JP2002305409A - 多周波共用平面アンテナ装置 - Google Patents
多周波共用平面アンテナ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多周波共用平面アンテナ装置の送受信特性を
向上させる。 【解決手段】 表面側のアンテナ素子12用の同軸ケー
ブル16は、誘電体基板14s,放射導体14r,およ
び接地導体14gを、内側導体16aおよび外側導体を
露出させることなく、内側導体16aおよび外側導体を
それぞれ同軸ケーブル16の内側被覆体および外側被覆
体16bによって被覆した状態で、裏面側から表面側に
貫通する。これにより、内側導体16aが単独で露出す
る部分の長さが短縮され、送受信特性が向上する。
向上させる。 【解決手段】 表面側のアンテナ素子12用の同軸ケー
ブル16は、誘電体基板14s,放射導体14r,およ
び接地導体14gを、内側導体16aおよび外側導体を
露出させることなく、内側導体16aおよび外側導体を
それぞれ同軸ケーブル16の内側被覆体および外側被覆
体16bによって被覆した状態で、裏面側から表面側に
貫通する。これにより、内側導体16aが単独で露出す
る部分の長さが短縮され、送受信特性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の周波数帯で
共用する多周波共用平面アンテナ装置に関し、特にその
送受信特性の改善に関する。
共用する多周波共用平面アンテナ装置に関し、特にその
送受信特性の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】多周波共用平面アンテナ装置として、従
来より、図4に示すような二周波共用アンテナ装置40
が知られている。このアンテナ装置40は、高周波帯域
用の表面側(図4の上側)のアンテナ素子42と低周波
帯域用の裏面側(図4の下側)のアンテナ素子44とを
積層してなる。
来より、図4に示すような二周波共用アンテナ装置40
が知られている。このアンテナ装置40は、高周波帯域
用の表面側(図4の上側)のアンテナ素子42と低周波
帯域用の裏面側(図4の下側)のアンテナ素子44とを
積層してなる。
【0003】このうち裏面側アンテナ素子44は、誘電
体基板44sと、誘電体基板44sの表面側に形成され
た膜状の放射導体44rと、誘電体基板44sの裏面側
に形成された膜状の接地導体44gと、を備える。一
方、表面側アンテナ素子42は、裏面側の放射導体44
rに接して積層された誘電体基板42sと、その表面側
に形成された膜状の放射導体42rと、を備える。この
二周波共用アンテナ装置40では、裏面側の接地導体4
4gが表面側の接地導体として共用される。
体基板44sと、誘電体基板44sの表面側に形成され
た膜状の放射導体44rと、誘電体基板44sの裏面側
に形成された膜状の接地導体44gと、を備える。一
方、表面側アンテナ素子42は、裏面側の放射導体44
rに接して積層された誘電体基板42sと、その表面側
に形成された膜状の放射導体42rと、を備える。この
二周波共用アンテナ装置40では、裏面側の接地導体4
4gが表面側の接地導体として共用される。
【0004】アンテナ装置用の給電ケーブル(46,4
8)は、アンテナ装置40の裏面側から各アンテナ素子
(42,44)にそれぞれ接続される。このうち裏面側
アンテナ素子用の給電ケーブル48の給電線48aは裏
面側の誘電体基板44sおよび接地導体44gを非接触
状態で貫通して放射導体44rに接続され、接地線48
bは接地導体44gに接続される。一方、表面側アンテ
ナ素子用の給電ケーブル46の給電線46aは表面側お
よび裏面側の誘電体基板(42s,44s)および接地
導線44gを非接触状態で貫通して表面側の放射導体4
2rに接続され、接地線46bは接地導体44gに接続
される。このような構成を備えた二周波共用アンテナ装
置40により、二つの周波数帯域の電波の送信または受
信を行うことができる。
8)は、アンテナ装置40の裏面側から各アンテナ素子
(42,44)にそれぞれ接続される。このうち裏面側
アンテナ素子用の給電ケーブル48の給電線48aは裏
面側の誘電体基板44sおよび接地導体44gを非接触
状態で貫通して放射導体44rに接続され、接地線48
bは接地導体44gに接続される。一方、表面側アンテ
ナ素子用の給電ケーブル46の給電線46aは表面側お
よび裏面側の誘電体基板(42s,44s)および接地
