JP2002292708A - 射出成形機の駆動装置 - Google Patents

射出成形機の駆動装置

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JP2002292708A
JP2002292708A JP2001100558A JP2001100558A JP2002292708A JP 2002292708 A JP2002292708 A JP 2002292708A JP 2001100558 A JP2001100558 A JP 2001100558A JP 2001100558 A JP2001100558 A JP 2001100558A JP 2002292708 A JP2002292708 A JP 2002292708A
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Japan
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molding machine
injection molding
linear motor
coil
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JP2001100558A
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Masamoto Suganuma
雅資 菅沼
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C2045/1784Component parts, details or accessories not otherwise provided for; Auxiliary operations not otherwise provided for
    • B29C2045/1792Machine parts driven by an electric motor, e.g. electric servomotor
    • B29C2045/1793Machine parts driven by an electric motor, e.g. electric servomotor by an electric linear motor

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特に、リニアモータを利用した制御系における
制御精度及び安定性を飛躍的に高める。 【解決手段】コイル部3ca,3cb,3cc,3c
d,3ia,3ib,3ic,3id,3t又はシャフ
ト部5cp,5cq,5ip,5iq,5tのいずれか
一方を固定側とし、かつ他方を可動側として可動部6
c,6i,6tに結合したリニアモータ2c,2i,2
tを備えるとともに、可動部6c,6i,6tの位置を
直接検出するリニアエンコーダ7c,7i,7t及びこ
のリニアエンコーダ7c,7i,7tの検出値Xd(V
d)と予め設定した指令値Xs(Vs)により可動部6
c,6i,6tに対するフィードバック制御を行う制御
部8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータを利
用した射出成形機の駆動装置に関する。
【0002】
【従来技術及び課題】従来、リニアモータを利用した駆
動装置を備える射出成形機としては、特公平4−349
29号公報で開示される射出成形機が知られている。
【0003】同射出成形機は、固定盤に対して可動盤を
タイバーに沿って進退移動させ、固定盤と可動盤に取り
付けられた金型を開閉する型締装置と、この型締装置の
一側に備える射出筒内に、進退・回転自在に挿入したス
クリュを駆動して金型に樹脂を供給する射出装置とを備
え、特に、タイバーを金属製とし、可動盤をリニアモー
タにより駆動するとともに、リニアモータを、二次導体
を兼ねるタイバーと、このタイバーを貫通せしめる可動
盤に設けられたステータとにより構成したものであり、
別途の二次導体を不要にし、型締装置の小型化と製造コ
ストの低減、さらにはメンテナンスの容易化を意図して
いる。
【0004】ところで、一般的なロータリモータ(サー
ボモータ)を利用した場合には、ボールネジ機構により
回転運動を直進運動に変換する必要があるため、ロータ
リモータと可動部間には遅れ誤差等が発生して制御精度
が低下する。したがって、通常、このようなロータリモ
ータには、当該ロータリモータの回転を検出するロータ
リエンコーダを付設し、このロータリエンコーダの検出
結果から可動部の位置を間接的に求めて、マイナループ
によるフィードバック制御を行うとともに、可動部に、
当該可動部の位置を検出する別途の位置検出器を設け、
この位置検出器の検出結果を用いて、位置に対する主フ
