JP2002306046A - 加熱蒸散器 - Google Patents

加熱蒸散器

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JP2002306046A
JP2002306046A JP2001108608A JP2001108608A JP2002306046A JP 2002306046 A JP2002306046 A JP 2002306046A JP 2001108608 A JP2001108608 A JP 2001108608A JP 2001108608 A JP2001108608 A JP 2001108608A JP 2002306046 A JP2002306046 A JP 2002306046A
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JP
Japan
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liquid
slider
heating element
heating
mounting member
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Application number
JP2001108608A
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English (en)
Inventor
Osamu Miyanishi
収 宮西
Keiji Yamamoto
景伺 山本
Hiromasa Tanaka
宏政 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIHO KANSAI CO Ltd
Nifco Inc
Earth Corp
Toppan Inc
Original Assignee
DAIHO KANSAI CO Ltd
Earth Chemical Co Ltd
Nifco Inc
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by DAIHO KANSAI CO Ltd, Earth Chemical Co Ltd, Nifco Inc, Toppan Printing Co Ltd filed Critical DAIHO KANSAI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体蒸散量の変更を簡単に行うことができる
加熱蒸散器を得る。 【解決手段】 薬液タンク28の吸液芯88に挿入され
て先端側88Bを加熱するヒーター50を、ラッチ装置
64に備えられたスライダー58に取付ける。このスラ
イダー58を、ケース24の上面に配置した基台56に
よって上下方向に摺動自在に支持し、圧縮コイルバネ6
0によって上方に付勢する。スライダー58の前面に
は、カム及びカム溝を形成し、カム溝にはストッパーピ
ン62の下端部62Bを係入させる。スライダー58の
上端には操作スイッチ66を取付ける。操作スイッチ6
6を下方に押し込むと、スライダー58はラッチ装置6
4により上方又は下方位置に切り替えられてロックさ
れ、このスライダー58の移動に伴い、ヒーター50の
吸液芯88への挿入深さが変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱蒸散器に係り、
詳細には、密封容器内の液体を吸い上げる吸液芯を可動
式の発熱体で加熱し、その加熱領域を変えることで液体
の蒸散量を変更することができる加熱蒸散器に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱蒸散器は、主に蚊や害虫の駆除、あ
るいは芳香等に用いられるもので、それら害虫駆除用の
薬液(殺虫剤)、または芳香油(芳香剤)等を貯溜した
密封容器を備えている。この密封容器には、貯溜液体を
吸い上げるための吸液芯が設けられており、吸液芯の一
端側から吸い上げられた薬液等は、吸液芯の他端側に配
置された発熱体により加熱されることで気化し蒸散され
る。これにより、害虫を駆除するなどの所望の効果を得
るものである。
【0003】ところで、この加熱蒸散器においては、吸
液芯と発熱体の相対位置を変えることで吸液芯の加熱領
域を変更し、蒸散量を調整できるようにしたものがあ
る。例えば、実開昭62−45986号公報に開示され
た技術では、着脱式の調節リングを用いる、あるいは薬