導線44gを非接触状態で貫通して表面側の放射導体4
2rに接続され、接地線46bは接地導体44gに接続
される。このような構成を備えた二周波共用アンテナ装
置40により、二つの周波数帯域の電波の送信または受
信を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の二周波共用
アンテナ装置では、表面側アンテナ素子42の放射導体
42rと接地導体44gとが二つのアンテナ素子(4
2,44)の厚みの分だけ離間し、その間は表面側アン
テナ素子42用の給電線46aが単独で露出する(図4
のL)。このような構成のアンテナ装置を高周波数帯域
で使用する場合、この給電線の露出部(図4ではL)の
長さが問題となる。すなわち、露出部の長さより十分に
波長の長い低周波数帯域でアンテナ装置を使用する場合
にはその影響は無視できるが、より波長の短い高周波数
帯域で使用する場合には、露出部自体による送受信が無
視できなくなり、所望の送受信特性(例えばリターンロ
ス特性)を得るのが難しくなってしまう。
アンテナ装置では、表面側アンテナ素子42の放射導体
42rと接地導体44gとが二つのアンテナ素子(4
2,44)の厚みの分だけ離間し、その間は表面側アン
テナ素子42用の給電線46aが単独で露出する(図4
のL)。このような構成のアンテナ装置を高周波数帯域
で使用する場合、この給電線の露出部(図4ではL)の
長さが問題となる。すなわち、露出部の長さより十分に
波長の長い低周波数帯域でアンテナ装置を使用する場合
にはその影響は無視できるが、より波長の短い高周波数
帯域で使用する場合には、露出部自体による送受信が無
視できなくなり、所望の送受信特性(例えばリターンロ
ス特性)を得るのが難しくなってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
にかかる多周波共用平面アンテナ装置は、誘電体基板の
表面に膜状の放射導体を有し裏面に膜状の接地導体を有
する使用周波数帯毎の平面状のアンテナ素子が複数積層
され、各アンテナ素子の放射導体に接続される給電線と
接地導体に接続される接地線とを含む給電ケーブルがそ
れぞれ裏面側から接続され、給電ケーブルが、その給電
ケーブルが接続されるアンテナ素子の裏面側のアンテナ
素子の誘電体基板および接地導体を、給電線および接地
線を含む状態で裏面側から表面側に向けて貫通する。こ
のような構成によれば、従来に比して給電線の露出部を
短縮することができるので、より良好な送受信特性を得
ることができる。
にかかる多周波共用平面アンテナ装置は、誘電体基板の
表面に膜状の放射導体を有し裏面に膜状の接地導体を有
する使用周波数帯毎の平面状のアンテナ素子が複数積層
され、各アンテナ素子の放射導体に接続される給電線と
接地導体に接続される接地線とを含む給電ケーブルがそ
れぞれ裏面側から接続され、給電ケーブルが、その給電
ケーブルが接続されるアンテナ素子の裏面側のアンテナ
素子の誘電体基板および接地導体を、給電線および接地
線を含む状態で裏面側から表面側に向けて貫通する。こ
のような構成によれば、従来に比して給電線の露出部を
短縮することができるので、より良好な送受信特性を得
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態に
かかる多周波共用平面アンテナ装置10について図面を
参照して説明する。図1は、多周波共用平面アンテナ装
置10の斜視図、また図2は、多周波共用平面アンテナ
装置10正面図(一部断面図;図1の矢視A)である。
なお、これら各図では、表面側を図の上側、裏面側を図
の下側としている。
かかる多周波共用平面アンテナ装置10について図面を
参照して説明する。図1は、多周波共用平面アンテナ装
置10の斜視図、また図2は、多周波共用平面アンテナ
装置10正面図(一部断面図;図1の矢視A)である。
なお、これら各図では、表面側を図の上側、裏面側を図
の下側としている。
【0008】図1に示すように、多周波共用平面アンテ
ナ装置10は、二つの平面状のアンテナ素子(12,1
4)を積層してなる。これらアンテナ素子(12,1
4)はそれぞれ異なる使用周波数帯域用のアンテナ素子
として構成される。通常、表面側のアンテナ素子12は
高周波帯域用として、また裏面側のアンテナ素子14は
低周波帯域用として構成される。より具体的には、例え
ば、表面側のアンテナ素子12はETC(Electronic T
oll Collections[電子式料金徴収システム];約5.
