JP2002292384A - 微生物固定用担体 - Google Patents
微生物固定用担体Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
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- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排水などの水中において適度な浮遊力を有
し、かつ優れた微生物保持力と耐久性とを兼ね備えた微
生物固定用担体を提供する。 【解決手段】 軟質ポリウレタンフォーム1に、吸水性
樹脂製の不織布2を貼着してなる微生物固定用担体であ
り、吸水性樹脂は、ポリウレタンフォーム1の全表面の
うち、少なくとも一部に塗布、含浸、貼着してもよい
し、ポリウレタンフォーム1の製造の際に配合してもよ
いし、また吸水性樹脂を配合したポリウレタンフォーム
1の全表面のうち、少なくとも一部に吸水性樹脂を塗
布、含浸、貼着してもよい。微生物は排水浄化作用を持
ち、ポリウレタンフォーム1は引張強度が50〜300
kPaであってもよい。
し、かつ優れた微生物保持力と耐久性とを兼ね備えた微
生物固定用担体を提供する。 【解決手段】 軟質ポリウレタンフォーム1に、吸水性
樹脂製の不織布2を貼着してなる微生物固定用担体であ
り、吸水性樹脂は、ポリウレタンフォーム1の全表面の
うち、少なくとも一部に塗布、含浸、貼着してもよい
し、ポリウレタンフォーム1の製造の際に配合してもよ
いし、また吸水性樹脂を配合したポリウレタンフォーム
1の全表面のうち、少なくとも一部に吸水性樹脂を塗
布、含浸、貼着してもよい。微生物は排水浄化作用を持
ち、ポリウレタンフォーム1は引張強度が50〜300
kPaであってもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物を固定する
ことのできる担体であって、排水などの水中において適
度な浮遊力を有し、かつ優れた微生物保持力と耐久性と
を兼ね備えた微生物固定用担体に関する。
ことのできる担体であって、排水などの水中において適
度な浮遊力を有し、かつ優れた微生物保持力と耐久性と
を兼ね備えた微生物固定用担体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、都市部の中小河川や、湖沼、内湾、内海などの閉
鎖性水域などにおいて、富栄養化や、工業廃水などによ
る水質の悪化が問題視されており、環境への悪影響を軽
減するため、排水中の窒素やリンの削減により水質保全
を行うことが必要とされている。これを受けて、汚水、
泥水、工業廃水など排水中の窒素やリンを除去する方法
として、窒素やリンの分解代謝能力を有する微生物を利
用した活性汚泥法が開発され、その後、生物膜法、包括
固定化法、自己造粒法といった生物処理技術も開発され
ている。
より、都市部の中小河川や、湖沼、内湾、内海などの閉
鎖性水域などにおいて、富栄養化や、工業廃水などによ
る水質の悪化が問題視されており、環境への悪影響を軽
減するため、排水中の窒素やリンの削減により水質保全
を行うことが必要とされている。これを受けて、汚水、
泥水、工業廃水など排水中の窒素やリンを除去する方法
として、窒素やリンの分解代謝能力を有する微生物を利
用した活性汚泥法が開発され、その後、生物膜法、包括
固定化法、自己造粒法といった生物処理技術も開発され
ている。
【0003】従来より用いられている活性汚泥法は、微
生物の代謝能力を利用して排水の浄化を行うため、環境
にやさしい方法ではあるが、排水の浄化に供する微生物
が含まれる活性汚泥を健全に保持しながら排水浄化を行
うためには、その装置の運転条件や薬剤などの処理条件
が煩雑であるうえ、活性汚泥のフィルターなどへの固着
による目詰まりを防ぐための清掃作業を要するなどの問
題があった。
生物の代謝能力を利用して排水の浄化を行うため、環境
にやさしい方法ではあるが、排水の浄化に供する微生物
が含まれる活性汚泥を健全に保持しながら排水浄化を行
うためには、その装置の運転条件や薬剤などの処理条件
が煩雑であるうえ、活性汚泥のフィルターなどへの固着
による目詰まりを防ぐための清掃作業を要するなどの問
題があった。
【0004】これを解決するため、特開平6−2854
96号公報、特開平6−304593号公報などにみら
れるように、活性汚泥に含まれる排水の浄化微生物を安
定して保持するため、活性汚泥槽内に、微生物を固定化
したゼオライトやウレタン樹脂を混在させる技術や、軟
質ポリウレタンフォームであるスポンジ単体を混在させ
る技術が開発された。しかし、ポリウレタンフォーム
は、水との親和性が低く、排水中に添加した際には、水
面に浮いてしまい、スポンジ中に排水が浸透して適度な
浮遊力を有するようになるまでに、数日かかってしまう
などの問題があった。これを解決するために、スポンジ
をタンニンで処理するなどして、スポンジに親水性を付
与するという試みもなされたが、処理が難しく、処理時
間に1週間近くも要するために、効率的な生産が困難で
あるうえ、コストが嵩むという点で問題があった。
96号公報、特開平6−304593号公報などにみら
れるように、活性汚泥に含まれる排水の浄化微生物を安
定して保持するため、活性汚泥槽内に、微生物を固定化
したゼオライトやウレタン樹脂を混在させる技術や、軟
質ポリウレタンフォームであるスポンジ単体を混在させ
る技術が開発された。しかし、ポリウレタンフォーム
は、水との親和性が低く、排水中に添加した際には、水
面に浮いてしまい、スポンジ中に排水が浸透して適度な
浮遊力を有するようになるまでに、数日かかってしまう
などの問題があった。これを解決するために、スポンジ
をタンニンで処理するなどして、スポンジに親水性を付
与するという試みもなされたが、処理が難しく、処理時
間に1週間近くも要するために、効率的な生産が困難で
あるうえ、コストが嵩むという点で問題があった。
【0005】また、排水の浄化微生物の担体として、高
密度のポリビニルアルコールフォームや硬質ポリウレタ
ンフォームを用いる例もあるが、これらは、比表面積が
大きいために、排水の浄化微生物を多量に固定できると
いう利点を有する反面、排水との接触効率が上がらず、
排水の浄化作用が効率的に発揮できないという問題点が
ある。しかも、これらは機械的強度が十分でなく、撹拌
