JP2002291756A - アテローム除去・ステント留置装置、ステント回収装置及びこれらの装置の操作装置 - Google Patents

アテローム除去・ステント留置装置、ステント回収装置及びこれらの装置の操作装置

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JP2002291756A
JP2002291756A JP2001104832A JP2001104832A JP2002291756A JP 2002291756 A JP2002291756 A JP 2002291756A JP 2001104832 A JP2001104832 A JP 2001104832A JP 2001104832 A JP2001104832 A JP 2001104832A JP 2002291756 A JP2002291756 A JP 2002291756A
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stent
outer cylinder
winding
atherectomy
inner cylinder
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Shigeki Suzuki
茂樹 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易にアテロームが除去でき、容易にステン
トが回収でき、肉芽組織の再発生がなく、長さが任意に
変えられ、頸動脈にも適用でき、アテローム除去とステ
ント留置とが一貫して可能なアテローム除去・ステント
留置装置、ステント回収装置及びこれらの装置の操作装
置を提供する。 【解決手段】 血管に挿通されアテローム除去、ステン
ト留置の対象部位まで先端が導入される中空のカテーテ
ル外筒2と、その外筒2に挿通され周囲に螺旋溝3が形
成された内筒4と、この螺旋溝3に沿わせて収容され所
定の螺旋形状に復元可能に付勢された巻線5とを備え
た。内筒4、外筒2の回転、進退を組み合わせると、巻
線5の繰出し、引込みが自在となる。巻線5は、アテロ
ーム除去具にもステントにもなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管等の管状器官
の狭窄の治療装置に係り、特に、容易にアテロームが除
去でき、容易にステントが回収でき、肉芽組織の再発が
少なく、長さが任意に変えられ、頸動脈にも適用できる
ことを特長とする、アテローム除去とステント留置とが
一貫して可能なアテローム除去・ステント留置装置、ス
テント回収装置及びこれらの装置の操作装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】冠動脈などの血管が狭窄になった症状の
治療装置として、血管内壁に付着しているアテロームを
除去する装置或いは狭窄箇所にステントを挿入・留置し
て血流に十分な径を確保する装置が知られている。
【0003】アテローム除去装置としては、レーザ光に
よりアテロームを蒸散させる装置、ヤスリの回転により
アテロームを破砕する装置、カッタ刃によりアテローム
を切り取る装置などが知られている。
【0004】ステント及びその留置装置には、多くの提
案がなされている。特開平8−238253号に記載の
ステントは、帯状の弾性部材を渦巻き状に巻き込んで付
勢したものであり、このステントを付勢したままステン
ト留置部位まで搬送し、ステント留置部位で解放してや
ることにより、略管状に復元したステントを留置するこ
とができる。この他に、細線或いは細片をジクザク状に
形成したり互いに絡ませて可撓性のある網状の筒を形成
し、この筒を縮小した状態でステント留置部位まで搬送
し、ステント留置部位でバルーンにより筒を拡大させて
固定するものがある(図14参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のアテローム除去
装置は、ヤスリやカッタ刃などの鋭利な除去具(レーザ
光もこの範疇に属する)を使用するので、血管壁を傷付
けないよう慎重に操作する必要がある。このため操作に
高度の技術を要する。
【0006】また、従来のステントは、搬送時は縮小さ
れ留置時には拡大されるが、留置してあるステントを縮
小する技術がないため、切開以外の方法で回収すること
は不可能である。このため、回収に際しては、患者に切
開手術という大きな負担がかかることになる。
【0007】また、従来のステントは、網状の筒を膨ら
ませて留置するので網目が大きくなり、血管壁の細線が
当たった箇所に刺激が集中する。この刺激のため肉芽組
織の再発生を促進させてしまう。しかも、網目は肉芽組
織が発達する隙間を与えてしまうので、再度、狭窄に至
ることが懸念される。
【0008】また、従来のステントは、留置時の径が長
手方向にわたり一律であるため、微妙に径が変化してい
