JP2002291354A - 樹木切断機 - Google Patents

樹木切断機

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JP2002291354A
JP2002291354A JP2001103921A JP2001103921A JP2002291354A JP 2002291354 A JP2002291354 A JP 2002291354A JP 2001103921 A JP2001103921 A JP 2001103921A JP 2001103921 A JP2001103921 A JP 2001103921A JP 2002291354 A JP2002291354 A JP 2002291354A
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JP2001103921A
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English (en)
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Seiichi Sakado
誠一 坂戸
Masayuki Sakado
正幸 坂戸
Tomoyuki Hashimoto
友之 橋本
Toshifumi Toshima
利文 戸嶋
Minoru Nakano
穰 中野
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Sakato Kosakusho KK
Original Assignee
Sakato Kosakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹木及びその切り株,根っこ等の伐採,さら
に伐採された樹木を細かく切断して運搬に適した状態に
する作業を極めて効率的に行うことができ、特に切断作
業における樹木の掴み具合を良好にすること。 【解決手段】 切断本体部5に形成された直線状刃部6
と弧状刃部7とを有する回動切断刃Aと、固定顎2と、
該固定顎2に形成され前記弧状刃部7の刃先形状に対応
する凹み形状とした弧状凹部13aを有する弧状刃先受
け部13とからなること。前記弧状刃部7は、前記直線
状刃部6の直線状刃先縁6aから前記固定顎2側に向か
って弧状に突出してなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木及びその切り
株,根っこ等の伐採,さらに伐採された樹木を細かく切
断して運搬に適した状態にする作業を極めて効率的に行
うことができ、特に切断作業における樹木の掴み具合を
良好なものとした樹木切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、山間部における道路建設,宅
地造成及びその他の建設,土木工事等の開発工事におい
て、まず樹木が伐採される。その伐採された樹木を他の
場所へ搬出するために、運搬車両の荷台の大きさに合わ
せて、適宜の長さとなるように切断する必要がある。こ
の樹木の伐採と、その伐採された樹木を運搬に適した長
さに切断する作業は、チェーンソーにより行われる。チ
ェーンソーは、切断作業に時間がかかり、また切断する
につれて、樹木側の抵抗も増加し、作業効率が次第に低
下してゆくことになる。
【0003】さらに、最近では、油圧ショベル等の建設
土木車両のブーム先端に装着されるタイプのものが存在
する。この種のものは、可動顎と固定顎とが相対的且つ
挟み状に可動する仕組みで、いずれかの側(主に可動顎
側)に回動切断刃が装着され、両顎の挟持動作により、
樹木の伐採が行われたり、伐採された樹木が適宜の長さ
となるように切断される。この種の切断機では、固定顎
と可動顎本体との挟持力が回動切断刃に伝わり、該回動
切断刃が樹木に食い込むときの剪断により切断作業が行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】固定顎と可動顎本体と
の挟持力は、油圧出力等を強化すれば、切断力を強力な
るものにできるが、回動切断刃が樹木を切断するために
食い込むと、その食い込む深さが深くなるにつれて樹木
側からの切断抵抗が次第に増加する。即ち、切断しよう
とする回動切断刃の両側面に樹木側からの押圧力が切断
作業とともに同時にかかり、これが切断時における摩擦
