JP2002307641A - グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法 - Google Patents

グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法

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JP2002307641A
JP2002307641A JP2001111184A JP2001111184A JP2002307641A JP 2002307641 A JP2002307641 A JP 2002307641A JP 2001111184 A JP2001111184 A JP 2001111184A JP 2001111184 A JP2001111184 A JP 2001111184A JP 2002307641 A JP2002307641 A JP 2002307641A
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computer
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Tatsuo Shigeta
龍男 重田
Koji Onuma
浩司 大沼
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Think Laboratory Co Ltd
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷会社及び製版会社が、多種多様のリサイク
ルロールについて六種類又は四種類の処理工程が異なる
全自動製版を行うことができるトータルライン装置をあ
たかも自社工場の如く使用できるグラビア印刷ロールの
自動受注・製作方法。 【解決手段】情報端末コンピュータで通信回線を介して
製版工場を制御するメインコンピュータに対しロール仕
様及びファイナルデザインファイルを送信して注文手続
きして仲介なしにグラビア印刷ロールの製版を行なう。
メインコンピュータは、受注したときは、顧客識別番号
とロール識別番号と処理コース識別番号とロール仕様と
受注日時とファイナルデザインファイルを関連を持たせ
て記憶し、ロールに付設するICタグにロール識別番号
を記憶させ製造工程を把握し、製版工場の各装置に対し
て所要の制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、印刷会社及び製
版会社が、多種多様のリサイクルロールについて六種類
又は四種類の処理工程が異なる全自動製版を行うことが
できるトータルライン装置をあたかも自社工場の如く使
用できる,グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラビア印刷用のロールには、従
来製作され現在も使用されている鉄ロールと近年製作さ
れているアルミロールがある。鉄ロールは、脱脂―酸洗
い中和―ニッケルメッキによるメッキ前処理を行って
後、ニッケルメッキ―厚付硫酸銅メッキを行って円筒研
磨を行い、直版タイプの被製版ロールとして、又、前記
円筒研磨の後にバラード処理し硫酸銅バラードメッキを
施し円筒研磨を行って出荷するバラードメッキタイプの
被製版ロールとしてロールメーカーから販売されてきた
が、今では全てがリサイクルロールであり新ロールは販
売されていない。リサイクル処理は、ロールメーカでは
なく製版業者やメッキ業者により行われている。直版タ
イプのロールにあっては、鉄ロールのときは脱クロム処
理―落版―円筒研磨―ニッケルメッキ―厚付硫酸銅メッ
キを行って円筒研磨を行い、又、アルミロールのときは
脱クロム処理―落版―円筒研磨―厚付硫酸銅メッキを行
って円筒研磨を行い、注文によりこの時点で出荷する
か、又は、図柄を製版して出荷している。又、バラード
メッキタイプのロールにあっては、バラードメッキの剥
ぎ取り―脱脂―酸洗い中和―ニッケルメッキによるメッ
キ前処理を行って後、厚付硫酸銅メッキを行って円筒研
磨を行いその後にバラード処理し硫酸銅バラードメッキ
を施し円筒研磨を行い、注文によりこの時点で出荷する
か、又は、図柄を製版して出荷していた。アルミ新ロー
ルは、ロール基材がアルミニウムで作られていて、浸漬
脱脂―カセイソーダ液でエッチングー脱スマット処理―
アノダール処理又はジンケート処理を行った後、前記鉄
ロールの場合と同様に、ピロリン酸銅メッキ液中で銅メ
ッキ又はニッケルメッキ―厚付硫酸銅メッキを行って円
筒研磨を行い直版タイプの被製版ロールとして、又、前
記円筒研磨の後にバラード処理し硫酸銅バラードメッキ
を施し円筒研磨を行って出荷するバラードメッキタイプ
の被製版ロールとしてロールメーカーから販売されてき
た。ロールメーカーから販売されたアルミロールは製版
業者やメッキ業者により、前記と同様に、直版タイプの
鉄ベースロールにあっては、脱クロム処理―落版―円筒
研磨―ニッケルメッキ―厚付硫酸銅メッキを行って円筒
研磨を行い、また、直版タイプのアルミ新ロールにあっ
ては、脱クロム処理―落版―厚付硫酸銅メッキを行って
円筒研磨を行い、注文によりこの時点で出荷するか、又
は、図柄を製版して出荷しており、又、バラードメッキ
タイプのアルミ新ロールにあっては、前処理を行って
後、厚付硫酸銅メッキを行って円筒研磨を行いその後に
バラード処理し硫酸銅バラードメッキを施し円筒研磨を
行い、注文によりこの時点で出荷するか、又は、図柄を
製版して出荷していた。そして、一度使用されたロール
はリサイクルロールとして前記のリサイクル処理が行わ
れている。従って、アルミロールについてアノダール法
等によりロール処理を行う方法によれば、アルミ新ロー
ルと鉄ベースリサイクルロールとアルミ製リサイクルロ
ールのいずれであるかにより、又、直版タイプとバラー
ドメッキタイプのいずれであるかにより、さらに図柄付
きの注文と図柄なしの注文であるかにより(製版業者で
は必ず図柄付きの注文であり、メッキ業者では図柄なし
の注文であり)、合計で六種類の処理工程が異なるロー
ル処理が複数の業者により行われている。従って、これ
までのところ、様々な大きさのグラビア印刷用のロール
製作・メッキ処理・研磨処理・リサイクル処理・製版処
理に関して六種類の処理工程が異なるロール処理をフレ
キシブルに行うことができるライン設備は全く無かっ
た。製版を行っている印刷会社及び製版会社の殆どが、
複数の企業の種々の装置をバラバラに備えて、多くの工
程がライン化されていない。理由は、電子彫刻機のメー
カーは、メッキ装置や研磨装置のメーカーではないし、
反対に、メッキ装置や研磨装置のメーカーは電子彫刻機
のメーカーでなかったからである。グラビア製版工場に
ついては、本願発明に係る出願人の発明に係る特開平10
-193551、特開平10-193552が実用化されているが、ロー
ルの径及び長さ図柄の有無に対応できるフレキシビリテ
ィがあるが、上記のような多種類のロールの処理工程の
複雑多岐には全く対応できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】製版を行っている印刷
会社及び製版会社の多くは、多種多様のリサイクルロー
ルについて六種類の処理工程が異なる全自動製版を行う
ことができるトータルライン装置をあたかも自社工場の
如く使用できる設備の提供を望んでいる。六種類の処理
工程について整理すると、ロールサイズに対する汎用性
を備えていることは大前提として、(1)直版タイプの鉄
ベースのリサイクルロールに脱クロム処理し落版しニッ
ケルメッキを施してから硫酸銅メッキを施し円筒研磨を
行って直版タイプのロールに仕上げる一連の処理と、
(2)直版タイプのアルミベースのリサイクルロールに脱
クロム処理し落版し硫酸銅メッキを施し円筒研磨を行っ
て直版タイプのロールに仕上げる一連の処理と、(3)バ
ラードメッキタイプの鉄ベース及びアルミベースのリサ
イクルロールに前処理しバラード処理し硫酸銅メッキを
施し円筒研磨を行って仕上りとするロール処理と、(4)
直版タイプの鉄ベースのリサイクルロールに脱クロム処
理し落版し硫酸銅メッキを施し円筒研磨を行って図柄を
製版して仕上りとする直版タイプのロールに仕上げる一
連の処理と、(5)直版タイプのアルミベースのリサイク
ルロールに脱クロム処理し落版し硫酸銅メッキを施し円
筒研磨を行ってバラード処理し硫酸銅バラードメッキを
施し円筒研磨を行い図柄を製版して直版タイプのロール
に仕上げる一連の処理と、(6)バラードメッキタイプの
鉄ベース及びアルミベースのリサイクルロールに前処理
しバラード処理し硫酸銅メッキを施し円筒研磨を行い図
柄を製版してバラードメッキタイプのロールに仕上げる
一連の処理、のいずれのロール処理にも工場内に同時に
流して交通整理して自動製版ができる方法が望まれてい
る。なお、重くて人手によるハンドリングが大変である
ロールベースが鉄であるリサイクルロールを全廃した工
場では、製版工場における処理対象のアルミベースであ
るリサイクルロールに限定されるときは、製版処理コー
スは四種類になる。
【0004】本願発明は、上述した点に鑑み案出したも
ので、印刷会社及び製版会社が、多種多様のリサイクル
ロールについて六種類又は四種類の処理工程が異なる全
自動製版を行うことができるトータルライン装置をあた
かも自社工場の如く使用できる,グラビア印刷ロールの
自動受注・製作方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、ロー
ル製作者側に製版工場と該工場を制御するとともに外部
との通信機能を有するメインコンピュータを備え又クラ
イアント側に情報端末コンピュータを備えて、前記メイ
ンコンピュータと情報端末コンピュータとの間で通信回
線を介して情報通信を行いグラビア印刷ロールの自動受
注・製作を行なう方法であって、前記情報端末コンピュ
ータは、メインコンピュータにエントリしてロール仕様
