JP2002291244A - Dc−dcコンバータ及び電圧イコライザ - Google Patents

Dc−dcコンバータ及び電圧イコライザ

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JP2002291244A JP2001089912A JP2001089912A JP2002291244A JP 2002291244 A JP2002291244 A JP 2002291244A JP 2001089912 A JP2001089912 A JP 2001089912A JP 2001089912 A JP2001089912 A JP 2001089912A JP 2002291244 A JP2002291244 A JP 2002291244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気結合されている複数の二次巻線を有するト
ランスを用いるDC−DCコンバータ及び電圧イコライ
ザにおけるトランスの磁化状態(トランスからのエネル
ギー放出完了時点等)を簡単な構成によって、正確に検
出することである。 【解決手段】 直流電源E1と、トランスTの一次巻線
と、一方のスイッチング素子Qmとを直列接続した一方
の閉回路と、前記トランスTの一次巻線と磁気結合され
ている複数の二次巻線と、他方の複数のスイッチング素
子Q1〜Q4と、複数の平滑回路C1〜C4とをそれぞれ
直列接続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一方の
スイッチング素子と、他方の複数のスイッチング素子と
を交互にオン・オフさせるDC−DCコンバータにおい
て、前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列
接続され、該複数の検出巻線と磁気結合された1個の信
号巻線を有する電流トランスCTを設け、前記信号巻線
の両端電圧から、前記トランスのエネルギーの蓄積及び
放出のタイミングを検出することを特徴とするDC−D
Cコンバータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気結合されてい
る複数の二次巻線を有するトランスの磁化状態を検出す
ることのできるDC−DCコンバータ及び電圧イコライ
ザに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の共通に磁気結合されている複数
の二次巻線を有するトランスを用いるDC−DCコンバ
ータとしては、特開昭63−257457号公報に記載
のものがある。以下、図8を用いて上記公報に記載のD
C−DCコンバータについて説明する。1は入力電源、
2は制御回路、3はスイッチング素子、9,10,1
1,12は平滑回路としての平滑用コンデンサ、13,
14,15,16は出力電圧端子、17は出力電圧帰還
ラインである。また、18は電源トランスで、19,2
0,21,22は整流用スイッチング素子として用いら
れるFETである。
【0003】図8において、制御回路2に入力電源1か
ら電源が印加されると、該制御回路2より制御パルスが
出力され、この制御パルスによりスイッチング素子3が
オン・オフ動作する。スイッチング素子3の負荷には、
電源トランス18の一次側巻線が接続されており、電源
トランス18の一次側巻線の両端にパルス電圧が誘起さ
れる。
【0004】電源トランス18の二次側には、一次側に
誘起されたパルス電圧を適当な振幅のパルス電圧に変換
するための複数のタップが設けられている。このトラン
スの二次巻線は、出力として取り出されるタップ1,
2,3,4の他に更に巻線を巻き上げたところからタッ
プ5,6も必要である。電源トランス18の二次側各出
力タップ1,2,3,4に取り出されたパルス電圧は、
FET19〜22及び平滑用コンデンサ9〜12によっ
て平滑され、出力電圧端子13〜16に出力電圧が得ら
れる。この例では、出力電圧13,14,15には正の
直流電圧、出力電圧端子16には負の直流電圧が得られ
る。
【0005】また、このDC−DCコンバータでは、正
の直流電圧を取り出すためのFET19,20,21は
nチャネルのものを用い、負の直流電圧を取り出すため
のFET22はpチャネルのものが使用されている。出
力電圧端子の1つ(図では出力電圧端子15)から制御
回路2へ、出力電圧帰還ライン17を介して帰還され、
制御回路2より出力される制御パルスのパルス幅または
周波数を変化させて、出力電圧が一定となるように動作
する。
【0006】次に、上記従来のフライバック方式の同期
整流を行うマルチ出力電源である、DC−DCコンバー
タの動作及び問題点を図9を用いて説明する。図9は、
従来の図8の回路の動作を説明のために示したもので、
帰還回路を省略した以外は同じである。また、図9の符
号Qc1〜Qc4は、FETQ1〜Q4の寄生容量を、Qd
はFETQmの寄生ダイオードを示している。
【0007】図9において、FETQmがON時電源E
1からトランスTへエネルギー蓄積が行われ、その後、
FETQmがOFFになると、各同期整流用FETQ1
〜Q4がON状態となる。この時、トランスTからのエ
ネルギー放出電流が、トランスTの二次巻線→FETQ
1〜Q4→平滑コンデンサC1〜C4と流れるが、トラン
スTのエネルギーが放出終了した時点でもFETQ1
4のゲート・ソース間の寄生容量に蓄積された電荷に
より、僅かの間ON状態を維持している。
【0008】この間は、平滑コンデンサC1〜C4が、
トランスTの二次巻線に並列接続された形となり、平滑
コンデンサC1〜C4からトランスTへ電流を流すこと
ができる(平滑コンデンサC1〜C4が電源となり、ト
ランスTへエネルギーを蓄積できる状態)ので、平滑コ
ンデンサC1〜C4の端子間電圧と、トランスTの二次
巻線及び、ゲート巻線の巻数比率で決定される電圧がゲ
ートに加わり、FETQ1〜Q4はONを継続する。
【0009】即ち、この状態では、平滑コンデンサC1
〜C4からトランスTに放電電流(トランスTへエネル
ギーを蓄積する逆電流)が流れ続ける。したがって、こ
の状態を止めるには、FETQ1〜Q4のゲート電圧を強
制的に低下させてFETQ1〜Q4をOFFにする必要が
ある。
【0010】一方、上記逆電流によりトランスTに逆方
向蓄積されたエネルギーは、FETQ1からQ4が強制的
にOFFにされた直後から、トランスTの一次巻線→電
源1→FETQmの寄生ダイオード→トランスTの一次
巻線の経路で回生電流が流れることにより放出される。
【0011】即ち、一旦、トランスTの二次側へ送られ
たエネルギーが入力電源E1へ戻ることになり、電源装
置としての効率低下を招くことになる。このトランスT
の二次側から、トランスTの一次側への逆電流を流さな
いようにする為には、トランスTの蓄積エネルギーの放
出が完了するタイミングを検出し、その時点で、FET
1〜Q4を強制的にOFFにする必要がある。
【0012】その為には、トランスTに蓄積されたエネ
ルギーの放出完了した時点を正確に検出する必要があ
る。しかし、このトランスTに蓄積されたエネルギーの
放出完了を検出するには、トランスTの巻線電圧を単に
検出する方法では不可能である。その理由を以下に説明
する。
【0013】FETQmがONとなり、トランスTにエ
ネルギーを蓄積している期間は、各平滑コンデンサC1
〜C4の電圧は、トランスTからエネルギーが放出され
た直後の電圧、即ち(トランスTの二次巻線の巻数比
率)とは異なった比率の電圧になっていることが考えら
れる。
【0014】この状態で、FETQmがOFFとなった
瞬間、トランスTからの放出電流は、上記二次巻線の巻
数比率で決まる電圧よりも、最も低い電圧の平滑コンデ
ンサ(図9では、例えば、平滑コンデンサC3として示
