Γ4oは、F
(2),F(4),F(1),F(3),F(5)を用
いて次の手順で求めることができる。
【0025】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【0026】上記式2から5で得られたF行列F(2
i),F(2o),F(4i),F(4o)をSパラメ
ータに変換することで、単位増幅器2,4から入力側、
及び出力側をみた反射係数Γ2i,Γ2o,Γ4i,Γ
4oを求めることができる。次に、測定された入出力整
合回路、段間回路のSパラメータS(1),S(5),
S(3)および単位増幅器から入力側、及び出力側をみ
た反射係数Γ2i,Γ2o,Γ4i,Γ4oをもちい
て、入出力整合回路、段間回路の損失を計算する。入力
整合回路の損失loss(1)、出力整合回路の損失l
oss(5)、段間回路の損失loss(3)は次式を
用いて計算することができる。
i),F(2o),F(4i),F(4o)をSパラメ
ータに変換することで、単位増幅器2,4から入力側、
及び出力側をみた反射係数Γ2i,Γ2o,Γ4i,Γ
4oを求めることができる。次に、測定された入出力整
合回路、段間回路のSパラメータS(1),S(5),
S(3)および単位増幅器から入力側、及び出力側をみ
た反射係数Γ2i,Γ2o,Γ4i,Γ4oをもちい
て、入出力整合回路、段間回路の損失を計算する。入力
整合回路の損失loss(1)、出力整合回路の損失l
oss(5)、段間回路の損失loss(3)は次式を
用いて計算することができる。
【0027】
【数6】
【数7】
【数8】
【0028】次に、単位増幅器の入力電力、出力電力、
位相変化量、利得、電力効率に関する特性を示す入出
力、位相、効率特性を入出力の反射係数を変えて測定し
たデータ、つまり、単位増幅器のロードプルデータの中
から、単位増幅器2,4から入力側、及び出力側をみた
反射係数を有する入出力、位相、効率特性を選択する。
所望の反射特性を有する入出力、位相、効率特性がない
場合、各単位増幅器の反射係数に最も近いインピーダン
スで測定した入出力、位相、効率特性を選択する。選択
方法について述べる。
位相変化量、利得、電力効率に関する特性を示す入出
力、位相、効率特性を入出力の反射係数を変えて測定し
たデータ、つまり、単位増幅器のロードプルデータの中
から、単位増幅器2,4から入力側、及び出力側をみた
反射係数を有する入出力、位相、効率特性を選択する。
所望の反射特性を有する入出力、位相、効率特性がない
場合、各単位増幅器の反射係数に最も近いインピーダン
スで測定した入出力、位相、効率特性を選択する。選択
方法について述べる。
【0029】単位増幅器の入力反射係数Γiおよび、ロ
ードプルデータで測定された反射係数Γsをそれぞれイ
ンピーダンスZs,Ziに変換する。そして、単位増幅
器の入力インピーダンスZsを特性インピーダンスとし
て、ロードプルデータで測定されたインピーダンスZi
における反射係数Γ1を求める。
ードプルデータで測定された反射係数Γsをそれぞれイ
ンピーダンスZs,Ziに変換する。そして、単位増幅
器の入力インピーダンスZsを特性インピーダンスとし
て、ロードプルデータで測定されたインピーダンスZi
における反射係数Γ1を求める。
【0030】
【数9】
【0031】この計算を出力側に対しても行い、単位増
幅器の出力インピーダンスを特性インピーダンスとし
て、ロードプルデータで測定されたインピーダンスにお
ける反射係数Γ2を求める。反射係数Γ1,Γ2を求め
る操作をロードプルデータの各測定点の数だけ行い、|
Γ1|2+|Γ2|2が最小となる単位増幅器のロードプ
ルデータを選択する。これによって、各単位増幅器の反
射係数に最も近いインピーダンスで測定した入出力、位
相、効率特性を選択する。
幅器の出力インピーダンスを特性インピーダンスとし
て、ロードプルデータで測定されたインピーダンスにお
ける反射係数Γ2を求める。反射係数Γ1,Γ2を求め
る操作をロードプルデータの各測定点の数だけ行い、|
Γ1|2+|Γ2|2が最小となる単位増幅器のロードプ
ルデータを選択する。これによって、各単位増幅器の反
射係数に最も近いインピーダンスで測定した入出力、位
相、効率特性を選択する。
【0032】次に、選択された入出力、位相、効率特性
と入出力整合回路、段間回路の損失を用いて、増幅器の
入出力、位相、効率特性を計算する。単位増幅器2の利
得をG(2)[dB]、位相変化量をPhase(2)
[deg]、消費電力をPdc(2)[W]、単位増幅
器4の利得をG(4)[dB]、位相変化量をPhas
e(4)[deg]、消費電力をPdc(4)[W]と
し、増幅器に入力する電力をPin[dB]、増幅器か
ら得られる出力電力をPout[dB]、増幅器の位相
変化量をPhase[deg]、電力付加効率をEad
d[%]とした場合、増幅器の入出力、位相、効率特性
は次のようにして求められる。
と入出力整合回路、段間回路の損失を用いて、増幅器の
入出力、位相、効率特性を計算する。単位増幅器2の利
得をG(2)[dB]、位相変化量をPhase(2)
[deg]、消費電力をPdc(2)[W]、単位増幅
器4の利得をG(4)[dB]、位相変化量をPhas
e(4)[deg]、消費電力をPdc(4)[W]と
し、増幅器に入力する電力をPin[dB]、増幅器か
ら得られる出力電力をPout[dB]、増幅器の位相
変化量をPhase[deg]、電力付加効率をEad
d[%]とした場合、増幅器の入出力、位相、効率特性
は次のようにして求められる。
【0033】
【数10】
【数11】
【数12】
【0034】次に、データ処理手段としてのデータ処理
部9について説明する。前記の総合特性計算部で用いら
れる単位増幅器のロードプルデータは、測定によって得
られるロードプルデータおよびSパラメータを基に、計
算によって推定して得たロードプルデータである。デー
タ処理部で行われる計算は内挿法に基づいており、2つ
の測定値から内挿により所望の計算値を得る。ロードプ
ルデータのデータ処理の対象として、反射係数、周波
数、単位増幅器の特性の個体ばらつき、単位増幅器のゲ
ート幅、単位増幅器のバイアス条件、温度特性などがあ
る。
部9について説明する。前記の総合特性計算部で用いら
れる単位増幅器のロードプルデータは、測定によって得
られるロードプルデータおよびSパラメータを基に、計
算によって推定して得たロードプルデータである。デー
タ処理部で行われる計算は内挿法に基づいており、2つ
の測定値から内挿により所望の計算値を得る。ロードプ
ルデータのデータ処理の対象として、反射係数、周波
数、単位増幅器の特性の個体ばらつき、単位増幅器のゲ
ート幅、単位増幅器のバイアス条件、温度特性などがあ
る。
【0035】ロードプルデータの反射係数に対してデー
タ処理を行うことで、ロードプルデータ中の負荷点2つ
における入出力、位相、効率特性から、その間にある負
荷点での単位増幅器の入出力、位相、効率特性を算出す
ることができる。ロードプルデータの周波数に対してデ
ータ処理を行うことで、あらかじめ測定した2つの周波
数でのロードプルデータから、その間の周波数における
単位増幅器のロードプルデータを算出することができ
る。
タ処理を行うことで、ロードプルデータ中の負荷点2つ
