JP2002297494A - データ配信システム、端末装置、シナリオプロキシサーバおよびデータ配信方法 - Google Patents

データ配信システム、端末装置、シナリオプロキシサーバおよびデータ配信方法

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JP2002297494A
JP2002297494A JP2001101628A JP2001101628A JP2002297494A JP 2002297494 A JP2002297494 A JP 2002297494A JP 2001101628 A JP2001101628 A JP 2001101628A JP 2001101628 A JP2001101628 A JP 2001101628A JP 2002297494 A JP2002297494 A JP 2002297494A
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Atsushi Narisawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端末装置において、シナリオデータに示され
るマルチメディアデータを想定されたタイミングで再生
可能にすること。 【解決手段】 データ配信システム1においては、端末
装置がシナリオデータを受信する際、シナリオプロキシ
サーバ30を介して受信する。そして、シナリオプロキ
シサーバ30が、送信されるシナリオデータの内容をそ
の端末装置の再生能力に適合させる。即ち、端末装置が
デコード処理に要する時間を加味して、シナリオデータ
に示される各マルチメディアデータの再生開始時間を変
更し、変換後シナリオデータが各端末装置に送信され
る。したがって、シナリオデータを再生する端末装置に
おいて、自装置のデコード能力に関わらず、シナリオデ
ータにおいて想定されたタイミングで各マルチメディア
データを再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接
続する端末装置に画像あるいは音楽等の情報を配信する
データ配信システム、シナリオプロキシサーバ、端末装
置、データ配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワーク環境の向上およびネ
ットワークに接続する端末装置の処理速度の向上に伴っ
て、画像あるいは音楽等のマルチメディアデータの配信
が活発に行われるようになっている。画像等のマルチメ
ディアデータが配信される場合、配信対象となるデータ
を蓄積しているそれぞれのサーバに対して各端末装置が
データ配信要求を送信し、各サーバはその要求に応じて
所定の端末装置にマルチメディアデータを配信する。
【0003】さらに、より発展したマルチメディアデー
タの配信形態として、シナリオデータの配信が行われて
いる。シナリオデータとは、複数のマルチメディアデー
タが組み合わされて構成されるものであり、各マルチメ
ディアデータの再生順序や表示画面における表示位置の
指定等が記述された文書である。シナリオデータを再生
することにより、端末装置上で特定の画面表示や特定タ
イミングでの音声の再生等を行わせることが可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シナリ
オデータを再生する端末装置の処理能力が低い場合等に
は、マルチメディアデータのデコード等の処理に時間を
要するため、シナリオデータに想定されているタイミン
グでマルチメディアデータを再生できないと言う問題が
生じていた。
【0005】本発明の課題は、端末装置において、シナ
リオデータに示されるマルチメディアデータを想定され
たタイミングで再生可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、特定のマルチメディアデー
タと関連付けられたシナリオデータを蓄積するシナリオ
サーバ(例えば、図3のシナリオサーバ20)と、前記
シナリオデータと関連付けられたマルチメディアデータ
を蓄積するマルチメディアサーバ(例えば、図3のメデ
ィアサーバ40)とから、シナリオプロキシサーバ(例
えば、図3のシナリオプロキシサーバ30)を介して端
末装置(例えば、図3の端末装置10−1)に前記シナ
リオデータあるいは前記マルチメディアデータを配信可
能に構成されたデータ配信システムであって、前記端末
装置は、前記シナリオサーバにシナリオデータ配信要求
を送信するシナリオデータ配信要求送信手段(例えば、
図3のシナリオ取得部15−1および通信部11−1)
を備え、前記シナリオプロキシサーバは、前記シナリオ
サーバが前記シナリオデータ配信要求に応じて送信した
シナリオデータを取得するシナリオデータ取得手段(例
えば、図3のWWWサーバ31)と、前記シナリオデー
タ配信要求を送信した前記端末装置から該端末装置の機
器情報を取得する機器情報取得手段(例えば、図3のW
WWサーバ31、機器情報抽出部34および機器情報格
納部35)と、前記機器情報に基づいて、シナリオデー
タに示されるマルチメディアデータを前記端末装置にお
いてより適切なタイミング(例えば、再生開始時間、再
生継続時間、同時に再生されている他のマルチメディア
データとの時間的な整合性等)で再生できる内容に変換
可能なデータ変換手段(例えば、図3のシナリオ解読部
32、シナリオデータ構造格納部33、シナリオデータ
構造変換部37および遅延時間算出部36)と、前記デ
ータ変換手段によって変換されたシナリオデータを前記
端末装置に送信する変換後データ送信手段(例えば、図
3のWWWサーバ31)と、を備え、前記端末装置は、
前記データ変換手段によって変換されたシナリオデータ
を再生可能であることを特徴としている。
【0007】また、請求項6記載の発明は、特定のマル
チメディアデータと関連付けられたシナリオデータを蓄
積するシナリオサーバと、前記シナリオデータと関連付
けられたマルチメディアデータを蓄積するマルチメディ
アサーバとから、シナリオプロキシサーバを介して端末
装置に前記シナリオデータあるいは前記マルチメディア
データを配信可能に構成されたデータ配信システムのた
めのシナリオプロキシサーバであって、前記シナリオサ
ーバが、端末装置から送信されたシナリオデータの送信
を要求するシナリオデータ配信要求に応じて送信したシ
ナリオデータを取得するシナリオデータ取得手段と、前
記シナリオサーバにシナリオデータ配信要求を送信した
前記端末装置から該端末装置の機器情報を取得する機器
情報取得手段と、前記機器情報に基づいて、シナリオデ
ータに示される特定種類のマルチメディアデータを前記
