JP2002316179A - 汚水処理システム及び汚水処理構造体 - Google Patents
汚水処理システム及び汚水処理構造体Info
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- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚水を処理土壌内へスムーズに浸
透させることで、汚水処理能力が向上された汚水処理シ
ステム及び汚水処理構造体を提供する。 【解決手段】 流入される汚水を微生物分解する
とともに蒸発させる分解蒸発処理槽60を備えた汚水処
理システムにおいて、前記分解蒸発処理槽60は、地中
を不透水性シート62によって上層側の第一土層60a
と下層側の第二土層60bとに仕切るとともに、前記第
一土層60aにおける地表近傍に多数の多孔質資材から
なる多孔質資材層60cを形成している。
透させることで、汚水処理能力が向上された汚水処理シ
ステム及び汚水処理構造体を提供する。 【解決手段】 流入される汚水を微生物分解する
とともに蒸発させる分解蒸発処理槽60を備えた汚水処
理システムにおいて、前記分解蒸発処理槽60は、地中
を不透水性シート62によって上層側の第一土層60a
と下層側の第二土層60bとに仕切るとともに、前記第
一土層60aにおける地表近傍に多数の多孔質資材から
なる多孔質資材層60cを形成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、堆肥汁や尿等、畜
舎で発生する汚水を浄化処理する汚水処理システム及び
汚水処理構造体に関するものである。
舎で発生する汚水を浄化処理する汚水処理システム及び
汚水処理構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の汚水処理システムは、流
入される汚水を微生物分解するとともに蒸発させる分解
蒸発処理槽を備えている。この分解蒸発処理槽は、地面
に掘られた深さ数十センチの穴の底面に不透水性シート
6を敷設するとともに、該不透水性シート6上に、汚水
を吐出する汚水処理構造体を設け、その穴を砂土で埋め
戻して汚水処理土壌を構成しており、前記汚水処理構造
体から吐出される汚水を、毛細管力により前記汚水処理
土壌内で上昇及び分散させて、微生物分解するとともに
蒸発するものである。そして、前記汚水処理構造体に
は、特公平6−38956号公報に開示されたもののよ
うに、水平状の透水性パイプ5の外周を管状体2により
包み込み、透水性パイプ5内の汚水を管状体2の表面か
ら分解蒸発処理槽内の土砂へ滲出するようにしたものが
ある。
入される汚水を微生物分解するとともに蒸発させる分解
蒸発処理槽を備えている。この分解蒸発処理槽は、地面
に掘られた深さ数十センチの穴の底面に不透水性シート
6を敷設するとともに、該不透水性シート6上に、汚水
を吐出する汚水処理構造体を設け、その穴を砂土で埋め
戻して汚水処理土壌を構成しており、前記汚水処理構造
体から吐出される汚水を、毛細管力により前記汚水処理
土壌内で上昇及び分散させて、微生物分解するとともに
蒸発するものである。そして、前記汚水処理構造体に
は、特公平6−38956号公報に開示されたもののよ
うに、水平状の透水性パイプ5の外周を管状体2により
包み込み、透水性パイプ5内の汚水を管状体2の表面か
ら分解蒸発処理槽内の土砂へ滲出するようにしたものが
ある。
【0003】しかしながら、上記従来の汚水処理システ
ムでは、上記分解蒸発処理槽の砂土(汚水処理土壌)内
における汚水の上昇及び分散効率が悪く、汚水の微生物
分解及び蒸発が効率的に行われず、また、メンテナンス
が全くできない等、改善が求められていた。すなわち、
上記従来の汚水処理構造体では、埋設された時点で土圧
により管状体2内の空間が潰されて詰まりを起こし易
く、しかも、どんなに丁寧に敷設したとしても、汚水処
理土壌内に汚水を滲出した状態では、その土壌が水分で
緩み沈降することで、前記管状体2内の空間の潰れが更
に著しく発生する上、長さ方向に大きな起伏を生じ、汚
水を滲出する部位と滲出しない部位を発生するという問
題も生じた。したがって、土壌内に満遍なく汚水を拡散
することが出来ず、汚水を蒸発及び分解するのに大きな
支障をきたす場合があった。また、上記従来の汚水処理
構造体は、透水性パイプ5の長手方向にわたる一端から
他端までが完全に埋設されるため、部分的にメンテナン
スを行いたい場合にも、全て掘りおこさねばならず大変
な労力と費用を要した。
ムでは、上記分解蒸発処理槽の砂土(汚水処理土壌)内
における汚水の上昇及び分散効率が悪く、汚水の微生物
分解及び蒸発が効率的に行われず、また、メンテナンス
が全くできない等、改善が求められていた。すなわち、
上記従来の汚水処理構造体では、埋設された時点で土圧
により管状体2内の空間が潰されて詰まりを起こし易
く、しかも、どんなに丁寧に敷設したとしても、汚水処
理土壌内に汚水を滲出した状態では、その土壌が水分で
緩み沈降することで、前記管状体2内の空間の潰れが更
に著しく発生する上、長さ方向に大きな起伏を生じ、汚
水を滲出する部位と滲出しない部位を発生するという問
題も生じた。したがって、土壌内に満遍なく汚水を拡散
することが出来ず、汚水を蒸発及び分解するのに大きな
支障をきたす場合があった。また、上記従来の汚水処理
構造体は、透水性パイプ5の長手方向にわたる一端から
他端までが完全に埋設されるため、部分的にメンテナン
スを行いたい場合にも、全て掘りおこさねばならず大変
な労力と費用を要した。
【0004】
【0005】本発明は、上記従来事情に鑑みてなされた
ものであり、その課題は、汚水を処理土壌内へスムーズ
に浸透させることで、汚水処理能力が向上された汚水処
理システム及び汚水処理構造体を提供することにある。
ものであり、その課題は、汚水を処理土壌内へスムーズ
に浸透させることで、汚水処理能力が向上された汚水処
