JP2002305275A - 温度分布均一化電子冷却装置 - Google Patents

温度分布均一化電子冷却装置

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JP2002305275A JP2001281159A JP2001281159A JP2002305275A JP 2002305275 A JP2002305275 A JP 2002305275A JP 2001281159 A JP2001281159 A JP 2001281159A JP 2001281159 A JP2001281159 A JP 2001281159A JP 2002305275 A JP2002305275 A JP 2002305275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、発熱状況が異なる熱源(例えば、
半導体レーザ、LSI混載部品)の温度分布を面内でで
きるだけ均一化できる温度分布均一化電子冷却装置を提
供することを課題とする。 【解決手段】 光デバイスの中でも発熱の大きいLSI
7の近くに位置するペルチェ素子エレメント13c,1
3dにはフルに電流を流し、それ以外のペルチェ素子エ
レメント13a,13b,13e,13fにバイパス回
路2a,2bを設け、ペルチェ素子エレメント13a,
13b,13e,13fに流れる電流を制限することに
よって、大発熱のLSI7を効率良く放熱すると共に、
温度仕様の厳しい半導体レーザ8の温度変動を抑える構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ等の
光デバイス、LSIを混載した部品の温度分布を均一に
温度コントロールする温度分布均一化電子冷却技術に係
り、特に半導体レーザと、高消費電力LSIが隣接した
部品の、面内温度分布を均一化する温度分布均一化電子
冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密な温度コントロールの必要な
半導体レーザなどの温度コントロールにおいて、ペルチ
ェ素子を用いた電子冷却がしばしば行われている。この
ような従来技術としては、例えば、特開平6−8995
5号公報に記載のものがある(第1従来技術)。しかし
ながら、上記第1従来技術では、温度コントロールを行
う対象物が大面積の場合には、1つのペルチェモジュー
ルでは、十分な温度制御有効範囲を得ることが難しいと
いう問題点があった。
【0003】このように、温度コントロールを行う対象
物が大面積の場合には、1つのペルチェモジュールでは
十分な温度制御有効範囲が得られないので、複数のペル
チェモジュールを使用する場合がある。このような従来
技術としては、例えば、特開2000−180071号
公報に記載のものがある(第2従来技術)。
【0004】図2、図3は、第2従来技術にかかるペル
チェモジュールの一例である。上記第2従来技術には、
複数のペルチェモジュールを利用する熱処理装置が開示
されている。ここで、ペルチェモジュールとは、図2に
示すように、複数のペルチェ素子エレメント13をユニ
ット化したものとして言及している。すなわち、p型、
n型のペルチェ素子エレメント13が交互に配列され、
各端子が電極11を介して電気的に直列に接続されてい
る。図では簡略化のため、ペルチェ素子エレメント13
は1列に配置されているが、実際は2次元的にマトリク
ス状に配列されており、ペルチェ素子エレメント13の
個数の多いものもある。機械的な強度を確保するため、
上下をセラミック板12a,12bで挟んだものが市販
されている。また、図3に示すように、上下をセラミッ
ク板12a,12bで挟む代わりに、中間に中間板14
(樹脂板)を設けたものも市販されている。これらのペ
ルチェモジュールは、一般的には、モジュール毎に、そ
れぞれ直流電流を導入して駆動されるが、特に複数のペ
ルチェモジュールを使用する上記第2従来技術では、ペ
ルチェモジュール個々のばらつきや、取り付け状態の違
いを補正するため補正回路を介して電源回路に並列に接
続することが開示されている。
【0005】一方、大面積の温度均一化という目的とは
異なるが、ペルチェ素子に補正回路を付加して、電流制
御部の台数を削減する従来技術としては、例えば、特開
平11−326063号公報に記載のものがある(第3
従来技術)。
【0006】上記第3従来技術では、ペルチェモジュー
ルを多段に積み重ねて温度制御する際に、上下の段のペ
ルチェモジュールの特性の違いを補償するため、容量が
小さい側のペルチェモジュールに補正回路として、バイ
パス回路を設け、大電流が流れるのを回避し、全体の特
性を確保している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
2従来技術では、ペルチェモジュールが並列接続されて
いるので、全てのペルチェモジュールに電流を供給する