端末装置においてより適切なタイミングで再生できる内
容に変換可能なデータ変換手段と、前記データ変換手段
によって変換されたマルチメディアデータおよびその変
換が反映されたシナリオデータを前記端末装置に送信す
る変換後データ送信手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0008】さらに、請求項7記載の発明は、特定のマ
ルチメディアデータと関連付けられたシナリオデータを
蓄積するシナリオサーバと、前記シナリオデータと関連
付けられたマルチメディアデータを蓄積するマルチメデ
ィアサーバとから、シナリオプロキシサーバを介して端
末装置に前記シナリオデータあるいは前記マルチメディ
アデータを配信可能に構成されたデータ配信システムに
おけるデータ配信方法であって、前記端末装置が前記シ
ナリオサーバにシナリオデータの送信を要求するシナリ
オデータ配信要求送信ステップと、前記シナリオプロキ
シサーバが、前記シナリオサーバが前記シナリオデータ
配信要求に応じて送信したシナリオデータを取得するシ
ナリオデータ取得ステップと、前記シナリオデータ配信
要求を送信した前記端末装置から該端末装置の機器情報
を取得する機器情報取得ステップと、前記機器情報に基
づいて、シナリオデータに示される特定種類のマルチメ
ディアデータを前記端末装置においてより適切なタイミ
ングで再生できる内容に変換可能なデータ変換ステップ
と、前記変換されたマルチメディアデータおよびその変
換が反映されたシナリオデータを前記端末装置に送信す
る変換後データ送信ステップと、を含み、前記端末装置
は、前記変換されたマルチメディアデータおよびその変
換が反映されたシナリオデータを再生する。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ータ配信システムであって、前記機器情報は、前記端末
装置のハードウェア構成に基づく情報(例えば、端末装
置の静的特性)を含むことを特徴としている。また、請
求項8記載の発明は、請求項7記載のデータ配信方法で
あって、前記機器情報は、前記端末装置のハードウェア
構成に基づく情報を含む。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のデータ配信システムであって、前記機器情報は、
前記端末装置の動作状態に基づく情報(例えば、端末装
置の動的特性)を含む。また、請求項9記載の発明は、
請求項7または8記載のデータ配信方法であって、前記
機器情報は、前記端末装置の動作状態に基づく情報を含
む。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載のデータ配信システムであって、前記機器
情報は、前記端末装置のデコード能力に関する情報(例
えば、端末装置のデコーダ情報)を含む。また、請求項
10記載の発明は、請求項7〜9のいずれかに記載のデ
ータ配信方法であって、前記機器情報は、前記端末装置
のデコード能力に関する情報を含む。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の端末装置である。請求項11記載の発明
は、特定のマルチメディアデータと関連付けられたシナ
リオデータあるいは前記シナリオデータと関連付けられ
たマルチメディアデータをシナリオプロキシサーバから
端末装置に送信する際に、該端末装置の処理能力に合わ
せて、前記シナリオデータの内容(例えば、各マルチメ
ディアデータの再生開始時間、再生継続時間、再生の質
等)を変更することを特徴とするデータ配信方法であ
る。
【0013】本発明によれば、端末装置がシナリオデー
タあるいはマルチメディアデータを受信する際、シナリ
オプロキシサーバを介して受信する。そして、シナリオ
プロキシサーバが、送信されるシナリオデータの内容を
その端末装置の再生能力に適合させる。即ち、端末装置
がデコード処理に要する時間を加味して、シナリオデー
タに示される各マルチメディアデータの再生開始時間等
を変換し、変換されたシナリオデータが各端末装置に送
信される。
【0014】したがって、シナリオデータを再生する端
末装置において、自装置のデコード能力に関わらず、シ
ナリオデータにおいて想定されたタイミングで各マルチ
メディアデータを再生することができる。また、シナリ
オプロキシサーバがシナリオデータの変換処理を行うた
め、特に、同様の処理能力を有する端末装置がデータ配
信システムに多数接続されている場合、各端末装置がシ
ナリオデータの変換処理を行う場合に比べて、処理を効
率的に行うことができる。また、データ配信システムに
異なる処理能力を有する端末装置が接続されている場合
にも、各端末装置の処理能力に応じてシナリオデータの
変換処理が行われるため、それぞれの端末装置において
適切にシナリオデータの再生を行うことができる。
【0015】また、各端末装置における実際のデコード
処理に要する時間を統計的に取得することで、より正確
にマルチメディアデータのデコードに要する時間を算出
することができ、端末装置においてシナリオデータの再
生に関する処理をより効率的に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
データ配信システムの実施の形態を詳細に説明する。ま
ず、構成を説明する。図1から図9は、本発明を適用し
たデータ配信システム1を示す図である。
【0017】図1は、データ配信システム1のシステム
構成図である。図1において、データ配信システム1
は、複数n個の端末装置10−1〜10−nと、シナリ
オサーバ20と、シナリオプロキシサーバ30と、メデ
ィアサーバ40と、ネットワーク50とを含んで構成さ
れる。また、図2は、端末装置10−1〜10−nおよ
び各サーバのハードウェア機能構成を示す概略図であ
る。
【0018】図2において、端末装置10−1〜10−
nは、CPU(Central ProcessingUnit)と、メモリ
と、ネットワークコントローラと、コーデックと、ディ
スクコントローラと、ファイルシステムと、ディスプレ
イコントローラと、モニタと、サウンドコントローラ
と、スピーカとを含んで構成される。また、各サーバ
は、CPUと、メモリと、ディスクコントローラと、フ
ァイルシステムと、ネットワークコントローラとを含ん
で構成される。
【0019】端末装置10−1〜10−nおよび各サー
バは、CPUによって実行される各種アプリケーション
および図2に示すハードウェア構成により、後述する各
部分の機能(図3参照)を実現する。図3は、データ配
信システム1の端末装置10−1および各サーバの機能
構成を示すブロック図である。また、図3は、図1にお