している。)へ集中して流れる。また、同時に、FET
1〜Q4がONするので、二次巻線の巻数比率で決まる
電圧より高い電圧の平滑コンデンサ(図9では、例え
ば、平滑コンデンサC2として示している。)からFE
TQ2を経由して二次巻線に放電電流が流れる。(この
電流を、図9では、矢印を有する実線icで示し、この
電流は、トランスTへのエネルギー蓄積電流(逆電
流)、又は他の平滑コンデンサへのエネルギー移転の放
電電流になる。)
【0015】そして、巻数比率で決まる電圧よりも低い
電圧の平滑コンデンサ(図では、例えば、平滑コンデン
サC3として示している。)へ充電電流が流れることに
より、電圧の高い平滑コンデンサから、電圧の低い平滑
コンデンサへエネルギーの移転が行われる。(図では、
この電流を、矢印を有する点線idで示し、この電流
は、トランスTからのエネルギー放出電流、又は、他の
平滑コンデンサからのエネルギー移転の充電電流とな
る。)
【0016】上記の如く、FETQ1〜Q4を介して流れ
る電流の極性及びその値は、トランスTのエネルギーの
放出状態及び、各平滑コンデンサC1〜C4に接続され
た負荷の状態に依存して変化する。したがって、トラン
スTのエネルギー放出完了のタイミングを検出するため
には、各FETQ1〜Q4に流れる電流の極性及び、その
値を検出し、更に各平滑コンデンサC1〜C4の相互間
で流れるエネルギー移転電流を相殺して、トランスTか
らの放出電流の合計値のみを検出する必要がある。
【0017】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、磁
気結合されている複数の二次巻線を有するトランスを用
いるDC−DCコンバータ及び電圧イコライザにおける
トランスの磁化状態(トランスからのエネルギー放出完
了時点等)を簡単な構成によって、正確に検出すること
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】これを達成するために
は、各FETQ1〜Q4に、それぞれ独立した電流トラン
スのそれぞれの検出巻線を並列又は直列接続するか、若
しくは、磁気結合された複数の検出巻線を有する1個の
電流トランスのそれぞれの検出巻線を、前記各FETQ
1〜Q4に直列接続して、トランスの磁化状態(トランス
からのエネルギー放出完了時点等)を正確に検出する。
【0019】上記課題を解決するために、直流電源と、
トランスの一次巻線と、一方のスイッチング素子とを直
列接続した一方の閉回路と、前記トランスの一次巻線と
磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数のスイッ
チング素子と、複数の平滑回路とをそれぞれ直列接続し
た他方の複数の閉回路とを有し、前記一方のスイッチン
グ素子と他方の複数のスイッチング素子とを交互にオン
・オフさせるDC−DCコンバータにおいて、前記他方
の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続され、該
複数の検出巻線と磁気結合された1個の信号巻線を有す
る第1の電流トランスを設け、前記信号巻線の両端電圧
から、前記トランスのエネルギーの蓄積及び放出のタイ
ミングを検出することにより、共通に磁気結合されてい
る複数の二次巻線を有するトランスを用いるDC−DC
コンバータにおけるトランスの磁化状態(トランスから
のエネルギー放出完了時点等)を1個の第1の電流トラ
ンスよりなる簡単な構成によって、正確に検出すること
ができる。(請求項1)
【0020】また、前記第1の電流トランスの別の検出
巻線を前記一方の閉回路に直列接続することにより、磁
気結合された複数の二次巻線を有するDC−DCコンバ
ータの出力側のみでなく、入力側の電流をも考慮した検
出が可能になる。(請求項2)また、前記トランスのそ
れぞれの巻線同士の巻数比と、前記第1の電流トランス
のそれぞれの検出巻線同士の巻数比とを同一とする。
(請求項3)
【0021】また、直流電源と、トランスの一次巻線
と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方の閉
回路と、前記トランスの一次巻線と磁気結合された複数
の二次巻線と、他方の複数のスイッチング素子と、複数
の平滑回路とをそれぞれ直列接続した他方の複数の閉回
路とを有し、前記一方のスイッチング素子と他方の複数
のスイッチング素子とを交互にオン・オフさせるDC−
DCコンバータにおいて、前記他方の複数の閉回路にそ
れぞれ検出巻線が直列接続された複数の第1の電流トラ
ンスを設け、該複数の第1の電流トランスの複数の信号
巻線を並列接続し、複数の第1の電流トランスの信号巻
線電流の代数和に基づく前記信号巻線の並列接続両端電
圧から、前記トランスのエネルギーの蓄積及び放出のタ
イミングを検出することにより、磁気結合されている複
数の二次巻線を有するトランスを用いるDC−DCコン
バータにおけるトランスの磁化状態(トランスからのエ
ネルギー放出完了時点等)を、正確に検出することがで
きる。(請求項4)
【0022】また、直流電源と、トランスの一次巻線
と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方の閉
回路と、前記トランスの一次巻線と磁気結合された複数
の二次巻線と、他方の複数のスイッチング素子と、複数
の平滑回路とをそれぞれ直列接続した他方の複数の閉回
路とを有し、前記一方のスイッチング素子と他方の複数
のスイッチング素子とを交互にオン・オフさせるDC−
DCコンバータにおいて、前記他方の複数の閉回路にそ
れぞれ検出巻線が直列接続された複数の第1の電流トラ
ンスを設け、該複数の第1の電流トランスの複数の信号
巻線を直列接続し、前記信号巻線の直列接続両端電圧か
ら、前記トランスのエネルギーの蓄積及び放出のタイミ
ングを検出することにより、複数の第1の電流トランス
の信号巻線電圧の代数和から、磁気結合されている複数
の二次巻線を有するトランスを用いるDC−DCコンバ
ータにおけるトランスの磁化状態(トランスからのエネ
ルギー放出完了時点等)を、正確に検出することができ
る。(請求項5)
【0023】また、前記一方の閉回路に検出巻線が直列
接続された第2の電流トランスを設け、該第2の電流ト
ランスの信号巻線は、前記複数の第1の電流トランスの
複数の信号巻線に並列又は直列に接続することによっ
て、DC−DCコンバータの出力側のみでなく、入力側
の電流をも考慮した検出が可能になる。(請求項6)
【0024】また、前記トランスのそれぞれの巻線同士
の巻数比と、前記電流トランスのそれぞれの検出巻線同
士の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの信
号巻線同士の巻数比とを同一とすることによって、複数
の平滑回路の間で移転するエネルギーの相殺を簡単にす
ることができる。(請求項7)
【0025】また、一方の蓄電素子と、トランスの一次
巻線と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方
の閉回路と、直列接続された他方の複数の蓄電素子と、
前記トランスの一次巻線と共通に磁気結合された複数の
二次巻線と、他方の複数のスイッチング素子とを、それ
ぞれ直列接続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一
方のスイッチング素子と、前記他方の複数のスイッチン
グ素子とを交互にオン・オフさせて、前記直列接続され
た他方の複数の蓄電素子間での電圧均等化を行う電圧イ
コライザにおいて、前記他方の複数の閉回路にそれぞれ
検出巻線が直列接続され、該複数の検出巻線と磁気結合
された1個の信号巻線を有する第1の電流トランスを設
け、前記信号巻線の両端電圧から、前記トランスのエネ
