JP2002312006A - 制御装置および制御システム - Google Patents
制御装置および制御システムInfo
- Publication number
- JP2002312006A JP2002312006A JP2001115315A JP2001115315A JP2002312006A JP 2002312006 A JP2002312006 A JP 2002312006A JP 2001115315 A JP2001115315 A JP 2001115315A JP 2001115315 A JP2001115315 A JP 2001115315A JP 2002312006 A JP2002312006 A JP 2002312006A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- command value
- control
- correction
- command
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Numerical Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 制御対象あるいは追従制御手段の状態に応じ
て速やかに応答し、検出した制御対象の状態に対して速
やかに応答し、指令値修正手段と追従制御手段との間で
指令値の整合性を保ち、特に複数の制御要素を同期を保
ったまま応答動作させる制御装置を得ること。 【解決手段】 指令値生成手段20より与えられる指令
値を追従制御手段40の状態または制御対象10の状態
に応じて指令値生成手段20の指令値生成周期よりも短
い修正周期で修正し、修正した修正指令値を追従制御手
段40に送信する指令値修正手段30を設ける。
て速やかに応答し、検出した制御対象の状態に対して速
やかに応答し、指令値修正手段と追従制御手段との間で
指令値の整合性を保ち、特に複数の制御要素を同期を保
ったまま応答動作させる制御装置を得ること。 【解決手段】 指令値生成手段20より与えられる指令
値を追従制御手段40の状態または制御対象10の状態
に応じて指令値生成手段20の指令値生成周期よりも短
い修正周期で修正し、修正した修正指令値を追従制御手
段40に送信する指令値修正手段30を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指令値に対して追
従制御を行う制御装置およびシステムに関し、特にモー
ション制御システム、例えば工作機械(マシニングセン
タ、NCフライス盤、NC旋盤、NC自動旋盤、ターニ
ングセンタ、NC研削盤、放電加工機、レーザ加工機、
電子ビーム加工機、NCプレス加工機、レーザマーカ、
切断機など)、ロボット、ラピッドプロトタイピング装
置、搬送設備、3次元計測機、ミシン、彫刻機、射出成
形機、半導体製造装置、電子顕微鏡、天体望遠鏡、アン
テナなど、さらにはモーション制御用の制御装置(例え
ばNC装置、ロボットコントローラ、モーションコント
ローラ、シーケンサ、CAD/CAM、自動プログラミ
ングシステム)に適用される制御装置およびシステムに
関するものである。
従制御を行う制御装置およびシステムに関し、特にモー
ション制御システム、例えば工作機械(マシニングセン
タ、NCフライス盤、NC旋盤、NC自動旋盤、ターニ
ングセンタ、NC研削盤、放電加工機、レーザ加工機、
電子ビーム加工機、NCプレス加工機、レーザマーカ、
切断機など)、ロボット、ラピッドプロトタイピング装
置、搬送設備、3次元計測機、ミシン、彫刻機、射出成
形機、半導体製造装置、電子顕微鏡、天体望遠鏡、アン
テナなど、さらにはモーション制御用の制御装置(例え
ばNC装置、ロボットコントローラ、モーションコント
ローラ、シーケンサ、CAD/CAM、自動プログラミ
ングシステム)に適用される制御装置およびシステムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】指令値に対して追従制御を行うシステム
は、一般に指令値を生成する指令値生成手段(例えばN
C装置)と、指令値に対して追従制御を行う1以上の追
従制御手段(例えばサーボアンプ)を備える。各追従制
御手段が各制御要素(例えば駆動装置)を制御すること
により、制御対象(例えば工作機械)を制御する。実際
には、多くの工程を経て、指令を生成して指令値に追従
することを繰り返し、実際の制御対象の制御が行われて
いる。
は、一般に指令値を生成する指令値生成手段(例えばN
C装置)と、指令値に対して追従制御を行う1以上の追
従制御手段(例えばサーボアンプ)を備える。各追従制
御手段が各制御要素(例えば駆動装置)を制御すること
により、制御対象(例えば工作機械)を制御する。実際
には、多くの工程を経て、指令を生成して指令値に追従
することを繰り返し、実際の制御対象の制御が行われて
いる。
【0003】例えば、図22は従来の工作機械の制御に
おける情報の流れを示すものである。製品形状が与えら
れると、メインプロセスによりCLデータ(カッターロ
ケーションデータ;工具先端位置での移動経路及び移動
条件)を作成し、さらにポストプロセスにより機械の動
作としての移動経路および移動条件を作成する。次にこ
の移動経路及び移動条件に対して、まず解析/補正処理
により移動経路および移動条件を補正し、次に補間/加
減速処理により位置指令を生成し、さらに機械誤差補正
を施して位置指令を修正する。さらにこの位置指令に対
して、それぞれ位置フィードバック、速度フィードバッ
ク、電流フィードバックを参照して位置制御、速度制
御、電流制御を行い、それぞれ下位の処理に対する指令
である速度指令、電流指令、PWM指令を作成する。最
後にPWM指令に従い、パワーデバイスがサーボモータ
を駆動し、図示しない工作機械の各駆動軸を動作させる
ことにより、図示しない工作機械を制御し、ひいては加
工を行う。
おける情報の流れを示すものである。製品形状が与えら
れると、メインプロセスによりCLデータ(カッターロ
ケーションデータ;工具先端位置での移動経路及び移動
条件)を作成し、さらにポストプロセスにより機械の動
作としての移動経路および移動条件を作成する。次にこ
の移動経路及び移動条件に対して、まず解析/補正処理
により移動経路および移動条件を補正し、次に補間/加
減速処理により位置指令を生成し、さらに機械誤差補正
を施して位置指令を修正する。さらにこの位置指令に対
して、それぞれ位置フィードバック、速度フィードバッ
ク、電流フィードバックを参照して位置制御、速度制
御、電流制御を行い、それぞれ下位の処理に対する指令
である速度指令、電流指令、PWM指令を作成する。最
後にPWM指令に従い、パワーデバイスがサーボモータ
を駆動し、図示しない工作機械の各駆動軸を動作させる
ことにより、図示しない工作機械を制御し、ひいては加
工を行う。
【0004】サーボモータの電流は電流検出素子により
検出され、電流フィードバックとして電流制御に入力さ
れる。またサーボモータの位置はエンコーダなどの位置
検出器によって検出され、位置フィードバックとして位
置制御に入力され、またその微分値が速度フィードバッ
クとして速度制御に入力される。また、図では破線で詳
細は省略したが、そのほかの処理に対しても、電流/位
置/速度フィードバック信号やあるいは下位の処理の状
態ないしは図示しない他のセンサからの検出値に応じ
て、フィードバック制御を行うことが多い。なお、図中
の各要素は簡単のためそれぞれ1個ずつ図示したが、実
際には工作機械は多軸の同期動作により加工を行うわけ
であり、各要素は複数存在するか、あるいは複数の軸に
対応していることになる。
検出され、電流フィードバックとして電流制御に入力さ
れる。またサーボモータの位置はエンコーダなどの位置
検出器によって検出され、位置フィードバックとして位
置制御に入力され、またその微分値が速度フィードバッ
クとして速度制御に入力される。また、図では破線で詳
細は省略したが、そのほかの処理に対しても、電流/位
置/速度フィードバック信号やあるいは下位の処理の状
態ないしは図示しない他のセンサからの検出値に応じ
て、フィードバック制御を行うことが多い。なお、図中
の各要素は簡単のためそれぞれ1個ずつ図示したが、実
際には工作機械は多軸の同期動作により加工を行うわけ
であり、各要素は複数存在するか、あるいは複数の軸に
対応していることになる。
【0005】これらの処理のうち、どの範囲をCAM
(ないしは自動プログラム作成装置)、NC、サーボア
ンプ、ドライバが分担するかについては、いろいろな形
態がある。一つの形態としては、CAM(computer aid
ed manufacturing)がメインプロセス、ポストプロセ
ス、場合によっては解析/補正までを行い、NCが解析
/補正、補間/加減速、機械誤差補正を中心に、場合に
よってはポストプロセスや位置制御、速度制御までを行
い、またサーボアンプが位置制御、速度制御、電流制御
を中心に、機械誤差補正やパワー制御も行い、またドラ
イバがパワー制御を中心に場合によっては位置制御から
電流制御も分担する場合が多い。その他にも多様な分担
形態がある。いずれの場合であっても、装置間のインタ
フェースがある指令値であったとした場合(例えば速度
指令とする)、その上位に配置される位置制御(あるい
はその処理を含んだ装置)は、指令値を作成して供給す
る指令値生成手段に相当し、下位に配置される速度制御
(あるいはその処理を含んだ装置)はこの速度指令に追
従する追従制御手段に相当すると考えることができる。
(ないしは自動プログラム作成装置)、NC、サーボア
ンプ、ドライバが分担するかについては、いろいろな形
態がある。一つの形態としては、CAM(computer aid
ed manufacturing)がメインプロセス、ポストプロセ
ス、場合によっては解析/補正までを行い、NCが解析
/補正、補間/加減速、機械誤差補正を中心に、場合に
よってはポストプロセスや位置制御、速度制御までを行
い、またサーボアンプが位置制御、速度制御、電流制御
を中心に、機械誤差補正やパワー制御も行い、またドラ
イバがパワー制御を中心に場合によっては位置制御から
電流制御も分担する場合が多い。その他にも多様な分担
形態がある。いずれの場合であっても、装置間のインタ
フェースがある指令値であったとした場合(例えば速度
指令とする)、その上位に配置される位置制御(あるい
はその処理を含んだ装置)は、指令値を作成して供給す
る指令値生成手段に相当し、下位に配置される速度制御
(あるいはその処理を含んだ装置)はこの速度指令に追
従する追従制御手段に相当すると考えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、ここで制御対象
が異常な状態に陥ったり、サーボアンプなどの追従制御
手段が異常な制御状態に陥ったり、あるいは各追従制御
手段間で同期誤差が生じるなどの場合には、正常な状態
に復旧するような指令値に修正する必要がある。
が異常な状態に陥ったり、サーボアンプなどの追従制御
手段が異常な制御状態に陥ったり、あるいは各追従制御
手段間で同期誤差が生じるなどの場合には、正常な状態
に復旧するような指令値に修正する必要がある。
【0007】しかし、図23に示す従来の技術(例えば
特開平6−304814号公報)では、各追従制御手段
の全体の状態を監視し各追従制御手段への指令値を生成
する役割は指令値生成手段のみが担っていたため、異常
に対する速やかな応答が不可能であった。これは一般に
指令値生成手段での処理周期は追従制御手段における処
理周期よりも長いこと(たとえば指令値生成手段での処
理周期は5ms、追従制御手段での処理周期は0.1m
sなど)や、指令値生成手段と追従制御手段間の通信に
よる無駄時間が大きいこと(例えば通信周期は1ms)
が原因である。
特開平6−304814号公報)では、各追従制御手段
の全体の状態を監視し各追従制御手段への指令値を生成
する役割は指令値生成手段のみが担っていたため、異常
に対する速やかな応答が不可能であった。これは一般に
指令値生成手段での処理周期は追従制御手段における処
理周期よりも長いこと(たとえば指令値生成手段での処
理周期は5ms、追従制御手段での処理周期は0.1m
sなど)や、指令値生成手段と追従制御手段間の通信に
よる無駄時間が大きいこと(例えば通信周期は1ms)
が原因である。
【0008】この従来技術の場合、図25に示すよう
に、時刻T1で制御対象に異常が発生したとすると、最
大で、指令値生成周期に追従制御制御周期を加えた時間
が経過した時刻T2で指令値がやっと修正されることに
なる。
に、時刻T1で制御対象に異常が発生したとすると、最
大で、指令値生成周期に追従制御制御周期を加えた時間
が経過した時刻T2で指令値がやっと修正されることに
なる。
【0009】また、特に制御対象の状態を高速高精度高
信頼性に検出するために制御対象に直接、検出手段(セ
ンサ)を設置する場合があるが、従来の技術(特開平9
−164494号公報)では、検出手段が指令値生成手
段に接続されるため、前述した指令値生成手段での処理
周期および通信による無駄時間により、異常に対する速
やかな応答が不可能であった。
信頼性に検出するために制御対象に直接、検出手段(セ
ンサ)を設置する場合があるが、従来の技術(特開平9
−164494号公報)では、検出手段が指令値生成手
段に接続されるため、前述した指令値生成手段での処理
周期および通信による無駄時間により、異常に対する速
やかな応答が不可能であった。
【0010】また、図24に示す従来の技術(特開平5
−185236号公報)によると、検出手段を各追従制
御手段のうちの一つに直接接続し、この追従制御手段の
内部で指令値を修正することで、指令値生成手段での処
理周期および通信による無駄時間に影響されることな
く、速やかな応答を実現するようにしている。しかしこ
のようなローカルな接続と制御では、特定の検出手段に
より検出した状態を特定の追従制御手段でのみ使用する
ような特殊な場合には有効であるが、一般に検出手段に
より検出した状態を基に複数の追従制御手段を同期して
制御する場合には利用できなかった。もちろんこの構成
において、検出手段により検出した状態を指令値生成手
段にまで転送し、指令値生成手段にて指令値を修正する
ことも可能であるが、この場合には指令値生成手段での
処理周期および通信による無駄時間に影響されるため、
速やかな応答は不可能である。例えば同期タップ加工の
場合には主軸とZ軸を、斜め方向の穴あけの場合には複
数の制御要素(例えばZ軸とY軸)を同期して動作(異
常発生時に減速停止させるあるいは後退させる動作を含
む)させる必要があり、関係する複数の追従制御手段に
対して同期を保ったまま指令値を修正する必要がある。