のに大電流を供給する電源が必要となるという問題点、
および各ペルチェモジュールに直列に接続された補正回
路で電力損失が大きいという問題点があった。
【0008】上記第3従来技術では、直列接続したペル
チェモジュールに個々にバイパス回路を設けて、電流量
を調整しているが、それぞれのペルチェ素子エレメント
13に流れる電流が最適動作点一定になるように制御す
るので、温度コントロールするという立場では、熱源の
発熱状況や、外部からの伝熱変化に対して、適切にペル
チェモジュールに流れる電流を変化させる動作が難しい
という問題点があった。
【0009】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、発熱状況が異なる
熱源(例えば、半導体レーザ、LSI混載部品)の温度
分布を面内でできるだけ均一化できる温度分布均一化電
子冷却装置を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載の発明の要旨は、半導体レーザ、LSIを混載した部
品の温度分布を均一に温度コントロールする温度分布均
一化電子冷却装置であって、複数のペルチェ素子を直列
に接続して構成したペルチェモジュールと、前記ペルチ
ェ素子の全ての電極にそれぞれ独立に接続された電線
と、当該電線のうちから選択した、いくつかに接続され
たバイパス回路と、前記半導体レーザ、前記LSIを混
載した部品の温度を計測する温度センサと、前記温度セ
ンサの出力に基づいて、前記ペルチェモジュールに電流
を供給する電流制御部により構成され、前記バイパス回
路が並列接続された部分の前記ペルチェ素子の電流が、
接続されていない部分の前記ペルチェ素子に流れる電流
より少なくなることによって、前記ペルチェモジュール
内の前記ペルチェ素子毎に、吸熱能力に違いを持たせ、
前記半導体レーザ、前記LSIを混載した部品内の発熱
量の分布を補償し、面内温度分布を均一化することを特
徴とする温度分布均一化電子冷却装置に存する。また、
この発明の請求項2に記載の発明の要旨は、前記ペルチ
ェ素子の電極からの電線をあらかじめ必要な部位にのみ
設置したことを特徴とする請求項1に記載の温度分布均
一化電子冷却装置に存する。また、この発明の請求項3
に記載の発明の要旨は、前記バイパス回路が定電流特性
を有することを特徴とする請求項1または2に記載の温
度分布均一化電子冷却装置に存する。また、この発明の
請求項4に記載の発明の要旨は、前記バイパス回路は、
当該バイパス回路に並列接続された前記ペルチェ素子の
部分に、定電流が流れるような特性を有することを特徴
とする請求項1または2に記載の温度分布均一化電子冷
却装置に存する。また、この発明の請求項5に記載の発
明の要旨は、前記バイパス回路は、当該バイパス回路の
接続される前記ペルチェ素子の両端に発生する電圧のみ
から、バイパス電流が決定されていることを特徴とする
請求項3または請求項4に記載の温度分布均一化電子冷
却装置に存する。また、この発明の請求項6に記載の発
明の要旨は、前記バイパス回路に並列接続された前記ペ
ルチェ素子の部分が前記ペルチェモジュール内に配置さ
れていることを特徴とする請求項5に記載の温度分布均
一化電子冷却装置に存する。また、この発明の請求項7
に記載の発明の要旨は、温度分布均一化を必要とする大
面積の温度制御対象に対し複数の前記ペルチェモジュー
ルを面内で配置する場合に、前記バイパス回路が前記ペ
ルチェモジュール単位で設置されていることを特徴とす
る請求項5に記載の温度分布均一化電子冷却装置に存す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、複数のペルチェ素子を
直列に接続して構成したペルチェモジュールと、ペルチ
ェ素子の全ての電極にそれぞれ独立に接続された電線
と、当該電線のうちから選択した、いくつかに接続され
たバイパス回路と、半導体レーザ、LSIを混載した部
品の温度を計測する温度センサと、温度センサの出力に
基づいて、ペルチェモジュールに電流を供給する電流制
御部により構成され、バイパス回路が並列接続された部
分のペルチェ素子の電流が、接続されていない部分のペ
ルチェ素子に流れる電流より少なくなることによって、
ペルチェモジュール内のペルチェ素子毎に、吸熱能力に
違いを持たせ、半導体レーザ、LSIを混載した部品内
の発熱量の分布を補償し、面内温度分布を均一化するこ
とを特徴としている。以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0012】(第1の実施の形態)図1は、本発明の一
実施の形態に係る温度分布均一化電子冷却装置の構成図
である。図1において、1は電流制御部、2a,2bは
バイパス回路、3は温度センサ、4a,4b,4c,4
dは電線、5は放熱部、6は板、7はLSI、8は半導
体レーザ、9は基板、10はペルチェモジュール、11
は電極、13a,13b,13c,13d,13e,1
