JP2002306455A

JP2002306455A - 生体監視装置

Info

Publication number: JP2002306455A
Application number: JP2001111755A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Kikuchi; 宏菊池
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2001-04-10
Filing date: 2001-04-10
Publication date: 2002-10-22

Abstract

(57)【要約】【課題】被監視生体についての適切な監視に寄与し得
る生体監視装置を提供する。【解決手段】撮像部１が横になった状態の乳幼児３を
撮像して、データ処理部９が撮像画像の変化に基づいて
予め設定された時間を越える無呼吸が連続して所定回数
発生したことを検出すると、警報の報知および／または
前記乳幼児３についての所定の情報を直ちに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、横になった状態の
被監視生体を撮像して撮像画像の変化に基づいて被監視
生体の呼吸状態を監視する生体監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば産婦人科、託児所での乳幼児の突
然死は、社会問題の１つであるが、このような乳幼児の
突然死を防止するために適当な監視装置の出現が望まれ
ている。

【０００３】ところで、ヒトを含む被検体の生体情報を
非接触で収集する装置として、例えば特開平７−１２４
１２号に開示されるようなものがある。この装置は、被
検体の無束縛、遠隔の動画像情報から、例えば、心拍
数、呼吸に関する生体情報変化量が得られ時系列データ
と配列された脈波、呼吸状態として生体情報が検出で
き、さらに被検体の生理および心理状態を診断でき、フ
ィードバックをかけて治療できるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記装置は、被検体の
生体情報を、治療を目的として積極的に収集せんとする
ものである。このため、上記装置は、被検体についての
監視という観点からのものでは必ずしもないことから、
被検体の監視への適用という点では必ずしも十分なもの
ではない。

【０００５】本発明は上記に鑑みてなされたもので、そ
の目的としては、被監視生体についての適切な監視に寄
与し得る生体監視装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の本発明は、横になった状態の被監視
生体を撮像して撮像画像の変化に基づいて無呼吸状態の
発生を検出する無呼吸検出手段と、この無呼吸検出手段
により無呼吸状態が検出されたときには、警報の報知お
よび／または前記被監視生体についての所定の情報を出
力する報知出力手段とを有する装置において、前記無呼
吸検出手段は、予め設定された時間を越える無呼吸が連
続して所定回数発生したときには、無呼吸状態の発生と
判定することを要旨とする。

【０００７】本発明にあっては、無呼吸状態の発生を確
実に検出した上で、直ちに警報しおよび／または所定の
情報を出力する。

【０００８】請求項２記載の本発明は、請求項１に記載
の発明において、被監視生体が発生する音を入力する音
入力手段を具備し、前記報知出力手段は、無呼吸状態が
検出されたときには、この検出時前後の音入力手段で入
力された音を出力することを要旨とする。

【０００９】本発明にあっては、無呼吸状態の発生時前
後における被監視生体の状況を音情報として提供する。

【００１０】請求項３記載の本発明は、請求項１または
２に記載の発明において、前記報知出力手段が、出力要
求信号を受けて所定の情報を出力する機能を具備するこ
とを要旨とする。

【００１１】本発明にあっては、被監視生体から離隔し
た場所からの出力要求信号を受けたときには、随時所定
の情報を要求者に対して提供する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。

