JP2002312218A - レプリケーションデータベースシステム及びその制御プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケジュールに従ってデータが書き換えられ
るレプリケーションデータシステムにおいて、マスター
データベースに対してデータが変更されても、スケジュ
ールに関係なくクライアントに最新の情報を報知できる
レプリケーションデータシステムを提供する。 【解決手段】 変更データを格納するキャッシュデータ
ベース５を設け、そのキャッシュデータベース５とレプ
リカデータベース４１とを常に監視するキャッシュデー
タベース制御手段２と、レプリカデータベース制御手段
１とを備えて構成され、マスターデータベース３１に対
してデータ変更が実行されたら、レプリカデータベース
制御手段１は、キャッシュデータベース５に該データを
格納すると共にキャッシュデータベース制御手段２へそ
の旨を通知する。そして、レプリカデータベースに対し
同一対象の検索が実行されることを条件に、キャッシュ
データベース制御手段２は、キャッシュデータベース５
から該データを取得しレプリカデータベース４１を書き
換える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、相互に接続される
複数のコンピュータに構築されたデータベースシステム
に関し、さらに詳しくは、マスターデータベースをレプ
リケーションして生成されたレプリカデータベースを用
いて検索を行うレプリケーションデータベースシステム
及びその制御プログラムが記録されたコンピュータ読取
り可能な記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、所要のデータを集合させて構
成されデータの変更が実行されるマスターデータベース
と、そのマスターデータベースをレプリケーションして
生成され検索に供されるレプリカデータベースとを備え
たレプリケーションデータシステムがある。

【０００３】このレプリケーションデータシステムは、
マスターデータベースに対し所要のデータの変更を行っ
ても、システムに組込まれたスケジュールに基づいてマ
スターデータベース側からレプリカデータベース側へ自
動的に更新データが送信されるようになっており、マス
ターデータベースとレプリカデータベースとの間に情報
のずれが生じないようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで、データベース
へ登録されているデータを書籍として従来のレプリケー
ションデータベースシステムに基づいて説明をする。ま
ず、マスターデータベースへ書誌データを登録する。ま
た、通常のレプリケーションの技術を使用し、マスター
データベースのレプリカをネットワーク上に作成する。

【０００５】マスターデータベースに対し書誌データを
変更する命令が実行され、マスターデータベース上のデ
ータが書き換わる。例えば、書誌データ（書誌名：コン
ピュータサイエンス、著者名：Jon 、値段：560 円、出
版社：田中書房）というデータが登録されていた場合、
クライアントから値段を560 円から1200円へ変更する命
令を発行すると、マスターデータベース上のデータは、
1200円に書き換わる。

【０００６】しかしながら、レプリケーション側のデー
タベース上のデータは、旧いデータのままである。レプ
リケーション側のデータが書き換わるのは、レプリケー
ションのスケジュールに基づいてレプリケーションが実
行されるときである。

【０００７】すなわち、従来のレプリケーションデータ
ベースシステムは、スケジュールに従ってただ単にレプ
リケーションを実行するシステムであるため、例えば、
データの変更がレプリケーション直後であった場合を想
定すれば、設定されている所定の時間をほぼ消化しない
とレプリケーションが実行されず、その間は旧いデータ
がレプリカデータベース側のクライアントに供されてい
ることになる。

【０００８】さらに見方を変えて、マスターデータベー
スに対し、書誌データを検索する命令が実行された場合
を例に挙げる。例えば、「書誌名：コンピュータサイエ
ンス」という本を検索する検索を実行した場合、書誌デ
ータ（書誌名：コンピュータサイエンス、著作者：Jon
、値段：1200円、出版社：田中書房）がヒットする。
もしも、マスターデータベース側ですでにデータが変更
され、かつ、データの変更がレプリケーション直後であ
った場合、レプリケーション側のデータベース上のデー
タは、旧いデータのままである。この状態でレプリカデ
ータベースに対し、同じ検索を実行すると、旧いデータ
が取得されてしまうことになる。

