JP2002303899A - 光パルス発生器 - Google Patents

光パルス発生器

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JP2002303899A JP2001385094A JP2001385094A JP2002303899A JP 2002303899 A JP2002303899 A JP 2002303899A JP 2001385094 A JP2001385094 A JP 2001385094A JP 2001385094 A JP2001385094 A JP 2001385094A JP 2002303899 A JP2002303899 A JP 2002303899A
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操 坂野
Shu Namiki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力する光パルスのパルス幅の圧縮とノイズ
成分の除去を同時に行うことができる光パルス発生器を
提供する。 【解決手段】 非線形光学係数と分散特性がそれぞれ異
なる少なくとも2種類のファイバセグメント2A〜2H
を接続して成る光ファイバ伝送路2と、第1の入出力ポ
ート1aと第2の入出力ポート1b、および第1のルー
プポート1cと第2ループポート1dを備えている光結
合器1とを有し、光ファイバ伝送路2の一方の端部2a
と他方の端部2bは、それぞれ、第1のループポート1
cと第2のループポート1dに接続されて、前記光ファ
イバ伝送路2は光ファイバループを形成しており、入出
力ポートの一方1aに入力される入力パルスを光ファイ
バループ2を逆伝搬する2種類の光パルス成分に分割
し、光結合器1に帰還した2種類の光パルス成分のエネ
ルギーを、その相対的な位相に応じて第1の入出力ポー
ト1aと第2の入出力ポート1bの間に分割する光パル
ス発生器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光パルス発生器に関
し、更に詳しくは、光通信または光測定器などで使用さ
れる超短光パルスにおいて、入力されてくる時間幅が広
い光パルスを極めて時間幅の狭い光パルスに変換し、し
かも同時にノイズ成分を除去することができる光パルス
発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】情報通信分野の自由化と情報化社会の発
展により、通信情報量は飛躍的に増大する傾向にある。
そして、最近では、信号光を直接増幅するErドープフ
ァイバ増幅器(Erbium-doped Fiber Amplifier:EDF
A)が実用化されるに及んで、波長1550nm帯域では
高強度の光信号が得られ、そのことにより、光伝送路で
ある光ファイバにおける伝送損失が補償され、数千kmに
も及ぶ無中継伝送が可能になっている。そして、この光
増幅技術を利用して、波長分割多重(WavelengthDivisi
on Multiplex:WDM)通信方式や時分割多重(Time D
ivision Multiplex:TDM)通信方式の研究が進めら
れている。
【0003】これらの通信方式のうち、とくに、光ソリ
トン通信方式は、光ファイバが備える非線形性を積極的
に利用することにより、大容量情報の長距離伝送が可能
であり、次世代のTDM通信方式として注目を集めてい
る。この光ソリトン通信方式は、光パルスが光ファイバ
の中を伝搬する際に、光パルスに対する非線形効果の影
響と分散の影響が均衡することにより、当該光パルスは
そのパルス波形を維持したまま伝搬するという特性を利
用した通信方式である。
【0004】そして、この光ソリトン通信方式で伝送容
量を増大させようとした場合には、パルス幅が狭く、ま
た時間的に密なパルス列を光信号として伝送することが
必要となる。そのため、光信号のパルス幅をできるだけ
圧縮することが要求され、同時に、伝送特性の劣化要因
であるノイズ成分を除去することが要求される。パルス
幅の圧縮に関しては、ソリトンパルスの断熱圧縮効果を
利用する方法をはじめとして、数多くの方法が提案され
ている(G.P,Agrawal, “Nonlinear Fibre Optics, 2nd
ED.”, Academic Press, San Diego CA, U.S.A., 1995,
charp.6などを参照)。
【0005】とくに、光ファイバの中を伝搬していると
きに光パルスが受ける非線形効果と分散を利用した方法
が多く研究されている。例えば、光ファイバとして分散
減少ファイバを用いて光パルスの圧縮と整形を実現する
方法(S.V.Chernikov, J.R.Taylor, P.V.Mamyshev and
E.M.Dianov, Electron. Lett., 28, 931(1992)を参
照)、分散減少ファイバと分散増加ファイバを用いる方
法(A.V.Shipulin, D.G.Fursa, E.A.Golovchenko and
E.M.Dianov, Electron. Lett., 29, 1401(1993)を参
照)、分散特性の異なる光ファイバを階段状に接続して
成る光ファイバ伝送路を用いる方法(S.V.Chernikov,