における入出力、位相、効率特性から、その間にある負
荷点での単位増幅器の入出力、位相、効率特性を算出す
ることができる。ロードプルデータの周波数に対してデ
ータ処理を行うことで、あらかじめ測定した2つの周波
数でのロードプルデータから、その間の周波数における
単位増幅器のロードプルデータを算出することができ
る。
【0036】単位増幅器の特性の個体ばらつきに対して
ロードプルデータのデータ処理を行うことで、ロードプ
ルデータの入出力の負荷点の位置や単位増幅器の利得、
飽和電力、位相変化量、消費電力等を変化させたロード
プルデータを得ることができる。
ロードプルデータのデータ処理を行うことで、ロードプ
ルデータの入出力の負荷点の位置や単位増幅器の利得、
飽和電力、位相変化量、消費電力等を変化させたロード
プルデータを得ることができる。
【0037】単位増幅器のゲート幅に対してロードプル
データのデータ処理を行うことで、あらかじめ測定した
2つのゲート幅でのロードプルデータからその間のゲー
ト幅を持つ単位増幅器のロードプルデータを算出するこ
とができる。単位増幅器のバイアス条件に対してロード
プルデータのデータ処理を行うことで、あらかじめ測定
した2つのバイアス条件でのロードプルデータからその
間にあるバイアス条件でのロードプルデータを算出する
ことができる。
データのデータ処理を行うことで、あらかじめ測定した
2つのゲート幅でのロードプルデータからその間のゲー
ト幅を持つ単位増幅器のロードプルデータを算出するこ
とができる。単位増幅器のバイアス条件に対してロード
プルデータのデータ処理を行うことで、あらかじめ測定
した2つのバイアス条件でのロードプルデータからその
間にあるバイアス条件でのロードプルデータを算出する
ことができる。
【0038】単位増幅器の温度に対してロードプルデー
タのデータ処理を行うことで、あらかじめ測定した2つ
の温度でのロードプルデータからその間にある温度での
ロードプルデータを算出することができる。単位増幅器
のゲート幅に対するロードプルデータのデータ処理およ
び、ロードプルデータの反射係数に対するデータ処理の
具体的な算出方法について、以下に記す。
タのデータ処理を行うことで、あらかじめ測定した2つ
の温度でのロードプルデータからその間にある温度での
ロードプルデータを算出することができる。単位増幅器
のゲート幅に対するロードプルデータのデータ処理およ
び、ロードプルデータの反射係数に対するデータ処理の
具体的な算出方法について、以下に記す。
【0039】はじめに、単位増幅器のゲート幅に対する
ロードプルデータのデータ処理の具体的方法について述
べる。まず、小信号Sパラメータの変換方法について述
べる。ゲート幅Wg[mm]である電界効果トランジス
タのyパラメータがy11,y21,y12,y22で
与えられるとき、電界効果トランジスタの寄生部分を無
視するとゲート幅をn倍にしたときのyパラメータy1
1’,y21’,y12’,y22’はスケーリング則
により、次式のように表せる。
ロードプルデータのデータ処理の具体的方法について述
べる。まず、小信号Sパラメータの変換方法について述
べる。ゲート幅Wg[mm]である電界効果トランジス
タのyパラメータがy11,y21,y12,y22で
与えられるとき、電界効果トランジスタの寄生部分を無
視するとゲート幅をn倍にしたときのyパラメータy1
1’,y21’,y12’,y22’はスケーリング則
により、次式のように表せる。
【0040】
【数13】
【0041】このyパラメータをSパラメータに変換す
ることで、ゲート幅nWg[mm]のSパラメータS1
1’,S21’,S12’,S22’が得られる。ここ
で、ゲート幅の増加による利得の低下を考慮すること
で、一層精度向上を図ることができる。ゲート幅と最大
安定利得(MSG:Maximum Stable Gain)の関係が図
3で表される場合、ゲート幅Wgの利得に対するゲート
幅nWgの利得差ΔG[dB]はΔG=Gnwg−Gw
gで表される。デバイス寸法が大きくなることに伴い、
利得が低下する原因として、電界効果トランジスタ内部
のユニットフィンガーごとの入出力信号に位相差が生
じ、利得が減少することが挙げられる。ゲート幅増加に
よる利得低下を考慮したSパラメータS11’’,S2
1’’,S12’’,S22’’は次式のように表され
る。
ることで、ゲート幅nWg[mm]のSパラメータS1
1’,S21’,S12’,S22’が得られる。ここ
で、ゲート幅の増加による利得の低下を考慮すること
で、一層精度向上を図ることができる。ゲート幅と最大
安定利得(MSG:Maximum Stable Gain)の関係が図
3で表される場合、ゲート幅Wgの利得に対するゲート
幅nWgの利得差ΔG[dB]はΔG=Gnwg−Gw
gで表される。デバイス寸法が大きくなることに伴い、
利得が低下する原因として、電界効果トランジスタ内部
のユニットフィンガーごとの入出力信号に位相差が生
じ、利得が減少することが挙げられる。ゲート幅増加に
よる利得低下を考慮したSパラメータS11’’,S2
1’’,S12’’,S22’’は次式のように表され
る。
【0042】
【数14】
【0043】次に大信号特性ついて述べる。ゲート幅W
g[mm]である電界効果トランジスタの入力電力、出
力電力、位相変化量がPinwg[dB]、Poutw
g[dB]、Phasewg[deg]で表されると
き、ゲート幅nWg[mm]である電界効果トランジス
タの入力電力Pinnwg[dB]、出力電力Pout
nwg[dB]、位相変化量Phasenwg[de
g]はゲート幅の増加による利得および飽和電力の低下
を考慮し、次式で表される。
g[mm]である電界効果トランジスタの入力電力、出
力電力、位相変化量がPinwg[dB]、Poutw
g[dB]、Phasewg[deg]で表されると
き、ゲート幅nWg[mm]である電界効果トランジス
タの入力電力Pinnwg[dB]、出力電力Pout
nwg[dB]、位相変化量Phasenwg[de
g]はゲート幅の増加による利得および飽和電力の低下
を考慮し、次式で表される。
【0044】
【数15】
【0045】ここで、ゲート幅増加による利得差は電界
効果トランジスタの入出力の合成分配損によって発生す
るものと仮定し、それぞれ損失は1/2ΔGとした。上
式に基づき、ロードプルデータを変換することによっ
て、ゲート幅に関して、データを変換する計算する事が
できる。
効果トランジスタの入出力の合成分配損によって発生す
るものと仮定し、それぞれ損失は1/2ΔGとした。上
式に基づき、ロードプルデータを変換することによっ
て、ゲート幅に関して、データを変換する計算する事が
できる。
【0046】上記計算手法に基づき、単位増幅器を構成
するトランジスタのゲート幅に対してデータ変換を行っ
た。ゲート幅に関するロードプルデータの変換は周波数
950MHzにおいて行い、ゲート幅6mmの電界効果
トランジスタのロードプルデータからゲート幅30mm
のロードプルデータを計算した。図4に飽和電力の計算
値と測定値を示す。良好な一致が見られており、本計算
法の妥当性を確認した。
するトランジスタのゲート幅に対してデータ変換を行っ
た。ゲート幅に関するロードプルデータの変換は周波数
