JP2002286824A - 磁場センサ及びその用途 - Google Patents

磁場センサ及びその用途

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JP2002286824A
JP2002286824A JP2001091328A JP2001091328A JP2002286824A JP 2002286824 A JP2002286824 A JP 2002286824A JP 2001091328 A JP2001091328 A JP 2001091328A JP 2001091328 A JP2001091328 A JP 2001091328A JP 2002286824 A JP2002286824 A JP 2002286824A
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carbon fiber
coiled carbon
magnetic flux
field sensor
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JP2001091328A
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Mitsuhiro Fujii
光廣 藤井
Seiji Motojima
栖二 元島
Yukio Hishikawa
幸雄 菱川
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CMC Technology Development Co Ltd
Original Assignee
CMC Technology Development Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静磁場及び変動磁場の両方を高精度に検知す
ることができる磁場センサ及びその用途を提供する。 【解決手段】 磁場センサ10は、コイル状炭素繊維1
1と、その両端に銅線を介して接続された電源12と、
コイル状炭素繊維11の両端に接続された測定器として
の電圧計13とにより構成されている。コイル状炭素繊
維11には前記電源12により一定の電流が流れてお
り、その周囲に磁場が発生している。磁場センサ10を
静磁場及び変動磁場の雰囲気中に配置すると、静磁場及
び変動磁場に影響されてコイル状炭素繊維11の磁場の
強さが変化し、これに生ずる電圧及び電気抵抗が変動
し、その変動値が電圧計13で測定可能となる。そし
て、前記電圧計13から得られる測定結果を、この電圧
計13に接続された、コンピュータ14に入力し、磁束
密度を算出することにより、その高低が検知可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静磁場及び変動
磁場の両磁場を検知可能なセンサ、マイクロマシンの方
位センサ、フロッピィディスクの読み取りのための磁気
ヘッド等に使用される磁場センサ及びその用途に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年になり、集積回路(IC)の集積技
術の進歩により、中央処理装置(CPU)、メモリ等の
マイクロプロセッサや磁場センサを搭載したマイクロマ
シンが開発されるようになってきた。マイクロマシンと
しては例えば、マイクロモータの回転により移動可能な
マイクロ車が知られている。このマイクロ車には、静電
気力により回転可能なマイクロモータ、そのマイクロモ
ータの磁場の磁束の方向、磁束密度等を測定する磁場セ
ンサ等が搭載されている。
【0003】そして、マイクロ車では前記磁場センサに
よって測定された値が電気信号等に変換される。この電
気信号等に依存してマイクロモータの静電気力等を変更
することにより回転速度等を変更して、マイクロ車の移
動速度等を調節することができる。
【0004】前記磁場センサとしてはホール素子を使用
したものが知られ、このホール素子はN形半導体より形
成されたものである。そして、このホール素子に電源を
接続し、電子により電流を流した状態で、ホール素子の
上下位置に磁極を配置すると、電子の流れが直角方向に
曲げられ、ホール素子に接続されたホール端子間に前記
磁極の磁場の強さに比例した電流が流れ、ホール電圧が
信号等に変換されて表示される。
【0005】また、その他の磁場センサとしては、直
径、長さ等のサイズがミリメートル大のコイルと、コイ
ルの両端に接続したオシロスコープとより構成され、金
属製のコイルの電磁誘導現象を利用したものが知られて