J.R.Taylor and R.Kashyap, Electron. Lett., 30, 433
(1994)を参照)、通常の1300nmゼロ分散ファイバ
(Standard Telecommunication Fiber:STF)と15
50nmゼロ分散ファイバ(Dispersion Shifted Fiber:
DSF)とを交互に接続して構成した櫛形分散配置ファ
イバ(Com-like Dispersion Profiled Fiber:CDP
F)を用いてパルス幅がピコ秒(ps)にまで圧縮され
た光パルスを発生させる方法(S.V.Chernikov, J.R.Tay
lor andR.Kashyap, Electron. Lett., 29, 1788(1993)
や、E.A.Swanson and S.R.Chinn,IEEE Photon. Techno
l. Lett., 7, 114(1995)などを参照)などをあげること
ができる。
【0006】しかしながら、上記したCDPFを用いて
光パルス幅の圧縮を行うと、光ファイバの分散、有効断
面積の不均一性、損失、高次分散の影響などの要因で、
ソリトンパルスを形成する光以外の光成分(線形分散
波)が生じて、これがソリトン波形の裾になるペデスタ
ル成分として現出する。そして、このペデスタル成分は
ノイズ成分であり、これは、例えば圧縮された光パルス
を超高速時間多重伝送システムに使用した場合、符号間
干渉を引き起こす要因として作用し、システムの伝送符
号誤り率を劣化させてしまう。したがって、CDPFを
用いた場合の光パルスの圧縮化に関しては、上記したよ
うなノイズ成分を除去することが同時に必要となる。
【0007】光パルスからのノイズ除去方法としては、
光ファイバの非線形性を利用した非線形光学ループミラ
ー(Nonliear Optical Loop Mirror:NOLM)、およ
びそれと関連する非線形増幅ループミラー(Nonliear A
mplified Loop Mirror:NALM)を用いた方法が有効
である。NOLMを用いた一般的な方法は、N.J.Doran
およびD.Woodによる“NonliearOptical Loop Mirror”
(Optical Letters, vol.13, No.1, 56〜58頁. 1988年1
月)に記載されている。
【0008】ここで、N.J.Doranらによって示されたN
OLMとその動作原理について以下に説明する。このN
OMLは、図18で示したように、光結合器1と、光フ
ァイバループ2と、この光ファイバループ2に配置され
た偏波コントローラ3とで構成されている。光結合器1
は、その光分岐比がα:1−αのものであり、4個のポ
ート1a,1b,1c,1dを備え、そのうち、ポート
1aは入力する光パルスの入力線路と接続されて入力ポ
ートになっており、ポート1bはこのNOLMで処理さ
れた光パルスの出力線路と接続されて出力ポートになっ
ている。
【0009】また、光結合器1のポート1cは光ファイ
バループ2の一方の端部2aと接続され、ポート1dは
光ファイバループ2の他方の端部2bと接続されてい
る。このNOLMの入力ポート1aに光パルスが入力す
ると、その光パルスは、光結合器1によって、ポート1
cから光ファイバループ2に入力して図18で示した時
計回り(cw方向)に伝搬するパルス成分と、ポート1
dから光ファイバループ2に入力して図18で示した反
時計回り(ccw方向)に伝搬するパルス成分に、α:
1−αの分岐比で分割されるが、これらのパルス成分
は、光結合器1に帰還するときの位相に応じて、光ファ
イバループ2を透過しポート1bから出力されるパルス
成分と光ファイバループ2で反射されポート1aから出
力される成分とになる。
【0010】すなわち、光ファイバループ2での非対称
的な非線形効果に基づく位相シフトがこれらパルス成分
に及ぶ場合には、これらパルス成分は光結合器1で合波
され、その結果、光結合器1では、高強度のパルス成分
は光ファイバループを透過してポート1bから出力さ
れ、低強度のノイズ成分は光ファイバループ2で反射さ
れポート1aから出力されて、ノイズ除去を実現するこ
とができる。
【0011】また、一般的なNALMに関しては、M.Fe
rmannらによる“Nonliear OpticalLoop Mirror”(Opti
cal Letters, vol.15, No.13, 752〜754頁. 1990年7
月)に記載されている。このNALMは、図19で示し
たように、図18のNOLMの光ファイバループ2の一
端に、EDFA4を配置したものである。このNALM
は、NOLMに比べて3〜4桁低い強度(数十mW〜数m
W)で光パルスをスイッチングすることができるという
特徴を有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、光フ
ァイバを用いて光ファイバの時間幅を圧縮し、そしてそ
れにNOLMやNALMを組み合わせることによりノイ
ズ成分が少なくパルス幅が狭い光パルスを発生させるこ
とは、従来からも実施されている。しかしながら、その
従来技術は、2種の要素技術を組み合わせるものであ
り、パルス幅の圧縮とノイズ低減を1つの光デバイスで
同時に実現することは困難であった。
【0013】本発明は、上記したような問題を解決し、
パルス幅を圧縮すると同時にノイズ成分を除去して、伝
送に最適な特性を有する光パルスを発生させることがで
