JP2002303934A - 透過型投写スクリーン - Google Patents

透過型投写スクリーン

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JP2002303934A
JP2002303934A JP2001104862A JP2001104862A JP2002303934A JP 2002303934 A JP2002303934 A JP 2002303934A JP 2001104862 A JP2001104862 A JP 2001104862A JP 2001104862 A JP2001104862 A JP 2001104862A JP 2002303934 A JP2002303934 A JP 2002303934A
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JP
Japan
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lenticular lens
lens sheet
light beam
light
incident
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Application number
JP2001104862A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yakushiji
謙一 薬師寺
Kazuo Maeda
一男 前田
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Arisawa Mfg Co Ltd
Original Assignee
Arisawa Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、良好な水平・垂直方向の視野角を
有する透過型投写スクリーンを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 LCD,DLP等の光源9からの光束を
収束させ,水平方向の光束の広がり角を増大する作用を
有し入射側に設けられ凸形状にして垂直方向に延設され
るレンチキュラーレンズ1aを並設した第1のレンチキ
ュラーレンズシート1と,該第1のレンズキュラーレン
ズシート1により収束された光束の通過部以外を光学的
に遮蔽し垂直方向に延設されるブラックストライプ3
と,垂直方向の光束の広がり角を増大する作用を有し入
射側に設けられた凸形状若しくは凹形状にして水平方向
に延設されるレンチキュラーレンズ4aを並設した第2
のレンチキュラーレンズシート4とが光源側より上記順
序で配設されるとともに、これら三者は一体化されてお
り、前記ブラックストライプ3の間から出射して第2の
レンチキュラーレンズシート4に入射する光束は空気層
2を介して該第2のレンチキュラーレンズシート4に入
射するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LCD(液晶ディ
スプレイ)、DMD(デジタルマイクロミラーデバイ
ス)などの映像をスクリーン上に拡大投写し、前面から
画像として観察する画像投写装置に用いる透過型投写ス
クリーンに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、投写光源として、赤,緑,青の3本のCRTを用
い、スクリーンとして、透過型投写スクリーンを用いる
背面投写型プロジェクションテレビ(リア型投写ディス
プレイシステム)が知られている。このような背面投写
型プロジェクションテレビに用いられる透過型投写スク
リーンは、投写光を広い範囲に拡散することと、観察者
に向かう迷光を低減しコントラストを上げることが要求
されている。
【0003】一般的な透過型投写スクリーンは、投写光
を略平行光とするフレネルレンズシートと、フレネルレ
ンズシートを透過して入射する光を拡散させ映像を形成
するレンチキュラーレンズシートが組み合わされて用い
られる。
【0004】ここで、従来の透過型投写スクリーンに使
用されるレンチキュラーレンズシート21を図1をもとに
説明する。
【0005】この透過型投写スクリーンに使用されるレ
ンチキュラーレンズシート21は、前述した要求を満たす
ために、投写光の水平方向の広がり角を増大する作用を
有する入射側レンズ部22と、該入射側レンズ部22の反対
