JP2002311981A - 自然言語処理装置および自然言語処理方法、並びにプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

自然言語処理装置および自然言語処理方法、並びにプログラムおよび記録媒体

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JP2002311981A
JP2002311981A JP2001118416A JP2001118416A JP2002311981A JP 2002311981 A JP2002311981 A JP 2002311981A JP 2001118416 A JP2001118416 A JP 2001118416A JP 2001118416 A JP2001118416 A JP 2001118416A JP 2002311981 A JP2002311981 A JP 2002311981A
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adverb
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emotion
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JP2001118416A
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Inventor
Kenichiro Kobayashi
賢一郎 小林
Makoto Akaha
誠 赤羽
Keiichi Yamada
敬一 山田
Nobuhide Yamazaki
信英 山崎
Tomoaki Nitsuta
朋晃 新田
Erika Kobayashi
恵理香 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副詞による強調の程度を、容易に変更し、多
種多様の程度を表す合成音またはテキストを容易に得
る。 【解決手段】 副詞検出部36は、テキストを構成する
単語から、副詞を検出する。そして、副詞強調部38
は、そのテキストにおける副詞の音韻や、アクセント、
パワーを、強調変換テーブル記憶部39に記憶された強
調変換テーブルにしたがって変更する。これにより、例
えば、テキスト「彼はとても彼女が好きだ。」は、「彼
はとっても彼女が好きだ。」や、「彼はとーっても彼女
が好きだ。」、あるいは、「彼は彼女が好きだ。」等に
変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然言語処理装置
および自然言語処理方法、並びにプログラムおよび記録
媒体に関し、感情等の程度が異なった合成音を、容易に
得ることができるようにする自然言語処理装置および自
然言語処理方法、並びにプログラムおよび記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声合成装置においては、テキス
ト、またはそのテキストを解析して得られる発音記号に
基づいて、合成音が生成される。従って、音声合成装置
では、同一のテキストが入力されれば、同一の合成音が
生成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テキストと
なる文章等では、その文章が表す感情や動作の多くは、
形容詞や、動詞、名詞によって表現される。さらに、そ
の感情や動作の程度は、副詞によって表現される。
【0004】即ち、例えば、テキスト「彼はとても彼女
が好きだ。」を例にすれば、このテキストが表す感情
は、「好き」で表現されており、その「好き」の程度
は、「とても」で表現されている。
【0005】従って、テキスト「彼はとても彼女が好き
だ。」によれば、かなりの程度で「好き」なことを伝え
ることができる。
【0006】ところで、テキスト「彼はとても彼女が好
きだ。」と「彼はとっても彼女が好きだ。」とでは、程
度を表す「とても」と「とっても」が異なっているが、
これによって、テキスト「彼はとっても彼女が好き
だ。」の方が、テキスト「彼はとても彼女が好きだ。」
よりも、「好き」の程度が強調されたものとなってい
る。即ち、程度を表す「とても」の先頭と2番目の音韻
の間に、促音が付加されて「とっても」となることによ
り、「好き」の程度が強調されている。
【0007】従って、「好き」の程度が異なる合成音を
得ようとする場合には、例えば、テキスト「彼はとても
彼女が好きだ。」と「彼はとっても彼女が好きだ。」の
両方を用意しておき、「好き」の程度によって、テキス
ト「彼はとても彼女が好きだ。」と「彼はとっても彼女
が好きだ。」のうちのいずれを、音声合成装置に入力す
るかを決めなければならず、あるいは、「好き」の程度
によって、音声合成装置に入力するテキストとして、
「彼はとても彼女が好きだ。」や「彼はとっても彼女が
好きだ。」を作成し分けなければならず、面倒であっ
た。
【0008】さらに、自然な合成音を得るには、「とて
も」という場合と、「とっても」という場合とで、合成
音におけるアクセントの強さや、パワー(声の大きさ)
を変更する必要があるが、そのためには、アクセントの
強さやパワーを適切に指示するタグを、人手によって、
テキスト(あるいは、音声記号列)に付加しなければな
らず、やはり、面倒であった。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、感情等の程度が異なった合成音を、容易
に生成することができるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の自然言語処理装
置は、自然言語処理の対象とする対象データを構成する
単語から、副詞を検出する副詞検出手段と、対象データ
における副詞の、少なくとも音韻を、所定のルールにし
たがって変更する副詞変更手段とを備えることを特徴と
する。
【0011】本発明の自然言語処理方法は、自然言語処
理の対象とする対象データを構成する単語から、副詞を
検出する副詞検出ステップと、対象データにおける副詞
の、少なくとも音韻を、所定のルールにしたがって変更
する副詞変更ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】本発明のプログラムは、自然言語処理の対
象とする対象データを構成する単語から、副詞を検出す
る副詞検出ステップと、対象データにおける副詞の、少
なくとも音韻を、所定のルールにしたがって変更する副
詞変更ステップとを備えることを特徴とする。
【0013】本発明の記録媒体は、自然言語処理の対象
とする対象データを構成する単語から、副詞を検出する
副詞検出ステップと、対象データにおける副詞の、少な
くとも音韻を、所定のルールにしたがって変更する副詞
変更ステップとを備えるプログラムが記録されているこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の自然言語処理装置および自然言語
処理方法、並びにプログラムにおいては、自然言語処理
の対象とする対象データを構成する単語から、副詞が検
出され、対象データにおける副詞の、少なくとも音韻
が、所定のルールにしたがって変更される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した音声合
成装置の一実施の形態の構成例を示している。
【0016】テキスト記憶部21は、この音声合成装置
によって、合成音による読み上げを行う文書を、例え
ば、テキストデータの形で記憶している。このテキスト
記憶部21に記憶されたテキストデータ(文書データ)
は、制御部23によって読み出されるようになってい
る。
【0017】入力装置22は、キーボードや、ポインテ
ィングデバイス、あるいは、マイクロフォンと音声合成
装置等で構成されており、ユーザが所定の指示等を入力
するときに操作等される。そして、入力装置22は、ユ
ーザによる操作に対応する操作信号を、制御部23に供
給する。
【0018】制御部23は、音声合成装置を構成する各
ブロックを制御する。
【0019】言語解析部24は、制御部23の制御にし
たがい、制御部23から供給されるテキスト(文書)
を、単語辞書記憶部25や文法規則記憶部26を参照し
ながら言語処理する。即ち、単語辞書記憶部25には、
各単語の品詞情報や、読み、アクセント等の情報が記述
された単語辞書が記憶されており、また、文法規則記憶
部26には、辞書記憶部25の単語辞書に記述された単
語について、単語連鎖に関する制約等の文法規則が記憶
されている。そして、言語解析部24は、この単語辞書
および文法規則に基づいて、制御部23から供給される
テキストの形態素解析や構文解析等の解析を行い、その
解析結果を、制御部23に供給する。
【0020】解析結果記憶部27は、言語解析部24に
おいて得られる解析結果を、制御部23を経由して記憶
する。
【0021】音声記号生成部28は、アクセント規則記
憶部29およびフレーズ規則記憶部30を参照しなが
ら、制御部23から供給される、解析結果記憶部27に
記憶された解析結果に基づいて、テキスト記憶部21に
記憶されたテキストに対応する音声記号を生成する。
【0022】アクセント規則記憶部29は、アクセント
を付与する規則(アクセント規則)を記憶しており、音
声記号生成部28は、このアクセント規則にしたがっ
て、音声記号に、アクセントを表すタグを挿入する。フ
レーズ規則記憶部30は、フレーズを決定する際の規則
(フレーズ規則)を記憶しており、音声記号生成部28
は、このフレーズ規則にしたがって、音声記号に、フレ
ーズを表すタグを挿入する。
【0023】音声記号バッファ31は、制御部23の制
御にしたがい、音声記号を一時記憶する。
【0024】規則音声合成部32は、制御部23から供
給される音声記号にしたがい、音素片記憶部33を参照
しながら、規則音声合成を行い、これにより、その音声
記号に対応する合成音のデータ(合成音データ)を生成
し、制御部23に供給する。即ち、音素片記憶部33に
は、例えば、CV(Consonant, Vowel)や、VCV、CV
