JP2002288156A - 論文作成支援方法 - Google Patents

論文作成支援方法

Info

Publication number
JP2002288156A
JP2002288156A JP2001093063A JP2001093063A JP2002288156A JP 2002288156 A JP2002288156 A JP 2002288156A JP 2001093063 A JP2001093063 A JP 2001093063A JP 2001093063 A JP2001093063 A JP 2001093063A JP 2002288156 A JP2002288156 A JP 2002288156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
logical structure
reason
dissertation
answer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001093063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3934357B2 (ja
Inventor
Nozomi Tanaka
望 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2001093063A priority Critical patent/JP3934357B2/ja
Priority to US09/911,808 priority patent/US6572382B2/en
Publication of JP2002288156A publication Critical patent/JP2002288156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3934357B2 publication Critical patent/JP3934357B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B7/00Electrically-operated teaching apparatus or devices working with questions and answers
    • G09B7/02Electrically-operated teaching apparatus or devices working with questions and answers of the type wherein the student is expected to construct an answer to the question which is presented or wherein the machine gives an answer to the question presented by a student

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Educational Technology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Machine Translation (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Electrically Operated Instructional Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 論文の論理を検証しながら論文の作成を支援
する方法を提供する。 【解決手段】 ユーザは、クライアント4を利用して論
文の結論を入力する。サーバ1は、入力された結論を裏
付ける理由を質問し、ユーザは、クライアント4を利用
してその質問に回答する。回答が自明でなかった場合、
サーバ1は、受信した回答を新たな主張とみなし、その
主張を裏付ける理由をユーザに質問する。サーバ1は、
ユーザにより入力される理由が自明になるまで、上記手
順で質問を繰り返す。論理構造テーブル2は、ユーザか
らの回答を主張と理由との主従関係に基づいて階層的に
格納する。サーバ1は、論理構造テーブル2を適切に編
集してクライアント4の表示装置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論文の作成を支援
する方法、および作成された論文を検証する方法に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、読者にとって読みやすい文章を
書くことは簡単ではない。特に、論文や報告書におい
て、主張(結論)およびその主張の理由(根拠)を飛躍
なく正確に記述することは難しい。
【0003】一方、論文や報告書の論理が正しく組み立
てられていないと、その内容が難解になってしまう。ま
た、論理が正しく組み立てられていない論文や報告書
は、読者を納得させることができなかったり、或いは読
者に誤解を与えてしまうおそれもある。
【0004】このため、論文や報告書の作成者の多く
は、それを書くための技術の向上させたいと思ってい
る。そして、これらの要望に答えるべく、論文の書き方
に係わる解説書が数多く出版されており、また、論文の
書き方を指導する講座やスクールも設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、論文の書き方
に係わる解説書の大部分は、論文の論理構造を解説する
ものではなく、その物理構造を解説しているに過ぎな
い。ここで、論文の論理構造とは、その論文により主張
される結論とその結論の根拠(理由)との対応関係を意
味する。一方、論文の物理構造とは、論文を構成する各
要素(検証方法、検証結果、解釈、結論など)の配置ま
たは並べ方を意味し、例えば、「結論」を最初に書くべ
きか最後に書くべきかなどに相当する。
【0006】また、世の中には、論文の書き方を解説ま
たは指導する講座やスクールが存在するが、論文の書き
方について独りで手軽に学習するためのツールはあまり
知られていない。さらに、論文の作成を支援するツール
や、作成された論文を検証するツールもあまり知られて
いない。特に、論文の論理を検証しながら論文の作成を
支援するツールは提供されていない。
【0007】本発明の課題は、結論と理由の対応関係を
明治しながら、重要な理由が欠如したり矛盾がないかを
検証して論文の論理構造を導き出すことによって論文の
作成を支援する方法を提供することである。また、本発
明の他の課題は、気軽に利用することができる論文作成
支援方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の論文作成支援方
法は、ユーザから主張や理由を引き出して論文の構造を
整理するであって、論文の主張あるいはその理由をユー
ザに質問し、上記ユーザからの上記質問に対する回答を
分析し、上記回答内容が自明でないと判定した場合さら
に該回答を裏付ける理由をユーザに質問し、上記回答に
基づいて論文の主張および理由を関係付けた論文の論理
を表す論理構造を作成し、上記論理構造を表示する。
【0009】論文の論理は、一般に、主張とその主張を
裏付ける理由から構成される。したがって、ユーザから
論文の主張および理由を収集し、それらを視覚的に表示
することにより、論文の論理が明確になる。このとき、
ユーザにより回答された理由が自明でなかったときは、
その理由を裏付ける理由がさらに質問されるので、作成
対象の論文において重要な理由の欠如することはなく、
また、論理の飛躍が生じることもない。
【0010】上記方法において、ユーザが要求する論文
の配置型に基づいて上記回答(主張および理由)を並べ
替え、その並べ替えた結果を表示するようにしてもよ
い。この方法によれば、ユーザは、論文の論理を変える
ことなく、論文を構成する要素の配置を自由に変更でき
る。
【0011】また、上記方法において、質問の契機とな
った回答とその質問に対する新たな回答とを関係付ける
階層的な識別番号を各回答に付与し、その識別番号をキ
ーとして上記回答をソートすることにより論理構造を作
成するようにしてもよい。この方法によれば、論文の主
張と理由との階層関係を容易に視覚化できる。
【0012】本発明の論文作成支援装置は、論文の主張
をユーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答され
た主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する手段と、
上記ユーザにより回答された理由の内容が自明でないと
判定した際にその理由を新たな主張とみなしてその新た
な主張を裏付ける理由をユーザに質問する手段と、上記
ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文
の論理を表す論理構造を作成する手段と、作成した論理
構造を表示する手段とを有する。この装置によれば、上
記方法と同様に、作成対象の論文において重要な理由の
欠如および論理の飛躍が回避される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、論文の作成を支援する
方法に係わる。ただし、この明細書における論文とは、
必ずしも「論文」という名称が使用されているものに限
定されず、主張すべき結論およびその結論を裏付ける根
拠を含む各種文章を言うものとする。即ち、「論文」
は、学術論文、企業論文、卒業論文、各種試験のための
論文、小論文などに限定されるものではなく、報告書、
提案書、解説書、レポート、記事などをも含むものとす
る。以下、本発明の実施形態について図面を参照しなが
ら説明する。
【0014】図1は、本発明による論文作成支援方法の
一実施形態を実現するシステムの構成図である。サーバ
1は、サーバコンピュータであり、論文作成支援サービ
スを提供する。また、サーバ1は、論文作成支援サービ
スを提供するために、論理構造テーブル2およびキーワ
ードテーブル3を備える。クライアント4は、論文作成
支援サービスを受けるユーザが使用するコンピュータで
あり、ネットワーク5を介してサーバ1にアクセスする
機能を備える。
【0015】なお、サーバ1は、この実施例では、We
bページを用いて論文作成支援サービスを提供する。こ
の場合、ネットワーク5はインターネットである。ま
た、クライアント4は、一般的なブラウザを備え、サー
バ1が提供するWebページを閲覧しながら論文作成支
援サービスを受けることになる。
【0016】図2は、サーバ1のブロック図である。通
信インタフェース11は、ネットワーク5のアクセス回
線を終端する機能を備えると共に、クライアント4との
間で情報またはデータを送受信するために通信プロトコ
ル(TCP/IPなど)が実装されている。
【0017】論理構造作成部12は、論文作成支援サー
