JP2002297514A - 受信装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

受信装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2002297514A
JP2002297514A JP2001097075A JP2001097075A JP2002297514A JP 2002297514 A JP2002297514 A JP 2002297514A JP 2001097075 A JP2001097075 A JP 2001097075A JP 2001097075 A JP2001097075 A JP 2001097075A JP 2002297514 A JP2002297514 A JP 2002297514A
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Hiroshi Ueno
比呂至 上野
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/10Office automation; Time management
    • G06Q10/107Computer-aided management of electronic mailing [e-mailing]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正なアクションによる個人情報の漏洩を防
止するようにする。 【解決手段】 ステップS731において受信メールに
添付されているスクリプトが実行され、ステップS73
2においてスクリプトの実行により指定される情報が抽
出され、ステップS733において抽出された情報に属
性が付加されていると判定された場合、ステップS73
4において抽出された情報に含まれる個人情報が消去さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信装置および方
法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、スクリ
プトが添付された電子メールを受信した場合に、そのス
クリプトの不正な実行による個人情報の漏洩を防止する
ことができるようにした受信装置および方法、記録媒
体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク等を介して、テキストを基
にしたデータを送受信するシステム、いわゆる電子メー
ルシステムは広く利用されている。
【0003】電子メール(以下、単にメールと称する)
を受信した受信装置は、受信したメールをテキストで表
示する。
【0004】メールの送り手が、メールの読み手に対
し、何らかのアクションの実行を希望しているときがあ
る。
【0005】特開2000−47955号公報、および
特開平11−65964号公報において、メールを受信
した相手に何らかの処理またはアクションを実行させる
ために、アプリケーションプログラムの実行に利用され
るデータをメールに添付して送受信する発明が開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、メールの
送り手が、メールの読み手に対して、所望のアクション
を実行させることができるようになると、悪意を持った
メールの送り手によって、メールの読み手の意思に反し
たアクションを実行させることもできるようになってし
まう。
【0007】例えば、アクションの実行によって、通
常、第3者に知られたくない個人情報なども、勝手に持
ち出されてしまう恐れがある。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、不正なアクションが実行された場合にも、
個人情報の漏洩を防止することができるようにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の受信装置は、メ
ールの開封指示に連動して、メールに添付ファイルとし
て付加されたスクリプトを抽出する抽出手段と、抽出手
段により抽出されたスクリプトの構文解析を実行する実
行手段と、実行手段による構文解析の実行に基づいて、
受信装置に記憶されている所定の情報を検索する検索手
段と、検索手段により検索された所定の情報に属性が付
加されているか否かを判定する判定手段と、判定手段に
よる判定の結果、所定の情報に属性が付加されていると
判定された場合、所定の情報に含まれる個人情報を消去
する消去手段と、消去手段により個人情報が消去された
所定の情報の出力を制御する出力制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0010】出力制御手段により出力が制御された所定
の情報を返信用のメールに格納し、返信メールの返信を
制御する返信制御手段をさらに設けることができる。
【0011】個人情報に属性を付加する付加手段をさら
に設けることができる。
【0012】スクリプトには、受信装置に記憶されてい
る所定の情報の出力を制御するための構文を記述させる
ことができる。
【0013】属性は、揮発性属性であるものとすること
ができる。
【0014】所定の情報は、予定表データもしくはアド
レスデータであるものとすることができる。
【0015】本発明の受信方法は、メールの開封指示に
連動して、メールに添付ファイルとして付加されたスク
リプトを抽出する抽出処理ステップと、抽出処理ステッ
プの処理により抽出されたスクリプトの構文解析を実行
する実行処理ステップと、実行処理ステップの処理によ
る構文解析の実行に基づいて、受信装置に記憶されてい
る所定の情報を検索する検索処理ステップと、検索処理
ステップの処理により検索された所定の情報に属性が付
加されているか否かを判定する判定処理ステップと、判
定処理ステップの処理による判定の結果、所定の情報に
属性が付加されていると判定された場合、所定の情報に
含まれる個人情報を消去する消去処理ステップと、消去
処理ステップの処理により個人情報が消去された所定の
情報の出力を制御する出力制御処理ステップとを含むこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の記録媒体に記録されているプログ
ラムは、メールの開封指示に連動して、メールに添付フ
ァイルとして付加されたスクリプトを抽出する抽出処理
ステップと、抽出処理ステップの処理により抽出された
スクリプトの構文解析を実行する実行処理ステップと、
実行処理ステップの処理による構文解析の実行に基づい
て、受信装置に記憶されている所定の情報を検索する検
索処理ステップと、検索処理ステップの処理により検索
された所定の情報に属性が付加されているか否かを判定
する判定処理ステップと、判定処理ステップの処理によ
る判定の結果、所定の情報に属性が付加されていると判
定された場合、所定の情報に含まれる個人情報を消去す
る消去処理ステップと、消去処理ステップの処理により
個人情報が消去された所定の情報の出力を制御する出力
制御処理ステップとを含むことを特徴とする。
【0017】本発明のプログラムは、メールの開封指示
に連動して、メールに添付ファイルとして付加されたス
クリプトを抽出する抽出処理ステップと、抽出処理ステ
ップの処理により抽出されたスクリプトの構文解析を実
行する実行処理ステップと、実行処理ステップの処理に
よる構文解析の実行に基づいて、受信装置に記憶されて
いる所定の情報を検索する検索処理ステップと、検索処
理ステップの処理により検索された所定の情報に属性が
付加されているか否かを判定する判定処理ステップと、
判定処理ステップの処理による判定の結果、所定の情報
に属性が付加されていると判定された場合、所定の情報
に含まれる個人情報を消去する消去処理ステップと、消
去処理ステップの処理により個人情報が消去された所定
の情報の出力を制御する出力制御処理ステップとをコン
ピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】本発明の受信装置および方法、並びにプロ
グラムにおいては、メールの開封指示に連動して、メー
ルに添付ファイルとして付加されたスクリプトが抽出さ
れ、抽出されたスクリプトの構文解析が実行され、構文
解析の実行に基づいて、受信装置に記憶されている所定
の情報が検索され、検索された所定の情報に属性が付加
されているか否かが判定され、所定の情報に属性が付加
されていると判定された場合、所定の情報に含まれる個
人情報が消去され、個人情報が消去された所定の情報が
出力される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るメール送受
信システムの一実施の形態を示す図である。PDA(Perso
nal Digital Assistant)1−1は、クレードル2−1
に装着され、クレードル2−1を介して、パーソナルコ
ンピュータ3−1に接続されている。
【0020】PDA1−1は、クレードル2−1、パーソ
ナルコンピュータ3−1、インターネット4、メールサ
ーバ5−1および5−2、並びにDNS(Domain Name Sys
tem)サーバ6−1および6−2を介して、PDA1−2に
メールを送信する。PDA1−2は、メールを受信した場
合、メールにスクリプト(例えば、Javaにより記述され
ているスクリプト)が含まれているとき、スクリプトを
抽出して、抽出したスクリプトを実行する。
【0021】PDA1−2は、クレードル2−2に装着さ
れ、クレードル2−2を介して、パーソナルコンピュー
タ3−2に接続されている。
【0022】PDA1−2は、クレードル2−2、パーソ
ナルコンピュータ3−2、インターネット4、メールサ
ーバ5−1および5−2、並びにDNSサーバ4−1およ
び6−2を介して、PDA1−1にメールを送信する。PDA
1−1は、メールを受信した場合、メールにスクリプト
が含まれているとき、スクリプトを抽出して、スクリプ
トを実行する。
【0023】クレードル2−1は、USB(Universal Ser
ial Bus)、またはRS-232-Cなどの規格に基づくシリアル
通信により、PDA1−1およびパーソナルコンピュータ
3−1と接続される。クレードル2−1は、PDA1−1
と接続するための端子、およびパーソナルコンピュータ
3−1と接続するためのケーブル等が設けられ、装着さ
れているPDA1−1とパーソナルコンピュータ3−1と
のメールの送受信を実行する。また、クレードル2−1
は、装着されているPDA1−1に電源を供給する。
【0024】パーソナルコンピュータ3−1は、クレー
ドル2−1を介して、PDA1−1に接続されるととも
に、図示せぬ公衆電話回線、およびインターネット接続
サービスプロバイダなどを介して、インターネット4に
接続されている。パーソナルコンピュータ3−1は、イ
ンターネット4を介して、PDA1−1から供給されたメ
ールをメールサーバ5−1に送信すると共に、メールサ
ーバ5−1から受信したメールをPDA1−1に送信す
る。
【0025】クレードル2−2は、USB、またはRS-232-C
などの規格に基づくシリアル通信により、PDA1−2お
よびパーソナルコンピュータ3−2と接続される。クレ
ードル2−2は、PDA1−2と接続するための端子、お
よびパーソナルコンピュータ3−2と接続するためのケ
ーブル等が設けられ、装着されているPDA1−2とパー
ソナルコンピュータ3−2とのメールの送受信を実行す
る。また、クレードル2−2は、装着されているPDA1
−2に電源を供給する。
【0026】パーソナルコンピュータ3−2は、クレー
ドル2−2を介して、PDA1−2に接続されるととも
に、図示せぬ公衆電話回線、およびインターネット接続
サービスプロバイダなどを介して、インターネット4に
接続されている。パーソナルコンピュータ3−2は、イ
ンターネット4を介して、PDA1−2から供給されたメ
ールをメールサーバ5−2に送信すると共に、メールサ
ーバ5−2から受信したメールをPDA1−2に送信す
る。
【0027】メールサーバ5−1は、インターネット4
を介して、PDA1−1または1−2からメールを受信
し、受信したメールのあて先のドメインが自分に対応し
ていないとき、他のメールサーバ、例えば、メールサー
バ5−2にメールを転送する。メールサーバ5−1は、
インターネット4を介して、メールサーバ5−2から転
送されたメールを受信し、受信したメールのあて先のド
メインが自分に対応していない場合、図示せぬ他のメー
ルサーバにメールを転送する。
【0028】メールサーバ5−1は、インターネット4
を介して、PDA1−1若しくは1−2、またはメールサ
ーバ5−2から受信したメールのあて先のドメインが自
分に対応しているとき、受信したメールをスプールと称
するメールボックスに格納する。
【0029】メールサーバ5−2は、インターネット4
を介して、PDA1−1または1−2からメールを受信
し、受信したメールのあて先のドメインが自分に対応し
ていない場合、他のメールサーバ、例えば、メールサー
バ5−1にメールを転送する。メールサーバ5−2は、
インターネット4を介して、メールサーバ5−1から転
送されたメールを受信し、受信したメールのあて先のド
メインが自分に対応していない場合、他のメールサーバ
にメールを転送する。
【0030】メールサーバ5−2は、インターネット4
を介して、PDA1−1若しくは1−2、またはメールサ
ーバ5−1から受信したメールのあて先のドメインが自
分に対応しているとき、受信したメールをスプールと称
するメールボックスに格納する。
【0031】DNSサーバ6−1は、PDA1−1若しくは1
−2、メールサーバ5−1若しくは5−2からホスト名
を受信したとき、受信したホスト名に対応するIP(Inte
rnetProtocol)アドレスをホスト名を送信した相手に送
信する。
【0032】DNSサーバ6−1は、メールサーバ5−1
または5−2からドメイン名を受信したとき、受信した
ドメイン名に対応するメールサーバ(例えば、メールサ
ーバ5−1または5−2)のホスト名を送信した相手に
送信する。
【0033】DNSサーバ6−2は、PDA1−1若しくは1
−2、メールサーバ5−1若しくは5−2からホスト名
を受信したとき、受信したホスト名に対応するIPアドレ
スをホスト名を送信した相手に送信する。
【0034】DNSサーバ6−2は、メールサーバ5−1
または5−2からドメイン名を受信したとき、受信した
ドメイン名に対応するメールサーバ(例えば、メールサ
ーバ5−1または5−2)のホスト名を送信した相手に
送信する。
【0035】以下、PDA1−1または1−2を個々に区
別する必要がないとき、単にPDA1と称する。以下、ク
レードル2−1または2−2を個々に区別する必要がな
いとき、単にクレードル2と称する。以下、パーソナル
コンピュータ3−1または3−2を個々に区別する必要
がないとき、単にパーソナルコンピュータ3と称する。
【0036】次に、インターネット4を介した、メール
の送受信について説明する。
【0037】インターネット4を介して、メールを送信
または受信する仕組みは、はがきなどの手紙を届ける郵
便の仕組みに非常によく似ている。郵便の場合、1.手
紙を書く、2.ポストへ投函する、3.郵便局間で転送
する、4.郵便受けに配達する、という4つのステップ
を経て、1通の手紙が相手に届く。
【0038】インターネット4を介した、メールの場
合、1.メール送受信プログラム上でメールを書く、
2.メール送受信プログラムの送信ボタンを押す、3.
