JP2002288463A - 工務店経営支援方法及びプレカット工場経営支援方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工務店とプレカット工場とを仲介する環境
を、コンピュータネットワークを用いて構築することに
より、効率的な工務店経営及びプレカット工場経営を実
現する方法を提供する。 【解決手段】 コンピュータネットワークを用いて複数
の工務店と複数のプレカット工場との間を仲介する工務
店経営支援方法であって、プレカット工場に対しては、
工場生産スケジュールの入力を促すスケジュール入力ス
テップと、該スケジュール入力ステップにて入力された
生産スケジュールに関する情報を加工してデータベース
登録をするデータベース登録ステップと、該データベー
ス登録ステップにて登録されたデータベース情報に基づ
いて受注を促す受注促進ステップと、該受注促進ステッ
プにて得られた受注情報に基づいて受注の確認をする受
注確認ステップとを備え、工務店に対しては、発注を促
す発注促進ステップと、該発注促進ステップにて得られ
た発注情報をデータベース登録するデータベース登録ス
テップとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 本発明は、コンピュータネ
ットワークを介して工務店業務とプレカット工場業務と
の仲介をする者が、工務店又はプレカット工場の経営を
支援する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】 従来、工務店ごとに営業活動、見積書
作成業務、部材仕入れ業務、資材輸送手配業務、図面入
力業務、資金繰り、業者手配、スケジュール管理、建築
確認、アフターフォローなどの多種にわたる業務をこな
していた。また、工務店に部材を提供するいわゆるプレ
カット工場においても、同様に工場ごとに営業活動、見
積書作成、材料仕入れ、輸送手配業務、スケジュール管
理業務などを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 しかし、従来の工務
店経営では、複数の仕事を自社の従業員で分担して行っ
ていたが、時間的にも人員的にも一度に複数の案件処理
をするのが難しかった。そのため、積極的な営業活動の
時間が取れない、安定した受注確保ができにくい、顧客
からの見積もり依頼に満足な時間が当てられない、顧客
管理が十分にできない、建築業務に関わる職人が必要な
ときに集まらない、建築確認業務に費やす時間が取れな
い、などの問題がある。

【０００４】 また、従来のプレカット工場経営では、
年間稼働率が高くない、在庫管理が難しい、繁忙期と閑
散期とが極端に稼働率が違う、などの問題がある。本発
明の発明者は、コンピュータネットワークを用いて、複
数の工務店と、複数のプレカット工場とをそれぞれネッ
トワーク化することにより、この問題を解決できると考
えた。本発明は、工務店とプレカット工場とを仲介する
環境を、コンピュータネットワークを用いて構築するこ
とにより、効率的な工務店経営及びプレカット工場経営
を実現する方法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決する手段】 上記課題を解決すべく、本発
明に係る工務店経営支援方法は、コンピュータネットワ
ークを用いて複数の工務店と複数のプレカット工場との
間を仲介する工務店経営支援方法であって、プレカット
工場に対しては、工場生産スケジュールの入力を促すス
ケジュール入力ステップと、該スケジュール入力ステッ
プにて入力された生産スケジュールに関する情報を加工
してデータベース登録をするデータベース登録ステップ
と、該データベース登録ステップにて登録されたデータ
ベース情報に基づいて受注を促す受注促進ステップと、
該受注促進ステップにて得られた受注情報に基づいて受
注の確認をする受注確認ステップとを備え、工務店に対
しては、発注を促す発注促進ステップと、該発注促進ス
テップにて得られた発注情報をデータベース登録するデ
ータベース登録ステップとを備える。

【０００６】 前記工務店に対する発注促進に伴い融資
の希望を取得する融資受付けステップと、該融資受付け
ステップにて取得された融資希望情報に基づいて融資を
斡旋する融資斡旋ステップとをさらに備えることができ
る。