となり、さらに切断抵抗となる。この切断抵抗は極めて
大きく、伐採しようとする樹木又は伐採された樹木の直
径が太いものであればあるほど、その切断抵抗は増加
し、やがては、回動切断刃が進まず停止し、それ以上は
切断ができなくなることがある。
【0005】上記の点を克服するために、切断機の油圧
機構における出力をより一層大きくしなければならない
が、これによって、油圧ショベル車両も大型のものが必
要となる。ところが、山中,森林における伐採現場は、
地形が劣悪であり、また、周囲に伐採されていない樹木
が多数散在しているために、油圧ショベル車両に与えら
れた作業スペースが極めて小さく限定される。また、機
動性の観点からしても、大型の車両を持ち込むことは到
底できないものである。
【0006】また、多少の無理をしてでも、大型車両を
持ち込むことは、必要以上に時間がかかるし、また同時
に環境の破壊にもつながりかねない。また、樹木を切断
する作業では、まず樹木を切断機の固定刃と可動刃で挟
み、切断するものであるが、その外形が略円形状である
樹木は、掴みにくく場合によっては切断する際に両切断
刃から樹木が抜け出してしまい作業効率を低下させるこ
ともありうる。本発明は、このような樹木の切断時にお
ける切断抵抗が次第に大きくなって、回動切断刃の進行
を停止させ、ひいては切断不可能になることや、挟持力
を大きくして切断圧力を増加するために油圧ショベルが
大型のものとなってしまうことや、或いは樹木を切断機
で掴むときに、樹木が両切断刃から脱落する等の問題点
を解消することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、上記
課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明
を、切断本体部に形成された直線状刃部と弧状刃部とを
有する回動切断刃と、固定顎と、該固定顎に形成され前
記弧状刃部の刃先形状に対応する凹み形状とした弧状凹
部を有する弧状刃先受け部とからなり、前記弧状刃部
は、前記直線状刃部の直線状刃先縁から前記固定顎側に
向かって弧状に突出してなる樹木切断機としたことによ
り、切断作業において樹木を掴むときに、樹木が両切断
刃から脱落することを防止し、伐採された樹木を極めて
効率的に切断することができ、上記課題を解決したもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の樹木切断機は、主に本体枠
部1と,固定顎2と,回動部材3と,回動切断刃Aとか
ら構成されている。さらに、該回動切断刃Aは、補強部
材4,切断本体部5,直線状刃部6,弧状刃部7及び楔
状部材8,縦割り刃9等とから構成されている。前記固
定顎2は、本体枠部1に固着されている。また、前記回
動部材3は、枢支連結部3aが形成されており、該枢支
連結部3aが本体枠部1の枢支部Tに回動自在に枢支さ
れている。前記回動部材3には、回動切断刃Aが固着さ
れ、前記回動部材3が回動することにより回動切断刃A
を固定顎2に対して相対的に開閉させる構造となってい
る。
【0009】前記本体枠部1に対する回動部材3の回動
動作は、油圧シリンダ12によって行われる。具体的に
は、本体枠部1に油圧シリンダ12のシリンダ部12a
とが回動自在に枢支部S1 にて枢支されている。また、
前記回動部材3には、シリンダ連結部3bが形成され、
該シリンダ連結部3bには前記油圧シリンダ12のピス
トン12b側が枢支部S2 にて枢支されている。そし
て、前記油圧シリンダ12のシリンダ部12aからピス
トン12bが突出入し、前記本体枠部1に対して前記回
動部材3とが回動する。
【0010】次に、前記回動切断刃Aは、切断本体部
5,直線状刃部6,弧状刃部7等から構成され、必要に
応じて楔状部材8或いは縦割り刃9が装着される。直線
状刃部6には、長手方向に沿って直線状に形成された直
線状刃先縁6aが形成されている。前記切断本体部5
は、略半円状の板材であり、その弧状外周箇所には、補
強部材4が装着され、回動切断刃Aの力学的強度を増加
させている。該補強部材4は、前記切断本体部5の外周
形状と略同一形状となる略弓形状に形成されたものであ
る。
【0011】該補強部材4は、左右対称形状とした左右
一対となる2部材からなり、前記切断本体部5の外周部
分の両側面に前記2つの補強部材4,4が略サンドイッ
チ構造で挟持固着される。そして、補強部材4と切断本