C等の形で音素片データが記憶されており、規則音声合
成部32は、音声記号に基づいて、必要な音素片データ
を接続し、さらに、ポーズ、アクセント、イントネーシ
ョン等を適切に付加することで、合成音データを生成す
る。
【0025】音声波形バッファ34は、規則音声合成部
32で生成された合成音データを一時記憶する。出力部
35は、例えば、図示せぬD/A(Digital/Aanalog)変
換器とスピーカ、あるいは表示装置で構成され、制御部
23を経由して、音声波形バッファ34から供給される
合成音データを、D/A変換器で、ディジタル信号から
アナログ信号にD/A変換し、スピーカから出力する。
あるいは、また、出力部35は、制御部23を経由して
供給される、後述するテキストを表示する。
【0026】副詞検出部36は、制御部23の制御にし
たがい、テキストデータに含まれる副詞を、解析結果記
憶部27を参照しながら検出する。
【0027】読み上げモード情報記憶部37は、テキス
ト記憶部21に記憶されたテキストデータを読み上げる
読み上げ方法についての各種の情報(読み上げモード情
報)を記憶する。
【0028】副詞強調部38は、制御部23の制御にし
たがい、テキストデータに含まれる副詞に対して、促音
や長音を付加したり、合成音におけるアクセントの強さ
やパワーを指示することによって、その副詞修飾する単
語が表す感情等の程度を強調する処理(強調処理)を、
強調変換テーブル記憶部39を参照しながら行う。
【0029】強調変換テーブル記憶部39は、副詞強調
部38が行う強調処理に関するルールとしての強調変換
テーブルを記憶している。
【0030】感情関係検出部40は、読み上げモード情
報記憶部37に記憶された感情を表す、後述する感情パ
ラメータと、副詞強調部38が強調しようとしている副
詞が修飾している単語が表現する感情との一致性を判定
し、その判定結果を、制御部23を経由して、副詞強調
部38に供給する。
【0031】次に、図2は、図1の読み上げモード情報
記憶部37に記憶される読み上げモード情報を示してい
る。
【0032】図2の実施の形態において、読み上げモー
ド情報「副詞の強調」は、テキストにおける副詞を強調
等した表現とするときに「有り」とされ、その副詞に特
に処理を施さないときは「なし」とされる。ここで、副
詞を強調等するとは、程度を強める場合と弱める場合の
両方を含み、以下、適宜、単に、強調という。
【0033】読み上げモード情報「副詞強調の感情指
定」、「強調程度」、「感情(喜)」、「感情
(怒)」、「感情(哀)」、および「感情(楽)」は、
「副詞の強調」が「有り」のときに有効になり、「な
し」のときは無効とされる(無視される)。
【0034】「副詞強調の感情指定」には、強調しよう
としている副詞が修飾している単語が表現する感情によ
って、その副詞の強調を制限するかどうかが設定され
る。即ち、強調しようとしている副詞が修飾している単
語が表現する感情にかかわらず、その副詞について、副
詞強調部38による強調処理を施す場合は、「副詞強調
の感情指定」は、「なし」に設定される。一方、強調し
ようとしている副詞が修飾している単語が表現する感情
によって、副詞強調部38による強調処理を制限する場
合は、「副詞強調の感情指定」は、「有り」に設定され
る。
【0035】「強調程度」には、副詞を強調する程度が
設定される。なお、図2の実施の形態では、「やや強
く」することが設定されている。
【0036】「感情(喜)」、「感情(怒)」、「感情
(哀)」、「感情(楽)」は、「副詞強調の感情指定」
が「有り」の場合にのみ有効となり、それぞれには、喜
(喜び)、怒(怒り)、哀(哀しみ)、楽(楽しさ)の
感情の状態を表す感情パラメータとしての数値が設定さ
れる。なお、ここでは、例えば、感情パラメータは、0
乃至100の範囲の値をとり、値が大きい感情パラメー
タほど、その感情が強いことを表す。
【0037】図2の実施の形態では、「感情(喜)」、
「感情(怒)」、「感情(哀)」、「感情(楽)」に、
それぞれ、「100」、「0」、「5」、「70」が設
定されており、喜びと楽しさの感情パラメータが大きな
値になっている。従って、「副詞強調の感情指定」が
「有り」に設定されている場合には、強調しようとして
いる副詞が修飾している単語が、喜びや楽しさを表現す
るものであるときは、その副詞を対象に、副詞強調部3
8による強調処理が行われる。一方、強調しようとして
いる副詞が修飾している単語が、喜びや楽しさを表現す
るものではなく、むしろ、怒りや哀しみを表現するもの
であるときは、強調処理は行われない。
【0038】なお、読み上げモード情報は、入力装置2
2を操作することにより入力したり、ネットワークを介
して、図示せぬサーバからダウンロードして、読み上げ
モード情報記憶部37に記憶させることができる。さら
に、読み上げモード情報記憶部37には、複数の読み上
げモード情報を記憶させておき、その複数の読み上げモ
ード情報の中から、読み上げのための音声合成に用いる
ものを、ユーザによる入力装置22の操作にしたがって
選択するようにすることも可能である。
【0039】次に、図3は、図1の強調変換テーブル記
憶部39に記憶される強調変換テーブルを示している。
【0040】強調変換テーブルは、図3(A)に示すよ
うに、「強調程度」に対して、「読みの変更」、「アク
セントの強さ」、および「声の大きさ」が対応付けられ
て構成されている。
【0041】即ち、ここでは、図2に示した読み上げモ
ード情報の「強調程度」には、例えば、「とても弱
い」、「弱い」、「やや弱い」、「普通」、「やや強
い」、「強い」、「とっても強い」の7パターンのうち
のいずれかを設定することができるようになっており、
強調変換テーブルでは、この7パターンの「強調程度」
それぞれについて、「読みの変更」、「アクセントの強
さ」、および「声の大きさ」が定義されている。
【0042】「読みの変更」には、副詞の音韻(読み)
を、どのように変更するかが定義されている。「アクセ
ントの強さ」には、合成音における副詞のアクセントを
強めるまたは弱める程度が定義されている。「声の大き
さ」には、合成音における副詞のパワーを強めるまたは
弱める程度が定義されている。
【0043】なお、図3の実施の形態では、「アクセン
トの強さ」は、規則音声合成部32が付すアクセントの
強さを、例えば、標準の値から、どの程度強めるまたは
弱めるかのかを、数値で表している。また、「声の大き
さ」は、規則音声合成部32が出力する合成音のパワー
を、例えば、標準の値から、どの程度強めるまたは弱め
るかのかを、dB(デシベル)で表している。
【0044】図3(A)の強調変換テーブルによれば、
「強調程度」が「とても弱い」に設定されている場合に
は、「読みの変更」が「削除」となっているから、副詞
は削除される。従って、処理対象のテキストが、例え
ば、「彼はとても彼女が好きだ。」である場合におい
て、「強調程度」が「とても弱い」に設定されていると
きには、テキスト「彼はとても彼女が好きだ。」におけ
る副詞「とても」は削除され、その結果、テキスト「彼
はとても彼女が好きだ。」は、「彼は彼女が好きだ」に
変更される。「アクセントの強さ」、「声の大きさ」
は、対象となる読みが削除されるため制御は行われな
い。
【0045】「強調程度」が「弱い」に設定されている
場合には、「読みの変更」が、ケースD,E,F,Gご
とに設定されており、従って、各ケースごとに、副詞の
音韻が処理される。
【0046】ここで、ケースD,E,F,Gは、それぞ
れ、図3(B)に示すような場合をを意味する。
【0047】即ち、ケースDは、副詞の2モーラ目(先
頭から2番目の音韻)に、削除可能な促音(っ)があ
り、3モーラ目が、ぱ行でない場合である。ケースE
は、副詞の2モーラ目に削除可能な長音(ー)がある場
合である。ケースFは、副詞の2モーラ目に削除可能な
促音があり、3モーラ目が、ぱ行である場合である。そ
して、ケースGは、ケースD乃至Fのいずれにも該当し
ない場合である。
【0048】「強調程度」が「弱い」に設定されている
場合において、ケースDに該当するときには、副詞の音
韻については、その2モーラ目にある促音が削除され
る。また、ケースEに該当するときには、副詞の音韻に
ついては、その2モーラ目にある長音が削除される。さ
らに、ケースFに該当するときには、副詞の音韻につい
ては、その2モーラ目にある促音が削除されるととも
に、その3モーラ目の濁音(ぱ行の音韻)が非濁音にさ
れる。ケースGに該当するときには、副詞の音韻につい
ては、特に処理が行われない。
【0049】さらに、「強調程度」が「弱い」に設定さ
れている場合には、「アクセントの強さ」は、4だけ弱
められ、「声の大きさ」は、8dbだけ下げられる。
【0050】「強調程度」が「やや弱い」に設定されて
いる場合には、「読みの変更」が設定されていないか
ら、副詞の音韻は、そのままとされる。また、この場
合、「アクセントの強さ」は、2だけ弱められ、「声の
大きさ」は、4dbだけ下げられる(−4dbだけ上げ
られる)。
【0051】「強調程度」が「普通」に設定されている
場合には、副詞の音韻は処理されず、さらに、「アクセ
ントの強さ」および「声の大きさ」も変更されない。
【0052】「強調程度」が、「やや強い」、「強
い」、または「とっても強い」に設定されている場合に
は、いずれの場合も、「読みの変更」が、ケースA,
B,Cごとに設定されており、従って、各ケースごと
に、副詞の音韻が処理される。
【0053】ここで、ケースA,B,Cは、それぞれ、
図3(B)に示すような場合をを意味する。
【0054】即ち、ケースAは、副詞の2モーラ目が、
か行、が行、さ行、ざ行、た行、だ行、ば行、または、
ぱ行の音であって、かつ促音ではない場合である。ケー
スBは、副詞の2モーラ目が、は行の音の場合である。
そして、ケースCは、ケースAおよびBのいずれにも該
当しない場合である。
【0055】「強調程度」が「やや強い」に設定されて
いる場合において、ケースAに該当するときには、副詞
の音韻については、その2モーラ目(副詞の先頭と2番
目の音韻の間)に、1つの促音(っ)が付加される。ま
た、ケースBに該当するときには、副詞の音韻について