ビスを受けようとするユーザ(すなわち、論文作成者)
に対して、論文において主張すべき結論(主張)、およ
びその結論を裏付ける理由(根拠)を質問する。そし
て、ユーザからの回答(結論または主張、理由または根
拠)に項番を付与し、それを論理構造テーブル13に書
き込む。ここで、「項番」とは、ユーザからの各回答を
識別する識別子または識別番号であって、階層的な番号
体系が使用される。なお、階層構造については後述す
る。論理構造テーブル13は、図1の論理構造テーブル
2に相当し、論理構造作成部12により付与された項番
を用いてユーザからの回答を管理する。
【0018】論理構造表示部14は、論文において主張
すべき結論とその結論を裏付ける理由との対応関係を表
示するためのデータを作成し、そのデータを通信インタ
フェース11を介してクライアント4へ送信する。な
お、上記対応関係を表すデータは、項番に基づいて論理
構造テーブル13の内容を並べ替えることにより得られ
る。
【0019】物理構造表示部15は、ユーザから指定さ
れた配置型に基づいて論理構造テーブル13の内容を並
べ替え、その結果を表示するためのデータを通信インタ
フェース11を介してクライアント4へ送信する。な
お、「配置型」とは、論文を構成する各要素(検証方
法、検証結果、解釈、結論など)の配置または並べ方を
識別する。そして、物理構造表示部15は、「配置型」
として、論文の先頭に結論を記述する「頭括型」、論文
の最後に結論を記述する「尾括型」、および論文の先頭
に結論を記述した後に尾括型を続ける「双括型」を提供
できる。
【0020】キーワードテーブル16は、図1に示した
キーワードテーブル3に相当し、論文のテーマ毎に1ま
たは複数のキーワードを格納する。論理構造検査部17
は、キーワードテーブル16を参照しながらユーザから
の回答を検証し、その結果を表示するためのデータを通
信インタフェース11を介してクライアント4へ送信す
る。具体的には、論理構造検査部17は、たとえば、ユ
ーザからの回答に含まれているワードとキーワードテー
ブル16に格納されているキーワードとを比較し、ユー
ザの回答において重要な論点が漏れていないか、或いは
論理に矛盾または重複がないかなどを検証/添削し、そ
の結果をユーザに通知する。
【0021】クライアント4は、ユーザ入力をサーバ1
へ通知する機能を備える。なお、入力装置は、例えば、
キーボードおよびマウスである。また、クライアント4
は、サーバ1から送出されるデータを表示する機能を備
える。即ち、論理構造作成部12により発行される質
問、論理構造表示部14により並び替えられ作成される
論理構造、物理構造表示部15により並び替えられ作成
される物理構造、および論理構造検査部17により作成
される検証結果(添削結果)は、クライアント4が備え
る表示装置に表示される。そして、ユーザは、その表示
に従ってサーバ1との間で対話的な処理を進めながら、
論文作成支援サービスを受けることができる。
【0022】なお、この実施例では、ユーザは、クライ
アント4を利用してサーバ1にアクセスすることにより
論文作成支援サービスを受けるものとするが、スタンド
アロン環境下で同様のサービスを受けることもできる。
すなわち、ユーザが使用するユーザコンピュータに、論
理構造作成部12、論理構造テーブル13、論理構造表
示部14、物理構造表示部15、キーワードテーブル1
6、および論理構造検査部17を設ければ、ユーザは、
スタンドアロン環境下で同様のサービスを受けることが
できる。この場合、ユーザが使用するユーザコンピュー
タは、図2に示すブロック図において、通信インタフェ
ース11の代わりに、キーボードやマウス等の入力装
置、及びデータを表示するための表示装置を備える必要
がある。
【0023】次に、具体的な実施例を説明する前に、論
文の論理構造について説明する。すなわち、論文により
主張される結論とその結論を裏付ける根拠(理由)との
対応関係を説明する。
【0024】論文では、一般に、主張すべき結論が記載
されると共に、その結論を裏付ける根拠(理由)が記載
されている必要がある。しかし、結論を裏付けるべき根
拠が正しいか否か判断できないと、その結論が検証され
たことにならない。したがって、結論を裏付ける根拠が
記載されていたとしても、その根拠が曖昧なときは、さ
らにその根拠を裏付ける根拠を記載する必要がある。即
ち、結論を裏付ける根拠は、自明と言えるレベルにまで
掘り下げられる必要がある。なお、「自明」とは、証明
を要することなく正しいと認められることをいい、事実
や仮説を前提とする。そして、「事実」は、体験、統
計、発言、文献などを含み、「仮説」は、法則、規則、
仮定などを含む。ここで、法則または理論と呼ばれる事
実から帰納された仮説は、正しい知識とみなされるもの
とする。また、数学の公理や交通規則のような規約も、
正しいとみなされるものとする。更に、仮定は、正しい
前提とみなされるものとする。
【0025】また、論文の論理は、「主張(結論)」と
「理由(根拠)」から構成される。ここで、「理由」と
は、主張を裏付ける根拠であって、具体的には、「その
主張がなぜ正しいといえるのか」に対する答えである。
しかし、ある主張を裏付ける理由が自明でないとする
と、その理由は、1つの主張でもある。例えば、「捕鯨
は続けるべきか、やめるべきか」というテーマの論文の
結論が「捕鯨はやめるべきだ」であり、その結論を裏付
ける理由が「絶滅の可能性がある」であったものとす
る。この場合、「絶滅の可能性がある」は、「捕鯨はや
めるべきだ」に対する理由であると同時に、それ自体が
1つの主張である。したがって、この論文では、「絶滅
の可能性がある」が自明でないとすると、それが正しい
と言えるための理由を探す必要がある。具体的には、例
えば、絶滅の可能性を示すような調査データ等を用意す
べきと考えられる。
【0026】このように、論文の論理は、「主張」と
「理由」が階層的に結合していくことにより構成されて
いる。なお、この階層構造の最上位レベルの主張は、論
文の結論である。
【0027】次に、論文作成支援サービスの具体的な実
施例を示す。ここでは、ユーザ(論文作成者)が、クラ
イアント4を利用してサーバ1にアクセスすることによ
り、論文作成支援サービスを受けるものとする。また、
論文のテーマは、「捕鯨は続けるべきか、やめるべき
か」であるものとする。以下、クライアント4の表示装
置に表示されるデータを参照しながら具体例を説明す
る。
【0028】クライアント4の表示装置には、まず、図
3(a) に示すように、ユーザに論文の結論を入力させる
ための質問文が表示される。ユーザは、図3(a) に示し
た質問文に対して、図3(b) に示す回答を入力したもの
とする。ここで、「捕鯨はやめるべきだ。」は、論文の
結論である。また、「/e」は、仮終了記号であり、質
問に対する1つの回答の入力が終了したことを表す。し
たがって、1つの質問に対して複数の回答を入力する場
合には、この仮終了記号は、複数の回答を互いに区切る
役割を果たす。一方、「//e」は、入力終了記号であ
り、質問に対する回答の入力を終了したことを表す。
【0029】ユーザにより入力された回答は、ネットワ
ーク5を介してサーバ1に送信される。そして、サーバ
1の論理構造作成部12は、ユーザからの回答に対して
項番を付与すると共に、それを論理構造テーブル13に
格納する。ここで、この回答は最上位レベルの主張(結
論)なので、項番として「1」が付与される。また、論
理構造作成部12は、図3(b) においてユーザにより入
力された主張を裏付ける理由をユーザに質問する。具体
的には、図3(c) に示すように、主張を裏付ける理由を
ユーザに入力させるための質問文がクライアント4の表
示装置に表示される。このとき、クライアント4の表示
装置には、ユーザが先に入力した回答および付与された
項番が表示されると共に、その理由を質問する質問文が
表示される。
【0030】ユーザは、図3(c) に示した質問文に対し
て、図3(d) に示す回答を入力したものとする。すなわ
ち、ここでは、ユーザは、図3(c) に示した質問文に対
する回答として、2つの理由を示している。そして、こ
れらの理由は、ネットワーク5を介してサーバ1に送信
される。
【0031】サーバ1がユーザからの回答を受信する
と、論理構造作成部12は、ユーザが入力した各理由に
対してそれぞれ項番を付与すると共に、それらを論理構
造テーブル13に格納する。このとき、図3(d) におい
て入力された理由は、それぞれ図3(b) において入力さ
れた主張に対する回答である。したがって、これらの理
由に対して付与される項番は、図3(b) において入力さ
れた主張に付与されている項番に従属する番号となる。
この実施例では、これらの理由に対してそれぞれ「1
1」および「12」が付与されている。
【0032】続いて、論理構造作成部12は、図3(e)
〜図3(h) に示すように、図3(d)において入力された
各理由を裏付ける理由をユーザに質問する。そして、そ
の回答にそれぞれ項番を付与すると共に、それらを論理
構造テーブル13に格納してゆく。この実施例では、
「絶滅の可能性がある(11)」を裏付ける理由として
「クジラが減少している」及び「クジラは家畜と違い再
生産できない」がユーザにより入力されており、それら
に対して「11」に従属する項番として、「111」お
よび「112」が付与されている。また、「他に食べ物
がある(12)」を裏付ける理由として「肉、魚、野菜
がある」がユーザにより入力されており、それに対して
「12」に従属する項番として、「121」が付与され
ている。
【0033】さらに、論理構造作成部12は、図3(e)
〜図3(h) においてユーザにより入力された各理由を裏
付ける理由をユーザに質問する。図4(a) では、まず、
「クジラが減少している(111)」を裏付ける根拠が
問われている。そして、ユーザは、この質問に対する回
答を保留している。なお、実施例では、「保留」という
メッセージをユーザに入力させているが、これは一例で
あり、他に、保留ボタンを予め設けておき、ユーザが質
問に対する回答を保留したい時には、このボタンを押さ
せてもよい。「自明」の場合も同様である。
【0034】論理構造作成部12は、質問に対する回答
が「保留」であったことを検出すると、その回答に対し
て項番を付与すると共に、それを論理構造テーブル13
に格納する。具体的には、「保留」に対して、「クジラ
が減少している(111)」に付与されている項番に従
属する項番「1111」が付与される。
【0035】図4(b) では、「クジラは家畜と違い再生
産できない(112)」を裏付ける理由が問われてい
る。そして、ユーザは、この質問に対して「自明」と回
答している。
【0036】論理構造作成部12は、質問に対する回答
が「自明」であったことを検出すると、その回答に対し
て項番を付与すると共に、それを論理構造テーブルに格
納する。具体的には、この「自明」に対して、「クジラ
は家畜と違い再生産できない(112)」に付与されて
いる項番に従属するする項番「1121」が付与され