及び図柄有りの注文のときは各色別のファイナルデザイ
ンファイルをメインコンピュータへ送信して注文手続き
するようになっており、前記メインコンピュータは、受
注したときは、顧客識別番号とロール識別番号と処理コ
ース識別番号とロール仕様と受注日時とファイナルデザ
インファイルを関連を持たせて記憶し、製造しようとす
る各ロールに付設するICタグに少なくともロール識別
番号を記憶させ、製版工場ではリサイクルロールについ
て受注のロール仕様に基づいて決定される処理コースに
沿った一連の処理を行うように、該製版工場の各装置に
対して所要の制御を行ないかち各ロールの搬送位置をロ
ール識別番号と関連付けて順次記憶することに基づいて
製造工程を把握するようになっている,ことを特徴とす
るグラビア印刷ロールの自動受注・製作方法を提供する
ことにある。
【0006】本願第二の発明は、ロール製作者側に製版
工場と該工場を制御するとともに外部との通信機能を有
するメインコンピュータを備え又クライアント側に情報
端末コンピュータを備えて、前記メインコンピュータと
情報端末コンピュータとの間で通信回線を介して情報通
信を行いグラビア印刷ロールの自動受注・製作を行なう
方法であって、前記情報端末コンピュータは、メインコ
ンピュータにエントリしてロール仕様を送信すると、メ
インコンピュータが送信してくる受注価格と工場出荷時
間をロール使用者側が判断して注文手続きに入れるよう
になっており、図柄有りの注文のときは、各色別のファ
イナルデザインファイルをメインコンピュータへ送信し
て注文手続きするようになっており、前記メインコンピ
ュータは、ロール仕様を受信すると所要の演算を行なっ
て受注価格と出来上がり日時を前記情報端末コンピュー
タへ送信するようになっているとともに、受注したとき
は、顧客識別番号とロール識別番号と処理コース識別番
号とロール仕様と受注日時とファイナルデザインファイ
ルを関連を持たせて記憶し、製造しようとする各ロール
に付設するICタグに少なくともロール識別番号を記憶
させ、製版工場ではリサイクルロールについて受注のロ
ール仕様に基づいて決定される処理コースに沿った一連
の処理を行うように、該製版工場の各装置に対して所要
の制御を行ないかつ各ロールの搬送位置をロール識別番
号と関連付けて順次記憶することに基づいて製造工程を
把握するようになっている,ことを特徴とするグラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法を提供することにあ
る。
【0007】本願第三の発明は、ロール製作者側に製版
工場とデザイン室と該工場を制御するとともに外部との
通信機能を有するメインコンピュータとデザイン受注用
コンピュータを備え又クライアント側に情報端末コンピ
ュータを備えて、情報端末コンピュータとメインコンピ
ュータとの間で通信回線を介して情報通信を行いグラビ
ア印刷ロールの自動受注・製作を行ない及び情報端末コ
ンピュータとデザイン受注用コンピュータとの間で通信
回線を介して情報通信を行い製版するデザインの打ち合
わせ作成・受注を行なう方法であって、前記情報端末コ
ンピュータは、メインコンピュータにエントリしてロー
ル仕様及び図柄有りの注文のときは各色別のファイナル
デザインファイルをメインコンピュータへ送信して注文
手続きするようになっており、前記メインコンピュータ
は、ロール仕様を受信すると所要の演算を行なって受注
価格と出来上がり日時を前記情報端末コンピュータへ送
信するようになっているとともに、受注したときは、顧
客識別番号とロール識別番号と処理コース識別番号とロ
ール仕様と受注日時とファイナルデザインファイルを関
連を持たせて記憶し、製造しようとする各ロールに付設
するICタグに少なくともロール識別番号を記憶させ、
製版工場ではリサイクルロールについて受注のロール仕
様に基づいて決定される処理コースに沿った一連の処理
を行うように、該製版工場の各装置に対して所要の制御
を行ないかつ各ロールの搬送位置をロール識別番号と関
連付けて順次記憶することに基づいて製造工程を把握す
るようになっている,ことを特徴とするグラビア印刷ロ
ールの自動受注・製作方法を提供することにある。
【0008】本願第四の発明は、前記情報端末コンピュ
ータにおいて、ロール仕様項目の中の、ロールリサイク
ル注文のロールベースはアルミと鉄のいずれであるか、
バラードメッキロールと直版ロールのいずれであるか、
図柄有りと無しのいずれであるかを特定すると、前記メ
インコンピュータは製版工場において処理する処理コー
スを決定して処理コース識別番号を付与するようになっ
ている,ことを特徴とするグラビア印刷ロールの自動受
注・製作方法を提供することにある。
【0009】本願第五の発明は、前記情報端末コンピュ
ータにおいて、ロール仕様項目の中の、バラードメッキ
ロールと直版ロールのいずれであるか、図柄有りと無し
のいずれであるかを特定すると、前記メインコンピュー
タは製版工場において処理する処理コースを決定して処
理コース識別番号を付与するようになっている,ことを
特徴とするグラビア印刷ロールの自動受注・製作方法を
提供することにある。
【0010】本願第六の発明は、前記情報端末コンピュ
ータよりメインコンピュータにエントリしてロール識別
番号を入力し注文のロールの製造の進捗状況を問い合わ
せ送信すると、メインコンピュータが問い合わせに係る
ロール識別番号のロールの製造の進捗状況を前記情報端
末コンピュータへ送信するようになっていることを特徴
とするグラビア印刷ロールの自動受注・製作方法を提供
することにある。
【0011】本願第七の発明は、前記メインコンピュー
タは、出来上がったロールに対して養生する段階でIC
タグに記憶したロール識別番号を読み取ると、プリンタ
装置により納品書・ロール受領書・請求書等を発行する
ようになっている,ことを特徴とするグラビア印刷ロー
ルの自動受注・製作方法を提供することにある。
【0012】
【発明の実施の形態】本願発明の第一の実施の形態に係
る,グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法を図1乃
至図5及び表1を参照して説明する。この実施の形態
は、図1に示すように、グラビア印刷ロールを製作する
商品提供業者側に、立体倉庫装置Aと、デザイン製作室
Bと、製版工場Cと、前記三つのライン構成設備を統括
制御するメインコンピュータDを備えるとともに、前記
メインコンピュータDをサーバーとして光ファイバーや
ADSL等のインターネット回線或いは専用通信回線を
介して情報通信を行う印刷業者・製版業者等の各ユーザ
ー側に情報端末コンピュータE,E, E, E・・・を備
えている。デザイン製作室Bには、ユーザー側の情報端
末コンピュータEに対して相互にエントリアクセスがで
きてデータ通信が行なえるデザイン受注用コンピュータ
Fと、該デザイン受注用コンピュータFとの間でデータ
通信が行なえる複数のデザイン作成用ワークステーショ
ン3,3,3,・・とカラースキャナー4,4,・・と
カラープリンタ5,5,・・等を備えてなる。製版工場
Cは、図1に示すように、製版室をC1とC2の二つに分
けて、製版室C1を走行型の産業ロボット7のハンドリ
ングエリアとし、ロール搬入口に位置するロール計測装
置10と、ロール搬入口に隣接するロール搬出口に位置
するロール搬出装置11と、電子彫刻装置12と、四ヘ
ッド型の研磨機14(特開平2000-127005号)と、ロー
ルストック用パレット15を備え、又、製版室C2をス
タッカクレーン8の搬送エリアとし、製版室C2のスタ
ッカクレーン8のロール搬送エリアに、製版室C1の側
から順に、ロール授受装置16、電解脱脂・酸洗い装置
17、バラード処理装置18、アルミ用浸漬脱脂装置1
9、苛性ソーダ液によるエッチング装置20、脱スマッ
ト装置21、アノダール処理装置22、脱クロム装置1
9と、ピロリン酸銅メッキ装置24と、ニッケルメッキ
装置20と、硫酸銅メッキ装置21と、クロムメッキ装
置22と、ロール脱着回転装置9をストックするストッ
ク装置28を一列に備えている。なお、この配列は便宜
的なものである。
【0013】図2及び図3は、情報端末コンピュータE
のディスプレイを示す。図1において、情報端末コンピ
ュータEで所要のプログラムをオープンしてメインコン
ピュータDにエントリしてロール加工を注文する。又、
情報端末コンピュータEで所要のプログラムをオープン
してデザイン受注用コンピュータFにエントリしてロー
ルに製版するデザインの製作過程のやり取りを行なう。
所要のプログラムをオープンすると、図2(a)に示す画
面が表示されるので、予め決められている顧客識別番号
とパスワードを入力し「接続先コンピュータ選択」の「D」
を選択して「注文」の「次画面」をクリックする。すると、
図2(b)に示す注文表1/3の入力画面が表示されるので、
ロール直径、ロール長さ、キー溝の幅について数値入力
する。グラビア輪転印刷機の印刷は通常では最大で10
色刷りであり、原則として、10本の印刷ロールは同一
径である。しかし、被印刷物であるフィルムの材質によ
っては各ステーションでの乾燥によりフィルムが微小寸
法伸びるために印刷ステーションが一つ後になる毎にロ
ール径を例えば0.3ミリずつ大きくした径が異なるロー
ルを作る必要がある。ロール径の入力は第一の印刷ステ
ーションに装着するロールについてmm単位で数値入力
すれば足り、注文にかかる全てのロールについてμm単
位で数値入力する必要はない。理由は、ファイナルデザ
インファイルを添付して送信することになるので、ファ
イナルデザインファイルによって、ロール径が精密に決
まるからである。続いて、ロール処理についてどのよう
な注文内容であるかを決めるために、リサイクルロール
について、鉄ベースかアルミベースかのいずれかの□に
レ点を入力して選択する。又、バラードメッキロールか
直版ロールのいずれかの□にレ点を入力して選択し、さ
らに、図柄有りか図柄無しかのいずれかの□にレ点を入
力して選択する。そして、図2(b)に示す画面内の「次画