−185236号公報)によると、検出手段を各追従制
御手段のうちの一つに直接接続し、この追従制御手段の
内部で指令値を修正することで、指令値生成手段での処
理周期および通信による無駄時間に影響されることな
く、速やかな応答を実現するようにしている。しかしこ
のようなローカルな接続と制御では、特定の検出手段に
より検出した状態を特定の追従制御手段でのみ使用する
ような特殊な場合には有効であるが、一般に検出手段に
より検出した状態を基に複数の追従制御手段を同期して
制御する場合には利用できなかった。もちろんこの構成
において、検出手段により検出した状態を指令値生成手
段にまで転送し、指令値生成手段にて指令値を修正する
ことも可能であるが、この場合には指令値生成手段での
処理周期および通信による無駄時間に影響されるため、
速やかな応答は不可能である。例えば同期タップ加工の
場合には主軸とZ軸を、斜め方向の穴あけの場合には複
数の制御要素(例えばZ軸とY軸)を同期して動作(異
常発生時に減速停止させるあるいは後退させる動作を含
む)させる必要があり、関係する複数の追従制御手段に
対して同期を保ったまま指令値を修正する必要がある。
【0011】また、指令値生成手段あるいは追従制御手
段の内部に制御対象の状態(検出手段により直接検出し
た制御対象の状態ないしは制御要素の状態から間接的に
推定した制御対象の状態)に応じて指令値を修正する処
理を組み込む場合には、既存の指令値生成手段あるいは
追従制御手段における計算処理の増大を招き、その結果
該当する手段での処理周期が十分短く、ひいては速やか
な応答が困難となる。もちろん計算処理の増大に見合っ
ただけ高性能なハードウェアを用いればよいが、その場
合コストが増大してしまうのは明らかである。
段の内部に制御対象の状態(検出手段により直接検出し
た制御対象の状態ないしは制御要素の状態から間接的に
推定した制御対象の状態)に応じて指令値を修正する処
理を組み込む場合には、既存の指令値生成手段あるいは
追従制御手段における計算処理の増大を招き、その結果
該当する手段での処理周期が十分短く、ひいては速やか
な応答が困難となる。もちろん計算処理の増大に見合っ
ただけ高性能なハードウェアを用いればよいが、その場
合コストが増大してしまうのは明らかである。
【0012】さらに、図24に示した従来の技術のよう
に、追従制御手段側で勝手に指令値を修正してしまう
と、指令値生成手段側で出力したと想定している指令値
の現在値と、追従制御手段側で実際に動作している指令
値の現在値にずれが生じてしまい、整合性が合わなくな
り、不正な動作を招くおそれがある。またこの図24に
示す従来技術のように、追従制御手段側で指令値を修正
する場合には、各追従制御手段間の同期性の維持が困難
である。
に、追従制御手段側で勝手に指令値を修正してしまう
と、指令値生成手段側で出力したと想定している指令値
の現在値と、追従制御手段側で実際に動作している指令
値の現在値にずれが生じてしまい、整合性が合わなくな
り、不正な動作を招くおそれがある。またこの図24に
示す従来技術のように、追従制御手段側で指令値を修正
する場合には、各追従制御手段間の同期性の維持が困難
である。
【0013】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
制御対象あるいは追従制御手段の状態に応じて速やかに
応答すること、検出した制御対象の状態に対して速やか
に応答すること、指令値修正手段と追従制御手段との間
で指令値の整合性を保つこと、特に複数の制御要素を同
期を保ったまま応答動作させることを実現する制御装置
を得ることを目的としている。
制御対象あるいは追従制御手段の状態に応じて速やかに
応答すること、検出した制御対象の状態に対して速やか
に応答すること、指令値修正手段と追従制御手段との間
で指令値の整合性を保つこと、特に複数の制御要素を同
期を保ったまま応答動作させることを実現する制御装置
を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明にかかる制御装置は、1以上の制御対象要素に
よって制御される制御対象を制御する制御装置におい
て、指令値を発生する指令値生成手段と、前記制御対象
要素を制御する1以上の追従制御手段と、前記指令値生
成手段より与えられる指令値を、前記追従制御手段の状
態または制御対象の状態に応じて、前記指令値生成手段
の指令値生成周期よりも短い修正周期で修正し、修正し
た修正指令値を前記追従制御手段に送信する指令値修正
手段とを備えたことを特徴とする。
この発明にかかる制御装置は、1以上の制御対象要素に
よって制御される制御対象を制御する制御装置におい
て、指令値を発生する指令値生成手段と、前記制御対象
要素を制御する1以上の追従制御手段と、前記指令値生
成手段より与えられる指令値を、前記追従制御手段の状
態または制御対象の状態に応じて、前記指令値生成手段
の指令値生成周期よりも短い修正周期で修正し、修正し
た修正指令値を前記追従制御手段に送信する指令値修正
手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、指令値生成手段より与
えられる指令値を追従制御手段の状態または制御対象の
状態に応じて指令値生成手段の指令値生成周期よりも短
い修正周期で修正し、修正した修正指令値を前記追従制
御手段に送信する。
えられる指令値を追従制御手段の状態または制御対象の
状態に応じて指令値生成手段の指令値生成周期よりも短
い修正周期で修正し、修正した修正指令値を前記追従制
御手段に送信する。
【0016】つぎの発明にかかる制御装置は、上記発明
において、前記制御対象の状態を検出する1以上の検出
手段を備えることを特徴とする。
において、前記制御対象の状態を検出する1以上の検出
手段を備えることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、検出手段は制御対象の
状態を検出し、この検出信号を指令値修正手段に出力す
るようにしている。
状態を検出し、この検出信号を指令値修正手段に出力す
るようにしている。
【0018】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値修正手段は、1以上の追従制御
手段の状態ないし制御対象の状態と、指令値とに基づい
て計算される評価関数が所定の目標値に近づくように指
令値を修正することを特徴とする。
明において、前記指令値修正手段は、1以上の追従制御
手段の状態ないし制御対象の状態と、指令値とに基づい
て計算される評価関数が所定の目標値に近づくように指
令値を修正することを特徴とする。
【0019】この発明によれば、指令値修正手段は、指
令値、追従手段の状態、制御手段の状態などに基づいて
計算される評価関数が所定の目標値に近づくように指令
値を修正する。
令値、追従手段の状態、制御手段の状態などに基づいて
計算される評価関数が所定の目標値に近づくように指令
値を修正する。
【0020】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値修正手段は所定の条件を満たす
場合にのみ指令値を修正することを特徴とする。
明において、前記指令値修正手段は所定の条件を満たす
場合にのみ指令値を修正することを特徴とする。
【0021】この発明によれば、異常が発生した場合な
どの所定の条件を満たす場合にのみ指令値を修正するよ
うにしている。
どの所定の条件を満たす場合にのみ指令値を修正するよ
うにしている。
【0022】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、複数の追従制御手段を備える場合には、前
記指令値修正手段は、前記複数の追従制御手段の状態な
いしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率を決定
し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段に対す
る指令値を同率で修正することを特徴とする。
明において、複数の追従制御手段を備える場合には、前
記指令値修正手段は、前記複数の追従制御手段の状態な
いしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率を決定
し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段に対す
る指令値を同率で修正することを特徴とする。
【0023】この発明によれば、複数の追従制御手段の
状態ないしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率を
決定し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段に
対する指令値を同率で修正するようにしており、これに
より複数の追従制御手段間の同期を保つ。
状態ないしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率を
決定し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段に
対する指令値を同率で修正するようにしており、これに
より複数の追従制御手段間の同期を保つ。
【0024】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値修正手段は、指令値の修正に伴
うそれぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介変
数の時間変化率を制限することを特徴とする。
明において、前記指令値修正手段は、指令値の修正に伴
うそれぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介変
数の時間変化率を制限することを特徴とする。
【0025】この発明によれば、指令値の修正に伴うそ
れぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介変数の
時間変化率を制限するようにしており、指令値の急激な
変化を回避する。
れぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介変数の
時間変化率を制限するようにしており、指令値の急激な
変化を回避する。
【0026】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値修正手段は、前記指令値生成手
段からの指令値を格納する記憶手段を備え、前記所定の
修正周期で行われる指令値修正の際、前記記憶手段から
読み出した修正前の指令値に修正後の指令値が到達すれ
ば次の指令値を記憶手段から順次読み出し、このつぎの
指令値を用いて修正後の指令値を作成することを特徴と
する。
明において、前記指令値修正手段は、前記指令値生成手
段からの指令値を格納する記憶手段を備え、前記所定の
修正周期で行われる指令値修正の際、前記記憶手段から
読み出した修正前の指令値に修正後の指令値が到達すれ
ば次の指令値を記憶手段から順次読み出し、このつぎの
指令値を用いて修正後の指令値を作成することを特徴と
する。
【0027】この発明によれば、所定の修正周期で行わ
れる指令値修正の際、記憶手段から読み出した修正前の
指令値に修正後の指令値が到達すれば次の指令値を記憶
手段から順次読み出し、このつぎの指令値を用いて修正
後の指令値を作成するようにしており、これにより修正
後の指令値は指令値生成手段から与えられた指令値に必
ずいずれは到達することができる。
れる指令値修正の際、記憶手段から読み出した修正前の
指令値に修正後の指令値が到達すれば次の指令値を記憶
手段から順次読み出し、このつぎの指令値を用いて修正
後の指令値を作成するようにしており、これにより修正
後の指令値は指令値生成手段から与えられた指令値に必
ずいずれは到達することができる。
【0028】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値修正手段は、指令値の再生成の
必要性を判定し、この判定結果に応じて指令値再生成要
求を指令値生成手段に送信し、前記指令値生成手段は、
指令値再生成要求を受信すると、指令値の再生成を行う
ことを特徴とする。
明において、前記指令値修正手段は、指令値の再生成の
必要性を判定し、この判定結果に応じて指令値再生成要
求を指令値生成手段に送信し、前記指令値生成手段は、
指令値再生成要求を受信すると、指令値の再生成を行う
ことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、指令値修正手段は、指
令値の再生成の必要性を判定し、この判定結果に応じて
指令値再生成要求を指令値生成手段に送信する。指令値
生成手段は、指令値再生成要求を受信すると、指令値の
再生成を行う。同期関係を変更するような処理が必要と
なった場合は、上位レベルでの指令値の再生成を行う。
すなわち、高速性が要求される低レベルの指令値修正は
指令値修正手段によって短い周期で行い、本格的な高レ
ベルの指令値修正はは指令値生成手段にて行うことで、
高応答性を確保しつつ複雑な処理を可能とする。
令値の再生成の必要性を判定し、この判定結果に応じて
指令値再生成要求を指令値生成手段に送信する。指令値
生成手段は、指令値再生成要求を受信すると、指令値の
再生成を行う。同期関係を変更するような処理が必要と
なった場合は、上位レベルでの指令値の再生成を行う。
すなわち、高速性が要求される低レベルの指令値修正は
指令値修正手段によって短い周期で行い、本格的な高レ
ベルの指令値修正はは指令値生成手段にて行うことで、
高応答性を確保しつつ複雑な処理を可能とする。
【0030】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値生成手段は、指令値修正手段か
ら指令値再生成要求を受信すると、指令値修正手段にお
ける現在指令値に基づいて指令値を再生成することを特
徴とする。
明において、前記指令値生成手段は、指令値修正手段か
ら指令値再生成要求を受信すると、指令値修正手段にお
ける現在指令値に基づいて指令値を再生成することを特
徴とする。
【0031】この発明によれば、指令値生成手段は、指
令値修正手段から指令値再生成要求を受信すると、指令
値修正手段における現在指令値に基づいて指令値を再生
成することで、指令値生成手段および指令値修正手段の
整合性を確保する。
令値修正手段から指令値再生成要求を受信すると、指令
値修正手段における現在指令値に基づいて指令値を再生
成することで、指令値生成手段および指令値修正手段の
整合性を確保する。