理システム及び汚水処理構造体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段として、第一の発明は、流入され
る汚水を微生物分解するとともに蒸発させる分解蒸発処
理槽を備えた汚水処理システムにおいて、前記分解蒸発
処理槽は、地中を不透水性シートによって上層側の第一
土層と下層側の第二土層とに仕切るとともに、前記第一
土層における地表近傍に多数の多孔質資材からなる多孔
質資材層を形成し、該多孔質資材層内に汚水が流入され
るようにしている。
の本発明の技術的手段として、第一の発明は、流入され
る汚水を微生物分解するとともに蒸発させる分解蒸発処
理槽を備えた汚水処理システムにおいて、前記分解蒸発
処理槽は、地中を不透水性シートによって上層側の第一
土層と下層側の第二土層とに仕切るとともに、前記第一
土層における地表近傍に多数の多孔質資材からなる多孔
質資材層を形成し、該多孔質資材層内に汚水が流入され
るようにしている。
【0007】更に、第二の発明では、上記分解蒸発処理
槽の上記不透水性シートは、地表面からの深さが0.5
〜3メートルの範囲内に埋設されている。
槽の上記不透水性シートは、地表面からの深さが0.5
〜3メートルの範囲内に埋設されている。
【0008】また、第三の発明では、上記分解蒸発処理
槽の上記不透水性シートの上面に砂利を敷設し、その砂
利内と地表との間に、排水ポンプを投入可能な水抜き用
パイプを設けている。したがって、不透水性シート上に
万が一水が溜まった場合には、前記水抜き用パイプにポ
ンプを投入し、溜まった水を汲み上げて上記好気交換槽
へ移送することにより、分解蒸発処理槽内における汚水
の蒸発をより完全を行い得るようにする。
槽の上記不透水性シートの上面に砂利を敷設し、その砂
利内と地表との間に、排水ポンプを投入可能な水抜き用
パイプを設けている。したがって、不透水性シート上に
万が一水が溜まった場合には、前記水抜き用パイプにポ
ンプを投入し、溜まった水を汲み上げて上記好気交換槽
へ移送することにより、分解蒸発処理槽内における汚水
の蒸発をより完全を行い得るようにする。
【0009】更に、第四の発明では、上流側から順に、
第一嫌気処理槽と、好気交換処理槽と、第二嫌気処理槽
とを、汚水を流通させるべく接続し、その下流側に、上
記分解蒸発処理槽を接続している。
第一嫌気処理槽と、好気交換処理槽と、第二嫌気処理槽
とを、汚水を流通させるべく接続し、その下流側に、上
記分解蒸発処理槽を接続している。
【0010】また、第五の発明は、上記汚水処理システ
ムに用いられる汚水処理構造体であって、汚水が流通さ
れる基管と、該基管から分岐され立上げられるとともに
上端に吐出開口部を有する枝管と、該枝管の上端側に設
けられた載置板と、該載置板上に載置されて前記吐出開
口部を覆う透水性袋体と、該透水性袋体内に多数詰め込
まれた多孔質礫状材とを具備し、前記枝管の吐出開口部
から吐出する汚水が、前記透水性袋体及び多数の多孔質
礫状材を透過して、上記分解蒸発処理槽の多孔質資材層
内へ流入されるようにした。
ムに用いられる汚水処理構造体であって、汚水が流通さ
れる基管と、該基管から分岐され立上げられるとともに
上端に吐出開口部を有する枝管と、該枝管の上端側に設
けられた載置板と、該載置板上に載置されて前記吐出開
口部を覆う透水性袋体と、該透水性袋体内に多数詰め込
まれた多孔質礫状材とを具備し、前記枝管の吐出開口部
から吐出する汚水が、前記透水性袋体及び多数の多孔質
礫状材を透過して、上記分解蒸発処理槽の多孔質資材層
内へ流入されるようにした。
【0011】また、第六の発明に係わる汚水処理構造体
は、汚水が流通される基管と、該基管から分岐され立上
げられるとともに上端に吐出開口部を有する枝管と、該
枝管の上端側に設けられた載置板と、該載置板上に載置
されて前記吐出開口部を覆う透水性袋体と、該透水性袋
体内に多数詰め込まれた多孔質礫状材とを具備し、前記
枝管の吐出開口部から吐出する汚水を、前記透水性袋体
及び多数の多孔質礫状材に透過させるようにした。
は、汚水が流通される基管と、該基管から分岐され立上
げられるとともに上端に吐出開口部を有する枝管と、該
枝管の上端側に設けられた載置板と、該載置板上に載置
されて前記吐出開口部を覆う透水性袋体と、該透水性袋
体内に多数詰め込まれた多孔質礫状材とを具備し、前記
枝管の吐出開口部から吐出する汚水を、前記透水性袋体
及び多数の多孔質礫状材に透過させるようにした。
【0012】更に、第七の発明に係わる汚水処理構造体
は、上記枝管の吐出開口部の高さを調整可能にしてい
る。また、第8の発明に係わる汚水処理構造体は、上記
載置板と上記透水性袋体との間に、上記載置板を覆うべ
く形成された透水性シートを介在している。
は、上記枝管の吐出開口部の高さを調整可能にしてい
る。また、第8の発明に係わる汚水処理構造体は、上記
載置板と上記透水性袋体との間に、上記載置板を覆うべ
く形成された透水性シートを介在している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び2は、本発明に係わる汚
水処理システムの一例を示している。
に基づいて説明する。図1及び2は、本発明に係わる汚
水処理システムの一例を示している。
【0014】この汚水処理システムAは、上流側から順
に、曝気処理槽10、第一嫌気処理槽20、好気交換処
理槽30、第二嫌気処理槽40、分配槽50、分解蒸発
処理槽60、メンテナンス槽70を、汚水を流通させる
べく配管接続してなり、前記分解蒸発処理槽60内に
は、複数の汚水処理構造体61を具備している。そし
て、この汚水処理システムAは、畜舎及び堆肥舎から排
出される尿や堆肥汁等の汚水を、段階的に微生物分解す
るとともに自然蒸発する。
に、曝気処理槽10、第一嫌気処理槽20、好気交換処
理槽30、第二嫌気処理槽40、分配槽50、分解蒸発
処理槽60、メンテナンス槽70を、汚水を流通させる
べく配管接続してなり、前記分解蒸発処理槽60内に
は、複数の汚水処理構造体61を具備している。そし
て、この汚水処理システムAは、畜舎及び堆肥舎から排