きる光パルス発生器の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、非線形光学係数と分散特性
がそれぞれ異なる少なくとも2種類のファイバセグメン
トを接続して成る光ファイバ伝送路と、第1の入出力ポ
ートと第2の入出力ポート、および第1のループポート
と第2のループポートを備えている光結合器とを有し、
前記光ファイバ伝送路の一方の端部と他方の端部は、そ
れぞれ、前記第1のループポートと前記第2のループポ
ートに接続されて、前記光ファイバ伝送路は光ファイバ
ループを形成しており、前記入出力ポートの一方に入力
される入力パルスを前記光ファイバループを逆伝搬する
2種類の光パルス成分に分割し、前記光結合器に帰還し
た前記2種類の光パルス成分のエネルギーを、それぞれ
の相対的な位相に応じて前記第1の入出力ポートと前記
第2の入出力ポートの間に分割することを特徴とする光
パルス発生器が提供される。これを光パルス発生器A0
とする。
【0015】好適には、前記光ファイバ伝送路の少なく
とも1箇所に、光パルスの強度を増幅させる光増幅器が
少なくとも1個配置されている光パルス発生器(これを
光パルス発生器A1とする)、前記ファイバセグメント
は、非線形光学係数が5.0W -1km-1以上である高非線
形光ファイバで形成されている光パルス発生器(これを
光パルス発生器A2とする)、前記光ファイバ伝送路お
よび前記光結合器として、偏波保持光ファイバを用いる
パルス発生器(これを光パルス発生器A3とする)、前
記光結合器の出力ポートに出力パルスのチャープを補償
する光ファイバが接続されている光パルス発生器(これ
を光パルス発生器A4とする)、前記光結合器の入力ポ
ートに強度変調光源が接続されている光パルス発生器
(これを光パルス発生器A5とする)、前記光結合器の
入力ポートに、非線形光学係数と分散特性がそれぞれ異
なる少なくとも2種類のファイバセグメントを接続して
成る光ファイバ伝送路が接続されている光パルス発生器
(これを光パルス発生器A6とする)が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の光パルス発生器
の基本構成の1例A0を示す。この光パルス発生器A
0は、入力パルスが入力する第1の入出力ポート1a
(以下、入力ポートという)、出力パルスが出力する第
2の入出力ポート1b(以下、出力ポートという)、後
述する光ファイバ伝送路2の一方の端部2aと接続する
第1のループポート1c、および光ファイバ伝送路2の
他方の端部2bと接続する第2のループポート1dを備
えている光結合器1と、前記したループポート1c、1
dの間でループをなす光ファイバ伝送路(以下、光ファ
イバループという)2で構成されている。
【0017】ここで、光ファイバループ2は、非線形光
学係数と分散特性がそれぞれ異なる光ファイバを交互に
接続して、8個のファイバセグメント2A〜2Hから成
る光ファイバ伝送路になっている。そして、この光パル
ス発生器A0の場合、入力ポート1aに入力した光パル
スは、光結合器1で2つのパルス成分に分岐比α:1−
αで分割され、一方のパルス成分は第1のループポート
1cから光ファイバループ2内をcw方向に伝搬し、他
方のパルス成分は第2のループポート1dから光ファイ
バループ2内をccw方向に伝搬し、両者は光結合器1
で合波する。この合波されるパルス成分の偏波状態を一
致させるために、光ファイバループ2には偏波コントロ
ーラ3,3が配置されている。
【0018】ここで、上記した光パルス発生器A0の挙
動に関する説明に先立ち、CDPFで構成されている光
ファイバループ2について説明する。図2は、図1の光
ファイバループ2のCDPFの構成を示す。具体的に
は、ファイバセグメント2A,2C,2E,2Gは前記
した1550nm帯域ゼロ分散ファイバ(DSF)から成
り、ファイバセグメント2B,2D,2F,2Hは同じ
く前記した1300nm帯域ゼロ分散ファイバ(SMF)
で形成されている。その場合のDSFとSMFの分散は
図2で示したとおり互いに異なっており、また、各ファ
イバセグメントの長さも図2で例示したよう互いに異な
っている。
【0019】ここで、波長が異なる2個のレーザ光を重
ね合わせた波長1550nmのビート光が第1のループポ
ート1cから図2のCDPFに入力してcw方向に伝搬
していく場合を考える。その場合には、ファイバセグメ
ント2A,2C,2E,2Gを構成するDSF内で生ず
る非線形効果とファイバセグメント2B,2D,2F,
2Hを構成するSMF内でのチャープ補償が光パルスの
パルス幅を圧縮する要因として作用する。
【0020】DSF内での非線形効果を特定することは
困難であるため、ここでは定性的に考察する。まず、1
段目のファイバセグメント2Aでは、入力した2波長の
光パルス間での四光波混合により、透過後の波長スペク
トルには側帯波が生成し、そのことによってチャープが
生ずる。ついで、2段目のファイバセグメント2Bで
は、上記光パルスに異常分散効果が作用して、パルスの
立ち上がり部と立ち下がり部のチャープが補償されるこ
とにより、そのパルス幅は狭くなる。
【0021】ファイバセグメント2Bから出力した光パ
ルスは、3段目のファイバセグメント2Cに入力する
が、その場合、パルス幅が圧縮されたその光パルスは光
出力のピーク値が高くなっている。そのため、3段目の