【０００９】ここで、レプリケーションデータベースシ
ステムに関するものとして、例えば特開平１１−１６７
５１０号公報と特開平１１−２５９３４７号公報、及
び、特開平１１−２３２１５３号公報に開示されたもの
がある。以上のことを踏まえて、これらの公報に開示さ
れた発明を照らしてみることにする。

【００１０】特開平１１−１６７５１０号公報に開示さ
れた発明は、コンシューマ側のディレクトリサーバが管
理するレプリカデータ中に、レプリケーションサービス
が行ったレプリケーションによって最後に変更されたエ
ントリを特定するための情報を記録するように構成され
ている。このレプリケーションサービスは、この情報に
基づいて、次にレプリケーションを行うべきエントリを
認識し、サプライヤ側のディレクトリサーバが管理する
マスタデータと、レプリカデータとの差分を認識する。
そして、レプリカデータが磁気ディスクの物理的損傷に
より失われてしまった場合等のレプリカデータの再構築
をする必要性が生じた場合、この差分についてのみレプ
リケーションを行うことで復旧作業を容易なものにする
としている。

【００１１】次に、特開平１１−２５９３４７号公報の
ものは、マスタデータベースとレプリケーション装置デ
ータ送信機能部とを備えたマスタサーバと、レプリカデ
ータベースとレプリケーション装置データ受信反映機能
部とを夫々に備えた複数のレプリカサーバとがネットワ
ークによって接続されて構成されている。そして、レプ
リカサーバの一部に障害が発生した場合、マスタサーバ
内のデータ送信機能部は、レプリカサーバの機能停止を
検出し、機能停止したレプリカサーバに送信すべきレプ
リカデータベースの更新データを退避データセットに退
避させておき、レプリカサーバの回復を監視して、障害
回復後にレプリケーション処理を実行することにより、
そのトラブルを解決するとしている。

【００１２】さらに、特開平１１−２３２１５３号公報
のものは、データベースを備えるデータベースサーバと
サブセットデータベースを備える複数のクライアントと
がネットワークを介して接続されて構成され、夫々のク
ライアントの能力と蓄積された過去のデータ使用状況と
で、該当クライアントで使用される可能性の高いデータ
をサブセットデータベースとして検索プログラムと一緒
に配信することにより検索性能の向上を図るとしてい
る。

【００１３】してみれば、上記した問題、すなわちデー
タが更新されても必ずしもレプリカデータベース側のク
ライアントに速やかに反映されるわけではない、といっ
たスケジュールに基づくタイムラグの問題を鑑みたもの
は、本発明者の知り得る範囲においてはない。

【００１４】そこで、本発明は、マスターデータベース
に対してデータが変更されても速やかにレプリカデータ
ベースに反映させてクライアントに最新の情報を提供で
きるレプリケーションデータシステム及びその制御プロ
グラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体
を提供することを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項１の発明は、スケジュールに従ってマスター
データベースをレプリケーションし、生成されたレプリ
カデータベースを用いて検索がなされるレプリケーショ
ンデータベースシステムであって、ネットワーク上に設
けられ前記マスターデータベースに対してされた更新デ
ータを保存するキャッシュデータベースと、前記マスタ
ーデータベースを常に監視しているレプリカデータベー
ス制御手段と、前記キャッシュデータベースと該レプリ
カデータベースとを常に監視しているキャッシュデータ
ベース制御手段とを備えてなり、前記レプリカデータベ
ース制御手段は、マスターデータベースに対し更新デー
タを認識したら該更新データを前記キャッシュデータベ
ースに保存し、データ変更およびデータ保存されたこと
を前記キャッシュデータベース制御手段へ通知する機能
を備えていることを特徴とするレプリケーションデータ
ベースシステムにある。

【００１６】請求項２の発明は、請求項１において、前
記キャッシュデータベース制御手段は、変更データと同
一性を要求される前記レプリカデータベースに対しデー
タ取得要求がされたことを条件として、該更新データを
キャッシュデータベースから取得しレプリカデータベー
スに該更新データを送信する機能を備えていることを特
徴するレプリケーションデータベースシステムにある。