【０００７】 前記工務店に対する発注促進に伴い建築
確認手続の代行の希望を取得する建築確認代行受付けス
テップと、該建築確認代行受付けステップにて得られた
建築確認代行希望情報をデータベース登録するデータベ
ース登録ステップとをさらに備えることもできる。

【０００８】 前記工務店の顧客に対する見積もり書の
ひな形を前記コンピュータネットワークを介して提供す
ることもできる。

【０００９】 前記工務店の顧客に対する見積もりを代
行するサービスを該工務店に提供することもできる。

【００１０】 前記工務店の受注業務を代行するサービ
スを該工務店に提供することもできる。

【００１１】 前記工務店の顧客管理業務を代行するサ
ービスを該工務店に提供することもできる。

【００１２】 前記工務店の図面入力を代行するサービ
スを該工務店に提供することもできる。

【００１３】 前記工務店の建築作業に関わる職人を紹
介するサービスを該工務店に対して提供することもでき
る。

【００１４】 前記工務店の顧客に対して融資斡旋サー
ビスを提供することもできる。

【００１５】 前記工務店のスケジュールを登録するス
ケジュール登録ステップと、該スケジュール登録ステッ
プにて得られたスケジュールの空きの情報を他の工務店
からの照会に応じて提供する空きスケジュール提供ステ
ップとを備え、業務の協力関係を構築することもでき
る。

【００１６】 前記工務店が前記コンピュータネットワ
ークに接続するための技術的なサポートサービスを提供
することもできる。

【００１７】 本発明に係るプレカット工場経営支援方
法は、コンピュータネットワークを用いて複数の工務店
と複数のプレカット工場との間を仲介するプレカット工
場経営支援方法であって、プレカット工場に対しては、
工場生産スケジュールの入力を促すスケジュール入力ス
テップと、該スケジュール入力ステップにて入力された
生産スケジュールに関する情報を加工してデータベース
登録をするデータベース登録ステップと、該データベー
ス登録ステップにて登録されたデータベース情報に基づ
いて受注を促す受注促進ステップと、該受注促進ステッ
プにて得られた受注情報に基づいて受注の確認をする受
注確認ステップとを備え、工務店に対しては、発注を促
す発注促進ステップと、該発注促進ステップにて得られ
た発注情報をデータベース登録するデータベース登録ス
テップとを備える。

【００１８】 前記プレカット工場の繁忙情報を登録す
る繁忙情報登録ステップと、該繁忙情報登録ステップに
て得られた繁忙情報に基づいて他のプレカット工場に業
務を依頼する業務依頼ステップとをさらに有することが
できる。

【００１９】 さらにまた、材料の配送手配を代行する
サービスを提供することができる。材料の協同購入サー
ビスを提供することもできる。

【００２０】 製品の配送手配を代行するサービスを提
供することもできる。

【００２１】

【発明の実施の形態】 以下、図面を参照しつつ、本発
明の実施形態について説明する。図１は、本発明に用い
るコンピュータネットワークを説明する概念図である。
サーバ１０及び２０は、ＬＡＮ、経路制御装置及び電話
回線（又は専用線）を介してコンピュータネットワーク
たとえばインターネットに接続される。端末１０１、１
０２、１０３、１０４はたとえばパソコンで構成される
ものであり、やはり電話回線又は専用線でコンピュータ
ネットワークに接続される。本発明において、工務店経
営者、プレカット工場経営者は、端末１０１，１０２，
１０３，１０４のいずれかからネットに接続してこの仲
介業者（工務店経営支援サービス提供者、プレカット工
場経営支援サービス提供者）の開設するサーバにアクセ
スし、サインアップ登録し、資材の発注、自己のスケジ
ュール登録、又は業務代行サービスを受けたい旨の申し
込みをする。仲介業者は、たとえばサーバ１０をサーバ
として工務店経営者及びプレカット工場経営者からのア
クセスに応ずる。

