JP2002292600A - マイクロ配管およびその製造方法 - Google Patents

マイクロ配管およびその製造方法

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JP2002292600A JP2001101392A JP2001101392A JP2002292600A JP 2002292600 A JP2002292600 A JP 2002292600A JP 2001101392 A JP2001101392 A JP 2001101392A JP 2001101392 A JP2001101392 A JP 2001101392A JP 2002292600 A JP2002292600 A JP 2002292600A
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forming
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Kazuhisa Okamoto
和久 岡本
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Mitsui Chemicals Inc
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Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐衝撃性、加工精度、量産性、製造コストに
優れたマイクロ配管およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 マイクロ配管10は、溝加工によって微
細な流路が形成されたベース基板21と、流路を覆うよ
うにベース基板21に接合されたカバー基板19などで
構成される。流路立体形状を有する原版20を用いてト
ランスファー成形または射出成形等によって高分子材料
を成形すると、流路が転写されたベース基板21が得ら
れ、成形されたベース基板21の上に熱可塑性樹脂シー
ト等から成るカバー基板19を接合すると、マイクロ配
管10が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野、分析分
野等で用いられるマイクロリアクタなどに好適なマイク
ロ配管およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のマイクロ配管の製造方法
の一例を示す説明図である。マイクロ配管は、顕微鏡レ
ベルでのコンビケムに利用され、加工が容易な材料とし
てガラス基板を使用することが多い。
【0003】まず、ガラス板または表面にクロムが塗布
されたガラス板など平面度のよいガラス基板1を用意し
(図5(a)参照)、ガラス基板1の上にフォトレジス
ト2を塗布する(図5(b)参照)。次に、必要な溝幅
を持つマスク3を用意し(図5(c)参照)、マスク3
をフォトレジスト2の上に置いた状態で、UV(紫外
線)ランプ4を用いて露光する(図5(d)参照)。
【0004】次に、マスク3を取り外し、フォトレジス
ト2の感光部分を現像し(図5(e)参照)、フォトレ
ジスト2の未露光部分の表面に保護膜5を形成する(図
5(f)参照)。次に、ガラス基板1の露出部分をふっ
酸などのエッチング液で所望の深さまで除去し(図5
(g)参照)、次にフォトレジスト2を除去すると、ガ
ラス基板1の表面にマスク3の開口パターンに対応した
溝8が形成される(図5(h)参照)。
【0005】次に、ガラス基板1の加工面に別のガラス
基板6を置いて熱溶着で接合すると、溝8が覆われて微
細な配管8aが得られる。配管8aの中に流路抵抗を付
与するための杭を設ける場合は、マスク3の開口パター
ンに杭となる部分を付加したり、あるいは別のプロセス
で形成した杭部品を配管8aの中に固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】溝幅20μm以下の高
密度加工を施す方法として、上述のようなフォトリソグ
ラフィ以外にもレーザ加工、ドライエッチングなどが考
えられる。
【0007】レーザ加工でガラス基板を加工する場合、
熱溶解による加工となるため、加工精度や再現性が低
く、量産性に難がある。
【0008】ドライエッチングでガラス基板を加工する
場合、優れた加工精度が得られる。しかし、ドライエッ
チングは、本来、サブミクロン単位の加工に向いてお
り、マイクロ配管などのミクロン単位の加工には過剰ス
ペックであり、ガス処理費用等によって製造コストが上
昇する。
【0009】また、ガラス基板を用いてマイクロ配管を
作製した場合、落下や衝撃による破損が懸念されるた
め、特に携帯分析機器などの用途で不向きである。
【0010】本発明の目的は、耐衝撃性、加工精度、量
産性、製造コストに優れたマイクロ配管およびその製造