いる。この磁場センサを変動磁場に配置することによ
り、変動磁場に曝されたコイルに電磁誘導によって誘導
起電力が発生し、その誘導起電力が信号としてオシロス
コープに表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
磁場センサにおいて、コイルを利用した磁場センサで
は、そのコイルのサイズを小さくするには限度があり、
コイルによって検知可能な磁束密度の大きさ、即ち検知
可能な変動磁場の大きさには限度があり、その限界値よ
り小さい変動磁場では使用することができなくなるとい
う問題があった。また、この磁場センサでは、コイルを
静磁場に曝しても電磁誘導が発生しないことから、静磁
場の大きさを検知することができないという問題もあっ
た。
【0007】前記ホール素子を利用した磁場センサなら
ば、変動磁場、静磁場にかかわらず、これらを検知可能
ではあるが、ホール電圧は直流電圧であり、得られる信
号は直流信号である。そのため、地磁気等の外部環境の
磁場や測定回路からの磁気発生に基づくノイズが直流信
号に入り、磁場センサの精度が低くなるという問題があ
った。
【0008】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、静磁場及び変動磁場の両方を高精度に検知
することができる磁場センサ及びその用途を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の磁場センサの発明は、気相中に
おける金属触媒の存在下で炭化水素又は一酸化炭素を6
00〜3000℃に加熱し、分解反応させる気相成長法
によって得られるコイル状炭素繊維と、このコイル状炭
素繊維の両端に接続されて電流を通電させる電源と、前
記コイル状炭素繊維を静磁場又は変動磁場の雰囲気中に
配置し、コイル状炭素繊維の周囲の磁場の強さを変化さ
せたときにコイル状炭素繊維に生じる電圧又は電気抵抗
の変動を測定可能な測定器とを備え、前記測定器により
測定された電圧又は電気抵抗の変動に基づいて静磁場及
び変動磁場の磁束密度の高低を検知可能とすることを特
徴とするものである。
【0010】請求項2に記載の磁場センサの発明は、請
求項1に記載の発明において、前記コイル状炭素繊維
は、炭素が結晶化されることにより、グラファイト層が
存在していることを特徴とするものである。
【0011】請求項3に記載の磁場センサの発明は、請
求項1又は請求項2に記載の発明において、前記電源
は、コイル状炭素繊維に常時一定の直流電流を通電させ
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項4に記載の磁場センサの発明は、請
求項3に記載の発明において、前記コイル状炭素繊維に
電流を通電させることによりコイル状炭素繊維に発生し
た磁場の磁束の方向と、静磁場及び変動磁場の磁束の方
向を同じ方向に揃えることを特徴とするものである。
【0013】請求項5に記載の方位センサの発明は、請
求項3又は請求項4に記載の磁場センサを使用し、コイ
ル状炭素繊維に発生する磁場により、検知する磁場をコ
イル状炭素繊維の周囲で変化させ、このときの磁束密度
の高低又は磁束の方向を検知し、その検知結果に基づい
て東西南北の方位を検出可能とすることを特徴とするも
のである。
【0014】請求項6に記載のマイクロマシンの発明
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁場セン
サは、コイル状炭素繊維のコイルの直径が1nm〜10
0μmであり、コイルの長さが1nm〜100mmであ
るとともに、この磁場センサを使用して磁束密度の高低
又は磁束の方向を検知し、その検知結果に基づいて進行
方向を決定可能とすることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。磁気センサは、炭素繊維
によりコイル状に形成された1本のコイル状炭素繊維
と、このコイル状炭素繊維に接続された電源と、コイル
状炭素繊維に生じる電圧又は電気抵抗を測定可能な測定
器とより構成されたものである。
【0016】まず、前記コイル状炭素繊維について説明
する。コイル状炭素繊維は、例えば触媒活性化CVD
(化学気相成長)法等の気相成長法により得られるもの
である。この気相成長法は、アセチレン等の炭化水素又
は一酸化炭素を、金属触媒の存在下に600〜3000
℃に加熱し、気相中で炭化水素又は一酸化炭素を分解反
応させる方法である。触媒活性化CVD法を例に挙げて
より具体的に説明すると、内部に金属触媒の存在する熱