る本来の血管のプロファイルを再現することができず、
血管を一律径に強制してしまう。
【0009】また、従来のステントは、長さが固定か、
或いは段階的にしか調整できないため、ステント留置が
必要な部位の長さよりも余分に長くしたステントを留置
することになる。
【0010】また、従来のステントは、留置時の運動自
由度が小さく、留置部位がねじれたり曲がったりすると
潰れてしまう。このため、体の捩じりや曲げの影響が少
ない冠動脈には適用できても、体の捩じりや曲げの影響
が顕著な頸動脈に適用できるステントは未だない。
【0011】さらに、従来のアテローム除去装置とステ
ント留置装置とにはカテーテル部分の共用性がない。即
ち、アテローム除去装置には、マニュピレータ用のカテ
ーテルが使用され、ステント留置装置には、ステント搬
送用のカテーテルが使用される。このため、アテローム
を除去してからステントを留置するような治療に際して
は、カテーテルを2回抜き差しすることになり、時間が
長くかかり、患者に大きな負担がかかることになる。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、容易にアテロームが除去でき、容易にステントが回
収でき、肉芽組織の再発が少なく、長さが任意に変えら
れ、頸動脈にも適用できることを特長とする、アテロー
ム除去とステント留置とが一貫して可能なアテローム除
去・ステント留置装置、ステント回収装置及びこれらの
装置の操作装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアテローム除去・ステント留置装置は、血管
等の管状器官に挿通されアテローム除去、ステント留置
等の対象部位まで先端が導入される中空のカテーテル外
筒と、その外筒に挿通され周囲に螺旋溝が形成された内
筒と、この螺旋溝に沿わせて収容され所定の螺旋形状に
復元可能に付勢された巻線とを備えたものである。
【0014】前記巻線は、アテローム除去具であっても
よい。
【0015】前記巻線は、ステントであってもよい。
【0016】前記巻線は、単巻線或いは複数の単巻線を
複合してなる複合巻線であってもよい。
【0017】前記巻線は、線状材料を巻き加工して形成
するか、又は中空管材料をレーザ等の切出具により螺旋
状に切り出し加工して形成したものであってもよい。
【0018】前記巻線は、復元したときの巻き方向が前
記内筒の螺旋溝と逆方向であってもよい。
【0019】前記内筒に挿通されたバルーンチューブ
と、このバルーンチューブの先端に装着され前記対象部
位より先に導入されるバルーンと、このバルーンより管
状器官内にバルーンチューブからの流体を噴出させる噴
出口とを備えてもよい。
【0020】また、本発明のステント回収装置は、血管
等の管状器官に挿通されステント回収の対象部位まで先
端が導入される中空の外筒と、その外筒に挿通された軸
体と、この軸体の先端に取り付けられてステントに係合
可能な係合部材とを備えたものである。
【0021】また、本発明の操作装置は、前記アテロー
ム除去・ステント留置装置又は前記ステント回収装置の
前記外筒を基端より回転駆動する外筒回転アクチュエー
タと、前記内筒又は前記軸体を基端より回転駆動する内
筒・軸体回転アクチュエータとを備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0023】最初に、本発明に係るアテローム除去装置
を説明する。
【0024】図1、図2に示されるように、本発明に係
るアテローム除去装置は、血管1に挿通されアテローム
除去対象部位(図示せず)まで先端が導入される中空の
外筒2と、その外筒2に挿通され周囲に螺旋溝3が形成
された内筒4と、この螺旋溝3に沿わせて収容され所定
の螺旋形状に復元可能に付勢された巻線5によるアテロ
ーム除去具(以下、コイル刃という)5aとを備えたも
のである。また、このアテローム除去装置は、内筒4に
挿通されたバルーンチューブ6と、このバルーンチュー
ブ6の先端に装着されアテローム除去対象部位より先に
導入されるバルーン7と、このバルーン7より血管1内
にバルーンチューブ6からの流体を噴出させる噴出口8
とを備えたものである。外筒2、内筒4、巻線5をそれ
ぞれ図3(a)〜図3(c)に単体で図示する。
【0025】外筒2は、カテーテル本体を構成するもの
で、所定の外径、内径を有する中空管体からなる。外筒
2の素材は、樹脂であり、曲げに対しては柔軟性を有
し、引っ張りや圧迫に対しては強靭性を有する。外筒2
の先端には、硬い素材による、長手方向に向けて尖った
固定刃9を取り付けることもできる。
【0026】内筒4は、外筒と同様に柔軟かつ強靭な素
材による中空管体からなる。内筒4の外径は、外筒2の
内径より僅かに小さく形成されており、内筒4は外筒2
に対して長手方向への往復移動及び管軸を中心とした正
逆の回転運動が可能である。内筒4の周囲には、所定の
幅及び所定の深さを有する溝(螺旋溝)3が、所定のピ