側にして非集光部に設けられたブラックストライプ23
(光吸収層)とを備え、また、ブラックストライプ23の
間にはカラーシフトを低減するレンズ部24が設けられ、
更に、内部には投写光の垂直方向の広がり角を増大させ
るためと水平垂直両方向の配光を均一化させるための拡
散層25が備えられている(特公平7−19029号参
照)。
【0006】また、投写器として、LCD(液晶表示デ
ィスプレイ)やDMD(デジタルマイクロミラーデバイ
ス)等のようなセル構造を有するものを用いたプロジェ
クションテレビが開発されている。図2に示す透過型投
写スクリーンも、前述した要求を満たすために、基材33
の入射面側には、投写光の水平方向の広がり角を増大す
る作用を有するレンチキュラーレンズ部32が形成され、
また、基材33の出射面側には投写光の垂直方向の広がり
角を増大させるためと水平垂直両方向の配光を均一化さ
せるため拡散層34が形成され、この拡散層34にして非集
光部にはブラックストライプ31(光吸収層)が設けられ
ている。
【0007】尚、図1のレンチキュラーレンズシートに
はカラーシフトを低減するためのレンズ部24が備えてあ
るが、投写器がLCDやDMDの場合は必要がない(特
開平09−120101号参照)。
【0008】しかし、図1、図2に代表されるような従
来のレンチキュラーレンズは、光束の垂直方向の広がり
角を増大させるために前記したように拡散剤を多量に含
んでいる。したがって、このような構成では光束の拡散
がランダムに複数回発生し、このため投写光のロスが大
きく、輝度が低下するという画像表示装置としては致命
的な問題点を有している。
【0009】実用上必要な透過率を確保するために拡散
剤を減らした場合、このような構成の透過型投写スクリ
ーンでは、垂直方向の視野角のαV値(垂直方向のピー
ク輝度が得られる方向とその半分の輝度が得られる方向
とのなす角度)が8°程度であり、十分な垂直方向の視
野角を得られない問題がある。
【0010】また、大きな垂直方向の視野角を得る方法
の1つとして、図3に示すように投写光の水平方向の広
がり角を増大する作用を有する第1のレンチキュラーレ
ンズシート42と、投写光の垂直方向の広がり角を増大す
る作用を有する第2のレンチキュラーレンズシート43と
を、互いにシート面方向が平行で且つ夫々のレンズ単位
の方向が互いに直交する様に配設した背面投写型スクリ
ーンがある(特開平8−101459号参照)。符号41
はフレネルレンズシート、44,45はブラックストライプ
である。
【0011】しかし、高解像度化対応によるファインピ
ッチ化に伴ってレンチキュラーレンズシートの厚さが薄
くなることにより強度面で問題(表示装置への取り付け
時の破損の問題)が生じたり、レンチキュラーレンズシ
ート同志の密着不良(空間的及び時間的に間隔が変化す
ること)により解像度が低下したり、対環境耐久性の点
で十分な信頼性が得られないといった問題がある。
【0012】さらに大きな垂直方向の視野角を得る方法
の1つとして、図4に示すように投写光の水平方向の広
がり角を増大する作用を有する第1のレンチキュラーレ
ンズシート52と、投写光の垂直方向の広がり角を増大す
る作用を有する第2のレンチキュラーレンズシート53と
を、互いにシート面方向が平行で且つ夫々のレンズ単位
の方向が互いに直交する様に配設し、当該第1のレンチ
キュラーレンズシート52と当該第2のレンチキュラーレ
ンズシート53との間に透光性接合層55を介在させ、該透
光性接合層55により第1のレンチキュラーレンズシート
52と第2のレンチキュラーレンズシート53とを接合一体
化してなる複合レンチキュラーレンズシートがある。符
号51はフレネルレンズシート、54,56はブラックストラ
イプである。
【0013】しかし、この複合レンチキュラーレンズシ
ートも、次の問題点がある。即ち、投写光の垂直方向の
広がり角を増大する作用を有する第2のレンチキュラー
レンズシート53のレンズと透光性接合層55とが当接して
おり、また、投写光の垂直方向の広がり角を増大する作
用を有する第2のレンチキュラーレンズシート53も透光
性接合層55も合成樹脂製であり双方の屈折率差は実用上
極めて小さいため、投写光の垂直方向の広がり角を増大
する作用を有する第2のレンチキュラーレンズシート53
のレンズは当該投写光の垂直方向の広がり角を増大させ
る作用を発揮しにくく、よって、透過型投写スクリーン
として十分な垂直方向の視野角を実現することは出来な
い。
【0014】本発明はこのような問題点を解消する目的
