JP2002301178A - 競技台と打球用具 - Google Patents

競技台と打球用具

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JP2002301178A
JP2002301178A JP2001109091A JP2001109091A JP2002301178A JP 2002301178 A JP2002301178 A JP 2002301178A JP 2001109091 A JP2001109091 A JP 2001109091A JP 2001109091 A JP2001109091 A JP 2001109091A JP 2002301178 A JP2002301178 A JP 2002301178A
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hitting
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Junji Ichii
淳治 一井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運動能力の低い人、身体に弱点のある人が無
理なく球技を楽しむことができる球の動きの遅い、球技
用具を提供すること。 【解決手段】 競技面の中間部を他の部分より高くし、
中間部から互いに対向する端辺に向かって高さが減少す
るように傾斜させ、中間部近傍の勾配を他の部分の勾配
より小さくしている。競技者は打球用具を用いて卓球の
ボールに類似のボールを打ち、競技面を転がして相手方
に送ることにより競技をする。打球用具は手で持つタイ
プのものの外、手の不自由な人のために補助具を取り付
けることができる。打球用具は音の出るものもある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は球技用具に関するも
のであり、特に卓球用のボールなど略球形のボールを用
いて卓球又はエアーホッケーに類似する競技又はゲーム
を行うための、競技台と打球用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている球状又は円板状の
小物体を弾いて移動させる軽スポーツの例としては、卓
球、エアーホッケー及びピンボールゲーム等がある。卓
球は水平な面を有する競技台を使い、空中を飛んで球技
台に落下し跳ね返るボールを相対する競技者がラケット
で打ち合う競技であり、古くから良く知られている。
【0003】エアーホッケーは、水平な面を有するゲー
ム台に設けられた無数の小穴から吹き出す空気流により
僅かに浮上して移動する円盤状の板(パック)を円形の
用具(マレット)で打ち合うゲームでありこれも広く知
られている。マレットは円盤状の打球部に丸い形の取っ
手を設けたものが一般的である。日本特許第27152
86号公報には、指で握らなくてもマレットを手に確実
に保持できる方法が開示されている。またピンボールゲ
ームにおいては、特開平8−126737号公報に開示
されているように、斜面の競技面において回転レバーを
操作してボールを弾き合い相手側の収納穴にボールを打
ち込むことにより得点を競うゲームがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】卓球は空中でボールを
打つ為その競技範囲が三次元の空間である。また熟練者
の打球の速度はあまりにも速く、初級者あるいは運動能
力の低い競技者には競技が困難である。特に熟練者と未
熟者との対戦では実力の差が競技結果に明確に現れ、初
心者及び運動能力の低い競技者と熟練者との対戦では最
初から結果が容易に予測される。そのため初心者に不公
平感を与え競技を楽しむことができなかった。
【0005】卓球台の中央に設けられたネットにボール
が引っかかった場合は、ボールが卓球台の中央付近に留
まったり、台の下に落ちたりする。競技者がボールを打
ち損じた場合ボールが遠くに飛び去り、ボールを探した
り拾う動作は身体的に弱点のある競技者にとって大きな
負担となっていた。エアーホッケーは平面上で行うゲー
ムであるが、その競技台に圧縮空気を送る必要があるた
め、圧縮空気を発生させる装置とそれを駆動する動力が
必要であった。このゲームでは僅かに浮上させた円盤
(パック)の移動速度があまりにも速いので、運動能力
の低い競技者、足が不自由で立つことができない人、手
が不自由な人には競技が困難であった。このゲームで
は、高速でパックを弾き飛ばすことが得点につながる大
きな要素となり、やはり運動能力の劣る競技者等にとっ
ては不公平感があり、広く楽しむことができなかった。