体部5とが前記回動部材3に固着される。また、補強部
材4は、1つの部材から構成され、該補強部材4に前記
切断本体部5の弧状外周形状と略同一形状とした弧状凹
部が形成され、該弧状凹部に前記切断本体部5が溶接手
段等で固着される実施例も存在する。
【0012】前記切断本体部5の切断作業部位には、直
線状刃部6及び弧状刃部7が形成されている。前記直線
状刃部6は、その刃渡り方向に直線状に形成されたもの
であり、切断を行う先端部位は、直線状刃先縁6aと称
する。前記直線状刃部6は、切断本体部5と一体的に形
成されたものであり、前記切断本体部5の切断部位を先
端が先鋭となるように加工することによって形成され
る。また、直線状刃部6を切断本体部5とは別部材から
なるものとし、着脱可能且つ交換可能としてもよい。
【0013】次に、弧状刃部7は、平面的に見て略斧形
状又はまさかり形状をなしており、前記直線状刃部6と
刃渡り方向において小さく形成されたものである。前記
弧状刃部7は、刃先が刃渡り方向に沿って略半円形状に
形成され、その先端部位は弧状刃先縁7aと称する。前
記弧状刃部7は、前記直線状刃部6の長手方向の適宜の
箇所に形成されるもので、具体的には、長手方向の略中
間付近に形成されている。
【0014】前記弧状刃部7は、弧状刃先縁7aの長手
方向の両側端の位置が前記直線状刃部6の直線状刃先縁
6aと一致して両刃先縁が連続し、その弧状刃部7の弧
状刃先縁7aが前記固定顎2側に向かって前記直線状刃
部6の直線状刃先縁6aから円弧状に突出した形状であ
る。また、弧状刃部7は、前述したように、斧又はまさ
かり又は半割り算盤玉形状のように形成されており、そ
の弧状中心側部7bから弧状刃先縁7aに向かうに従い
次第に肉厚が薄くなるように形成され、その先端は先鋭
に形成されている。
【0015】次に、前記弧状刃部7の上方には、楔状部
材8が形成されている。該楔状部材8は、切断本体部5
に装着され、切断本体部5の面に直交する方向に沿って
外方上向きの傾斜面が形成されたものである。具体的に
は、前記弧状刃部7の傾斜に略連続するようにして形成
される。また、前記楔状部材8は、弧状刃部7の上方で
且つその中央より両側に形成されることもある。
【0016】次に、弧状刃部7の上方には縦割り刃9が
形成されている。該縦割り刃9は、前記切断本体部5の
両側面から直交する方向に突出形成されている。前記縦
割り刃9は、縦割り先端刃9aと縦割り本体部9bとか
ら構成されている。縦割り先端刃9aは、その断面形状
がテーパー状をなしている。また、前記縦割り先端刃9
aの刃先は、切断本体部5から外方に離れるにしたがっ
て下方、即ち固定顎2側に向かって近づくように傾斜し
ている。
【0017】また、縦割り刃9の刃先がいずれの方向に
も傾斜しないで、水平状とした実施例も存在する。その
縦割り刃9の縦割り先端刃9aの位置は、前記回動切断
刃Aの弧状刃部7先端を越えない位置にあり、また縦割
り刃9の高さは前記弧状刃部7の長手方向の略半分の長
さを有している。また、前述した傾斜方向と反対にした
もので、即ち縦割り先端刃9aの刃先が切断本体部5か
ら外方に離れるにしたがって前記固定顎2から離れるよ
うに傾斜することもある。
【0018】前記固定顎2が前記回動切断刃A及び弧状
刃部7とともに樹木Wを挟持且つ切断するにおいて、固
定顎2側の樹木Wを支持する範囲における面を樹木支持
面2aと称する。該樹木支持面2aには、弧状刃先受け
部13が装着されている。該弧状刃先受け部13は、前
記弧状刃部7と対応する位置に装着され、回動切断刃A
が固定顎2に閉じた状態で、弧状刃部7と弧状刃先受け
部13とが当接又は近接する状態となる。
【0019】その弧状刃先受け部13は、前記樹木支持
面2aの表面から立ち上がるようにして形成されたもの
であり、その頂部は、前記弧状刃部7と略同等形状の弧
状凹部13aが形成されている。さらに、具体的には、
弧状凹部13aは、長手方向に沿って凹み円弧状に形成
されたものであり、その長手方向とは、前記固定顎2の
長手方向に一致したものである〔図2(A)等参照〕。
【0020】その弧状凹部13aの先端縁部分の形状
は、種々のものが存在する。まず弧状刃先受け部13の
第1タイプとしては、弧状凹部13aの頂部が鋭利に形
成された凹み状刃先縁13a1 として形成されたもので
あって〔図7(A)参照〕、前記弧状刃部7の弧状刃先
縁7aに対応する形状の刃先となっており、弧状刃先縁