でなされたもので、効果的かつ合理的に従来の諸性能を
落とすことなく、水平方向だけでなく垂直方向にも理想
的な広視野角を実現し得る透過型投写スクリーンを提供
することを技術的課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0016】LCD,DLP等の光源9からの光束を収
束させ,水平方向の光束の広がり角を増大する作用を有
し入射側に設けられ凸形状にして垂直方向に延設される
レンチキュラーレンズ1aを並設した第1のレンチキュ
ラーレンズシート1と,該第1のレンズキュラーレンズ
シート1により収束された光束の通過部以外を光学的に
遮蔽し垂直方向に延設されるブラックストライプ3と,
垂直方向の光束の広がり角を増大する作用を有し入射側
に設けられた凸形状若しくは凹形状にして水平方向に延
設されるレンチキュラーレンズ4aを並設した第2のレ
ンチキュラーレンズシート4とが光源側より上記順序で
配設されるとともに、これら三者は一体化されており、
前記ブラックストライプ3の間から出射して第2のレン
チキュラーレンズシート4に入射する光束は空気層2を
介して該第2のレンチキュラーレンズシート4に入射す
るように構成されていることを特徴とする透過型投写ス
クリーンに係るものである。
【0017】また、LCD,DLP等の光源9からの光
束を収束させ,水平方向の光束の広がり角を増大する作
用を有し入射側に設けられ凸形状にして垂直方向に延設
されるレンチキュラーレンズ1aを並設した第1のレン
チキュラーレンズシート1と,垂直方向の光束の広がり
角を増大する作用を有し入射側に設けられた凸形状若し
くは凹形状にして水平方向に延設されるレンチキュラー
レンズ4aを並設した第2のレンチキュラーレンズ4
と,前記第1のレンチキュラーレンズシート1により収
束され第2のレンチキュラーレンズ4により収束若しく
は拡散された光束の通過部以外を光学的に遮蔽し垂直方
向に延設されるブラックストライプ3とが光源側より上
記順序で配設されるとともに、これら三者は一体化され
ており、前記第1のレンチキュラーレンズシート1から
出射して第2のレンチキュラーレンズシート4に入射す
る光束は空気層2を介して該第2のレンチキュラーレン
ズシート4に入射するように構成されていることを特徴
とする透過型投写スクリーンに係るものである。
【0018】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
透過型投写スクリーンにおいて、第1のレンチキュラー
レンズシート1の光源側にはフレネルレンズシート5が
配設されていることを特徴とする透過型投写スクリーン
に係るものである。
【0019】
【発明の作用及び効果】投写光は、水平方向の光束の広
がり角を増大する作用を有する第1のレンチキュラーレ
ンズシート1によってその水平断面内において収束さ
れ、投写光の収束点の近傍に配設され投写光の通過部以
外を光学的に遮蔽するブラックストライプ3の脇を通過
し、水平方向の広がり角が増大される。
【0020】次に光束は垂直方向の光束の広がり角を増
大する作用を有する第2のレンチキュラーレンズシート
4に入射する。この際、空気層2の存在により、光束は
垂直方向の広がり角が大きく増大される。即ち、空気と
レンズを構成する部材との大きな屈曲率差により、光束
は垂直方向の広がりが大きく増大する。
【0021】更に、第1のレンチキュラーレンズシート
1と第2のレンチキュラーレンズシート4とは一体化さ
れている為、強度的に極めて秀れたものとなる。
【0022】本発明は上述のように構成したから、従来
のスクリーン部材の全体あるいは一部に多量の拡散剤を
用いる透過型投写スクリーンや2枚のレンチキュラーレ
ンズを直交して配置あるいは接合する透過型投写スクリ
ーンに比べ、広く理想的な水平・垂直の視野角を有する
透過型投写スクリーンを提供でき、また、理想的な水平
・垂直の視野角を得つつ、従来品とほぼ同等の透過率を
得ることが出来、更に、第1のレンチキュラーレンズシ
ートと第2のレンチキュラーレンズシートとが確実に一
体化され、バタ付いたりせず、良好な光学的特性が得ら
れることになる。
【0023】尚、請求項2に係る発明においては、光束
は第1のレンチキュラーレンズシート1を通過し、続い
て、第2のレンチキュラーレンズシート4を通過し、続
いて、ブラックストライプ3の脇を通過して出射するこ
とになり、その余は前記同様である。
【0024】
【発明の実施の態様】図5,6,7は本発明の一実施例
であり以下に説明する。