【００２２】 図２から図６までのフローチャートは、
工務店経営者、プレカット工場経営者、工務店の（潜在
的）顧客が仲介業者の開設するサーバ（サーバ１０）に
アクセスしたときのサーバの動作を示すフローチャート
である。

【００２３】 図２は、工務店がこの仲介サイトにプレ
カット材を発注する際のサーバの動作を説明するフロー
チャートである。ここでは事前の契約により工務店が仲
介業者との間でＩＤ（識別コード）とＰＷ（パスワー
ド）について取決めをしており、定められたやり方でイ
ンターネットを介して仲介業者のサーバにアクセスして
ステップ２００に至るものとする。まず、ＩＤ・ＰＷの
入力を促し、入力されたものが事前の取決めによるもの
と合致するか否かを判断する（ステップ２１０）。その
後、発注情報の入力を促し、決められたフォーマット
（品番・数量）にしたがって工務店が入力する情報を取
得する（ステップ２２０）。次に、サーバ１０は、「確
認画面」を表示する（ステップ２３０）。「確認画面」
には、工務店が入力した情報の入力間違いがないか否か
を確認するための情報以外に、この情報がこのあとどの
ように処理されるかの案内もなされる。たとえば、この
情報は厳重に秘密として扱われるが、必要最低限の情報
に関しては、会員のプレカット工場に開示される場合が
あることなどが示され、それに同意するか否かの応答を
求める（ステップ２４０）。工務店が同意する場合は、
取得した情報をデータベースに登録する（ステップ２５
０）。同意しない場合は、取得した情報を廃棄して戻る
（ステップ２４０でＮＯ）。以上が工務店発注の処理で
ある。なお、「データベース」は、本サーバ内に設けた
記憶装置内に置くこともできるが、同一のネットワーク
に接続された他のサーバに設けてそれをアクセスするこ
ととする実施例も可能である。以下、データベースに言
及するときには同様である。

【００２４】 図３は、プレカット工場（経営者）が本
サイトによりプレカット資材の受注をする場合のサーバ
の動作を説明するフローチャートである。ここでプレカ
ット資材とは、工務店が建築業務を行う上で必要となる
建築資材のことであり、現場における加工作業を最小限
とすべくあらかじめ加工が施されたものをいう。プレカ
ット工場がサーバ上でプレカット資材の受注をすること
を希望してこの仲介サイトを訪れ、必要なクリックをす
ることにより、このプレカット受注処理に入る（ステッ
プ３００）。ここでは、このプレカット工場は、あらか
じめこの仲介業者と契約をしてＩＤ及びパスワードの発
行を受けているものとする。ＩＤ及びパスワードの認証
処理（ステップ３１０）を経て、スケジュール登録処理
を実行する（ステップ３２０）。スケジュール登録は、
そのプレカット工場がいつどれだけの量の受注を受けら
れるかについて、簡単な入力によりなされデータベース
に登録される。その入力がなされるとサーバ１０は、そ
の空きスケジュールに適合可能な工務店側からの発注が
あるか否かを検索する（ステップ３３０、ステップ３４
０）。適合する発注がある場合は、ステップ３４０でイ
エスと判断され、受注確認画面を表示する（ステップ３
６０）。適合する発注がない場合は、受注待ちの情報と
してデータベースへの登録をする（ステップ３５０）。
受注確認画面の表示に対してプレカット工場が確認の意
思表示をすると、ステップ３７０でイエスと判断され
て、受注がされてそのスケジュールがふさがった旨のデ
ータベース登録がなされ（ステップ３９０）、発注者へ
の通知がなされる（ステップ３９５）。なんらかの事情
で受注がなされない場合は、データベースの更新（ステ
ップ３８０）をして終わる。ステップ３５０で受注待ち
となった情報に関しては、定期的に（たとえば1日に１
回）、発注情報との照合がなされ、適合する発注が出て
きたときに、プレカット工場に電子メール送付などによ
り通知を行い、受注確認処理のためのサーバアクセスを
促す。