ッチで螺旋状に形成されている。これにより、内筒4と
外筒2との間には螺旋状の空間が形成されている。螺旋
溝3の幅及び深さは、巻線5(コイル刃5a又は後述す
るコイルステント5b)の幅及び厚みに対応しており、
外筒2との間の螺旋状の空間に巻線5を収容することが
できる。螺旋溝3のねじり方向は、内筒4の基端から見
て時計回り(右回り)で先へ進む右ネジ方向である。
【0027】コイル刃5aは、図1、図2に示した状態
では、一部が外筒2内に収容され、一部が外筒2の先端
から露出されている。コイル刃5aは、外筒2内では螺
旋溝3に沿わせるように付勢されて収容されている。外
筒2外では、外筒2及び螺旋溝3による規制がないので
血管壁に接する径まで、かつ狭いピッチに復元されてい
る。コイル刃5aは、超弾性素材(形状記憶合金)から
なり、完全に解勢された本来の復元形状(図3(c))
では、コイル刃5aの径は血管径より太くかつピッチは
隙間なく密である。解勢されたコイル刃5aの巻き方向
は、ここでは右ネジ方向であるが、左ネジ方向でもよ
い。
【0028】バルーンチューブ6は、先端の閉じた管体
であるが、先端近傍にバルーン内へ流体を噴出させる噴
出口10を有する。流体は生理食塩水、人工血液であ
る。バルーン7は、搬送時は萎ませ、使用時に膨らませ
るよう、可撓性の袋体からなり、基端側に血管内へ流体
を噴出させる噴出口8を有する。図2のように、バルー
ンチューブ6の先端にも血管内へ流体を噴出させる噴出
口11を設けてもよい。流体の回収は内筒4により行う
ことができる。なお、血流の方向は、矢印12で示した
とおり図の右から左向きである。
【0029】次に、このアテローム除去装置によるアテ
ローム除去手順を説明する。
【0030】図4(a)に示されるように、カテーテル
(外筒)2を血管1に挿通し、外筒2の先端を除去対象
であるアテローム41を通過した部位まで導入させる。
その際、内筒4は完全に外筒2に収容し、コイル刃5a
も完全に外筒2に収容しておく。或いは、外筒2のみを
導入し、内筒4及びコイル刃5aは後で外筒2の基端か
ら送り込んでもよい。
【0031】次に、図4(b)に示されるように、コイ
ル刃5aの一部を外筒2の先端から露出させ留置する。
このために、まず、内筒4を停止させたまま外筒2を後
退させるか、外筒2を停止させたまま内筒4を前進させ
て内筒4を外筒2の先端から露出させる(図1参照)。
その後、内筒4を基端から見て反時計回りに回転させつ
つ、外筒2と内筒4とを一緒に後退させる。これによ
り、連続的に、内筒4の先端の螺旋溝3から解放されて
拡径したコイル刃5aがその場(回転位置及び長手方向
位置)に留置される。外筒2及び内筒4の回転速度及び
後退速度を同期させる(相違させることも含む)ことに
より、留置されるコイル刃5aの径及びピッチをコント
ロールすることができる。このようにして、外筒2の先
端がアテローム41を後戻り通過した部位まで外筒2を
後退させる。図4(c)に示されるように、コイル刃5
aは、アテローム41の全長に亘り狭いピッチで拡径さ
れて留置されることになる。このとき、コイル刃5aの
一部は外筒2内に残留している。
【0032】コイル刃5aの留置に並行し(順序は前後
してもよい)、バルーンチューブ6を外筒2の先端より
も先の適宜の部位まで前進させ、そこでバルーン7を膨
らませる。バルーン7が膨らんだことにより、血流は閉
塞されるが、この血流及びバルーン7の噴出口から血管
1内へ噴出された流体は、内筒4を介して回収される。
バルーン7より下流に酸素供給が必要な場合には、バル
ーンチューブ7の先端の噴出口より、下流へ人工血液を
送り込むとよい。
【0033】次に、図4(d)に示されるように、コイ
ル刃5aを外筒2内に回収しつつ外筒2を前進させてア
テローム41を除去する。このために、まず、外筒2を
停止させたまま内筒4を後退させるか又は内筒4を停止
させたまま外筒2を前進させて内筒4を外筒2の先端よ
り奥に収容させる(図2参照)。このとき、コイル刃5
aは外筒2の固定刃9のテーパに倣い、縮径されつつ外
筒2に引き込まれる。その後、内筒4を基端から見て時
計回りに回転させつつ、外筒2と内筒4とを一緒に前進
させる。これにより、連続的に、螺旋溝3にコイル刃5
aが収容されていく。このとき、外筒2に引き込まれよ
うとするコイル刃5aと外筒2の固定刃9との擦れ合い
によりアテローム41が切断される。また、このとき外
筒2は、血管壁に押し付いている径の大きいコイル刃5
aに案内されて旋回(偏心回転)される。このため、旋
回しつつ前進する固定刃9により、アテローム41が血
管壁から切り離される効果が加わる。
【0034】このようにして、切断されたアテローム片
(プラーク)は、流体と共に内筒4に吸い込まれる。図
4(e)に示されるように、外筒2の先端が最初にコイ
ル刃5aを留置した部位まで前進したとき、コイル刃5
aは全て外筒2内に回収される。この結果、アテローム
41は全長に亘り除去され、発生したプラークは全て:
血管から排出される。