【0032】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値生成手段または指令値修正手段
に、指令値修正の有無、修正前後の指令値、指令値修正
量、指令値再生成要求発生の有無を表示する表示手段を
備えることを特徴とする。
明において、前記指令値生成手段または指令値修正手段
に、指令値修正の有無、修正前後の指令値、指令値修正
量、指令値再生成要求発生の有無を表示する表示手段を
備えることを特徴とする。
【0033】この発明によれば、表示手段は、指令値修
正の有無、修正前後の指令値、指令値修正量、指令値再
生成要求発生の有無を表示する。
正の有無、修正前後の指令値、指令値修正量、指令値再
生成要求発生の有無を表示する。
【0034】つぎの発明にかかる制御装置では、上記発
明において、前記指令値生成手段、指令値修正手段、お
よび追従制御手段は同一の通信路上に接続されることを
特徴とする。
明において、前記指令値生成手段、指令値修正手段、お
よび追従制御手段は同一の通信路上に接続されることを
特徴とする。
【0035】この発明によれば、指令値生成手段、指令
値修正手段、および追従制御手段を同一の通信路上に接
続するようにしている。
値修正手段、および追従制御手段を同一の通信路上に接
続するようにしている。
【0036】つぎの発明にかかる制御システムでは、1
以上の制御対象要素によって制御される制御対象におけ
る前記制御対象要素を制御する1以上の追従制御手段
と、シリアル接続されて異なる物理量の指令値を発生す
る複数の指令値生成手段を有し、これら複数の指令値生
成手段による指令値生成処理を経て前記追従制御手段を
制御するための指令値を作成する制御システムにおい
て、上位の指令値生成手段より与えられる指令値を前記
追従制御手段の状態または制御対象の状態に応じて前記
上位の指令値生成手段の指令値生成周期よりも短い周期
で修正し、修正した修正指令値を下位の指令値生成手段
に送信する指令値修正手段を各指令値生成手段の間に挿
入するようにしたことを特徴とする。
以上の制御対象要素によって制御される制御対象におけ
る前記制御対象要素を制御する1以上の追従制御手段
と、シリアル接続されて異なる物理量の指令値を発生す
る複数の指令値生成手段を有し、これら複数の指令値生
成手段による指令値生成処理を経て前記追従制御手段を
制御するための指令値を作成する制御システムにおい
て、上位の指令値生成手段より与えられる指令値を前記
追従制御手段の状態または制御対象の状態に応じて前記
上位の指令値生成手段の指令値生成周期よりも短い周期
で修正し、修正した修正指令値を下位の指令値生成手段
に送信する指令値修正手段を各指令値生成手段の間に挿
入するようにしたことを特徴とする。
【0037】この発明によれば、複数の指令値生成手段
間に指令値修正手段を挿入する。指令値修正手段は、上
位の指令値生成手段より与えられる指令値を前記追従制
御手段の状態または制御対象の状態に応じて前記上位の
指令値生成手段の指令値生成周期よりも短い周期で修正
し、修正した修正指令値を下位の指令値生成手段に送信
する。
間に指令値修正手段を挿入する。指令値修正手段は、上
位の指令値生成手段より与えられる指令値を前記追従制
御手段の状態または制御対象の状態に応じて前記上位の
指令値生成手段の指令値生成周期よりも短い周期で修正
し、修正した修正指令値を下位の指令値生成手段に送信
する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明
する。
発明にかかる制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明
する。
【0039】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
の一例を示す構成図である。制御対象10はn個の制御
要素A(1)、…、A(n)を備えるとする。本システ
ムは、指令値を生成する指令値生成手段20、指令値を
修正する指令値修正手段30、各制御要素を制御するn
個の追従制御手段40(1)…、40(n)から成る。
好ましくは、検出対象の状態を検出する検出手段50を
備える。検出手段の数をm個とする。さらに好ましく
は、表示手段60および入力手段70を備える。
の一例を示す構成図である。制御対象10はn個の制御
要素A(1)、…、A(n)を備えるとする。本システ
ムは、指令値を生成する指令値生成手段20、指令値を
修正する指令値修正手段30、各制御要素を制御するn
個の追従制御手段40(1)…、40(n)から成る。
好ましくは、検出対象の状態を検出する検出手段50を
備える。検出手段の数をm個とする。さらに好ましく
は、表示手段60および入力手段70を備える。
【0040】この制御装置の基本的な動作は次の通りで
ある。指令値生成手段20はn個の追従制御手段40に
対応するn個の指令値を作成する。
ある。指令値生成手段20はn個の追従制御手段40に
対応するn個の指令値を作成する。
【0041】指令値修正手段30は各追従制御手段40
(1)…、40(n)からそれぞれの制御状態を取得す
る。検出手段50を備える場合には、指令値修正手段3
0は各検出手段50(1)、…、50(m)からそれら
の状態を取得する。指令値修正手段30は、これら取得
した状態に応じて各指令値を修正し、追従制御手段40
に与える。
(1)…、40(n)からそれぞれの制御状態を取得す
る。検出手段50を備える場合には、指令値修正手段3
0は各検出手段50(1)、…、50(m)からそれら
の状態を取得する。指令値修正手段30は、これら取得
した状態に応じて各指令値を修正し、追従制御手段40
に与える。
【0042】追従制御手段40は、指令値修正手段30
より与えられた指令値と制御要素Aから取得するフィー
ドバックデータを基に追従制御を行い、制御要素Aに制
御入力を与えるとともに、指令値修正手段30に制御状
態(制御入力、フィードバック信号、あるいは指令値と
フィードバック信号との誤差など指令値修正手段の内部
で演算するデータ)を送る。追従制御手段40により制
御される制御要素Aにより制御対象10が制御される。
より与えられた指令値と制御要素Aから取得するフィー
ドバックデータを基に追従制御を行い、制御要素Aに制
御入力を与えるとともに、指令値修正手段30に制御状
態(制御入力、フィードバック信号、あるいは指令値と
フィードバック信号との誤差など指令値修正手段の内部
で演算するデータ)を送る。追従制御手段40により制
御される制御要素Aにより制御対象10が制御される。
【0043】ここで、検出手段50を備えない場合に
は、制御要素Aより受けるフィードバック信号を基に公
知の外乱オブザーバなどの技術を用いて、制御対象10
の状態を推定することができる。この場合には検出手段
50を必要としないため、低コスト化の効果がある。逆
に検出手段50を用いる場合には、制御対象の状態検出
を高精度に検出できるという効果がある。
は、制御要素Aより受けるフィードバック信号を基に公
知の外乱オブザーバなどの技術を用いて、制御対象10
の状態を推定することができる。この場合には検出手段
50を必要としないため、低コスト化の効果がある。逆
に検出手段50を用いる場合には、制御対象の状態検出
を高精度に検出できるという効果がある。
【0044】図2は、図1の指令値修正手段30の内部
構成の一例を示した図である。指令値修正手段30は、
記憶手段31、修正手段32、評価手段33および再生
成要求手段34を備える。記憶手段31は、指令値生成
手段20より与えられた指令値を記憶するとともに、修
正後の指令値、および後述する媒介変数も記憶する。記
憶手段31によって指令値を記憶することで、指令の消
費が遅延しても、指令値生成手段20より送付される指
令値を失うことなく保存できるとともに、この記憶手段
31に記憶された指令値がある限り、短時間的には逆に
指令値の消費を速めることも可能となる。記憶手段31
に記憶される指令値は、修正手段32および評価手段3
3に出力される。
構成の一例を示した図である。指令値修正手段30は、
記憶手段31、修正手段32、評価手段33および再生
成要求手段34を備える。記憶手段31は、指令値生成
手段20より与えられた指令値を記憶するとともに、修
正後の指令値、および後述する媒介変数も記憶する。記
憶手段31によって指令値を記憶することで、指令の消
費が遅延しても、指令値生成手段20より送付される指
令値を失うことなく保存できるとともに、この記憶手段
31に記憶された指令値がある限り、短時間的には逆に
指令値の消費を速めることも可能となる。記憶手段31
に記憶される指令値は、修正手段32および評価手段3
3に出力される。
【0045】評価手段33は記憶手段31から得た指令
値と、追従制御手段40より受け取った制御状態と、検
出手段50を備える場合にはその検出状態とに基づいて
評価関数Iを計算し、修正手段32に送る。修正手段3
2は、記憶手段31から入力される指令値と評価関数I
とその目標値Itとから修正後の指令値を計算し、各追
従制御手段40に送付する。評価手段33から出力され
る評価関数Iは、各追従制御手段40の状態ないしは制
御対象10の状態とその指令値との誤差である場合(追
従誤差)と、各追従制御手段40の状態ないしは制御対
象10の状態間の誤差である場合(同期誤差)と、少な
くとも1つの追従制御手段40の状態ないしは制御対象
10の状態とその目標値(図示しない)との偏差である
場合(状態誤差)とがある。
値と、追従制御手段40より受け取った制御状態と、検
出手段50を備える場合にはその検出状態とに基づいて
評価関数Iを計算し、修正手段32に送る。修正手段3
2は、記憶手段31から入力される指令値と評価関数I
とその目標値Itとから修正後の指令値を計算し、各追
従制御手段40に送付する。評価手段33から出力され
る評価関数Iは、各追従制御手段40の状態ないしは制
御対象10の状態とその指令値との誤差である場合(追
従誤差)と、各追従制御手段40の状態ないしは制御対
象10の状態間の誤差である場合(同期誤差)と、少な
くとも1つの追従制御手段40の状態ないしは制御対象
10の状態とその目標値(図示しない)との偏差である
場合(状態誤差)とがある。
【0046】さらに好ましくは、指令値修正手段30に
おいて、所定の条件を満たす場合にのみ指令値を修正こ
とが好ましい。例えば異常が発生した場合のみ指令を修
正するなどであり、特定の状態でのみ制御を行うことに
より、特定の状態のみを回避し、その他の状態を許容す
ることができる。そのために、評価手段33は追従制御
手段40より受け取った制御状態と、検出手段50を備
える場合には検出手段50からの検出状態とを用い、所
定の条件式に従い指令を修正するかどうかを判断する。
指令の修正を行う必要がある場合は、前述のように評価
関数Iを計算して修正手段32に送り、修正を行う必要
がない場合には、評価関数Iを指令の修正を行わないこ
とを意味する値に設定して修正手段32に送付する。も
ちろん、評価関数Iと、指令の修正を行う必要の有無を
示す値は別々に修正手段32に送付しても構わない。
おいて、所定の条件を満たす場合にのみ指令値を修正こ
とが好ましい。例えば異常が発生した場合のみ指令を修
正するなどであり、特定の状態でのみ制御を行うことに
より、特定の状態のみを回避し、その他の状態を許容す
ることができる。そのために、評価手段33は追従制御
手段40より受け取った制御状態と、検出手段50を備
える場合には検出手段50からの検出状態とを用い、所
定の条件式に従い指令を修正するかどうかを判断する。
指令の修正を行う必要がある場合は、前述のように評価
関数Iを計算して修正手段32に送り、修正を行う必要
がない場合には、評価関数Iを指令の修正を行わないこ
とを意味する値に設定して修正手段32に送付する。も
ちろん、評価関数Iと、指令の修正を行う必要の有無を
示す値は別々に修正手段32に送付しても構わない。
【0047】ここで、指令値修正手段30においては、
指令値を修正すべき所定の条件が成立したときには、指
令値生成手段20より与えられる指令値を、指令値生成
手段の指令値生成周期T1よりも短い周期T2で修正
し、修正した修正指令値を追従制御手段40に送信する
ようにしている。
指令値を修正すべき所定の条件が成立したときには、指
令値生成手段20より与えられる指令値を、指令値生成
手段の指令値生成周期T1よりも短い周期T2で修正
し、修正した修正指令値を追従制御手段40に送信する
ようにしている。
【0048】次に用語を定義しておく。まず仮に指令値
の修正が全く行われないとする。そうすると指令値生成
手段20における指令値の生成と、指令値修正手段30
における指令の消費はつりあうため、指令値生成手段2
0において最後に生成された指令値(これを指令値生成
手段20における現在値Pgと呼ぶことにする)と、指
令値修正手段30において最後に消費された指令値(こ
れを指令値修正手段30における現在値Pmと呼ぶこと
にする)は同じとなるはずである。しかし、指令の修正
を行う場合には、指令値生成の速度と指令値の消費速度
は釣り合わない。与えられない指令は消費することは当
然できないので、生成された指令値の数≧消費された指
令値の数となる。
の修正が全く行われないとする。そうすると指令値生成
手段20における指令値の生成と、指令値修正手段30
における指令の消費はつりあうため、指令値生成手段2
0において最後に生成された指令値(これを指令値生成
手段20における現在値Pgと呼ぶことにする)と、指
令値修正手段30において最後に消費された指令値(こ
れを指令値修正手段30における現在値Pmと呼ぶこと
にする)は同じとなるはずである。しかし、指令の修正
を行う場合には、指令値生成の速度と指令値の消費速度
は釣り合わない。与えられない指令は消費することは当
然できないので、生成された指令値の数≧消費された指
令値の数となる。
【0049】この場合、指令値生成手段20における現
在値Pgと指令値修正手段30における現在値Pmの間で
ずれが生じる、生成される指令値の方が多いので、それ
が溜まっていく(記憶手段31に保存される)、各追従
制御手段40間の同期を保つためには、修正後の指令値
は、指令値を内挿(補間)して作る必要がある、という
ことになる。
在値Pgと指令値修正手段30における現在値Pmの間で
ずれが生じる、生成される指令値の方が多いので、それ
が溜まっていく(記憶手段31に保存される)、各追従
制御手段40間の同期を保つためには、修正後の指令値
は、指令値を内挿(補間)して作る必要がある、という
ことになる。
【0050】ここで、指令値は実際にはベクトル(n要
素からなる)であるので、取り扱いが容易なように、ス
カラ変数(媒介変数)を導入することにする。この媒介