【００２５】 図４は、一般の潜在的顧客がいずれかの
工務店を選択して建築・施工を依頼すべく、この仲介サ
イトにアクセスした場合のサーバの動作を説明するフロ
ーチャートである。全く初めてのインターネットサーフ
ァがポータルサイトでのキーワード検索などでこのサイ
トを探し出し、「一般顧客サインアップ」のボタンをク
リックするなどしてステップ４００に至る。サーバ１０
は、まずこのサイトを利用するための条件の提示をする
（ステップ４１０）。利用条件とは、たとえば仲介手数
料がどれだけであるか、その支払条件はどうかなどを含
む。その条件をその潜在的顧客が承諾するか否かの応答
を求め（ステップ４２０）、その者がそれを承諾しない
場合は、この処理を終了する（ステップ４３０）。潜在
的顧客が条件を承諾する場合は、サーバ１０は潜在的顧
客自身の情報を入力することを促し、潜在的顧客がそれ
にしたがって入力した個人情報を取得する（ステップ４
４０）。顧客情報は、たとえば住所、家族構成、年収、
業態、勤務形態、勤務先会社名、勤務先会社住所などの
情報であり、サーバ１０はそれに基づいて信用調査を実
行する（ステップ４５０）。信用調査は、たとえばブラ
ックリストとの照合により行われ、ブラックリストに載
っていなければＯＫ、のっていればダメとする。信用調
査の結果がＮＯの場合は、その潜在的顧客のサインアッ
プを拒絶して終了する（ステップ４６０）。ＯＫの場合
は、その潜在的顧客に対してＩＤ及びパスワードを発行
し（ステップ４７０）、顧客自身が入力した顧客情報と
ともにデータベースに登録する（ステップ４８０）。Ｉ
Ｄ及びパスワードを発行するのは、その顧客の情報をよ
り安全に間違いなく扱うためである。

【００２６】 図５は、この仲介サイトが会員の工務店
に顧客を紹介する顧客照会処理をする際のサーバの動作
を説明するフローチャートである。このサイトに正式に
アクセスを認められた潜在的顧客がＩＤ及びパスワード
を入力してセキュリティをクリアした後に（ステップ５
１０）、会員工務店の実績紹介をする画面を表示する
（ステップ５２０）。この実績紹介とは、これまでに施
工した建築物の画像や図面、施工にかかった期間、コス
トなどの表示である。この情報の一部をゲスト会員（正
式なＩＤとパスワードを取得していない潜在顧客）に見
せることとする実施例も可能である。正式な会員となっ
た潜在顧客に対して、複数の会員工務店の実績を表示し
た上で、会員工務店のうちの一つを選択するように仕向
ける（ステップ５３０）。その選択の結果に基づき、選
択された会員工務店にその旨を通知する（ステップ５４
０）。これにより、顧客を会員工務店に紹介することが
できる。なお、会員顧客が工務店を選択するための情報
として工務店が施工可能な空きスケジュールの情報を会
員顧客に対して開示する実施例も可能である。その場合
には、事前に会員工務店の空きスケジュール情報をデー
タベース登録しておき、随時更新することとなる。

【００２７】 図６は、会員工務店同士、あるいは会員
プレカット工場同士が繁忙期と閑散期とのばらつきをな
くすべく業務代行仲介処理をする場合のサーバの動作を
示すフローチャートである。この業務代行仲介処理の前
提として、会員工務店又は会員プレカット工場が自らの
スケジュール情報（空きスケジュール情報）をこのサイ
トを介してデータベース登録し、変更ある毎に随時更新
しつづけていることを前提とする。（ステップ６０
０）。まず、データベースから繁忙情報と空きスケジュ
ール情報とを取得する（ステップ６１０）。そして、適
合する組み合わせを抽出し（ステップ６２０）、繁忙情
報と空きスケジュール情報の主体に適合した旨を通知す
る（ステップ６３０）。そして、その両者が協力関係を
形成することを合意するか否かをチェックする（ステッ
プ６４０）。合意しない場合は不成立の旨をデータベー
スに登録する（ステップ６５０）。合意する場合は受発
注処理をする（ステップ６６０）。