【0035】その後、バルーン6を萎ませ、バルーンチ
ューブ7を引き戻すことにより、外筒2だけが露出して
いる状態に戻し、この外筒2を血管1から抜き去る。以
上によりアテローム除去手順を終了する。
【0036】本発明に依れば、血管壁に向けて鋭利な除
去具が使用されていないので、操作に従来ほど高度の技
術を要せず、容易にアテロームが除去できる。
【0037】次に、本発明に係るステント留置装置を説
明する。
【0038】図5に示されるように、本発明に係るステ
ント留置装置は、血管1に挿通されステント留置対象部
位(図示せず)まで先端が導入される中空の外筒2と、
その外筒2に挿通され周囲に螺旋溝3が形成された内筒
4と、この螺旋溝3に沿わせて収容され所定の螺旋形状
に復元可能に付勢された巻線5によるステント(以下、
コイルステントという)5bとを備えたものである。
【0039】外筒2及び内筒4は、図1〜図3で説明し
たアテローム除去装置のものと全く同じものであるの
で、説明を省略する。また、コイルステント5bは、コ
イル刃5aと略同様のものであり、素材及び巻き形状は
全く同じであるので、説明を省略する。相違点について
は後述する。このように、ステント留置装置は、アテロ
ーム除去装置と殆ど構造が同じである。
【0040】このステント留置装置によるステント留置
手順を説明する。
【0041】図6(a)に示されるように、カテーテル
(外筒)2を血管1に挿通し、外筒2の先端をステント
留置対象である狭窄61を通過した部位まで導入させ
る。その際、内筒4は完全に外筒2に収容し、コイルス
テント5bも完全に外筒2に収容しておく。或いは、外
筒2のみを導入し、内筒4及びコイルステント5bは後
で外筒2の基端から送り込んでもよい。尚、図6では、
狭窄61として血管壁が血管の外側に膨らんだものを図
示したが、これは血管壁が血管の内側に膨らんでいると
ころへ、ステント留置の直前にバルーンを使用して狭窄
61を外側に押し出したことによるものである。このよ
うにして、いったん血管内側を良好な形状に整形してお
き、それからステントを留置して血管内側の良好形状を
支えるようにするのが好ましい。
【0042】次に、コイルステント5bを外筒2の先端
から排出させ留置する。このために、まず、内筒4を停
止させたまま外筒2を後退させるか、外筒2を停止させ
たまま内筒4を前進させて内筒4を外筒2の先端から露
出させる(図5参照)。その後、内筒4を基端から見て
反時計回りに回転させつつ、外筒2と内筒4とを一緒に
後退させる。これにより、図6(b)〜図6(c)に示
されるように、連続的に、内筒4の先端の螺旋溝3から
解放されて拡径したコイルステント5bがその場(回転
位置及び長手方向位置)に留置される。外筒2に対する
内筒4の相対回転速度、相対前進速度と外筒2の回転速
度、後退速度とを調節することにより、留置されるコイ
ルステント5bの径及びピッチをコントロールすること
ができる。また、いったん留置したコイルステント5b
の形状が好適でない場合、内筒4を外筒2内に引き込
み、内筒4を時計回りに回転させることでコイルステン
ト5bを回収し、再度、留置を試行することができる。
【0043】このようにして、留置を行いながら、外筒
2の先端が狭窄61を後戻り通過した部位まで後退させ
る。図6(d)に示されるように、コイルステント5b
は、ステント留置対象である狭窄61の全長に亘り狭い
ピッチで拡径されて留置されることになる。このとき、
コイルステント5bは、一部も残すことなく外筒2外に
排出されている。
【0044】その後、内筒4を外筒2に収容し、外筒2
を血管1から抜き去る。以上によりステント留置手順を
終了する。
【0045】本発明に依れば、コイルステント5bは巻
線であって密なピッチの復元形状を有するので、留置さ
れている状態で血管壁に刺激の集中がなく、肉芽組織の
再発生の要因とならない。また、肉芽組織が発達する隙
間が形成されないため、再度、狭窄に至る懸念がない。
【0046】また、コイルステント5bは、長手方向に
径を変化させて留置することが可能であり、本来の血管
のプロファイルを再現することができる。
【0047】また、コイルステント5bは、長さが任意
に調整できるので、ステント留置が必要な部位の長さに
合わせることができる。
【0048】また、コイルステント5bは、留置時の運
動自由度が大きく、留置部位がねじれたり曲がったりし
ても潰れない。このため、冠動脈には勿論、頸動脈等の
可動血管にも適用することができる。
【0049】さらに、本発明にあっては、アテローム除
去装置とステント留置装置とで外筒を共有化できる。両
者は、外筒2及び内筒4が全く同じであるため、アテロ
ームを除去してからステントを留置するような治療に際
しては、アテローム除去装置のカテーテル(外筒)2を
挿入し、アテローム除去後に内筒4をコイル刃5aと共
に抜き取り、コイルステント5bを巻き込んだ内筒4を
外筒2に挿入すればよい。カテーテルの抜き差しが1回