は、その2モーラ目に、1つの促音が付加され、その次
のは行の音韻が半濁音にされる。さらに、ケースCに該
当するときには、副詞の音韻については、その2モーラ
目に、1つの長音(ー)が付加される。そして、「アク
セントの強さ」は、2だけ強められ、「声の大きさ」
は、4dbだけ上げられる。
【0056】「強調程度」が「強い」に設定されている
場合において、ケースAに該当するときには、副詞の音
韻については、その2モーラ目に、1つの長音と1つの
促音(ーっ)が付加される。また、ケースBに該当する
ときには、副詞の音韻については、その2モーラ目に、
1つの長音と1つの促音が付加され、その次のは行の音
韻が半濁音にされる。さらに、ケースCに該当するとき
には、副詞の音韻については、その2モーラ目に、2つ
の長音(ーー)が付加される。そして、「アクセントの
強さ」は、4だけ強められ、「声の大きさ」は、8db
だけ上げられる。
【0057】「強調程度」が「とっても強い」に設定さ
れている場合において、ケースAに該当するときには、
副詞の音韻については、その2モーラ目に、3つの長音
と1つの促音(ーーーっ)が付加される。また、ケース
Bに該当するときには、副詞の音韻については、その2
モーラ目に、3つの長音と1つの促音が付加され、その
次のは行の音韻が半濁音にされる。さらに、ケースCに
該当するときには、副詞の音韻については、その2モー
ラ目に、4つの長音(ーーーー)が付加される。そし
て、「アクセントの強さ」は、8だけ強められ、「声の
大きさ」は、16dbだけ上げられる。
【0058】以上のような強調変換テーブルによれば、
副詞は、次のように強調される。
【0059】即ち、例えば、いま、副詞「とても」を対
象に強調処理を行うこととし、「強調程度」が「やや強
い」に設定されているとすると、副詞「とても」は、そ
の2モーラ目「て」が、た行の音であるから、ケースA
に該当する。
【0060】従って、副詞「とても」の音韻について
は、その2モーラ目に、1つの促音(っ)が付加され、
「とっても」とされる。そして、「アクセントの強さ」
は、2だけ強められ、「声の大きさ」は、4dbだけ上
げられる。
【0061】また、ケースAに該当する副詞「とても」
は、「強調程度」が「強い」に設定されている場合に
は、その2モーラ目に、1つの長音と1つの促音(ー
っ)が付加され、「とーっても」とされる。そして、
「アクセントの強さ」は、4だけ強められ、「声の大き
さ」は、8dbだけ上げられる。
【0062】さらに、ケースAに該当する副詞「とて
も」は、「強調程度」が「とっても強い」に設定されて
いる場合には、その2モーラ目に、3つの長音と1つの
促音(ーーーっ)が付加され、「とーーーっても」とさ
れる。そして、「アクセントの強さ」は、8だけ強めら
れ、「声の大きさ」は、16dbだけ上げられる。
【0063】また、例えば、副詞「やはり」を対象に強
調処理を行う場合において、「強調程度」が「やや強
い」に設定されているときには、副詞「やはり」は、そ
の2モーラ目「は」が、は行の音であるから、ケースB
に該当する。
【0064】従って、副詞「やはり」の音韻について
は、その2モーラ目に、1つの促音(っ)が付加され、
さらに、その次のハ行の音韻「は」が半濁音「ぱ」にさ
れ、その結果、「やっぱり」とされる。そして、「アク
セントの強さ」は、2だけ強められ、「声の大きさ」
は、4dbだけ上げられる。
【0065】また、ケースBに該当する副詞「やはり」
は、「強調程度」が「強い」に設定されている場合に
は、その2モーラ目に、1つの長音と1つの促音(ー
っ)が付加され、さらに、その次のハ行の音韻「は」が
半濁音「ぱ」にされ、その結果、「やーっぱり」とされ
る。そして、「アクセントの強さ」は、4だけ強めら
れ、「声の大きさ」は、8dbだけ上げられる。
【0066】さらに、ケースBに該当する副詞「やは
り」は、「強調程度」が「とっても強い」に設定されて
いる場合には、その2モーラ目に、3つの長音と1つの
促音(ーーーっ)が付加され、「やーーーっぱり」とさ
れる。そして、「アクセントの強さ」は、8だけ強めら
れ、「声の大きさ」は、16dbだけ上げられる。
【0067】また、例えば、副詞「ぜったい」を対象に
強調処理を行う場合において、「強調程度」が「やや強
い」に設定されているときには、副詞「ぜったい」は、
ケースAおよびBのいずれにも該当しないから、ケース
Cに該当する。
【0068】従って、副詞「ぜったい」の音韻について
は、その2モーラ目に、1つの長音(ー)が付加され、
「ぜーったい」とされる。「アクセントの強さ」は、2
だけ強められ、「声の大きさ」は、4dbだけ上げられ
る。
【0069】また、ケースCに該当する副詞「ぜった
い」は、「強調程度」が「強い」に設定されている場合
には、その2モーラ目に、2つの長音(ーー)が付加さ
れ、「ぜーーったい」とされる。そして、「アクセント
の強さ」は、4だけ強められ、「声の大きさ」は、8d
bだけ上げられる。
【0070】さらに、ケースCに該当する副詞「ぜった
い」は、「強調程度」が「とっても強い」に設定されて
いる場合には、その2モーラ目に、4つの長音(ーーー
ー)が付加され、「ぜーーーーったい」とされる。そし
て、「アクセントの強さ」は、8だけ強められ、「声の
大きさ」は、16dbだけ上げられる。
【0071】即ち、副詞「ぜったい」のように、2モー
ラ目に、促音がある場合には、「ぜっったい」のよう
に、促音が連続するようにはされず、長音が付加され
る。
【0072】また、例えば、副詞「すこーし」を対象に
強調処理を行う場合において、「強調程度」が「弱い」
に設定されているときには、副詞「すこーし」は、2モ
ーラ目に削除可能な長音があるから、ケースEに該当す
る。
【0073】従って、副詞「すこーし」の音韻について
は、その長音が削除され、「すこし」とされる。そし
て、「アクセントの強さ」は、4だけ弱められ、「声の
大きさ」は、8dbだけ下げられる。
【0074】なお、図3の強調変換テーブルによれば、
副詞の音韻が変更されるとともに、規則音声合成部32
が生成する合成音における副詞のアクセントの強さとパ
ワーも変更されることとなるが、副詞の変更は、音韻、
アクセントの強さ、パワーのうちのいずれか1つ、また
は2つについてだけ行うようにすることが可能である。
【0075】また、強調変換テーブルも、読み上げモー
ド情報と同様に、入力装置22を操作することにより入
力したり、ネットワークを介して、図示せぬサーバから
ダウンロードして、強調変換テーブル39に記憶させる
ことができる。
【0076】次に、図4のフローチャートを参照して、
図1の音声合成装置による音声合成処理(ここでは、合
成音によるテキストの読み上げ処理)について説明す
る。
【0077】ユーザが、入力装置22を操作し、テキス
ト記憶部21に記憶されたテキストの中から、読み上げ
の対象とするものを選択して、その読み上げを行うこと
(あるいは、副詞の変換)を指示すると、入力装置22
は、ステップS1において、読み上げを指示する指示信
号を、制御部23に供給し、ステップS2に進む。
【0078】ステップS2では、制御部23は、テキス
ト記憶部21から、読み上げ対象のテキストデータを読
み出し、言語解析部24に供給して、ステップS3に進
む。
【0079】ステップS3では、言語解析部24は、制
御部23からのテキストデータについて、形態素解析や
構文解析等を行い、その解析結果を、解析情報として、
制御部23に供給する。制御部23は、言語解析部24
からのテキストデータの解析情報を、解析結果記憶部2
7に供給して記憶させる。
【0080】ここで、読み上げ対象のテキストデータ
が、例えば、「彼はとても彼女が好きだ。」であった場
合の、言語解析部24による解析情報を、図5に示す。
【0081】解析情報には、図5に示すように、「形態
素No.」、「見出し」、「品詞」、「読み」、「活
用」、「アクセント」、「係り先No」、「受け先N
o」、「感情」、「副詞フラグ」等が含まれる。
【0082】「形態素No.」は、読み上げ対象のテキ
ストデータを構成する形態素(単語)に付されたユニー
クな番号を示す。「見出し」は、読み上げ対象のテキス
トデータ中の形態素を表す。「品詞」は、形態素の品詞
を表す。「読み」は、形態素の音韻を表す。「活用」
は、形態素の活用形を表す。「アクセント」は、形態素
においてアクセントがある位置を、その先頭からのモー
ラ数で表す。なお、「アクセント」が0となっている形
態素は、アクセントがないことを表す。
【0083】「係り先No」は、その形態素と係り受け
関係にある形態素のうちの、係り先になっているものの
「形態素No.」を表す。「受け先No」は、その形態
素と係り受け関係にある形態素のうちの、受け先になっ
ているものの「形態素No.」を表す。「感情」には、
その形態素が、何らかの感情を表現するものである場合
に、その形態素が表現する感情が記述される。なお、形
態素が感情を表現するものではない場合は、「感情」に
は、特に何も記述されない。
【0084】「副詞フラグ」は、その形態素が副詞であ
るかどうかを表す、例えば1ビットのフラグで、形態素
が副詞である場合には1とされ、副詞でない場合は0と
される。
【0085】図4に戻り、制御部23は、言語解析部2
4からのテキストデータの解析情報を、解析結果記憶部
27に記憶させると、ステップS3からS4に進み、読
み上げモード情報記憶部37に記憶された読み上げモー
ド情報(図2)をチェックし、「副詞の強調」が「有
り」になっているかどうかを判定する。
【0086】ステップS4において、「副詞の強調」が
「有り」になっていないと判定された場合、即ち、「副
詞の強調」が「なし」になっている場合、ステップS5
に進み、制御部23は、音声記号生成部28に対して、
音声記号の生成を指示する。この場合、音声記号生成部
28は、解析結果記憶部27に記憶された解析情報を、
制御部23を介して読み出し、その解析情報に基づき、
アクセントや、フレーズ、ポーズ等を表すタグ、および
音韻情報で構成される音声記号(列)を生成する。
【0087】ここで、テキストデータが、上述したよう
に、「彼はとても彼女が好きだ。」である場合には、音