による摩滅への耐久性に劣るため、系中に投入して撹拌
されることによる摩滅が激しく、安定して微生物を保持
できないうえ、摩滅により生じた削りかすがフィルター
に詰まったり、短期間で補充しなければならないなどの
問題があった。
密度のポリビニルアルコールフォームや硬質ポリウレタ
ンフォームを用いる例もあるが、これらは、比表面積が
大きいために、排水の浄化微生物を多量に固定できると
いう利点を有する反面、排水との接触効率が上がらず、
排水の浄化作用が効率的に発揮できないという問題点が
ある。しかも、これらは機械的強度が十分でなく、撹拌
による摩滅への耐久性に劣るため、系中に投入して撹拌
されることによる摩滅が激しく、安定して微生物を保持
できないうえ、摩滅により生じた削りかすがフィルター
に詰まったり、短期間で補充しなければならないなどの
問題があった。
【0006】他方、ポリビニルアルコールからなる不織
布を排水の浄化微生物の担体として用いることにより、
ポリビニルアルコールが排水中で溶けてゲル状になり、
浄化微生物を供給するという技術も開示されている(特
開平9−143328号公報)が、ゲル状になるが故
に、次槽への移送途上に存在するフィルターに目詰まり
を起こすという問題を生じた。このような問題のない技
術として、ポリビニルアルコールの疎水性を上げること
により、固体保持力を上げた例もある(特開平9−10
789号公報)が、ポリビニルアルコールの耐久性を損
なうこととなるため、撹拌による担体の摩滅により微生
物保持力が低下してしまうばかりか、ポリビニルアルコ
ール発泡体の孔径や密度等の物性を厳密に制御する必要
があるため、製造が極めて困難で、好ましい担体に至っ
ていないのが現状である。
布を排水の浄化微生物の担体として用いることにより、
ポリビニルアルコールが排水中で溶けてゲル状になり、
浄化微生物を供給するという技術も開示されている(特
開平9−143328号公報)が、ゲル状になるが故
に、次槽への移送途上に存在するフィルターに目詰まり
を起こすという問題を生じた。このような問題のない技
術として、ポリビニルアルコールの疎水性を上げること
により、固体保持力を上げた例もある(特開平9−10
789号公報)が、ポリビニルアルコールの耐久性を損
なうこととなるため、撹拌による担体の摩滅により微生
物保持力が低下してしまうばかりか、ポリビニルアルコ
ール発泡体の孔径や密度等の物性を厳密に制御する必要
があるため、製造が極めて困難で、好ましい担体に至っ
ていないのが現状である。
【0007】同様に、微生物の分解代謝能力を利用した
発酵工業などにおける、食品や化粧品の製造において
も、上記と同様に、工業用ファーメンターの運転条件や
薬剤の処理条件の煩雑さ、フィルターの目詰まりなどが
問題となることがあった。
発酵工業などにおける、食品や化粧品の製造において
も、上記と同様に、工業用ファーメンターの運転条件や
薬剤の処理条件の煩雑さ、フィルターの目詰まりなどが
問題となることがあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために種々検討を重ねた結果、軟質ポリウレ
タンフォームは、十分な耐久性と微生物保持力とを兼ね
備えてはいるが、比重が小さいために排水などの系中に
おいて、その表層に浮いてしまうところ、これに吸水性
樹脂を塗布などすることによって、当該樹脂が吸水する
排水などの重みや、当該樹脂による吸水促進効果によっ
て、軟質ポリウレタンフォームが排水などの系中に沈下
し、また排水などを浸透することで系中において適度な
浮遊力を発揮するため、好ましい微生物固定用担体とす
ることができることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
を解決するために種々検討を重ねた結果、軟質ポリウレ
タンフォームは、十分な耐久性と微生物保持力とを兼ね
備えてはいるが、比重が小さいために排水などの系中に
おいて、その表層に浮いてしまうところ、これに吸水性
樹脂を塗布などすることによって、当該樹脂が吸水する
排水などの重みや、当該樹脂による吸水促進効果によっ
て、軟質ポリウレタンフォームが排水などの系中に沈下
し、また排水などを浸透することで系中において適度な
浮遊力を発揮するため、好ましい微生物固定用担体とす
ることができることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】すなわち、本発明の微生物固定用担体は、
(1)軟質ポリウレタンフォームの全表面のうち、少な
くとも一部に、吸水性樹脂を塗布、含浸、または貼着し
てなる(以下、「(1)の微生物固定用担体」と言う)
か、(2)吸水性樹脂を配合させた軟質ポリウレタンフ
ォームからなる(以下、「(2)の微生物固定用担体」
と言う)か、(3)上記(2)の吸水性樹脂を配合させ
た軟質ポリウレタンフォームの全表面のうち、少なくと
も一部に、吸水性樹脂を塗布、含浸、または貼着してな
るもの(以下、「(3)の微生物固定用担体」と言う)
である。これら(1)〜(3)の微生物固定用担体にお
ける軟質ポリウレタンフォーム(以下、「軟質ポリウレ
タンフォーム」と記すときは、特に断らない限り、上記
の(1)〜(3)微生物固定用担体における軟質ポリウ
レタンフォームを指す)は、いずれも引張強度が50〜
300kPaが好ましい。
(1)軟質ポリウレタンフォームの全表面のうち、少な
くとも一部に、吸水性樹脂を塗布、含浸、または貼着し
てなる(以下、「(1)の微生物固定用担体」と言う)
か、(2)吸水性樹脂を配合させた軟質ポリウレタンフ
ォームからなる(以下、「(2)の微生物固定用担体」
と言う)か、(3)上記(2)の吸水性樹脂を配合させ
た軟質ポリウレタンフォームの全表面のうち、少なくと
も一部に、吸水性樹脂を塗布、含浸、または貼着してな
るもの(以下、「(3)の微生物固定用担体」と言う)
である。これら(1)〜(3)の微生物固定用担体にお
ける軟質ポリウレタンフォーム(以下、「軟質ポリウレ
タンフォーム」と記すときは、特に断らない限り、上記
の(1)〜(3)微生物固定用担体における軟質ポリウ
レタンフォームを指す)は、いずれも引張強度が50〜
300kPaが好ましい。
【0010】また、本発明において、上記の吸水性樹脂
としては、デンプン系高分子、セルロ−ス系高分子、ポ