で済むので、時間が短縮され、患者の負担が軽減され
る。
【0050】次に、巻線のいろいろな実施形態を説明す
る。
【0051】図7に素線の断面が示された巻線は、いず
れもコイル刃に好適なものである。図7(a)のように
素線の断面が円形である場合でもアテローム切断効果が
十分期待できるが、図7(b)、図7(c)のように素
線の断面が角形の場合、エッジがあるため、外筒2の固
定刃9との擦れ合いによるアテローム切断効果がより期
待できる。
【0052】図8に断面が示された巻線は、いずれもコ
イルステントに好適なものである。図8(a)のように
素線の断面が円形である場合でもコイルステントとして
十分であるが、図8(b)、図8(c)のように素線の
断面が楕円、面取り角形の場合、血管壁に接する面が広
く、エッジがないため血管に刺激を与えず、しかも厚み
がないので広い血流空間を確保することができる。
【0053】巻線5は、単巻線でも複合巻線でもよい。
図9に示した巻線5は、二重螺旋(ダブルヘリカル)と
呼ばれるもので、2本の単巻線91、92を互いに添わ
せて複合した複合巻線である。各単巻線のピッチは、素
線径の2倍であり、互いの素線が交互に密に接すること
になる。また、各単巻線は、適宜な箇所93にて互いに
接合されている。このような構造により、変形したとき
に単巻線同士が互いにストレスを与え合うので複合巻線
は高い復元力を有するものである。単巻線の本数は、3
本以上でもよい。
【0054】図10に示した巻線5は、これまで説明し
た巻線とは異なり基端から見て反時計回りで先へ進む左
ネジ方向に巻かれている。この巻線5を右ネジ方向に形
成された螺旋溝3に収容することにより、応力を強く
し、外筒2の先端から露出されれたときに巻線5の素線
同士の密着性を高めることができる。
【0055】これまで述べた種々の巻線5の製造方法
は、線状金属材料を巻き加工する方法でもよいし、中空
金属管材料をレーザ等の切出具により螺旋状に切り出し
加工する方法でもよい。
【0056】次に、本発明に係るステント回収装置を説
明する。
【0057】図11に示されるように、本発明に係るス
テント回収装置は、血管1に挿通されステント回収の対
象部位(図示せず)まで先端が導入される中空の外筒2
と、その外筒2に挿通された軸体13と、この軸体13
の先端に取り付けられ外筒2よりも拡径可能に付勢され
た渦巻線14とを備えたものである。
【0058】外筒2は、これまで説明したのものとほぼ
同じものである。図では、外筒2の先端は軸に垂直な端
面を有するが、外筒2の先端はテーパにしてもよい。軸
体13は、外筒2の内径より十分に細いものであり、外
筒2に対して長手方向への往復移動、正逆の回転運動が
可能である。渦巻線14は、図12に示されるように、
軸体13の軸芯部分かその近傍より血管壁に接するまで
渦巻き状に広がったものである。図11では、渦巻線1
4を捩じりながら縮小させて外筒2に収容した状態とな
っている。この渦巻線14は、ステントに係合させる係
合部材である。係合部材としては、渦巻線14でなくと
もステントに係合可能な形状の部材を使用することがで
き、例えば、ループ状のフックでもよい。
【0059】次に、このステント回収装置によるステン
ト回収手順を説明する。
【0060】まず、カテーテル(外筒)2を血管に挿通
し、外筒2の先端を留置されているコイルステント(図
示せず)の直前まで導入する。その際、図11に示され
るように、軸体13は完全に外筒2に収容し、渦巻線1
4も完全に外筒2に収容しておく。
【0061】次に、図12(b)に示されるように、軸
体13を前進させ、外筒2から渦巻線14を露出させ
る。露出した渦巻線14は、解勢されて拡大する。次い
で、軸体13を基端から見て時計回り(図12(a)で
は反時計回り)に回転させると、渦巻線14がコイルス
テントの基端に絡む。そこで、外筒2を前進させつつ軸
体13は前進させずに時計回りに回転させると、渦巻線
14は外筒2内に戻され、渦巻線14に絡んだコイルス
テントの基端が軸芯方向に案内され、コイルステントが
縮径されて外筒2内に引き込まれる。さらに、外筒2を
前進させつつ軸体13を時計回りに回転させると、コイ
ルステントは連続的に外筒2内に収容されていく。外筒
2がコイルステントの先端まで前進したとき、コイルス
テントの全長が外筒2内に収容される。その後、外筒2
を血管1から抜き去る。以上によりステント回収手順を
終了する。
【0062】なお、軸体13は内筒4と同様に中空と
し、バルーンチューブ6を挿通してもよい。バルーンチ
ューブ6を留置されているコイルステントの先端よりも
先の適宜の部位まで導入し、そこでバルーン7を膨らま
せる。この状態でコイルステントの回収を行うと、この
とき発生したプラークが回収できる。
【0063】本発明に依れば、コイルステントに対して
端部から渦巻線14を絡ませるので、確実にコイルステ
ントを捕捉することができ、しかも、この渦巻線14や
コイルステントは回転させながら外筒2内に引き込むこ
