JP2002301135A - アンプルラベリング装置および投薬管理システム - Google Patents

アンプルラベリング装置および投薬管理システム

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JP2002301135A
JP2002301135A JP2001105751A JP2001105751A JP2002301135A JP 2002301135 A JP2002301135 A JP 2002301135A JP 2001105751 A JP2001105751 A JP 2001105751A JP 2001105751 A JP2001105751 A JP 2001105751A JP 2002301135 A JP2002301135 A JP 2002301135A
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JP
Japan
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label
ampule
ampoule
peripheral surface
seal
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Application number
JP2001105751A
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English (en)
Inventor
Shigenori Kishimori
重則 岸森
Masahiro Nishiyama
雅宏 西山
Takeshi Mori
毅 毛利
Yuji Saito
祐二 斉藤
Akitake Kitao
哲勇 北尾
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HOKUYUU MEDEIKKUSU KK
Nagase and Co Ltd
Sefa Technology Inc
Original Assignee
HOKUYUU MEDEIKKUSU KK
Nagase and Co Ltd
Sefa Technology Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンプル内の薬液の内容を確認する手段とし
て商品ラベルシール以外の確認手段を提供し、仕分け作
業時等におけるアンプルの取り違いを防止する。 【解決手段】 薬液の種類等が印刷されたラベルシール
LをアンプルAに貼付するにあたり、アンプル移動部1
が、アンプルAをラベル仮止め位置Yに位置決め停止す
る一方、ラベル仮止め部4が、ラベルシールLをアンプ
ルAの頭部A2 外周面に仮止め貼付する。続いて、アン
プル移動部1がアンプルAを支持移動していき、その移
動経路にあるラベル貼付部5の加圧ローラ70、70
が、アンプルAの移動動作と協働して、仮止めされたラ
ベルシールL全体を、頭部A2 外周面に密接状に押し当
てて密着させる。これにより、頭部A2 外周面が円錐面
に近似した異形の円筒面であるにも関わらず、ラベルシ
ールLは頭部A2 外周面に沿って完全密着状に貼付固定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアンプルラベリン
グ装置および投薬管理システムに関し、さらに詳細に
は、薬液の種類や分量などの薬液データが印刷されたラ
ベルシールをアンプルの外周面に貼付するラベリング技
術および当該ラベルシールが貼付されたアンプルによっ
て投薬を管理する投薬管理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】医療機関では、患者への薬液の投与(点
滴や注射)が日常的に行われている。このような薬液の
投与は、投与する薬液の種類や分量等を医師が指示し、
この指示に基づいて看護婦や看護士などの補助者が薬液
の投与(投薬作業)を行っている。
【0003】ここで医療機関における上記投薬作業に至
る薬液の流通過程を手術時の投薬作業を例にとって説明
する。まず、手術を行う医師は、手術に先立って手術に
必要な薬液をリストアップした薬液リストを作成し、こ
の薬液リストを薬液等の薬剤を保管する薬剤室に提出す
る。薬剤室では医師から提出された薬液リストに基づい
て保管している薬剤の中から手術に必要な薬液が封入さ
れたアンプルを選別し、選別したアンプルを仕分け作業
を行なうオペ準備室に出庫する。オペ準備室では、薬剤
室から搬入されたアンプルを、手術の予定表(手術を行
う手術室や手術開始時間等が記載された予定表)や上記
薬液リスト等に基づいて手術室毎に仕分けし、仕分け後
のアンプルを各手術室に向けて搬出する。
【0004】しかして、手術室ではこのようにしてオペ
準備室から搬入されたアンプルを用いて手術が行われ
る。手術中のアンプルの使用は、手術の手順や患者の容
態等に応じて適宜医師から具体的に指示され、この指示
に基づいて看護婦等の補助者による投薬作業が実施され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、誤った薬液(アンプル)の使用を
完全に防止することができず、その改善が望まれてい
た。
【0006】すなわち、従来の方法では、オペ準備室に
おける仕分け作業は、上記薬液リストなど手術に使用す
る薬液を記載した書面と、アンプルに貼付された商品ラ
ベルシールに記載された薬品名等との目視照合によって
行われているところ、オペ準備室では一日に大量のアン
プルの仕分け作業がなされるため上記照合作業がおろそ
かになりがちである。また、上記照合作業は専ら目視に
よって行なわれていることから安易に流れやすく、ラベ
ルの読み間違い等による仕分けミスを招き易いという問
題があった。
【0007】殊に、作業効率の向上を図るため、オペ準
備室には当日分または数日分の手術に使用されるアンプ
ルが一括して搬入される傾向にあり、このような事情が
上記仕分け作業のミスを誘発する一因となっていた。
【0008】その一方、手術室では、アンプルの使用前
(つまり投薬前)に医師等によって商品ラベルシールに
記載された薬品名等の再確認が行われているが、この作
業もルーチンワークとして疎かになりがちであった。特
に、投薬直前に行なわれる上記商品ラベルシールの再確
認の遺漏は医療ミスに直結するため、このようなミスを
解消するシステムの構築が強く望まれていた。
【0009】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、アンプル
内の薬液の内容を確認する手段として商品ラベルシール
以外の確認手段を提供し、仕分け作業時や投薬作業時に
おけるアンプルの取り違いを抑制し、医療ミスの発生を
防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のアンプルラベリング装置は、薬液の種類や
分量などの所定データが印刷されたラベルシールをアン
プルの外周面に貼付するアンプルラベリング装置であっ
て、上記所定データを光学式読取装置で読取可能にラベ
ルシールに印刷する印刷手段と、アンプルを支持移動す
るとともに、所定位置に位置決め停止するアンプル移動
手段と、上記印刷手段により薬液データが印刷されたラ
ベルシールの表面側を保持して、貼付待機位置と貼付位
置との間で移動可能なラベル仮止め手段と、上記アンプ
ル移動手段の移動経路に配置されて、上記ラベル仮止め
手段によりアンプルの外周面に仮止めされたラベルシー
ル全体を上記外周面に密着貼付するラベル貼付手段とを
備えてなり、上記ラベル貼付手段は、自由回転可能に支
持されて、上記アンプル移動手段により移動されるアン
プルの外周面に密接状に転接可能な一対の加圧ローラを
備えるとともに、これら両加圧ローラ間を上記アンプル