変数としては、ベクトルと1対1に対応付けが可能であ
りさえすれば何でも良いのであるが、汎用的には例えば
媒介変数θとして、最初の指令値からの距離(ただし指
令値間をつなぐ経路に沿った距離)、最初の指令値から
数えて生成された指令値の数、最初の指令値が生成され
た時刻からの時間(指令値が生成された時間)、のいず
れかを用いるのが好ましい。このとき、θは時系列で与
えられる指令上をどこまで生成ないしは消費が進んだか
を示しているので、ここでは指令到達値とも呼ぶことに
する。
素からなる)であるので、取り扱いが容易なように、ス
カラ変数(媒介変数)を導入することにする。この媒介
変数としては、ベクトルと1対1に対応付けが可能であ
りさえすれば何でも良いのであるが、汎用的には例えば
媒介変数θとして、最初の指令値からの距離(ただし指
令値間をつなぐ経路に沿った距離)、最初の指令値から
数えて生成された指令値の数、最初の指令値が生成され
た時刻からの時間(指令値が生成された時間)、のいず
れかを用いるのが好ましい。このとき、θは時系列で与
えられる指令上をどこまで生成ないしは消費が進んだか
を示しているので、ここでは指令到達値とも呼ぶことに
する。
【0051】指令値生成手段20における現在の指令値
Pgに対応する媒介変数をθg、指令値修正手段30にお
ける現在の指令値Pmに対応する媒介変数をθm、また媒
介変数θgと媒介変数θmとの差(θg−θm)をθrと定
義する。
Pgに対応する媒介変数をθg、指令値修正手段30にお
ける現在の指令値Pmに対応する媒介変数をθm、また媒
介変数θgと媒介変数θmとの差(θg−θm)をθrと定
義する。
【0052】また、指令値修正手段30では、複数の追
従制御手段40を備える場合には、複数の追従制御手段
40の状態ないしは制御対象10の状態に応じて指令値
の消費率を決定し、この消費率に応じて複数の追従制御
手段40に対する指令値を同率で修正する。これによ
り、複数の追従制御手段40間の同期を保ったまま指令
値を修正することができる。
従制御手段40を備える場合には、複数の追従制御手段
40の状態ないしは制御対象10の状態に応じて指令値
の消費率を決定し、この消費率に応じて複数の追従制御
手段40に対する指令値を同率で修正する。これによ
り、複数の追従制御手段40間の同期を保ったまま指令
値を修正することができる。
【0053】再び図2において、好ましくは、指令値修
正手段30は、再生成要求手段34を備える。評価手段
33は再生成指標を計算し、この再生成指標を再生成要
求手段34に送る。再生成要求手段34は、再生成指標
とその目標値から再生成が必要かどうかを判断し、必要
であれば再生成要求を指令値生成手段20に送付する。
この送付の際には、指令値修正手段30における現在の
状態を指令値生成手段20に送付する。またこの送付の
際に、再生成要求手段34は記憶手段31に初期化信号
を送る。すなわち、記憶手段31の初期化によって、こ
のとき記憶手段31に格納されている指令値はもう使用
されることなく破棄される。
正手段30は、再生成要求手段34を備える。評価手段
33は再生成指標を計算し、この再生成指標を再生成要
求手段34に送る。再生成要求手段34は、再生成指標
とその目標値から再生成が必要かどうかを判断し、必要
であれば再生成要求を指令値生成手段20に送付する。
この送付の際には、指令値修正手段30における現在の
状態を指令値生成手段20に送付する。またこの送付の
際に、再生成要求手段34は記憶手段31に初期化信号
を送る。すなわち、記憶手段31の初期化によって、こ
のとき記憶手段31に格納されている指令値はもう使用
されることなく破棄される。
【0054】指令値生成手段20は指令値再生成要求を
受けると、指令値修正手段30における現在の指令値P
mを起点とした新たな指令値を生成する。このとき指令
値修正手段30は現在の状態として、指令値修正手段3
0の現在の指令値Pm、Pg−Pm、θm、ないしはθr
(=θg−θm)を指令値生成手段20に送付する。いず
れを送った場合でも、指令値生成手段20においては、
自身が管理するθgおよびθrを必要に応じて用いること
で、指令値修正手段30の現在の指令値Pmを容易に計
算することができる。ただし、指令値生成手段20が生
成した指令値に重複がある場合には、指令値修正手段3
0における現在の指令値Pmからでは指令がどこまで消
費されたかを特定できないため、この場合には上記媒介
変数θm、ないしはθrを送付することが好ましい。
受けると、指令値修正手段30における現在の指令値P
mを起点とした新たな指令値を生成する。このとき指令
値修正手段30は現在の状態として、指令値修正手段3
0の現在の指令値Pm、Pg−Pm、θm、ないしはθr
(=θg−θm)を指令値生成手段20に送付する。いず
れを送った場合でも、指令値生成手段20においては、
自身が管理するθgおよびθrを必要に応じて用いること
で、指令値修正手段30の現在の指令値Pmを容易に計
算することができる。ただし、指令値生成手段20が生
成した指令値に重複がある場合には、指令値修正手段3
0における現在の指令値Pmからでは指令がどこまで消
費されたかを特定できないため、この場合には上記媒介
変数θm、ないしはθrを送付することが好ましい。
【0055】さらに好ましくは、再生成要求手段34は
複数種類の指令値再生成要求(後述の図11参照)を送
信できることが好ましい。評価手段33において、複数
の再生成指標を計算し、再生成要求手段34に送る。再
生成要求手段34は、複数の再生成指標とそれぞれの目
標値からそれぞれの種類の再生成が必要かどうかを判断
し、必要であればそれぞれの種類の再生成要求を指令値
生成手段20に送付する。指令値生成手段20は、再生
成要求の種類に応じて、異なった指令値再生成を行う。
複数種類の指令値再生成要求(後述の図11参照)を送
信できることが好ましい。評価手段33において、複数
の再生成指標を計算し、再生成要求手段34に送る。再
生成要求手段34は、複数の再生成指標とそれぞれの目
標値からそれぞれの種類の再生成が必要かどうかを判断
し、必要であればそれぞれの種類の再生成要求を指令値
生成手段20に送付する。指令値生成手段20は、再生
成要求の種類に応じて、異なった指令値再生成を行う。
【0056】なお、指令値再生成は特定の条件を満たす
場合にのみ実施することが好ましい。例えば、この特定
の状態とは、指令の消費が停止している状態(停止状
態)、制御対象の状態が安定している状態、記憶手段3
1に格納されている指令値が空である場合などである。
指令の修正を頻繁に行っている状態や過渡的な状態、指
令対象の状態が不安定な状態に、指令の再生成を行う
と、制御対象の状態をかえって不安定にするおそれがあ
るからである。
場合にのみ実施することが好ましい。例えば、この特定
の状態とは、指令の消費が停止している状態(停止状
態)、制御対象の状態が安定している状態、記憶手段3
1に格納されている指令値が空である場合などである。
指令の修正を頻繁に行っている状態や過渡的な状態、指
令対象の状態が不安定な状態に、指令の再生成を行う
と、制御対象の状態をかえって不安定にするおそれがあ
るからである。
【0057】図3は図1に示した指令値修正手段30の
別の形態例を示した図である。この図3の場合は、図2
から評価手段33を省略している。図3の場合は、図2
の評価手段33が担っていた役割を、指令値修正に関す
る機能部分と、再生成に関する機能部分に分け、指令値
修正に関する機能部分は修正手段32′に実行させて、
再生成に関する機能部分は再生成要求手段34′に実行
させている。そのため、各追従制御手段40の状態、各
検出手段50の状態は修正手段32′および再生成要求
手段34′に入力される。修正手段32′では、これら
状態および指令値に応じて指令値を修正する。また再生
成要求手段34′は、これら状態と指令値から、再生成
要求をすべきかどうかを判断し、その判断結果を指令値
生成手段20に送付する。また、再生成要求手段34′
は、前記同様、指令値生成手段20に指令値修正手段3
0の状態を送付するとともに、記憶手段31に格納され
た指令値を初期化する。
別の形態例を示した図である。この図3の場合は、図2
から評価手段33を省略している。図3の場合は、図2
の評価手段33が担っていた役割を、指令値修正に関す
る機能部分と、再生成に関する機能部分に分け、指令値
修正に関する機能部分は修正手段32′に実行させて、
再生成に関する機能部分は再生成要求手段34′に実行
させている。そのため、各追従制御手段40の状態、各
検出手段50の状態は修正手段32′および再生成要求
手段34′に入力される。修正手段32′では、これら
状態および指令値に応じて指令値を修正する。また再生
成要求手段34′は、これら状態と指令値から、再生成
要求をすべきかどうかを判断し、その判断結果を指令値
生成手段20に送付する。また、再生成要求手段34′
は、前記同様、指令値生成手段20に指令値修正手段3
0の状態を送付するとともに、記憶手段31に格納され
た指令値を初期化する。
【0058】図3のような構成は、状態の認識、再生成
や指令の修正の必要性の判断、指令値の修正などがそれ
ぞれ別々の計算方法で与えられずに、統合化された、あ
るいは分離不可能な計算方法で与えられる場合に有効で
ある。例えば、IF THENルールにより与えられる
場合、ニューラルネットワークにより与えられる場合、
ファジールールにより与えられる場合等に適している。
や指令の修正の必要性の判断、指令値の修正などがそれ
ぞれ別々の計算方法で与えられずに、統合化された、あ
るいは分離不可能な計算方法で与えられる場合に有効で
ある。例えば、IF THENルールにより与えられる
場合、ニューラルネットワークにより与えられる場合、
ファジールールにより与えられる場合等に適している。
【0059】つぎに、図4は指令値生成手段20におけ
る処理手順を示すフローチャートである。この図に示す
処理は指令値生成周期毎に行われる。まず指令値生成手
段20は、指令値修正手段30の再生成要求手段34
(34′)から現在状態の入力を行う(ステップ10
0)。ここで入力される状態としては、再生成要求、指
令値修正手段30における指令値Pmと修正後指令値の
差Pg−Pm、あるいは現在の指令到達値θmまたはθrが
含まれている。もちろん、この状態として各追従制御手
段40の状態や検出手段50の状態を入力し、表示等に
利用しても構わない。
る処理手順を示すフローチャートである。この図に示す
処理は指令値生成周期毎に行われる。まず指令値生成手
段20は、指令値修正手段30の再生成要求手段34
(34′)から現在状態の入力を行う(ステップ10
0)。ここで入力される状態としては、再生成要求、指
令値修正手段30における指令値Pmと修正後指令値の
差Pg−Pm、あるいは現在の指令到達値θmまたはθrが
含まれている。もちろん、この状態として各追従制御手
段40の状態や検出手段50の状態を入力し、表示等に
利用しても構わない。
【0060】次に、指令値生成手段20は、指令値再生
要求の有無を判定し(ステップ110)、指令値再生成
要求があった場合には、指令現在値Pgに指令値修正手
段30より取得した指令到達値θmを代入することで、
指令値生成手段20と指令値修正手段30との間で指令
値を整合させる(ステップ120)。次に、指令値生成
手段20は、指令値を出力可能かどうかをチェックする
(ステップ130)。出力可能な場合は、指令値修正手
段30に指令値出力してもよいか否かを問い合わせる。
指令値が出力できない要因としては、例えば、指令値修
正手段30の記憶手段31のメモリが満杯になってい
る、安定な状態になるのを待っている、などがある。指
令値を出力しても良いとの返信が得られた場合は、指令
値の生成処理を行い(ステップ140)、指令値を出力
する(ステップ150)。
要求の有無を判定し(ステップ110)、指令値再生成
要求があった場合には、指令現在値Pgに指令値修正手
段30より取得した指令到達値θmを代入することで、
指令値生成手段20と指令値修正手段30との間で指令
値を整合させる(ステップ120)。次に、指令値生成
手段20は、指令値を出力可能かどうかをチェックする
(ステップ130)。出力可能な場合は、指令値修正手
段30に指令値出力してもよいか否かを問い合わせる。
指令値が出力できない要因としては、例えば、指令値修
正手段30の記憶手段31のメモリが満杯になってい
る、安定な状態になるのを待っている、などがある。指
令値を出力しても良いとの返信が得られた場合は、指令
値の生成処理を行い(ステップ140)、指令値を出力
する(ステップ150)。
【0061】図5は指令値修正手段30における指令値
修正周期毎の処理手順を示すフローチャートである。ま
ず、各追従制御手段40の状態を入力し、さらにもし検
出手段50を備えていれば検出手段50の状態を入力す
る(ステップ200)。次に、これらの入力された状態
を用いて所定の条件式に従い指令を修正するかどうかを
判断する(ステップ210)。指令値の修正が必要と判
定された場合は指令値の修正を行う(ステップ22
0)。指令値の修正が不要と判定された場合は、現在の
指令値を修正後の指令値とする(ステップ230)。も
ちろんこの修正が要か否かのチェックを行わず、常時指
令値を修正することも可能である。その後、ステップ2
20および230の何れかで処理された修正後の指令値
が出力される(ステップ240)。
修正周期毎の処理手順を示すフローチャートである。ま
ず、各追従制御手段40の状態を入力し、さらにもし検
出手段50を備えていれば検出手段50の状態を入力す
る(ステップ200)。次に、これらの入力された状態
を用いて所定の条件式に従い指令を修正するかどうかを
判断する(ステップ210)。指令値の修正が必要と判
定された場合は指令値の修正を行う(ステップ22
0)。指令値の修正が不要と判定された場合は、現在の
指令値を修正後の指令値とする(ステップ230)。も
ちろんこの修正が要か否かのチェックを行わず、常時指
令値を修正することも可能である。その後、ステップ2
20および230の何れかで処理された修正後の指令値
が出力される(ステップ240)。
【0062】図6は指令値修正手段30における指令値
作成周期毎の処理手順を示すフローチャートである。再
生成要求手段34は、再生成指標とその目標値とから指
令値再生成の要否を判定し(ステップ300)、指令値
再生成が必要と判定した場合は、指令値再生成処理を行
う(ステップ310)。すなわち、指令値生成手段20
に再生成要求の送付、現在状態等(Pm、Pg−Pm、θ
m、ないしはθr)の送付および記憶手段31の初期化を
行う。最後に指令値の入力を行う(ステップ320)。
作成周期毎の処理手順を示すフローチャートである。再
