JP2002309999A - 内燃機関のシリンダヘッド補修方法 - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド補修方法

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JP2002309999A JP2001113372A JP2001113372A JP2002309999A JP 2002309999 A JP2002309999 A JP 2002309999A JP 2001113372 A JP2001113372 A JP 2001113372A JP 2001113372 A JP2001113372 A JP 2001113372A JP 2002309999 A JP2002309999 A JP 2002309999A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッドの効果的な補修方法を提供
し、シリンダヘッドの耐久性を向上させる。 【解決手段】 シリンダヘッドCの弁箱挿入部1の上下
開口部4,5を治具及び耐熱マキシングテープ等6,7
で覆い、前記弁箱挿入部1にショットブラスト処理を施
し、さらに該ショットブラスト処理面に金属溶射処理を
施す、好ましくは、該前記ショットブラスト処理及び金
属溶射処理を前記弁箱挿入部1の前記上下開口部4,5
及び排気口部2から施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関、例え
ば、船舶用の内燃機関のシリンダヘッド補修方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】前記内燃機関のシリンダヘッドには、弁
箱挿入部及びその横方向に排気口部が形成されている。
内燃機関を長期間運転すると、前記シリンダヘッドの弁
箱挿入部及び弁箱が排気によって腐食させられ、最悪の
場合、腐食によって冷却水路との間に穴があき、冷却水
が漏れるなど、運転に支障が生じる場合があった。その
他、従来一定期間ごとに内燃機関の点検が行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記内燃機関の定期点
検において、前記シリンダヘッドの弁箱挿入部及び弁箱
に腐食及びその進行が発見された場合には、一般に交換
されるが、弁箱の交換は比較的容易であるが、シリンダ
ヘッドの交換は、手数を要するとともに、費用がかかる
という問題が残されていた。そこで、シリンダヘッドを
補修して使用することが考えられるが、従来、有効な補
修方法は提供されていなかった。
【0004】本発明は、前記事情に鑑み、シリンダヘッ
ドの効果的な補修方法を提供することを目的とし、さら
にシリンダヘッドの耐久性を向上させて経済的であるこ
とを特徴とする。なお、前記シリンダヘッドの腐食は、
前記弁箱挿入部に多く発生することが定期点検等で確認
されている。
【0005】
【問題を解決しようとする手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に示す本発明の内燃機関のシリンダヘッド
補修方法は、シリンダヘッドの弁箱挿入部の上下開口部
内周面を治具及び耐熱マキシングテープ等で覆い、前記
弁箱挿入部にショットブラスト処理を施し、さらに前記
ショットブラスト処理面に金属溶射処理を施すことを特
徴とする。
【0006】前記請求項1の本発明によれば、シリンダ
ヘッドの弁箱挿入部のうち、該弁箱がOリングを介して
気密的に取り付けられる上方開口部内周面及び前記弁箱
に挿通されたスライドロッド下端の開閉弁が近接する下
方開口部内周面に、前記ショットブラスト処理及び金属
溶射処理を施すことなく、弁箱挿入部の他の部分にショ
ットブラスト処理及び金属溶射処理を施すことができ
る。また、金属溶射処理を直に施すことなく、その前段
階として、ショットブラスト処理を施すため、金属溶射
の密着性が向上させられる。
【0007】請求項2に示す本発明のシリンダヘッドの
補修方法は、シリンダヘッドの弁箱挿入部の上下開口部
内周面を治具及び耐熱マキシングテープ等で覆い、前記
弁箱挿入部に、その上方開口部、下方開口部及び排気口
部からショットブラスト処理及び該ショットブラスト処
理面に金属溶射処理を施すことを特徴とする。
【0008】この請求項2に示す実施の一形態によれ
ば、前記ショットブラスト及び金属溶射を有効に行うこ
とができる。すなわち、前記ショットブラスト及び金属
溶射を三方向から行うことになり、弁箱挿入部にシット
ブラスト処理もれ及び金属溶射もれを防止できる。な
お、前記三方向からのショットブラスト処理及び金属溶
射処理は、好ましくは、前記三方向の各位置においても
それぞれショット粒放射方向及び金属溶射方向を変更す
る等して行なわれる。
【0009】請求項3に示す実施の一形態は、前記溶射
金属がニッケル、クロム、鉄及び珪素を含むことを特徴
とする。この請求項3に示す実施の一形態によれば、き
わめて緻密で、耐熱性、耐食性に富んだ合金皮膜を提供
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態を
図面に基づいて説明する。図1は、シリンダヘッドの縦
断面図、図2は、溶射皮膜のX線回析図、図3は、溶射
皮膜部の表面からの深さと硬さの関係を示す線図であ
る。
