JP2002307423A - 生コンクリートの品質管理方法 - Google Patents
生コンクリートの品質管理方法Info
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Abstract
および信頼性の向上をはかる。 【構成】 生コン車1台分の生コンクリート全量を、生
コンクリートの単位水量測定における一測定単位とし、
同一作業現場に集まる複数台の中から抽出された生コン
車12の生コンクリートを、その作業現場における基準コ
ンクリートとして規定するとともに、連続型水分量測定
装置18により測定されたこの基準コンクリート全量の単
位水量を、品質の管理基準となる基準単位水量として定
める。そして、各生コン車毎の生コンクリート全量の単
位水量を基準単位水量とそれぞれ比較することによっ
て、生コンクリートの品質を、各生コン車毎に作業現場
で評価し管理する。
Description
ンクリートにおいて測定した単位水量から、その生コン
クリートの品質を管理する生コンクリートの品質管理方
法に関する。
の偏り等に起因した品質変動をその製造時等に伴いやす
く、また、生コンクリートに含まれる水分量はそのコン
クリートの圧縮強度や耐久性等に大きな影響を与えるこ
とから、生コンクリートの製造にあたっては、その品質
管理が重要視されている。一般には、製造された生コン
クリートに含まれる単位水量が測定され、この単位水量
の大小等を監視、認識することで、生コンクリート全体
の品質管理が行われている。
常、コンクリート製造工場等のバッチャープラント(コ
ンクリート製造プラント)において製造され、作業現
場、つまりコンクリートの打設現場まで、複数台の生コ
ン車等によって運搬される。しかしながら、この生コン
車に収容された生コンクリートは、一般に、1〜3回の
混練りにより製造された生コンクリートの集合体として
なるものであり、いい替えれば、各生コン車により運搬
される生コンクリートは、それぞれ別に製造されたもの
であるといえるため、生コンクリートの品質、つまり単
位水量が、生コン車毎に異なるケースも多分に起り得
る。
にあたり、交通渋滞等によってその搬入の遅れが予想さ
れるとき等においては、生コンクリートの硬化の遅延を
はかることを目的として、運搬前、あるいは運搬途中等
に人為的な加水等を行うケースがある。しかし、このよ
うな加水等は、生コンクリートの単位水量を変動させる
もの、つまりはその品質を変化させるものであるため、
生コン車毎にその加水等を行う場合においても、生コン
車毎での生コンクリートの品質のバラツキは十分に起り
得る。
トに対して一律の評価を与えることは、その品質管理の
信頼性の点で劣るといわざるを得ない。
理、特に単位水量の測定、および管理は、製造された生
コンクリート、あるいは使用される生コンクリートの一
部をサンプリングし、このサンプリングした生コンクリ
ートをスランプ試験、あるいは加熱乾燥法による測定等
にかけることによって行うことが一般的となっている。
プルは、コンクリート製造工場において製造された、あ
るいは作業現場において使用される生コンクリート全体
のほんの一部にすぎず、生コンクリートの成分である
水、セメント、および細骨材の集合体としてなるモルタ
ルと、粗骨材との比率が、生コンクリート全体のどの部
分においても一定であるという保証のないことから、こ
のサンプルにおいて測定した単位水量から生コンクリー
ト全体の単位水量、ひいては品質を推定することは、そ
の推定精度、および信頼性に劣るといわざるを得ない。
ルタルと粗骨材との比率を測定して単位水量を補正する
ことでその推定精度、および信頼性を高く得ようとする
ことも考えられている。しかし、サンプルに対する測定
精度、およびその測定作業の実施に要する手間等を考慮
すると、作業性に劣り、なおかつ合理性に欠けることは
避けられない。
品質変動は、運搬時等の製造時以外にも起り得るため、
製造時、あるいは出荷時等に測定した、サンプル等から
の代表値で与えた単位水量からでは、もはや十分な品質
管理が行えなくなる虞れも否定できない。
公報に開示のような、生コンクリートを圧送する配管の
外表面からγ線、および中性子線をそれぞれ照射して、
これらを透過するγ線の減衰率、および中性子線の減衰
率をそれぞれ計測し、このγ線の減衰率、および中性子
線の減衰率を当てはめた所定の校正式による演算によっ
てこの配管内を圧送される生コンクリート全量の単位水