リアクリル酸塩系高分子、ポリビニルアルコール系高分
子、ポリアクリロアミド系高分子、ポリオキシエチレン
系高分子などが挙げられ、これらは単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用することもできる。さらに、本発
明において、固定の対象とする微生物は、排水の浄化微
生物(例えば、硝酸細菌、亜硝酸細菌、脱窒細菌、脱リ
ン酸細菌など)であってもよい。
としては、デンプン系高分子、セルロ−ス系高分子、ポ
リアクリル酸塩系高分子、ポリビニルアルコール系高分
子、ポリアクリロアミド系高分子、ポリオキシエチレン
系高分子などが挙げられ、これらは単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用することもできる。さらに、本発
明において、固定の対象とする微生物は、排水の浄化微
生物(例えば、硝酸細菌、亜硝酸細菌、脱窒細菌、脱リ
ン酸細菌など)であってもよい。
【0011】本発明における軟質ポリウレタンフォーム
としては、通常のものが使用できるが、中でも、連続気
泡発泡させたものであって、密度が10〜100kg/
m3、好ましくは20〜60kg/m3のものが適して
いる。特に、排水などとの接触効率を上げ、その浸透性
を向上させるためには、無膜化されているものを用いる
ことが好ましい。軟質ポリウレタンフォームの密度が、
これよりも高すぎても低すぎても機械的強度が低下する
ため、撹拌による摩滅への耐久性が十分でなくなること
があり、また高すぎるとウレタンフォームに入って来る
水の量が少なくなり、処理効率が悪くなる傾向がある。
としては、通常のものが使用できるが、中でも、連続気
泡発泡させたものであって、密度が10〜100kg/
m3、好ましくは20〜60kg/m3のものが適して
いる。特に、排水などとの接触効率を上げ、その浸透性
を向上させるためには、無膜化されているものを用いる
ことが好ましい。軟質ポリウレタンフォームの密度が、
これよりも高すぎても低すぎても機械的強度が低下する
ため、撹拌による摩滅への耐久性が十分でなくなること
があり、また高すぎるとウレタンフォームに入って来る
水の量が少なくなり、処理効率が悪くなる傾向がある。
【0012】軟質ポリウレタンフォームは、その伸び率
が50〜800%、好ましくは200〜800%、さら
に好ましくは400〜800%であって、引張強度が5
0〜300kPa程度のものを用いることが好ましい。
このような軟質ポリウレタンフォームを用いることによ
り、機械的強度や耐衝撃性が向上するため、形状維持力
が高まり、また撹拌などにより破壊されにくく、フォー
ムの削れかすが生ぜず、フィルターの目詰まりも防止で
き、耐久性も高くなる。
が50〜800%、好ましくは200〜800%、さら
に好ましくは400〜800%であって、引張強度が5
0〜300kPa程度のものを用いることが好ましい。
このような軟質ポリウレタンフォームを用いることによ
り、機械的強度や耐衝撃性が向上するため、形状維持力
が高まり、また撹拌などにより破壊されにくく、フォー
ムの削れかすが生ぜず、フィルターの目詰まりも防止で
き、耐久性も高くなる。
【0013】軟質ポリウレタンフォームの形状は、立方
体、直方体、三角筒体その他の多角筒体、円筒体、球状
など種々の形状であってよい。これらのうち、一辺が2
〜20mm程度の立方体、または直方体などは製造し易
く、球状などは流動特性に優れるうえ、排水中などでの
長期間の使用において破壊されることが少ないため、破
壊片によるフィルターの目詰まりなどの不具合を生じる
ことがない。また、このようなサイズ、形状の軟質ポリ
ウレタンフォームは、一般には、予め大きなブロック状
あるいはシート状の軟質ポリウレタンフォーム(以下、
軟質ポリウレタンフォームブロック体あるいは軟質ポリ
ウレタンフォームシート体)を製造しておき、これを裁
断や打抜きなどにより得るが、これに限らず、軟質ポリ
ウレタンフォーム原料を注型するなどして、一度に所望
のサイズ、形状を有する軟質ポリウレタンフォームとす
ることもできる。なお、裁断や打抜きの際に、熱線を用
いての溶融による方法を用いると、軟質ポリウレタンフ
ォームの裁断面にスキン層ができ、排水などの浸透力が
低下することがあるため、裁断刃を用いた方法が好まし
い。
体、直方体、三角筒体その他の多角筒体、円筒体、球状
など種々の形状であってよい。これらのうち、一辺が2
〜20mm程度の立方体、または直方体などは製造し易
く、球状などは流動特性に優れるうえ、排水中などでの
長期間の使用において破壊されることが少ないため、破
壊片によるフィルターの目詰まりなどの不具合を生じる
ことがない。また、このようなサイズ、形状の軟質ポリ
ウレタンフォームは、一般には、予め大きなブロック状
あるいはシート状の軟質ポリウレタンフォーム(以下、
軟質ポリウレタンフォームブロック体あるいは軟質ポリ
ウレタンフォームシート体)を製造しておき、これを裁
断や打抜きなどにより得るが、これに限らず、軟質ポリ
ウレタンフォーム原料を注型するなどして、一度に所望
のサイズ、形状を有する軟質ポリウレタンフォームとす
ることもできる。なお、裁断や打抜きの際に、熱線を用
いての溶融による方法を用いると、軟質ポリウレタンフ
ォームの裁断面にスキン層ができ、排水などの浸透力が
低下することがあるため、裁断刃を用いた方法が好まし
い。
【0014】本発明における吸水性樹脂としては、吸水
性を有するものであれば特に制限されるものではない
が、具体的には、デンプン系高分子、セルロース系高分
子、ポリアクリル酸塩系高分子、ポリビニルアルコール
系高分子、ポリアクリルアミド系高分子、ポリオキシエ
チレン系高分子などが挙げられ、それらのうちの少なく
とも1種を用いる。これらの中でも、特に好ましい吸水
性樹脂は、ポリビニルアルコール系高分子である。吸水
性樹脂は、排水などの系中においてこれを吸水し、系中
における軟質ポリウレタンフォームに排水などを浸透さ
せやすくし、適度な浮遊力を発揮させるために機能す
る。
性を有するものであれば特に制限されるものではない
が、具体的には、デンプン系高分子、セルロース系高分
子、ポリアクリル酸塩系高分子、ポリビニルアルコール
系高分子、ポリアクリルアミド系高分子、ポリオキシエ
チレン系高分子などが挙げられ、それらのうちの少なく
とも1種を用いる。これらの中でも、特に好ましい吸水