ファイバセグメント2Cでは、自己位相変調(SPM)
が要因となる非線形効果が入力した上記光パルスに作用
し、パルスの立ち上がり部ではダウンチャープ、パルス
の立ち下がり部ではアップチャープがそれぞれ発生し、
その波長スペクトルは広帯域化する。
【0022】そして、4段目のファイバセグメント2D
では、上記したチャープが補償されてパルス幅の圧縮が
進む。したがって、図2のCDPFを伝搬していく光パ
ルスには、それ以後のファイバセグメントにおいて上記
した作用効果が交互にかつ順次付与されることにより、
光パルスは順次そのパルス幅が狭くなっていく。
【0023】なお、図2のCDPFにccw方向で光パ
ルスが伝搬する場合も、その光パルスは各ファイバセグ
メントを透過する過程で上記したと同様の非線形効果と
分散効果を受ける。しかしながらCDPFの構成はその
入出力端に対して非対称になっているので、cw方向か
ccw方向かで、伝搬する光パルスの変化のし方が異な
り、最終的に出力されてくる光パルスの圧縮率が異なる
ことになる。
【0024】このように、図1で示した光パルス発生器
0の場合、光ファイバループ2をcw方向に周回して
第2のループポート1dに帰還するパルス成分、光ファ
イバループ2をccw方向に周回して第1のループポー
ト1cに帰還するパルス成分は、周回の過程で受ける非
線形効果により位相変化を生ずる。そこで、この位相変
化について検討し、その位相変化に応じた光結合器での
パルス成分のエネルギー分割問題について説明する。
【0025】今、第1のループポート1cからcw方向
で光ファイバループ2を周回するパルス成分が受ける非
線形位相変化をφcw、第2のループポート1dからcc
w方向で光ファイバループ2を周回するパルス成分が受
ける非線形位相変化をφccwとする。一般に、図2で示
した8個のファイバセグメントから成るCDPF内を伝
搬する光が受ける非線形位相シフトは、次式:
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】(式中、γiはi番目のファイバセグメン
トの非線形光学係数、Iiはi番目のファイバセグメン
トに入力する光の光強度、Liはi番目のファイバセグ
メントの長さを表す。ここで、γi=2πn2/Aeff・λ
(n2:非線形屈折率、Aeff:有効断面積、λ:波長)
である。)で示される。
【0029】式(1)と式(2)を対比すると、各ファ
イバセグメントへの2つのパルス成分の光強度(Icw
i,Iccwi)は異なるため、2つのパルス成分がCDP
F内で受ける非線形位相シフトの総量(φcw,φccw)
は異なった値になることがわかる。上記したように異な
った値の非線形位相シフトを受けた2つのパルス成分が
第2のループポート1dと第1のループポート1cにそ
れぞれ帰還して光結合器1による光結合作用を受けた場
合、入力ポート1aにおける入力電場と、出力ポートで
あるループポート1cおよびループポート1dにおける
出力電場との関係は、2つの接近した導波路のモード間
の相互作用による電力エネルギーの授受を表現したモー
ド結合方程式で示される(P.Franco, M.Midrio, A.Tozz
ato, M.Romagnol and F.Fontana, “Characterization
and optimization criteria for filterless erbium-do
ped fiber lasers”, J.Opt. Soc. Am. B 11, No.6, 10
90(1994)、および、C.R.Giles and Di.Giovanni,“Spec
tral Dependence of Gain andNoise in erbium-doped F
iber Amplifier”,IEEE Photon. Tech. Lett.,2, No.1
1, 797(1990)を参照)。
【0030】それによると、一方の導波路から他方の導
波路に結合する電場は、当初の電場の場合に比べて位相
がπ/2だけずれた値になる。したがって、光結合器1
において、入力ポート1aから入力した光パルスがパル
ス成分となって第1のループポート1cと第2のループ
ポート1dに出力するときの各パルス成分による出力電
場は次のようになる。
【0031】すなわち、ccw方向を周回してきたパル
ス成分によるループポート1cにおける出力電場を
1c、cw方向を周回してきたパルス成分によるループ
ポート1dにおける出力電場をE1dとし、入力ポート1
aにおける光パルスによる入力電場をEinとすると、 E1c=α1/2・Ein …(3) E1d=i(1−α)1/2・Ein …(4) (ただし、αは光結合器の分岐比、iは虚数を表す)で
示される。
【0032】光ファイバループ2を周回する過程では、
各パルス成分は前記した非線形位相シフトを受けている
ので、結局、E1c,E1dは、次式: E1c=α1/2・Einexp(iφcw) …(5) E1d=i(1−α)1/2・Einexp(iφccw) …(6) で示される。
【0033】そして、出力ポート1bからの出力パルス
による強度Ioutは、式(3)、式(4)を用いること
により、次式: Iout=|Eout2 =|Ein2[1−2α(1−α){1+cos(φccw−φcw)}] =Iin[1−2α(1−α){1+cos(φccw−φcw)}] …(7) で示される。