量を連続して測定する、いわゆる連続型水分量測定装置
が提供されている。
ンクリート全量の単位水量を測定することが可能となる
ため、生コンクリートの一部のサンプルにおいて測定し
た単位水量と比較して、その精度、および品質管理の信
頼性は格段に向上する。
することにより、その生コンクリートの単位水量を、生
コン車等によって運搬した作業現場等で測定できるた
め、運搬途中等における水分量変化、たとえば、生コン
クリートの硬化時間の遅延を目的とした人為的な加水等
による水分量変化を踏まえた品質管理が容易に行える。
リート全量の単位水量が測定できるとはいえ、上述した
ように、人為的な加水等による生コンクリートの品質変
化は生コン車毎に生じるものであるため、代表値で与え
た単位水量での品質管理では、その精度が十分でなくな
る虞れがある。
示された連続型水分量測定装置においては、生コンクリ
ートを圧送する配管外方からγ線、および中性子線をそ
れぞれ照射して、その透過したγ線の減衰率Nρを密度
計で、また透過した中性子線の減衰率Nmを水分計で、
それぞれ計測する。そして、この配管と生コンクリート
とを透過したγ線の減衰率Nρ、および中性子線の減衰
率Nm、生コンクリートを圧送しない空の配管における
γ線の減衰率Sρ、および中性子線の減衰率Smを、密
度計カウント比Rρ、および水分計カウント比Rmを用
いた以下の式(1),(2)にそれぞれ当てはめ、これ
により得られる式(1)の湿潤密度ρt、および含水率
をρm、乾燥密度ρdとしたときの式(2)の(ρm+
α・ρd)をもとにした更なる演算のもとでこの生コン
クリートの単位水量を演算、測定するように、この公知
の連続型水分量測定装置は構成されている。
の減衰率Smとしては、線源強度を表すカウント数とし
て理論的に形成できる仮想標準体の測定カウントを用い
ることも可能である。
C,Dはいずれも計測器等に基づく校正定数であり、ま
た、式(2)におけるαは、水以外の生コンクリート成
分に含まれる水分要素を考慮する上での補正係数であ
る。
水以外の生コンクリートの成分であるセメント、細骨
材、および粗骨材の吸水率、および組成に基づくもので
あるが、従来においては、基準コンクリートの室内試験
によって得られた値を、この式(2)での補正係数αと
して用いることが一般的となっている。
ず、また、実際の作業現場との測定条件が異なる場合も
あり、この室内試験によって得られた補正係数αが実際
の生コンクリートに合致したものであるという保証もな
いことから、変動幅の小さい生コンクリートの単位水量
の演算、測定にあたっては、その単位水量の精度、ひい
ては品質管理の信頼性の低下を招くことも、その状況等
によっては否定できなくなる。
た生コンクリートの品質管理方法の提供を目的としてい
る。
に、この発明においては、製造された生コンクリート
が、複数台の生コン車によって作業現場まで運搬される
点に着目している。
コンクリートを作業現場まで運搬する生コン車1台分の
生コンクリート全量を、生コンクリートの単位水量測定
における一測定単位としている。そして、生コン車から
の配管内を圧送される生コンクリートの単位水量を連続
して測定可能な連続型水分量測定装置によって、生コン
車により運搬された生コンクリート全量の単位水量を、
生コン車毎に測定し、この生コン車毎の生コンクリート
全量の単位水量を、品質の管理基準となる所定の基準単
位水量とそれぞれ比較することによって、生コンクリー
トの品質を、生コン車毎に作業現場で評価し管理するも
のとしている。
は、同一作業現場に集まる複数台の生コン車の中から、
少なくともいずれか1台を抽出し、これにより運搬され
た生コンクリートを、その作業現場における基準コンク
リートとして規定するとともに、生コン車からの配管内
を圧送される生コンクリートの単位水量を連続して測定
可能な連続型水分量測定装置により測定されたこの基準
コンクリート全量の単位水量を、品質の管理基準となる
基準単位水量として定めている。
コンクリート全量の単位水量を、連続型水分量測定装置
により、各生コン車毎にそれぞれ測定し、この各生コン
車毎の生コンクリート全量の単位水量を、基準コンクリ
ートにおける基準単位水量とそれぞれ比較することによ
って、生コンクリートの品質を、各生コン車毎に作業現
場で評価し管理するものとしている。
使用する生コンクリートの製造にあたって予め設定され
た設定単位水量を、基準コンクリート全量における基準
単位水量として定め、生コンクリートを圧送する配管の