出される尿や堆肥汁等の汚水を、段階的に微生物分解す
るとともに自然蒸発する。
【0015】上記曝気処理槽10と第一嫌気処理槽20
とは、同一槽内を仕切壁11によって仕切ることによっ
て、その仕切られた上流側と下流側とに形成されてい
る。前記仕切壁11は、その中途高さ位置にオーバーフ
ロー孔11aを有し、このオーバーフロー孔11aによ
って、曝気処理槽10内で曝気処理された汚水を曝気処
理槽10から第一嫌気処理槽20へ流通させる。
とは、同一槽内を仕切壁11によって仕切ることによっ
て、その仕切られた上流側と下流側とに形成されてい
る。前記仕切壁11は、その中途高さ位置にオーバーフ
ロー孔11aを有し、このオーバーフロー孔11aによ
って、曝気処理槽10内で曝気処理された汚水を曝気処
理槽10から第一嫌気処理槽20へ流通させる。
【0016】曝気処理槽10は、上方が開放された水槽
内に気泡発生管12を設けてなり、貯溜される汚水内に
気泡を発生させることで、汚水内の溶存酸素量を強制的
に増加させ、汚水内の好気性菌、もしくは投入した好気
性微生物郡の増加により汚水を微生物分解する。
内に気泡発生管12を設けてなり、貯溜される汚水内に
気泡を発生させることで、汚水内の溶存酸素量を強制的
に増加させ、汚水内の好気性菌、もしくは投入した好気
性微生物郡の増加により汚水を微生物分解する。
【0017】第一嫌気処理槽20は、上方を天蓋20a
によって閉鎖した水槽で、その天蓋20aには小孔20
a1が適数設けられ、その上に土20bを30〜50c
mの高さに盛り土しており、若干の通気性を有するそし
て、この第一嫌気処理槽20は、流入される汚水を、高
アンモニア等、又はBOD,COD等、酸化菌によって
汚泥に変換し、その沈殿した汚泥を、自然に発生した超
嫌気性菌であるメタン菌等によって分解し、最終産物と
してガスと水に分解する。そして、その際に超嫌気性に
成ることにより、病原性微生物や寄生虫、それらの卵等
を死滅させる。そして、この第一嫌気処理槽20内で発
生した沈殿汚泥は、嫌気分解(メタン発酵)により容積
が減少するため、少なくとも十年間は汚泥処理を必要と
しなくなる。
によって閉鎖した水槽で、その天蓋20aには小孔20
a1が適数設けられ、その上に土20bを30〜50c
mの高さに盛り土しており、若干の通気性を有するそし
て、この第一嫌気処理槽20は、流入される汚水を、高
アンモニア等、又はBOD,COD等、酸化菌によって
汚泥に変換し、その沈殿した汚泥を、自然に発生した超
嫌気性菌であるメタン菌等によって分解し、最終産物と
してガスと水に分解する。そして、その際に超嫌気性に
成ることにより、病原性微生物や寄生虫、それらの卵等
を死滅させる。そして、この第一嫌気処理槽20内で発
生した沈殿汚泥は、嫌気分解(メタン発酵)により容積
が減少するため、少なくとも十年間は汚泥処理を必要と
しなくなる。
【0018】尚、これら曝気処理槽10及び第一嫌気処
理槽20は、上記態様のように一体的に構成されたもの
に限定されず、それぞれ別体に構成したものを配管接続
するようにしても構わない。また、曝気処理槽10は、
微生物分解の効率が悪い場合等に必要に応じて設けられ
るものであって、省かれた構成であっても構わない。
理槽20は、上記態様のように一体的に構成されたもの
に限定されず、それぞれ別体に構成したものを配管接続
するようにしても構わない。また、曝気処理槽10は、
微生物分解の効率が悪い場合等に必要に応じて設けられ
るものであって、省かれた構成であっても構わない。
【0019】好気交換処理槽30は、上方を開放させた
水槽であり、高アンモニア濃度に耐えられる緑藻が添加
され増殖されるとともに、タンパク質及びアンモニア等
を分解するバクテリア等が投入され、前記緑藻による酸
素の発生や、前記バクテリアによるアンモニア等の分
解、その他の好気性菌による分解作用等により、第一嫌
気処理槽20から流入された汚水を、殆ど悪臭が感じら
れない程度まで浄化する。尚、上記作用により沈殿汚泥
が発生するするが、この沈殿汚泥は、好気交換処理槽3
0内の下層側で、メタン菌等によって分解されガスと水
に変換されて、減少して行く。すなわち、好気交換処理
槽30内は、その上層側が好気状態、下層側が超嫌気状
態となる。
水槽であり、高アンモニア濃度に耐えられる緑藻が添加
され増殖されるとともに、タンパク質及びアンモニア等
を分解するバクテリア等が投入され、前記緑藻による酸
素の発生や、前記バクテリアによるアンモニア等の分
解、その他の好気性菌による分解作用等により、第一嫌
気処理槽20から流入された汚水を、殆ど悪臭が感じら
れない程度まで浄化する。尚、上記作用により沈殿汚泥
が発生するするが、この沈殿汚泥は、好気交換処理槽3
0内の下層側で、メタン菌等によって分解されガスと水
に変換されて、減少して行く。すなわち、好気交換処理
槽30内は、その上層側が好気状態、下層側が超嫌気状
態となる。
【0020】また、上記緑藻とは、具体的には、藍藻植
物(シアノバクテリア)に含まれるユレモ1やユレモ2
等、緑藻植物に含まれるクラミドモナスや、クロレラ、
クロロゴニウム、カラキウム、セネデスムス、アンキス
トロデスムス、ゴニウム等、珪藻植物に含まれるニッチ
ア1や、ニッチア2、フネケイソウ等、ミドリムシ植物
に含まれるミドリムシ1やミドリムシ2等である。
物(シアノバクテリア)に含まれるユレモ1やユレモ2
等、緑藻植物に含まれるクラミドモナスや、クロレラ、
クロロゴニウム、カラキウム、セネデスムス、アンキス
トロデスムス、ゴニウム等、珪藻植物に含まれるニッチ
ア1や、ニッチア2、フネケイソウ等、ミドリムシ植物
に含まれるミドリムシ1やミドリムシ2等である。
【0021】第二嫌気処理槽40は、上記第一嫌気処理
槽20同様にして、上方を天蓋40aによって閉鎖した
水槽で、その天蓋40aには小孔40a1が適数設けら
れ、その上に土40bを30〜50cmの高さに盛り土
してあり、若干の通気性を有する。そして、この第二嫌
