JP2002311180A - 湿分分離器 - Google Patents

湿分分離器

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JP2002311180A
JP2002311180A JP2001119585A JP2001119585A JP2002311180A JP 2002311180 A JP2002311180 A JP 2002311180A JP 2001119585 A JP2001119585 A JP 2001119585A JP 2001119585 A JP2001119585 A JP 2001119585A JP 2002311180 A JP2002311180 A JP 2002311180A
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JP2001119585A
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Yoshiyuki Kondo
喜之 近藤
Yasuhiko Hirao
康彦 平尾
Tatsuo Ishiguro
達男 石黒
Hiroshi Hirano
廣 平野
Toshiyuki Mizutani
敏行 水谷
Tomoyuki Inoue
智之 井上
Kaoru Izumi
薫 泉
Junichiro Kodama
淳一郎 児玉
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液滴の補集効率を高め、湿分分離効率をより高
めること。 【解決手段】波板6が複数平行に組み合わされることに
よって流れ方向Fに向かって左右にジグザグの流路7が
波板6間に形成されるとともに、流路7に導入された蒸
気Sから、波板6の表面の一部に設けられた開口部19
を介して蒸気Sに含まれる液滴Mを捕集するポケット9
を備えた湿分分離器1において、流路7に導入された蒸
気Sが、流れ方向Fに向かって上下にジグザグ運動しな
がら進むように、流路7に、流れ方向Fに対して上向き
に配置された傾斜板20aと、流れ方向Fに対して下向
きに配置された傾斜板20bとを交互に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力発電
所等、発電所に適用される湿分分離器に係り、更に詳し
くは、蒸気発生側から供給される湿り蒸気から湿分を分
離して、タービン側に供給するための湿分分離器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所等の発電所で用いら
れている湿分分離器は一般に、蒸気発生側から供給され
る湿り蒸気から液滴を除去することによって湿分を分離
し、タービン側に乾いた蒸気を供給するのに用いられて
いる。これによってタービンの回転効率を上げ、発電の
効率が向上される。
【0003】この蒸気発生側とは、沸騰水型原子炉(Bo
iling Water Reactor。以下「BWR」と称する)を適
用する原子力発電所の場合には、原子炉に相当する。B
WRでは、炉心内で冷却水が蒸気となり、この蒸気が湿
分分離器によって液滴が除去された後に、タービンに供
給される。一方、加圧水型原子炉(Pressurized Water
Reactor。以下、「PWR」と称する)を適用する原子
力発電所の場合、この蒸気発生側とは、蒸気発生器に相
当する。PWRでは、炉心が加圧されており、炉心では
冷却水は蒸気とはならないが、蒸気発生器において、こ
の冷却水が熱源として用いられ2次ループ内を流れる水
から蒸気が生成される。火力発電所では、ボイラーに相
当する。火力発電所では、ボイラーによって加熱された
冷却水が蒸気となり、この蒸気が湿分分離器によって液
滴が除去された後に、タービンに供給される。
【0004】この種の従来から用いられている湿分分離
器30の全体構成を示す斜視図を図10に示す。
【0005】フードプレート2の下部側から供給された
湿り蒸気S(液滴Mを含む)は、多孔板4の表面に設け
られた孔5から、図中矢印に示す方向に従って、炭素鋼
等によって製造されている波板6によって形成された流
路を通過して、反対側から流出する。
【0006】図11は、このような波板6によって形成
される流路7の断面形状の一部を示す詳細図である。
【0007】波板6によって構成されるジグザグ形状の
流路7には、孔5を介して流路入口8から液滴を含んだ
湿り蒸気Sが供給され、この蒸気Sは流路7に沿って流
れる。
【0008】また、流路7には、ポケット9が備えられ
ている。そして、図12に示すメカニズムにしたがって
蒸気Sに含まれる液滴Mがポケット9に補集される。す
なわち、ジグザグ形状の流路7に沿って流れている蒸気
Sのうち、比重の重い液滴Mは、波板6の壁面10に衝
突し、液膜12となって壁面10に付着する。
【0009】壁面10に付着した液膜12は、蒸気Sの
流れに沿って蒸気Sの流れ方向に移動するが、ポケット
9の曲面によって戻されることによって渦13が形成さ
れ、このポケット9の曲面近傍で旋回する。このように
して液滴Mがポケット9に補集されることによって湿分
が分離された蒸気Sが、流路出口14を介して流路7か
ら流出し、タービン側に供給される。