方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子材料で
形成され、流路を有するベース部材と、ベース部材の流
路を封止するカバー部材とを備えることを特徴とするマ
イクロ配管である。
【0012】本発明に従えば、ベース部材を高分子材料
で形成することによって、型成形による大量生産が可能
になるため、従来と比べて量産性および製造コストの点
で有利になる。また、高分子材料は耐衝撃性に優れるた
め、落下や衝撃による破損を防止できる。
【0013】こうした高分子材料として、a)PET、ポ
リイミド、液晶CCP等の熱可塑性樹脂、b)エポキシ、
フェノール等の熱硬化性樹脂等が使用できる。
【0014】また、流路を封止するカバー部材は、ベー
ス部材と同じ材料が好ましいが、ベース部材と異なる材
料でも構わない。
【0015】ベース部材とカバー部材とを接合する方法
として、接着剤を用いる方法、熱溶着法、超音波溶着
法、二色成形法等が採用できる。
【0016】また本発明は、流路立体形状を有する原版
を用いて高分子材料を成形し、該流路立体形状に対応し
た流路をベース部材に転写する工程と、ベース部材の流
路を封止するように、カバー部材をベース部材に接合す
る工程とを含むことを特徴とするマイクロ配管の製造方
法である。
【0017】本発明に従えば、流路立体形状を有する原
版を用いて高分子材料を成形し、該流路立体形状に対応
した流路をベース部材に転写することによって、同一形
状のベース部材を大量に生産できる。そのため従来と比
べて量産性および製造コストの点で有利になる。
【0018】また、原版を用いた転写法は、ミクロン単
位の加工精度を低コストで実現できる。また、高分子材
料は耐衝撃性に優れるため、落下や衝撃による破損を防
止できる。
【0019】こうした高分子材料として、a)PET、ポ
リイミド、液晶CCP等の熱可塑性樹脂、b)エポキシ、
フェノール等の熱硬化性樹脂等が使用できる。
【0020】また、流路を封止するカバー部材は、ベー
ス部材と同じ材料が好ましいが、ベース部材と異なる材
料でも構わない。
【0021】ベース部材とカバー部材とを接合する方法
として、接着剤を用いる方法、熱溶着法、超音波溶着
法、二色成型法等が採用できる。
【0022】また本発明は、基板上にフォトレジストを
塗布し、流路パターンを有するフォトマスクを用いて露
光した後、現像する工程と、基板のレジスト面に金属膜
を形成する工程と、金属膜を剥離した後、該金属膜にレ
ーザ加工を施して前記原版を形成する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0023】本発明に従えば、ベース部材の成形用原版
を作製する方法として、フォトリソグラフィ法を用いて
基板上にレジストパターンを形成し、電解めっき、無電
解めっき、スパッタリング、蒸着等の成膜法を用いて金
属膜を形成し、剥離した金属膜にレーザ加工を施してい
る。
【0024】フォトリソグラフィ法は高精度のレジスト
パターンを実現でき、このレジストパターンを型として
用いて金属膜を形成することによって、高精度の金属膜
が得られる。レーザ加工も高精度の追加工が可能であ
る。その結果、ミクロン単位の加工精度を有する成形用
原版を作製できる。
【0025】また本発明は、基板上にフォトレジストを
塗布し、流路パターンを有するフォトマスクを用いて露
光した後、現像する工程と、基板のレジスト面に金属膜
を形成する工程と、金属膜を剥離した後、該金属膜を用
いて高分子材料を成形する工程と、該成形物にレーザ加
工を施して前記原版を形成する工程とを含むことを特徴
とする。
【0026】本発明に従えば、ベース部材の成形用原版
を作製する方法として、フォトリソグラフィ法を用いて
基板上にレジストパターンを形成し、電解めっき、無電
解めっき、スパッタリング、蒸着等の成膜法を用いて金
属膜を形成し、剥離した金属膜を用いて高分子材料を成
形した後、この成形物にレーザ加工を施している。
【0027】フォトリソグラフィ法は高精度のレジスト
パターンを実現でき、このレジストパターンを型として
用いて金属膜を形成することによって、高精度の金属膜
が得られる。この金属膜を型として成形した成形物も金
属製型と比べて精度に遜色がない。レーザ加工も高精度
の追加工が可能である。その結果、ミクロン単位の加工
精度を有する成形用原版を作製できる。
【0028】また本発明は、高分子基板の表面に金属膜
を形成する工程と、該金属膜の上にフォトレジストを塗
布し、流路パターンを有するフォトマスクを用いて露光
した後、現像する工程と、露出した部分について、金属
膜および高分子基板を所定深さまで除去する工程と、高
分子基板上に残存するレジストおよび金属膜を除去した
後、該高分子基板にレーザ加工を施して前記原版を形成
する工程とを含むことを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、ベース部材の成形用原版