3fはペルチェ素子エレメントを示している。
【0013】本実施の形態のペルチェモジュール10
は、図2または、図3で示されたものに該当する。図1
では、図3の中間板14で保持するタイプを採用した例
を示している。
【0014】図1を参照すると、ペルチェ素子エレメン
ト13a,13b,13e,13fの下面の電極にはそ
れぞれ、電線4a,4b,4c,4dが引き出されてお
り、バイパス回路2a,2bが接続される。電線4a,
4b,4c,4dをペルチェモジュール10に後付けす
るという工事の作業性からは、図3の中間板14を持つ
タイプのペルチェモジュール10が好適である。
【0015】温度センサ3はペルチェモジュール10の
上に取り付けられた板6に埋め込まれており、板6の上
に設置される光デバイス(例えば、半導体レーザ8)の
温度を計測する。
【0016】上記光デバイスは基板9の上に、半導体レ
ーザ8やLSI7などの部品を実装したものである。
【0017】板6は、例えば、ごく薄い絶縁性の樹脂で
構成され、ペルチェ素子エレメント13a,13b,1
3c,13d,13e,13fと、上記光デバイスの下
面の間の熱抵抗が可能な限り少なくなるように設置され
ている。
【0018】放熱部5は、ペルチェ素子エレメント13
a,13b,13c,13d,13e,13fによっ
て、上記光デバイス側から吸熱された熱を、外部に発散
する部分で、例えば、ファン(不図示)で強制空冷され
た金属製の放熱フィン(不図示)を備えている。
【0019】温度センサ3で測定した温度は、電流制御
部1に入力される。電流制御部1は、温度があらかじめ
設定された目標値になるように、ペルチェモジュール1
0に供給する電流を調整する。電流制御部1は、例えば
市販のPID(Proportional Integ
ration and Differential)コ
ントローラ(不図示)と電流アンプ(不図示)を備えて
いる。
【0020】電流制御部1から出力された全体電流Ia
は、直列に接続されたペルチェエレメント(ペルチェ素
子エレメント13a,13b,13c,13d,13
e,13f)を流れるが、その際、電流(全体電流I
a)の一部は、バイパス回路2a,2bに流れる。従っ
て、ペルチェ素子エレメント13a,13b,13e,
13fは電流が少なくなるため、上記光デバイスの上に
おいて、吸熱能力に差がつけられる。すなわち、上記光
デバイスの構成部品の中でも特に発熱の大きいLSI7
に隣接した、ペルチェ素子エレメント13c,13dに
は、他のエレメント(ペルチェ素子エレメント13a,
13b,13e,13f)に比べて大きい電流を流し、
吸熱量を大きくすることによって、全体の熱分布のバラ
ンスをとる。
【0021】次に、バイパス回路2a,2bの構成につ
いて説明する。図4は、本発明の一実施の形態に係るバ
イパス回路2a,2bの回路図、図5は、図4のバイパ
ス回路2a,2bの特性の一例を示すグラフである。図
4において、31,32,37はトリマ抵抗、33,3
4は固定抵抗、35はトランジスタ、36はパワーMO
SFETを示している。
【0022】図4に示すように、パワーMOSFET3
6のドレインには、電線4b(又は電線4c)が接続さ
れ、ソースにはトリマ抵抗37の一方の端子が接続され
る。また、トリマ抵抗37の他方の端子には、電線4a
(又は電線4d)が接続される。また、パワーMOSF
ET36のゲートには、トランジスタ35のコレクタが
接続される。また、トリマ抵抗31の一方の端子とトリ
マ抵抗32の一方の端子の接続点がパワーMOSFET
36のドレインに接続され、トリマ抵抗31の他方の端
子がパワーMOSFET36のゲート及びトランジスタ
35のコレクタに接続される。また、固定抵抗33の一
方の端子と固定抵抗34の一方の端子の接続点がトリマ
抵抗37の他方の端子に接続され、固定抵抗33の他方
の端子がトランジスタ35のエミッタに接続される。ま
た、固定抵抗32の他方の端子と固定抵抗34の他方の
端子の接続点がトランジスタ35のベースに接続され
る。
【0023】図4を参照すると、バイパス回路2a,2
bでは、トリマ抵抗31,32,37(可変抵抗器)を
調整することによって、図5に示すような特性を示すよ
うに調整する。すなわち、トリマ抵抗32と固定抵抗3
4の比率によって、概略の動作点I1を決定し、しかる
後に、トリマ抵抗31を調整して特性の傾きを調整す
る。これによって、曲線20a,20b,20cいずれ
かの特性になるようにする。その後に、トリマ抵抗31
とトリマ抵抗32とトリマ抵抗37の調整を繰り返して
所望の特性となるようにする。なお、トリマ抵抗37
は、パワーMOSFET36に対して自己バイアスを設
定し、過電流が流れるのを防止する。
【0024】なお、動作点V1,I1とは、上記光デバ
イスを実際に使用する場面で、定常的な動作状態を示
す。トリマ抵抗32と固定抵抗34の値は、トランジス
タ35や、パワーMOSFET36の動作特性を十分考
慮に入れて、バイパス回路2a,2bとして調整しきれ
