JP2002309613A - アースオーガ掘削機 - Google Patents
アースオーガ掘削機Info
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- JP2002309613A JP2002309613A JP2001116488A JP2001116488A JP2002309613A JP 2002309613 A JP2002309613 A JP 2002309613A JP 2001116488 A JP2001116488 A JP 2001116488A JP 2001116488 A JP2001116488 A JP 2001116488A JP 2002309613 A JP2002309613 A JP 2002309613A
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- auger shaft
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- shafts
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 オーガ軸全体の捩れ現象を修正しながら掘削
することができるアースオーガ掘削機を提供する。 【解決手段】 三本のオーガ軸14a,14b,14c
を所定間隔に連結するためオーガ軸に環装した下部連結
装置17と、中央のオーガ軸を上下動させるためのオー
ガ軸可動装置50と、オーガ軸の曲がりを検出するため
のセンサと、中央のオーガ軸に設けた第一、第二の駆動
側クラッチ部材22b,32bと、下部連結装置の中央
上下に各別に設けた第一、第二の被動側クラッチ部材2
5b,35bと、両側のオーガ軸の上下に設けた第一、
第二の駆動側摺動部材21b,23b,31b,33b
と、下部連結装置の左右両側の上下に設けた第一、第二
の被動側摺動部材24b,26b,34b,36bと、
第一、第二の被動側クラッチ部材を介して各別に下部連
結装置に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変換
手段とを備える。
することができるアースオーガ掘削機を提供する。 【解決手段】 三本のオーガ軸14a,14b,14c
を所定間隔に連結するためオーガ軸に環装した下部連結
装置17と、中央のオーガ軸を上下動させるためのオー
ガ軸可動装置50と、オーガ軸の曲がりを検出するため
のセンサと、中央のオーガ軸に設けた第一、第二の駆動
側クラッチ部材22b,32bと、下部連結装置の中央
上下に各別に設けた第一、第二の被動側クラッチ部材2
5b,35bと、両側のオーガ軸の上下に設けた第一、
第二の駆動側摺動部材21b,23b,31b,33b
と、下部連結装置の左右両側の上下に設けた第一、第二
の被動側摺動部材24b,26b,34b,36bと、
第一、第二の被動側クラッチ部材を介して各別に下部連
結装置に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変換
手段とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤をオーガで掘
削しながらセメントミルクを注入して地中連続壁を構築
するためのアースオーガ掘削機に関し、さらに詳細に
は、掘削途中におけるオーガ軸の曲がりや捩れを修正可
能なアースオーガ掘削機に関する。
削しながらセメントミルクを注入して地中連続壁を構築
するためのアースオーガ掘削機に関し、さらに詳細に
は、掘削途中におけるオーガ軸の曲がりや捩れを修正可
能なアースオーガ掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】連続地中壁を構築するための装置とし
て、三連式のオーガ軸を備えるアースオーガ掘削機が知
られている。この従来のアースオーガ掘削機では、三本
のオーガ軸が連結装置により所定間隔に連結され、直立
したリーダーに沿って三本のオーガ軸が昇降可能に設け
られ、両端のオーガ軸は同じ方向に回転し、中央のオー
ガ軸は逆方向に回転するように構成されている。そし
て、この掘削機のオーガ軸により地盤を削孔しながらセ
メントミルクと現地土砂とを混合し、ここにH形鋼を建
て込んで垂直な地中連続壁を構築しようとするものであ
る。
て、三連式のオーガ軸を備えるアースオーガ掘削機が知
られている。この従来のアースオーガ掘削機では、三本
のオーガ軸が連結装置により所定間隔に連結され、直立
したリーダーに沿って三本のオーガ軸が昇降可能に設け
られ、両端のオーガ軸は同じ方向に回転し、中央のオー
ガ軸は逆方向に回転するように構成されている。そし
て、この掘削機のオーガ軸により地盤を削孔しながらセ
メントミルクと現地土砂とを混合し、ここにH形鋼を建
て込んで垂直な地中連続壁を構築しようとするものであ
る。
【0003】かかる従来のアースオーガ掘削機は、上述
のように、中央のオーガ軸を両端のオーガ軸の逆方向に
回転させるものであるため、オーガ軸全体が、両端のオ
ーガ軸の回転方向と同じ方向に捩れる傾向があり、連続
地中壁が大深度になるほど捩れは大きくなる。また、こ
の捩れ現象は、土中の転石や玉石などの障害物にオーガ
軸先端のスクリュウが接触した場合にも発生し、削孔が
次第に傾いて位置ずれを起こし、壁体は不揃いになる。
のように、中央のオーガ軸を両端のオーガ軸の逆方向に
回転させるものであるため、オーガ軸全体が、両端のオ
ーガ軸の回転方向と同じ方向に捩れる傾向があり、連続
地中壁が大深度になるほど捩れは大きくなる。また、こ
の捩れ現象は、土中の転石や玉石などの障害物にオーガ
軸先端のスクリュウが接触した場合にも発生し、削孔が
次第に傾いて位置ずれを起こし、壁体は不揃いになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、上記従来
技術の問題点を解決せんとしたものであり、その課題
は、オーガ軸全体の捩れ現象を修正しながら掘削するこ
とができるアースオーガ掘削機を提供することである。
技術の問題点を解決せんとしたものであり、その課題
は、オーガ軸全体の捩れ現象を修正しながら掘削するこ
とができるアースオーガ掘削機を提供することである。
【0005】本発明の別の課題は、簡単な機構からなる
手段により、掘削途中におけるオーガ軸全体の捩れを修
正することができるアースオーガ掘削機を提供すること
である。
