JP2002305474A - 移動体の通信システム - Google Patents

移動体の通信システム

Info

Publication number
JP2002305474A
JP2002305474A JP2001104826A JP2001104826A JP2002305474A JP 2002305474 A JP2002305474 A JP 2002305474A JP 2001104826 A JP2001104826 A JP 2001104826A JP 2001104826 A JP2001104826 A JP 2001104826A JP 2002305474 A JP2002305474 A JP 2002305474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
base station
vehicle
communication system
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001104826A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiichi Wakao
伊市 若生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2001104826A priority Critical patent/JP2002305474A/ja
Publication of JP2002305474A publication Critical patent/JP2002305474A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動局が各セルの切換え領域を通過する場合で
も、干渉波による影響をなくして受信電波のレベル低下
を確実に防止できるようにする。 【解決手段】基地局3a、3b、…のアンテナ5a、5
b、…は、道路1上に通信エリアであるセル6a、6
b、…が形成されるように指向性を有している。一方、
車両7は、第1及び第2の車載アンテナ11a、11b
により基地局3a、3b、…と通信し、ダイバーシティ
受信を行なう。第1の車載アンテナ11aは当該セルの
基地局方向への指向性を強め、第2の車載アンテナ11
bは次に到達するセルの基地局方向への指向性を強めて
いる。車両7は道路1を走行中、指向性の異なる第1及
び第2の車載アンテナ11a、11bにより各基地局3
a、3b、…からの電波を受信してその受信レベルを比
較し、その比較の結果、受信レベルの高い方のアンテナ
を使用して基地局と通信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と移動体と
の間において無線通信を行なう移動体の通信システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基地局と移動局との間における通
信としては、例えば有料道路において、基地局と車両
(移動局)との間のITS(Intelligent Transport Sy
stems )による路車間通信がある。図8は、従来におけ
る路車間通信システムを示したものである。図8におい
て、1は道路、2は路側帯であり、この路側帯2の側部
に沿って基地局3a、3b、…を所定の間隔で設けてい
る。上記基地局3a、3b、…は、支持柱4a、4b、
…の頂部に設けられ、それぞれ基地局アンテナ5a、5
b、…を備えている。上記基地局アンテナ5a、5b、
…は、道路1上に通信エリアであるセル6a、6b、…
が形成されるように指向性を持たせ、道路1上を走行す
る車両7が対応するセル6a、6b、…を走行している
間、車両7と通信できるように設定されている。
【0003】一方、車両7は、通信装置(図示せず)及
び車載アンテナ8を備えている。この車載アンテナ8
は、セル6a、6b、…を走行中、各対応する基地局3
a、3b、…のアンテナ5a、5b、…と通信できるよ
うに基地局3a、3b、…側に向けて斜めに設置されて
いる。上記基地局3a、3b、…と車両7との通信に
は、例えばミリ波帯の電波が使用される。また、各基地
局3a、3b、…は、全て同じ周波数を使用して車両7
との通信を行なう。
【0004】上記の構成において、車両7は、道路1上
を走行中、例えばセル6aのエリアでは基地局3aと通
信し、その後、次のセル6bのエリアに達すると、次の
基地局3bと通信する。上記のように車両7は、走行し
ているセル6a、6b、…に対応した基地局3a、3
b、…と順次通信を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の通信システ
ムでは、各基地局3a、3b、…のアンテナ5a、5
b、…によってセル6a、6b、…を設定しているが、