ルギーの蓄積及び放出のタイミングを検出することによ
り、共通に磁気結合されている複数の二次巻線を有する
トランスを用いる電圧イコライザにおけるトランスの磁
化状態(トランスからのエネルギー放出完了時点等)を
1個の第1の電流トランスよりなる簡単な構成によっ
て、正確に検出することができる。(請求項8)
【0026】また、前記第1の電流トランスの別の検出
巻線を前記一方の閉回路に直列接続することによって、
電圧イコライザの直列接続された蓄電素子側のみでな
く、入力側の蓄電素子の電流をも考慮した検出が可能に
なる。(請求項9)また、前記トランスのそれぞれの巻
線同士の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれ
の検出巻線同士の巻数比とを同一とする。(請求項1
0)
【0027】また、一方の蓄電素子と、トランスの一次
巻線と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方
の閉回路と、直列接続された他方の複数の蓄電素子と、
前記トランスの一次巻線と共通に磁気結合された複数の
二次巻線と、他方の複数のスイッチング素子とを、それ
ぞれ直列接続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一
方のスイッチング素子と、前記他方の複数のスイッチン
グ素子とを交互にオン・オフさせて、前記直列接続され
た他方の複数の蓄電素子間での電圧均等化を行う電圧イ
コライザにおいて、前記他方の複数の閉回路にそれぞれ
検出巻線が直列接続された複数の第1の電流トランスを
設け、該複数の第1の電流トランスの複数の信号巻線を
並列接続し、複数の第1の電流トランスの信号巻線電流
の代数和に基づく前記信号巻線の並列接続両端電圧か
ら、前記トランスのエネルギーの蓄積及び放出のタイミ
ングを検出することにより、複数の第1の電流トランス
の信号巻線電圧の代数和から、磁気結合されている複数
の二次巻線を有するトランスを用いる電圧イコライザに
おけるトランスの磁化状態(トランスからのエネルギー
放出完了時点等)を正確に検出することができる。(請
求項11)
【0028】また、一方の蓄電素子と、トランスの一次
巻線と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方
の閉回路と、直列接続された他方の複数の蓄電素子と、
前記トランスの一次巻線と共通に磁気結合された複数の
二次巻線と、他方の複数のスイッチング素子とを、それ
ぞれ直列接続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一
方のスイッチング素子と、前記他方の複数のスイッチン
グ素子とを交互にオン・オフさせて、前記直列接続され
た他方の複数の蓄電素子間での電圧均等化を行う電圧イ
コライザにおいて、前記他方の複数の閉回路にそれぞれ
検出巻線が直列接続された複数の第1の電流トランスを
設け、該複数の第1の電流トランスの複数の信号巻線を
直列接続し、前記信号巻線の直列接続両端電圧から、前
記トランスのエネルギーの蓄積及び放出のタイミングを
検出することにより、複数の第1の電流トランスの信号
巻線電圧の代数和から、磁気結合されている複数の二次
巻線を有するトランスを用いる電圧イコライザにおける
トランスの磁化状態(トランスからのエネルギー放出完
了時点等)を正確に検出することができる。(請求項1
2)
【0029】また、前記一方の閉回路に検出巻線が直列
接続された第2の電流トランスを設け、該第2の電流ト
ランスの信号巻線は、前記複数の第1の電流トランスの
複数の信号巻線に並列又は直列に接続することによっ
て、電圧イコライザの直列接続された蓄電素子側のみで
なく、入力側の蓄電素子の電流をも考慮した検出が可能
になる。(請求項13)
【0030】また、前記トランスのそれぞれの巻線同士
の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの検出
巻線同士の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞ
れの信号巻線同士の巻数比とを同一とすることによっ
て、複数の平滑回路の間で移転するエネルギーの相殺を
簡単にすることができる。(請求項14)
【0031】
【発明の実施の形態】次に、図1を用いて本発明のDC
−DCコンバータの動作を説明する。図1は、本発明の
第1の実施の形態(DC−DCコンバータ)を示す図で
ある。図1に示すように、直流電源E1と、トランスT
の一次巻線Nfと、一方のスイッチング素子Qmとを直
列接続した一方の閉回路と、前記トランスTの一次巻線
Nfと磁気結合されている複数の二次巻線Nsと、他方
の複数のスイッチング素子Q1〜Q4と、複数の平滑回路
C1〜C4とをそれぞれ直列接続した他方の複数の閉回
路とを有している。そして、前記一方のスイッチング素
子Qmと他方の複数のスイッチング素子Q 1〜Q4とを制
御回路Contによりオン・オフさせる。該DC−DCコン
バータには、前記トランスTの二次巻線とFETとの間
に電流トランスCT1〜CT4の一次巻線N1,N2,N
3,N4を接続し、該電流トランスの二次巻線N5,N6
7,N8を直列に接続している。
【0032】図1において、V1〜V4は平滑コンデン
サC1〜C4の両端電圧を示し、ic及びidは、平滑
コンデンサC2及びC3に対する放電又は充電電流を示
している。また、N1〜N8は、電流トランスの一次又
は二次巻線の巻数を示し、N9〜N12はトランスTの
二次巻線の巻数を示し、r1〜r4は各電流トランスの
二次巻線に接続された抵抗r1〜r4の抵抗値を示してい
る。
【0033】図1では、以下の関係になる。 V1:V2:V3:V4=(N9+N10+N11):(N10+N11):N11:N12 =N1:N2:N3:N4=N5:N6:N7:N8 =r1:r2:r3:r4 ・・・・・・(1) (但し、CT1〜CT4の磁芯は同じものとする。)を基本と
するが、この(1)式に対して、V2が少し高く、又V3が少
し低いと仮定すると、V2(平滑コンデンサC2の電
圧)→FETQ2→電流トランスCT2の一次巻線N2
トランスTの巻線N10→N11→平滑コンデンサC2の経
路を通ってC3へのエネルギー移転電流ic(放電電
流)が流れる。
【0034】また、このエネルギーが平滑コンデンサC
3に移転する電流id(充電電流)が、トランスTの巻
線N11→電流トランスCT3の一次巻線N3→FETQ3
→平滑コンデンサC3→トランスTの巻線N11の経路を
通って流れる。この場合、エネルギー移転時の損失を無
視すれば、次式が成立する。
【0035】・平滑コンデンサC2からの放出エネルギ
ー(電力W)は、 W1=V2×ic ・・・・・・(2) ・平滑コンデンサC3への蓄積エネルギー(電力W)
は、 W2=V3×id ・・・・・・(3) ・また、W1=W2 より、 V2×ic=V3×id ・・・・・・(4)
【0036】・V2,V3はトランスからのエネルギー
放出時、二次巻線の巻数比で決まるので、(1)式より、 V2/V3=(N10+N11)/N11 ・・・・・・(5) ・上記(4),(5)式より、 id=[(N10+N11)/N11]×ic ・・・・・・(6)
【0037】・また、(1)式から、r2×N11=r3
×(N10+N11) ∴ r2=[(N10+N11)/N11]×r3 ・・・・・・(7) ・ここで、電流トランスCT2の電流icによる二次巻
線の両端の抵抗r2の両端電圧v2は、 v2=−(N2/N6)×ic×r2 ・・・・・・(8) (電流トランスの巻線の巻終わり方向が+(プラス)と
なるので、−(マイナス)の電圧とする。) ・また、同様に、電流トランスCT3の電流idによる