手段により、掘削途中におけるオーガ軸全体の捩れを修
正することができるアースオーガ掘削機を提供すること
である。
【0006】また本発明の別の課題は、掘削途中におい
てオーガ軸の回転を止めることなくオーガ軸全体の捩れ
を計測してその捩れを修正することができて、良好な作
業効率が得られるアースオーガ掘削機を提供することで
ある。
てオーガ軸の回転を止めることなくオーガ軸全体の捩れ
を計測してその捩れを修正することができて、良好な作
業効率が得られるアースオーガ掘削機を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、三連式のオーガ軸を備えるアースオー
ガ掘削機であって、三本の前記オーガ軸を所定間隔に連
結するため前記オーガ軸の下端付近に環装した下部連結
装置と、前記オーガ軸の曲がりを検出するためのセンサ
と、前記下部連結装置の上方において摩擦面が下部連結
装置に対向するように中央のオーガ軸に設けた第一の駆
動側クラッチ部材と、前記下部連結装置の下方において
摩擦面が下部連結装置に対向するように中央のオーガ軸
に設けた第二の駆動側クラッチ部材と、前記第一、第二
の駆動側クラッチ部材にそれぞれ対向するように前記下
部連結装置の上下に各別に設けた第一、第二の被動側ク
ラッチ部材と、中央の前記オーガ軸を上下動させるため
の可動手段と、前記中央のオーガ軸を上方へ動かしたと
きに第一の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ
部材とが圧接し、前記中央のオーガ軸を下方へ動かした
ときに第二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッ
チ部材とが圧接するように反力を与える反力部材と、前
記第一、第二の被動側クラッチ部材を介して各別に下部
連結装置に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変
換手段とを備えることを特徴とするアースオーガ掘削機
が提供される。なお、本発明が適用されるアースオーガ
掘削機は、両側二本のオーガ軸が同じ方向に回転され、
中央一本のオーガ軸が逆方向に回転されるものである。
に、本発明では、三連式のオーガ軸を備えるアースオー
ガ掘削機であって、三本の前記オーガ軸を所定間隔に連
結するため前記オーガ軸の下端付近に環装した下部連結
装置と、前記オーガ軸の曲がりを検出するためのセンサ
と、前記下部連結装置の上方において摩擦面が下部連結
装置に対向するように中央のオーガ軸に設けた第一の駆
動側クラッチ部材と、前記下部連結装置の下方において
摩擦面が下部連結装置に対向するように中央のオーガ軸
に設けた第二の駆動側クラッチ部材と、前記第一、第二
の駆動側クラッチ部材にそれぞれ対向するように前記下
部連結装置の上下に各別に設けた第一、第二の被動側ク
ラッチ部材と、中央の前記オーガ軸を上下動させるため
の可動手段と、前記中央のオーガ軸を上方へ動かしたと
きに第一の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ
部材とが圧接し、前記中央のオーガ軸を下方へ動かした
ときに第二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッ
チ部材とが圧接するように反力を与える反力部材と、前
記第一、第二の被動側クラッチ部材を介して各別に下部
連結装置に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変
換手段とを備えることを特徴とするアースオーガ掘削機
が提供される。なお、本発明が適用されるアースオーガ
掘削機は、両側二本のオーガ軸が同じ方向に回転され、
中央一本のオーガ軸が逆方向に回転されるものである。
【0008】本発明のアースオーガ掘削機は、センサか
らの信号によりオーガ軸全体に所定以上の捩れが生じた
ことが判明すると、中央の前記オーガ軸を上方または下
方に動かして捩れを修正するものである。三連式オーガ
軸全体の捩れの向きに応じて、例えば、中央の前記オー
ガ軸を下方に動かすと、反力部材からの反力を受けて第
一の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材と
が圧接し、中央のオーガ軸のトルクが下部連結装置を介
してオーガ軸全体に伝わり、このトルクの正逆いずれか
の方向、つまり捩れを修正する方向に三本のオーガ軸全
体を回転させる。この回転によりオーガ軸全体の捩れを
修正したら、中央のオーガ軸を上方へ動かして第一の駆
動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材とを離隔
させる。また上述の方向とは逆に捩れが生じている場合
には、中央のオーガ軸を上方へ動かす。これにより、反
力部材からの反力を受けて第二の駆動側クラッチ部材と
第二の被動側クラッチ部材とが圧接し、中央のオーガ軸
のトルクが下部連結装置を介して三本のオーガ軸全体に
伝わる。このとき、オーガ軸全体に伝わるトルクの方向
は、上述した中央のオーガ軸を下方に動かしたときに伝
わるトルクの方向とは逆向きに作用する。オーガ軸全体
の捩れが修正されたら、中央のオーガ軸を下方へ動かし
て第二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッチ部
材とを離隔させる。
らの信号によりオーガ軸全体に所定以上の捩れが生じた
ことが判明すると、中央の前記オーガ軸を上方または下
方に動かして捩れを修正するものである。三連式オーガ
軸全体の捩れの向きに応じて、例えば、中央の前記オー
ガ軸を下方に動かすと、反力部材からの反力を受けて第
一の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材と
が圧接し、中央のオーガ軸のトルクが下部連結装置を介
してオーガ軸全体に伝わり、このトルクの正逆いずれか
の方向、つまり捩れを修正する方向に三本のオーガ軸全
体を回転させる。この回転によりオーガ軸全体の捩れを
修正したら、中央のオーガ軸を上方へ動かして第一の駆
動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材とを離隔
させる。また上述の方向とは逆に捩れが生じている場合
には、中央のオーガ軸を上方へ動かす。これにより、反
力部材からの反力を受けて第二の駆動側クラッチ部材と