る。そして、論理構造作成部12は、その主張に関して
さらに理由を質問することを停止する。即ち、この例で
は、「クジラは家畜と違い再生産できない(112)」
を裏付ける理由は質問されない。
【0037】以下同様に、図4(c) 〜図4(f) に示すよ
うに、各主張を裏付ける理由としてユーザにより「自
明」が入力されるまで、ユーザに対して質問が繰り返さ
れる。なお、ユーザにより「保留」とされていた質問に
対しては、図4(d) に示すように、他の質問に対する回
答を受信した後にあらためて質問が発行される。
【0038】このように、論理構造作成部12は、論文
の論理についてユーザに質問し、その質問に対する回答
に基づいて論理構造テーブル13を作成する。ここで、
図3〜図4に示したユーザ入力に対して作成された論理
構造テーブル13の例を図5に示す。図5に示す論理構
造テーブルおいて、「回答」は、ユーザにより入力され
たデータ(主に、文字列)である。また、「項番」は、
ユーザからの回答に対して論理構造作成部12により付
与された識別番号である。さらに、「質問フラグ」は、
ユーザからの回答を裏付ける理由をユーザに問い合わせ
たか否かを表示する。なお、「質問フラグ」は、ユーザ
から回答を受信した際、その回答が「自明」であれば
「1」が設定され、それ以外の回答の場合は「0」が設
定される。そして、質問フラグに「0」が設定されてい
る回答について、「何故正しいといえますか」とユーザ
に質問を行うと、その質問フラグが「0」から「1」に
書き換えられる。図5に示す例は、すべての回答に対し
て質問を行った後の状態を示している。
【0039】図6は、図3〜図4においてユーザにより
入力された回答の階層構造を示す図である。ここでは、
各回答に付与された項番を用いて階層構造が表されてい
る。なお、この階層構造は、上述したように、「主張」
と「理由」との主従関係により構築される。
【0040】論理構造テーブル13が完成すると、論理
構造表示部14は、図7(a) に示すように、論文の論理
構造を表示するか否かをユーザに問い合わせる。このと
き、クライアント4の表示装置には、ユーザにより入力
された回答がその入力順に表示されている。
【0041】ユーザにより論文の論理構造を表示すべき
旨の指示が入力されると、論理構造表示部14は、論理
構造テーブル13に格納されているデータを取り出し、
そのデータから「自明」および「保留」に対応するレコ
ードを削除する。続いて、残されたレコードに対して後
述する項番変換処理を行い、その項番をキーとして昇順
ソートを実行する。そして、その昇順ソートの結果を論
文の論理構造としてクライアント4の表示装置に表示す
る。クライアント4の表示装置に表示された論理構造の
例を図7(b) に示す。
【0042】論理構造は、論文の論理の階層関係を視覚
的に表現する。この例では、同じ階層の回答が画面表示
上同じ段差で表示されている。具体的には、この論理構
造により、論文の結論が「捕鯨はやめるべきだ」であ
り、その結論を裏付ける主要な理由が「絶滅の可能性が
ある」および「他に食べ物がある」であることが表現さ
れている。また、「絶滅の可能性がある」を裏付ける理
由が「クジラが減少している」および「クジラは家畜と
違い再生産できない」であり、さらに「クジラが減少し
ている」を裏付ける理由が「方法(調査対象、地域、期
間、数え方)と結果(個体数の推移)と解釈(減少して
いるといえる)から」であることが表現されていると共
に、「他に食べ物がある」を裏付ける理由が「肉・魚・
野菜がある」であることが表現されている。
【0043】なお、論理構造テーブル13から表示すべ
き論理構造を作成する際の手順は以下の通りである。す
なわち、まず、論理構造テーブル13おいて、必要に応
じて「0」を付与することにより、各レコードの項番の
桁数を揃える。一例を下記に示す。
【0044】 捕鯨はやめるべきだ。 (1) 絶滅の可能性がある。 (11) 他に食べ物がある。 (12) クジラが減少している。 (111) クジラは家畜と違い再生産できない。 (112) 肉・魚・野菜がある。 (121) 方法、結果、解釈から。 (11111) ↓ 捕鯨はやめるべきだ。 (10000) 絶滅の可能性がある。 (11000) 他に食べ物がある。 (12000) クジラが減少している。 (11100) クジラは家畜と違い再生産できない。 (11200) 肉・魚・野菜がある。 (12100) 方法、結果、解釈から。 (11111) 続いて、桁数が統一された項番をキーとして昇順ソート
を実行する。ソート結果を下記に示す。
【0045】 捕鯨はやめるべきだ。 (10000) 絶滅の可能性がある。 (11000) クジラが減少している。 (11100) 方法、結果、解釈から。 (11111) クジラは家畜と違い再生産できない。 (11200) 他に食べ物がある。 (12000) 肉・魚・野菜がある。 (12100) さらに、クライアント4の表示装置に表示する際には、
下記に示すように、各項番に加えられている「0」の数
の応じて、各行の表示開始位置を決定する。このとき、
「0」を削除するようにしてもよい。
【0046】 捕鯨はやめるべきだ。 (1) 絶滅の可能性がある。 (11) クジラが減少している。 (111) 方法、結果、解釈から。 (1111) クジラは家畜と違い再生産できない。 (112) 他に食べ物がある。 (12) 肉・魚・野菜がある。 (121) このように、ユーザは、サーバ1から与えられる質問に
回答することにより、論文の論理構造を得ることができ
る。このとき、このようにして得られる論理構造は、主
張の内容およびその理由が変わらない限りは不変であ
る。しかし、論理構造が同じであっても、論文の書き方
は1通りではない。すなわち、論文の先頭に主張を記載
した後にその主張を裏付ける理由を記載することもでき
るし、主張を導き出すための理由を記載した後に主張を
記載することもできる。ここで、この差異は、基本的
に、論文を構成する要素(主張、理由)の配置による。
換言すれば、論文を構成する要素の配置を変えたとして
も、論理構造が同じであれば、論文の論理は変わらない
はずである。なお、この明細書では、論文を構成する要
素(主張、理由)の配置のことを「物理構造」と呼ぶこ
とにしている。
【0047】本実施形態のサービスは、ユーザにより指
定された物理構造を表示する機能を提供する。ユーザ
は、このサービスを受ける場合には、サーバ1に対し
て、物理構造の表示を要求すると共に、図8(a) に示す
画面において、表示すべき配置型を指定する。
【0048】物理構造表示部15は、ユーザにより配置
型が指定されると、論理構造テーブル13に格納されて
いるデータを指定された配置型に従って並べ替え、その
結果をクライアント4の表示装置に表示する。図8(b)
は、頭括型が指定されたときの物理構造の例である。頭
括型の物理構造は、基本的に、論理構造を作成する方法
と同じである。
【0049】図8(c) および図8(d) は、尾括型が指定
されたときの物理構造の例である。尾括型の物理構造
は、以下の手順で作成される。まず、論理構造テーブル
13において、論理構造の項番の「0」を「空白」に置
き換えることにより、各レコードの項番の桁数を揃え
る。一例を下記に示す。なお、この例では、「空白」を
□印で表す。
【0050】 捕鯨はやめるべきだ。 (10000) 絶滅の可能性がある。 (11000) クジラが減少している。 (11100) 方法、結果、解釈から。 (11111) クジラは家畜と違い再生産できない。 (11200) 他に食べ物がある。 (12000) 肉・魚・野菜がある。 (12100) ↓ 捕鯨はやめるべきだ。 (1□□□□) 絶滅の可能性がある。 (11□□□) クジラが減少している。 (111□□) 方法、結果、解釈から。 (11111) クジラは家畜と違い再生産できない。 (112□□) 他に食べ物がある。 (12□□□) 肉・魚・野菜がある。 (121□□) 続いて、桁数が統一された項番をキーとして昇順ソート
を実行する。ここで、「空白」は「数字」よりも大きな
値として扱われる。例えば、「1□□□□」は「11□
□□」よりも大きな値として扱われる。ソート結果を下
記に示す。
【0051】 方法、結果、解釈から。 (11111) クジラが減少している。 (111□□) クジラは家畜と違い再生産できない。 (112□□) 絶滅の可能性がある。 (11□□□) 肉・魚・野菜がある。 (121□□) 他に食べ物がある。 (12□□□) 捕鯨はやめるべきだ。 (1□□□□) 更に、クライアント4の表示装置に表示する際には、下
記に示すように、各項番に加えられている「空白」の数
の応じて、各行の表示開始位置を決定する。
【0052】 方法、結果、解釈から。 (11111) クジラが減少している。 (111) クジラは家畜と違い再生産できない。 (112) 絶滅の可能性がある。 (11) 肉・魚・野菜がある。 (121) 他に食べ物がある。 (12) 捕鯨はやめるべきだ。 (1) 図9(a) および図9(b) は、双括型が指定されたときの
物理構造の例である。双括型の物理構造は、尾括型の物
理構造の先頭に「結論」を加えることにより得られる。
なお、先頭に追加される結論には、項番として全桁数に
対して「0」が付与される。
【0053】図10は、論理構造検査部17の処理を説
明する図である。クライアント4の表示装置に論文の論
理構造が表示されると、論理構造検査部17は、図10
(a)に示すように、論理構造の確認/添削を行うか否か
をユーザに問い合わせる。そして、ユーザが、論理構造
の確認/添削を要求すると、論理構造検査部17は、キ
ーワードテーブル16を利用して論理構造を検証する。
【0054】キーワードテーブル16は、論文のテーマ
毎に、1または複数のキーワードを格納している。ここ
では、「捕鯨」に関するキーワードとして「動物」「知
能」「哺乳類」などが登録されている。さらに、該当キ
ーワードに正誤がある場合、各々にあてはまるサブキー
ワードも登録されている。
【0055】そして、論理構造検査部17は、キーワー
ドテーブル16に登録されているキーワードであって、
論理構造テーブル13に格納されていないワードがない
かを調べる。そして、そのようなワードがあれば、クラ
イアント4の表示装置に表示する。図10(b) に示す例
では、「捕鯨はやめるべきだ」を裏付ける他の理由とし
て、「神聖な動物」および「知能の高い動物」などを考
慮すべき旨が示唆されている。これにより、ユーザは、
自分が考えた論理において重要なキーワードが漏れてな
いかを確認できる。
【0056】また、論理構造検査部17は、論理構造テ
ーブル13に格納されているワードとキーワードテーブ
ル16に登録されているキーワードとの矛盾点を検出す
る。図10(b) に示す例では、ユーザからの回答の中に
「再生産できない」というフレーズがあり、そのフレー
ズの中の「再生産」がキーワードと一致している。この
場合、サブキーワードがチェックされる。そして、上記
フレーズの中の「できない」とサブキーワードとして登
録されている「不可能」が類似しているので、ユーザの
