JP2002295699A - 逆止弁及び開閉弁 - Google Patents

逆止弁及び開閉弁

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JP2002295699A
JP2002295699A JP2001100736A JP2001100736A JP2002295699A JP 2002295699 A JP2002295699 A JP 2002295699A JP 2001100736 A JP2001100736 A JP 2001100736A JP 2001100736 A JP2001100736 A JP 2001100736A JP 2002295699 A JP2002295699 A JP 2002295699A
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opening
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slurry
pressure
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Seiji Uchiyama
清二 内山
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TEMUJIN ECO SYSTEM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラリーの付着によって動作不良を起こすこ
とのない逆止弁を提供する。 【解決手段】 流入口71及び排出口72を有するケース73
と、流入口71と対向する第1の開口凹部80、排出口72と
対向する第2の開口凹部81、両開口凹部を区画する隔壁
部82、隔壁部に形成された貫通孔83 を有する弁体収納
部74と、流入口71と排出口72とを連通する流路84と、第
1の開口凹部80内に摺動自在に収納され、流入口71を開
閉する弁体75と、第2の開口凹部81内に摺動自在に収納
された受圧部材76と、貫通孔83 に摺動自在に挿通さ
れ、先端部が弁体75に接続されると共に後端部が受圧部
材76に接続された連結部77と、一端が弁体75に接すると
共に他端が隔壁83 と接するように第1の開口凹部80内
に配置され、弁体75を閉方向に付勢するスプリング78
と、弁体75の外面と第1の開口凹部80の内面との間に介
装されたOリング86と、受圧部材76の外面と第2の開口
凹部81の内面との間に介装されたOリング86とを備えた
逆止弁70。

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【発明の属する技術分野】この発明は逆止弁及び開閉弁
に係り、特にフィルタープレス式の脱水システムにおい
て、スラリーの流通を制御するのに好適な逆止弁及び開
閉弁に関する。
【002】
【従来の技術】現在、建設廃土等の無機系汚泥や、生ゴ
ミや下水汚泥といった有機系汚泥の減容化を図るため、
これらスラリー状の汚泥を圧送ポンプを用いてフィルタ
ープレス機内に高圧で打ち込み、スラリーの固液分離を
行うフィルタープレス式脱水システムが用いられてい
る。図6はその構成例を示すものであり、ピストン式の
圧送ポンプ12と、フィルタープレス機14と、モータ及び
油圧ポンプからなる油圧駆動源15と、第1の開閉弁16及
び第2の開閉弁18と、エアコンプレッサ20と、スラリー
供給源22と、貯水槽24と、電磁開閉弁25とを備えてい
る。
【003】上記スラリー供給源22は、例えば生ゴミカッ
ター及び吸引ポンプを備えた流動化槽よりなる。この流
動化槽内には水が充填されており、投入された生ゴミは
カッターによって適当な粒径に破砕されつつ水分と混練
されてスラリー化され、吸引ポンプによって送泥管26内
に送られる。この送泥管26及び第1の開閉弁16を経由し
て圧送ポンプ12のシリンダ28内に到達したスラリーは、
ピストン30の加圧動作によって圧縮され、第2の開閉弁
18を経由してフィルタプレス機14内に所定の圧力で打ち
込まれる。
【004】フィルタープレス機14内には、図7に示すよ
うに、多数の濾板32が横方向に開閉自在に並列配置され
ており、脱水時には各濾板32がプレス機34によって閉方
向に加圧固定され、濾板32,32間に濾室36が形成され
る。各濾板32の中央部には、スラリー導入孔38が貫設さ
れている。また、濾板の左右両面には濾水溝40が刻設さ
れており、その表面は濾布42によって被われている。上
記圧送ポンプ12によって打ち込まれたスラリー44は、上