【００２８】

【実施例】 上に述べた実施の形態は、できる限り、電
子化、機械化した方法を述べたが、一部を手作業で行う
こととする実施例が可能であることは無論である。ま
た、本人の同一性確認のためにＩＤ、パスワードを用い
る方法を述べたが、その他に用いるコンピュータのＯＳ
のバージョン、ブラウザの種類、バージョンなどを照合
することにより行うことも可能である。あるいは、個人
のパソコンからのアクセスでなく、この仲介サイトを設
ける主催者が設置したオフィス（たとえば有名デパート
内に設置した場所）にてアクセスをする場合には、その
オフィスでの従業者が直接身分証明書の確認をすること
とする変形実施例も可能である。

【００２９】 本サイトには、なるべく現実の建築物の
情報を写真付きで入れるとか、工務店経営者の当人のコ
メントを表記するとか、メールアドレスを記載して連絡
が可能にするなどの手法を用いて実際に施工する人間が
身近に感じられるようにすることが望ましい。

【００３０】 また、本サイトの利用者同士（又は利用
者と潜在的利用者と）が感想や意見を交換できる環境を
ウェブ上に構築する（掲示板とか会議室の手法を用いる
か、あるいはメールのやり取りをできる環境を備える）
ことにより利用者が十分に満足を得ているサイトである
という雰囲気をかもし出すことが可能になる。また、ウ
ェブ上で動くＣＡＤを組み込むなどの工夫により、顧客
と工務店、工務店同士、工務店とプレカット工場との意
思疎通が確実になることが期待できる。

【００３１】 工務店とプレカット工場との仲介と同様
にして、プレカット工場とその材料供給業者との仲介を
このサイトで実現することも可能である。それにより、
材料の共同購入によるコスト削減が期待できる。図７
は、プレカット工場がこの仲介サイトに材料を発注する
際のサーバの動作を説明するフローチャートである。こ
こでは事前の契約によりプレカット工場が仲介業者との
間でＩＤ（識別コード）とＰＷ（パスワード）について
取決めをしており、定められたやり方でインターネット
を介して仲介業者のサーバにアクセスしてステップ７０
０に至るものとする。まず、ＩＤ・ＰＷの入力を促し、
入力されたものが事前の取決めによるものと合致するか
否かを判断する（ステップ７１０）。その後、発注情報
の入力を促し、決められたフォーマット（品番・数量）
にしたがってプレカット工場が入力する情報を取得する
（ステップ７２０）。次に、サーバ１０は、「確認画
面」を表示する（ステップ７３０）。「確認画面」に
は、プレカット工場が入力した情報の入力間違いがない
か否かを確認するための情報以外に、この情報がこのあ
とどのように処理されるかの案内もなされる。たとえ
ば、この情報は厳重に秘密として扱われるが、必要最低
限の情報に関しては、会員の材料供給業者に開示される
場合があることなどが示され、それに同意するか否かの
応答を求める（ステップ７４０）。プレカット工場が同
意する場合は、取得した情報をデータベースに登録する
（ステップ７５０）。同意しない場合は、取得した情報
を廃棄して戻る（ステップ７４０でＮＯ）。以上がプレ
カット工場からの材料発注の処理である。