第二の被動側クラッチ部材とが圧接し、中央のオーガ軸
のトルクが下部連結装置を介して三本のオーガ軸全体に
伝わる。このとき、オーガ軸全体に伝わるトルクの方向
は、上述した中央のオーガ軸を下方に動かしたときに伝
わるトルクの方向とは逆向きに作用する。オーガ軸全体
の捩れが修正されたら、中央のオーガ軸を下方へ動かし
て第二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッチ部
材とを離隔させる。
【0009】また前記下部連結装置は、例えば、本体部
に三本のオーガ軸を回転自在にそれぞれ貫通する貫通孔
を設け、中央の前記貫通孔の上下いずれかの側に前記本
体部に固定した突出部、すなわち前記第一、第二の被動
側クラッチ部材のいずれか一方を固定するための台座を
形成すると共に、該突出部の逆側には中央のオーガ軸に
環装した管体を前記本体部との間にクリアランスができ
るように回動可能に設け、該管体の端部に突出部、すな
わち前記第一、第二の被動側クラッチ部材の残った一方
を固定するための台座を形成するように構成しても良
い。
に三本のオーガ軸を回転自在にそれぞれ貫通する貫通孔
を設け、中央の前記貫通孔の上下いずれかの側に前記本
体部に固定した突出部、すなわち前記第一、第二の被動
側クラッチ部材のいずれか一方を固定するための台座を
形成すると共に、該突出部の逆側には中央のオーガ軸に
環装した管体を前記本体部との間にクリアランスができ
るように回動可能に設け、該管体の端部に突出部、すな
わち前記第一、第二の被動側クラッチ部材の残った一方
を固定するための台座を形成するように構成しても良
い。
【0010】さらに、前記変換手段は、例えば、前記ク
リアランスを挟んだ前記下部連結装置の本体部と前記管
体との対向部にそれぞれラックを形成し、この対向する
ラックに噛み合うように遊星歯車を配置しても良い。こ
のように構成すれば、管体から遊星歯車を介して本体部
に伝達されるトルクは、管体と本体部とでは逆向きに換
えることができる。
リアランスを挟んだ前記下部連結装置の本体部と前記管
体との対向部にそれぞれラックを形成し、この対向する
ラックに噛み合うように遊星歯車を配置しても良い。こ
のように構成すれば、管体から遊星歯車を介して本体部
に伝達されるトルクは、管体と本体部とでは逆向きに換
えることができる。
【0011】本発明のアースオーガ掘削機において、前
記反力手段は、前記下部連結装置の上方及び下方におい
て摺動面がそれぞれ下部連結装置に対向するように両側
のオーガ軸に設けた第一、第二の駆動側摺動部材と、前
記第一、第二の駆動側摺動部材にそれぞれ対向するよう
に前記下部連結装置の上下に各別に設けた第一、第二の
被動側摺動部材とを備えるように構成しても良い。
記反力手段は、前記下部連結装置の上方及び下方におい
て摺動面がそれぞれ下部連結装置に対向するように両側
のオーガ軸に設けた第一、第二の駆動側摺動部材と、前
記第一、第二の駆動側摺動部材にそれぞれ対向するよう
に前記下部連結装置の上下に各別に設けた第一、第二の
被動側摺動部材とを備えるように構成しても良い。
【0012】また本発明のアースオーガ掘削機において
は、前記三本のオーガ軸を中間部分で連結する中間連結
装置、あるいは前記下部連結装置に前記センサを設けて
も良く、このセンサに加えて、さらに、少なくとも1本
の前記オーガ軸の軸内にオーガ軸の曲がりや捩れを検出
するためのセンサを設けても良い。
は、前記三本のオーガ軸を中間部分で連結する中間連結
装置、あるいは前記下部連結装置に前記センサを設けて
も良く、このセンサに加えて、さらに、少なくとも1本
の前記オーガ軸の軸内にオーガ軸の曲がりや捩れを検出
するためのセンサを設けても良い。
【0013】ここで、前記センサは、回転しながら傾斜
角度を検出することが不可能であるため、オーガ軸の軸
内に設けたセンサによりオーガ軸の曲がりや捩れを計測
する場合には、一時的にオーガ軸の回転を止めて掘削作
業を中断する必要がある。一方、前記中間連結装置や下
部連結装置は、三本のオーガ軸を所定間隔に連結するた
めにオーガ軸に環装した部材であり、オーガ軸のように
回転する部材ではないため、中間連結装置や下部連結装
置に設けたセンサを用いれば、掘削作業中であっても連
続的にオーガ軸の曲がりや捩れを計測することができ
る。
角度を検出することが不可能であるため、オーガ軸の軸
内に設けたセンサによりオーガ軸の曲がりや捩れを計測
する場合には、一時的にオーガ軸の回転を止めて掘削作
業を中断する必要がある。一方、前記中間連結装置や下
部連結装置は、三本のオーガ軸を所定間隔に連結するた
めにオーガ軸に環装した部材であり、オーガ軸のように
回転する部材ではないため、中間連結装置や下部連結装
置に設けたセンサを用いれば、掘削作業中であっても連
続的にオーガ軸の曲がりや捩れを計測することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、添付図に基づいて実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本
発明のアースオーガ掘削機の側面図であり、図2はその
正面図である。図1及び図2において、アースオーガ掘
削機10は、クローラーにより走行可能に構成されたベ
ースマシン16と、このベースマシン16からほぼ垂直
に立設されたリーダー11と、このリーダー11に沿っ
て上下動可能に設けられた回転駆動部12と、この回転
駆動部12により回転駆動される三連式のオーガ軸14
と、中央のオーガ軸14bを上下方向に動かすために回
転駆動部12の下方に設けられたオーガ軸可動装置50
と、これらの三連式のオーガ軸14を下端付近で所定間
隔に連結するため前記オーガ軸14に環装した下部連結
装置17と、三連式のオーガ軸14を中間部分で連結す
る中間連結装置15と、各オーガ軸14の下端に設けら
れたオーガヘッド19とを備えており、アースオーガ掘
削機の全体または各部位を制御するための制御部(図示
せず)はベースマシン16に設けられている。
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本
発明のアースオーガ掘削機の側面図であり、図2はその
正面図である。図1及び図2において、アースオーガ掘
削機10は、クローラーにより走行可能に構成されたベ
ースマシン16と、このベースマシン16からほぼ垂直
に立設されたリーダー11と、このリーダー11に沿っ