面」をクリックする。
【0014】すると、図2(c)に示す注文表2/3の入力画
面が表示されるので、注文表2/3中の、注文しようとす
るロール本数を数値数力するとともに、注文表2/3の中
に、「ロールにICタグがありロール識別番号があると
きは各ファイナルデザインファイルを取り込む前にロー
ル識別番号を入力する」の文字表示と、数値入力枠が表
示されるのでここにロール識別番号を入力してから、一
色目取り込み開始のボタンをクリックする。すると、メ
ニューバーの中の「ファイル」をクリックして現れるダウ
ンメニューの中の「開く」オープンを選択したのと同一の
操作をしたことになり、ファイル選択オープン機能を有
するファイルが表示されるので(図示せず)、一番目に
印刷するファイナルデザインファイルを選択して実行す
ると、該ファイナルデザインファイルをロール識別番号
と関連させて該プログラムの送信ファイル内に取りこむ
ことができて、一色目取り込み開始のボタンに対応する
位置の□内にレ点が表示される。同様に次に、注文表2/
3中の、二色目取り込み開始のボタンをプレスして、前
記のように、二番目に印刷するファイナルデザインファ
イルをロール識別番号と関連させて前記送信ファイル内
に取り込み、同様に引き続き、注文しようとするロール
本数の分だけのファイナルデザインファイルをロール識
別番号と関連させて前記送信ファイル内に取り込む。注
文表2/3より、ファイナルデザインファイルの取り込み
を完了したら、図2(c)に示す画面内の「次画面」をクリ
ックする。すると、図3(a)に示す注文表3/3の入力画面
が表示される。そこで、リサイクルロールの入力欄にリ
サイクルロール支給日時を入力しかつ運送会社名を記入
してから価格及び製作完了日時の問い合わせの「送信」ボ
タンをクリックする。すると、該情報端末コンピュータ
EからメインコンピュータDにエントリできて、メイン
コンピュータDの注文受付管理のプログラムが起動し、
注文表1/3の内容に基づいて、材料コスト・加工コスト
計算を行なって受注価格を算出すると共に、工程管理プ
ログラムが起動して、製版工場Cの製作能力と受注量に
基づく待機時間と各ロールに対する余裕納期のための時
間(例えば12時間)と、上記の問い合わせ日時とから
製作完了日時を算出して、メインコンピュータDから情
報端末コンピュータEへ送信が行なわれ、情報端末コン
ピュータEのディスプレイの注文表3/3の解答の欄に価
格と製作完了日時を回答表示するようになっている。
【0015】ユーザーは、回答の内容を見て注文するか
否かを判断することができる。回答の内容の中、製作完
了日時が希望時間に間に合わないときは、優先割込処理
による製作完了希望日時を記入して、再度問い合わせの
「送信」ボタンをクリックする。すると、メインコンピュ
ータDの注文受付管理のプログラムが起動し、前記送信
した価格に割増料金を加算して新価格を算出すると共
に、工程管理プログラムが起動して、待機中のロールの
回答済みの製作完了日時をチェックして製作完了希望日
時に間に合う優先割込処理の時間が取れるか否かを計算
して優先割込処理による製作完了予定日時を算出して、
メインコンピュータDから情報端末コンピュータEへ送
信が行なわれ、情報端末コンピュータEのディスプレイ
の注文表3/3の解答の欄に価格と製作完了日時を回答表
示するようになっている。従って、ユーザーは、価格と
製作完了日時について二度の問い合わせができて、しか
も□内にレ点を入力するか否かで優先割込処理希望の有
無を選択できて、回答の内容を見て注文するか否かを判
断することができ、注文するときは「送信」のボタンをク
リックし、注文しないときは「終了」ボタンをクリックす
る。注文の「送信」のボタンをクリックすると、メインコ
ンピュータDが優先割込処理希望の有無をチェックして
二通りの回答の中のいずれかを選択し、図2(b)に示す
注文表1/3の入力データと、図2(c)に示す注文表2/3の
入力データと、図3(a)に示す注文表3/3の入力データと
を整理して、メインコンピュータDから情報端末コンピ
ュータEへ送信が行なわれ、図3(b)に示す情報端末コ
ンピュータEのディスプレイの注文表1/1をプルーフ
(受付注文内容)として回答表示するようになってい
る。
【0016】上記の注文の後において、進捗状況を知り
たいときは、情報端末コンピュータEのディスプレイに
図2(a)に示す画面を表示し予め決められている顧客識
別番号とパスワードと図2(a)に示す注文表2/3の注文番
号を入力して「進捗状況」の「次画面」をクリックする。す
ると、該情報端末コンピュータEからメインコンピュー
タDにエントリできて、メインコンピュータDの進捗状
況調査のプログラムが起動し、工程管理の内容を調査し
て、注文番号のロール識別番号のロールの工場内の処理
位置から算出される残りの処理時間または待機時間と、
処理コース識別番号によって決まっている処理時間等か
ら出来上り予定日時を計算して、メインコンピュータD
から情報端末コンピュータEへ送信が行なわれ、情報端
末コンピュータEのディスプレイの進捗状況回答画面に
「出来上がり」、「製版中」、「待機中」のいずれかの文字表
示による進捗状況の表示と、出来上り予想日時を表示す
るようになっている。なお、メインコンピュータDは、
進捗状況を問い合わせに対して、問い合わせに係るロー
ル識別番号の処理コースに対応した全処理工程を表示し
てかつ処理済と未処理の工程が分かるようにかつ各工程
の所要時間及び処理完了までの残りの時間を明示するこ
とをもって問い合わせに係るロール識別番号のロールの
製造の進捗状況を前記情報端末コンピュータへ送信する
ようになっていても良い。
【0017】又、図2に示すように、情報端末コンピュ
ータEで所要のプログラムをオープンしてデザイン製作
室Bのデザイン受注用コンピュータFにエントリして画
像サイズを指定してデザイン作成を注文することができ
る。デザイン作成は、ユーザーとデザイナーとの間でコ
ンピューターデザインを何度もやり取りしてファイナル
デザインを作成する。作成中のデザインファイルは、情
報端末コンピュータEからデザイン製作室Bのデザイン
受注用コンピュータFにエントリして、又はその逆にエ
ントリしてファイルを送信して同一のデザインファイル
をディスプレイ画面に表示して検討することができる。
従って、何度目かの検討・変更により最終的に決定され
るファイナルデザインファイルはユーザーとデザイナー
との両方に残る。ユーザーは、ファイナルデザインファ
イルを得た後は、上述したロール注文を行なうことがで
きる。ユーザーが「接続先コンピュータ選択」の「F」を選
択する場合には、図2(b)に示す注文表1/3、図2(c)に
示す注文表2/3、図3(a)に示す注文表3/3、図3(b)に示
す注文書1/1、図3(c)に示す進捗状況回答の各画面は表
示ない。なお、「D」や「F」の表示は本願発明を説明する
ための便宜的なものである。
【0018】図5は、図1に示すメインコンピュータD
のプログラム内容の概略のチャートである。図1、図5
に示すように、メインコンピュータDは、立体倉庫装置
Aにリサイクルロールを受け入れる際にリサイクルロー
ルRにICタグが付いていないときは図1に示すICタ
グ取付け装置31によりICタグTを取り付けかつによ
りICタグTに受注管理データをして選択されたロール
識別番号を書込み、又、リサイクルロールRにICタグ
Tが付いていてロール識別番号が書込まれているときは
によりICタグTに書込まれているロール識別番号を読
み取って受注と照合し、立体倉庫装置Aの二階部分の所
要位置にリサイクルロールを格納するようになってい
る。バラードメッキタイプのリサイクルロールは、タガ
ネとペンチ等で或いは自動機によりバラード銅メッキを
取り除いてダンボール紙等で一巻きして養生してから収
納する。
【0019】図5に示すように、メインコンピュータD
は、製版工場Cの各装置に対して加工しようとするデー
タを送信するとともに各装置から処理データ及び処理完
了の報告を受けて工程を次に進める管理を行なう。
【0020】メインコンピュータDは、情報端末コンピ
ュータEからエントリアクセスがあって受注する場合、
ロール識別番号の付与する。ロール識別番号は、例え
ば、顧客別に与えられるアルファベットの二文字と数字
との組み合わせからなる。ロール識別番号は、アルファ
ベットの二文字と数字との組み合わせであれば、顧客が
管理するために顧客自身が選択した識別番号である。I
CタグTが付けられていないロールについても顧客自身
が選択した識別番号をICタグTに記憶させることがで
きる。メインコンピュータDが受注データから図1に示
すに指示して、ICタグTに顧客が選択したロール識別
番号を書込む。ロールにICタグを取り付けてロール識
別番号を記憶させることは昼夜を問わず無人で全自動的
に製版処理できるシステムにおいて、極めて重要でかつ
便利である。全自動製版工場が重大なトラブルで停止し
た時などでも、各装置内に位置するロールに付設されて
いるICタグに記憶されているロール識別番号を読み込
むことで、工場内の全てのロールが各ロールに固有の処
理工程のどの工程に有るかを知ることができ、工場全体
を早期に復旧稼動させることができる。メインコンピュ
ータDは、注文主がリサイクルロールを支給して注文を
してきた場合には、受け取ったリサイクルロールに取り
つけられているICタグに記録されているロール識別番
号をを介して読み取ることにより、過去の受注のデータ
ベースと照合してそのリサイクルロールの直径と長さ、
チャック孔径、キー溝の幅、使用回数、バラードメッキ
ロールと直版ロールのいずれであるか、鉄ベースかアル
ミベースのいずれであるかを瞬時に知ることができて、
受注時に注文主による注文項目と一致しているかをチェ
ックすることができ、不一致であるときには、図4(b)
に示す注文書1/1を修正して再送信できるようになって
いる。
【0021】メインコンピュータDは、ICタグTに従
前に書込まれているロール識別番号とは相違するロール