回答が誤っている可能性があると判断される。この結
果、ユーザに対して、「再生産できない」について異な
る見解が紹介されている。また、「減少している」につ
いても同様である。これにより、ユーザは、自分が考え
た論理の矛盾点や他の意見を知ることができる。
【0057】次に、本実施形態の論文作成サービスの実
施例を示す。実施例1 課題:北方のクマは南方のクマより大型か 結論:北方のクマほど大型である。
【0058】結論を裏付ける主要な理由は、「北方のク
マほど体重が重い」および「北方のクマほど体長が長
い」である。ただし、これらの理由は、必ずしも自明と
は言えないので、さらにそれを裏付ける理由が必要とな
る。そして、自明な理由が得られるまでユーザに質問を
繰り返すことにより、下記の論理構造が作成される。
【0059】 北方のクマほど大型である。 1 北方のクマほど体重が重い。 11 事実(生息地と体重との関係に関する調査結果)。 111 北方のクマほど体長が長い。 12 北方の生息地ほど気温が低い。 121 クマの生息地の高度は大差がない。 1211 気温が低いほどクマの体長が長い。 122 ベルクマンの法則 1221 クマは哺乳類である。 1222 気温とクマの体長は負の比例関係になる。 1223 表面熱伝導率、平均熱生産効率、体温は同じと仮定 12231 なお、上記調査結果は、シロクマ、ヒグマ、クロクマ、
ツキノワグマ、ナマケグマ、マレーグマの生息地と体重
の関係を表す。また、ベルクマンの法則によれば、哺乳
類においては「体長=(表面熱伝導率÷平均熱生産効
率)×(体温−気温)」が成立する。「クマは哺乳類で
ある」は公知の知識であり、「クマの生息地の高度は大
差がないとする」は仮定である。
【0060】上記論理構造に基づいて尾括型の物理構造
を作成すると以下のようになる。事実(生息地と体重と
の関係に関する調査結果)。北方のクマほど体重が重
い。クマの生息地の高度は大差がないとする。北方の生
息地ほど気温が低い。ベルクマンの法則。クマは哺乳類
である。表面熱伝導率、平均熱生産効率、体温は同じと
仮定。気温とクマの体長は負の比例関係になる。気温が
低いほどクマの体長が長い。北方のクマほど体長が長
い。北方のクマほど大型である(結論)。
【0061】また、上記論理構造に基づいて双括型の物
理構造を作成すると以下のようになる。北方のクマほど
大型である(結論)。事実(生息地と体重との関係に関
する調査結果)。北方のクマほど体重が重い。クマの生
息地の高度は大差がないとする。北方の生息地ほど気温
が低い。ベルクマンの法則。クマは哺乳類である。表面
熱伝導率、平均熱生産効率、体温は同じと仮定。気温と
クマの体長は負の比例関係になる。気温が低いほどクマ
の体長が長い。北方のクマほど体長が長い。北方のクマ
ほど大型である(結論)。なお、頭括型の物理構造は、
基本的に、論理構造と同じなので、説明を省略する。
【0062】ユーザは、表示された物理構造から容易に
論文を作成できる。具体的には、物理構造に、論文の表
題、項目見出し、および参考文献などを付け加えると共
に、各要素間を適切な言葉で接続することにより、論文
が作成される。頭括型の論文の例を図11に示し、双括
型の論文の例を図12に示す。実施例2 課題:直角三角形の辺の長さについて まず、サーバ1の論理構造作成部12からの質問、およ
びその質問に対するユーザの回答の例を示す。
【0063】質問:結論は何ですか 回答:直角三角形の3辺の長さをa、b、c(斜辺)と
すると、 「a×a+b×b=c×c」の関係がある。(1) 質問:(1)は、なぜいえますか 回答:論証できる。
(1.1) 実証できる。(1.2) 質問:(1.1)は、なぜいえますか 回答:正方形の内側に、斜めにした正方形を配置する。
ただし、内側の正方形の各頂点は、外側の正方形の各辺
に接するように配置する。これにより4つの直角三角形
が形成される。そして、各直角三角形の3辺の長さをそ
れぞれa、b、c(斜辺)とすると、「外側の正方形の
面積=内側の正方形の面積+直角三角形4個の面積」な
ので、「(a+b)×(a+b)=c×c+(ab÷
2)×4」となり、「a×a+b×b=c×c」が得ら
れる。
【0064】質問:(1.2)は、なぜいえますか 回答:例えば、3辺の長さが(3,4,5)(5,1
2,13)(8,15,17)の各三角形は、それぞれ
直角三角形である。ここで、下式が成立する。 3×3+4×4=5×5 5×5+12×12=13×13 8×8+15×15=17×17 になっている。(1.2.
1) 質問:(1.2.1)は、なぜいえますか 回答:方法・・・コンパスと定規で各三角形を作図し、
分度器で角度を測定 結果・・・各三角形に直角があった 解釈・・・直角三角形であるといえる 上記質問に対する回答に従って、論理構造作成部12に
より下記の論理構造が作成される。
【0065】直角三角形の3辺の長さをa,b,c(斜
辺)とすると、「a×a+b×b=c×c」の関係があ
る。論証できる。正方形の内側に、斜めにした正方形を
配置する。ただし、内側の正方形の各頂点は、外側の正
方形の各辺に接するように配置する。これにより4つの
直角三角形が形成される。そして、各直角三角形の3辺
の長さをそれぞれa、b、c(斜辺)とすると、「外側
の正方形の面積=内側の正方形の面積+直角三角形4個
の面積」なので、「(a+b)×(a+b)=c×c+
(ab÷2)×4」となり、「a×a+b×b=c×
c」が得られる。実証できる。例えば、3辺の長さが
(3,4,5)(5,12,13)(8,15,17)
の各三角形はそれぞれ直角三角形である。 方法:コンパスと定規で各三角形を作図し、分度器で角
度を測定 結果:各三角形に直角があった 解釈:直角三角形であるといえる 3×3+4×4=5×5 5×5+12×12=13×13 8×8+15×15=17×17が得られる。
【0066】次に、フローチャートを参照しながら、サ
ーバ1の動作を説明する。図13は、論理構造作成部1
2の動作を説明するフローチャートである。このフロー
チャートの処理は、ユーザにより、論文作成支援サービ
スを受けたい旨の要求を受信したときに実行される。な
お、以下では、クライアント4の表示装置に表示すべき
メッセージを「表示メッセージ(MSG-O )」と呼び、ユ
ーザによりクライアント4を介して入力されるメッセー
ジを「入力メッセージ(MSG-i )」と呼ぶことにする。
【0067】ステップS1では、各種変数が初期化され
る。具体的には、ユーザにより入力される入力メッセー
ジに付与すべき項番を作成するための変数(k,m)と
してそれぞれ「0」が設定される。
【0068】ステップS2およびS3では、表示メッセ
ージとして「結論は何ですか」を出力する。なお、表示
メッセージの出力先は、図1に示すサーバ/クライアン
トシステムではクライアント4である。したがって、こ
のメッセージは、クライアント4の表示装置に表示され
る。そして、ユーザは、この表示メッセージに対応する
回答を入力する。この場合、ユーザの回答は、論文の結
論である。
【0069】ステップS4では、クライアント4から送
られてくる入力メッセージを受信する。なお、この入力
メッセージは、ステップS2およびS3の表示メッセー
ジに対応する回答であり、論文の結論である。ステップ
S5では、入力メッセージを解読し、入力終了記号(/
/e)を検出した場合にはステップS11へ進み、そう
でない場合にはステップS6へ進む。
【0070】一例を示す。ここでは、以下の入力メッセ
ージを受信したものとする。捕鯨はやめるべきだ。 /e //e この場合、まず、「捕鯨はやめるべきだ。」を受信する
と、ステップS6の処理が実行される。続いて、「/e
(仮終了記号)」を受信すると、再びステップS6の処
理が実行される。そして、「//e(入力終了記号)」
を受信すると、ステップS11へ進む。
【0071】なお、ステップS6は、後で詳しく説明す
るが、入力メッセージに項番を付与する処理、入力メッ
セージを論理構造テーブル13に書き込む処理を含む。
ステップS11〜S14は、ユーザにより入力された
「結論」を裏付ける理由を質問すると共に、その根拠が
自明でなかった場合にさらに質問を繰り返し、各質問に
対する回答に基づいて論理構造テーブル13を作成する
処理である。具体的には、以下の通りである。
【0072】ステップS11は、論理構造テーブル13
の各レコードについてステップS12〜S14の処理を
実行するための処理である。ステップS12では、論理
構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステ
ップS13では、ステップS12において抽出したレコ
ードに格納されているメッセージについて、それを裏付
ける理由をユーザに質問したか否かを調べる。そして、
まだ質問が発行されていない場合はステップS14へ進
み、既に質問が発行されている場合はステップS11に
戻る。なお、この判断では、図5に示した質問フラグ
(QFLG)が参照される。ステップS14は、後で詳しく
説明するが、ユーザに対して質問を発行する処理、発行
した質問に対する回答に項番を付与する処理、及びその
回答を論理構造テーブル13に書き込む処理を含む。
【0073】ステップS21〜S24は、ユーザの回答
が保留状態になっている質問があった場合に、その質問
をもう一度発行する処理である。具体的には、以下の通
りである。
【0074】ステップS21は、論理構造テーブル13
の各レコードについてステップS22〜S24の処理を
実行するための処理である。ステップS22では、論理
構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステ
ップS23では、ステップS12において抽出したレコ
ードに格納されているメッセージが保留状態であるか否
かを調べる。そして、保留状態であればステップS24
へ進み、そうでない場合はステップS21に戻る。な
お、ステップS24は、ステップS14と同じ処理であ
る。
【0075】ステップS31〜S34は、論理構造テー
ブル13において、入力メッセージとして「自明」ある
いは「保留」が書き込まれているレコードを削除する処
理である。具体的には以下の通りである。
【0076】ステップS31は、論理構造テーブル13
の各レコードについてステップS32〜S34の処理を
実行するための処理である。ステップS32では、論理
構造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステ
ップS33では、ステップS12において抽出したレコ
ードに格納されているメッセージとして「自明」が書き
込まれているか否かを調べる。そして、「自明」あるい
は「保留」が書き込まれていれば、ステップS34にお
いて対応するレコードを削除し、そうでない場合はステ
ップS31に戻る。
【0077】論理構造テーブル13の各レコードについ
てステップS32〜S34の処理が実行されると、ステ
ップS35において、項番変換処理が実行される。項番
変換処理については、後で詳しく説明する。