て上下動可能に設けられた回転駆動部12と、この回転
駆動部12により回転駆動される三連式のオーガ軸14
と、中央のオーガ軸14bを上下方向に動かすために回
転駆動部12の下方に設けられたオーガ軸可動装置50
と、これらの三連式のオーガ軸14を下端付近で所定間
隔に連結するため前記オーガ軸14に環装した下部連結
装置17と、三連式のオーガ軸14を中間部分で連結す
る中間連結装置15と、各オーガ軸14の下端に設けら
れたオーガヘッド19とを備えており、アースオーガ掘
削機の全体または各部位を制御するための制御部(図示
せず)はベースマシン16に設けられている。
【0015】図3(a)はオーガ軸14a,14b,1
4cの回転方向を示した図であり、図3(b)は下部連
結装置17付近を拡大した正面図であり、図3(c)は
IIIc−IIIc線に沿った断面図である。図示したように、
オーガ軸14a,14cと、オーガ軸14bとは逆方向
に回転するように駆動されるものであって、例えば、オ
ーガ軸14a,14cが時計回りに駆動された場合、オ
ーガ軸14bは反時計回りに駆動される。この中央のオ
ーガ軸14bにおける下部連結装置17の上方には、フ
ランジ22aが固定され、このフランジ22aには下部
連結装置17に対向するように第一の駆動側クラッチ部
材22bが固定される。また中央のオーガ軸14bにお
ける下部連結装置17の下方には、フランジ32aが固
定され、このフランジ32aには下部連結装置17に対
向するように第二の駆動側クラッチ部材32bが固定さ
れる。一方、第一、第二の駆動側クラッチ部材22b,
32bに対向する下部連結装置17の箇所には、それぞ
れ第一、第二の被動側クラッチ部材25b,35bが設
けられる。ここで、第一、第二の駆動側クラッチ部材2
2b,32bと、第一、第二の被動側クラッチ部材25
b,35bとは、摩擦係数が大きく且つ耐摩耗性の良好
な材料から形成し、両部材を所定以上の力で圧接する
と、オーガ軸14bのトルクが下部連結装置17に伝達
するように構成する。
4cの回転方向を示した図であり、図3(b)は下部連
結装置17付近を拡大した正面図であり、図3(c)は
IIIc−IIIc線に沿った断面図である。図示したように、
オーガ軸14a,14cと、オーガ軸14bとは逆方向
に回転するように駆動されるものであって、例えば、オ
ーガ軸14a,14cが時計回りに駆動された場合、オ
ーガ軸14bは反時計回りに駆動される。この中央のオ
ーガ軸14bにおける下部連結装置17の上方には、フ
ランジ22aが固定され、このフランジ22aには下部
連結装置17に対向するように第一の駆動側クラッチ部
材22bが固定される。また中央のオーガ軸14bにお
ける下部連結装置17の下方には、フランジ32aが固
定され、このフランジ32aには下部連結装置17に対
向するように第二の駆動側クラッチ部材32bが固定さ
れる。一方、第一、第二の駆動側クラッチ部材22b,
32bに対向する下部連結装置17の箇所には、それぞ
れ第一、第二の被動側クラッチ部材25b,35bが設
けられる。ここで、第一、第二の駆動側クラッチ部材2
2b,32bと、第一、第二の被動側クラッチ部材25
b,35bとは、摩擦係数が大きく且つ耐摩耗性の良好
な材料から形成し、両部材を所定以上の力で圧接する
と、オーガ軸14bのトルクが下部連結装置17に伝達
するように構成する。
【0016】また前記両側のオーガ軸14a,14cに
おける下部連結装置17の上方には、フランジ21a,
23aが固定され、これらのフランジ21a,23aに
は下部連結装置17に対向するように第一の駆動側摺動
部材21b,23bが固定される。また両側のオーガ軸
14a,14cにおける下部連結装置17の下方にも、
フランジ31a,33aが固定され、これらフランジ3
1a,33aには下部連結装置17に対向するように、
それぞれ第二の駆動側摺動部材31b,33bが固定さ
れる。一方、下部連結装置17には、第一、第二の駆動
側摺動部材21b,23b,31b,33bにそれぞれ
数mmの間隔を空けて対向するように、第一、第二の被
動側摺動部材24b,26b,34b,36bが設けら
れる。ここで、第一、第二の駆動側摺動部材21b,2
3b,31b,33bと、第一、第二の被動側摺動部材
24b,26b,34b,36bとは、テフロン(登録
商標)などの摩擦係数が小さく且つ耐摩耗性の良好な材
料から形成し、両部材は所定以上の力で圧接されても摺
動するように形成する。
おける下部連結装置17の上方には、フランジ21a,
23aが固定され、これらのフランジ21a,23aに
は下部連結装置17に対向するように第一の駆動側摺動
部材21b,23bが固定される。また両側のオーガ軸
14a,14cにおける下部連結装置17の下方にも、
フランジ31a,33aが固定され、これらフランジ3
1a,33aには下部連結装置17に対向するように、
それぞれ第二の駆動側摺動部材31b,33bが固定さ
れる。一方、下部連結装置17には、第一、第二の駆動
側摺動部材21b,23b,31b,33bにそれぞれ
数mmの間隔を空けて対向するように、第一、第二の被
動側摺動部材24b,26b,34b,36bが設けら
れる。ここで、第一、第二の駆動側摺動部材21b,2
3b,31b,33bと、第一、第二の被動側摺動部材
24b,26b,34b,36bとは、テフロン(登録
商標)などの摩擦係数が小さく且つ耐摩耗性の良好な材
料から形成し、両部材は所定以上の力で圧接されても摺
動するように形成する。
【0017】下部連結装置17について、図3及び図4
(a)(b)を参照し、さらに説明すれば、鉛直方向に
所定間隔で貫通する三つの貫通孔17a,17b,17
cが形成された本体部17dと、中央の貫通孔17bの
下側から本体部17dとの間にクリアランス29aがで
きるように嵌挿された管体35cとを備え、本体部17
d及び管体35cと中央のオーガ軸14bとの間には筒
状のカラー28が環装される。このカラー28は、中央
のオーガ軸14bの外周面と管体35cの内周面とが直
接接触することを防止するための部材であって、オーガ
軸14bの外周面から管体35cの内周面にトルクが伝
わらないようにするものであり、これにより、管体35
cの摩耗防止効果、パッキング29cの破損防止効果、
遊星歯車27bの破損防止効果が得られる。
(a)(b)を参照し、さらに説明すれば、鉛直方向に
所定間隔で貫通する三つの貫通孔17a,17b,17
cが形成された本体部17dと、中央の貫通孔17bの