ける各部分を具体例として示した図であり、ネットワー
ク50としてインターネットを利用し、各機能部分を実
現するソフトウェアとしてJavaを利用した場合を示
している。以下、端末装置および各サーバの構成につい
て説明する。なお、各端末装置の構成は同様であるた
め、端末装置10−1を代表として説明する。
【0020】図3において、端末装置10−1は、通信
部11−1と、シナリオ解読部12−1と、シナリオ再
生管理部13−1と、シナリオ再生部14−1と、シナ
リオ取得部15−1と、プロファイリング部16a−1
と、機器情報管理部16b−1と、プロキシサーバ情報
格納部17−1と、ユーザインタフェース部18−1と
を含んで構成される。
【0021】通信部11−1は、主に図2のネットワー
クコントローラにより実現され、シナリオ取得部15−
1から入力されたシナリオデータの位置情報に基づい
て、シナリオプロキシサーバ30を介してシナリオサー
バ20にシナリオデータの配信要求(以下、「シナリオ
データ配信要求」と言う。)を送信する。ここで、シナ
リオデータの位置情報は入力装置等からなるユーザーイ
ンターフェース部18−1から入力され、シナリオデー
タの位置情報には、シナリオデータを蓄積しているシナ
リオサーバ20のアドレスとシナリオデータのファイル
名とが含まれている。
【0022】また、通信部11−1は、シナリオ取得部
15−1からシナリオデータの位置情報が入力された場
合、シナリオデータ配信要求の送信に先立ってシナリオ
取得部15−1から入力される機器情報(後述)をシナ
リオプロキシサーバ30に送信する。また、通信部11
−1は、後述するメディア再生部14a−1等から入力
されたメディアデータ配信要求(後述)をシナリオプロ
キシサーバ30を介してメディアサーバ40に送信す
る。このとき、メディアデータ配信要求は、再生される
マルチメディアデータ毎に設けられるメディア再生部そ
れぞれから通信部11−1に入力される。
【0023】そして、通信部11−1は、各サーバから
送信された種々のデータを受信し、所定の機能部分へ出
力する。即ち、通信部11−1は、シナリオプロキシサ
ーバ30から受信したシナリオデータをシナリオ取得部
15−1に出力し、マルチメディアデータを所定のメデ
ィア再生部に出力する。シナリオ解読部12−1は、主
に図2のCPUによって実現され、通信部11−1から
入力されたシナリオデータを解析し、シーン情報に分解
する。ここで、シナリオサーバ20から送信されるシナ
リオデータには、シナリオデータに関連づけられている
マルチメディアデータを識別する情報が含まれ、マルチ
メディアデータの実データは含まれていない。また、シ
ーン情報とは、シナリオデータに含まれる各マルチメデ
ィアデータの位置情報(蓄積しているサーバのアドレ
ス)、メディアタイプ、表示画面における表示位置、再
生タイミング等、各マルチメディアデータに関連する情
報である。
【0024】シナリオ再生管理部13−1は、主に図2
のCPUによって実現され、シナリオ解読部12−1か
らシーン情報が入力されると、シナリオデータに含まれ
ている各マルチメディアデータを再生するメディア再生
部をそれぞれ起動し、シーン情報に基づいて表示画面の
レイアウトやマルチメディアデータの再生タイミング等
を管理してシナリオデータを所定の形態で再生する。
【0025】シナリオ再生部14−1は、主に図2のC
PU、コーデックおよび不図示の表示装置により実現さ
れ、複数のマルチメディアデータをそれぞれ専用に再生
するメディア再生部14a−1等を備えている。そし
て、シナリオ再生部14−1は、シナリオ再生管理部1
3−1から入力された各シーン情報を所定のメディア再
生部14a−1等によって処理する。なお、メディア再
生部は、各マルチメディアデータについて、そのマルチ
メディアデータの種類を再生するコーデック等のハード
ウェアが備えられている場合はハードウェアにより実現
され、そのようなハードウェアが備えられていない場合
はソフトウェアにより実現される。
【0026】ここで、メディア再生部がソフトウェアに
より実現される場合について、メディア再生部14a−
1を例に挙げて説明する。メディア再生部14a−1
は、シナリオ再生管理部13−1からシーン情報が入力
されると、通信部11−1にシーン情報に係るメディア
データ配信要求を出力する。さらに、メディア再生部1
4a−1は、通信部11−1からメディアデータ配信要
求に係るマルチメディアデータが入力される。そして、
メディア再生部14a−1は、シナリオ再生管理部13
−1から再生指示が入力されると、再生可能な状態であ
る場合、入力されたマルチメディアデータを再生する。
【0027】シナリオ取得部15−1は、主に図2のC
PUにより実現され、ユーザーインターフェース部18
−1からシナリオサーバの位置情報が入力されると、再
生能力監視部16−1に機器情報の取得を指示し、再生
能力監視部16−1から機器情報が入力されると、プロ
キシサーバ情報格納部17−1からシナリオプロキシサ
ーバ30の位置情報を取得し、シナリオプロキシサーバ
30にシナリオデータ配信要求を送信する。なお、この
とき取得される機器情報には、プロファイリング部16
a−1が管理する情報および機器情報管理部16b−1
が管理する情報から適宜選択された情報が含まれてい
る。
【0028】再生能力監視部16−1は、シナリオ取得
部15−1から機器情報の取得が指示された場合、プロ
ファイリング部16a−1が管理するデコーダ情報(後
述)および機器情報管理部16b−1が管理する機器情
報を取得し、機器情報にデコーダ情報を含めてシナリオ
取得部15−1に出力する。プロファイリング部16a
−1は、主に図2のCPU、ディスクコントローラおよ
びファイルシステムにより実現され、端末装置10−1
の有する特定形式のマルチメディアデータのデコード能
力についての情報(以下、「デコーダ情報」と言う。)
を管理する。ここで、デコーダ情報とは、特定形式のマ
ルチメディアデータについて、従前にデコードした際の
フレームサイズ、色数、フレームレート、1フレーム当
たりのデコード処理時間等の統計的な情報を端末装置1
0−1がそのマルチメディアデータの形式毎に取得した
情報である。また、プロファイリング部16a−1は、
所定時期に再生能力監視部16−1によってデコーダ情
報が取得される。
【0029】機器情報管理部16b−1は、主に図2の
CPU、ディスクコントローラおよびファイルシステム
により実現され、端末装置10−1の機器情報を管理す
る。ここで、機器情報とは、端末装置10−1の処理能
力に関する情報であって、静的特性および動的特性に分
類される。即ち、機器情報管理部16b−1は、端末装