外表面からγ線、および中性子線を照射して、この配
管、およびこの配管内の基準コンクリートを透過したγ
線の減衰率、および中性子線の減衰率をそれぞれ計測す
るとともに、単位水量の演算に必要な校正式における補
正係数を、この各減衰率と、基準コンクリートの基準単
位水量とを基にした演算により、現場補正係数としてそ
の作業現場において求めている。
外表面から中性子線、およびγ線を照射し透過させるこ
とにより計測した、他の生コン車により運搬された生コ
ンクリートにおけるγ線の減衰率、および中性子線の減
衰率と、基準コンクリートから算出された現場補正係数
とを当てはめた所定の校正式による演算により、他の各
生コン車により運搬された生コンクリート全量の単位水
量を、各生コン車毎にそれぞれ測定し、この各生コン車
毎の生コンクリート全量の単位水量を、基準コンクリー
トにおける基準単位水量とそれぞれ比較することによっ
て、生コンクリートの品質を、各生コン車毎に作業現場
で評価し管理するものとしている。
明の実施の形態について詳細に説明する。
方法においては、コンクリート製造工場等で製造された
生コンクリートを作業現場まで運搬する生コン車1台
を、その生コンクリートの単位水量測定における一測定
単位としている。そして、図1に示すように、この発明
においては、この生コン車(トラックミキサー等とも称
する)12から、たとえばコンクリートポンプ車14を介し
て、生コンクリートを配管16により圧送、排出する際
に、この配管内をその圧送される生コンクリート全量の
単位水量を、配管の所定箇所に配置した連続型水分量測
定装置18によって、生コン車毎に測定している。
して測定可能とする連続型水分量測定装置18として、た
とえば、特開平07−052143号公報に開示の構成が例示で
きる。
分量測定装置18は、生コンクリートを圧送する配管16の
外表面から中性子線を照射して配管、およびその内部の
生コンクリートを透過させる中性子線照射装置20と、そ
の中性子線の減衰率を計測する水分計22と、配管の外表
面からγ線を照射して配管、およびその内部の生コンク
リートを透過させるγ線照射装置24と、そのγ線の減衰
率を計測する密度計25と、水分計で計測された中性子線
の減衰率と密度計で計測されたγ線の減衰率とから単位
水量を演算する水量演算手段(マイクロコンピュータ)
26とを備えることによって、この配管内を圧送される生
コンクリートの単位水量を連続して測定可能に構成され
ている。
置18の原理、構成、およびこの連続型水分量測定装置に
おける単位水量の演算等の詳細は、特開平07−052143号
公報に開示されている通りであり、これら自体はこの発
明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
て製造された生コンクリートは、通常、複数台の生コン
車12により、所定の作業現場に個別に運搬されるが、こ
の生コン車に収容された生コンクリートは、一般に、1
〜3回の混練りにより製造された生コンクリートの集合
体としてなるものであり、その生コンクリートの成分で
ある骨材(細骨材、粗骨材)の比率は常に一定でないこ
とから、生コンクリートの単位水量が生コン車毎に異な
るケースも多分に起り得る。また、生コンクリートの硬
化を遅らせるために、人為的な加水等を生コンクリート
に施すこともあり、この場合においては、生コンクリー
トの単位水量が製造時と異なりやすい。
ては、製造された生コンクリートを作業現場まで運搬す
る生コン車1台分の生コンクリート全量を、生コンクリ
ートの単位水量測定における一測定単位としている。そ
して、この発明の実施の形態においては、同一作業現場
に集まる複数台の生コン車の中から、たとえばいずれか
1台を抽出し、これにより運搬された生コンクリート
を、その作業現場における基準コンクリートとして予め
規定するものとしている。
たとえば、連続型水分量測定装置18での測定に供される
最初の1台目の生コン車が例示できる。そして、この発
明においては、この作業現場において使用する生コンク
リートの製造にあたって予め設定された設定単位水量
を、最初の1台目の生コン車により運搬された基準コン
クリート全量における基準単位水量として定めるものと
している。
測定装置18によって、この基準コンクリートにおけるγ
線の減衰率、および中性子線の減衰率をそれぞれ計測す
る。そして、前出の式(2)における補正係数αを、こ
の計測された各減衰率と、基準コンクリートの基準単位