とで、容易に縮小が達成される。このように、留置され
ているステントをカテーテル挿入の手法で回収できるの
で、開胸切開による摘出手術が不要となり、患者にかか
る負担が軽減される。
【0064】ここで、本発明によるコイルステント5b
及び回収装置と従来のステントとの比較をまとめてお
く。従来のステントAを図14(a)、従来のステント
Bを図14(b)に示す。ステントAは、長手方向に対
して異なる傾斜を持つ複数のリブを繋ぎ合わせて網状の
筒を形成したものである。ステントBは、ステントAの
繋ぎ合わせ部分の一部を非連結としたものである。
【0065】
【表1】
【0066】表1に示されるように、拡張方法は本発明
の場合、自動的に拡張するので特に必要ないが、従来の
ステントA、Bではバルーンが必要になる。また、曲げ
に対する柔軟性は、本発明が最良、ステントBは可、ス
テントAは不可である。横方向からの圧縮に対する耐性
は、本発明が最良、ステントAは可、ステントBは不可
である。回収可能性は、本発明のみ可能、ステントA、
Bでは不可能である。再ステノーシス発生に関しては、
本発明では再発なし、ステントA、Bでは再発可能性が
ある。
【0067】
【表2】
【0068】また、本発明によるコイルステント5bの
適用部位と従来のステントの適用部位とを表2で比較す
ると、本発明は頸動脈、冠動脈、末端動脈、胆管、尿道
の全てに適用可能であるが、従来のステントは、末端動
脈には適用が難しく、頸動脈、尿道には適用不可能であ
る。
【0069】次に、本発明に係る操作装置を説明する。
【0070】これまでの説明では、内筒4、外筒2の往
復移動、回転運動をどのように操作して行うかを省略し
た。ここでは、その操作について詳しく説明する。
【0071】まず、自由空間(血管外)にて、巻線5を
排出する動作を説明する。螺旋溝3に巻線5が収容され
ていない状態では、内筒4は外筒2に対して全く自由に
往復、回転させることができる。螺旋溝3に巻線5が収
容されていると、巻線5と外筒2との摩擦、巻線5と内
筒4との摩擦があるため、内筒4は外筒2に対して往
復、回転させようとすると抵抗を受ける。内筒4を往復
させるときは、内筒4は抵抗を受けつつ往復することに
なる。ところが、内筒4を回転させるときは、単に内筒
4が回転するだけではなく、内筒4が往復方向に移動す
ることが本出願人の実験で確認されている。これは回転
に対する抵抗の螺旋溝3に沿った成分が作用するためと
考えられる。内筒4を、例えば、反時計回りに回転させ
ると、内筒4は後退する。このとき、内筒4だけが後退
し、巻線5は元の位置を維持する。これは、巻線5と外
筒2との摩擦によると考えられる。内筒4だけが後退す
るので、巻線5は内筒4の先端から順次、螺旋溝3より
離脱することになる。ただし、外筒2内では、巻線5が
螺旋溝3より離脱しても外筒2に規制させるので拡径で
きない。
【0072】そこで、内筒4を前進させ、内筒4の先端
を外筒2から露出させる。この状態で内筒4を反時計回
りに回転させると、螺旋溝3より離脱した巻線5が外筒
2に規制されることなく、本来の復元形状まで復元す
る。しかし、このまま内筒4の反時計回り回転を続ける
と、内筒4は後退して外筒2内に戻ってしまう。そこ
で、内筒4を回転させると同時に、内筒4を前進させる
(回転による内筒4の後退を相殺する速度で前進させ
る)。内筒4を回転させるのみのときは、前述のように
内筒4だけが後退し巻線5は元の位置を維持していた
が、これは巻線5が内筒4に対して前進していたことに
ほかならない。ここへ内筒4の前進が加わると、巻線5
は外筒2に対して前進する。従って、巻線5は内筒4の
先端から順次、螺旋溝3より離脱し、本来の復元形状の
巻線5が自由空間内を先へと伸びていくことになる。
【0073】ここまでは、外筒2は固定とした。内筒4
の回転、前進と同時に外筒2を後退させると、巻線5を
含む全体が後退するので、巻線5が自由空間内を先へと
伸びのではなく、外筒2が後退した空間を新たに離脱し
てきた巻線5が埋めていくことになる。即ち、巻線5の
先端は前進しないで外筒2が後退し、露出する巻線5が
増えていく。ただし、このとき巻線5は自由空間に対し
反時計回りに回転している。巻線5の回転をなくするに
は、その回転速度に合わせて外筒2を時計回りに回転さ
せるとよい。
【0074】以上をまとめると、内筒4の先端を外筒2
から露出させ、内筒4を外筒2に対して反時計回り回転
させると同時に、内筒4を前進させ、かつ外筒2(全
体)を後退させつつ時計回り回転させることにより、巻
線5は外筒2から排出され、外筒2から出てきた位置で
復元してその位置に止まることになる。
【0075】次に、この動作を血管1内で行うものとす
る(図1又は図5参照)。自由空間内では、巻線5は本
来の復元形状まで復元した。血管1内では、血管壁に規
制されるので、巻線5は血管壁に接するところまで拡径
する。血管壁に接した巻線5は、未だ付勢が残り、血管
壁に圧着される。この巻線5は、前進や回転に対して血