【0025】本実施例は、LCD,DMD等の光源9か
らの光束を収束させ,水平方向の光束の広がり角を増大
する作用を有し入射側に設けられ凸形状にして垂直方向
に延設されるレンチキュラーレンズ1aを並設した第1
のレンチキュラーレンズシート1と,該第1のレンズキ
ュラーレンズシート1により収束された光束の通過部以
外を光学的に遮蔽し垂直方向に延設されるブラックスト
ライプ3と,垂直方向の光束の広がり角を増大する作用
を有し入射側に設けられた凹形状にして水平方向に延設
されるレンチキュラーレンズ4aを並設した第2のレン
チキュラーレンズシート4とが光源側より上記順序で配
設されるとともに、これら三者は一体化されており、前
記ブラックストライプ3の間から出射して第2のレンチ
キュラーレンズシート4に入射する光束は空気層2を介
して該第2のレンチキュラーレンズシート4に入射する
ように構成されている。
【0026】具体的には、光源側から順に、基材8にレ
ンチキュラーレンズ1aを並設した第1のレンチキュラ
ーレンズシート1、ブラックストライプ3を有する粘着
層7、基材6にレンチキュラーレンズ4aを並設した第
2のレンチキュラーレンズシート4を夫々の面方向が平
行となる状態で積層した構造である。尚、第1のレンズ
キュラーレンズシート1及び第2のレンズキュラーレン
ズシート4ともに片側にのみレンズ面を採用したもの
で、基材8及び基材6のレンズ対向内面側にはレンズを
有しないものである。
【0027】本実施例は、第2のレンチキュラーレンズ
シート4として、凹形状のシリンドリカルレンズを採用
している。
【0028】尚、ブラックストライプ3を第1のレンチ
キュラーレンズシート1と第2のレンチキュラーレンズ
シート4の間に配設せず、第2のレンチキュラーレンズ
シート4の出射面側に配設すると、外光の入射をそれだ
け阻止でき、良好な特性が得られることになる。
【0029】図5,6,7に図示したような凹形状のシ
リンドリカルレンズを採用した場合には、光学的に影響
が少ない部分x(xは可及的に小面積がよい)で合成樹
脂層(粘着層7)と当接する為、たとえば該部分xを図
示したように平坦面にすることで、それだけ接合一体化
が良好に行われることになる。
【0030】図8は、凹形状のシリンドリカルレンズで
光を広げる場合の説明図である。投写光は投写器から直
接、あるいはフレネルレンズを介してスクリーンに対し
て略垂直に入射する。入射した投写光は水平方向の光束
の広がり角を増大する作用を有する第1のレンチキュラ
ーレンズシート1によって水平方向の広がり角は増大す
るが垂直方向の光束の広がり角はそのままで、垂直方向
については垂直方向の広がり角を増大する作用を有する
第2のレンチキュラーレンズシート4に対して略垂直に
入射する。
【0031】よって、凹レンズの光軸に対して垂直方向
については平行の光束が凹レンズに入射する。広がり角
θとレンズ面への入射角θ1と屈折角θ2の関係は図8
よりθ=θ1−θ2となる。ここでスネルの法則より、
θ2=arcsin(n1/n2×sinθ1)、n1は媒質の
屈折率、n2はレンズ部材の屈折率である。したがっ
て、広がり角はθ=θ1−arcsin(n1/n2×sinθ
1)であらわされる。
【0032】ところで、n1/n2が小さいほど、広が
り角θを大きく取れる。これは凸レンズの場合にも当て
はまり、従来のスクリーンのレンチキュラーレンズ2枚
を直交させて前記透光性接合層55で張り合わせる場合
は、媒質が透光性接合層55であってn1≒1.4、ま
た、レンズが合成樹脂であってn2≒1.5になり、広
がり角θを大きく取ることができない。本実施例のよう
に媒質を空気(n1=1.0)とすれば、レンズは前記
のとおり、n2≒1.5であるから、広がり角θを大き
く取ることができる。
【0033】結果、投写光は水平方向にも垂直方向にも
広く理想的に配向される。
【0034】さらに投写光の収束点の近傍に配設され投
写光の通過部以外を光学的に遮蔽するブラックストライ
プ3により、垂直方向の光束の広がり角を増大する作用
を有する第2のレンチキュラーレンズシート4で反射す
る投写光を吸収する。また、射出面側から入射する外光
は前記ブラックストライプ3によって吸収され、その結
果コントラストの良い画像を得る事が出来る。
【0035】投写器、この場合、LED,DMDから投
写された投写光は直接スクリーンに投写されるか、フレ
ネルレンズシート5に入射し、観察者側に集光させてか
らスクリーンに投写される。
【0036】投写光は投写光の水平方向の広がり角を増