液タンクを保持するタンク保持台の取付状態を変えるな
どの構成により、固定された発熱体に対する吸液芯の相
対位置(挿入深さ)が変更できるようにされている。ま
た、発熱体を支持する支持体の突起を外容器の側壁に設
けたカム溝に係合させ、その係合位置を変えることによ
り、発熱体側を移動させて吸液芯に対する挿入深さを変
えられるようにした例もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
調節リングを用いた構成では、調節リングを着脱する際
に加熱蒸散器の外容器から薬液タンクやタンク保持台を
一々取り外さなければならず、その手間が大変である。
このため、蒸散量を迅速に調整することができない。さ
らに、取外した調節リングを保管する必要もあるため使
い勝手が悪い。
【0005】また、タンク保持台を利用して薬液タンク
(吸液芯)を移動させる構成についても、タンク保持台
の取付向きを変える形態ではタンク保持台及び薬液タン
クを取付け直す手間が掛かり、外容器に対するタンク保
持台の取付位置を相対的に変える形態では、その位置変
更のために外容器のカム溝に対するタンク保持台の突起
の係合位置を変えることから操作性が良くない。同様
に、発熱体を支持する支持体の位置を変える構成につい
ても、カム溝と突起の係合位置を変更する際の操作性が
悪い。
【0006】本発明は上記事実を考慮して、液体蒸散量
の変更を簡単に行うことができる加熱蒸散器を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、密封容器内の液体を吸液芯の一端側より吸い上げ、
その密封容器から突出した吸液芯の他端側に筒状の発熱
体を挿入することで前記液体を蒸散させる加熱蒸散器に
おいて、前記発熱体が取付けられ操作部が設けられた取
付部材と、前記発熱体を前記吸液芯の他端側に配置して
前記取付部材を前記挿入方向に沿った方向に移動自在に
支持する支持部材と、前記取付部材と前記支持部材との
間に設けられ、前記操作部が前記挿入方向へ押圧される
度に、取付部材の位置を前記発熱体が前記吸液芯の他端
側に所定深さ挿入された第1の位置と発熱体が吸液芯の
他端側に前記所定深さよりも深く挿入された第2の位置
との間で切り替える切替手段と、を有することを特徴と
している。
【0008】請求項1に記載の発明では、密閉容器に貯
溜されている、例えば薬液や芳香油等の液体に吸液芯の
一端側が浸漬され、密封容器から突出した吸液芯の他端
側には筒状の発熱体が挿入される。液体は、吸液芯に吸
い上げられて吸液芯の他端側に浸透し、その他端側が発
熱体で加熱されることにより気化されて蒸散する。
【0009】発熱体は、操作部が設けられた取付部材に
取付けられ、さらに取付部材が支持部材に支持されるこ
とで、吸液芯の他端側に配置されるとともに吸液芯への
挿入方向に沿った方向(吸液芯の軸線方向)に移動自在
とされる。
【0010】そして取付部材の操作部を上記の挿入方向
に押圧すると、取付部材は、取付部材と支持部材との間
に設けられた切替手段によって、発熱体が吸液芯の他端
側に所定深さ挿入された第1の位置から発熱体が吸液芯
の他端側に所定深さよりも深く挿入された第2の位置へ
と移動し、また逆に、第2の位置から第1の位置へと移
動して、その位置が切り替えられる。すなわち、操作部
が押圧される度に、取付部材は第1及び第2の位置の間
で移動を繰り返す(往復動)。これにより、吸液芯他端
側の加熱領域が変えられて、液体の蒸散量は、吸液芯他
端側の加熱領域が大きくされる第2の位置の方が第1の
位置よりも多くされる。
【0011】このように、液体の蒸散量を変更する際
は、取付部材の操作部を押圧するだけで変更できるた
め、操作が簡単になる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
加熱蒸散器において、前記切替手段は、前記取付部材を
前記挿入方向とは反対方向に付勢する付勢手段と、付勢
された前記取付部材を前記第1の位置又は前記第2の位
置に保持可能であるとともに前記操作部が押圧されると
その保持状態を解除可能な手段と、を有するラッチ装置
であることを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の発明では、切替手段にラ
ッチ装置を用いることで、取付部材は圧縮バネ等の付勢
手段により上記の挿入方向とは反対方向に付勢されると
ともに、第1の位置又は前記第2の位置に保持された状
態で操作部が押圧されると、その保持状態が解除され、
第1及び第2の位置の間での移動を繰り返すことができ