【0034】ここで、出力パルスと入力パルスの強度比
と、非線形位相シフト量の差(Δφ=φccw−φcw)と
の関係を、光結合器1の分岐比(α)を変化させた場合
について、図3に示す。図3から明らかなように、出力
ポート1bから入力した入力パルスの強度に対して強度
100%の光パルスが出力するのは、Δφがmπ(mは
奇数)になっているときである。
【0035】(φccw−φcw)値である上記したΔφは
式(1)と式(2)で示されているように光強度に依存
している。したがって、出力ポート1bから出力してく
る出力パルスのうちその光強度が最大となるように上記
した条件、すなわち、入力ポート1aへの光パルスの強
度(Ii)、光結合器1の分岐比α、光ファイバループ
2の各ファイバセグメントに用いる光ファイバの種類と
長さ(Li)などを最適に設定すれば、そのとき、光パ
ルスの光強度が強い中心のパルス成分が出力ポート1b
から出力パルスとして出力しており、光パルスの裾野に
あって光強度が弱いノイズ成分は入力ポート1aに分離
されていることになる。
【0036】換言すれば、図1の光パルス発生器A0
出力ポート1bから出力する出力パルスは、光ファイバ
ループ(CDPF)2でパルス幅の圧縮が実現している
と同時に、ノイズ成分も除去された光パルスになってい
るのである。例えば、光パルス発生器A0の入力ポート
1aに、図4で示したような自己相関波形を有する光パ
ルスを入力すると、出力ポート1bから出力する光パル
スの自己相関波形は図5で示したようになる。
【0037】すなわち、光パルス発生器A0からの出力
パルスは、入力パルスのパルス幅が圧縮されて狭くなっ
ていると同時に、入力パルスにおける裾野のノイズ成分
は除去されている。このように、光パルス発生器A0
場合、特殊な分散構造を有する光ファイバ(例えば光伝
搬方向に分散が減少していく分散減少ファイバ)を使用
しなくてもパルス幅の圧縮とノイズ成分の除去という目
的を達成することができ、また光ファイバの組合せに関
しても、それら光ファイバの有する分散特性や入力する
光パルスの条件(例えば強度、パルス幅、パルス周期な
ど)との関係でファイバ長を調整して対応することがで
きる。
【0038】図6は、本発明の光パルス発生器の別の例
1を示す。この光パルス発生器A1は、光ファイバルー
プ2におけるファイバセグメント2Bとファイバセグメ
ント2Cの間に光増幅器5を配置したものである。光増
幅器5としては例えばEDFAを用いることができ、こ
の場合、1550nm帯域の光パルスが増幅される。
【0039】光増幅器5が図6で示した箇所に配置され
ている光ファイバループ2においても、cw方向とcc
w方向にそれぞれ伝搬するパルス成分が受ける非線形位
相シフトは、図2の場合と同様に、式(1)または式
(2)で示されるが、cw方向に伝搬し、光増幅器5を
透過したのちにファイバセグメント2Cに入力するパル
ス成分の光強度(Icw3)は大きくなり、また、ccw
方向に伝搬し、光増幅器5を透過したのちにファイバセ
グメント2Bに入力するパルス成分の光強度(Iccw2
も大きな値になる。そして、この場合にあっても、光結
合器1の出力ポート1bからの出力電場(Eout)は式
(7)で示される。
【0040】したがって、入力ポート1aへの入力パル
スの強度、光結合器1の分岐比(α)、各ファイバセグ
メント2A〜2Hに用いる光ファイバの種類とそのファ
イバ長を適切に調整し、更にこの場合は、配置する光増
幅器5の配置個所と増幅強度を適切に調整して、出力ポ
ート1bからの出力パルスの出力電場を最大にすれば、
その出力パルスは、パルス幅が圧縮され、同時にノイズ
成分が除去されたものになっている。
【0041】つぎに、本発明の光パルス発生器A2は、
図1で示した光パルス発生器A0や図6で示した光パル
ス発生器A1において、光ファイバループ2を構成して
いる1550nm帯域ゼロ分散DSFに代えて、例えば、
表1で示す特性を有する高非線形光ファイバを用いたも
のである。
【0042】
【表1】
【0043】通常の1550nm帯域ゼロ分散DSFのγ
値は2.5W-1km-1程度であるが、上記した高非線形光
ファイバのγ値は5倍程度大きくなっている。したがっ
て、この光パルス発生器A2の場合、このような高非線
形光ファイバをファイバセグメント2A,2C,2E,
2Gとして用いることにより、通常の光ファイバを用い
たときに比べてそのファイバ長を短くしても、必要な非
線形効果を光パルスに与えることができる。
【0044】このように、高非線形光ファイバを用いて
全体のファイバ長を短くすると、光ファイバループ2全
体の長さを短くすることができ、そのことにより伝搬す
る光パルスの偏波状態の変動が小さくなり、また伝送損
失も少なくなるという効果が得られる。また、本発明で
は、上記した各光パルス発生器において、光ファイバル
ープ2と光結合器1、更には光増幅器5を偏波保持光フ
ァイバで構成することにより、光パルス発生器A3が提
供される。
【0045】既に説明した光パルス発生器A0,A1,A
2の場合、光ファイバループ2、光結合器1、光増幅器
5を、いずれも、偏波状態を保持しない光ファイバで構
成していた。しかしながら、このような構成の場合に
は、光ファイバ内での偏波状態が変動するため、cw方
向とccw方向に周回したパルス成分が光結合器1で結