【００１３】図１は、本発明を乳幼児を被監視生体とし
た場合の実施の形態に係る監視装置の構成を示す図であ
る。同図において、１は横になった状態の乳幼児３を撮
像する可動部５により撮像範囲が任意に調整可能な撮像
部である。この撮像部１からの撮像画像については、画
像解析部７で当該撮像画像の変化を解析して監視者の見
易いデータに変換され、データ処理部９に伝送される。
また、１１は、乳幼児３に関する種々の情報を収集する
情報収集部であり、センサ部１３および信号解析部１５
を具備するものである。この情報収集部１１で収集され
た情報は前記データ処理部９に伝送される。データ処理
部９は、本監視装置の全体動作を制御するものであり、
伝送されたデータや情報に基づいて、乳幼児３について
現在呼吸の状態が正常なのか、無呼吸の状態なのか、体
が動いている状態なのか、その場にいないかの判断を行
ない、また監視者へのデータ表示、監視者の設定値入力
（専門医、看護者、託児関係者の情報確認を含む）、デ
ータおよび画像の記憶を行ない、さらに危険な状態の判
断およびこれに伴う警報の出力を行なう機能を有するも
のである。このため、データ処理部９は、このような機
能を実現するため、発信部１７を介して警報部１９、プ
リンタ２１、外部発信部２３、治療装置２５に接続され
ている。なお、図１において、２７は赤外光照射部で、
情報収集部１１における乳幼児３の周囲の明るさの検出
結果に基づくデータ処理部９の制御下において駆動せし
められるものであり、昼夜を問わず乳幼児３を撮像部１
により撮像可能にするためのものである。

【００１４】情報収集部１１は、乳幼児３について的確
な監視を実行する上で必要な種々の情報を収集するもの
であり、そのためにセンサ部１３には各種のセンサが適
宜設けられる。具体的には、例えば撮像部１と乳幼児３
との距離を測定するセンサ、乳幼児３の体温を測定する
センサ、生体体感（人感）センサ、監視センサ（カメ
ラ）、暗視カメラ、パッシブセンサ、マイク、超音波セ
ンサ、音波センサ、重量スイッチ、圧力センサ（マット
式、光ファイバー式を含む）、テープ式センサ、心拍セ
ンサ、脈動センサ、湿度センサ（相対湿度センサ、絶対
湿度センサ、おむつ感湿センサを含む）、結露センサ、
雨量センサ（感雨センサ、おむつ含水センサを含む）、
微風速センサ、流量センサ、漏水センサ、臭気センサ、
ＣＯ₂センサ、酸素センサ、ガスセンサ（可燃ガスセン
サ、有毒ガスセンサ、都市ガス使用センサ、プロパンガ
ス使用センサを含む）、換気センサ、赤外線センサ、遠
赤外線センサ、ガラス破壊センサ、接触センサ、電波式
センサ（マイクロ波を含む）、ワイドセンサ、指紋照合
センサ、声紋照合センサ、顔面認識センサ、振動セン
サ、加速度センサ、地震センサ（感震センサを含む）、
防犯センサ（磁気式、電波式、電磁気式、タグ自鳴式、
ワイヤー式、インク噴射式を含む）、Ｘ線透視センサ、
圧電センサ、電磁波誘導センサ、可視光線センサ、張力
センサ、熱（線）センサ、磁気センサ、塗料式センサ、
静電容量式センサ、炎センサ、漏電センサ、非常押しボ
タンセンサといったものがある。そして、これらのセン
サとしては、夫々正確な情報を収集するために、複数設
けられたり、壁掛絵画、置物、まくらといった適当な場
所に設置される。

【００１５】外部発信部２３は、発信先となるだけでな
く、発信部１７に対し画像や呼吸データの発信を要求し
それを受信する機能を有するものである。外部発信部２
３の受信装置としては、例えば携帯電話やインターネッ
トや電話回線に接続したコンピュータや専用機がある。

【００１６】次に、本実施の形態の作用を説明する。

【００１７】データ処理部９は、乳幼児３について撮像
部１および画像解析部７を介して取得した所定時間毎の
撮像画像の変化に基づいて、乳幼児３が無呼吸状態にあ
るか否かの判定を行なう。なお、この判定において、予
め設定された時間を越える無呼吸が連続して所定回数継
続して発生したときに、無呼吸状態と判定することが誤
判定を防止する上から好しい。上記判定においては特に
乳幼児３の胸部と腹部の動きが重要であることから、デ
ータ処理部９は、乳幼児３の動きに応じて適宜可動部５
を駆動制御することで、乳幼児３の少なくとも胸部と腹
部とを撮像範囲に含むようにしている。また、データ処
理部９は、昼夜を問わず鮮明な画像を得るため、情報検
出部１１からの乳幼児３周囲の明るさの情報に基づい
て、撮像に赤外光が必要と判定したときには赤外光照射
部２７を駆動する。