記スラリー導入孔38を伝ってフィルタープレス機14内を
進行し、各濾板32間に形成された濾室36内に拡散する。
そして、スラリーが濾布42の表面に押圧されることによ
って水分が濾過され、固体成分が分離される。濾布42を
透過した水分は、濾水溝40を伝って濾板32の下方に設け
られた排水口46に導かれ、集水管48を介して外部に排出
される。この濾水は、排水管50を経由して貯水槽24に到
達し、その一部はポンプ52によって流動化槽に戻され、
残りは排水処理される。
【005】圧送ポンプ12による1回分の打込動作が終了
すると、ピストン30が下降して第2の開閉弁18が閉じる
と同時に第1の開閉弁16が開いて新たなスラリー44がシ
リンダ28内に充填される。この圧送ポンプ12によるスラ
リー44の打込動作を所定時間継続すると、フィルタープ
レス機14の各濾室36内は水分が抜けて固化した脱水ケー
キ54で満たされることとなる。この段階に至ると、電磁
開閉弁25が開かれると共に、エアコンプレッサ20から高
圧のエアが濾板32のスラリー導入孔38に逆方向から供給
され、導入孔38内に詰まったスラリーが帰還経路27を辿
ってスラリー供給源22に戻された後、濾板32が左右に開
かれる。この結果、濾板32,32間に蓄積された脱水ケー
キ54は自重によって剥離落下し、排出ホッパ56を介して
ベルトコンベア58上に導かれる。
【006】このフィルタープレス式脱水システム10を用
い、上記圧送ポンプ12によってフィルタープレス機14内
の最終的な脱水圧力を3.5〜4.0Mpa以上に高めること
で、従来、有効な脱水が困難とされてきた有機系のスラ
リーについても高い脱水効果を実現することが可能とな
った。例えば、生ゴミを含むスラリーを脱水対象とした
場合でも含水率50%以下の脱水ケーキ54が得られ、廃棄
物の減容化に大いに貢献できるものと期待されている。
【007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に圧送ポンプ12の前後には必ず一対の開閉弁を設ける必
要がある。すなわち、圧送ポンプ12の前段に介装される
第1の開閉弁16は、ピストン30が後退する際に開いてス
ラリーをシリンダ28内に充填させると共に、ピストン30
が前進する際には閉じてスラリーが逆流することを防止
する機能を果たしている。これに対し圧送ポンプ12の後
段に介装される第2の開閉弁18は、ピストン30が後退す
る際に閉じてスラリーの逆流を防ぎ、ピストン30が前進
する際には開いてスラリーをフィルタープレス機14側に
送り出す機能を果たす。
【008】油圧などの流体制御分野においてこのような
機能が求められる場合には、図8に示すボール型逆止弁
61が一般に用いられる。これはバルブケース62内にボー
ル(鋼球)63と、台座部64と、スプリング65とを収納さ
せたものであり、スプリング65の付勢を受けたボール63
によって通常は流入口66が閉塞されている。また、台座
部64の背面64aは排出口68と対向する位置に配置されて
おり、OUT側からの圧力が加わる構造となっている。そ
して、「スプリング65の付勢力+OUT側の圧力」よりも
大きなIN側の圧力が流入口66に加えられた場合には、ボ
ール63が後退して流入口66が開放され、流体が内部に流
入する。この流体は、ケース62内の流路67を経由して排
出口68から吐出される。このボール型逆止弁61の場合、
構造が極めて単純であるのみならず、IN側の圧力がスプ
リング65の付勢力+OUT側の圧力よりも大きくなった場
合には自然に開放され、特別な制御手段を講じる必要が
ないという利点を備えている。
【009】しかしながら、フィルタープレス式脱水シス
テムにおいてこのような構造の逆止弁を用いると、固形
成分を含んだスラリー状物質がスプリング65の間を通り
抜けることとなり、スプリング65にスラリーが固着して
その作動を阻害するようになるという問題が生じる。
【0010】このため、スラリーの脱水分野において
は、電気信号によって開閉制御できる電磁開閉弁を圧送
ポンプ12の前後に介装することが行われている。この場
合には、開閉制御にスプリングを用いる必要がないた
め、スラリーがスプリングに付着して動作不良を起こす
という問題は生じない。また、フィルタープレス機14内
のスラリーを供給源22に戻す場合、両方の電磁開閉弁を
同時に開けばスラリーを圧送ポンプ12を経由して供給源
22に戻すことができ、場合によっては帰還経路27や電磁
開閉弁25を省略できる利点もある。
【0011】しかしながら、フィルタープレス機14にお
ける脱水処理が進み、フィルタープレス機14側の圧力が
上昇するに従って電磁開閉弁のタイミング制御が難しく