管壁からの抵抗を受け、その場に止どまろうとする。こ
のようにして巻線5が留置される。このとき、巻線5が
留置される長手方向速度と外筒2の後退速度とが拮抗し
ていれば、巻線5は本来の復元形状に近い密なピッチで
留置され、外筒2の後退速度が大きいときには、巻線5
は粗いピッチで留置される。また、巻線5が留置される
回転速度と外筒2の回転速度とが拮抗していれば、巻線
5は本来の復元形状に近い太い径で留置され、外筒2の
回転が大きいときには、巻線5は細い径で留置される。
このように、巻線5を血管内に留置するときには、外筒
2の後退速度、回転速度を調整することによって、留置
される巻線5のピッチや径を所望に調整することができ
る。
【0076】次に、巻線5を取り込む動作を説明する。
巻線5は一部が外筒2外、一部が外筒2内にあるものと
する。排出時のように内筒4の先端を外筒2から露出さ
せた状態では、内筒4を時計回りに回転させても巻線5
は移動しない。これは拡径される直前の巻線5が螺旋溝
3に沿ったカーブを有し、拡径された直後の巻線5が前
記カーブの延長をなしているため、巻線5が外筒2の先
端に長手方向の傾斜なく端面に被さるように当たって大
きな抵抗を受けているからである。そこで、取り込みに
際しては、内筒4の先端を外筒2内に後退させる(図2
参照)。その際、内筒4を長手方向の力で後退させるの
ではなく、反時計回りの回転で後退させると円滑に行う
ことができる。内筒4の先端が外筒2内にあるとき、内
筒4の先端から外筒2の先端までの区間では、巻線5は
螺旋溝3より離脱しても外筒2に規制されて径を保って
いると共に、長手方向に大きく傾斜している。この状態
で、内筒4を時計回りに回転させ、同時に後退させる
(回転による内筒4の前進を相殺する速度で後退させ
る)。すると、巻線5は外筒2に対して後退する。そし
て、巻線5は、螺旋溝3から離脱している部分が螺旋溝
3と同じ径であるため、抵抗なく螺旋溝3に収容され、
また、外筒2の先端では外筒2の長手方向に大きく傾斜
して当たるため、抵抗なく外筒2内に引き込まれてい
く。
【0077】このときも、外筒2が固定であると、巻線
5が基端方向に引っ張られ、かつ時計回り回転すること
になるので、外筒2を前進させつつ反時計回りに回転さ
せるとよい。即ち、内筒4の先端を外筒2の先端より奥
に位置させ、内筒4を外筒2に対して時計回り回転させ
ると同時に、内筒4を後退させ、かつ外筒2(全体)を
前進させつつ反時計回り回転させることにより、巻線5
を血管に対して移動させることなく、巻線5の全長を外
筒2に取り込むことができる。
【0078】理想的なアテローム除去やステント留置を
行うには、内筒、外筒の往復移動と回転運動とを同時に
行う必要があり、熟練を要する。これを解決するため
に、外筒を基端より回転駆動する外筒回転アクチュエー
タ、外筒を基端より往復移動させる外筒進退アクチュエ
ータ、内筒を基端より回転駆動する内筒回転アクチュエ
ータ、内筒を基端より往復移動させる内筒進退アクチュ
エータなどを設ける。これにより、図13に示されるよ
うに、内筒4、外筒2は、それぞれ独立に往復移動と回
転運動とを制御することができる。131は、外筒2を
血管1内に導入するためのカテーテルイントロデューサ
である。
【0079】各アクチュエータを制御するのはコンピュ
ータ(図示せず)であり、このコンピュータには、各部
材の径、ピッチなどを係数として各アクチュエータの回
転量、進退量を制御するプログラムが実行可能に記憶さ
れている。
【0080】また、アテローム除去装置、ステント留置
装置、及びステント回収装置の操作中にも心臓が収縮、
拡張を繰り返している。そこで、血管(血流)の動きの
穏やかな拡張期に装置の動作が行われるよう、心電を計
測し、この心電信号に同期して各アクチュエータが回
転、進退するように制御するとよい。
【0081】また、装置の操作中、対象部位をX線透視
装置で監視するとよい。
【0082】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0083】(1)血管壁に向けて高速回転のヤスリや
レーザを使用していないので、必要以上に血管壁へ障害
を与えず、容易にアテロームが除去できる。
【0084】(2)巻線からなるステントが血管壁を刺
激せず、隙間もないので、アテロームの再発がない。
【0085】(3)巻線からなるステントの径が自在に
形成できるので、本来の血管のプロファイルを再現する
ことができる。
【0086】(4)巻線からなるステントの長さが任意
に調整できる。
【0087】(5)巻線からなるステントが捩じれや曲
がりを許容するので、適用部位が限定されない。
【0088】(6)同じ外筒を使用してアテローム除去
とステント留置とが可能である。
【0089】(7)留置されているステントを切開手術
によらず回収することができる。
【0090】(8)内筒の外筒に対する相対回転や外筒