合するときに、2つのパルス成分の偏波状態が異なって
いるため、出力ポート1bからの出力パルスの出力強度
が変動するという問題が発生する。このような問題の発
生を補償するために、上記した各光パルス発生器の場合
には、光ファイバループ2に偏波コントローラ3を配置
することにより、逆方向に周回する2つのパルス成分の
偏波状態を一致させていたのである。
【0046】光パルス発生器A3の場合には、光ファイ
バループ2のファイバセグメント2A〜2H、光結合器
1、また光増幅器5の全てを偏波保持光ファイバで構成
しているので、光ファイバループに偏波コントローラ3
を配置しなくても、入力ポート1aから入力した入力パ
ルスの偏波状態は全伝送路の過程で一定に保持される。
その結果、この光パルス発生器A3の場合、偏波コント
ローラを配置しないにもかかわらず、光結合器1におけ
るパルス成分のモード結合が効果的に実現する。
【0047】図7は、本発明の光パルス発生器の他の例
4を示す。この光パルス発生器A4は、チャープ補償光
ファイバ6を光結合器1の出力ポート1bに接続したも
のである。出力ポート1bから出力する光パルスにはチ
ャープが伴っている場合もあるが、そのような場合であ
っても、この光パルス発生器A4は、上記チャープ補償
光ファイバ6でチャープが補償されるので、パルス幅が
圧縮された光パルスを得ることができる。
【0048】図8は、本発明の光パルス発生器の別の例
5を示す。この光パルス発生器A5は、既に説明した光
パルス発生器の入力ポート1aの上流側に強度変調光源
7を接続したものである。具体的には、この強度変調光
源7は、2個の波長可変光源7a,7bと光結合器7c
と光増幅器7dで構成されている。
【0049】この光パルス発生器A5では、波長可変光
源7a,7bから発振する異なる2つの光パルスは、光
結合器7cで合波されてビート光になり、そしてこのビ
ート光は光増幅器7dで強度増幅されて入力ポート1a
に入力する。なお、この強度変調光源7と入力ポート1
bの間には光アイソレータ8が配置されていて、光ファ
イバループ2からの戻り光が除去される。
【0050】ここで、図9は、上記した強度変調光源7
で生成したビート光の自己相関波形の1例を示す。すな
わち、中心波長は1565nmで、波長が約0.8nm異な
る2つの光パルスを波長可変光源7a,7bで発振さ
せ、これらを光結合器7bで合波して得られたパルス周
期が約100GHzのビート光の自己相関波長である。図
10は、上記したビート光を入力パルスとしたときに、
光パルス発生器A5の出力ポート1bから出力する光パ
ルスの自己相関波形を示す。
【0051】図9、図10から明らかなように、この光
パルス発生器A5からは、パルス幅が圧縮され、かつ裾
野のノイズ成分が除去された光パルスが得られている。
図11は、光パルス発生器A5において、強度変調光源
7が異なっている変形例A5’を示す。この光パルス発
生器A5’では、強度変調光源7が、波長可変光源7a
と、それに接続された強度変調器7eと、更にそれに接
続された電気信号発生器7fと、前記強度変調器7eに
接続された光増幅器8で構成されている。そして、この
強度変調光源7と入力ポート1aの間に光アイソレータ
8が介装されていることは光パルス発生器A5の場合と
同じである。
【0052】この光パルス発生器A5’の場合、波長可
変光源7aからの所定波長の光パルスは、電気信号発生
器7fからの変調信号が印加されている強度変調器7e
で変調され、ついで光増幅器7dで強度増幅されたの
ち、入力ポート1aに入力することになる。図12は、
本発明の光パルス発生器の他の実施例A0’を示す。
【0053】光パルス発生器A0におけるファイバルー
プ2との相違は、光結合器1xが偏波保持特性を持つ
点、光結合器1の入力する光パルスの偏光状態を最適な
偏光状態に調整する偏波コントローラ3aを入力ポート
1aの前に配置した点にある。なお、ファイバループ2
は、光パルス発生器A0の場合と同様に、各ファイバセ
グメント2A〜2Hにより構成されている。またこの場
合、光パルス発生器A0で配置したファイバループ2内
の偏波コントローラ3は不要になる。
【0054】なお、先に示した図6、図7、図8、図1
1、また、後述する図14の実施例は、光パルス発生器
を構成する全ての光部品が偏波保持特性を有している。
例えば図13で示した強度変調光源7を有する他の実施
例A5''では、偏波保持構成を実現することができる。
図15で示したこの光パルス発生器A5''では、偏波保
持構成を実現することができる。図15で示したこの光
パルス発生器A 5''の場合、2つの光源7k,7lは定
偏波出力特性を有している。このような光源として波長
可変光源やDFB−LDなどが考えられる。その2つの
光は、互いの偏波状態が一致するように光結合器7cで
合波される。そして、そこで発生したビート変調光は図
6と同様な過程で短パルスとなって出力されるが、全て
の構成部品において、伝搬する光パルスの偏波状態が維
持される。そのため、この光パルス発生器A5''では、
偏波制御機能は不要となる。
【0055】なお、図13の光パルス発生器A5''で
は、1.55μm帯ゼロ分散光ファイバ7h,7jと、
1.3μm帯ゼロ分散光ファイバ7iを配置し、光パル
スがファイバループ2に伝播される前にパルス圧縮効果
を引き起こせるようになっている。図14は、本発明の
光パルス発生器の別の例A6を示す。