950MHzにおいて行い、ゲート幅6mmの電界効果
トランジスタのロードプルデータからゲート幅30mm
のロードプルデータを計算した。図4に飽和電力の計算
値と測定値を示す。良好な一致が見られており、本計算
法の妥当性を確認した。
【0047】次に、ロードプルデータの反射係数に対す
るデータ処理の具体的方法について述べる。まず、入力
側および出力側の反射係数平面を実部ND分割、虚部N
D分割する。ここではND=25とした。求めたい反射
係数が内挿となるように複素平面での距離が近い順に反
射係数を入出力それぞれ3つ選択する。この時、内挿と
なる測定データが存在しない場合や反射係数の絶対値が
1を超える反射係数点および外挿点は、データの精度、
信憑性の観点から問題があると考えられるので除外す
る。
るデータ処理の具体的方法について述べる。まず、入力
側および出力側の反射係数平面を実部ND分割、虚部N
D分割する。ここではND=25とした。求めたい反射
係数が内挿となるように複素平面での距離が近い順に反
射係数を入出力それぞれ3つ選択する。この時、内挿と
なる測定データが存在しない場合や反射係数の絶対値が
1を超える反射係数点および外挿点は、データの精度、
信憑性の観点から問題があると考えられるので除外す
る。
【0048】まず、はじめに、選択した入力側の反射係
数3点を用いて、入力側の反射係数を補間する方法につ
いて述べる。図5に入力反射係数を補間する際の模式図
を示す。IN1,2,3は上記で選ばれた入力側の3点
であり、OUT1,2,3は出力側の3点である。IN
iは求めたい入力側の反射係数であり、OUTiは求め
たい出力側の点である。入出力の反射係数がINiとO
UT1である入出力、位相、効率特性はIN1,2,3
とOUT1における入出力、位相、効率特性から計算す
ることができる。本計算手法では反射係数と入出力、位
相、効率特性の関係を平面近似で関係づけ、補間を行っ
ている。入力側の3点IN1,2,3の反射係数を各々
Γ1,Γ2,Γ3とし、点IN1,2,3での利得や出
力電力などの値をP1,P2,P3とすると、点IN
1,2,3を通過する平面は次式のように示される。
数3点を用いて、入力側の反射係数を補間する方法につ
いて述べる。図5に入力反射係数を補間する際の模式図
を示す。IN1,2,3は上記で選ばれた入力側の3点
であり、OUT1,2,3は出力側の3点である。IN
iは求めたい入力側の反射係数であり、OUTiは求め
たい出力側の点である。入出力の反射係数がINiとO
UT1である入出力、位相、効率特性はIN1,2,3
とOUT1における入出力、位相、効率特性から計算す
ることができる。本計算手法では反射係数と入出力、位
相、効率特性の関係を平面近似で関係づけ、補間を行っ
ている。入力側の3点IN1,2,3の反射係数を各々
Γ1,Γ2,Γ3とし、点IN1,2,3での利得や出
力電力などの値をP1,P2,P3とすると、点IN
1,2,3を通過する平面は次式のように示される。
【0049】
【数16】
【0050】ここで、
【0051】
【数17】
【0052】である。式16に、入力側の点INiでの
反射係数を代入する事によって、入力側の点INiと出
力側の点OUT1の組み合わせにおける入出力、位相、
効率特性を計算することができる。
反射係数を代入する事によって、入力側の点INiと出
力側の点OUT1の組み合わせにおける入出力、位相、
効率特性を計算することができる。
【0053】出力側の点OUT2,3に対しても同様に
上記計算を行うことで、入力側の点INiと出力側の点
OUT2,3の組み合わせにおける入出力、位相、効率
特性を得ることができる。以上により、入力側の点IN
iと出力側の点OUT1,2,3の組み合わせ時の入出
力、位相、効率特性が得られる。
上記計算を行うことで、入力側の点INiと出力側の点
OUT2,3の組み合わせにおける入出力、位相、効率
特性を得ることができる。以上により、入力側の点IN
iと出力側の点OUT1,2,3の組み合わせ時の入出
力、位相、効率特性が得られる。
【0054】次に上記で求めた入力側の点INiと出力
側の点OUT1,2,3の組み合わせ時の入出力、位
相、効率特性を用いて、入力側の点INi、出力側の点
OUTiでの入出力、位相、効率特性を上記の計算手順
に従って計算する。図6に出力反射係数の補間を行う際
の模式図を示す。以上の方法により、入力側の点Ini
と出力側の点OUTiを組み合わせた時の入出力、位
相、効率特性を得ることができる。
側の点OUT1,2,3の組み合わせ時の入出力、位
相、効率特性を用いて、入力側の点INi、出力側の点
OUTiでの入出力、位相、効率特性を上記の計算手順
に従って計算する。図6に出力反射係数の補間を行う際
の模式図を示す。以上の方法により、入力側の点Ini
と出力側の点OUTiを組み合わせた時の入出力、位
相、効率特性を得ることができる。
【0055】図7に反射係数の補間例を示す。図8に反
射係数に関してデータを変換して得られたロードプルデ
ータから反射係数に対する電力付加効率の計算結果と実
測値を示す。良好な一致が見られており、本計算法の妥
当性を確認した。
射係数に関してデータを変換して得られたロードプルデ
ータから反射係数に対する電力付加効率の計算結果と実
測値を示す。良好な一致が見られており、本計算法の妥
当性を確認した。
【0056】尚、本実施の形態においては、増幅器は、
単位増幅器2,4の2つの単位増幅器が縦続に接続され
たものであるが、並列接続したものであっても同様に増
幅器全体の総合特性を計算することができる。
単位増幅器2,4の2つの単位増幅器が縦続に接続され
たものであるが、並列接続したものであっても同様に増
幅器全体の総合特性を計算することができる。
【0057】このように、本実施の形態の増幅器の総合
特性計算装置おいては、単位増幅器が多段に縦続または
並列接続された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器
の総合特性計算装置であって、各段の単位増幅器のロー
ドプルデータおよびSパラメータを用い、各段の単位増
幅器の入出力に接続される負荷の反射係数を考慮に入れ
て、増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、
Sパラメータのいずれか少なくとも1つを計算する計算
手段としての総合特性計算部8と、この総合特性計算部
8が計算に用いるロードプルデータおよびSパラメータ
を、測定によって得られるロードプルデータおよびSパ
ラメータから推定するデータ処理手段としてのデータ処
理部9とを備えている。そのため、計算に必要となる測
定数、測定条件を大幅に削減する事が可能となる。これ
により、増幅器全体の総合特性の温度依存性や周波数依
存性などを簡便に計算することができる。
特性計算装置おいては、単位増幅器が多段に縦続または
並列接続された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器
の総合特性計算装置であって、各段の単位増幅器のロー
ドプルデータおよびSパラメータを用い、各段の単位増
幅器の入出力に接続される負荷の反射係数を考慮に入れ
て、増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、