識別番号を書込むことは原則的には行わない。顧客のロ
ール管理データと相違することになるからである。新し
いロール識別番号を書込むときには、顧客へ通知するよ
うになっている。
【0022】メインコンピュータDは、ICタグTに書
込まれているロール識別番号を確認してから、受注デー
タの中のロール仕様項目のうち、何色目のロールである
かが分かる記号又は数値をリライトする。ICタグTに
何色目のロールであるかが分かる記号又は数値が書込ま
れていることは極めて重要で便利である。顧客は、出来
あがったロールを受け取ってグラビア輪転機の何番目の
ステーションに装着すれば良いか分からなくなったり、
錯誤することがあり、間違えて取り付けると、印刷不能
になる場合がある。顧客は、ロール識別番号書込み・読
取り装置を備えておいて、出来あがったロールを受け取
ってICタグTに書込まれているデータを読み取ること
により何色目のロールであるかを間違いなく知ることが
できグラビア輪転機の何番目かのステーションに正しく
装着することができる。
【0023】メインコンピュータDは、ICタグTに書
込まれているロール識別番号を確認し、過去の受注のデ
ータベースのロール仕様と照合するとともに新規受注の
ロール仕様と照合して、図3(b)に示す注文表1/3の内容
に誤りが無ければ、ロール処理コースを選択する。
【0024】メインコンピュータDは、製版工場Cでは
リサイクルロールについて受注のロール仕様に基づいて
決定される処理コースに沿った一連の処理を行うよう
に、該製版工場の各装置に対して所要の制御を行なうよ
うになっている。
【0025】メインコンピュータDは、各受注につい
て、顧客識別番号とロール識別番号と処理コース識別番
号とロール仕様と受注日時とファイナルデザインファイ
ルについて関係を持たせて記憶するようになっている。
メインコンピュータDは、受注データの中のロール仕様
項目のうち、図3(b)に示す注文表1/3のチェック項目の
内容から、表1に示す六通りのいずれか一の処理コース
識別番号とそれに対応した処理プログラムを選択するこ
とになり、受注の処理順番に従って工程管理することに
なる。表1中に、各処理の所要時間を記してあるが、こ
の時間は、メインコンピュータDに記憶されている。
又、図6中に示すように各処理の所要時間についてもメ
インコンピュータDに記憶されている。他方、メインコ
ンピュータDは、立体倉庫装置A内の格納位置又は製版
工場Cのどの加工工程にあるかの位置情報をロールの各
搬送毎に各装置から受信してリライトするようになって
いるので、ロールの処理コース毎の合計処理時間、処理
開始から任意の処理工程に至るまでの所要時間、任意の
処理工程から処理が完了するまでの所要時間が分かり、
情報端末コンピュータEから注文時や進捗状況問い合わ
せ時の出来上がり日時の回答や進捗状況を回答すること
ができる。さらに、メインコンピュータDは、処理を開
始したら処理コース番号によりトータルの処理時間が決
まってくるので、加工位置または処理位置の情報から、
出来あがるまでの時間をロールの各搬送毎に各装置から
受信してリライトするようになっている。
【0026】
【表1】
【0027】表1と図5とから処理コース識別番号1か
ら6の各処理内容について説明する。処理コース識別番
号1のときは、直版タイプの鉄ベースのリサイクルロー
ルをロール計測し脱クロム処理し落版しニッケルメッキ
を施してから硫酸銅メッキを施し円筒研磨を行って仕上
りとするリサイクル処理を行う製版工程プログラムが選
択される。処理コース識別番号2のときは、直版タイプ
のアルミベースのリサイクルロールをロール計測し脱ク
ロム処理し落版し硫酸銅メッキを施し円筒研磨を行って
仕上りとするリサイクル処理を行う製版工程プログラム
が選択される。処理コース識別番号3のときは、バラー
ドメッキタイプの鉄ベース及びアルミベースのリサイク
ルロール(バラード銅メッキが取り除かれているロー
ル)をロール計測し電解脱脂し酸洗い中和しバラード処
理し硫酸銅メッキを施し円筒研磨を行って仕上りとする
ロール処理を行う製版工程プログラムが選択される。処
理コース識別番号4のときは、直版タイプの鉄ベースの
リサイクルロールをロール計測し脱クロム処理し落版し
ニッケルメッキを施してから硫酸銅メッキを施し円筒研
磨を行い図柄を製版して仕上りとするロール処理を行う
製版工程プログラムが選択される。処理コース識別番号
5のときは、直版タイプのアルミベースのリサイクルロ
ールをロール計測し脱クロム処理し落版し硫酸銅メッキ
を施し円筒研磨を行い図柄を製版して仕上りとするロー
ル処理を行う製版工程プログラムが選択される。処理コ
ース識別番号6のときは、バラードメッキタイプの鉄ベ
ース及びアルミベースのリサイクルロール(バラード銅
メッキが取り除かれているロール)をロール計測し電解
脱脂し酸洗い中和しバラード処理し硫酸銅メッキを施し
円筒研磨を行って図柄を製版して仕上りとするロール処
理を行う製版工程プログラムが選択される。
【0028】メインコンピュータDは、各受注にかかる
ロールについて、製版工場Cに設備される装置間を以下
の順序で搬送させるように制御信号を送り、アルミ材料
やロールの各搬送毎に各装置から処理完了の信号を受信
してリライトして工程管理を行なう。処理コース識別番
号1のときは、立体倉庫A/産業用ロボット31―ロー
ル計測装置10―ロール授受装置16―脱クロム装置1
9―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授受装置
16―ニッケルメッキ装置20―硫酸銅メッキ装置21
―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授受装置1
6―ロール搬出装置11―産業用ロボット32の順で搬
送する。処理コース識別番号2のときは、立体倉庫A/
産業用ロボット31―ロール計測装置10―ロール授受
装置16―脱クロム装置19―ロール授受装置16―研
磨機14―ロール授受装置16―硫酸銅メッキ装置21
―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授受装置1
6―ロール搬出装置11―産業用ロボット32の順で搬
送する。処理コース識別番号3のときは、立体倉庫A/
産業用ロボット31―ロール計測装置10―ロール授受
装置16―電解脱脂・酸洗い装置17―バラード処理装
置18―硫酸銅メッキ装置21―ロール授受装置16―
研磨機14―電子彫刻装置12―ロール授受装置16―
装置27―ロール授受装置16―ロール搬出装置11―
産業用ロボット32の順で搬送する。処理コース識別番
号4のときは、立体倉庫A/産業用ロボット31―ロー
ル計測装置10―ロール授受装置16―脱クロム装置1
9―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授受装置
16―ニッケルメッキ装置20―硫酸銅メッキ装置21
―ロール授受装置16―研磨機14―電子彫刻装置12
―ロール授受装置16―クロムメッキ装置22―ロール
授受装置16―ロール搬出装置11―産業用ロボット3
2の順で搬送する。処理コース識別番号5のときは、立
体倉庫A/産業用ロボット31―ロール計測装置10―
ロール授受装置16―脱クロム装置19―ロール授受装
置16―研磨機14―ロール授受装置16―硫酸銅メッ
キ装置21―ロール授受装置16―研磨機14―電子彫
刻装置12―ロール授受装置16―クロムメッキ装置2
2―ロール授受装置16―ロール搬出装置11―産業用
ロボット32の順で搬送する。処理コース識別番号6の
ときは、立体倉庫A/産業用ロボット31―ロール計測
装置10−ロール授受装置16―電解脱脂・酸洗い装置
17―バラード処理装置18―硫酸銅メッキ装置21―
ロール授受装置16―研磨機14―電子彫刻装置12―
ロール授受装置16―クロムメッキ装置22―ロール授
受装置16―ロール搬出装置11―産業用ロボット32
の順で搬送する。
【0029】以下、さらに詳述する。図1において、立
体倉庫装置Aの搬入口1aと搬出口1bにはそれぞれロー
ル吊上げ用産業ロボット31,32が備えられている。
産業ロボット31,32は、ロールRの被チャック孔に
差し込んでチャック開閉手段の作動により開いて被製版
ロールの被チャック孔の縁を吊り上げ可能にチャックす
る三つ割のチャック爪と、該チャック爪と共同してロー
ルの横振れを抑える横振れ抑制手段と、ロールを一巻き
して養生する養生材を抑え付けて該養生材7を被製版ロ
ールと一体に吊り上げる養生筒抑え手段各チャック爪の
先端にロール位置を検出するためのCCDカメラとICタ
グTにデータの書込み読み出しを行なう受発信アンテナ
とロールの長さに応じて移動距離を検出するための距離
センサーを分配付設されたロボットハンド31aを備え
ていて、フォークパレットP上に固設された上方から見
て正方形の方眼状に仕切られたロール収納ボックスWに
ダンボール紙等からなる養生材を巻き付けて養生しロー
ルRを吊り上げて旋回し吊り下して収容し得る。図1に
示すピックアップ搬送装置1cは、ロール搬入口1aに位
置されるリサイクルロールRを立てて収納した枠付きフ
ォークパレットPを持ち上げて取り込み所要位置へ搬送
してストックする作業を行い、又、枠付きフォークパレ
ットPをロール搬出口1bへ搬送して下す作業を行な
う。ロール搬入口1aにおいて、リサイクルロールRを
枠付きフォークパレットPに立てて収納する作業は産業
用ロボット31により行なわれ、又、ロール搬出口1b
において、リサイクルロールRを枠付きフォークパレッ
トPから取り出して無人搬送車6に移載する作業は産業
用ロボット32により行なわれる。ロールリサイクル注
文にあっては、立体倉庫装置Aの二階部分へ入れる前
に、産業用ロボット31により注文主から預かるリサイ
クルロールに付設したICタグに記憶されているロール
識別番号を読み取ることで、倉庫管理コンピュータ2に
ロール識別番号が取り込まれ、倉庫管理コンピュータ2