ィードバック制御を行っている。
【0005】しかし、リニアモータを利用した場合に
は、ロータリモータに付設されるロータリエンコーダ及
びこのロータリエンコーダを利用したマイナループによ
るフィードバック制御系を設けることが容易でないこと
から、リニアモータの利点を生かした高精度で安定性の
高い制御系を得にくい問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術に存在する
課題を解決したものであり、特に、リニアモータを利用
した制御系における制御精度及び安定性を飛躍的に高め
ることができる射出成形機の駆動装置の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明に
係る射出成形機Mの駆動装置1c,1i,1tは、コイ
ル部3ca,3cb,3cc,3cd,3ia,3i
b,3ic,3id,3t又はシャフト部5cp,5c
q,5ip,5iq,5tのいずれか一方を固定側と
し、かつ他方を可動側として可動部6c,6i,6tに
結合したリニアモータ2c,2i,2tを備えるととも
に、可動部6c,6i,6tの位置を直接検出するリニ
アエンコーダ7c,7i,7t及びこのリニアエンコー
ダ7c,7i,7tの検出値Xd(Vd)と予め設定し
た指令値Xs(Vs)により可動部6c,6i,6tに
対するフィードバック制御を行う制御部8を備えること
を特徴とする。
【0008】この場合、好適な実施の形態により、リニ
アモータ2c,2i,2tは、筒状のコイル部3ca,
3cb,3cc,3cd,3ia,3ib,3ic,3
id,3tと、複数の永久磁石4…の同極同士を順次密
着結合して丸棒状にし、かつコイル部3ca,3cb,
3cc,3cd,3ia,3ib,3ic,3id,3
tに挿通させたシャフト部5cp,5cq,5ip,5
iq,5tとを用いて構成できる。また、可動部6c,
6i,6tを直接的又は間接的にガイドするタイバー1
0c…,10i…,10t…に支持体11c…,11i
…,11t…を固定し、この支持体11c…,11i
…,11t…にコイル部3ca,3cb,3cc,3c
d,3ia,3ib,3ic,3id,3t又はシャフ
ト部5cp,5cq,5ip,5iq,5tのいずれか
一方を取付けるとともに、他方を可動部6c,6i,6
tに結合して構成できる。さらに、リニアモータ2c,
2i,2tは、単一のシャフト部5cp,5cq,5i
p,5iq若しくは5t又は複数並列にしたシャフト部
5cp…,5ip…,5t…と、単一のコイル部3c
a,3cb,3cc,3cd,3ia,3ib,3i
c,3id若しくは3t又は複数の連結したコイル部3
ca…,3ia…,3t…により構成できる。なお、可
動部(6c,6i,6t)には、型締装置Mcの可動盤
6c,型締装置Mtのトグル機構12におけるクロスヘ
ッド6t,射出装置Miのスクリュ支持盤6iを適用で
きる。
【0009】これにより、リニアモータ2c,2i,2
tを利用する場合であっても、リニアエンコーダ7c,
7i,7tを利用して可動部6c,6i,6tの位置を
直接検出、即ち、シャフト部5cp…,5ip…,5t
又はコイル部3ca…,3ia…,3tの位置を直接検
出するため、リニアエンコーダ7c,7i,7tは、一
般的なロータリモータに付設するロータリエンコーダと
同一の機能を有することになる。したがって、リニアエ
ンコーダ7c,7i,7tは、ロータリモータを利用し
た場合におけるロータリエンコーダと位置検出器の双方
を兼用することになり、リニアエンコーダ7c,7i,
7tのみで高精度かつ安定性の高い制御(位置制御,速
度制御)を行うことができる。また、タイバー10c
…,10i…,10t…に支持体11c…,11i…,
11t…を固定し、この支持体11c…,11i…,1
1t…にコイル部3ca…,3ia…,3t又はシャフ
ト部5cp…,5ip…,5tのいずれか一方を取付け
るとともに、他方を可動部6c,6i,6tに結合して
構成すれば、タイバー10c…,10i…,10t…
に、可動部6c,6i,6tのガイド機能とコイル部3
ca…,3ia…,3t又はシャフト部5cp…,5i
p…,5tの支持機能を兼用させることができるため、
常に、可動部6c,6i,6tとコイル部3ca…,3
ia…,3t(又はシャフト部5cp…,5ip…,5
t)の正確な位置関係を維持でき、この結果、リニアモ
ータ2c,2i,2tを利用した際における剛性,動作
の安定性及び制御精度が損なわれる不具合が回避され
る。さらに、リニアモータ2c,2i,2tを、筒状の
コイル部3ca…,3ia…,3t…と、複数の永久磁
石4…の同極同士を順次密着結合して丸棒状にし、かつ
コイル部3ca…,3ia…,3t…に挿通させたシャ
フト部5cp…,5ip…とを用いて構成するととも
に、望ましくは、リニアモータ2c,2i,2tを、複