メールサーバ間で転送する、4.メール送受信プログラ
ムの受信ボタンを押す、という4つのステップを経て、
メールが相手に届く。
【0039】メール送受信プログラムは、メールを書い
て相手に送る、または相手が送ったメールを受信するプ
ログラムである。メール送受信プログラムは、メーラと
も呼ばれ、ポストと郵便受けとに対応する機能を有す
る。
【0040】ほとんどのメール送受信プログラムは、メ
ールを画面に表示させ、またはメールを書くためのエデ
ィタ機能を有する。使用者は、メール送受信プログラム
を操作して、メールを送信し、または受信する。
【0041】代表的なメール送受信プログラムとして、
米マイクロソフト社のOutlookExpress(商標)、米クア
ルコム社のEudora Pro(商標)、フリーソフトウェアで
あるBecky!InternetMailまたはAl-Mail32などがある。
【0042】メールサーバは、いわば郵便局の役割を有
する。メールサーバは、メール送受信プログラムが送信
したメールを受信し、メールをメール送受信プログラム
に送信する。代表的なメールサーバプログラムとして、
米センドメール社のsendmail(商標)などがある。
【0043】メールサーバの主な役割は、3つある。第
1は、メール送受信プログラムから受信したメールを、
適切に、他のメールサーバに送信することである。第2
は、他のメールサーバから受信したメールをあて先(使
用者)別に整理して、管理することである。第3は、管
理しているメールをメール送受信プログラムの要求に応
じてメール送受信プログラムに送信することである。
【0044】メール送受信プログラムがメールサーバに
メールを送信する処理の手続は、メールサーバがメール
送受信プログラムにメールを送信する処理の手続と異な
り、通信の手順が異なる。
【0045】通信の手順は、プロトコルと呼ばれてい
る。メール送受信プログラムがメールサーバにメールを
送信する処理、およびメールサーバがメールサーバにメ
ールを送信する処理としては、SMTP(Simple Mail Tran
sfer Protocol)が広く利用されている。
【0046】メール送受信プログラムがメールサーバか
らメールを受信する処理としては、POP3(Post Office
Protocol Version3)が広く利用されている。
【0047】メールサーバにおける、SMTPに対応するポ
ートと、POP3に対応するポートは、それぞれ異なる。メ
ール送受信プログラムは、メールを送信するとき、メー
ルサーバと、SMTPに対応するポートを介して、通信し、
メールを受信するとき、メールサーバと、POP3に対応す
るポートを介して、通信する。
【0048】郵便の場合、外国から送信した手紙は、通
過した国毎に消印を押される。同様に、メールも、消印
が付されている。
【0049】メールを送信すると、メールサーバを通過
する度に、メール本文の先頭部分には消印情報が次々追
記される。先頭に付くことから、この消印情報は、ヘッ
ダと呼ばれる。
【0050】ヘッダは、大きく3つのブロックで構成さ
れる。最も下の部分(本文に近い部分)には、メール送
受信プログラムが付するブロックが配置され、その上の
2つの部分には、メールサーバが付するブロックが配置
される。
【0051】ヘッダは、上部ほど、新しい情報を格納す
る。
【0052】メール送受信プログラムが付するヘッダ情
報は、手紙の宛名と同様の情報から構成される。Fromに
は、送信元のメールアドレスが格納され、Toには、宛先
のメールアドレスが格納され、Subjectには、題名が格
納される。
【0053】メールサーバが付するブロックのうち、Re
ceivedには、タイムスタンプが格納される。formは、通
過したメールサーバの名称を格納する。
【0054】メールサーバは、通過するメールに、この
Receivedのブロックを付する。従って、Receivedのブロ
ックの記載を下から上に順に確認することにより、メー
ルが通過したメールサーバを知ることができる。
【0055】次に、メール送受信プログラムの設定につ
いて説明する。メールを送信するために正確に設定しな
ければならない情報は、メール送受信プログラムに対応
する電子メールアドレス、およびSMTPに対応するメール
サーバのホスト名である。
【0056】メール送受信プログラムに対応する電子メ
ールアドレスは、差出人名に対応する、送信元のアドレ
スである。メール送受信プログラムに対応する電子メー
ルアドレスが設定されないとき、メールを受信した相手
が差出人を知ることができず、また、宛て先が不明だっ
たとき、メールの差し戻しをすることができなくなる。
【0057】メール送受信プログラムは、メール送受信
プログラムに対応する電子メールアドレスを、ヘッダ中
のFromの行に挿入する。メール送受信プログラムに対応
する電子メールアドレスは、相手が返事を書くときの宛
先としても利用される。メール送受信プログラムによっ
ては、返信アドレスの項目を設定することにより、返事
の受け取り先を変更することができる。
【0058】SMTPに対応するメールサーバのホスト名に
は、メール送受信プログラムがメールを送信するメール
サーバのホスト名が設定される。メール送受信プログラ
ムは、メールを送信するとき、SMTPに対応するメールサ
ーバのホスト名を基に、メールサーバにメールを送信す
る。ホスト名は、例えば、mailserver.so-net.ne.jpな
どと記述される。
【0059】電子メールアドレスおよびホスト名は、ド
メイン名に基づいて、表記される。ドメイン名において
は、国名、組織の種類、会社名を「.」が接続されて表
記される。ドメイン名において、大きい区分ほど、後ろ
に配置される。
【0060】電子メールアドレスは、使用者の名前に、
区切り文字としての「@」を付して、更に、ドメイン名
を接続して、表記される。
【0061】ホスト名は、サーバ名に、区切り文字とし
ての「.」を付して、更に、ドメイン名を接続して、表
記される。
【0062】電子メールアドレスまたはホスト名は、上
述したように表記されることにより、一意のメールアド
レスまたはホスト名とされる。
【0063】電子メールアドレスおよびホスト名のドメ
イン名には、大文字と小文字が使われるが、これらは区
別されない。
【0064】次に、メール送受信プログラムによるメー
ルサーバへのメールの送信について説明する。メール送
受信プログラムは、メールの送信にあたって、ホスト名
に対応するIPアドレスを取得しなければならない。IPア
ドレスは、例えば、192.168.0.1などのように、数字お
よび「.」の組み合わせで記述される。
【0065】DNSは、ホスト名をIPアドレスに変換する
システムである。インターネット4には、いくつものDN
Sサーバが設置されている。いずれかの、DNSサーバにホ
スト名を送信すると、そのDNSサーバは、ホスト名に対
応するIPアドレスを返信する。
【0066】例えば、図1のDNSサーバ6−1は、ホス
ト名Aに対応させて、IPアドレスa.a.a.aを記録してい
る。
【0067】メール送受信プログラムは、メールサーバ
にアクセスする直前に、DNSサーバからメールサーバのI
Pアドレスを教えてもらう。
【0068】次に、メール送受信プログラムからメール
サーバへのメールの送信の手順について説明する。メー
ル送受信プログラムおよびメールサーバは、SMTPの手順
に従って、メール送受信プログラムからメールサーバに
メールを送信する。
【0069】SMTPの手順は、TCP(Transmission Contro
l Protocol)のセットアップ、メールサーバの呼び出
し、送信の準備、宛先の通知、本文の送信、終了確認、
およびTCPの終了の処理から構成される。メールサーバ
の呼び出し、送信の準備、宛先の通知、本文の送信、お
よび終了確認の処理は、いずれも、メール送受信プログ
ラムからの要求とメールサーバの返答で構成される。
【0070】SMTPの処理において、メール送受信プログ
ラムおよびメールサーバは、コマンド文および返信コー
ドにより、通信する。例えば、コマンド文”RCPT from:
y@so-net.ne.jp"において、RCPTがメールの宛先を通知
するコマンドであり、そのメールの宛先がy@so-net.ne.
jpである。
【0071】返信コードにおいて、例えば、「はい」が
250である。返信コードのいくつかを説明すると、251
は、"そのようなユーザは存在しません"を示し、450
は、"メールボックスが使用中です”を示し、451は、"
エラーが発生し異常終了しました”を示し、452は、"処
理に必要なリソースが不足しています"を示し、501
は、”コマンドの文法が間違っています”を示し、502
は、"コマンドが使えません”を示し、550は、"メール
ボックスが存在しません"を示す。
【0072】メールには、一斉同報機能がある。一生同
報機能は、同じ文面のメールを何人にも送る機能であ
る。
【0073】例えば、ヘッダのToの行に、複数のメール
アドレスを記載すると、メール送受信プログラムは、RC
PTコマンドを送信する処理を、メールアドレスに記載さ
れた、それぞれアドレスについて繰り返す。
【0074】なお、Cc(カーボンコピー)行またはB
cc(ブラインドカーボンコピー)行といった専用のヘ
ッダを利用しても一斉同報をすることができる。
【0075】Cc行またはBcc行を利用してメールを
送信した場合、メールを受信した相手は、ヘッダのTo行
に自分のアドレスが記載されていないことから、メール
のコピーを受信したことを知ることができる。
【0076】Cc行を利用してメールを送信した場合、
ヘッダには、相手のメールアドレスが格納されている。
Bcc行を利用してメールを送信した場合、メール送受
信プログラムは、RCPTコマンドを送信する処理の後、ヘ
ッダからBcc行を削除して、本文を送信する。Bcc
行を利用したメールの送信は、相手に同報した宛先をあ
えて知らせたくないとき、有効である。
【0077】次に、メールサーバが、宛先ちかくのメー
ルサーバを探して転送する処理について説明する。メー
ルサーバからメールサーバにメールを転送する処理は、
SMTPの手順に従って実行される。
【0078】メールサーバからメールサーバにメールを
転送する処理において、メールを送信するメールサーバ
は、メールの送り先からドメイン名を切り出して、切り
出したドメイン名をDNSサーバに送信する。
【0079】DNSサーバは、ドメイン名とメールサーバ
のホスト名との関係をMXレコードとして記録しているの
で、ドメイン名に対応するメールサーバのホスト名を、
ドメイン名を送信したメールサーバに送信する。
【0080】例えば、図1のDNSサーバ6−2は、ドメ
イン名B.B.Bに対応させて、ホスト名Bを記録している。
【0081】ホスト名を受信したメールサーバは、その
ホスト名をDNSサーバに送信する。
【0082】DNSサーバは、ホスト名とIPアドレスとの
関係をAレコードとして記録しているので、ホスト名に
対応するIPアドレスを、ホスト名を送信したメールサー
バに送信する。
【0083】例えば、図1のDNSサーバ6−2は、ホス
ト名Bに対応させて、IPアドレスb.b.b.bを記録してい
る。
【0084】IPアドレスを送信したメールサーバは、上
述したSMTPの手順に基づき、メールを、メールの送り先
のドメイン名に対応するメールサーバに送信する。
【0085】メールサーバは、メーリングリストを利用
して、メールを同報することができる。メーリングリス
トを利用して、メールを同報するとき、エイリアス機能
が使用される。
【0086】エイリアス機能を利用するメールサーバ
は、所定のメールアドレス(代表アドレス)に対応し
て、予め複数のアドレスをグループ化して、記録してい
る。メールサーバは、代表アドレス宛のメールを受信す
ると、代表アドレスに対応して記録されている複数のア
ドレスの全てに対して、メールのコピーを再送信する。
メールサーバは、ヘッダを書き換えることなく、登録し
ているメールアドレスに宛てて次々にメールを送信す
る。
【0087】ドメイン名に対応するメールサーバは、受
信したメールをスプールと呼ばれるメールボックスに保
存する。メールサーバは、使用者ごとにメールを管理
し、宛先に対応する使用者のメール送受信プログラムの
受信ボタンが押されたとき、メールを配信する。
【0088】メールサーバが、メール送受信プログラム
にSMTPに基づいてメールを送信しないのは、メール送受
信プログラムを実行している装置が動作していない、ま
たはインターネット4に接続されていない可能性がある
ためである。
【0089】メールサーバは、メール送受信プログラム
にPOP3に基づいてメールを送信する。POP3の手順は、TC
Pのセットアップ、メールサーバの呼び出し、使用者の
認証、メールボックスの内容確認、着信数のチェック、
本文の受信、削除の依頼、終了確認、およびTCPの終了
の処理から構成される。メールサーバの呼び出し、使用
者の認証、メールボックスの内容確認、着信数のチェッ
ク、本文の受信、削除の依頼、および終了確認の処理
は、いずれも、メール送受信プログラムからの要求とメ
ールサーバの返答で構成される。
【0090】POP3におけるコマンド文および返信コード
は、SMTPにおけるコマンド文および返信コードと異な
る。
【0091】POP3においては、予めメールサーバに登録
しているユーザIDおよびパスワードにより使用者を認証
しない限り、メールの受信の処理は実行されない。
【0092】図2乃至図4は、PDA1の外観を説明する
図である。図2は、把持されたときのPDA1の斜視図で
ある。図3は、クレードル2に装着されたPDA1の斜視
図である。図4は、PDA1の正面図である。
【0093】PDA1は、片手で把持、および操作が可能
な大きさに、その筐体が形成されている。PDA1の上部
には、半導体メモリが内蔵されているメモリースティッ
ク(商標)11が挿入されるスロットが設けられてい
る。
【0094】PDA1は、PDA1の下面とクレードル2の上
面に接するようにクレードルに装着される。PDA1の下
面には、クレードル2と接続するためのUSB(Universal
Serial Bus)ポート(図示せず)等が設けられてい
る。
【0095】PDA1には、表示部21、キー22、およ
びジョグダイヤル23などが設けられている。
【0096】表示部21は、液晶表示装置などの薄型の
表示装置で構成され、アイコン、サムネイル、またはテ
キストなどの画像を表示する。表示部21の上側には、
タッチパッドが設けられている。タッチパッドを指また
はペンなどで押圧することにより、PDA1に所定のデー
タまたは動作指示が入力される。
【0097】キー22は、入力キーなどから構成され、
表示部21に表示されたアイコンまたはサムネイルの選
択などを入力する。
【0098】ジョグダイヤル23は、回転操作または本
体側への押圧操作に対応して、表示部21に表示された
アイコンまたはサムネイルの選択などを入力する。
【0099】図5は、PDA1の構成を説明する図であ
る。CPU(Central Processing Unit)31は、発振器3
2から供給されるクロック信号に同期して、Flash ROM
(Read-only Memory)33またはEDO DRAM(Extended D
ata Out Dynamic Random-AccessMemory)34に格納さ
れているオペレーティングシステム、または開発された
アプリケーションプログラムなどの各種のプログラムを
実行する。
【0100】Flash ROM33は、EEPROM(Electrically
Erasable Programmable Read-OnlyMemory)の一種であ
るフラッシュメモリで構成され、一般的には、CPU31
が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基
本的に固定のデータを格納する。EDO DRAM34は、CPU
31の実行において使用するプログラムや、その実行に
おいて適宜変化するパラメータを格納する。
【0101】メモリースティックインターフェース35
は、PDA1に装着されているメモリースティック11か
らデータを読み出すとともに、CPU31から供給された
データをメモリースティック11に書き込む。
【0102】USB(Universal Serial Bus)インターフ
ェース36は、発振器37から供給されるクロック信号
に同期して、接続されているUSB機器であるドライブ5
1からデータまたはプログラムを入力するとともに、CP
U31から供給されたデータをドライブ51に供給す
る。USBインターフェース36は、発振器37から供給
されるクロック信号に同期して、接続されているUSB機
器であるクレードル2からデータまたはプログラムを入
力するとともに、CPU31から供給されたデータをクレ
ードル2に供給する。
【0103】ドライブ51は、装着されている磁気ディ
スク61、光ディスク62、光磁気ディスク63、また
は半導体メモリ64に記録されているデータまたはプロ
グラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、
USBインターフェース36を介して、接続されているCPU
31またはEDO DRAM34に供給する。また、ドライブ5
1は、装着されている磁気ディスク61、光ディスク6
2、光磁気ディスク63、または半導体メモリ64にデ
ータまたはプログラムを記録させる。
【0104】Flash ROM33,EDO DRAM34、メモリー
スティックインターフェース35、およびUSBインター
フェース36は、アドレスバスおよびデータバスを介し
て、CPU31に接続されている。
【0105】表示部21は、LCDバスを介して、CPU31
からデータを受信し、受信したデータに対応する画像ま
たは文字などを表示する。タッチパッド制御部38は、
表示部21の上側に設けられたタッチパッドが操作され
たとき、操作に対応したデータ(例えば、タッチされた
座標を示す)を表示部21から受信し、受信したデータ
に対応する信号をシリアルバスを介してCPU31に供給
する。
【0106】EL(Electroluminescence)ドライバ39
は、表示部21の液晶表示部の裏側に設けられている電
界発光素子を動作させ、表示部21の表示の明るさを制
御する。
【0107】赤外線通信部40は、UART(Universal as
ynchronous receiver-transmitter)を介して、CPU31
から受信したデータを赤外線を媒体として、図示せぬ他
の機器に送信するとともに、他の機器から送信された赤
外線を媒体とするデータを受信して、CPU31に供給す
る。また、PDA1は、UARTを介して、他の機器と通信す
ることができる。
【0108】音声再生部42は、スピーカ、および音声
のデータの復号回路などから構成され、予め記憶してい
る音声のデータ、またはインターネット4を介して受信
した音声のデータなどを復号して、再生し、音声を出力