において格納位置を決めると、メインコンピュータDに
データ転送され処理順番が決定される。又、製版工場C
から搬出される処理が完了したロールのICタグTに記
憶されているロール識別番号を産業用ロボット32の受
発信アンテナが読み出す。メインコンピュータDは、処
理完了のロールのロール識別番号を受信すると、プリン
タ装置により納品書・ロール受領書・請求書等を発行す
るようになっている。ICタグTは、例えば、受発信ア
ンテナと受発信装置とフラッシュメモリを組み合わせた
マイクロチップである。ICタグが付設されていないと
きは、ロール端面の被チャック孔より帯板状のICタグ
取付用板材を挿入してロール内でチャンネル形に折り曲
げて固定し被チャック孔の正面に位置するようにICタ
グを貼着し、棒状体の先端に取付けた発信アンテナを被
チャック孔よりロール内部に挿入してICタグに対向近
接させてロール識別番号等を記憶させる。
【0030】倉庫管理コンピュータ2は、リサイクルロ
ールの識別番号とロールRの大きさや長さとラックの番
号などを記憶しておいて諸々の総合的な在庫管理を行
う。
【0031】枠付きフォークパレットPは、ロール送出
口に迎えにきた無人走行台車6に引き取られる。無人走
行台車6は、9本〜25本を立てて載置できるように枠
体を備えている。図示しないロボットによってハンドリ
ングされる。無人走行台車6は、立体倉庫装置Aのロー
ル搬出口1bと、製版工場Cのロール送り込み口との連
絡通路をメインコンピュータDから命令信号に基づいて
移動し、ロールの搬送を行う。なお、立体倉庫装置Aの
リサイクルロール引き渡し口1cと、アルミ新ロール製
作室Bのアルミ新ロール送出口と、製版工場Cのロール
送り込み口と間のロール搬送を無人走行台車6に代えて
人手により行っても良い。
【0032】続いて、製版工場Cにおける各装置が行う
処理を説明する。走行型の産業ロボット7は、軌道上を
走行し360度の範囲で往復旋回可能かつ上下方向に揺動
かつアーム軸の周りにひねり回転可能なロボットアーム
7aを有し、該ロボットアーム7aに備えたロボットハン
ド7b(例えば特許第2136697号のロボットハンド)が被
製版ロールRの両端面を挟持して他の装置との間で被製
版ロールRの受渡しを行なうハンドリング機能を有して
いる。
【0033】スタッカクレーン8は、ロール脱着回転装
置9(例えば特許第1278544号の装置)を吊り上げて搬
送し得るように構成されている。ロール脱着回転装置9
は、スリーブ形の被製版ロールRの両端面の軸孔を対向
一対の円錐チャックコーンにより嵌合挟持しかつ円錐チ
ャックコーンの外側を防水キャップで密封することがで
きて、メッキ装置本体等への装着時に被製版ロールRを
回転し得てかつ必要に応じてメッキ電流を流せるように
構成されている。
【0034】四ヘッド型の研磨機14(特開平2000-127
005号)は、#320の粗仕上げ研磨砥石14a、14bを対
向一対に備えるとともに、#1000の中仕上げ研磨砥石1
4cと#6000の精密研磨砥石14dを対向一対に備え、粗
仕上げ研磨砥石14a、14bによる補正研磨と落版研磨
と表面粗さ微小化研磨を行うことができ、又、中仕上げ
研磨14cによる中仕上げ研磨と表面粗さ微小化研磨を
行うことができ、さらに精密研磨砥石14dによる上仕
上げ研磨と表面粗さ微小化研磨と鏡面研磨を行うことが
できる。なお、#320の粗仕上げ研磨砥石14a、14bを
対向一対に備える二ヘッド型の研磨機と、#1000の中仕
上げ研磨砥石14cと#6000の精密研磨砥石(PVA砥
石)14dを対向一対に備える二ヘッド型の研磨機の二
台を備えても良い。
【0035】産業ロボット7は、被製版ロールRの端面
を挟持でき、又、上記の装置10,12,14は、回転
駆動される対向一対の円錐チャックコーンを備えていて
対向一対の円錐チャックコーンによりスリーブ形の被製
版ロールRの両端面の軸孔を嵌合挟持することができ
て、産業ロボット7は、これらの装置10,12,14
との間で被製版ロールRを授受するように構成されてい
る。産業ロボット7は、メインコンピュータDとの間で
データ送信するアンテナを備えていて、該アンテナによ
り、把持した被製版ロールRに付設したICタグとの間
でデータを読み書きできるようになっていて、ICタグ
に記憶されているロール識別番号と処理コース識別番号
と処理済の工程番号とを読み取ってメインコンピュータ
Dにデータを送信する。メインコンピュータDは、産業
ロボット7に備えるアンテナ、又はスタッカクレーン8
に備えるアンテナが読み取ったロール識別番号と処理コ
ース識別番号と処理済の工程番号をデータ入力する。メ
インコンピュータDは、ロール識別番号と処理コース識
別番号と処理済の工程番号を確認し、次の処理工程を産
業ロボット7へ指示する。もって、産業ロボット7は、
被製版ロールRを次に受け渡すべき処理装置の所へ搬送
していき被製版ロールRを引き渡すようになっている。
又、一の処理装置での処理を終えたときは、該一の処理
装置から処理終了を知らせる信号がメインコンピュータ
Dに送信される。これによって、メインコンピュータD
は、産業ロボット7に対して、処理を終えた処理装置へ
被製版ロールRを引き取りに行くように指示するように
なっている。
【0036】ロール計測装置10は、被製版ロールを立
てて上下に両端チャックして回転して動的バランスを計
測して停止し、動的バランスが良好で基準値をクリアし
たものについて、被製版ロールの全長、外径、孔径、ロ
ールの一端から他端まで一定ピッチ毎に(例えば10mm
ピッチ毎に)直径を計測する直径計測を行なう。製版工
場Cの搬入口の脇には、ロール計測データを採取するソ
フトウエアが搭載されたロールデータ採取用コンピュー
タ13が備えられる。このソフトウエアは、ロールデー
タに対応して研磨機14における補正研磨工程において
#320の粗仕上げ研磨砥石14a、14bのランダムな運行
を自動決定できる。#320の粗仕上げ研磨砥石14a、1
4bのランダムな運行順序が研磨機14における補正研
磨を行う際に送信される。製版工場Cの搬入口に位置す
る被製版ロールをロール計測装置10にチャックさせる
ためにハンドリング装置、マニピュレータ式ハンドリン
グ装置、無重力化吊上げ装置等を備えて行っても良い。
又、人手により行っても良い。
【0037】ロール搬出装置11は、水平状態から70〜
80度位に傾斜させることができるパレットを例えば4個
備えており(例えば特開平10-291289号の装置)、製版
を完了した被製版ロールRの取り出し時に産業ロボット
7がパレットに被製版ロールRを載置し、搬出口のシャ
ッターが開き、パレットが70〜80度位に傾斜して被
製版ロールRを斜めに立てかけた状態にし、人手により
被製版ロールRを斜めに立てて転がして移動できるよう
に構成されている。
【0038】電子彫刻装置12は、回転駆動される一対
のチャックコーンを備えていて、該チャックコーンによ
り被製版ロールRを両端チャックして回転し、ダイヤモ
ンドの彫刻針で図柄を彫刻する。
【0039】研磨機14は、図ではフォーヘッド砥石研
磨装置(特開平2000-127005号)が設備されている。詳
述すると、駆動側チャック手段と反駆動側チャック手段
を有し両チャック手段により円筒体を水平に両端チャッ
クして回転する円筒体回転手段と、円筒体の両側におい
て各々対応するXテーブル移動用サーボモータにより円
筒体の面長方向に独立して移動自在な一対のXテーブル
と、各Xテーブルに円筒体の面長方向に並んで設けられ
各々対応するYテーブル移動用サーボモータにより円筒
体に対して接近・離隔する方向に独立して移動自在な二
対のYテーブルと、各Yテーブルに設けられ研磨ヘッド
を砥石回転用モータにより回転し研磨砥石の端面で円筒
体を研磨しうる研磨ヘッド装置とからなり、各々対応す
るYテーブル移動用サーボモータとYテーブル移動用ボ
ールネジがXテーブルに設けられYテーブル移動用サー
ボモータがYテーブル移動用ボールネジを回転するよう
になっているとともに、Yテーブル移動用ボールネジに
螺合するYテーブル移動用ボールナットがYテーブルに
対して回転不能かつスライド可能に係合されかつ弾性体
を介して弾持される構成であり、制御回路によりYテー
ブル移動用モータがトルク制御出力とされて研磨砥石が
円筒体を研磨する構成である。研磨機14は、十種類の
処理コースに応じた研磨作業を行う。メインコンピュー
タDは、産業ロボット7が被製版ロールRを研磨機14
へ引き渡す前に、産業ロボット7に付設したアンテナが
読み取ったロール識別番号と処理コース識別番号と処理
済の工程番号を確認し、研磨機14に対して研磨内容を
指示する。図2に示すように、処理コース識別番号1,
2,4,5のときは、直版タイプのリサイクルロールを
対象とした研磨であり、補正研磨―落版研磨―表面粗さ
微小化研磨―中仕上げ研磨―表面粗さ微小化研磨―上仕
上げ研磨―表面粗さ微小化研磨―鏡面仕上げ研磨の順に
全自動研磨作業を行う。処理コース識別番号3,6のと
きは、バラードメッキタイプのリサイクルロールを対象
とした研磨であり、中仕上げ研磨―表面粗さ微小化研磨
―上仕上げ研磨―表面粗さ微小化研磨―鏡面仕上げ研磨
の順に全自動研磨作業を行う。
【0040】粗仕上げ研磨砥石14a、14bは、砥石の
回転軸の延長線と被製版ロールの回転軸線の両方を平面
方向より見たときの交差角が90度であって、砥石の端面
の研磨時接触線が、砥石の端面の中心孔の中心を通る直
径線乃至中心孔を外れない限度の直径線に平行する弦線
の範囲内にあって研磨圧力を一定に保ち研磨を行う。
【0041】補正研磨は、円筒研磨する前の被製版ロー
ルRの円筒精度が低くても、また円筒研磨精度が低い円
筒研磨装置を用いても、被製版ロールRを全長にわたり
均一な直径となるように極めて高い円筒研磨精度が短時
間に得られる研磨方法であり、又、ロール両端付近にお
いてメッキ電流が集中してメッキ厚が大きくなることを
考慮してロール径を小さくする研磨方法(特開平11-090
796号、特開平11-090797号)である。具体的には、特開