るように決定される。
【0025】次に、バイパス回路2a,2bがバイパス
電流を制御する動作について説明する。図5の曲線20
aのような特性にした場合は、バイパスするペルチェエ
レメント(ペルチェ素子エレメント13a,13b,1
3c,13d,13e,13f)端子間にかかる電圧が
増加するとバイパス電流も増加する。ペルチェエレメン
ト(ペルチェ素子エレメント13a,13b,13c,
13d,13e,13f)の端子間の電圧が増加する理
由は、(1)流れる電流の増加、(2)ペルチェエレメ
ントの端子間の温度差の増加がある。
【0026】上記理由(1)の場合に対しては、バイパ
ス電流が増加するので、ペルチェ素子エレメント13
a,13b,13c,13d,13e,13fに流れる
電流の増加を軽減することになる。一方、全体の電流が
増加する理由は、温度センサ3の検出温度の変動であ
る。これは、LSI7の発熱が変動したことに対応する
が、それに対して、LSI7以外の発熱の少ない部位に
対して、吸熱量をあまり変化させたくない場合に、曲線
20aの特性が有効である。また、上記理由(2)の場
合は、バイパス電流が増えるので、もともとペルチェ素
子エレメント13a,13b,13c,13d,13
e,13fに流れていた電流が減少する。すると、ペル
チェ素子エレメント13a,13b,13c,13d,
13e,13fの吸熱量が減少するので、ペルチェ素子
エレメント13a,13b,13c,13d,13e,
13f端子間の温度差を小さくする方向に働く。すなわ
ち、外的要因で発生したペルチェ素子エレメント13
a,13b,13c,13d,13e,13f端子間の
温度変動を抑える働きをする。曲線20aの特性に調整
するのは、LSI7などの大発熱源の変動が大きく、他
の部品の発熱の変動が少ない場合である。
【0027】上述した、LSI7などの大発熱の変動を
抑えるために、全体電流Iaが大きく変動する場合に
は、曲線20aの傾きでは十分電流を制御しきれない場
合がある。この場合には、例えば、図6に示す回路を使
用して図7に示すような特性を用いる。図6において、
41はフォトカプラ、42,43,47はトリマ抵抗、
44,48は固定抵抗、46はパワーMOSFETを示
している。
【0028】図6に示すように、パワーMOSFET4
6のドレインには、電線4b(又は電線4c)が接続さ
れ、ソースにはトリマ抵抗47の一方の端子が接続され
る。また、トリマ抵抗47の他方の端子には電線4a
(又は電線4d)が接続される。また、パワーMOSF
ET46のゲートには、フォトカプラ41のエミッタが
接続される。また、トリマ抵抗42の一方の端子は、パ
ワーMOSFET46のドレイン、及びフォトカプラ4
1のコレクタに接続される。また、固定抵抗48の一方
の端子がパワーMOSFET46のゲート、及びフォト
カプラ41のエミッタに接続され、固定抵抗48の他方
の端子とトリマ抵抗43の一方の端子の接続点がフォト
カプラ41のカソードに接続される。そして、トリマ抵
抗42と固定抵抗44の接続点がフォトカプラ41のア
ノードに接続され、トリマ抵抗43の他方の端子と固定
抵抗44の他方の端子の接続点がトリマ抵抗47の他方
の端子に接続される。
【0029】この場合には、定常動作状態の動作点V
2,I2を中心として電圧が変動すると著しく電流が変
化するような傾きを持たせる。図6において、両端間の
電圧が動作点V2に近くなるまで高くなると、フォトカ
プラ41がONするので、パワーMOSFET46のゲ
ート電圧が急に立ちあがる。従って、図7に示すよう
に、動作点付近の電圧変化に対して、急激に電流が変化
するような特性を得ることができる。なお、フォトカプ
ラ41はできるだけヒステリシスの少ないものを用い
る。
【0030】一方、図5の曲線20bのような特性にし
た場合は、バイパスするペルチェ素子エレメント13
a,13b,13c,13d,13e,13f端子間に
かかる電圧に関わらず、バイパス電流は一定になる。こ
の場合は、上記光デバイス全体が、温度環境によって、
一律に温度変動する場合に有効である。すなわち、温度
センサ3の温度計測値は、上記光デバイス全体の温度を
代表しているので、温度の上下に従って、全体のペルチ
ェ素子エレメント13a,13b,13c,13d,1
3e,13fに流す電流を増減する。この場合のバイア
ス電流は、上記光デバイス各素子の定常的な発熱量の差
分に対応する。
【0031】なお、図4に示すバイパス回路2a,2b
では、動作点V1の実際の電圧は、トランジスタ35の
飽和領域にあることが望ましいので数V(ボルト)以上
でなければならない。一般的に市販されているペルチェ
素子のエレメントは、典型的には、1〜3A(アンペ
ア)程度の電流を流す実動作状態で、単体で0.1V以
下の低い電圧しか発生しない。従って、図1では簡略化
しているが、実際にはバイパスするエレメント数は、数
十個以上となる。このことは、図6のバイパス回路の動
作点V2(図7)においても同様である。