下側から本体部17dとの間にクリアランス29aがで
きるように嵌挿された管体35cとを備え、本体部17
d及び管体35cと中央のオーガ軸14bとの間には筒
状のカラー28が環装される。このカラー28は、中央
のオーガ軸14bの外周面と管体35cの内周面とが直
接接触することを防止するための部材であって、オーガ
軸14bの外周面から管体35cの内周面にトルクが伝
わらないようにするものであり、これにより、管体35
cの摩耗防止効果、パッキング29cの破損防止効果、
遊星歯車27bの破損防止効果が得られる。
【0018】本体部17dにおける中央の貫通孔17b
の上側には、突出するように形成されたリング状のフラ
ンジ29aが固定され、このフランジ29aに第一の被
動側クラッチ部材25bが固定される。
の上側には、突出するように形成されたリング状のフラ
ンジ29aが固定され、このフランジ29aに第一の被
動側クラッチ部材25bが固定される。
【0019】前記管体35cには、下端にフランジ35
aが形成され、ここに第二の被動側クラッチ部材35b
が固定され、管体35cの所定位置には本体部17dに
対向するように全周に渡ってラック35dが設けられ、
これが回転太陽歯車として機能する。この管体35cと
本体部17dのクリアランス29aには、ベアリング2
9cが配置されると共に、上下端にパッキング29d,
29cが設けられ、これより土砂や地下水が内部に侵入
しないように封止される。
aが形成され、ここに第二の被動側クラッチ部材35b
が固定され、管体35cの所定位置には本体部17dに
対向するように全周に渡ってラック35dが設けられ、
これが回転太陽歯車として機能する。この管体35cと
本体部17dのクリアランス29aには、ベアリング2
9cが配置されると共に、上下端にパッキング29d,
29cが設けられ、これより土砂や地下水が内部に侵入
しないように封止される。
【0020】一方、クリアランス29aにおける本体部
17dには、管体35cのラック35dに対向するよう
に環状に凹部29dが形成され、この凹部29dにおい
てラック35dに噛み合うように複数の遊星歯車27b
が軸29bにより枢着され、さらに、凹部29dには遊
星歯車27bと噛み合うラック17bが全周に渡って設
けられ、このラック17bは固定太陽歯車として機能す
る。
17dには、管体35cのラック35dに対向するよう
に環状に凹部29dが形成され、この凹部29dにおい
てラック35dに噛み合うように複数の遊星歯車27b
が軸29bにより枢着され、さらに、凹部29dには遊
星歯車27bと噛み合うラック17bが全周に渡って設
けられ、このラック17bは固定太陽歯車として機能す
る。
【0021】以上のように、本体部17dと管体35c
を形成し、ここにラック17b、遊星歯車27b及びラ
ック35dを設けることにより、第一、第二の被動側ク
ラッチ部材25b,35bを介して各別に下部連結装置
17に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変換手
段を構成するものである。
を形成し、ここにラック17b、遊星歯車27b及びラ
ック35dを設けることにより、第一、第二の被動側ク
ラッチ部材25b,35bを介して各別に下部連結装置
17に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変換手
段を構成するものである。
【0022】前記中間連結装置15は、三本のオーガ軸
14a,14b,14cを中間部分で所定長に離隔保持
するための部材であって、鉛直方向に所定間隔で貫通す
る三つの貫通孔を備え、これらの貫通孔にそれぞれオー
ガ軸14a,14b,14cが貫装される。この中間連
結装置15あるいは下部連結装置17の両側に、三本の
オーガ軸14a,14b,14cの捩れや曲がりを検出
するためにセンサ(図示せず)を固定する。センサは傾
斜センサやジャイロスコープなどのセンサを使用するこ
とができる。中間連結装置15や下部連結装置17はオ
ーガ軸のように回転する部材ではないため、ここに固定
したセンサによれば、掘削作業中であっても連続的にオ
ーガ軸の曲がりや捩れを計測することが可能になる。
14a,14b,14cを中間部分で所定長に離隔保持
するための部材であって、鉛直方向に所定間隔で貫通す
る三つの貫通孔を備え、これらの貫通孔にそれぞれオー
ガ軸14a,14b,14cが貫装される。この中間連
結装置15あるいは下部連結装置17の両側に、三本の
オーガ軸14a,14b,14cの捩れや曲がりを検出
するためにセンサ(図示せず)を固定する。センサは傾
斜センサやジャイロスコープなどのセンサを使用するこ
とができる。中間連結装置15や下部連結装置17はオ
ーガ軸のように回転する部材ではないため、ここに固定
したセンサによれば、掘削作業中であっても連続的にオ
ーガ軸の曲がりや捩れを計測することが可能になる。
【0023】さらに、図示はしないが、オーガ軸の捩れ
や曲がりを検出するためのセンサは、中間連結装置15
あるいは下部連結装置17に加えて、少なくとも一本の
オーガ軸の内部、全長の複数箇所に設けることが望まし
いが、この場合、両側のオーガ軸内に設ければ捩れに関
する計測精度をさらに向上させることが可能になる。こ
のセンサは、オーガ軸の回転を停止した時の計測に使用
し、中間連結装置15に固定したセンサと併用すること
により、オーガ軸の曲がりや捩れの計測の精度を高める
ことが可能になる。
や曲がりを検出するためのセンサは、中間連結装置15
あるいは下部連結装置17に加えて、少なくとも一本の
オーガ軸の内部、全長の複数箇所に設けることが望まし
いが、この場合、両側のオーガ軸内に設ければ捩れに関
する計測精度をさらに向上させることが可能になる。こ
のセンサは、オーガ軸の回転を停止した時の計測に使用
し、中間連結装置15に固定したセンサと併用すること
により、オーガ軸の曲がりや捩れの計測の精度を高める
ことが可能になる。
【0024】一方、センサからの信号を受信したり演算
処理をするための制御部(図示せず)は、ベースマシン
16に設けられる。この制御部は、センサからの信号の
受信、オーガ軸14a,14b,14cの捩れや曲がり
の算出、ディスプレイへの表示、あるいはオーガ軸14
a,14b,14cの捩れや曲がりの自動修正を行な
う。
処理をするための制御部(図示せず)は、ベースマシン
16に設けられる。この制御部は、センサからの信号の