【００１７】請求項３の発明は、スケジュールに従って
マスターデータベースをレプリケーションし、生成され
たレプリカデータベースを用いて検索がなされるレプリ
ケーションデータベースシステムであって、ネットワー
ク上に設けられ前記マスターデータベースに対してされ
た検索データが保存されるキャッシュデータベースと、
前記マスターデータベースを常に監視しているレプリカ
データベース制御手段と、前記キャッシュデータベース
と該レプリカデータベースとを常に監視しているキャッ
シュデータベース制御手段とを備えてなり、前記レプリ
カデータベース制御手段は、マスターデータベースに対
し検索データを認識したら該検索データを前記キャッシ
ュデータベースに保存し、データ検索およびデータ保存
されたことを前記キャッシュデータベース制御手段へ通
知する機能を備えたことを特徴とするレプリケーション
データベースシステムにある。

【００１８】請求項４の発明は、請求項３において、前
記キャッシュデータベース制御手段は、前記マスターデ
ータベースに対してなされた検索と同一の検索がレプリ
カデータベースに対してされたことを条件として、前記
検索データをキャッシュデータベースから取得しレプリ
カデータベースに該検索データを送信する機能を備えて
いることを特徴するレプリケーションデータベースシス
テムにある。

【００１９】請求項５の発明は、ネットワーク上に設け
られマスターデータベースに対してされた更新データを
保存するキャッシュデータベースを具備し、スケジュー
ルに従って該マスターデータベースをレプリケーション
し、生成されたレプリカデータベースを用いて検索がな
されるレプリケーションデータベースシステムの制御プ
ログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
であって、前記マスターデータベースを常に監視してい
るレプリカデータベース制御機能と、前記キャッシュデ
ータベースと該レプリカデータベースとを常に監視して
いるキャッシュデータベース制御機能とを備えてなり、
前記レプリカデータベース制御機能は、マスターデータ
ベースに対し更新データを認識したら該更新データを前
記キャッシュデータベースに保存し、データ変更および
データ保存されたことを前記キャッシュデータベース制
御機能へ通知する機能を備え、コンピュータに該レプリ
カデータベース制御機能を実現させるためのレプリケー
ションデータベースシステムの制御プログラムが記録さ
れたコンピュータ読取り可能な記録媒体にある。

【００２０】請求項６の発明は、請求項５において、前
記キャッシュデータベース制御機能は、変更データと同
一性を要求される前記レプリカデータベースに対しデー
タ取得要求がされたことを条件として、該更新データを
キャッシュデータベースから取得しレプリカデータベー
スに該更新データを送信する機能を備え、コンピュータ
に該キャッシュデータベース制御機能を実現させるため
のレプリケーションデータベースシステムの制御プログ
ラムが記録されたコンピュータ読取り可能な記録媒体に
ある。

【００２１】請求項７の発明は、ネットワーク上に設け
られマスターデータベースに対してされた検索データを
保存するキャッシュデータベースを具備し、スケジュー
ルに従って該マスターデータベースをレプリケーション
し、生成されたレプリカデータベースを用いて検索がな
されるレプリケーションデータベースシステムの制御プ
ログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
であって、前記マスターデータベースを常に監視してい
るレプリカデータベース制御機能と、前記キャッシュデ
ータベースと該レプリカデータベースとを常に監視して
いるキャッシュデータベース制御機能とを備えてなり、
前記レプリカデータベース制御機能は、マスターデータ
ベースに対し検索データを認識したら該検索データを前
記キャッシュデータベースに保存し、データ検索および
データ保存されたことを前記キャッシュデータベース制
御機能へ通知する機能を備え、コンピュータに該レプリ
カデータベース制御機能を実現させるためのレプリケー
ションデータベースシステムの制御プログラムが記録さ
れたコンピュータ読取り可能な記録媒体にある。

【００２２】請求項８の発明は、請求項７において、前
記キャッシュデータベース制御機能は、前記マスターデ
ータベースに対してなされた検索と同一の検索がレプリ
カデータベースに対してされたことを条件として、前記
検索データをキャッシュデータベースから取得しレプリ
カデータベースに該検索データを送信する機能を備え、
コンピュータに該キャッシュデータベース制御機能とを
実現させるためのレプリケーションデータベースシステ
ムの制御プログラムが記録されたコンピュータ読取り可
能な記録媒体にある。