する。例えば、音声再生部42は、バッファ41を介し
て、CPU31から供給された音声のデータを再生して、
データに対応する音声を出力する。
【0109】キー22は、入力キーなどで構成され、CP
U31に各種の指令を入力するとき、使用者により操作
される。
【0110】ジョグダイヤル23は、回転操作または本
体側への押圧操作に対応するデータをCPU31に供給す
る。
【0111】電源回路43は、装着されているバッテリ
52または接続されているAC(Alternating current)
アダプタ53から供給される電源の電圧を変換して、電
源をCPU31乃至音声再生部42のそれぞれに供給す
る。
【0112】次に、PDA1−1が送信したメールがPDA1
−2に受信されるまでの手順を図6を参照して説明す
る。PDA1−1は、クレードル2−1、パーソナルコン
ピュータ3−1、およびインターネット4を介して、DN
Sサーバ6−1にメールサーバ5−1のホスト名を送信
する。DNSサーバ6−1は、インターネット4を介し
て、受信したホスト名に対応させてAレコードに格納さ
れているメールサーバ5−1のIPアドレスをPDA1−1
に送信する。
【0113】PDA1−1は、DNSサーバ6−1から受信し
たメールサーバ5−1のIPアドレスを基に、クレードル
2−1、パーソナルコンピュータ3−1、およびインタ
ーネット4を介して、SMTP(Simple Mail Transfer Pro
tocol)の手順に基づき、メールをメールサーバ5−1
に送信する。
【0114】メールサーバ5−1は、受信したメールの
あて先を確認して、メールのあて先のドメイン名が自分
のドメインに対応しない場合、インターネット4を介し
て、DNSサーバ6−2にドメイン名を送信する。DNSサー
バ6−2は、インターネット4を介して、受信したドメ
イン名に対応させてMXレコードに格納されているメー
ルサーバ5−2のホスト名をメールサーバ5−1に送信
する。
【0115】メールサーバ5−1は、インターネット4
を介して、DNSサーバ6−2から受信したメールのあて
先に対応するメールサーバ5−2のホスト名をDNSサー
バ6−2に送信する。DNSサーバ6−2は、インターネ
ット4を介して、受信したホスト名に対応させてAレコ
ードに格納されている、メールサーバ5−2のIPアドレ
スをメールサーバ5−1に送信する。
【0116】メールサーバ5−1は、インターネット4
を介して、受信したIPアドレスを基に、SMTPの手順に基
づき、メールをメールサーバ5−2に転送する。メール
サーバ5−2は、受信したメールのあて先を確認して、
あて先のドメイン名が自分のドメインに対応する場合、
メールをスプールと称するメールボックスに格納する。
【0117】PDA1−2は、クレードル2−2、パーソ
ナルコンピュータ3−2、およびインターネット4イン
ターネット4を介して、DNSサーバ6−2にメールサー
バ5−2のホスト名を送信する。DNSサーバ6−2は、
インターネット4を介して、受信したホスト名に対応す
る、メールサーバ5−2のIPアドレスをPDA1−2に送
信する。
【0118】PDA1−2は、受信したメールサーバ5−
2のIPアドレスを基に、クレードル2−2、パーソナル
コンピュータ3−2、およびインターネット4を介し
て、POP3(Post Office Protocol Version3)の手順に
基づき、メールサーバ5−2にメールを要求する。PDA
1−2は、クレードル2−2、パーソナルコンピュータ
3−2、およびインターネット4を介して、POP3の手順
に基づき、メールサーバ5−2からメールを受信する。
【0119】図7は、メールを送信するPDA1が実行す
るプログラムを説明する図である。オペレーティングシ
ステム(以下、OSと称する)101は、PDA1の基本
的な動作を制御するプログラムである。
【0120】ドライバ102−1は、表示部11の表示
を制御するプログラムである。ドライバ102−2は、
タッチパッド制御部38の動作を制御するプログラムで
ある。ドライバ102−3は、音声再生部42の音声の
再生を制御するプログラムである。ドライバ102−4
は、ジョグダイヤル23の入力に対応した処理を実行す
るプログラムである。
【0121】ライブラリ103は、メール送受信プロク
ラム104などのアプリケーションプログラムが利用す
る複数の処理ルーチンが格納されている。
【0122】メール送受信プロクラム104は、クレー
ドル2−1若しくは2−2、パーソナルコンピュータ3
−1若しくは3−2、およびインターネット4を介し
て、メールを送信し、または受信するプログラムであ
る。
【0123】なお、図7に示すプログラムの構成は、従
来のメールを送受信する機器のプロクラムの構成と同様
である。
【0124】図8は、メールを送信するか、またはメー
ルを受信するPDA1が実行するプログラムを説明する図
である。メール送受信プロクラム104は、メールサー
バ5−2からメールを受信するとき、例えば、図9に例
を示す画像を表示部11に表示させる。メール送受信プ
ログラム104は、受信したメールを表示するとき、受
信したメールをインタプリタ106に供給する。
【0125】ライブラリ105は、インタプリタ106
がスクリプトを実行するとき利用されるルーチンを格納
する。
【0126】インタプリタ106は、メール送受信プロ
クラム104にプラグインされたプログラムであり、メ
ールに含まれているスクリプトを抽出して、抽出したス
クリプトを実行する。例えば、インタプリタ106は、
スクリプトの実行に対応して、ドライバ102−1に、
所定の画像を表示部11に表示させ、ドライバ102−
3に、所定の音声を音声再生部42に再生させる。
【0127】インタプリタ106は、表示部11または
音声再生部42などに対応するドライバ102−1乃至
102−4に、表示または音声の再生などを実行させる
ので、PDA1の機種の違いなどにより、表示部11また
は音声再生部42が異なるものであったとしても、イン
タプリタ106による表示または音声の再生は、確実
に、かつ正確に実行される。
【0128】また、インタプリタ106は、表示部11
または音声再生部42などのデバイスに対応するドライ
バ102−1乃至102−4に、表示または音声の再生
などの処理を実行させるので、スクリプトの実行内容に
対応して動作させる多種のデバイスがPDA1に組み込ま
れていても、インタプリタ106によるデバイスの制御
は、確実に、かつ正確に実行される。
【0129】なお、メール送受信プログラム104は、
表示しようとしたメールにスクリプトが含まれていると
き、インタプリタ106を起動するとともに、ライブラ
リ105をロードするようにしてもよい。
【0130】図10は、インタプリタ106のより詳細
な構造を説明する図である。インタプリタ106は、構
文解析モジュール121、実行モジュール122、およ
び出力モジュール123から構成される。
【0131】構文解析モジュール121は、例えば、図
11に示すように、メール送受信プログラム104がメ
ール151を表示しようとするとき、メール送受信プロ
グラム104からメール151を受け取り、受け取った
メール151に含まれているスクリプトを抽出して、抽
出したスクリプトを実行モジュール122に供給する。
【0132】図12は、PDA1が送信するか、または受
信するメール151の構造の例を示す図である。メール
151は、スクリプトを格納しているとき、メール本文
に続いて、スクリプトを格納する。メール151は、格
納しているスクリプトがデータを必要とする場合、スク
リプトに続いて、インタプリタ106によるスクリプト
の実行に必要なデータを格納する。
【0133】構文解析モジュール121は、メール15
1にスクリプトと共にデータが格納されているとき、ス
クリプトと共にデータを抽出して、抽出したデータをス
クリプトと共に実行モジュール122に供給する。
【0134】図13は、メール151がスクリプトを格
納している場合のインタプリタ106の処理の流れを説
明する図である。構文解析モジュール121は、メール
151からスクリプトを抽出したとき、抽出したスクリ
プトを実行モジュール122に供給する。
【0135】スクリプトの供給を受けた実行モジュール
122は、スクリプトを実行する。出力モジュール12
3は、スクリプトの実行の結果に対応して、画像を表示
するか、音声を出力するか、または出力データ171
を、例えば、EDO DRAM34に記憶させる。
【0136】一方、構文解析モジュール121が、メー
ル151からスクリプトを抽出しなかったとき(メール
151にスクリプトがふくまれていないとき)、図14
に示すように、構文解析モジュール121は、以後の処
理をメール送受信プログラム104に実行させ、通常の
メールの処理が実行される。このとき、メール送受信プ
ログラム104は、メール151の本文に対応するテキ
ストデータ191をドライバ102−1に供給する。ド
ライバ102−1は、テキストデータ191を基に、メ
ール151の本文を表示部11に表示させる。
【0137】図15は、オセロを実行するメール151
の例を示す図である。図15に示す例において、メール
151は、本文およびスクリプトにより構成されてい
る。図15に示すメール151に含まれるスクリプト
は、MIME(Multi Purpose Internet Mail Extension)方
式により記述されたapplication/x-emmaである。
【0138】図15に示すメール151において、”T
O:"Someone"<someone@sony.co.jp>"乃至”Othelloの2
手目です。"が本文に対応し、"------=_NextPart_000_0
011_01BFA9E7.2EE28580"乃至"----Next_Part(Wed_Apr_1
9_11:42:48_2000_705)----"がスクリプトに対応する。
【0139】図16は、スクリプトの実行を模式的に示
す図である。スクリプトの実行は、入力部および実行部
に分類される。
【0140】入力部においては、構文解析モジュール1
21により、メール151からスクリプトが抽出され
る。
【0141】実行部は、更に、データ入力部、処理実行
部、および出力部から構成されている。データ入力部に
おいて、実行モジュール122は、例えば、ドライバ1
02−1に、入力用の画像を表示部11に表示させ、ド
ライバ102−2に、タッチパッド制御部38からの入
力を制御させる。
【0142】データ入力部における、入力は、実行モジ
ュール122が、例えば、タブレット、キー22、ジョ
グダイヤル23、センサ、メモリースティックインター
フェース35、外付けキーボード、モデム、USBインタ
ーフェース36、赤外線通信部40、またはドライブ5
2などに対応するドライバを制御することにより実行さ
れる。
【0143】処理実行部において、実行モジュール12
2は、スクリプトの処理ロジックを実行する。
【0144】出力部において、出力モジュール123
は、処理実行部における処理に対応して、例えば、ドラ
イバ102−1に、処理の結果の画像を表示部11に表
示させ、ドライバ102−3に、処理の結果の音声を音
声再生部42に出力させる。
【0145】出力部における、出力は、出力モジュール
123が、例えば、表示部11、モデム、音声再生部4
2、メモリースティックインターフェース35、USBイ
ンターフェース36、赤外線通信部40、またはドライ
ブ52などに対応するドライバを制御することにより実
行される。
【0146】図17は、オセロゲームを実行するスクリ
プトの例を示す図である。図17に示すスクリプトがイ
ンタプリタ106に読み込まれたとき、実行モジュール
122は、onload()メソッドを起動して、図18に例を
示すように、show()メソッドによりオセロ盤とそのとき
のコマを表示部11に表示させる。
【0147】図19に例を示すように、使用者が新しい
手を入力すると、実行モジュール122は、ontap()メ
ソッドにより、新しい手が入力されたオセロ盤上の座標
を取得する。実行モジュール12は、check()メソッド
により、新しい手に対応する座標がオセロのルールに規
定される要件を満たしているか否かを判定し、オセロの
ルールに規定される要件を満たしていないと判定された
場合、confirm()メソッドにより、エラーである旨を通
知し(表示部11にエラーメッセージを表示する)、on
tap()メソッドの実行を繰り返す。
【0148】新しい手がオセロのルールに規定される要
件を満たしていると判定された場合、実行モジュール1
22は、図20に例を示すように、update()メソッドに
より、コマの面を更新する。出力モジュール123は、
図21に例を示すように、sendmail()メソッドにより、
メールを相手に送信する処理を実行して、exit()メソッ
ドにより処理は終了する。
【0149】次に、図22のフローチャートを参照し
て、メール送受信プログラム104を実行するPDA1に
よるメール送信の処理を説明する。ステップS11にお
いて、メール送受信プログラム104は、USBインター
フェース36に、クレードル2、パーソナルコンピュー
タ3、およびインターネット4を介して、メールサーバ
5−1に対応するホスト名をDNSサーバ6−1に送信さ
せ、DNSサーバ6−1からメールサーバ5−1に対応す
るIPアドレスを取得する。
【0150】ステップS12乃至ステップS18の処理
は、例えば、SMTPの手順に基づいて実行される。
【0151】ステップS12において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、クレ
ードル2、パーソナルコンピュータ3、およびインター
ネット4を介して、IPアドレスを指定させてメールサー
バ5−1と接続させる。ステップS13において、メー
ル送受信プログラム104は、USBインターフェース3
6に、クレードル2、パーソナルコンピュータ3、およ
びインターネット4を介して、メールサーバ5−1を呼
び出させる(メールサーバ5−1が実行するメールサー
バプログラム(例えば、sendmail(商標)など)を呼び
出す)。
【0152】ステップS14において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルの送信の準備をメールサーバ5−1にさせる(メール
サーバ5−1が実行するメールサーバプログラムに、メ
ールを送信する手続きを実行する旨を通知する)。ステ
ップS15において、メール送受信プログラム104
は、USBインターフェース36に、送信するメールのあ
て先(メールアドレス)をメールサーバ5−1に通知す
る。
【0153】ステップS16において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルをメールサーバ5−1に送信させる。ステップS17
において、メール送受信プログラム104は、USBイン
ターフェース36に、メールサーバ5−1との処理の終
了確認をさせる。
【0154】ステップS17において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルサーバ5−1との接続を切断させ、処理は終了する。
【0155】このように、PDA1は、メールサーバ5−
1にメールを送信することができる。
【0156】なお、メールサーバ5−1がメールサーバ
5−2にメールを転送する処理は、メールのあて先に対
応するホスト名の取得の処理を除いて、メール送信の処
理と同様なので、その説明は省略する。
【0157】次に、図23のフローチャートを参照し
て、メール送受信プログラム104を実行するPDA1に
よるメール受信の処理を説明する。ステップS31にお
いて、メール送受信プログラム104は、USBインター
フェース36に、クレードル2、パーソナルコンピュー
タ3、およびインターネット4を介して、メールサーバ
5−2に対応するホスト名をDNSサーバ6−2に送信さ
せ、DNSサーバ6−2からメールサーバ5−2に対応す
るIPアドレスを取得する。
【0158】ステップS32乃至ステップS40の処理
は、例えば、POP3の手順に基づいて実行される。
【0159】ステップS32において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、クレ
ードル2、パーソナルコンピュータ3、およびインター
ネット4を介して、IPアドレスを指定させてメールサー
バ5−2と接続させる。ステップS33において、メー
ル送受信プログラム104は、USBインターフェース3
6に、クレードル2、パーソナルコンピュータ3、およ
びインターネット4を介して、メールサーバ5−2を呼
び出させる。
【0160】ステップS34において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、PDA1
の使用者のユーザIDおよびパスワードを、クレードル
2、パーソナルコンピュータ3、およびインターネット
4を介して、メールサーバ5−2に送信させ、メールサ
ーバ5−2に使用者の認証の処理を実行させる。
【0161】ステップS35において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルボックス(PDA1の使用者宛てのメールが格納されて
いる)の内容確認をメールサーバ5−2にさせる。
【0162】ステップS36において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、PDA1
の使用者宛のメールの着信数をメールサーバ5−2に送
信させ、メールの着信数を受信する。
【0163】ステップS37において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルサーバ5−2にPDA1の使用者宛のメールを送信さ
せ、送信されたメールを受信させる。ステップS38に
おいて、メール送受信プログラム104は、USBインタ
ーフェース36に、PDA1の使用者宛のメールの削除を
メールサーバ5−2に依頼させる。メールサーバ5−2
は、PDA1の使用者宛のメールを削除する。
【0164】ステップS39において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルサーバ5−2との処理の終了確認をさせる。
【0165】ステップS40において、メール送受信プ
ログラム104は、USBインターフェース36に、メー
ルサーバ5−2との接続を切断させ、処理は終了する。
【0166】このように、PDA1は、メールサーバ5−
2から、PDA1の使用者宛のメールを受信することがで
きる。
【0167】次に、メール送受信プログラム104が受
信したメールを表示するとき実行される、メール送受信
プログラム104およびインタプリタ106を実行する
PDA1のスクリプトの処理を、図24のフローチャート
を参照して説明する。ステップS51において、メール