受信、オーガ軸14a,14b,14cの捩れや曲がり
の算出、ディスプレイへの表示、あるいはオーガ軸14
a,14b,14cの捩れや曲がりの自動修正を行な
う。
【0025】なお、オーガ軸の内部のセンサや、中間連
結装置15に固定されたセンサからの信号の送信は、制
御部まで配線を延設して行なうか、あるいは無線により
行なうことができる。またセンサから制御部まで延びる
配線は、オーガ軸の内部に挿通するか、あるいは、オー
ガ軸に並行するように外部に延設することができる。さ
らにオーガ軸14a,14b,14cの捩れや曲がりの
修正は、制御部の自動制御により行なうか、あるいはア
ースオーガ掘削機を操作する人間がマニュアル制御によ
り行なうことができる。
結装置15に固定されたセンサからの信号の送信は、制
御部まで配線を延設して行なうか、あるいは無線により
行なうことができる。またセンサから制御部まで延びる
配線は、オーガ軸の内部に挿通するか、あるいは、オー
ガ軸に並行するように外部に延設することができる。さ
らにオーガ軸14a,14b,14cの捩れや曲がりの
修正は、制御部の自動制御により行なうか、あるいはア
ースオーガ掘削機を操作する人間がマニュアル制御によ
り行なうことができる。
【0026】次に、図7(a)はオーガ軸可動装置50
の拡大断面図であり、図7(b)は図7(a)における
VIIb−VIIb線に沿った拡大断面図である。図7(a)
(b)において、オーガ軸可動装置50は、回転駆動部
12からのトルクが伝達するように下方に接続されたス
プライン軸51と、このスプライン軸51が嵌挿される
ボス穴を備えた軸受け部材52と、これらのスプライン
軸51と軸受け部材52とのフランジ部分を連結するよ
うに設けられた伸縮ジャッキ53と、この伸縮ジャッキ
53の長さを計測するストロークセンサー(図示せず)
と、スプライン軸51と軸受け部材52との間隙を封止
するためのシール部材54,55とを備える。ここで、
スプライン軸51と軸受け部材52は、上方の対向部分
51a,52cと、下方の対向部分51c,52aとが
それぞれ摺動可能に形成され、スプライン軸51の中間
部分51bの外周には複数の突起が軸方向に設けられ、
軸受け部材52の中間部分52bの内周には前記突起に
対応する溝が設けられて、スプライン構造が形成されて
いる。このオーガ軸可動装置50は、伸縮ジャッキ53
を伸長すれば、オーガ軸14bを下げることができ、逆
に、伸縮ジャッキ53を収縮すれば、オーガ軸14bを
上げることができるものである。
の拡大断面図であり、図7(b)は図7(a)における
VIIb−VIIb線に沿った拡大断面図である。図7(a)
(b)において、オーガ軸可動装置50は、回転駆動部
12からのトルクが伝達するように下方に接続されたス
プライン軸51と、このスプライン軸51が嵌挿される
ボス穴を備えた軸受け部材52と、これらのスプライン
軸51と軸受け部材52とのフランジ部分を連結するよ
うに設けられた伸縮ジャッキ53と、この伸縮ジャッキ
53の長さを計測するストロークセンサー(図示せず)
と、スプライン軸51と軸受け部材52との間隙を封止
するためのシール部材54,55とを備える。ここで、
スプライン軸51と軸受け部材52は、上方の対向部分
51a,52cと、下方の対向部分51c,52aとが
それぞれ摺動可能に形成され、スプライン軸51の中間
部分51bの外周には複数の突起が軸方向に設けられ、
軸受け部材52の中間部分52bの内周には前記突起に
対応する溝が設けられて、スプライン構造が形成されて
いる。このオーガ軸可動装置50は、伸縮ジャッキ53
を伸長すれば、オーガ軸14bを下げることができ、逆
に、伸縮ジャッキ53を収縮すれば、オーガ軸14bを
上げることができるものである。
【0027】図5はオーガ軸全体の捩れを反時計回り方
向へ修正する様子を示す図である。三本のオーガ軸14
a,14b,14cの全体が時計回り方向へ捩れてしま
った場合、図4に示したように、オーガ軸14a,14
b,14cを回転させながら、オーガ軸可動装置の伸縮
ジャッキを伸ばして中央のオーガ軸14bを下げる。こ
れにより、第一の駆動側クラッチ部材22bは、第一の
被動側クラッチ部材25bに押し当てられて、中央のオ
ーガ軸14bの反時計回り方向のトルクが第一の被動側
クラッチ部材25bを介して下部連結装置17に伝達さ
れて、三本のオーガ軸14a,14b,14c全体の捩
れを反時計回り方向へ戻すように修正する。なお、下部
連結装置17は、その両側の第二の被動側摺動部材34
b,36bが、両側のオーガ軸14a,14cに設けら
れた第二の駆動側摺動部材31b,33bに当接して摺
動し、この第二の駆動側摺動部材31b,33bからの
反力により支持される。
向へ修正する様子を示す図である。三本のオーガ軸14
a,14b,14cの全体が時計回り方向へ捩れてしま
った場合、図4に示したように、オーガ軸14a,14
b,14cを回転させながら、オーガ軸可動装置の伸縮
ジャッキを伸ばして中央のオーガ軸14bを下げる。こ
れにより、第一の駆動側クラッチ部材22bは、第一の
被動側クラッチ部材25bに押し当てられて、中央のオ
ーガ軸14bの反時計回り方向のトルクが第一の被動側
クラッチ部材25bを介して下部連結装置17に伝達さ
れて、三本のオーガ軸14a,14b,14c全体の捩
れを反時計回り方向へ戻すように修正する。なお、下部
連結装置17は、その両側の第二の被動側摺動部材34
b,36bが、両側のオーガ軸14a,14cに設けら
れた第二の駆動側摺動部材31b,33bに当接して摺
動し、この第二の駆動側摺動部材31b,33bからの
反力により支持される。
【0028】図6はオーガ軸全体の捩れを時計回り方向
へ修正する様子を示す図である。三本のオーガ軸14
a,14b,14cの全体が反時計回り方向へ捩れてし
まった場合、図6に示したように、オーガ軸14a,1
4b,14cを回転させながら、オーガ軸可動装置の伸
縮ジャッキを縮めて中央のオーガ軸14bを引き上げ
る。これにより、第二の駆動側クラッチ部材32bは、
第二の被動側クラッチ部材35bに押し当てられて、中
央のオーガ軸14bの反時計回り方向のトルクが第二の
被動側クラッチ部材35bを介して管体35cに伝達さ
れる。そして、図4(b)に示したように、管体35c
は矢印R1方向へのトルクをラック35dを介して遊星
歯車27bに伝え、遊星歯車27bは矢印R2方向へ回
転しようとして、そのトルクを本体部17dのラック1