平11-090797号に示すように、被製版ロールRの一端か
ら他端まで一定ピッチ毎に計測した各区間の計測直径値
の最小位について、研磨砥石を被製版ロールRに密着し
研磨圧力を一定に保って一方向へ移動するときの一回研
磨寸法の四倍となるように近似する値に補正した各区間
の研磨前直径値とし、研磨砥石を被製版ロールRに密着
し研磨圧力を一定に保って往復移動を繰り返しつつ研磨
することにより、研磨前最小直径値よりも大きな研磨代
部分がなくなるまで被製版ロールRを均一な直径値とな
るように研磨する円筒体研磨方法であって、研磨前最小
直径値よりも大きな研磨代部分の区間を研磨前直径値に
比例した回数だけ研磨移動し、その際直径値が等しい研
磨代部分が連続して存在する区間を往復研磨し、研磨代
部分が離れている区間へ移動するときは研磨砥石と被製
版ロールRの密着を離さないで研磨圧力を実質的に零に
して移動する。
【0042】落版研磨は、処理コース識別番号1,2の
直版タイプのリサイクルロールを対象として補正研磨の
次に行う研磨であり、粗仕上げ研磨砥石14a、14bで
被製版ロールRを挟んでロールの一端から他端まで一往
復又は二往復してセルを削り取る研磨である。落版研磨
後も補正研磨によるロール径の均一化研磨による均一化
の影響、及びロール両端付近においてメッキ厚が大きく
なることを考慮してロール径を小さくした影響を残すこ
とができる。アルミのリサイクルロールの落版研磨にお
いては、アルミ地金が絶対に露出しないように研磨を行
う。
【0043】表面粗さ微小化研磨は、被製版ロールRを
所定の番手の研磨砥石で研磨するにもかかわらず、より
大きい番手の研磨砥石で研磨するときの表面粗さに相当
する表面粗さが得られる、研磨方法であり、具体的に
は、砥石の回転軸の延長線と被製版ロールRの回転軸線
の両方を平面方向より見たときの交差角が非直角であ
り、かつ、被製版ロールRに対する砥石の端面の研磨時
接触線が、砥石の端面の半径線乃至中心孔を外れない限
度の前記半径線との平行線の範囲内にあるようにして、
被製版ロールRを両端支持して回転し、円筒形の砥石を
回転し砥石の円環状端面を被製版ロールRに線接触して
研磨圧力を一定に保って被製版ロールRの一端から他端
まで移動して均一に円筒研磨する方法であり、適宜の番
手の砥石による研磨について、砥石と被製版ロールRを
回転方向を異ならせて接触させ円筒体の一端から他端ま
で移動する通常の円筒研磨を一回又は複数回行い、最後
に、回転方向を同一方向にして接触させ、かつ、研磨時
接触線の適宜の一点で速度を略一致させて被製版ロール
Rの一端から他端まで移動する微小な円筒研磨を一回又
は複数回行い、次以降、より大きい番手の砥石に交換し
て行う微小な円筒研磨についても、砥石と被製版ロール
Rを回転方向を同一方向にして接触させ、かつ、研磨時
接触線の適宜の一点で速度を略一致させて被製版ロール
Rの一端から他端まで移動する微小な円筒研磨を一回又
は複数回行う(特開平2000-233348号)。
【0044】砥石研磨により被製版ロールRを鏡面仕上
げまで持っていくには、被製版ロールRに回転駆動され
る粗研磨砥石の端面を押圧し潤滑液をかけつつ移動して
全長が均一径となるように研磨し、次いで、被製版ロー
ルRを逆回転して粗研磨砥石により被製版ロールRに付
いたピッチ縞を除去する研磨を行い、次いで、被製版ロ
ールRに回転駆動されるPVA砥石で押圧しかつ潤滑液
をかけつつ移動して仕上げ研磨を行い、次いで、被製版
ロールRを仕上げ研磨時の回転数よりも大きな回転数で
回転しフリー回転自在とした前記PVA砥石を前記研磨
圧力の数倍の一定圧で押圧しかつ潤滑液をかけて被製版
ロールRを回転しPVA砥石を移動することにより、円
筒体とPVA砥石の線接触箇所に微小な相対速度を生じ
させて円筒体を鏡面研磨することにより達成できる(特
開平11-114800号)。
【0045】製版室C1の産業ロボット7のハンドリン
グエリアでは、一の装置が稼働中の時は、その一の装置
に処理される工程まで進んだ被製版ロールRは、ロール
ストック用パレット15にストックされる。
【0046】ロール授受装置16は、平行する二軸の各
軸にテフロン(登録商標)樹脂よりなる截頭円錐形を小
径端を対向させて被嵌してなるロール載置ラックを昇降
自在に備えていて、産業ロボット7により両端面を挟持
される被製版ロールRを受承し、製版室C2のスタッカ
クレーン8により吊り上げ搬送されてくるロール脱着回
転装置9の両端の端面板を安定して受承して該ロール脱
着回転装置9の一対のチャックコーンの間に被製版ロー
ルRを同心となるように上昇させることができ、もって
ロール脱着回転装置9がチャックできるようにする受け
取り台である。なお、製版室C1の産業ロボット7と、
製版室C2のスタッカクレーン8(例えば特許第2539310
号のスタッカクレーン)に吊り上げられて搬送されるロ
ール脱着回転装置9とは、隔壁に設けた開口を通して被
製版ロールRを直接授受できるように構成されていても
良い。
【0047】電解脱脂・酸洗い装置17は、バラードメ
ッキを引き裂き除去したバラードメッキタイプのリサイ
クルロールについて最初に適用する処理装置であり、ス
タッカクレーン8により吊り上げ搬送されてくるロール
脱着回転装置9の両端の端面板を安定して受承して該ロ
ール脱着回転装置9のチャックコーンを回転させること
ができて該ロール脱着回転装置9により両端チャックさ
れた被製版ロールRを上昇停止するタンク内に貯留され
たアルカリ液に浸漬して脱脂し次いでタンクを下降した
後に被製版ロールRの下側に皿を張り出して処理液を受
けるようにして酸性液のシャワーにより酸洗いし次いで
水シャワーにより水洗する。
【0048】バラード処理装置18は、バラードメッキ
タイプのリサイクルロールについて電解脱脂・酸洗いし
た後に、及びバラードメッキタイプのアルミ新ロールに
ついて硫酸銅メッキし砥石円筒研磨した後に適用する処
理装置であり、スタッカクレーン8により吊り上げ搬送
されてくるロール脱着回転装置9の両端の端面板を安定
して受承して該ロール脱着回転装置9のチャックコーン
を回転させることができて該ロール脱着回転装置9によ
り両端チャックされた被製版ロールRに対して写真定着
廃液を撒布する。なお、バラード処理は、独立した装置
を備えないで、電解脱脂・酸洗い装置17の被製版ロー
ルRの下側に張り出す皿を利用して処理しても良い。
【0049】脱クロム装置19は、直版タイプのリサイ
クルロールについて最初に適用する処理装置であり、ス
タッカクレーン8により吊り上げ搬送されてくるロール
脱着回転装置9で両端チャックされる被製版ロールR、
の両端の端面板を安定して受承して該ロール脱着回転装
置9のチャックコーンを回転させ、被製版ロールRを上
昇停止するタンク内に貯留された硫酸溶液に浸漬してク
ロムメッキを溶解除去する処理であり、次いで、タンク
内で水シャワーにより水洗する。
【0050】ニッケルメッキ装置20は、直版タイプの
鉄ベースのリサイクルロールについて脱クロム処理と落
版研磨を終えた後に適用する処理装置であり、スタッカ
クレーン8により吊り上げ搬送されてくるロール脱着回
転装置9で両端チャックされる被製版ロールR、の両端
の端面板を安定して受承して該ロール脱着回転装置9の
チャックコーンを回転させることができて、被製版ロー
ルRを上昇停止するタンク内に貯留されたニッケルメッ
キ液に浸漬しかつメッキ電流を流して、例えば、厚さ2
〜10μmとなるようにニッケルメッキを付ける処理で
あり、次いでタンクを下降した後に被製版ロールRの下
側に皿を張り出して処理液を受けるようにして水シャワ
ーにより水洗する。
【0051】硫酸銅メッキ装置21は、バラード処理、
又はニッケルメッキ処理、又はピロリン酸銅メッキ処理
を終えた後に適用する処理装置であり、スタッカクレー
ン8により吊り上げ搬送されてくるロール脱着回転装置
9で両端チャックされる被製版ロールR、の両端の端面
板を安定して受承して該ロール脱着回転装置9のチャッ
クコーンを回転させかつメッキ電流を流すことができ
て、例えば、厚さ100μmとなるようにニッケルメッ
キを付ける。被製版ロールRを両端チャックしてメッキ
浴槽内に位置させた後、電気焼けが起こらない低電圧
(例えば1V〜5V)をかけて回転する。そして、メッ
キ浴槽の銅メッキ液の液面をゆっくり上げていき、被製
版ロールRに銅メッキ液の液面レベルを接触させて全周
面に銅メッキを付ける。被製版ロールRに銅メッキ液が
接触する瞬間にメッキ電流が流れるので、銅メッキの付
着が瞬間に行なわれ、光沢剤や硬質化剤に含まれる硫黄
系化合物が付着する反応速度が遅いので該硫黄系化合物
がニッケルメッキと銅メッキの境界膜を形成することは
ない。又、低電圧なので銅メッキが電気焼けしない。そ
の後、銅メッキ液の液面レベルを上昇していくととも
に、電圧を漸次に上げていき、ロールが完全に浸漬した
状態になるときにメッキ電圧が15Vになるようにし
て、銅メッキを行なう。この場合、硫黄系化合物は、銅
メッキの中に組み込まれていくが、銅メッキに剥離性を
与えることはない。次いで、タンク内で水シャワーによ
り水洗する。直版タイプのアルミベースのリサイクルロ
ールについて脱クロム処理と落版研磨を終えた後に適用
する処理装置は、ニッケルメッキ装置20ではなく硫酸
銅メッキ装置21である。
【0052】クロムメッキ装置22は、スタッカクレー
ン8により吊り上げ搬送されてくるロール脱着回転装置
9で両端チャックされる被製版ロールR、の両端の端面
板を安定して受承して該ロール脱着回転装置9のチャッ
クコーンを回転させかつメッキ電流を流すことができ
て、例えば、厚さ8μmとなるようにクロムメッキを付
ける処理であり、次いで、タンク内で水シャワーにより
水洗する。クロムメッキを付けることにより版面に耐刷
力を付与することができる。
【0053】ストック装置28は、スタッカクレーン8
により吊り上げ搬送されてくるロール脱着回転装置9の
両端の端面板を安定して受承できる。又、ロール脱着回