7aとともに、凹み状刃先縁13a1 側でも樹木Wに切
り込み、樹木Wをより一層強力に切断するものである
〔図7(B)参照〕。実際には、回動切断刃Aと固定顎
2とが閉じた状態で弧状凹部13aと弧状刃先縁7aと
の間にクリアランスCが存在し、弧状刃先縁7aと弧状
凹部13aとが相互に干渉しないようにしている〔図3
(B)参照〕。
【0021】次に、弧状凹部13aの第2タイプとし
て、弧状刃挿入溝13a2 が形成されるものが存在する
〔図8(A),(B),(C)参照〕。該弧状刃挿入溝
13a 2 は、弧状凹部13aの長手方向に直交する断面
形状が略V又はU字形状等に形成されたもので、前記回
動切断刃Aと固定顎2とが閉じた状態で、前記弧状刃部
7の弧状刃先縁7aがその弧状刃挿入溝13a2 に挿入
するようになっている。その弧状凹部13aの幅方向両
側端の対向する溝壁頂部は平坦状に形成されている。
【0022】この弧状刃挿入溝13a2 により、弧状刃
部7とともに切断作業で、樹木Wを完全に切断すること
ができるとともに、使用しないときには、弧状刃部7を
弧状刃挿入溝13a2 に挿入した状態にしておくこと
で、弧状刃部7の保護ができる。弧状刃挿入溝13a2
の幅方向両側の対向する溝壁頂部は刃先状に形成される
こともある〔図8(D)参照〕。その弧状凹部13aの
第3タイプでは、頂部が狭幅で且つ平坦状に形成された
ものである〔図4(C)参照〕。そして、回動切断刃A
と固定顎2とが閉じた状態で、前記弧状刃部7の弧状刃
先縁7aと弧状凹部13aとは近接又は略当接した状態
となる。
【0023】次に、本発明の第2実施形態として、前記
弧状刃先受け部13に直線状刃受け部14が設けられた
ものが存在する〔図9,図10等参照〕。この第2実施
形態において、その直線状刃受け部14は弧状刃先受け
部13の長手方向両端と連続して形成されたものであっ
て、前記直線状刃受け部14は、前記直線状刃部6と近
接又は略当接するものである〔図11(A),(B)参
照〕。この場合でも直線状刃受け部14と直線状刃部6
との間にはクリアランスCが設けられる。
【0024】その直線状刃受け部14には、頂部が鋭利
な直線刃先縁14a1 として形成されたり〔図11
(B)参照〕、その直線状刃受け部14の頂部が平坦状
に形成されたり〔図12(A)参照〕、或いは直線状刃
挿入溝14a2 として形成されることもある〔図12
(B)参照〕。
【0025】また、前記固定顎2の先端には、固定側先
端爪部10が形成され、また回動切断刃Aの長手方向先
端には前記固定顎2側の固定側先端爪部10に対向する
可動側先端爪部11がそれぞれ形成されている。前記固
定側先端爪部10の幅方向中央箇所には、切欠溝10a
が形成されている。該可動側先端爪部11は、前記直線
状刃部6の刃渡り方向と同一方向に形成され、前記直線
状刃部6及び弧状刃部7とともに切断することができ、
前記切欠溝10aに遊挿可能となっている。さらに、前
記本体枠部1には、油圧ショベルのブーム先端箇所に装
着するための連結部1a,1aが形成されている。
【0026】
【作用】本発明は、本体枠部1に形成され連結部1a,
1aを介して、油圧ショベルのブームに装着され、油圧
ショベルの操縦席から操作する。樹木Wを切断するに
は、固定顎2と回動切断刃Aとで樹木Wを挟持し、固定
顎2と回動切断刃Aとを閉じるようにして、弧状刃部7
と回動切断刃Aとで、樹木Wの伐採及び、伐採された樹
木Wのさらなる切断を行い細かくして運搬に適したサイ
ズにする。
【0027】その樹木Wの切断状態を示すと、樹木Wが
固定顎2と回動切断刃Aとで挟持される。油圧シリンダ
12を介して回動切断刃Aを固定顎2側に閉じる方向に
動作させると、まず、最初に弧状刃部7の弧状刃先縁7
aが樹木Wに食い込み、その弧状刃先縁7aのテーパ部
分により樹木Wの切断部が分布荷重となる押圧力にて押
し拡げられる。さらに、回動切断刃Aを閉じると、回動
切断刃Aの直線状刃先縁6aが樹木Wに食い込む。
【0028】このとき、直線状刃部6は、前記弧状刃部
7により押し拡げられた切断箇所に入り込むことにな
る。これによって、回動切断刃Aの直線状刃部6は、前
記弧状刃部7の働きにより、回動切断刃Aは、樹木Wの
切断面との接触が少なくなり、したがって切断抵抗が小
さく、比較的少ない力で切断を行うことができる。ま
た、回動切断刃Aが樹木Wに食い込むに従い、前記楔状
部材8が荷重p,p,…にて樹木Wの切断面を押し拡げ
切断効率を向上させることができるものである。
