JP2002293931A - 改変ポリアスパラギン酸 - Google Patents

改変ポリアスパラギン酸

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JP2002293931A JP2002088418A JP2002088418A JP2002293931A JP 2002293931 A JP2002293931 A JP 2002293931A JP 2002088418 A JP2002088418 A JP 2002088418A JP 2002088418 A JP2002088418 A JP 2002088418A JP 2002293931 A JP2002293931 A JP 2002293931A
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トマス・クライン
Holger Schmidt
ホルガー・シユミツト
Monika Cordes
モニカ・コルデス
Manfred Kluetsch
マンフレート・クリユチユ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的光沢剤として使用可能な改変ポリアス
パラギン酸の新規な製造方法の提供。 【解決手段】 a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒素ド
ナー化合物Bと反応させて、反応混合物を生成し、b)
反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物Cの添加とと
もにリアクターに移行し、c)反応混合物を温度120
〜350℃で処理して、反復するスクシニル単位とアス
パルタミド単位を含有するポリマーを生成し、そして
d)得られるポリマーを塩基性化合物Dの水溶液により
加水分解し、反復するアスパラギン酸塩単位とアスパル
タミド単位を含有するポリマーを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、C4カルボン酸お
よび窒素ドナー化合物およびまたアミノ安息香酸から出
発する改変(modified)ポリアスパラギン酸の新規な製造
方法、ならびに光学的光沢剤(optical brighteners)と
してのこれらの改変ポリアスパラギン酸の使用に関す
る。
【0002】
【従来の技術】慣用の光沢剤の欠点は、それらの生物分
解性の欠如と、多くの場合、「スポッティング」として
知られる現象を含む。これは、一般に、織物の強く着色
されたかまたはその他の改変された領域への光沢剤の優
先的付着を指す。結果は、得られる不均一な明るさの増
加(brightening)をもつ、表面における光
沢剤の不均質な分布である。特定の特徴は、周囲の表面
に比較して光学的光沢剤の極端な目に見える蓄積が存在
する部分的領域の出現である。光沢剤の水溶性増加はこ
の効果を打ち消すはずである。
【0003】紙は老廃物埋立地に廃棄されるかまたは堆
肥化されるので、製紙における光学的光沢剤の適用に伴
い、全成分の生物分解性が重要性をもつ。さらに、紙の
製造においては、水は重要な役割を演じ、それ故、ここ
で同様に改良された光沢剤の溶解性は有利である。
【0004】欧州特許出願公開第0 786 487号
は、マレイン酸のアンモニウム塩からポリアスパラギン
酸を製造する方法を開示しているが、ここでは、マレイ
ン酸塩から調製される反応溶液は、温度140〜350
℃においてコモノマーの添加なしにポリスクシンイミド
に重合され、続いて、これが塩基性媒質中でポリアスパ
ラギン酸塩に加水分解される。分散剤としてのポリアス
パラギン酸の効果は既知であり、これは、それらがドイ
ツ特許出願公開第43 10 503号において水中に
光学的光沢剤を分散するために使用される方法である。
欧州特許出願公開第0 786 487号にしたがって
製造される非共重合ポリアスパラギン酸は、それ自体、
いかなる光学的光沢剤の性質も示さない。
【0005】日本特許出願公開第11 246 374
号は、燐酸塩とアミノ酸の共重合からなる歯の光沢増加
組成物を開示しているが、これは、歯のエナメル質の変
色を化学的手段によって防ぎ、そして歯の化粧品におけ
る研磨添加剤の割合を低下させることを意図している。
ポリアスパラギン酸はここでは記載されてない。
【0006】ポリアスパラギン酸の分解挙動に関連する
顕著な生物学的性質のために、本発明の目的は、それら
自体が水性または有機溶液において光学的光沢剤として
使用できるように、ポリアスパラギン酸を改変すること
である。
【0007】米国特許第4 696 981号は、マイ
クロ波の作用下でマレイン酸のアンモニウム塩の重合に
よって製造されるポリアスパラギン酸中に外来アミノ酸