【0078】このように、論理構造作成部12は、ユー
ザに対して質問を発行し、その質問に対する回答に基づ
いて論理構造テーブル13を作成する。図15は、図1
3に示す処理Aを詳しく説明するフローチャートであ
る。この処理は、ユーザにより「結論」が入力されたと
きに実行される。
【0079】ステップS41では、仮終了記号(/e)
を検出したか否かが調べられる。そして、仮終了記号を
検出しない場合ステップS42〜S45が実行され、検
出した場合は処理を終了する。
【0080】ステップS42では、下記の4つの処理が
実行されるが、この際、変数kおよび変数mが利用され
る。「k」は、入力メッセージの階層の深さを示し、
「m」は、同じ階層において何番目の回答かを示す。項
番と変数k、変数mとの関係を図14に示す。 (1) 変数mをインクリメントする。なお、ステップS4
1〜S45がステップS6として実行される場合は、変
数mは、ステップS1において初期化されているので、
この処理により「1」になる。 (2) 変数mを用いて項番NTを算出する。なお、ステッ
プS41〜S45がステップS6として実行される場合
は、変数kはステップS1において初期化されているの
で、算出される項番NTは「1」になる。 (3) ユーザにより入力された入力メッセージ(MSG-i )
を、メッセージMSGとして設定する。なお、ステップ
S41〜S45がステップS6として実行される場合
は、ユーザにより入力された「結論」がメッセージMS
Gとして設定されることになる。 (4) 上記(3) で設定されたメッセージMSGに対応する
質問フラグQFLGとして「0(まだ質問していな
い)」を設定する。
【0081】ステップS43では、ステップS42にお
いて作成された項番NT、メッセージMSG、質問フラ
グQFLGを論理構造テーブル13に書き込む。ステッ
プS44では、下記の3つの処理が実行される。 (1) ステップS42で算出した項番を作業領域NT_W
に書き込む。 (2) ステップS42で作成したメッセージMSGを作業
領域MSG_Wに書き込む。 (3) 作業領域MSG_WORKに格納されているデータ
を、表示メッセージMSG_Oとして設定する。なお、
作業領域MSG_WORKは、作業領域NT_Wおよび
作業領域MSG_Wから構成される。
【0082】ステップS45では、表示メッセージMS
G_Oを出力する。なお、表示メッセージMSG_Oの
出力先は、クライアント4である。一例を示す。ここで
は、「結論」として以下の入力メッセージを受信したも
のとする。
【0083】捕鯨はやめるべきだ。 /e //e この場合、まず、「捕鯨はやめるべきだ。」を受信する
と、ステップS42〜S45が実行される。すなわち、
ステップS42〜S43では、項番NTを算出する計算
式に「m=1」および「k=0」が代入され、「項番N
T=1」が得られる。また、論理構造テーブル13に、
「項番NT=1」「メッセージ:捕鯨はやめるべき
だ。」「質問フラグ=0」が格納される。続いて、ステ
ップS44〜S45において、クライアント4に対して
「項番NT=1」「メッセージ:捕鯨はやめるべき
だ。」が送出される。この後、「/e」を受信すると、
処理が終了する。
【0084】図16は、図13に示す処理Bを詳しく説
明するフローチャートである。この処理は、ユーザによ
り「理由」が入力されたときに実行される。ステップS
51では、質問フラグQFLGに「1(質問済み)」を
設定するとともに、変数mとして「0」を設定する。ス
テップS52およびS53では、ステップS12で抽出
したレコードに設定されている「項番NT」に対応する
主張を裏付ける理由を質問する。
【0085】ステップS54では、上記質問に対するユ
ーザからの回答(メッセージMSG−i)を読込む。ス
テップS55では、入力終了記号(//e)が検出され
たか否かを調べる。そして、入力終了記号が検出されな
かった場合は、ステップS56において、ステップS1
2で抽出したレコードに設定されている「項番NT」を
変数kに代入する。更に、ステップS57において処理
Aを実行する。なお、処理Aは、図15に示した通りで
ある。一方、入力終了記号が検出されると、処理を終了
する。
【0086】一例を示す。ここでは、論理構造テーブル
13に「捕鯨はやめるべきだ。」が格納されているもの
とする。また、「捕鯨はやめるべきだ。」に対して、
「項番NT=1」が付与されているものとする。
【0087】この場合、まず、ステップS51におい
て、「捕鯨はやめるべきだ。」に対応する質問フラグQ
FLGが「0」から「1」に書き換えられる。続いて、
ステップS52およびS53において、クライアント4
の表示装置に「(1)は、なぜ正しいといえますか」を
表示する。これに対して、ユーザが、下記の回答を入力
したものとする。
【0088】絶滅の可能性がある。 /e 他に食べ物がある。 /e //e この場合、「絶滅の可能性がある。」に対してステップ
S56およびS57の処理が実行される。すなわち、ス
テップS56において、変数kに「1」が設定される。
続いて、図15に示すフローチャートのステップS41
〜S45が実行される。これにより、項番NTとして
「11」が算出され、また、「絶滅の可能性がある。」
が論理構造テーブル13に書き込まれる。
【0089】この後、図16に示すフローチャートにお
いてステップS54に戻り、「/e(仮終了記号)」に
対してステップS56およびS57の処理が実行され
る。ただし、「/e」を読み込んだときには、ステップ
S42〜S45がスキップされるので、特別な処理は実
行されない。
【0090】さらに、再びステップS54に戻り、「他
に食べ物がある。」に対してステップS56およびS5
7の処理が実行される。この結果、ステップS41〜S
45が実行されることにより、項番NTとして「12」
が算出され、また、「他に食べ物がある。」が論理構造
テーブル13に書き込まれる。
【0091】そして、「//e」を読み込むと、図16
に示すフローチャートの処理、すなわち図13に示す
「処理B」が終了する。ただし、図13において、処理
Bが終了すると、再びステップS11に戻る。したがっ
て、論理構造テーブル13に新たに書き込まれた2つの
メッセージ(「絶滅の可能性がある。」および「他に食
べ物がある。」)について同様に処理が実行される。す
なわち、これら2つのメッセージを裏付ける理由が質問
され、その回答が論理構造テーブル13に順次書き込ま
れていく。
【0092】上記処理(ステップS11〜S14)は、
各質問に対する回答として「保留」または「自明」を受
け取るまで繰り返される。具体的な実施例は、図3〜図
4を参照しながら説明した通りである。このとき、「保
留」および「自明」も、他の回答と同様に論理構造テー
ブル13に書き込まれる。但し、「自明」が入力された
ときは、それ以上質問を繰り返さないようにするため
に、質問フラグに「1」が設定される。
【0093】なお、処理Bが図13のステップS24と
して実行される場合は、図4(d) に示すように、保留状
態となっている質問があらためてユーザに提示される。
図17は、図13の項番変換処理を詳しく説明するフロ
ーチャートである。なお、ここでは、変換前の項番NT
の各桁の値を「N(i) 」で表すものとする。例えば、変
換後の項番NTを4桁の整数で表すものとすると、「N
T=11」は下記のように表される。
【0094】 (N(1),N(2),N(3),N(4) )=(0,0,1,1) ステップS61では、まず、項番NTを変換するために
使用する変数iを初期化する。ステップS62は、論理
構造テーブル13の各レコードについてステップS63
〜S67の処理を実行するための処理である。ステップ
S63では、論理構造テーブル13から未処理レコード
を抽出する。ステップS64では、変数iをインクリメ
ントする。ステップS65では、項番NTの中の変数i
により指定される桁の値が「0」であるか否かが調べら
れる。そして、この値が「0」ならばステップS64に
戻って変数iをインクリメントし、そうでない場合はス
テップS66へ進む。
【0095】ステップS66では、与えられている変換
式に「NT」および「i」を代入することにより、変換
後に項番を算出する。例えば、変換前の項番が「11」
であった場合は、変数iが「1」及び「2」のときはス
テップS65において「Yes」と判断され、変数iが
「3」になったときにステップS66が実行される。し
たがって、この場合、変換後の項番は、下式により算出
されることになる。
【0096】 変換後の項番 = 11×10の二乗 = 1100 この後、ステップS67において、算出した変換後の項
番を用いて論理テーブル13を更新し、次のレコードを
抽出するためにステップS61に戻る。なお、図17に
示すフローチャートにより項番を変換する方法は、一実
施例であって、他の方法で同様の変換を行うようにして
もよい。
【0097】図18は、物理構造表示部15の動作を説
明するフローチャートである。このフローチャートの処
理は、ユーザにより論文の物理構造を表示する旨の要求
が入力されたときに実行される。なお、このフローチャ
ートの処理が起動される時点では、既に論理構造が作成
されているものとする。
【0098】ステップS71では、クライアント4の表
示装置に物理構造の型を指定させるためのメッセージを
表示する。このメッセージの例は、図8(a) に示した通
りである。ステップS72では、ユーザにより入力され
たメッセージを読み込む。ステップS73では、ユーザ
により指定された型を検出する。
【0099】ユーザにより「頭括型」が指定されたとき
は、ステップS74において、項番NTをキーとして論
理構造テーブル13を昇順に並べ替える。また、ユーザ
により「尾括型」が指定されたときは、ステップS75
において対応する処理が実行され、「双括型」が指定さ
れたときは、ステップS76において対応する処理が実
行される。なお、ステップS75およびS76の処理に
ついては、後で詳しく説明する。
【0100】ステップS77〜S79では、ステップS
74、S75、またはS76においてソート処理が実行
された論理構造テーブル13から必要なデータを読み出
し、クライアント4の表示装置に指定された物理構造を
表示する。
【0101】図19は、尾括型の物理構造を作成する処
理のフローチャートであり、図18のステップS75に
相当する。ステップS81は、論理構造テーブル13の
各レコードについてステップS82〜S87の処理を実
行するための処理である。ステップS82では、論理構
造テーブル13から未処理レコードを抽出する。ステッ
プS83では、変数iを初期化する。ステップS84で
は、変数iをインクリメントする。ステップS85で
は、項番NTの中の変数iにより指定される桁の値が
「0」であるか否かが調べられる。ここで、この項番N
Tは、図17に示したフローチャートの処理により変換
された後の項番である。そして、この値が「0」なら
ば、ステップS86において、その「0」を「空白」に
置き換える。一方、その値が「0」でない場合は、ステ