【００１８】データ処理部９は、上記判定により無呼吸
状態と判定すると、このことおよび情報収集部１１で収
集された情報のうちから所要の情報を発信部１７を介し
て速やかにこの乳幼児に関係する人々に報知すると共に
情報収集部１１で収集された情報の記録を開始し、更に
は治療装置２５を駆動させて状況の改善に努める。

【００１９】上記報知については、具体的には、乳幼児
３が居る施設内の例えば医師、看護婦、保母などに警報
したり、外部発信部２３を介して当該施設外の例えば家
族などに報知することが考えられる。また、報知する情
報としては、例えば無呼吸状態と判定されて以降の撮像
画像を始めとして、医者、看護婦などによる状況判断に
必要な乳幼児３の体温、無呼吸状態が検出される前後の
音など、所定の情報が含まれる。

【００２０】上記記録については、状況推移の把握ある
いは不測の事態発生後の原因解明のためにも十分な撮像
画像や情報収集部１１で収集された種々の情報が記録さ
れる。そして、この記録された情報は、外部発信部２３
からの出力要求信号に応じて伝送出力されたり、必要に
応じてプリンタ２１から出力される。

【００２１】上記状況の改善については、治療装置２５
として、例えばここちよい音楽や定周期音（メトロノー
ムの音を含む）や良いニオイや香を発生させる構成とす
ることにより実現する。

【００２２】なお、上記実施の形態では、被監視生体を
乳幼児３としたが、本発明はこれに限定されないことは
言うまでもなく、ヒトであれば年齢層は問わず、またヒ
ト以外の動物にでも適用可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
被監視生体が無呼吸状態に陥ったことを確実に検出し
て、直ちに警報しおよび／または所定の情報を出力する
ようにしたので、被監視生体についての適切な監視を実
現することができる。

【００２４】特に、被監視生体が乳幼児の場合には、そ
の突然死の防止に寄与することができる。具体的には次
のような効果を奏することができる。

【００２５】（１）危険な状態が発生した場合には、的
確な場所に速やかに通信できる。軽異常時の館内通報と
重異常時の指定場所外部通報と状況に応じ通報できる。

【００２６】（２）産婦人科、託児関係機関の信頼性向
上、差別化が可能である。

【００２７】（３）親族は遠隔地にいても乳幼児（及び
子供）の状態を常に画像で確認できる。場合によっては
看護者より先に外部の親が危険な状態を知り看護者に指
示することができる。

【００２８】（４）このようなシステムを構築できれば
親も安心して子供を預けられる少子化時代にも集客力ア
ップが期待できる。

【００２９】（５）不測事態の発生時には専門医、看護
者、託児関係者、親族、裁判官、弁護士、警察関係者、
保険関係者が判断するに充分な情報を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る監視装置の構成を示
す図である。

【符号の説明】

１撮像部３乳幼児５可動部７画像解析部９データ処理部１１情報収集部１３センサ部１５信号解析部１７発信部１９警報部２１プリンタ２３外部発信部２５治療装置２７赤外光照射部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】横になった状態の被監視生体を撮像して
撮像画像の変化に基づいて無呼吸状態の発生を検出する
無呼吸検出手段と、この無呼吸検出手段により無呼吸状
態が検出されたときには、警報の報知および／または前
記被監視生体についての所定の情報を出力する報知出力
手段とを有する装置において、前記無呼吸検出手段は、
予め設定された時間を越える無呼吸が連続して所定回数
発生したときには、無呼吸状態の発生と判定することを
特徴とする生体監視装置。
【請求項２】請求項１に記載の装置において、被監視
生体が発生する音を入力する音入力手段を具備し、前記
報知出力手段は、無呼吸状態が検出されたときには、こ
の検出時前後の音入力手段で入力された音を出力するこ
とを特徴とする生体監視装置。
【請求項３】前記報知出力手段は、所定の出力要求信
号を受けて所定の情報を出力する機能を具備することを
特徴とする請求項１または２に記載の生体監視装置。