声記号生成部28では、例えば、次のような音声記号
(1)が生成される。
【0088】 {(カ'レワ)P3(トテモカ'ノシ゛ョカ゛/スキ'タ゛)} ・・・(1)
【0089】なお、音声記号において、カタカナは、音
韻情報を表している。また、「{}」、「()」、「'」、
「/」、「P3」は、タグであり、タグ'は、アクセントを
表す。さらに、タグ{}および()は、フレーズの区切りを
表し、タグP3のうちのPは、ポーズを表し、続く数字の3
は、ポーズの長さを表す。また、タグ/は、アクセント
句の区切りを表す。
【0090】音声記号生成部28は、音声記号を生成す
ると、その音声記号を、制御部23を介して、音声記号
バッファ31に供給して記憶させる。
【0091】そして、制御部23は、音声記号バッファ
31に記憶された音声記号を、規則音声合成部32に供
給して、ステップS6に進む。
【0092】ステップS6では、規則音声合成部32
は、制御部23からの音声記号に含まれる音韻情報に対
応する音韻に基づいて、必要な音素片データを、音素片
記憶部33から読み出し、ステップS7に進む。ステッ
プS7では、規則音声合成部32は、音声記号に含まれ
るアクセント、フレーズ、およびアクセント句等を示す
タグに基づいて、合成音のピッチ周波数の変化パターン
や、パワーの変化パターンを規定するイントネーション
を作成し、ステップS8に進む。ステップS8では、規
則音声合成部32は、ステップS6で得た音素片データ
を、ステップS7で作成したイントネーションや、音声
記号に含まれるポーズ等を示すタグに基づいて、波形を
補正しながら接続していき、合成音データを生成する。
規則音声合成部32は、合成音データを生成すると、そ
の合成音データを、制御部23を介して、音声波形バッ
ファ34に供給して記憶させる。
【0093】そして、ステップS9に進み、制御部23
は、音声波形バッファ34に記憶された合成音データを
読み出し、出力部35に供給して、処理を終了する。こ
れにより、出力部35では、ステップS2でテキスト記
憶部21から読み出されたテキストデータに対応する合
成音(そのテキストを読み上げる合成音)が出力され
る。
【0094】一方、ステップS4において、読み上げモ
ード情報(図2)の「副詞の強調」が「有り」になって
いると判定された場合、ステップS10に進み、制御部
23は、副詞検出部36に対して、テキストデータから
の副詞の検出を指示する。これにより、副詞検出部36
は、ステップS10において、解析結果記憶部27に記
憶された解析情報を参照し、テキストデータに副詞が含
まれるかどうかを判定する。
【0095】ステップS10において、テキストデータ
に副詞が含まれないと判定された場合、ステップS11
乃至S16の処理をスキップして、ステップS5に進
み、以下、上述した場合と同様の処理が行われる。
【0096】従って、テキストデータに副詞が含まれて
いない場合は、従来と同様の合成音が生成される。
【0097】また、ステップS10において、テキスト
データに副詞が含まれると判定された場合、即ち、解析
情報(図5)の「品詞」が副詞となっている形態素が存
在する場合、ステップS11に進み、副詞検出部36
は、解析情報において、その形態素の「感情フラグ」を
0から1に書き換える。
【0098】具体的には、例えば、図5に示したような
解析情報が得られている場合には、副詞検出部36は、
その「品詞」を参照して、副詞を検出する。さらに、副
詞検出部36は、解析情報において、「品詞」が副詞に
なっている形態素の「副詞フラグ」を0から1に書き換
える。これにより、例えば、図5に示した解析情報は、
図6に示すように書き換えられる。ここで、図6の実施
の形態においては、副詞である形態素「とても」の「副
詞フラグ」が0から1に書き換えられている。
【0099】副詞検出部36は、ステップS11におい
て「副詞フラグ」の書き換えを終了すると、その旨を、
制御部23に通知し、制御部23は、副詞強調部38に
対して、副詞の強調処理を指示する。
【0100】副詞強調部38は、制御部23からの副詞
の強調処理の指示を受信すると、ステップS12に進
み、読み上げモード情報記憶部39に記憶された読み上
げモード情報(図2)を参照し、「副詞強調の感情指
定」が「有り」になっているかどうかを判定する。
【0101】ステップS12において、「副詞強調の感
情指定」が「有り」になっていると判定された場合、ス
テップS13に進み、副詞強調部38は、感情関係検出
部40に対して、読み上げモード情報記憶部37に記憶
された感情を表す感情パラメータと、解析情報において
「副詞フラグ」が1になっている形態素(副詞)が修飾
している形態素が表現する感情との一致性の判定を要求
し、ステップS14に進む。
【0102】ステップS14では、感情関係検出部40
が、読み上げモード情報(図2)における感情を表す感
情パラメータと、解析情報において「副詞フラグ」が1
になっている形態素(副詞)が修飾している形態素が表
現する感情との一致性を判定する。
【0103】ここで、例えば、図7(A)に示すような
解析情報が得られている場合において、読み上げモード
情報が図7(B)に示すようなものであるときには、感
情の一致性は肯定され、読み上げモード情報が図7
(C)に示すようなものであるときには、感情の一致性
は否定される。
【0104】即ち、図7(A)の解析情報においては、
形態素「とても」が副詞であり、この形態素「とても」
が修飾する形態素は、その「係り先No」から、「形態
素No.」が5の「好き」である。そして、この形態素
「好き」は、「感情」の欄から、「喜び」や「好き」と
いう感情を表現するものであることが分かる。
【0105】一方、図7(B)の読み上げモード情報に
おいては、「感情(喜)」、「感情(怒)」、「感情
(哀)」、「感情(楽)」に、それぞれ、「100」、
「0」、「5」、「70」の感情パラメータが設定され
ており、これは、喜びや楽しさの感情が大きいことを表
している。
【0106】従って、図7(A)の解析情報において
は、副詞「とても」が修飾する形態素「好き」が、「喜
び」や「好き」という感情を表現するものであり、図7
(B)の読み上げモード情報においては、喜びや楽しさ
の感情が大きいことを表しているから、両者の一致性が
認められる。
【0107】これに対して、図7(C)の読み上げモー
ド情報においては、「感情(喜)」、「感情(怒)」、
「感情(哀)」、「感情(楽)」に、それぞれ、
「0」、「100」、「10」、「0」の感情パラメー
タが設定されており、これは、怒りの感情が大きいこと
を表している。
【0108】従って、図7(A)の解析情報において
は、上述のように、副詞「とても」が修飾する形態素
「好き」が、「喜び」や「好き」という感情を表現する
ものであり、図7(C)の読み上げモード情報において
は、怒りの感情が大きいことを表しているから、両者の
一致性は認められない。
【0109】図4に戻り、ステップS14において、読
み上げモード情報(図2)における感情を表す感情パラ
メータと、解析情報において「副詞フラグ」が1になっ
ている形態素が修飾している形態素が表現する感情との
一致性がないと判定された場合、ステップS15および
S16をスキップして、ステップS5に進み、以下、上
述した場合と同様の処理が行われる。
【0110】従って、テキストデータに副詞が含まれて
いる場合であっても、その副詞が修飾している単語が表
す感情が、読み上げモード情報(図2)に設定されてい
る感情パラメータが表す感情との一致性がない場合に
は、従来と同様の合成音が生成される。
【0111】また、ステップS14において、読み上げ
モード情報(図2)における感情を表す感情パラメータ
と、解析情報において「副詞フラグ」が1になっている
形態素が修飾している形態素が表現する感情との一致性
があると判定された場合、ステップS15に進み、制御
部23は、副詞強調部38に対して、副詞の強調処理を
要求する。
【0112】この場合、強調処理部38は、読み上げモ
ード情報記憶部37に記憶された読み上げモード情報
(図2)の「強調程度」を参照し、その「強調程度」に
基づき、強調変換テーブル記憶部39に記憶された強調
変換テーブル(図3)にしたがって、解析結果記憶部2
7に記憶された解析情報における副詞による強調の程度
を変更(変換)する。
【0113】即ち、強調処理部38は、まず最初に、解
析結果記憶部27に記憶された解析情報において、副詞
フラグが1になっている形態素、つまり副詞を検出す
る。例えば、いま、図6に示した解析情報が、解析結果
記憶部27に記憶されている場合には、「とても」が、
副詞として検出される。
【0114】さらに、強調処理部38は、読み上げモー
ド情報記憶部37に記憶された読み上げモード情報(図
2)を参照し、「強調程度」を認識する。そして、強調
処理部38は、強調変換テーブル記憶部39に記憶され
た強調変換テーブル(図3)を参照し、認識した「強調
程度」に基づいて、解析情報における副詞「とても」を
変更する。
【0115】これにより、例えば、いま、「強調程度」
が、「やや強く」であったとすると、副詞「とても」
は、図3で説明したように、その音韻(読み)が、「と
っても」とされる。さらに、「アクセントの強さ」は、
2だけ強められ、「声の大きさ」は、4dbだけ上げら
れる。
【0116】その結果、図6に示した解析情報は、図8
に示すように変更される。ここで、図8の解析情報にお
いては、図6において「とても」になっていた「見出
し」および「読み」が「とっても」に変更されている。
さらに、図8の解析情報には、図6に示した解析情報に
対して、「アクセントの強さ」と「声の大きさ」が付加
されており、「とっても」について、その「アクセント
の強さ」を+2だけ強くするとともに、その「声の大き
さ」を4dBだけ大きくすることが記述されている。
【0117】その後、ステップS15からS16に進
み、制御部23は、テキスト記憶部21から読み出した
テキストデータについて、テキスト出力を行うのか、ま
たは、合成音出力を行うのかを判定する。なお、テキス
トデータについて、テキスト出力を行うのか、または、
合成音出力を行うのかは、例えば、入力装置22を操作