送受信プログラム104は、受信したメール151を読
み込む。
【0168】ステップS52において、メール送受信プ
ログラム104は、読み込んだメール151にスクリプ
トが含まれているか否かを判定し、スクリプトが含まれ
ていると判定された場合、ステップS53に進み、イン
タプリタ106を起動する。メール送受信プログラム1
04は、読み込んだメール151をインタプリタ106
に供給する。
【0169】なお、インタプリタ106は、メール送受
信プログラム104と共に、予め起動させておくように
してもよい。
【0170】ステップS54において、インタプリタ1
06の構文解析モジュール121は、メール151の記
述を基に、メール151に含まれるスクリプトを抽出す
る。ステップS55において、インタプリタ106の実
行モジュール122は、抽出したスクリプトを実行す
る。
【0171】ステップS56において、インタプリタ1
06の出力モジュール123は、スクリプトの実行の結
果に対応して、表示または音声の出力の処理を実行す
る。ステップS57において、メール送受信プログラム
104は、インタプリタ106を終了させ、処理は終了
する。
【0172】ステップS51において、スクリプトが含
まれていないと判定された場合、スクリプトに対応する
処理は必要ないので、ステップS53乃至ステップS5
7の処理はスキップされて、処理は終了する。
【0173】このように、PDA1は、メール151にス
クリプトが含まれているとき、インタプリタ106を起
動して、スクリプトに対応した処理を実行する。
【0174】なお、ステップS52の処理は、予め起動
しているインタプリタ106の構文解析モジュール12
1により実行されるようにしてもよい。
【0175】次に、スクリプトの実行のより具体的な例
であるオセロの処理を、図25のフローチャートを参照
して説明する。ステップS71において、メール送受信
プログラム104は、受信したメール151を読み込
む。
【0176】ステップS72において、メール送受信プ
ログラム104は、インタプリタ106を起動する。ス
テップS73において、インタプリタ106の出力モジ
ュール123は、表示部11にオセロ盤とコマを表示さ
せる。
【0177】ステップS74において、実行モジュール
122は、新たな手が入力されたか否かを判定し、新た
な手が入力されていないと判定された場合、新たな手が
入力されるまで、ステップS74に戻り判定の処理を繰
り返す。
【0178】ステップS74において、新たな手が入力
されたと判定された場合、ステップS75に進み、実行
モジュール122は、新たな手の座標(オセロ盤上の位
置を示す)を読み取る。ステップS76において、実行
モジュール122は、新たな手がオセロのルールに規定
される要件を満たしているか否かを判定し、新たな手が
オセロのルールに規定される要件を満たしていると判定
された場合、ステップS77に進み、新たな手に対応す
るオセロ盤の位置にコマをおく。
【0179】ステップS78において、実行モジュール
122は、所定のコマを裏返すなど、コマの面を更新す
る。ステップS79において、出力モジュール123
は、表示部11にオセロ盤とコマを表示させる。
【0180】ステップS80において、出力モジュール
123は、USBインターフェース36に、新たな手を相
手に通信させる。ステップS81において、メール送受
信プログラム104は、インタプリタ106を終了さ
せ、処理は終了する。
【0181】ステップS76において、新たな手がオセ
ロのルールに規定される要件を満たしていないと判定さ
れた場合、ステップS82に進み、出力モジュール12
3は、表示部11にエラーの表示をさせて、使用者にエ
ラーを通知し、手続きは、ステップS74に戻り、新た
な手の入力から処理を繰り返す。
【0182】このように、PDA1は、メール151に含
まれるスクリプトに基づき、オセロの処理を実行する。
【0183】以上のように、PDA1は、使用者がメール
151を読もうとするとき、メール151の送り手が所
望するアクションを実行する。PDA1は、使用者がメー
ル151を読まないとき、メール151に含まれるスク
リプトを実行しないので、スクリプトの処理の負荷を最
小とすることができる。
【0184】PDA1は、インタプリタ106を実行する
だけで、スクリプトの記述に対応する種々の処理を実行
することができるので、メールにデータを添付して送信
する場合に比較して、添付されたデータの種類に対応す
る、多数のアプリケーションプログラムを格納しておく
必要がない。
【0185】また、インタプリタ106がスクリプトを
実行するので、インタプリタ106をセキュアに実装す
れば、メールに添付された実行プログラムをそのまま実
行する場合に比較して、より安全に処理を実行させるこ
とができる。
【0186】次に、本発明に係るメール送受信システム
の第2の実施の形態について説明する。
【0187】図26は、本発明に係るメール送受信シス
テムの第2の実施の形態を示す図である。公衆回線網2
02には、通信サービスの提供エリアを所望の広さに分
割したセルにそれぞれ配置されている、固定無線局であ
る基地局201−1乃至201−4を介して、PDA1−
1若しくは1−2、またはカメラ付きデジタル携帯電話
機301−1および301−2が接続されている。
【0188】基地局201−1乃至201−4は、移動
無線局であるPDA1−1および1−2、並びにカメラ付
きデジタル携帯電話機301−1および301−2を、
例えば、W-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Ac
cess)と呼ばれる符号分割多元接続により無線接続し、
移動無線局であるPDA1−1および1−2、並びにカメ
ラ付きデジタル携帯電話機301−1および301−2
と、2GHzの周波数帯域を利用して最大2Mbpsのデータ転
送速度で大容量データを高速にデータ通信できる。
【0189】PDA1−1および1−2、並びにカメラ付
きデジタル携帯電話機301−1および301−2は、
基地局201−1乃至201−4とW-CDMA方式により大
容量データを高速にデータ通信できるので、音声通話に
限らず、電子メールの送受信、簡易ホームページの閲
覧、画像の送受信等の多種に及ぶデータ通信を実行し得
る。
【0190】また、基地局201−1乃至201−4
は、有線回線を介して、公衆回線網202に接続されて
いる。公衆回線網202には、インターネット4、図示
せぬ加入者有線端末装置、コンピュータネットワーク、
および企業内ネットワーク等が接続されている。
【0191】インターネットサービスプロバイダのアク
セスサーバ203は、公衆回線網202に接続されてお
り、更に、インターネットサービスプロバイダが保有す
るコンテンツサーバ204に接続されている。
【0192】コンテンツサーバ204は、加入者有線端
末装置、PDA1−1若しくは1−2、またはカメラ付き
デジタル携帯電話機301−1若しくは301−2から
の要求に対応して、例えば、簡易ホームページ等のコン
テンツを、コンパクトHTML(Hypertext Markup Languag
e)方式のファイルとして提供する。
【0193】インターネット4には、多数のWWW(World
Wide Web)サーバ205−1乃至205−Nが接続さ
れている。WWWサーバ205−1乃至205−Nは、TCP
(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protoc
ol)のプロトコルに従って、加入者有線端末装置、PDA1
−1および1−2、並びにカメラ付きデジタル携帯電話
機301−1および301−2からアクセスされる。
【0194】因みに、PDA1−1および1−2、並びに
カメラ付きデジタル携帯電話機301−1および301
−2は、基地局201−1乃至201−4までを2Mbps
の簡易トランスポートプロトコルで通信し、基地局20
1−1乃至201−4から、インターネット4、および
WWWサーバ205−1乃至205−NまでをTCP/IPで通
信する。
【0195】なお、管理制御装置206は、公衆回線網
202を介して、加入者有線端末装置、PDA1−1およ
び1−2、並びにカメラ付きデジタル携帯電話機301
−1および301−2に接続され、加入者有線端末装
置、PDA1−1および1−2、並びにカメラ付きデジタ
ル携帯電話機301−1および301−2に対する認証
処理または課金処理などを実行する。
【0196】カメラ付きデジタル携帯電話機301−1
および301−2は、公衆回線網202およびインター
ネット4を介して、上述した、PDA1と同様の処理でメ
ールを送信するか、または受信する。カメラ付きデジタ
ル携帯電話機301−1および301−2は、受信した
メールにスクリプトが含まれているとき、インタプリタ
106を起動して、スクリプトを実行する。
【0197】以下、カメラ付きデジタル携帯電話機30
1−1および301−2を個々に区別する必要がないと
き、単に、カメラ付きデジタル携帯電話機301と称す
る。
【0198】次に本発明を適用したカメラ付デジタル携
帯電話機301の外観構成について説明する。図27に
示すようにカメラ付デジタル携帯電話機301は、表示
部302および本体303で構成され、中央のヒンジ部
304により折り畳み可能に形成されている。
【0199】表示部302は、上端左部に引出しまたは
収納可能な送受信用のアンテナ305を有する。カメラ
付デジタル携帯電話機301は、アンテナ305を介し
て、固定無線局である基地局201−1乃至201−4
のいずれかとの間で電波を送受信する。
【0200】また、表示部302は、上端中央部にほぼ
180度の角度範囲で回動自在なカメラ部306を有す
る。カメラ付デジタル携帯電話機301は、カメラ部3
06のCCDカメラ307によって所望の撮像対象を撮
像する。
【0201】カメラ部306が使用者によってほぼ18
0度回動されて位置決めされた場合、図28に示すよう
に、表示部302は、カメラ部306の背面側中央に設
けられたスピーカ308が正面側に位置する状態とな
る。これにより、カメラ付デジタル携帯電話機301
は、通常の音声通話状態に切り換わる。
【0202】さらに、表示部302の正面に液晶ディス
プレイ309が設けられている。液晶ディスプレイ30
9は、電波の受信状態、電池残量、電話帳として登録さ
れている相手先名や電話番号および発信履歴等の他、電
子メールの内容、簡易ホームページ、カメラ部306の
CCDカメラ307で撮像した画像などを表示する。
【0203】一方、本体303には、その表面に「0」
乃至「9」の数字キー、発呼キー、リダイヤルキー、終
話及び電源キー、クリアキー及び電子メールキー等の操
作キー310が設けられている。操作キー310の操作
に対応した各種指示が、カメラ付デジタル携帯電話機3
01に入力される。
【0204】また、本体303の操作キー310の下部
にメモボタン311およびマイクロフォン312が設け
られている。カメラ付デジタル携帯電話機301は、メ
モボタン311が操作されたとき、通話中の相手の音声
を録音する。カメラ付デジタル携帯電話機301は、マ
イクロフォン312によって通話時の使用者の音声を集
音する。
【0205】さらに、本体303の操作キー310の上
部に回動自在なジョグダイヤル313が、本体303の
表面から僅かに突出した状態で設けられている。カメラ
付デジタル携帯電話機301は、ジョグダイヤル313
に対する回動操作に応じて、液晶ディスプレイ309に
表示されている電話帳リスト若しくは電子メールのスク
ロール動作、簡易ホームページのページ捲り動作、また
は画像の送り動作等の種々の動作を実行する。
【0206】例えば、本体303は、使用者によるジョ
グダイヤル313の回動操作に応じて液晶ディスプレイ
309に表示された電話帳リストの複数の電話番号の中
から所望の電話番号を選択し、ジョグダイヤル313が
本体303の内部方向に押圧されたとき、選択されてい
る電話番号を確定して、確定した電話番号に対して自動
的に発呼処理を行う。
【0207】なお、本体303は、背面側に図示しない
バッテリパックが装着されており、終話/電源キーがオ
ン状態になると、バッテリパックから各回路部に対して
電力が供給されて動作可能な状態に起動する。
【0208】ところで、本体303の左側面上部に抜差
自在なメモリースティック11を装着するためのメモリ
ースティックスロット314が設けられている。カメラ
付デジタル携帯電話機301は、メモボタン311が押
下されると、通話中の相手の音声を装着されているメモ
リースティック11に記録する。カメラ付デジタル携帯
電話機301は、使用者の操作に応じて、電子メール、
簡易ホームページ、CCDカメラ307で撮像した画像
を、装着されているメモリースティック11に記録す
る。
【0209】メモリースティック11は、本願出願人で
あるソニー株式会社によって開発されたフラッシュメモ
リカードの一種である。このメモリースティック11
は、縦21.5×横50×厚さ2.8[mm]の小型薄型形状のプラ
スチックケース内に電気的に書換えや消去が可能な不揮
発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable andP
rogrammable Read Only Memory )の一種であるフラッ
シュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を
介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び
読み出しが可能となっている。
【0210】またメモリースティック11は、大容量化
等による内蔵フラッシュメモリの仕様変更に対しても、
使用する機器で互換性を確保することができる独自のシ
リアルプロトコルを採用し、最大書込速度1.5[MB/S]、
最大読出速度2.45[MB/S]の高速性能を実現していると共
に、誤消去防止スイッチを設けて高い信頼性を確保して
いる。
【0211】従って、カメラ付デジタル携帯電話機30
1は、このようなメモリースティック11を装着可能に
構成されているために、メモリースティック11を介し
て、他の電子機器との間でデータの共有化を図ることが
できる。
【0212】図29に示すように、カメラ付デジタル携
帯電話機301は、表示部302および本体303の各
部を統括的に制御する主制御部351に対して、電源回
路部352、操作入力制御部353、画像エンコーダ3
54、カメラインターフェース部355、LCD(Liqu
id Crystal Display)制御部356、画像デコーダ35
7、多重分離部358、記憶再生部363、変復調回路
部359、および音声コーデック360がメインバス3
61を介して互いに接続されると共に、画像エンコーダ
354、画像デコーダ357、多重分離部358、変復
調回路部359、および音声コーデック360が同期バ
ス362を介して互いに接続されて構成されている。
【0213】電源回路部352は、使用者の操作により
終話/電源キーがオン状態にされると、バッテリパック
から各部に対して電力を供給することによりカメラ付デ
ジタル携帯電話機301を動作可能な状態に起動する。
【0214】カメラ付デジタル携帯電話機301は、C
PU、ROMおよびRAM等でなる主制御部351の制
御に基づいて、音声通話モードにおいて、マイクロフォ
ン312で集音した音声信号を音声コーデック360に
よってデジタル音声データに変換する。カメラ付デジタ
ル携帯電話機301は、デジタル音声データを変復調回
路部359でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部3
64でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理
を施した後にアンテナ305を介して送信する。
【0215】また、カメラ付デジタル携帯電話機301
は、音声通話モードにおいて、アンテナ305で受信し
た受信信号を増幅して周波数変換処理およびアナログデ
ジタル変換処理を施し、変復調回路部359でスペクト
ラム逆拡散処理し、音声コーデック360によってアナ
ログ音声信号に変換する。カメラ付デジタル携帯電話機
301は、アナログ音声信号に対応する音声をスピーカ
308に出力させる。
【0216】さらに、カメラ付デジタル携帯電話機30
1は、データ通信モードにおいて、電子メールを送信す
る場合、操作キー310およびジョグダイヤル313の
操作によって入力された電子メールのテキストデータを
操作入力制御部353を介して主制御部351に送出す
る。
【0217】主制御部351は、テキストデータを変復
調回路部359でスペクトラム拡散処理し、送受信回路
部364でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処
理を施した後にアンテナ305を介して基地局へ送信す
る。
【0218】これに対してカメラ付デジタル携帯電話機
301は、データ通信モードにおいて、電子メールを受
信する場合、アンテナ305を介して基地局CS3から
受信した受信信号を変復調回路部359でスペクトラム
逆拡散処理して、元のテキストデータを復元した後、L
CD制御部356を介して液晶ディスプレイ309に電
子メールとして表示する。
【0219】主制御部351は、データ通信モードにお
いて、電子メールを送信または受信する場合、メール送
受信プログラム104およびインタプリタ106を実行
する。
【0220】LCD制御部356は、フレキシブルプリ
ント配線板11と同様に、パネルID設定部を有するフレ
キシブルプリント配線板を介して、液晶ディスプレイ3
09に接続されている。
【0221】この後、カメラ付デジタル携帯電話機30
1は、使用者の操作に応じて受信した電子メールを記憶
再生部363を介してメモリースティック11に記録す
ることも可能である。
【0222】カメラ付デジタル携帯電話機301は、デ
ータ通信モードにおいて画像データを送信する場合、C
CDカメラ307で撮像された画像データをカメライン
ターフェース部355を介して画像エンコーダ354に
供給する。
【0223】因みにカメラ付デジタル携帯電話機301
は、画像データを送信しない場合には、CCDカメラ3
07で撮像した画像データをカメラインターフェース部
355およびLCD制御部356を介して液晶ディスプ
レイ309に直接表示することも可能である。
【0224】画像エンコーダ354は、CCDカメラ3
07から供給された画像データを、例えば、MPEG
(Moving Picture Experts Group )2またはMPEG
4等の所定の符号化方式によって圧縮符号化することに
より符号化画像データに変換し、これを多重分離部35
8に送出する。
【0225】このとき同時にカメラ付デジタル携帯電話
機301は、CCDカメラ307で撮像中にマイクロフ
ォン312で集音した音声を音声コーデック360を介
してデジタルの音声データとして多重分離部358に送