置10−1の処理能力に関する静的特性として、端末装
置10−1のCPUの種類、ディスプレイサイズ、表示
可能色数、音楽演奏能力およびコーデックの有無等を把
握し、動的特性として、シナリオ再生時のメモリ占有
率、空きメモリ量およびCPU使用率等を統計的に取得
し、機器情報として管理する。また、機器情報管理部1
6b−1は、所定時期に再生能力監視部16−1によっ
て機器情報が取得される。
【0030】プロキシサーバ情報格納部17−1は、主
に図2のCPU、ディスクコントローラおよびファイル
システムにより実現され、シナリオプロキシサーバ30
の位置情報(アドレス)を記憶する(図3参照)。次
に、シナリオサーバ20は、WWWサーバ21と、シナ
リオデータベース管理部22と、シナリオデータベース
23とを含んで構成される。
【0031】WWWサーバ21は、主に図2におけるネ
ットワークコントローラおよびCPUにより実現され
る。WWWサーバ21は、シナリオサーバ20がネット
ワーク50を介して送受信するデータを所定形式に変換
する。即ち、WWWサーバ21は、ネットワーク50を
介して受信したデータからヘッダを取り除く、複数の受
信データを結合するといった処理を施し、シナリオデー
タベース管理部22に出力する。
【0032】また、WWWサーバ21は、シナリオプロ
キシサーバ30を介して端末装置10−1からシナリオ
データ配信要求を受信すると、シナリオデータベース管
理部22が管理するシナリオデータの中から、シナリオ
データ配信要求に示されたシナリオデータ(以下、「検
索対象シナリオ」と言う。)を検索する。そして、WW
Wサーバ21は、シナリオデータベース管理部22が管
理するシナリオデータの中に検索対象シナリオが存在す
る場合、シナリオデータベース管理部22に対し、シナ
リオデータベース23から検索対象シナリオを読み出す
旨の指示を出力する。
【0033】そして、WWWサーバ21は、シナリオデ
ータベース管理部22から入力されたシナリオデータ
に、ヘッダを付加する、ネットワークプロトコルに適合
するデータ形式に変換するといった処理を施し、ネット
ワーク50を介してシナリオプロキシサーバ30を介し
て所定の端末装置へ送信する。シナリオデータベース管
理部22は、主に図2におけるCPUおよび不図示の記
憶装置により実現され、シナリオデータベース23に記
憶されているシナリオデータを管理する。即ち、シナリ
オデータベース管理部22は、シナリオデータベース2
3に記憶されているシナリオデータを識別して管理する
ためのシナリオデータテーブルを記憶部に記憶し、CP
Uがシナリオデータテーブルに基づいてシナリオデータ
を管理する。
【0034】また、シナリオデータベース管理部22が
管理しているシナリオデータに対し、シナリオデータベ
ース管理部22によって検索が行われる。即ち、不図示
の記憶部に記憶されたシナリオデータテーブルがシナリ
オデータベース管理部22によって検索される。そし
て、シナリオデータベース管理部22は、検索対象シナ
リオが検出された場合にシナリオデータベース管理部2
2から入力される指示に応じて、検索対象シナリオをシ
ナリオデータベース23から読み出し、シナリオデータ
ベース管理部に出力する。
【0035】シナリオデータベース23は、主に図2に
おけるCPU、ディスクコントローラおよびファイルシ
ステムにより実現される。シナリオデータベース23
は、複数のマルチメディアデータの再生順序や表示画面
における表示位置等が記載されたシナリオデータを複数
格納し、シナリオデータベース管理部22によって所定
のシナリオデータが読み出される。なお、シナリオデー
タは、SMIL(Synchronized Multimedia Integratio
n Language)言語によって記述されている。
【0036】次に、シナリオプロキシサーバ30は、W
WWサーバ31と、シナリオ解読部32と、シナリオデ
ータ構造格納部33と、機器情報抽出部34と、機器情
報格納部35と、遅延時間算出部36と、シナリオデー
タ構造変換部37とを含んで構成される。WWWサーバ
31は、端末装置10−1から受信したシナリオデータ
配信要求を機器情報抽出部34に出力する。また、WW
Wサーバ31は、シナリオデータ配信要求をシナリオサ
ーバ20に送信し、それに応じてシナリオサーバ20か
ら送信されたシナリオデータをシナリオ解読部32に出
力する。
【0037】また、WWWサーバ31は、シナリオデー
タ構造変換部37から入力された変換後シナリオデータ
(後述)を端末装置10−1に送信する。さらに、WW
Wサーバ31は、端末装置10−1から送信されたメデ
ィアデータ配信要求をメディアサーバ40に送信し、そ
れに応じてメディアサーバ40から送信されたマルチメ
ディアデータを端末装置10−1に送信する。
【0038】シナリオ解読部32は、WWWサーバ31
からシナリオデータおよびマルチメディアデータが入力
されると、シナリオデータの内容(含まれているマルチ
メディアデータの種類、サイズ、再生順序等)を解析
し、解析結果をシナリオデータ構造格納部33に出力す
る。シナリオデータ構造格納部33は、シナリオ解読部
32から入力されたシナリオデータの解析結果を記憶
し、シナリオデータ構造変換部37がシナリオデータ変
換処理を行う際に入力される指示に応じて、シナリオデ
ータの解析結果をシナリオデータ構造変換部37に出力
する。
【0039】機器情報抽出部34は、WWWサーバ31
から入力された機器情報から端末装置10−1の機器情
報を抽出し、機器情報格納部35に出力する。このとき
抽出される機器情報には、端末装置10−1のデコーダ
情報も含まれている。機器情報格納部35は、機器情報
抽出部34から入力された機器情報を記憶し、遅延時間
算出部36の指示に応じて、記憶している所定の機器情
報を遅延時間算出部36に出力する。
【0040】遅延時間算出部36は、シナリオデータ構
造変換部37から遅延時間の算出を指示されると、機器
情報格納部35から機器情報を取得する。そして、遅延
時間算出部36は、取得した機器情報に基づいて、シナ
リオデータに含まれる各マルチメディアデータのデコー
ドに要する時間(遅延時間)を算出し、算出結果をシナ
リオデータ構造変換部37に出力する。
【0041】シナリオデータ構造変換部37は、シナリ
オデータ構造格納部33にシナリオデータの解析結果が
記憶されると、その解析結果を取得し、また、遅延時間
算出部36の算出結果を取得する。そして、シナリオデ
ータ構造変換部37は、これらの解析結果および算出結
果に基づいて、シナリオデータに示される各マルチメデ
ィアデータの端末装置10−1における準備時間(遅延
時間算出部36の算出結果に示される時間)を加味した