【0056】この光パルス発生器A6は、強度変調光源
7が、波長可変光源7a、7bと光結合器7cと光増幅
器7d、光アイソレータ8、DSFによる光ファイバセ
グメント9A、9CおよびSMFによる光ファイバセグ
メント9Bの3つのセグメントから成るCDPFで構成
されている。また光ファイバループ2が3つのファイバ
セグメント2A、2B、2Cから構成されている。ここ
で光ファイバループ2は2Aと2Cの2つのセグメント
がSMFで、2BがDSFで構成されている。
【0057】この光パルス発生器A6では、波長可変光
源7a、7bから発振する異なる2つの光が、光結合器
7cで合波されてビート光になる。そしてこのビート光
は、光増幅器7dで強度増幅され、光アイソレータ8を
通過したのち、DSFセグメント9A、SMFセグメン
ト9B、そしてDSFセグメント9Aと同様な特性を有
するDSFセグメント9Cの順に透過し、入力ポート1
aに入力する。
【0058】このとき、光増幅器7dにより強度増幅さ
れたビート光は、セグメント9A、9B、9Cで構成さ
れたCDPF構造のファイバ伝送路を伝搬する。ビート
光は、セグメント9Aとセグメント9Bの組み合わせに
よりパルス幅が圧縮され、更にセグメント9Cにより非
線形効果を受けたのち、ファイバループ2内に入力され
る。ファイバループ2内でも2Aおよび2CがSMFで
あり、その間にDSF(2B)が位置していることか
ら、図13に示したように、ゼロ分散光ファイバ7hか
らゼロ分散光ファイバ7jまでの過程で生起するCDP
Fによるパルス圧縮効果がファイバループ2内でも引き
続いて起こり、パルスは圧縮される。
【0059】すなわち、CDPFで構成されたファイバ
ループ2の入力ポートに、ファイバループ2内のセグメ
ントの分散配置と連続するように、CDPF構造の光フ
ァイバ伝送路を伴う強度変調光源を配置することにより
光パルスの圧縮効果を高めることができる。このよう
に、光パルス発生器A6の場合、入力ポートの前に、D
SFファイバセグメント9A、9CとSMFファイバセ
グメント9Bで構成されるCDPFによる光ファイバ伝
送路9を構築することにより、光パルスがファイバルー
プ2内に伝播される前にもパルス圧縮過程を行うことが
できるので、更にノイズ低減を実現することができる。
【0060】図15は、光パルス発生器A6におけるセ
グメント9Cから出力され入力ポート1aに入力するパ
ルス波形を示し、図16は出力ポート1bからの出力パ
ルスの波形を示す。入力パルスと出力パルスのパルス幅
を比較すると、入力パルスで1.369psであったも
のが、出力パルスにおいては380psであり、36分
の1に圧縮されていることがわかる。
【0061】図17は、光パルス発生器A6において、
ファイバループ内をファイバセグメント2A、2B、2
Cの順に周回する(図14においてcw回りの周回を行
う)パルスがファイバセグメント2Cから出力し、第2
のループポート1dに入力する際のパルス波形(これ
は、ファイバセグメント2Cとループポート1d間の接
続を切断して出力を確認した)とファイバループ構成時
の出力ポート1bからのパルス出力の波形を比較したも
のである。ファイバセグメント2Cからの出力パルス
は、ファイバループ2を構成する3つのセグメントを直
線的に接続した際の出力パルスと考えられるので、これ
とファイバループからのパルス出力を比較すると、パル
ス両裾野のペデスタルノイズがファイバループ構成時に
おいて減少していることが分かる。したがって、この光
パルス発生器A6では、パルス幅が顕著に圧縮され同時
にノイズ除去が行われていることがわかる。
【0062】また図14で示した光ファイバ発生器A6
では、ファイバループの入力ポートの前に位置するCD
PFを構成するファイバセグメントとして9A、9B、
9Cの3本の例を示したが、必ずしもこの構成である必
要はない。ファイバセグメント9AをDSFのファイバ
セグメントとした場合、ファイバセグメント9B、9C
は、次のようなファイバセグメントの接続パターンが考
えられる。 1)DSF、SMF 2)SMF、DSF また、ファイバセグメントの接続パターンは、ファイバ
セグメント9A〜9Cの3つの組合せに限定されず、更
に多数の接続パターンとしてもよい。例えば、ファイバ
セグメント9AをDSFのファイバセグメントとした場
合、ファイバセグメント9B、9C・・・9Nは、下記
のような組合せとなる。 1)DSF、SMF、DSF、SMF、DSF 2)DSF、SMF、DSF、SMF 3)SMF、DSF、SMF、DSF 4)SMF、DSF、SMF
【0063】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
光パルス発生器は、パルス幅の圧縮とノイズ成分の除去
を同時に達成する光デバイスとなっている。したがっ
て、高速大容量通信システムにおけるパルス信号光源と
して有用であり、その工業的価値は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光パルス発生器の基本構成例A0を示
す構成図である。
【図2】光パルス発生器A0の光ファイバループ(CD
PF)2の挙動を説明するための説明図である。
【図3】式(7)で示される非線形位相シフト量(Δ
φ)と出力パルスの入出強度比との関係を示すグラフで
ある。