【0006】ピンボールゲームにおいては、打球用具が
軸に固定された回転レバーなので、打球動作が小さい範
囲に限定され競技としての魅力に限界があった。また、
得点は相手方のボール収納穴にボールを打ち込む(サッ
カーで言うゴールに似ている)ことにより得られる。従
ってボールを速く強く弾くことが得点につながり運動能
力の低い競技者にとっては不公平感を与えるゲームであ
った。本発明は初心者あるいは運動能力が低い人、手足
の不自由な人が熟練者と不公平感を感じずに競技を楽し
むことができる競技用具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の競技台は、被打
部材を転がして球技を行うための競技面の中間部を他の
部分より高くし、前記中間部から、互いに対向する端辺
に向かって高さが減少するように傾斜させた競技台にお
いて、前記中間部近傍の勾配を他の部分の勾配より小さ
くしたことを特徴とする。本発明によれば、中間部近傍
の勾配を他の部分の勾配より小さくしたので、中央部を
越えるとき、被打部材の進行方向が徐々に変わる。従っ
て被打部材が中央部で飛び上がることがなく滑らかに中
央部を越えることができる。
【0008】本発明の他の観点の競技台は、被打部材を
転がして球技を行うため被打部材を転がす競技面の中間
部を他の部分より高くし、前記中間部から、互いに対向
する端辺に向かって高さが減少するように傾斜させた競
技台において、前記中間部近傍を所定の勾配を有する斜
面とし、他の部分を実質的に平面にしたことを特徴とす
る。他の部分を実質的に平面にしたことにより、被打部
材を打つときの打球操作が容易になり、運動能力の低い
競技者でも競技ができる。
【0009】本発明の打球用具は、競技台の競技面上を
移動させて被打部材を打つための、前記競技面に所定の
角度で交わる少なくとも1つの平面の打球面と、少なく
とも1つの曲面の打球面とを有する打球部、及び前記打
球部に接続された取っ手部を有する。平面の打球面と曲
面の打球面を適宜使い分けることにより打球結果に変化
を与えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
1から図23を参照しながら説明する。
【0011】《第1実施例》図1は本発明の競技台の斜
視図である。図1に示す競技台の競技面3は、中央の稜
線1から両端辺1A、1Bに向かって高さが低くなる斜
面2を設けている。図1の競技面3を、図2に示す競技
面3A又は図3に示す競技面3Bのようにするのが望ま
しい。図2では、稜線1の近傍の斜面4の勾配を斜面2
より小さくしている。また図3では、稜線部5を曲面に
している。競技台には脚48を設けてもよい。脚48を
取りはずし可能にしておけば、脚48をはずして、テー
ブルやこたつの上に乗せて使うこともできる。競技をす
るときは、図1に示すように2人の対戦者がそれぞれ端
辺1A、1Bの近くに位置する。そして後で詳しく説明
する打球用具を用いて、例えば卓球用のボール50等の
被打部材を打ち、競技面3、3A又は3Bの斜面2を転
がして相手方へ送る。
【0012】図1において斜面2の勾配が小さいほどボ
ール50の転がり速度が遅く、大きいほどボール50の
転がり速度が速くなる。打ち返す時の打球速度は、勾配
が大きいほど高速で打ち返す必要があるが、極端に速過
ぎるとボール50が競技面3から飛び出すこともあり、
競技の難易度は高くなる。逆に競技面3の勾配が小さい
ほど打ち返す時の打球速度は遅くてもよい。勾配を加減
することにより競技の難易度を変えることができる。勾
配の角度2Aは3°〜15°程度が好ましい。
【0013】図4及び図5は他の例の競技面3C及び3
Dを示す斜視図である。図4の競技面3Cは、中央領域
6を斜面とし、両端領域7は平面にしている。図5の競
技面3Dは、中央領域6の勾配が大きく、両端領域7の
勾配が小さい鞍状の曲面を有する。図4の競技面3Cの
場合、斜面6Aを転がり降りて平面7Aに達したボール
50はある程度減速される。また打球の動作を平面7A
で行うことができるため、打球動作が容易になる。中央
領域の斜面6Aと平面7Aのそれぞれの面積の割合につ
いては、中央領域の斜面6Aがあまりに広すぎる場合は
相対的に平面7Aが狭くなり前述の効果が望めない。逆
に中央領域の斜面6Aがあまりに狭すぎる場合は必然的
に中央領域6斜面6Aの傾斜角度が大きくなる。そのた
めボール50が跳ね上がって競技面3Cから離れること
があり競技がやり難い状態になる。従って中央領域の斜
面6Aと平面7Aの境界線8は稜線1と端辺1A又は1
Bの中間付近が望ましい。また中央領域の斜面6Aの勾
配は3°〜15°程度が好ましい。
【0014】図2に示すように、稜線1の近傍の斜面4