気処理槽40は、その槽内に複数の付着固定ろ材41が
投入され、その付着固定ろ材41を流出させないよう
に、槽内の下流側をネット状仕切り壁42により仕切っ
てなり、前記付着固定ろ材41に付着され増殖された嫌
気性微生物により、上記好気交換処理槽30にて分解し
きれない有機物を殆ど分解する。
槽20同様にして、上方を天蓋40aによって閉鎖した
水槽で、その天蓋40aには小孔40a1が適数設けら
れ、その上に土40bを30〜50cmの高さに盛り土
してあり、若干の通気性を有する。そして、この第二嫌
気処理槽40は、その槽内に複数の付着固定ろ材41が
投入され、その付着固定ろ材41を流出させないよう
に、槽内の下流側をネット状仕切り壁42により仕切っ
てなり、前記付着固定ろ材41に付着され増殖された嫌
気性微生物により、上記好気交換処理槽30にて分解し
きれない有機物を殆ど分解する。
【0022】前記付着固定ろ材41は、多表面積又は/
及び多空間に構成された部材であり、その外表面に微生
物を付着させることで、該微生物の増殖を促進させる。
この付着固定ろ材41の材質は、微生物を付着させ易い
材料でであれば特に限定されるものでないが、例えば合
成樹脂材料等が用いられる。
及び多空間に構成された部材であり、その外表面に微生
物を付着させることで、該微生物の増殖を促進させる。
この付着固定ろ材41の材質は、微生物を付着させ易い
材料でであれば特に限定されるものでないが、例えば合
成樹脂材料等が用いられる。
【0023】尚、上記曝気処理槽10、及び第一嫌気処
理槽20、好気交換処理槽30、第二嫌気処理槽40に
おいて、下流側の横向きT字状の各配管1は、より微生
物分解処理が進行している深さから排水できるように、
必要に応じて下端の吸入口1aの高さを調整可能に構成
してある。この高さ調整手段は、例えば、前記各配管1
の下端側をスライド伸縮可能に構成すればよい。
理槽20、好気交換処理槽30、第二嫌気処理槽40に
おいて、下流側の横向きT字状の各配管1は、より微生
物分解処理が進行している深さから排水できるように、
必要に応じて下端の吸入口1aの高さを調整可能に構成
してある。この高さ調整手段は、例えば、前記各配管1
の下端側をスライド伸縮可能に構成すればよい。
【0024】分配槽50は、第二嫌気処理槽40から流
入された汚水を、一時的に貯溜するとともに、後述する
分解蒸発処理槽60内で並列する複数の基管61aへ汚
水を略均等に分配して流入する水槽である。各基管61
aは、その長手方向において所定のピッチ毎に後述する
汚水処理構造体61を構成しており、分解蒸発処理槽6
0内に埋設されている。
入された汚水を、一時的に貯溜するとともに、後述する
分解蒸発処理槽60内で並列する複数の基管61aへ汚
水を略均等に分配して流入する水槽である。各基管61
aは、その長手方向において所定のピッチ毎に後述する
汚水処理構造体61を構成しており、分解蒸発処理槽6
0内に埋設されている。
【0025】分解蒸発処理槽60は、一定深さを有する
平面視略矩形状の穴を地面に形成し、該穴の底面にゴム
系の不透水性シート62を敷設し、水抜き用パイプ65
を設置して、所定量の土を埋め戻した後、その土面上
に、基管61aによって複数接続された汚水処理構造体
61が設置され、そして、それら汚水処理構造体61を
多数の多孔質資材により埋めるようにして構成されてい
る。
平面視略矩形状の穴を地面に形成し、該穴の底面にゴム
系の不透水性シート62を敷設し、水抜き用パイプ65
を設置して、所定量の土を埋め戻した後、その土面上
に、基管61aによって複数接続された汚水処理構造体
61が設置され、そして、それら汚水処理構造体61を
多数の多孔質資材により埋めるようにして構成されてい
る。
【0026】したがって、この分解蒸発処理槽60は、
地中内に、前記不透水性シート62によって仕切られた
上層側の第一土層60aと下層側の第二土層60bとを
形成するとともに、前記第一土層60aにおける地表近
傍に多数の多孔質資材からなる多孔質資材層60cを形
成しており、多孔質資材層60cの沈降により複数連設
された汚水処理構造体61が上下に起伏しないように、
各汚水処理構造体61の底面を第一土層60a上面に当
接させている。
地中内に、前記不透水性シート62によって仕切られた
上層側の第一土層60aと下層側の第二土層60bとを
形成するとともに、前記第一土層60aにおける地表近
傍に多数の多孔質資材からなる多孔質資材層60cを形
成しており、多孔質資材層60cの沈降により複数連設
された汚水処理構造体61が上下に起伏しないように、
各汚水処理構造体61の底面を第一土層60a上面に当
接させている。
【0027】多孔質資材層60cを構成する多数の多孔
質資材は、多孔質石材、又は、PP製バイオ資材、素焼
き暗きょ破砕材、製紙製造工程で発生したスラッジを燃
焼した際のアッシュ、火力発電で発生したベッドアッシ
ュ等、比較的細かい粒子状の多孔質材料であり、該多孔
質材料が単一種類で或いは適宜複合して用いられてい
る。そして、この多孔質資材は、多孔質であるがために
空気との接触面積が大きく、汚水を速やかに蒸発させる
とともに、上記第二嫌気処理槽40で微生物分解しきれ
なかった該汚水内の有機物を微生物分解処理する。
質資材は、多孔質石材、又は、PP製バイオ資材、素焼
き暗きょ破砕材、製紙製造工程で発生したスラッジを燃
焼した際のアッシュ、火力発電で発生したベッドアッシ
ュ等、比較的細かい粒子状の多孔質材料であり、該多孔
質材料が単一種類で或いは適宜複合して用いられてい
る。そして、この多孔質資材は、多孔質であるがために
空気との接触面積が大きく、汚水を速やかに蒸発させる
とともに、上記第二嫌気処理槽40で微生物分解しきれ
なかった該汚水内の有機物を微生物分解処理する。
【0028】水抜き用パイプ65は、該不透水性シート
62の上面に多数敷設された砂利64内と、地表との間
を連絡するパイプ材であり、上記不透水性シート62の
上面に水が溜まった場合に、内部に排水ポンプを投入し