各セル6a、6b、…の切換え領域は明確に分離されて
いる訳ではなく、2つの基地局からの電波が存在する。
このため各セル6a、6b、…の切換え領域では、2つ
の基地局からの電波が干渉し、その干渉波によって車両
7における受信電波のレベルが急激に低下するという問
題がある。
【0006】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、移動局が各セルの切換え領域を通過する場
合でも、干渉波による影響をなくして受信電波のレベル
低下を確実に防止し得る移動体の通信システムを提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、移動局が
予め設定されたセル上を通過しながら基地局と無線通信
する移動体の通信システムにおいて、上記セル上を通過
する移動局に当該セルの基地局方向への指向性を強めた
第1のアンテナ及び隣接セルの基地局方向への指向性を
強めた第2のアンテナを設け、上記第1及び第2のアン
テナのうち受信レベルの高い方のアンテナを選択して基
地局と通信することを特徴とする。上記のように移動局
における各アンテナの指向性が異なるように設定するこ
とにより、移動局が各セルの切換え領域を通過する場合
でも、干渉波による影響をなくして受信電波のレベル低
下を確実に防止することができる。
【0008】第2の発明は、移動局が予め設定されたセ
ル上を通過しながら基地局と無線通信する移動体の通信
システムにおいて、上記セル上を通過する移動局に当該
セルの基地局方向へ指向性を向けて設置した第1のアン
テナ及び該第1のアンテナと同一指向性を有し隣接セル
の基地局方向へ指向性を向けて設置した第2のアンテナ
を設け、上記第1及び第2のアンテナのうち受信レベル
の高い方のアンテナを選択して基地局と通信することを
特徴とする。上記のように移動局における各アンテナを
その指向性の方向が異なる基地局に向くように設定する
ことにより、移動局が各セルの切換え領域を通過する場
合でも、干渉波による影響をなくして受信電波のレベル
低下を確実に防止することができる。
【0009】第3の発明は、上記第1又は第2の発明に
係る移動体の通信システムにおいて、上記各基地局は、
上記移動局の進行方向に一致する方向と、移動局の進行
方向とは逆の方向になるように交互に設定された指向性
のアンテナを備えたことを特徴とする。上記のように移
動局の進行方向に一致する方向と、移動局の進行方向と
は逆の方向になるように交互に設定された指向性のアン
テナを基地局に設けることにより、移動局に設けられた
第1及び第2のアンテナは、対応する基地局からの電波
を強く受信できると共に、他の基地局に対する感度を著
しく低下させることが可能となり、干渉波を大きく低減
することができる。
【0010】第4の発明は、移動局が予め設定されたセ
ル上を通過しながら基地局と無線通信する移動体の通信
システムにおいて、上記各基地局は、それぞれ2つのセ
ルをカバーする2つのビームからなる指向性のアンテナ
を備えたことを特徴とする。
【0011】上記のように各基地局にそれぞれ2つのセ
ルをカバーする2つのビームからなる指向性のアンテナ
を設けることにより、基地局及びアンテナの設置数を減
少でき、設置費用を低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
移動体の通信システムの構成図である。
【0013】図1において、1は道路、2は路側帯であ
り、この路側帯2の側部に沿って基地局3a、3b、…
を所定の間隔で設けている。上記基地局3a、3b、…
は、支持柱4a、4b、…の頂部に設けられ、それぞれ
基地局アンテナ5a、5b、…を備えている。上記基地
局アンテナ5a、5b、…は、道路1上に通信エリアで
あるセル6a、6b、…が形成されるように指向性を持
たせ、道路1上を走行する車両7が対応するセル6a、
6b、…を走行している間、車両7と通信できるように
設定されている。上記基地局3a、3b、…は、例えば
ミリ波帯における同じ周波数を使用して通信を行なう 一方、車両7は、通信装置(図示せず)を備えると共
に、第1及び第2の車載アンテナ11a、11bを備
え、この第1及び第2の車載アンテナ11a、11bに
よりダイバーシティ受信を行なうようにしたものであ
る。上記車載アンテナ11a、11bとしては、例えば
平面アンテナが使用され、車両7の天井あるいはフロン
ト部分等に設置される。
【0014】上記第1及び第2の車載アンテナ11a、
11bは、セル6a、6b、…を走行中、各対応する基
地局3a、3b、…のアンテナ5a、5b、…と通信を
行なうが、それぞれ指向性を異ならせている。すなわ
ち、第1の車載アンテナ11aは当該セルの基地局方
向、つまり、現在走行中のセルの基地局方向への指向性
を強め、第2の車載アンテナ11bは隣接基地局、つま
り、次に到達するセルの基地局方向への指向性を強めて