【0029】これは、前述したように、前記弧状刃部7
の弧状刃先縁7aの長手方向(刃渡り方向)の両側端の
位置が前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aと一致して
両刃先縁が連続しているので、弧状刃部7と直線状刃部
6との境目に樹木Wのささくれ等が引っ掛かることがな
いため、回動切断刃Aが樹木Wから容易に抜け出せるも
のである。また、は樹木Wを切断する一連の工程を示し
ている。
【0030】また、縦割り刃9が装着された実施形態で
は、回動切断刃Aが閉じると、縦割り刃9の縦割り先端
刃9aが樹木Wの切断箇所に食い込む。このときは、縦
割り先端刃9aは前記直線状刃部6と直交しており、直
線状刃先縁6aによる切断方向と直交する方向に切断す
ることになり、樹木Wを縦割りすることができる〔図6
(A),(B)参照〕。その樹木Wを伐採する場合にお
いても、上述した伐採された樹木Wの切断工程と同様で
あり、固定顎2と回動切断刃Aとを略水平状となるよう
に設定し、垂直方向の樹木Wを切断してゆく。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、切断本体部5に形成
された直線状刃部6と弧状刃部7とを有する回動切断刃
Aと、固定顎2と、該固定顎2に形成され前記弧状刃部
7の刃先形状に対応する凹み形状とした弧状凹部13a
を有する弧状刃先受け部13とからなり、前記弧状刃部
7は、前記直線状刃部6の直線状刃先縁6aから前記固
定顎2側に向かって弧状に突出してなる樹木切断機とし
たことにより、第1に樹木Wの切断作業を極めて効率的
に行うことができるし、第2に樹木Wの切断をより一層
確実にできる等の効果を奏する。
【0032】上記効果を詳述すると、回動切断刃Aの長
手方向略中間付近に弧状刃部7が形成され、該弧状刃部
7の弧状刃先縁7aは、前記回動切断刃Aの刃先から前
記固定顎2側に向かって突出したものである。また、固
定顎2側には、前記弧状刃部7に対して、対応する凹み
形状とした弧状凹部13aを有する弧状刃先受け部13
が装着されている。これによって、樹木Wを切断する作
業で、回動切断刃Aと固定顎2とで樹木Wをくわえるよ
うにしたときに、樹木Wは固定顎2側において弧状刃先
受け部13の弧状凹部13aにて支持され、切断作業で
は、樹木Wが回動切断刃Aと固定顎2とから抜け出すこ
とを防止できる。
【0033】また、前記弧状刃部7は、略斧形状又はま
さかり形状とすることにより、樹木Wの切断作業におい
て弧状刃部7が樹木Wに対して円弧状軌跡を描いて切断
を行う場合に、樹木Wに対する切断角度がどのような角
度であっても樹木Wにさしこみやすく、切れ味が切断開
始から終了までに大きく変化することなく均一な切れ味
とすることができる。
【0034】次に、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記弧状凹部13aは、前記弧状刃部7との対向す
る縁箇所が凹み状刃先縁13a1 として形成されてなる
樹木切断機としたことにより、その凹み状刃先縁13a
1 は、樹木Wの切断時には、前記弧状刃部7のみでな
く、固定顎2側からの切断も行われ、切断効率をより一
層向上させるものである。
【0035】次に、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記弧状凹部13aは、前記弧状刃部7の刃先が挿
入する弧状刃挿入溝13a2 が形成されてなる樹木切断
機としたことにより、樹木Wの切断時には、弧状刃部7
が前記弧状刃挿入溝13a2内に挿入することで、樹木
Wの切断が略完全に行われるし、また本装置が使用され
ないときには、回動切断刃Aと固定顎2とを閉じた状態
で、弧状刃部7の弧状刃先縁7aが弧状刃挿入溝13a
2 に挿入された状態にすることで、現地搬入、装着作業
等で弧状刃部7の破損を防止することができる。
【0036】次に、請求項4の発明は、請求項1におい
て、前記弧状刃先受け部13の長手方向両側端より、前
記直線状刃部6と対応する直線状刃受け部14が形成さ
れてなる樹木切断機としたことにより、切断作業で、弧
状刃部7が樹木Wに食い込むにしたがい、固定顎2側で
樹木Wは弧状刃先受け部13とともに直線状刃受け部1
4も樹木Wを支持しつつ、切断作業を進め、切断作業の