て、溜まった水を汲み出し、上記好気交換処理槽30へ
戻すものである。尚、前記多数の砂利64の上面には不
織布64aが敷設されており、その不織布64aの上に
土が埋め戻されることで、多数の砂利64内が目詰まり
しないようにしてある。
62の上面に多数敷設された砂利64内と、地表との間
を連絡するパイプ材であり、上記不透水性シート62の
上面に水が溜まった場合に、内部に排水ポンプを投入し
て、溜まった水を汲み出し、上記好気交換処理槽30へ
戻すものである。尚、前記多数の砂利64の上面には不
織布64aが敷設されており、その不織布64aの上に
土が埋め戻されることで、多数の砂利64内が目詰まり
しないようにしてある。
【0029】上記構成の分解蒸発処理槽60によれば、
複数の汚水処理構造体61から流出される汚水は、複数
の多孔質資材間に滲出されることで、多孔質資材層60
c内で分散される。そして、多孔質資材層60c内の汚
水は、多数の多孔質資材による毛細管力によって上昇
し、その際の毛細管力は、第一土層60a内の気圧によ
って補助されることになる。
複数の汚水処理構造体61から流出される汚水は、複数
の多孔質資材間に滲出されることで、多孔質資材層60
c内で分散される。そして、多孔質資材層60c内の汚
水は、多数の多孔質資材による毛細管力によって上昇
し、その際の毛細管力は、第一土層60a内の気圧によ
って補助されることになる。
【0030】すなわち、地中内の圧力水頭を、大気圧と
等しい場合をゼロ、大気圧よりも大きい場合を正、大気
圧よりも小さい場合を負と定義すると、一般的に、地表
面よりも深くにある地下水面(地下水の水面)の圧力水
頭は、大気圧と等しくゼロ、地下水面よりも上方では
負、地下水面よりも下方では正であり、地下水面より上
方における圧力ポテンシャルは、地表面からの深さが深
くなるほど高くなる。また、地下水面より上方は水の不
飽和帯、地下水面より下方は水の飽和帯であり、水の流
れはともにポテンシャル流として取り扱う事ができる。
したがって、地下水面よりも上方における地中内におい
て、水は、圧力ポテンシャルの高い深層部から、圧力ポ
テンシャルの低い浅層部へ向かって流れる。よって、本
実施の形態においては、多孔質資材層60c内の毛細管
力が、該多孔質資材層60c下方に接する土壌内の気圧
に補助されることになり、汚水が速やかに上昇する。
等しい場合をゼロ、大気圧よりも大きい場合を正、大気
圧よりも小さい場合を負と定義すると、一般的に、地表
面よりも深くにある地下水面(地下水の水面)の圧力水
頭は、大気圧と等しくゼロ、地下水面よりも上方では
負、地下水面よりも下方では正であり、地下水面より上
方における圧力ポテンシャルは、地表面からの深さが深
くなるほど高くなる。また、地下水面より上方は水の不
飽和帯、地下水面より下方は水の飽和帯であり、水の流
れはともにポテンシャル流として取り扱う事ができる。
したがって、地下水面よりも上方における地中内におい
て、水は、圧力ポテンシャルの高い深層部から、圧力ポ
テンシャルの低い浅層部へ向かって流れる。よって、本
実施の形態においては、多孔質資材層60c内の毛細管
力が、該多孔質資材層60c下方に接する土壌内の気圧
に補助されることになり、汚水が速やかに上昇する。
【0031】ちなみに、例えば従来技術のように、地表
面から数十センチの所に不透水性シートを配置し、その
不透水性シートの上面側を砂土で埋め戻してなる分解蒸
発処理槽の場合には、前記砂土とその下方側の土壌とが
不透水性シートによって遮られているため、砂土内の毛
細管力が地中深くの気圧によって補助されることがな
く、汚水を速やかに上昇させることができない。
面から数十センチの所に不透水性シートを配置し、その
不透水性シートの上面側を砂土で埋め戻してなる分解蒸
発処理槽の場合には、前記砂土とその下方側の土壌とが
不透水性シートによって遮られているため、砂土内の毛
細管力が地中深くの気圧によって補助されることがな
く、汚水を速やかに上昇させることができない。
【0032】尚、上述したように毛細管力と気圧の関係
で水を上昇させるのが、一般的に0〜2.5mの範囲内
で有効であることが知られていることや、汚水処理構造
体61の設置作業性および第一土層60aの掘削作業性
等から、本実施の形態の好ましい一例では、地表面から
前記第一土層60aの底面までの深さh1、すなわち不
透水性シート62が敷設される深さh1を、0.5〜3
メートルの範囲に設定しており、特に好ましくは約2メ
ートルに設定する。また、多孔質資材層60cは、その
層厚t2が約50〜60センチメートルに設定されると
ともに、該層の表面が地表面よりも約20〜30センチ
メートル高くなるように構成されている。
で水を上昇させるのが、一般的に0〜2.5mの範囲内
で有効であることが知られていることや、汚水処理構造
体61の設置作業性および第一土層60aの掘削作業性
等から、本実施の形態の好ましい一例では、地表面から
前記第一土層60aの底面までの深さh1、すなわち不
透水性シート62が敷設される深さh1を、0.5〜3
メートルの範囲に設定しており、特に好ましくは約2メ
ートルに設定する。また、多孔質資材層60cは、その
層厚t2が約50〜60センチメートルに設定されると
ともに、該層の表面が地表面よりも約20〜30センチ
メートル高くなるように構成されている。
【0033】尚、分解蒸発処理槽60内には、必要に応
じてペーパードレン(図示せず)が埋め込まれる。この
ペーパードレンは、繊維状のシート材で、分解蒸発処理
槽60内で過剰となった水分を、毛細管現象によって多
孔質資材層60cの上部表面に汲み上げて蒸発させるも
のである。
じてペーパードレン(図示せず)が埋め込まれる。この
ペーパードレンは、繊維状のシート材で、分解蒸発処理
槽60内で過剰となった水分を、毛細管現象によって多
孔質資材層60cの上部表面に汲み上げて蒸発させるも
のである。
【0034】また、上記分解蒸発処理槽60内における
複数の汚水処理構造体61の基管61aの下流側には、