いる。なお、上記第1及び第2の車載アンテナ11a、
11bは、平面アンテナを構成するアンテナ基板を用い
て一体的に構成しても良い。
【0015】そして、上記車両7に搭載される通信装置
は、図2に示すように第1及び第2の車載アンテナ11
a、11bの受信レベルを比較するレベル比較器21、
及び上記レベル比較器21の比較結果に応じて受信レベ
ルの大きい方のアンテナを選択する切換回路22を備
え、この切換回路22により選択した信号をレシーバ2
3に入力している。なお、図2では、送信回路系統につ
いて示していないが、送信回路を備える場合には切換回
路22により選択したアンテナを使用して送信する。
【0016】上記の構成において、車両7は道路1を走
行中、指向性の異なる第1及び第2の車載アンテナ11
a、11bにより各基地局3a、3b、…からの電波を
受信して両車載アンテナ11a、11bの受信レベルを
常に比較し、その比較の結果、受信レベルの高い方のア
ンテナを使用して基地局と通信する。
【0017】上記第1及び第2の車載アンテナ11a、
11bは、それぞれ異なる基地局からの電波を受信する
ように指向性を設定しているので、各車載アンテナ11
a、11bが2つの基地局からの電波を同時に受信した
場合でも、一方の電波の受信レベルが高く、他方の電波
の受信レベルが低くなり、干渉波による影響を非常に少
なくすることができる。
【0018】上記のように第1実施形態では、指向性の
異なる第1及び第2の車載アンテナ11a、11bを備
え、受信レベルの大きい方のアンテナを選択して使用す
るようにしたので、車両7が各セルの切換え領域を通過
する場合でも、干渉波による影響がなく、D/U比(de
sire to undesire signal ratio)を改善して基地局3
a、3b、…と車両7との間の通信を安定して行なうこ
とができる。
【0019】上記のように指向性が異なる第1及び第2
の車載アンテナ11a、11bを使用する場合には、第
1及び第2の車載アンテナ11a、11bを同じ場所に
設置しても、第1の車載アンテナ11aの指向性を現在
走行中のセルの基地局方向へを合わせ、第2の車載アン
テナ11bの指向性を次に到達するセルの基地局方向へ
合わせることができる。
【0020】また、上記第1実施形態において、例えば
空間ダイバーシティ方式あるいは偏波ダイバーシティ方
式を併用するようにしても良い。空間ダイバーシティ方
式を併用する場合には、第1及び第2の車載アンテナ1
1a、11bの間隔を一定距離、例えば1波長程度離
し、直接波と反射波の干渉が少ない方の受信電波を選択
するように構成する。あるいは第1の車載アンテナ11
aと同じ指向性を持つ第3のアンテナを設けると共に、
第2の車載アンテナ11bと同じ指向性を持つ第4のア
ンテナを設け、一定距離離して構成する。
【0021】また、偏波ダイバーシティ方式を併用する
場合には、各基地局3a、3b、…が各セル6a、6
b、…毎に偏波を切換えて送信し、第1及び第2の車載
アンテナ11a、11bでそれぞれ異なる偏波を受信
し、受信レベルの高い方の受信信号を選択するように構
成する。あるいは第1の車載アンテナ11aと同じ指向
性を持ち偏波の異なる第3のアンテナを設けると共に、
第2の車載アンテナ11bと同じ指向性を持ち偏波の異
なる第4のアンテナを設け、切換え回路によりセル毎に
切換えるようにする。
【0022】上記のように第1実施形態による通信シス
テムにおいて、空間ダイバーシティ方式あるいは偏波ダ
イバーシティ方式を併用することにより、D/U比を更
に改善することができる。
【0023】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態に係る移動体の通信システムについて説明する。図3
は本発明の第2実施形態に係る移動体の通信システムの
構成図である。この第2実施形態に係る移動体の通信シ
ステムは、車両7に同一指向性の第1及び第2の車載ア
ンテナ12a、12bを搭載し、それぞれの向きを異な
らせている。すなわち、第1の車載アンテナ12aは、
当該セルの基地局方向、つまり、現在走行中のセルの基
地局方向に主に指向性の最大ゲイン方向が向くように設
置し、第2の車載アンテナ12bは隣接基地局、つま
り、次に到達するセルの基地局方向に主に指向性の最大
ゲイン方向が向くように設置する。その他の構成は、上
記第1実施形態と同様の構成であるので、同一部分には
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0024】また、上記車両7に搭載される通信装置
は、図2に示したものと同様の構成を有し、第1及び第
2の車載アンテナ12a、12bの受信レベルを比較
し、その比較結果に応じて受信レベルの大きい方のアン
テナを選択してレシーバに入力している。
【0025】上記の構成において、車両7は道路1を走