移動手段により支持されたアンプルが通過可能な配置構
成とされてなり、上記両加圧ローラ間を上記アンプルが
通過する際に、アンプルの外周面に仮止めされたラベル
シール裏面全体が両加圧ローラにより上記外周面に密着
貼付されるように構成されていることを特徴とする。
【0011】その好適な実施態様として、上記ラベル仮
止め手段は、ラベルシールの表面を真空吸着するラベル
吸着部を備え、このラベル吸着部の真空吸着力は、上記
貼付位置においてアンプルの外周面にラベルシールが仮
止めされる際のラベルシール自体の裏面粘着力よりも小
さく設定されてなり、さらには、ラベルシールをアンプ
ルの外周面に仮止めする際の衝撃を緩衝する緩衝機構を
備えている。
【0012】また、上記ラベル貼付手段の加圧ローラ
は、弾性変形可能なクッション材料から構成された円筒
ローラの形態とされ、さらには、この加圧ローラは揺動
アームに自由回転可能に支持されるとともに、この揺動
アームは両加圧ローラが接近閉止する方向へ常時弾発的
に付勢されている。これにより、上記両加圧ローラ間を
上記アンプルが通過する際に、アンプルの外周面に仮止
めされたラベルシール裏面全体が両加圧ローラにより上
記外周面に所定の圧力をもって押圧されるように構成さ
れている。
【0013】そして、本発明の投薬管理システムは、上
記アンプルラベリング装置を有してなる投薬管理システ
ムであって、アンプルラベリング装置に対して印刷すべ
き薬液データを提供するデータ管理装置と、アンプルラ
ベリング装置でラベルシールに印刷された薬液データを
読み取る光学式読取装置と、上記光学式読取装置で読み
取った薬液データを表示する表示装置とを有してなるこ
とを特徴とする。
【0014】そして、その好適な実施態様として、上記
光学式読取装置と表示装置とがアンプルの仕分け作業を
行なう部署とアンプル内の薬液を患者に投与する部署と
にそれぞれ設けられ、アンプルの仕分け作業時および投
薬作業時の双方においてアンプルに貼付されたラベルシ
ールに印刷された所定データの内容が目視確認可能とさ
れていることを特徴とし、さらに、上記所定データとし
て、薬液の種類や分量などの薬液データが用いられるこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の投薬管理システムにおいては、以
下の工程により、アンプルラベリング装置によって薬液
データ等が印刷されたラベルシールがアンプルの外周面
に自動的にかつ完全密着状に貼付される。そして、アン
プルに貼付されたラベルシールがアンプルの仕分け作業
時や投薬作業時に光学式読取装置で読み取られ、アンプ
ル内の薬液の種類や分量等が表示装置に表示されること
により、アンプル内の薬液の種類や分量等が目視照合可
能とされる。
【0016】まず、データ管理装置からアンプルラベリ
ング装置に印刷すべき薬液データが提供され、この薬液
データが印刷手段によって光学式読取装置で読取可能に
ラベルシールに印刷される。
【0017】一方、薬液が封入されたアンプルは、アン
プル移動手段によって支持移動され、所定の貼付位置に
位置決め停止される。そして、ラベル仮止め手段が、ラ
ベルシールの表面側を保持しつつ、貼付待機位置から貼
付位置へ移動して、この貼付位置にある上記アンプルの
外周面にラベルシールを貼付する。このときのラベルシ
ールは、曲面である上記外周面にその一部のみが位置決
めされて貼着された状態(仮止め状態)にある。
【0018】続いて、アンプル移動手段がさらにアンプ
ルを支持移動していき、その移動経路に配置されたラベ
ル貼付手段により、アンプルの外周面に仮止めされた上
記ラベルシール全体を上記外周面に密着貼付させる。
【0019】つまり、上記ラベル貼付手段は自由回転可
能な一対の加圧ローラを備えてなり、これら加圧ローラ
は、アンプルの外周面に密接状に転接可能で、かつその
間をアンプルが通過可能な配置構成とされている。した
がって、これら両加圧ローラ間を上記アンプルが通過す
る際に、両加圧ローラにより、アンプルの外周面に仮止
めされたラベルシールは、その裏面全体が上記外周面に
密着貼付されることとなる。
【0020】このようにしてアンプルの外周面にアンプ
ル内の薬液の種類や分量等を示す薬液データが印刷され
たラベルシールが貼付されると、光学式読取装置によ
り、アンプルの仕分け時や投薬時に上記薬液データが読
み取られ、その結果が表示装置に表示される。
【0021】つまり、光学式読取装置および表示装置
は、アンプルの仕分け作業を行う部署(たとえば、オペ
準備室など)や、投薬作業を行う部署(たとえば手術室
や診察室など)にそれぞれ配置され、これら各作業時に
アンプル内の薬液の内容確認が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0023】アンプルラベリング装置:まず、本発明に
係るアンプルラベリング装置を図1から図9に示す。こ
のアンプルラベリング装置100は、具体的には、図1
0に示されるような投薬管理システムに用いられる装置
であって、図12に示すような薬液を封入してなるアン
プルAの外表面にラベルシールLを貼り付ける装置であ
る。
【0024】アンプルAは、本体部A1 と頭部A2 とか
らなる医療用ガラス容器で、本体部A1 の外表面に、容
器内に封入された薬液の内容や商品名等を示す商品ラベ
ルシールSLが貼付されるとともに、頭部A2 の外表面
に、上記ラベルシールLが貼付される。このように上記
のラベルシールLが本体部A1 ではなく頭部A2 に貼付
されるのは、この種のアンプルAにおいては、法律によ
って、本体部A1 への商品ラベルシールSLの貼付が義
務付けられる一方、それ以外のラベルシールの貼付が禁
止されているからである。
【0025】本実施形態のアンプルラベリング装置10
0は、図1に示すような外観形状を呈し、アンプル移動
手段としてのアンプル移動部1、ラベル供給手段として
のラベル供給部2、印刷手段としての印刷部3、ラベル
仮止め手段としてのラベル仮止め部4、ラベル貼付手段
としてのラベル貼付部5およびこれらを同期して駆動制
御する制御部6などを、主要部として構成されており、
これら構成部1〜5は、装置基台である装置テーブル1
0上に設置されている。以下、各構成部ごとに順次説明
する。
【0026】アンプル移動部1はアンプルAを支持移動
するもので、具体的には、アンプルAを支持移動すると
ともに、所定位置に位置決め停止する構成とされてい
る。
【0027】図示の実施形態のアンプル移動部1は、ア
ンプルAを装置テーブル10の上面に沿って平行に水平
方向へ起立状態で直線移動させる構成とされている。
【0028】このアンプル移動部1は、図1および図3
に示すように、アンプル保持部11を備えた移動基台1
2と、この移動基台12を水平方向へインデックス移動
する単軸ロボット13とを主要部として構成されてい
る。
【0029】移動基台12は、単軸ロボット13の移動
体13aに一体的に設けられるとともに、その移動方向
に所定間隔をもって配置された二つのアンプル保持部1
1,11を備える。
【0030】アンプル保持部11は、アンプルAの下部
が嵌入可能な保持孔11aを有し、この保持孔11aに
アンプルAの下部が起立状態で嵌入保持される構成とさ
れている。
【0031】単軸ロボット13は、具体的には図示しな
いが従来公知の基本構造を備え、上記移動体13aを直
線移動するボールねじ機構と、このボールねじ機構を回
転駆動するサーボモータとを備え、このサーボモータが
上記制御部6に電気的に接続されている。
【0032】そして、アンプル移動部1は、単軸ロボッ
ト13の駆動により、移動基台12を、アンプルAをア
ンプル保持部11、11にセットするアンプルセット位
置X、ラベル仮止め部4によりアンプルAにラベルシー
ルLを仮止めするラベル仮止め位置Y、およびアンプル
Aを取り出すアンプル取出位置Zに順次インデックス移
動されるとともに、上記アンプル取出位置Zから初期位