る。このラッチ装置により、取付部材の位置の切り替え
を簡単な機構で実現することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2記載の加熱蒸散器において、前記取付部材の位置
が前記第1の位置又は前記第2の位置の何れにあるかを
表示する表示手段が設けられていることを特徴としてい
る。
【0015】請求項3に記載の発明では、表示手段によ
り、取付部材の位置が第1の位置又は第2の位置の何れ
にあるかが表示されるため、液体の蒸散量が多くされて
いるか否かを容易に確認することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に
係る加熱蒸散器の斜視図が示されており、図2には、そ
の分解斜視図が示されている。本実施形態の加熱蒸散器
10は蚊取り用であり、殺虫剤(薬液)の加熱・蒸散機
能を有する本体ユニット12と、本体ユニット12の機
能部をカバーする中ケース14及び外ケース16とで構
成されている。
【0017】図3には、本体ユニット12の斜視図が示
されており、図4には、その側断面図が示されている。
【0018】先ず、本体ユニット12から説明すると、
本体ユニット12は、基台となる略矩形状のベース板2
2を備えており、ベース板22の上面には、箱型のケー
ス24が載設されている。
【0019】ベース板22は、周縁部にリブ26が形成
されており、このリブ26上に外ケース16が取付けら
れ、リブ26の内側に中ケース14が取付けられる。な
お、外ケース16及び中ケース14は、図示しない係止
構造によってベース板22に着脱可能に取付けられるよ
うになっている。
【0020】ベース板22の略中央部には、薬液タンク
28をケース24内に配置するためのタンク取付孔30
が設けられている。このタンク取付孔30に形成された
雌螺子32には、タンク取付板34の外周面に形成され
た雄螺子36が螺合する構造とされており、これによ
り、タンク取付板34の着脱が可能となって、薬液タン
ク28の取付け及び交換が可能となる。またケース24
の側面には縦長の窓部37が設けられて、ケース24内
に収容された薬液タンク28の有無を目視で確認できる
ようになっている。なおこの窓部37は、図中の反対側
の側面にも設けられている。
【0021】ケース24上面の前端部には、支柱38が
一体的に立設されており、支柱38の基端部後方は矩形
の開口部40とされている。支柱38の上面38Aは前
方に下降傾斜する傾斜面とされ、その上面38Aに、押
圧操作によりON/OFFが切り替えられるメインスイ
ッチ42が取付けられている。
【0022】メインスイッチ42は、開口部40の下方
に位置してケース24の内壁面に取付けられた中継基板
44にハーネス46によって接続されており、またハー
ネス48によって、詳細については後述するヒーター5
0にも接続されている。これにより、電源コード52か
ら供給される電源電力は中継基板44で所定レベルの電
力に変換され、メインスイッチ42が操作されることに
より、ヒーター50の加熱動作のON/OFFが切り替
えられる。
【0023】さらにケース24上面の略中央部には、ヒ
ーターユニット54が配置されている。ヒーターユニッ
ト54は、ケース24上面に固着された基台56を備
え、この基台56には、スライダー58と、圧縮コイル
バネ60と、ストッパーピン62とが組み付けられてラ
ッチ装置64が構成されている。
【0024】図5には、ラッチ装置64の分解斜視図が
示されている。スライダー58は角棒状とされ、上端に
は略L型をした操作スイッチ66が取付けられている。
この操作スイッチ66の前端面には、操作スイッチ66
とは異なった色のマーキング67が印刷されている。例
えば、操作スイッチ66を白色や灰色等とし、マーキン
グ67を青色や赤色等とすれば、マーキング67が識別
しやすくなって好適である。
【0025】また操作スイッチ66の下方部位には、ス
ライダー58の外側面から突出する角型のフランジ68
が形成されており、スライダー58の前面略中央部に
は、略ハート型をしたカム70が設けられて、カム70
の周囲と下方にカム溝72が形成されている。
【0026】さらにスライダー58には、L型のプッシ
ュナット73が所定位置に嵌挿されている(図4参
照)。プッシュナット73は、スライダー58の背面か
ら後方に突出する向きとされ、先端部に筒状のヒーター
50が固着されている。なお、このヒーター50は、軸
線がスライダー58の長手方向(上下方向)に合わせら
れて、薬液タンク28の上方に配置されている。また基