生成要求手段34は、再生成指標とその目標値とから指
令値再生成の要否を判定し(ステップ300)、指令値
再生成が必要と判定した場合は、指令値再生成処理を行
う(ステップ310)。すなわち、指令値生成手段20
に再生成要求の送付、現在状態等(Pm、Pg−Pm、θ
m、ないしはθr)の送付および記憶手段31の初期化を
行う。最後に指令値の入力を行う(ステップ320)。
【0063】図7は図5に示した指令値修正処理手順を
より詳細に示したフローチャートである。この処理手順
は、図2に示したように、評価手段33と修正手段32
が分離されている場合に対応している。まず、評価手段
33は、記憶手段31から得た指令値、各指令値修正手
段の状態、およびもし検出手段50を備える場合には各
検出手段50からの状態に基づいて、評価関数Iを計算
する(ステップ400)。
より詳細に示したフローチャートである。この処理手順
は、図2に示したように、評価手段33と修正手段32
が分離されている場合に対応している。まず、評価手段
33は、記憶手段31から得た指令値、各指令値修正手
段の状態、およびもし検出手段50を備える場合には各
検出手段50からの状態に基づいて、評価関数Iを計算
する(ステップ400)。
【0064】次に、この評価関数I、その目標値It、お
よび評価関数Iと媒介変数の単位時間あたりの変化Δθ
との所定の関係式から、媒介変数の単位時間あたりの変
化の目標値(目標達成値)Δθtを計算する(ステップ
410)。ここで、例えば各検出手段50からの状態が
何らかの要因で急激に変化すると評価関数Iの値が急変
することによりΔθtも急変する場合がある。一般に急
に指令値が変化すると、追従制御手段40は追従できず
追従誤差が生じて、かえって制御対象の状態を悪化させ
たり、制御要素間の同期誤差を増大させたりするおそれ
がある。従ってここでは指令値の急変が起こらないよう
に、指令変化に上限を持たせたり、あるいはフィルタを
かけることにより、平滑化処理を行う(ステップ42
0)。このように、指令値修正手段30は、指令値の修
正に伴うそれぞれの追従制御手段40の指令値ないしは
その媒介変数の時間変化率を制限するようにしている。
よび評価関数Iと媒介変数の単位時間あたりの変化Δθ
との所定の関係式から、媒介変数の単位時間あたりの変
化の目標値(目標達成値)Δθtを計算する(ステップ
410)。ここで、例えば各検出手段50からの状態が
何らかの要因で急激に変化すると評価関数Iの値が急変
することによりΔθtも急変する場合がある。一般に急
に指令値が変化すると、追従制御手段40は追従できず
追従誤差が生じて、かえって制御対象の状態を悪化させ
たり、制御要素間の同期誤差を増大させたりするおそれ
がある。従ってここでは指令値の急変が起こらないよう
に、指令変化に上限を持たせたり、あるいはフィルタを
かけることにより、平滑化処理を行う(ステップ42
0)。このように、指令値修正手段30は、指令値の修
正に伴うそれぞれの追従制御手段40の指令値ないしは
その媒介変数の時間変化率を制限するようにしている。
【0065】平滑化後の指令値を実指令値とよび、この
実指令値に対応する媒介変数をθeと呼ぶことにする。
また、媒介変数θeと現在の媒介変数θmとの差をΔθe
とする。平滑化処理では、θeおよびΔθeを求める。上
記ステップ410および420の処理については後述す
る。
実指令値に対応する媒介変数をθeと呼ぶことにする。
また、媒介変数θeと現在の媒介変数θmとの差をΔθe
とする。平滑化処理では、θeおよびΔθeを求める。上
記ステップ410および420の処理については後述す
る。
【0066】また、現在処理中の修正前の指令値に対応
する媒介変数θmと現在の指令値に対応する媒介変数θ
k(k=1,2,…)との差(θm−θk)を残指令媒
介変数Δθcとする。この残指令媒介変数Δθcを計算し
(ステップ430)、この残指令媒介変数ΔθcとΔθe
との差(Δθe−Δθc)を求める。この値(Δθe−Δ
θc)が負であれば現在処理中の修正前の指令値を超え
てしまうので、上記値(Δθe−Δθc)が正または零に
なるまで記憶手段31から次の修正前の指令値を読み込
む(ステップ440,450)。そして、値(Δθe−
Δθc)≧0になると、実指令値媒介変数θeを用いて例
えば次の修正前の指令値と現在の修正前の指令値とを結
ぶ線上を補間することで、各追従制御手段に対する指令
値を求める(ステップ460)。この補間処理について
は、図9を用いて後述する。
する媒介変数θmと現在の指令値に対応する媒介変数θ
k(k=1,2,…)との差(θm−θk)を残指令媒
介変数Δθcとする。この残指令媒介変数Δθcを計算し
(ステップ430)、この残指令媒介変数ΔθcとΔθe
との差(Δθe−Δθc)を求める。この値(Δθe−Δ
θc)が負であれば現在処理中の修正前の指令値を超え
てしまうので、上記値(Δθe−Δθc)が正または零に
なるまで記憶手段31から次の修正前の指令値を読み込
む(ステップ440,450)。そして、値(Δθe−
Δθc)≧0になると、実指令値媒介変数θeを用いて例
えば次の修正前の指令値と現在の修正前の指令値とを結
ぶ線上を補間することで、各追従制御手段に対する指令
値を求める(ステップ460)。この補間処理について
は、図9を用いて後述する。
【0067】図8は図7の処理手順におけるステップ4
10および420での処理をグラフで説明するものであ
る。媒介変数の単位時間あたりの変化Δθと評価関数I
の関係が既知である場合には、評価関数の目標値Itとこ
の関係を用いてΔθtを計算する。Δθと評価関数Iの関
係が既知でない場合には、現在あるいは過去のΔθと評
価関数Iの値に基づいて、例えば最小二乗法を用いて両
者の関係を求めればよい。もっとも簡単な例では、現在
の評価関数Imと現在の媒介変数θmの単位時間あたりの
変化Δθmを用いて線形近似を行えば、Δθtは、Δθt
=Δθm*It/Imとして求めることができる。さらに
Δθtを平滑化すれば、Δθeを求めることができる。こ
こではΔθの絶対値に上限Δθmaxを設け、Δθeがその
値以下となるようにしている。現在の指令値Pmに対応
する媒介変数であるθmにΔθeを加算した値が実指令値
に対応する媒介変数θe(=θm+Δθe)となり、この
媒介変数θeが後述する補間を用いた指令値の修正に用
いられる。このθeは次の指令値修正周期ではθmとして
用いられる。なお図8において、Δθ0は修正前の指令
値のΔθの値、I0はΔθ0を用いた場合の評価関数Iの
値を示している。
10および420での処理をグラフで説明するものであ
る。媒介変数の単位時間あたりの変化Δθと評価関数I
の関係が既知である場合には、評価関数の目標値Itとこ
の関係を用いてΔθtを計算する。Δθと評価関数Iの関
係が既知でない場合には、現在あるいは過去のΔθと評
価関数Iの値に基づいて、例えば最小二乗法を用いて両
者の関係を求めればよい。もっとも簡単な例では、現在
の評価関数Imと現在の媒介変数θmの単位時間あたりの
変化Δθmを用いて線形近似を行えば、Δθtは、Δθt
=Δθm*It/Imとして求めることができる。さらに
Δθtを平滑化すれば、Δθeを求めることができる。こ
こではΔθの絶対値に上限Δθmaxを設け、Δθeがその
値以下となるようにしている。現在の指令値Pmに対応
する媒介変数であるθmにΔθeを加算した値が実指令値
に対応する媒介変数θe(=θm+Δθe)となり、この
媒介変数θeが後述する補間を用いた指令値の修正に用
いられる。このθeは次の指令値修正周期ではθmとして
用いられる。なお図8において、Δθ0は修正前の指令
値のΔθの値、I0はΔθ0を用いた場合の評価関数Iの
値を示している。
【0068】図9は指令値の補間処理を示すものであ
る。横軸は媒介変数θであり、縦軸が2つの追従制御手
段40(それぞれX,Yとする)の修正前後の指令値を
示している。記憶手段31に記憶されている指令値生成
手段20からの指令値(修正前)は、□内に番号k(k
=0,1,2,…)を入れて示しており、指令値修正手段
30の修正手段32で修正した指令値は、○内に番号k
(k=1,2,…)を入れて示している。
る。横軸は媒介変数θであり、縦軸が2つの追従制御手
段40(それぞれX,Yとする)の修正前後の指令値を
示している。記憶手段31に記憶されている指令値生成
手段20からの指令値(修正前)は、□内に番号k(k
=0,1,2,…)を入れて示しており、指令値修正手段
30の修正手段32で修正した指令値は、○内に番号k
(k=1,2,…)を入れて示している。
【0069】図9(a)においては、現在の位置(θ
m)にあるとする。前述したように、Δθtを求め、さら
にこのΔθtを平滑化してΔθeを求める。つぎに、現在
の媒介変数θmと現在の修正前の指令値□1に対応する
媒介変数θ1との差、すなわち残指令Δθc(=θ1−
θm)を求める。そして、ΔθcとΔθeとの差を求め
る。この場合は、Δθc>Δθeであるので、2つの追
従制御手段40(X、Y)の現在の修正前の指令値□1
と直前の修正前の指令値□0とを結ぶ線上を補間し
(X、Yともそれぞれ□0と□1を結ぶ)、この補間線
上のθe(=θm+Δθe)に対応する点を追従制御手
段40に出力する修正後の次の指令値とする。なお、複
数の追従制御手段40(この場合はX、Y)を備える場
合、複数の追従制御手段40への修正後の指令値、
の媒介変数θm、θeは同じであり、複数の追従制御手段
40に対する指令値を同率で修正している。これによ
り、複数の追従制御手段40間の同期を保ったまま指令
値を修正することができる。
m)にあるとする。前述したように、Δθtを求め、さら
にこのΔθtを平滑化してΔθeを求める。つぎに、現在
の媒介変数θmと現在の修正前の指令値□1に対応する
媒介変数θ1との差、すなわち残指令Δθc(=θ1−
θm)を求める。そして、ΔθcとΔθeとの差を求め
る。この場合は、Δθc>Δθeであるので、2つの追
従制御手段40(X、Y)の現在の修正前の指令値□1
と直前の修正前の指令値□0とを結ぶ線上を補間し
(X、Yともそれぞれ□0と□1を結ぶ)、この補間線
上のθe(=θm+Δθe)に対応する点を追従制御手
段40に出力する修正後の次の指令値とする。なお、複
数の追従制御手段40(この場合はX、Y)を備える場
合、複数の追従制御手段40への修正後の指令値、
の媒介変数θm、θeは同じであり、複数の追従制御手段
40に対する指令値を同率で修正している。これによ
り、複数の追従制御手段40間の同期を保ったまま指令
値を修正することができる。
【0070】一方、図9(b)においては、現在の位
置(θm)にあるとする。前記と同様にして、Δθtを求
め、さらにこのΔθtを平滑化してΔθeを求める。つぎ
に、残指令Δθc(=θ1−θm)を求め、ΔθcとΔθ
eとの差を求める。この場合は、Δθc<Δθeである
ので、次の修正前の指令値□2を読み込む。そうする
と、残指令ΔθcはΔθc=θ2−θmとなり、Δθc>Δ
θeとなるので、この新しい指令(X、Yともそれぞれ
□1と□2を結ぶ線)上を補間できる。そして、この補
間線上のθe(=θm+Δθe)に対応する点を追従制
御手段40に出力する修正後の次の指令値とする。
置(θm)にあるとする。前記と同様にして、Δθtを求
め、さらにこのΔθtを平滑化してΔθeを求める。つぎ
に、残指令Δθc(=θ1−θm)を求め、ΔθcとΔθ
eとの差を求める。この場合は、Δθc<Δθeである
ので、次の修正前の指令値□2を読み込む。そうする
と、残指令ΔθcはΔθc=θ2−θmとなり、Δθc>Δ
θeとなるので、この新しい指令(X、Yともそれぞれ
□1と□2を結ぶ線)上を補間できる。そして、この補
間線上のθe(=θm+Δθe)に対応する点を追従制
御手段40に出力する修正後の次の指令値とする。
【0071】図10は、上記実施の形態1による指令値
生成手段20,指令値修正手段30,追従制御手段40
および制御対象10の動作を示すタイムチャートであ
る。
生成手段20,指令値修正手段30,追従制御手段40
および制御対象10の動作を示すタイムチャートであ
る。
【0072】この図にも示すように、指令値修正手段3
0は、指令値を修正すべき所定の条件が成立したときに
は、指令値生成手段20より与えられる指令値を、追従
制御手段40の状態または制御対象10の状態に応じ
て、指令値生成手段の指令値生成周期T1よりも短い周
期T2で修正し、修正した修正指令値を追従制御手段4
0に送信するようにしている。したがって、異常状態が
発生して指令値を修正すべき所定の条件が成立したとき
には、最大でも指令値修正周期T2+追従制御処理処理
周期T3以内に、異常状態に対して応答できる。
0は、指令値を修正すべき所定の条件が成立したときに
は、指令値生成手段20より与えられる指令値を、追従
制御手段40の状態または制御対象10の状態に応じ
て、指令値生成手段の指令値生成周期T1よりも短い周
期T2で修正し、修正した修正指令値を追従制御手段4
0に送信するようにしている。したがって、異常状態が
発生して指令値を修正すべき所定の条件が成立したとき
には、最大でも指令値修正周期T2+追従制御処理処理
周期T3以内に、異常状態に対して応答できる。
【0073】図11は指令値の再修正の種類を示すもの
である。前述したように、評価手段33において計算さ
れた複数の再生成指標に基づき、再生成要求手段34は
それぞれの種類の再生成が必要かどうかを判断し、必要
であればそれぞれの種類の再生成要求を指令値生成手段
20に送付する。指令値生成手段20は、再生成要求の
種類に応じて、異なった指令値再生成を行う。
である。前述したように、評価手段33において計算さ
れた複数の再生成指標に基づき、再生成要求手段34は
それぞれの種類の再生成が必要かどうかを判断し、必要
であればそれぞれの種類の再生成要求を指令値生成手段
20に送付する。指令値生成手段20は、再生成要求の
種類に応じて、異なった指令値再生成を行う。
【0074】図11(a)は動作の向きを変える場合で
あり、図11(b)は動作方向を変える場合、図11
(c)は動作モード(指令値修正手段30に関するもの
としては評価関数、条件式、それらのパラメータなどが
あり、指令値生成手段20に関するものとしては動作速
度、動作速度パターンなどがある)を変える場合であ
り、図11(d)は元々行う予定であった動作を省略す
る場合(処理のスキップ)であり、図11(e)は元々
行う予定ではなかった動作を挿入する場合(処理の割り
込み)である。
あり、図11(b)は動作方向を変える場合、図11
(c)は動作モード(指令値修正手段30に関するもの
としては評価関数、条件式、それらのパラメータなどが
あり、指令値生成手段20に関するものとしては動作速