置である上記アンプルセット位置Xに移動復帰させる。
【0033】ラベル供給部3はラベルシールLを供給す
るもので、テープ供給部15、ラベル剥離部16および
図示しないテープ回収部とを備えてなる。
【0034】テープ供給部15は、具体的にはラベルテ
ープTを供給するテープ供給リールの形態とされてい
る。つまり、ラベルシールLは、基材テープT0 上に所
定間隔をもって剥離可能に貼着されてなるラベルテープ
Tの形態でテープ供給リール15により供給される。
【0035】図示の実施形態のラベルシールLは、図1
2に示すような幅の狭い横長の短冊状とされた紙片に形
成され、その表面には、後述するように薬液の種類や分
量等の薬液データD1 と、薬液を投与する患者等を特定
する用途データD2 とが後述する光学式読取装置で読取
可能な態様で、つまり、図示例ではバーコードに変換さ
れて印刷される一方、その裏面には、粘着剤が層状に施
された粘着面が形成される。そして、このようなラベル
テープTが、その粘着面を介して、上記基材テープT0
の剥離処理された光沢面に長手方向へ所定間隔をもって
連続に多数枚貼着保持され、これにより上記ラベルテー
プTが形成されている。このラベルテープTはロール状
に巻回されて上記テープ供給リール15に支持される。
【0036】テープ供給リール15は、ロール状のラベ
ルテープTを繰出し回転可能にかつ着脱交換可能に支持
するものである。具体的には、図2に示すように、印刷
部3のハウジング3aの一側部に、軸受部20が支持ブ
ラケット21を介して取付けられるとともに、この軸受
部20にフランジ付きのリール軸22が水平状態で回転
可能に軸支され、このリール軸22に、ロール状のラベ
ルテープTが取外し可能に挿入支持される。
【0037】ラベル剥離部16は、テープ供給リール1
5から繰出されるラベルテープT上のラベルシールLを
剥離するもので、図4及び図5に示すように、上記ハウ
ジング3aにおいて、上記テープ供給リール15が取付
けられている側と反対側部位に設けられている。
【0038】このラベル剥離部16は、具体的には、先
端16aが鋭角とされるとともに、その上辺がほぼ水平
状とされた断面三角形を呈するくさび形状に形成されて
おり、上記ハウジング3aから側方へ突設されている。
そして、供給リール15から繰出されるラベルテープT
は、上記ラベル剥離部16の先端16aで折り曲げられ
て後述するテープ回収部へ導かれるように、ラベル剥離
部16に掛け渡されている。
【0039】テープ回収部は、上記ラベル剥離部16に
よりラベルシールLが剥離された後の基材テープT0
回収するもので、具体的には図示しないが、上記テープ
供給リール15と同様な巻取リールの形態とされて、上
記ハウジング3a内の適宜の個所に回転可能に設けられ
ている。
【0040】しかして、上記テープ供給リール15およ
び巻取リールのいずれか一方側、例えば巻取リール側が
回転駆動源に駆動連結されており、この回転駆動源によ
る巻取リールの回転により、テープ供給リール15から
繰出し供給されるラベルテープTは、上記ハウジング3
a内で後述する印刷部3により印刷処理された後、ラベ
ル剥離部16を経て上記巻取りリール(テープ回収部)
へ巻取り回収される。
【0041】この場合、上記ラベル剥離部16におい
て、ラベルテープTは、ラベル剥離部16の上面を案内
されて走行し、先端16aで折り曲げられた後、ラベル
剥離部16の傾斜下面を案内されて上記巻取りリールへ
導かれることになるが、上記先端16aで折り返される
時に、ラベルテープT上のラベルシールL、L、…は、
その弾性復帰作用により基材テープT0 の剥離面から順
次連続して、または所定のインターバルをもって間欠的
に剥離されることになる。
【0042】印刷部3は、上記ラベル供給部2のテープ
供給リール15から繰出し供給されるラベルテープT上
のラベルシールL、L、…に所定の情報(所定データ)
を印刷するもので、上記ハウジング13aに内蔵されて
いる。
【0043】図示の実施形態の印刷部3は、ラベルシー
ルLの表面に、前述したように、貼付対象となるアンプ
ルAに収容されている薬液の種類や分量等の薬液データ
1と、薬液を投与する患者等を特定する用途データD
2 とをバーコードの形式で印刷する。
【0044】具体的には、これらの印刷データは、図9
に示すように、装置テーブル10上に載置されたパーソ
ナルコンピュータ25に、その入力装置であるキーボー
ド26を用いて直接的に入力されるか、あるいは上記パ
ーソナルコンピュータ25に接続される他のパーソナル
コンピュータ(図示せず)からデータとして入力され
る。そして、このパーソナルコンピュータ25では、こ
の入力された印刷データをバーコードに変換して印刷部
3に出力し、これにより、印刷部3がラベルシールLの
表面に対応したバーコードを印刷することとなる。
【0045】ラベル仮止め部4は、印刷処理後のラベル
シールLをラベル仮止め位置Yに配置されたアンプルA
に仮止めするためのもので、ラベルシールLを保持する
保持機構30と、この保持機構30を貼付待機位置Uと
貼付位置Dの間で移動させる移動機構31とを備えてい
る。
【0046】保持機構30は、上記ラベル剥離部16で
剥離されたラベルシールLを保持するもので、具体的に
は、ラベルシールLの表面つまり印刷面を真空吸着する
ラベル吸着部32と、このラベル吸着部32を回動する
回動部33とを備えてなる。
【0047】ラベル吸着部32は、図6および図7に示
すように、支持本体35に吸着部材36が設けられてな
る。
【0048】吸着部材36は、内部が図外の真空ポンプ
等の負圧源に連通された本体部37の吸着面に、通気性
を有するスポンジ等からなる吸着パッド38が取付けら
れるとともに、上記本体部37の吸着面には複数の吸引
孔37a、37a、…が開設されている。
【0049】そして、上記負圧源の駆動により、本体部
37の吸引孔37a、37a、…を介して上記吸着パッ
ド38表面に所定の吸引力が付与され、この表面にラベ
ルシールLの表面が真空吸着される。
【0050】なお、この吸着パッド38表面における真
空吸着力は、後述するアンプルAの外周面にラベルシー
ルLが仮止めされる際のラベルシールL自体の裏面粘着
力よりも小さくなるように設定されている。
【0051】吸着部材36は、後述する緩衝機構43の
一対のガイドロッド41、41を介して、支持本体35
に取付け支持されている。
【0052】支持本体35は、支軸35a、35aが後
述する移動機構31に取付られた支持ブラケット39に
回動可能に軸支されて、これら水平な支軸35a、35
aまわりに回動可能とされている。
【0053】上記支持本体35には、図7に示すよう
に、一対のガイドブッシュ40,40が設けられてお
り、これらガイドブッシュ40,40に上記吸着部材3
6を支持する一対のガイドロッド41、41がそれぞれ
摺動可能に挿入支持されている。
【0054】これに関連して、支持本体35には、上記
支持ロッド41、41を常時前方へ弾発付勢する弾発ス
プリング42が設けられて、緩衝機構43が構成されて
いる。具体的には、上記弾発スプリング42は引張スプ
リングからなり、上記両ガイドロッド41、41が連結
部材44により連結されるとともに、この連結部材44
と支持本体35が上記弾発スプリング42により接続さ
れて、上記緩衝機構43が構成されている。
【0055】そして、上記吸着部材36は、緩衝機構4
3を介して支持本体35に取付支持されることになり、
この緩衝機構43により、吸着部材36に吸着保持され
たラベルシールLが後述するアンプルAの外周面に仮止
めする際の衝撃が緩衝される。
【0056】回動部33は、ラベル吸着部32を回動す
るもので、具体的には、上記支持本体35の回動支持部
である上記支軸35a、35aと、支持本体35を回動
する図外のシリンダ装置等からなる駆動源とからなる。
【0057】そして、この駆動源により、上記支持本体