メンテナンス槽70が接続されている。すなわち、複数
連なって設けられる基管61aの一端側に上記分配槽5
0が接続され、その他端側にはメンテナンス槽70が接
続されることになる。このメンテナンス槽70は、上記
分配槽50と共に用いられるメンテナンス用の槽であ
る。例えば、汚水処理構造体61の基管61a内に異物
等が詰まった場合に、メンテナンス槽70側あるいは分
配槽50側から、その基管61a内を掃除するのに用い
られる。
複数の汚水処理構造体61の基管61aの下流側には、
メンテナンス槽70が接続されている。すなわち、複数
連なって設けられる基管61aの一端側に上記分配槽5
0が接続され、その他端側にはメンテナンス槽70が接
続されることになる。このメンテナンス槽70は、上記
分配槽50と共に用いられるメンテナンス用の槽であ
る。例えば、汚水処理構造体61の基管61a内に異物
等が詰まった場合に、メンテナンス槽70側あるいは分
配槽50側から、その基管61a内を掃除するのに用い
られる。
【0035】次に、上記分解蒸発処理槽60内に設置さ
れる汚水処理構造体61について、図3及び4に基づい
て詳細に説明する。
れる汚水処理構造体61について、図3及び4に基づい
て詳細に説明する。
【0036】この汚水処理構造体61は、汚水が流通さ
れる基管61aと、該基管から分岐され立上げられると
ともに上端に吐出開口部61b1を有する枝管61b
と、該枝管61bの上端側に設けられた載置板61c
と、該載置板61c上に敷設されて該載置板61cを覆
う透水性シート61gと、該載置板61c上に載置され
て前記吐出開口部61b1を覆う透水性袋体61dと、
該透水性袋体61d内に多数詰め込まれた多孔質礫状材
61eとを具備し、前記枝管の吐出開口部61b1から
吐出する汚水を、前記透水性袋体61d及び多数の多孔
質礫状材61eに透過させるように構成してある。
れる基管61aと、該基管から分岐され立上げられると
ともに上端に吐出開口部61b1を有する枝管61b
と、該枝管61bの上端側に設けられた載置板61c
と、該載置板61c上に敷設されて該載置板61cを覆
う透水性シート61gと、該載置板61c上に載置され
て前記吐出開口部61b1を覆う透水性袋体61dと、
該透水性袋体61d内に多数詰め込まれた多孔質礫状材
61eとを具備し、前記枝管の吐出開口部61b1から
吐出する汚水を、前記透水性袋体61d及び多数の多孔
質礫状材61eに透過させるように構成してある。
【0037】基管61aは、塩ビパイプや耐腐蝕性の金
属パイプ等からなる管体であり、T字管61fを介して
複数接続されることで、略水平方向に延設される。ま
た、前記T字管61fの上向き開口部には枝管61bが
接続されている。
属パイプ等からなる管体であり、T字管61fを介して
複数接続されることで、略水平方向に延設される。ま
た、前記T字管61fの上向き開口部には枝管61bが
接続されている。
【0038】枝管61bは、前記T字管61fの上向き
開口部に直管b3を挿入固定するとともに、その直管b
3の上端にソケットb2を介して、ねじ管b1を螺合し
てなり、ねじ管b1のねじ込み量が調整されることによ
って、上端の吐出開口部61b1の高さ位置が調整され
るように構成してある。
開口部に直管b3を挿入固定するとともに、その直管b
3の上端にソケットb2を介して、ねじ管b1を螺合し
てなり、ねじ管b1のねじ込み量が調整されることによ
って、上端の吐出開口部61b1の高さ位置が調整され
るように構成してある。
【0039】載置板61cは、平面視略矩形板状を呈
し、その周縁には、下方向きに補強用の折曲部61c1
を形成している。そして、この載置板61cは、その略
中心部に枝管61bの吐出開口部61b1を貫挿させた
状態で、該枝管61bに着脱交換可能に固定されてい
る。
し、その周縁には、下方向きに補強用の折曲部61c1
を形成している。そして、この載置板61cは、その略
中心部に枝管61bの吐出開口部61b1を貫挿させた
状態で、該枝管61bに着脱交換可能に固定されてい
る。
【0040】尚、図示例では、載置板61c上面から枝
管61bの吐出開口部61b1が突出しているが、載置
板61c上面と枝管61bの吐出開口部61b1とが面
一であっても構わない。また、この載置板61cの平面
視形状は、図示例に限定されるものでなく、例えば、平
面視円形状であっても構わない。
管61bの吐出開口部61b1が突出しているが、載置
板61c上面と枝管61bの吐出開口部61b1とが面
一であっても構わない。また、この載置板61cの平面
視形状は、図示例に限定されるものでなく、例えば、平
面視円形状であっても構わない。
【0041】また、図中符号61b2は、枝管61b上
端の吐出開口部61b1へ異物が侵入するのを防止する
金網等の網状部材であり、必要に応じて設ければよい
が、枝管61b内への異物を侵入を確実に防止するため
には、図示例のようにして設けられるのが好ましい。
端の吐出開口部61b1へ異物が侵入するのを防止する
金網等の網状部材であり、必要に応じて設ければよい
が、枝管61b内への異物を侵入を確実に防止するため
には、図示例のようにして設けられるのが好ましい。
【0042】透水性袋体61dは、合成繊維不織布等の
吸水性及び透水性に優れたシートからなる袋体であり、
その開口部から多数の多孔質礫状材61eが詰め込ま
れ、枝管61bの吐出開口部61b1を覆うとともに、
透水性シート61gを介して、載置板61c上に載置さ
れている。前記透水性シート61gは、透水性袋体61
dと同材質のシート材であり、その周端部が載置板61
cから水平方向へ突出するように、載置板61cよりも
大きめの平面視矩形状に裁断され、その略中心部に枝管
61bの吐出開口部61b1を貫挿させている。
吸水性及び透水性に優れたシートからなる袋体であり、
その開口部から多数の多孔質礫状材61eが詰め込ま
れ、枝管61bの吐出開口部61b1を覆うとともに、
透水性シート61gを介して、載置板61c上に載置さ
れている。前記透水性シート61gは、透水性袋体61