【0032】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
上記実施の形態において既に記述したものと同一の部分
については、同一符号を付し、重複した説明は省略す
る。
【0033】本実施の形態は、図1の温度センサ3の位
置がLSI7の直近ではなく、半導体レーザ8の直近に
配置する点に特徴を有している。図1においては、温度
センサ3が板6の中で、半導体レーザ8の真下に来るよ
うにする。この場合は、バイパス回路2bの特性として
は、バイパス電流を一定すなわち曲線20bの特性にす
る必要がある。曲線20aや曲線20cの特性にする
と、温度センサ3による全体電流Iaのフィードバック
制御が不安定になる場合がある。本実施の形態の構成で
は、半導体レーザ8の温度制御を第1に重視しつつ、L
SI7の大発熱を有効に放熱したい場合に適している。
一方、バイパス回路2aに関しては、曲線20a、又
は、図6の回路を用いて図7の特性に調整しても差し支
えはない。
【0034】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図8
は、第3の実施の形態の構成例を示すブロック図であ
る。なお、上記実施の形態において既に記述したものと
同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明
は省略する。
【0035】本実施の形態は、図1のバイパスするペル
チェ素子エレメント13a,13b,13c,13d,
13e,13fが、ペルチェモジュール10a,10
b,10cに置き換わった点に特徴を有している。すな
わち、ペルチェ素子エレメント13a,13bを1つの
ペルチェモジュール10aとし、ペルチェ素子エレメン
ト13c,13dを1つのペルチェモジュール10bと
し、ペルチェ素子エレメント13e,13fを1つのペ
ルチェモジュール10cとしている。この構成の場合
は、より大面積の温度の均一化を実現する際に有用であ
り、例えば、複数個の上記光デバイスを、多数並べて一
括して温度コントロールする場合に適する。バイパス回
路2a,2bの働きの主目的は、個々のペルチェモジュ
ール10a,10b,10cの特性のばらつきや、外界
からの熱伝導の不均一を補償することとなる。
【0036】最後に、上記特開平11−326063号
公報に記載の第3従来技術に関し、本発明の目的に合致
するように、ペルチェモジュールを段積みから面内に配
置したとして本発明との違いについて述べる。
【0037】上記第3従来技術では、多段ペルチェモジ
ュールで、上段のペルチェモジュールほど電流が少ない
という前提に従っている。よってバイパス回路の端子の
一方はペルチェモジュール、他方は電源の接地電位GN
D間に接続されている。このような接続では、バイパス
回路の構成に制限が発生することになる。
【0038】一方、バイパス回路2a,2bをペルチェ
素子エレメント13a,13b,13c,13d,13
e,13fの両端に接続する本発明のほうが、上記第3
従来技術と比較して、構成の自由度が高い。
【0039】また仮に、上記第3従来技術に開示されて
いるバイパス回路を、ペルチェ素子の両端に接続したと
すると、バイパス回路に必要なリファレンス電圧を複数
用意する必要が発生し、それは例えば、1つの電源から
発生する一定電圧を可変抵抗で分圧するといった単純な
構成で実現できるものではない。
【0040】このため、本発明の、ペルチェ素子エレメ
ント13a,13b,13c,13d,13e,13f
の両端電圧から、バイパス回路2a,2bの特性を決定
するほうが、全体の装置構成を簡略化できる。すなわ
ち、本発明では、面内分布を均一化するという目的にお
いて、上記第3従来技術に比べて明らかな利点がある。
【0041】なお、本発明が上記各実施の形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内において、上記各実施
の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また上
記構成部材の数、位置、形状等は上記各実施の形態に限
定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状
等にすることができる。また、各図において、同一構成
要素には同一符号を付している。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、光デバイスの構成部品の発熱の分布に従って、対応
するペルチェ素子エレメントの吸熱量にオフセットを設
定できるので、光デバイスの内部の温度分布の均一化が
図れ、かつそれを実現するのに、個別の電流制御部を設
置する必要がないといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る温度分布均一化電
子冷却装置の構成図である。