二次巻線の両端の抵抗r3の両端電圧v3は、 v3=(N3/N7)×id×r3 ・・・・・・(9) (電流トランスの巻線の巻始め方向が+(プラス)となる
ので、+(プラス)の電圧とする。)
【0038】・図示の如く、電流トランスCT1〜CT
4の全ての二次巻線N5,N6,N 7,N8は直列に接続さ
れているので、電流トランスCT2とCT3の二次巻
線電圧である、上記v2とv3とを加える(代数和)
と、 v2+v3=(N3/N7)×id×r3−(N2/N6)×ic×r2・・・ ・・(10)
【0039】・ここで、(1)式から、 N3/N7=N2/N6 ・・・・・・(11) この式を(10)に代入すると、 v2+v3=(N2/N6)(id×r3−ic×r2)・・・・・(12) ・また、(6)式と(7)式を(12)式に代入すると、 v2+v3=(N2/N6)[(N10+N11)/N11×ic×r3−ic×r2] =(N2/N6)[(N10+N11)/N11×ic×r3−(N10+N11)/N11×ic×r3] =0
【0040】となるので、平滑コンデンサC2からの放
電電流icと、平滑コンデンサC3への充電電流idと
によるエネルギー移転に伴う電流による影響は相殺され
て検出信号端子には現れない。上記説明では、平滑コン
デンサC2とC3との間のエネルギー移転について説明
したが、全ての平滑コンデンサC1〜C4のエネルギー
移転に伴う電流による影響は、すべて相殺されて、信号
検出端子には現れることはない。
【0041】上記の如く、エネルギー移転に伴う電流の
影響は検出端子には現れないため、トランスTからのエ
ネルギー放出電流が電流トランスCT1〜CT4の一次
側に流れるので、全ての電流トランスの二次巻線を直列
に接続した信号検出端子間には、トランスTからの放出
電流に比例した電圧のみが現れる。したがって、この信
号検出端子間の電圧を検出することによって、トランス
Tからのエネルギー放出の完了したタイミングを簡単な
回路構成よって、正確に検出することができる。
【0042】次に本発明の第2に実施の形態(DC−D
Cコンバータ)を説明する。図2は本発明の第2の実施
の形態(DC−DCコンバータ)を示す図である。この
図2のDC−DCコンバータは、前記図1のDC−DC
コンバータと同様の主回路、即ち、直流電源E1と、ト
ランスTの一次巻線Nfと、一方のスイッチング素子Q
mとを直列接続した一方の閉回路と、前記トランスTの
一次巻線Nfと磁気結合されている複数の二次巻線Ns
と、他方の複数のスイッチング素子Q1〜Q4と、複数の
平滑回路C1〜C4とをそれぞれ直列接続した他方の複
数の閉回路とを有している。そして、一方のスイッチン
グ素子Qmと他方の複数のスイッチング素子Q1〜Q4
を、制御回路Contによりオン・オフさせる。該DC−D
Cコンバータには、前記トランスTの二次巻線と、FE
Tとの間に1個の電流トランスCTに磁気結合されてい
る複数の一次巻線(検出巻線N1,N2,N3,N4を接続
され、該電流トランスの二次巻線(信号巻線NS)を、
信号検出端子としている。
【0043】図2の回路動作は、以下の如くなる。V2
=2V3となるようにトランスTの二次巻数の巻線をそ
れぞれ、N10+N11=4T,N11=2Tとした時、ある
条件下で、V2=3.1v,V3=1.5vであるとする。本
来、V2=2×V3=2×1.5v=3vであるべきだが、
負荷等の影響で3.1vとなる。即ち0.1v高いことにな
る。この場合、C2からの放電電流icがトランスTを
経由して流れ、その結果、トランスからC3への充電電
流idが流れる。この電流は、C2からC3へのエネル
ギー移転電流であるから、 3.1v×ic=1.5v×id ∴ id=(3.1v/1.5v)×ic≒2ic ・・・・・・(13) 従って、icによる電流トランスCTの磁化力ATは、 AT=(−)ic×N2 ・・・・・・(14) (icの極性がN2の巻終わり方向から流れるので(−)
となる) また、idによる電流トランスCTの磁化力BTは、 BT=(+)id×N3 ・・・・・・(15) (idの極性がN3の巻始め方向から流れるので(+)と
なる) (13)式を(15)式に代入すると、 BT=(+)id×N3≒(+)2ic×N3 ・・・・・・(16) ここで(1)式から、(N10+N11):N11=N2:N3
であるから、 4:2=N2:N3 ∴ 2N2=4N3 ∴ N3=(2/4)N2=(1/2)N2 ・・・・・・(17) (17)式を(16)式に代入すると、 BT=(+)id×N3≒(+)2ic×(1/2)N2=(+)ic×N2・・(18) (14)式と(18)式は極性が逆で、絶対値はほぼ同一とな
り、お互いに磁化力は相殺するので、電流トランスとし
ては影響を受けない。このように、トランスの二次巻線
の巻数比が出力電圧となる多出力フライバック電源の各
出力間のエネルギー授受による電流トランスへの影響は
ほとんど相殺可能となる。したがって、この信号検出端
子間の電圧を検出することによって、トランスTからの
エネルギー放出の完了したタイミングを簡単な回路構成
よって、検出することができる。
【0044】次に本発明の第3の実施の形態(DC−D
Cコンバータ)を説明する。図3は、本発明の第3の実
施の形態(DC−DCコンバータ)を示す図である。
この図3のDC−DCコンバータは、前記図2のDC−
DCコンバータと同様の主回路、即ち、直流電源E
1と、トランスTの一次巻線Nfと、一方のスイッチン
グ素子Qmとを直列接続した一方の閉回路と、前記トラ
ンスTの一次巻線Nfと磁気結合されている複数の二次
巻線Nsと、他方の複数のスイッチング素子Q1〜Q
4と、複数の平滑回路C1〜C4とをそれぞれ直列接続
した他方の複数の閉回路とを有している。そして、前記
一方のスイッチング素子Qmと他方の複数のスイッチン
グ素子Q 1〜Q4とを、制御回路Contによりオン・オフさ
せる。このDC−DCコンバータには、前記トランスT
の二次巻線とFETとの間に1個の電流トランスCTに
磁気結合されている複数の一次巻線(検出巻線N1
2,N3,N4を接続されている。更に、前記複数の一
次巻線と磁気結合されている電流トランスCTの別の一
次巻線(検出巻線Nm)を前記一方のスイッチング素子
Qmと前記トランスTの一次巻線とに直列接続して、該
電流トランスCTの二次巻線(信号巻線Ns)を、信号
検出端子としている。
【0045】図3の回路では、一方の閉回路による電流
と他方の複数の閉回路の電流によるトランスTに対する
磁化状態を検出することができる。その動作は、図3の
回路では、トランスTへのエネルギー蓄積電流iがQm
のオン時、検出巻線Nmを流れるので、エネルギー移転
に伴う電流による影響は検出端子に現れなく、トランス
Tへのエネルギー蓄積電流iと、トランスTからのエネ
ルギー放出電流が、電流トランスCTの巻線Nm,N1
〜N4に流れるので、該電流トランスCTの二次巻線
(信号巻線Ns)の信号検出端子間には、トランスTへ
の蓄積電流とトランスTからの放出電流に比例した電圧
のみが現れる。したがって、この信号検出端子間の電圧
を検出することによって、トランスTからのエネルギー
放出の完了したタイミングを簡単な回路構成よって、検
出することができる。
【0046】なお、図2及び図3では、電流トランスC
Tに信号巻線Nsを設けているが、電流トランスに設けら
れた複数の検出巻線の内の1つを信号巻線として用いる
ことも可能である。
【0047】図4は本発明の第4の実施の形態(DC−
DCコンバータ)を示す図である。図4に示すように、
直流電源E1と、トランスTの一次巻線Nfと、一方の
スイッチング素子Qmとを直列接続した一方の閉回路
と、前記トランスTの一次巻線Nfと磁気結合されてい
る複数の二次巻線Nsと、他方の複数のスイッチング素
子Q1〜Q4と、複数の平滑回路C1〜C4とをそれぞれ
直列接続した他方の複数の閉回路とを有している。そし