【0010】なお、ポケット9に補集された液膜12
は、自重によって図10に示すドレンとい16まで落下
し、更にドレン管17を介して湿分分離器30の外部へ
ドレンされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の湿分分離器では、以下のような問題がある。
【0012】湿分分離器は、蒸気発生側31である原子
炉(BWR)、蒸気発生器(PWR)、あるいはボイラ
ー(火力発電所)の上部側に配置される。したがって、
流路入口8から流入した湿り蒸気Sは、波板6の高さ方
向に対して垂直方向(すなわち、水平方向)に流れるの
ではなく、図9に示すように、斜め上向きに流れる場合
が多い。
【0013】このため、湿り蒸気Sに含まれる液滴Mの
中には、この上昇流に同伴されて、そのまま流路出口1
4から流出してしまうことものもあり、高い湿分分離効
率を実現することができないという問題がある。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、液滴の補集効率を高め、もって、湿分分離
効率をより高めることが可能な湿分分離器を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0016】すなわち、請求項1の発明では、波板平板
が複数平行に組み合わされることによって流れ方向に向
かって左右にジグザグの蒸気流路が波板平板間に形成さ
れるとともに、蒸気流路に導入された蒸気から、波板平
板の表面の一部に設けられた開口部を介して蒸気に含ま
れる液滴を捕集する捕集部を備えた湿分分離器におい
て、蒸気流路に導入された蒸気が、流れ方向に向かって
上下にジグザグ運動しながら進むように、蒸気流路に、
流れ方向に対して上向きに配置された傾斜板と、流れ方
向に対して下向きに配置された傾斜板とを交互に備え
る。
【0017】請求項2の発明では、請求項1の発明の湿
分分離器において、傾斜板を、流れ方向に直交する方向
に沿って所定間隔で複数設けることによって、蒸気流路
を複数備える。
【0018】請求項3の発明では、請求項2の発明の湿
分分離器において、流れ方向の上流側では、流れ方向の
下流側よりも、所定間隔を大きくする。
【0019】請求項4の発明では、請求項1乃至3のう
ちいずれか1項の発明の湿分分離器において、波板平
板、捕集部、および傾斜板のうちの少なくともいずれか
に、光や放射線の照射により親水性を備えるようになる
光触媒物質が含まれた物質を備え、光触媒物質が含まれ
た物質が備えられた箇所に、光または放射線を照射する
照射手段を備える。
【0020】請求項5の発明では、請求項1乃至3のう
ちいずれか1項の発明の湿分分離器において、波板平
板、捕集部、および傾斜板のうちの少なくともいずれか
の表面を、粗面化処理する。
【0021】請求項6の発明では、請求項1乃至3のう
ちいずれか1項の発明の湿分分離器において、湿分分離
器本体の周囲にコイルを巻き、コイルに電流を流すこと
によって磁界を発生させ、発生させた磁界によって湿分
分離器本体を帯電させる帯電手段を備える。
【0022】請求項7の発明では、請求項1乃至3のう
ちいずれか1項の発明の湿分分離器において、波板平
板、捕集部、および傾斜板のうちの少なくともいずれか
の表面に、焼結金属板を備える。
【0023】請求項8の発明では、請求項1乃至3のう
ちいずれか1項の発明の湿分分離器において、波板平
板、捕集部、および傾斜板のうちの少なくともいずれか
に、光や放射線の照射により親水性を備えるようになる
光触媒物質を含まれた物質を備え、光触媒物質が含まれ
た物質が備えられた箇所に、光または放射線を照射する
照射処理と、波板平板、捕集部、および傾斜板のうちの
少なくともいずれかの表面の粗面化処理と、湿分分離器
本体の周囲にコイルを巻き、コイルに電流を流すことに
よって磁界を発生させ、発生させた磁界によって湿分分
離器本体を帯電させる帯電処理と、波板平板、捕集部、
および傾斜板のうちの少なくともいずれかの表面に、焼
結金属板を備える焼結金属具備処理とのうちの少なくと
も2つの処理を施す。
【0024】請求項9の発明では、請求項4または請求
項8の発明の湿分分離器において、光触媒物質が、酸化
スズ(SnO2)、酸化タングステン(WO3)、酸化
鉄(Fe2O3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニオブ
(Nb2O5)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ス
トロンチウム(SrTiO3)、セレン化カドミウム
(CdSe)、タンタル酸カリウム(KTaO3)、硫
化カドミウム(CdS)、ケイ素(Si)、酸化ジルコ
ニウム(ZrO2)、ガリウムリン(GaP)から選ば
れた1種または2種以上の化合物からなる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施の形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0026】なお、以下の各実施の形態の説明に用いる
図中の符号は、図9から図13と同一部分については同
一符号を付して示すことにする。
【0027】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態を図1から図4を用いて説明する。