を作製する方法として、高分子基板の表面をケミカル粗
化、またはドライエッチングなどの下地表面処理を行っ
た後、無電解めっき、スパッタリング、蒸着等の成膜法
を用いて金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ法を
用いて基板上にレジストパターンを形成し、ケミカルエ
ッチング、レーザ加工等を用いて露出した部分について
金属膜および高分子基板を所定深さまで除去する。残存
するレジストおよび金属膜を除去した後、高分子基板に
レーザ加工を施している。
【0030】フォトリソグラフィ法は高精度のレジスト
パターンを実現でき、このレジストパターンを用いて溝
を形成することによって、高精度の流路構造が得られ
る。レーザ加工も高精度の追加工が可能である。その結
果、ミクロン単位の加工精度を有する成形用原版を作製
できる。
【0031】また本発明は、高分子基板の表面に金属膜
を形成する工程と、該金属膜の上にフォトレジストを塗
布し、流路パターンを有するフォトマスクを用いて露光
した後、現像する工程と、露出した部分について、金属
膜および高分子基板を所定深さまで除去する工程と、高
分子基板上に残存するレジストおよび金属膜を除去した
後、該高分子基板を用いて高分子材料を成形する工程
と、該成形物にレーザ加工を施して前記原版を形成する
工程とを含むことを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、ベース部材の成形用原版
を作製する方法として、高分子基板の表面をケミカル粗
化、またはドライエッチングなどの下地表面処理を行っ
た後、無電解めっき、スパッタリング、蒸着等の成膜法
を用いて金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ法を
用いて基板上にレジストパターンを形成し、ケミカルエ
ッチング、レーザ加工等を用いて露出した部分について
金属膜および高分子基板を所定深さまで除去する。残存
するレジストおよび金属膜を除去した後、今度はこの高
分子基板を用いて高分子材料を成形した後、この成形物
にレーザ加工を施している。
【0033】フォトリソグラフィ法は高精度のレジスト
パターンを実現でき、このレジストパターンを用いて溝
を形成することによって、高精度の流路構造が得られ
る。この高分子基板を型として成形した成形物も精度に
遜色がない。レーザ加工も高精度の追加工が可能であ
る。その結果、ミクロン単位の加工精度を有する成形用
原版を作製できる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
し、図1(a)は全体斜視図、図1(b)は部分拡大図
である。マイクロ配管10は、溝加工によって微細な流
路が形成されたベース基板21と、流路を覆うようにベ
ース基板21に接合されたカバー基板19などで構成さ
れる。
【0035】ベース基板21には、微細流路として、順
次、入力孔12、バッファ室13、連通路14、バッフ
ァ室16、出力孔17が形成される。連通路14には、
流路抵抗を付与するための多数の杭15が設けられる。
カバー基板19は、これらの流路を液密的に封止する。
【0036】連通路14の寸法は、たとえば幅500μ
m×深さ100μm程度である。杭15の寸法は、たと
えば直径20μm×高さ100μm程度である。
【0037】なお、マイクロ配管10の流路形状は、図
示したものに限られず、用途に応じて適宜変更される。
【0038】図2は、本発明に係るマイクロ配管の製造
方法の一例を示す説明図である。まず図2(a)に示す
ように、流路立体形状を有する原版20を用意し、図2
(b)に示すように、トランスファー成形または射出成
形等によって三井化学製エポックス(登録商標)などの
高分子材料を成形してベース基板21を形成し、ベース
基板21に流路立体形状に対応した流路を転写する。た
とえばトランスファー成形条件として圧力35kgf/
cm2以上、型温度180℃に設定した場合、直径20
μm、高さ100μmの杭15を有するベース基板21
が得られる。
【0039】次に図2(c)に示すように、成形された
ベース基板21を原版20から取り出して、図2(d)
に示すように、カバー基板19としてPET(ポリエチ
レンテレフタレート)、PI(ポリイミド)等の熱可塑
性樹脂から成るシートを用いて、ベース基板21の流路
面の上に置いて、プレス圧着や熱溶着などで両者を接合
し、図2(e)に示すように、流路を封止する。
【0040】次に直径100μmのマイクロドリルを用
いて、ベース基板21の側面に入力孔12および出力孔
17を形成すると、図1に示すようなマイクロ配管10
が得られる。
【0041】図3は、図2に示した原版20の製造方法
の一例を示す説明図である。まず図3(a)に示すよう
に、流路パターンを有するフォトマスク33を用意し、