水量とを基にした演算により、現場補正係数としてその
作業現場において求めている。
製造にあたって予め設定された設定単位水量を基にし、
なおかつ、作業現場で実際に計測したその生コンクリー
トのγ線の減衰率、および中性子線の減衰率から算出さ
れるものであるため、実際に現場で使用される生コンク
リートの条件により近い補正係数を得ることができる。
ートを圧送する配管16の外表面からγ線、および中性子
線を照射し透過させることにより計測した、他の生コン
車により運搬された生コンクリートにおけるγ線の減衰
率、および中性子線の減衰率と、基準コンクリートから
算出された現場補正係数αとを当てはめた所定の校正式
による演算により、他の各生コン車により運搬された生
コンクリート全量の単位水量を、各生コン車毎にそれぞ
れ測定する。更に、この各生コン車毎の生コンクリート
全量の単位水量を、基準コンクリートにおける基準単位
水量、つまりは設定単位水量とそれぞれ比較することに
よって、この発明においては、生コンクリートの品質
を、各生コン車毎に作業現場で評価し管理するものとし
ている。
た結果を、図3に示す。たとえば、設定単位水量を166k
g/m3とした生コンクリートを使用する、図3(A)の第
1作業現場においては、1台目の生コン車により運搬さ
れた生コンクリートの基準単位水量を、この設定単位水
量である166kg/m3と定めるとともに、この基準単位水量
と、この1台目の生コンクリートにおいて計測したγ線
の減衰率、および中性子線の減衰率とから、この作業現
場において使用する現場補正係数αを算出する。そし
て、この現場補正係数αと、γ線の減衰率、および中性
子線の減衰率とから演算、測定された、2台目以降の生
コン車により運搬された生コン車毎の生コンクリートの
単位水量を、1台目の生コン車により運搬された生コン
クリートの基準単位水量とそれぞれ比較すれば、図示の
ような管理グラフが得られる。
コンクリートの単位水量は、生コン車毎に変化してい
る。そして、たとえば、そのバラツキの許容範囲を示す
標準偏差を、コンクリート構造物の設計条件等に合わせ
て予め設定し、2台目以降の生コン車により運搬された
生コンクリートがこの標準偏差内にあるか否かを見るこ
とによって、その作業現場で使用される生コンクリート
の品質管理は行われる。
現場、および第3作業現場におけるそれぞれの測定結果
を示している。これらの場合においても、図3(A)と
同様に、それぞれの生コンクリートの製造上での設定単
位水量である164kg/m3、および166kg/m3をそれぞれの基
準単位水量とし、これを基に、それぞれの作業現場にお
ける現場補正係数αを算出する。そして、この現場補正
係数αと、γ線の減衰率、および中性子線の減衰率とか
ら演算、測定された、2台目以降の生コン車により運搬
された生コンクリートの単位水量を、1台目の生コン車
により運搬された生コンクリートの基準単位水量とそれ
ぞれ比較すれば、第1作業現場と同様の品質管理が行え
る。
の品質管理方法においては、生コンクリートを個別に管
理する際の最大の容量となる生コン車1台分を、生コン
クリートの単位水量測定における一測定単位とし、この
生コン車毎に測定した生コンクリート全量の単位水量を
所定の基準単位水量と比較することで、その品質管理を
行っているため、合理的、かつ信頼性に優れた品質管理
が容易に可能となる。
リート全量の単位水量を、連続型水分量測定装置18によ
って直接的に測定すれば足りるため、その測定作業、ひ
いては管理作業が煩雑化することもない。更に、連続型
水分量測定装置18による直接的な測定により、その測定
精度も十分に高められることから、測定精度、および信
頼性に優れた品質管理が、この発明によれば確実に可能
となる。従って、生コンクリートの品質の安定性確保
が、この発明によれば確実にはかられる。
搬したうちの任意の基準コンクリートから現場補正係数
αを算出するため、実際に現場で使用される生コンクリ
ートの条件により近い補正係数を得ることができる。そ
して、この現場補正係数αと、作業現場で計測したγ線
の透過率、および中性子線の透過率とから得られた単位
水量を、基準コンクリートの基準単位水量と比較するこ
とによってその品質を管理するため、より精度の高い品
質管理、あるいはより信頼性の高い品質管理が容易に確
保可能となる。
単位水量を、作業現場においてそれぞれ測定するため、
運搬前、あるいは運搬途中での加水等における単位水量