Sパラメータのいずれか少なくとも1つを計算する計算
手段としての総合特性計算部8と、この総合特性計算部
8が計算に用いるロードプルデータおよびSパラメータ
を、測定によって得られるロードプルデータおよびSパ
ラメータから推定するデータ処理手段としてのデータ処
理部9とを備えている。そのため、計算に必要となる測
定数、測定条件を大幅に削減する事が可能となる。これ
により、増幅器全体の総合特性の温度依存性や周波数依
存性などを簡便に計算することができる。
【0058】実施の形態2.図9は本発明の増幅器の総
合特性計算装置による実施の形態2の計算方法を説明す
る図である。本実施の形態では周波数が隣接する2波の
信号または、デジタル変調波または、雑音に見立てたマ
ルチキャリア信号を増幅した場合に生じる相互変調歪
み、隣接チャンネル漏洩電力またはノイズ・パワー・レ
シオ(NPR:Noise Power Ratio)を求めるものであ
り、これらを、シングルキャリアの入出力、位相特性か
らフーリエ変換および逆フーリエ変換を用いて計算す
る。
合特性計算装置による実施の形態2の計算方法を説明す
る図である。本実施の形態では周波数が隣接する2波の
信号または、デジタル変調波または、雑音に見立てたマ
ルチキャリア信号を増幅した場合に生じる相互変調歪
み、隣接チャンネル漏洩電力またはノイズ・パワー・レ
シオ(NPR:Noise Power Ratio)を求めるものであ
り、これらを、シングルキャリアの入出力、位相特性か
らフーリエ変換および逆フーリエ変換を用いて計算す
る。
【0059】本実施の形態の計算の流れについて説明す
る。まず、増幅器に加えられる入力信号の電圧をVi
(t)とし、式18で表現する。なお、ここで、foは
周波数、ρは入力信号の複素振幅である。
る。まず、増幅器に加えられる入力信号の電圧をVi
(t)とし、式18で表現する。なお、ここで、foは
周波数、ρは入力信号の複素振幅である。
【0060】
【数18】
【0061】今、増幅器への入力信号として、相互変調
歪みの解析では周波数間隔の狭い2波のCW信号、隣接
チャンネル漏洩電力の解析ではデジタル変調された信
号、NPR解析では白色雑音をそれぞれ用いる。これら
の入力信号の波形を時間軸で観測すると、図9(a)に
示すように、キャリアの周期に対してかなり遅い周期で
ビートをうつ信号である。入力信号はb点を中心にa点
(最小値)からc点(最大値)まで変化する。出力信号
は、図9(b)の入出力、位相特性に従って変化する。
入出力の伝達特性を表現する振幅特性をA(|ρ|)、
位相特性をθ(|ρ|)で表す。図9(b)において、
入力信号はa点からc点まで変化し、それに対して出力
信号は振幅特性A(|ρ|)、位相特性θ(|ρ|)に
従って変化し、出力信号の電圧Vo(t)は、式19で
与えられる。
歪みの解析では周波数間隔の狭い2波のCW信号、隣接
チャンネル漏洩電力の解析ではデジタル変調された信
号、NPR解析では白色雑音をそれぞれ用いる。これら
の入力信号の波形を時間軸で観測すると、図9(a)に
示すように、キャリアの周期に対してかなり遅い周期で
ビートをうつ信号である。入力信号はb点を中心にa点
(最小値)からc点(最大値)まで変化する。出力信号
は、図9(b)の入出力、位相特性に従って変化する。
入出力の伝達特性を表現する振幅特性をA(|ρ|)、
位相特性をθ(|ρ|)で表す。図9(b)において、
入力信号はa点からc点まで変化し、それに対して出力
信号は振幅特性A(|ρ|)、位相特性θ(|ρ|)に
従って変化し、出力信号の電圧Vo(t)は、式19で
与えられる。
【0062】
【数19】
【0063】変調波やマルチキャリアはある占有帯域幅
を有するため、その帯域内で振幅特性A(|ρ|)およ
び位相特性θ(|ρ|)の周波数依存性が小さい場合
に、出力信号は式19で計算できる。入力信号のa点か
らc点までの変化に対し、出力信号の振幅はΔP、位相
はΔΦだけ歪む。この歪みが増幅器の線形性を劣化さ
せ、結果として出力信号のスペクトラムが広がる。従っ
て、優れた線形性を得るためには、入力電力の広い範囲
で振幅歪みおよび位相歪みを小さくしておく必要があ
る。ここで、ΔPは振幅歪み(AM/AM変換)、ΔΦ
は位相歪み(AM/PM変換)と呼ばれ、非線形動作時
の振幅および位相の線形動作時からの変化量で表現され
る。
を有するため、その帯域内で振幅特性A(|ρ|)およ
び位相特性θ(|ρ|)の周波数依存性が小さい場合
に、出力信号は式19で計算できる。入力信号のa点か
らc点までの変化に対し、出力信号の振幅はΔP、位相
はΔΦだけ歪む。この歪みが増幅器の線形性を劣化さ
せ、結果として出力信号のスペクトラムが広がる。従っ
て、優れた線形性を得るためには、入力電力の広い範囲
で振幅歪みおよび位相歪みを小さくしておく必要があ
る。ここで、ΔPは振幅歪み(AM/AM変換)、ΔΦ
は位相歪み(AM/PM変換)と呼ばれ、非線形動作時
の振幅および位相の線形動作時からの変化量で表現され
る。
【0064】本計算のフローチャートを図10に示す。
まず、入力信号を定義する。この計算では入力信号g
(m)は時間軸で定義した信号を用いる(ステップS
4)。そのため、周波数軸で定義された信号G(n)は
逆フーリエ変換を用いて時間軸に変換され、式20で与
えられる(ステップS2,3および5)。また、増幅器
で増幅された時間軸での出力信号g’(m)は、式18
および19を用いることにより式21で与えられる(ス
テップS6,7)。周波数軸での出力信号(出力スペク
トラム)G’(n)は、式21をフーリエ変換すること
により得られる(ステップS8,9)。即ち、式22が
得られる。
まず、入力信号を定義する。この計算では入力信号g
(m)は時間軸で定義した信号を用いる(ステップS
4)。そのため、周波数軸で定義された信号G(n)は
逆フーリエ変換を用いて時間軸に変換され、式20で与
えられる(ステップS2,3および5)。また、増幅器
で増幅された時間軸での出力信号g’(m)は、式18
および19を用いることにより式21で与えられる(ス
テップS6,7)。周波数軸での出力信号(出力スペク
トラム)G’(n)は、式21をフーリエ変換すること
により得られる(ステップS8,9)。即ち、式22が
得られる。
【0065】
【数20】
【数21】
【数22】
【0066】ここで、相互変調歪み、隣接チャンネル漏
洩電力、NPRは次のようにして求める。相互変調歪み
(IM)は、周波数間隔の狭い2波の信号を増幅した場
合に生じるスペクトラムの広がりに起因するパラメータ
である。周波数f1での出力電力をPf1[dBm]、
周波数2f1−f2での出力電力をP2f1−f2[d
Bm]、周波数3f1−f2での出力電力をP3f1−
f2[dBm]とすると、相互変調歪みIM3,IM5
[dBc]はそれぞれ
洩電力、NPRは次のようにして求める。相互変調歪み
(IM)は、周波数間隔の狭い2波の信号を増幅した場
合に生じるスペクトラムの広がりに起因するパラメータ
である。周波数f1での出力電力をPf1[dBm]、
周波数2f1−f2での出力電力をP2f1−f2[d
Bm]、周波数3f1−f2での出力電力をP3f1−
f2[dBm]とすると、相互変調歪みIM3,IM5