て、前記一方のスイッチング素子Qmと他方の複数のス
イッチング素子Q 1〜Q4とを制御回路Contによりオン・
オフさせる。該DC−DCコンバータには、前記トラン
スTの二次巻線とFETとの間に電流トランスCT1〜
CT4の一次巻線N1,N2,N3,N4を接続し、該電流
トランスCTの二次巻線(信号巻線)N5,N6,N7
8を並列に接続している。
【0048】図4において、V1〜V4は平滑コンデン
サC1〜C4の両端電圧を示し、ic及びidは、平滑
コンデンサC2及びC3に対する放電又は充電電流を示
している。また、N1〜N8は電流トランスの一次又は二
次巻線の巻数を示し、N9〜N12はトランスTの二次巻
線の巻数を示し、r0は各電流トランスの二次巻線(信
号巻線)に接続された抵抗を示している。
【0049】図4において、電流トランスの二次巻線N
5〜N8の巻数は同じとする((1)式とは異なる)。この
場合、図2と同様に、N10+N11=4T,N11=2T,
V2=3.1v,V3=1.5vと仮定し、電流トランスCT
2及びCT3のそれぞれの二次巻線電流をic2及びi
2とすると、 ic×N2=ic2×N6=ic2×N7 ∴ ic2=(N2/N7)×ic ・・・・・・(19) また、id×N3=id2×N7 ∴ id2=(N3/N7)×id ・・・・・・(20) (13)式と(20)式とから、 id2=(N3/N7)×2ic ・・・・・・(21) また、(1)式と上記仮定から、 N2=2N3 ・・・・・・(22) (19)式と(22)式とから、 ic2=(N2/N7)×ic=(N3/N7)×2ic・・・・・(23) ここで(21)式と(23)式の右辺は等しく、かつ、ic2
id2は逆極性の電流であるため、ic2+id2=0と
なり相殺される。即ち、C2の放電電流icとC3の充
電電流idの影響は受けない。
【0050】上記の如く、エネルギー移転に伴う電流の
影響は検出端子には現れないため、トランスTからのエ
ネルギー放出電流が電流トランスCT1〜CT4の一次
側に流れるので、全ての電流トランスの二次巻線を並列
に接続した信号検出端子間には、トランスTからの放出
電流に比例した電圧のみが現れる。したがって、この信
号検出端子間の電圧を検出することによって、トランス
Tからのエネルギー放出の完了したタイミングを簡単な
回路構成よって、正確に検出することができる。
【0051】この場合には、図1に示すDC−DCコン
バータと比較して、信号巻線両端間に接続される抵抗が
1個で済む。そして、図4のように、並列接続の場合に
は、各信号電流の代数和が得られるのに対して、図1の
ように直列接続の場合には、各信号巻線に接続された並
列抵抗で一旦電圧に置き換えてから代数和を求めること
になるので、各抵抗の抵抗値を揃える必要がある。
【0052】更に、本発明の第5の実施の形態(電圧イ
コライザ)について説明する。図5は、図1のDC−D
Cコンバータで示した、トランスの磁化状態の検出回路
を電圧イコライザ回路に適用したものである。図5にお
いて、符号1-1〜1-nは直列接続された複数個の蓄電素子
であり、2-1〜2-nは他方のスイッチング素子である。ま
た、1-mは前記複数個の蓄電素子とは別に設けられた蓄
電素子であり直流電源又は充電器又は発電機を併用した
ものであっても良く、2-mは前記他の蓄電素子1-mからの
電流をトランスTの共通の磁芯に巻かれた一次巻線4-m
に流すための一方のスイッチング素子である。また、前
記トランスTの共通の磁芯には、前記複数個の直列接続
された蓄電素子1-1〜1-nに充電電流を流すように二次巻
線4-1〜4-nが設けられている。このような電圧イコライ
ザにおいて、前記各蓄電素子のマイナス端子とFETと
の間に複数個の電流トランスCT1〜CTnの一次巻線
(検出巻線N1,N2,Nn)が接続されている。そし
て、該電流トランスの二次巻線(信号巻線Ns)を、電
圧検出回路内において並列又は直列に接続して信号検出
端子としている。
【0053】上記回路におけるスイッチング素子2-mと
スイッチング素子2-1〜2-nには、図示の如き反対極性の
パルスが与えられて、スイッチング素子2-mがONの期間
にはスイッチング素子2-1〜2-nはOFFに、スイッチング
素子2-1〜2-nがONの期間にはスイッチング素子2-mがOFF
になるように導通制御される。その結果、直列接続され
た複数の蓄電素子1-1〜1-n間でのエネルギー移転が行わ
れて各蓄電素子の端子間電圧の均等化が行われる。
【0054】図5の電圧イコライザ回路のトランスTの
磁化状態に関する動作は、図1のDC−DCコンバータ
の場合と同様である。直列接続された複数の蓄電素子間
でのエネルギー移転に伴う電流による影響は相殺され
て、電圧検出回路の検出端子には現れない。該電流トラ
ンスの二次巻線(信号巻線)を直列接続した信号検出端
子間には、トランスTからの放出電流に比例した電圧の
みが現れる。したがって、この信号検出端子間の電圧を
検出することによって、トランスTからのエネルギー放
出の完了したタイミングを簡単な回路構成よって、正確
に検出することができる。
【0055】また、本発明の第6の実施の形態(電圧イ
コライザ)について説明する。図6は、上記図2に示し
たDC−DCコンバータにおけるトランスの磁化状態の
検出回路を電圧イコライザ回路に適用したものである。
図6において、符号1-1〜1-nは直列接続された複数個の
蓄電素子であり、2-1〜2-nは他方のスイッチング素子で
ある。また、1-mは前記複数個の蓄電素子とは別に設け
られた蓄電素子であり直流電源又は充電器又は発電機を
併用したものであっても良く、2-mは前記別の蓄電素子1
-mからの電流をトランスTの共通の磁芯に巻かれた一次
巻線4-mに流すための一方のスイッチング素子である。
また、前記トランスTの共通の磁芯には、前記複数個の
直列接続された蓄電素子1-1〜1-nに充電電流を流すよう
に二次巻線4-1〜4-nが設けられている。このような、電
圧イコライザにおいて、前記各蓄電素子のプラス端子と
前記トランスTの各二次巻線との間に1個の電流トラン
スCTに磁気結合されている複数の一次巻線(検出巻線
1,N2,Nnを接続している。そして、該電流トラン
スCTの二次巻線(信号巻線Ns)を、信号検出端子と
している。
【0056】上記回路におけるスイッチング素子2-mと
スイッチング素子2-1〜2-nには、図示の如き反対極性の
パルスが与えられている。そして、スイッチング素子2-
mがONの期間にはスイッチング素子2-1〜2-nはOFF、スイ
ッチング素子2-1〜2-nがONの期間にはスイッチング素子
2-mがOFFになるように導通制御される。その結果、直列
接続された蓄電素子1-1〜1-n間でのエネルギーの移転が
行われて各蓄電素子の端子間電圧の均等化が行われる。
【0057】図6の電圧イコライザ回路のトランスTの
磁化状態に関する動作は、図2のDC−DCコンバータ
の場合と同様である。直列接続された複数の蓄電素子間
での、エネルギー移転に伴う電流の影響は相殺されて電
圧検出回路の検出端子には現れない。該電流トランスC
Tの二次巻線(信号巻線)の信号検出端子間には、トラ
ンスTからの放出電流に比例した電圧のみが現れる。し
たがって、この信号検出端子間の電圧を検出することに
よって、トランスTからのエネルギー放出の完了したタ
イミングを簡単な回路構成よって、正確に検出すること
ができる。
【0058】更に、本発明の第7の実施の形態(電圧イ
コライザ)について説明する。図7は、第7の実施の態
様を示す回路であって、符号1-1〜1-nは直列接続された
複数個の蓄電素子であり、2-1〜2-nは他方のスイッチン
グ素子である。また、1-mは前記複数個の蓄電素子とは
別に設けられた蓄電素子であり直流電源又は充電器又は
発電機を併用したものであっても良く、2-mは前記別の
蓄電素子1-mからの電流をトランスTの共通の磁芯に巻