することにより設定することができるようになってお
り、ステップS16の判定処理は、この入力装置22の
操作に基づいて行われる。
【0118】ステップS16において、テキスト出力を
行うと判定された場合、制御部23は、解析結果記憶部
27に記憶された解析情報における「見出し」の形態素
(単語)を順次読み出し、出力部35に供給して表示さ
せ、処理を終了する。
【0119】従って、この場合、解析情報が、図8に示
したものであるであるときには、出力部35において
は、テキスト「彼はとっても彼女が好きだ。」が表示さ
れる。即ち、この場合、テキスト「彼はとても彼女が好
きだ。」は、その副詞「とても」が、強調の程度が強い
「とっても」に変更されたテキスト「彼はとても彼女が
好きだ。」とされる。
【0120】一方、ステップS16において、合成音出
力を行うと判定された場合、ステップS5に進み、以
下、上述した場合と同様の処理が行われ、処理を終了す
る。
【0121】従って、この場合、音声記号列生成部28
では、例えば、図8に示したように、副詞について変更
が行われた解析情報に基づき、音声記号が生成され、規
則音声合成部32では、その音声記号に基づいて、合成
音が生成される。その結果、出力部35では、合成音
「彼はとっても彼女が好きだ。」が、「とっても」のア
クセントを、通常より2だけ強くし、かつ、そのパワー
を、通常より4dBだけ大きくして出力される。
【0122】以上のように、テキストデータを構成する
単語から、副詞を検出し、そのテキストデータにおける
副詞の音韻や、アクセント、パワーを、強調変換テーブ
ルにしたがって変更するようにしたので、副詞による強
調の程度を、容易に変更し、多種多様の程度を表す合成
音(あるいはテキスト)を容易に得ることができる。
【0123】さらに、読み上げモード情報における感情
パラメータと、テキストデータにおける副詞が修飾する
単語が表す感情の一致性を判定し、その一致性が認めら
れる場合に、副詞の変更を行うようにしたので、感情パ
ラメータと一致性がある感情を表現する単語を修飾して
いる副詞についてのみ、副詞による強調の程度を変更す
ることが可能となる。
【0124】なお、上述の場合には、副詞強調部38に
おいて、テキストを対象に、強調処理(図4)を行うよ
うにしたが、強調処理は、音声記号生成部28が生成す
る音声記号を対象に行うことも可能である。即ち、例え
ば、上述の音声記号(1)を対象に、強調処理を行うこ
とが可能である、この場合、音声記号(1)は、次のよ
うな音声記号(2)に変更される。
【0125】 {(カ'レワ)P3(\acc=+2\\pow=+4\トッテモ\acc=標準\\pow=標準\カ'ノシ゛ョカ゛/スキ'タ゛)} ・・・(2)
【0126】但し、ここでは、読み上げモード情報(図
2)の「強調程度」が「やや強く」に設定されているも
のとしてあり、そのため、音声記号(1)における副詞
の音韻「トテモ」が「トッテモ」に変更されている。また、音
声記号(2)において、タグ\acc=#i\は、アクセントを
指示するタグであり、タグ\acc=+2\は、アクセントを標
準より2だけ強くすることを、タグ\acc=標準\は、アク
セントを標準とすることを、それぞれ表す。さらに、タ
グ\pow=#i\は、パワーを指示するタグであり、タグ\pow
=+4\は、パワーを標準より4dbだけ高くすることを、
タグ\pow=標準\は、パワーを標準とすることを、それぞ
れ表す。
【0127】以上のような、音声記号を対象とした強調
処理は、副詞強調部38が、制御部23を介して、解析
結果記憶部27を参照し、音声記号バッファ31に記憶
された音声記号を変更することにより行うことが可能で
ある。あるいは、音声記号生成部28に、副詞強調部3
8を内蔵させ、解析結果記憶部27に記憶された解析情
報を参照させることによっても、音声記号を対象とした
強調処理を行うことが可能である。
【0128】また、上述の場合には、副詞検出部36に
おいて、解析結果記憶部27に記憶された解析情報を参
照することにより、テキスト中の副詞を検出し、その検
出した副詞を、副詞強調部38による強調処理の対象と
するようにしたが、副詞強調部38による強調処理の対
象とする副詞は、例えば、テキスト記憶部21に記憶さ
れたテキストに、タグを付与することによって指定する
ことが可能である。
【0129】即ち、副詞の始まりと終わりを指示するタ
グを、それぞれ、\副詞-start\と、\副詞-end\とする
と、テキスト記憶部21には、例えば、テキスト「彼は
\副詞-start\とても\副詞-end\彼女が好きだ。」を記憶
させておくことができる。この場合、タグ\副詞-start\
と\副詞-end\との間に配置された「とても」が、強調処
理の対象とされる。
【0130】なお、その他、テキストには、読み上げモ
ード情報としての「副詞の強調」や「強調程度」等を、
タグによって挿入しておくことも可能である。読み上げ
モード情報を、タグ等によって、テキストに挿入してお
く場合には、図1の音声合成装置において、読み上げモ
ード情報記憶部37は不要となる。
【0131】次に、上述した一連の処理は、ハードウェ
アにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行う
こともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う
場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、
汎用のコンピュータ等にインストールされる。
【0132】そこで、図9は、上述した一連の処理を実
行するプログラムがインストールされるコンピュータの
一実施の形態の構成例を示している。
【0133】プログラムは、コンピュータに内蔵されて
いる記録媒体としてのハードディスク105やROM1
03に予め記録しておくことができる。
【0134】あるいはまた、プログラムは、フレキシブ
ルディスク、CD-ROM(Compact DiscRead Only Memory),
MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile
Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブ
ル記録媒体111に、一時的あるいは永続的に格納(記
録)しておくことができる。このようなリムーバブル記
録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとし
て提供することができる。
【0135】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体111からコンピュータにインストー
ルする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放
送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し
たり、LAN(Local Area Network)、インターネットとい
ったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送
し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくる
プログラムを、通信部108で受信し、内蔵するハード
ディスク105にインストールすることができる。
【0136】コンピュータは、CPU(Central Processing
Unit)102を内蔵している。CPU102には、バス1
01を介して、入出力インタフェース110が接続され
ており、CPU102は、入出力インタフェース110を
介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイ
ク等で構成される入力部107が操作等されることによ
り指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read O
nly Memory)103に格納されているプログラムを実行
する。あるいは、また、CPU102は、ハードディスク
105に格納されているプログラム、衛星若しくはネッ
トワークから転送され、通信部108で受信されてハー
ドディスク105にインストールされたプログラム、ま
たはドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体
111から読み出されてハードディスク105にインス
トールされたプログラムを、RAM(Random Access Memor
y)104にロードして実行する。これにより、CPU10
2は、上述したフローチャートにしたがった処理、ある
いは上述したブロック図の構成により行われる処理を行
う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応
じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、
LCD(Liquid CryStal Display)やスピーカ等で構成され
る出力部106から出力、あるいは、通信部108から
送信、さらには、ハードディスク105に記録等させ
る。
【0137】ここで、本明細書において、コンピュータ
に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処
理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載され
た順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あ
るいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるい
はオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0138】また、プログラムは、1のコンピュータに
より処理されるものであっても良いし、複数のコンピュ
ータによって分散処理されるものであっても良い。さら