内容にシナリオデータを変更する。即ち、遅延時間算出
部36の算出結果に示される時間をオフセットとして、
シナリオデータに記述された各マルチメディアデータの
再生開始時間を変更する。例えば、図3において、シナ
リオサーバ20内に記憶しているシナリオデータ“sce
n.xml”の第4行に記述された“start_offset=“3””
をシナリオプロキシサーバ30内に記憶している変換後
シナリオデータの第4行に記述された“start_offset=
“5””に変更する。
【0042】そして、シナリオデータ構造変換部37
は、マルチメディアデータの再生開始時間を変更したシ
ナリオデータ(以下、「変換後シナリオデータ」と言
う。)をWWWサーバ31を介して端末装置10−1に
出力する。なお、シナリオプロキシサーバ30がマルチ
メディアデータの再生時間を変更する際、シナリオデー
タに示されるマルチメディアデータを取得し、こららの
実データを参照して再生時間の変更(オフセットの算
出)を行うこととしてもよい。
【0043】次に、メディアサーバ40は、WWWサーバ
41と、メディアデータベース管理部42と、メディア
データベース43とを含んで構成される。図3におい
て、WWWサーバ41、メディアデータベース管理部42
およびメディアデータベース43の構成は、対象とする
データがシナリオデータではなく、マルチメディアデー
タである点を除き、それぞれシナリオサーバ20のWW
Wサーバ21、シナリオデータベース管理部、シナリオ
データベース管理部22およびシナリオデータベース2
3と同様であるため、説明を省略する。
【0044】次に、動作を説明する。まず、本発明に係
るデータ配信システム1全体の動作の概略を説明する。
初めに、端末装置10−1は、端末制御処理(図4参
照)を実行し、端末装置10−1のユーザがユーザーイ
ンターフェース部18−1を介してシナリオサーバのア
ドレスとシナリオデータのファイル名(例えば、図3の
“http://www.yyy.com/scen.xml”)を入力する。
【0045】次に、通信部11−1が、シナリオプロキ
シサーバ30を介して、入力されたアドレスのシナリオ
サーバ20に対し、入力されたファイル名のシナリオデ
ータ(例えば、図3の“scen.xml”)を送信する旨のシ
ナリオデータ配信要求を送信する。シナリオサーバ20
は、シナリオデータ配信処理(図9参照)を実行し、蓄
積しているシナリオデータの中からシナリオデータ配信
要求に示されたファイル名のシナリオデータを検索し
て、シナリオプロキシサーバ30に送信する。
【0046】シナリオプロキシサーバ30は、シナリオ
データ変換処理(図7参照)を実行し、シナリオデータ
を解析した後、端末装置10−1の機器情報に基づい
て、シナリオデータに示されるマルチメディアデータの
端末装置におけるデコード時間を算出し、その時間を再
生時間オフセットとして、シナリオデータの各マルチメ
ディアデータの再生開始時間を変更する。そして、シナ
リオプロキシサーバ30は、変換後シナリオデータを端
末装置10−1に送信する。
【0047】端末装置10−1は、シナリオ再生管理処
理(図5参照)およびシナリオ再生処理(図6参照)を
実行し、適宜マルチメディアデータを取得しつつ、受信
した変換後シナリオデータの内容に従って、各マルチメ
ディアデータの再生開始時間になる毎に、そのマルチメ
ディアデータのデコード処理を開始する。このとき、各
マルチメディアデータの再生開始時間は、シナリオプロ
キシサーバ30によって、デコード時間を加味した変更
を施されているため、端末装置がデコード処理に一定の
時間を要する場合にも、シナリオデータにおいて想定さ
れた時間に各マルチメディアデータが再生される。
【0048】続いて、データ配信システム1の各部分が
上記動作を行うための処理について、各部分毎に説明す
る。初めに端末装置10−1の動作について説明する。
図4は、端末装置10−1が行う端末制御処理を示すフ
ローチャートである。図4において、初めに端末装置1
0−1は、ユーザあるいはシナリオデータの再生を行う
アプリケーションから、シナリオデータの位置情報が入
力されるのを待つ位置情報入力待機状態に入る(ステッ
プS1)。
【0049】次に、端末装置10−1は、シナリオデー
タの位置情報が入力されたか否かの判定を行い(ステッ
プS2)、シナリオデータの位置情報が入力されていな
いと判定した場合、ステップS1を繰り返す。一方、シ
ナリオデータの位置情報が入力されたと判定した場合、
シナリオプロキシサーバ30に機器情報を送信する(ス
テップS3)。
【0050】次に、端末装置10−1は、シナリオプロ
キシサーバ30にシナリオデータ配信要求を送信する
(ステップS4)。そして、端末装置10−1は、シナ
リオデータが取得できたか否かの判定を行う(ステップ
S5)。ステップS5において、シナリオデータが取得
できていないと判定した場合、端末装置10−1は、所
定の制限時間を超えているか否か(タイムアウトか否
か)の判定を行い(ステップS6)、制限時間を超えて
いないと判定した場合、ステップS4を繰り返す。一
方、制限時間を超えていると判定した場合、端末制御処
理を終了する。
【0051】ステップS5において、シナリオデータが
取得できたと判定した場合、端末装置10−1は、取得
したシナリオデータを解析し、シーン情報に分解すると
共に、シナリオデータをRAM等、所定の記憶部に記憶
する(ステップS7)。次に、端末装置10−1は、シ
ナリオ再生部によりシナリオデータを再生し(ステップ
S8)、シナリオデータの再生を行うアプリケーション
が終了されたか否かの判定を行う(ステップS9)。
【0052】ステップS9において、シナリオデータの
再生を行うアプリケーションが終了していないと判定し
た場合、端末装置10−1は、ステップS1を繰り返
し、シナリオデータの再生を行うアプリケーションが終
了したと判定した場合、端末装置10−1は、端末制御
処理を終了する。次に、端末装置10−1の各部分が行
う処理について説明する。
【0053】図5は、シナリオ再生管理部13−1が行
うシナリオ再生管理処理を示すフローチャートである。
図5において、シナリオ解読部12−1からシーン情報
が入力されると、シナリオ再生管理部13−1は、シナ
リオ再生部14−1の準備(初期化等によるシナリオ再
生部14−1の形成準備処理)を行い(ステップS10
1)、端末装置10−1内(RAM等)に記憶されてい
るシナリオデータを読み込む(ステップS102)。
【0054】次に、シナリオ再生管理部13−1は、シ
ナリオデータに示されるマルチメディアデータ毎に、メ
ディア再生部を形成し(ステップS103)、各メディ