[dBc]はそれぞれ
【0067】
【数23】
【0068】で与えられる。相互変調歪みIM3,IM
5はf2,2f2−f1,3f2−2f1に対しても同
様に計算でき、IM3,5の値と比較し、悪い方の値で
もって相互変調歪みIM3、5の値とする。
5はf2,2f2−f1,3f2−2f1に対しても同
様に計算でき、IM3,5の値と比較し、悪い方の値で
もって相互変調歪みIM3、5の値とする。
【0069】隣接チャンネル漏洩電力(ACP:Adjace
nt Channel leakaage Power)はデジタル変調波を増幅
した場合に生じる帯域外への信号の漏れこみを評価する
パラメータである。隣接チャンネル漏洩電力は、隣接チ
ャンネルに漏れこむ電力量Padjを全体の電力量Pt
otalで割った値として定義される。全体の信号とし
て、周波数に対応する0〜(N−1)の信号があり、そ
の中のn1番目からn2番目の信号が隣接チャンネルに
あると仮定する。n番目の信号の出力が|G(n)|と
すると、隣接チャンネル漏洩電力は次式で与えられる。
nt Channel leakaage Power)はデジタル変調波を増幅
した場合に生じる帯域外への信号の漏れこみを評価する
パラメータである。隣接チャンネル漏洩電力は、隣接チ
ャンネルに漏れこむ電力量Padjを全体の電力量Pt
otalで割った値として定義される。全体の信号とし
て、周波数に対応する0〜(N−1)の信号があり、そ
の中のn1番目からn2番目の信号が隣接チャンネルに
あると仮定する。n番目の信号の出力が|G(n)|と
すると、隣接チャンネル漏洩電力は次式で与えられる。
【0070】
【数24】
【0071】NPRはマルチキャリアに見立てた雑音信
号に狭いノッチを作り、その信号を増幅した際にノッチ
に漏れこんでくる電力を評価するパラメータである。信
号の帯域幅をB(=ne−ns)、ノッチの幅をW(=
n2−n1)とし、0〜(N−1)の信号は周波数に対
応している。マルチキャリア全体の信号の平均電力とノ
ッチに漏れこんでくる信号の平均電力との比としてNP
Rを定義する。出力信号をG(n)とすると、NPRは
次式で与えられる。
号に狭いノッチを作り、その信号を増幅した際にノッチ
に漏れこんでくる電力を評価するパラメータである。信
号の帯域幅をB(=ne−ns)、ノッチの幅をW(=
n2−n1)とし、0〜(N−1)の信号は周波数に対
応している。マルチキャリア全体の信号の平均電力とノ
ッチに漏れこんでくる信号の平均電力との比としてNP
Rを定義する。出力信号をG(n)とすると、NPRは
次式で与えられる。
【0072】
【数25】
【0073】このように、本実施の形態の増幅器の総合
特性計算装置おいては、計算手段としての総合特性計算
部は、周波数が隣接する2波の信号、デジタル変調波、
雑音に見立てたマルチキャリア信号を増幅した際に発生
する相互変調歪み、または隣接チャンネル漏洩電力、ま
たはノイズ・パワー・レシオを計算する。そのため、単
位増幅器が多段に縦続接続された増幅器全体のおよび各
段の歪み特性を、実施の形態1の結果を用いて計算する
ことができる。
特性計算装置おいては、計算手段としての総合特性計算
部は、周波数が隣接する2波の信号、デジタル変調波、
雑音に見立てたマルチキャリア信号を増幅した際に発生
する相互変調歪み、または隣接チャンネル漏洩電力、ま
たはノイズ・パワー・レシオを計算する。そのため、単
位増幅器が多段に縦続接続された増幅器全体のおよび各
段の歪み特性を、実施の形態1の結果を用いて計算する
ことができる。
【0074】実施の形態3.図11は本発明の増幅器の
総合特性計算装置の実施の形態3を説明する為の総合特
性を計算する増幅器の構成を示す図である。図11にお
いて、10は周波数変換回路や変調回路である。図11
の回路および動作について説明する。入力端子6から入
力されたベースバンド信号は周波数変換回路や変調器に
より、高周波信号へ変換される。高周波信号は増幅器
2,4により増幅され、出力端子7へ導かれる。
総合特性計算装置の実施の形態3を説明する為の総合特
性を計算する増幅器の構成を示す図である。図11にお
いて、10は周波数変換回路や変調回路である。図11
の回路および動作について説明する。入力端子6から入
力されたベースバンド信号は周波数変換回路や変調器に
より、高周波信号へ変換される。高周波信号は増幅器
2,4により増幅され、出力端子7へ導かれる。
【0075】このように、本実施の形態の増幅器の総合
特性計算装置おいては、増幅器の前段に周波数変換回路
または変調回路が接続され、計算手段としての総合特性
計算部は、周波数変換回路または変調回路を含めた増幅
器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメ
ータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算する。そ
のため、送信モジュールなどのシステムの総合特性の計
算を行うことができる。
特性計算装置おいては、増幅器の前段に周波数変換回路
または変調回路が接続され、計算手段としての総合特性
計算部は、周波数変換回路または変調回路を含めた増幅
器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメ
ータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算する。そ
のため、送信モジュールなどのシステムの総合特性の計
算を行うことができる。
【0076】実施の形態4.図12は本発明の増幅器の
総合特性計算装置の実施の形態4を説明する為の総合特
性を計算する増幅器の構成を示す図である。図12にお
いて、11は移相器である。図12の回路および動作に
ついて説明する。入力端子6から入力されたRF信号は
移相器により、所望の位相変化が与えられた後、増幅器
2,4で増幅され、出力端子7へ導かれる。
総合特性計算装置の実施の形態4を説明する為の総合特
性を計算する増幅器の構成を示す図である。図12にお
いて、11は移相器である。図12の回路および動作に
ついて説明する。入力端子6から入力されたRF信号は
移相器により、所望の位相変化が与えられた後、増幅器
2,4で増幅され、出力端子7へ導かれる。
【0077】このように、本実施の形態の増幅器の総合
特性計算装置おいては、増幅器の前段に可変減衰器また
は移相器が接続され、計算手段としての総合特性計算部
は、可変減衰器または移相器を含めた増幅器全体の利
得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメータ、歪特
性のいずれか少なくとも1つを計算する。そのため、送
信モジュールなどのシステムの総合特性の計算を行うこ
とができる。
特性計算装置おいては、増幅器の前段に可変減衰器また
は移相器が接続され、計算手段としての総合特性計算部
は、可変減衰器または移相器を含めた増幅器全体の利
得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメータ、歪特
性のいずれか少なくとも1つを計算する。そのため、送
信モジュールなどのシステムの総合特性の計算を行うこ
とができる。
【0078】実施の形態5.図13は本発明の増幅器の