なり、圧送ポンプ12のピストン30が戻り工程に入った際
に誤ってフィルタープレス機14側の電磁開閉弁を開放す
ると、スラリーの逆流現象が生じて大きな衝撃音が発生
し、圧送ポンプ12や配管系にダメージを与える危険性が
あった。
【0012】この発明は、従来の開閉弁が抱えていた上
記問題点を解決するために案出されたものであり、スラ
リーの付着によって動作不良を起こすことのない逆止弁
を提供することを第1の目的としている。また、通常は
スラリーの付着によって動作不良を起こすことのない逆
止弁として機能しつつ、必要な場合には流路を強制的に
開閉することが可能な開閉弁を提供することを第2の目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係る逆止弁は、流入口及び排出口を有す
るケースと、該ケース内に配置され、上記流入口と対向
する第1の開口部と、上記排出口と対向する第2の開口
部とを有する弁体収納部と、上記流入口と排出口とを連
通する流路と、上記第1の開口部内に摺動自在に収納さ
れ、上記流入口を開閉するキャップ状の弁体と、上記第
2の開口部内に摺動自在に収納されたキャップ状の受圧
部材と、上記弁体と受圧部材とを接続する連結部と、上
記弁体収納部内に配置され、上記弁体を閉方向に付勢す
るスプリングと、上記弁体の外面と第1の開口部の内面
との間に介装され、上記弁体収納部内に液体が流入する
ことを防止する第1のシール部材と、上記受圧部材の外
面と第2の開口部の内面との間に介装され、上記弁体収
納部内に液体が流入することを防止する第2のシール部
材とを備えたことを特徴としている。
【0014】この場合、弁体を閉じ方向に付勢するスプ
リングが、弁体、受圧部材、及びシール部材を介して液
密に封止された弁体収納部内に配置されており、スラリ
ーに直接触れることがないため、動作不良を起こす危険
性がない。
【0015】また、この発明に係る開閉弁は、流入口及
び排出口を有するケースと、該ケース内に配置され、上
記流入口と対向する第1の開口凹部と、上記排出口と対
向する第2の開口凹部と、両開口凹部を区画する隔壁部
と、該隔壁部に形成された貫通孔とを有する弁体収納部
と、上記流入口と排出口とを連通する流路と、上記第1
の開口凹部内に摺動自在に収納され、上記流入口を開閉
するキャップ状の弁体と、上記第2の開口凹部内に摺動
自在に収納されたキャップ状の受圧部材と、上記貫通孔
に摺動自在に挿通された状態で、その先端部が上記弁体
に接続されると共に、後端部が上記受圧部材に接続さ
れ、以て弁体と受圧部材とを一体化する連結部と、上記
第1の開口凹部内に配置され、上記弁体を閉方向に付勢
するスプリングと、上記弁体の外面と第1の開口凹部の
内面との間に介装され、第1の開口凹部内を液密に封止
する第1のシール部材と、上記受圧部材の外面と第2の
凹部の内面との間に介装され、第2の開口凹部内を液密
に封止する第2のシール部材と、上記連結部材の外面と
上記貫通孔の内面との間に介装され、第1の開口凹部と
第2の開口凹部間で液体が流通することを防止する第3
のシール部材と、上記第1の開口凹部と連通された第1
の油圧ポートと、上記第2の開口凹部と連通された第2
の油圧ポートとを備えたことを特徴としている。
【0016】この開閉弁は、上記逆止弁と基本構成を共
通にするため、通常時は逆止弁として同様の機能発揮し
得る。もちろん、スプリングは液密に封止された第1の
開口凹部内に収納されているため、スラリー付着による
動作不良の虞は全くない。さらに、電磁切換弁等を用い
て第2の油圧ポートに圧油を導くと同時に第1の油圧ポ
ートをタンクに接続することにより、弁体や受圧部材に
加わる圧力にかかわらず、強制的に開放することができ
る。このため、脱水処理の最終段階において、濾板のス
ラリー導入孔内に詰まっているスラリーをフィルタープ
レス機側からスラリー供給源側に戻す場合でも、わざわ
ざ迂回専用の電磁開閉弁や帰還経路を設ける必要がなく
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明に係る逆止弁70は、図6
に示したフィルタープレス式脱水システム10において、
圧送ポンプ12の前後に介装されて第1の開閉弁16及び第
2の開閉弁18として機能するものであり、図1〜図3に
示すように、スラリーの流入口71及び排出口72を備えた
円筒状のバルブケース73と、円筒状の弁体収納部74と、
先端が尖ったキャップ状(コーン状)の弁体75と、キャ
ップ状の受圧部材76と、連結棒77と、コイルスプリング
78とを備えている。
【0018】上記弁体収納部74は、ケース73の内面に立