ップS86をスキップする。
【0102】ステップS87では、変数iが予め設定さ
れている最大値に達しているか否かが調べられる。ここ
で、この最大値は、たとえば、変換後の項番NTの桁数
である。
【0103】論理構造テーブル13のすべてのレコード
についてステップS82〜S87の処理を実行すると、
ステップS88において、必要に応じて「空白」が付加
された項番NTをキーとして論理構造テーブル13を昇
順にソートする。この結果、尾括型の物理構造が作成さ
れる。
【0104】図20は、双括型の物理構造を作成する処
理のフローチャートであり、図18のステップS76に
相当する。ステップS91では、図19に示したフロー
チャートの処理を実行する。すなわち、まず、尾括型の
物理構造を作成する。ステップS92では、論理構造テ
ーブル13の最終レコードを抽出する。ここで、ステッ
プS91の処理により尾括型の物理構造として編集され
た論理構造テーブルの最終レコードには、「結論」が格
納されている。したがって、ステップS92では、「結
論」のレコードが抽出されることになる。
【0105】ステップS93では、ステップS92で抽
出したレコードの項番NTの各桁に「0」を設定する。
ステップS94では、上記レコードを論理構造テーブル
13に追加する。そして、ステップS95において、新
たなレコードが追加された論理構造テーブル13を項番
NTをキーとして昇順にソートする。これにより、双括
型の物理構造が作成される。
【0106】なお、本実施形態の論文作成支援サービス
により作成される物理構造は、実際に論文を作成する上
で有用である。物理構造から実際の論文を作成するに
は、例えば、以下の手順で作業を進めればよい。一例を
示す。
【0107】問い:かぐや姫の語源は何んだろうか。 答え:かぐや姫は、かごや姫が転訛したと考える。(結
論) 理由:(論理構造) ・かぐや姫は、かごや姫が転訛したようだ。 ・かご屋である竹取りの翁が竹を取りに行き、女児を見
つけ、「かごや姫」と名づけた、と考えることができ
る。 ・かぐや姫が登場するのは竹取物語である。 ・民話によると、かご屋がかぐや姫を見つけ、かご屋の
姫とした ・松谷・瀬川・辺見『日本の民話2)』に「竹の精のかご
や姫」がある。 ・「ほだとも、おらたはかご作るかご屋だもの、かごや
姫、とでもつけるがええべ」 ・日本の山にはサンカ(山窩)という竹かごを作る人々
がいた。 ・柳田國男集第一巻の中の「山の人生」、宮本常一『山
に生きる人々』にサンカの記述がある。 ・「かご」と「かぐ」の語感が似ている。 ・かごや姫は東北地方の民話である。 ・東北では例えば「行く」を「行ぐ」と言うように、
「かご」と ・「かぐ」の発音が似て聞こえる。 (1) 表題をつける。 (2) 本文の論理展開部を書く。論値展開部は、論文の本
体であり、1または複数の「見出し」と各見出しに続く
「段落群」から構成される。「見出し」は、例えば、作
成された物理構造の上位階層の理由から作成する。上記
の例では、「かぐや姫は、かごや姫が転訛したようだ」
および「「かご」と「かぐ」の語感が似ている」から、
例えば、「かご屋に由来する」および「かご屋と語感が
似ている」などを作成すればよい。また、段落群は、
「見出し」として使用した回答の下位階層の各回答から
作成すればよい。 (3) 本文の導入部を書く。導入部には、「問い」に基づ
いて、分野や目的を書けばよい。 (4) 参考文献を書く。 (5) 抄録を書く。抄録は、作成された物理構造を必要に
応じて簡略化することにより得られる。
【0108】このように、本実施形態の論文作成支援方
法によれば、ユーザは、サーバ1との対話において論文
の主張(結論)を回答すると共に、サーバ1からの質問
に従ってその主張を裏付ける理由を回答していくことに
より、論文の論理構造および物理構造を得ることができ
る。このとき、サーバ1による質問の順番は、上述の例
に限定されるものではない。すなわち、上述の例では、
ある主張を裏付ける理由として複数の回答が入力された
場合、サーバ1は、それら複数の回答をそれぞれ裏付け
る理由を順番に問い合わせていき、さらに、それらの回
答のなかに自明でない回答が含まれていた場合に、その
自明でない回答を裏付ける理由を問い合わせる方法を示
した。これに対して、ある主張を裏付ける理由として複
数の回答が入力された場合、まず、それら複数の回答の
なかの1つの回答に着目してそれを裏付ける理由が自明
になるまで質問を繰り返していき、その後に上記複数の
回答のなかの他の回答に対して、順次、同じようにして
自明な回答を導く出すような手順であってもよい。
【0109】なお、上述した論文作成支援機能は、コン
ピュータを用いて上述のフローチャートに示した処理を
記述したプログラムを実行することにより実現される。
そのプログラムを実行するコンピュータ100のブロッ
ク図を図21に示す。なお、本発明の論文作成支援方法
が図1に示すようなサーバ/クライアントシステムで実
現される場合は、コンピュータ100はサーバ1に相当
する。また、スタンドアロン環境で実現される場合は、
コンピュータ100はユーザコンピュータに相当する。
【0110】CPU101は、上述のフローチャートに
示した処理を記述したプログラムを記憶装置102から
メモリ103にロードして実行する。記憶装置102
は、たとえばハードディスクであり、上記プログラムを
格納する。一方、メモリ103は、例えば半導体メモリ
であり、CPU101の作業領域として使用される。
【0111】記録媒体ドライバ104は、CPU101
の指示に従って可搬性記録媒体105にアクセスする。
可搬性記録媒体105は、例えば、半導体デバイス(P
Cカード等)、磁気的作用により情報が入出力される媒
体(フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープな
ど)、光学的作用により情報が入出力される媒体(光デ
ィスクなど)を含む。通信制御装置106は、CPU1
01の指示に従って網との間でデータを送受信する。
【0112】図22は、本発明に係わるソフトウェアプ
ログラムなどの提供方法を説明する図である。本発明に
係わるプログラムは、例えば、以下の3つの方法の中の
任意の方法により提供される。
【0113】(a) コンピュータ100にインストールさ
れて提供される。この場合、プログラム等は、たとえ
ば、出荷前にプレインストールされる。 (b) 可搬性記録媒体に格納されて提供される。この場
合、可搬性記録媒体105に格納されているプログラム
等は、基本的に、記録媒体ドライバ104を介して記憶
装置102にインストールされる。
【0114】(c) 網上のサーバから提供される。この場
合、基本的には、コンピュータ100がサーバに格納さ
れているプログラム等をダウンロードすることによって
そのプログラム等を取得する。
【0115】(付記1)ユーザから主張や理由を引き出
して論文の構造を整理する論文作成支援方法において 論文の主張あるいはその理由をユーザに質問し、上記ユ
ーザからの上記質問に対する回答を分析し、上記回答内
容が自明でないと判定した場合、さらに該回答を裏付け
る理由をユーザに質問し、上記回答に基づいて、論文の
主張および理由を関係付けた論文の論理を表す論理構造
を作成し、上記論理構造を表示することを特徴とする論
文作成支援方法。 (付記2)付記1記載の論文作成支援方法であって、さ
らに、上記ユーザが要求する論文の配置型を受け付け、
上記配置型に基づき上記論理構造を並べ替え、上記論理
構造を表示することを特徴とする論文作成支援方法。 (付記3)付記1記載の論文作成支援方法であって、上
記論理構造を作成する際に、上記質問の契機となった上
記回答と、該質問に対する新たな回答とを関係付ける階
層的な識別番号を、新たな該回答に付与することを特徴
とする論文作成支援方法。 (付記4)付記3記載の論文作成支援方法であって、上
記論理構造を作成する際に、上記回答に付された上記識
別番号を変換し、変換した識別番号をキーに上記回答を
ソートして論理構造を作成することを特徴とする論文作
成支援方法。 (付記5)付記4記載の論文作成支援方法であって、上
記ユーザが要求する論文配置型に基づいて、上記論理構
造の上記識別番号をさらに変換し、変換した識別番号を
キーに上記回答をソートして論理構造を作成することを
特徴とする論文作成支援方法。 (付記6)付記1記載の論文作成支援方法であって、上
記ユーザからの上記回答を分析し該回答を保留と判定し
た場合、該回答とは別の回答に対する質問をして、該質
問の回答を得た後に該保留内容の回答に対する質問をす
ることを特徴とする論文作成支援方法。 (付記7)付記1記載の論文作成支援方法であって、キ
ーワードを登録し、該キーワードを上記論理構造と比較
し、該比較に基づいて該論理構造を添削することを特徴
とする論文作成支援方法。 (付記8)ユーザから主張やその理由を引き出して論文
の構造を整理する論文作成支援方法において、サーバ装
置は、論文の主張あるいはその理由をクライアント装置
を介してユーザへ質問し、上記ユーザにより入力された
該質問に対する回答を上記クライアント装置から受信
し、上記回答を分析し、該回答内容が自明でないと判定
した際に、さらに該回答を裏付ける理由を上記クライア
ント装置を介してユーザに質問し、上記回答に基づい
て、論文の主張および理由を関係付けた論文の論理を表
す論理構造を作成し、上記論理構造を上記クライアント
装置に表示することを特徴とする論文作成支援方法。 (付記9)付記8記載の論文作成支援方法であって、さ
らに、上記サーバ装置は、上記クライアント装置から、
上記ユーザが要求する論文の配置型を受信し、上記配置
型に基づき上記論理構造を並べ替え、上記クライアント
装置に上記論理構造を表示することを特徴とする論文作
成支援方法。 (付記10)ユーザから主張やその理由を引き出して論
文の構造を整理する論文作成支援方法において、クライ
アント装置は、論文の主張あるいはその理由付けの質問
をサーバ装置より受信し、上記ユーザに対して表示し、
上記ユーザより入力される上記質問に対する回答を上記
サーバ装置へ送信し、 上記サーバ装置が上記回答に
基づいて作成した論文の論理を表す論理構造を上記サー
バ装置から受信し、上記論理構造を表示することを特徴
とする論文作成支援方法。 (付記11)付記10記載の論文作成支援方法であっ
て、さらに、上記クライアント装置は、上記ユーザが要
求する論文の配置型を上記サーバへ送信し、上記配置型
に基づいて上記サーバ装置が並び替えた上記論理構造を
受信し、上記論理構造を表示することを特徴とする論文
作成支援方法。 (付記12)論文作成支援サービスを提供するサーバ装
置およびそのサーバ装置にサービスを依頼するクライア
ント装置を含む論文作成支援システムであって、上記ク
ライアント装置は、ユーザ入力を上記サーバ装置に通知
する手段と、上記サーバ装置から送られてくる情報を表
示する手段とを備え、上記サーバ装置は、論文の主張を
上記クライアント装置を介してユーザに質問する手段