【図2】第2従来技術に係るペルチェモジュールの一例
である。
【図3】第2従来技術に係るペルチェモジュールの一例
である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るバイパス回路の回
路図である。
【図5】図4のバイパス回路の特性の一例を示すグラフ
である。
【図6】図1に含まれるバイパス回路の一実施例であ
る。
【図7】図6のバイパス回路の特性の一例を示すグラフ
である。
【図8】本発明の温度分布均一化電子冷却装置の第3の
実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電流制御部 2a,2b バイパス回路 3 温度センサ 4a,4b,4c,4d 電線 5 放熱部 6 板 7 LSI 8 半導体レーザ 9 基板 10,10a,10b,10c ペルチェモジュール 11 電極 12a,12b セラミック板 13,13a乃至13f ペルチェ素子エレメント 14 中間板 20a,20b,20c 曲線 31,32,37 トリマ抵抗 33,34 固定抵抗 35 トランジスタ 36,46 パワーMOSFET 41 フォトカプラ 42,43,47 トリマ抵抗 44,48 固定抵抗 Ia 全体電流 I1,V1,I2,V2 動作点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ、LSIを混載した部品の
    温度分布を均一に温度コントロールする温度分布均一化
    電子冷却装置であって、 複数のペルチェ素子を直列に接続して構成したペルチェ
    モジュールと、前記ペルチェ素子の全ての電極にそれぞ
    れ独立に接続された電線と、当該電線のうちから選択し
    た、いくつかに接続されたバイパス回路と、前記半導体
    レーザ、前記LSIを混載した部品の温度を計測する温
    度センサと、前記温度センサの出力に基づいて、前記ペ
    ルチェモジュールに電流を供給する電流制御部により構
    成され、 前記バイパス回路が並列接続された部分の前記ペルチェ
    素子の電流が、接続されていない部分の前記ペルチェ素
    子に流れる電流より少なくなることによって、前記ペル
    チェモジュール内の前記ペルチェ素子毎に、吸熱能力に
    違いを持たせ、前記半導体レーザ、前記LSIを混載し
    た部品内の発熱量の分布を補償し、面内温度分布を均一
    化することを特徴とする温度分布均一化電子冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ペルチェ素子の電極からの電線をあ
    らかじめ必要な部位にのみ設置したことを特徴とする請
    求項1に記載の温度分布均一化電子冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス回路が定電流特性を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の温度分布均
    一化電子冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記バイパス回路は、当該バイパス回路
    に並列接続された前記ペルチェ素子の部分に、定電流が
    流れるような特性を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の温度分布均一化電子冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記バイパス回路は、当該バイパス回路
    の接続される前記ペルチェ素子の両端に発生する電圧の
    みから、バイパス電流が決定されていることを特徴とす
    る請求項3または請求項4に記載の温度分布均一化電子
    冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記バイパス回路に並列接続された前記
    ペルチェ素子の部分が前記ペルチェモジュール内に配置
    されていることを特徴とする請求項5に記載の温度分布
    均一化電子冷却装置。
  7. 【請求項7】 温度分布均一化を必要とする大面積の温
    度制御対象に対し複数の前記ペルチェモジュールを面内
    で配置する場合に、前記バイパス回路が前記ペルチェモ
    ジュール単位で設置されていることを特徴とする請求項
    5に記載の温度分布均一化電子冷却装置。
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JP2008312038A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Sumitomo Electric Ind Ltd 光送信機

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