性樹脂は、ポリビニルアルコール系高分子である。吸水
性樹脂は、排水などの系中においてこれを吸水し、系中
における軟質ポリウレタンフォームに排水などを浸透さ
せやすくし、適度な浮遊力を発揮させるために機能す
る。
【0015】軟質ポリウレタンフォームそれ自体(すな
わち、(1)の微生物固定用担体における軟質ポリウレ
タンフォームや、(2)の微生物固定用担体における吸
水性樹脂を配合させていない軟質ポリウレタンフォー
ム)は、そのまま系中に投入しても、水との親和性が低
く、比重が小さいため、水面に浮いてしまうが、一度排
水などが浸透して系中に沈むと、見かけ比重が上がるた
め、系中において適度な浮遊力を発揮し、水面に浮いた
ままになるというようなことはない。したがって、吸水
性樹脂は、系中に投入した直後に上記の機能を発揮でき
ればよく、系中に投入してから数時間程度保持されて、
軟質ポリウレタンフォームそれ自体が排水などを吸水し
て適度な浮遊力を発揮した後には、残存している必要は
ない。このため、吸水性樹脂が水溶性であって系中に投
入した後に溶けてしまっても構わないし、非水溶性であ
って系中に投入した後に残存していても構わない。
わち、(1)の微生物固定用担体における軟質ポリウレ
タンフォームや、(2)の微生物固定用担体における吸
水性樹脂を配合させていない軟質ポリウレタンフォー
ム)は、そのまま系中に投入しても、水との親和性が低
く、比重が小さいため、水面に浮いてしまうが、一度排
水などが浸透して系中に沈むと、見かけ比重が上がるた
め、系中において適度な浮遊力を発揮し、水面に浮いた
ままになるというようなことはない。したがって、吸水
性樹脂は、系中に投入した直後に上記の機能を発揮でき
ればよく、系中に投入してから数時間程度保持されて、
軟質ポリウレタンフォームそれ自体が排水などを吸水し
て適度な浮遊力を発揮した後には、残存している必要は
ない。このため、吸水性樹脂が水溶性であって系中に投
入した後に溶けてしまっても構わないし、非水溶性であ
って系中に投入した後に残存していても構わない。
【0016】本発明の(1)の微生物固定用担体におい
て、(1)の軟質ポリウレタンフォームへの吸水性樹脂
の塗布、含浸、または貼着のし方は、特に制限されるも
のではなく、軟水ポリウレタンフォームの全表面であっ
てもよいし、表面のうちの一部であってもよい。このと
きの吸水性樹脂の量は、吸水性樹脂が排水などを吸水し
て、軟質ポリウレタンフォームを系中に沈め、数時間程
度保持することにより、軟質ポリウレタンフォームが排
水などを浸透して、系中での適度な浮遊力が付与される
程度であればよい。具体的には、(1)の軟質ポリウレ
タンフォームの単位体積あたり、吸水性樹脂の乾燥重量
で、5〜700g/m3、好ましくは10〜100g/
m3程度とする。吸水性樹脂が、これより多くても上記
機能に変わりはなく、経済的に不利となるほか、用いる
吸水性樹脂が非水溶性である場合には、系中における担
体の見かけ比重が大きくなりすぎ、適度な浮遊力を発揮
できないことがある。これより少ないと、(1)の軟質
ポリウレタンフォームを系中に沈下することができない
ことがある。
て、(1)の軟質ポリウレタンフォームへの吸水性樹脂
の塗布、含浸、または貼着のし方は、特に制限されるも
のではなく、軟水ポリウレタンフォームの全表面であっ
てもよいし、表面のうちの一部であってもよい。このと
きの吸水性樹脂の量は、吸水性樹脂が排水などを吸水し
て、軟質ポリウレタンフォームを系中に沈め、数時間程
度保持することにより、軟質ポリウレタンフォームが排
水などを浸透して、系中での適度な浮遊力が付与される
程度であればよい。具体的には、(1)の軟質ポリウレ
タンフォームの単位体積あたり、吸水性樹脂の乾燥重量
で、5〜700g/m3、好ましくは10〜100g/
m3程度とする。吸水性樹脂が、これより多くても上記
機能に変わりはなく、経済的に不利となるほか、用いる
吸水性樹脂が非水溶性である場合には、系中における担
体の見かけ比重が大きくなりすぎ、適度な浮遊力を発揮
できないことがある。これより少ないと、(1)の軟質
ポリウレタンフォームを系中に沈下することができない
ことがある。
【0017】(1)の微生物固定用担体は、(1)の軟
質ポリウレタンフォームに、上記の吸水性樹脂を塗布あ
るいは含浸するか、吸水性樹脂よりなる繊維状物やフィ
ルム状物を貼着することによって得ることができる。塗
布、含浸、貼着する吸水性樹脂には、必要に応じて、消
泡剤、増量剤、増粘剤、自己乳化型ポリイソシアネー
ト、触媒、染料、着色剤などを添加しておいてもよい。
また、繊維状物としては、不織布、織布、その他適宜の
形状に予め加工したものであってもよいし、未加工の繊
維状のままであってもよく、未加工繊維状の場合は、下
記の接着剤を用いる際には接着剤塗布後に散布したり、
また下記の熱融着接着法による際には溶融後に散布する
などすればよい。
質ポリウレタンフォームに、上記の吸水性樹脂を塗布あ
るいは含浸するか、吸水性樹脂よりなる繊維状物やフィ
ルム状物を貼着することによって得ることができる。塗
布、含浸、貼着する吸水性樹脂には、必要に応じて、消
泡剤、増量剤、増粘剤、自己乳化型ポリイソシアネー
ト、触媒、染料、着色剤などを添加しておいてもよい。
また、繊維状物としては、不織布、織布、その他適宜の
形状に予め加工したものであってもよいし、未加工の繊
維状のままであってもよく、未加工繊維状の場合は、下
記の接着剤を用いる際には接着剤塗布後に散布したり、
また下記の熱融着接着法による際には溶融後に散布する
などすればよい。
【0018】上記の繊維状物やフィルム状物を(1)の
軟質ポリウレタンフォームに貼着する際には、ゴム系接
着剤などの接着剤を用いてもよいが、接着層が排水など
の浸透を阻害することもあるため、軟質ポリウレタンフ
ォームの全面、または一部を熱により溶かし、熱いうち
に上記の吸水性樹脂を圧着する熱融着接着法(例えば、
フレームラミネート法)を用いるのが好ましい。また、
樹脂を含浸させたり、フィルム状物を貼着するよりも、
織布や不織布を貼着する方が、ポリウレタンフォームへ
の排水などの浸透がより行いやすくなるため、好まし
い。
軟質ポリウレタンフォームに貼着する際には、ゴム系接
着剤などの接着剤を用いてもよいが、接着層が排水など
の浸透を阻害することもあるため、軟質ポリウレタンフ