化学気相合成装置(反応容器)内に基材を配置し、周期
律表の5B族又は6B族の化合物よりなる触媒ガス、水
素ガス及びシールガスを注入し、さらに、炭化水素又は
一酸化炭素を注入して所定温度で加熱分解したとき、前
記金属触媒からコイル状炭素繊維が成長する。
【0017】この気相成長法により得られるコイル状炭
素繊維は、その大半が繊維の中心部分まで微細な炭素粒
が詰まった状態で形成されており、一部には中空状に形
成されたものも観察される。加えて、気相成長法により
得られるコイル状炭素繊維は、その炭素繊維の繊維径が
1nm〜10μmであり、コイルの直径が少なくとも2
nm〜100μmであることが好ましい。また、コイル
状炭素繊維のコイルのピッチは0.01〜50μmであ
り、コイルの長さは3μm〜10mmであることが好ま
しい。
【0018】また、コイル状炭素繊維は、1本の炭素繊
維で螺旋構造を形成する一重螺旋構造、又は2本の炭素
繊維がそれぞれ同じ巻き方向で螺旋構造を形成する二重
螺旋構造のいずれかの螺旋構造を有している。加えて、
炭素繊維の巻き方向にはコイルの軸線を中心として時計
方向(右巻き)と、反時計方向(左巻き)とがあるた
め、一重螺旋構造及び二重螺旋構造のコイル状炭素繊維
は、それぞれ右巻き又は左巻きのいずれかの形態を有し
ている。
【0019】さらに、磁気センサに使用するコイル状炭
素繊維としては、加熱処理を施し、炭素繊維を形成する
炭素粒を規則正しく配列させることにより、その組織構
造が結晶化されたグラファイト層が存在するものを使用
することが好ましい。このグラファイト層が存在するコ
イル状炭素繊維を使用した場合、コイル状炭素繊維が静
磁場及び変動磁場に曝されたときに生じる電気抵抗の変
動が顕著なものとなり、磁場の測定精度が向上される。
また、加熱処理時の温度は1500〜3000℃が好ま
しい。1500℃未満で加熱処理を行った場合、コイル
状炭素繊維の結晶化が充分に進行せず、3000℃より
高い温度で加熱処理を行ってもコイル状炭素繊維の結晶
化は、これ以上進行しにくい。
【0020】次に、前記電源について説明する。前記電
源は、銅線等を介してコイル状炭素繊維の両端に接続さ
れ、そのコイル状炭素繊維に常時一定の電流を通電させ
るように構成されている。そして、電源が接続されたコ
イル状炭素繊維は、静磁場及び変動磁場に曝されずと
も、その周囲に磁場を発生させている。また、この電源
からコイル状炭素繊維に通電される電流は、直流及び交
流のいずれであってもよい。コイル状炭素繊維に通電さ
れる電流を直流とした場合、前記磁場の磁束の方向を一
定方向に定めることができる。コイル状炭素繊維に通電
される電流を交流とした場合、コイル状炭素繊維の両端
において、銅線及びコイル状炭素繊維の間に生ずる接触
抵抗を相殺することができる。
【0021】次いで、前記測定器について説明する。前
記測定器は、コイル状炭素繊維に接続され、そのコイル
状炭素繊維に発生する電圧を測定する電圧計及び電気抵
抗を測定する電気抵抗計の少なくとも一方が挙げられ
る。
【0022】例えば、図1に示すように、電源12が接
続された状態のコイル状炭素繊維11の両端に銅線を介
して測定器としての電圧計13を接続することにより、
磁場センサ10が構成されている。
【0023】この磁場センサ10を静磁場及び変動磁場
の雰囲気中に配置すると、静磁場及び変動磁場に影響さ
れ、コイル状炭素繊維11の周囲の磁場の強さが変化す
る。この状態で、コイル状炭素繊維11には前記電源1
2により常時一定の電流が流れており、静磁場及び変動
磁場に曝されたコイル状炭素繊維11に生ずる電圧及び
電気抵抗が変動するため、その変動値が電圧計13で測
定可能となる。そして、前記電圧計13から得られる測
定結果を、この電圧計13に接続された、例えばコンピ
ュータ14等の演算装置に入力し、磁束密度を算出する
ことにより、その高低が検知可能となる。
【0024】なお、コイル状炭素繊維11の電圧を増幅
器、ロックインアンプを経て測定するように構成するこ
ともできる。また、上記磁場センサ10において、電圧
計13に代えて測定器として電気抵抗計を接続してもよ
い。さらに、コイル状炭素繊維11の周囲の温度を調整
する温度制御装置を設け、この温度制御装置を前記コン
ピュータ14により制御してもよい。加えて、電圧計1
3及び電気抵抗計の2つを接続し、電圧及び電気抵抗の
両方の変動値を測定してもよい。
【0025】続いて、前記磁束密度の算出方法について
説明する。荷電粒子の運動は一種の電流であるため、導
体を流れる電流と同じように電磁力(ローレンツ力)を
受ける。電荷qの粒子が速度vで強さBの磁界と直角に