を組み入れることを記述している。
【0008】ドイツ特許出願公開第19 545 67
8号は、アルキル基とポリアスパラギン酸骨格間がエス
テル基により結合されているアルキル−改変されたポリ
アスパラギン酸を記述している。
【0009】欧州特許出願公開第0 959 091号
は、マレイン酸のアンモニウム塩の添加はしないが、所
望であればコポリマーとしてアミンの添加によって、マ
レイン酸モノアミドもしくはマレイン酸モノアミドのア
ンモニウム塩の、疎水性化されたポリアスパラギン酸誘
導体への反応を記述している。
【0010】先行技術にしたがって得ることができるポ
リアスパラギン酸のコポリマーは、顕著に、良好な生物
分解性と改善された水溶性を示すが、それ自体、光学的
光沢剤の性質を表さない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】アミノカルボン酸、好
ましくは芳香族アミノカルボン酸と共重合されたポリア
スパラギン酸は、生物分解性であるのみならず、また高
い分散力と、加えて青の波長範囲において蛍光を示し、
さらにまた、繊維に均一に付着することができるので、
それらを光学的光沢剤として使用するのに適合させるこ
とが、今回見いだされた。そしてこのことは、目的の達
成することでもある。
【0012】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、 a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒素ドナー化合物Bと
反応させて、好ましくは分子量Mw<1300g/mo
lの、少なくとも1種の、AおよびBの低分子量反応生
成物を含む、反応混合物を生成し、 b)次いで、反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物
Cの添加とともに連続的に運転されるリアクターに移行
し、 c)反応混合物を温度120〜350℃で処理し、分子
量Mw>1300g/molの、反復するスクシニル単
位とアスパルタミド(aspartamide)単位を含有するポリ
マーを生成し、そして d)得られるポリマーを塩基性化合物Dの水溶液により
加水分解して、反復するアスパラギン酸塩単位とアスパ
ルタミド単位を含有するポリマーを生成する、ことを特
徴とする、改変ポリアスパラギン酸を製造する方法を提
供する。
【0013】方法段階a)における本発明の目的のため
の適当なC4ジカルボン酸Aの例は、個々の、または互
いの混合物としての無水マレイン酸、マレイン酸もしく
はフマール酸である。
【0014】本発明の目的のための適当な窒素ドナー化
合物Bは、アンモニアまたはアンモニア遊離化合物、特
に炭酸のアンモニウム塩およびアミド、例えば炭酸水素
アンモニウム、炭酸二アンモニウム、尿素、シアン酸ア
ンモニウム、カルバミン酸もしくはアンモニウムカルバ
ミドである。同様に、他の有機および無機アンモニウム
塩を使用することも可能である。これらの前駆体は、溶
媒不在下または溶液において、個々にまたは混合物とし
て使用されてもよい。アンモニアが前駆体Bとして使用
される場合、それは、また気体形態で使用されてもよ
い。
【0015】方法段階a)における反応混合物の製造
は、好ましくは、無水マレイン酸をアンモニアもしくは
アンモニア誘導体と反応させることによるか、または無
水マレイン酸を最初に水と反応させてマレイン酸を生成
し、次いで酸をアンモニアもしくはアンモニア誘導体と
反応させることによるかいずれかで行われる。1つの特
定の好適な実施態様では、無水マレイン酸がアンモニア
もしくはアンモニア誘導体と反応させられる。
【0016】第1の反応段階a)は、強い発熱反応であ
る。生成される熱は、反応容器の効率的な冷却によって
消散されなければならない。反応条件として、温度は、
好ましくは60〜250℃、特に70〜170℃、そし
て特に好適には80〜150℃間に選ばれるべきであ
る。滞留時間は、1分〜20時間において変えることが
できる;好ましくは、それらは2分〜3時間である。圧
力は、反応管理法および/または温度の関数として一定
に設定される。
【0017】第1の方法段階a)を実施するために、特
に適当なリアクターは、反応条件の効果的な調節を可能
にするものである。第1の反応段階は、好ましくは、不
連続撹拌タンクにおいて実施される。
【0018】第1の方法段階a)において生成する反応
混合物は、第2の方法段階b)において成分Cの添加と
ともに熱重合される。成分Cは、固形物として運搬手段
によるか、または融成物として計量ポンプによって反応
混合物に添加されてもよい。ポリアスパラギン酸中に組
み入れるために特に適当な成分C(コモノマー)はアミ