35さらには吸着部材36が、上記ラベル剥離部16で
剥離されたラベルシールLを吸着する垂直下向き姿勢
(図6の実線参照)と、ラベルシールLをアンプルAに
仮止めする水平姿勢(図6の二点鎖線参照)との間で9
0°回動される。
【0058】移動機構31は、上記保持機構30を上下
方向に昇降移動させる昇降機構50と、保持機構30を
左右方向に移動させる水平移動機構51とから構成され
ている。
【0059】昇降機構50は、図3〜図5に示すよう
に、上下方向に昇降可能な昇降台52と、この昇降台5
2を昇降動作させる駆動装置53とを備えてなる。
【0060】昇降台52は、ガイド部55により上下方
向に昇降可能に支持されるとともに、その上に水平移動
機構51を介して上記保持機構30が設けられている。
上記ガイド部55は、上記ハウジング3aに隣接して起
立状に設けられた支持本体60に、一対のガイドレール
55a、55aが垂直上下方向へ平行して延びて設けら
れるとともに、これらガイドレール55a、55a上を
リニアガイド55b、55bが案内走行可能とされ、こ
れらリニアガイド55b、55bに、上記昇降台52が
一体的に取付けられいる。
【0061】駆動装置53は、上記両ガイドレール55
a、55a間に配されたボールネジ機構61と、このボ
ールネジ機構61を回転駆動させるサーボモータ62と
備えている。
【0062】ボールネジ機構61は、図4、図5および
図7に示すように、移動側であるナット部材61aが上
記昇降台52に固設されるとともに、このナット部材6
1aを螺進退動作させるネジ部材61bが上記両ガイド
レール55a、55a間にガイドレール55a、55a
と平行にかつ回転可能に軸支されている。また、図3お
よび図7に示すように、このネジ部材61bの下端に取
付け固定された伝動プーリ63aが、伝動ベルト63b
を介して上記サーボモータ62の出力軸62aに取付け
固定された伝動プーリ63cに駆動連結されている。サ
ーボモータ62は、制御部6に電気的に接続されてお
り、この制御部6からの制御信号に基づいて、その出力
軸62aが正逆回転方向に回転駆動される。
【0063】そして、サーボモータ62の回転駆動によ
り、ボールネジ機構61が正逆方向へ所定量だけ回転駆
動して、昇降台52がガイド部55に案内されながら昇
降動作する。この昇降台52の昇降ストロークは、昇降
台52上に設けられた保持機構30が最上昇位置である
貼付待機位置Uと最下降位置である貼付位置Dとの昇降
距離に設定されている。
【0064】水平移動機構51は、上記昇降台52上に
設けられており、水平方向に移動可能な水平移動台65
と、この水平移動台65を水平移動させる駆動装置66
とを備えてなる。
【0065】水平移動台65は、ガイド部67により水
平方向に移動可能に支持されるとともに、その側部に上
記保持機構30が設けられている。上記ガイド部67
は、上記昇降台52に、一対のガイドレール67a、6
7aが水平方向へ平行して延びて設けられるとともに、
これらガイドレール67a、67a上をリニアガイド6
7b、67bが案内走行可能とされ、これらリニアガイ
ド67b、67bに、上記水平移動台65が一体的に取
付けられいる。この水平移動台65には、前記支持ブラ
ケット39を介して保持機構30の支持本体35が回動
可能に支持されている。
【0066】駆動装置66は、具体的には図6に示すよ
うに、上記両ガイドレール67a、67a間に配された
エアシリンダ装置の形態とされ、シリンダ本体66aが
上記昇降台52に取付け固定されるとともに、そのピス
トンロッド66bが上記水平移動台65に接続されてい
る。
【0067】そして、エアシリンダ装置66の駆動によ
り、ピストンロッド66bが水平方向へ所定量だけ突出
退入動作して、水平移動台65がガイド部67に案内さ
れながら水平移動する。
【0068】この水平移動台65の水平移動は、保持機
構30のラベル吸着部32が前記垂直下向き姿勢(図6
の実線参照)から水平姿勢(図6の二点鎖線参照)へ回
動する際の他の周辺機器との干渉を回避するためのエス
ケープ動作(ピストンロッド66bの退入動作)と、前
記貼付位置Dにおける仮止め動作(ピストンロッド66
bの突出動作)との両動作を担保する。したがって、こ
の水平移動台65の水平移動ストロークは、これら両動
作範囲に対応した移動距離に設定されている。
【0069】しかして、このように構成されたラベル仮
止め部4による仮止め動作は、まず保持機構30の吸着
部材36が、前記貼付待機位置Uにおいて前記垂直下向
き姿勢(図3および図4の実線参照)にあるとき、ラベ
ル剥離部16によりラベルテープTの基材テープT0
ら剥離されたラベルシールLの表面を吸着保持する。
【0070】続いて、ラベルシールLを吸着保持した吸
着部材36は、移動機構31の水平移動によりエスケー
プ動作(ピストンロッド66bの退入動作)した後、移
動機構31の下降動作により、垂直下向き姿勢のまま上
記貼付待機位置Uから貼付位置Dまで下降する。
【0071】次に、上記吸着部材36は、上記垂直下向
き姿勢から水平姿勢(図1および図5の二点鎖線参照)
へ回動した後、移動機構31の水平移動により仮止め動
作(ピストンロッド66bの突出動作)して、上記ラベ
ルシールLがラベル仮止め位置Yに位置決め停止してい
るアンプルAの頭部A2 の外周面に仮止めされる。
【0072】ラベル貼付部5は、アンプルAの頭部A2
にラベルシールL全体を貼り付けるもので、図5に示す
ように、上記アンプル移動部1の移動経路(一点鎖線参
照)に配置されており、主要部として一対の加圧ローラ
70、70を備える。
【0073】一対の加圧ローラ70、70は、具体的に
は垂直軸線回りに自由回転可能に支持されて、これら両
加圧ローラ70、70間を上記アンプル移動部1により
支持されたアンプルAが通過可能な配置構成とされると
ともに、アンプル移動部1により移動されるアンプルA
の外周面に密接状に転接可能な構造とされている。
【0074】図示の実施形態においては、各加圧ローラ
70は、スポンジ等の弾性変形可能なクッション材料か
ら構成された円筒ローラの形態とされ、図4および図5
に示すように、その支持軸71の上端部が、支持アーム
72の先端部に垂直な片持ち支持状態で自由回転可能に
軸支されている。
【0075】両加圧ローラ70、70を支持する支持ア
ーム72、72は、装置テーブル10上に起立状に設け
られた支持部73に、水平状態でそれぞれ支持されてい
る。これにより、両加圧ローラ70、70の間を、上記
アンプル移動部1により支持されたアンプルAの頭部A
2 が通過可能で、かつ両加圧ローラ70、70がこの頭
部A2 の外周面に密接状に転接可能な配置構成とされて
いる。
【0076】換言すれば、本実施形態においては、アン
プルAの頭部A2 の外周面に仮止めされたラベルシール
L裏面全体が両加圧ローラ70、70の弾性によりアン
プルAの頭部A2 の外周面に所定の圧力をもって押圧さ
れるように構成されている。
【0077】これに関連して、上記両支持アーム72、
72は、その基端部が支軸72a、72aを介して水平
方向角度を調整可能に支持されており、これにより、貼
付対象となるアンプルAの形状寸法に対応して、両加圧
ローラ70、70とアンプルAの頭部A2 との配置関係
が適宜調整可能とされている。
【0078】また、具体的には図示しないが、上記両支
持アーム72、72が水平方向へ揺動可能な揺動アーム
の形態とされるとともに、適宜の弾発付勢手段、例えば
弾発スプリングにより、上記両支持アーム72、72が
接近閉止する方向へ常時弾発的に付勢される構成として
もよい。
【0079】制御部6は、アンプル移動部1、ラベル供
給部2、印刷部3およびラベル仮止め部4を互いに同期
させて駆動制御するもので、この制御部6の制御プログ
ラムに従って、以下のラベル貼付工程が複数のアンプル
A、A、…に対して順次連続して自動で行われる。