【0028】図1は第1の実施の形態に係る湿分分離器
の一流路を示す斜視図、図2は同平面図の一例、図3は
波板上に付着した液滴が液膜になる状態を示す模式図で
ある。
【0029】図1および図2に示すように、本実施の形
態に係る湿分分離器1は、図11に示す従来技術による
湿分分離器30と同様に、少なくとも一部分を曲折した
波板6によって、蒸気Sの流れ方向Fに沿って左右にジ
グザグ形状に構成した流路7を備えている。図1および
図2では、一例として代表的に1つの流路7を示してい
るが、実際には、図10に示すように、波板6を複数枚
平行に備えて構成されてなる複数の流路7からなる。
【0030】そして、この波板6の非曲折部には、蒸気
Sに含まれる液滴Mをポケット9に導く開口部19を備
えている。ポケット9は、図1および図2に示すよう
に、流路7の外側に、流路7に沿って備えている。
【0031】更に、流路7内における各非曲折部には、
流れ方向Fに沿って上向きに備えられた傾斜板20a
と、流れ方向Fに沿って下向きに備えられた傾斜板20
bとを交互に配置している。また、これら傾斜板20
a,20bは、同一の非曲折部において、高さ方向Hに
沿って一定のピッチhで配置している。
【0032】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る湿分分離器1の作用について説明する。
【0033】すなわち、本実施の形態に係る湿分分離器
1は、波板6によって、流れ方向Fに沿って左右にジグ
ザグな流路7が形成されている。流路7内を流通する蒸
気Sのうちの液滴Mは、蒸気Sよりも重いことから、流
路7の左右方向のジグザグ形状によって与えられる慣性
力によって、図2に示すように、波板6の表面に衝突し
付着する。いったん波板6の表面に液滴Mが付着する
と、図3に示すように、この液滴Mは、流路7に沿った
蒸気Sの流れによって、波板6の表面に付着したまま液
膜12となる。液膜12は、波板6の表面との接触面積
が大きいので、より効率よく波板6の表面に付着し、再
飛散しにくくなる。
【0034】このようにして波板6の表面に付着した液
膜12は、更に蒸気Sの流れによって、波板6の表面
を、流路7に沿って押し流され、ポケット9内に移動す
るか、あるいは、波板6の表面に沿って自重によって図
10に示すドレンとい16まで落下し、更にドレン管1
7を介して湿分分離器の外部へ除去される。
【0035】ポケット9内に液膜12がいったん移動し
てしまうと、ポケット9の幾何学形状によって、流路7
に沿って流れる蒸気Sによって撹乱されにくくなるので
液膜12は極めて再飛散しにくくなる。そして、ポケッ
ト9内に移動した液膜12もまた同様に、ポケット9の
表面に沿って自重によってドレンとい16まで落下し、
更にドレン管17を介して湿分分離器1の外部へ除去さ
れる。
【0036】一方、本実施の形態に係る湿分分離器1
は、傾斜板20aと傾斜板20bによって、高さ方向H
に対して上下方向にジグザグな流路7も形成される。流
路7内を流通する蒸気Sのうちの液滴Mは、蒸気Sより
も重いことから、流路7の上下方向のジグザグ形状によ
って与えられる慣性力によって、図1に示すように、傾
斜板20aの上面、あるいは傾斜板20bの下面に衝突
して付着する。傾斜板20aの上面、あるいは傾斜板2
0bの下面に液滴Mが付着すると、図3で説明したもの
と同様にして、この液滴Mは、流路7に沿った蒸気Sの
流れによって、傾斜板20aの上面、あるいは傾斜板2
0bの下面に付着したまま液膜12となる。液膜12
は、傾斜板20aの上面、および傾斜板20bの下面と
の接触面積が大きいので、より効率よく傾斜板20aの
上面、および傾斜板20bの下面に付着し、再飛散しに
くくなる。
【0037】傾斜板20aの上面に付着した液膜12
は、傾斜板20aの傾斜によって、傾斜板20aの上面
を、流れ方向Fに対して逆方向に流れ落ちるか、あるい
は、蒸気Sの流れによって、傾斜板20aの上面を登っ
て行く。このようにして傾斜板20aの上面から移動し
た液膜12は、その一部がポケット9内に移動するか、
あるいは、波板6の表面に移動し、いずれの場合も、最
終的には、自重によって図9に示すドレンとい16まで
落下し、更にドレン管17を介して湿分分離器の外部へ
除去される。
【0038】一方、傾斜板20bの下面に付着した液膜
12aは、傾斜板20aの傾斜および蒸気Sの流れによ
って、傾斜板20bの下面に沿って流れ落ちて行く。こ
のようにして傾斜板20bの下面から移動した液膜12
は、その一部がポケット9内に移動するか、あるいは、
波板6の表面に移動し、同様に、いずれの場合も、最終
的には、自重によって図10に示すドレンとい16まで
落下し、更にドレン管17を介して湿分分離器の外部へ
除去される。
【0039】更に、本実施の形態に係る湿分分離器1
は、このような傾斜板20aおよび傾斜板20bを、一
つの波板6についてそれぞれ多数設けることによって、
一つの波板6で多数の流路7を確保することができる。
更にまた、左右方向のジグザグ形状に加えて、上下方向
にもジグザグ形状の流路を形成することができるので、
波板6の幅に対して長い流路7を確保することができ
る。
【0040】以上説明した効果によって、より湿分分離