数並列にしたシャフト部5cp…,5ip…,5t…
と、複数の連結したコイル部2cp…,2ip…,3t
…により構成することにより、射出成形機Mにおける必
要かつ十分な推進力(駆動力)が確保される。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0011】まず、本実施例に係る駆動装置1c及び1
iを備える射出成形機Mの構成について、図1〜図5を
参照して説明する。
【0012】図1及び図2に全体を示す射出成形機M
は、基台21上に配設した型締装置Mcと射出装置Mi
を備える。型締装置Mcは、離間した固定盤22と圧受
盤23を備え、この固定盤22と圧受盤23は基台21
上に固定する。また、固定盤22と圧受盤23間には、
四本のタイバー10c…(図3参照)を架設し、このタ
イバー10c…には、可動盤6cをスライド自在に装填
する。そして、固定盤22には固定型Ccを、可動盤6
cには可動型Cmをそれぞれ取付ける。
【0013】型締装置Mcは、直流駆動方式のリニアモ
ータ2cを利用した本実施例に係る駆動装置1cを備え
る。リニアモータ2cは、タイバー10c…に固定した
前後一対の支持体11c,11c(図3参照)を備え、
一方の支持体11cに、左右一対のコイル部3ca,3
ccを取付けるとともに、他方の支持体11cに、左右
一対のコイル部3cb,3cdを取付ける。また、前後
に位置する各コイル部3caと3cb,3ccと3cd
には、並列に配した左右一対のシャフト部5cp,5c
qをそれぞれ挿通させ、各シャフト部5cp,5cqの
一端は、可動盤6cの背面に固定するとともに、各シャ
フト部5cp,5cqの他端は、圧受盤23に設けたガ
イド孔24,24に挿通させる。これにより、各シャフ
ト部5cp,5cqは、ガイド孔24,24によりスラ
イド自在に支持される。
【0014】リニアモータ2cにおいて、各コイル部3
ca…の一個と各シャフト部5cp…の一本は、基本的
な単位リニアモータを構成する。図4に単位リニアモー
タ2oを示す。単位リニアモータ2oは、コアレスタイ
プのムービングコイルを用いた筒状のコイル部3o(3
ca,3cb,3cc,3cd)と、複数の永久磁石4
…の同極同士(N極とN極,S極とS極)を順次密着結
合して丸棒状にし、かつコイル部3oに対して非接触状
態に挿通させたシャフト部5o(5cp,5cq)を備
える。このような構造を有する単位リニアモータ2oと
しては、例えば、特開平10−313566号公報で開
示されるリニアモータを利用できる。本実施例に係るリ
ニアモータ2cは、二本のシャフト部5cp,5cqと
四個のコイル部3ca,3cb,3cc,3cdを備え
るため、推進力は単位リニアモータ2oのほぼ四倍とな
る。
【0015】一方、基台21上には、リニアエンコーダ
(リニアスケール)7cを取付ける。リニアエンコーダ
7cは、可動盤6cの下面に固定した検出子7csの位
置を検出する。リニアエンコーダ7cは、可動盤6cの
位置を直接検出するため、可動盤6cに対する正確な位
置検出を行うことができる。また、リニアエンコーダ7
cとリニアモータ2cはコントローラ30に接続して制
御部8を構成する。
【0016】他方、射出装置Miは、離間した前支持盤
51と後支持盤52を備え、この前支持盤51と後支持
盤52は可動台53上に固定する。可動台53は、不図
示の駆動機構により進退移動することができ、ノズルタ
ッチ時には前進し、ノズルタッチ解除時には後退する。
また、前支持盤51と後支持盤52間には、四本のタイ
バー10i…を架設し、このタイバー10i…には、ス
クリュ支持盤6iをスライド自在に装填する。そして、
前支持盤51の前面には加熱筒54の後端を取付ける。
加熱筒54の前端には、射出ノズル55を有するととも
に、加熱筒54の後部にはホッパ部56を備える。ま
た、加熱筒54の内部にはスクリュ6sを挿通させると
ともに、このスクリュ6sの後端は、前支持盤51の後
方へ突出させ、回転支持機構57を介してスクリュ支持
盤6iの前面に結合する。なお、スクリュ6sの後端に
は、被動ギア58を固定するとともに、スクリュ支持盤
6iの側面には、スクリュ回転用のサーボモータ59
(図1)を配設し、このサーボモータ59に取付けた駆
動ギア60と被動ギア58間に、タイミングベルト61
を架け渡して、回転伝達機構62を構成する。
【0017】射出装置Miは、直流駆動方式のリニアモ
ータ2iを利用した本実施例に係る駆動装置1iを備え
る。リニアモータ2iの基本構成は、前述した型締装置
Mcに備えるリニアモータ2c(2o)と同じである。
即ち、タイバー10i…に固定した前後一対の支持体1
1i,11iを備え、一方の支持体11iに、左右一対
のコイル部3ia,3icを取付けるとともに、他方の
支持体11iに、左右一対のコイル部3ib,3idを
取付ける。また、前後に位置する各コイル部3iaと3