行中、指向性の最大ゲインの方向を異ならせた第1及び
第2の車載アンテナ12a、12bにより各基地局3
a、3b、…からの電波を受信し、受信レベルの高い方
のアンテナを使用して基地局と通信する。
【0026】上記第1及び第2の車載アンテナ12a、
12bは、指向性の最大ゲインの方向がそれぞれ異なる
基地局の方向に向くように設置されているので、各車載
アンテナ12a、12bが2つの基地局からの電波を同
時に受信した場合でも、一方の電波の受信レベルが高
く、他方の電波の受信レベルが低くなり、干渉波による
影響を非常に少なくすることができる。従って、車両7
が各セルの切換え領域を通過する場合でも、干渉波によ
る影響がなく、基地局3a、3b、…と車両7との間の
通信を安定して行なうことができる。
【0027】また、上記第2実施形態においても、上記
第1実施形態で説明したように空間ダイバーシティ方式
あるいは偏波ダイバーシティ方式を併用するようにして
も良い。
【0028】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態に係る移動体の通信システムについて説明する。図4
は本発明の第3実施形態に係る移動体の通信システムの
構成図である。この第3実施形態に係る移動体の通信シ
ステムは、各基地局3a、3b、…から送信する電波の
送信方向、つまり指向性を交互に異ならせたものであ
る。例えば奇数番目の基地局3a、3c、…の指向性を
車両7の走行方向と同方向となるように合わせ、偶数番
目の基地局3b、…指向性を車両7の走行方向との逆の
方向に合わせるようにしたものである。
【0029】一方、車両7には、同一指向性の第1及び
第2の車載アンテナ12a、12bを搭載する。この場
合、例えば第1の車載アンテナ12aは偶数番目の基地
局3b、…から送信される前方からの電波を受信できる
ように設置し、第2の車載アンテナ12bは奇数番目の
基地局3a、3c、…から送信される後方からの電波を
受信できるように設置する。
【0030】上記の構成において、車両7は道路1の上
を走行中、セル6aにおいては基地局3aからの電波を
第2の車載アンテナ12bで受信し、次の基地局3bか
らの電波を第1の車載アンテナ12aで受信する。この
場合、車両7がセル6aを走行している間は、基地局3
aの方が次の基地局3bより近くて電波が強いので、第
2の車載アンテナ12bで受信した電波が選択される。
【0031】そして、車両7が次のセル6bに達する
と、基地局3aより次の基地局3bが近くなり、基地局
3bの電波が強くなるので、第1の車載アンテナ12a
で受信した電波が選択される。
【0032】上記第3実施形態では、第1の車載アンテ
ナ12aを前方に向けて、また、第2の車載アンテナ1
2bを後方に向けて設置することができる。従って、第
1及び第2の車載アンテナ12a、12bは、それぞれ
対応する基地局からの電波を強く受信できると共に、他
の基地局に対する感度を著しく低下させることが可能と
なり、干渉波を大きく低減することができる。
【0033】車両7がセル6aからセル6bへ移行する
場合など、各基地局の中間部を移行する場合は、隣接基
地局間のビーム離隔が大きく、指向性による干渉波低減
が大きくなる。また、隣々接基地局からの干渉波は距離
が約2倍となり、D/U比を約6dB改善することがで
きる。また、車両7が例えばセル6bからセル6cへの
移行領域など、基地局近傍の移行領域は、アンテナから
広く見えるため基地局ビームを成形し易く、隣接セルへ
の干渉波を大きく低減できる。特にセル毎に偏波を切換
える偏波ダイバーシティと併用すると、より有効に干渉
波を低減できる。
【0034】また、上記のように各基地局3a、3b、
…から送信する電波の指向性の方向を交互に異ならせた
場合は、各支持柱4a、4b、…に対してそれぞれ2つ
の基地局を設けることができる。この結果、2つの基地
局の機器を1つにまとめることが可能になると共に、基
地局設置間隔を2倍にできるので、安価に設置すること
ができる。
【0035】(第4実施形態)次に本発明の第4実施形
態に係る移動体の通信システムについて説明する。図5
は本発明の第4実施形態に係る移動体の通信システムの
構成図である。この第4実施形態に係る移動体の通信シ
ステムは、上記第3実施形態において車両7に搭載して
いる第1及び第2の車載アンテナ12a、12bを一体
型の車載アンテナ13としたものである。この車載アン
テナ13は、例えば2つの平面アンテナ(アンテナ基
板)を一体的に設け、一方の平面アンテナの指向性を偶
数番目の基地局3b、…から送信される前方からの電波
を受信できるように設定し、他方の車載アンテナの指向
性を奇数番目の基地局3a、3c、…から送信される後
方からの電波を受信できるように設定する。
【0036】その他は、第3実施形態と同様の構成であ