効率をより一層向上させるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の回動切断刃が開いた状態の側
面図 (B)は本発明に回動切断刃と固定顎とが閉じた状態の
側面図
【図2】(A)は本発明の回動切断刃が開いた状態の斜
視図 (B)は切断作業の状態を示す斜視図
【図3】(A)は回動切断刃と固定顎との要部側面図 (B)は(A)のX1 ─X1 矢視断面図 (C)は弧状刃先受け部にて樹木が支持されている状態
を示す要部断面図
【図4】(A)は弧状刃部が弧状凹部とが離間した斜視
図 (B)は弧状刃部が弧状凹部とが略当接状とした斜視図 (C)は弧状凹部の頂部を狭幅の平坦状としたタイプの
斜視図
【図5】(A)は樹木を切断を始めた状態の作用図 (B)は樹木が切断されている途中の作用図 (C)は樹木の切断を略完了した作用図
【図6】(A)は楔状部材が樹木を縦割りに切断しよう
とする作用図 (B)は楔状部材が樹木を縦割りに切断をしている作用
【図7】(A)は凹み状刃先縁の縦断正面図 (B)は凹み状刃先縁が樹木に切り込む状態図
【図8】(A)は弧状凹部が弧状刃挿入溝としたタイプ
の斜視図 (B)は弧状刃挿入溝の縦断正面図 (C)は弧状刃挿入溝による樹木の切断状態図 (D)は弧状刃挿入溝の対向する溝壁頂部を刃先状とし
たタイプの断面図
【図9】本発明における第2実施形態の側面図
【図10】弧状刃部に直線状刃受け部を連続形成したタ
イプの斜視図
【図11】(A)は本発明の第2実施形態の要部拡大側
面図 (B)は(A)のX2 −X2 矢視断面図
【図12】(A)は直線状刃受け部の刃先を平坦状とし
たタイプの断面図 (B)は直線状刃受け部を直線状刃挿入溝としたタイプ
の断面図
【符号の説明】
A…回動切断刃 2…固定顎 5…切断本体部 6…直線状刃部 7…弧状刃部 13a…弧状凹部 13…弧状刃先受け部 13a1 …凹み状刃先縁 13a2 …弧状刃挿入溝 14…直線状刃受け部
フロントページの続き (72)発明者 橋本 友之 千葉市花見川区千種町314番地 株式会社 坂戸工作所内 (72)発明者 戸嶋 利文 千葉市花見川区千種町314番地 株式会社 坂戸工作所内 (72)発明者 中野 穰 鹿児島県鹿児島市和田町1016−6

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断本体部に形成された直線状刃部と弧
    状刃部とを有する回動切断刃と、固定顎と、該固定顎に
    形成され前記弧状刃部の刃先形状に対応する凹み形状と
    した弧状凹部を有する弧状刃先受け部とからなり、前記
    弧状刃部は、前記直線状刃部の直線状刃先縁から前記固
    定顎側に向かって弧状に突出してなることを特徴とする
    樹木切断機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記弧状凹部は、前
    記弧状刃部との対向する縁箇所が凹み状刃先縁として形
    成されてなることを特徴とする樹木切断機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記弧状凹部は、前
    記弧状刃部の刃先が挿入する弧状刃挿入溝が形成されて
    なることを特徴とする樹木切断機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記弧状刃先受け部
    の長手方向両側端より、前記直線状刃部と対応する直線
    状刃受け部が形成されてなることを特徴とする樹木切断
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009165376A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Matsudagumi:Kk 竹木の伐採装置
JP2018139571A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 株式会社尾林造園 切株の抜根機

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JP2009165376A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Matsudagumi:Kk 竹木の伐採装置
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