移動すると、電荷qに働く力Fは下記式(1)で示され
る。 F=q・v・B……(1) また、電流Iが流れる導線の長さl当たりに働く力は、
下記式(2)で示される。 F=I・l・B……(2) (2)式は、磁界が強く、電流が大きく、導体の長さが
長いほど、ローレンツ力が大きくなることを示してい
る。ローレンツ力が働くと、荷電粒子、すなわち電流の
道筋が変化する。電流は磁束の影響がない場合には導体
中を直線状に進むが、磁束に影響されると道筋が歪曲
し、導体中で弧状に進むことから移動距離が長くなり、
電気抵抗が増加する。このため、ローレンツ力が大きく
なると電気抵抗も大きくなる。
【0026】前記(1)及び(2)式において、電流I
と導体の長さlは一定値であることから、電圧をE、電
気抵抗をRとした場合、電圧E、電気抵抗R及び力Fの
関係は下記式(3)及び(4)で示される。 F∝E×B……(3) F∝(1/R)×B……(4) そして、(3)及び(4)式からB∝1/E、B∝Rが
導かれる。これより、導体の電圧又は電気抵抗を測定す
ることにより、磁界の強さBが検知可能となる。
【0027】ここで、前記導体としてコイル状炭素繊維
を用いた場合には、以下の(1)から(3)に示す利点
が得られる。 (1)コイル状炭素繊維は電気に対して半導体的性質を
示す。 (2)コイル形状であることから、どの方向から磁場を
照射しても電流方向と磁場方向が直交する箇所が存在す
る。 (3)コイルの直径、コイルの長さがナノメートルから
マイクロメートル大であり、このサイズで炭素繊維が緻
密な螺旋状に巻回されたコイルであるため、直線状をな
す導体よりも電流が通電される長さが長くなる。このた
め、ローレンツ力はより大きなものとなり、磁場の検知
感度が向上される。
【0028】実際にコイル状炭素繊維の電気抵抗から磁
束密度を算出する、又はその逆を行う場合には、電圧E
及び電気抵抗R以外の、コイル状炭素繊維の他の特性評
価を行い、これを考慮する必要がある。このため、本明
細書中の磁場センサは、測定されたコイル状炭素繊維の
磁束密度と電気抵抗の関係又は磁束密度と電圧の関係を
校正して使用している。
【0029】上記構成の磁場センサを、方位センサとし
て機能させてもよい。この方位センサを構成するコイル
状炭素繊維には電源から直流電流が給電されるようにな
っており、コイル状炭素繊維に発生する磁場の磁束の方
向が一定方向に定められる。そして、方位センサは、コ
イル状炭素繊維の磁場の磁束が、北方から南方に向かう
地磁気に対してどれだけずれているかを測定するもので
ある。
【0030】即ち、方位センサとして使用される磁場セ
ンサにおいて、地磁気に対してコイル状炭素繊維の内側
を通る磁束が、例えば逆方向に延びているのであれば、
コイル状炭素繊維の周囲の磁場は最も弱められ、同方向
ならば磁場は最も強められる。そして、このコイル状炭
素繊維の周囲の磁場の強弱が電圧及び電気抵抗の変動値
の大小の測定による磁束密度の高低から検知されると、
これに基づいて地磁気に対するコイル状炭素繊維の軸線
のずれが導き出され、方位が判別できる。
【0031】また、図2に示すように、磁場センサ(図
示せず)をマイクロマシンである自走型マイクロ車21
に搭載し、そのマイクロ車21における方向センサとし
て機能させてもよい。このマイクロ車21にはマイクロ
モータ(図示せず)が搭載され、方向センサにより測定
された所定の方向へ二次元又は三次元的に自走するもの
である。
【0032】即ち、マイクロ車21を、その磁束の方向
が図中に3本の並列する矢印で示された静磁場及び変動
磁場に配置すると、コイル状炭素繊維11の電圧及び電
気抵抗が変動する。これを磁場センサで測定し、磁束密
度の高低を検知することにより、マイクロ車21はマイ
クロモータの回転により、例えば磁束密度の高い方から
低い方、これと逆方向、又は直行する横方向等に自走す
る。
【0033】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 気相成長法によるコイル状炭素繊維は、そのサイズ
が微小であるため、そのコイル状炭素繊維を利用するこ
とにより、従来のコイルを利用した磁気センサと比較し
て、磁場センサを小型化することができるとともに、従
来の磁場センサでは検知することができない微少な変動
磁場を検知可能とすることができる。加えて、コイル状
炭素繊維には、これに常時一定の電流を通電させる電源
を接続することにより、変動磁場に加えて静磁場をも検
知可能とすることができる。
【0034】・ コイル状炭素繊維は、加熱処理が施さ
れることにより、炭素繊維を形成する炭素粒が規則正し