るので、第3実施形態と同一部分には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0037】上記第4実施形態によれば、2つのアンテ
ナを一体化した車載アンテナ13を使用しているので、
車両7への設置がきわめて容易である。また、その他、
上記第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】(第5実施形態)次に本発明の第5実施形
態に係る移動体の通信システムについて説明する。図6
は本発明の第5実施形態に係る移動体の通信システムの
構成図である。上記第3実施形態及び第4実施形態で
は、基地局3a、3b、…を各支持柱4a、4b、…に
それぞれ2つずつ設けた場合について示したが、この第
5実施形態では、基地局3a、3b、…を各支持柱4
a、4b、…に1つずつ設け、各基地局3a、3b、…
のアンテナ5a、5b、…に図7に示す指向性(水平
面)を持たせてそれぞれ2つのセルをカバーするように
したものである。すなわち、各基地局アンテナ5a、5
b、…は、図7に示すように左右の方向に2つのビーム
31、32を有する指向性とし、左のビーム31により
基地局の正面から左側のセルをカバーし、右のビーム3
2により基地局の正面から右側のセルをカバーするよう
にしたものである。
【0039】一方、車両7には、第4実施形態に示した
車載アンテナ13、あるいは第3実施形態に示した第1
及び第2の車載アンテナ12a、12bを搭載する。
【0040】上記第5実施形態によれば、上記各実施形
態に比較して基地局3a、3b、…及び基地局アンテナ
5a、5b、…の設置数を1/2に減少でき、設置費用
を低減することができる。
【0041】なお、上記各実施形態では、路車間通信に
ついて示したが、その他、例えば電車、携帯電話等に利
用できると共に、衛星放送の中継等にも利用することが
できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、移
動局が予め設定されたセル上を通過しながら基地局と無
線通信する移動体の通信システムにおいて、移動局に2
つのアンテナを設け、各アンテナの指向性あるいはアン
テナの方向が異なるように設定してダイバーシティ受信
するようにしたので、移動局が各セルの切換え領域を通
過する場合でも、干渉波による影響をなくして受信電波
のレベル低下を確実に防止することができる。
【0043】また、各基地局に設けられたアンテナの各
セルへの指向性を交互に異なる方向に、例えば移動局の
進行方向に一致する方向と、移動局の進行方向とは逆の
方向になるように交互に設定することにより、移動局側
における干渉波の影響をより少なくすることができる。
更に、各基地局にそれぞれ2つのセルをカバーする2つ
のビームからなる指向性のアンテナを備えることによ
り、基地局及び基地局アンテナの設置数を減少でき、設
置費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る移動体の通信シス
テムの構成図。
【図2】同実施形態における移動局の概略構成を示すブ
ロック図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る移動体の通信シス
テムの構成図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る移動体の通信シス
テムの構成図。
【図5】本発明の第4実施形態に係る移動体の通信シス
テムの構成図。
【図6】本発明の第5実施形態に係る移動体の通信シス
テムの構成図。
【図7】同実施形態において、各基地局に設けられるア
ンテナの指向性を示す図。
【図8】従来における移動体の通信システムを示す構成
図。
【符号の説明】
1 道路 2 路側帯 3a、3b、… 基地局 4a、4b、… 支持柱 5a、5b、… 基地局アンテナ 6a、6b、… セル 7 車両 11a、12a 第1の車載アンテナ 11b、12b 第2の車載アンテナ 13 車載アンテナ 21 レベル比較器 22 切換回路 23 レシーバ 31、32 ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 D Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 5K059 AA03 AA08 BB08 CC03 CC05 DD02 5K067 AA03 BB03 BB12 EE02 EE10 FF16 KK02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局が予め設定されたセル上を通過し
    ながら基地局と無線通信する移動体の通信システムにお
    いて、上記セル上を通過する移動局に当該セルの基地局
    方向への指向性を強めた第1のアンテナ及び隣接セルの