【００３２】 図８は、材料供給業者が本サイトにより
材料の受注をする場合のサーバの動作を説明するフロー
チャートである。ここで材料とは、プレカット工場がプ
レカット資材の生産を行う上で必要となる材料のことで
あり、主に木材が考えられるが、木材に限るわけではな
く、必要な材料であり、複数のプレカット工場において
必要となるものであれば、適用可能である。材料供給業
者がサーバ上で材料の受注をすることを希望してこの仲
介サイトを訪れ、必要なクリックをすることにより、こ
の材料受注処理に入る（ステップ８００）。ここでは、
この材料供給業者は、あらかじめこの仲介業者と契約を
してＩＤ及びパスワードの発行を受けているものとす
る。ＩＤ及びパスワードの認証処理（ステップ８１０）
を経て、スケジュール登録処理を実行する（ステップ８
２０）。スケジュール登録は、その材料供給業者がいつ
どれだけの量の受注を受けられるかについて、簡単な入
力によりなされデータベースに登録される。その入力が
なされるとサーバ１０は、その空きスケジュールに適合
可能なプレカット工場側からの発注があるか否かを検索
する（ステップ８３０、ステップ８４０）。適合する発
注がある場合は、ステップ８４０でイエスと判断され、
受注確認画面を表示する（ステップ８６０）。適合する
発注がない場合は、受注待ちの情報としてデータベース
への登録をする（ステップ８５０）。受注確認画面の表
示に対して材料供給業者が確認の意思表示をすると、ス
テップ８７０でイエスと判断されて、受注がされてその
スケジュールがふさがった旨のデータベース登録がなさ
れ（ステップ８９０）、発注者であるプレカット工場へ
の通知がなされる（ステップ８９５）。なんらかの事情
で受注がなされない場合は、データベースの更新（ステ
ップ８８０）をして終わる。ステップ８５０で受注待ち
となった情報に関しては、定期的に（たとえば1日に１
回）、発注情報との照合がなされ、適合する発注が出て
きたときに、材料供給業者に電子メール送付などにより
通知を行い、受注確認処理のためのサーバアクセスを促
す。

【００３３】

【効果】 本発明は以上のように構成されているので、
工務店とプレカット工場、ないしはプレカット工場と材
料供給業者とを仲介し、さらに工務店同士、プレカット
工場同士、材料供給業者同士の協力関係を構築する上で
便利なサイトを作り上げることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に用いるコンピュータネットワークを説
明する概念図である。

【図２】工務店がこの仲介サイトにプレカット材を発注
する際のサーバの動作を説明するフローチャートであ
る。

【図３】プレカット工場（経営者）が本サイトによりプ
レカット資材の受注をする場合のサーバの動作を説明す
るフローチャートである。

【図４】一般の潜在的顧客がいずれかの工務店を選択し
て建築・施工を依頼すべく、この仲介サイトにアクセス
した場合のサーバの動作を説明するフローチャートであ
る。

【図５】この仲介サイトが会員の工務店に顧客を紹介す
る顧客照会処理をする際のサーバの動作を説明するフロ
ーチャートである。

【図６】会員工務店同士、あるいは会員プレカット工場
同士が繁忙期と閑散期とのばらつきをなくすべく業務代
行仲介処理をする場合のサーバの動作を示すフローチャ
ートである。

【図７】プレカット工場がこの仲介サイトに材料を発注
する際のサーバの動作を説明するフローチャートであ
る。

【図８】材料供給業者が本サイトにより材料の受注をす
る場合のサーバの動作を説明するフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０，２０ サーバ １０１、１０２、１０３、１０４ 端末