大させる作用を有する第1のレンチキュラーレンズシー
ト1に入射し、ここで水平方向に配向され、投写光の垂
直方向の広がり角は変化せずに進む(図9,10参
照)。
【0037】そして、投写光の垂直方向の広がり角を増
大させる作用を有する第2のレンチキュラーレンズシー
ト4に空気層2を介して入射し、垂直方向に配向され、
観察者側に射出する。
【0038】投写光の収束点の近傍に配設され投写光の
通過部以外を光学的に遮蔽するブラックストライプ3に
より、垂直方向の光束の広がり角を増大する作用を有す
る第2のレンチキュラーレンズシート4の表面で反射す
る投写光yは吸収され、また、射出面側から入射する外
光zも前記ブラックストライプ3によって吸収される
(図11,12参照)。
【0039】また、最低限の拡散材料を粘着層7に配合
し、最低限のティント材料(吸収材料)を基材6に配合
する事により、投写光はロスを少なくギラツキのない画
像を映し出すことが出来る。
【0040】<実施例1>本実施例の透過型投写スクリー
ンの光線追跡を行った。
【0041】本実施例の透過型投写スクリーンの入射面
には前記スクリーン面に対して略垂直な光線を入射させ
る。
【0042】投写光の水平方向の広がり角を増大させる
作用をもつ第1のレンチキュラーレンズシート1と投写
光の水平方向の広がり角を増大させる作用をもつ第2の
レンチキュラーレンズシート4のそれぞれのレンズ形状
は下記の2次曲線、即ち、X−Y座標の原点を通る2次
曲線、 Y=CX2/{1+√(1−(1+K)(CX)^2)}・・・(1) で示される。ここで、Cは原点における曲率を示し、K
はパラメータで、2次曲線は、K=0のときには円、K
>0及び−1<K<0のときには楕円、K=−1のとき
には放物線、K<−1のときには双曲線となる。
【0043】例えば図9,10において投写光の水平方
向の広がり角を増大させる作用を有する第1のレンチキ
ュラーレンズシート1のレンズの断面形状をC=1/6
2、K=−0.72の非球面とし、ピッチ=155(μ
m)とした。投写光の垂直方向の広がり角を増大させる
作用をもつ第2のレンチキュラーレンズシート4のレン
ズの断面形状をC=1/85、K=−0.9の非球面と
し、ピッチ=155(μm)とした。
【0044】図9,10においてそれぞれの材料とその
屈折率を説明する。ここで用いられる材料はあくまでも
一例であり、本発明はこれら材料に限定されるものでは
ない。
【0045】投写光を水平方向にのみ屈折させる第1の
レンチキュラーレンズシート1はアクリル系UV樹脂
(n=1.55)、基材8はポリカーボネート(n=1.
56)、ブラックストライプ3は黒色インク、ティント
材は一般的な染料、拡散材は一般的なシリカ、粘着層7
はアクリル系粘着剤(n=1.49)、投写を垂直方向
にのみ屈折させる第2のレンチキュラーレンズシート4
もアクリル系UV樹脂(n=1.55)、基材6はアク
リルとスチレンの共重合(n=1.56)とした。
【0046】ティント材を配合した基材6は、吸収係数
をあえて後述の比較例1のティント材を配合した層、拡
散材を配合した層と同等の吸収率になるようにし、後述
の比較例と全光線透過率を比較できるようにした。
【0047】上記条件で入射側から光線を入れ光線追跡
を行った結果、水平方向の視野角のαH値(水平方向の
ピーク輝度が得られる方向とその半分の輝度が得られる
方向とのなす角度)=38°、垂直方向の視野角のαV
値(垂直方向のピーク輝度が得られる方向とその半分の
輝度が得られる方向とのなす角度)=29°となった。
【0048】比較例として下記2事例を挙げる。これら
はレンチキュラーレンズシートをゴニオフォトメーター
(村上色彩)で水平・垂直両方向の透過配光特性を測定
したものと、ヘイズメータ(村上色彩:HR−100)
で全光線透過率を測定したものである。
【0049】<比較例1>下記の表にDMD/LCD用の
現在商品化されているレンチキュラーレンズシートのα
H値とαV値と全光線透過率を示す。
【0050】<比較例2>下記の表にDMD/LCD用の
現在商品化されているレンチキュラーレンズシートのα
H値とαV値と全光線透過率を示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCRT用レンチキュラーレンズの説明断
面図である。
【図2】従来のDMD/LCD用レンチキュラーレンズ
の説明断面図である。
【図3】従来のレンチキュラーレンズ2枚を直交して配
置したスクリーンの説明斜視図である。
【図4】従来のレンチキュラーレンズ2枚を直交して接