と、上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由を
上記クライアント装置を介してそのユーザに質問する手
段と、上記ユーザにより回答された理由が自明でなかっ
たときに、その理由を新たな主張とみなしてその新たな
主張を裏付ける理由を上記クライアント装置を介してユ
ーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答された主
張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作
成する手段と、作成した論理構造をクライアント装置に
表示する手段とを備えるを特徴とする論文作成支援シス
テム。 (付記13)論文の主張をユーザに質問する手段と、上
記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をそのユ
ーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答された理
由の内容が自明でないと判定した際に、その理由を新た
な主張とみなして、その新たな主張を裏付ける理由をユ
ーザに質問する手段と、上記ユーザにより回答された主
張および理由に基づいて論文の論理を表す論理構造を作
成する手段と、作成した論理構造を表示する手段と、を
有することを特徴とする論文作成支援装置。 (付記14)論文作成支援サービスを提供するサーバ装
置およびそのサーバ装置にサービスを依頼するクライア
ント装置を含む論文作成支援システムにおいて使用され
るサーバ装置であって、論文の主張を上記クライアント
装置を介してユーザに質問する手段と、上記ユーザによ
り回答された主張を裏付ける理由を上記クライアント装
置を介してそのユーザに質問する手段と、上記ユーザに
より回答された理由が自明でなかったときに、その理由
を新たな主張とみなしてその新たな主張を裏付ける理由
を上記クライアント装置を介してユーザに質問する手段
と、上記ユーザにより回答された主張および理由に基づ
いて論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、作成
した論理構造をクライアント装置に表示する手段とを備
えるを特徴とするサーバ装置。 (付記15)論文作成支援サービスを提供するサーバ装
置およびそのサーバ装置にサービスを依頼するクライア
ント装置を含む論文作成支援システムにおいて使用され
るクライアント装置であって、ユーザ入力を上記サーバ
装置に通知する手段と、論文の主張をユーザに質問し、
上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をその
ユーザに質問し、上記ユーザにより回答された理由が自
明でなかったときにその理由を新たな主張とみなしてそ
の新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問し、上記ユ
ーザにより回答された主張および理由に基づいて論文の
論理を表す論理構造を作成するサーバ装置からその論理
構造を受信して表示する手段とを有することを特徴とす
るクライアント装置。 (付記16)コンピュータにより実行されたときに、論
文の主張をユーザに質問する機能と、上記ユーザにより
回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する
機能と、上記ユーザにより回答された理由が自明でない
と判定した際に、その理由を新たな主張とみなして、そ
の新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する機能
と、 上記ユーザにより回答された主張および理由に基
づいて論文の論理を表す論理構造を作成する機能と、作
成した論理構造を表示する機能とをコンピュータに行わ
せるためのプログラムを格納する記憶媒体。 (付記17)コンピュータにより実行されたときに、論
文の主張をユーザに質問する機能と、上記ユーザにより
回答された主張を裏付ける理由をそのユーザに質問する
機能と、上記ユーザにより回答された理由が自明でない
と判定した際に、その理由を新たな主張とみなして、そ
の新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する機能
と、 上記ユーザにより回答された主張および理由に基
づいて論文の論理を表す論理構造を作成する機能と、作
成した論理構造を表示する機能とを提供するプログラ
ム。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、論文の主張およびその
理由を収集し、それらを視覚的に表示するので、論文の
論理が明確になる。このとき、ユーザにより回答された
理由が自明でなかったときは、その理由を裏付ける理由
がさらに質問されるので、作成対象の論文において論理
の飛躍が生じることはない。
【0117】また、理由が構造で示されるので、重要な
理由の欠如や矛盾が明確になる。さらに、ユーザが要求
する論文の配置型に基づいて上記主張および理由を並べ
替えて表示するので、ユーザは、論文の論理を変えるこ
となく、論文を構成する要素の配置を自由に変更でき
る。
【0118】さらに、上記主張およびその理由に対して
階層的な識別番号を付与するので、論文の主張と理由と
の階層関係を容易に視覚化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による論文作成支援方法の一実施形態を
実現するシステムの構成図である。
【図2】サーバのブロック図である。
【図3】論文の論理構造を作成する対話処理におけるク
ライアントの表示装置に表示される画面の例(その1)
である。
【図4】論文の論理構造を作成する対話処理におけるク
ライアントの表示装置に表示される画面の例(その2)
である。
【図5】論理構造テーブルの例である。
【図6】ユーザにより入力された回答の階層構造を示す
図である。
【図7】クライアントの表示装置に表示された論理構造
の例である。
【図8】物理構造の表示例(その1)である。
【図9】物理構造の表示例(その2)である。
【図10】論理構造検査部の処理を説明する図である。
【図11】提示された物理構造に基づいて作成された頭
括型の論文の例である。
【図12】提示された物理構造に基づいて作成された双
括型の論文の例である。
【図13】論理構造作成部の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図14】項番と変数の関係を示す図である。
【図15】図13に示す処理Aを詳しく説明するフロー
チャートである。
【図16】図13に示す処理Bを詳しく説明するフロー
チャートである。
【図17】図13に示す項番変換処理を詳しく説明する
フローチャートである。
【図18】物理構造表示部の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図19】尾括型の物理構造を作成する処理のフローチ
ャートである。
【図20】双括型の物理構造を作成する処理のフローチ
ャートである。
【図21】本発明の機能を記述したプログラムを実行す
るコンピュータのブロック図である。
【図22】本発明に係わるソフトウェアプログラムなど
の提供方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 サーバ 2 論理構造テーブル 3 キーワードテーブル 4 クライアント 5 ネットワーク 11 通信インタフェース 12 論理構造作成部 13 論理構造テーブル 14 論理構造表示部 15 物理構造表示部 16 キーワードテーブル 17 論理構造検査部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザから主張や理由を引き出して論文
    の構造を整理する論文作成支援方法において論文の主張
    あるいはその理由をユーザに質問し、 上記ユーザからの上記質問に対する回答を分析し、 上記回答内容が自明でないと判定した場合、さらに該回
    答を裏付ける理由をユーザに質問し、 上記回答に基づいて、論文の主張および理由を関係付け
    た論文の論理を表す論理構造を作成し、 上記論理構造を表示することを特徴とする論文作成支援
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の論文作成支援方法であ
    って、さらに、 上記ユーザが要求する論文の配置型を受け付け、 上記配置型に基づき上記論理構造を並べ替え、 上記論理構造を表示することを特徴とする論文作成支援
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の論文作成支援方法であ
    って、 上記論理構造を作成する際に、上記質問の契機となった
    上記回答と、該質問に対する新たな回答とを関係付ける
    階層的な識別番号を、新たな該回答に付与することを特
    徴とする論文作成支援方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の論文作成支援方法であ
    って、 上記論理構造を作成する際に、上記回答に付された上記
    識別番号を変換し、変換した識別番号をキーに上記回答
    をソートして論理構造を作成することを特徴とする論文
    作成支援方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の論文作成支援方法であ
    って、 上記ユーザが要求する論文配置型に基づいて、上記論理
    構造の上記識別番号をさらに変換し、変換した識別番号
    をキーに上記回答をソートして論理構造を作成すること
    を特徴とする論文作成支援方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の論文作成支援方法であ
    って、 上記ユーザからの上記回答を分析し該回答を保留と判定
    した場合、該回答とは別の回答に対する質問をして、該
    質問の回答を得た後に該保留内容の回答に対する質問を
    することを特徴とする論文作成支援方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の論文作成支援方法であ
    って、 キーワードを登録し、該キーワードを上記論理構造と比
    較し、該比較に基づいて該論理構造を添削することを特
    徴とする論文作成支援方法。
  8. 【請求項8】 論文の主張をユーザに質問する手段と、 上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をその
    ユーザに質問する手段と、 上記ユーザにより回答された理由の内容が自明でないと
    判定した際に、その理由を新たな主張とみなして、その
    新たな主張を裏付ける理由をユーザに質問する手段と、 上記ユーザにより回答された主張および理由に基づいて