効率の高い湿分分離器を実現することが可能となる。
【0041】なお、図4は、本実施の形態の変形例を説
明するための図であって、傾斜板20a,20bの波板
6におけるピッチhを、流れ方向Fに沿って徐々に狭め
(h <h<h)、かつ傾斜角度θを徐々に上げて
(θ<θ<θ)配置した構成を示す正断面図であ
る。
【0042】波板6に配置する傾斜板20a,20bの
高さ方向Hにおけるピッチhは、必ずしも流れ方向Fに
沿って常に一定でなくても、また、傾斜板20a,20
bの傾斜角度θもまた、必ずしも流れ方向Fに沿って常
に一定でなくてもよい。流路7に導入された湿り蒸気S
に含まれている液滴Mは、流路7を流れている過程にお
いてポケット9に捕集されること等によって、徐々にそ
の割合が大きくなっていく。したがって、流路7の下流
側ほど液滴Mを捕集することが困難となる。図4に示す
構成によれば、流れ方向Fの下流側に行くにしたがっ
て、ピッチhを狭めて傾斜板20a,20bの数を増や
し、更に傾斜角度θを大きくすることによって、液滴M
に大きな慣性力を与え、蒸気Sに極く僅かに含まれてい
る液滴Mであっても効率的に除去することができる。
【0043】したがって、図4に示すように、傾斜板2
0a,20bのピッチh、および傾斜角度θを流れ方向
Fに沿って変化させた場合であっても良い。
【0044】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について図5を用いて説明する。
【0045】本実施の形態に係る湿分分離器は、第1の
実施の形態で説明した構成の湿分分離器1において、ポ
ケット9の表面、波板6の表面、傾斜板20の表面に以
下に示すような超親水処理を施したものである。すなわ
ち、湿分分離器1の幾何学的な構成については、第1の
実施の形態で説明した通りであるので、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0046】ポケット9、波板6、および傾斜板20に
はともに炭素鋼等を用いる。このように炭素鋼等を用い
たポケット9の表面、波板6の表面、および傾斜板20
の表面を、酸化スズ(SnO)、酸化タングステン
(WO)、酸化鉄(Fe )、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化ニオブ(Nb)、酸化チタン(TiO
)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、セレ
ン化カドミウム(CdSe)、タンタル酸カリウム(K
TaO)、硫化カドミウム(CdS)、ケイ素(S
i)、酸化ジルコニウム(ZrO)、ガリウムリン
(GaP)のうちのいずれかを少なくとも含む物質でコ
ーティングする。つまり、上記のうち、いずれか1つを
含む物質でコーティングしても良いし、また、適宜2つ
以上を混合したものを含む物質でコーティングしても良
い。
【0047】更に、図5に示すように、湿分分離器1の
上部側から、または流路7の上流側(流路入口8)か
ら、コーティングされた物質に対して光エネルギーを与
えるために、光源21を配置する。この光源21は、紫
外線または可視光を発する。流路入口8から流路7に導
入される蒸気Sに含まれる液滴Mは、流路7の上流側が
多い。このため、光源21を上部側に備えられないとき
には、流路入口8側である上流側を照らすように設置す
るのが効果的である。
【0048】酸化スズ(SnO)、酸化タングステン
(WO)、酸化鉄(Fe)、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化ニオブ(Nb)、酸化チタン(TiO
)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、セレ
ン化カドミウム(CdSe)、タンタル酸カリウム(K
TaO)、硫化カドミウム(CdS)、ケイ素(S
i)、酸化ジルコニウム(ZrO)、ガリウムリン
(GaP)は、超親水性光触媒物質と呼ばれており、紫
外線や可視光などの光が照射されると、親水性が高くな
り、かつ、セルフクリーニング効果が高まることが知ら
れている(日本実業出版社「光触媒のしくみ」藤嶋昭、
橋本和仁、渡部俊也著)。このセルフクリーニング効果
とは、光触媒の酸化作用によって油や有機物などを分化
し、これらの付着を防止することである。
【0049】すなわち、ポケット9の表面、波板6の表
面、および傾斜板20の表面を上述したような超親水性
光触媒物質でコーティングし、更に、光源21から紫外
線や可視光などの光を照射することによって、波板6、
傾斜板20、およびポケット9の表面に、水分が容易に
吸着するように、かつ、油や有機物といった非極性物質
が吸着しにくいようにしている。
【0050】なお、これら超親水性光触媒物質でコーテ
ィングした後に、さらにその表面を銅または銀の被膜で
覆ってもよい。超親水性光触媒物質を銅または銀の被膜
で覆うと、これら超親水性光触媒物質は、光に照射され
なくても高い親水性と、セルフクリーニング効果とを備
えることが知られている。したがって、超親水性光触媒
物質を銅または銀の被膜で覆った場合には、光源21を
不要としている。