【0080】A.アンプルAのインデックス移動: i)アンプルセット位置Xに、アンプル移動部1のアン
プル保持部11、11が位置決め停止している状態で、
これら前後のアンプル保持部11、11に、作業者が所
定の薬液の収められたアンプルAを手作業でそれぞれ決
められた順番でセットした後、図外のスタートスイッチ
を入れる。
【0081】すると、アンプル移動部1の単軸ロボット
13が駆動して、アンプル保持部11、11をラベル仮
止め位置Yに順次移動して、ここに一定時間(仮止め時
間)だけそれぞれ位置決め停止した後、再び移動を開始
してラベル貼付部5を経てアンプル取出位置Zに順次移
動して、ここに一定時間(取出し時間)だけそれぞれ位
置決め停止してから、初期位置である上記アンプルセッ
ト位置Xに移動復帰する。
【0082】ii) この場合、ラベルシールLを貼付すべ
きアンプルAが1本のみのときは、上記両アンプル保持
部11、11の移動方向前側のアンプル保持部11にア
ンプルAをセットして、このアンプルAのセットされた
アンプル保持部11のみが上記のインデックス移動され
て、上記アンプルセット位置Xに移動復帰して停止す
る。一方、ラベルシールLを貼付すべきアンプルAが3
本以上のときは、最後のアンプルAの貼付工程が完了す
るまで、上記のインデックス移動が繰り返された後、こ
の最後のアンプルAのセットされたアンプル保持部11
が上記アンプルセット位置Xに移動復帰したところで停
止する。
【0083】iii)また、上記スタートスイッチの投入と
同時に、ラベル供給部2、印刷部3およびラベル仮止め
部4もそれぞれ起動して、上記アンプル移動部1のイン
デックス移動に同期して以下の各動作を行う。
【0084】B.ラベルシールLの印刷供給: i)回転駆動源の駆動により、テープ供給リール15か
らラベルテープTが繰出し供給されて、印刷部3を通過
する際に、この印刷部3により、ラベルテープT上のラ
ベルシールLの表面に貼付対象となるアンプルAに対応
したデータ、つまり前記薬液データD1 と用途データD
2 がバーコードの形式で印刷された後、ラベル剥離部1
6へ送られる。
【0085】ii) このラベル剥離部16において、ラベ
ルテープTがラベル剥離部16の先端16aで折り曲げ
られて通過する際に、ラベルテープT上の印刷処理を施
されたラベルシールLは、その弾性復帰作用により基材
テープT0 から剥離され、貼付待機位置Uに待機するラ
ベル仮止め部4の保持機構30の吸着部材36に対向し
て配置される。
【0086】C.ラベルシールLの仮止め: i)ラベル仮止め部4の保持機構30の吸着部材36
は、垂直下向き姿勢(図3および図4の実線参照)で、
上記ラベル剥離部16により剥離されたラベルシールL
の表面を吸着保持するとともに、その姿勢のまま、移動
機構31の水平移動によりエスケープ動作して、上記ラ
ベル剥離部16と上下方向に干渉しない位置まで後退す
る。
【0087】ii)移動機構31の下降動作により、上記
吸着部材36は、垂直下向き姿勢でラベルシールLを吸
着保持したまま、上記貼付待機位置Uから貼付位置Dま
で下降した後、垂直下向き姿勢から水平姿勢へ90°回
動する。
【0088】iii)移動機構31の水平移動により、上記
吸着部材36は、エスケープ位置から前進して、保持す
るラベルシールLをラベル仮止め位置Yに位置決め停止
して待機するアンプルAの頭部A2 の外周面に仮止め動
作する。
【0089】具体的には、上記吸着部材36は、上記エ
スケープ位置から、ラベルシールLの粘着面の中央部分
のみがアンプルAの頭部A2 の表面に密着するまで前進
した後、再びエスケープ位置まで後退することにより、
ラベルシールL自体の裏面粘着力により、ラベルシール
Lが吸着部材36の吸着パッド38から離隔してアンプ
ルAの頭部A2 の表面に粘着して仮止めされる。なお、
この仮止め時のアンプルAに対する吸着部材36の衝撃
力は、保持機構30の緩衝機構43の作用で吸収緩和さ
れる。
【0090】vi) ラベルシールLの仮止め動作を完了し
た吸着部材36は、以上と逆の動作により、再び貼付位
置Dから貼付待機位置Uへ移動復帰して次のラベルシー
ルLを待機する。
【0091】なお、ラベル仮止め部4による仮止め動作
における具体的な動作順序は、周辺機器との配置構成等
を考慮して、制御部6の制御プログラムを適宜設計変更
することにより、最適なものに設定されものであり、上
述のi)〜v)の動作に限定されない。
【0092】D.ラベルシールL全体の貼付:ラベルシ
ールLを仮止めされたアンプルAがアンプル移動部1に
よりラベル貼付部5を移動通過される際に、このラベル
貼付部5により上記仮止めされたラベルシールL全体が
アンプルAの頭部A2 の外周面に貼着される。
【0093】具体的には、ラベル貼付部5の一対の加圧
ローラ70、70間を、上記アンプルAの頭部A2 が通
過する際に、仮止め状態にあるラベルシールLは、両加
圧ローラ70、70の弾性をもった転接動作により、そ
の裏面全体がアンプルAの頭部A2 の外周面に沿って所
定の圧力をもって押圧される結果、ラベルシールLはア
ンプルAの頭部A2 の外周面に沿って密着貼付されるこ
ととなる。
【0094】以上のラベル仮止め部4による仮止めから
ラベル貼付部5による貼着までの一連の工程を図示する
と、図8の(a) →(b) →(c) →(d) のようになる。
【0095】E.アンプルAの取出し確認: i)以上のラベル貼付工程を経てラベルシールLが貼着
されたアンプルAは,アンプル移動部1によりアンプル
取出位置Zまで移動されて位置決め停止された後、作業
者により手作業でアンプル保持部11から取り出され
る。
【0096】ii)作業者は、この取り出したアンプルA
のラベルシールLを光学式のバーコードリーダ(光学式
読取装置)75により読み取る。この読取り結果はパー
ソナルコンピュータ25に送られて、ディスプレイ(表
示装置)76に表示され、ラベルシールLの表示内容
(薬液データD1 および用途データD2 )が正しいか否
かを目視にて確認する。
【0097】以上のように本実施形態のアンプルラベリ
ング装置100においては、アンプル移動部1が、アン
プルAを支持移動して、ラベル仮止め位置Yに位置決め
停止する一方、ラベル仮止め部4が、ラベルシールLの
表面側を保持しつつ、ラベル仮止め位置Yにある上記ア
ンプルAの頭部A2 の外周面にラベルシールLを仮止め
貼付し、引き続いて、アンプル移動部1がさらにアンプ
ルAを支持移動していき、その移動経路に配置されたラ
ベル貼付部5の加圧ローラ70、70が、アンプルAの
移動動作と協働して、アンプルAの頭部A2 の外周面に
仮止めされた上記ラベルシールL全体を、上記外周面に
密接状に押し当てて密着させるから、アンプルAの頭部
2 の外周面が円錐面に近似した異形の円筒面であるに
も関わらず、ラベルシールLを自動的にかつ完全密着状
に貼付することができる。
【0098】投薬管理システム:次に、上述したアンプ
ルラベリング装置100を用いた投薬管理システムにつ
いて図10に基づいて説明する。
【0099】図10は医療機関におけるコンピュータシ
ステムの一例を示しており、該コンピュータシステム
は、共有サーバ101を中核として、患者のカルテに相
当する情報を電子データ化して管理する電子カルテシス
テム102と、薬剤室への薬剤の入出庫を管理する薬剤
管理システム103と、本発明にかかる投薬管理システ
ム104とがネットワーク105によって接続される。
【0100】共有サーバ101は、端末からの要求に応
じてデータやプログラムなどをネットワーク105を介
して提供する周知の形態のネットワークサーバであっ
て、この共有サーバ101には大容量の記憶装置(たと
えばハードディスク装置)を備えたコンピュータが好適
に採用される。
【0101】電子カルテシステム102は、上述のとお
り患者のカルテに相当する情報を電子データ化して管理
するシステムであって、ここでは詳細は図示しないが、