出する。
【0226】多重分離部358は、画像エンコーダ35
4から供給された符号化画像データと音声コーデック3
60から供給された音声データとを所定の方式で多重化
し、その結果得られる多重化データを変復調回路部35
9でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部364でデ
ジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後
にアンテナ305を介して送信する。
【0227】これに対してカメラ付デジタル携帯電話機
301は、データ通信モードにおいて、例えば、簡易ホ
ームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを
受信する場合、アンテナ305を介して基地局から受信
した受信信号を変復調回路部359でスペクトラム逆拡
散処理し、その結果得られる多重化データを多重分離部
358に送出する。
【0228】多重分離部358は、多重化データを符号
化画像データと音声データとに分離し、同期バス362
を介して、符号化画像データを画像デコーダ357に供
給すると共に、音声データを音声コーデック360に供
給する。
【0229】画像デコーダ357は、符号化画像データ
をMPEG2またはMPEG4等の所定の符号化方式に
対応した復号方式でデコードすることにより再生動画像
データを生成し、これをLCD制御部356を介して液
晶ディスプレイ309に供給する。これにより、カメラ
付デジタル携帯電話機301は、例えば、簡易ホームペ
ージにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画デー
タを表示する。
【0230】このとき同時に音声コーデック360は、
音声データをアナログ音声信号に変換した後、これをス
ピーカ308に供給する。これにより、カメラ付デジタ
ル携帯電話機301は、例えば、簡易ホームページにリ
ンクされた動画像ファイルに含まる音声データを再生す
る。
【0231】この場合も電子メールの場合と同様に、カ
メラ付デジタル携帯電話機301は、受信した簡易ホー
ムページ等にリンクされたデータを使用者の操作により
記憶再生部363を介してメモリースティック11に記
録することが可能である。
【0232】なお、本発明は、PDA1、カメラ付デジタ
ル携帯電話機301に限らず、ノート型のパーソナルコ
ンピュータ、PHS(Personal Handyphone System)の
端末装置、またはカーナビゲーションシステムなどメー
ルを送信し、または受信する装置全般に適用することが
できる。
【0233】次に、インタプリタ106のより詳細な構
成について説明する。
【0234】図30は、インタプリタ106のより詳細
な構成の一例を示す図である。
【0235】図30のメール構文解析部502、デコー
ダ503、構文解析部505、データ構成部517、エ
ンコーダ518、およびメール生成部519は、図10
の構文解析モジュール121に対応する。
【0236】図30のスクリプトインタプリタ506、
認証暗号化部507、リソースアクセスマネージャ50
8、およびストレージモジュール511は、図10の実
行モジュール122に対応する。
【0237】図30のI/O(Input/Output)モジュー
ル510は、図10の出力モジュール123に対応す
る。
【0238】メール送受信プログラム104は、メール
送受信プログラムプラグインインターフェース501を
介して、開こうとするメール151をメール構文解析部
502に供給するか、またはメール生成部519から生
成されたメール151を取得する。
【0239】メール構文解析部502は、メール送受信
プログラムプラグインインターフェース501を介し
て、メール送受信プログラム104から供給されたメー
ル151の構文を解析して、メール151からスクリプ
トおよびデータを抽出する。メール構文解析部502
は、メール151から抽出したスクリプトおよびデータ
をデコーダ503に供給する。
【0240】スクリプトとは、英数字コードなどの文字
コードにより、処理手順が記述されている、1連の命令
群から成るプログラムの1種である。
【0241】デコーダ503は、例えば、Base64などの
方式により符号化されているデータを復号する。Base64
は、7ビットのデータのみを伝送するネットワークを介
して、データまたはプログラムなどを伝送するため、デ
ータまたはプログラムなどを64種類のASCIIコードの
列に変換する2進データのエンコード方法である。
【0242】なお、デコーダ503は、符号化されてい
るスクリプトを復号するようにしてもよい。
【0243】デコーダ503は、インターフェース50
4を介して、スクリプトを構文解析部505に供給し、
復号されたデータをスクリプトインタプリタ506に供
給する。
【0244】構文解析部505は、スクリプトに含まれ
る所定の文字列を、スクリプトインタプリタ506が処
理可能な中間コード(intermediate code)に置換する。
ここで、中間コードを大別すると、一般的には、(1)
字句解析の結果や生成される字句の列などの字句の列、
(2)構文解析の結果として生成される解析木や構文
木、ポーランド記法などの木構造、(3)3つ組、4つ
組とよばれる仮想機械コードなどの機械語に近い形式に
分類されるが、本明細書においては、この中間コードを
解析木の意味で使用する。
【0245】なお、Java言語では、上記の(3)を「バ
イトコード」と呼んでいる。
【0246】中間コードとは、ソフトウェアプログラム
において、元のソースコードから最終的な実行形式に変
換する過程で、便宜上、一時的に作成される中間形式の
コードをいう。このようにソースからターゲットへの変
換プロセスを細かく分離することにより、複数のプラッ
トフォーム(ターゲット)に言語処理系を対応させるこ
とが容易となる。
【0247】たとえばJavaにおいて、ソースコードは、
一旦、バイトコードと呼ばれる中間コードに変換され、
変換された中間コードがWWWサーバに保存される。WWWサ
ーバは、クライアント側のWWWブラウザに、このバイト
コードを送信し、クライアント側のJava VM(Java Virt
ual Machine)は、バイトコードを解釈して実行する。
この場合、各プラットフォームの違い(CPUやオペレー
ティングシステムの違い)を、Java VMが吸収するの
で、バイトコード自身は特定のプラットフォームに依存
しない。こうしてJavaにおいて、実行時にかかる負担
(バイトコードから実行コードへの変換)を抑えなが
ら、プラットフォームに依存しないプログラム環境が実
現される。
【0248】また、その他の高級言語コンパイラにおい
ても、ソースコードを実行プログラム(通常はCPUが解
釈できるバイナリコード)に直接変換するのではなく、
実際のマシンよりも抽象度が高い中間的なコードに変換
し(実際のマシンアーキテクチャの制限などに煩わされ
ずにすむので、コードの最適化作業などがやりやすくな
る)、その後、最終的な実行形式のバイナリコードを生
成する方式がとられることも多い。
【0249】構文解析部505は、所定の文字列を中間
コードに置換したスクリプトをスクリプトインタプリタ
506に供給する。
【0250】スクリプトインタプリタ506は、スクリ
プトを認証暗号化部507に供給し、認証暗号化部50
7に、スクリプトの正当性を判定させる。
【0251】認証暗号化部507は、例えば、スクリプ
トにMD(Message Digest)5などのハッシュ関数を適用
して、スクリプトに対応するハッシュ値を算出する。認
証暗号化部507は、算出されたハッシュ値とスクリプ
トに含まれている認証用のデータとが同一であるか否か
を判定する。
【0252】図31に、認証用のデータが格納されてい
るスクリプトを含むメール151の例を示す。
【0253】図31に示すメール151において、”<S
IGNATURE>”および”</SIGNATURE>”の間に配置されて
いる”347a9d8684ab96533fb6b51906fdacf9”などのデー
タが、認証用のデータである。
【0254】なお、メール151に電子署名または証明
書を格納して、認証暗号化部507に、電子署名または
証明書を基に、認証させるようにしてもよい。
【0255】認証暗号化部507は、算出されたハッシ
ュ値と認証用のデータとが同一であると判定された場
合、スクリプトが改変されていないので、スクリプトが
正当であることを示すデータをスクリプトインタプリタ
506に供給する。
【0256】認証暗号化部507は、算出されたハッシ
ュ値と認証用のデータとが同一でないと判定された場
合、スクリプトが改変されているので、スクリプトが正
当でないことを示すデータをスクリプトインタプリタ5
06に供給する。
【0257】スクリプトインタプリタ506は、スクリ
プトが正当でないことを示すデータが認証暗号化部50
7から供給されたとき、そのスクリプトを実行しない。
【0258】スクリプトインタプリタ506は、スクリ
プトが正当であることを示すデータが認証暗号化部50
7から供給されたとき、デコーダ503から供給された
データを基に、そのスクリプトを実行する。
【0259】このように、スクリプトインタプリタ50
6は、正当なスクリプトのみを実行するので、本発明に
係るメール送受信システムにおいては、改変された不正
なスクリプトによる攻撃が排除され、スクリプトの実行
における安全性が保証される。
【0260】スクリプトインタプリタ506は、表示部
21に画像を表示するか、またはタッチパッドから入力
されたデータを取得するとき、リソースアクセスマネー
ジャ508に画像の表示またはデータの取得の処理を実
行させる。
【0261】スクリプトインタプリタ506は、Flash
ROM33またはEDO DRAM34などにデータを記憶させる
か、またはFlash ROM33またはEDO DRAM34に記憶さ
れているデータを取得するとき、リソースアクセスマネ
ージャ508にデータの記憶またはデータの取得の処理
を実行させる。
【0262】スクリプトインタプリタ506は、スケジ
ュール帳プログラム512、アドレス帳プログラム51
3、メモ帳プログラム514、TODO帳プログラム5
15、またはアプリケーションプログラム516にアク
セスするとき、リソースアクセスマネージャ508にス
ケジュール帳プログラム512、アドレス帳プログラム
513、メモ帳プログラム514、TODO帳プログラ
ム515、またはアプリケーションプログラム516に
アクセスさせる。
【0263】リソースアクセスマネージャ508は、ス
クリプトインタプリタ506から、表示部21への画像
の表示が要求されたか、またはタッチパッドから入力さ
れたデータの取得が要求されたとき、プラットフォーム
リソースアクセスインターフェース509を介して、I
/Oモジュール510に、表示部21に画像を表示させ
るか、またはI/Oモジュール510に、タッチパッド
から入力されたデータを取得させる。I/Oモジュール
510が取得した、タッチパッドから入力されたデータ
は、プラットフォームリソースアクセスインターフェー
ス509を介して、リソースアクセスマネージャ508
に供給される。
【0264】リソースアクセスマネージャ508は、I
/Oモジュール510により取得された、タッチパッド
から入力されたデータをスクリプトインタプリタ506
に供給する。
【0265】リソースアクセスマネージャ508は、ス
クリプトインタプリタ506から、Flash ROM33また
はEDO DRAM34などへのデータの記憶が要求されたか、
またはFlash ROM33またはEDO DRAM34に記憶されて
いるデータの取得が要求されたとき、プラットフォーム
リソースアクセスインターフェース509を介して、ス
トレージモジュール511に、Flash ROM33またはEDO
DRAM34などにデータを記憶させるか、またはストレ
ージモジュール511に、Flash ROM33またはEDO DRA
M34に記憶されているデータを取得させる。ストレー
ジモジュール511が取得した、Flash ROM33またはE
DO DRAM34に記憶されているデータは、プラットフォ
ームリソースアクセスインターフェース509を介し
て、リソースアクセスマネージャ508に供給される。
【0266】リソースアクセスマネージャ508は、ス
トレージモジュール511により取得された、Flash RO
M33またはEDO DRAM34に記憶されているデータをス
クリプトインタプリタ506に供給する。
【0267】リソースアクセスマネージャ508は、ス
クリプトインタプリタ506から、スケジュール帳プロ
グラム512、アドレス帳プログラム513、メモ帳プ
ログラム514、TODO帳プログラム515、または
アプリケーションプログラム516へのアクセスが要求
されたとき、プラットフォームリソースアクセスインタ
ーフェース509を介して、スケジュール帳プログラム
512、アドレス帳プログラム513、メモ帳プログラ
ム514、TODO帳プログラム515、またはアプリ
ケーションプログラム516にアクセスする。
【0268】スケジュール帳プログラム512は、スケ
ジュール帳にスケジュールを記録するか、または、記録
されているスケジュールを表示するアプリケーションプ
ログラムである。
【0269】メモ帳プログラム514は、メモ帳にメモ
を記録するか、または、記録されているメモを表示する
アプリケーションプログラムである。
【0270】TODO帳プログラム515は、使用者が
行うべきことを記録するか、または記録されている使用
者が行うべきことを表示するアプリケーションプログラ
ムである。
【0271】アプリケーションプログラム516は、所
定の処理を実行するアプリケーションプログラムであ
る。
【0272】データ構成部517は、所望のデータをメ
ール151に添付して送信するとき、スクリプトインタ
プリタ506から供給された、メール151に添付する
データを、所定のデータ構造に変換する。
【0273】例えば、スクリプトインタプリタ506
は、実行しているスクリプトを中断し、スクリプトの実
行状態を示すデータをメール151に添付して送信する
とき、プログラムカウンタの値、またはプッシュダウン
スタックに格納されているデータなどの、スクリプトの
実行状態を示すデータをデータ構成部517に供給す
る。
【0274】データ構成部517は、スクリプトインタ
プリタ506から供給された、スクリプトの実行状態を
示すデータを所定のデータ構造に変換する。
【0275】データ構成部517は、所定のデータ構造
とされたデータを、インターフェース504を介して、
エンコーダ518に供給する。
【0276】また、データ構成部517は、スクリプト
インタプリタ506から供給されたデータ(例えば、ス
トレージモジュール511が取得した、Flash ROM33
またはEDO DRAM34に記憶されているデータ)に揮発性
属性が付加されているか否かを判定し、データに揮発性
属性が付加されている場合、そのデータに含まれる個人
情報を空に(消去)した後、所定のデータ構造に変換す
る(その詳細は後述する)。
【0277】データ構成部517は、所定のデータ構造
とされたデータ(個人情報が含まれないデータ)を、イ
ンターフェース504を介して、エンコーダ518に供
給する。
【0278】スクリプトインタプリタ506は、所望の
スクリプトをメール151に添付して送信するとき、イ
ンターフェース504を介して、スクリプトをエンコー
ダ518に供給する。
【0279】エンコーダ518は、データ構成部517
から供給された、所定の構造のデータを、例えば、Base
64などの方式により符号化する。エンコーダ518は、
符号化したデータをメール生成部519に供給する。エ
ンコーダ518は、スクリプトインタプリタ506から
供給されたスクリプトをそのままメール生成部509に
供給する。
【0280】なお、エンコーダ518は、スクリプトを
符号化するようにしてもよい。
【0281】メール生成部519は、エンコーダ518
から供給された符号化されたデータまたはスクリプトを
格納したメール151を生成する。メール生成部519
は、メール送受プログラムプラグインインターフェース
501を介して、生成したメール151をメール送受信
プログラム104に供給する。
【0282】メール送受信プログラム104は、メール
生成部519から供給されたメール151を送信する。
【0283】スクリプトランチャ520は、表示部21
のタッチパッドからの入力を基に、スクリプトデータベ
ース521に記憶されている、例えば、オセロゲームス
クリプト531、回覧メールスクリプト532、自動削
除メールスクリプト533、アニメーションメールスク
リプト534、アップデートメールスクリプト535、
または予定確認メールスクリプト536などのスクリプ
トのうちの1つのスクリプトを選択して、選択したスク
リプトをインターフェース504を介して、構文解析部
505に供給する。
【0284】例えば、図32に示すように、表示部21
に表示されているアイコンのうち、「オセロ」と名前が
付されたアイコンがタップされたとき、スクリプトラン
チャ520は、タップされたアイコンに対応するオセロ
ゲームスクリプト531をスクリプトデータベース52
1から読み出して、オセロゲームスクリプト531をイ
ンターフェース504を介して、構文解析部505に供
給する。
【0285】表示部21に表示されているアイコンのう
ち、予定確認メールと名前が付されたアイコンがタップ
されたとき、スクリプトランチャ520は、タップされ
たアイコンに対応する予定確認メールスクリプト536
をスクリプトデータベース521から読み出して、予定
確認メールスクリプト536をインターフェース504
を介して、構文解析部505に供給する。
【0286】構文解析部505は、スクリプトランチャ
520から供給された、オセロゲームスクリプト53
1、回覧メールスクリプト532、自動削除メールスク
リプト533、アニメーションメールスクリプト53
4、アップデートメールスクリプト535、または予定
確認メールスクリプト536などのスクリプトに含まれ
る所定の文字列を、スクリプトインタプリタ506が処
理可能な中間コードに置換する。構文解析部505は、
文字列を中間コードに置換したスクリプトをスクリプト
インタプリタ506に供給する。
【0287】スクリプトインタプリタ506は、構文解
析部505から供給された、文字列が中間コードに置換
された、オセロゲームスクリプト531、回覧メールス
クリプト532、自動削除メールスクリプト533、ア
ニメーションメールスクリプト534、アップデートメ
ールスクリプト535、または予定確認メールスクリプ
ト536などのスクリプトを実行する。
【0288】このように、図30に構成を示すインタプ
リタ106は、メール151が開かれたとき、メール1
51に添付されたスクリプトを実行して、例えば、所定