設された3枚の支持部材79によってケース73の中央付近
に支持されており、流入口71と対向する第1の開口凹部
80と、排出口72と対向する第2の開口凹部81と、両開口
凹部間を区画する隔壁部82とを備えている。また、この
隔壁部82の中央部には、第1の開口凹部80と第2の開口
凹部81間を貫く貫通孔83 が形成されている。弁体収納
部74の外周面とバルブケースの内周面との間には、スラ
リーの流路84が形成されている。
【0019】上記弁体75は、第1の開口凹部80内に摺動
自在に収納されている。また、上記受圧部材76は、第2
の開口凹部81内に摺動自在に収納されている。上記スプ
リング78は、弁体75の内部に挿入され、弁体75と共に第
1の開口凹部80内に収納されている。この結果、スプリ
ング78の一端は弁体75の内面に接すると共に、他端は隔
壁部82に接している。上記隔壁部82の貫通孔83 には連
結棒77が挿通されており、その先端部はスプリング78を
挿通した上で弁体75の内面にネジ止めされている。ま
た、連結棒77の後端部は受圧部材76の平面部76aを貫通
し、外側でナット85によってネジ止めされている。この
結果、弁体75と受圧部材76は連結棒77を介して一体化さ
れ、一方が摺動すると他方も同じ方向に摺動することと
なる。
【0020】第1の開口凹部80の内周面と弁体75の外周
面との間には、シール部材としてのOリング86が介装さ
れており、また第2の開口凹部81の内周面と受圧部材76
の外周面との間にもOリング86が介装されている。この
結果、第1の開口凹部80は弁体75及びOリング86によっ
て液密に封止されることとなり、第2の開口凹部81も受
圧部材76及びOリング86によって液密に封止されること
となる。したがって、弁体75や受圧部材76が摺動を繰り
返しても、スラリーが第1の開口凹部80や第2の開口凹
部81内に進入する危険性はない。
【0021】上記弁体75は、通常は上記スプリング78に
よって流入口71を閉じる方向に付勢されている。また、
上記受圧部材76の平面部76aには、排出口72側からの圧
力がかかる。これに対し、流入口71側から「スプリング
78の付勢力+排出口72側の圧力」よりも大きな圧力が加
えられた場合には、図2に示すように弁体75が後方に移
動し、流入口71が開放される。なお、第1の開口凹部80
の内周面にはストッパ87が突設されているため、弁体75
が後退し過ぎて受圧部材76の全体が第2の開口凹部81か
ら飛び出してしまうことはない。
【0022】以下に、この逆止弁70を第1の開閉弁及び
第2の開閉弁として組み込んだフィルタープレス式脱水
システム10によるスラリーの脱水工程について説明する
(図6の第1の開閉弁16及び第2の開閉弁18を、第1の
逆止弁70a及び第2の逆止弁70bと読み替える)。ま
ず、スラリー供給源22から送り出されたスラリーは、送
泥管26を経由して第1の逆止弁70aに到達し、弁体75を
押圧する。この結果、流入口71が開いてスラリーが内部
に流入し、流路84を経由して排出口72から圧送ポンプ12
のシリンダ28内に送り出される。つぎにスラリーは、第
2の逆止弁70bの弁体75を押圧して流入口71を開き、排
出口72からフィルタープレス機14に送り出される。フィ
ルタープレス機14の各濾室36内にスラリーが一通り行き
渡った時点で、油圧駆動源15から圧油の供給を受けて、
圧送ポンプ12のピストン30が圧縮方向に移動する。この
際、第1の逆止弁70aの受圧部材76にはピストン30によ
る圧力が加わるため、その流入口71は閉じられる。これ
に対し、第2の逆止弁70bの弁体75にはピストン30によ
る圧力が加わるため、その流入口71は開かれる。この結
果、シリンダ28内のスラリーはフィルタープレス機14側
に打ち込まれる。
【0023】つぎに、ピストン30が戻り始めると、今度
は第1の逆止弁70aの受圧部材76及び第2の逆止弁の弁
体75に負圧がかかるため、第1の逆止弁70aが開かれる
と共に、第2の逆止弁70bは閉塞される。この結果、シ
リンダ28内に新たなスラリーが充填される。ここで再び
ピストン30を駆動させると、上記と同様、第1の逆止弁
70aが閉じると同時に第2の逆止弁70bが開き、スラリ
ーがフィルタープレス機14側に圧送される。圧送ポンプ
12による上記のスラリー打込動作を継続することによ
り、フィルタープレス機14の集水管48から排水管50に向
けて濾水が流れ出す。
【0024】脱水工程の最終段階にいたると、上記のよ
うに電磁開閉弁25が開かれると共に、エアコンプレッサ
20から高圧のエアがフィルタープレス機14内に供給さ
れ、濾板32のスラリー導入孔38内に詰まったスラリーが