次に図3(b)に示すように、平面度のよいガラス基板
31の上にフォトレジスト32を塗布し、その上にフォ
トマスク33を置いた状態で、UV(紫外線)ランプ3
4を用いて露光する。このとき後工程の内容、たとえば
孔の有無等に応じてネガマスクまたはポジマスクを選択
する。
【0042】次にフォトマスク33を取り外し、図3
(c)に示すように、フォトレジスト32の感光部分を
現像した後、図3(d)に示すように、ガラス基板31
の露出部分およびフォトレジスト32の未露光部分の表
面に、無電解めっき、スパッタ、真空蒸着等を用いて、
Ni薄膜35を形成する。次に図3(e)に示すよう
に、Ni薄膜35の上にNi電解めっきを施して、たと
えば300μm程度の厚さになるまでNi薄膜35を成
長させる。
【0043】次にNi薄膜35の表面を研磨した後、ガ
ラス基板31から剥離し、パターン面に残ったレジスト
残渣をドライプロセスやケミカルプロセス等で除去し、
さらに所望の形状に加工すると、図3(f)に示すよう
な金属型36が得られる。
【0044】図3(g)は金属型36の全体形状を示
す。次に図3(h)に示すように、UV−YAGレーザ
等を用いてレーザ加工を施して、杭15の形状に対応し
た直径20μm、深さ110μmの孔37を形成する
と、図2の原版20が得られる。
【0045】その後、図3(i)に示すように、原版2
0を用いて高分子材料を成形すると、図3(j)に示す
ように、流路が転写されたベース基板21が得られる。
【0046】次に金属型36から樹脂型を成形して原版
20を得る方法について説明する。まず図3(g)の金
属型36を用いて、図3(k)に示すように、トランス
ファー成形または射出成形等によって三井化学製エポッ
クス(登録商標)などの高分子材料を成形し、金属型3
6から剥離すると、図3(l)に示すように、流路が転
写された樹脂型40が得られる。次に図3(m)に示す
ように、UV−YAGレーザ等を用いてレーザ加工を施
して、杭15の形状に対応した直径20μm、深さ11
0μmの孔37を形成すると、図2の原版20が得られ
る。
【0047】その後、図3(n)に示すように、原版2
0を用いて高分子材料を成形すると、図3(o)に示す
ように、流路が転写されたベース基板21が得られる。
【0048】図4は、図2に示した原版20の製造方法
の他の例を示す説明図である。まず図4(a)に示すよ
うに、平面度のよい合成樹脂基板51を用意する。合成
樹脂基板51として、たとえば良好なリジッドを有する
エポキシ樹脂が使用でき、たとえば厚さ5mmの三井化
学製エポックス(登録商標)のメッキグレード板を使用
する。
【0049】次に図4(b)に示すように、合成樹脂基
板51の表面をケミカル処理によって粗面化し、次に図
4(c)に示すように、無電解めっき、スパッタ、真空
蒸着等を用いて、Ni薄膜52を形成する。次に図4
(d)に示すように、Ni薄膜52の上にフォトレジス
ト53を塗布し、次に図4(e)に示すように、流路パ
ターンを有するフォトマスク54をフォトレジスト53
の上に置いた状態で、UV(紫外線)ランプ55を用い
て露光する。このとき後工程の内容、たとえば孔の有無
等に応じてネガマスクまたはポジマスクを選択する。
【0050】次にフォトマスク54を取り外し、図4
(f)に示すように、フォトレジスト53の感光部分を
現像した後、図4(g)に示すように、Ni薄膜52の
露出部分にケミカルエッチング等のエッチングまたはU
V−YAGレーザ等を用いたレーザ加工を施して、Ni
薄膜52および合成樹脂基板51を所定の深さに至るま
で除去する。
【0051】次に、残ったNi薄膜52およびフォトレ
ジスト53を除去すると、図4(h)に示すような樹脂
型56が得られる。
【0052】図4(i)は樹脂型56の全体形状を示
す。次に図4(j)に示すように、UV−YAGレーザ
等を用いてレーザ加工を施して、杭15の形状に対応し
た直径20μm、深さ110μmの孔57を形成する
と、図2の原版20が得られる。
【0053】その後、図4(k)に示すように、原版2
0を用いて高分子材料を成形すると、図4(l)に示す
ように、流路が転写されたベース基板21が得られる。
【0054】次に樹脂型56から別の樹脂型を成形して
原版20を得る方法について説明する。まず図4(i)
の樹脂型56を用いて、図4(m)に示すように、トラ
ンスファー成形または射出成形等によって三井化学製エ
ポックス(登録商標)などの高分子材料を成形し、樹脂
型56から剥離すると、図4(n)に示すように、流路
が転写された樹脂型40が得られる。次に図4(o)に
示すように、UV−YAGレーザ等を用いてレーザ加工
を施して、杭15の形状に対応した直径20μm、深さ
110μmの孔37を形成すると、図2の原版20が得
られる。
【0055】その後、図4(p)に示すように、原版2
0を用いて高分子材料を成形すると、図4(q)に示す
ように、流路が転写されたベース基板21が得られる。