【図4】光パルス発生器A0に入力する入力光パルスの
自己相関波形図である。
【図5】光パルス発生器A0からの出力光パルスの自己
相関波形図である。
【図6】本発明の他の光パルス発生器例A1を示す構成
図である。
【図7】本発明の別の光パルス発生器例A4を示す構成
図である。
【図8】本発明の更に別の光パルス発生器例A5を示す
構成図である。
【図9】光パルス発生器A5の強度変調光源7で生成さ
せたビート光の自己相関波形図である。
【図10】光パルス発生器A5から出力した出力パルス
の自己相関波形図である。
【図11】本発明の光パルス発生器例A5’を示す構成
図である。
【図12】本発明の更に別の光パルス発生器例A0’を
示す構成図である。
【図13】本発明の更に別の光パルス発生器例A5’’
を示す構成図である。
【図14】本発明の更に別の光パルス発生器例A6を示
す構成図である。
【図15】光パルス発生器A6に入力する光パルスの自
己相関波形図である。
【図16】光パルス発生器A6から出力する光パルスの
自己相関波形図である。
【図17】光パルス発生器A6のポート1dからの光パ
ルスと、ファイバセグメント2C周回直後の伝搬パルス
の自己相関波形図である。
【図18】従来用いられているNOLMを示す構成図で
ある。
【図19】従来用いられているNALMを示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 光結合器 1a 入力ポート(第1の入出力ポート) 1b 出力ポート(第2の入出力ポート) 1c 第1のループポート 1d 第2のループポート 2 CDPFによる光ファイバループ(光ファイバ
伝送路) 2A〜2H ファイバセグメント 3 偏波コントローラ 4,5 EDFA(光増幅器) 6 チャープ補償光ファイバ 7 強度変調光源 7a,7b 波長可変光源 7c 光結合器 7d 光増幅器 7e 強度変調器 7f 電気信号発生器 7g 強度変調光源内の光アイソレータ 7h,7j 1.55μm帯ゼロ分散光ファイバ 7i 1.3μm帯ゼロ分散光ファイバ 7k,7l 光源 8 光アイソレータ 9 CDPFによる光ファイバ伝送路 9A,9C DSFファイバセグメント 9B SMFファイバセグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 俊一 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 坂野 操 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 並木 周 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA02 AB33 BA02 BA04 CA15 DA10 EA30 GA10 HA16 HA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形光学係数と分散特性がそれぞれ異
    なる少なくとも2種類のファイバセグメントを接続して
    成る光ファイバ伝送路と、 第1の入出力ポートと第2の入出力ポート、および第1
    のループポートと第2のループポートを備えている光結
    合器とを有し、 前記光ファイバ伝送路の一方の端部と他方の端部は、そ
    れぞれ、前記第1のループポートと前記第2のループポ
    ートに接続されて、前記光ファイバ伝送路は光ファイバ
    ループを形成しており、 前記入出力ポートの一方に入力される入力パルスを前記
    光ファイバループを逆伝搬する2種類の光パルス成分に
    分割し、前記光結合器に帰還した前記2種類の光パルス
    成分のエネルギーを、それぞれの相対的な位相に応じて
    前記第1の入出力ポートと前記第2の入出力ポートの間
    に分割することを特徴とする光パルス発生器。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ伝送路の少なくとも1箇
    所に、光パルスの強度を増幅させる光増幅器が少なくと
    も1個配置されている請求項1の光パルス発生器。
  3. 【請求項3】 前記ファイバセグメントは、非線形光学
    係数が5.0W-1km-1以上である高非線形光ファイバで
    形成されている請求項1または2の光パルス発生器。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ伝送路および前記光結合
    器として、偏波保持光ファイバを用いる、請求項1〜3
    のいずれかの光パルス発生器。
  5. 【請求項5】 前記光結合器の出力ポートに、出力パル
    スのチャープを補償する光ファイバが接続されている請
    求項1〜4のいずれかの光パルス発生器。
  6. 【請求項6】 前記光結合器の入力ポートに強度変調光
    源が接続されている請求項1〜5のいずれかの光パルス
    発生器。
  7. 【請求項7】 前記光結合器の入力ポートに、非線形光
    学係数と分散特性がそれぞれ異なる少なくとも2種類の
    ファイバセグメントを接続して成る光ファイバ伝送路が
    接続されている請求項1〜6のいずれかの光パルス発生
    器。
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