帰還経路27を辿ってスラリー供給源22に戻される。この
逆止弁70にあっては、スプリング78が第1の開口凹部80
内に収納され、スラリーと接触することがないため、ス
ラリーの付着による動作不良を起こす危険性が一切な
い。
【0025】図4及び図5は、この発明に係る開閉弁88
を示しており、図示の通り上記の逆止弁70と大部分の構
成を共通にするため、同一部材には同一の符号を用いる
ことで重複説明を避け、以下においては相違点を中心に
説明する。まず第1に、弁体収納部74の隔壁部82に設け
られた貫通孔83 の内周面と、連結棒77の外周面との間
にはOリング86が嵌装されており、この結果、第1の開
口凹部80と第2の開口凹部81間において液密性が確保さ
れている。第2に、ケース73には第1の油圧ポート89と
第2の油圧ポート90が設けられており、第1の油圧ポー
ト89は第1の油路91を介して第1の開口凹部80と連通接
続されると共に、第2の油圧ポート90は第2の油路92を
介して第2の開口凹部81と連通接続されている。
【0026】この第1の油圧ポート89及び第2の油圧ポ
ート90には、電磁切換弁93が接続されている。この結
果、この電磁切換弁93に制御信号を出力して油圧の方向
を切り換えることにより、弁体75や受圧部材76に加わる
圧力の大小に関わらず、強制的に開閉することが可能と
なる。例えば、第1の油圧ポート89に圧油を供給すると
同時に、第2の油圧ポート90をタンクに接続すれば、第
1の開口凹部80内に圧油が充填され、弁体75を内側から
圧迫するため、例え流入口71側から啓開圧力が加わって
いたとしても、流入口71が開放されることはない。これ
に対し、第2の油圧ポート90に圧油を供給すると同時
に、第1の油圧ポート89をタンクに接続すれば、第2の
開口凹部81内に圧油が充填され、受圧部材76を内側から
圧迫するため、例え排出口72側から圧力が加わっていた
としても、流入口71が強制的に開放される。
【0027】この開閉弁88を、図6のフィルタープレス
式脱水システム10における第1の開閉弁及び第2の開閉
弁として用いた場合、何れの油圧ポートにも圧油を供給
しない場合には、上記の逆止弁70と全く同様に動作する
(以下、図6の第1の開閉弁16及び第2の開閉弁18を、
第1の開閉弁88a及び第2の開閉弁88bと読み替え
る)。すなわち、圧送ポンプ12のピストン30が後退する
ときには、第1の開閉弁88aが開くと共に第2の開閉弁
88bが閉じてスラリーがシリンダ28内に充填され、ピス
トン30が前進するときには、第1の開閉弁88aが閉じる
と共に第2の開閉弁88bが開いてスラリーがフィルター
プレス機14側に圧送される。この際、弁体75の開閉動作
は弁体75及び受圧部材76に加わる圧力によって自動的に
決定されるため、従来の電磁開閉弁のように開閉のタイ
ミングを誤ってフィルタープレス機14側からスラリーが
逆流する危険性はない。また、スプリング78がスラリー
に接することもないため、ボール型逆止弁61のように動
作不良を起こす虞もない。
【0028】フィルタープレス機14からスラリーを戻す
場合には、電磁切換弁93に制御信号を出力して第2の油
圧ポート90に圧油を供給すると共に、第1の油圧ポート
89をタンクに接続することにより、第1の開閉弁88a及
び第2の開閉弁88b強制的に開放すればよく、わざわざ
迂回用の電磁開放弁25や帰還経路27を用意する必要はな
い。
【0029】
【発明の効果】この発明に係る逆止弁にあっては、弁体
を閉じ方向に付勢するスプリングが、弁体、受圧部材、
及びシール部材を介して液密に封止された弁体収納部内
に配置されており、スラリーに直接触れることがないた
め、動作不良を起こす危険性が全くないという利点を備
えている。
【0030】この発明に係る開閉弁にあっては、通常時
は上記逆止弁と同じ作用効果を発揮すると共に、電磁切
換弁等を用いて第2の油圧ポートに圧油を導くと同時に
第1の油圧ポートをタンクに接続することにより、弁体
や受圧部材に加わる圧力にかかわらず、強制的に開放す
ることができる。このため、脱水処理の最終段階におい
て、濾板のスラリー導入孔内に詰まっているスラリーを
フィルタープレス機側からスラリー供給源側に戻す場合
でも、わざわざ迂回専用の電磁開閉弁や帰還経路を設け
る必要がなくなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る逆止弁の構造(閉塞時)を示す
断面図である。
【図2】上記逆止弁の構造(開放時)を示す断面図であ
る。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】この発明に係る開閉弁の構造(閉塞時)を示す