ォームの全面、または一部を熱により溶かし、熱いうち
に上記の吸水性樹脂を圧着する熱融着接着法(例えば、
フレームラミネート法)を用いるのが好ましい。また、
樹脂を含浸させたり、フィルム状物を貼着するよりも、
織布や不織布を貼着する方が、ポリウレタンフォームへ
の排水などの浸透がより行いやすくなるため、好まし
い。
【0019】(1)の軟質ポリウレタンフォームは、所
望のサイズ、形状としたものに、吸水性樹脂を塗布、含
浸、貼着してもよいし、軟質ポリウレタンフォームブロ
ック体に吸水性樹脂を塗布、含浸、貼着しておき、この
ブロック体を所望のサイズ、形状に裁断などしてもよ
い。
望のサイズ、形状としたものに、吸水性樹脂を塗布、含
浸、貼着してもよいし、軟質ポリウレタンフォームブロ
ック体に吸水性樹脂を塗布、含浸、貼着しておき、この
ブロック体を所望のサイズ、形状に裁断などしてもよ
い。
【0020】さらに、(1)の軟質ポリウレタンフォー
ムに吸水性樹脂を塗布または貼着する場合には、軟質ポ
リウレタンフォームに水溶性または非水溶性の吸水性樹
脂を塗布または貼着し、この上にさらに軟質ポリウレタ
ンフォームを積層するという作業を行うことにより、1
層の吸水性樹脂により2層の軟質ポリウレタンフォーム
に排水などとの親和性をもたらすことができる。この態
様によれば、本担体の運搬時や取り扱い時などの操作性
を向上することができ、少量の吸水性樹脂で大きな効果
を得ることができる。また、吸水性樹脂が水溶性の場合
には、系中において、吸水性樹脂が排水中に溶解し、担
体個々が分離して、排水との接触効率を上げることがで
きる。
ムに吸水性樹脂を塗布または貼着する場合には、軟質ポ
リウレタンフォームに水溶性または非水溶性の吸水性樹
脂を塗布または貼着し、この上にさらに軟質ポリウレタ
ンフォームを積層するという作業を行うことにより、1
層の吸水性樹脂により2層の軟質ポリウレタンフォーム
に排水などとの親和性をもたらすことができる。この態
様によれば、本担体の運搬時や取り扱い時などの操作性
を向上することができ、少量の吸水性樹脂で大きな効果
を得ることができる。また、吸水性樹脂が水溶性の場合
には、系中において、吸水性樹脂が排水中に溶解し、担
体個々が分離して、排水との接触効率を上げることがで
きる。
【0021】また、球状のものに非水溶性の吸水性樹脂
を用いる場合は、たとえば、2個の半球状のものの間に
該樹脂を塗布、含浸、貼着して球状とすることにより、
球状が本来有する優れた流動特性をそのまま生かすこと
ができる。
を用いる場合は、たとえば、2個の半球状のものの間に
該樹脂を塗布、含浸、貼着して球状とすることにより、
球状が本来有する優れた流動特性をそのまま生かすこと
ができる。
【0022】(2)の微生物固定用担体は、通常、ポリ
ウレタンフォームは、ポリオールとポリイソシアネート
を混合して製造されるが、このポリオールやポリイソシ
アネートに予め粉末状の吸水性樹脂を配合しておくこと
によって得ることができる。吸水性樹脂の配合量は、ポ
リウレタン100重量部に対して吸水性樹脂10〜50
重量部となる程度とすることが好ましい。この吸水性樹
脂とともに、必要に応じて、消泡剤、増量剤、増粘剤、
自己乳化型ポリイソシアネート、触媒、染料、着色剤な
どを添加してもよい。
ウレタンフォームは、ポリオールとポリイソシアネート
を混合して製造されるが、このポリオールやポリイソシ
アネートに予め粉末状の吸水性樹脂を配合しておくこと
によって得ることができる。吸水性樹脂の配合量は、ポ
リウレタン100重量部に対して吸水性樹脂10〜50
重量部となる程度とすることが好ましい。この吸水性樹
脂とともに、必要に応じて、消泡剤、増量剤、増粘剤、
自己乳化型ポリイソシアネート、触媒、染料、着色剤な
どを添加してもよい。
【0023】(2)の軟質ポリウレタンフォームも、直
接、所望のサイズ、形状のものを製造してもよいし、軟
質ポリウレタンフォームブロック体を製造しておき、こ
のブロック体を所望のサイズ、形状に裁断などしてもよ
い。
接、所望のサイズ、形状のものを製造してもよいし、軟
質ポリウレタンフォームブロック体を製造しておき、こ
のブロック体を所望のサイズ、形状に裁断などしてもよ
い。
【0024】(3)の微生物固定用担体は、(2)の軟
質ポリウレタンフォーム、すなわち吸水性樹脂を配合さ
せた軟質ポリウレタンフォームの全表面のうち、少なく
とも一部に、上記のようにして吸水性樹脂を塗布、含
浸、貼着することにより得ることができる。(3)の微
生物固定用担体の場合には、(1)の微生物固定用担体
の場合と同様に、吸水性樹脂を塗布または貼着する場合
には、(2)の軟質ポリウレタンフォームに水溶性また
は非水溶性の吸水性樹脂を塗布または貼着し、この上に
さらに(2)の軟質ポリウレタンフォームを積層すると
いう作業を行うことにより、1層の吸水性樹脂により2
層の(2)の軟質ポリウレタンフォームに排水などとの
親和性をもたらすことができる。そして、この態様によ
れば、本担体の運搬時や取り扱い時などの操作性を向上
することができ、少量の吸水性樹脂で大きな効果を得る
ことができるし、吸水性樹脂が水溶性の場合には、系中
において、吸水性樹脂が排水中に溶解し、担体個々が分
離して、排水との接触効率を上げることができる。しか
も、球状のものに非水溶性の吸水性樹脂を用いる場合
は、たとえば、2個の半球状のものの間に該樹脂を塗
布、含浸、貼着して球状とすることにより、球状が本来
有する前記した優れた流動特性をそのまま生かすことが
できる。
質ポリウレタンフォーム、すなわち吸水性樹脂を配合さ
せた軟質ポリウレタンフォームの全表面のうち、少なく
とも一部に、上記のようにして吸水性樹脂を塗布、含
浸、貼着することにより得ることができる。(3)の微
生物固定用担体の場合には、(1)の微生物固定用担体
の場合と同様に、吸水性樹脂を塗布または貼着する場合
には、(2)の軟質ポリウレタンフォームに水溶性また
は非水溶性の吸水性樹脂を塗布または貼着し、この上に
さらに(2)の軟質ポリウレタンフォームを積層すると
いう作業を行うことにより、1層の吸水性樹脂により2
層の(2)の軟質ポリウレタンフォームに排水などとの
親和性をもたらすことができる。そして、この態様によ
れば、本担体の運搬時や取り扱い時などの操作性を向上
することができ、少量の吸水性樹脂で大きな効果を得る
ことができるし、吸水性樹脂が水溶性の場合には、系中