度、動作速度パターンなどがある)を変える場合であ
り、図11(d)は元々行う予定であった動作を省略す
る場合(処理のスキップ)であり、図11(e)は元々
行う予定ではなかった動作を挿入する場合(処理の割り
込み)である。
【0075】ここで図11(c)に示した動作モードの
変更については、最も簡単なものとして、制御対象の状
態が安定になるまで単に指令の生成をいったん停止す
る、あるいは動作速度を下げることも含まれる。これら
は広い意味で同期関係を変更する処理の特殊なケースで
あると見なせる。このような同期関係を変更するような
処理が必要となった場合には、指令値生成手段20で指
令値の再生成を行う。指令値修正手段30では高速性が
要求される低レベルの指令値修正を短い処理周期で行
い、本格的な高レベルの指令値修正は指令値生成手段2
0にて行うことにより、高応答性を確保しつつ複雑な処
理を可能にする。
変更については、最も簡単なものとして、制御対象の状
態が安定になるまで単に指令の生成をいったん停止す
る、あるいは動作速度を下げることも含まれる。これら
は広い意味で同期関係を変更する処理の特殊なケースで
あると見なせる。このような同期関係を変更するような
処理が必要となった場合には、指令値生成手段20で指
令値の再生成を行う。指令値修正手段30では高速性が
要求される低レベルの指令値修正を短い処理周期で行
い、本格的な高レベルの指令値修正は指令値生成手段2
0にて行うことにより、高応答性を確保しつつ複雑な処
理を可能にする。
【0076】図12は指令値の再修正が生じた場合の指
令値の時間波形の一例を示すものである。この場合、指
令値生成手段20からの元々の指令値は位置X2まで到
達するような指令値として生成されているが、指令値修
正手段30による指令値修正によって破線のように指令
値の消費が遅延し、さらに時刻t1で指令値の再生成要
求が発生し停止している。この再生成要求が発生した時
点で記憶手段31に初期化信号が入力されるので、記憶
手段31に記憶されているX1以降の元々の指令値は破
棄される。再生成要求を受信した指令値生成手段20
は、停止位置X1を起点として、一旦逆方向へ動きその
後再びX1まで戻り、さらにX1からX2に至るような
指令値を再生成している。この再生成指令値を受信した
指令値修正手段30では、破線のように指令値修正を行
い、結果として時刻t4にて本来の指令値の最終値X2
に到達している。
令値の時間波形の一例を示すものである。この場合、指
令値生成手段20からの元々の指令値は位置X2まで到
達するような指令値として生成されているが、指令値修
正手段30による指令値修正によって破線のように指令
値の消費が遅延し、さらに時刻t1で指令値の再生成要
求が発生し停止している。この再生成要求が発生した時
点で記憶手段31に初期化信号が入力されるので、記憶
手段31に記憶されているX1以降の元々の指令値は破
棄される。再生成要求を受信した指令値生成手段20
は、停止位置X1を起点として、一旦逆方向へ動きその
後再びX1まで戻り、さらにX1からX2に至るような
指令値を再生成している。この再生成指令値を受信した
指令値修正手段30では、破線のように指令値修正を行
い、結果として時刻t4にて本来の指令値の最終値X2
に到達している。
【0077】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。図13は複数の指令値生成手
段(指令値生成手段20および指令値生成追従手段2
5)がある場合に、それぞれに指令値修正手段30A,
30Bを付加した場合の構成図である。指令値生成手段
20の生成した指令値を指令値修正手段30Aが修正し
て、指令値生成追従手段25に送る。指令値生成追従手
段25は指令値修正手段30Aから取得した指令値に従
い指令値を生成し、指令値修正手段30Bに送付する。
指令値修正手段30Bは指令値を修正し、各追従制御手
段40に送付する。指令値生成追従手段25は指令値を
生成するとともに、上位より与えられた指令値に対して
追従するいわば指令値生成手段20と追従制御手段40
の機能を併せ持つ手段である。
形態2について説明する。図13は複数の指令値生成手
段(指令値生成手段20および指令値生成追従手段2
5)がある場合に、それぞれに指令値修正手段30A,
30Bを付加した場合の構成図である。指令値生成手段
20の生成した指令値を指令値修正手段30Aが修正し
て、指令値生成追従手段25に送る。指令値生成追従手
段25は指令値修正手段30Aから取得した指令値に従
い指令値を生成し、指令値修正手段30Bに送付する。
指令値修正手段30Bは指令値を修正し、各追従制御手
段40に送付する。指令値生成追従手段25は指令値を
生成するとともに、上位より与えられた指令値に対して
追従するいわば指令値生成手段20と追従制御手段40
の機能を併せ持つ手段である。
【0078】実際のシステムにおいては、最上位の情報
から、複数工程の指令値作成処理を経て、最終的に追従
制御手段40を制御するための指令値を作成することが
多い。このような場合に、それぞれの指令値作成処理工
程に対して指令値修正手段30を設置することで、それ
ぞれの工程に対して指令値を修正することが可能にな
る。
から、複数工程の指令値作成処理を経て、最終的に追従
制御手段40を制御するための指令値を作成することが
多い。このような場合に、それぞれの指令値作成処理工
程に対して指令値修正手段30を設置することで、それ
ぞれの工程に対して指令値を修正することが可能にな
る。
【0079】図14は指令値生成手段20と追従制御手
段40の間に複数の指令値修正手段30A,30Bを付
加した場合の構成図である。指令値修正手段30Aは指
令値生成手段20の生成した指令値を修正し、下位の指
令値修正手段30Bに修正した指令値を送る。指令値修
正手段30Bは送られた指令値に対して、さらに修正を
行い、追従制御手段40に送る。このように単機能から
なる指令値修正処理を組み合わせることで、複雑な指令
値修正処理が可能になる。
段40の間に複数の指令値修正手段30A,30Bを付
加した場合の構成図である。指令値修正手段30Aは指
令値生成手段20の生成した指令値を修正し、下位の指
令値修正手段30Bに修正した指令値を送る。指令値修
正手段30Bは送られた指令値に対して、さらに修正を
行い、追従制御手段40に送る。このように単機能から
なる指令値修正処理を組み合わせることで、複雑な指令
値修正処理が可能になる。
【0080】図13および図14の構成において、好ま
しくは、各指令値修正手段30A,30Bは検出手段5
0からの状態を検知し、その状態に応じて、あるいはそ
の状態も考慮して、指令値を修正することで、より制御
対象10を高精度に制御することができる。図13およ
び図14の構成において、さらに好ましくは、各指令値
修正手段30A,30Bは上位の指令値修正手段に対し
て指令値の再生成要求を与えることで、より複雑な指令
値修正を可能にする。勿論、図13と図14を組み合わ
せたような、すなわち複数工程の指令値作成処理がある
場合に、各工程間に任意の数の指令値修正手段を配置す
ることも有効である。これにより、図13の構成による
効果と図14の構成による効果を併せ持つことができ
る。
しくは、各指令値修正手段30A,30Bは検出手段5
0からの状態を検知し、その状態に応じて、あるいはそ
の状態も考慮して、指令値を修正することで、より制御
対象10を高精度に制御することができる。図13およ
び図14の構成において、さらに好ましくは、各指令値
修正手段30A,30Bは上位の指令値修正手段に対し
て指令値の再生成要求を与えることで、より複雑な指令
値修正を可能にする。勿論、図13と図14を組み合わ
せたような、すなわち複数工程の指令値作成処理がある
場合に、各工程間に任意の数の指令値修正手段を配置す
ることも有効である。これにより、図13の構成による
効果と図14の構成による効果を併せ持つことができ
る。
【0081】実施の形態3.図15は図1に示した表示
手段60による表示および入力手段70による入力例を
示すものである。これは、X、Yと示した2つの追従制
御手段40を備える場合の例である。図15(a)はX
についての元々の指令、修正後の指令、指令値修正量の
時間波形を示すもので、図15(b)はYについての元
々の指令、修正後の指令、指令値修正量の時間波形を示
すものである。図15(c)は媒介変数θを横軸に取っ
たときの指令修正周期毎の媒介変数の変化量Δθをしめ
すもので、図15(d)は指令値の軌跡(トレース図)
を示すもので、図15(e)はΔθと評価関数Iの関係
を示すもので、図15(f)は指令値や評価指標、指令
値再生成要求発生状況などを数値と文字列で表示した例
である。なお、図15(d)において、Pは元々の指令
値の現在の値、Qは修正後の指令値の現在の値を示す。
図15(f)においては、評価指標I、評価指標の目標
値Itは、キーボード、タッチパネル、ポインティング
デバイスなどにより入力あるいは選択が可能である。
手段60による表示および入力手段70による入力例を
示すものである。これは、X、Yと示した2つの追従制
御手段40を備える場合の例である。図15(a)はX
についての元々の指令、修正後の指令、指令値修正量の
時間波形を示すもので、図15(b)はYについての元
々の指令、修正後の指令、指令値修正量の時間波形を示
すものである。図15(c)は媒介変数θを横軸に取っ
たときの指令修正周期毎の媒介変数の変化量Δθをしめ
すもので、図15(d)は指令値の軌跡(トレース図)
を示すもので、図15(e)はΔθと評価関数Iの関係
を示すもので、図15(f)は指令値や評価指標、指令
値再生成要求発生状況などを数値と文字列で表示した例
である。なお、図15(d)において、Pは元々の指令
値の現在の値、Qは修正後の指令値の現在の値を示す。
図15(f)においては、評価指標I、評価指標の目標
値Itは、キーボード、タッチパネル、ポインティング
デバイスなどにより入力あるいは選択が可能である。
【0082】このような表示手段60と入力手段70を
備えることで、オペレータが動作状況を容易に認識でき
るとともに、その設定値の調整も可能となり、より現場
の状況に即した指令値修正が可能となる。
備えることで、オペレータが動作状況を容易に認識でき
るとともに、その設定値の調整も可能となり、より現場
の状況に即した指令値修正が可能となる。
【0083】実施の形態4.図16は前述した指令値修
正手段(指令値修正装置)30の具体的なハードウェア
構成を示すものである。指令値修正装置30は、CPU
81,ROM82,RAM83,SRAM84、指令値
生成手段(指令値生成装置)20との通信I/F(イン
タフェース)85、表示デバイス(表示手段)60に接
続するための表示デバイスI/F86、入力デバイス
(入力手段)70に接続するための入力デバイスI/F
87、m個の検出手段(検出器)50と接続するための
検出器I/F88、n個の追従制御手段(指令値追従装
置)40と接続するための通信I/F89を備える。
正手段(指令値修正装置)30の具体的なハードウェア
構成を示すものである。指令値修正装置30は、CPU
81,ROM82,RAM83,SRAM84、指令値
生成手段(指令値生成装置)20との通信I/F(イン
タフェース)85、表示デバイス(表示手段)60に接
続するための表示デバイスI/F86、入力デバイス
(入力手段)70に接続するための入力デバイスI/F
87、m個の検出手段(検出器)50と接続するための
検出器I/F88、n個の追従制御手段(指令値追従装
置)40と接続するための通信I/F89を備える。
【0084】各検出器50と検出器I/F88との間
は、シリアルバス等の複数のセンサを接続できる伝送路
であり、また指令値追従装置40と通信I/F89との
間は、シリアルバス等の複数の指令値追従装置40を接
続できる伝送路である。検出器I/F88および通信I
/F89がそれぞれ複数の検出器50、複数の指令値追
従装置40を接続することにより、省配線、検出器I/
F88および通信I/F89の個数を減らせることによ
る低コスト化が期待できる。
は、シリアルバス等の複数のセンサを接続できる伝送路
であり、また指令値追従装置40と通信I/F89との
間は、シリアルバス等の複数の指令値追従装置40を接
続できる伝送路である。検出器I/F88および通信I
/F89がそれぞれ複数の検出器50、複数の指令値追
従装置40を接続することにより、省配線、検出器I/
F88および通信I/F89の個数を減らせることによ
る低コスト化が期待できる。
【0085】図17に示す指令値修正装置30において
は、複数の検出器50に対応して複数の検出器I/F8
8−1〜88−mを設け、複数の指令値追従装置40に
対応して複数の通信I/F89−1〜89−nを設ける
ようにしている。このようにしたことで、各検出器50
あるいは指令値追従装置40と接続するためのI/Fが
異なる場合でも、システムを構成でき、また伝送路を共
用しないためより高速な通信が可能であり、より高応答
な制御が可能になる。
は、複数の検出器50に対応して複数の検出器I/F8
8−1〜88−mを設け、複数の指令値追従装置40に
対応して複数の通信I/F89−1〜89−nを設ける
ようにしている。このようにしたことで、各検出器50
あるいは指令値追従装置40と接続するためのI/Fが
異なる場合でも、システムを構成でき、また伝送路を共
用しないためより高速な通信が可能であり、より高応答
な制御が可能になる。
【0086】もちろん、図16および図17を組み合わ
せたような構成、すなわち1以上の検出器I/F88
と、1以上の通信I/F89を備え、それぞれ1以上の
検出器50、1以上の指令値追従装置40と接続するよ
うな構成も可能であり、これにより非常に大規模で複雑
なシステムも構築できる。
せたような構成、すなわち1以上の検出器I/F88
と、1以上の通信I/F89を備え、それぞれ1以上の
検出器50、1以上の指令値追従装置40と接続するよ
うな構成も可能であり、これにより非常に大規模で複雑
なシステムも構築できる。
【0087】図18は指令値生成装置20がCAMであ
り、指令値追従装置40がNCである場合を示してお
り、この場合の指令値は例えば移動経路および移動条件
である。もちろんこれは、CAMとNCとの間のインタ
フェースは両者の役割分担に依存し、そのほかにCLデ
ータである場合があり、その他に解析や補正を行った後
の移動経路および移動条件としてCAMおよびNCにそ
れぞれその上位、下位の処理を分担させても構わない。
この構成においてCAMと類似の役割を行う装置として
自動プログラム作成装置、ティーチングプレイバック教
示装置、デジタイジング装置などがあり、NCと類似の
役割を行う装置としてロボットコントローラ、モーショ