転装置9が被製版ロールRを両端チャックした状態でも
ロール脱着回転装置9を受承でき、処理装置が空いてい
なくて待機する必要がある場合の待機場所にもなる。ロ
ール脱着回転装置9は、アタッチメント交換ロボット2
9によりラック棚30a,30bに収納された予備の多数
対のチャックコーンの中から所要の一対のチャックコー
ンを被製版ロールRの長さに対応して交換できるように
なっている。ストック装置28は、十数台のロール脱着
回転装置9をストックできる。
【0054】以上のように、メインコンピュータDは、
ICタグのロール識別番号を確認することができるの
で、十種類の処理コースが異なる被製版ロールRに対し
て、製版工場Cにおいて産業ロボット7とスタッカクレ
ーン8に対し被製版ロールRを以下のような順序の搬送
を指示することができ、又、レーザ露光潜像形成装置1
3に対して図柄を付けるべき露光データを送信し、又、
研磨機14に対して既述した研磨処理の内容を指示する
ことができる。
【0055】ロール搬出装置11により搬出される処理
工程を完了したロールは傷がつかないように養生されて
ストックヤードに一時保管され出荷される。
【0056】続いて、本願発明の第二の実施の形態に係
る,グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法を図6、
図7を参照して説明する。この方法は、セルを形成する
方法として電子彫刻機に替えて、感光膜塗布装置26
と、レーザー露光装置27と現像装置23とエッチング
装置24とレジスト剥離装置25を備えている。メイン
コンピュータDは以下の工程管理を行なう。処理コース
識別番号1のときは、立体倉庫A/産業用ロボット31
―ロール計測装置10―ロール授受装置16―脱クロム
装置19―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授
受装置16―ニッケルメッキ装置20―硫酸銅メッキ装
置21―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授受
装置16―ロール搬出装置11―産業用ロボット32の
順で搬送する。処理コース識別番号2のときは、立体倉
庫A/産業用ロボット31―ロール計測装置10―ロー
ル授受装置16―脱クロム装置19―ロール授受装置1
6―研磨機14―ロール授受装置16―硫酸銅メッキ装
置21―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授受
装置16―ロール搬出装置11―産業用ロボット32の
順で搬送する。処理コース識別番号3のときは、立体倉
庫A/産業用ロボット31―ロール計測装置10―ロー
ル授受装置16―電解脱脂・酸洗い装置17―バラード
処理装置18―硫酸銅メッキ装置21―ロール授受装置
16―研磨機14―ロール授受装置16―感光膜塗布装
置26―ロール授受装置16―レーザー露光装置27―
ロール授受装置16―現像装置23―エッチング装置2
4―レジスト剥離装置25―クロムメッキ装置22―ロ
ール授受装置16―ロール搬出装置11―産業用ロボッ
ト32の順で搬送する。処理コース識別番号4のとき
は、立体倉庫A/産業用ロボット31―ロール計測装置
10―ロール授受装置16―脱クロム装置19―ロール
授受装置16―研磨機14―ロール授受装置16―ニッ
ケルメッキ装置20―硫酸銅メッキ装置21―ロール授
受装置16―研磨機14―ロール授受装置16―感光膜
塗布装置26―ロール授受装置16―レーザー露光装置
27―ロール授受装置16―現像装置23―エッチング
装置24―レジスト剥離装置25―クロムメッキ装置2
2―ロール授受装置16―ロール搬出装置11―産業用
ロボット32の順で搬送する。処理コース識別番号5の
ときは、立体倉庫A/産業用ロボット31―ロール計測
装置10―ロール授受装置16―脱クロム装置19―ロ
ール授受装置16―研磨機14―ロール授受装置16―
硫酸銅メッキ装置21―ロール授受装置16―研磨機1
4―電子彫刻装置12―ロール授受装置16―クロムメ
ッキ装置22―ロール授受装置16―ロール搬出装置1
1―産業用ロボット32の順で搬送する。処理コース識
別番号6のときは、立体倉庫A/産業用ロボット31―
ロール計測装置10―ロール授受装置16―電解脱脂・
酸洗い装置17―バラード処理装置18―硫酸銅メッキ
装置21―ロール授受装置16―研磨機14―ロール授
受装置16―感光膜塗布装置26―ロール授受装置16
―レーザー露光装置27―ロール授受装置16―現像装
置23―エッチング装置24―レジスト剥離装置25―
クロムメッキ装置22―ロール授受装置16―ロール搬
出装置11―産業用ロボット32の順で搬送する。その
他の構成は相違しないので、説明は省略する。
【0057】本願発明のグラビア印刷ロールの自動受注
・製作方法は、上記の第一、第二及び第三の実施の形態
に限定されるものではなく、製版工場Cにおける一連の
処理が以下のような場合も含まれる。 (1)脱クロム処理し脱脂処理し厚付き亜鉛メッキして研
磨し高出力レーザによりセルを直接彫り込みクロムメッ
キする製版処理。 (2)使用済み版形成樹脂をレーザアブレーションにより
除去し再度、親水性のロール表面に撥水性の版製形成樹
脂を塗布し乾燥固化し研磨し高出力レーザによりセルを
直接彫り込む製版処理。 (3)脱クロム処理し落版し脱脂処理し厚付き銅メッキし
て研磨し黒色レジスト膜を塗布しレーザによりアブレー
ションしてセル形成予定部分の黒色レジストを焼き飛ば
しエッチングしてセルを形成しレジストを除去しクロム
メッキする製版処理。
【0058】本願第五([請求項5])の発明のグラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法にあっては、製版工場
Cにおける処理対象のロールがロールベースがアルミで
あるリサイクルロールに限定され、ロールベースが鉄で
あるリサイクルロールは含まれない。従って、表1にお
いて、製版処理コース識別番号の1と4は除外になり、
図1におけるニッケルメッキ装置20は不要であり、図
5におけるニッケルメッキは行なわれない。この場合
の、製版処理コースは四種類になる。理由は、重くて人
手によるハンドリングが大変であるロールベースが鉄で
あるリサイクルロールを全廃した工場では不要だからで
ある。
【0059】
【発明の効果】本願第一乃至第七の発明のグラビア印刷
ロールの自動受注・製作方法は、印刷会社及び製版会社
が、多種多様のアルミ新ロールが製作できてアルミ新ロ
ールとリサイクルロールについて十種類又は八種類の処
理工程が異なる全自動製版を行うことができるトータル
ライン装置をあたかも自社工場の如く使用できる。本願
発明方法は、例えば、夕方に20本ないし40本の被製
版ロールを次々に計測して製版の方法と製版すべきデザ
インのコンテンツをコントローラにデータ入力して製版
室内にストックしておいて、夜間に無人で全自動製版を
行うことができる。本願第四及び第五の発明のグラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法は、六種類又は四種類
の処理工程が異なる全自動製版を行うことができるトー
タルライン装置に対して、受注に係るロール毎の処理コ
ースの選択入力ミスを回避でき、ユーザーもトータルラ
イン装置において自分の要望する処理がどのような工程
で流れるかを全く把握する必要が無く、誰でもが容易に
分かる項目を選択するだけで足り、ユーザーと製版する
側とで打ち合わせの間違いが起きない。本願第六の発明
のグラビア印刷ロールの自動受注・製作方法は、注文の
後のロールの製造の進捗状況が情報端末コンピュータに
おいて分かるから、ユーザーが出来あがってくるロール
の入手時間が分かり効率的な印刷生産工程を立てること
ができる。本願第七の発明のグラビア印刷ロールの自動
受注・製作方法は、人手を要さずに伝票作成ができて出
来上がってくるロールを効率的に間違いなく出荷でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施の形態に係り、グラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法を実施するための全体
システムの概略平面図。
【図2】本願発明の実施の形態に係り、情報端末コンピ
ュータのディスプレイの画面。
【図3】本願発明の実施の形態に係り、情報端末コンピ
ュータのディスプレイの画面。
【図4】本願発明の第一の実施の形態に係り、ロールを
パレットに移載するための産業用ロボットの作業状態を
示す斜視図。
【図5】本願発明の第一の実施の形態に係り、グラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法を実施するための全体
システムの概略平面図。
【図6】本願発明の第二の実施の形態に係り、グラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法を実施するための全体
システムの概略平面図。
【図7】本願発明の第二の実施の形態に係り、グラビア
印刷ロールの自動受注・製作方法を実施するための全体
システムのフローチャート。
【符号の説明】
A・・・立体倉庫装置、B・・・アルミ新ロール製作
室、C・・・製版工場、D・・・メインコンピュータ、
E・・・情報端末コンピュータ、F・・・デザイン受付
コンピュータ、1a・・・材料格納口、1b・・・アルミ
ロール用基材受け渡し・残材受け取り口、1c・・・リ
サイクルロール引き渡し口、1d・・・ピックアップ搬
送装置、2・・・倉庫管理コンピュータ、R・・・リサ
イクルロール及びアルミ新ロール、P・・・枠付きフォ
ークパレット、1e・・・ラツク、a・・・アルミニウ
ム素管、b・・・アルミニウム円筒体、3・・・走行形
ハンドリング装置、4・・・スクラップ貯留箱、5a,5
b・・・搬入コンベア、5c,5d・・・突っ切り装置、5
e,5f・・・受け渡しコンベア、5g,5h・・・第一及び