の勾配を他の部分より小さくしたり、図3に示すように
頂部5を曲面にすると、ボール50の跳ね上りを防止で
きる。頂部5に水平面があってもよいがその水平面は極
めて狭い範囲であるのが好ましい。このようにすると、
稜線1又は頂部5に向かって打たれたボール50が稜線
1又は頂部5を滑らかに越えることができる。図1に示
す競技面3の場合、ボール50が稜線1を超える時、空
中に飛び上がったり競技台の外へ飛び出したりして円滑
な競技を妨げることがある。
【0015】競技面3〜3Dに、短い毛足の絨毯とか人
工芝などを貼り付けてもよい。これによりボールの転が
り速度が遅くなるとともにボールの跳ね上がりも防止で
きる。また、競技面3〜3Dに競技に悪影響の無い程度
の小さな凹凸を設けてもよい。ボールが転がる時、この
凹凸によりボールから音が出るので競技が面白くなる。
特に視力の弱い競技者がボールの挙動とかのボールの進
行状態を音で知ることができる効果がある。
【0016】《第2実施例》図6から図8を用いて本発
明の競技台の第2実施例を説明する。本実施例の競技台
は、図1に示す競技台の側面に壁10を設けている。壁
10の高さH1が、あまり低いと競技中にボール50が
壁10を飛び越えやすくなるが、あまり高くすると競技
の妨げになる。高さH1はボール50の半径から直径の
間の寸法にするのが望ましい。例えば卓球用のボールを
使用する場合は12mm〜30mm程度が好ましい。こ
の壁10を設けたことにより、ボールが競技面から飛び
出すことを防止でき、特に競技者が身体的弱者である場
合、競技者の身体的負担が軽減されるとともに、競技を
効率的に進行させることができる。壁10はボール50
が飛び出さない程度の切れ目10Aを有していてもよ
い。また壁10はボール50の進行に対して障害を与え
る凹凸等の障害物Aを有していてもよい。これらの障害
物Aは、ボール50の動きに偶然性や意外性をもたらす
効果がある。
【0017】図6において、競技面3の端辺1A、1B
には樋状部材12を設けている。図7及び図8に2つの
例の樋状部材12A、12Bの断面図を示す。樋状部材
12の幅W1と深さDはボールを十分に受け止めること
が可能な大きさであればよい。例えば卓球のボール50
を使用する場合は、幅W1、深さDが共に60mm程度
が望ましい。図7に示すように、樋状部材12Aの外側
の縁15を競技面3の延長線よりボール50の半径(約
15mm)以上の寸法H2だけ高くするのが望ましい。
例えば卓球のボール50を使用する場合、寸法H2は2
0mmから30mm程度である。縁15が高すぎる場合
は競技の妨げになり、低すぎる場合はボールが容易に乗
り越えるためボール受けとしての機能をはたさない。図
8で示す例では、樋12Bの縁を高くする代わりに樋1
2Bの幅W2をボール50の直径の1.5倍以上に広く
している。このようにしても同様の効果が得られる。例
えば卓球用のボール50を使用する場合、幅W2は80
mm〜120mm程度が適当であった。図6に示すよう
に、樋12の両端部には堰18を設けるのが望ましい。
樋18は網又は格子状の部材でもよい。本実施例の壁1
0、樋12、12A、12B、及び堰18を図2から図
5の競技台に設けた場合も同様の効果が得られる。本実
施例によれば、ボール50が競技面3〜3Dから落下し
にくいのでボールを拾ったり、探したりする必要がなく
なり競技進行の効率が向上する。特に身体的弱者に与え
る不必要な身体的負担を軽減する効果もある。
【0018】《第3実施例》図9の(a)は本発明の第
3実施例の競技台の斜視図である。本実施例では図1と
同様な形状の競技面3の斜面2A、2Bのそれぞれに少
なくとも1つの円形の穴19A、19Bを設けている。
穴19A、19Bは、斜面2A、2Bにそれぞれ同じ数
だけ設ける。穴19A、19Bの位置は稜線1に対称に
する。穴19A、19Bの直径は使用するボール50の
直径の1.5倍から2倍程度が望ましい。穴19A、1
9Bが大きすぎる場合は、ボール50が穴19A、19
Bに入る確率が高くなり競技の面白味がなくなってしま
う。例えば卓球のボールを使用する場合、穴19A、1
9Bの直径を80mm程度にすると最も好ましい結果が
得られた。なお穴19A、19Bの直径は50から10
0mm程度であればよい。
【0019】穴19A、19Bは底20を有し、底20
までの深さは、ボールの半径以下がよい。競技者は相手
方の穴19A又は19Bにボールを入れるように、穴1
9A又は19Bの方向に正確に打球することが求められ
る。穴19A、19Bが浅過ぎると入ったボールが底で
跳ね返り容易に飛び出してしまう。逆に深すぎると穴に
入ったボールが飛び出す可能性が全く無くなり、打球の
強さを手加減で調整して穴19A、19Bから飛び出さ