において、吸水性樹脂が排水中に溶解し、担体個々が分
離して、排水との接触効率を上げることができる。しか
も、球状のものに非水溶性の吸水性樹脂を用いる場合
は、たとえば、2個の半球状のものの間に該樹脂を塗
布、含浸、貼着して球状とすることにより、球状が本来
有する前記した優れた流動特性をそのまま生かすことが
できる。
【0025】以上のようにして得られる(1)〜(3)
の微生物固定用担体は、所望の分解代謝能力を有する微
生物を配合した液体などを含浸や塗布などすることによ
って固定され用いられる。脱窒素や脱リンを目的とする
場合には、排水の浄化微生物である亜硝酸微生物、硝酸
微生物などの硝化微生物、脱窒微生物、脱リン微生物な
どを固定すればよい。微生物の固定方法としては、これ
らの微生物液の噴霧、あるいは微生物液中でのディッピ
ング法などが挙げられる。
の微生物固定用担体は、所望の分解代謝能力を有する微
生物を配合した液体などを含浸や塗布などすることによ
って固定され用いられる。脱窒素や脱リンを目的とする
場合には、排水の浄化微生物である亜硝酸微生物、硝酸
微生物などの硝化微生物、脱窒微生物、脱リン微生物な
どを固定すればよい。微生物の固定方法としては、これ
らの微生物液の噴霧、あるいは微生物液中でのディッピ
ング法などが挙げられる。
【0026】(1)〜(3)の微生物固定用担体に所望
の微生物を固定した担体は、対象となる系中にそのまま
投入してもよいし、特に、河川や池などに適用する場合
で、系中に拡散してしまうことを避ける必要がある際
は、メッシュ状体で作製した袋や箱などに入れて用いる
こともできる。担体に固定された微生物は、排水などの
系中において、微生物の一部は担体に保持されたまま、
一部は浮遊微生物となって所望の微生物作用を発揮する
ことができる。
の微生物を固定した担体は、対象となる系中にそのまま
投入してもよいし、特に、河川や池などに適用する場合
で、系中に拡散してしまうことを避ける必要がある際
は、メッシュ状体で作製した袋や箱などに入れて用いる
こともできる。担体に固定された微生物は、排水などの
系中において、微生物の一部は担体に保持されたまま、
一部は浮遊微生物となって所望の微生物作用を発揮する
ことができる。
【0027】また、(1)〜(3)の微生物固定用担体
は、主に排水浄化用の微生物を固定し、浄化槽などに投
入されることに適しているが、発酵微生物などの所望の
分解代謝能力を有する微生物を固定することにより、た
とえば、食品、化粧品などの工業用ファーメンターに適
用することもできる。特に、食品などに適用する場合に
は、吸水性樹脂として、水溶性のものを用いると、製品
中に吸水性樹脂が溶け出し、製品の安全性を損なうこと
があるため、製品に溶け出しても安全な水溶性の吸水性
樹脂を用いるか、非水溶性の吸水性樹脂を用いることが
好ましい。
は、主に排水浄化用の微生物を固定し、浄化槽などに投
入されることに適しているが、発酵微生物などの所望の
分解代謝能力を有する微生物を固定することにより、た
とえば、食品、化粧品などの工業用ファーメンターに適
用することもできる。特に、食品などに適用する場合に
は、吸水性樹脂として、水溶性のものを用いると、製品
中に吸水性樹脂が溶け出し、製品の安全性を損なうこと
があるため、製品に溶け出しても安全な水溶性の吸水性
樹脂を用いるか、非水溶性の吸水性樹脂を用いることが
好ましい。
【0028】
【実施例】実施例1 厚さ5mm×幅1m×長さ50mの軟質ポリウレタンフ
ォームシート体(密度40kg/m3、伸び率400
%、引張強度100kPa)に30g/m3となるよう
に、ポリビニルアルコール不織布をフレームラミネート
法により貼着(積層)した。このシートを、5mm角の
立方体形状に打抜き、立方体の六面のうち、一面に吸水
性樹脂であるポリビニルアルコール不織布を積層した本
発明の微生物固定用担体を得た。
ォームシート体(密度40kg/m3、伸び率400
%、引張強度100kPa)に30g/m3となるよう
に、ポリビニルアルコール不織布をフレームラミネート
法により貼着(積層)した。このシートを、5mm角の
立方体形状に打抜き、立方体の六面のうち、一面に吸水
性樹脂であるポリビニルアルコール不織布を積層した本
発明の微生物固定用担体を得た。
【0029】この担体を図1に模式的に示す。図1にお
いて、1が立方体をなす本発明の微生物固定用担体であ
って、この担体1を構成している立方体形状の軟質ポリ
ウレタンフォーム2の一面にポリビニルアルコール不織
布3が積層されている。
いて、1が立方体をなす本発明の微生物固定用担体であ
って、この担体1を構成している立方体形状の軟質ポリ
ウレタンフォーム2の一面にポリビニルアルコール不織
布3が積層されている。
【0030】実施例2 実施例1で使用したものと同じ軟質ポリウレタンフォー
ムシートの表面に、水溶性のデンプン系高分子を含浸さ
せた。このときのデンプン系高分子の含浸量は、2kg
/m3となるようにした。このシートを、5mm角の立
方体形状に打抜き、立方体の六面のうち、一面に吸水性
樹脂であるデンプン系高分子を含浸した本発明の微生物
固定用担体を得た。
ムシートの表面に、水溶性のデンプン系高分子を含浸さ
せた。このときのデンプン系高分子の含浸量は、2kg
/m3となるようにした。このシートを、5mm角の立
方体形状に打抜き、立方体の六面のうち、一面に吸水性
樹脂であるデンプン系高分子を含浸した本発明の微生物
固定用担体を得た。
【0031】実施例3 直径8mmを有する球状の軟質ポリウレタンフォーム
(密度40kg/m3、伸び率400%、引張強度10
0kPa)に、ポリビニルアルコール水溶液を噴霧し、
全面に島状でポリビニルアルコールが塗布された本発明
の微生物固定用担体を得た。このときのポリビニルアル
コールの塗布量は、15g/m3となるようにした。
(密度40kg/m3、伸び率400%、引張強度10
0kPa)に、ポリビニルアルコール水溶液を噴霧し、
全面に島状でポリビニルアルコールが塗布された本発明
の微生物固定用担体を得た。このときのポリビニルアル
コールの塗布量は、15g/m3となるようにした。
【0032】この担体を図2に模式的に示す。図2にお
いて、1が球体をなす本発明の微生物固定用担体であっ
て、この担体1を構成している球形状の軟質ポリウレタ
ンフォーム2の全表面に島状にポリビニルアルコールの