ンコントローラ、シーケンサなどがあり、これらに代替
するようにしてもよい。
り、指令値追従装置40がNCである場合を示してお
り、この場合の指令値は例えば移動経路および移動条件
である。もちろんこれは、CAMとNCとの間のインタ
フェースは両者の役割分担に依存し、そのほかにCLデ
ータである場合があり、その他に解析や補正を行った後
の移動経路および移動条件としてCAMおよびNCにそ
れぞれその上位、下位の処理を分担させても構わない。
この構成においてCAMと類似の役割を行う装置として
自動プログラム作成装置、ティーチングプレイバック教
示装置、デジタイジング装置などがあり、NCと類似の
役割を行う装置としてロボットコントローラ、モーショ
ンコントローラ、シーケンサなどがあり、これらに代替
するようにしてもよい。
【0088】図19は指令値生成装置20がNCであ
り、指令値追従装置40がサーボアンプである場合を示
している。この場合の指令値は位置指令、速度指令、電
流指令のいずれかである。これらのいずれかはNCとサ
ーボアンプ間の役割分担に依存し、いずれにしても、そ
の上位の処理をNCに、下位の処理をサーボアンプに担
当させればよい。この構成においてNCと類似の役割を
行う装置としてロボットコントローラ、モーションコン
トローラ、シーケンサなどがあり、これらに代替するよ
うにしてもよい。
り、指令値追従装置40がサーボアンプである場合を示
している。この場合の指令値は位置指令、速度指令、電
流指令のいずれかである。これらのいずれかはNCとサ
ーボアンプ間の役割分担に依存し、いずれにしても、そ
の上位の処理をNCに、下位の処理をサーボアンプに担
当させればよい。この構成においてNCと類似の役割を
行う装置としてロボットコントローラ、モーションコン
トローラ、シーケンサなどがあり、これらに代替するよ
うにしてもよい。
【0089】図20は指令値生成装置20がサーボアン
プであり、指令値追従装置40がドライバである場合を
示している。この場合の指令値はPWM指令である。な
おこの図では指令値をPWM指令としたが、そのほかに
例えば電流指令としても構わない。
プであり、指令値追従装置40がドライバである場合を
示している。この場合の指令値はPWM指令である。な
おこの図では指令値をPWM指令としたが、そのほかに
例えば電流指令としても構わない。
【0090】なお、図18〜図20において、指令値と
しては、現行のCAM、NC、サーボアンプ、ドライバ
間でよく用いられている指令値の例を示したにすぎず、
そのほかにも、先の図22に示した一連の流れにおける
任意の構成要素を指令値生成装置20とし、その下位側
の構成要素を指令値追従装置40としてもよい。
しては、現行のCAM、NC、サーボアンプ、ドライバ
間でよく用いられている指令値の例を示したにすぎず、
そのほかにも、先の図22に示した一連の流れにおける
任意の構成要素を指令値生成装置20とし、その下位側
の構成要素を指令値追従装置40としてもよい。
【0091】例えば、通常のNC装置の内部、例えば解
析/補正と補間/加減速間、あるいは補間/加減速と機
械誤差補正間に指令値修正装置30を挿入することも有
効である。同様に通常のサーボアンプの内部、位置制御
と速度制御の間、速度制御と電流制御の間に指令値修正
装置30を挿入することも有効である。さらに、図に示
さないさらに細分化した処理間に指令値修正装置30を
挿入することも可能である。
析/補正と補間/加減速間、あるいは補間/加減速と機
械誤差補正間に指令値修正装置30を挿入することも有
効である。同様に通常のサーボアンプの内部、位置制御
と速度制御の間、速度制御と電流制御の間に指令値修正
装置30を挿入することも有効である。さらに、図に示
さないさらに細分化した処理間に指令値修正装置30を
挿入することも可能である。
【0092】実施の形態5.さらに図21に示すよう
に、指令値生成装置20、複数の指令値修正装置30お
よび複数の追従制御装置40を同一の通信路上に接続す
ることで、指令値修正装置30の付加、増設、取り外し
がさらに容易となる。ここで通信路とは例えばシリアル
バス、モーションネットワーク、フィールドネットワー
クないしはセンサネットワークなどである。
に、指令値生成装置20、複数の指令値修正装置30お
よび複数の追従制御装置40を同一の通信路上に接続す
ることで、指令値修正装置30の付加、増設、取り外し
がさらに容易となる。ここで通信路とは例えばシリアル
バス、モーションネットワーク、フィールドネットワー
クないしはセンサネットワークなどである。
【0093】なお、上記実施の形態では、表示手段を指
令値修正手段30に接続するようにしたが、表示手段を
指令値生成手段20に接続し、指令値修正の有無、修正
前後の指令値、指令値修正量、指令値再生成要求発生の
有無を表示するようにしてもよい。
令値修正手段30に接続するようにしたが、表示手段を
指令値生成手段20に接続し、指令値修正の有無、修正
前後の指令値、指令値修正量、指令値再生成要求発生の
有無を表示するようにしてもよい。
【0094】また、本発明は、ドリル加工やタップ加工
における適応型ペッキング(前進後退を交互に繰り返し
ながら加工すること)、切削加工におけるびびり振動制
御、放電加工における極間電圧制御、放電加工機におけ
るジャンプ制御、レーザ加工機におけるハイト制御(倣
い制御)、P板加工機におけるパワー制御、研削加工に
おける異常監視と速度調整、研削加工における寸法制
御、ロボットにおけるディスペンサとマニピュレータと
の協調制御、射出成形機における射出と型締めの協調制
御などに有効である。
における適応型ペッキング(前進後退を交互に繰り返し
ながら加工すること)、切削加工におけるびびり振動制
御、放電加工における極間電圧制御、放電加工機におけ
るジャンプ制御、レーザ加工機におけるハイト制御(倣
い制御)、P板加工機におけるパワー制御、研削加工に
おける異常監視と速度調整、研削加工における寸法制
御、ロボットにおけるディスペンサとマニピュレータと
の協調制御、射出成形機における射出と型締めの協調制
御などに有効である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
指令値生成手段より与えられる指令値を追従制御手段の
状態または制御対象の状態に応じて指令値生成手段の指
令値生成周期よりも短い修正周期で修正し、修正した修
正指令値を前記追従制御手段に送信するようにしている
ので、速やかな指令値の修正を可能となり、制御対象あ
るいは追従制御手段の状態に応じて速やかに応答するこ
とができ、また検出した制御対象の状態に対して速やか
に応答することができる。
指令値生成手段より与えられる指令値を追従制御手段の
状態または制御対象の状態に応じて指令値生成手段の指
令値生成周期よりも短い修正周期で修正し、修正した修
正指令値を前記追従制御手段に送信するようにしている
ので、速やかな指令値の修正を可能となり、制御対象あ
るいは追従制御手段の状態に応じて速やかに応答するこ
とができ、また検出した制御対象の状態に対して速やか
に応答することができる。
【0096】つぎの発明によれば、検出手段により制御
対象の状態を直接検出するようにしているので、制御対
象の状態を精度良く、かつ信頼性が高く制御することが
可能になる。
対象の状態を直接検出するようにしているので、制御対
象の状態を精度良く、かつ信頼性が高く制御することが
可能になる。
【0097】つぎの発明によれば、指令値、追従手段の
状態、制御手段の状態などに基づいて計算される評価関
数が所定の目標値に近づくように指令値を修正するよう
にしているので、状態をより正確に制御することが可能
になる。
状態、制御手段の状態などに基づいて計算される評価関
数が所定の目標値に近づくように指令値を修正するよう
にしているので、状態をより正確に制御することが可能
になる。
【0098】次の発明によれば、異常が発生した場合な
どの所定の条件を満たす場合にのみ指令値を修正するよ
うにしているので、特定の状態のみを回避し、その他の
状態を許容することができる。
どの所定の条件を満たす場合にのみ指令値を修正するよ
うにしているので、特定の状態のみを回避し、その他の
状態を許容することができる。
【0099】つぎの発明によれば、複数の追従制御手段
の状態ないしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率
を決定し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段
に対する指令値を同率で修正するようにしているので、
複数の追従制御手段間の同期を保ったまま、指令値を修
正することが可能になる。
の状態ないしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率
を決定し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段
に対する指令値を同率で修正するようにしているので、
複数の追従制御手段間の同期を保ったまま、指令値を修
正することが可能になる。
【0100】つぎの発明によれば、指令値の修正に伴う
それぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介変数
の時間変化率を制限するようにしているので、指令値の
急激な変化を回避することができ、これにより過渡的な
問題発生や、同期誤差の発生を防ぐことができる。
それぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介変数
の時間変化率を制限するようにしているので、指令値の
急激な変化を回避することができ、これにより過渡的な
問題発生や、同期誤差の発生を防ぐことができる。
【0101】つぎの発明によれば、所定の修正周期で行
われる指令値修正の際、記憶手段から読み出した修正前
の指令値に修正後の指令値が到達すれば次の指令値を記
憶手段から順次読み出し、このつぎの指令値を用いて修
正後の指令値を作成するようにしているので、指令値間
を滑らかにオーバーラップし、かつ与えられた指令値ま
で修正後の指令値がかならず到達することを保証するこ
とができ、定常偏差や位置ずれの発生が防止される。
われる指令値修正の際、記憶手段から読み出した修正前
の指令値に修正後の指令値が到達すれば次の指令値を記
憶手段から順次読み出し、このつぎの指令値を用いて修
正後の指令値を作成するようにしているので、指令値間
を滑らかにオーバーラップし、かつ与えられた指令値ま
で修正後の指令値がかならず到達することを保証するこ
とができ、定常偏差や位置ずれの発生が防止される。
【0102】つぎの発明によれば、指令値生成手段での
指令値の再生成を可能とし、同期関係を変更するような
処理が必要となった場合には、上位レベルでの指令値の
再生成を行うようにしているので、高応答性を確保しつ
つ複雑な処理を可能にする。
指令値の再生成を可能とし、同期関係を変更するような
処理が必要となった場合には、上位レベルでの指令値の
再生成を行うようにしているので、高応答性を確保しつ
つ複雑な処理を可能にする。
【0103】つぎの発明によれば、指令値生成手段は、
指令値修正手段から指令値再生成要求を受信すると、指
令値修正手段における現在指令値に基づいて指令値を再
生成するようにしているので、指令値生成手段および指
令値修正手段における指令値の整合性を確保することが
できる。
指令値修正手段から指令値再生成要求を受信すると、指
令値修正手段における現在指令値に基づいて指令値を再
生成するようにしているので、指令値生成手段および指
令値修正手段における指令値の整合性を確保することが
できる。
【0104】つぎの発明によれば、指令値生成手段また
は指令値修正手段に、指令値修正の有無、修正前後の指
令値、指令値修正量、指令値再生成要求発生の有無を表
示する表示手段を備えるようにしているので、オペレー
タが動作状況を容易に認識できるとともに、その設定値
の調整も容易となり、より現場の状況に即した指令値修
正が可能となる。
は指令値修正手段に、指令値修正の有無、修正前後の指
令値、指令値修正量、指令値再生成要求発生の有無を表
示する表示手段を備えるようにしているので、オペレー
タが動作状況を容易に認識できるとともに、その設定値
の調整も容易となり、より現場の状況に即した指令値修
正が可能となる。
【0105】つぎの発明によれば、指令値生成手段、指
令値修正手段、および追従制御手段を同一の通信路上に
接続するようにしているので、各手段の追加、増設、取
り外しが容易となる。
令値修正手段、および追従制御手段を同一の通信路上に
接続するようにしているので、各手段の追加、増設、取
り外しが容易となる。
【0106】つぎの発明によれば、シリアル接続される
複数の指令制御手段の各間に指令値修正手段を挿入して
システムを構成するようにしているので、階層的に接続
された指令制御手段におけるそれぞれの階層で指令値の
修正が可能になる。また単機能からなる指令修正処理を
組み合わせることで、複雑な指令値修正処理が可能にな
る。
複数の指令制御手段の各間に指令値修正手段を挿入して
システムを構成するようにしているので、階層的に接続
された指令制御手段におけるそれぞれの階層で指令値の
修正が可能になる。また単機能からなる指令修正処理を
組み合わせることで、複雑な指令値修正処理が可能にな
る。
【図1】 この発明にかかる制御装置の実施の形態1を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の指令値修正手段の内部構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】 指令値修正手段の内部構成の変形形態を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】 指令値生成処理の動作を示すフローチャート
である。
である。
【図5】 指令値修正処理の概要動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】 指令値再生成要求処理の動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図7】 指令値修正処理の詳細動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図8】 評価関数Iと媒介変数Δθとの関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図9】 指令値補間処理を説明するための図である。
【図10】 指令値生成処理、指令値修正処理、追従制
御処理の動作タイムチャートである。