の画像を表示部21に表示させる、表示部21のタッチ
パッドの操作に対応した処理を実行する、所望のデータ
をFlash ROM33またはEDO DRAM34などに記憶させ
る、またはFlash ROM33またはEDO DRAM34に記憶さ
れているデータを取得するなどの処理を実行することが
できる。
【0289】従って、所定の処理を実行させるスクリプ
トをメール151に添付すれば、メール151の送り手
は、迅速に、かつ確実に、メール151の読み手に、所
望するアクションを実行させることができるようにな
る。
【0290】例えば、メール151の受け手が小型の端
末装置を使用し、返信の操作に手間が掛かるときであっ
ても、メール151の送り手は、迅速に、かつ確実に、
メール151の読み手に、返信させることができるよう
になる。
【0291】インタプリタ106は、メール送受信プロ
グラム104がメール151を開こうとするとき、メー
ル151に添付されているスクリプトを実行するので、
メールの読み手は、メール151の受信に先立って、対
応するスクリプトを入手しておく必要がない。
【0292】新たに生成されたスクリプトが、メール1
51に添付されて伝送されるので、メール151の読み
手は、スクリプトを迅速に取得することができ、新たに
生成されたスクリプトを迅速に実行することができる。
【0293】また、図30に構成を示すインタプリタ1
06は、記憶しているスクリプトを実行して、例えば、
所定の画像を表示部21に表示させる、表示部21のタ
ッチパッドの操作に対応した処理を実行する、所望のデ
ータをFlash ROM33またはEDO DRAM34などに記憶さ
せる、またはFlash ROM33またはEDO DRAM34に記憶
されているデータを取得するなどの処理を実行すること
ができる。
【0294】さらに、図30に構成を示すインタプリタ
106は、記憶しているスクリプトを実行して、所望の
スクリプトを格納しているメール151を生成し、生成
したメール151をメール送受信プログラム104に送
信させることができる。
【0295】次に、プラットフォームの変更、およびス
クリプトの伝送媒体の変更について説明する。
【0296】図33は、例えば、OS101をWindows CE
(米国マイクロソフト社の商標)などの他のオペレーテ
ィングシステムに変更するなど、プラットフォームを変
更したときの、インタプリタ106の構成の変更を説明
する図である。
【0297】図33のスクリプト処理部551は、プラ
ットフォーム依存部561、スクリプト実行部562、
および電子メール変換部563から構成されている。
【0298】プラットフォーム依存部561は、I/O
モジュール510、ストレージモジュール511、およ
びアプリケーションプログラム516などから構成され
ている。
【0299】スクリプト実行部562は、図30の構文
解析部505、スクリプトインタプリタ506、認証暗
号化部507、リソースアクセスマネージャ508、お
よびデータ構成部517に対応する。
【0300】電子メール変換部563は、図30のメー
ル送受信プログラムプラグインインターフェース50
1、メール構文解析部502、デコーダ503、インタ
ーフェース504、エンコーダ518、およびメール生
成部519に対応する。
【0301】通信部552は、クレードル2およびイン
ターネット4を介して、メール151を受信する、図5
のUSBインターフェース36に対応する。
【0302】例えば、OS101などのプラットフォーム
が変更されたとき、変更されたプラットフォームに対応
するスクリプト処理部571は、プラットフォーム依存
部561からプラットフォーム依存部581に変更され
る。スクリプト実行部562および電子メール変換部5
63は、変更されない。
【0303】プラットフォーム依存部581は、変更さ
れたプラットフォームに対応するI/Oモジュール59
1、ストレージモジュール592、およびアプリケーシ
ョンプログラム593などから構成されている。
【0304】このように、プラットフォームを変更して
も、プラットフォームに依存する部分のみを変更すれ
ば、その全てを変更することなく、インタプリタ106
は、メール151に添付されているスクリプトを実行す
ることができる。
【0305】図34は、例えば、Bluetooth(商標)な
どの仕様に準拠した通信により、スクリプト自身を伝送
するなど、スクリプトの伝送媒体を変更したときの、イ
ンタプリタ106の構成の変更を説明する図である。
【0306】スクリプトの伝送媒体を変更したときのス
クリプト処理部601は、プラットフォーム依存部56
1、スクリプト実行部562、および変換部611から
構成されている。
【0307】送受信プログラム602は、Bluetoothな
どの仕様に準拠した通信を実行する通信部603に、ス
クリプトおよびデータの受信または送信を実行させるプ
ログラムである。送受信プログラム602は、通信部6
03に受信させたスクリプトおよびデータを取得し、取
得したスクリプトおよびデータをプラットフォーム依存
部561の変換部611に供給する。
【0308】また、送受信プログラム602は、通信部
603に、変換部611から供給されたスクリプトおよ
びデータを送信させる。
【0309】変換部611は、送受信プログラム602
から供給されたスクリプトの所定の文字列を変換して、
変換したスクリプトをスクリプト実行部562に供給す
る。また、変換部611は、スクリプト実行部562か
ら供給されたスクリプトおよびデータを変換して、変換
したスクリプトおよびデータを送受信プログラム602
に供給する。
【0310】スクリプト実行部562は、変換部611
から供給されたスクリプトを実行する。
【0311】このように、スクリプトの伝送媒体を変更
しても、伝送媒体に依存する部分のみを変更すれば、全
体を変更することなく、インタプリタ106は、スクリ
プトを実行することができる。
【0312】次に、図35乃至図37のフローチャート
を参照して、図30に構成を示すインタプリタ106に
よる、電子メールに添付されたスクリプトの実行の処理
を説明する。
【0313】ステップS501において、メール送受信
プログラム104は、スクリプトが添付されているメー
ル151を表示しようとしているか否かを判定し、スク
リプトが添付されているメール151を表示しようとし
ていないと判定された場合、ステップS501に戻り、
判定の処理を繰り返す。
【0314】ステップS501において、スクリプトが
添付されているメール151を表示しようとしていると
判定された場合、ステップS502に進み、メール送受
信プログラム104は、開こうとしているメール151
を、メール送受信プログラムプラグインインターフェー
ス501を介して、メール構文解析部502に供給す
る。
【0315】ステップS503において、メール構文解
析部502は、メール送受信プログラム104から取得
したメール151から、スクリプトおよびスクリプトの
実行に必要なデータを抽出する。スクリプトの実行に必
要なデータは、例えば、スクリプトが中断されたときの
スクリプトの実行状態を示す、プログラムカウンタの値
若しくはスタックポインタの値に対応するデータ、オセ
ロゲームのコマの配置を示すデータ、アニメーションを
描画するためのデータ、プログラムをアップデートする
ためのデータ、または電子メールの回覧の状態を示すデ
ータなどである。
【0316】メール構文解析部502は、抽出したスク
リプトおよびスクリプトの実行に必要なデータをデコー
ダ503に供給する。
【0317】ステップS504において、デコーダ50
3は、メール構文解析部502から供給されたスクリプ
トの実行に必要なデータを、Base64などの方式により復
号する。
【0318】ステップS505において、デコーダ50
3は、インターフェース504を介して、スクリプトを
構文解析部505に供給する。
【0319】ステップS506において、デコーダ50
3は、インターフェース504を介して、スクリプトの
実行に必要なデータをスクリプトインタプリタ506に
供給する。
【0320】ステップS507において、構文解析部5
05は、デコーダ503から供給されたスクリプトの所
定の文字列を、スクリプトインタプリタ506が処理可
能な中間コードに置き換える。構文解析部505は、所
定の文字列を中間コードに置き換えたスクリプトをスク
リプトインタプリタ506に供給する。
【0321】ステップS508において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、スクリプトを認証暗号化部507
に供給し、認証暗号化部507に、スクリプトの正当性
を確認させる。認証暗号化部507は、例えば、スクリ
プトインタプリタ506から供給されたスクリプトに含
まれている認証用データを抽出すると共に、スクリプト
に、ハッシュ関数を適用して、ハッシュ値を生成する。
認証暗号化部507は、抽出した認証用データと、生成
したハッシュ値とが同一であるか否かを基に、スクリプ
トの正当性を判定する。
【0322】認証暗号化部507は、スクリプトが正当
であるか否かを示すデータを、スクリプトインタプリタ
506に供給する。
【0323】ステップS509において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、認証暗号化部507から供給され
たデータを基に、スクリプトが正当であるか否かを判定
し、スクリプトが正当でないと判定された場合、スクリ
プトが改変されているので、スクリプトを実行しない
で、処理は終了する。
【0324】ステップS509において、スクリプトが
正当であると判定された場合、ステップS510に進
み、スクリプトインタプリタ506は、スクリプトを実
行する。
【0325】ステップS511において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、スクリプトの実行により、入出
力、情報の記憶若しくは読み出し、または外部のアプリ
ケーションプログラムのアクセスが要求されたか否かを
判定し、スクリプトの実行により、入出力、情報の記憶
若しくは読み出し、または外部のアプリケーションプロ
グラムのアクセスが要求されたと判定された場合、ステ
ップS512に進み、スクリプトインタプリタ506
は、リソースアクセスマネージャ508に、入出力、情
報の記憶若しくは読み出し、または外部のアプリケーシ
ョンプログラムのアクセスを実行させる。
【0326】ステップS513において、リソースアク
セスマネージャ508は、入出力が要求されたか否かを
判定し、入出力が要求されたと判定された場合、ステッ
プS514に進み、I/Oモジュール510に、入出力
を実行させるか否かを使用者に入力させるダイアログボ
ックスを、表示部21に表示させ、使用者の操作を基
に、入出力を実行するか否かを判定する。
【0327】ステップS514において、入出力を実行
すると判定された場合、ステップS515に進み、リソ
ースアクセスマネージャ508は、I/Oモジュール5
10に、画像を表示させるなどの入出力の処理を実行さ
せ、手続きは、ステップS516に進む。
【0328】ステップS513において、入出力が要求
されていないと判定された場合、入出力の処理は必要な
いので、ステップS514およびステップS515の処
理はスキップされ、手続きは、ステップS516に進
む。
【0329】ステップS514において、入出力を実行
しないと判定された場合、入出力の処理を実行してはな
らないので、ステップS515の処理はスキップされ、
手続きは、ステップS516に進む。
【0330】ステップS516において、リソースアク
セスマネージャ508は、情報の記憶または読み出しが
要求されたか否かを判定し、情報の記憶または読み出し
が要求されたと判定された場合、ステップS517に進
み、I/Oモジュール510に、情報の記憶または読み
出しを実行させるか否かを使用者に入力させるダイアロ
グボックスを、表示部21に表示させ、使用者の操作を
基に、情報の記憶または読み出しを実行するか否かを判
定する。
【0331】ステップS517において、情報の記憶ま
たは読み出しを実行すると判定された場合、ステップS
518に進み、リソースアクセスマネージャ508は、
ストレージモジュール511に、Flash ROM33にデー
タを記憶させるなどの情報の記憶または読み出しの処理
を実行させ、手続きは、ステップS519に進む。
【0332】ステップS516において、情報の記憶ま
たは読み出しが要求されていないと判定された場合、情
報の記憶または読み出しの処理は必要ないので、ステッ
プS517およびステップS518の処理はスキップさ
れ、手続きは、ステップS519に進む。
【0333】ステップS517において、情報の記憶ま
たは読み出しを実行しないと判定された場合、情報の記
憶または読み出しの処理を実行してはならないので、ス
テップS518の処理はスキップされ、手続きは、ステ
ップS519に進む。
【0334】ステップS519において、リソースアク
セスマネージャ508は、スケジュール帳プログラム5
12、アドレス帳プログラム513、メモ帳プログラム
514、TODO帳プログラム515、またはアプリケ
ーションプログラム516などの外部のアプリケーショ
ンプログラムへのアクセスが要求されたか否かを判定
し、外部のアプリケーションプログラムへのアクセスが
要求されたと判定された場合、ステップS520に進
み、I/Oモジュール510に、外部のアプリケーショ
ンプログラムへのアクセスを実行させるか否かを使用者
に入力させるダイアログボックスを表示部21に表示さ
せ、使用者の操作を基に、外部のアプリケーションプロ
グラムへのアクセスを実行するか否かを判定する。
【0335】ステップS520において、外部のアプリ
ケーションプログラムへのアクセスを実行すると判定さ
れた場合、ステップS521に進み、リソースアクセス
マネージャ508は、外部のアプリケーションプログラ
ムにアクセスし、手続きは、ステップS522に進む。
【0336】ステップS519において、外部のアプリ
ケーションプログラムへのアクセスが要求されていない
と判定された場合、外部のアプリケーションプログラム
へのアクセスの処理は必要ないので、ステップS520
およびステップS521の処理はスキップされ、手続き
は、ステップS522に進む。
【0337】ステップS520において、外部のアプリ
ケーションプログラムへのアクセスを実行しないと判定
された場合、外部のアプリケーションプログラムへのア
クセスの処理を実行してはならないので、ステップS5
21の処理はスキップされ、手続きは、ステップS52
2に進む。
【0338】ステップS522において、リソースアク
セスマネージャ508は、スクリプトインタプリタ50
6に、入出力、情報の記憶若しくは読み出し、または外
部のアプリケーションプログラムのアクセスの結果を供
給する。
【0339】ステップS523において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、使用者の操作またはスクリプトの
記述などを基に、スクリプトの実行結果を電子メールで
送信するか否かを判定し、スクリプトの実行結果を電子
メールで送信すると判定された場合、ステップS524
に進み、スクリプトインタプリタ506は、データ構成
部517に、電子メールに添付するデータであって、ス
クリプトの実行状態を示すデータなどの、所定の形式に
成形する必要のあるデータを供給する。
【0340】ステップS525において、データ構成部
517は、スクリプトインタプリタ506から供給され
たデータを所定の形式に成形する。データ構成部517
は、インターフェース504を介して、成形したデータ
をエンコーダ518に供給する。
【0341】ステップS526において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、インターフェース504を介し
て、エンコーダ518に、電子メールに添付するスクリ
プトまたはデータを供給する。スクリプトインタプリタ
506がエンコーダ518に直接供給するデータは、デ
ータ構成部517において、成形の必要のないデータで
ある。
【0342】ステップS527において、エンコーダ5
18は、データ構成部517から供給されたデータ、ま
たはスクリプトインタプリタ506から供給されたデー
タを、例えば、Base64などの方式により符号化する。エ
ンコーダ518は、符号化したデータおよびスクリプト
をメール生成部519に供給する。
【0343】ステップS528において、メール生成部
519は、エンコーダ518から供給されたスクリプト
またはデータを基に、スクリプトまたはデータを添付し
たメール151を生成する。メール生成部519は、メ
ール送受信プログラムプラグインインターフェース50
1を介して、生成したメール151をメール送受信プロ
グラム104に供給する。
【0344】ステップS529において、メール送受信
プログラム104は、メール生成部519から供給され
たメール151を送信し、処理は終了する。
【0345】ステップS511において、入出力、情報
の記憶若しくは読み出し、または外部のアプリケーショ
ンプログラムのアクセスが要求されていないと判定され
た場合、入出力、情報の記憶若しくは読み出し、または
外部のアプリケーションプログラムのアクセスの処理は
不要なので、ステップS512乃至ステップS522の
処理はスキップされ、手続きは、ステップS523に進
み、スクリプトの実行結果を電子メールで送信するか否
かの判定を実行する。
【0346】ステップS523において、スクリプトの
実行結果を電子メールで送信しないと判定された場合、
電子メールを送信する処理は不要なので、ステップS5
24乃至ステップS529の処理はスキップされ、処理
は終了する。
【0347】このように、図30に構成を示すインタプ
リタ106は、スクリプトが添付されたメール151を
表示しようとするとき、メール151に添付されたスク
リプトを抽出して、実行することができる。
【0348】図30に構成を示すインタプリタ106
は、メール151に添付されたスクリプトの実行によ
り、入出力、情報の記憶若しくは読み出し、または外部
のアプリケーションプログラムのアクセスが要求された
とき、要求された、入出力、情報の記憶若しくは読み出
し、または外部のアプリケーションプログラムのアクセ
スを実行することができる。
【0349】また、図30に構成を示すインタプリタ1
06は、スクリプトの実行結果の電子メールでの送信が
要求されたとき、スクリプトの実行結果に対応して、ス
クリプトまたはデータを添付したメール151を送信す
ることができる。
【0350】次に、図38乃至図40のフローチャート
を参照して、図30に構成を示すインタプリタ106に
よる、スクリプトデータベース521に記憶されている
スクリプトの実行の処理を説明する。
【0351】ステップS601において、スクリプトラ