【００２３】

【発明の実施の形態】次に本発明に係るレプリケーショ
ンデータベースシステムの実施形態を説明する。図１は
実施形態にかかるシステム構成図を、図２及び３は実施
形態１を、図４及び図５は実施形態２を、それぞれ例示
している。図中、１はレプリカデータベース制御手段
を、２はキャッシュデータベース制御手段を、夫々示
す。

【００２４】図１に示すように、レプリケーションデー
タベースシステムは、所要のデータを集合させて構成さ
れたマスターデータベース３１を備えて構成されたクラ
イアント３と、そのマスターデータベース３１をレプリ
ケーションして生成されたレプリカデータベース４１を
備えて構成された複数のクライアント４とが相互に接続
されてなり、レプリカデータベース制御手段１と、キャ
ッシュデータベース制御手段２と、キャッシュデータベ
ース５とを備えて構成されている。

【００２５】レプリカデータベース制御手段１は、マス
ターデータベース３１とキャッシュデータベース制御手
段２とキャッシュデータベース５とに夫々接続されてお
り、常にマスターデータベース３１を監視している。こ
のレプリカデータベース制御手段１は、マスターデータ
ベース３１を監視し更新データ又は検索結果等のデータ
を認識すると該データを前記キャッシュデータベース５
に保存し、データ変更およびデータ保存されたことをキ
ャッシュデータベース制御手段２へ通知する機能を備え
ている。

【００２６】キャッシュデータベース制御手段２は、キ
ャッシュデータベース５とレプリカデータベース４１と
レプリカデータベース４１側のクライアント４とレプリ
カデータベース制御手段１とに夫々接続されており、常
にレプリカデータベース４１とキャッシュデータベース
５とを監視している。このキャッシュデータベース制御
手段２は、前記レプリカデータベース制御手段１からの
通知に基づいて更新データ又は検索結果のデータをキャ
ッシュデータベース５から取得しレプリカデータベース
４１に該データを送信する機能を備えている。

【００２７】以上のように構成されたレプリケーション
データベースシステムの実施形態１にかかる動作を、マ
スターデータベース３１に登録されているデータを書籍
データとして、図２及び図３を用いて説明する。

【００２８】まず、マスターデータベース３１へ書誌デ
ータを登録する。また、通常のレプリケーションの技術
を使用し、マスターデータベース３１のレプリカを作成
する。レプリカデータベース制御手段１は、マスターデ
ータベース３１を監視して（ステップＳ１０１）、マス
ターデータベース３１に対し、書誌データを変更する命
令がされたか否かの判断を常に行う（ステップＳ１０
２）。クライアント３から書誌データを変更する命令が
実行されると（ステップＳ１０２、YES ）即座にマスタ
ーデータベース３１上のデータを書き換える。例えば、
書誌データ（書誌名：コンピュータサイエンス、著者
名：Jon 、値段：560 円、出版社：田中書房）というデ
ータが登録されていた場合、クライアント３から値段を
560 円から1200円へ変更する命令を発行すると、マスタ
ーデータベース３１上のデータは、1200円に書き換わ
る。

【００２９】そして、マスターデータベース３１のデー
タが変更された時（ステップＳ１０２、YES ）、マスタ
ーデータベース３１のデータを監視していたレプリカデ
ータベース制御手段１は、その変更されたデータをキャ
ッシュデータベースに保存し（ステップＳ１０３）、キ
ャッシュデータベース制御手段２に値段を560 円から12
00円へ変更されたことを通知する（ステップＳ１０
４）。