に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実
行されるものであっても良い。
【0139】なお、プログラムには、読み上げモード情
報や強調変換テーブルを含めることが可能である。
【0140】次に、図1の音声合成装置は、上述したよ
うに、読み上げモード情報(図2)の感情パラメータ
と、強調しようとしている副詞が修飾する単語が表現す
る感情との一致性が認められる場合に、その副詞による
強調の程度を変更した合成音を出力することから、例え
ば、感情の状態を表す感情モデルを有するエンタテイメ
ント用のロボット等に適用することで、ロボットに、そ
の感情の状態に応じて、副詞の強調を行った合成音を出
力させるようにすることができる。
【0141】そこで、図10は、本発明を適用したロボ
ットの一実施の形態の外観構成例を示しており、図11
は、その電気的構成例を示している。
【0142】本実施の形態では、ロボットは、例えば、
犬等の四つ足の動物の形状のものとなっており、胴体部
ユニット2の前後左右に、それぞれ脚部ユニット3A,
3B,3C,3Dが連結されるとともに、胴体部ユニッ
ト2の前端部と後端部に、それぞれ頭部ユニット4と尻
尾部ユニット5が連結されることにより構成されてい
る。
【0143】尻尾部ユニット5は、胴体部ユニット2の
上面に設けられたベース部5Bから、2自由度をもって
湾曲または揺動自在に引き出されている。
【0144】胴体部ユニット2には、ロボット全体の制
御を行うコントローラ10、ロボットの動力源となるバ
ッテリ11、並びにバッテリセンサ12および熱センサ
13からなる内部センサ部14などが収納されている。
【0145】頭部ユニット4には、「耳」に相当するマ
イク(マイクロフォン)15、「目」に相当するCCD
(Charge Coupled Device)カメラ16、触覚に相当する
タッチセンサ17、「口」に相当するスピーカ18など
が、それぞれ所定位置に配設されている。また、頭部ユ
ニット4には、口の下顎に相当する下顎部4Aが1自由
度をもって可動に取り付けられており、この下顎部4A
が動くことにより、ロボットの口の開閉動作が実現され
るようになっている。
【0146】脚部ユニット3A乃至3Dそれぞれの関節
部分や、脚部ユニット3A乃至3Dそれぞれと胴体部ユ
ニット2の連結部分、頭部ユニット4と胴体部ユニット
2の連結部分、頭部ユニット4と下顎部4Aの連結部
分、並びに尻尾部ユニット5と胴体部ユニット2の連結
部分などには、図11に示すように、それぞれアクチュ
エータ3AA1乃至3AAK、3BA1乃至3BAK、3C
1乃至3CAK、3DA 1乃至3DAK、4A1乃至4
L、5A1および5A2が配設されている。
【0147】頭部ユニット4におけるマイク15は、ユ
ーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音し、得ら
れた音声信号を、コントローラ10に送出する。CCD
カメラ16は、周囲の状況を撮像し、得られた画像信号
を、コントローラ10に送出する。
【0148】タッチセンサ17は、例えば、頭部ユニッ
ト4の上部に設けられており、ユーザからの「なでる」
や「たたく」といった物理的な働きかけにより受けた圧
力を検出し、その検出結果を圧力検出信号としてコント
ローラ10に送出する。
【0149】胴体部ユニット2におけるバッテリセンサ
12は、バッテリ11の残量を検出し、その検出結果
を、バッテリ残量検出信号としてコントローラ10に送
出する。熱センサ13は、ロボット内部の熱を検出し、
その検出結果を、熱検出信号としてコントローラ10に
送出する。
【0150】コントローラ10は、CPU(Central Pro
cessing Unit)10Aやメモリ10B等を内蔵してお
り、CPU10Aにおいて、メモリ10Bに記憶された
制御プログラムが実行されることにより、各種の処理を
行う。
【0151】即ち、コントローラ10は、マイク15
や、CCDカメラ16、タッチセンサ17、バッテリセ
ンサ12、熱センサ13から与えられる音声信号、画像
信号、圧力検出信号、バッテリ残量検出信号、熱検出信
号に基づいて、周囲の状況や、ユーザからの指令、ユー
ザからの働きかけなどの有無を判断する。
【0152】さらに、コントローラ10は、この判断結
果等に基づいて、続く行動を決定し、その決定結果に基
づいて、アクチュエータ3AA1乃至3AAK、3BA1
乃至3BAK、3CA1乃至3CAK、3DA1乃至3DA
K、4A1乃至4AL、5A1、5A2のうちの必要なもの
を駆動させる。これにより、頭部ユニット4を上下左右
に振らせたり、下顎部4Aを開閉させる。さらには、尻
尾部ユニット5を動かせたり、各脚部ユニット3A乃至
3Dを駆動して、ロボットを歩行させるなどの行動を行
わせる。
【0153】また、コントローラ10は、必要に応じ
て、合成音を生成し、スピーカ18に供給して出力させ
たり、ロボットの「目」の位置に設けられた図示しない
LED(Light Emitting Diode)を点灯、消灯または点
滅させる。
【0154】以上のようにして、ロボットは、周囲の状
況等に基づいて自律的に行動をとるようになっている。
【0155】なお、メモリ10Bは、例えば、メモリス
ティック(商標)等の、容易に着脱が可能なメモリカー
ドで構成することが可能である。
【0156】次に、図12は、図11のコントローラ1
0の機能的構成例を示している。なお、図12に示す機
能的構成は、CPU10Aが、メモリ10Bに記憶され
た制御プログラムを実行することで実現されるようにな
っている。
【0157】コントローラ10は、特定の外部状態を認
識するセンサ入力処理部50、センサ入力処理部50の
認識結果を累積して、感情や、本能、成長の状態を表現
するモデル記憶部51、センサ入力処理部50の認識結
果等に基づいて、続く行動を決定する行動決定機構部5
2、行動決定機構部52の決定結果に基づいて、実際に
ロボットに行動を起こさせる姿勢遷移機構部53、各ア
クチュエータ3AA1乃至5A1および5A2を駆動制御
する制御機構部54、並びに合成音を生成する音声合成
部55から構成されている。
【0158】センサ入力処理部50は、マイク15や、
CCDカメラ16、タッチセンサ17等から与えられる
音声信号、画像信号、圧力検出信号等に基づいて、特定
の外部状態や、ユーザからの特定の働きかけ、ユーザか
らの指示等を認識し、その認識結果を表す状態認識情報
を、モデル記憶部51および行動決定機構部52に通知
する。
【0159】即ち、センサ入力処理部50は、音声認識
部50Aを有しており、音声認識部50Aは、マイク1
5から与えられる音声信号について音声認識を行う。そ
して、音声認識部50Aは、その音声認識結果として
の、例えば、「歩け」、「伏せ」、「ボールを追いかけ
ろ」等の指令その他を、状態認識情報として、モデル記
憶部51および行動決定機構部52に通知する。
【0160】また、センサ入力処理部50は、画像認識
部50Bを有しており、画像認識部50Bは、CCDカ
メラ16から与えられる画像信号を用いて、画像認識処
理を行う。そして、画像認識部50Bは、その処理の結
果、例えば、「赤い丸いもの」や、「地面に対して垂直
なかつ所定高さ以上の平面」等を検出したときには、
「ボールがある」や、「壁がある」等の画像認識結果
を、状態認識情報として、モデル記憶部51および行動
決定機構部52に通知する。
【0161】さらに、センサ入力処理部50は、圧力処
理部50Cを有しており、圧力処理部50Cは、タッチ
センサ17から与えられる圧力検出信号を処理する。そ
して、圧力処理部50Cは、その処理の結果、所定の閾
値以上で、かつ短時間の圧力を検出したときには、「た
たかれた(しかられた)」と認識し、所定の閾値未満
で、かつ長時間の圧力を検出したときには、「なでられ
た(ほめられた)」と認識して、その認識結果を、状態
認識情報として、モデル記憶部51および行動決定機構
部52に通知する。
【0162】モデル記憶部51は、ロボットの感情、本
能、成長の状態を表現する感情モデル、本能モデル、成
長モデルをそれぞれ記憶、管理している。
【0163】ここで、感情モデルは、例えば、「うれし
さ」、「悲しさ」、「怒り」、「楽しさ」等の感情の状
態(度合い)を、所定の範囲(例えば、−1.0乃至
1.0等)の値によってそれぞれ表し、センサ入力処理
部50からの状態認識情報や時間経過等に基づいて、そ
の値を変化させる。本能モデルは、例えば、「食欲」、
「睡眠欲」、「運動欲」等の本能による欲求の状態(度
合い)を、所定の範囲の値によってそれぞれ表し、セン
サ入力処理部50からの状態認識情報や時間経過等に基
づいて、その値を変化させる。成長モデルは、例えば、
「幼年期」、「青年期」、「熟年期」、「老年期」等の
成長の状態(度合い)を、所定の範囲の値によってそれ
ぞれ表し、センサ入力処理部50からの状態認識情報や
時間経過等に基づいて、その値を変化させる。
【0164】モデル記憶部51は、上述のようにして感
情モデル、本能モデル、成長モデルの値で表される感
情、本能、成長の状態を、状態情報として、行動決定機
構部52に送出する。
【0165】なお、モデル記憶部51には、センサ入力
処理部50から状態認識情報が供給される他、行動決定
機構部52から、ロボットの現在または過去の行動、具
体的には、例えば、「長時間歩いた」などの行動の内容
を示す行動情報が供給されるようになっており、モデル
記憶部51は、同一の状態認識情報が与えられても、行
動情報が示すロボットの行動に応じて、異なる状態情報
を生成するようになっている。
【0166】即ち、例えば、ロボットが、ユーザに挨拶
をし、ユーザに頭を撫でられた場合には、ユーザに挨拶
をしたという行動情報と、頭を撫でられたという状態認
識情報とが、モデル記憶部51に与えられ、この場合、
モデル記憶部51では、「うれしさ」を表す感情モデル
の値が増加される。
【0167】一方、ロボットが、何らかの仕事を実行中
に頭を撫でられた場合には、仕事を実行中であるという
行動情報と、頭を撫でられたという状態認識情報とが、
モデル記憶部51に与えられ、この場合、モデル記憶部