8GHz)用として、また裏面側のアンテナ素子14は
GPS(Grobal Positioning System;約1.6GH
z)用として構成される。そして、これら各アンテナ素
子(12,14)には、それぞれ裏面側から給電ケーブ
ルとしての同軸ケーブル(16,18)が接続される。
ナ装置10は、二つの平面状のアンテナ素子(12,1
4)を積層してなる。これらアンテナ素子(12,1
4)はそれぞれ異なる使用周波数帯域用のアンテナ素子
として構成される。通常、表面側のアンテナ素子12は
高周波帯域用として、また裏面側のアンテナ素子14は
低周波帯域用として構成される。より具体的には、例え
ば、表面側のアンテナ素子12はETC(Electronic T
oll Collections[電子式料金徴収システム];約5.
8GHz)用として、また裏面側のアンテナ素子14は
GPS(Grobal Positioning System;約1.6GH
z)用として構成される。そして、これら各アンテナ素
子(12,14)には、それぞれ裏面側から給電ケーブ
ルとしての同軸ケーブル(16,18)が接続される。
【0009】図2に示すように、アンテナ素子12は、
方形(例えば正方形)の誘電体基板12sと、その表面
に形成された方形(例えば正方形)かつ膜状の放射導体
12rと、その裏面に形成された方形(例えば正方形)
かつ膜状の接地導体12gと、を備える。また、アンテ
ナ素子14もアンテナ素子12と同様に、方形(例えば
正方形)の誘電体基板14sと、その表面に形成された
方形(例えば正方形)かつ膜状の放射導体14rと、そ
の裏面に形成された方形(例えば正方形)かつ膜状の接
地導体14gとを備える。なお、表面側アンテナ素子1
2の接地導体12gおよび裏面側アンテナ素子14の放
射導体14rは互いに密着し、電気的に導通している。
また、このアンテナ装置10では、複数(ここでは二
つ)の誘電体基板(12s,14s)の表面(または裏
面)の形状および面積(表面側あるいは裏面側からの投
影面積)がほぼ同じとなるように構成されている。
方形(例えば正方形)の誘電体基板12sと、その表面
に形成された方形(例えば正方形)かつ膜状の放射導体
12rと、その裏面に形成された方形(例えば正方形)
かつ膜状の接地導体12gと、を備える。また、アンテ
ナ素子14もアンテナ素子12と同様に、方形(例えば
正方形)の誘電体基板14sと、その表面に形成された
方形(例えば正方形)かつ膜状の放射導体14rと、そ
の裏面に形成された方形(例えば正方形)かつ膜状の接
地導体14gとを備える。なお、表面側アンテナ素子1
2の接地導体12gおよび裏面側アンテナ素子14の放
射導体14rは互いに密着し、電気的に導通している。
また、このアンテナ装置10では、複数(ここでは二
つ)の誘電体基板(12s,14s)の表面(または裏
面)の形状および面積(表面側あるいは裏面側からの投
影面積)がほぼ同じとなるように構成されている。
【0010】同軸ケーブル(16,18)は、それぞれ
給電線としての内側導体(16a,18a)と、接地線
としての図示しない外側導体とを含み、さらにこれらの
間に介在して絶縁する図示しない内側被覆体と、外側導
体の外側を絶縁被覆する外側被覆体16b,18bと、
を含む。このうち内側導体(16a,18a)はそれぞ
れ対応するアンテナ素子(12,14)の放射導体(1
2r,14r)に接続され、また各外側導体はそれぞれ
対応するアンテナ素子(12,14)の接地導体(12
g,14g)に接続される。
給電線としての内側導体(16a,18a)と、接地線
としての図示しない外側導体とを含み、さらにこれらの
間に介在して絶縁する図示しない内側被覆体と、外側導
体の外側を絶縁被覆する外側被覆体16b,18bと、
を含む。このうち内側導体(16a,18a)はそれぞ
れ対応するアンテナ素子(12,14)の放射導体(1
2r,14r)に接続され、また各外側導体はそれぞれ
対応するアンテナ素子(12,14)の接地導体(12
g,14g)に接続される。
【0011】表面側のアンテナ素子12用の同軸ケーブ
ル16は、裏面側のアンテナ素子14(すなわちその誘
電体基板14s,放射導体14r,および接地導体14
g)を、内側導体16aおよび外側導体を露出させるこ
となく、これらをそれぞれ内側被覆体および外側被覆体
16bによって被覆した状態で、裏面側から表面側に貫
通する。このために、接地導体14g,誘電体基板14
s,および放射導体14rには、それぞれ例えば同軸ケ
ーブル16の外径より径の大きな同心の貫通穴が設けら
れる。
ル16は、裏面側のアンテナ素子14(すなわちその誘
電体基板14s,放射導体14r,および接地導体14
g)を、内側導体16aおよび外側導体を露出させるこ
となく、これらをそれぞれ内側被覆体および外側被覆体
16bによって被覆した状態で、裏面側から表面側に貫