の変化にも容易、かつ十分に対応可能となる。従って、
この点からも、高い信頼性が得られるとともに、生コン
クリートの品質の安定性向上も確実にはかられる。
は、測定順序の最初の1台目で測定された生コンクリー
トを基準コンクリートとして規定している。しかし、抽
出する生コン車12は、その作業現場に集まるうちのいず
れかであれば足りるため、測定順序の1台目に限定され
ず、たとえば、測定順序2台目以降のいずれか1台を任
意に抽出し、その生コン車により運搬された生コンクリ
ートを、基準コンクリートとして規定してもよい。
ートは、生コン車12の1台分のみに限定されず、たとえ
ば2台分以上としてもよい。つまり、同一作業現場に集
まる複数台の生コン車の中から複数の生コン車を抽出
し、これらにより運搬された生コンクリートを、その作
業現場における基準コンクリートとして規定してもよ
い。
ン車毎に測定した生コンクリート全量の単位水量の平均
値が、品質の管理基準となる、基準コンクリートにおけ
る基準単位水量として定められる。
平均化、つまり基準単位水量の平均化がはかられる。つ
まり、基準コンクリートとしての品質の安定化が得られ
るため、これによれば品質管理の信頼性が一層向上され
る。
生コン車により作業現場に搬送された生コンクリートの
いずれかを基準コンクリートとし、この基準コンクリー
ト全量の単位水量を、その比較基準となる基準単位水量
としているが、生コン車毎の生コンクリートの単位水量
を、生コンクリートの搬送された作業現場での比較のも
とで評価し管理すれば足りるため、これに限定されず、
たとえば、生コンクリートの製造にあたって予め設定し
た設定単位水量、あるいは製造等の運搬前にサンプリン
グ等で測定した単位水量を、基準単位水量として使用し
てもよい。
連続型水分量測定装置18を特開平07−052143号公報に開
示のものとして具体化しているが、配管で圧送される生
コンクリート全量の単位水量を連続して測定可能なもの
であれば足りるため、これに限定されず、他の構成のも
のを利用してもよい。
示された連続型水分量測定装置18によれば、生コンクリ
ート全量の単位水量が生コン車毎に計測できるため、こ
の発明の品質管理方法が、構成の複雑化等を伴うことな
く適切に遂行可能となる。
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
リートの品質管理方法によれば、生コンクリートを個別
に管理する際の最大の容量となる生コン車1台分を、生
コンクリートの単位水量を測定する一測定単位とし、こ
の生コン車毎の生コンクリート全量の単位水量を、所定
の基準単位水量と比較することでその品質管理を行って
いるため、合理的、かつ信頼性に優れた品質管理が容易
に可能となる。
リート全量の単位水量を、連続型水分量測定装置によっ
て直接的に測定すれば足りるため、その測定作業、ひい
ては管理作業が煩雑化することもない。更に、連続型水
分量測定装置による直接的な測定により、その測定精度
も十分に高められることから、測定精度、および信頼性
に優れた品質管理が、この発明によれば確実に可能とな
る。従って、生コンクリートの品質の安定性確保が、こ
の発明によれば確実にはかられる。
搬したうちの任意の基準コンクリートから現場補正係数
を算出するため、実際に現場で使用される生コンクリー
トの条件により近い補正係数を得ることができる。そし
て、この現場補正係数と、作業現場で計測したγ線の透
過率、および中性子線の透過率とから得られた単位水量
を、基準コンクリートにおける基準単位水量と比較する
ことによってその品質を管理するため、より精度の高い
品質管理、あるいはより信頼性の高い品質管理が容易に
確保可能となる。
単位水量を、作業現場においてそれぞれ測定するため、
運搬前、あるいは運搬途中での加水等における単位水量
の変化にも容易、かつ十分に対応可能となる。従って、
この点からも、高い信頼性が得られるとともに、生コン
クリートの品質の安定性向上も確実にはかられる。
ン車の中から複数の生コン車を抽出し、この抽出した各
生コン車毎に測定した生コンクリート全量の単位水量の
平均値を、品質の管理基準となる、基準コンクリートに
おける基準単位水量として定めれば、基準コンクリート
の品質の平均化、つまり基準単位水量の平均化がはから
れる。つまり、基準コンクリートとしての品質の安定化
が得られるため、これによれば品質管理の信頼性が一層
向上される。
を示す概略のブロックである。