7bに伝達する。この本体部17dのラック17bによ
りトルクは矢印R3方向、すなわち、図5のように中央
のオーガ軸14bを下げた場合とは逆向きに、下部連結
装置17に作用し、三本のオーガ軸14a,14b,1
4c全体の捩れを反時計回り方向へ戻すように修正す
る。なお、下部連結装置17は、その両側の第一の被動
側摺動部材24b,26bが、両側のオーガ軸14a,
14cに設けられた第二の駆動側摺動部材21b,23
bに当接して摺動し、この第二の駆動側摺動部材21
b,23bからの反力により支持される。
へ修正する様子を示す図である。三本のオーガ軸14
a,14b,14cの全体が反時計回り方向へ捩れてし
まった場合、図6に示したように、オーガ軸14a,1
4b,14cを回転させながら、オーガ軸可動装置の伸
縮ジャッキを縮めて中央のオーガ軸14bを引き上げ
る。これにより、第二の駆動側クラッチ部材32bは、
第二の被動側クラッチ部材35bに押し当てられて、中
央のオーガ軸14bの反時計回り方向のトルクが第二の
被動側クラッチ部材35bを介して管体35cに伝達さ
れる。そして、図4(b)に示したように、管体35c
は矢印R1方向へのトルクをラック35dを介して遊星
歯車27bに伝え、遊星歯車27bは矢印R2方向へ回
転しようとして、そのトルクを本体部17dのラック1
7bに伝達する。この本体部17dのラック17bによ
りトルクは矢印R3方向、すなわち、図5のように中央
のオーガ軸14bを下げた場合とは逆向きに、下部連結
装置17に作用し、三本のオーガ軸14a,14b,1
4c全体の捩れを反時計回り方向へ戻すように修正す
る。なお、下部連結装置17は、その両側の第一の被動
側摺動部材24b,26bが、両側のオーガ軸14a,
14cに設けられた第二の駆動側摺動部材21b,23
bに当接して摺動し、この第二の駆動側摺動部材21
b,23bからの反力により支持される。
【0029】
【発明の効果】本発明のアースオーガ掘削機は、オーガ
軸の曲がりがセンサで検出され、三本のオーガ軸を所定
間隔に連結する下部連結装置をオーガ軸に環装し、中央
のオーガ軸に第一、第二の駆動側クラッチ部材を固定
し、第一、第二の駆動側クラッチ部材に対向するように
第一、第二の被動側クラッチ部材を下部連結装置に配置
し、中央のオーガ軸は可動手段により上下動可能にさ
れ、中央のオーガ軸を上方へ動かしたときには反力部材
からの反力を受けて第二の駆動側クラッチ部材と第二の
被動側クラッチ部材とが圧接し、中央のオーガ軸を下方
に動かしたときには反力手段からの反力を受けて第一の
駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材とが圧
接するように構成されている。したがって、かかるアー
スオーガ掘削機では、センサによりオーガ軸の曲がりや
捩れが検出された場合、適宜、中央のオーガ軸を上下の
いずれかの方向に動かせば、第一の駆動側クラッチ部材
と第一の被動側クラッチ部材が圧接するか、あるいは第
二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッチ部材が
圧接し、中央のオーガ軸の回転方向、あるいはこの逆方
向のトルクは下部連結装置を介して三本のオーガ軸全体
に伝わり、三本のオーガ軸全体の曲がりや捩れを修正す
るように作用する。したがって、本発明では、オーガ軸
全体の捩れ現象を修正しながら掘削することが可能にな
る。
軸の曲がりがセンサで検出され、三本のオーガ軸を所定
間隔に連結する下部連結装置をオーガ軸に環装し、中央
のオーガ軸に第一、第二の駆動側クラッチ部材を固定
し、第一、第二の駆動側クラッチ部材に対向するように
第一、第二の被動側クラッチ部材を下部連結装置に配置
し、中央のオーガ軸は可動手段により上下動可能にさ
れ、中央のオーガ軸を上方へ動かしたときには反力部材
からの反力を受けて第二の駆動側クラッチ部材と第二の
被動側クラッチ部材とが圧接し、中央のオーガ軸を下方
に動かしたときには反力手段からの反力を受けて第一の
駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材とが圧
接するように構成されている。したがって、かかるアー
スオーガ掘削機では、センサによりオーガ軸の曲がりや
捩れが検出された場合、適宜、中央のオーガ軸を上下の
いずれかの方向に動かせば、第一の駆動側クラッチ部材
と第一の被動側クラッチ部材が圧接するか、あるいは第
二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッチ部材が
圧接し、中央のオーガ軸の回転方向、あるいはこの逆方
向のトルクは下部連結装置を介して三本のオーガ軸全体
に伝わり、三本のオーガ軸全体の曲がりや捩れを修正す
るように作用する。したがって、本発明では、オーガ軸
全体の捩れ現象を修正しながら掘削することが可能にな
る。
【0030】また本発明のアースオーガ掘削機では、中
央のオーガ軸を上下のいずれかの方向に動かして、第一
の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材を圧
接させるか、あるいは第二の駆動側クラッチ部材と第二
の被動側クラッチ部材を圧接させるだけで、オーガ軸全
体の捩れ現象を修正するものであり、その機構は非常に
簡単なものであるため、装置自体の製作コストやメンテ
ナンスコストを抑制することができる。
央のオーガ軸を上下のいずれかの方向に動かして、第一
の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ部材を圧
接させるか、あるいは第二の駆動側クラッチ部材と第二
の被動側クラッチ部材を圧接させるだけで、オーガ軸全
体の捩れ現象を修正するものであり、その機構は非常に
簡単なものであるため、装置自体の製作コストやメンテ
ナンスコストを抑制することができる。
【0031】さらに、本発明のアースオーガ掘削機で
は、三本のオーガ軸を中間部分で連結する中間連結装置
にセンサを配置したので、掘削途中においてオーガ軸の
回転を止めることなくオーガ軸全体の捩れを計測してそ
の捩れを修正することができて、良好な作業効率が得ら
れる。
は、三本のオーガ軸を中間部分で連結する中間連結装置
にセンサを配置したので、掘削途中においてオーガ軸の
回転を止めることなくオーガ軸全体の捩れを計測してそ
の捩れを修正することができて、良好な作業効率が得ら
れる。