かれた一次巻線4-mに流すための一方のスイッチング素
子である。また、前記トランスTの共通の磁芯には、前
記複数個の直列接続された蓄電素子1-1〜1-nに充電電流
を流すように二次巻線4-1〜4-nが設けられている。
【0059】また、N1〜Nn及びNsは前記複数個の直列
接続された蓄電素子の各々を含む閉回路に接続された共
通の電流トランスCTに巻回された複数の巻線である。
更に、前記複数の一次巻線(検出巻線)N1〜Nnと磁気結
合されている電流トランスの別の一次巻線(検出巻線)
Nmを前記一方の蓄電素子1-mと前記トランスTの一次
巻線4-mとに直列接続している。そして、該電流トラン
スCTの二次巻線(信号巻線Ns)を、信号検出端子と
している。この、信号巻線Nsの両端電圧を電圧検出回
路で監視することによって、上記図3の回路と同様に、
トランスTに対するエネルギーの放出及び蓄積の状態を
知ることができる。
【0060】なお、図6及び図7では、電流トランスC
Tに信号巻線Nsを設けているが、電流トランスに設けら
れた複数の検出巻線の内の1つを信号巻線として用いる
ことも可能である。
【0061】図1〜図7において、スイッチング素子と
してはFETが示されているが、本発明におけるスイッチ
ング素子としてはFETに限るものではなく、トランジス
タ、サイリスタ等の他のスイッチング素子を用いること
ができる。トランジスタ等をもちいる場合には、素子の
OFF期間に逆方向に対して電流を流すためにダイオード
を並列に接続するとよい。
【0062】また、蓄電素子としては、鉛電池、ニッケ
ル水素電池、リチウムイオン電池、ポリマーリチウム電
池等の種々の電池が利用できると共に、電気二重層コン
デンサも利用できる。また、直列に接続される蓄電素子
1-1〜1-nと他の蓄電素子1-mとを同じ種類の蓄電素子と
することも、また異ならせることも可能である。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、直流電源
と、トランスの一次巻線と、一方のスイッチング素子と
を直列接続した一方の閉回路と、前記トランスの一次巻
線と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数のス
イッチング素子と、複数の平滑回路とをそれぞれ直列接
続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一方のスイッ
チング素子と、他方の複数のスイッチング素子とを交互
にオン・オフさせるDC−DCコンバータにおいて、前
記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続さ
れ、該複数の検出巻線と磁気結合された1個の信号巻線
を有する第1の電流トランスを設け、前記信号巻線の両
端電圧から、前記トランスのエネルギーの蓄積及び放出
のタイミングを検出することにより、共通に磁気結合さ
れている複数の二次巻線を有するトランスを用いるDC
−DCコンバータにおけるトランスの磁化状態(トラン
スからのエネルギー放出完了時点等)を1個の第1の電
流トランスよりなる簡単な構成によって、正確に検出す
ることができる。
【0064】また、請求項2に記載の発明では、前記第
1の電流トランスの別の検出巻線を前記一方の閉回路に
直列接続することにより、磁気結合された複数の二次巻
線を有するDC−DCコンバータの出力側のみでなく、
入力側の電流をも考慮した検出が可能になる。また、請
求項3に記載の発明では、前記トランスのそれぞれの巻
線同士の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれ
の検出巻線同士の巻数比とを同一とすることによって、
複数の平滑回路の間でのエネルギー移転に伴う影響は相
殺を確実に行うことができる。
【0065】また、請求項4に記載の発明では、直流電
源と、トランスの一次巻線と、一方のスイッチング素子
とを直列接続した一方の閉回路と、前記トランスの一次
巻線と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数の
スイッチング素子と、複数の平滑回路とをそれぞれ直列
接続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一方のスイ
ッチング素子と、他方の複数のスイッチング素子とを交
互にオン・オフさせるDC−DCコンバータにおいて、
前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続
された複数の第1の電流トランスを設け、該複数の第1
の電流トランスの複数の信号巻線を並列接続し、複数の
第1の電流トランスの信号巻線電流の代数和に基づく前
記信号巻線の並列接続両端電圧から、前記トランスのエ
ネルギーの蓄積及び放出のタイミングを検出することに
より、磁気結合されている複数の二次巻線を有するトラ
ンスを用いるDC−DCコンバータにおけるトランスの
磁化状態(トランスからのエネルギー放出完了時点等)
を、正確に検出することができる。そして、この場合に
は、信号巻線両端間に接続される抵抗が1個で済むとい
う効果もある。
【0066】また、請求項5に記載の発明では、直流電
源と、トランスの一次巻線と、一方のスイッチング素子
とを直列接続した一方の閉回路と、前記トランスの一次
巻線と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数の
スイッチング素子と、複数の平滑回路とをそれぞれ直列
接続した他方の複数の閉回路とを有し、前記一方のスイ
ッチング素子と、他方の複数のスイッチング素子とを交
互にオン・オフさせるDC−DCコンバータにおいて、
前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続
された複数の第1の電流トランスを設け、該複数の第1
の電流トランスの複数の信号巻線を直列接続し、前記信
号巻線の直列接続両端電圧から、前記トランスのエネル
ギーの蓄積及び放出のタイミングを検出することによ
り、複数の第1の電流トランスの信号巻線電圧の代数和
から、磁気結合されている複数の二次巻線を有するトラ
ンスを用いるDC−DCコンバータにおけるトランスの
磁化状態(トランスからのエネルギー放出完了時点等)
を正確に検出することができる。
【0067】また、請求項6に記載の発明では、前記一
方の閉回路に検出巻線が直列接続された第2の電流トラ
ンスを設け、該第2の電流トランスの信号巻線は、前記
複数の第1の電流トランスの複数の信号巻線に並列又は
直列に接続することによって、DC−DCコンバータの
出力側のみでなく、入力側の電流をも考慮した検出が可
能になる。
【0068】また、請求項7に記載の発明では、前記ト
ランスのそれぞれの巻線同士の巻数比と、前記第1の電
流トランスのそれぞれの検出巻線同士の巻数比と、前記
第1の電流トランスのそれぞれの信号巻線同士の巻数比
とを同一とすることによって、複数の平滑回路間で移転
するエネルギーによる信号巻線電圧への影響を相殺する
ことができる。
【0069】また、請求項8に記載の発明では、一方の
蓄電素子と、トランスの一次巻線と、一方のスイッチン
グ素子とを直列接続した一方の閉回路と、直列接続され
た他方の複数の蓄電素子と、前記トランスの一次巻線と
磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数のスイッ
チング素子のを、それぞれ直列接続した他方の複数の閉
回路とを有し、前記一方のスイッチング素子と、前記他
方の複数のスイッチング素子とを交互にオン・オフさせ
て、前記直列接続された他方の複数の蓄電素子間での電
圧均等化を行う電圧イコライザにおいて、前記他方の複