台56の上面には、ヒーター50の上方部位を一部切り
欠いた切り欠き部74が形成されている。
【0027】そしてこのスライダー58は、下部側が基
台56の上面に形成された矩形の開口部75に挿入さ
れ、開口部75の下方に位置して基台56の内壁面に突
設された支持板76の貫通孔78に挿通されて、上下方
向に摺動自在となっており、下端部は、ケース24の上
面に形成された貫通孔79に挿入されている。さらに、
フランジ68下部側に挿入された圧縮コイルバネ60が
支持板76との間に配置されており、この圧縮コイルバ
ネ60の弾性力によって、上方に付勢されている。
【0028】ストッパーピン62は略コ字状とされ、上
端部62Aが基台56の前面に形成された大窓部80か
ら基台56内に挿入され、スライダー58と圧縮コイル
バネ60の間に形成される隙間に圧縮コイルバネ60の
下端部側から嵌挿されて固定されている。またストッパ
ーピン62の下端部62Bは、大窓部80の下方に位置
する小窓部82内に配置されて、カム溝72に係入され
ている。
【0029】図6には、カム70近傍の拡大斜視図が示
されている。以下、カム70及びカム溝72について説
明すると、カム70右側の溝部72Aは、溝底面の上方
側がスライダー58の前面に向かって近接するスロープ
面とされ、カム70の右側上端部近傍に配置され前面か
ら離間する方向に切れ落ちた形状の段差72Bに繋がっ
ている。段差72Bの左方(カム70上側)の溝底面
は、前面から離間する方向に切れ落ちた形状の段差72
C、段差72Dが所定の間隔で配置され略階段状とされ
ており、カム70左側の溝部72Eに繋がっている。
【0030】溝部72Eは、溝底面の下方側がスライダ
ー58の前面に向かって近接するスロープ面とされ、カ
ム70の左側下端部近傍に配置され前面から離間する方
向に切れ落ちた形状の段差72Fに繋がっている。さら
に、カム70の下部に位置する溝部72Gは、下方へ直
線状に延出されてスライダー58の下端部に達してお
り、また段差72Bと溝部72Eとの上方には逃げ溝部
72H、72Iが形成されている。
【0031】これにより、操作スイッチ66が下方に押
し込まれてスライダー58が下方にスライドし、またそ
こから圧縮コイルバネ60の付勢力で上方にスライドす
ると、カム溝72に係入されたストッパーピン62の下
端部62Bは、カム溝72内を摺動して反時計回転方向
に周回移動するとともに、スライダー58を所定位置に
ロックするようになる。
【0032】すなわち、ピン下端部62Bが溝部72G
にいた場合(図6の二点鎖線)、操作スイッチ66の押
圧操作でスライダー58が下方へスライドすると、それ
に伴いピン下端部62Bは段差72Fからカム70の外
周面を摺接しながら溝部72A側に案内される。さらに
段差72Bを通過して逃げ溝部72Hに入り、逃げ溝部
72Hの上壁面に当接すると、スライダー58を停止さ
せる。つまり、操作スイッチ66をそれ以上押し込めな
くなる。
【0033】そこで、操作スイッチ66への押圧力を取
り除くと、スライダー58は圧縮コイルバネ60に付勢
されて上方へスライドする。すると、ピン下端部62B
は、段差72Bにガイドされて段差72Cを通過し、カ
ム70の上部に設けられた凹部70Aに収まって凹部7
0Aの上壁面に当接する。これにより、スライダー58
はその位置に停止してロックされ、最初の位置よりも下
方側に移動した状態となる。
【0034】そして、操作スイッチ66を再び押し込む
と、スライダー58の下方へのスライドにより、ピン下
端部62Bは凹部70Aから離脱し、段差72Cにガイ
ドされて段差72Dを通過した後、逃げ溝部72Iの上
壁面に当接してスライダー58を停止させる。
【0035】さらにそこで操作スイッチ66への押圧力
を取り除くと、スライダー58は圧縮コイルバネ60に
付勢されて上方へスライドし、ピン下端部62Bは、溝
部72Eを通って段差72Fを通過し、溝部72Gに進
入して元の位置に戻る。なおこの位置では、スライダー
58に設けられたプッシュナット73が支持板76に当
接しており、これによって、スライダー58の上方への
移動が規制されるとともに、支持板76から抜け出さな
いようにされている。
【0036】このように、操作スイッチ66を押圧操作
することで、ラッチ装置64によりヒーター50の位置
が高さ方向に切り替わるようになる。
【0037】また、薬液タンク28は、薬液が貯溜され
たタンク本体84を備え、このタンク本体84の上部
に、タンク内を密封する蓋86が取付けられている。蓋
86には、丸棒状の吸液芯88が嵌挿されており、タン
ク本体84内に挿入された挿入端側(一端側)88Aが