医師等の下に設置される端末コンピュータや、手書きの
文字や印刷された文字等を読み取り・判別する光学式文
字読み取り装置(OCR)などを備えて構成される。つ
まり、この電子カルテシステム102は、従来、医師が
手書きで作成していた紙製のカルテを、端末コンピュー
タへの情報の入力や、光学式文字読み取り装置による文
字判別によって電子データ化して管理・保存するシステ
ムである。
【0102】一方、薬剤管理システム104は、上述の
とおり薬剤室への薬剤の入出庫を管理するシステムであ
って、ここではこのシステム104の詳細は図示しない
が、この薬剤管理システム104は薬剤室に設置される
端末コンピュータを中核として構成され、薬品業者から
納入(入庫)される薬剤や、薬剤室からオペ準備室等に
出庫する薬剤の種別や数量の管理を行なう。
【0103】投薬管理システム104は、上記薬剤室か
ら出庫された薬剤(具体的には薬液が封入されたアンプ
ルA)が患者に投与されるまでの過程を管理するための
コンピュータシステムであって、主として上記アンプル
Aの仕分けミスや誤投与を抑制するために用いられる。
【0104】具体的には、この投薬管理システム104
は、上述したアンプルラベリング装置100を有してな
るシステムであって、図示されるように、上記アンプル
ラベリング装置100と、該アンプルラベリング装置1
00に対してラベルシールLに印刷すべき所定データ
(本実施形態では薬液データD1 および用途データ
2)を提供するデータ管理装置110と、上記アンプ
ルラベリング装置100でラベルシールLに印刷された
薬液データD1 や用途データD2 を読み取る光学式読取
装置120と、上記光学式読取装置120で読み取った
薬液データD1 や用途データD2 を表示する表示装置1
30とを含んでシステムが構成される。
【0105】より詳細には、オペ準備室にアンプルラベ
リング装置100とデータ管理装置110と光学式読取
装置102と表示装置103とが設けられるとともに、
各手術室(図示例ではa〜cの3部屋)にそれぞれ光学
式読取装置120と表示装置130とが配設される。
(以下、各手術室に配置された構成品を指す場合、符号
の末尾に各部屋を示す符号a乃至cを付するものとす
る)。
【0106】オペ準備室に配されるデータ管理装置11
0としてはデータベースを備えたコンピュータが用いら
れる。本実施形態では特にこのデータ管理装置110と
して上述したパーソナルコンピュータ25が好適に用い
られ、このパーソナルコンピュータ25が上記ネットワ
ーク105に接続される。そして、上記光学式読取装置
120として上記パーソナルコンピュータ25に接続さ
れる上記バーコードリーダ75が用いられ、また、上記
表示装置130には上記パーソナルコンピュータ25が
備えるディスプレイ装置76が用いられる。つまり、バ
ーコードリーダ75で読み取った情報がパーソナルコン
ピュータ25のディスプレイ装置76の画面上で目視確
認可能とされている。
【0107】一方、各手術室にはそれぞれ上記ネットワ
ーク105に接続されたパーソナルコンピュータ140
が設けられる。このパーソナルコンピュータ140に
は、それぞれオペ準備室に配されるバーコードリーダ7
5と同様のバーコードリーダ(図示せず)が取り付けら
れ、このバーコードリーダで読み取った情報が上記パー
ソナルコンピュータ140のディスプレイ装置(図示せ
ず)で目視確認可能とされている。
【0108】次に、このように構成された投薬管理シス
テム104の動作モデルを図11に示して本システム1
04の動作について詳細に説明する。
【0109】本システム104の運用開始にあたって
は、まず上記データ管理装置110に上記電子カルテシ
ステム102を通じて投薬を受ける患者の情報が入力さ
れる(図11符号(1) 参照)。上述したように電子カル
テシステム102には従来の紙カルテと同様の情報が記
録されているので、ここでは、上記薬液データD1 や用
途データD2 の基礎になる情報(患者個人を特定する情
報や患者に投与すべきアンプルの種類や数量などの情
報)が電子カルテシステム102からデータ管理装置1
10に入力される。
【0110】データ管理装置110に電子カルテシステ
ム102から情報が入力されると、該データ管理装置1
10は入力された情報に基づいて、予め設定された期間
(たとえば1日、または数日)内に手術時で使用される
アンプルAの種類やその数量を集計し、その集計結果に
基づいて薬剤管理システム103に対して上記期間内に
使用されるアンプルAの出庫要求処理を実行する(図1
1符号(2) 参照)。
【0111】この出庫要求処理を行なうタイミングは、
データ管理装置110が備える制御プログラムの設定に
より、たとえば電子カルテシステム102から患者の情
報が入力される毎に行われるように構成されてもよい
が、本実施形態では手術のスケジュールに従って、1日
分または数日分のアンプルAの出庫を一括して要求する
ように設定される。
【0112】そして、データ管理装置110から上記出
庫要求がなされると、薬剤管理システム103は、要求
されたアンプルAの出庫を薬剤室の作業員に対して指令
する。この指令は、薬剤管理システム103が備える所
定の出力装置(たとえば表示装置や印刷装置)を通じて
行われ、この指令に基づいて薬剤室の作業員が指示され
た薬剤をオペ準備室に向けて出庫する(図11符号(3)
参照)。
【0113】オペ準備室では薬剤室からアンプルAを入
庫すると、その旨がオペ準備室の作業員によってデータ
管理装置110に入力される。これによりデータ管理装
置110は、アンプルラベリング装置100でアンプル
Aに印刷すべき薬液データD 1 と用途データD2 とをア
ンプルラベリング装置100に出力するとともに、ディ
スプレイ装置76に、アンプルラベリング装置100へ
のアンプルAのセットの手順を表示する。
【0114】作業員はこの表示にしたがって上記アンプ
ル保持部11、11にアンプルAをそれぞれ決められた
順番でセットし、図外のスタートスイッチを入れること
により、アンプルラベリング装置100が稼働し、セッ
トされた各アンプルAに対して薬液データD1 と用途デ
ータD2 とが印刷されたラベルシールLが自動的に貼付
される(その詳細はアンプルラベリング装置100の動
作説明で詳述したので、ここでは説明は省略する)。
【0115】このようにして、オペ準備室において入庫
した個々のアンプルAに対して薬液データD1 と用途デ
ータD2 とが印刷されたラベルシールLが貼付される
と、作業員は上記ラベルシールLに印刷されたデータを
上記バーコードリーダ75で読み取ってディスプレイ装
置76に表示させる。これにより、作業員は上記ディス
プレイ装置76の表示と商品ラベルシールSLの表示と
を目視照合することで、ラベルシールLの表示内容(薬
液データD1 および用途データD2 )が正しいか否かを
確認することが可能となる。
【0116】そして、この確認作業が完了すると、各ア
ンプルAは作業員の手作業によって投薬場所毎(ここで
は手術室a〜c)に仕分けされ、各手術室に向けて出庫
される(図11符号(4) 参照)。
【0117】一方、手術室側では、手術を行うに際し、
つまり、実際にアンプルA内の薬液を患者に投与する前
に、オペ準備室から入庫したアンプルAに貼付されたラ
ベルシールLを各手術室a〜c毎に上記光学式読取装置
120a〜120cを用いて読み取り、その読み取り結
果を各表示装置130a〜130cに表示させて、投薬
前の最終確認を行なう。つまり、投薬作業を実施する者
は、この段階で、表示装置上130a〜130cの表示
を視認することで、薬液データD1 の読取結果から投与
しようとしている薬液の種類や分量などを、また用途デ
ータD2 の読取結果から患者が間違っていないかをそれ
ぞれ確認でき、この確認後に投薬作業を実施する。
【0118】これにより、投薬作業時において、投薬作