ib,3icと3idには、並列に配した左右一対のシ
ャフト部5ip,5iqをそれぞれ挿通させ、各シャフ
ト部5ip,5iqの一端は、スクリュ支持盤6iの背
面に固定するとともに、各シャフト部5ip,5iqの
他端は、後支持盤52に設けたガイド孔63,63に挿
通させる。これにより、各シャフト部5ip,5iq
は、ガイド孔63,63によりスライド自在に支持され
る。
【0018】一方、可動台53上には、リニアエンコー
ダ(リニアスケール)7iを取付ける。リニアエンコー
ダ7iは、スクリュ支持盤6iの下面に固定した検出子
7isの位置を検出する。リニアエンコーダ7iは、ス
クリュ支持盤6iの位置を直接検出するため、スクリュ
6sに対する正確な位置検出を行うことができる。ま
た、リニアエンコーダ7iとリニアモータ2iはコント
ローラ30に接続して制御部8を構成する。
【0019】図5には、制御部8、特に、射出装置Mi
における位置制御系のブロック回路30sを示す。同回
路30sにおいて、35は位置指令部、36は位置偏差
演算部、37は速度演算部、38は速度偏差演算部、3
9は位置/速度変換部、40はアンプ部、41は変換処
理部、42は電流偏差演算部、43はアンプ部、44は
電流検出部、45は極性切換部をそれぞれ示し、各部の
接続は図示のようになる。
【0020】次に、本実施例に係る駆動装置1iの動
作、特に、リニアモータ2i(ブロック回路30s)の
位置制御時における動作について、図1〜図6を参照し
て説明する。
【0021】今、図5において、位置指令部35から位
置指令値Xsが出力すれば、この位置指令値Xsは位置
偏差演算部36に付与される。同時に、位置偏差演算部
36にはリニアエンコーダ7iから検出される位置検出
値Xdが付与され、位置偏差演算部36からは、位置指
令値Xsと位置検出値Xdの位置偏差Exが得られる。
位置偏差Exは速度演算部37に付与され、この速度演
算部37からは位置偏差Exに基づく速度指令値Vsが
得られる。この速度指令値Vsは、速度偏差演算部38
に付与される。一方、リニアエンコーダ7iから検出さ
れる位置検出値Xdは、位置/速度変換部39により速
度検出値Vdに変換され、この速度検出値Vdは、速度
偏差演算部38に付与される。これにより、速度偏差演
算部38からは、速度指令値Vsと速度検出値Vdの速
度偏差Evが得られ、増幅処理機能及び補償処理機能等
を有するアンプ部40に付与される。また、アンプ部4
0の出力は、リミッタ部41により上限値と下限値が制
限され、電流指令値Isとして電流偏差演算部42に付
与される。他方、コイル部3ia,3ib…に供給され
る駆動電流の大きさは、電流検出部44により検出さ
れ、検出された電流検出値Idは電流偏差演算部42に
付与される。これにより、電流偏差演算部42では、電
流指令値Isに対する電流検出値Idの電流偏差Eiが
得られる。電流偏差Eiは、アンプ部43に付与され
る。そして、アンプ部43からは、電流偏差Eiに基づ
く直流駆動電圧が、電流検出部44及び極性切換部45
を介してコイル部3ia,3ib…に付与され、これに
より、コイル部3ia,3ib…には駆動電流が流れ
る。この場合、極性切換部45は、リニアエンコーダ7
iから検出される位置検出値Xdに基づいてコイル部3
ia,3ib…に付与される直流駆動電圧の極性を切換
える整流子機能を備えている。
【0022】一方、コイル部3ia,3ib…に駆動電
流が流れることにより、コイル部3ia,3ib…に磁
極変化が発生し、シャフト部5ip…の永久磁石4…に
対して推進力が生じる。この場合、コイル部3ia,3
ib…は支持体11i…により固定されているため、可
動側となるシャフト部5ip…は、推進力により前進移
動し、シャフト部5ip…と一体のスクリュ支持盤6
i、さらにはスクリュ6sを前進移動させる。この際、
スクリュ支持盤6iの位置は、リニアエンコーダ7iに
より直接検出され、検出された位置検出値Xdは、上述
したように、位置偏差演算部36に付与され、位置に対
する主フィードバック制御が行われる。また、スクリュ
支持盤6iの移動速度及びコイル部3ia,3ib…に
流れる駆動電流に対しては、それぞれマイナループによ
るフィードバック制御が行われる(図5)。
【0023】以上、射出装置Miに備える駆動装置1i
の動作について説明したが、型締装置Mcに備える駆動
装置1cも基本的には駆動装置1iと同様の動作を行
う。図6は、駆動装置1cを作動させることにより可動
盤6cを固定盤側へ移動させ、可動型と固定型を型閉
(型締)した状態を示している。
【0024】次に、リニアモータを利用した駆動部を、
トグル機構を備える型締装置に適用した場合の実施例
(変更実施例)について、図7〜図9を参照して説明す
る。
【0025】図7及び図8において、Mtは、トグル機
構12を利用した型締装置を示す。トグル機構12は、