薬液に浸漬されている。そして上方に突出した先端側
(他端側)88Bには、挿入端側88Aから吸い上げら
れた薬液が浸透しており、この先端側88Bは、ケース
24上面に形成された貫通孔90を挿通してヒーター5
0に挿入されている。
【0038】これにより、ヒーター50が作動すると、
吸液芯88の先端側88Bが加熱され、薬液は気化して
蒸散する。
【0039】次に、中ケース14と外ケース16につい
て説明する。中ケース14は、側面視が略台形状とさ
れ、底面側が開口して内部が空洞とされている。ケース
両側面には、本体ユニット12の窓部37と対応する位
置に縦長の窓部92が対向して形成されており、窓部9
2の内側には、透明樹脂製(PC等)の窓板94が接着
されている。
【0040】ケース天面には、ヒーター50のほぼ真上
となる位置に、気化した薬液を外部へ拡散させる拡散孔
96が形成されている。さらに拡散孔96から少し下が
った位置には、ヒーターユニット54の操作スイッチ6
6を上方へ突出させる縦長矩形状の開口部98が形成さ
れており、開口部98の下方には、メインスイッチ42
との対応位置に、メインスイッチ42を被うゴム製のス
イッチカバー100が取付けられている。
【0041】一方、外ケース16も、側面視が略台形状
で底面側が開口し内部が空洞とされており、内部に中ケ
ース14を収容できる大きさとされている。また、ケー
ス天面から両側面に掛けては、大きく開口されたスリッ
ト102が形成されており、本体ユニット12に中ケー
ス14及び外ケース16が取付けられると、このスリッ
ト102から窓板94及び拡散孔96が外部に現れる。
【0042】さらにケース天面には、スリット102か
ら少し下がった位置に、操作スイッチ66を外部に露出
させる矩形状の開口部104が形成されており、開口部
98の下方には、透明樹脂製(PC等)の窓板106を
嵌装した窓部108が形成されている。この窓部108
は、操作スイッチ66が押圧されて下方に下がった状態
のとき、マーキング67を確認できる位置に配置されて
いる。
【0043】さらに、窓部108の下方には、スイッチ
カバー100との対応位置にスイッチカバー100を外
部に突出させる円形のスイッチ窓110が形成されてい
る。
【0044】次に、本実施形態の作用を説明する。図7
及び図8には、操作スイッチ66の押圧操作によってヒ
ーター50の位置が上下に切り替わる様子が示されてい
る。
【0045】図7では、ヒーター50は、高さ方向の1
/3程度が吸液芯88の先端側88Bに挿入されてい
る。この位置では、ヒーター50によって加熱される吸
液芯88の加熱領域は小さいため、薬液の蒸散量は少な
くなる。またこの状態では、操作スイッチ66のマーキ
ング67は外ケース16に隠されている。
【0046】蒸散量を多くしたいときは、操作スイッチ
66を指で下方に押し込む。すると、スライダー58が
下方にスライドしてヒーター50の吸液芯88に対する
挿入深さが深くなる。そして操作スイッチ66が止まる
まで押し込んでから指を離すと、スライダー58は少し
上昇し、ラッチ装置64の機構によってその位置にロッ
クする。そして図8のように、ヒーター50は、吸液芯
88の先端側88Bに完全に挿入される。これにより、
吸液芯88の加熱領域が大きくされて、薬液の蒸散量が
多くなる。
【0047】さらにこの状態では、操作スイッチ66の
マーキング67が窓部108の高さに位置して窓板10
6を通し、マーキング67を覗き見ることができる。そ
のため、蒸散量が多くされていることを一目で確認でき
る。
【0048】また、蒸散量を元の少ない状態に戻したい
ときは、再度、操作スイッチ66を押し下げる。する
と、スライダー58はロックが解除され、圧縮コイルバ
ネ60の付勢力で上方にスライドし、図7の位置に戻さ
れる。以下、操作スイッチ66を押し込む度に、蒸散量
の大小が交互に切り替わる。
【0049】以上説明したように、本実施形態に係る加
熱蒸散器10では、操作スイッチ66を押し込むワンタ
ッチ操作で薬液蒸散量を変更することができるため、操
作が簡単になる。
【0050】また、本実施形態では、ヒーター50(ス
ライダー58)の位置の切り替えにラッチ装置64を用
いたことで、その切り替え機構を簡単な構成とすること
ができている。
【0051】さらに、操作スイッチ66に設けたマーキ
ング67と窓部108の組み合わせにより、薬液の蒸散
量が多くされているか否かを容易に確認することができ
る。
【0052】なお、このマーキング67は印刷に限ら
ず、ラベル等に置き換えることもできる。また、操作ス