【図1】本発明のアースオーガ掘削機の側面図である。
【図2】図1のアースオーガ掘削機の正面図である。
【図3】(a)は図2のアースオーガ掘削機におけるオ
ーガ軸の回転方向を説明するための図、(b)は下部連
結装置付近を拡大した正面図、(c)は一点鎖線IIIc−
IIIcに沿った平面図である。
ーガ軸の回転方向を説明するための図、(b)は下部連
結装置付近を拡大した正面図、(c)は一点鎖線IIIc−
IIIcに沿った平面図である。
【図4】(a)は下部連結装置における縦断面図であ
り、(b)はIVb−IVbに沿って示した断面図である。
り、(b)はIVb−IVbに沿って示した断面図である。
【図5】(a)はオーガ軸の回転方向を説明するための
図、(b)は下部連結装置付近を拡大した正面図、
(c)はオーガ軸全体の捩れを反時計回り方向へ修正す
る様子を説明するため一点鎖線Vc−Vcに沿って示した平
面図である。
図、(b)は下部連結装置付近を拡大した正面図、
(c)はオーガ軸全体の捩れを反時計回り方向へ修正す
る様子を説明するため一点鎖線Vc−Vcに沿って示した平
面図である。
【図6】(a)はオーガ軸の回転方向を説明するための
図、(b)は下部連結装置付近を拡大した正面図、
(c)はオーガ軸全体の捩れを時計回り方向へ修正する
様子を説明するため一点鎖線VIc−VIcに沿って示した平
面図である。
図、(b)は下部連結装置付近を拡大した正面図、
(c)はオーガ軸全体の捩れを時計回り方向へ修正する
様子を説明するため一点鎖線VIc−VIcに沿って示した平
面図である。
【図7】(a)はオーガ軸を上下動させるための可動装
置の拡大断面図であり、(b)は(a)におけるVIIb−
VIIb線に沿った拡大断面図である。
置の拡大断面図であり、(b)は(a)におけるVIIb−
VIIb線に沿った拡大断面図である。
10 アースオーガ掘削機 14a,14b,14c オーガ軸 17 下部連結装置 17b 固定太陽歯車(変換手段) 21b,23b 第一の駆動側摺動部材(反力手段) 22b 第一の駆動側クラッチ部材 24b,26b 第一の被動側摺動部材(反力手段) 25b 第一の被動側クラッチ部材 27b 遊星歯車(変換手段) 31b,33b 第二の駆動側摺動部材(反力手段) 32b 第二の駆動側クラッチ部材 34b,36b 第二の被動側摺動部材(反力手段) 35b 第二の被動側クラッチ部材 35d 回転太陽歯車(変換手段) 50 オーガ軸可動装置(可動手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 三連式のオーガ軸を備えるアースオーガ
掘削機であって、三本の前記オーガ軸を所定間隔に連結
するため前記オーガ軸の下端付近に環装した下部連結装
置と、前記オーガ軸の曲がりを検出するためのセンサ
と、前記下部連結装置の上方において摩擦面が下部連結
装置に対向するように中央のオーガ軸に設けた第一の駆
動側クラッチ部材と、前記下部連結装置の下方において
摩擦面が下部連結装置に対向するように中央のオーガ軸
に設けた第二の駆動側クラッチ部材と、前記第一、第二
の駆動側クラッチ部材にそれぞれ対向するように前記下
部連結装置の上下に各別に設けた第一、第二の被動側ク
ラッチ部材と、中央の前記オーガ軸を上下動させるため
の可動手段と、前記中央のオーガ軸を上方へ動かしたと
きに第一の駆動側クラッチ部材と第一の被動側クラッチ
部材とが圧接し、前記中央のオーガ軸を下方へ動かした
ときに第二の駆動側クラッチ部材と第二の被動側クラッ
チ部材とが圧接するように反力を与える反力部材と、前
記第一、第二の被動側クラッチ部材を介して各別に下部
連結装置に伝達する動力の方向を相互に逆向きにする変
換手段とを備えることを特徴とするアースオーガ掘削
機。 - 【請求項2】 前記反力部材は、前記下部連結装置の上
方及び下方において摺動面がそれぞれ下部連結装置に対
向するように両側のオーガ軸に設けた第一、第二の駆動
側摺動部材と、前記第一、第二の駆動側摺動部材にそれ
ぞれ対向するように前記下部連結装置の上下に各別に設
けた第一、第二の被動側摺動部材とを備えることを特徴
とする請求項1記載のアースオーガ掘削機。 - 【請求項3】 前記三本のオーガ軸を中間部分で連結す
る中間連結装置または前記下部連結装置に前記センサを
配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のアースオーガ掘削機。 - 【請求項4】 前記中間連結装置あるいは前記下部連結
装置に配置したセンサに加えて、少なくとも1本の前記
オーガ軸の軸内にオーガ軸の曲がりを検出するためのセ
ンサを設けたことを特徴とする請求項3に記載のアース
オーガ掘削機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001116488A JP2002309613A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | アースオーガ掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001116488A JP2002309613A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | アースオーガ掘削機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002309613A true JP2002309613A (ja) | 2002-10-23 |
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ID=18967217
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JP2001116488A Pending JP2002309613A (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | アースオーガ掘削機 |
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2001
- 2001-04-16 JP JP2001116488A patent/JP2002309613A/ja active Pending
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