【0051】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る湿分分離器の作用について説明する。
【0052】本実施の形態に係る湿分分離器1は、ポケ
ット9の表面、波板6の表面、傾斜板20の表面が高い
親水性を備えている。したがって、図1に示すように、
各流路入口8から流入した蒸気Sに含まれる液滴Mが、
波板6の表面、あるいは傾斜板20a,20bの表面に
衝突すると、液滴Mは、親水性の高い波板6の表面、あ
るいは傾斜板20a,20bの表面に容易に吸着する。
これらにいったん液滴Mが吸着すると、図3に示すよう
に、この液滴Mは、流路7に沿った蒸気Sの流れによっ
て、表面に吸着したまま液膜12となる。液膜12は、
波板6の表面、および傾斜板20a,20bの表面との
接触面積が大きいので、より効率よく吸着し、より再飛
散しにくくなる。
【0053】このようにして波板6の表面、あるいは傾
斜板20の表面に付着した液膜12は、第1の実施の形
態で説明したようにしてポケット9内に移動するか、あ
るいは、波板6の表面に沿って自重によって図10に示
すドレンとい16まで落下し、更にドレン管17を介し
て湿分分離器の外部へ除去される。
【0054】また、本実施の形態に係る湿分分離器は、
ポケット9の表面、波板6の表面、傾斜板20の表面が
高いセルフクリーニング効果を備えている。すなわち、
ポケット9の表面、波板6の表面、傾斜板20の表面に
は、油や有機物といった非極性物質が付着しにくい。し
たがって、流路入口8から流入された蒸気Sに、不純物
として油や有機物が含まれている場合であっても、これ
ら油や有機物は、湿分分離器1内に付着することなく最
終的にドレン管17を介して外部へ除去される。油や有
機物の付着は、腐食や劣化の原因となることから、本実
施の形態に係る湿分分離器1は、上述したようなセルフ
クリーニング効果によって、油や有機物の付着を阻止す
ることによって、耐用年数を延ばすことが可能となる。
【0055】なお、光触媒に必要なエネルギーは、紫外
線、可視光のみから取得されるものに限るものではな
く、ガンマ線でもよい。従って、本実施の形態に係る湿
分分離器1を、原子力発電所に適用する場合には、この
湿分分離器1を原子炉内に設置し、原子炉内のガンマ線
を光触媒に必要なエネルギーとして利用することも可能
である。
【0056】また、本実施の形態では、ポケット9の表
面、波板6の表面、傾斜板20の表面のいずれに対して
も超親水性処理し、必要に応じて更にその表面を銅また
は銀の被膜で覆う場合について説明したが、このような
処理は、ポケット9の表面、波板6の表面、傾斜板20
の表面のうちのいずれか一つに施しても良い。
【0057】上述したように、本実施の形態に係る湿分
分離器においては、上記のような作用により、第1の実
施の形態に係る湿分分離器よりもより湿分分離効率を高
めることが可能となると共に、油や有機物の付着を阻止
することによって耐用年数を延ばすことが可能となる。
【0058】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について図6および図7を用いて説明する。
【0059】なお、図6および図7では、図1から図3
と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0060】すなわち、本実施の形態に係る湿分分離器
は、図6に示すように、ポケット9、波板6、傾斜板2
0の表面を粗面化処理する。これは、サンドブラスト加
工や、ロレット加工など一般によく用いられている方法
によって行い、例えば約100μmの高低差を有する凸
部22および凹部23をランダムに形成する。このよう
な構成とすることによって、凹部23に液滴Mを捕捉し
やすいようにしている。
【0061】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る湿分分離器の作用について説明する。
【0062】本実施の形態に係る湿分分離器は、ポケッ
ト9を形成する部材、波板6、傾斜板20の表面が粗く
加工され、100μm程度の高低差を有する凸部22お
よび凹部23がランダムに形成されている。図1および
図2に示すように、流路入口8から流入した蒸気Sに含
まれる液滴Mが、波板6の表面、あるいは傾斜板20の
表面に衝突すると、液滴Mは、波板6の表面、あるいは
傾斜板20の表面に形成された凹部23に捕捉される。
そして、いったん凹部23に液滴Mが捕捉されると、図
3に示すように、この液滴Mは、流路7に沿った蒸気S
の流れによって、凹部23に捕捉されたまま液膜12と
なる。液膜12となると、再飛散しにくくなる。
【0063】このようにして凹部23に捕捉された液膜
12は、図7に示すように、ポケット9内に移動する
か、あるいは、表面に沿って自重によってドレンとい1
6まで落下し、更にドレン管17を介して湿分分離器の
外部へ除去される。
【0064】ポケット9内に液膜12がいったん移動し
てしまうと、ポケット9の幾何学的効果によって、流路
7に沿って流れる蒸気Sによって撹乱されにくくなるこ
とも相俟って、液膜12は極めて再飛散しにくくなる。
そして、ポケット9内に移動した液膜12もまた、表面
に沿って自重によってドレンとい16まで落下し、更に
ドレン管17を介して湿分分離器の外部へ除去される。