全体の回転を自在に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すアテローム除去装置
のコイル刃繰出し時の構造図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すアテローム除去装置
のコイル刃引込み時の構造図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すアテローム除去装置
又はステント留置装置の(a)外筒、(b)内筒、
(c)巻線の単体構造図である。
【図4】本発明によるアテローム除去手順を示す図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態を示すステント留置装置の
構造図である。
【図6】本発明によるステント留置手順を示す図であ
る。
【図7】本発明に用いる巻線の素線の断面図である。
【図8】本発明に用いる巻線の素線の断面図である。
【図9】本発明に用いる巻線の側面図である。
【図10】本発明に用いる巻線の側面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示すステント回収装置
の構造図である。
【図12】本発明の一実施形態を示すステント回収装置
の構造図である。(a)は先端視断面図、(b)は側面
透視図である。
【図13】本発明の一実施形態を示すカテーテル導入部
の構造図である。
【図14】従来のステントを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 血管 2 外筒(カテーテル) 3 螺旋溝 4 内筒 5 巻線 6 バルーンチューブ 7 バルーン 13 軸体 14 渦巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C060 EE21 FF21 MM25 4C167 AA01 AA06 AA32 AA43 AA53 AA56 BB02 BB28 BB31 BB47 CC09 CC22 CC26 FF05 GG23 GG32 HH17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管等の管状器官に挿通されアテローム
    除去、ステント留置等の対象部位まで先端が導入される
    中空のカテーテル外筒と、その外筒に挿通され周囲に螺
    旋溝が形成された内筒と、この螺旋溝に沿わせて収容さ
    れ所定の螺旋形状に復元可能に付勢された巻線とを備え
    たことを特徴とするアテローム除去・ステント留置装
    置。
  2. 【請求項2】 前記巻線は、アテローム除去具であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のアテローム除去・ステン
    ト留置装置。
  3. 【請求項3】 前記巻線は、ステントであることを特徴
    とする請求項1記載のアテローム除去・ステント留置装
    置。
  4. 【請求項4】 前記巻線は、単巻線或いは複数の単巻線
    を複合してなる複合巻線であることを特徴とする請求項
    1〜3いずれか記載のアテローム除去・ステント留置装
    置。
  5. 【請求項5】 前記巻線は、線状材料を巻き加工して形
    成するか、又は中空管材料をレーザ等の切出具により螺
    旋状に切り出し加工して形成したものであることを特徴
    とする請求項1〜4いずれか記載のアテローム除去・ス
    テント留置装置。
  6. 【請求項6】 前記巻線は、復元したときの巻き方向が
    前記内筒の螺旋溝と逆方向であることを特徴とする請求
    項1〜5いずれか記載のアテローム除去・ステント留置
    装置。
  7. 【請求項7】 前記内筒に挿通されたバルーンチューブ
    と、このバルーンチューブに取り付けられ前記対象部位
    より先に導入されるバルーンと、このバルーンより管状
    器官内にバルーンチューブからの流体を噴出させる噴出
    口とを備えたことを特徴とする請求項1〜6いずれか記
    載のアテローム除去・ステント留置装置。
  8. 【請求項8】 血管等の管状器官に挿通されステント回
    収の対象部位まで先端が導入される中空の外筒と、その
    外筒に挿通された軸体と、この軸体の先端に取り付けら
    れてステントに係合可能な係合部材とを備えたことを特
    徴とするステント回収装置。
  9. 【請求項9】 前記アテローム除去・ステント留置装置
    又は前記ステント回収装置の前記外筒を基端より回転駆
    動する外筒回転アクチュエータと、前記内筒又は前記軸
    体を基端より回転駆動する内筒・軸体回転アクチュエー
    タとを備えたことを特徴とするアテローム除去・ステン
    ト留置装置及びステント回収装置の操作装置。
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