ノカルボン酸である。本発明の目的のために、芳香族基
がヘテロ原子の有無によらず単環式または多環式系から
なる、芳香族アミノカルボン酸を使用することが好適で
ある。さらにまた、芳香族基は、さらなる酸性基、例え
ばスルホン酸基もしくはホスホン酸基を保持してもよ
い。特に好適には、2−アミノ安息香酸がモノマー組成
物への添加のために適当である。コモノマーは、反応混
合物の0.01〜75mol%のフラクションで添加さ
れてもよい。
【0019】続いて、方法段階c)では、段階b)の得
られる混合物が、重合リアクター中に移される。重合の
ための適当な装置は、好ましくは、粘稠な液相の狭い滞
留時間分布とともに、重合のために必要な最小滞留時
間、必要な温度管理法、そして同時に、溶媒、特に水、
およびまた反応において形成される水の少なくとも部分
的な蒸発を提供する装置を含む。この種の好適な装置
は、例えば、 *遅延チューブ(delay tube) *高粘度リアクター(例えば欧州特許出願公開第0 6
12 784号に記述されるような) *ドライヤー(例えばドイツ特許出願公開第4 425
952号に記述されるような) *撹拌タンクカスケード *薄層エバポレーター *多相らせんチューブリアクター を含み、これらは、個々にも、または互いに組み合わせ
ても使用できる。
【0020】反応混合物が、重合のために2基のリアク
ターの組み合わせを連続して通過する場合、成分Cは、
第1のリアクターの上流、第2のリアクターの上流、ま
たは両リアクターの上流において計量されてもよい。
【0021】リアクターからの熱の除去またはリアクタ
ーへの熱の供給は、使用される物質の性質および濃度に
応じて、第2の反応段階が120〜350℃、好ましく
は140〜300℃、そして特に好適には140〜27
0℃において行われるように制御される。方法段階c)
のために使用されるリアクター系における滞留時間は1
20分までである;30分までの滞留時間が好適であ
る。滞留時間は、好ましくは、重合が実質的に完全であ
るように選ばれる。それらの水および/または溶媒含量
に応じて、得られる反応生成物は溶液、融成物もしくは
固形物である。
【0022】最後に、方法段階d)では、かくして得ら
れたポリマーは、ポリマー中に存在する全部または若干
のスクシンイミド単位がアスパラギン酸塩単位に転化さ
れる反応において、アルカリ水溶液と反応される。アン
モニア、またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属
の酸化物もしくは水酸化物の水溶液、特に好適にはアン
モニア水溶液または水酸化ナトリウムもしくはカリウム
水溶液を使用することが好適である。
【0023】この反応のために、水中、アンモニアまた
はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物の
溶液は、撹拌手段のある反応容器に充てんされ、そして
方法段階c)からのポリマーがこの容器に導入される。
アルカリ量は、導入されるポリマー中のスクシニル単位
に関して等モルであってもよく、または等モル以下の量
であってもよい。第2の場合、得られるポリアスパルテ
ートは、なお未変化であるスクシンイミド単位を含有す
る。容器中での加水分解混合物の滞留時間は、10分〜
24時間、好ましくは30分〜12時間である。反応
は、温度50〜150℃、好ましくは60〜140℃に
おいて実施される。
【0024】したがって、本発明は、 a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒素ドナー化合物Bと
反応させて、好ましくは分子量Mw<1300g/mo
lの、少なくとも1種の、AおよびBの低分子量反応生
成物を含んでなる反応混合物を生成し、 b)反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物Cの添加
とともに連続的に運転されるリアクターに移行し、 c)反応混合物を、温度120〜350℃で処理して、
分子量Mw>1300g/molをもつ、反復するスク
シニル単位とアスパルタミド単位を含有するポリマーを
生成し、そして d)得られるポリマーを、塩基性化合物Dの水溶液によ
り加水分解して、反復するアスパラギン酸塩単位とアス
パルタミド単位を含有するポリマーを生成することによ
って得られる改変ポリアスパラギン酸を提供する。
【0025】2−アミノ安息香酸がコモノマーである場
合は、本発明の方法は、図式1における典型的な式
(I)をもつコポリマーをもたらす。
【0026】
【化1】
【0027】図式1:PASPに基づく光沢剤の典型的
な構造 式(I)において、Mは、アルカリ金属もしくはアルカ
リ土類金属、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムもしく
はバリウムを表し、そしてl,m,n,oおよびpは、
互いに独立して、l+m+n+o+pの合計が=1であ
る、全ポリマー単位の0.001〜0.996モルフラ
クションを表す。
【0028】アミド結合によるポリマー主鎖へのアミノ
安息香酸単位の結合は、スクシンイミド単位の塩基性加
水分解の間保持される。重合および加水分解は、バッチ
法かまたは連続的のいずれかで実施されてもよい。ポリ
マー中のスクシンイミド単位の塩基性加水分解に続い
て、得られる溶液が、過酸化水素を添加することによっ
て色彩的に明るくされてもよい。
【0029】本発明の方法にしたがって得られる改変ポ
リアスパラギン酸は、驚くべきことに蛍光を発し、これ
が、光学的光沢剤としてそれらを使用することを可能に
させる。
【0030】したがってまた、本発明は、織物、紙、ペ
イント、コーティングフィルム、プラスチック、歯のエ
ナメル質などにおける光学的光沢剤としての、上記方法
にしたがって製造される改変ポリアスパラギン酸の使用
を提供する。
【0031】それらは、織物、紙、ペイント、コーティ
ングフィルム、プラスチックもしくは歯の製造、加工、
クリーニングもしくはケアにおいて使用されてもよい。
【0032】本発明の目的のための織物として、挙げる
ことができるものは、例えば、木綿、ビスコース、羊
毛、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル
もしくはポリプロピレン繊維から作成されてもよい。
【0033】したがって、本発明は、また、織物製造お
よび織物ケア、製紙、ペイントもしくはコーティングの
ケア、プラスチック製造およびプラスチックケア、そし
てまた歯のケアのための組成物であって、これらの組成
物が、本発明の方法によって製造される、光学的に明る
さを増加させる改変ポリアスパラギン酸のフラクション
を含有することを特徴とする組成物を提供する。
【0034】特に好適には、本発明は、本発明の方法に
よって得ることができる改変ポリアスパラギン酸の1〜
50000ppm、好ましくは10〜5000ppm、
特に好適には100〜1000ppmを含有する、洗濯
用洗剤、コーティングケア組成物、化粧品または歯のケ
ア組成物を提供する。
【0035】
【実施例】改変ポリアスパラギン酸の製造の実施例 例1 マレイン酸アンモニウム415.7gおよび2−アミノ
安息香酸20.7gを高粘度リアクターにおいて180
℃で融解し、そしてこねる。30〜45分後、溶融物の
粘度は、固形塊が生じるまで上昇する。固形物を水酸化
ナトリウム溶液に溶解して、これの蛍光活性がコモノマ
ー内容物なしの生成物のそれよりも大きいポリ(アスパ
ラギン酸−コ−アミノ安息香酸)ナトリウムを生成す
る。蛍光は、市販の蛍光分光光度計、例えばPolyt
ec,Waldbronn製分光光度計AB2を用いて
測定される。
【0036】図1は、純粋なポリアスパラギン酸X)お
よび2.1mol%の共重合2−アミノ安息香酸を含有
するポリアスパラギン酸−2−アミノ安息香酸コポリマ
ーY)の蛍光の波長依存性を示す。ポリアスパラギン酸
およびコポリマーの蛍光最大値は事実上同じ波長に位置
することを見ることができる。
【0037】図2は、X)純粋なポリアスパラギン酸に
比較して、 a)2.5mol%2−アミノ安息香酸 b)5mol%2−アミノ安息香酸 c)10mol%2−アミノ安息香酸 を含有するコポリマーの同じ励起強度における蛍光を示
す。
【0038】コポリマーの蛍光の強度は、純粋なポリア
スパラギン酸のそれを80倍以上超えている(下図参
照、y軸:対数)。
【0039】各測定は、50ppmの光学的光沢剤もし
くはポリアスパラギン酸を含有する水溶液において実施
される。図は、共重合アミノカルボン酸コモノマーを含
有する改変ポリアスパラギン酸の蛍光特性の全く驚くべ
き効果を示している。
【0040】例2 例1による反応混合物、無撹拌容器における180℃で
融解される混合物。全量が発泡とともに固形化する。材
料は水酸化ナトリウム溶液中に再溶解される。
【0041】白さを改良する実施例 例3 織物サンプル「BPI」を、本発明のPASP水溶液、
w(PASP)=0.5%中で40℃30分間温浸す
る。次いで、組成物をDI水中で10分間撹拌し、そし
て一夜乾燥する(DI水=脱イオン水)。
【0042】元の材料と処理された材料の間に、1.8
倍の明るさの増加がある。
【0043】
【表1】
【0044】例4 標準的織物(ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポ
リアミドおよび木綿)を用いて、実験を例3と同じ条件
下で繰り返す。
【0045】明瞭な明るさの増加が見いだされる。
【0046】
【表2】