【００３０】一方、キャッシュデータベース制御手段２
は、キャッシュデータベース５とレプリカデータベース
４１とを常に監視しており（ステップＳ１０５）、上記
したようにデータが変更された場合、レプリカデータベ
ース制御手段１から560 円から1200円へデータが変更さ
れたとの通知を受けるとともに、その変更されたデータ
を取得する命令（取得要求）、すなわち、変更されたデ
ータが出力される検索がレプリカデータベースに対して
実行されたか否かの判断（レプリカデータベース制御手
段１からの通知が判断材料となる）を常に行う（ステッ
プＳ１０６）。

【００３１】そして取得要求がされた場合（ステップＳ
１０６、YES ）、すなわち、レプリカデータベースに対
して検索が実行された場合、そのことをきっかけとして
キャッシュデータベース５から当該データ（1200円）を
取得し（ステップＳ１０７）、レプリカデータベース４
１を備えたクライアント４へ送信し、レプリカデータベ
ース４１を書き換える（ステップＳ１０８）。而して、
マスターデータベース３１に対してデータが変更されて
も速やかにレプリカデータベース４１に反映され、最新
の情報がレプリカデータベース４１側のクライアント４
に供される。

【００３２】次に、実施形態２にかかるレプリケーショ
ンデータベースシステムの動作を、マスターデータベー
ス３１に登録されているデータを書籍データを例に、図
４及び図５を用いて説明をする。

【００３３】まず、マスターデータベース３１へ書誌デ
ータを登録する。また、通常のレプリケーションの技術
を使用し、マスターデータベース３１のレプリカを作成
する。レプリカデータベース制御手段は、マスターデー
タベースを常に監視し（ステップＳ２０１）、クライア
ント３からマスターデータベースに対し検索がされたか
否かの判断を常に行う（ステップＳ２０２）。

【００３４】マスターデータベース３１に対し、クライ
アント３から、書誌データを検索する命令が実行され
（ステップＳ２０３、YES ）、マスターデータベース３
１上のデータが検索される。例えば、書誌データ（書誌
名：コンピュータサイエンス、著者名：Jon 、値段：12
00円、出版社：田中書房）というデータがヒットされた
とする（なお、値段を560 円から1200円に変更した後で
かつレプリケーション前に検索されたとする）。その
際、レプリカデータベース制御手段１ｂは、マスターデ
ータベース３１に対しデータ検索を認識し（ステップＳ
２０２、YES ）、検索結果1200円を前記キャッシュデー
タベース５ｂに保存する（ステップＳ２０３）し、検索
結果が保存されたことをキャッシュデータベース制御手
段２へ通知する（ステップＳ２０４）。

【００３５】一方、キャッシュデータベース制御手段２
ｂは、キャッシュデータベース５ｂとレプリカデータベ
ース４１とを常に監視しており（ステップＳ２０５）、
上記したように、マスターデータベース３１に対し、ク
ライアント３から、書誌データが検索された場合、レプ
リカデータベース制御手段１ｂから書誌データが検索さ
れたとの通知を受けるとともに、その検索と同一の検
索、すなわち検索要求がレプリカデータベース４１に対
してされたか否かの判断（レプリカデータベース制御手
段１ｂからの通知が判断材料となる）を常に行う（ステ
ップＳ２０６）。

【００３６】そして検索要求がされた場合（ステップＳ
２０６、YES ）、すなわち、検索が実行された場合、そ
のことをきっかけとしてキャッシュデータベース５ｂか
ら当該データ（1200円）を取得し（ステップＳ２０
７）、レプリカデータベース４１を備えたクライアント
４へ送信し、レプリカデータベース４１を書き換える
（ステップＳ２０８）。

【００３７】而して、データ変更直後のマスターデータ
ベース３１に対してデータの検索がされ、かつ、レプリ
カデータベース４１に同一のデータ検索がされても、速
やかにレプリカデータベース４１に反映し、最新の情報
がレプリカデータベース４１側のクライアント４に供さ
れる。

【００３８】なお、これら実施形態１および２のシステ
ムは、システムに組込まれたスケジュールに基づいてマ
スターデータベース側からレプリカデータベース側へ自
動的に更新データが送信されて、システムとしての安全
性は確保されている。