ア再生部にメディアデータの再生準備(マルチメディア
データの取得等の処理)を指示する(ステップS10
4)。次に、シナリオ再生管理部13−1は、各メディ
ア再生部についてエラー(デコード可能なデコードが取
得されなかった場合等)が発生しているか否かの判定を
行う(ステップS105)。
【0055】ステップS105において、エラーが発生
していると判定した場合、シナリオ再生管理部13−1
は、ステップS109に移行する。一方、エラーが発生
していないと判定した場合、シナリオ再生管理部13−
1は、各メディア再生部が再生するマルチメディアデー
タの再生時間に到達しているか否かの判定を行い(ステ
ップS106)、各マルチメディアデータの再生時間に
到達する毎に、マルチメディアデータの再生指示を行う
(ステップS107)。
【0056】次に、シナリオ再生管理部13−1は、各
マルチメディアデータの再生が終了したか、あるいは、
各マルチメディアデータの再生終了時間に到達したか否
かの判定を行い(ステップS108)、各マルチメディ
アデータの再生が終了していない、あるいは、各マルチ
メディアデータの再生終了時間に到達していないと判定
した場合、ステップS108を繰り返す。
【0057】一方、各マルチメディアデータの再生が終
了した、あるいは、各マルチメディアデータの再生終了
時間に到達したと判定した場合およびステップS105
においてエラーが発生していると判定した場合、シナリ
オ再生管理部13−1は、そのマルチメディアデータを
再生するメディア再生部を削除(そのマルチメディアデ
ータの表示領域を削除すると共に、再生のために占有さ
れていたメモリ領域を解放する等の処理)を行い(ステ
ップS109)、続いて、そのマルチメディアデータの
含まれるシーン(シナリオデータの再生単位)の再生終
了時間に到達したか否かの判定を行う(ステップS11
0)。
【0058】次に、シナリオ再生管理部13−1は、シ
ナリオデータ全ての再生が終了したか否かの判定を行い
(ステップS111)、シナリオデータ全ての再生が終
了していないと判定した場合、ステップS102を繰り
返す。一方、シナリオデータ全ての再生が終了したと判
定した場合、形成されていたシナリオ再生部14−1を
破棄(シナリオ再生部14−1の形成を解除)し(ステ
ップS112)、シナリオ再生管理処理を終了する。
【0059】図6は、シナリオ再生部14−1が行うシ
ナリオ再生処理を示すフローチャートである。図6にお
いて、シナリオ再生管理部13−1からシナリオ再生部
14−1のメディア再生部にメディアデータの再生準備
が指示されると、メディア再生部は、不図示のデコーダ
検索部に所定のメディアタイプをデコードするためのデ
コーダ検索要求を出力する(ステップS201)。
【0060】次に、デコーダ検索部が適切なデコーダを
取得できたか否かの判定を行い(ステップS202)、
デコーダ検索部が適切なデコーダを取得できなかったと
判定した場合、メディア再生部は所定のエラー処理を行
う(ステップS203)。一方、デコーダ検索部が適切
なデコーダを取得できたと判定した場合、メディア再生
部はデコーダ検索部から入力されるデコーダを組み込み
(ステップS204)、メディアデータの再生準備を行
う(ステップS205)。そして、メディア再生部は、
シナリオ再生管理部13−1から入力されるメディアデ
ータの再生指示の入力待機状態に入る(ステップS20
6)。
【0061】次に、シナリオプロキシサーバ30が行う
処理について説明する。図7は、シナリオプロキシサー
バ30が行うシナリオデータ変換処理を示すフローチャ
ートである。シナリオデータ変換処理は、シナリオプロ
キシサーバが端末装置からシナリオデータ配信要求を受
信することによって起動される。
【0062】図7において、シナリオプロキシサーバ3
0は、シナリオサーバ20にシナリオデータ配信要求を
送信し(ステップS301)、シナリオサーバ20から
所定のシナリオデータが取得できたか否かの判定を行う
(ステップS302)。ステップS302において、シ
ナリオサーバ20から所定のシナリオデータが取得でき
なかったと判定した場合、シナリオプロキシサーバ30
は、シナリオデータ変換処理を終了し、シナリオサーバ
20から所定のシナリオデータが取得できたと判定した
場合、シナリオプロキシサーバ30は、シナリオデータ
配信要求を送信した端末装置の機器情報を記憶している
か否かの判定を行う(ステップS303)。
【0063】ステップS303において、シナリオデー
タ配信要求を送信した端末装置の機器情報を記憶してい
ないと判定した場合、シナリオプロキシサーバ30は、
シナリオデータ変換処理を終了し、シナリオデータ配信
要求を送信した端末装置の機器情報を記憶していると判
定した場合、シナリオプロキシサーバ30は、その機器
情報を参照し(ステップS304)、シナリオデータを
解析して、解析したシナリオデータに関する情報をシナ
リオデータ構造格納部33に記憶する(ステップS30
5)。
【0064】次に、シナリオプロキシサーバ30は、シ
ナリオデータに含まれるマルチメディアデータの内容を
抽出し(ステップS306)、マルチメディアデータの
種類および機器情報を参照して、各マルチメディアデー
タのデコードに要する時間を算出する(ステップS30
7)。そして、シナリオプロキシサーバ30は、ステッ
プS307において算出された結果に対応してシナリオ
データの内容(マルチメディアデータ再生開始時間)を
変更し(ステップS308)、シナリオデータの必要な
変換が全て終了したか否かの判定を行う(ステップS3
09)。
【0065】ステップS309において、シナリオデー
タの必要な変換が全て終了していないと判定した場合、
シナリオプロキシサーバ30は、ステップS306の処
理に移行する。一方、シナリオデータの必要な変換が全
て終了したと判定した場合、シナリオプロキシサーバ3
0は、シナリオデータの内容を再構成(全体の構成を適
切に変更)し(ステップS310)、変換後シナリオデ
ータを端末装置に送信する(ステップS311)。
【0066】図8は、シナリオプロキシサーバ30が行
う機器情報登録処理を示すフローチャートである。図8
において、端末装置がシナリオデータ配信要求を送信す
る際に端末装置から機器情報が送信されると、シナリオ
プロキシサーバ30は、その機器情報を受信し(ステッ
プS401)、受信した機器情報に基づいて、機器情報
格納部35が記憶する機器情報を更新し(ステップS4
02)、機器情報登録処理を終了する。
【0067】次に、シナリオサーバ20が行う処理につ
いて説明する。図9は、シナリオサーバ20が行うシナ
リオデータ配信処理を示すフローチャートである。シナ