51では、「うれしさ」を表す感情モデルの値は変化さ
れない。
【0168】このように、モデル記憶部51は、状態認
識情報だけでなく、現在または過去のロボットの行動を
示す行動情報も参照しながら、感情モデルの値を設定す
る。これにより、例えば、何らかのタスクを実行中に、
ユーザが、いたずらするつもりで頭を撫でたときに、
「うれしさ」を表す感情モデルの値を増加させるよう
な、不自然な感情の変化が生じることを回避することが
できる。
【0169】なお、モデル記憶部51は、本能モデルお
よび成長モデルについても、感情モデルにおける場合と
同様に、状態認識情報および行動情報の両方に基づい
て、その値を増減させるようになっている。また、モデ
ル記憶部51は、感情モデル、本能モデル、成長モデル
それぞれの値を、他のモデルの値にも基づいて増減させ
るようになっている。
【0170】行動決定機構部52は、センサ入力処理部
50からの状態認識情報や、モデル記憶部51からの状
態情報、時間経過等に基づいて、次の行動を決定し、決
定された行動の内容を、行動指令情報として、姿勢遷移
機構部53に送出する。
【0171】即ち、行動決定機構部52は、ロボットが
とり得る行動をステート(状態)(state)に対応させた
有限オートマトンを、ロボットの行動を規定する行動モ
デルとして管理しており、この行動モデルとしての有限
オートマトンにおけるステートを、センサ入力処理部5
0からの状態認識情報や、モデル記憶部51における感
情モデル、本能モデル、または成長モデルの値、時間経
過等に基づいて遷移させ、遷移後のステートに対応する
行動を、次にとるべき行動として決定する。
【0172】ここで、行動決定機構部52は、所定のト
リガ(trigger)があったことを検出すると、ステートを
遷移させる。即ち、行動決定機構部52は、例えば、現
在のステートに対応する行動を実行している時間が所定
時間に達したときや、特定の状態認識情報を受信したと
き、モデル記憶部51から供給される状態情報が示す感
情や、本能、成長の状態の値が所定の閾値以下または以
上になったとき等に、ステートを遷移させる。
【0173】なお、行動決定機構部52は、上述したよ
うに、センサ入力処理部50からの状態認識情報だけで
なく、モデル記憶部51における感情モデルや、本能モ
デル、成長モデルの値等にも基づいて、行動モデルにお
けるステートを遷移させることから、同一の状態認識情
報が入力されても、感情モデルや、本能モデル、成長モ
デルの値(状態情報)によっては、ステートの遷移先は
異なるものとなる。
【0174】その結果、行動決定機構部52は、例え
ば、状態情報が、「怒っていない」こと、および「お腹
がすいていない」ことを表している場合において、状態
認識情報が、「目の前に手のひらが差し出された」こと
を表しているときには、目の前に手のひらが差し出され
たことに応じて、「お手」という行動をとらせる行動指
令情報を生成し、これを、姿勢遷移機構部53に送出す
る。
【0175】また、行動決定機構部52は、例えば、状
態情報が、「怒っていない」こと、および「お腹がすい
ている」ことを表している場合において、状態認識情報
が、「目の前に手のひらが差し出された」ことを表して
いるときには、目の前に手のひらが差し出されたことに
応じて、「手のひらをぺろぺろなめる」ような行動を行
わせるための行動指令情報を生成し、これを、姿勢遷移
機構部53に送出する。
【0176】また、行動決定機構部52は、例えば、状
態情報が、「怒っている」ことを表している場合におい
て、状態認識情報が、「目の前に手のひらが差し出され
た」ことを表しているときには、状態情報が、「お腹が
すいている」ことを表していても、また、「お腹がすい
ていない」ことを表していても、「ぷいと横を向く」よ
うな行動を行わせるための行動指令情報を生成し、これ
を、姿勢遷移機構部53に送出する。
【0177】なお、行動決定機構部52では、上述した
ように、ロボットの頭部や手足等を動作させる行動指令
情報の他、ロボットに発話を行わせる行動指令情報も生
成される。ロボットに発話を行わせる行動指令情報は、
音声合成部55に供給されるようになっており、音声合
成部55に供給される行動指令情報には、音声合成部5
5に生成させる合成音に対応するテキスト等が含まれ
る。そして、音声合成部55は、行動決定部52から行
動指令情報を受信すると、その行動指令情報に含まれる
テキストに基づき、合成音を生成し、スピーカ18に供
給して出力させる。これにより、スピーカ18からは、
例えば、ロボットの鳴き声、さらには、「お腹がすい
た」等のユーザへの各種の要求、「何?」等のユーザの
呼びかけに対する応答その他の音声出力が行われる。こ
こで、音声合成部55には、モデル記憶部51から状態
情報も供給されるようになっており、音声合成部55
は、この状態情報が示す感情の状態を参照して処理を行
うようになっている。
【0178】なお、音声合成部55では、感情の他、本
能や本能の状態を参照して合成音を生成することも可能
である。また、行動決定機構部52は、合成音を出力す
る場合には、下顎部4Aを開閉させる行動指令情報を、
必要に応じて生成し、姿勢遷移機構部53に出力する。
この場合、合成音の出力に同期して、下顎部4Aが開閉
し、ユーザに、ロボットがしゃべっているかのような印
象を与えることができる。
【0179】姿勢遷移機構部53は、行動決定機構部5
2から供給される行動指令情報に基づいて、ロボットの
姿勢を、現在の姿勢から次の姿勢に遷移させるための姿
勢遷移情報を生成し、これを制御機構部54に送出す
る。
【0180】制御機構部54は、姿勢遷移機構部53か
らの姿勢遷移情報にしたがって、アクチュエータ3AA
1乃至5A1および5A2を駆動するための制御信号を生
成し、これを、アクチュエータ3AA1乃至5A1および
5A2に送出する。これにより、アクチュエータ3AA1
乃至5A1および5A2は、制御信号にしたがって駆動
し、ロボットは、自律的に行動を起こす。
【0181】次に、図13は、図12の音声合成部55
の構成例を示している。なお、図中、図1の音声合成装
置における場合と対応する部分については、同一の符号
を付してあり、以下では、その説明は、適宜量略する。
即ち、音声合成部55は、感情反映部41が新たに設け
られている他は、基本的に、図1の音声合成装置と同様
に構成されている。
【0182】感情反映部41は、モデル記憶部51(図
12)に記憶されている感情モデルの値(感情モデル
値)を読み出し、その感情モデル値を、読み上げモード
情報記憶部37に記憶された読み上げモード情報(図
2)の感情パラメータに反映させる。即ち、感情反映部
41は、読み上げモード情報(図2)の「感情
(喜)」、「感情(怒)」、「感情(哀)」、「感情
(楽)」それぞれに、モデル記憶部51から読み出した
感情モデル値のうちの対応するものをセットする。
【0183】そして、音声合成部55では、図1の音声
合成装置と同様の処理が行われ、その結果得られる合成
音データが、音声波形バッファ34に記憶される。この
音声波形バッファ34に記憶された合成音データは、ス
ピーカ18に供給されて出力される。
【0184】従って、音声合成部55では、ロボットの
感情と、強調しようとしている副詞が修飾する単語が表
現する感情との一致性が認められる場合に、その副詞に
よる強調の程度を変更した合成音、即ち、ロボットの感
情の状態に整合した合成音が出力されることになる。
【0185】即ち、例えば、喜びを表す単語を修飾する
副詞を含む合成音が出力される場合に、ロボットの「怒
り」の感情が高いときには、その副詞を強調しない合成
音が出力されるが、ロボットの「喜び」の感情が高いと
きには、その副詞を強調した合成音が出力される。その
結果、ユーザは、ロボットの発話としての合成音によ
り、ロボットの感情を認識することができる。
【0186】なお、本実施の形態では、規則音声合成に
よって、合成音を生成するようにしたが、音声合成の方
法は、規則音声合成に限定されるものではない。
【0187】また、本発明は、エンターテイメント用の
ロボット(疑似ペットとしてのロボット)の他、例え
ば、システムに感情等の内部状態が導入された対話シス
テムその他に広く適用することが可能である。
【0188】さらに、本発明は、現実世界のロボットだ
けでなく、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置に表
示される仮想的なロボットにも適用可能である。
【0189】また、本発明は、出力を合成音で行うので
はなく、テキストで行う装置にも適用可能である。
【0190】さらに、本発明は、日本語以外の言語によ
る合成音出力を行う場合にも適用可能である。
【0191】なお、図11の形態においては、一連の処
理を、CPU10Aにプログラムを実行させることによ
り行うようにしたが、一連の処理は、それ専用のハード
ウェアによって行うことも可能である。
【0192】ここで、プログラムは、あらかじめメモリ
10B(図11)に記憶させておく他、フレキシブルデ
ィスク、CD-ROM,MOディスク,DVD、磁気ディスク、半
導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的ある
いは永続的に格納(記録)しておくことができる。そし
て、このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッ
ケージソフトウエアとして提供し、ロボット(メモリ1
0B)にインストールするようにすることができる。
【0193】また、プログラムは、ダウンロードサイト
から、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、無線
で転送したり、LAN、インターネットといったネットワ
ークを介して、有線で転送し、メモリ10Bにインスト
ールすることができる。
【0194】この場合、プログラムがバージョンアップ
されたとき等に、そのバージョンアップされたプログラ
ムを、メモリ10Bに、容易にインストールすることが
できる。
【0195】
【発明の効果】以上の如く、本発明の自然言語処理装置
および自然言語処理方法、並びにプログラムによれば、