ないようにする高度な技を可能にする魅力が無くなって
しまう。実験の結果穴19A、19Bの深さはボールの
半径よりも少し浅い程度のとき好ましい結果が得られ
た。
【0020】またこの穴19A、19Bを図9の(b)
に示す蓋を使って任意に塞ぐことができるようにしても
よい。蓋を設けることにより、打球の基本練習を行う場
合とか、競技中でも卓球で言うところの「ラリー」を楽
しむ時などは穴を塞いだ状態にすることができる。
【0021】《第4実施例》図10及び図11はそれぞ
れ本発明の第4実施例の競技台の斜視図である。本実施
例では、図1の競技台の稜線1の近傍についたて状の反
射板21又は24を取り付けている。反射板21又は2
4は競技者が単独で練習をするときに用いるものであ
り、取り付け、取りはずしが簡単にできるようになされ
ている。反射板21の高さH3は使用するボールの直径
を少し超える程度が望ましい。低すぎると簡単に飛び越
えるので反射板21として働かない。逆に、高さH3が
高すぎると視覚的に不快感を覚える。反射板21を取り
付ける位置は競技面3の中央の稜線1の付近または少し
離れていても良く、練習の仕方に応じて位置を変えるこ
とができるようにしてもよい。稜線1を大きく超えた相
手側の領域に取りつけるとボールの打ちだし速度を大き
くする必要があり練習の難易度が増す。逆に稜線1より
近い位置だと打球速度は遅くてもよいが、跳ね返りの距
離と時間が短くなるので打球動作が不自然になり練習の
成果は望めない。従って稜線1の付近もしくは稜線1を
少し超えた位置に設けると最も好ましい効果が得られ
る。図11に示すように、アーチ状に曲がった反射板2
4を設けてもよい。一般には稜線1に平行に直線状の反
射板21を取り付けるのが練習効果上適している。反射
板21の幅W4は競技面の幅W5より狭いと反射板21
としての用を成さない。幅W4は競技面の幅W5と同等
程度が望ましい。また練習専用の競技台として、例えば
図10の競技台を稜線1の付近で切断して、稜線1の近
傍に反射板21を設けたものを構成してもよい。競技台
の専有面積が半減するので狭い場所でも練習することが
できる。
【0022】《第5実施例》本発明の第5実施例は前記
第1から第4実施例の競技台で競技をするときの打球用
具に関する。本競技に用いる被打部材としては、卓球用
のボール、又は大きさが卓球用ボールに近い高い弾力性
のある樹脂で作った球又は短い円柱が適している。ガラ
ス、セラミック等の硬い材料で作った球を用いることも
できる。
【0023】以下、本発明の打球用具ついて、図12か
ら図22を参照しながら説明する。図12は打球用具2
6の斜視図である。打球用具26の材質は木材または樹
脂が望ましいが、硬質ゴムなどでもよい。底面26Aは
競技台との不要な摩擦を軽減するため滑らかな面で形成
する。底面26Aに摩擦抵抗の少ない素材を設けてもよ
い。打球面は、平面の打球面25と曲面の打球面27を
有する。中央部に取っ手29を有する。打球をするとき
は取っ手29を持って、通常は平面の打球面25で打球
する。場合によっては、打球面25、27、あるいは角
28を使って打球を行ってもよい。取っ手29は手にな
じみやすい形状や大きさであれば特に制限はない。
【0024】図13から図15は打球用具の他の例の斜
視図である。図13の打球用具51は四角形の打球部5
1Aを有する。図14の打球用具52は三角形の打球部
52Aを有する。打球部51A、52Aは多角形であっ
てもよい。図15の打球用具53は円形の打球部53A
を有する。打球部は、上記の各形状を組み合わせた形状
でもよい。
【0025】図16から図18は例えば打球用具51の
底面31と、打球面30、30A、30Bとのそれぞれ
の角度を示す断面図である。図16の打球面30は底面
31に対して直角である。図17における打球面30A
と底面31との角は直角より大きい鈍角になされてい
る。この場合打球時にボールが空中に飛び上がりにく
い。しかし打球時の球速を速くするのが困難である。図
18における打球面30Bと底面31との角は鋭角にな
されている。この打球面30Bは打球時にボールをすく
い上げる作用があり、ボールが競技台から飛び出しやす
くなる。種々の実験の結果、底面31に対する打球面の
角度32は90°〜105°の範囲が適している。
【0026】図19は他の例の打球用具55の断面図で
ある。打球用具55は空洞35を有している。打球面5
5Aで打球すると、打球による振動が空洞35で共鳴し
開口部36から打球音が出る。図20はさらに他の例の
打球用具56の断面図である。打球用具56では打球面
56Aに発生する打球による振動を打球用具56全体に
共振させて大きな打球音を出すことができる。打球時に