ンチャ520は、タッチパッドからの入力を基に、スク
リプトデータベース521に記憶されている、例えば、
オセロゲームスクリプト531、回覧メールスクリプト
532、自動削除メールスクリプト533、アニメーシ
ョンメールスクリプト534、またはアップデートメー
ルスクリプト535などのスクリプトから1つのスクリ
プトを選択して、選択したスクリプトをインターフェー
ス504を介して、構文解析部505に供給する。
【0352】ステップS602乃至ステップS624の
処理のそれぞれは、ステップS507乃至ステップS5
29の処理のそれぞれと同一なので、その説明は省略す
る。
【0353】このように、図30に構成を示すインタプ
リタ106は、選択された、記憶されているスクリプト
を実行することができる。
【0354】図30に構成を示すインタプリタ106
は、選択された、記憶されているスクリプトの実行によ
り、入出力、情報の記憶若しくは読み出し、または外部
のアプリケーションプログラムのアクセスが要求された
とき、要求された、入出力、情報の記憶若しくは読み出
し、または外部のアプリケーションプログラムのアクセ
スを実行することができる。
【0355】また、図30に構成を示すインタプリタ1
06は、選択された、記憶されているスクリプトの実行
により、スクリプトまたはデータを添付したメール15
1を送信することができる。
【0356】次に、図35乃至図37のフローチャート
を用いて説明した、電子メールに添付されたスクリプト
の実行の処理、および、図38乃至図40のフローチャ
ートを用いて説明した、スクリプトの実行の処理の具体
例について説明する。
【0357】例えば、メールの送信者が送信するメール
に、メールの受信者が有するPDA1もしくはパーソナ
ルコンピュータ3が実行可能なスケジューラ(例えば、
図30のスケジュール帳プログラム512など)の処理
により記憶されているスケジュールデータから、所定の
日時のスケジュールを抽出させ、メールの受信者が、抽
出されたスケジュールを返信(送信)させるようにする
ためのスクリプトを添付させることができる。ここで
は、このようなスクリプトが添付されたメールを予定確
認メールと称する。
【0358】次に、図41のフローチャートを参照し
て、図38のステップS601乃至図40のステップS
623の処理の具体例として、予定確認メールの作成処
理について説明する。ここでは、Palm OSが搭載された
PDA1−1で予定確認メールを作成するものとして説
明するが、例えば、パーソナルコンピュータ3、カメラ
付デジタル携帯電話機301などにおいて、予定確認メ
ールが作成される場合にも、基本的に同様の処理が実行
される。
【0359】ユーザが、予定確認メールを送信するため
に、予め、予定確認メールを作成する必要がある。ユー
ザが予定確認メール作成画面を表示させるには、例え
ば、図32に示したPalm OSの初期表示画面において、
「予定確認メール」と名前が付されたアイコンをタップ
するなどの操作を実行する。これにより、スクリプトラ
ンチャ520は、ステップS701において、タップさ
れたアイコンに対応する予定確認メールスクリプト53
6をスクリプトデータベース521から読み出し、構文
解析部505に供給する。構文解析部505は、スクリ
プトランチャ520から供給された予定確認メール53
6のスクリプトに含まれる所定の文字列をスクリプトイ
ンタプリタ506が処理可能な中間コードに置換してス
クリプトインタプリタ506に供給する。
【0360】スクリプトインタプリタ506は、タッチ
パッドからの入力(すなわち、予定確認メール作成画面
を表示させるためのユーザ入力)を受けて、リソースア
クセスマネージャ508に、予定確認メール作成画面を
表示する処理を実行させる。リソースアクセスマネージ
ャ508は、プラットフォームリソースアクセスインタ
ーフェース509およびI/Oモジュール510を介し
て、表示部21に予定確認メール作成画面を表示させ
る。これにより、例えば、図42に示されるような予定
確認メール作成画面が表示部21に表示される。
【0361】図42に示す予定確認メール作成画面に
は、メールの宛先、カーボンコピー(CC)の送付先、
メールの件名、および、確認したい予定の日時がユーザ
によって記入可能なようになされている。
【0362】ユーザは、表示部21に表示される予定確
認メール作成画面を参照して、空欄に必要な情報を記入
する。ステップS702において、スクリプトインタプ
リタ506は、タッチパッドからの入力(ユーザが記入
する宛先(CCも含む)、件名、および確認したい予定
の日時の入力)を受ける。
【0363】スクリプトインタプリタ506は、メール
に添付させるスクリプトを、インターフェース504お
よびエンコーダ518を介してメール生成部519に供
給するとともに、ユーザからの入力データをデータ構成
部517、インターフェース504、およびエンコーダ
518を介してメール生成部519に供給する。なお、
メールに添付させるスクリプトは、実行中の予定確認メ
ールスクリプト536に含まれていても良いし、もしく
は、スクリプトデータベース521に記録されていても
よい。
【0364】ステップS703において、メール生成部
519は、スクリプトインタプリタ506から供給され
た、スクリプトおよび入力データをメールに添付して、
図12に示した、スクリプトを含むメール151の形式
の予定確認メールを作成する。
【0365】ステップS704において、メール生成部
519は、予定メール毎にユニークな番号であるプロセ
スIDを決定し、ステップS703の処理により作成さ
れたメール151(予定確認メール)に関連付ける。そ
して、処理は、図40のステップS624に進み、上述
したメール送受信プログラム104によって、予定確認
メールが送信される。
【0366】以上の処理によって、メールの受信者のス
ケジュールを自動的に抽出させ、かつ、抽出されたスケ
ジュールを返信させる処理を実行するスクリプトが添付
されたメール151を作成することができる。
【0367】次に、図43のフローチャートを参照し
て、上述した図42の予定確認メール作成処理によって
生成された予定確認メールを受信したPDA1−2が、
図35のステップS510乃至図37のステップS52
9において実行する処理の具体例として、スクリプトの
実行処理について説明する。
【0368】ステップS721において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、受信メールに添付されているスク
リプトを実行し(図35のステップS503において抽
出されたスクリプトのshow()メソッドを実行し)、リ
ソースアクセスマネージャ508に、受信したメールの
本文を表示する処理を実行させる。リソースアクセスマ
ネージャ508は、プラットフォームリソースアクセス
インターフェース509およびI/Oモジュール510
を介して、表示部21に受信したメールの本文を表示さ
せる。これにより、例えば、図44に示されるような受
信メールが表示部21に表示される。
【0369】図44に示す受信メールには、図42のス
テップS702で設定された件名および確認したい予定
の日時(「2001年2月16日の予定を教えて下さ
い」といったメッセージ)が記載されている。
【0370】ステップS722において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、スクリプトに付随するデータに基
づいて、リソースアクセスマネージャ508に、スクリ
プトの実行により指定される日時のスケジュールを抽出
する処理を実行させる。リソースアクセスマネージャ5
08は、プラットフォームリソースアクセスインターフ
ェース509およびストレージモジュール511を介し
て、Flash ROM33に記録されている、スケジュール帳
プログラム512が管理するスケジュールデータベース
にアクセスし、そこに記録されているスケジュールの中
から、スクリプトの実行により指定される日時のスケジ
ュールを抽出する。
【0371】ステップS723において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、リソースアクセスマネージャ50
8に、メールの返信を促すためのメッセージが記載され
たダイアログボックスを表示する処理を実行させる。リ
ソースアクセスマネージャ508は、プラットフォーム
リソースアクセスインターフェース509およびI/O
モジュール510を介して、表示部21にダイアログボ
ックスを表示させる。これにより、例えば、図45に示
されるようなダイアログボックス601が表示される。
【0372】図45に示すダイアログボックス601に
は、「予定を返信します」といったメッセージ、および
メール返信の実行を促すYesボタン602が表示され
る。
【0373】そして、ユーザによってYesボタン60
2がタップされると、ステップS724において、スク
リプトインタプリタ506は、リソースアクセスマネー
ジャ508が実行する処理によって抽出されたスケジュ
ールデータを、データ構成部517、インターフェース
504、およびエンコーダ518を介して、メール生成
部519に供給する。
【0374】メール生成部519は、スクリプトインタ
プリタ506から供給されたスケジュールデータをメー
ルに添付し、返信メールを作成する。作成された返信メ
ールは、メール送受信プログラムプラグインインターフ
ェース501を介してメール送受信プログラム104に
供給される。
【0375】ステップS725において、メール送受信
プログラム104は、メール生成部519より供給され
た返信メールに、送信されてきた予定確認メールのプロ
セスIDを添付して、メールを送信元に返信する。
【0376】ステップS726において、スクリプトイ
ンタプリタ506は、リソースアクセスマネージャ50
8に、処理終了を示すダイアログボックスを表示する処
理を実行させる。リソースアクセスマネージャ508
は、プラットフォームリソースアクセスインターフェー
ス509およびI/Oモジュール510を介して、表示
部21にダイアログボックスを表示させ、処理は終了さ
れる。これにより、例えば、図46に示されるような処
理終了を示すダイアログボックス611が表示される。
【0377】図46に示すダイアログボックス611に
は、「2001年2月16日の予定を安藤さんに返信し
ました」といったメッセージ、および、メッセージ確認
を促すOKボタン612が表示される。
【0378】このように、スクリプトが添付されたメー
ルを受信した受信者は、PDA1−2に起動されている
メーラを一旦終了させ、さらに、スケジューラを起動し
てスケジュールを確認することなく、予定確認メールの
送信者に、所定のスケジュールを返信することができ
る。そして、PDA1−1を所有する予定確認メールの
送信者は、例えば、図47に示されるような返信メール
を受信することができる。
【0379】図47に示す返信メールには、「私(松
田)の2001年2月16日の予定を送ります」といっ
たメッセージが表示されるとともに、現在表示中のメー
ルを終了する場合に操作されるOKボタン621、およ
び受信したスケジュールデータを表示させる場合に操作
される予定表示ボタン622が表示される。
【0380】ユーザが図47に示す予定表示ボタン62
2をタップした場合、スクリプトインタプリタ506
は、リソースアクセスマネージャ508に、プラットフ
ォームリソースアクセスインターフェース509を介し
てスケジュール帳プログラム512にアクセスさせ、ス
ケジューラを起動させる。スケジュール帳プログラム5
12は、メールに添付されているスケジュールデータを
基に、表示部21に、図48に示されるような予定表
(スケジュール帳)を表示させる。
【0381】図48に示す予定表には、「10:00 本社
で田中さんとミーティング」、「11:00 A社で佐藤さ
んと打ち合わせ」、および「16:00 本社で川村さんと
打ち合わせ」の項目が表示される。
【0382】すなわち、予定確認メールの送信者が所有
するPDA1−1で表示される、予定確認メールの受信
者から取得した予定表は、予定確認メールの受信者のP
DA1−2で表示される予定表と全く同じである。
【0383】このように、所定の日のスケジュールを抽
出させ、抽出されたスケジュールを送信させるスクリプ
トをメール151に添付すれば、メール151の送信者
は、相手の手を煩わせることなく、容易に、所定の日の
スケジュールを取得(確認)することができる。
【0384】ところで、上述したスクリプトをメールに
添付することによって、メールの読み手では、メール開
封時に連動して所定のアクションが実行される。そのた
め、例えば、第3者に知られたくない個人情報なども、
自分の意思に反して勝手に持ち出される恐れがある。
【0385】そこで、PDA1の内部に記憶されている
個人情報が、悪意を持ったユーザにより勝手に持ち出さ
れないようにするために、個人情報に、例えば、揮発性
属性を付加することによって、個人情報の漏洩を防止す
ることができる。
【0386】次に、個人情報の漏洩を防止するための設
定について説明する。
【0387】ユーザが個人情報の抽出および送信を行わ
せるスクリプトが添付された悪用メールを誤って開封し
てしまい、個人情報が持ち出されることのないように、
予め、個人情報に揮発性属性を付加し、漏洩防止を設定
する必要がある。
【0388】ユーザが個人情報の漏洩防止設定画面を表
示させるには、例えば、図32に示したPalm OSの初期
表示画面の上側に設けられているタグボタン(図示せ
ず)をタップし、図49に示すオプションタグ631を
表示させ、さらに、オプションタグ631のうち、「個
人情報漏洩」の項目を選択(タップ)する操作を実行す
る。
【0389】スクリプトインタプリタ506は、タッチ
パッドからの入力(すなわち、個人情報の漏洩防止設定
画面を表示させるためのユーザ入力)を受けて、リソー
スアクセスマネージャ508に、個人情報の漏洩防止設
定画面を表示する処理を実行させる。リソースアクセス
マネージャ508は、プラットフォームリソースアクセ
スインターフェース509およびI/Oモジュール51
0を介して、表示部21に個人情報の漏洩防止設定画面
を表示させる。これにより、例えば、図50に示される
ような個人情報の漏洩防止設定画面が表示部21に表示
される。
【0390】図50に示す個人情報の漏洩防止設定画面
には、「個人情報の属性を設定してください」といった
メッセージ、個人情報の漏洩を設定するためのリストボ
ックス641、設定された内容を確定する場合に選択さ
れるOKボタン642、および設定内容をキャンセルす
る場合に選択されるキャンセルボタン643が表示され
る。
【0391】ユーザは、表示部21に表示される個人情
報の漏洩防止設定画面を参照して、リストボックス64
1から、設定したい項目を選択する。
【0392】例えば、ユーザによって、「非公開」の項
目が選択された場合、PDA1に書き込まれた個人情報
(例えば、予定表やアドレスなど)を全て持ち出すこと
がきないように、スクリプトインタプリタ506は、リ
ソースアクセスマネージャ508に、データの記録の処
理を実行させる。リソースアクセスマネージャ508
は、プラットフォームリソースアクセスインターフェー
ス509およびストレージモジュール511を介して、
Flash ROM33またはEDO DRAM34にアクセスし、そこ
に記憶されている個人情報に揮発性属性A(以下、属性
Aと称する)を付加する。
【0393】また例えば、ユーザによって、「一部公
開」の項目が選択された場合、PDA1に書き込まれた
個人情報のうちの一部を持ち出すことがきないように
(例えば、会社用の個人情報とプライベート用の個人情
報のうち、プライベート用の個人情報を持ち出すことが
できないように)、スクリプトインタプリタ506は、
リソースアクセスマネージャ508に、データの記録の
処理を実行させる。リソースアクセスマネージャ508
は、Flash ROM33またはEDO DRAM34にアクセスし、
そこに記憶されている個人情報に揮発性属性B(以下、
属性Bと称する)を付加する。
【0394】図51は、Flash ROM33またはEDO DRAM
34に記憶されている予定表に関するスケジュールデー
タの記録例を示す図である。同図に示されるように、各
スケジュールデータには、上述した個人情報の漏洩防止
の設定により、属性Aがそれぞれ付加されている。
【0395】次に、図51に示すように個人情報に揮発
性属性(いまの場合、属性A)が付加されている場合
に、上述した図41の予定確認メール作成処理によって
生成された予定確認メールを受信したPDA1が行う、
スクリプトの実行処理について、図52のフローチャー
トを参照して説明する。
【0396】ステップS731およびS732の処理
は、図43のステップS721およびS722の処理と
それぞれ同一なので、その説明は省略する。
【0397】ステップS733において、データ構成部
517は、スクリプトインタプリタ506から供給され
た情報(いまの場合、スケジュールデータ)に揮発性属
性が付加されているか否かを判定し、スクリプトインタ
プリタ506から供給された情報に揮発性属性が付加さ
れていると判定した場合、ステップS734に進み、ス
クリプトインタプリタ506から供給された情報に含ま
れる個人情報を空に(消去)する。
【0398】ステップS733において、スクリプトイ
ンタプリタ506から供給された情報に揮発性属性が付
加されていないと判定された場合、ステップS734の
処理はスキップされ、処理は、ステップS735に進
む。
【0399】ステップS735乃至S738の処理は、
図43のステップS723乃至S726の処理とそれぞ
れ同一なので、その説明は省略する。
【0400】以上の処理によって、予定確認メールの送
信者は、図47に示したような返信メールを受信するこ
とはできるが、予定表示ボタン622がタップされた場
合に表示される図53に示す予定表には、図48に示し
たようなスケジュールが表示されることはない。
【0401】このように、悪意を持ったユーザが、個人
情報を無断で持ち出そうとして、不正スクリプトが添付
された悪用メールをPDA1−1から送信したとして
も、そのメールを受信するPDA1−2では、上述した
個人情報の漏洩防止の設定により、不正スクリプトによ
る個人情報の漏洩を防止することができる。
【0402】以上のように、図50を用いて説明した個
人情報の漏洩防止設定画面のリストボックス641か
ら、属性Aもしくは属性Bを選択することにより、個人
情報の漏洩を防止することができる。
【0403】しかしながら、ユーザのスケジュールによ
っては、第3者に知らせてもよい情報もある。その場
合、ユーザが、図48に示した予定表で予定の入ってい
る項目をタップする操作を実行すると、スクリプトイン
タプリタ506は、タッチパッドからの入力を受けて、
リソースアクセスマネージャ508に、個人情報漏洩防