通する。このために、接地導体14g,誘電体基板14
s,および放射導体14rには、それぞれ例えば同軸ケ
ーブル16の外径より径の大きな同心の貫通穴が設けら
れる。
【0012】そして接地線としての外側導体は、表面側
のアンテナ素子12の接地導体12gと裏面側のアンテ
ナ素子14の放射導体14rとの境界の領域で、接地導
体12gおよび/または放射導体14rに接続される。
のアンテナ素子12の接地導体12gと裏面側のアンテ
ナ素子14の放射導体14rとの境界の領域で、接地導
体12gおよび/または放射導体14rに接続される。
【0013】また給電線としての内側導体16aはこの
境界領域で露出し、さらに表面側に向けて接地導体12
gおよび誘電体基板12sを貫通し、放射導体12rに
接続される。このため、接地導体12gおよび誘電体基
板12sには、それぞれ内側導体16aを貫通させる同
心の貫通穴が設けられる。接地導体12gの貫通穴の内
径は内側導体18aの外径より大きく、内側導体16a
および接地導体12gは、互いに接触しないよう所定の
間隙をあけて配置される。
境界領域で露出し、さらに表面側に向けて接地導体12
gおよび誘電体基板12sを貫通し、放射導体12rに
接続される。このため、接地導体12gおよび誘電体基
板12sには、それぞれ内側導体16aを貫通させる同
心の貫通穴が設けられる。接地導体12gの貫通穴の内
径は内側導体18aの外径より大きく、内側導体16a
および接地導体12gは、互いに接触しないよう所定の
間隙をあけて配置される。
【0014】このような構成により、給電線としての内
側導体16aの露出部分を従来に比して短縮することが
できるので、その分、従来の多周波共用平面アンテナ装
置10に比して良好な送受信特性を得ることができる。
側導体16aの露出部分を従来に比して短縮することが
できるので、その分、従来の多周波共用平面アンテナ装
置10に比して良好な送受信特性を得ることができる。
【0015】裏面側のアンテナ素子14用の同軸ケーブ
ル18は、従来と同様の方式で裏面側のアンテナ素子1
4に接続される。同軸ケーブル18の外側導体は、アン
テナ素子14の裏面において設置導体14gに接続され
る。また内側導体は、アンテナ素子14の裏面において
露出し、そこから表面側に向けて接地導体14gおよび
誘電体基板14sを貫通して、表面側の放射導体14r
に接続される。また同軸ケーブル16の場合と同様に、
接地導体14gに設けられる貫通穴の内径は内側導体1
8aの外径より大きくされ、内側導体18aおよび接地
導体14gは、互いに接触しないよう、所定の間隙をあ
けて配置される。
ル18は、従来と同様の方式で裏面側のアンテナ素子1
4に接続される。同軸ケーブル18の外側導体は、アン
テナ素子14の裏面において設置導体14gに接続され
る。また内側導体は、アンテナ素子14の裏面において
露出し、そこから表面側に向けて接地導体14gおよび
誘電体基板14sを貫通して、表面側の放射導体14r
に接続される。また同軸ケーブル16の場合と同様に、
接地導体14gに設けられる貫通穴の内径は内側導体1
8aの外径より大きくされ、内側導体18aおよび接地
導体14gは、互いに接触しないよう、所定の間隙をあ
けて配置される。
【0016】次に、本発明の第二の実施形態にかかる多
周波共用平面アンテナ装置20について図面を参照して
説明する。図3は、多周波共用平面アンテナ装置20の
正面図(一部断面図)である。なお、この図でも、表面
側を図の上側、裏面側を図の下側としている。
周波共用平面アンテナ装置20について図面を参照して
説明する。図3は、多周波共用平面アンテナ装置20の
正面図(一部断面図)である。なお、この図でも、表面
側を図の上側、裏面側を図の下側としている。
【0017】図3に示すように、この多周波共用平面ア
ンテナ装置20は、三つの平面状のアンテナ素子(2
2,24,26)を積層してなる。これらアンテナ素子
(22,24,26)は、異なる使用周波数帯域毎に、
例えば、表面側のアンテナ素子22をETC用として、
その裏面側のアンテナ素子24をVICS(Vehicle In
formation and Communication System[道路交通情報通
信システム];1.6GHz)用として、またそれより
さらに裏面側のアンテナ素子26をGPS用として構成
することができる。これら各アンテナ素子(22,2
4,26)には、それぞれ裏面側から給電ケーブルとし
ての同軸ケーブル(28,30,32)が接続される。
ンテナ装置20は、三つの平面状のアンテナ素子(2
2,24,26)を積層してなる。これらアンテナ素子
(22,24,26)は、異なる使用周波数帯域毎に、
例えば、表面側のアンテナ素子22をETC用として、
その裏面側のアンテナ素子24をVICS(Vehicle In
formation and Communication System[道路交通情報通