く配列され、その組織構造が結晶化されたグラファイト
層が存在するものが用いられる。このため、コイル状炭
素繊維が静磁場及び変動磁場に曝されたときに生じる電
気抵抗の変動が顕著なものとなり、磁場の測定精度をよ
り向上させることができる。また、コイル状炭素繊維を
1500〜3000℃で加熱処理することにより、結晶
化を効率よく行うことができる。
【0035】・ また、上記電源からコイル状炭素繊維
に直流電流を通電させることにより、コイル状炭素繊維
に発生する磁場の磁束の方向を一定方向とすることがで
き、これに方向性を付与することができる。
【0036】・ さらに、直流電流を使用することによ
って磁場に方向性を付与した磁場センサを、その磁場の
磁束の方向が静磁場及び変動磁場の磁束の方向と同じに
なるように配置することにより、測定される電圧及び電
気抵抗の変動値が最大となるため、測定を的確に行うこ
とができる。
【0037】・ 磁場センサを方位センサとして応用し
た場合、従来の磁場センサを方位センサとして使用した
場合と比較して検知される方位の精度を向上することが
できる。
【0038】・ 磁場センサをマイクロマシンの方向セ
ンサとして使用した場合、従来の磁場センサを方向セン
サとして使用した場合と比較して検知される方位の精度
を向上することができる。
【0039】
【実施例】以下、前記実施形態をさらに具体化した実施
例について説明する。 (コイル状炭素繊維の基礎特性評価)まず、コイル長
2.5mmのコイル状炭素繊維、電源、電気抵抗計から
なる磁場センサを構成し、温度300ケルビン(K)の
雰囲気下において、電源からコイル状炭素繊維に27H
z、10μAの交流電流を通電させた。この磁場センサ
のコイル表炭素繊維に対し、その軸線方向と直行する方
向から超伝導マグネットを使用して磁場をその磁束密度
を変化させながら照射し、照射時における電気抵抗の変
動を測定した。
【0040】このとき、磁場はコイル状炭素繊維の軸線
と直交する方向で対向する2方向、例えば軸線をX軸と
仮定した場合、Y軸方向及び―Y軸方向から照射する。
なお、これに倣って以後、磁束密度を表記する場合には
そのベクトル、つまり照射方向を正負の符号で示すもの
とする。
【0041】コイル状炭素繊維には、磁場の磁束密度を
1度目は0〜5テスラ(T)まで増加させ、2度目は5
〜0Tまで減少、3度目は0〜−5Tまで増加、4度目
は−5〜0Tまで減少させて照射した。その結果、磁束
密度が0Tでコイル状炭素繊維の電気抵抗が44.63
kΩ、5Tで44.60kΩ、−5Tで44.60kΩ
であった。これより、電気抵抗の変動率を算出した。
【0042】この変動率は、コイル状炭素繊維に磁場を
照射していないときの電気抵抗に対して磁場を照射した
後には電気抵抗がどれだけ変動したかを割合で示す値で
あり、0Tでの電気抵抗をR(0)、磁場を照射したと
きの電気抵抗をR(B)とし、{R(B)−R(0)}
/R(0)の式から算出した。なお、この式により算出
される変動率は、コイル状炭素繊維のコイル長、コイル
径に影響されない数値であり、コイル長、コイル径の異
なるものであっても比較可能な値である。そして、5T
及び−5Tの磁場を照射したときの電気抵抗の変動率は
0.07%であった。
【0043】上記と同様の測定を温度90Kの雰囲気下
にて行い、電気抵抗の変動率を測定した。その結果、磁
束密度が0Tでコイル状炭素繊維の電気抵抗が67.2
0kΩ、5Tで67.13kΩ、−5Tで67.13で
あり、その変動率は0.10%であった。
【0044】次いで、コイル長さ0.65mmのコイル
状炭素繊維に対し、アルゴン雰囲気下で3000℃、6
時間の加熱処理を施し、これを結晶化した。結晶化され
てグラファイト層が存在するコイル状炭素繊維の0Tに
おける電気抵抗は、300Kで503Ω、150Kで5
40Ω、4Kで596Ωであり、結晶化されていないコ
イル状炭素繊維と比較して23分の1であった。
【0045】また、結晶化されたコイル状炭素繊維を温
度150K及び90Kの雰囲気下にて前に挙げたのと同
様の測定を行い、電気抵抗の変動率を測定した。それぞ
れの結果は、温度150Kの場合、磁束密度0Tで電気
抵抗540Ω、5Tで569Ω、−5Tで566Ωであ
り、その変動率は4.7%であり、温度90Kの場合、
磁束密度0Tで電気抵抗535Ω、5Tで561Ω、−
5Tで560Ωであり、その変動率は4.7%であっ
た。
【0046】そして、上記した結果より、結晶化された
コイル状炭素繊維は、磁束密度の微小な変化に対し、そ
の電気抵抗が大きく変動することから、磁場センサとし