第二のハンドリングロボット、5i,5j,5k,5l・・・
マシニングセンタ、5m・・・溶接ロボット、5n・・・
フランジ組み付け装置、6・・・無人走行台車、C1,C
2・・・製版室、7・・・産業ロボット、7a・・・ロボ
ットアーム、7b・・・ロボットハンド、8・・・スタ
ッカクレーン、R・・・被製版ロール、9・・・ロール
脱着回転装置10・・・ロール計測装置、11・・・ロ
ール搬出装置、12・・・電子彫刻装置、13・・・ロ
ールデータ採取用コンピュータ、14・・・研磨機、1
4a,14b・・・粗仕上げ研磨砥石、14c・・・中仕上
げ研磨砥石、14d・・・精密研磨砥石、15・・・ロ
ールストック用パレット、16・・・ロール授受装置、
17・・・電解脱脂・酸洗い装置、18・・・バラード
処理装置、19・・・脱クロム装置、20・・・ニッケ
ルメッキ装置、21・・・硫酸銅メッキ装置、22・・
・クロムメッキ装置、23・・・現像装置、24・・・
エッチング装置、25・・・レジスト剥離装置、26・
・・感光膜塗布装置、27・・・レーザー露光装置、2
8・・・ストック装置、29・・・アタッチメント交換
ロボット、30a,30b・・・ラック棚、31・・・ロ
ール移載用の産業用ロボット、
フロントページの続き Fターム(参考) 2C250 EA21 EB50 2H084 AA00 AA01 AE06 AE07 BB02 BB16 CC03 3C100 AA36 BB03 BB04 BB24 CC03 DD14 DD22 EE17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール製作者側に製版工場と該工場を制御
    するとともに外部との通信機能を有するメインコンピュ
    ータを備え又クライアント側に情報端末コンピュータを
    備えて、前記メインコンピュータと情報端末コンピュー
    タとの間で通信回線を介して情報通信を行いグラビア印
    刷ロールの自動受注・製作を行なう方法であって、 前記情報端末コンピュータは、メインコンピュータにエ
    ントリしてロール仕様及び図柄有りの注文のときは各色
    別のファイナルデザインファイルをメインコンピュータ
    へ送信して注文手続きするようになっており、前記メイ
    ンコンピュータは、受注したときは、顧客識別番号とロ
    ール識別番号と処理コース識別番号とロール仕様と受注
    日時とファイナルデザインファイルを関連を持たせて記
    憶し、製造しようとする各ロールに付設するICタグに
    少なくともロール識別番号を記憶させ、製版工場ではリ
    サイクルロールについて受注のロール仕様に基づいて決
    定される処理コースに沿った一連の処理を行うように、
    該製版工場の各装置に対して所要の制御を行ないかち各
    ロールの搬送位置をロール識別番号と関連付けて順次記
    憶することに基づいて製造工程を把握するようになって
    いる,ことを特徴とするグラビア印刷ロールの自動受注
    ・製作方法。
  2. 【請求項2】ロール製作者側に製版工場と該工場を制御
    するとともに外部との通信機能を有するメインコンピュ
    ータを備え又クライアント側に情報端末コンピュータを
    備えて、前記メインコンピュータと情報端末コンピュー
    タとの間で通信回線を介して情報通信を行いグラビア印
    刷ロールの自動受注・製作を行なう方法であって、 前記情報端末コンピュータは、メインコンピュータにエ
    ントリしてロール仕様を送信すると、メインコンピュー
    タが送信してくる受注価格と工場出荷時間をロール使用
    者側が判断して注文手続きに入れるようになっており、
    図柄有りの注文のときは、各色別のファイナルデザイン
    ファイルをメインコンピュータへ送信して注文手続きす
    るようになっており、前記メインコンピュータは、ロー
    ル仕様を受信すると所要の演算を行なって受注価格と出
    来上がり日時を前記情報端末コンピュータへ送信するよ
    うになっているとともに、受注したときは、顧客識別番
    号とロール識別番号と処理コース識別番号とロール仕様
    と受注日時とファイナルデザインファイルを関連を持た
    せて記憶し、製造しようとする各ロールに付設するIC
    タグに少なくともロール識別番号を記憶させ、製版工場
    ではリサイクルロールについて受注のロール仕様に基づ
    いて決定される処理コースに沿った一連の処理を行うよ
    うに、該製版工場の各装置に対して所要の制御を行ない
    かつ各ロールの搬送位置をロール識別番号と関連付けて
    順次記憶することに基づいて製造工程を把握するように
    なっている,ことを特徴とするグラビア印刷ロールの自
    動受注・製作方法。
  3. 【請求項3】ロール製作者側に製版工場とデザイン室と
    該工場を制御するとともに外部との通信機能を有するメ
    インコンピュータとデザイン受注用コンピュータを備え
    又クライアント側に情報端末コンピュータを備えて、情
    報端末コンピュータとメインコンピュータとの間で通信
    回線を介して情報通信を行いグラビア印刷ロールの自動
    受注・製作を行ない及び情報端末コンピュータとデザイ
    ン受注用コンピュータとの間で通信回線を介して情報通
    信を行い製版するデザインの打ち合わせ作成・受注を行
    なう方法であって、 前記情報端末コンピュータは、メインコンピュータにエ
    ントリしてロール仕様及び図柄有りの注文のときは各色
    別のファイナルデザインファイルをメインコンピュータ
    へ送信して注文手続きするようになっており、前記メイ
    ンコンピュータは、ロール仕様を受信すると所要の演算
    を行なって受注価格と出来上がり日時を前記情報端末コ
    ンピュータへ送信するようになっているとともに、受注
    したときは、顧客識別番号とロール識別番号と処理コー
    ス識別番号とロール仕様と受注日時とファイナルデザイ
    ンファイルを関連を持たせて記憶し、製造しようとする
    各ロールに付設するICタグに少なくともロール識別番
    号を記憶させ、製版工場ではリサイクルロールについて
    受注のロール仕様に基づいて決定される処理コースに沿
    った一連の処理を行うように、該製版工場の各装置に対
    して所要の制御を行ないかつ各ロールの搬送位置をロー
    ル識別番号と関連付けて順次記憶することに基づいて製
    造工程を把握するようになっている,ことを特徴とする
    グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法。
  4. 【請求項4】前記情報端末コンピュータにおいて、ロー
    ル仕様項目の中の、ロールリサイクル注文のロールベー
    スはアルミと鉄のいずれであるか、バラードメッキロー
    ルと直版ロールのいずれであるか、図柄有りと無しのい
    ずれであるかを特定すると、前記メインコンピュータは
    製版工場において処理する処理コースを決定して処理コ
    ース識別番号を付与するようになっている,ことを特徴
    とする[請求項1]乃至[請求項3]に記載のグラビア印
    刷ロールの自動受注・製作方法。
  5. 【請求項5】前記情報端末コンピュータにおいて、ロー
    ル仕様項目の中の、バラードメッキロールと直版ロール
    のいずれであるか、図柄有りと無しのいずれであるかを
    特定すると、前記メインコンピュータは製版工場におい
    て処理する処理コースを決定して処理コース識別番号を
    付与するようになっている,ことを特徴とする[請求項
    1]乃至[請求項3]に記載のグラビア印刷ロールの自動
    受注・製作方法。
  6. 【請求項6】前記情報端末コンピュータよりメインコン
    ピュータにエントリしてロール識別番号を入力し注文の
    ロールの製造の進捗状況を問い合わせ送信すると、メイ
    ンコンピュータが問い合わせに係るロール識別番号のロ
    ールの製造の進捗状況を前記情報端末コンピュータへ送
    信するようになっていることを特徴とする[請求項1]
    乃至[請求項3]に記載のグラビア印刷ロールの自動受注
    ・製作方法。
  7. 【請求項7】前記メインコンピュータは、出来上がった
    ロールに対して養生する段階でICタグに記憶したロー
    ル識別番号を読み取ると、プリンタ装置により納品書・
    ロール受領書・請求書等を発行するようになっている,
    ことを特徴とする[請求項1]乃至[請求項3]に記載の
    グラビア印刷ロールの自動受注・製作方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008059585A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 Amada Company, Limited Appareil pour polir une matrice et procédé de polissage de matrice
CN105739448A (zh) * 2014-12-09 2016-07-06 上海运城制版有限公司 凹印版辊自动化加工工艺

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WO2008059585A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 Amada Company, Limited Appareil pour polir une matrice et procédé de polissage de matrice
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