信システム];1.6GHz)用として、またそれより
さらに裏面側のアンテナ素子26をGPS用として構成
することができる。これら各アンテナ素子(22,2
4,26)には、それぞれ裏面側から給電ケーブルとし
ての同軸ケーブル(28,30,32)が接続される。
【0018】本実施形態にかかる多周波共用平面アンテ
ナ装置20では、互いに隣接する二つのアンテナ素子
(22および24、あるいは24および26)におい
て、表面側アンテナ素子の接地導体(22gまたは24
g)と裏面側アンテナ素子の放射導体(24rまたは2
6r)とが共用される。これを表面側アンテナ素子22
について説明すると、表面側アンテナ素子22は、方形
(例えば正方形)の誘電体基板22sと、その表面に形
成された方形(例えば正方形)かつ膜状の放射導体22
rと、その裏面に形成された方形(例えば正方形)かつ
膜状の接地導体22gと、を備える。そしてこの接地導
体22gが、裏面側のアンテナ素子24の放射導体24
rとして共用される。同様に、アンテナ素子24の接地
導体24gはアンテナ素子26の放射導体26rとして
共用される。このような構成により、部品点数を削減す
ることができるとともに、複数のアンテナ素子を平面状
に並列配置した場合に比して、接地面積をより小さくす
ることができる。
ナ装置20では、互いに隣接する二つのアンテナ素子
(22および24、あるいは24および26)におい
て、表面側アンテナ素子の接地導体(22gまたは24
g)と裏面側アンテナ素子の放射導体(24rまたは2
6r)とが共用される。これを表面側アンテナ素子22
について説明すると、表面側アンテナ素子22は、方形
(例えば正方形)の誘電体基板22sと、その表面に形
成された方形(例えば正方形)かつ膜状の放射導体22
rと、その裏面に形成された方形(例えば正方形)かつ
膜状の接地導体22gと、を備える。そしてこの接地導
体22gが、裏面側のアンテナ素子24の放射導体24
rとして共用される。同様に、アンテナ素子24の接地
導体24gはアンテナ素子26の放射導体26rとして
共用される。このような構成により、部品点数を削減す
ることができるとともに、複数のアンテナ素子を平面状
に並列配置した場合に比して、接地面積をより小さくす
ることができる。
【0019】そして上記第一の実施形態と同様に、表面
側のアンテナ素子22用の同軸ケーブル28は、その裏
面側のアンテナ素子(24,26:すなわち誘電体基板
24s,接地導体24g,誘電体基板26sおよび接地
導体26g)を、内側導体28aおよびその同軸ケーブ
ル28の外側導体(図示せず)を露出させることなく、
これらをそれぞれ内側被覆体および外側被覆体28bに
よって被覆した状態で、裏面側から表面側に向けて貫通
する。このために、誘電体基板24s,接地導体24
g,誘電体基板26sおよび接地導体26gには、それ
ぞれ例えば同軸ケーブル28の外径より径の大きな同心
の貫通穴が設けられる。そして同軸ケーブル28の外側
導体は、表面側のアンテナ素子22の接地導体22gと
裏面側のアンテナ素子24の誘電体基板24sとの境界
の領域で、接地導体22gに接続される。
側のアンテナ素子22用の同軸ケーブル28は、その裏
面側のアンテナ素子(24,26:すなわち誘電体基板
24s,接地導体24g,誘電体基板26sおよび接地
導体26g)を、内側導体28aおよびその同軸ケーブ
ル28の外側導体(図示せず)を露出させることなく、
これらをそれぞれ内側被覆体および外側被覆体28bに
よって被覆した状態で、裏面側から表面側に向けて貫通
する。このために、誘電体基板24s,接地導体24
g,誘電体基板26sおよび接地導体26gには、それ
ぞれ例えば同軸ケーブル28の外径より径の大きな同心
の貫通穴が設けられる。そして同軸ケーブル28の外側
導体は、表面側のアンテナ素子22の接地導体22gと
裏面側のアンテナ素子24の誘電体基板24sとの境界
の領域で、接地導体22gに接続される。
【0020】また同軸ケーブル28の内側導体28a
は、前記境界領域で露出し、さらに表面側に向けて接地
導体22gおよび誘電体基板22sを貫通し、放射導体
22rに接続される。このため、誘電体基板22sおよ
び接地導体22gには、内側導体28aを貫通させる同
心の貫通穴が設けられる。接地導体22gに設けられる
貫通穴の内径は内側導体28aの外径より大きくされ、
内側導体28aおよび接地導体22gは、互いに接触し
ないよう所定の間隙をあけて配置される。図3に示すよ
うに、同軸ケーブル30および32についても上述した
同軸ケーブル28と同様に、それぞれ対応するアンテナ
素子(24,26)に接続される。
は、前記境界領域で露出し、さらに表面側に向けて接地
導体22gおよび誘電体基板22sを貫通し、放射導体
22rに接続される。このため、誘電体基板22sおよ
び接地導体22gには、内側導体28aを貫通させる同