塗膜3が形成されている。
いて、1が球体をなす本発明の微生物固定用担体であっ
て、この担体1を構成している球形状の軟質ポリウレタ
ンフォーム2の全表面に島状にポリビニルアルコールの
塗膜3が形成されている。
【0033】実施例4 実施例1で使用したものと同じ軟質ポリウレタンフォー
ムシートに、30g/m3となるように、ポリビニルア
ルコール不織布をフレームラミネート法により積層し、
このポリビニルアルコール不織布の上に、さらに上記と
同様の軟質ポリウレタンフォームシートをフレームラミ
ネート法により積層した。このシートを5mm×5mm
に打抜き、2つの軟質ポリウレタンフォームの間に水溶
性のポリビニルアルコール不織布が積層された形状の本
発明の微生物固定用担体を得た。
ムシートに、30g/m3となるように、ポリビニルア
ルコール不織布をフレームラミネート法により積層し、
このポリビニルアルコール不織布の上に、さらに上記と
同様の軟質ポリウレタンフォームシートをフレームラミ
ネート法により積層した。このシートを5mm×5mm
に打抜き、2つの軟質ポリウレタンフォームの間に水溶
性のポリビニルアルコール不織布が積層された形状の本
発明の微生物固定用担体を得た。
【0034】この担体を図3に模式的に示す。図3にお
いて、1が本発明の微生物固定用担体であって、この担
体1は、2つの軟質ポリウレタンフォーム2の間にポリ
ビニルアルコール不織布3が積層された形状をなしてい
る。
いて、1が本発明の微生物固定用担体であって、この担
体1は、2つの軟質ポリウレタンフォーム2の間にポリ
ビニルアルコール不織布3が積層された形状をなしてい
る。
【0035】実施例5 ポリオールに粉末状のポリビニルアルコール(平均重合
度1700、ケン化度98モル%)を添加し、よく攪拌
して、ポリイソシアネートと反応させて、吸水性樹脂を
配合した軟質ポリウレタンフォームを製造した。このと
きの粉末状ポリビニルアルコールの添加量は、製品軟質
ポリウレタンフォームにおいて、ポリウレタン100重
量部に対し、20重量部となるようにした。また、得ら
れた軟質ポリウレタンフォームは、密度48kg/
m3、伸び率200%、引張強度50kPaであった。
度1700、ケン化度98モル%)を添加し、よく攪拌
して、ポリイソシアネートと反応させて、吸水性樹脂を
配合した軟質ポリウレタンフォームを製造した。このと
きの粉末状ポリビニルアルコールの添加量は、製品軟質
ポリウレタンフォームにおいて、ポリウレタン100重
量部に対し、20重量部となるようにした。また、得ら
れた軟質ポリウレタンフォームは、密度48kg/
m3、伸び率200%、引張強度50kPaであった。
【0036】評価試験 実施例1〜実施例5で得た本発明の微生物固定用担体
と、5mm角の立方体であるポリビニルアルコールフォ
ーム(以下の要領で製造したものを使用)(比較担体
1)、5mm角の立方体である硬質ポリウレタンフォー
ム(独立気泡率85%)(比較担体2)、および吸水性
樹脂を塗布、含浸、貼着、配合していない5mm角の立
方体である通常の軟質ポリウレタンフォーム(比較担体
3)を被験体とし、以下の要領で水沈試験、微生物固定
試験、耐久性試験を行い、これらの結果を表1に示す。
と、5mm角の立方体であるポリビニルアルコールフォ
ーム(以下の要領で製造したものを使用)(比較担体
1)、5mm角の立方体である硬質ポリウレタンフォー
ム(独立気泡率85%)(比較担体2)、および吸水性
樹脂を塗布、含浸、貼着、配合していない5mm角の立
方体である通常の軟質ポリウレタンフォーム(比較担体
3)を被験体とし、以下の要領で水沈試験、微生物固定
試験、耐久性試験を行い、これらの結果を表1に示す。
【0037】〔ポリビニルアルコールフォームの製造〕
実施例5で使用したのと同じ粉末状のポリビニルアルコ
ールの水溶液に、アセタール化剤としてのホルムアルデ
ヒドと、多孔化剤としての水溶性デンプンを加え、この
混合原料を金型内に注ぎ、加熱反応させた後、水中に投
入し、水溶性デンプンを溶出除去して製造した。
実施例5で使用したのと同じ粉末状のポリビニルアルコ
ールの水溶液に、アセタール化剤としてのホルムアルデ
ヒドと、多孔化剤としての水溶性デンプンを加え、この
混合原料を金型内に注ぎ、加熱反応させた後、水中に投
入し、水溶性デンプンを溶出除去して製造した。
【0038】〔水沈試験〕各被験体を水に投入して撹拌
などの処理をせずに放置し、表1に示す放置日数の後、
どの程度水中に沈下したかを観察することにより評価し
た。 ○:完全に沈下(図4(A)に示すように、水面の表層
に被験体10のいずれの面も浮き出ていない状態) △:水面にやや沈下(図4(B)に示すように、水面の
表層に被験体10の一部が浮き出ている状態) ×:水面に沈下せず(図4(C)に示すように、水面の
表層に被験体10の殆ど全部が浮き出ている状態)
などの処理をせずに放置し、表1に示す放置日数の後、
どの程度水中に沈下したかを観察することにより評価し
た。 ○:完全に沈下(図4(A)に示すように、水面の表層
に被験体10のいずれの面も浮き出ていない状態) △:水面にやや沈下(図4(B)に示すように、水面の
表層に被験体10の一部が浮き出ている状態) ×:水面に沈下せず(図4(C)に示すように、水面の
表層に被験体10の殆ど全部が浮き出ている状態)
【0039】〔微生物固定試験〕各被験体が微生物液中
に10秒間保持できるような条件でディッピング処理し
て各被験体に微生物液を含浸させ、その直後(10秒間
経過後)に圧縮して絞り出した微生物液の液量を計量
し、微生物液量/被験体々積を算出することにより評価
した。 ○:微生物液量/被験体々積が0.8以上 △:微生物液量/被験体々積が0.5〜0.8 ×:微生物液量/被験体々積が0.5以下
に10秒間保持できるような条件でディッピング処理し
て各被験体に微生物液を含浸させ、その直後(10秒間
経過後)に圧縮して絞り出した微生物液の液量を計量
し、微生物液量/被験体々積を算出することにより評価
した。 ○:微生物液量/被験体々積が0.8以上 △:微生物液量/被験体々積が0.5〜0.8 ×:微生物液量/被験体々積が0.5以下
【0040】〔耐久性試験〕1リットル(以下、「L」
と記す)の水を加えた2L容三角フラスコに、各被験体
を2.5cm3投入し、700rpmで240時間の撹