【0047】例5 試験条件:試験を次の物質を使用して実施する:PAS
Pおよび本発明のPASPコポリマー。
【0048】各場合、異なる活性物質フラクションを用
いて1物質当たり5つの溶液を調製する。各溶液は、1
リットル当たり3gの一定の硫酸ナトリウムフラクショ
ンを含有する。
【0049】これらの溶液を、ローラー装置を用いて木
綿ポプリンに適用し、続いて100℃で30秒間乾燥す
る。その後、白さを測定する。全織物片が明瞭な明るさ
の増加を示す。
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0053】1. a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒
素ドナー化合物Bと反応させて、少なくとも1種の、A
およびBの低分子量反応生成物を含む反応混合物を生成
し、 b)次いで、反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物
Cの添加とともに連続的に運転されるリアクターに移行
し、 c)反応混合物を温度120〜350℃で処理して、分
子量Mw>1300g/molの、反復するスクシニル
単位とアスパルタミド単位を含有するポリマーを生成
し、そして d)得られるポリマーを塩基性化合物Dの水溶液により
加水分解して、反復するアスパラギン酸塩単位とアスパ
ルタミド単位を含有するポリマーを生成する、 ことを特徴とする、改変ポリアスパラギン酸の製造方
法。
【0054】2. 無水マレイン酸、マレイン酸もしく
はフマール酸を、個々にまたは互いの混合物としてC4
ジカルボン酸Aとして使用することを特徴とする、上記
1記載の方法。
【0055】3. アンモニアまたはアンモニア遊離化
合物または炭酸のアンモニウム塩もしくはアミドを、窒
素ドナー化合物Bとして使用することを特徴とする、上
記1記載の方法。
【0056】4. 方法段階a)において、AおよびB
の反応生成物が分子量Mw<1300g/molである
ことを特徴とする、上記1〜3記載の方法。
【0057】5. 方法段階b)において、窒素ドナー
化合物Cがアミノカルボン酸であることを特徴とする、
上記1記載の方法。
【0058】6. 方法段階d)において、アンモニア
またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物
またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化
物の水溶液を、塩基性化合物Dとして使用することを特
徴とする、上記1記載の方法。
【0059】7. a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒
素ドナー化合物Bと反応させて、少なくとも1種の、A
およびBの低分子量反応生成物を含んでなる反応混合物
を生成し、 b)反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物Cの添加
とともに連続的に運転されるリアクターに移行し、 c)反応混合物を温度120〜350℃で処理して、分
子量Mw>1300g/molの、反復するスクシニル
単位とアスパルタミド単位を含有するポリマーを生成
し、そして d)得られるポリマーを塩基性化合物Dの水溶液により
加水分解して、反復するアスパラギン酸塩単位とアスパ
ルタミド単位を含有するポリマーを生成することによっ
て得られる改変ポリアスパラギン酸。
【0060】8. 光学的光沢剤としての上記7により
製造される改変ポリアスパラギン酸の使用。
【0061】9. 上記7記載の改変ポリアスパラギン
酸を光学的光沢剤として使用することを特徴とする、織
物、紙、ペイント、コーティングフィルム、プラスチッ
クもしくは歯のための、製造、加工、クリーニングもし
くはケアリングの方法。
【0062】10. 組成物が上記7記載の改変ポリア
スパラギン酸の光学的に明るさを増加させるフラクショ
ンを含有することを特徴とする、織物製造および織物ケ
ア、製紙、ペイントもしくはコーティングの製造および
ケアのための組成物。
【図面の簡単な説明】
【図1】純粋なポリアスパラギン酸X)および2.1m
ol%の共重合2−アミノ安息香酸を含有するポリアス
パラギン酸−2−アミノ安息香酸コポリマーY)の蛍光
の波長依存性を示す。