【００３９】また、これら実施形態１および２において
は、キャッシュデータベース制御手段やレプリカデータ
ベース制御手段、及びキャッシュデータベースが格納さ
れる場所を特に限定していないが、マスターデータベー
ス側やレプリカデータベース側のいずれか又は双方、あ
るいは別に設けてもよいものでその態様は任意である。

【００４０】さらに、上記したような機能を実現させれ
ばその態様はシステムに限定する必要性はなく、同一の
機能を実現できるレプリケーションデータベースシステ
ムの制御プログラムが記録されたコンピュータ読取り可
能な記録媒体でもよいものである。

【００４１】

【発明の効果】本発明は以上のように構成したから、下
記の有利な効果を奏する。請求項１及び２によれば、レ
プリカデータベース制御手段がマスターデータベースを
常に監視して、マスターデータベースのデータが更新さ
れ、かつ、レプリカデータベースに対してそのデータを
対象とする検索がされても、即座にレプリカデータベー
スに反映させるように構成したから、既存のレプリケー
ションデータベースシステムが内包しているタイムラグ
による誤情報の報知を解消し、データ検索を実行するク
ライアントに最新の情報を報知できるレプリケーション
データシステムが提供できる。

【００４２】請求項３及び４によれば、レプリカデータ
ベース制御手段がマスターデータベースを常に監視し
て、データ変更後のマスターデータベースに対してデー
タの検索がされ、かつ、レプリカデータベースに対して
同一のデータ検索がされても、速やかにレプリカデータ
ベースに反映させるように構成したから、既存のレプリ
ケーションデータベースシステムが内包しているタイム
ラグによる誤情報の報知を解消し、データ検索を実行す
るクライアントに最新の情報を報知できるレプリケーシ
ョンデータシステムが提供できる。

【００４３】請求項５から８によれば、請求項１から４
の機能を実現できる記録媒体を提供することにより、既
存のレプリケーションデータシステムのハードウェア構
成を変更することなく、データ検索が実行されるクライ
アントに最新の情報を報知できるレプリケーションデー
タシステムが簡単に構築できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態にかかるシステムのハードウェア構成
を示すシステム構成図である。

