JP2002296548A - 光学部品用治具およびそれを用いたプラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

光学部品用治具およびそれを用いたプラスチックレンズの製造方法

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JP2002296548A
JP2002296548A JP2001097548A JP2001097548A JP2002296548A JP 2002296548 A JP2002296548 A JP 2002296548A JP 2001097548 A JP2001097548 A JP 2001097548A JP 2001097548 A JP2001097548 A JP 2001097548A JP 2002296548 A JP2002296548 A JP 2002296548A
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jig
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plastic lens
lens
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Ayumi Ito
歩 伊藤
Mokichi Uchikawa
茂吉 内川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品の取り扱いの際に、治具と接触した
場合でも光学部品にキズやカケが発生しない治具を提供
する。 【解決手段】 治具の表面部分に樹脂によるコーティン
グを施すことで、治具と光学部品が接触した場合でもキ
ズおよびカケの発生を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品用の治
具、およびそれを用いたプラスチックレンズの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な工業製品は、その品質向上や機能
の付加のために多くの表面処理加工が行われている。光
学部品の中でもプラスチックメガネレンズは、染色加工
やハードコート加工、反射防止加工など、多くの表面処
理加工が施されている。
【0003】その中で染色加工は、高温な染色液中にプ
ラスチックレンズを漬けて表面処理加工を行うため、直
接プラスチックレンズを持って加工することができな
い。加えて、工程の機械化に伴うプラスチックレンズの
搬送といった面からも、プラスチックレンズを保持する
治具が必要不可欠である。
【0004】従来の染色用プラスチックレンズの治具と
して、特願2000−365716記載の光学部品用治
具を例にあげる。この治具は、図5に示すように、押さ
え具2aおよび押さえ具2b、押さえ具2c、並びに、
押さえ具2aおよび押さえ具2bを取り付けるアーム3
aおよびアーム3bにより構成されている。アーム3a
およびアーム3bはバネ用ステンレス鋼帯(板バネ)で
ある。
【0005】押さえ具2aおよび押さえ具2b、押さえ
具2c間の隙間にレンズ1を挿入すると、アーム3aお
よびアーム3bの板バネの反発力によりレンズ1を挟み
込み、レンズ1を保持、固定するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願2
000−365716記載の光学部品用治具では、アー
ム部分にバネ用ステンレス鋼帯(板バネ)を用いている
ため、治具にレンズを着脱する際、作業者がレンズとア
ームを接触させることがあり、柔らかいプラスチック素
材の場合、表面にキズやカケなどが発生することがあっ
た。このようにキズやカケが発生したレンズは不良品と
なってしまう。また、欠けたレンズの小片が他のレンズ
表面に付着することで染色不良の原因となる場合もあ
る。このような不良の発生は、作り直しによる製造コス
トの増大、納期遅延につながる。また、わずかな接触で
もキズとなるため、作業者は細心の注意を払って着脱し
なければならず、作業者の作業性が悪化する。
【0007】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るためのもので、その目的とするところは、光学部品の
取り扱いの際に治具と接触した場合でも、光学部品にキ
ズやカケが発生しない治具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため鋭意検討を重ねた結果、アーム部分に樹脂
によるコーティングを施すことで、キズおよびカケの発
生が防げることを知見した。
【0009】すなわち、アーム部分に樹脂素材をコーテ
ィングすることによって、レンズとアーム部分が接触し
た際でも樹脂の弾力性により衝撃を吸収し、キズの発生
を防ぐことができる。またカケが発生するような激しい
衝撃の場合でも、樹脂コーティングの表面に跡が残るだ
けでレンズにはキズやカケは発生しない。なお、樹脂コ
ーティングの素材に関しては、被コート材との密着性、
硬度、コートの方法、耐摩耗性の性質、価格などにより
最適なものを選択すればよいが、耐摩耗性の高い素材を
用いると、コートの寿命が長くなるため、そのような素
材を選択することが望ましい。また、レンズよりも柔ら
かい素材の方が、よりキズの発生が防げるため、そのよ
うな素材を選択することが望ましい。素材としては、ポ
リエチレン、ポリエステル、ナイロン、エポキシ、アク
リル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレア、ポ
リ四フッ化エチレン、エチレン−四フッ化エチレン共重
合体、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合
体、四フッ化エチレン−パーフロロプロピルビニルエー
テル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが例
示できる。
【0010】また樹脂コーティングを施した治具は、ど
のような硬さの基材の光学部品にも用いることができる
が、特に基材が柔らかいプラスチックレンズの場合に好
適である。
【0011】従って、請求項1に記載の発明は、光学部
品の加工および運搬を行う際に、該光学部品を保持する
治具であって、表面に樹脂コーティングを施したことを
特徴とする光学部品用治具を提供する。
【0012】請求項2記載の発明は、前記樹脂コーティ
ングが、耐摩耗性の高い素材であることを特徴とする請
求項1記載の光学部品用治具を提供する。