dと同材質のシート材であり、その周端部が載置板61
cから水平方向へ突出するように、載置板61cよりも
大きめの平面視矩形状に裁断され、その略中心部に枝管
61bの吐出開口部61b1を貫挿させている。
【0043】多孔質礫状材61eは、透水性袋体61d
内に多数詰め込まれた状態で、汚水を流通させる隙間を
確保するとともに、微生物の付着固定を容易にする礫状
材であり、例えば、多孔質の樹脂片等が用いられる。
内に多数詰め込まれた状態で、汚水を流通させる隙間を
確保するとともに、微生物の付着固定を容易にする礫状
材であり、例えば、多孔質の樹脂片等が用いられる。
【0044】而して、上記構成の汚水処理構造体61に
よれば、基管61a内に流入された汚水は、枝管61b
の吐出開口部61b1から流出し、透水性袋体61d及
び多数の多孔質礫状材61eの隙間を流通して、土壌内
へ徐々に滲出される。
よれば、基管61a内に流入された汚水は、枝管61b
の吐出開口部61b1から流出し、透水性袋体61d及
び多数の多孔質礫状材61eの隙間を流通して、土壌内
へ徐々に滲出される。
【0045】その際、多数の多孔質礫状材61eは、透
水性袋体61d内に包み込まれているため、汚水を流通
させる隙間を、土壌内の微細な粉等によって詰まらせる
ことがない。また、透水性袋体61dの下側に流出する
汚水は、透水性シート61gの毛細管力によって水平方
向へ導かれて、土壌内へ拡散浸透される。
水性袋体61d内に包み込まれているため、汚水を流通
させる隙間を、土壌内の微細な粉等によって詰まらせる
ことがない。また、透水性袋体61dの下側に流出する
汚水は、透水性シート61gの毛細管力によって水平方
向へ導かれて、土壌内へ拡散浸透される。
【0046】尚、上記構成の汚水処理構造体61は、基
管61a内を流れる汚水の圧力により、汚水を枝管61
bの吐出開口部61b1から流出させるものであるが、
枝管61b内に毛細管現象により基管61a内の汚水を
吐出開口部61b1から流出させるような繊維部材(図
示せず)を設けてもよい。この態様では、基管61a内
に汚水の圧力がかかっていない状態においても、基管6
1a内に残留している汚水を前記繊維部材の毛細管力に
より枝管61bから吐出することができる。
管61a内を流れる汚水の圧力により、汚水を枝管61
bの吐出開口部61b1から流出させるものであるが、
枝管61b内に毛細管現象により基管61a内の汚水を
吐出開口部61b1から流出させるような繊維部材(図
示せず)を設けてもよい。この態様では、基管61a内
に汚水の圧力がかかっていない状態においても、基管6
1a内に残留している汚水を前記繊維部材の毛細管力に
より枝管61bから吐出することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の汚水処理システムによれば、多
数の多孔質資材間に汚水を流入させる空間が形成される
ため、多孔質資材層内への汚水の浸透がスムーズに行わ
れる。その上、多孔質資材層内の毛細管力が第一土層内
の気圧によって補助されるため、多孔質資材層内で汚水
を効率よく上昇させることができる。したがって、分解
蒸発処理槽内における水平及び垂直方向へ汚水がスムー
ズに浸透分散されることで、汚水の蒸発及び分解が効率
的に促進されるため、汚水処理能力を飛躍的に向上する
ことができる。特に、上記分解蒸発処理槽の不透水性シ
ートを地表面からの深さ0.5〜3メートルの範囲内に
埋設すれば、地中深くの気圧を有効に利用して、汚水の
上昇をよりスムーズにすることができる。更に、水抜き
用パイプを設けた態様によれば、不透水性シート上に水
が溜まった場合に、その水を排水ポンプにより容易に排
出することができ、水分過多による汚水処理能力の低下
を防止することができる。更に、第一嫌気処理槽、好気
交換処理槽、第二嫌気処理槽、分解蒸発処理槽等を具備
した汚水処理システムは、大掛かりな駆動装置等を要さ
ないため運転コストが比較的低い上、環境に悪影響を与
えることもない。また、本発明の汚水処理構造体によれ
ば、多数の多孔質礫状材間に汚水を通過させる空間が確
保されるため、枝管の吐出開口部から吐出する汚水を処
理土壌内へスムーズに浸透させることができ、ひいては
分解蒸発処理槽の汚水処理能力を向上することができ
る。しかも、本発明の汚水処理構造体は、基管から分岐
された枝管から汚水を吐出する構造であるため、その分
岐先側で詰まりや故障を生じたとしても、基管への影響
が少ない。よって、該汚水処理構造体を複数設けるよう
にすれば、何れかの汚水処理構造体に詰まりや故障を生
じたとしても、詰まりや故障のない他の汚水処理構造体
を、そのまま使用し続けることができる。また、何れか
の汚水処理構造体を修理したり交換したりする場合に
は、その汚水処理構造体の箇所のみを掘り起こせばよ
く、基管全体を掘り起こす必要がないため、メンテナン
ス性にも優れている。更に、枝管の吐出開口部の高さを
調整可能にした汚水処理構造体によれば、複数の汚水処
理構造体を設けた場合に、各汚水処理構造体からの汚水
吐出量が略一定になるように調整できるため、汚水を処
理土壌内へ偏りなく均一に浸透拡散することで、汚水処
理能力を一層向上することができる。更に、上記載置板
と上記透水性袋体との間に透水性シートを介在した態様
によれば、水平方向への汚水の浸透拡散を向上すること
で、汚水処理能力をより向上することができる。
数の多孔質資材間に汚水を流入させる空間が形成される
ため、多孔質資材層内への汚水の浸透がスムーズに行わ
れる。その上、多孔質資材層内の毛細管力が第一土層内
の気圧によって補助されるため、多孔質資材層内で汚水
を効率よく上昇させることができる。したがって、分解
蒸発処理槽内における水平及び垂直方向へ汚水がスムー
ズに浸透分散されることで、汚水の蒸発及び分解が効率
的に促進されるため、汚水処理能力を飛躍的に向上する
ことができる。特に、上記分解蒸発処理槽の不透水性シ
ートを地表面からの深さ0.5〜3メートルの範囲内に