合したスクリーンの説明斜視図である。
【図5】本実施例の透過型投写スクリーンの要部の水平
方向断面図である。
【図6】本実施例の透過型投写スクリーンの要部の垂直
方向断面図である(図5におけるA−A指示線断面図で
ある。)。
【図7】本実施例の説明斜視図である。
【図8】本実施例の垂直方向の広がり角を増大させる作
用を有する凹形状のシリンドリカルレンズの角度と視野
角を説明する説明図である。
【図9】本実施例の透過型投写スクリーンの水平方向説
明断面図である。
【図10】本実施例の透過型投写スクリーンの垂直方向
説明断面図である(図9におけるA−A指示線断面図で
ある。)。
【図11】本実施例の透過型投写スクリーンの外光と迷
光についての水平方向説明断面図である。
【図12】本実施例の透過型投写スクリーンの外光と迷
光についての垂直方向説明断面図である(図1における
A−A指示線断面図である。)。
【符号の説明】
1 レンチキュラーレンズシート 1a レンチキュラーレンズ 2 空気層 3 ブラックストライプ 4 レンチキュラーレンズシート 4a レンチキュラーレンズ 5 フレネルレンズシート 9 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H021 BA23 BA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LCD,DLP等の光源からの光束を収
    束させ,水平方向の光束の広がり角を増大する作用を有
    し入射側に設けられ凸形状にして垂直方向に延設される
    レンチキュラーレンズを並設した第1のレンチキュラー
    レンズシートと,該第1のレンズキュラーレンズシート
    により収束された光束の通過部以外を光学的に遮蔽し垂
    直方向に延設されるブラックストライプと,垂直方向の
    光束の広がり角を増大する作用を有し入射側に設けられ
    た凸形状若しくは凹形状にして水平方向に延設されるレ
    ンチキュラーレンズを並設した第2のレンチキュラーレ
    ンズシートとが光源側より上記順序で配設されるととも
    に、これら三者は一体化されており、前記ブラックスト
    ライプの間から出射して第2のレンチキュラーレンズシ
    ートに入射する光束は空気層を介して該第2のレンチキ
    ュラーレンズシートに入射するように構成されているこ
    とを特徴とする透過型投写スクリーン。
  2. 【請求項2】 LCD,DLP等の光源からの光束を収
    束させ,水平方向の光束の広がり角を増大する作用を有
    し入射側に設けられ凸形状にして垂直方向に延設される
    レンチキュラーレンズを並設した第1のレンチキュラー
    レンズシートと,垂直方向の光束の広がり角を増大する
    作用を有し入射側に設けられた凸形状若しくは凹形状に
    して水平方向に延設されるレンチキュラーレンズを並設
    した第2のレンチキュラーレンズと,前記第1のレンチ
    キュラーレンズシートにより収束され第2のレンチキュ
    ラーレンズにより収束若しくは拡散された光束の通過部
    以外を光学的に遮蔽し垂直方向に延設されるブラックス
    トライプとが光源側より上記順序で配設されるととも
    に、これら三者は一体化されており、前記第1のレンチ
    キュラーレンズシートから出射して第2のレンチキュラ
    ーレンズシートに入射する光束は空気層を介して該第2
    のレンチキュラーレンズシートに入射するように構成さ
    れていることを特徴とする透過型投写スクリーン。
  3. 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の透過
    型投写スクリーンにおいて、第1のレンチキュラーレン
    ズシートの光源側にはフレネルレンズシートが配設され
    ていることを特徴とする透過型投写スクリーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006009193A1 (ja) * 2004-07-23 2006-01-26 Kuraray Co., Ltd. 背面投射型スクリーン及び背面投射型プロジェクション装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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