総合特性計算装置の実施の形態5を説明する為の総合特
性を計算する増幅器の構成を示す図である。図14は総
合特性を計算する増幅器の他の例を構成を示す図であ
る。図15は総合特性を計算する増幅器のさらに他の例
を構成を示す図である。図13乃至15において、12
から14は段間整合回路である。図13乃至15の回路
について説明する。入力端子6から入力された信号は単
位増幅器2,4で増幅され、出力端子7へ導かれる。
総合特性計算装置の実施の形態5を説明する為の総合特
性を計算する増幅器の構成を示す図である。図14は総
合特性を計算する増幅器の他の例を構成を示す図であ
る。図15は総合特性を計算する増幅器のさらに他の例
を構成を示す図である。図13乃至15において、12
から14は段間整合回路である。図13乃至15の回路
について説明する。入力端子6から入力された信号は単
位増幅器2,4で増幅され、出力端子7へ導かれる。
【0079】図13乃至15で示す増幅器の動作につい
て説明する。図13乃至15で示す増幅器の段間整合回
路には、回路構成の異なる3種類の段間回路12から1
4が用いられている。段間回路12から14では、段間
回路は分布定数素子で構成されている。そのため、単位
増幅器2の出力反射係数および単位増幅器4の入力反射
係数は周波数に対してそれぞれ異なる値となり、単位増
幅器の入出力、位相、効率特性に影響を与える。その結
果、増幅器全体の特性が変化する。
て説明する。図13乃至15で示す増幅器の段間整合回
路には、回路構成の異なる3種類の段間回路12から1
4が用いられている。段間回路12から14では、段間
回路は分布定数素子で構成されている。そのため、単位
増幅器2の出力反射係数および単位増幅器4の入力反射
係数は周波数に対してそれぞれ異なる値となり、単位増
幅器の入出力、位相、効率特性に影響を与える。その結
果、増幅器全体の特性が変化する。
【0080】図16に、図13乃至15の増幅器の周波
数に対する利得平坦性の計算結果を示す。図16の利得
平坦性ΔGは中心周波数で規格化した利得である。図1
7は、図13乃至15の隣接チャンネル漏洩電力特性の
計算結果である。図16,15より、回路構成の異なる
3種類の段間回路12から14を用いることで増幅器の
特性が変化することが確認できる。
数に対する利得平坦性の計算結果を示す。図16の利得
平坦性ΔGは中心周波数で規格化した利得である。図1
7は、図13乃至15の隣接チャンネル漏洩電力特性の
計算結果である。図16,15より、回路構成の異なる
3種類の段間回路12から14を用いることで増幅器の
特性が変化することが確認できる。
【0081】尚、本実施の形態においては、段間回路1
2から14の段間回路は分布定数素子で構成されている
が、集中定数素子で構成されてもよい、このような構成
においても、単位増幅器2の出力反射係数および単位増
幅器4の入力反射係数は周波数に対してそれぞれ異なる
値となり、単位増幅器の入出力、位相、効率特性に影響
を与える。その結果、増幅器全体の特性が変化する。
2から14の段間回路は分布定数素子で構成されている
が、集中定数素子で構成されてもよい、このような構成
においても、単位増幅器2の出力反射係数および単位増
幅器4の入力反射係数は周波数に対してそれぞれ異なる
値となり、単位増幅器の入出力、位相、効率特性に影響
を与える。その結果、増幅器全体の特性が変化する。
【0082】このように、本実施の形態の増幅器の総合
特性計算装置おいては、整合回路が集中定数素子、分布
定数素子またはSパラメータで定義され、計算手段とし
ての総合特性計算部は、整合回路を構成する素子の値ま
たは回路構成を変えながら、増幅器全体の利得、出力、
消費電力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれ
か少なくとも1つを計算する。そのため、所望の特性を
有する増幅器を得ることができる。
特性計算装置おいては、整合回路が集中定数素子、分布
定数素子またはSパラメータで定義され、計算手段とし
ての総合特性計算部は、整合回路を構成する素子の値ま
たは回路構成を変えながら、増幅器全体の利得、出力、
消費電力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれ
か少なくとも1つを計算する。そのため、所望の特性を
有する増幅器を得ることができる。
【0083】実施の形態6.図18は本発明の増幅器の
総合特性計算装置の実施の形態6の計算アルゴリズムを
示すフローチャートである。本実施の形態では、整合回
路を構成する素子の値または回路構成を2回変化させて
計算する場合を例に挙げて示す。
総合特性計算装置の実施の形態6の計算アルゴリズムを
示すフローチャートである。本実施の形態では、整合回
路を構成する素子の値または回路構成を2回変化させて
計算する場合を例に挙げて示す。
【0084】本実施の形態の動作について説明する。増
幅器の総合特性を2回連続して計算している。1回目の
計算では実施の形態1で示すようにデータ処理部、総合
特性計算部の双方を用いて増幅器の総合特性を計算す
る。2回目の計算では、1回目の総合特性計算時に計算
して求めたロードプルデータを用いることで、データ処
理を行わず。総合特性計算のみ行う。
幅器の総合特性を2回連続して計算している。1回目の
計算では実施の形態1で示すようにデータ処理部、総合
特性計算部の双方を用いて増幅器の総合特性を計算す
る。2回目の計算では、1回目の総合特性計算時に計算
して求めたロードプルデータを用いることで、データ処
理を行わず。総合特性計算のみ行う。
【0085】このように、本実施の形態の増幅器の総合
特性計算装置においては、計算手段としての総合特性計
算部は、ロードプルデータおよびSパラメータに対し
て、増幅器の総合特性を複数回計算する前にあらかじめ
データ処理を実行しておき、その後、総合特性を求める
計算のみを連続して行う。このように、複数回、増幅器
の総合特性を計算する場合は、はじめの1回のみロード
プルデータの生成を行い、次回以降は1回目のロードプ
ルデータの計算結果を流用することで、計算時間を短縮
する事ができる。
特性計算装置においては、計算手段としての総合特性計
算部は、ロードプルデータおよびSパラメータに対し
て、増幅器の総合特性を複数回計算する前にあらかじめ
データ処理を実行しておき、その後、総合特性を求める
計算のみを連続して行う。このように、複数回、増幅器
の総合特性を計算する場合は、はじめの1回のみロード
プルデータの生成を行い、次回以降は1回目のロードプ
ルデータの計算結果を流用することで、計算時間を短縮
する事ができる。
【0086】
【発明の効果】この発明に係る増幅器の総合特性計算装
置は、単位増幅器が多段に縦続または並列接続された増
幅器全体の総合特性を計算する増幅器の総合特性計算装
置であって、各段の単位増幅器のロードプルデータおよ
びSパラメータを用い、各段の単位増幅器の入出力に接
続される負荷の反射係数を考慮に入れて、増幅器全体の
利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメータのい
ずれか少なくとも1つを計算する計算手段と、計算手段
が計算に用いるロードプルデータおよびSパラメータ