【0065】上述したように、本実施の形態に係る湿分
分離器においては、上記のような作用により、ポケット
9の表面、波板6の表面、傾斜板20の表面に設けられ
た凹部23に液滴Mが効率よく捕捉される。そして、い
ったん液滴Mが捕捉されると、その液滴Mが液膜12と
なり、更に効率よく吸着された状態で、最終的にドレン
されるか、ポケット9に移動される。ポケット9に移動
した液膜12もまた最終的にドレンされる。以上によ
り、湿分分離効率の高い湿分分離器を実現することが可
能となる。
【0066】また、本実施の形態で説明したような粗面
化処理に加えて、更に、第2の実施の形態で説明したよ
うな超親水性処理を施すようにしてもよい。これによっ
て、凹部23における液滴Mの捕捉効率が更に高められ
るのみならず、凸部22における液滴Mの吸着効果も高
められるので、第2の実施の形態で得られる作用効果
に、本実施の形態で得られる作用効果を加えた作用効果
を奏することも可能となる。
【0067】なお、本実施の形態では、ポケット9を形
成する部材、波板6、傾斜板20の表面のいずれに対し
てもその粗面化処理を行う場合について説明したが、こ
のような処理は、上記のうちいずれか1つに施しても良
い。
【0068】(第4の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について図8を用いて説明する。
【0069】なお、図8では、図1から図3と同一部分
には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異な
る部分についてのみ述べる。
【0070】すなわち、本実施の形態に係る湿分分離器
は、図8に示すように、周囲にコイル25を巻き、この
コイル25に電流を流すことによって、湿分分離器自体
に磁場をかけ、帯電させる。
【0071】水分子は、極性の強い物質であるので、こ
のように、湿分分離器自体を帯電させることによって、
流路入口8から流入した蒸気Sに含まれる液滴Mが、波
板6、傾斜板20、あるいはポケット9に吸着するよう
にしている。
【0072】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る湿分分離器の作用について説明する。
【0073】本実施の形態に係る湿分分離器は、その周
囲に巻かれたコイル25に電流が通されることによって
帯電する。水分子は、極性の強い物質であるので、液滴
は磁場によって減速し、また帯電した部位には容易に吸
着する。すなわち、図2に示すように、流路入口8から
流入した蒸気Sに含まれる液滴Mが、波板6の表面や、
傾斜板20の表面に衝突すると、液滴Mは、帯電されて
いる波板6や、傾斜板20に容易に吸着する。そして、
いったん液滴Mが吸着すると、図3に示すように、この
液滴Mは、流路7に沿った蒸気Sの流れによって、凹部
23に吸着されたまま液膜12となり、再飛散しにくく
なる。
【0074】このようにして吸着された液膜12は、更
に蒸気Sの流れによって、ポケット9内に移動するか、
あるいは、自重によってドレンとい16まで落下し、更
にドレン管17を介して湿分分離器の外部へ除去され
る。
【0075】ポケット9内に液膜12がいったん移動し
てしまうと、流路7に沿って流れる蒸気Sによって撹乱
されにくくなるポケット9の幾何学的効果も相俟って、
液膜12は極めて再飛散しにくくなる。そして、このよ
うにポケット9内に移動した液膜12もまた、ポケット
9の表面に吸着されたまま、自重によってドレンとい1
6まで落下し、更にドレン管17を介して湿分分離器の
外部へ除去される。
【0076】上述したように、本実施の形態に係る湿分
分離器においては、上記のような作用により、波板6の
表面、および傾斜板20の表面に液滴Mが効率よく吸着
される。そして、いったん液滴Mが吸着されると、その
液滴Mが液膜12となり、効率よくドレンされるか、ポ
ケット9に移動される。ポケット9に移動した液膜12
もまた効率的にポケット9の表面に吸着され最終的に効
率よくドレンされる。以上により、湿分分離効率の高い
湿分分離器を実現することが可能となる。
【0077】なお、本実施の形態で説明するように湿分
分離器自体を帯電させるとともに、第2の実施の形態で
説明した構成、および第3の実施の形態で説明した構成
を適宜組み合わせて実施してもよい。すなわち、波板6
の表面、傾斜板20の表面、ポケット9を形成する部材
の表面を超親水性加工した湿分分離器を帯電させても、
あるいは、波板6の表面、傾斜板20の表面、ポケット
9を形成する部材の表面を粗面化処理した湿分分離器を
帯電させても、更には、波板6の表面、傾斜板20の表
面、ポケット9を形成する部材の表面を超親水性加工
し、更にその表面を粗面化処理した湿分分離器を帯電さ
せてもよい。
【0078】このような場合、それぞれの作用効果を組
み合わせた作用効果を奏することができる。
【0079】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態について図9を用いて説明する。
【0080】なお、図9は、図1から図3と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる
部分についてのみ述べる。
【0081】すなわち、本実施の形態に係る湿分分離器