【0013】請求項3記載の発明は、前記光学部品用治
具は、光学部品の表面処理加工を行う際に、前記光学部
品を保持する治具であることを特徴とする請求項1また
は2記載の光学部品用治具を提供する。
【0014】請求項4記載の発明は、前記光学部品がプ
ラスチックレンズであることを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1項に記載の光学部品用治具を提供する。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の光学部品用治具を用いることを特徴
とするプラスチックレンズの製造方法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、光学部品としてプラスチックメガネレンズを用い、
プラスチックメガネレンズの染色用治具を例に説明する
が、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではな
い。
【0017】(実施例1)治具として図6に示す特願2
000−365716記載の光学部品用治具を用意す
る。なお、アーム3a、3bにバネ用ステンレス鋼帯
(板バネ)、押さえ具2a、2b、2cには四フッ化エ
チレン樹脂の板を用いた。
【0018】まず、治具を脱脂及び加熱のため約200
度に熱する。15分間加熱した後、常温の液体塩化ビニ
ルで満たされた槽にワークを浸し、そのまま引き上げ
る。引き上げた後、乾燥のため200度で3分間、再加
熱して図1に示すように治具の表面に均一なコーティン
グを完成させる。本実施例では、コートはアーム3a、
3b部分に施しており、押さえ具2a、2b、2cの部
分は、コーティングを剥がし四フッ化エチレン樹脂を露
出させた。この治具を用いて50枚染色を行ったとこ
ろ、キズ・カケの発生はなく、良品が50枚得られた。
【0019】(実施例2)実施例1と同じ治具を用意
し、同様の方法で塩化ビニルのコーティングを行った。
本実施例では図2に示すように押さえ具2a、2b、2
cの部分もコーティングした。この治具を用いて50枚
染色を行ったところ、実施例1と同様、キズ・カケの発
生はなく、良品が50枚得られた。
【0020】(実施例3)図3に示すように、図6にお
いて、押さえ具2a、2b、2cに相当する部分をアー
ム部分と同じバネ用ステンレス鋼帯(板バネ)を用いて
一体成形した治具を用意し、実施例1および2と同様の
方法で塩化ビニルのコーティングを行った。本実施例で
は図4に示すように治具全体をコーティングした。この
治具を用いて50枚染色を行ったところ、実施例1およ
び2と同様、キズ・カケの発生はなく、良品が50枚得
られた。
【0021】(比較例1)ワークとして図6に示すよう
な特願2000−365716記載の光学部品用治具を
用意し、何も処理せずそのまま用いた。この治具を用い
て50枚染色を行ったところ、キズが3枚、カケが1枚
発生し不良品となった。
【0022】
【発明の効果】本発明を用いることで、プラスチックレ
ンズのような柔らかい光学部品を表面処理する際に、キ
ズおよびカケの発生を抑制し、良好な品質の光学部品を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例でアーム部分に樹脂コーティ
ングしたときの正面図である。
【図2】本発明の一実施例でアーム部分及び押さえ具部
分に樹脂コーティングしたときの正面図である。
【図3】すべてバネ用ステンレス鋼帯(板バネ)を用い
て一体成形した治具の正面図である。
【図4】本発明の一実施例ですべてバネ用ステンレス鋼
帯(板バネ)を用いて一体成形した治具の全体を樹脂コ
ーティングしたときの正面図である。
【図5】従来の治具によってレンズを保持した際の斜視
図である。
【図6】従来の治具で、本発明において加工される前の
正面図である。
【符号の説明】
1 レンズ 2a 押さえ具 2b 押さえ具 2c 押さえ具 3a アーム 3b アーム 4 アーム支持板 5 塩化ビニル樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H006 BA06 BE00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品の加工および運搬を行う際に、
    該光学部品を保持する治具であって、表面に樹脂コーテ
    ィングを施したことを特徴とする光学部品用治具。
  2. 【請求項2】 前記樹脂コーティングが、耐摩耗性の高
    い素材であることを特徴とする請求項1記載の光学部品
    用治具。
  3. 【請求項3】 前記光学部品用治具は、光学部品の表面
    処理加工を行う際に、前記光学部品を保持する治具であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の光学部品用
    治具。
  4. 【請求項4】 前記光学部品がプラスチックレンズであ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の光学部品用治具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光
    学部品用治具を用いることを特徴とするプラスチックレ
    ンズの製造方法。
JP2001097548A 2001-03-29 2001-03-29 光学部品用治具およびそれを用いたプラスチックレンズの製造方法 Withdrawn JP2002296548A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018055953A1 (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社鷺宮製作所 圧力センサ

Cited By (3)

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WO2018055953A1 (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社鷺宮製作所 圧力センサ
JP2018048965A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 株式会社鷺宮製作所 圧力センサ
CN109716087A (zh) * 2016-09-23 2019-05-03 株式会社鹭宫制作所 压力传感器

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