を、測定によって得られるロードプルデータおよびSパ
ラメータから推定するデータ処理手段とを備えている。
そのため、計算に必要となる測定数、測定条件を大幅に
削減する事が可能となる。これにより、増幅器全体の総
合特性の温度依存性や周波数依存性などを簡便に計算す
ることができる。
置は、単位増幅器が多段に縦続または並列接続された増
幅器全体の総合特性を計算する増幅器の総合特性計算装
置であって、各段の単位増幅器のロードプルデータおよ
びSパラメータを用い、各段の単位増幅器の入出力に接
続される負荷の反射係数を考慮に入れて、増幅器全体の
利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパラメータのい
ずれか少なくとも1つを計算する計算手段と、計算手段
が計算に用いるロードプルデータおよびSパラメータ
を、測定によって得られるロードプルデータおよびSパ
ラメータから推定するデータ処理手段とを備えている。
そのため、計算に必要となる測定数、測定条件を大幅に
削減する事が可能となる。これにより、増幅器全体の総
合特性の温度依存性や周波数依存性などを簡便に計算す
ることができる。
【0087】また、計算手段は、周波数が隣接する2波
の信号、デジタル変調波、雑音に見立てたマルチキャリ
ア信号を増幅した際に発生する相互変調歪み、または隣
接チャンネル漏洩電力、またはノイズ・パワー・レシオ
を計算する。そのため、単位増幅器が多段に縦続接続さ
れた増幅器全体のおよび各段の歪み特性を、実施の形態
1の結果を用いて計算することができる。
の信号、デジタル変調波、雑音に見立てたマルチキャリ
ア信号を増幅した際に発生する相互変調歪み、または隣
接チャンネル漏洩電力、またはノイズ・パワー・レシオ
を計算する。そのため、単位増幅器が多段に縦続接続さ
れた増幅器全体のおよび各段の歪み特性を、実施の形態
1の結果を用いて計算することができる。
【0088】また、増幅器の前段に周波数変換回路また
は変調回路が接続され、計算手段は、周波数変換回路ま
たは変調回路を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電
力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少な
くとも1つを計算する。そのため、送信モジュールなど
のシステムの総合特性の計算を行うことができる。
は変調回路が接続され、計算手段は、周波数変換回路ま
たは変調回路を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電
力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少な
くとも1つを計算する。そのため、送信モジュールなど
のシステムの総合特性の計算を行うことができる。
【0089】また、増幅器の前段に可変減衰器または移
相器が接続され、計算手段は、可変減衰器または移相器
を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化
量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを
計算する。そのため、送信モジュールなどのシステムの
総合特性の計算を行うことができる。
相器が接続され、計算手段は、可変減衰器または移相器
を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化
量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを
計算する。そのため、送信モジュールなどのシステムの
総合特性の計算を行うことができる。
【0090】また、整合回路が集中定数素子、分布定数
素子またはSパラメータで定義され、計算手段は、整合
回路を構成する素子の値または回路構成を変えながら、
増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパ
ラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算す
る。そのため、所望の特性を有する増幅器を得ることが
できる。
素子またはSパラメータで定義され、計算手段は、整合
回路を構成する素子の値または回路構成を変えながら、
増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、Sパ
ラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算す
る。そのため、所望の特性を有する増幅器を得ることが
できる。
【0091】さらに、計算手段は、ロードプルデータお
よびSパラメータに対して、増幅器の総合特性を複数回
計算する前にあらかじめデータ処理を実行しておき、そ
の後、総合特性を求める計算のみを連続して行う。その
ため、計算時間を短縮する事ができる。
よびSパラメータに対して、増幅器の総合特性を複数回
計算する前にあらかじめデータ処理を実行しておき、そ
の後、総合特性を求める計算のみを連続して行う。その
ため、計算時間を短縮する事ができる。
【図1】 本発明の増幅器の総合特性計算装置の実施の
形態1の計算アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
形態1の計算アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図2】 総合特性を計算する増幅器の構成を示す図で
ある。
ある。
【図3】 ゲート幅と最大安定利得(MSG)の関係を
示す図である。
示す図である。
【図4】 飽和電力の値を示す図であり、(a)は計算
値、(b)は測定によって得られた値を示す。
値、(b)は測定によって得られた値を示す。
【図5】 入力反射係数を補間する際の模式図である。
【図6】 出力反射係数の補間を行う際の模式図であ
る。
る。
【図7】 反射係数の補間例を示す図である。
【図8】 反射係数に関してデータを変換して得られた
ロードプルデータから反射係数に対する電力付加効率の
計算結果と実測値を示す図である。
ロードプルデータから反射係数に対する電力付加効率の
計算結果と実測値を示す図である。
【図9】 本発明の増幅器の総合特性計算装置による実
施の形態2の計算方法を説明する図である。
施の形態2の計算方法を説明する図である。
【図10】 実施の形態2の計算のフローチャートであ
る。
る。
【図11】 本発明の増幅器の総合特性計算装置の実施
の形態3を説明する為の総合特性を計算する増幅器の構
成を示す図である。
の形態3を説明する為の総合特性を計算する増幅器の構
成を示す図である。
【図12】 本発明の増幅器の総合特性計算装置の実施
の形態4を説明する為の総合特性を計算する増幅器の構
成を示す図である。
の形態4を説明する為の総合特性を計算する増幅器の構
成を示す図である。
【図13】 本発明の増幅器の総合特性計算装置の実施
の形態5を説明する為の総合特性を計算する増幅器の構
成を示す図である。
の形態5を説明する為の総合特性を計算する増幅器の構
成を示す図である。
【図14】 総合特性を計算する増幅器の他の例を構成