は、図9に示すように、波板6の表面に、焼結金属から
なる焼結金属板27を着設する。この焼結金属板27は
厚みが数mm程度のものであって、例えば、スポット溶
接によって波板6の表面に着設する。焼結金属は、多孔
質構造であるので、液滴Mを孔内に容易に捕捉する。
【0082】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る湿分分離器の作用について説明する。
【0083】本実施の形態に係る湿分分離器は、波板6
の表面に多孔質構造の焼結金属板27が着設されてい
る。図9に示すように、流路入口8から流入した蒸気S
に含まれる液滴Mが、波板6に衝突すると、液滴Mは、
波板6に着設された焼結金属板27によって捕捉され
る。そして、いったん焼結金属板27によって液滴Mが
捕捉されると、図3に示すように、この液滴Mは、流路
7に沿った蒸気Sの流れによって、液膜12となり、焼
結金属板27内を自重によってドレンとい16まで落下
し、更にドレン管17を介して湿分分離器の外部へ除去
される。
【0084】焼結金属板27によって捕捉されない液滴
Mの一部は、ポケット9に捕集され、最終的には、自重
によってドレンとい16まで落下し、更にドレン管17
を介して湿分分離器の外部へ除去される。
【0085】上述したように、本実施の形態に係る湿分
分離器においては、上記のような作用により、焼結金属
によって液滴Mが効率よく捕捉される。そして、いった
ん液滴Mが捕捉されると、その液滴Mが液膜12とな
り、ドレンされるか、ポケット9に移動される。ポケッ
ト9に移動した液膜12もまた最終的にドレンされる。
以上により、湿分分離効率の高い湿分分離器を実現する
ことが可能となる。
【0086】なお、このような焼結金属板27は、波板
6の表面のみならず、傾斜板20の表面、あるいはポケ
ット9に着設してもよい。このような構成とした場合、
湿分分離効率は更に高められる。
【0087】更に、第2の実施の形態で説明したような
超親水性処理を施したり、あるいは、第3の実施の形態
で説明したような粗面化処理を施したり、あるいはこれ
らを適宜組み合わせることによって、液滴Mの捕捉効率
を更に高めるようにしてもよい。もちろん、第4の実施
の形態で説明したように、湿分分離器自体を帯電させた
上で本実施の形態を施すようにしてもよい。
【0088】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液滴の補集効率を高めることができ、湿分分離効率をよ
り高めることが可能な湿分分離器を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る湿分分離器の一流路を
示す斜視図
【図2】第1の実施の形態に係る湿分分離器の一流路を
示す平面図
【図3】付着した液滴が液膜になる状態を示す模式図
【図4】第1の実施の形態の変形例を説明するための正
断面図
【図5】第2の実施の形態に係る湿分分離器の一流路を
示す斜視図
【図6】波板または傾斜板の表面の一例を示す詳細断面
【図7】波板または傾斜板の表面の一例を示す詳細正面
【図8】周囲にコイルが巻かれた第4の実施の形態に係
る湿分分離器を示す模式図
【図9】第5の実施の形態に係る湿分分離器の一流路を
示す平面図
【図10】従来から用いられている湿分分離器の全体構
成を示す斜視図
【図11】従来から用いられている湿分分離器の流路の
一断面形状を示す平面図
【図12】従来から用いられている湿分分離器において
蒸気と液滴の流れを説明するための模式図
【符号の説明】
S…蒸気 M…液滴 F…流れ方向 H…高さ方向 1,30…湿分分離器 2…フードプレート 4…多孔板 5…孔 6…波板 7…流路 8…流路入口 9…ポケット 10…壁面 12…液膜 13…渦 14…流路出口 16…ドレンとい 17…ドレン管 19…開口部 20…傾斜板 21…光源 22…凸部 23…凹部 25…コイル 27…焼結金属板 31…蒸気発生側
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/36 B03C 3/36 Z 3/45 3/45 Z 3/53 3/53 3/60 3/60 F22B 37/30 F22B 37/30 Z (72)発明者 石黒 達男 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 平野 廣 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 水谷 敏行 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 井上 智之 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 泉 薫 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 児玉 淳一郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4D031 AB02 AB08 AB24 BA07 DA04 EA01 4D054 AA09 BA17 BC05 BC25 EA16 EA26 4G069 AA03 BA04A BA05A BA18 BA48A BB01A BB02A BB04A BB06A BB09A BB13A BC03A BC12A BC17A BC22A BC35A BC36A BC50A BC55A BC56A BC60A BC66A BD05A BD09A CD10 EA11 EB02 EB05 ED02 EE07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波板平板が複数平行に組み合わされるこ