断面図である。
【図5】上記開閉弁の構造(開放時)を示す断面図であ
る。
【図6】一般的なフィルタープレス式脱水システムの全
体構成を示す概念図である。
【図7】フィルタープレス機における脱水のメカニズム
を示す模式図である。
【図8】ボール型逆止弁の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 フィルタープレス式脱水システム 12 圧送ポンプ 14 フィルタープレス機 15 油圧駆動源 16 第1の開閉弁 18 第2の開閉弁 20 エアコンプレッサ 22 スラリー供給源 24 貯水槽 25 電磁開閉弁 27 帰還経路 28 シリンダ 30 ピストン 70 逆止弁 71 流入口 72 排出口 73 バルブケース 74 弁体収納部 75 弁体 76 受圧部材 77 連結棒 78 スプリング 80 第1の開口凹部 81 第2の開口凹部 82 隔壁部 83 貫通孔 84 流路 86 Oリング 88 開閉弁 89 第1の油圧ポート 90 第2の油圧ポート 91 第1の油路 92 第2の油路 93 電磁切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H056 AA02 BB41 CA02 CA03 CB02 CD10 DD06 DD07 3H058 AA02 BB33 CA04 CB25 CD04 CD10 DD11 EE07 3J043 AA12 CA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入口及び排出口を有するケースと、 該ケース内に配置され、上記流入口と対向する第1の開
    口部と、上記排出口と対向する第2の開口部とを有する
    弁体収納部と、 上記流入口と排出口とを連通する流路と、 上記第1の開口部内に摺動自在に収納され、上記流入口
    を開閉するキャップ状の弁体と、 上記第2の開口部内に摺動自在に収納されたキャップ状
    の受圧部材と、 上記弁体と受圧部材とを接続する連結部と、 上記弁体収納部内に配置され、上記弁体を閉方向に付勢
    するスプリングと、 上記弁体の外面と第1の開口部の内面との間に介装さ
    れ、上記弁体収納部内に液体が流入することを防止する
    第1のシール部材と、 上記受圧部材の外面と第2の開口部の内面との間に介装
    され、上記弁体収納部内に液体が流入することを防止す
    る第2のシール部材と、 を備えたことを特徴とする逆止弁。
  2. 【請求項2】流入口及び排出口を有するケースと、 該ケース内に配置され、上記流入口と対向する第1の開
    口凹部と、上記排出口と対向する第2の開口凹部と、両
    開口凹部を区画する隔壁部と、該隔壁部に形成された貫
    通孔とを有する弁体収納部と、 上記流入口と排出口とを連通する流路と、 上記第1の開口凹部内に摺動自在に収納され、上記流入
    口を開閉するキャップ状の弁体と、 上記第2の開口凹部内に摺動自在に収納されたキャップ
    状の受圧部材と、 上記貫通孔に摺動自在に挿通された状態で、その先端部
    が上記弁体に接続されると共に、後端部が上記受圧部材
    に接続された連結部と、 上記第1の開口凹部内に配置され、上記弁体を閉方向に
    付勢するスプリングと、 上記弁体の外面と第1の開口凹部の内面との間に介装さ
    れ、第1の開口凹部内を液密に封止する第1のシール部
    材と、 上記受圧部材の外面と第2の開口凹部の内面との間に介
    装され、第2の開口凹部内を液密に封止する第2のシー
    ル部材と、 上記連結部材の外面と上記貫通孔の内面との間に介装さ
    れ、第1の開口凹部と第2の開口凹部間で液体が流通す
    ることを防止する第3のシール部材と、 上記第1の開口凹部と連通された第1の油圧ポートと、 上記第2の開口凹部と連通された第2の油圧ポートと、 を備えたことを特徴とする開閉弁。
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RU2814345C2 (ru) * 2022-07-15 2024-02-28 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство обороны Российской Федерации Клапан выработки топлива нормально открытый

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