埋設すれば、地中深くの気圧を有効に利用して、汚水の
上昇をよりスムーズにすることができる。更に、水抜き
用パイプを設けた態様によれば、不透水性シート上に水
が溜まった場合に、その水を排水ポンプにより容易に排
出することができ、水分過多による汚水処理能力の低下
を防止することができる。更に、第一嫌気処理槽、好気
交換処理槽、第二嫌気処理槽、分解蒸発処理槽等を具備
した汚水処理システムは、大掛かりな駆動装置等を要さ
ないため運転コストが比較的低い上、環境に悪影響を与
えることもない。また、本発明の汚水処理構造体によれ
ば、多数の多孔質礫状材間に汚水を通過させる空間が確
保されるため、枝管の吐出開口部から吐出する汚水を処
理土壌内へスムーズに浸透させることができ、ひいては
分解蒸発処理槽の汚水処理能力を向上することができ
る。しかも、本発明の汚水処理構造体は、基管から分岐
された枝管から汚水を吐出する構造であるため、その分
岐先側で詰まりや故障を生じたとしても、基管への影響
が少ない。よって、該汚水処理構造体を複数設けるよう
にすれば、何れかの汚水処理構造体に詰まりや故障を生
じたとしても、詰まりや故障のない他の汚水処理構造体
を、そのまま使用し続けることができる。また、何れか
の汚水処理構造体を修理したり交換したりする場合に
は、その汚水処理構造体の箇所のみを掘り起こせばよ
く、基管全体を掘り起こす必要がないため、メンテナン
ス性にも優れている。更に、枝管の吐出開口部の高さを
調整可能にした汚水処理構造体によれば、複数の汚水処
理構造体を設けた場合に、各汚水処理構造体からの汚水
吐出量が略一定になるように調整できるため、汚水を処
理土壌内へ偏りなく均一に浸透拡散することで、汚水処
理能力を一層向上することができる。更に、上記載置板
と上記透水性袋体との間に透水性シートを介在した態様
によれば、水平方向への汚水の浸透拡散を向上すること
で、汚水処理能力をより向上することができる。
【図1】 本発明に係わる汚水処理システムを示す縦断
面図である。
面図である。
【図2】 同汚水処理システムの分解蒸発処理槽を図1
における側方から示す縦断面図である。
における側方から示す縦断面図である。
【図3】 本発明に係わる汚水処理構造体を示す縦断面
図である。
図である。
【図4】 同汚水処理構造体を示す斜視図である。
【図5】 同汚水処理構造体の枝管を示す要部拡大断面
図である。
図である。
10:曝気処理槽 20:第一嫌気処理槽 30:好気交換処理槽 40:第二嫌気処理槽 50:分配槽 60:分解蒸発処理槽 60a:第一土層 60b:第二土層 60c:多孔質資材層 61:汚水処理構造体 61a:基管 61b:枝管 61c:載置板 61d:透水性袋体 61e:多孔質礫状材 62:不透水性シート A:汚水処理システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D027 AC03 AC05 4D034 AA16 CA12 DA01 4D040 BB01 BB42 BB51 BB82 CC03 DD03
Claims (8)
- 【請求項1】 汚水を微生物分解するとともに蒸発させ
る分解蒸発処理槽を備えた汚水処理システムにおいて、 前記分解蒸発処理槽は、地中を不透水性シートによって
上層側の第一土層と下層側の第二土層とに仕切るととも
に、前記第一土層における地表近傍に多数の多孔質資材
からなる多孔質資材層を形成し、該多孔質資材層内に汚
水が流入されるようにしていることを特徴とする汚水処
理システム。 - 【請求項2】 上記分解蒸発処理槽の上記不透水性シー
トは、地表面からの深さが0.5〜3メートルの範囲内
に埋設されていることを特徴とする請求項1記載の汚水
処理システム。 - 【請求項3】 上記分解蒸発処理槽の上記不透水性シー
トの上面に砂利を敷設し、その砂利内と地表との間に、
排水ポンプを投入可能な水抜き用パイプを設けたことを
特徴とする請求項1又は2記載の汚水処理システム。 - 【請求項4】 上流側から順に、第一嫌気処理槽と、好
気交換処理槽と、第二嫌気処理槽とを、汚水を流通させ
るべく接続し、その下流側に、上記分解蒸発処理槽を接
続していることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項
記載の汚水処理システム。 - 【請求項5】 汚水が流通される基管と、該基管から分
岐され立上げられるとともに上端に吐出開口部を有する
枝管と、該枝管の上端側に設けられた載置板と、該載置
板上に載置されて前記吐出開口部を覆う透水性袋体と、
該透水性袋体内に多数詰め込まれた多孔質礫状材とを具
備し、前記枝管の吐出開口部から吐出する汚水が、前記
透水性袋体及び多数の多孔質礫状材を透過して、上記分
解蒸発処理槽の多孔質資材層内へ流入されるようにした
ことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の汚水
処理システムに用いられる汚水処理構造体。 - 【請求項6】 汚水が流通される基管と、該基管から分
岐され立上げられるとともに上端に吐出開口部を有する
枝管と、該枝管の上端側に設けられた載置板と、該載置
板上に載置されて前記吐出開口部を覆う透水性袋体と、
該透水性袋体内に多数詰め込まれた多孔質礫状材とを具
備し、前記枝管の吐出開口部から吐出する汚水を、前記
透水性袋体及び多数の多孔質礫状材に透過させるように
したことを特徴とする汚水処理構造体。 - 【請求項7】 上記枝管の吐出開口部の高さを調整可能
にしたことを特徴とする請求項5又は6記載の汚水処理
構造体。 - 【請求項8】 上記載置板と上記透水性袋体との間に、
上記載置板を覆うべく形成された透水性シートを介在し
ていることを特徴とする請求項5乃至7何れか1項記載
の汚水処理構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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