出る音は競技にメリハリをつけると共に、特に視力に弱
点のある競技者に対して、打球の強さ、球の進行方向、
競技の進行状況等を知るための情報を与える働きがあ
る。
【0027】図21はさらに他の例の打球用具58の平
面図であり、図22は図21のXXII-XXII断面図であ
る。取っ手59に窪み38を設け、窪み38は底部に取
り付け孔39を有する。また打球用具58の底部に、打
球動作時の競技台との摩擦を軽減するための窪み40を
設け、窪み40にも複数個の取り付け孔41を設ける。
これらの孔39、41を用いて、取っ手59のみでは打
球用具を十分に保持できない手の不自由な競技者のため
に、打球用具を保持するための補助具を取り付けること
が出来る。図23は手の不自由な人のための前記補助具
の例を示す斜視図である。図において、補助具62の取
付部61を、図22に断面図を示す打球用具58の窪み
38に挿入する。次におねじ64を孔39を通してめね
じ65にねじ込む。これにより補助具62は打球用具5
8に固定される。補助具62は円弧部63を口にくわえ
て使用する。補助具62を打球用具に取付けることによ
り、手の不自由な人でも競技をすることができる。
【0028】以下、本発明の競技台と打球用具を使用し
て行う競技方法について図1を参照して詳細に説明す
る。競技を開始するとき、通常相対するどちらか一方の
競技者がボール50を競技面3の稜線1付近に置く。ボ
ール50は図1の左右いずれかの斜面2を競技者に向か
って転がる。競技者は自分に向かって斜面を転がってく
るボール50を、例えば図12に示す打球用具26を用
いて相手の競技者に向かって打ち返す。打ち返されたボ
ール50は、斜面2を登り、稜線1を越えて相手側の斜
面2に入る。相手の競技者は斜面2を転がってくるボー
ル50を相手側に打ち返す。
【0029】この競技における勝敗は、例えば以下に列
挙する場合に相手方に与えられる得点が所定数に達した
ときに決まる:斜面2を転がってくるボール50を打球
用具26で打ち返すことができなかった場合。打ったボ
ールが競技面3の外へ飛び出した場合。打ったボールが
競技面から所定の高さ以上空中に飛び上がった場合。同
一競技者が2回以上連続して打球を行った場合。図9に
示す競技台の競技面3に設けられた穴19A又は19B
に相手の打ったボールが入った場合。競技の勝敗を決め
る方法(ルール)は上記に限定されるものではなく、競
技者の体力、技術等に合わせて種々のルールを設定する
ことができよう。例えば、卓球、テニス、バドミントン
等に類似のルールで競技してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の各実施例で詳細に説明したよう
に、本発明は傾斜を設けた競技面を有する競技台を用い
ることにより、卓球のように三次元的空間でボールを打
ち合う高度な技能を持たない競技者や、高齢者など特に
運動能力の低下した競技者でも競技を楽しむことができ
る。また、エアーホッケーの様に圧縮空気発生装置を必
要としないので競技台の構成が簡単であり価格も安い。
また、競技面に穴などの障害物を設置することによっ
て、競技に意外性と偶然性を持たせることができる。打
球用具の打球面に平面と曲面を併設し、それらを使い分
けることにより高度な打球動作を行うことができる。打
球した時に打球音を出せるようにしたことで、運動能力
の低い競技者あるいは視力の弱い競技者であっても、熟
練者と共に不公平感を感じずに競技を楽しむことができ
る効果を奏するものである。本競技台は決して体力の衰
えた人だけを対象にしたものではなく、広範囲な競技者
が競技を公平に楽しむことができる競技用具である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における競技台の斜視図
【図2】本発明の第1実施例における他の例の競技台の
斜視図
【図3】本発明の第1実施例におけるさらに他の例の競
技台の斜視図
【図4】本発明の第1実施例におけるさらに他の例の競
技台の斜視図
【図5】本発明の第1実施例におけるさらに他の例の競
技台の斜視図
【図6】本発明の第2実施例における競技台の斜視図
【図7】本発明の第2実施例における他の例の競技台の
斜視図
【図8】本発明の第2実施例におけるさらに他の例の競
技台の斜視図
【図9】(a)は本発明の第3実施例における競技台の
斜視図(b)は蓋の斜視図
【図10】本発明の第4実施例における競技台の斜視図
【図11】本発明の第4実施例における他の例の競技台
の斜視図
【図12】本発明の第5実施例における打球用具の斜視
【図13】本発明の第5実施例における他の例の打球用
具の斜視図
【図14】本発明の第5実施例におけるさらに他の例の
打球用具の斜視図