複数のトグルリンク71…の組合わせにより構成する。
トグル機構12は、圧受盤72と可動盤6tを連結し、
中間部にクロスヘッド6tを備える公知のトグル機構で
ある。また、2tは本実施例に係る駆動装置1tを構成
するリニアモータであり、筒状のコイル部3tと、複数
の永久磁石4…の同極同士を順次密着結合して丸棒状に
し、かつコイル部3tに挿通させたシャフト部5tとを
用いて構成する。この場合、リニアモータ2tは、一本
のシャフト部5tと一個のコイル部3tを使用し、固定
側となるシャフト部5tの一端は、圧受盤72(一方の
支持体11t)に固定するとともに、他端を複数のタイ
バー10t…に固定した他方の支持体11tに固定し、
コイル部3tは可動側としてクロスヘッド6tに取付け
る。この場合、タイバー10t…はクロスヘッド6tに
対して間接的にガイドすることになる。なお、図7中、
6tmは可動盤,73は固定盤,Cmは可動型,Ccは
固定型をそれぞれ示す。また、図8中、74はクロスヘ
ッド6tをガイドするガイドロッド,7tsはクロスヘ
ッド6tの側面に固定した検出子,7tは圧受盤72に
固定し、かつ検出子7tsの位置を検出するリニアエン
コーダをそれぞれ示す。
【0026】トグル機構12を用いた場合には、図1及
び図2に示した直圧機構と異なり、型締力が増圧される
ため、単一のシャフト部5tと単一のコイル部3tによ
りリニアモータ2tを構成しても、型締装置Mtにとっ
て必要かつ十分な推進力が得られる。なお、図9は、型
締装置Mtを型開した状態を示している。
【0027】変更実施例においても、タイバー10t…
に支持体11t…を固定し、かつこの支持体11t…に
より固定側となるシャフト部5tを支持するとともに、
可動側となるコイル部3tを、可動盤6tに取付けたト
グル機構12に固定したため、タイバー10t…は、可
動盤6t(トグル機構12)に対するガイド機能とシャ
フト部5t…に対する支持機能を兼用することになる。
したがって、常に、可動盤6tとシャフト部5tの正確
な位置関係が維持され、十分な精度で位置制御を行うこ
とができる。
【0028】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明は、このような実施例に限定されるものではな
く、細部の構成,形状,数量,手法等において、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除する
ことができる。
【0029】例えば、コイル部3ca…,3ia…,3
tとシャフト部5cp…,5ip…,5tの関係は、コ
イル部3ca…,3ia…,3t又はシャフト部5cp
…,5ip…,5tのいずれか一方を固定側とし、かつ
他方を可動側とすればよく、その選択は、実施例(変更
実施例)に限定されることなく設計上任意である。ま
た、リニアモータ2c(2i)は、単一のシャフト部5
cp若しくは5cq(5ip若しくは5iq)又は複数
並列にしたシャフト部5cp…(5ip…)と、単一の
コイル部3ca,3cb,3cc若しくは3cd(3i
a,3ib,3ic若しくは3id)又は複数の連結し
たコイル部3ca…(3ia…)により構成できるとと
もに、リニアモータ2tは、単一のシャフト部5t又は
複数並列にしたシャフト部5t…と、単一のコイル部3
t又は複数の連結したコイル部3t…により構成でき、
その組合わせの数量は、実施例(変更実施例)に限定さ
れることなく設計上任意である。さらに、可動部とし
て、可動盤6c,6tとスクリュ支持盤6iを例示した
が、実施例の中で挙げた可動台53を進退移動させる不
図示の駆動機構或いはエジェクタピンを進退移動させる
駆動機構等にも同様に適用することができる。
【0030】
【発明の効果】このように、本発明に係る射出成形機
は、コイル部又はシャフト部のいずれか一方を固定側と
し、かつ他方を可動側として可動部に結合したリニアモ
ータを備えるとともに、可動部の位置を直接検出するリ
ニアエンコーダ及びこのリニアエンコーダの検出値と予
め設定した指令値により可動部に対するフィードバック
制御を行う制御部を備えるため、次のような顕著な効果
を奏する。
【0031】(1) リニアモータを利用した制御系に
おける制御精度及び安定性を飛躍的に高めることができ
る。
【0032】(2) 好適な実施の形態により、可動部
を直接的又は間接的にガイドするタイバーに支持体を固
定し、この支持体にコイル部又はシャフト部のいずれか
一方を取付けるとともに、他方を可動部に結合して構成
すれば、タイバーは、可動部に対するガイド機能とコイ
ル部(又はシャフト部)に対する支持機能を兼用する。
したがって、常に、可動部とコイル部(又はシャフト
部)の正確な位置関係が維持され、十分な精度で位置制
御を行うことができ、剛性,動作の安定性及び制御精度
をより高めることができる。