て使用した場合、精度の高いものとなることが示され
た。
【0047】(実施例1〜5)コイル長さ1.5mmの
コイル状炭素繊維に対し、アルゴン雰囲気下で1500
℃、3時間の加熱処理を施し、結晶化して実施例1のコ
イル状炭素繊維を得た。加えて、コイル長さ3.0mm
のものに2000℃で3時間、コイル長さ1.5mmの
ものに2500℃で3時間、コイル長さ0.5mmのも
のに3000℃で6時間の加熱処理を施し、それぞれ結
晶化して前から順番に実施例2〜4を得た。コイル長さ
1.5mmの加熱処理を施さないコイル状炭素繊維を実
施例5とした。 (結晶化されたコイル状炭素繊維の基礎特性評価)実施
例1〜5に対し、前記コイル状炭素繊維の基礎特性評価
に倣って温度300Kの雰囲気下で2〜12Tの磁場を
照射し、それぞれの電気抵抗の変動率を測定した。その
結果を実施例1〜4の順番に、図3〜6のグラフに示し
た。なお、磁場はコイル状炭素繊維の軸線方向、及び軸
線と直行する方向から照射し、図3〜6中で軸線方向か
ら磁場を照射した場合の電気抵抗の変動率を■、軸線と
直行する方向から照射した場合の電気抵抗の変動率を●
で示した。
【0048】上記測定の結果、実施例1、2及び5は磁
束密度の上昇に伴い、電気抵抗が減少した。また、照射
される磁束密度の大きさにより、実施例1では変動率が
−0.16〜0%、実施例2では−1.1〜0%、実施
例5では−0.03〜0%の範囲で変化した。加えて、
磁場の照射方向による変動率の変化は若干量にとどまっ
た。
【0049】実施例3及び4は磁束密度の上昇に伴い、
電気抵抗が増加した。また、照射される磁束密度の大き
さにより、実施例3は変動率が0〜7%、実施例4は0
〜40%の範囲で変化した。加えて、磁場の照射方向に
よる変動率の変化は、実施例3では軸線と直行する方向
から照射した方が変化が大きく、実施例4では軸線方向
から照射した方が変化が大きいという結論が得られた。
【0050】上記実施例1〜4で得られた結果を実施例
5で得られた結果と比較すると、コイル状炭素繊維を結
晶化し、グラファイト層を存在させることで、電気抵抗
の変動率の変化が大きくなり、測定精度がさらに向上さ
れることが示された。さらに加えて、コイル状炭素繊維
を結晶化する場合、加熱処理の温度は2500〜300
0℃がより好ましいことが示された。 (マイクロマシンへの応用)まず、コイル状炭素繊維を
3000℃、6時間加熱処理して結晶化し、これを使用
して電源及び測定器よりなる磁場センサを構成した。前
記電源には27Hz、10μAの交流電流を出力する交
流電源を使用し、前記測定器には交流出力の可能な電気
抵抗計を使用した。なお、コイル状炭素繊維は、照射さ
れる磁場の磁束密度が高いほど、電気抵抗が増大するも
のであり、その軸線が照射される磁場の磁束に対して同
方向に延びるように配置したとき、最も電気抵抗が高く
なった。
【0051】上記磁場センサを方向センサとして、マイ
クロモータを内蔵した自走型のマイクロマシンに搭載し
た。また、このマイクロマシンはコイル状炭素繊維の電
気抵抗が増大する方向、つまり磁束密度の高い方向へ、
磁力線に沿って自走するように設定されている。このマ
イクロマシンを平滑な面上に載せ、自走させると、磁場
センサにより地磁気が検知され、これに従うように自走
し始めた。そして、マイクロマシンは、その進行方向側
の端部を先端とすると、先端を緯線に対して少しでも北
に向けると北方に進行し、少しでも南に向けると南方に
進行した。
【0052】このマイクロマシンの先端面に赤外線発光
源を取り付け、磁気的に北極方向(真北方向)に赤外線
方位検知器を設置し、マイクロマシンの直進性を評価し
た。その結果、コイル状炭素繊維の電気抵抗が最も高く
なったとき、コイル状炭素繊維の軸線の地磁気に対する
ずれは±0.1゜であった。以上より、地磁気に対する
磁場センサの精度は、1/5゜で保証されることが示さ
れた。
【0053】次に、上記構成よりなるマイクロマシンが
地磁気に沿って自走する際、1.2Tの静磁場を発生す
るネオジウム系の永久磁石を地磁気とは異なる方向にそ
の磁束が延びるように配設した。このとき、マイクロマ
シンに対し、永久磁石は100mmだけ離間させた。す
ると、マイクロマシンは地磁気から永久磁石へと方向を
変え、自走した。これは永久磁石の磁束密度が地磁気の
磁束密度よりも高いためである。
【0054】上記と同様に赤外線発光源及び赤外線方位
検知器を使用し、永久磁石、つまり静磁場の磁束に対す
るマイクロマシンの直進性を評価した。その結果、コイ
ル状炭素繊維の電気抵抗が最も高くなったとき、コイル
状炭素繊維の軸線の静磁場の磁束に対するずれは±0.