    基地局方向への指向性を強めた第2のアンテナを設け、
    上記第1及び第2のアンテナのうち受信レベルの高い方
    のアンテナを選択して基地局と通信することを特徴とす
    る移動体の通信システム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の移動体の通信システ
    ムにおいて、移動局に設置される第1及び第2のアンテ
    ナを一体化して設けたことを特徴とする移動体の通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 移動局が予め設定されたセル上を通過し
    ながら基地局と無線通信する移動体の通信システムにお
    いて、上記セル上を通過する移動局に当該セルの基地局
    方向へ指向性を向けて設置した第1のアンテナ及び該第
    1のアンテナと同一指向性を有し隣接セルの基地局方向
    へ指向性を向けて設置した第2のアンテナを設け、上記
    第1及び第2のアンテナのうち受信レベルの高い方のア
    ンテナを選択して基地局と通信することを特徴とする移
    動体の通信システム。
  4. 【請求項4】 上記請求項1又は3記載の移動体の通信
    システムにおいて、空間ダイバーシティ方式あるいは偏
    波ダイバーシティ方式を併用しことを特徴とする移動体
    の通信システム。
  5. 【請求項5】 上記請求項1、2、3又は4記載の移動
    体の通信システムにおいて、各基地局に設けられたアン
    テナの各セルへの指向性を交互に異なる方向に設定した
    ことを特徴とする移動体の通信システム。
  6. 【請求項6】 上記請求項1、2、3又は4記載の移動
    体の通信システムにおいて、上記各基地局は、上記移動
    局の進行方向に一致する方向と、移動局の進行方向とは
    逆の方向になるように交互に設定された指向性のアンテ
    ナを備えたことを特徴とする移動体の通信システム。
  7. 【請求項7】 移動局が予め設定されたセル上を通過し
    ながら基地局と無線通信する移動体の通信システムにお
    いて、上記各基地局は、それぞれ2つのセルをカバーす
    る2つのビームからなる指向性のアンテナを備えたこと
    を特徴とする移動体の通信システム。
JP2001104826A 2001-04-03 2001-04-03 移動体の通信システム Pending JP2002305474A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104826A JP2002305474A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 移動体の通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001104826A JP2002305474A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 移動体の通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002305474A true JP2002305474A (ja) 2002-10-18

Family

ID=18957626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001104826A Pending JP2002305474A (ja) 2001-04-03 2001-04-03 移動体の通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002305474A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008061277A (ja) * 2007-10-29 2008-03-13 Kyocera Corp 移動局、通信制御方法
JP2008079345A (ja) * 2007-11-28 2008-04-03 Kyocera Corp 移動局、通信制御方法
JP2010278520A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Nippon Soken Inc 車室内無線通信装置
JP2011503998A (ja) * 2007-11-06 2011-01-27 ケイエムダブリュ インコーポレーテッド 移動体における移動通信中継方法及びそのリピータ
CN102831660A (zh) * 2012-08-20 2012-12-19 北京万集科技股份有限公司 一种预测obu最长交易路径的方法、设备及系统