いて利用する、連続型水分量測定装置の概略縦断面図で
ある。
理グラフの一例である。
Claims (4)
- 【請求項1】 生コンクリートの単位水量から、その生
コンクリートの品質を管理する生コンクリートの品質管
理方法において、 製造された生コンクリートを作業現場まで運搬する生コ
ン車1台分の生コンクリート全量を、生コンクリートの
単位水量測定における一測定単位とし、 生コン車からの配管内を圧送される生コンクリートの単
位水量を連続して測定可能な連続型水分量測定装置によ
って、生コン車により運搬された生コンクリート全量の
単位水量を、生コン車毎に測定し、この生コン車毎の生
コンクリート全量の単位水量を、品質の管理基準となる
所定の基準単位水量とそれぞれ比較することによって、
生コンクリートの品質を、生コン車毎に作業現場で評価
し管理することを特徴とした生コンクリートの品質管理
方法。 - 【請求項2】 生コンクリートの単位水量から、その生
コンクリートの品質を管理する生コンクリートの品質管
理方法において、 製造された生コンクリートを作業現場まで運搬する生コ
ン車1台分の生コンクリート全量を、生コンクリートの
単位水量測定における一測定単位とし、 同一作業現場に集まる複数台の生コン車の中から、少な
くともいずれか1台を抽出し、これにより運搬された生
コンクリートを、その作業現場における基準コンクリー
トとして規定するとともに、生コン車からの配管内を圧
送される生コンクリートの単位水量を連続して測定可能
な連続型水分量測定装置により測定されたこの基準コン
クリート全量の単位水量を、品質の管理基準となる基準
単位水量として定め、 他の生コン車により運搬された生コンクリート全量の単
位水量を、前記連続型水分量測定装置により、各生コン
車毎にそれぞれ測定し、この各生コン車毎の生コンクリ
ート全量の単位水量を、基準コンクリートにおける基準
単位水量とそれぞれ比較することによって、生コンクリ
ートの品質を、各生コン車毎に作業現場で評価し管理す
ることを特徴とした生コンクリートの品質管理方法。 - 【請求項3】 生コンクリートの単位水量から、その生
コンクリートの品質を管理する生コンクリートの品質管
理方法において、 製造された生コンクリートを作業現場まで運搬する生コ
ン車1台分の生コンクリート全量を、生コンクリートの
単位水量測定における一測定単位とし、 同一作業現場に集まる複数台の生コン車の中から、少な
くともいずれか1台を抽出し、これにより運搬された生
コンクリートを、その作業現場における基準コンクリー
トとして規定するとともに、この作業現場において使用
する生コンクリートの製造にあたって予め設定された設
定単位水量を、この基準コンクリート全量における基準
単位水量として定め、 生コンクリートを圧送する配管の外表面からγ線、およ
び中性子線を照射して、この配管、およびこの配管内の
前記基準コンクリートを透過したγ線の減衰率、および
中性子線の減衰率をそれぞれ計測し、単位水量の演算に
必要な校正式における補正係数を、この各減衰率と、基
準コンクリートの前記基準単位水量とを基にした演算に
より、現場補正係数としてその作業現場において求め、 生コンクリートを圧送する配管の外表面からγ線、およ
び中性子線を照射し透過させることにより計測した、他
の生コン車により運搬された生コンクリートにおけるγ
線の減衰率、および中性子線の減衰率と、基準コンクリ
ートから算出された前記現場補正係数とを当てはめた所
定の校正式による演算により、他の各生コン車により運
搬された生コンクリート全量の単位水量を、各生コン車
毎にそれぞれ測定し、この各生コン車毎の生コンクリー
ト全量の単位水量を、基準コンクリートにおける基準単
位水量とそれぞれ比較することによって、生コンクリー
トの品質を、各生コン車毎に作業現場で評価し管理する
ことを特徴とした生コンクリートの品質管理方法。 - 【請求項4】 同一作業現場に集まる複数台の生コン車
の中から複数の生コン車を抽出し、これらにより運搬さ
れた生コンクリートを、その作業現場における基準コン
クリートとして規定し、この抽出した各生コン車毎に測
定した生コンクリート全量の単位水量の平均値を、品質
の管理基準となる、基準コンクリートにおける基準単位
水量として定めた請求項2または3記載の生コンクリー
トの品質管理方法。
Priority Applications (1)
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