御処理の動作タイムチャートである。
【図11】 指令値の再修正の各種種類を示す図であ
る。
る。
【図12】 指令値、修正後の指令値、再生成指令値の
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態2を示すブロック図
である。
である。
【図14】 実施の形態2の変形形態を示すブロック図
である。
である。
【図15】 この発明の実施の形態3を示すもので、表
示画面の一例を示す図である。
示画面の一例を示す図である。
【図16】 指令値修正手段(指令値修正装置)の具体
的なハードウェア構成を示すブロック図である。
的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【図17】 指令値修正手段(指令値修正装置)の他の
具体的なハードウェア構成を示すブロック図である。
具体的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【図18】 指令値作成手段をCAMとし、指令値修正
手段をNCとした場合の制御装置の構成を示すブロック
図である。
手段をNCとした場合の制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図19】 指令値作成手段をNCとし、指令値修正手
段をサーボアンプとした場合の制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
段をサーボアンプとした場合の制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図20】 指令値作成手段をサーボアンプとし、指令
値修正手段をドライバとした場合の制御装置の構成を示
すブロック図である。
値修正手段をドライバとした場合の制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図21】 同一の通信路上に接続された指令値生成装
置、指令値修正装置および追従制御装置を示すブロック
図である。
置、指令値修正装置および追従制御装置を示すブロック
図である。
【図22】 工作機械の制御における情報の流れを示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図23】 従来技術を示すブロック図である。
【図24】 他の従来技術を示すブロック図である。
【図25】 従来技術の問題点を説明する為のタイムチ
ャートである。
ャートである。
10 制御対象、20 指令値生成手段(指令値生成装
置)、25 指令値生成追従手段、30 指令値修正手
段、31 記憶手段、32 修正手段、33評価手段、
34 再生成要求手段、40 追従制御手段(追従制御
装置,指令値追従装置)、50 検出手段(検出器)、
60 表示手段、70 入力手段、A制御要素。
置)、25 指令値生成追従手段、30 指令値修正手
段、31 記憶手段、32 修正手段、33評価手段、
34 再生成要求手段、40 追従制御手段(追従制御
装置,指令値追従装置)、50 検出手段(検出器)、
60 表示手段、70 入力手段、A制御要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 隆至 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岡田 潔 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H269 AB01 BB12 EE05 FF06 NN02 NN12 NN14 PP03 PP06
Claims (12)
- 【請求項1】 1以上の制御対象要素によって制御され
る制御対象を制御する制御装置において、 指令値を発生する指令値生成手段と、 前記制御対象要素を制御する1以上の追従制御手段と、 前記指令値生成手段より与えられる指令値を、前記追従
制御手段の状態または制御対象の状態に応じて、前記指
令値生成手段の指令値生成周期よりも短い修正周期で修
正し、修正した修正指令値を前記追従制御手段に送信す
る指令値修正手段と、 を備えたことを特徴とする制御装置。 - 【請求項2】 前記制御対象の状態を検出する1以上の
検出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の制
御装置。 - 【請求項3】 前記指令値修正手段は、1以上の追従制
御手段の状態ないし制御対象の状態と、指令値とに基づ
いて計算される評価関数が所定の目標値に近づくように
指令値を修正することを特徴とする請求項1または2に
記載の制御装置。 - 【請求項4】 前記指令値修正手段は所定の条件を満た
す場合にのみ指令値を修正することを特徴とする請求項
1〜3の何れか一つに記載の制御装置。 - 【請求項5】 複数の追従制御手段を備える場合には、
前記指令値修正手段は、前記複数の追従制御手段の状態
ないしは制御対象の状態に応じて指令値の消費率を決定
し、この消費率に応じて前記複数の追従制御手段に対す
る指令値を同率で修正することを特徴とする請求項1〜
4の何れか一つに記載の制御装置。 - 【請求項6】 前記指令値修正手段は、指令値の修正に
伴うそれぞれの追従制御手段の指令値ないしはその媒介
変数の時間変化率を制限することを特徴とする請求項5
に記載の制御装置。 - 【請求項7】 前記指令値修正手段は、前記指令値生成
手段からの指令値を格納する記憶手段を備え、前記所定
の修正周期で行われる指令値修正の際、前記記憶手段か
ら読み出した修正前の指令値に修正後の指令値が到達す
れば次の指令値を記憶手段から順次読み出し、このつぎ
の指令値を用いて修正後の指令値を作成することを特徴
とする請求項1〜6に記載の制御装置。 - 【請求項8】 前記指令値修正手段は、指令値の再生成
の必要性を判定し、この判定結果に応じて指令値再生成
要求を指令値生成手段に送信し、 前記指令値生成手段は、指令値再生成要求を受信する
と、指令値の再生成を行うことを特徴とする請求項1〜
7の何れか一つに記載の制御装置。 - 【請求項9】 前記指令値生成手段は、指令値修正手段
から指令値再生成要求を受信すると、指令値修正手段に
おける現在指令値に基づいて指令値を再生成することを
特徴とする請求項1〜8の何れか一つに記載の制御装
置。 - 【請求項10】 前記指令値生成手段または指令値修正
手段に、指令値修正の有無、修正前後の指令値、指令値
修正量、指令値再生成要求発生の有無を表示する表示手
段を備えることを特徴とする請求項8または9に記載の
制御装置。 - 【請求項11】 前記指令値生成手段、指令値修正手
段、および追従制御手段は同一の通信路上に接続される
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載
の制御装置。 - 【請求項12】 1以上の制御対象要素によって制御さ
れる制御対象における前記制御対象要素を制御する1以
上の追従制御手段と、シリアル接続されて異なる物理量
の指令値を発生する複数の指令値生成手段を有し、これ
ら複数の指令値生成手段による指令値生成処理を経て前
記追従制御手段を制御するための指令値を作成する制御
システムにおいて、 上位の指令値生成手段より与えられる指令値を前記追従
制御手段の状態または制御対象の状態に応じて前記上位
の指令値生成手段の指令値生成周期よりも短い周期で修
正し、修正した修正指令値を下位の指令値生成手段に送
信する指令値修正手段を各指令値生成手段の間に挿入す
るようにしたことを特徴とする制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001115315A JP2002312006A (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | 制御装置および制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001115315A JP2002312006A (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | 制御装置および制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002312006A true JP2002312006A (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=18966237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001115315A Pending JP2002312006A (ja) | 2001-04-13 | 2001-04-13 | 制御装置および制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002312006A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104007699A (zh) * | 2014-06-13 | 2014-08-27 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 基于工艺过程的飞机结构件自动编程加工单元优化排序方法 |
JP2016043443A (ja) * | 2014-08-21 | 2016-04-04 | オークマ株式会社 | 回転速度表示方法 |
CN107238348A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-10-10 | 四川明日宇航工业有限责任公司 | 一种高精度零件在线检测方法及检测装置 |
CN108445833A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-08-24 | 四川九零科技有限公司 | 精加工中轨迹智能修正系统及其方法 |
-
2001
- 2001-04-13 JP JP2001115315A patent/JP2002312006A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104007699A (zh) * | 2014-06-13 | 2014-08-27 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 基于工艺过程的飞机结构件自动编程加工单元优化排序方法 |
JP2016043443A (ja) * | 2014-08-21 | 2016-04-04 | オークマ株式会社 | 回転速度表示方法 |
CN107238348A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-10-10 | 四川明日宇航工业有限责任公司 | 一种高精度零件在线检测方法及检测装置 |
CN108445833A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-08-24 | 四川九零科技有限公司 | 精加工中轨迹智能修正系统及其方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7096288B2 (ja) | ロボットを制御する方法 | |
JP4056542B2 (ja) | ロボットのオフライン教示装置 | |
US10386811B2 (en) | Numerical controller | |
US9715225B2 (en) | Numerical controller for smoothing tool path in operation based on table format data | |
JP6585666B2 (ja) | 速度一定が要求されるアプリケーションにおいて学習制御を行うロボット及びその制御方法 | |
CN103180791A (zh) | 控制装置、控制系统及控制方法 | |
JPH10264080A (ja) | ロボット制御装置 | |
EP3376312B1 (en) | Processing device, parameter adjusting method, and parameter adjusting program | |
JP2019188558A (ja) | 工具選定装置及び機械学習装置 | |
US11656600B2 (en) | Simulation apparatus | |
US8667475B2 (en) | Computer-readable storage medium and program-converting method | |
KR20040007701A (ko) | 제조 설비의 설계를 지원하기 위한 방법 및 시스템 | |
US8155781B2 (en) | Automation system and method for movement control of at least one moveable machine element | |
JPH06274228A (ja) | 数値制御装置 | |
CN113119105A (zh) | 机器人多机联动控制方法、多机联动控制设备和控制系统 | |
JP2002312006A (ja) | 制御装置および制御システム | |
US11086291B2 (en) | Method for operating a numerically controlled production system, and production system for same | |
WO2014013550A1 (ja) | 数値制御装置および数値制御システム | |
WO2022138843A1 (ja) | 数値制御装置 | |
CN213634179U (zh) | 自动化装置 | |
Epureanu et al. | Reconfigurable machine tool programming–a new approach | |
WO2020215213A1 (zh) | 多轴运动控制器、多轴运动控制方法和系统 | |
CN110580005A (zh) | 一种适用于极端应用条件的运动控制系统 | |
WO2022264338A1 (ja) | 制御装置、干渉チェック装置、及び制御システム | |
JP7332822B1 (ja) | 数値制御装置及び数値制御システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080624 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081028 |