止の設定画面を表示する処理を実行させる。リソースア
クセスマネージャ508は、プラットフォームリソース
アクセスインターフェース509およびI/Oモジュー
ル510を介して、表示部21に個人情報漏洩防止の設
定画面を表示させる。これにより、例えば、図54に示
されるような個人情報漏洩防止の設定画面が表示部21
に表示される。
【0404】図54に示す個人情報漏洩防止の設定画面
には、「送信しても良い個人情報にはチェックボックス
にチェックを入れてください」といったメッセージとと
もに、チェックボックス651、チェックされた内容を
確定する場合に選択されるOKボタン652、およびチ
ェック内容をキャンセルする場合に選択されるキャンセ
ルボタン653が表示される。
【0405】例えば、チェックボックス651のうち、
「予定の有無」の項目がチェックされた場合に、図52
を用いて説明したスクリプトの実行処理が行われると、
ステップS734の処理において、データ構成部517
は、「予定の有無」以外の個人情報を空にし、例えば、
「予定が入っています」といったメッセージデータのみ
を所定のデータ構造に変換し、インターフェース504
およびエンコーダ518を介して、メール生成部519
に供給する。
【0406】その他の項目においても同様に、「予定内
容」の項目がチェックされた場合には、データ構成部5
17において、「予定内容」以外の個人情報が空にさ
れ、「その予定の参加者」の項目がチェックされた場合
には、データ構成部517において、「予定内容」以外
の個人情報が空にされ、「予定が開催される場所」の項
目がチェックされた場合には、データ構成部517にお
いて、「予定が開催される場所」以外の個人情報が空に
される。
【0407】例えば、ユーザが、第3者に対して、社外
での予定を全く知らせたくない場合で、かつ、社内での
予定内容のみなら知らせてもよい場合、図48に示した
予定表のうち、「10:00 本社で田中さんとミーティン
グ」の項目をタップして、図54の個人情報漏洩防止の
設定画面を表示部21に表示させ、チェックボックス6
51のうち、「予定内容」の項目をチェックしておく。
また、図48に示した予定表のうち、「16:00 本社で
川村さんと打ち合わせ」の項目をタップして、図54の
個人情報漏洩防止の設定画面を表示部21に表示させ、
チェックボックス651のうち、「予定内容」の項目を
チェックしておく。
【0408】予定確認メールの送信者は、図47に示し
たような返信メールを受信し、予定表示ボタン622を
タップすると、スクリプトインタプリタ506は、リソ
ースアクセスマネージャ508に、プラットフォームリ
ソースアクセスインターフェース509を介してスケジ
ュール帳プログラム512にアクセスさせ、スケジュー
ラを起動させる。スケジュール帳プログラム512は、
メールに添付されているスケジュールデータを基に、表
示部21に、図55に示されるような予定表を表示させ
る。
【0409】図55に示す予定表には、「10:00 ミー
ティング」、および「16:00 打ち合わせ」の項目が表
示される。
【0410】以上のように、個人情報の漏洩を完全に防
止することができるような設定を行うようにしても良い
し、また、スケジュールの内容によっては、自由にその
内容を第3者に公開することができるような設定を行う
ようにしても良い。
【0411】以上においては、スケジュール帳プログラ
ム512により管理されているスケジュールデータの個
人情報の漏洩防止の例を説明したが、これに限らず、例
えば、アドレス帳プログラム513により管理されてい
るアドレスデータの個人情報の漏洩防止に適用すること
も勿論可能である。この場合、例えば、アドレスデータ
を全て非公開にするようにしてもよいし、もしくは、オ
フィシャルな企業名のアドレスデータのみを公開するよ
うにしてもよいし、ユーザが自由に設定することができ
る。
【0412】また、ここでは、インターネットを介し
て、スクリプトを含むメールが授受されるものとして説
明しているが、例えば、電波もしくは電磁波を用いた通
信、赤外線通信、Bluetoothなどの無線による通信、も
しくは所定のケーブルを介した有線の通信など、いずれ
の通信方法を用いた場合においても、同様の処理を実行
することが可能であることは言うまでもない。
【0413】コンピュータにインストールされ、コンピ
ュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記
録する記録媒体は、図5に示すように、磁気ディスク6
1(フロッピディスクを含む)、光ディスク62(CD-R
OM(Compact Disc-Read OnlyMemory)、DVD(Digital V
ersatile Disc)を含む)、光磁気ディスク63(MD(M
ini-Disc)を含む)、若しくは半導体メモリ64などよ
りなるパッケージメディア、または、プログラムが一時
的若しくは永続的に格納されるFlash ROM33や、ハー
ドディスクなどにより構成される。記録媒体へのプログ
ラムの記録は、必要に応じてルータ、モデムなどのイン
ターフェースを介して、公衆回線網202、ローカルエ
リアネットワーク、インターネット4、デジタル衛星放
送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行わ
れる。
【0414】なお、本明細書において、記録媒体に記録
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
【0415】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0416】
【発明の効果】本発明の受信装置および方法、並びにプ
ログラムによれば、メールの開封指示に連動して、メー
ルに添付ファイルとして付加されたスクリプトを抽出
し、抽出されたスクリプトの構文解析を実行し、構文解
析の実行に基づいて、受信装置に記憶されている所定の
情報を検索し、検索された所定の情報に属性が付加され
ているか否かを判定し、所定の情報に属性が付加されて
いると判定された場合、所定の情報に含まれる個人情報
を消去し、個人情報が消去された所定の情報を出力する
ようにしたので、スクリプトの不正な実行による個人情
報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメール送受信システムの一実施の
形態を示す図である。
【図2】PDA1の外観を示す図である。
【図3】クレードル2に装着されているPDA1の外観を
示す図である。
【図4】PDA1の外観を示す図である。
【図5】PDA1の構成を説明する図である。
【図6】PDA1−1が送信したメールがPDA1−2に受信
されるまでの手順を説明する図である。
【図7】メールを送信するPDA1が実行するプログラム
を説明する図である。
【図8】メールを送信するか、またはメールを受信する
PDA1が実行するプログラムを説明する図である。
【図9】PDA1の表示の例を示す図である。
【図10】インタプリタ106のより詳細な構造を説明
する図である。
【図11】インタプリタ106の動作を説明する図であ
る。
【図12】メール151の構造の例を示す図である。
【図13】インタプリタ106の動作を説明する図であ
る。
【図14】インタプリタ106の動作を説明する図であ
る。
【図15】メール151の例を示す図である。
【図16】スクリプトの実行を説明する図である。
【図17】スクリプトの例を示す図である。
【図18】PDA1の表示の例を示す図である。
【図19】PDA1の表示の例を示す図である。
【図20】PDA1の表示の例を示す図である。
【図21】PDA1の表示の例を示す図である。
【図22】メール送信の処理を説明するフローチャート
である。
【図23】メール受信の処理を説明するフローチャート
である。
【図24】スクリプトの処理を説明するフローチャート
である。
【図25】オセロの処理を説明するフローチャートであ
る。
【図26】本発明に係るメール送受信システムの第2の
実施の形態を示す図である。
【図27】カメラ付デジタル携帯電話機301の外観を
示す図である。
【図28】カメラ付デジタル携帯電話機301の表示部
302の外観を示す図である。
【図29】カメラ付デジタル携帯電話機301の構成を
示すブロック図である。
【図30】インタプリタ106のより詳細な構成の一例
を示す図である。
【図31】認証用のデータが格納されているスクリプト
を含むメール151の例を示す図である。
【図32】表示部21が表示するアイコンの例を説明す
る図である。
【図33】プラットフォームを変更したときの、インタ
プリタ106の構成の変更を説明する図である。
【図34】スクリプトの伝送媒体を変更したときの、イ
ンタプリタ106の構成の変更を説明する図である。
【図35】図30に構成を示すインタプリタ106によ
る、電子メールに添付されたスクリプトの実行の処理を
説明するフローチャートである。
【図36】図30に構成を示すインタプリタ106によ
る、電子メールに添付されたスクリプトの実行の処理を
説明するフローチャートである。
【図37】図30に構成を示すインタプリタ106によ
る、電子メールに添付されたスクリプトの実行の処理を
説明するフローチャートである。
【図38】図30に構成を示すインタプリタ106によ
る、スクリプトデータベース521に記憶されているス
クリプトの実行の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図39】図30に構成を示すインタプリタ106によ
る、スクリプトデータベース521に記憶されているス
クリプトの実行の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図40】図30に構成を示すインタプリタ106によ
る、スクリプトデータベース521に記憶されているス
クリプトの実行の処理を説明するフローチャートであ
る。
【図41】予定確認メールの作成処理を説明するフロー
チャートである。
【図42】予定確認メール作成画面を示す図である。
【図43】スクリプトの実行処理を説明するフローチャ
ートである。
【図44】予定確認メールを受信して表示させた場合の
表示画面を示す図である。
【図45】ダイアログボックスの表示を示す図である。
【図46】他の例のダイアログボックスの表示を示す図
である。
【図47】返信メールを受信して表示させた場合の表示
画面を示す図である。
【図48】予定表の表示画面を示す図である。
【図49】オプションタグの表示を示す図である。
【図50】個人情報の漏洩防止設定画面を示す図であ
る。
【図51】予定表に関するスケジュールデータの記録例
を示す図である。
【図52】スクリプトの実行処理を説明するフローチャ
ートである。
【図53】予定表の表示画面を示す図である。
【図54】個人情報の漏洩防止設定画面を示す図であ
る。
【図55】予定表の表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1−1および1−2 PDA, 2−1および2−2 ク
レードル, 3−1および3−2 パーソナルコンピュ
ータ, 4 インターネット4−1および5−2 メー
ルサーバ, 6−1および6−2 DNSサーバ, 11
メモリースティック, 21 表示部, 22 キ
ー, 23 ジョグダイヤル, 31 CPU, 33
Flash ROM, 34 EDO DRAM, 35 メモリース
ティックインターフェース, 36 USBインターフェ
ース, 61 磁気ディスク, 62 光ディスク,
63 光磁気ディスク, 64 半導体メモリ, 10
1OS, 102−1乃至102−4 ドライバ, 1
04 メール送受信プログラム, 106 インタプリ
タ, 151 メール, 201−1乃至201−4
基地局, 202 公衆回線網, 203 アクセスサ
ーバ, 204 コンテンツサーバ, 205−1乃至
205−N WWWサーバ, 301−1および301−
2 カメラ付デジタル携帯電話機, 309 液晶ディ
スプレイ,351 主制御部, 364 送受信回路
部, 501 メール送受信プログラムプラグインイン
ターフェース, 502 メール構文解析部, 503
デコーダ, 504 インターフェース, 505
構文解析部, 506 スクリプトインタプリタ, 5
07 認証暗号化部, 508 リソースアクセスマネ
ージャ, 509 プラットフォームリソースアクセス
インターフェース, 510 I/Oモジュール, 5
11 ストレージモジュール, 517 データ構成
部, 518 エンコーダ, 519 メール生成部,
520 スクリプトランチャ, 521 スクリプト
データベース, 531 オセロゲームスクリプト,
532 回覧メールスクリプト, 533 自動削除メ
ールスクリプト, 534 アニメーションメールスク
リプト, 535 アップデートメールスクリプト,
536 予定確認メールスクリプト, 571 スクリ
プト処理部, 581 プラットフォーム依存部, 5
91 I/Oモジュール, 592 ストレージモジュ
ール, 593 アプリケーションプログラム, 60
1 スクリプト処理部, 602 送受信プログラム,
603 通信部, 611 変換部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メールを受信する受信装置において、 前記メールの開封指示に連動して、前記メールに添付フ
    ァイルとして付加されたスクリプトを抽出する抽出手段
    と、 前記抽出手段により抽出された前記スクリプトの構文解
    析を実行する実行手段と、 前記実行手段による前記構文解析の実行に基づいて、前
    記受信装置に記憶されている所定の情報を検索する検索
    手段と、 前記検索手段により検索された前記所定の情報に属性が
    付加されているか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定の結果、前記所定の情報に属性
    が付加されていると判定された場合、前記所定の情報に
    含まれる個人情報を消去する消去手段と、 前記消去手段により前記個人情報が消去された前記所定
    の情報の出力を制御する出力制御手段とを備えることを
    特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 前記出力制御手段により出力が制御され
    た前記所定の情報を返信用のメールに格納し、メールの
    返信を制御する返信制御手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記個人情報に前記属性を付加する付加
    手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリプトには、前記受信装置に記
    憶されている所定の情報の出力を制御するための構文が
    記述されていることを特徴とする請求項1に記載の受信
    装置。
  5. 【請求項5】 前記属性は、揮発性属性であることを特
    徴とする請求項1に記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の情報は、予定表データもしく
    はアドレスデータであることを特徴とする請求項1に記
    載の受信装置。
  7. 【請求項7】 メールを受信する受信装置の受信方法に
    おいて、 前記メールの開封指示に連動して、前記メールに添付フ
    ァイルとして付加されたスクリプトを抽出する抽出処理
    ステップと、 前記抽出処理ステップの処理により抽出された前記スク
    リプトの構文解析を実行する実行処理ステップと、 前記実行処理ステップの処理による前記構文解析の実行
    に基づいて、前記受信装置に記憶されている所定の情報
    を検索する検索処理ステップと、 前記検索処理ステップの処理により検索された前記所定
    の情報に属性が付加されているか否かを判定する判定処
    理ステップと、 前記判定処理ステップの処理による判定の結果、前記所
    定の情報に属性が付加されていると判定された場合、前
    記所定の情報に含まれる個人情報を消去する消去処理ス
    テップと、 前記消去処理ステップの処理により前記個人情報が消去
    された前記所定の情報の出力を制御する出力制御処理ス
    テップとを含むことを特徴とする受信方法。
  8. 【請求項8】 メールを受信する受信装置を制御するプ
    ログラムであって、 前記メールの開封指示に連動して、前記メールに添付フ
    ァイルとして付加されたスクリプトを抽出する抽出処理
    ステップと、 前記抽出処理ステップの処理により抽出された前記スク
    リプトの構文解析を実行する実行処理ステップと、 前記実行処理ステップの処理による前記構文解析の実行
    に基づいて、前記受信装置に記憶されている所定の情報
    を検索する検索処理ステップと、 前記検索処理ステップの処理により検索された前記所定
    の情報に属性が付加されているか否かを判定する判定処
    理ステップと、 前記判定処理ステップの処理による判定の結果、前記所
    定の情報に属性が付加されていると判定された場合、前
    記所定の情報に含まれる個人情報を消去する消去処理ス
    テップと、 前記消去処理ステップの処理により前記個人情報が消去
    された前記所定の情報の出力を制御する出力制御処理ス
    テップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取
    り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  9. 【請求項9】 メールを受信する受信装置を制御するコ
    ンピュータに、 前記メールの開封指示に連動して、前記メールに添付フ
    ァイルとして付加されたスクリプトを抽出する抽出処理
    ステップと、 前記抽出処理ステップの処理により抽出された前記スク
    リプトの構文解析を実行する実行処理ステップと、 前記実行処理ステップの処理による前記構文解析の実行
    に基づいて、前記受信装置に記憶されている所定の情報
    を検索する検索処理ステップと、 前記検索処理ステップの処理により検索された前記所定
    の情報に属性が付加されているか否かを判定する判定処
    理ステップと、 前記判定処理ステップの処理による判定の結果、前記所
    定の情報に属性が付加されていると判定された場合、前
    記所定の情報に含まれる個人情報を消去する消去処理ス
    テップと、 前記消去処理ステップの処理により前記個人情報が消去
    された前記所定の情報の出力を制御する出力制御処理ス
    テップとを実行させるプログラム。
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