【図2】X)純粋なポリアスパラギン酸に比較して、 a)2.5mol%2−アミノ安息香酸 b)5mol%2−アミノ安息香酸 c)10mol%2−アミノ安息香酸 を含有するコポリマーの同じ励起強度における蛍光を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホルガー・シユミツト ドイツ41539ドルマゲン・イムダウベンタ ール3 (72)発明者 モニカ・コルデス ドイツ51373レーフエルクーゼン・ペータ ー−グリース−シユトラーセ30 (72)発明者 マンフレート・クリユチユ ドイツ50827ケルン・フローンホフシユト ラーセ106 Fターム(参考) 4J043 QB06 QC02 RA05 RA34 SA05 TA21 TA72 YB08 YB14 ZB21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒素ド
    ナー化合物Bと反応させて、少なくとも1種の、Aおよ
    びBの低分子量反応生成物を含む反応混合物を生成し、 b)次いで、反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物
    Cの添加とともに連続的に運転されるリアクターに移行
    し、 c)反応混合物を温度120〜350℃で処理して、分
    子量Mw>1300g/molの、反復するスクシニル
    単位とアスパルタミド単位を含有するポリマーを生成
    し、そして d)得られるポリマーを塩基性化合物Dの水溶液により
    加水分解して、反復するアスパラギン酸塩単位とアスパ
    ルタミド単位を含有するポリマーを生成する、ことを特
    徴とする、改変ポリアスパラギン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 無水マレイン酸、マレイン酸もしくはフ
    マール酸を、個々にまたは互いの混合物としてC4ジカ
    ルボン酸Aとして使用することを特徴とする、請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 アンモニアまたはアンモニア遊離化合物
    または炭酸のアンモニウム塩もしくはアミドを、窒素ド
    ナー化合物Bとして使用することを特徴とする、請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】 方法段階a)において、AおよびBの反
    応生成物が分子量Mw<1300g/molであること
    を特徴とする、請求項1〜3記載の方法。
  5. 【請求項5】 方法段階b)において、窒素ドナー化合
    物Cがアミノカルボン酸であることを特徴とする、請求
    項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 方法段階d)において、アンモニアまた
    はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の酸化物また
    はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物の
    水溶液を、塩基性化合物Dとして使用することを特徴と
    する、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 a)不飽和C4ジカルボン酸Aを窒素ド
    ナー化合物Bと反応させて、少なくとも1種の、Aおよ
    びBの低分子量反応生成物を含んでなる反応混合物を生
    成し、 b)反応混合物を、さらなる窒素ドナー化合物Cの添加
    とともに連続的に運転されるリアクターに移行し、 c)反応混合物を温度120〜350℃で処理して、分
    子量Mw>1300g/molの、反復するスクシニル
    単位とアスパルタミド単位を含有するポリマーを生成
    し、そして d)得られるポリマーを塩基性化合物Dの水溶液により
    加水分解して、反復するアスパラギン酸塩単位とアスパ
    ルタミド単位を含有するポリマーを生成することによっ
    て得られる改変ポリアスパラギン酸。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の改変ポリアスパラギン酸
    を光学的光沢剤として使用することを特徴とする、織
    物、紙、ペイント、コーティングフィルム、プラスチッ
    クもしくは歯のための、製造、加工、クリーニングもし
    くはケアリングの方法。
  9. 【請求項9】 組成物が請求項7記載の改変ポリアスパ
    ラギン酸の光学的に明るさを増加させるフラクションを
    含有することを特徴とする、織物製造および織物ケア、
    製紙、ペイントもしくはコーティングの製造およびケア
    のための組成物。
JP2002088418A 2001-03-28 2002-03-27 改変ポリアスパラギン酸 Pending JP2002293931A (ja)

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