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008061277A (ja) * 2007-10-29 2008-03-13 Kyocera Corp 移動局、通信制御方法
JP4594367B2 (ja) * 2007-10-29 2010-12-08 京セラ株式会社 移動局、通信制御方法
JP2011503998A (ja) * 2007-11-06 2011-01-27 ケイエムダブリュ インコーポレーテッド 移動体における移動通信中継方法及びそのリピータ
US8688032B2 (en) 2007-11-06 2014-04-01 Kmw Inc. Mobile communication repeating method in moving object and repeater thereof
JP2008079345A (ja) * 2007-11-28 2008-04-03 Kyocera Corp 移動局、通信制御方法
JP4594370B2 (ja) * 2007-11-28 2010-12-08 京セラ株式会社 移動局、通信制御方法
JP2010278520A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Nippon Soken Inc 車室内無線通信装置
CN102831660A (zh) * 2012-08-20 2012-12-19 北京万集科技股份有限公司 一种预测obu最长交易路径的方法、设备及系统
CN102831660B (zh) * 2012-08-20 2015-03-25 北京万集科技股份有限公司 一种预测obu最长交易路径的方法、设备及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6304762B1 (en) Point to multipoint communication system with subsectored upstream antennas
EP0670091B1 (en) Radio communications system using a scanned directional antenna
EP0879507B1 (en) Antenna arrangement
CN107592947B (zh) 包含车辆型车联网通信系统的鲨鱼鳍天线
EP2802089B1 (en) Repeater for a wireless communication network
US6911946B2 (en) Antenna arrangement for satellite and/or terrestrial radio signals for motor vehicles
KR20160091090A (ko) 샤크 핀 안테나
JP2008099085A (ja) 無線通信用車載器
JP2002305474A (ja) 移動体の通信システム
EP0776550B1 (en) A receiver with an antenna array
US10553938B2 (en) In-vehicle antenna and in-vehicle communication device
JPS63306704A (ja) 移動体のアンテナ
JP2000059291A (ja) 基地局と移動無線電話との間の通信用の1つ又は複数の放射電波ビ―ムを方向づける処理プロセス、及びそれに対応する基地局
US20180199326A1 (en) Real time adaptation of a mobile repeater antenna pattern
JP7238452B2 (ja) アンテナモジュール、移動通信装置、車両、切替方法、及びコンピュータプログラム
KR100474251B1 (ko) 단거리 전용 통신 시스템 및 이 시스템에서의 노변 기지국송수신장치 시분할 제어 방법
JPH1117433A (ja) ビームステアリングアンテナ装置
US20040155825A1 (en) Automotive on-board antenna
JPH08111651A (ja) 高感度送受信装置
JPH05160814A (ja) スペースダイバーシチ方式
WO2021117299A1 (ja) 移動通信システム、車載移動局、無線制御局、送信ビームの制御方法、及び受信ビームの制御方法
EP3840119A1 (en) Automotive mimo antenna system for 5g standard and beyond
JP2570991B2 (ja) ダイバーシチ受信方式
JPH09200842A (ja) マンホールアンテナを用いた移動体通信システム
JPH04256230A (ja) セルラー移動無線通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040106