イッチ66のロック位置に応じて点滅表示するLEDや
ランプ等を、操作スイッチ66以外の他の部位に設けて
もよい。
【0053】
【発明の効果】本発明の加熱蒸散器は上記構成としたの
で、液体蒸散量の変更を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る加熱蒸散器の斜視図
である。
【図2】図1の加熱蒸散器の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る本体ユニットの斜視
図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る本体ユニットの側断
面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るラッチ装置の分解斜
視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るスライダーのカム近
傍を示した拡大斜視図である。
【図7】蒸散量を変更する際の動作を説明するヒーター
ユニット近傍の側断面図で、蒸散量が少なくされた状態
である。
【図8】蒸散量を変更する際の動作を説明するヒーター
ユニット近傍の側断面図で、蒸散量が多くされた状態で
ある。
【符号の説明】
10 加熱蒸散器 28 薬液タンク(密封容器) 50 ヒーター(発熱体) 56 基台(支持部材) 58 スライダー(取付部材) 60 圧縮コイルバネ(付勢手段) 62 ストッパーピン 64 ラッチ装置(切替手段) 66 操作スイッチ(操作部) 70 カム 72 カム溝 67 マーキング(表示手段) 88 吸液芯 88A 挿入端側(一端側) 88B 先端側(他端側) 108 窓部(表示手段)
フロントページの続き (71)出願人 000100539 アース製薬株式会社 東京都千代田区神田美土代町9番1号 (72)発明者 宮西 収 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 山本 景伺 滋賀県大津市神領4丁目5番7号 大宝関 西株式会社内 (72)発明者 田中 宏政 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 Fターム(参考) 2B121 AA12 CA04 CA17 CA21 CA25 CA27 CA35 CA46 CA60 CA76 EA01 FA11 4C080 AA04 BB03 HH03 KK04 QQ14 QQ18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封容器内の液体を吸液芯の一端側より
    吸い上げ、その密封容器から突出した吸液芯の他端側に
    筒状の発熱体を挿入することで前記液体を蒸散させる加
    熱蒸散器において、 前記発熱体が取付けられ操作部が設けられた取付部材
    と、 前記発熱体を前記吸液芯の他端側に配置して前記取付部
    材を前記挿入方向に沿った方向に移動自在に支持する支
    持部材と、 前記取付部材と前記支持部材との間に設けられ、前記操
    作部が前記挿入方向へ押圧される度に、取付部材の位置
    を前記発熱体が前記吸液芯の他端側に所定深さ挿入され
    た第1の位置と発熱体が吸液芯の他端側に前記所定深さ
    よりも深く挿入された第2の位置との間で切り替える切
    替手段と、 を有することを特徴とする加熱蒸散器。
  2. 【請求項2】 前記切替手段は、前記取付部材を前記挿
    入方向とは反対方向に付勢する付勢手段と、付勢された
    前記取付部材を前記第1の位置又は前記第2の位置に保
    持可能であるとともに前記操作部が押圧されるとその保
    持状態を解除可能な手段と、を有するラッチ装置である
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱蒸散器。
  3. 【請求項3】 前記取付部材の位置が前記第1の位置又
    は前記第2の位置の何れにあるかを表示する表示手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の加熱蒸散器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345385A (ja) * 2001-05-23 2002-12-03 Daiwa Denki Kk 液体式電気蚊取器

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