心の貫通穴が設けられる。接地導体22gに設けられる
貫通穴の内径は内側導体28aの外径より大きくされ、
内側導体28aおよび接地導体22gは、互いに接触し
ないよう所定の間隙をあけて配置される。図3に示すよ
うに、同軸ケーブル30および32についても上述した
同軸ケーブル28と同様に、それぞれ対応するアンテナ
素子(24,26)に接続される。
【0021】このような構成によれば、給電線としての
内側導体(28a,30a)の露出部分を従来に比して
短縮することができるので、高周波帯域で用いた場合に
も、より良好な送受信特性を得ることができる。
内側導体(28a,30a)の露出部分を従来に比して
短縮することができるので、高周波帯域で用いた場合に
も、より良好な送受信特性を得ることができる。
【0022】なお、本発明は上記実施形態には限定され
ない。例えば、上記実施形態では、いずれも、同軸ケー
ブル(16,28,30)がアンテナ素子(14,2
4,26)を貫通するために貫通穴を設けたが、これは
穴とする必要はなく、各アンテナ素子(14,24,2
6)の側方に開口した切り欠きとしてもよい。また、上
記第二の実施形態のように、三つ以上のアンテナ素子を
積層する場合には、本発明にかかる接続方式と従来の接
続方式とを混在させてもよい。
ない。例えば、上記実施形態では、いずれも、同軸ケー
ブル(16,28,30)がアンテナ素子(14,2
4,26)を貫通するために貫通穴を設けたが、これは
穴とする必要はなく、各アンテナ素子(14,24,2
6)の側方に開口した切り欠きとしてもよい。また、上
記第二の実施形態のように、三つ以上のアンテナ素子を
積層する場合には、本発明にかかる接続方式と従来の接
続方式とを混在させてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来に比して給電線の露出部を短縮することができるの
で、多周波共用平面アンテナ装置をより高周波帯域で用
いた場合にも、より良好な送受信特性を得ることができ
る。
従来に比して給電線の露出部を短縮することができるの
で、多周波共用平面アンテナ装置をより高周波帯域で用
いた場合にも、より良好な送受信特性を得ることができ
る。
【図1】 本発明の第一の実施形態にかかる多周波共用
平面アンテナ装置の斜視図である。
平面アンテナ装置の斜視図である。
【図2】 本発明の第一の実施形態にかかる多周波共用
平面アンテナ装置の正面図(一部断面図)である。
平面アンテナ装置の正面図(一部断面図)である。
【図3】 本発明の第二の実施形態にかかる多周波共用
平面アンテナ装置の正面図(一部断面図)である。
平面アンテナ装置の正面図(一部断面図)である。
【図4】 従来の二周波共用平面アンテナ装置の正面図
(一部断面図)である。
(一部断面図)である。
10,20 多周波共用平面アンテナ装置、12,1
4,22,24,26アンテナ素子、12r,14r,
22r,24r,26r 放射導体、12s,14s,
22s,24s,26s 誘電体基板、12g,14
g,22g,24g,26g 接地導体、16,18
同軸ケーブル(給電ケーブル)、16a,18a,28
a,30a,32a 内側導体(給電線)。
4,22,24,26アンテナ素子、12r,14r,
22r,24r,26r 放射導体、12s,14s,
22s,24s,26s 誘電体基板、12g,14
g,22g,24g,26g 接地導体、16,18
同軸ケーブル(給電ケーブル)、16a,18a,28
a,30a,32a 内側導体(給電線)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA06 AA11 AB06 CA01 HA05 HA10 JA03 5J045 AA03 AB05 DA10 EA08 HA06 NA01
Claims (2)
- 【請求項1】 誘電体基板の表面に膜状の放射導体を有
し裏面に膜状の接地導体を有する使用周波数帯毎の平面
状のアンテナ素子が複数積層され、 各アンテナ素子の放射導体に接続される給電線と接地導
体に接続される接地線とを含む給電ケーブルがそれぞれ
裏面側から接続され、 給電ケーブルが、その給電ケーブルが接続されるアンテ
ナ素子の裏面側のアンテナ素子の誘電体基板および接地
導体を、給電線および接地線を含む状態で裏面側から表
面側に向けて貫通することを特徴とする多周波共用平面
アンテナ装置。 - 【請求項2】 互いに隣接する二つのアンテナ素子のう
ち表面側のアンテナ素子の接地導体と、裏面側のアンテ
ナ素子の放射導体とを共用することを特徴とする請求項