数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続され、該複数
の検出巻線と磁気結合された1個の信号巻線を有する第
1の電流トランスを設け、前記信号巻線の両端電圧か
ら、前記トランスのエネルギーの蓄積及び放出のタイミ
ングを検出することにより、共通に磁気結合されている
複数の二次巻線を有するトランスを用いる電圧イコライ
ザにおけるトランスの磁化状態(トランスからのエネル
ギー放出完了時点等)を1個の第1の電流トランスより
なる簡単な構成によって、正確に検出することができ
る。
【0070】また、請求項9に記載の発明では、前記第
1の電流トランスの別の検出巻線を前記一方の閉回路に
直列接続することによって、電圧イコライザの直列接続
された蓄電素子側のみでなく、入力側の蓄電素子の電流
をも考慮した検出が可能になる。また、請求項10に記
載の発明では、前記トランスのそれぞれの巻線同士の巻
数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの検出巻線
同士との巻数比とを同一とすることによって、複数の平
滑回路の間でのエネルギー移転に伴う影響は相殺を確実
に行うことができる。
【0071】また、請求項11に記載の発明では、一方
の蓄電素子と、トランスの一次巻線と、一方のスイッチ
ング素子とを直列接続した一方の閉回路と、直列接続さ
れた他方の複数の蓄電素子と、前記トランスの一次巻線
と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数のスイ
ッチング素子とを、それぞれ直列接続した他方の複数の
閉回路とを有し、前記一方のスイッチング素子と、前記
他方の複数のスイッチング素子とを交互にオン・オフさ
せて、前記直列接続された他方の複数の蓄電素子間での
電圧均等化を行う電圧イコライザにおいて、前記他方の
複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続された複数
の第1の電流トランスを設け、該複数の第1の電流トラ
ンスの複数の信号巻線を並列接続し、複数の第1の電流
トランスの信号巻線電流の代数和に基づく前記信号巻線
の並列接続両端電圧から、前記トランスのエネルギーの
蓄積及び放出のタイミングを検出することにより、磁気
結合されている複数の二次巻線を有するトランスを用い
る電圧イコライザにおけるトランスの磁化状態(トラン
スからのエネルギー放出完了時点)を1個の第1の電流
トランスよりなる簡単な構成によって、正確に検出する
ことができる。そして、この場合には、信号巻線両端間
に接続される抵抗が1個で済むという効果もある。
【0072】また、請求項12に記載の発明では、一方
の蓄電素子と、トランスの一次巻線と、一方のスイッチ
ング素子とを直列接続した一方の閉回路と、直列接続さ
れた他方の複数の蓄電素子と、前記トランスの一次巻線
と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の複数のスイ
ッチング素子とを、それぞれ直列接続した他方の複数の
閉回路とを有し、前記一方のスイッチング素子と、前記
他方の複数のスイッチング素子とを交互にオン・オフさ
せて、前記直列接続された他方の複数の蓄電素子間での
電圧均等化を行う電圧イコライザにおいて、前記他方の
複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続された複数
の第1の電流トランスを設け、該複数の第1の電流トラ
ンスの複数の信号巻線を直列接続し、前記信号巻線の直
列接続両端電圧から、前記トランスのエネルギーの蓄積
及び放出のタイミングを検出することにより、複数の第
1の電流トランスの代数和から、磁気結合されている複
数の二次巻線を有するトランスを用いる電圧イコライザ
におけるトランスの磁化状態(トランスからのエネルギ
ー放出完了時点)を1個の第1の電流トランスよりなる
簡単な構成によって、正確に検出することができる。
【0073】また、請求項13に記載の発明では、前記
一方の閉回路に検出巻線が直列接続された第2の電流ト
ランスを設け、該第2の電流トランスの信号巻線は、前
記複数の第1の電流トランスの複数の信号巻線に並列又
は直列に接続することによって、電圧イコライザの直列
接続された蓄電素子側のみでなく、入力側の蓄電素子の
電流をも考慮した検出が可能になる。
【0074】また、請求項14に記載の発明では、前記
トランスのそれぞれの巻線同士の巻数比と、前記第1の
電流トランスのそれぞれの検出巻線同士の巻数比と、前
記第1の電流トランスのそれぞれの信号巻線同士の巻数
比とを同一とすることによって、複数の平滑回路の間で
のエネルギー移転に伴う影響は相殺を確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるDC−DCコン
バータの回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態であるDC−DCコン
バータの回路図である。
【図3】本発明の第3の実施形態であるDC−DCコン
バータの回路図である。
【図4】本発明の第4の実施形態であるDC−DCコン
バータの回路図である。
【図5】本発明の第5の実施形態である電圧イコライザ
の回路図である。
【図6】本発明の第6の実施形態である電圧イコライザ
の回路図である。
【図7】本発明の第7の実施形態である電圧イコライザ
の回路図である。
【図8】従来のDC−DCコンバータの回路を示す図で
ある。
【図9】従来のDC−DCコンバータ回路の動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 電源 T トランス CT1〜CT4 電流トランス Q1〜Q4 スイッチング素子 C1〜C4 平滑回路 Cont 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 守 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長野 日本無線株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA04 CA02 CA12 CB07 CC02 DC02 5H730 AA12 AA16 BB23 BB30 BB57 BB81 DD04 EE02 EE07 EE13 EE65 EE73 EE74 FD38 FD58 FG01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、トランスの一次巻線と、一
    方のスイッチング素子とを直列接続した一方の閉回路
    と、 前記トランスの一次巻線と磁気結合された複数の二次巻
    線と、他方の複数のスイッチング素子と、複数の平滑回
    路とをそれぞれ直列接続した他方の複数の閉回路とを有
    し、 前記一方のスイッチング素子と、他方の複数のスイッチ
    ング素子とを交互にオン・オフさせるDC−DCコンバ
    ータにおいて、 前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続
    され、該複数の検出巻線と磁気結合された1個の信号巻
    線を有する第1の電流トランスを設け、 前記信号巻線の両端電圧から、前記トランスのエネルギ
    ーの蓄積及び放出のタイミングを検出することを特徴と
    するDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記第1の電流トランスの別の検出巻線
    が、前記一方の閉回路に直列接続されていることを特徴
    とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記トランスのそれぞれの巻線同士の巻