リオデータ配信処理は、シナリオサーバ20がシナリオ
データ配信要求を受信することにより起動される。
【0068】図9において、シナリオサーバ20は、シ
ナリオデータ配信要求を受信すると、シナリオデータベ
ース23にアクセスし、シナリオデータ配信要求に示さ
れるシナリオデータを検索する(ステップS501)。
そして、シナリオデータベース23から取得したシナリ
オデータをシナリオプロキシサーバ30に送信し(ステ
ップS502)、シナリオデータ配信処理を終了する。
【0069】以上のように、本発明を適用したデータ配
信システム1においては、端末装置がシナリオデータを
受信する際、シナリオプロキシサーバ30を介して受信
する。そして、シナリオプロキシサーバ30が、送信さ
れるシナリオデータの内容をその端末装置の再生能力に
適合させる。即ち、端末装置がデコード処理に要する時
間を加味して、シナリオデータに示される各マルチメデ
ィアデータの再生開始時間を変更し、変換後シナリオデ
ータが各端末装置に送信される。
【0070】したがって、シナリオデータを再生する端
末装置において、自装置のデコード能力に関わらず、シ
ナリオデータにおいて想定されたタイミングで各マルチ
メディアデータを再生することができる。また、シナリ
オプロキシサーバ30がシナリオデータの変換処理を行
うため、特に、同様の処理能力を有する端末装置がデー
タ配信システム1に多数接続されている場合、各端末装
置がシナリオデータの変換処理を行う場合に比べて、処
理を効率的に行うことができる。また、データ配信シス
テム1に異なる処理能力を有する端末装置が接続されて
いる場合にも、各端末装置の処理能力に応じてシナリオ
データの変換処理が行われるため、それぞれの端末装置
において適切にシナリオデータの再生を行うことができ
る。
【0071】また、各端末装置における実際のデコード
処理に要する時間を統計的に取得することで、より正確
にマルチメディアデータのデコードに要する時間を算出
することができ、端末装置においてシナリオデータの再
生に関する処理をより効率的に行うことができる。例え
ば、デコードしたマルチメディアデータを再生まで一時
的に記憶しておく時間が短縮されると、その記憶に要す
るリソースを効率的に使用することができる。
【0072】なお、本実施の形態において、シナリオプ
ロキシサーバ30において、シナリオデータに示される
各マルチメディアデータの再生開始時間を変更すること
として説明したが、そのマルチメディアデータの再生完
了までに要する時間を算出し、シナリオデータにおいて
想定された再生完了時間までに再生が終了するように、
例えば、再生する映像の質を変化させる等、マルチメデ
ィアデータの内容を変更することとしてもよい。この場
合、例えば、シナリオデータにおいて、映像と音声が同
時に再生される場合に、映像と音声のデコードに要する
時間の相違から、映像と音声の再生タイミングに不整合
が生じるといった問題を防ぐことができる。
【0073】また、本実施の形態において、デコーダは
Javaにより記述されることとして説明したが、端末
装置の機種等、プラットホームに依存しない言語であれ
ば、他の汎用言語であってもよい。また、本実施の形態
において、シナリオサーバ20、シナリオプロキシサー
バ30およびメディアサーバ40は、それぞれ異なるハ
ードウェア上に実現されることとして説明したが、これ
らの一部または全部を単一のハードウェア上に実現する
こととしてもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、端末装置がシナリオデ
ータあるいはマルチメディアデータを受信する際、シナ
リオプロキシサーバを介して受信する。そして、シナリ
オプロキシサーバが、送信されるシナリオデータの内容
をその端末装置の再生能力に適合させる。即ち、端末装
置がデコード処理に要する時間を加味して、シナリオデ
ータに示される各マルチメディアデータの再生開始時間
等を変換し、変換されたシナリオデータが各端末装置に
送信される。
【0075】したがって、シナリオデータを再生する端
末装置において、自装置のデコード能力に関わらず、シ
ナリオデータにおいて想定されたタイミングで各マルチ
メディアデータを再生することができる。また、シナリ
オプロキシサーバがシナリオデータの変換処理を行うた
め、特に、同様の処理能力を有する端末装置がデータ配
信システムに多数接続されている場合、各端末装置がシ
ナリオデータの変換処理を行う場合に比べて、処理を効
率的に行うことができる。また、データ配信システムに
異なる処理能力を有する端末装置が接続されている場合
にも、各端末装置の処理能力に応じてシナリオデータの
変換処理が行われるため、それぞれの端末装置において
適切にシナリオデータの再生を行うことができる。
【0076】また、各端末装置における実際のデコード
処理に要する時間を統計的に取得することで、より正確
にマルチメディアデータのデコードに要する時間を算出
することができ、端末装置においてシナリオデータの再
生に関する処理をより効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ配信システム1のシステム構成図であ
る。
【図2】、端末装置10−1〜10−nおよび各サーバ
のハードウェア機能構成を示す概略図である。
【図3】データ配信システム1の端末装置10−1およ
び各サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】端末装置10−1が行う端末制御処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】シナリオ再生管理部13−1が行うシナリオ再
生管理処理を示すフローチャートである。
【図6】シナリオ再生部14−1が行うシナリオ再生処
理を示すフローチャートである。
【図7】シナリオプロキシサーバ30が行うシナリオデ
ータ変換処理を示すフローチャートである。
【図8】シナリオプロキシサーバ30が行う機器情報登
録処理を示すフローチャートである。
【図9】シナリオサーバ20が行うシナリオデータ配信