1に記載の多周波共用平面アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109092A JP2002305409A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 多周波共用平面アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001109092A JP2002305409A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 多周波共用平面アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002305409A true JP2002305409A (ja) | 2002-10-18 |
Family
ID=18961100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001109092A Pending JP2002305409A (ja) | 2001-04-06 | 2001-04-06 | 多周波共用平面アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002305409A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008056476A1 (fr) * | 2006-11-06 | 2008-05-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Unité d'antenne à plaque et unité d'antenne |
US8860613B2 (en) | 2011-10-19 | 2014-10-14 | Fujitsu Limited | Patch antenna |
JP2018019228A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | マスプロ電工株式会社 | アンテナ装置 |
KR20220006290A (ko) * | 2020-07-08 | 2022-01-17 | 삼성전기주식회사 | 안테나 장치 |
-
2001
- 2001-04-06 JP JP2001109092A patent/JP2002305409A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008056476A1 (fr) * | 2006-11-06 | 2008-05-15 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Unité d'antenne à plaque et unité d'antenne |
US8089409B2 (en) | 2006-11-06 | 2012-01-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Patch antenna device and antenna device |
US8860613B2 (en) | 2011-10-19 | 2014-10-14 | Fujitsu Limited | Patch antenna |
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KR102369732B1 (ko) | 2020-07-08 | 2022-03-02 | 삼성전기주식회사 | 안테나 장치 |
KR20220027140A (ko) * | 2020-07-08 | 2022-03-07 | 삼성전기주식회사 | 안테나 장치 |
US11349212B2 (en) | 2020-07-08 | 2022-05-31 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Antenna device |
US11670854B2 (en) | 2020-07-08 | 2023-06-06 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Antenna device |
KR102600023B1 (ko) | 2020-07-08 | 2023-11-07 | 삼성전기주식회사 | 안테나 장치 |
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A621 | Written request for application examination |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090810 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090818 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091215 |