を示す図である。
を示す図である。
【図15】 総合特性を計算する増幅器のさらに他の例
を構成を示す図である。
を構成を示す図である。
【図16】 図13乃至15の増幅器の周波数に対する
利得平坦性の計算結果を示す図である。
利得平坦性の計算結果を示す図である。
【図17】 図13乃至15の隣接チャンネル漏洩電力
特性の計算結果を示す図である。
特性の計算結果を示す図である。
【図18】 本発明の増幅器の総合特性計算装置の実施
の形態6の計算アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
の形態6の計算アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【図19】 従来の増幅器の総合特性測定方法を説明す
る図であり、(a)は2個の単位増幅器を縦続接続して
なる増幅器の構成図を示し、(b)は説明に供する表を
示している。
る図であり、(a)は2個の単位増幅器を縦続接続して
なる増幅器の構成図を示し、(b)は説明に供する表を
示している。
【図20】 従来の2段増幅器の出力電力を計算するフ
ローチャートである。
ローチャートである。
1 入力整合回路、2 単位増幅器、3 段間整合回
路、4 単位増幅器、5出力整合回路、6 入力端子、
7 出力端子、8 総合特性計算部(計算手段)、9
データ処理部(データ処理手段)。
路、4 単位増幅器、5出力整合回路、6 入力端子、
7 出力端子、8 総合特性計算部(計算手段)、9
データ処理部(データ処理手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 宏治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 檜枝 護重 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高木 直 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2G028 AA01 AA05 BD05 CG01 CG15 CG19 CG20 CG22 CG26 GL20 LR20 2G036 AA05 AA06 AA09 AA10 AA28 BA41 CA01 5J069 AA01 CA00 CA97 FA00 KA29 KA33 KA68 MA08 TA01 TA02 TA06 TA07
Claims (6)
- 【請求項1】 単位増幅器が多段に縦続または並列接続
された増幅器全体の総合特性を計算する増幅器の総合特
性計算装置であって、 各段の単位増幅器のロードプルデータおよびSパラメー
タを用い、各段の単位増幅器の入出力に接続される負荷
の反射係数を考慮に入れて、増幅器全体の利得、出力、
消費電力、位相変化量、Sパラメータのいずれか少なく
とも1つを計算する計算手段と、 上記計算手段が計算に用いるロードプルデータおよびS
パラメータを、測定によって得られるロードプルデータ
およびSパラメータから推定するデータ処理手段とを備
えたことを特徴とする増幅器の総合特性計算装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の増幅器の総合特性計算
装置において、 上記計算手段は、周波数が隣接する2波の信号、デジタ
ル変調波、雑音に見立てたマルチキャリア信号を増幅し
た際に発生する相互変調歪み、または隣接チャンネル漏
洩電力、またはノイズ・パワー・レシオを計算すること
を特徴とする増幅器の総合特性計算装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の増幅器の総合
特性計算装置において、 上記増幅器の前段に周波数変換回路または変調回路が接
続され、 上記計算手段は、上記周波数変換回路または上記変調回
路を含めた増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変
化量、Sパラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つ
を計算することを特徴とする増幅器の総合特性計算装
置。 - 【請求項4】 請求項1または2に記載の増幅器の総合
特性計算装置において、 上記増幅器の前段に可変減衰器または移相器が接続さ
れ、 上記計算手段は、上記可変減衰器または上記移相器を含
めた増幅器全体の利得、出力、消費電力、位相変化量、
Sパラメータ、歪特性のいずれか少なくとも1つを計算
することを特徴とする増幅器の総合特性計算装置。 - 【請求項5】 請求項1または2に記載の増幅器の総合
特性計算装置において、 整合回路が集中定数素子、分布定数素子またはSパラメ
ータで定義され、 上記計算手段は、上記整合回路を構成する素子の値また
は回路構成を変えながら、増幅器全体の利得、出力、消
費電力、位相変化量、Sパラメータ、歪特性のいずれか
少なくとも1つを計算することを特徴とする増幅器の総
合特性計算装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の増幅器の総合特性計算
装置において、 上記計算手段は、ロードプルデータおよびSパラメータ
に対して、増幅器の総合特性を複数回計算する前にあら
かじめデータ処理を実行しておき、その後、総合特性を
求める計算のみを連続して行うことを特徴とする増幅器
の総合特性計算装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001126233A JP2002318256A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 増幅器の総合特性計算装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001126233A JP2002318256A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 増幅器の総合特性計算装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002318256A true JP2002318256A (ja) | 2002-10-31 |
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ID=18975304
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---|---|---|---|
JP2001126233A Pending JP2002318256A (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | 増幅器の総合特性計算装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002318256A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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