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ配信システム 10−1〜10−n 端末装置 11−1 通信部 12−1 シナリオ解読部 13−1 シナリオ再生管理部 14−1 シナリオ再生部 14a−1 メディア再生部 15−1 シナリオ取得部 16−1 再生能力監視部 16a−1 プロファイリング部 16b−1 機器情報管理部 17 プロキシサーバ情報格納部 18 ユーザインタフェース部 20 シナリオサーバ 21,31,41 WWWサーバ 22 シナリオデータベース管理部 23 シナリオデータベース 30 シナリオプロキシサーバ 32 シナリオ解読部 33 シナリオデータ構造格納部 34 機器情報抽出部 35 機器情報格納部 36 遅延時間算出部 37 シナリオデータ構造変換部 40 メディアサーバ 42 メディアデータベース管理部 43 メディアデータベース 50 ネットワーク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定のマルチメディアデータと関連付け
    られたシナリオデータを蓄積するシナリオサーバと、前
    記シナリオデータと関連付けられたマルチメディアデー
    タを蓄積するマルチメディアサーバとから、シナリオプ
    ロキシサーバを介して端末装置に前記シナリオデータあ
    るいは前記マルチメディアデータを配信可能に構成され
    たデータ配信システムであって、 前記端末装置は、前記シナリオサーバにシナリオデータ
    配信要求を送信するシナリオデータ配信要求送信手段を
    備え、 前記シナリオプロキシサーバは、 前記シナリオサーバが前記シナリオデータ配信要求に応
    じて送信したシナリオデータを取得するシナリオデータ
    取得手段と、 前記シナリオデータ配信要求を送信した前記端末装置か
    ら該端末装置の機器情報を取得する機器情報取得手段
    と、 前記機器情報に基づいて、シナリオデータに示されるマ
    ルチメディアデータを前記端末装置においてより適切な
    タイミングで再生できる内容に変換可能なデータ変換手
    段と、 前記データ変換手段によって変換されたシナリオデータ
    を前記端末装置に送信する変換後データ送信手段と、 を備え、 前記端末装置は、前記データ変換手段によって変換され
    たシナリオデータを再生可能であることを特徴とするデ
    ータ配信システム。
  2. 【請求項2】 前記機器情報は、前記端末装置のハード
    ウェア構成に基づく情報を含むことを特徴とする請求項
    1記載のデータ配信システム。
  3. 【請求項3】 前記機器情報は、前記端末装置の動作状
    態に基づく情報を含むことを特徴とする請求項1または
    2記載のデータ配信システム。
  4. 【請求項4】 前記機器情報は、前記端末装置のデコー
    ド能力に関する情報を含むことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のデータ配信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のデータ
    配信システムのための端末装置。
  6. 【請求項6】 特定のマルチメディアデータと関連付け
    られたシナリオデータを蓄積するシナリオサーバと、前
    記シナリオデータと関連付けられたマルチメディアデー
    タを蓄積するマルチメディアサーバとから、シナリオプ
    ロキシサーバを介して端末装置に前記シナリオデータあ
    るいは前記マルチメディアデータを配信可能に構成され
    たデータ配信システムのためのシナリオプロキシサーバ
    であって、 前記シナリオサーバが、端末装置から送信されたシナリ
    オデータの送信を要求するシナリオデータ配信要求に応
    じて送信したシナリオデータを取得するシナリオデータ
    取得手段と、 前記シナリオサーバにシナリオデータ配信要求を送信し
    た前記端末装置から該端末装置の機器情報を取得する機
    器情報取得手段と、 前記機器情報に基づいて、シナリオデータに示される特
    定種類のマルチメディアデータを前記端末装置において
    より適切なタイミングで再生できる内容に変換可能なデ
    ータ変換手段と、 前記データ変換手段によって変換されたマルチメディア
    データおよびその変換が反映されたシナリオデータを前
    記端末装置に送信する変換後データ送信手段とを備える
    ことを特徴とするシナリオプロキシサーバ。
  7. 【請求項7】 特定のマルチメディアデータと関連付け
    られたシナリオデータを蓄積するシナリオサーバと、前
    記シナリオデータと関連付けられたマルチメディアデー
    タを蓄積するマルチメディアサーバとから、シナリオプ
    ロキシサーバを介して端末装置に前記シナリオデータあ
    るいは前記マルチメディアデータを配信可能に構成され
    たデータ配信システムにおけるデータ配信方法であっ
    て、 前記端末装置が前記シナリオサーバにシナリオデータの
    送信を要求するシナリオデータ配信要求送信ステップ
    と、 前記シナリオプロキシサーバが、 前記シナリオサーバが前記シナリオデータ配信要求に応
    じて送信したシナリオデータを取得するシナリオデータ
    取得ステップと、 前記シナリオデータ配信要求を送信した前記端末装置か
    ら該端末装置の機器情報を取得する機器情報取得ステッ
    プと、 前記機器情報に基づいて、シナリオデータに示される特
    定種類のマルチメディアデータを前記端末装置において
    より適切なタイミングで再生できる内容に変換可能なデ
    ータ変換ステップと、 前記変換されたマルチメディアデータおよびその変換が
    反映されたシナリオデータを前記端末装置に送信する変
    換後データ送信ステップと、 を含み、 前記端末装置は、前記変換されたマルチメディアデータ
    およびその変換が反映されたシナリオデータを再生する
    ことを特徴とするデータ配信方法。
  8. 【請求項8】 前記機器情報は、前記端末装置のハード
    ウェア構成に基づく情報を含むことを特徴とする請求項
    7記載のデータ配信方法。
  9. 【請求項9】 前記機器情報は、前記端末装置の動作状
    態に基づく情報を含むことを特徴とする請求項7または
    8記載のデータ配信方法。
  10. 【請求項10】 前記機器情報は、前記端末装置のデコ
    ード能力に関する情報を含むことを特徴とする請求項7
    〜9のいずれかに記載のデータ配信方法。
  11. 【請求項11】 特定のマルチメディアデータと関連付
    けられたシナリオデータあるいは前記シナリオデータと
    関連付けられたマルチメディアデータをシナリオプロキ
    シサーバから端末装置に送信する際に、該端末装置の処
    理能力に合わせて、前記シナリオデータの内容を変更す
    ることを特徴とするデータ配信方法。
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