【0033】(3) 好適な実施の形態により、リニア
モータを、筒状のコイル部と、複数の永久磁石の同極同
士を順次密着結合して丸棒状にし、かつコイル部に挿通
させたシャフト部とを用いて構成するとともに、複数並
列にしたシャフト部及び/又は複数の連結したコイル部
により構成すれば、必要かつ十分な推進力(駆動力)を
設定できる。
【0034】(4) 特に、トグル機構を利用した型締
装置に適用すれば、型締力が増圧されるため、単一のシ
ャフト部と単一のコイル部によりリニアモータを構成し
ても、型締装置にとって必要かつ十分な推進力(駆動
力)を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る射出成形機の側面
構成図、
【図2】同射出成形機の平面構成図、
【図3】図1中III−III線端面図、
【図4】同射出成形機に備える駆動部に利用する単位リ
ニアモータの斜視図、
【図5】同射出成形機における射出装置の位置制御系の
ブロック回路図、
【図6】同射出成形機における型締装置の型閉した状態
の平面構成図、
【図7】本発明の変更実施例に係る射出成形機における
型締装置の型閉した状態の平面構成図、
【図8】図7中VIII−VIII線断面図、
【図9】同射出成形機における型締装置の型開した状態
の平面構成図、
【符号の説明】
1c 駆動装置 1i 駆動装置 1t 駆動装置 2c リニアモータ 2i リニアモータ 2t リニアモータ 3ca… コイル部 3ia… コイル部 3t コイル部 4… 永久磁石 5cp… シャフト部 5ip… シャフト部 5t… シャフト部 6c 可動部(型締装置の可動盤) 6i 可動部(スクリュ支持盤) 6t 可動部(型締装置のトグル機構におけるクロ
スヘッド) 7c リニアエンコーダ 7i リニアエンコーダ 7t リニアエンコーダ 8 制御部 10c… タイバー 10i… タイバー 10t… タイバー 11c… 支持体 11i… 支持体 11t… 支持体 M 射出成形機 Mc 型締装置 Mt 型締装置 Mi 射出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AP06 AR07 CA11 CB01 CL22 CL32 4F206 AP06 AR07 JA07 JL02 JM02 JM04 JP13 JT03 JT05 JT40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアモータを利用した射出成形機の駆
    動装置において、コイル部又はシャフト部のいずれか一
    方を固定側とし、かつ他方を可動側として可動部に結合
    したリニアモータを備えるとともに、前記可動部の位置
    を直接検出するリニアエンコーダ及びこのリニアエンコ
    ーダの検出値と予め設定した指令値により前記可動部に
    対するフィードバック制御を行う制御部を備えることを
    特徴とする射出成形機の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記リニアモータは、筒状のコイル部
    と、複数の永久磁石の同極同士を順次密着結合して丸棒
    状にし、かつ前記コイル部に挿通させたシャフト部とを
    有することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部を直接的又は間接的にガイド
    するタイバーに支持体を固定し、この支持体に前記コイ
    ル部又は前記シャフト部のいずれか一方を取付けるとと
    もに、他方を前記可動部に結合したことを特徴とする請
    求項1記載の射出成形機の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記リニアモータは、単一のシャフト部
    又は複数並列にしたシャフト部と、単一のコイル部又は
    複数の連結したコイル部により構成することを特徴とす
    る請求項1記載の射出成形機の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記可動部は、型締装置の可動盤である
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の射出成形機の駆
    動装置。
  6. 【請求項6】 前記可動部は、型締装置のトグル機構に
    おけるクロスヘッドであることを特徴とする請求項1又
    は3記載の射出成形機の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記可動部は、射出装置のスクリュ支持
    盤であることを特徴とする請求項1又は3記載の射出成
    形機の駆動装置。
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