【0011】図中、Cはシリンダヘッド、1は弁箱挿入
部であり、図示しないが、前記弁箱挿入部1には、下端
に開閉弁を有するスライドロッドが挿通された弁箱が小
間隙をあけて挿入及び固定される。図中、2は排気口
部、3はそれぞれ冷却水路である。
【0012】内燃機関を長期間運転すると、図1に斜線
Sで示す前記シリンダヘッドCの前記弁箱挿入部1に腐
食が発生し、さらに進行することが定期点検等で確認さ
れている。そこで、本発明は、前記腐食が発見された適
時に実施され、前記シリンダヘッドCの耐久性を向上さ
せることを特徴とする。
【0013】本発明では、まず、前記シリンダヘッドC
の前記弁箱挿入部1の上方開口部4及び下方下開口部5
のそれぞれ内周面4a及び5aが耐熱性を有する治具及
マキシングテープ等6,7によって覆われる。
【0014】つぎに、前記治具及びマキシングテープ等
6、7の部分を除く前記弁箱挿入部1の他の部分にショ
ットブラスト処理が施される。該ショットブラスト処理
は、ショット粒として鋼球を使用して、前記シリンダヘ
ッドCの前記弁箱挿入部1の前記上方開口部4、前記下
方開口部5及び前記排気口部2の三方向から順次放射す
る等して行われ、さらに前記三方向の位置においても、
それぞれショット粒放射方向を変更して均等に行われ
た。
【0015】つぎに、前記ショットブラスト処理面に、
金属溶射処理が施される。該金属溶射処理は、プロパン
と酸素の混合燃焼ガスフレームに、ニッケル17%、ク
ロム4%、鉄4%、珪素3.5%、その他の金属を少量
含む溶射金属粉末が混合され、該溶射金属粉末が約27
60℃の前記プロパンと酸素の混合燃焼ガスフレームに
よって均一加熱溶融され、ガスフレーム速度1350m
/secに加速され、前記シリンダヘッドCの前記弁箱
挿入部1の各部に激突させて行われた。
【0016】前記金属溶射処理は、前記ショットブラス
トと同様に、前記シリンダヘッドCの前記弁箱挿入部1
の前記上方開口部4、前記下方開口部5及び前記排気口
部2の三方向から順次行われ、さらに前記三方向の位置
においても、それぞれガスフレームの方向を変更して均
等に行われた。なお、作業中のシリンダヘッドCの温度
は、80℃以下であった。
【0017】前記金属溶射によって形成された溶射皮膜
を、前記弁箱挿入部の中央部と端部において観察した。
その結果、前記溶射皮膜の厚さは、顕微鏡写真により確
認され、平均0.1mm前後であり、溶射皮膜の成分
は、図2のX線回析図に示されるように、主成分がニッ
ケル、副成分がクロム及び微量成分として鉄が確認され
た。
【0018】さらに各成分が均等に分布しており、緻密
で強密着され密着状態も良好であることが確認された。
前記本発明の補修方法の実施により、いわゆる、ニッケ
ルークロム鋼皮膜が形成され前記シリンダヘッドの弁箱
挿入部の耐熱耐食性が向上させられる。
【0019】図3には、溶射皮膜の表面からの硬さ測定
結果が示されている。溶射皮膜の硬さは、前記弁箱挿入
部の中央部及び端部のいずれもHv510前後であり、
シリンダヘッドCの母材はHv180程度であった。
【0020】
【発明の効果】本発明の内燃機関のシリンダヘッド補修
方法によれば、シリンダヘッドの腐食及びその進行を防
止して、該シリンダヘッドの耐久性を向上させることが
でき、経済的である効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッドの縦断面図である。
【図2】溶射皮膜のX線回析図である。
【図3】溶射皮膜部の表面からの深さと硬さの関係を示
す線図である。
【符号の説明】
1 弁箱挿入部 2 排気口部 4 上方開口部 4a (上方開口部の)内周面 5 下方開口部 5a (下方開口部の)内周面 6 治具及び耐熱マキシングテープ等 7 治具及び耐熱マキシングテープ等 C シリンダヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 4/02 C23C 4/02 4/08 4/08 Fターム(参考) 3G024 AA13 CA01 FA01 FA09 GA19 HA05 4K031 AA02 AA08 AB08 BA06 CB22 EA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドの弁箱挿入部の上下開口
    部内周面を治具及び耐熱マキシングテープ等で覆い、前
    記弁箱挿入部にショットブラスト処理を施し、さらに前
    記ショットブラスト処理面に金属溶射処理を施すことを
    特徴とする内燃機関のシリンダヘッド補修方法。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドの弁箱挿入部の上下開口
    部内周面を治具及び耐熱マキシングテープ等で覆い、前
    記弁箱挿入部に、その上方開口部、下方開口部及び排気
    口部からショットブラスト処理及び該ショットブラスト
    処理面に金属溶射処理を施すことを特徴とする内燃機関
    のシリンダーへッド補修方法。
  3. 【請求項3】 溶射金属成分がニッケル、クロム、鉄お
    よび珪素を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の内燃機関のシリンダヘッド補修方法。
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