    とによって流れ方向に向かって左右にジグザグの蒸気流
    路が前記波板平板間に形成されるとともに、前記蒸気流
    路に導入された蒸気から、前記波板平板の表面の一部に
    設けられた開口部を介して前記蒸気に含まれる液滴を捕
    集する捕集部を備えた湿分分離器において、 前記蒸気流路に導入された前記蒸気が、前記流れ方向に
    向かって上下にジグザグ運動しながら進むように、前記
    蒸気流路に、前記流れ方向に対して上向きに配置された
    傾斜板と、前記流れ方向に対して下向きに配置された傾
    斜板とを交互に備えるようにしたことを特徴とする湿分
    分離器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の湿分分離器において、 前記傾斜板を、前記流れ方向に直交する方向に沿って所
    定間隔で複数設けることによって、前記蒸気流路を複数
    備えるようにしたことを特徴とする湿分分離器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の湿分分離器において、 前記流れ方向の上流側では、前記流れ方向の下流側より
    も、前記所定間隔を大きくしたことを特徴とする湿分分
    離器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の湿分分離器において、 前記波板平板、前記捕集部、および前記傾斜板のうちの
    少なくともいずれかに、光や放射線の照射により親水性
    を備えるようになる光触媒物質が含まれた物質を備え、
    前記光触媒物質が含まれた物質が備えられた箇所に、光
    または放射線を照射する照射手段を備えたことを特徴と
    する湿分分離器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の湿分分離器において、 前記波板平板、前記捕集部、および前記傾斜板のうちの
    少なくともいずれかの表面を、粗面化処理したことを特
    徴とする湿分分離器。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の湿分分離器において、 湿分分離器本体の周囲にコイルを巻き、前記コイルに電
    流を流すことによって磁界を発生させ、前記発生させた
    磁界によって前記湿分分離器本体を帯電させる帯電手段
    を備えたことを特徴とする湿分分離器。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の湿分分離器において、 前記波板平板、前記捕集部、および前記傾斜板のうちの
    少なくともいずれかの表面に、焼結金属板を備えたこと
    を特徴とする湿分分離器。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記
    載の湿分分離器において、 前記波板平板、前記捕集部、および前記傾斜板のうちの
    少なくともいずれかに、光や放射線の照射により親水性
    を備えるようになる光触媒物質を含まれた物質を備え、
    前記光触媒物質が含まれた物質が備えられた箇所に、光
    または放射線を照射する照射処理と、 前記波板平板、前記捕集部、および前記傾斜板のうちの
    少なくともいずれかの表面の粗面化処理と、 湿分分離器本体の周囲にコイルを巻き、前記コイルに電
    流を流すことによって磁界を発生させ、前記発生させた
    磁界によって前記湿分分離器本体を帯電させる帯電処理
    と、 前記波板平板、前記捕集部、および前記傾斜板のうちの
    少なくともいずれかの表面に、焼結金属板を備える焼結
    金属具備処理とのうちの少なくとも2つの処理を施すよ
    うにしたことを特徴とする湿分分離器。
  9. 【請求項9】 前記光触媒物質が、酸化スズ(SnO
    2)、酸化タングステン(WO3)、酸化鉄(Fe2O
    3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニオブ(Nb2O
    5)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウ
    ム(SrTiO3)、セレン化カドミウム(CdS
    e)、タンタル酸カリウム(KTaO3)、硫化カドミ
    ウム(CdS)、ケイ素(Si)、酸化ジルコニウム
    (ZrO2)、ガリウムリン(GaP)から選ばれた1
    種または2種以上の化合物からなることを特徴とする請
    求項4または請求項8に記載の湿分分離器。
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