業を実施する者が投与する薬液の種類や分量やさらには
患者の氏名等を投薬前に目視確認できるので、投薬作業
時の薬液の誤使用を回避することが可能となる。
【0119】そして、本実施形態に示す投薬管理システ
ム104では、手術室a〜cに設けられたパーソナルコ
ンピュータ140a〜140cとデータ管理装置110
や電子カルテシステム102とがネットワーク105を
介して接続されているので、術後使用済みのアンプルA
(たとえば本体部A1 から分離された頭部A2 )を回収
して、使用済みのこの頭部A2 に貼付されたラベルシー
ルLを再びバーコードリーダで読み取って、その結果を
データ管理装置110や電子カルテシステム102にフ
ィードバックすることにより(図11符号(5),(6) 参
照)、データ管理装置110や電子カルテシステム10
2において、使用されたアンプルAが適正であったか否
かが事後的に確認される。
【0120】つまり、投薬前の照合で見落としがあった
場合でも、手術室とは異なる部署において再度照合作業
が行われるので、薬剤の誤使用の早期発見を行うことが
できる。なお、このフィードバック情報により、上記電
子カルテシステム102のデータ(具体的には、患者に
投与した薬液の種類や分量に関するデータ)を更新する
ことにより、電子カルテシステム102の情報を最新の
データに書き換えることが可能である。
【0121】以上のように本実施形態の投薬管理システ
ムでは、アンプルAの仕分け作業時や投薬作業時におい
て、光学式読取装置120でラベルシールLに印刷され
たバーコードを読み取ってその内容を作業者が表示装置
130で目視確認することにより、アンプルAの仕分け
ミスや誤投与を防止することができる。
【0122】なお、上述した実施形態は、あくまでも本
発明の好適な実施形態を示すものであって、本発明はこ
れに限定されることなく、その範囲内で種々の設計変更
が可能である。
【0123】例えば、アンプルラベリング装置を構成す
るアンプル移動部1、ラベル供給部2、印刷部3、ラベ
ル仮止め部4あるいはラベル貼付部5の具体的機械構成
は図示の実施形態に限定されることなく、本発明の範囲
内において種々の設計変更が可能であり、またその具体
的動作も目的に応じて変更可能である。
【0124】また、本発明は、図示の実施形態のよう
に、円すい面に近似する異形の円筒面を有するアンプル
Aの頭部A2 用のアンプルラベリング装置に限られず、
貼付面が全長にわたって同一径の直円筒面を有するアン
プル用はもちろんのこと、直円筒面以外の筒状面を有す
るアンプル用のラべリング装置など、表面に各種情報が
印刷等されてなるラベルシールを貼付するラベリング技
術に広く採用することが可能である。
【0125】また、上述した実施形態では、アンプルラ
ベリング装置100が所定データをバーコードの形態で
印刷する場合を示したが、バーコード以外の他の表現形
式(たとえば数値コード等)でデータを印刷させること
も可能である。
【0126】また、上記実施形態においては、データ管
理装置110やアンプルラベリング装置100がオペ準
備室に配置される場合を示したが、これらは薬剤の仕分
けを行う部署であれば他の部署に設置する(たとえば、
緊急手術等の必要性から薬剤が薬剤室から手術室にダイ
レクトに搬入される場合がある医療機関では、これらの
機器を薬剤室に設ける)ことも可能である。また、同様
に、上記実施形態では、光学式読取装置120と表示装
置130とが手術室に配設される場合を示したが、これ
らは実際に投薬作業が行われる部署であれば、たとえば
病室や診察室に配置することも可能である。
【0127】また、上記実施形態では、ラベルシールL
には、薬剤の薬種と分量および投与対象たる患者を特定
する情報のみが付される場合を示したが、ラベルシール
Lに印刷するデータとして、たとえば仕分け作業の実施
者やアンプルAの運搬を担当する者を特定する情報を含
ませることも可能である。これによりこれらの作業を行
う者に自覚を与え、仕分けミスや配送ミスの発生を抑制
することも可能である。
【0128】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアンプル
ラベリング装置によれば、アンプルを支持移動するとと
もに、所定位置に位置決め停止するアンプル移動手段
と、ラベルシールの表面側を保持して、貼付待機位置と
貼付位置との間で移動可能なラベル仮止め手段と、上記
アンプル移動手段の移動経路に配置されて、上記ラベル
仮止め手段によりアンプルの外周面に仮止めされたラベ
ルシール全体を上記外周面に密着貼付するラベル貼付手
段とを備えてなり、上記ラベル貼付手段は、自由回転可
能に支持されて、上記アンプル移動手段により移動され
るアンプルの外周面に密接状に転接可能な一対の加圧ロ
ーラを備えるとともに、これら両加圧ローラ間を上記ア
ンプル移動手段により支持されたアンプルが通過可能な
配置構成とされてなり、上記両加圧ローラ間を上記アン
プルが通過する際に、アンプルの外周面に仮止めされた
ラベルシール裏面全体が両加圧ローラにより上記外周面
に密着貼付されるように構成されているから、貼付面が
全長にわたって同一径の直円筒面、円錐面に近似する異
形の円筒面あるいはこれら円筒面に近似する筒状面を有
するアンプルの外周面に対して、各種のラベルシールを
自動的にかつ完全密着状に貼付することができる。
【0129】また、本発明の投薬管理システムによれ
ば、アンプルラベリング装置と、アンプルラベリング装
置に対してラベルシールに印刷すべき所定データを提供
するデータ管理装置と、アンプルラベリング装置でラベ
ルシールに印刷された所定データを読み取る光学式読取
装置と、上記光学式読取装置で読み取った所定データを
表示する表示装置とを有してなることから、光学式読取
装置および表示装置をアンプルの仕分け作業を行う部署
や投薬作業を行う部署に配置し、各作業時に作業員に上
記ラベルシールに印刷されたデータを光学式読取装置で
読み取らせて表示装置で目視確認させることにより、仕
分け作業や投薬作業にミスがあった場合にはそのミスを
速やかに発見できる。したがって、本システムの導入に
よりこれらのミスが看過されるのを防止でき、もって当
該ミスの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態であるアンプルラベリ
ング装置の概略構成を示す正面図である。
【図2】同じく同アンプルラベリング装置の概略構成を
示す平面図である。
【図3】同じく同アンプルラベリング装置の概略構成を
示す右側面図である。
【図4】同アンプルラべリング装置のラベル仮止め部と
ラベル貼付部を拡大して示す正面図で、ラベル仮止め部
が貼付待機位置にある状態を示している。
【図5】同アンプルラべリング装置のラベル仮止め部と
ラベル貼付部を拡大して示す正面図で、ラベル仮止め部
が貼付位置にある状態を示している。
【図6】同ラベル仮止め部の保持機構を拡大して示す正
面図である。
【図7】同アンプルラべリング装置のラベル仮止め部と
ラベル貼付部を拡大して示す平面図である。
【図8】同アンプルラべリング装置のラベル仮止め部と
ラベル貼付部による、アンプル外周面に対するラベルシ
ールの仮止めから貼付にいたる一連の工程を平面視にて
示す概略図である。
【図9】同アンプルラベリング装置の全体外観構成を示
す斜視図である。
【図10】本発明に係る投薬管理システムの一例を示す
概略構成図である。
【図11】同投薬管理システムの動作モデルを示す説明
図である。
【図12】貼付対象となるアンプルとラベルシールを示
す斜視図である。
【符号の説明】