拌を行った後に得られた各被験体の摩滅状態を観察する
ことにより評価した。 ○:殆ど摩滅が観られない ×:摩滅が激しく、使用できない
と記す)の水を加えた2L容三角フラスコに、各被験体
を2.5cm3投入し、700rpmで240時間の撹
拌を行った後に得られた各被験体の摩滅状態を観察する
ことにより評価した。 ○:殆ど摩滅が観られない ×:摩滅が激しく、使用できない
【0041】
【表1】
【0042】試験例 実施例1で得た本発明の微生物固定用担体を用いて、あ
る工業用廃水の処理槽実機を用いた試験を行った。本発
明の微生物固定用担体に、排水の浄化微生物である亜硝
酸微生物と硝酸微生物とを固定した担体と、脱窒微生物
を固定した担体とを用意し、前者の担体を活性汚泥槽1
m3あたり20v/v%投入し、後者の担体を脱窒槽1
m3あたり25v/v%投入して1ヶ月間運転したとこ
ろ、排水中の窒素の硝化、脱窒が効率よく行われ、フィ
ルターの目詰まりなども見られず、良好に運転を行うこ
とができた。
る工業用廃水の処理槽実機を用いた試験を行った。本発
明の微生物固定用担体に、排水の浄化微生物である亜硝
酸微生物と硝酸微生物とを固定した担体と、脱窒微生物
を固定した担体とを用意し、前者の担体を活性汚泥槽1
m3あたり20v/v%投入し、後者の担体を脱窒槽1
m3あたり25v/v%投入して1ヶ月間運転したとこ
ろ、排水中の窒素の硝化、脱窒が効率よく行われ、フィ
ルターの目詰まりなども見られず、良好に運転を行うこ
とができた。
【0043】
【発明の効果】本発明の微生物固定用担体は、撹拌によ
る摩滅への耐久性に優れ、担体としての機能が長期間に
渡って発揮されるうえ、摩滅による担体の削りかすなど
が少なく、フィルターなどに目詰まりを起こすことをも
防ぐことができる。また、本発明の微生物固定用担体
は、優れた微生物保持力を有するうえ、吸水性樹脂の働
きにより、排水などの系中において適度な浮遊力を発揮
するために、微生物による所望の分解代謝能を効率よく
発揮させることができる。
る摩滅への耐久性に優れ、担体としての機能が長期間に
渡って発揮されるうえ、摩滅による担体の削りかすなど
が少なく、フィルターなどに目詰まりを起こすことをも
防ぐことができる。また、本発明の微生物固定用担体
は、優れた微生物保持力を有するうえ、吸水性樹脂の働
きにより、排水などの系中において適度な浮遊力を発揮
するために、微生物による所望の分解代謝能を効率よく
発揮させることができる。
【図1】一面に吸水性樹脂製の不織布を貼着した立方体
形状の微生物固定用担体を模式的に示す図である。
形状の微生物固定用担体を模式的に示す図である。
【図2】全面に島状に吸水性樹脂を塗布した球体形状の
微生物固定用担体を模式的に示す図である。
微生物固定用担体を模式的に示す図である。
【図3】2つの立方体形状の間に吸水性樹脂の不織布を
積層した形状の微生物固定用担体を模式的に示す図であ
る。
積層した形状の微生物固定用担体を模式的に示す図であ
る。
【図4】微生物固定用担体を水中に投入した状態を示す
図であり、(A)は微生物固定用担体が水中に完全に沈
下した状態、(B)は微生物固定用担体が水面にやや沈
下した状態、(C)は微生物固定用担体が水面に沈下し
ていない状態を示している。
図であり、(A)は微生物固定用担体が水中に完全に沈
下した状態、(B)は微生物固定用担体が水面にやや沈
下した状態、(C)は微生物固定用担体が水面に沈下し
ていない状態を示している。
1 微生物固定用担体 2 軟質ポリウレタンフォーム 3 吸水性樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 11/08 C12N 11/08 G Fターム(参考) 4B029 AA21 BB01 CC03 CC08 CC10 4B033 NA02 NA11 NB02 NB14 NB15 NB34 NB35 NB46 NB62 NB68 NC01 NC12 ND04 ND20 4D003 AA12 EA14 EA19 EA30 EA38 4F074 AA78 CE14 CE15 CE16 CE43 CE44 CE54 CE56 CE84 DA02 DA59 4J002 AA00W AB01W AB04W BE02W BG01W BG13W CH01W CK02X GD00 GD02
Claims (4)
- 【請求項1】 軟質ポリウレタンフォームの全表面のう
ち、少なくとも一部に、吸水性樹脂を塗布、含浸、また
は貼着してなる微生物固定用担体。 - 【請求項2】 吸水性樹脂を配合させた軟質ポリウレタ
ンフォームからなる微生物固定用担体。 - 【請求項3】 軟質ポリウレタンフォームの全表面のう
ち、少なくとも一部に、吸水性樹脂を塗布、含浸、また
は貼着してなる請求項2に記載の微生物固定用担体。 - 【請求項4】 軟質ポリウレタンフォームの引張強度
が、50〜300kPaであることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の微生物固定用担体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001102887A JP2002292384A (ja) | 2001-04-02 | 2001-04-02 | 微生物固定用担体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001102887A JP2002292384A (ja) | 2001-04-02 | 2001-04-02 | 微生物固定用担体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002292384A true JP2002292384A (ja) | 2002-10-08 |
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ID=18956026
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---|---|---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2002292384A (ja) |
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