自然言語処理の対象とする対象データを構成する単語か
ら、副詞が検出され、対象データにおける副詞の、少な
くとも音韻が、所定のルールにしたがって変更される。
従って、例えば、感情等を強調する程度が異なった合成
音を、容易に生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した音声合成装置の一実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図2】読み上げモード情報を占め図である。
【図3】強調変換テーブルを示す図である。
【図4】音声合成装置の処理を説明するフローチャート
である。
【図5】解析情報を示す図である。
【図6】解析情報を示す図である。
【図7】感情の一致性を説明するための図である。
【図8】解析情報を示す図である。
【図9】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態
の構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明を適用したロボットの一実施の形態の
外観構成例を示す斜視図である。
【図11】ロボットの内部構成例を示すブロック図であ
る。
【図12】コントローラ10の機能的構成例を示すブロ
ック図である。
【図13】音声合成部55の構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 頭部ユニット, 4A 下顎部, 10 コントロ
ーラ, 10A CPU, 10B メモリ, 15
マイク, 16 CCDカメラ, 17 タッチセン
サ, 18 スピーカ, 21 テキスト記憶部, 2
2 入力装置,23 制御部, 24 言語解析部,
25 単語辞書記憶部, 26 文法規則記憶部, 2
7 解析結果記憶部, 28 音声記号生成部, 29
アクセント規則記憶部, 30 フレーズ規則記憶
部, 31 音声記号バッファ,32 規則音声合成
部, 33 音素片記憶部, 34 音声波形バッフ
ァ,35 出力部, 36 副詞検出部, 37 読み
上げモード情報記憶部, 38 副詞強調部, 39
強調変換テーブル記憶部, 40 感情関係検出部,4
1 感情反映部, 50 センサ入力処理部, 50A
音声認識部, 50B 画像認識部, 50C 圧力
処理部, 51 モデル記憶部, 52 行動決定機構
部, 53 姿勢遷移機構部, 54 制御機構部,
55 音声合成部, 101 バス, 102 CPU,
103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディ
スク, 106 出力部, 107 入力部, 108
通信部, 109 ドライブ, 110 入出力イン
タフェース, 111 リムーバブル記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敬一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山崎 信英 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 新田 朋晃 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 小林 恵理香 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D045 AA09

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然言語処理の対象とする対象データを
    構成する単語から、副詞を検出する副詞検出手段と、 前記対象データにおける副詞の、少なくとも音韻を、所
    定のルールにしたがって変更する副詞変更手段とを備え
    ることを特徴とする自然言語処理装置。
  2. 【請求項2】 前記副詞変更手段は、前記副詞の音韻と
    して、促音または長音のうちの少なくとも一方を付加す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自然言語処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記副詞変更手段は、前記副詞の先頭と
    2番目の音韻の間に、促音または長音を付加することを
    特徴とする請求項2に記載の自然言語処理装置。
  4. 【請求項4】 前記副詞変更手段は、前記副詞の先頭か
    ら2番目の音韻が所定の音韻である場合に、その副詞の
    先頭と2番目の音韻の間に、促音または長音を付加する
    ことを特徴とする請求項3に記載の自然言語処理装置。
  5. 【請求項5】 前記副詞変更手段は、前記副詞の音韻と
    して、促音と長音の両方を付加することを特徴とする請
    求項2に記載の自然言語処理装置。
  6. 【請求項6】 前記副詞変更手段は、前記副詞の音韻と
    して、1つ以上の長音と、1つの促音を付加することを
    特徴とする請求項2に記載の自然言語処理装置。
  7. 【請求項7】 前記副詞変更手段は、前記副詞の先頭か
    ら2番目の音韻が、ハ行の音韻である場合に、その2番
    目の音韻を半濁音化させるとともに、前記副詞の先頭と
    2番目の音韻の間に、促音を付加することを特徴とする
    請求項2に記載の自然言語処理装置。
  8. 【請求項8】 前記副詞変更手段は、促音の直前に、さ
    らに、1以上の長音を付加することを特徴とする請求項
    7に記載の自然言語処理装置。
  9. 【請求項9】 前記副詞変更手段は、前記副詞に、促音
    または長音が含まれている場合に、その促音または長音
    を削除することを特徴とする請求項1に記載の自然言語
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記副詞変更手段は、前記副詞の先頭
    から2番目の音韻として、促音が配置されている場合
    に、その促音を削除することを特徴とする請求項9に記
    載の自然言語処理装置。
  11. 【請求項11】 前記副詞変更手段は、前記副詞の先頭
    から2番目以降の音韻として、1以上の連続する長音が
    配置されている場合に、その長音の一部または全部を削
    除することを特徴とする請求項9に記載の自然言語処理
    装置。
  12. 【請求項12】 前記副詞変更手段は、前記副詞の先頭
    から2番目以降の音韻として、1以上の連続する長音
    と、その長音に続けて促音が配置されている場合に、そ
    の長音のすべてと促音を削除することを特徴とする請求
    項9に記載の自然言語処理装置。
  13. 【請求項13】 前記副詞変更手段が出力する前記対象
    データに対応する合成音を生成する音声合成手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項1に記載の自然言語処
    理装置。
  14. 【請求項14】 前記副詞変更手段は、前記対象データ
    における副詞の音韻を変更するとともに、または音韻を
    変更することに替えて、前記対象データに対応する合成
    音として出力される前記副詞の、アクセントの強さまた
    はパワーのうちの少なくとも一方を、前記所定のルール
    にしたがって変更することを特徴とする請求項13に記
    載の自然言語処理装置。
  15. 【請求項15】 所定の感情を表す感情パラメータを記
    憶する感情パラメータ記憶手段と、 前記対象データにおける副詞が修飾する単語が表現する
    感情と、前記所定の感情の感情パラメータとの一致性を
    判定する判定手段とをさらに備え、 前記副詞変更手段は、前記対象データにおける副詞が修
    飾する単語が表現する感情と、前記所定の感情の感情パ
    ラメータとの一致性が認められる場合に、前記副詞を変
    更することを特徴とする請求項1に記載の自然言語処理
    装置。
  16. 【請求項16】 前記感情パラメータ記憶手段は、ロボ
    ットの感情の程度を表す感情パラメータを記憶すること
    を特徴とする請求項15に記載の自然言語処理装置。
  17. 【請求項17】 前記対象データには、前記副詞変更手
    段における処理の対象とする副詞を指示するタグが含ま
    れており、 前記副詞検出手段は、前記タグに基づいて、副詞を検出
    することを特徴とする請求項1に記載の自然言語処理装
    置。
  18. 【請求項18】 前記対象データは、テキストデータ、
    または少なくとも音韻と韻律を規定する記号からなる音
    声記号であることを特徴とする請求項1に記載の自然言
    語処理装置。
  19. 【請求項19】 自然言語処理の対象とする対象データ
    を構成する単語から、副詞を検出する副詞検出ステップ
    と、 前記対象データにおける副詞の、少なくとも音韻を、所
    定のルールにしたがって変更する副詞変更ステップとを
    備えることを特徴とする自然言語処理方法。
  20. 【請求項20】 コンピュータに、自然言語処理を行わ
    せるプログラムであって、 自然言語処理の対象とする対象データを構成する単語か
    ら、副詞を検出する副詞検出ステップと、 前記対象データにおける副詞の、少なくとも音韻を、所
    定のルールにしたがって変更する副詞変更ステップとを
    備えることを特徴とするプログラム。
  21. 【請求項21】 コンピュータに、自然言語処理を行わ
    せるプログラムが記録されている記録媒体であって、 自然言語処理の対象とする対象データを構成する単語か
    ら、副詞を検出する副詞検出ステップと、 前記対象データにおける副詞の、少なくとも音韻を、所
    定のルールにしたがって変更する副詞変更ステップとを
    備えるプログラムが記録されていることを特徴とする記
    録媒体。
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