A アンプル A1 本体部 A2 頭部 L ラベルシール T0 基材テープ T ラベルテープ D1 薬液データ D2 用途データ U 貼付待機位置 D 貼付位置 X アンプルセット位置 Y ラベル仮止め位置 Z アンプル取出位置 1 アンプル移動部(アンプル移動手段) 2 ラベル供給部(ラベル供給手段) 3 印刷部(印刷手段) 4 ラベル仮止め部(ラベル仮止め手段) 5 ラベル貼付部(ラベル貼付手段) 6 制御部 11 アンプル保持部 15 テープ供給リール(テープ供給部) 16 ラベル剥離部 30 保持機構 31 移動機構 32 ラベル吸着部 36 吸着部材 43 緩衝機構 50 昇降機構 51 水平移動機構 70 加圧ローラ 100 アンプルラベリング装置 102 電子カルテシステム 104 投薬管理システム 110 データ管理装置 120 光学式読取装置 130 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65C 9/32 G09F 3/00 F G09F 3/00 A61J 1/00 390Q (72)発明者 岸森 重則 大阪府枚方市新町1丁目12番1号 セファ テクノロジー株式会社内 (72)発明者 西山 雅宏 大阪府枚方市新町1丁目12番1号 セファ テクノロジー株式会社内 (72)発明者 毛利 毅 大阪府枚方市新町1丁目12番1号 セファ テクノロジー株式会社内 (72)発明者 斉藤 祐二 東京都中央区日本橋小舟町5番1号 長瀬 産業株式会社内 (72)発明者 北尾 哲勇 大阪府大阪市淀川区西中島6−5−3 ホ クユーメディックス株式会社 Fターム(参考) 3E095 AA07 BA03 CA01 DA03 DA22 DA32 DA48 DA86 EA03 EA05 EA13 EA23 EA26 EA34 FA25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液の種類や分量などの所定データが印
    刷されたラベルシールをアンプルの外周面に貼付するア
    ンプルラベリング装置であって、 前記所定データを光学式読取装置で読取可能にラベルシ
    ールに印刷する印刷手段と、 アンプルを支持移動するとともに、所定位置に位置決め
    停止するアンプル移動手段と、 前記印刷手段により薬液データが印刷されたラベルシー
    ルの表面側を保持して、貼付待機位置と貼付位置との間
    で移動可能なラベル仮止め手段と、 前記アンプル移動手段の移動経路に配置されて、前記ラ
    ベル仮止め手段によりアンプルの外周面に仮止めされた
    ラベルシール全体を前記外周面に密着貼付するラベル貼
    付手段とを備えてなり、 前記ラベル貼付手段は、自由回転可能に支持されて、前
    記アンプル移動手段により移動されるアンプルの外周面
    に密接状に転接可能な一対の加圧ローラを備えるととも
    に、これら両加圧ローラ間を前記アンプル移動手段によ
    り支持されたアンプルが通過可能な配置構成とされてな
    り、 前記両加圧ローラ間を前記アンプルが通過する際に、ア
    ンプルの外周面に仮止めされたラベルシール裏面全体が
    両加圧ローラにより前記外周面に密着貼付されるように
    構成されていることを特徴とするアンプルラベリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ラベル仮止め手段は、ラベルシール
    の表面を真空吸着するラベル吸着部を備え、 このラベル吸着部の真空吸着力は、前記貼付位置におい
    てアンプルの外周面にラベルシールが仮止めされる際の
    ラベルシール自体の裏面粘着力よりも小さく設定されて
    なることを特徴とする請求項1に記載のアンプルラベリ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 前記ラベル仮止め手段は、ラベルシール
    をアンプルの外周面に仮止めする際の衝撃を緩衝する緩
    衝機構を備えていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のアンプルラベリング装置。
  4. 【請求項4】 前記ラベル貼付手段の加圧ローラは、弾
    性変形可能なクッション材料から構成された円筒ローラ
    の形態とされ、 これにより、前記両加圧ローラ間を前記アンプルが通過
    する際に、アンプルの外周面に仮止めされたラベルシー
    ル裏面全体が両加圧ローラの弾性により前記外周面に所
    定の圧力をもって押圧されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のア
    ンプルラベリング装置。
  5. 【請求項5】 前記ラベル貼付手段の加圧ローラは、弾
    性変形可能なクッション材料から構成された円筒ローラ
    の形態とされ、 この加圧ローラは揺動アームに自由回転可能に支持され
    るとともに、この揺動アームは両加圧ローラが接近閉止
    する方向へ常時弾発的に付勢されており、 これにより、前記両加圧ローラ間を前記アンプルが通過
    する際に、アンプルの外周面に仮止めされたラベルシー
    ル裏面全体が両加圧ローラにより前記外周面に所定の圧
    力をもって押圧されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか一つに記載のアンプル
    ラベリング装置。
  6. 【請求項6】 ラベルシールを供給するラベル供給手段
    を備え、 このラベル供給手段は、ラベルシールが所定間隔をもっ
    て基材テープ上に剥離可能に貼着されてなるラベルテー
    プを供給するテープ供給部と、このテープ供給部から繰
    出されるラベルテープのラベルシールを剥離するラベル
    剥離部と、このラベル剥離部によりラベルシールが剥離
    された後の基材テープを回収するテープ回収部とを備え
    てなり、 ラベル剥離部で前記基材テープから剥離されたラベルシ
    ールが前記ラベル仮止め手段により保持されるように構
    成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    か一つに記載のアンプルラベリング装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一つに記載の
    アンプルラベリング装置を有してなる投薬管理システム
    であって、 前記アンプルラベリング装置に対してラベルシールに印
    刷すべき所定データを提供するデータ管理装置と、 アンプルラベリング装置でラベルシールに印刷された所
    定データを読み取る光学式読取装置と、 前記光学式読取装置で読み取った所定データを表示する
    表示装置とを有してなることを特徴とする投薬管理シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記光学式読取装置と表示装置とがアン
    プルの仕分け作業を行なう部署とアンプル内の薬液を患
    者に投与する部署とにそれぞれ設けられ、アンプルの仕
    分け作業時および投薬作業時の双方においてアンプルに
    貼付されたラベルシールに印刷された所定データの内容
    が目視確認可能とされていることを特徴とする請求項7
    に記載の投薬管理システム。
  9. 【請求項9】 前記所定データとして、少なくともアン
    プル内に封入された薬液の種類や分量などの薬液データ
    が用いられることを特徴とする請求項7または8に記載
    の投薬管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101200783B1 (ko) 2011-08-22 2012-11-13 대성전기공업 주식회사 라벨부착장치
CN115140381A (zh) * 2022-07-07 2022-10-04 广州宇派自动化设备有限公司 一种旋转式预切标热熔胶贴标机运输装置及其使用方法

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