0001゜であった。以上より、静磁場に対する磁場セ
ンサの精度は、1/5000゜で保証される。従来例の
ホール素子の精度が1/1000であることから、これ
と比較して高精度であることが示された。
【0055】次いで、電源に10μAの直流電流を出力
する直流電源を使用し、磁場センサを構成した。また、
コイル状炭素繊維は前記同様にグラファイト化されたも
のを用いた。
【0056】上記磁場センサに対し、室温にて永久磁石
を使用して12Tの磁場を、その磁束の方向がコイル状
炭素繊維の内側に発生している磁場の磁束の方向と同方
向となるように照射した。その結果、電気抵抗の変動率
は43.55%となった。同様の操作を交流電源にて行
うと、変動率は40.05%であった。これに対し、1
2Tの磁場を、その磁束の方向がコイル状炭素繊維の内
側に発生している磁場の磁束の方向と逆方向となるよう
に照射した。その結果、電気抵抗の変動率は39.75
%となった。同様の操作を交流電源にて行うと、変動率
は40.05%であった。これらの結果より、直流電源
を使用した場合、互いの磁場の磁束の方向による相乗効
果が現れることが示された。
【0057】続いて、上記磁場センサをコイル状炭素繊
維の軸線がマイクロマシンの進行方向に延びるように配
置し、マイクロマシンに搭載した。このマイクロマシン
を平滑な面上に載せ、地磁気を検知した方向に自走させ
た。このとき、コイル状炭素繊維の内部に発生する磁場
のN極が先頭となるようように構成した場合には、マイ
クロマシンは常時南方に自走し、S極が先頭となるよう
に構成した場合には常時北方に自走した。この結果よ
り、磁場センサに直流電源を用いることにより、方位を
検知する方位センサとして使用可能なことが示された。
また、赤外線発光源及び赤外線方位検知器を用い、マイ
クロマシンの直進性を評価したところ、コイル状炭素繊
維の軸線の地磁気に対するずれは±0.1゜であり、地
磁気に対する磁場センサの精度は、1/5゜で保証され
ることが示された。
【0058】加えて、1.2Tの静磁場を発生するネオ
ジウム系の永久磁石を用い、前に挙げたものと同様の測
定を行った。すると、永久磁石のN極及びS極を検知し
ながらこれに接近した。また、静磁場の磁束に対するマ
イクロマシンの直進性を評価したところ、コイル状炭素
繊維の軸線の静磁場の磁束に対するずれは±0.000
05゜であった。以上より、静磁場に対する磁場センサ
の精度は、1/10000゜で保証されることが示され
た。
【0059】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 本実施形態の磁場センサにおいて、複数本のコイル
状炭素繊維を使用してもよい。このとき、コイル状炭素
繊維には一重螺旋構造のみ又は二重螺旋構造のみを使用
することに限らず、一重螺旋構造及び二重螺旋構造を混
合して使用してもよい。しかし、右巻きの形態のものと
左巻きの形態のものとは混合せず、いずれか一方の形態
のみで使用することが好ましい。
【0060】・ 本実施形態の磁場センサでは、変動磁
場によりコイル状炭素繊維11に発生する誘導起電力が
影響を及ぼすことを抑制するため、電源12は常時一定
の電流をコイル状炭素繊維11に通電させるようになっ
ている。しかし、例えば誘導起電力により生ずる誘導起
電流以上の大きさの電流をコンピュータ14で制御する
ことにより通電させたり、誘導起電力を含む状態で測定
される電圧又は電気抵抗をコンピュータ14に記憶させ
たプログラムにより解析できるように構成されているの
であればこの限りではない。
【0061】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 請求項5に記載の方位センサを使用して得られるマ
イクロマシン。このように構成した場合、方位に従って
移動可能なマイクロマシンを得ることができる。
【0062】・ 前記コイル状炭素繊維は、アルゴン雰
囲気下において2500〜3000℃で所定時間の加熱
処理を施すことによりグラファイト化されることを特徴
とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の磁場セ
ンサ。このように構成した場合、コイル状炭素繊維のグ
ラファイト化を効率よく行うことができる。
【0063】・ 前記電源は、コイル状炭素繊維に交流
電流を通電させることを特徴とする請求項1又は請求項
2に記載の磁場センサ。このように構成した場合、コイ
ル状炭素繊維と電源との間に生ずる接触抵抗を相殺する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明に