    数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの検出巻線
    同士の巻数比とが同一であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 【請求項4】 直流電源と、トランスの一次巻線と、一
    方のスイッチング素子とを直列接続した一方の閉回路
    と、 前記トランスの一次巻線と磁気結合された複数の二次巻
    線と、他方の複数のスイッチング素子と、複数の平滑回
    路とをそれぞれ直列接続した他方の複数の閉回路とを有
    し、 前記一方のスイッチング素子と、他方の複数のスイッチ
    ング素子とを交互にオン・オフさせるDC−DCコンバ
    ータにおいて、 前記他方の複数の閉回路に、それぞれ検出巻線が直列接
    続された複数の第1の電流トランスを設け、該複数の第
    1の電流トランスの複数の信号巻線を並列接続し、 前記信号巻線の並列接続両端電圧から、前記トランスの
    エネルギーの蓄積及び放出のタイミングを検出すること
    を特徴とするDC−DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 直流電源と、トランスの一次巻線と、一
    方のスイッチング素子とを直列接続した一方の閉回路
    と、 前記トランスの一次巻線と磁気結合された複数の二次巻
    線と、他方の複数のスイッチング素子と、複数の平滑回
    路とをそれぞれ直列接続した他方の複数の閉回路とを有
    し、 前記一方のスイッチング素子と、他方の複数のスイッチ
    ング素子とを交互にオ ン・オフさせるDC−DCコンバータにおいて、前記他
    方の複数の閉回路に、それぞれ検出巻線が直列接続され
    た複数の第1の電流トランスを設け、該複数の第1の電
    流トランスの複数の信号巻線を直列接続し、 前記信号巻線の直列接続両端電圧から、前記トランスの
    エネルギーの蓄積及び放出のタイミングを検出すること
    を特徴とするDC−DCコンバータ。
  6. 【請求項6】 前記一方の閉回路に、検出巻線が直列接
    続された第2の電流トランスを設け、該第2の電流トラ
    ンスの信号巻線は、前記複数の第1の電流トランスの複
    数の信号巻線に並列又は直列に接続されていることを特
    徴とする請求項4又は5に記載のDC−DCコンバー
    タ。
  7. 【請求項7】 前記トランスのそれぞれの巻線同士の巻
    数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの検出巻線
    同士の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの
    信号巻線同士の巻数比とが同一であることを特徴とする
    請求項4〜6のいずれか1項に記載のDC−DCコンバ
    ータ。
  8. 【請求項8】 一方の蓄電素子と、トランスの一次巻線
    と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方の閉
    回路と、 直列接続された他方の複数の蓄電素子と、前記トランス
    の一次巻線と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の
    複数のスイッチング素子とをそれぞれ直列接続した他方
    の複数の閉回路とを有し、 前記一方のスイッチング素子と、前記他方の複数のスイ
    ッチング素子とを交互にオン・オフさせて、前記直列接
    続された他方の複数の蓄電素子間での電圧均等化を行う
    電圧イコライザにおいて、 前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続
    され、該複数の検出巻線と磁気結合された1個の信号巻
    線を有する第1の電流トランスを設け、 前記信号巻線の両端電圧から、前記トランスのエネルギ
    ーの蓄積及び放出のタイミングを検出することを特徴と
    する電圧イコライザ。
  9. 【請求項9】 前記第1の電流トランスの別の検出巻線
    が前記一方の閉回路に直列接続されていることを特徴と
    する請求項7に記載の電圧イコライザ。
  10. 【請求項10】 前記トランスのそれぞれの巻線同士の
    巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの検出巻
    線同士の巻数比とが同一であることを特徴とする請求項
    8又は9に記載の電圧イコライザ。
  11. 【請求項11】 一方の蓄電素子と、トランスの一次巻
    線と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方の
    閉回路と、 直列接続された他方の複数の蓄電素子と、前記トランス
    の一次巻線と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の
    複数のスイッチング素子を、それぞれ直列接続した他方
    の複数の閉回路とを有し、 前記一方のスイッチング素子と前記他方の複数のスイッ
    チング素子とを交互にオン・オフさせて、前記直列接続
    された他方の複数の蓄電素子間での電圧均等化を行う電
    圧イコライザにおいて、 前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続
    された複数の第1の電流トランスを設け、該複数の第1
    の電流トランスの複数の信号巻線を並列接続し、 前記信号巻線の並列接続両端電圧から、前記トランスの
    エネルギーの蓄積及び放出のタイミングを検出すること
    を特徴とする電圧イコライザ。
  12. 【請求項12】 一方の蓄電素子と、トランスの一次巻
    線と、一方のスイッチング素子とを直列接続した一方の
    閉回路と、 直列接続された他方の複数の蓄電素子と、前記トランス
    の一次巻線と磁気結合された複数の二次巻線と、他方の
    複数のスイッチング素子を、それぞれ直列接続した他方
    の複数の閉回路とを有し、 前記一方のスイッチング素子と、前記他方の複数のスイ
    ッチング素子とを交互にオン・オフさせて、前記直列接
    続された他方の複数の蓄電素子間での電圧均等化を行う
    電圧イコライザにおいて、 前記他方の複数の閉回路にそれぞれ検出巻線が直列接続
    された複数の第1の電流トランスを設け、該複数の第1
    の電流トランスの複数の信号巻線を直列接続し、 前記信号巻線の直列接続両端電圧から、前記トランスの
    エネルギーの蓄積及び放出のタイミングを検出すること
    を特徴とする電圧イコライザ。
  13. 【請求項13】 前記一方の閉回路に検出巻線が直列接
    続された第2の電流トランスを設け、該第2の電流トラ
    ンスの信号巻線は、前記複数の第1の電流トランスの複
    数の信号巻線に並列又は直列に接続されていることを特
    徴とする請求項11又は12に記載の電圧イコライザ。
  14. 【請求項14】 前記トランスのそれぞれの巻線同士の
    巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれの検出巻
    線同士の巻数比と、前記第1の電流トランスのそれぞれ
    の信号巻線の巻数比とが同一であることを特徴とする請
    求項11〜13のいずれか1項に記載の電圧イコライ
    ザ。
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