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータネットワークを用いて複数
   の工務店と複数のプレカット工場との間を仲介する工務
   店経営支援方法であって、 プレカット工場に対しては、 工場生産スケジュールの入力を促すスケジュール入力ス
   テップと、 該スケジュール入力ステップにて入力された生産スケジ
   ュールに関する情報を加工してデータベース登録をする
   データベース登録ステップと、 該データベース登録ステップにて登録されたデータベー
   ス情報に基づいて受注を促す受注促進ステップと、 該受注促進ステップにて得られた受注情報に基づいて受
   注の確認をする受注確認ステップとを備え、 工務店に対しては、 発注を促す発注促進ステップと、 該発注促進ステップにて得られた発注情報をデータベー
   ス登録するデータベース登録ステップとを備える工務店
   経営支援方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店に対する発注促進に伴い融資の希望を取得す
   る融資受付けステップと、 該融資受付けステップにて取得された融資希望情報に基
   づいて融資を斡旋する融資斡旋ステップとをさらに備え
   る工務店経営支援方法。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店に対する発注促進に伴い建築確認手続の代行
   の希望を取得する建築確認代行受付けステップと、 該建築確認代行受付けステップにて得られた建築確認代
   行希望情報をデータベース登録するデータベース登録ス
   テップとをさらに備える工務店経営支援方法。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店の顧客に対する見積もり書のひな形を前記コ
   ンピュータネットワークを介して提供する工務店経営支
   援方法。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店の顧客に対する見積もりを代行するサービス
   を該工務店に提供する工務店経営支援方法。
6. 【請求項６】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店の受注業務を代行するサービスを該工務店に
   提供する工務店経営支援方法。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店の顧客管理業務を代行するサービスを該工務
   店に提供する工務店経営支援方法。
8. 【請求項８】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店の図面入力を代行するサービスを該工務店に
   提供する工務店経営支援方法。
9. 【請求項９】 請求項１に記載の工務店経営支援方法に
   おいて、 前記工務店の建築作業に関わる職人を紹介するサービス
   を該工務店に対して提供する工務店経営支援方法。
10. 【請求項１０】 請求項１に記載の工務店経営支援方法
    において、 前記工務店の顧客に対して融資斡旋サービスを提供する
    工務店経営支援方法。
11. 【請求項１１】 請求項１に記載の工務店経営支援方法
    において、 前記工務店のスケジュールを登録するスケジュール登録
    ステップと、 該スケジュール登録ステップにて得られたスケジュール
    の空きの情報を他の工務店からの照会に応じて提供する
    空きスケジュール提供ステップとを備え、 業務の協力関係を構築する工務店経営支援方法。
12. 【請求項１２】 請求項１に記載の工務店経営支援方法
    において、 前記工務店が前記コンピュータネットワークに接続する
    ための技術的なサポートサービスを提供する工務店経営
    支援方法。
13. 【請求項１３】 コンピュータネットワークを用いて複
    数の工務店と複数のプレカット工場との間を仲介するプ
    レカット工場経営支援方法であって、 プレカット工場に対しては、 工場生産スケジュールの入力を促すスケジュール入力ス
    テップと、 該スケジュール入力ステップにて入力された生産スケジ
    ュールに関する情報を加工してデータベース登録をする
    データベース登録ステップと、 該データベース登録ステップにて登録されたデータベー
    ス情報に基づいて受注を促す受注促進ステップと、 該受注促進ステップにて得られた受注情報に基づいて受
    注の確認をする受注確認ステップとを備え、 工務店に対しては、 発注を促す発注促進ステップと、 該発注促進ステップにて得られた発注情報をデータベー
    ス登録するデータベース登録ステップとを備えるプレカ
    ット工場経営支援方法。
14. 【請求項１４】 請求項１３に記載のプレカット工場経
    営支援方法において、 前記プレカット工場の繁忙情報を登録する繁忙情報登録
    ステップと、 該繁忙情報登録ステップにて得られた繁忙情報に基づい
    て他のプレカット工場に業務を依頼する業務依頼ステッ
    プとを有するプレカット工場経営支援方法。
15. 【請求項１５】 請求項１３又は１４のいずれかに記載
    のプレカット工場経営支援方法において、 材料の配送手配を代行するサービスを提供するプレカッ
    ト工場経営支援方法。
16. 【請求項１６】 請求項１３又は１４のいずれかに記載
    のプレカット工場経営支援方法において、 材料の協同購入サービスを提供するプレカット工場経営
    支援方法。
17. 【請求項１７】 請求項１３又は１４のいずれかに記載
    のプレカット工場経営支援方法において、 製品の配送手配を代行するサービスを提供するプレカッ
    ト工場経営支援方法。