【図２】実施形態１にかかるシステムの概略を示した説
明図である。

【図３】同システムの動作手順の概略を示したフローチ
ャートである。

【図４】実施形態２にかかるシステムの概略を示した説
明図である。

【図５】同システムのの動作手順の概略を示したフロー
チャートである。

【符号の説明】

１ レプリカデータベース制御手段 ２ キャッシュデータベース制御手段 ３１ マスターデータベース ４１ レプリカデータベース ５ キャッシュデータベース

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スケジュールに従ってマスターデータベ
   ースをレプリケーションし、生成されたレプリカデータ
   ベースを用いて検索がなされるレプリケーションデータ
   ベースシステムであって、 ネットワーク上に設けられ前記マスターデータベースに
   対してされた更新データを保存するキャッシュデータベ
   ースと、 前記マスターデータベースを常に監視しているレプリカ
   データベース制御手段と、 前記キャッシュデータベースと該レプリカデータベース
   とを常に監視しているキャッシュデータベース制御手段
   とを備えてなり、 前記レプリカデータベース制御手段は、マスターデータ
   ベースに対し更新データを認識したら該更新データを前
   記キャッシュデータベースに保存し、データ変更および
   データ保存されたことを前記キャッシュデータベース制
   御手段へ通知する機能を備えていることを特徴とするレ
   プリケーションデータベースシステム。
2. 【請求項２】 前記キャッシュデータベース制御手段
   は、変更データと同一性を要求される前記レプリカデー
   タベースに対しデータ取得要求がされたことを条件とし
   て、該更新データをキャッシュデータベースから取得し
   レプリカデータベースに該更新データを送信する機能を
   備えていることを特徴とする請求項１記載のレプリケー
   ションデータベースシステム。
3. 【請求項３】 スケジュールに従ってマスターデータベ
   ースをレプリケーションし、生成されたレプリカデータ
   ベースを用いて検索がなされるレプリケーションデータ
   ベースシステムであって、 ネットワーク上に設けられ前記マスターデータベースに
   対してされた検索データが保存されるキャッシュデータ
   ベースと、 前記マスターデータベースを常に監視しているレプリカ
   データベース制御手段と、 前記キャッシュデータベースと該レプリカデータベース
   とを常に監視しているキャッシュデータベース制御手段
   とを備えてなり、 前記レプリカデータベース制御手段は、マスターデータ
   ベースに対し検索データを認識したら該検索データを前
   記キャッシュデータベースに保存し、データ検索および
   データ保存されたことを前記キャッシュデータベース制
   御手段へ通知する機能を備えたことを特徴とするレプリ
   ケーションデータベースシステム。
4. 【請求項４】 前記キャッシュデータベース制御手段
   は、前記マスターデータベースに対してなされた検索と
   同一の検索がレプリカデータベースに対してされたこと
   を条件として、前記検索データをキャッシュデータベー
   スから取得しレプリカデータベースに該検索データを送
   信する機能を備えていることを特徴とする請求項３記載
   のレプリケーションデータベースシステム。
5. 【請求項５】 ネットワーク上に設けられマスターデー
   タベースに対してされた更新データを保存するキャッシ
   ュデータベースを具備し、スケジュールに従って該マス
   ターデータベースをレプリケーションし、生成されたレ
   プリカデータベースを用いて検索がなされるレプリケー
   ションデータベースシステムの制御プログラムを記録し
   たコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記マスターデータベースを常に監視しているレプリカ
   データベース制御機能と、 前記キャッシュデータベースと該レプリカデータベース
   とを常に監視しているキャッシュデータベース制御機能
   とを備えてなり、 前記レプリカデータベース制御機能は、マスターデータ
   ベースに対し更新データを認識したら該更新データを前
   記キャッシュデータベースに保存し、データ変更および
   データ保存されたことを前記キャッシュデータベース制
   御機能へ通知する機能を備え、コンピュータに該レプリ
   カデータベース制御機能を実現させるためのレプリケー
   ションデータベースシステムの制御プログラムが記録さ
   れたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
6. 【請求項６】 前記キャッシュデータベース制御機能
   は、変更データと同一性を要求される前記レプリカデー
   タベースに対しデータ取得要求がされたことを条件とし
   て、該更新データをキャッシュデータベースから取得し
   レプリカデータベースに該更新データを送信する機能を
   備え、コンピュータに該キャッシュデータベース制御機
   能を実現させるためのレプリケーションデータベースシ
   ステムの制御プログラムが記録された請求項５記載のコ
   ンピュータ読取り可能な記録媒体。
7. 【請求項７】 ネットワーク上に設けられマスターデー
   タベースに対してされた検索データを保存するキャッシ
   ュデータベースを具備し、スケジュールに従って該マス
   ターデータベースをレプリケーションし、生成されたレ
   プリカデータベースを用いて検索がなされるレプリケー
   ションデータベースシステムの制御プログラムを記録し
   たコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記マスターデータベースを常に監視しているレプリカ
   データベース制御機能と、 前記キャッシュデータベースと該レプリカデータベース
   とを常に監視しているキャッシュデータベース制御機能
   とを備えてなり、 前記レプリカデータベース制御機能は、マスターデータ
   ベースに対し検索データを認識したら該検索データを前
   記キャッシュデータベースに保存し、データ検索および
   データ保存されたことを前記キャッシュデータベース制
   御機能へ通知する機能を備え、コンピュータに該レプリ
   カデータベース制御機能を実現させるためのレプリケー
   ションデータベースシステムの制御プログラムが記録さ
   れたコンピュータ読取り可能な記録媒体。
8. 【請求項８】 前記キャッシュデータベース制御機能
   は、前記マスターデータベースに対してなされた検索と
   同一の検索がレプリカデータベースに対してされたこと
   を条件として、前記検索データをキャッシュデータベー
   スから取得しレプリカデータベースに該検索データを送
   信する機能を備え、コンピュータに該キャッシュデータ
   ベース制御機能とを実現させるためのレプリケーション
   データベースシステムの制御プログラムが記録された請
   求項７記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。