【図15】本発明の第5実施例におけるさらに他の例の
打球用具の斜視図
【図16】本発明の打球用具の断面図
【図17】本発明の他の例の打球用具の断面図
【図18】本発明のさらに他の例の打球用具の断面図
【図19】本発明のさらに他の例の打球用具の断面図
【図20】本発明のさらに他の例の打球用具の断面図
【図21】本発明のさらに他の例の打球用具の平面図
【図22】図21のXXII-XXII断面図
【図23】打球用具に取付ける補助具の斜視図
【符号の説明】
1 稜線 1A、1B 端辺 2 斜面 2A 角度 3、3A、3B 競技面 5 頂部 6 中央領域 7 両端領域 8 境界線 10 壁 11 壁の高さ 12、12A、12B 樋 18 堰 19A、19B 穴 20 底 21、24 反射板 25、27 打球面 26 打球用具 28 角 29 取っ手 30 打球面 31 底面 32 打球面の角度 29 取っ手 30、30A、30B、59 打球面 35 空洞 36 開口 38 窪み 39 取り付け孔 40 窪み 41 孔 50 ボール 51、52、53、55、56、58 打球用具 51A、52A、53A、55A、56A 打球面

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被打部材を転がして競技を行うための競
    技面の中間部を他の部分より高くし、前記中間部から、
    互いに対向する端辺に向かって高さが減少するように傾
    斜させた競技台において、 前記中間部近傍の勾配を他の部分の勾配より小さくした
    ことを特徴とする競技台。
  2. 【請求項2】 被打部材を転がして競技を行うための競
    技面の中間部を他の部分より高くし、前記中間部から、
    互いに対向する端辺に向かって高さが減少するように傾
    斜させた競技台において、 前記中間部近傍を所定の勾配を有する斜面とし、他の部
    分を実質的に平面にしたことを特徴とする競技台。
  3. 【請求項3】 前記競技面の側縁部に、前記競技面より
    所定の高さだけ高い壁を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の競技台。
  4. 【請求項4】 前記競技面の前記端辺に、凹型断面の樋
    状部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    競技台。
  5. 【請求項5】 前記樋状部材の前記端辺に並行する中間
    部から遠い側の縁部が、前記競技面より高いことを特徴
    とする請求項4記載の競技台。
  6. 【請求項6】 前記樋状部材の、前記競技面の端辺に直
    交する方向の幅が、前記被打部材の高さの1.5倍以上
    であることを特徴とする請求項4記載の競技台。
  7. 【請求項7】 前記競技台は、前記競技台を所定の高さ
    に保持する脚を有することを特徴とする請求項1又は2
    記載の競技台。
  8. 【請求項8】 前記競技面は、開口が前記被打部材の大
    きさより大きく、深さが前記被打部材の高さより浅い穴
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の競技
    台。
  9. 【請求項9】 前記穴を遮閉する蓋を有することを特徴
    とする請求項9記載の競技台。
  10. 【請求項10】 前記競技面の中間部に、前記被打部材
    の高さの2分の1の寸法より高く、前記端辺に並行する
    方向の長さが、前記中間部の前記端辺に並行する方向の
    幅に実質的等しい着脱可能の反射板を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の競技台。
  11. 【請求項11】 競技台の競技面上を移動させて被打部
    材を打つための、前記競技面に所定の角度で交わる少な
    くとも1つの平面の打球面と、少なくとも1つの曲面の
    打球面とを有する打球部、及び前記打球部に接続された
    取っ手部を有する打球用具。
  12. 【請求項12】 前記所定の角度が90°から105°
    の範囲にあることを特徴とする請求項11に記載の打球
    用具。
  13. 【請求項13】 競技面に接する面に凹部を有し、前記
    凹部と上面とを連通する孔を有する請求項11記載の打
    球用具。
  14. 【請求項14】 前記取っ手部59に、所定の補助保持
    具を取付けるための取付け穴を設けたことを特徴とする
    請求項11記載の打球用具。
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