【0056】このようにマイクロ配管10を樹脂成形法
で製造する場合、使用する原版20として、a)金属型3
6そのものを使用する方法、b)金属型36から樹脂型4
0を作製する方法、c)樹脂型56そのものを使用する方
法、d)樹脂型56から樹脂型40を作製する方法、など
が適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、ベ
ース部材を高分子材料で形成することによって、型成形
による大量生産が可能になり、従来と比べて量産性およ
び製造コストの点で有利になる。また、高分子材料は耐
衝撃性に優れるため、落下や衝撃による破損を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、図1(a)は全
体斜視図、図1(b)は部分拡大図である。
【図2】本発明に係るマイクロ配管の製造方法の一例を
示す説明図である。
【図3】図2に示した原版20の製造方法の一例を示す
説明図である。
【図4】図2に示した原版20の製造方法の他の例を示
す説明図である。
【図5】従来のマイクロ配管の製造方法の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 マイクロ配管 12 入力孔 13,16 バッファ室 14 連通路 15 杭 17 出力孔 19 カバー基板 20 原版 21 ベース基板 31 ガラス基板 32,53 フォトレジスト 33,54 フォトマスク 34,55 UVランプ 35,52 Ni薄膜 36 金属型 40,56 樹脂型 51 合成樹脂基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料で形成され、流路を有するベ
    ース部材と、 ベース部材の流路を封止するカバー部材とを備えること
    を特徴とするマイクロ配管。
  2. 【請求項2】 流路立体形状を有する原版を用いて高分
    子材料を成形し、該流路立体形状に対応した流路をベー
    ス部材に転写する工程と、 ベース部材の流路を封止するように、カバー部材をベー
    ス部材に接合する工程とを含むことを特徴とするマイク
    ロ配管の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上にフォトレジストを塗布し、流路
    パターンを有するフォトマスクを用いて露光した後、現
    像する工程と、 基板のレジスト面に金属膜を形成する工程と、 金属膜を剥離した後、該金属膜にレーザ加工を施して前
    記原版を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項
    1記載のマイクロ配管の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上にフォトレジストを塗布し、流路
    パターンを有するフォトマスクを用いて露光した後、現
    像する工程と、 基板のレジスト面に金属膜を形成する工程と、 金属膜を剥離した後、該金属膜を用いて高分子材料を成
    形する工程と、 該成形物にレーザ加工を施して前記原版を形成する工程
    とを含むことを特徴とする請求項1記載のマイクロ配管
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 高分子基板の表面に金属膜を形成する工
    程と、 該金属膜の上にフォトレジストを塗布し、流路パターン
    を有するフォトマスクを用いて露光した後、現像する工
    程と、 露出した部分について、金属膜および高分子基板を所定
    深さまで除去する工程と、 高分子基板上に残存するレジストおよび金属膜を除去し
    た後、該高分子基板にレーザ加工を施して前記原版を形
    成する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載のマ
    イクロ配管の製造方法。
  6. 【請求項6】 高分子基板の表面に金属膜を形成する工
    程と、 該金属膜の上にフォトレジストを塗布し、流路パターン
    を有するフォトマスクを用いて露光した後、現像する工
    程と、 露出した部分について、金属膜および高分子基板を所定
    深さまで除去する工程と、 高分子基板上に残存するレジストおよび金属膜を除去し
    た後、該高分子基板を用いて高分子材料を成形する工程
    と、 該成形物にレーザ加工を施して前記原版を形成する工程
    とを含むことを特徴とする請求項1記載のマイクロ配管
    の製造方法。
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Cited By (7)

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