よれば、静磁場及び変動磁場の両方を高精度に検知する
ことができる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、磁場の測定精度をより向
上させることができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え
て、磁場の磁束の方向を一定方向とし、方向性を付与す
ることができる。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、磁場の相乗効果により、
測定を的確に行うことができる。請求項5に記載の発明
によれば、方位精度を正確にすることができる。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、検知され
る方向の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の磁場センサを示す模式図。
【図2】 実施形態のマイクロマシンを示す模式図。
【図3】 コイル状炭素繊維の電気抵抗の変動率を示す
グラフ。
【図4】 コイル状炭素繊維の電気抵抗の変動率を示す
グラフ。
【図5】 コイル状炭素繊維の電気抵抗の変動率を示す
グラフ。
【図6】 コイル状炭素繊維の電気抵抗の変動率を示す
グラフ。
【符号の説明】 10…磁場センサ、11…コイル状炭素繊維、12…電
源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元島 栖二 岐阜県岐阜市福光東1丁目23−23 (72)発明者 菱川 幸雄 岐阜県各務原市須衛町四丁目179番地の1 シーエムシー技術開発 株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA04 AA14 AA15 AD51 AD69 BA02 BA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相中における金属触媒の存在下で炭化
    水素又は一酸化炭素を600〜3000℃に加熱し、分
    解反応させる気相成長法によって得られるコイル状炭素
    繊維と、このコイル状炭素繊維の両端に接続されて電流
    を通電させる電源と、前記コイル状炭素繊維を静磁場又
    は変動磁場の雰囲気中に配置し、コイル状炭素繊維の周
    囲の磁場の強さを変化させたときにコイル状炭素繊維に
    生じる電圧又は電気抵抗の変動を測定可能な測定器とを
    備え、前記測定器により測定された電圧又は電気抵抗の
    変動に基づいて静磁場及び変動磁場の磁束密度の高低を
    検知可能とすることを特徴とする磁場センサ。
  2. 【請求項2】 前記コイル状炭素繊維は、炭素が結晶化
    されることにより、グラファイト層が存在していること
    を特徴とする請求項1に記載の磁場センサ。
  3. 【請求項3】 前記電源は、コイル状炭素繊維に常時一
    定の直流電流を通電させることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の磁場センサ。
  4. 【請求項4】 前記コイル状炭素繊維に電流を通電させ
    ることによりコイル状炭素繊維に発生した磁場の磁束の
    方向と、静磁場及び変動磁場の磁束の方向を同じ方向に
    揃えることを特徴とする請求項3に記載の磁場センサ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の磁場セン
    サを使用し、コイル状炭素繊維に発生する磁場により、
    検知する磁場をコイル状炭素繊維の周囲で変化させ、こ
    のときの磁束密度の高低又は磁束の方向を検知し、その
    検知結果に基づいて東西南北の方位を検出可能とするこ
    とを特徴とする方位センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の磁場センサは、コイル状炭素繊維のコイルの直径が1
    nm〜100μmであり、コイルの長さが1nm〜10
    0mmであるとともに、この磁場センサを使用して磁束
    密度の高低又は磁束の方向を検知し、その検知結果に基
    づいて進行方向を決定可能とすることを特徴とするマイ
    クロマシン。
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