    論文の論理を表す論理構造を作成する手段と、 作成した論理構造を表示する手段と、 を有することを特徴とする論文作成支援装置。
  9. 【請求項9】 コンピュータにより実行されたときに、 論文の主張をユーザに質問する機能と、 上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をその
    ユーザに質問する機能と、 上記ユーザにより回答された理由が自明でないと判定し
    た際に、その理由を新たな主張とみなして、その新たな
    主張を裏付ける理由をユーザに質問する機能と、 上記
    ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文
    の論理を表す論理構造を作成する機能と、 作成した論理構造を表示する機能とをコンピュータに行
    わせるためのプログラムを格納する記憶媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータにより実行されたとき
    に、論文の主張をユーザに質問する機能と、 上記ユーザにより回答された主張を裏付ける理由をその
    ユーザに質問する機能と、 上記ユーザにより回答された理由が自明でないと判定し
    た際に、その理由を新たな主張とみなして、その新たな
    主張を裏付ける理由をユーザに質問する機能と、 上記
    ユーザにより回答された主張および理由に基づいて論文
    の論理を表す論理構造を作成する機能と、 作成した論理構造を表示する機能とを提供するプログラ
    ム。
JP2001093063A 2001-03-28 2001-03-28 論文作成支援方法 Expired - Fee Related JP3934357B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093063A JP3934357B2 (ja) 2001-03-28 2001-03-28 論文作成支援方法
US09/911,808 US6572382B2 (en) 2001-03-28 2001-07-25 Paper preparation supporting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093063A JP3934357B2 (ja) 2001-03-28 2001-03-28 論文作成支援方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002288156A true JP2002288156A (ja) 2002-10-04
JP3934357B2 JP3934357B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18947442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001093063A Expired - Fee Related JP3934357B2 (ja) 2001-03-28 2001-03-28 論文作成支援方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6572382B2 (ja)
JP (1) JP3934357B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006293471A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Toshiba Solutions Corp レポートチェック装置、レポート作成装置、記憶媒体、プログラム
JP7112145B1 (ja) * 2022-01-25 2022-08-03 株式会社Bellowl 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7698640B2 (en) * 2004-08-04 2010-04-13 Leapfrog Enterprises, Inc. User interactive journal
WO2007025168A2 (en) * 2005-08-25 2007-03-01 Gregory Tuve Methods and systems for facilitating learning based on neural modeling
US20070166684A1 (en) * 2005-12-27 2007-07-19 Walker Harriette L System and method for creating a writing

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0298736A (ja) 1988-10-06 1990-04-11 Agency Of Ind Science & Technol 仮定導出処理方法
JPH0410047A (ja) * 1990-04-26 1992-01-14 Canon Inc 情報処理システム
US6112049A (en) * 1997-10-21 2000-08-29 The Riverside Publishing Company Computer network based testing system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006293471A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Toshiba Solutions Corp レポートチェック装置、レポート作成装置、記憶媒体、プログラム
JP4693466B2 (ja) * 2005-04-06 2011-06-01 東芝ソリューション株式会社 レポートチェック装置、レポート作成装置、記憶媒体、プログラム
US8793143B2 (en) 2005-04-06 2014-07-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Report check apparatus and computer program product
JP7112145B1 (ja) * 2022-01-25 2022-08-03 株式会社Bellowl 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US6572382B2 (en) 2003-06-03
US20030044759A1 (en) 2003-03-06
JP3934357B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mitchell Web scraping with Python: Collecting more data from the modern web
Rosen et al. What are mobile developers asking about? a large scale study using stack overflow
Gupta et al. Survey on social tagging techniques
Sponder et al. Digital analytics for marketing
Zhang et al. Reading answers on stack overflow: Not enough!
US20190370397A1 (en) Artificial intelligence based-document processing
Witek et al. Information literacy on Facebook: an analysis
Dean Web programming with HTML5, CSS, and JavaScript
Nouira et al. An ontology‐based framework of assessment analytics for massive learning
US20140278378A1 (en) Content to test converter system (cttcs)
US10853430B1 (en) Automated agent search engine
Duong SEO management: methods and techniques to achieve success
Antonova et al. Concept of Online Distance Learning System on Sustainable Development in the Cross-border Region.
Kim Building student proficiency with scientific literature using the Zotero reference manager platform
Peacock Drupal 7 Social Networking: Build a Social Or Community Website with Friends Lists, Groups, Custom User Profiles, and Much More
JP3934357B2 (ja) 論文作成支援方法
Chowdhury Cultural heritage information: Users and usability
Mitchell Metadata standards and web services in libraries, archives, and museums
Bae et al. Patterns of reading and organizing information in document triage
Shumate et al. The art of web crawling for social science research
Gokkoeva Trends in Search Engine Optimisation: The Role of Voice Search
Beyene Personalization and usage data in academic libraries: an exploratory study
Dawei et al. Web crawler design, implementation and data analysis about Sina Weibo
JP6989446B2 (ja) 作業支援装置及び作業支援システム
Arthana et al. Prototype Development of Garsupati: A Single Access to Open Educational Resources

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees