JP2002283615A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

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JP2002283615A
JP2002283615A JP2001085119A JP2001085119A JP2002283615A JP 2002283615 A JP2002283615 A JP 2002283615A JP 2001085119 A JP2001085119 A JP 2001085119A JP 2001085119 A JP2001085119 A JP 2001085119A JP 2002283615 A JP2002283615 A JP 2002283615A
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image forming
toner
color
latent
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JP2001085119A
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English (en)
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Atsuka Matsuura
熱河 松浦
Etsuro Morimoto
悦朗 森本
Akihisa Itabashi
彰久 板橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色の重なりによる作像への悪影響を低減した
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 カラー画像形成に用いることができる色
の数が有限であり、かつ、1画素の内部に複数のスポッ
トを書込み可能な作像部2を有する画像形成装置であっ
て、1画素の内部に2色以上の色が存在する場合に、書
込み位置制御手段106を用いて、1つのスポットに2
色以上の色が重ならないように当該1画素の内部で色毎
の書込み位置を互いに異ならせるように作像部2を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像形成に
用いることができる色の数が有限である画像形成装置及
び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、像担持体の1つであ
る感光体を含む作像ユニットを1つの筺体に入れて装置
本体から着脱自在としたプロセスカートリッジを有する
ものがある。かかる画像形成装置は、感光体が、感光体
周囲に配設されたクリーニング手段、帯電手段、現像手
段のうちの少なくとも1つと一体にまとめられプロセス
カートリッジを構成している。このようなプロセスカー
トリッジは、ユーザーによる交換が容易に行なえるとい
う利便性のために広く用いられているが、クリーニング
手段の廃トナー収納部にトナーが満杯になってしまうと
プロセスカートリッジを交換しなければならない。しか
し近年、感光体、帯電手段等の各作像要素は長寿命化の
傾向にあり、廃トナー収納部にトナーが満杯になるまで
の時間よりも各作像要素の寿命が長い場合も増えてい
る。かかる場合に廃トナーが満杯になったからといって
プロセスカートリッジを破棄することは環境保護の観点
から好ましくない。
【0003】電子写真方式やインクジェット方式などで
カラー画像を形成する画像形成装置では、擬似中間調処
理による階調再現が行われてきている。かかる擬似中間
調処理としてはディザ法、誤差拡散法やブルーノイズマ
スク法が一般に知られている。これらは、画像形成装置
の階調再現能力を補う優れた技術であるが、各色毎に擬
似中間調処理を行なうと、異なる色が同じ位置に存在す
る場合がある。この場合も、同じ位置に異なる色を重ね
ることによってカラー画像を形成する手法が一般的であ
る。
【0004】カラー画像形成装置などの色の数が有限で
ある画像形成装置において、カラー画像を形成する場合
においては、限られた数の色の組合せにより全てのカラ
ーを表現しようとするために、同じ位置に異なる色を重
ねることによってカラー画像を形成する手法が一般的で
ある。
【0005】しかし異なる色が同じ位置に存在すると現
像剤としてのインクやトナーが重なるために良好な発色
が難しくなるだけではなく、色が重なった部分と重なら
ない部分での現像剤量が異なってしまう。このためイン
クジェット方式においては色のにじみ具合の不均一が生
じる。一方電子写真方式においては、転写方式として転
写部材を像担持体に圧接しかつ転写部材にトナーと逆特
性のバイアスを印加する方式をとることが一般的である
ために、異なる色が同じ位置に存在すると転写部におけ
る転写抜けやBlur現象と呼ばれるラインエッジ部の
トナー飛び散りなどが起こってしまう。
【0006】ここで転写抜けは、転写時に感光体上のト
ナー像を用紙や中間転写体等の被転写体に押し付ける際
に、トナー像を形成するトナー層に圧力が加わることで
トナー同士が凝集し、かつ圧力によりトナーが感光体に
付着することでその部分のトナーの全部または一部が感
光体に付着したまま転写されないために発生すると考え
られている。例えば、図25(A)は同一位置に1色の
トナーを転写する場合を、図25(B)は同一位置に2
色のトナーを転写する場合を、図25(C)は同一位置
に3色のトナーを転写する場合をそれぞれ示す。図25
においては便宜上(A)〜(C)で被転写体と感光体の
間隔が異なるが、実際はトナーの状態に関わらず間隔は
一定である。図25(A)に示すように、同一位置に1
色のトナーを転写する場合においては、トナーは完全に
被転写体に転写されるが、図25(B)、(C)に示す
ように同一位置において複数のトナーを転写する場合に
は、トナーは感光体からの圧力によりトナー同士が凝集
するため、図25(B)ではトナーの略全てが、また図
25(C)においてはトナーの一部が感光体に付着して
しまい、その部分ではトナーが存在しなくなってしま
う。この転写抜け現象は、一般に色が重なる部分で起こ
り易く、かかる転写抜け現象が発生すると、画質上は潜
像に忠実なトナー像が得られないという問題があり、感
光体に固着したトナーは、トナーリサイクルを行なって
もその一部は廃トナーとなるために環境を悪化させる一
因ともなる。また、このことは、プロセスカートリッジ
の寿命を短くする原因ともなる。
【0007】かかる転写抜けの防止のために、トナー同
士が凝集しないようにシリカ等の添加剤をトナーに混ぜ
て流動性を向上させる場合、添加剤を過度に混ぜるとト
ナーの流動性が上昇しすぎてトナーが飛び散り易くな
る。この結果、今度はBlur現象が発生する。この現
象は転写部において重なった厚いトナー層がつぶされる
ことが少なくとも原因の1つであると考えられている。
例えば、その状態を図26(A)、図25(B)、図2
5(C)に示す。図26(A)〜図25(C)に示すト
ナーは、何れも感光体の圧力を受けて転写されるトナー
が散ってしまっている。このBlur現象も、同一位置
に重ねる色が多いほど発生し易く、かかるBlur現象
が発生すると、文字のにじみやノイズが画像に現れ画質
劣化の原因となる。
【0008】以上は感光体による圧力を中心に説明した
が、トナー像を被転写体の1つである中間転写ベルト上
で重ね、それを用紙に一括して2次転写する方式におい
ては、2次転写時にも同様な現象が起こり、2重に画質
が悪化する。転写抜けとBlurの双方を防止するため
には添加剤の均一かつ適量な混合が必要となる。これら
の課題は公知であり、例えば学会誌「第45回電子写真
学会技術講演会:電子写真、インクジェット、サーマル
進化する画像技術」(1998年6月25日、26
日:主催 電子写真学会)中の論文「現像剤の設計と課
題」にも言及されている。
【0009】このような色の重なりによる作像不良ある
いは転写不良を防止するため、電子写真方式の画像形成
装置においては、現像剤の物性を調節するのが一般的で
ある。しかし現像剤の物性を微妙に調整することは、ト
ナーの製造工程が複雑になりコストの上昇につながると
いう課題が生じてしまう。
【0010】このような中にあって、異なる色をなるべ
く同じ位置に置かない擬似中間調処理も提案されてい
る。例えば、サーマルヘッドプリンターの例であるが、
特開平7−290737号公報に開示されているカラー
印刷用ディザパターン変換装置では、色の重なりを最小
限にするためにシアン(以下、C)、マゼンタ(以下、
M)、イエロー(以下、Y)の各色のディザパターンか
ら3色がともに発色する部分のドットを削減し、その部
分を黒(以下、K)に置き換えることでドットの重なり
を最小限にし、発色性を向上させる技術が開示されてい
る。しかしこの技術ではスクリーン角の違い等によりデ
ィザマトリクスが各色で異なる場合にはドットの重なり
が多発する場合があり、またディザ法に特化した方式で
あるため各種の擬似中間調処理方法に柔軟に対応できな
いという難点があった。
【0011】画像形成の分野では高画質化の要請が高ま
っていて、それに対応して画像形成装置は高解像度化が
進んでいる。しかし高画質な潜像等が得られたとして
も、作像過程において上述したインクのにじみやBlu
r現象が発生すると高画質な画像は得られない。特に6
00dpi以上の解像度を持つ画像形成装置において
は、転写抜けやBlur現象の他にも機械振動等による
バンディングに代表される作像部での画像の乱れが高解
像度化のメリットを打ち消す場合も多く、高解像度化が
必ずしも高画質化に結びつかない。この傾向は解像度が
上昇するに従い強くなる。
【0012】電子写真方式の画像形成装置においては、
用紙等の被転写体上に形成されたトナー像を加熱しつつ
押圧することで定着する方式が広く用いられている。こ
のような定着方式のうち、代表的な例である熱ローラ定
着方式では、シリコーンゴム層に覆われた中空筒状の芯
金の内部にハロゲンヒーターが内蔵された構造となって
いる定着ローラが回転するとともに、この定着ローラに
対して加圧ローラが圧接し、定着ローラとの間に定着ニ
ップ部を形成しつつ従動回転を行なうようになってい
る。定着ローラの回転により用紙が送られることで移動
するトナー像は、この定着ニップ部において加熱及び押
圧されることで溶融しかつ用紙に浸透して定着される。
【0013】上述したようなカラー画像を形成する画像
形成装置にこのような定着方式を用いると、色が重なっ
た部分と重ならない部分とで現像剤量が異なるため、定
着部でのトナー面積の拡大率が異なることになり、画質
の劣化が生じることになる。以下、この現象について図
27を用いて説明する。図27(A)は、1色のトナー
を定着する場合、図27(B)は2色のトナーを定着す
る場合、図27(C)は3色のトナーを定着する場合
(C)をそれぞれ示す。図27においては便宜上(A)
〜(C)で被転写体と像担持体の間隔が異なる。図27
(A)〜(C)に示すように、トナーは、定着ローラ及
び加圧ローラからの圧力によりトナーが薄層化するとと
もに押し広げられるため、多くの色が重なるほど定着後
のトナー面積は大きくなってしまう。すなわち、色が重
なる部分と重ならない部分とで「1画素内部のトナー面
積拡大の度合い」(以下、「ドットゲイン」と呼ぶ)は異
なる。このため、書込み信号に忠実ではない画像が得ら
れ画質は低下し、また意図したドットよりも大きなドッ
トが形成されることにより、トナーが必要以上に消費さ
れてしまう。
【0014】画像形成に乾式電子写真方式を用いる場
合、1200dpi以上の高解像度を達成するにはトナ
ー径が小さくなければならない。しなしながら、粒径の
揃ったトナーを製造することはトナー径が小径になるほ
ど難しく、またトナー径を小さくすると帯電性能も充分
ではなくなるため、例えば1200dpi用のトナーを
作ろうとした場合、一般的な600dpi用トナー(平
均粒径5.0〜8.0μm)に対して半分の大きさ(平
均粒径2.5〜4.0μm)のトナーを作成することは
容易ではない。このため高解像度化にしたがって書込み
スポットに対するトナー径の比率が大きくなる傾向にな
るが、書込みスポットに対するトナー径の比率が大きく
なると転写時や定着時の押圧力によりトナーが理想的な
現像位置からはみ出して現像されることが多くなり、画
像の解像度が上昇するに従いドット形成は不安定になっ
ていく。例えば主走査副走査とも600dpi書込みの
プロセスにおいて8μm以上のトナーを使って1ドット
毎のオンオフが連続する画像を形成しても、ドットがつ
ぶれて600dpiの解像度がでない場合があることが
本出願人の研究により明らかにされている。すなわち、
解像度(dpi)×トナー平均粒径(μm)>=480
0であるプロセスではドットゲインによりドット形成が
不安定になりうる。
【0015】一方、カラー電子写真用トナーには、熱を
印加した際の溶融性及び混色性の良さが求められてお
り、軟化点が低いシャープメルトトナーが用いられてき
た。ここでの混色とは、2色以上のトナーを重ねた画像
を定着した際にそれら2色以上のトナーが良く混ざり合
い一体化することを指す。混色性を高めるには各色のト
ナーの全てが一定の定着温度範囲で充分に溶解する必要
があり、そのためには各色のトナー樹脂の分子量が近接
しているシャープメルト性の高いトナーである必要があ
る。しかしシャープメルト性の高いトナーは、一般に定
着手段を構成する定着ローラとの親和性が高く、定着ロ
ーラにトナーが付着してしまう現象、いわゆるオフセッ
ト現象が発生し易い傾向にある。複数色のトナーが重な
った場合は、トナー層圧の増大から特にオフセットが発
生し易くなる。
【0016】これに対してモノクロ用のトナーにおいて
は、トナーの混色性を考慮しなくて良いことから、トナ
ー樹脂として分子量分布がブロードに広がったものを用
いている。すなわち、一般に高分子ほど加熱溶解性が低
いことを利用し、トナー樹脂を低分子物質と高分子物質
とで構成する。このようなトナーは、GPC(ゲルバー
ミューション クロマトグラフィー)による分子量分布
において2つの極大値を有するか、あるいは低分子側に
1つの極大値を持つとともに高分子側に1つのショルダ
ーを有する。ここでショルダーとは、GPCクロマトグ
ラム曲線の微分値が極値となる点のことである。分子量
分布がこのようになっていることにより、低分子物質の
存在によりトナーの加熱溶解性が高まり、同時に高分子
物質の存在によりトナーの粘性が高まってオフセットが
防止される。望ましくは、GPCによる分子量分布にお
いて、分子量100000以上の成分が5〜50重量%
含まれ、かつ分子量3500〜50000の領域に極大
値を有するトナーが好ましいとされる。これは、分子量
100000以上の成分が5重量%以下では良好なオフ
セット防止性が得られない場合があり、50重量%を超
えると定着性が阻害されるからである。また、分子量3
500〜50000の領域に極大値を有することで良好
な定着性を得ることができる。オフセット防止の観点か
らは、このGPC分子量分布において分子量10000
0以上の領域にも極大値またはショルダーを有し、かつ
その極大値またはショルダーをできるだけ高分子側に持
っていくのが好ましい。
【0017】GPCによる測定は、例えば特開平11−
219057の段落0015に記載されているような方
法で行なう。すなわち、40℃のヒートチャンバー内で
カラムを安定させ、この温度におけるカラムに溶媒とし
てTHFを毎分1mlの流速で流し、試料濃度として
0.05〜0.6重量%に調整した樹脂のTHF試料溶
液を200μl注入して測定する。試料の分子量測定に
あたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポ
リエチレン標準試料により作成された検量線の対数値と
カウント数との関係から算出する。
【0018】しかしモノクロ用のトナーと異なり、カラ
ートナーに分子量分布がブロードに広がったものを用い
ると、混色性が悪いために色再現がうまくいかなくなる
おそれがある。このことを図28の概念図をもとに説明
すると、図28(A)は1色のトナーを定着する場合、
図28(B)は2色のトナーを定着する場合、図28
(C)は3色のトナーを定着する場合をそれぞれ示す。
図28においては便宜上(A)〜(C)において、被転
写体と定着ローラの間隔が異なる。図28(B)〜
(C)に示すように、トナーが重なったトナー像が存在
する場合、これらのトナーが高分子を含むと加熱下にお
いてもトナーは粘性が高く保たれ、お互いに溶解し一体
となりにくい。このためトナー表面には最上部のトナー
が溶解せずに残存し、これが他の色のトナーを覆うため
に色再現がなされないことがある。このような事情か
ら、カラートナーの場合、混色性を考慮して分子量分布
が狭く、したがってシャープメルトなトナーを用いざる
を得なかった。
【0019】シャープメルト性を保ちつつオフセットを
防止するために、定着ローラの表面にシリコンオイル等
のオフセット防止液体を塗布して離型性を高めることが
行われてきた。しかし液体塗布を行なうとオフセットは
防止できるものの液体塗布装置を設けなければならず定
着手段や画像形成装置の構成が複雑になり、また液体が
付着することによる装置の汚染が発生するという不具合
があった。またシャープメルトトナーを用いると光沢性
の高い画像が得られるという効果もあるが、近年の研究
ではカラー画像においても過度の光沢はむしろ心証が悪
いという考えが一般的になってきている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色の重なり
による作像への悪影響を低減した画像形成装置や画像形
成方法を提供することを目的とする。本発明はシステム
全体として効率良く高画質な画像を形成する画像形成装
置や画像形成方法を提供することを目的とする。さらに
本発明は高解像度においても安定な画像形成を可能とす
る画像形成装置や画像形成方法を提供することを目的と
する。
【0021】本発明は、色の重なりによる作像への悪影
響を低減し、かつプロセスカートリッジ方式の画像形成
装置においてプロセスカートリッジの寿命を延ばすこと
が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0022】本発明は、色の重なりによる画質劣化を低
減し、システム全体として効率良く高画質な画像を形成
可能な画像形成装置や画像形成方法、現像剤を提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
カラー画像形成に用いることができる色の数が有限であ
り、かつ、1画素の内部に複数のスポットを書込み可能
な作像部を有する画像形成装置であって、1画素の内部
に2色以上の色が存在する場合に、1つのスポットに2
色以上の色が重ならないように当該1画素の内部で色毎
の書込み位置を互いに異ならせるように作像部を制御す
る書込み位置制御手段を有することを特徴としている。
【0024】請求項2記載の発明は、カラー画像形成に
用いることができる色の数が有限であり、かつ、1画素
の内部に複数のスポットを書込み可能な作像部を有する
画像形成装置であって、擬似中間調処理を行なう手段
と、擬似中間調処理の結果、1画素の内部に2色以上の
色が存在する場合には、1つのスポットに2色以上の色
が重ならないように当該1画素の内部で色毎の書込み位
置を互いに異ならせるように作像部を制御する書込み位
置制御手段とを有することを特徴としている。
【0025】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の画像形成装置において、作像部が、パルス変調方
式によって1画素の内部に複数のスポットを書込み可能
なものであることを特徴としている。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の画像形成装置において、作像部が、少なくと
もシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色でカラ
ー画像形成が可能であることを特徴としている。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、書込み位置制御手段が、1画素内
にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうちの3色
以上が存在する場合に、当該画素内のすべての書込みス
ポットをブラックで書込むように作像部を制御すること
を特徴としている。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、書込み位置制御手段が、1画素内
にシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのうちの3色
以上が存在する場合に、文字が多く含まれる領域におい
ては当該画素内のすべての書込みスポットをブラックで
書込むように作像部を制御することを特徴としている。
【0029】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか1つに記載の画像形成装置において、書込み位
置制御手段が、1画素の内部に2色以上の色が存在する
場合における1画素内部での書込み位置の異ならせ方
を、画素毎に可変とする制御を行なうことを特徴として
いる。
【0030】請求項8記載の発明は、像担持体と、像担
持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、像担持体上の
潜像を現像してトナー像とする1または複数の現像手段
と、像担持体上に現像されたトナー像を、電圧を印加し
た転写部材で被転写体を押圧しながら該被転写体上に転
写することで、被転写体上でトナー像を重ねてカラー画
像を得る転写手段とを有する作像ユニットを、被転写体
の移動方向に沿って1つ以上備えた画像形成装置であっ
て、潜像形成手段は、異なる色の潜像が同一位置に形成
されることがないように各色の潜像形成位置を制御する
ことを特徴としている。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像形成装置において、潜像形成手段が、請求項1ないし
7の何れかに記載された書込み位置制御手段によって制
御されることを特徴としている。
【0032】請求項10記載の発明は、異なる色の潜像
が同一位置に形成されることがないように潜像形成位置
を制御しつつ像担持体上に潜像を形成する潜像形成工程
と、潜像形成工程により形成された潜像を1または複数
の現像手段によって現像してトナー像とする現像工程
と、電圧を印加した転写部材で被転写体を押圧しながら
被転写体上にトナー像を転写する転写工程とを、被転写
体の移動方向に沿って一回以上行なうことでカラー像を
得る画像形成方法であって、主走査または副走査方向の
解像度のうち何れか高い方の解像度をs(dpi)、平
均トナー粒径をp(μm)としたとき、s×p>=480
0を満たすことを特徴としている。
【0033】請求項11記載の発明は、像担持体と、像
担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、像担持体上
の潜像を現像してトナー像とする1または複数の現像手
段と、像担持体上に現像されたトナー像を、電圧を印加
した転写部材で被転写体を押圧しながら被転写体上に転
写することで、被転写体上でトナー像を重ねてカラー画
像を得る転写手段と、像担持体上に残留したトナーをク
リーニングするクリーニング手段とを備えた作像ユニッ
トを、被転写体の移動方向に1つ以上備えた画像形成装
置であって、潜像形成手段が、異なる色の潜像が同一位
置に形成されることがないように各色の潜像形成位置を
制御するものであり、作像ユニットが、少なくとも像担
持体とクリーニング手段とを一体に構成され、画像形成
装置本体に対して着脱自在に設けられていることを特徴
としている。
【0034】請求項12記載の発明は、像担持体と、像
担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、像担持体上
の潜像を現像してトナー像とする1または複数の現像手
段と、像担持体上に現像されたトナー像を、電圧を印加
した転写部材で被転写体を押圧しながら被転写体上に転
写することで、被転写体上でトナー像を重ねてカラー画
像を得る転写手段と、像担持体上に残留したトナーをク
リーニングするクリーニング手段とを備えた作像ユニッ
トを被転写体の移動方向に1つ以上備えた画像形成装置
であって、潜像形成手段が、異なる色の潜像が同一位置
に形成されることがないように各色の潜像形成位置を制
御するものであり、現像手段が、表面に担持した現像剤
を前記像担持体との対向部に運ぶ現像剤担持体を有し、
かつ像担持体と現像剤担持体との対向部において交番電
界を形成するものであることを特徴としている。
【0035】請求項13記載の発明は、請求項11また
は12記載の画像形成装置において、潜像形成手段が、
1画素の内部に複数のスポットの書込みを行なえるもの
であり、かつ、1画素の内部に2色以上の色が存在する
場合に、1つのスポットに2色以上の色が重ならないよ
うに当該1画素の内部で色毎の書込み位置を互いに異な
らせるように制御する書込み位置制御手段を有すること
を特徴としている。
【0036】請求項14記載の発明は、異なる色の潜像
が同一位置に形成されることがないように潜像形成位置
を制御しつつ像担持体上に潜像を形成する潜像形成工程
と、潜像形成工程により形成された潜像を像担持体に配
設された1または複数の現像手段によって現像してトナ
ー像を形成する工程と、電圧を印加した転写部材で被転
写体を押圧しながらトナー像を被転写体上に転写する工
程とを、被転写体の移動に伴い一回以上行なうことでカ
ラー像を得る画像形成装置に用いられる、少なくとも像
担持体とクリーニング手段とを一体に構成し画像形成装
置本体から着脱自在としたことを特徴としている。
【0037】請求項15記載の発明は、像担持体と、異
なる色の潜像が同一位置に形成されることがないように
各色の潜像形成位置を制御しつつ像担持体上に潜像を形
成する潜像形成手段と、像担持体上の潜像を現像してト
ナー像とする1または複数の現像手段と、像担持体上に
現像されたトナー像を被転写体上に転写することで、被
転写体上でトナー像を重ねてカラー画像を得る転写手段
とを有し、被転写体の移動方向に沿って1つ以上配置さ
れる作像ユニットと、1つ以上の作像ユニットによって
得られたカラー画像を加熱しながら押圧することで記録
媒体に定着させる定着手段とを有することを特徴として
いる。
【0038】請求項16記載の発明は、像担持体と、異
なる色の潜像が同一位置に形成されることがないように
各色の潜像形成位置を制御しつつ像担持体上に潜像を形
成する潜像形成手段と、像担持体上の潜像を、GPCに
よる分子量分布において少なくとも2つの極大値、ある
いは、少なくとも1つの極大値と当該1つの極大値より
も高分子側にある1つのショルダーを有するトナーを用
いて現像してトナー像とする1または複数の現像手段
と、像担持体上に現像されたトナー像を被転写体上に転
写することで、被転写体上でトナー像を重ねてカラー画
像を得る転写手段とを備え、被転写体の移動方向に沿っ
て1つ以上配置される作像ユニットと、1つ以上の作像
ユニットによって得られたカラー画像を加熱しながら押
圧することで記録媒体に定着させる定着手段とを有する
ことを特徴としている。
【0039】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の画像形成装置において、トナーは、GPCによる分子
量分布において分子量100000以上の成分が5〜5
0重量%含まれ、かつ分子量3500〜50000の領
域に極大値を有するものであることを特徴としている。
【0040】請求項18記載の発明は、請求項15、1
6または17記載の画像形成装置において、潜像形成手
段が、1画素の内部に複数のスポットの書込みを行なえ
る書込み手段を有し、1画素の内部に2色以上の色が存
在する場合に、1つのスポットに2色以上の色が重なら
ないように当該1画素の内部で色毎の書込み位置を互い
に異ならせるように制御するものであることを特徴とし
ている。
【0041】請求項19記載の発明は、請求項15、1
6または17記載の画像形成装置において、潜像形成手
段が、カラー画像を構成する各色に対して擬似中間調処
理を行なう手段と、潜像の1画素の内部に複数のスポッ
トの書込みを行なえる書込み手段とを有し、擬似中間調
処理の結果、1画素の内部に2色以上の色が存在する場
合に、1つのスポットに2色以上の色が重ならないよう
に当該1画素の内部で色毎の書込み位置を互いに異なら
せるように制御するものであることを特徴としている。
【0042】請求項20記載の発明は、GPCによる分
子量分布において少なくとも2つの極大値あるいは少な
くとも1つの極大値と1つのショルダーとを有するトナ
ーを用い、異なる色の潜像が同一位置に形成されること
がないように潜像形成位置を制御しつつ像担持体上に潜
像を形成する潜像形成工程と、潜像形成工程により形成
された潜像を像担持体に配設された1または複数の現像
手段によって現像してトナー像とする現像工程と、該ト
ナー像を被転写体上に転写する転写工程とを、被転写体
の移動方向に沿って一回以上行なうことで得られたカラ
ー画像を加熱しながら押圧することで記録媒体に定着さ
せてカラー像を得ることを特徴としている。
【0043】請求項21記載の発明は、像担持体と、異
なる色の潜像が同一位置に形成されることがないように
各色の潜像形成位置を制御しつつ像担持体上に潜像を形
成する潜像形成手段と、像担持体に配設され像担持体上
の潜像を現像してトナー像とする1または複数の現像手
段と、像担持体上に現像されたトナー像を被転写体上で
トナー像を重ねてカラー画像を得る転写手段とを備えた
作像ユニットを被転写体の移動方向に沿って1つ配置
し、前記1つ以上の作像ユニットによって得られたカラ
ー画像を定着手段で加熱しながら押圧することで記録媒
体に定着させる画像形成装置に使用するものであり、G
PCによる分子量分布において少なくとも2つの極大値
あるいは少なくとも1つの極大値と1つのショルダーを
有することを特徴としている。請求項22記載の発明
は、請求項21記載のトナーを含むものであることを特
徴としている。
【0044】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図2は、本
発明が適用された画像形成装置の一例であるデジタルカ
ラー複写機を示す。このデジタルカラー複写機は、画像
処理部1と、作像部107と、定着手段11と、給紙ト
レイ12とが、画像形成装置本体10内に備えられてい
る。作像部107は、被転写体の1つである中間転写ベ
ルト9の下方に、右からC、M、Y、Kのカラー順で、
4つの作像ユニット2C、2M、2Y、2Kが配置され
ている。すなわち作像ユニット2C、2M、2Y、2K
は、中間転写ベルト9の移動方向に沿って略水平に配置
されている。各色の作像ユニットはトナーの色を除いて
同じ構成となっているので、代表してKの作像ユニット
2Kについて説明する。
【0045】作像ユニット2Kは、像担持体としてのド
ラム上の感光体8と、DC電圧にAC電圧が印加され感
光体8の表面を均一に帯電する帯電手段としての帯電ロ
ーラ3と、画像信号に応じた潜像形成手段としての書込
み手段2からの書込み光4の照射によって感光体8上に
形成された2値の静電潜像をトナーにより現像する現像
手段5と、感光体8上の転写残トナーを除去するクリー
ニング手段7とを備えている。作像ユニット2Kの上方
には、現像手段5によって感光体8上に形成されたトナ
ー像を中間転写ベルト9上に転写する転写ローラ6が、
転写ベルト9を介して感光体8と対向配置されており、
転写ベルト9と感光体8の間に第1の転写部を構成して
いる。
【0046】転写ベルト9は複数のローラに巻きかけら
れ、このローラのうち、作像ユニット2Kよりも中間転
写ベルト9の下流側に位置するローラの近傍には、被転
写体としての用紙18に対してトナー像を一括転写する
第2の転写部を構成するための転写部材となる転写ロー
ラ15が配置されている。
【0047】書込み手段2は、図示しないLD光源、回
転多面鏡であるポリゴンミラー、fθレンズ等から構成
された周知のもので、LD光源からの光をポリゴンミラ
ーで反射させることで感光体8上を走査する。
【0048】現像手段5は、キャリアを含まぬ1成分現
像剤を現像剤担持体としての現像ローラ上に担持し、現
像ローラと感光体との間に形成される現像部に交番電界
をかけることで、現像ローラから感光体8にトナーを飛
翔させる工程、及び感光体8から現像ローラにトナーを
飛翔させる工程を繰り返して現像を行なう周知のもので
ある。
【0049】転写ローラ6は、中心の芯金とその外周を
形成した導電性弾性層とから構成されている。芯金は、
トナーと逆特性のバイアス(絶対値3.0kV〜7.0
kVの直流電圧)を転写ローラ6に与えるための図示し
ない電源に接続されている。導電性弾性層には発砲した
エチレン−プロピレン−ジエンターポリマーが用いられ
ている。転写ローラ6の転写ベルト9を介しての感光体
8への当接圧は5g/cm〜100g/cmとされてい
る。
【0050】この画像形成装置の概略動作について説明
する。例えば、デジタルカラー複写機に入力されたカラ
ー画像信号は、画像処理部1で書込み信号へと変換さ
れ、作像部107へと送られる。作像部107では各色
の作像ユニットにおいて同一の作像工程が行われる。こ
の作像工程では、DC電圧にAC電圧が印可された各帯
電ローラ3により各感光体8の表面が均一に帯電され、
帯電した感光体表面に画像信号に応じた書込み光4がそ
れぞれ照射されることで、本形態では各感光体8上に解
像度1200dpiの静電潜像が形成される。形成され
た各静電潜像は、各現像手段5によりトナー像としてそ
れぞれ現像され、各感光体上に形成されたトナー像は、
各転写ローラ6により中間転写ベルト9上にそれぞれ転
写される。中間転写ベルト9上に転写された4色のトナ
ーからなるカラー画像は、給紙トレイ12または手差し
トレイ13より送られてきた用紙18上に、転写ローラ
15の作用により一括2次転写され、加熱及び加圧機能
を有する定着手段11において熱と圧力によって用紙1
8上に定着される。画像を定着された用紙18は、例え
ば画像形成装置本体10の上部に形成された排紙トレイ
へと排出される。各感光体8上の転写残トナーは各クリ
ーニング手段7により、また中間転写ベルト9上の2次
転写残トナーは、転写ローラ15と反対側に配置された
ベルトクリーニング手段14によりそれぞれ除去され
る。
【0051】トナーの挙動をより詳細に説明すると、ま
ず各現像手段5内部で攪拌部材等による攪拌作用によっ
て充分に帯電させられ、現像バイアスにより各感光体8
上の画像部(潜像)に静電付着する。その後、各感光体
8上に帯電付着したトナーは、各第1の転写部において
トナーと逆極性のバイアスを印加した各転写ローラ6
と、各感光体8との圧力により中間転写ベルト9にそれ
ぞれ押圧され、同時に各転写ローラ6にかけられた電圧
により中間転写ベルト9側に静電付着する。
【0052】次に画像処理部1について詳説する。画像
処理部1は図3に示すように、スキャナなどの画像入力
装置101から読み込まれた画像データを書込み信号に
対応した画像に変換するものである。詳細には、読み込
まれた画像データをエントロピー符号化し圧縮符号を複
号化する圧縮伸長回路102と、圧縮されたデータを保
存するメモリ103と、反射率リニアな信号を濃度リニ
アな信号に変換するLog変換回路104と、平滑化フ
ィルタからなるフィルタ回路105と、擬似中間調処理
を含む書込み信号への変換を行なう書込み信号変換回路
106と、画像を各領域に分離する像域分離回路110
と、書込み手段2を含み作像ユニット等から構成される
作像部107と、画像から網点領域を分離するため網点
分離部108と、画像からエッジ領域を分離するエッジ
分離部109とを備えている。
【0053】本実施の形態では、画像入力装置101
は、書込み可能な解像度1200dpiに対して、半分
の解像度である600dpiで画像を読み込む。以下、
本実施の形態ではこの600dpiで読み込まれた画像
の1単位を「画素」と呼ぶ。すなわち照射光源となる書
込み手段2は、図5に示すように、1画素の中に4つビ
ームスポットを照射可能である。1画素の1辺の長さ
は、1つのビームスポット径の略2倍であり、1画素の
中に4つビームスポットが入り得る。また、本形態で用
いるトナーは、平均粒径5.0μmであるものとする。
【0054】図4を用いて像域分離回路110について
説明する。この像域分離回路110は、等価である像域
判断回路301と回路302とを有し、回路302は有
彩分離回路303及び判定回路306を有する。回路3
02において、有彩分離回路303は例えば次の2つの
ステップからなる。第1ステップでは、注目画素におけ
るC、M、Y色それぞれの値をc、m、yとしたときに
c−m、m−y、y−cのうちから最も大きな絶対値を
持つものを選び出し、この絶対値がTH4(閾値)より
も大きい場合、注目画素を有彩画素とする。第2ステッ
プでは、注目ブロック(4×4画素)において上記有彩
画素を計数し、この係数値が所定の閾値TH5よりも大
きい場合、注目ブロックを色ブロックとする。
【0055】判定回路306は有彩分離回路303から
得られた結果、図示しないエッジ分離結果メモリに格納
されたエッジ分離結果305、及び図示しない網点分離
結果メモリに格納された網点分離結果304(全てON
・OFF)を受けて、次のような判定を行なう。すなわ
ち、エッジ分離(ON)&網点分離(OFF)&色分離
(OFF)により黒文字領域信号を発生し、エッジ分離
(ON)&網点分離(OFF)&色分離(ON)により
色文字領域信号を発生し、それ以外は全て絵柄領域信号
を発生する。これらの領域信号が図3に示すフィルタ回
路105、書込み信号変換回路106を介して作像部1
07に送られ、前記のように各領域に最適な処理を行な
う。
【0056】エッジ分離について説明する。図3に示す
エッジ分離部109は、読み取られた画像中からエッジ
領域を検出する回路である。具体的なエッジ検出方法に
ついては、例えば論文「文字 / 絵柄(網点、写真)混
在画像の像域分離方式」(電子情報通信学会論文誌Vo
l.J75−DI1No.1 p39−p47 1992.
1)に記載された方法を用いる。この方法を詳述する
と、画素単位に入力画像データにエッジ強調を施した後
閾値TH1、TH2(TH1>TH2)を用いて3値化
(注目画素がTH1よりも大きければ白画素、TH2よ
りも小さければ黒画素)し、3値化後の黒画素と白画素
の連続性をパターンマッチングにより検出し、5×5画
素のブロック内において黒連続画素及び白連続画素が1
個以上存在する場合に注目画素をエッジ領域と判断し、
それ以外は非エッジ領域と判断することで行なう。
【0057】網点分離部108は、読み取られた画像中
から網点領域を検出する回路である。この具体的な構成
については、例えば論文「文字 / 絵柄(網点、写真)
混在画像の像域分離方式」(電子情報通信学会論文誌V
ol.J75−DI1No.1p39−p47 199
2.1)に記載された方法を用いる。この方法を詳述す
ると、網点領域の濃度変化は文字領域のそれと大きく異
なる点に着目し、ピーク画素の検出、網点領域の検出、
網点領域の補正を行ない、網点領域を分離するものであ
る。ピーク画素の検出は、例えば3×3画素のブロック
単位に、中心画素の濃度レベルLが周囲すべての画素の
それよりも高い、あるいは低く、かつ、Lと中心画素を
挟んで対角線に存在する対画素の濃度レベルa、bが4
対ともに│2×L−a−b│>TH3(閾値)であると
き、中心画素をピーク画素とする。網点領域の検出は、
例えば、4×4画素を単位とした4つのブロックにおい
て、ピーク画素を含むブロックが2ブロック以上存在す
れば、注目ブロックを網点候補領域とし、それ以外は非
網点候補領域と判定する。網点/非網点候補領域を判定
した後、注目ブロックを中心とした9つのブロックにお
いて4ブロック以上が網点候補領域であれば、注目ブロ
ックを網点領域とし、そうでなければ注目ブロックを非
網点領域とする。
【0058】次に画像処理部1の動作を説明する。まず
入力された画像データは、図3に示すLog変換回路1
04に送られるとともに、同一画像を複数枚複写する場
合には圧縮伸長回路102にも送られる。Log変換回
路104では、信号の特性を反射率空間から濃度空間へ
変換するようなテーブル変換を行ない、RGB信号をC
MYK信号へと変換する。フィルタ回路105は各種フ
ィルタで構成され、像域分離回路110が、その画像信
号が属すると判断した領域の別に従い、最も適当なフィ
ルタ処理を施す。例えば絵柄領域に対しては平滑化フィ
ルタ処理を施し、文字領域(黒文字領域及び色文字領域
の総称。以下同じ)に対してはエッジ強調フィルタ処理
を施す。書込み信号変換回路106では、8ビット25
6値の信号を1ビット2値に変換する擬似中間調処理及
び後述する書込み位置の制御を行ない、処理後の2値画
像データは作像部107に送られ、上述した作像方式に
よりトナー画像として用紙18上に顕画化されることに
なる。なお、同一画像を複数枚複写する際には、スキャ
ン画像は圧縮伸長回路102で圧縮され、圧縮符号がメ
モリ103に保持され、2枚目以降はメモリ103から
読み出された圧縮符号が復号化され、伸長された画像デ
ータが作像部へと送られる。圧縮方法としてはJPEG
等の公知の多値画像圧縮方法が用いられる。
【0059】次に、本発明の特徴部である書込み位置制
御手段としての書込み信号変換回路106について説明
する。本実施の形態において、書込み信号変換回路10
6は、画素単位でディザ方式による擬似中間調処理を行
なう手段としての機能も有する。ディザ方式による擬似
中間調処理とは、周知のように、ディザマトリクス内の
しきい値と各画素の値を比較し、画素の値がしきい値以
上であるか否かで色のオン、オフを決定する方式であ
る。本実施の形態で用いるディザマトリクスを図6に示
す。なお、像域分離回路110からの信号が色文字、黒
文字の場合はサイズの小さなディザマトリクスで処理を
行ない、それ以外の場合はサイズの大きなディザマトリ
クスで処理を行なうというように、領域毎にマトリクス
サイズを変える場合にも本発明は適用できるが、ここで
は全領域で同じディザマトリクスを用いる。またCMY
K各色でディザマトリクスを変えてスクリーン角を持た
せる場合にも本発明は適用可能であるが、ここでは共通
のディザマトリクスとする。
【0060】ディザ処理の具体例を図7に示す。図7に
は、擬似中間調処理の対象となる2×2画素からなる画
像データCMYK各色について左側に示してあり、また
これを図6に示したディザマトリクスでディザ処理した
結果が右側に示されている。この結果を見ると、左上の
画素についてはMYがオンとなり、右上の画素にはCY
Kがオンとなり、左下の画素はYのみ、右下の画素はK
のみがオンとなっている。2色以上がオンとなっている
画素がそのまま作像部107へと送られると、各転写ロ
ーラ6及び転写ローラ15からの圧力により転写抜けや
Blur現象が生じるおそれがある。
【0061】このため、書込み信号変換回路106は、
さらに、各画素の内部において以下のような処理を行な
う。まず1画素の内部に1つの色のみが存在する場合、
例えば図7における右下の画素のような場合には、図8
に示すように、当該画素内に存在する4スポットが全て
その色となる書込み信号を選択する。1画素の内部に2
色が混在する場合、例えば図7における左上の画素のよ
うな場合には、図9に示すように1画素内の4スポット
を2色で形成する。形成方法としては同じ色を対角線状
に配置しても良いが、図9に示すように配置すると、異
なる色のトナーが重なる面積が少なくなるため、トナー
の特性が色毎に異なる場合に定着不良等が起こりにく
い。また、同じ色に対応するスポットを用紙18の搬送
方向に対して直角に形成すると、画像が万線基調となる
のでさらに望ましい。
【0062】1画素の内部に3色以上が混在する場合、
例えば図7における右上の画素のような場合には、CM
YKのうち3色以上の色を重ねると略Kになることに鑑
み、文字領域については図10(a)に示すように画素
内の4スポット全てをKで置き換えシャープさを向上さ
せる。また絵柄領域では、色味を豊かにするために、K
を含む3色が重なった場合には図10(b)に示すよう
に1画素内の2スポットをKで形成するとともに残りの
2スポットをK以外の2色で形成し、Kを含まぬ3色す
なわちCMYが重なった場合及びCMYK4色が重なっ
た場合には図10(c)に示すように1画素内の4スポ
ットをCMYKで形成する。この結果、図7に示す4画
素は図1(a)、図1(b)に示す書込み信号に変換さ
れる。なお、図8から図10において、スポットの色の
違いは、スポット内の表示を変えることで表している。
【0063】図1(b)に示す絵柄領域においても1画
素内に3色以上が重なった場合に全てのスポットをブラ
ックで書込むことも可能である。色の設計が難しくCM
Yを重ねてもブラックに見えないようなトナーを用いる
場合には絵柄領域においても1画素内に3色以上が重な
った場合に全てのスポットをブラックで書込む方が忠実
な色再現の観点から好ましい。
【0064】このように書込み信号変換回路106は、
フィルタ処理後の画像データを、異なる色の潜像が重な
ることのない書込み信号へと変換する。この結果、トナ
ー径の不均一性や機械の振動等による場合を除けば、異
なる色のトナーが重なることの少ないトナー画像が得ら
れる。この結果、位置によるトナー層の厚さのばらつき
が低減される。例えば2色のトナーがベタに乗った場合
と1色のトナーがベタに乗った場合とで単位面積当たり
のトナー量を比較しても、前者が後者の2倍のトナー量
を有することはなく、略1倍のトナー量を有する。位置
によるトナー層の厚さのばらつきが低減されるために、
図11(B)、(C)に示すように、同一位置において
複数のトナーを転写する場合でも、転写抜けやBlur
現象を低減できる。なお、機械振動等により書込み位置
がずれた場合でも、トナー量が少ないために転写圧力に
よるBlur現象は低減される。
【0065】2色以上のトナーが同一画素内で重なった
場合のトナー量は少なくなるが、一般にトナー層は機械
的圧力等を受けて転写、定着されるため。このため、ト
ナーは最終的には相互に溶解しかつ押し伸ばされ、ドッ
ト厚みの薄層化を伴ったドット面積の増大現象が起こ
る。ドット面積が増大すると視覚的には濃度が上昇す
る。特に一般のプロセスでは各色トナー層は単層ではな
く1層以上が重なった状態で転写、定着されるため、ド
ット面積は略確実に拡大する。このため、例えば1画素
の内部をCとMのトナーで3層ずつ形成し6層のトナー
層を形成した場合と、1画素の内部を等面積の2つの領
域に分けて各領域に3層ずつCとMのトナー層を形成し
た場合とを比較しても後者が濃度50%のBlueにな
ることはなく、略100%のBlueとなる。また、特
に本例のように1200dpi以上の高解像度で5μm
以上の粒径のトナーを用いる場合には従来の600dp
iプロセスと比較してドットゲインが大きくなるため、
図12(a)に示すように、4画素を形成した場合と、
孤立ドットを形成した図12(b)の場合とでドット形
状の面積比が4:1にはならず、相対的に孤立ドットが
太ってしまうことがあり得る。
【0066】しかし、本形態で示した画像処理方法を用
いれば、4画素単位でドットが形成されるために安定し
たドット形成が可能となる。このような本形態の画像処
理方法を、主走査副走査何れかの解像度が解像度(dp
i)×平均トナー粒径(μm)>=4800であるプロ
セスにおいて用いると、安定な画像形成の観点から特に
好適である。
【0067】擬似中間調処理の方法は、ディザではなく
誤差拡散法やブルーノイズ法等でも良い。本形態では、
擬似中間調処理を施した後で1画素の内部で書込み信号
を配分する方法なので、画素の擬似中間調処理方法は限
定されない。さらに本形態では図2に示すように、中間
転写ベルト9上のトナーを用紙18に2次転写している
ので、2次転写時にも転写抜けやBlur現象の発生を
防止することができる。
【0068】書込み手段2による書込み方式は、光源か
らの光を回転多面鏡で反射させて感光体8上に書込む方
式に限られず、例えばLEDを用いても良く、また帯電
手段はコロナ帯電等の方式を用いても良い。本形態は、
作像手段の方式には限定されない。また、本形態におい
て作像部107は電子写真方式であったが、インクジェ
ット方式の作像部においても本発明はインクのにじみを
低減できる効果を充分に得ることができる。
【0069】(第2の実施の形態)本形態にかかる画像
形成装置は、カラープリンターとして機能するが、その
概略構成は図2に示す第1の形態のものと略同一であ
る。相違点は、書込み手段2が1画素に書込むパルス幅
を変えることで多値書込みが可能となっている作像部1
55と、画像処理部1Aの構成である。
【0070】以下、この相違する構成について説明す
る。第2の形態にかかる画像処理部1Aは、図13に示
すように、画像入力装置151、RIP部(ラスタ・イ
メージ・プロセッサ部)154、圧縮伸長回路152、
メモリ153から構成されている。画像処理部1Aの動
作を以下に説明すると、まずネットワークを介して画像
入力装置151にCMYKのそれぞれの画像が1色ずつ
入力され、入力された画像情報のうちポストスクリプト
等のページ記述言語で記述されている部分はRIP部1
54において擬似中間調処理を含む書込み信号への変換
処理によりビットマップデータに変換される。変換され
たビットマップデータは作像部155へと送られる。ま
た、同一ページを複数部数プリントアウトする際にはR
IP部154からビットマップデータが圧縮伸長回路1
52へと送られ圧縮符号へと変換されメモリ153に保
存され、2部目以降はメモリから読み出された圧縮符号
データが圧縮伸長回路152にて伸長されて作像部15
5へと送られる。圧縮方法としてはJBIG等公知の2
値画像圧縮方法が用いられる。
【0071】次に本実施の形態の特徴部である書込み位
置制御手段としてのRIP部154において行われる書
込み信号変換を説明する。本形態において書込み手段2
は、パルス変調方式の4値書込みを行なうものとする。
すなわち主走査方向に1440dpi、副走査方向に7
70dpiのピッチで書込みを行なう。また本形態で
は、RIP部154にて形成されたビットマップデータ
は、主走査・副走査方向ともに770dpiである正方
形の画素を形成するものとする。これにより、図14に
示すように1画素の中に楕円形の書込みスポットが2つ
形成可能になる。本形態では、トナーが重ならないよう
に、以下のように擬似中間調処理を行なう。まずCMY
K各色に対して独立に誤差拡散処理を行ない、その結
果、1画素内に1色のみが存在すれば2つのスポットを
ともにその色で潜像形成し、1画素内に2色が存在すれ
ば各色1つずつスポットを用いて潜像形成する。また3
色以上の場合は全てKで置き換える。本実施の形態の擬
似中間調処理は、異なる色のトナーが重なることがない
ために転写抜けやBlur現象が低減される。つまり、
RIP部154は擬似中間調処理を行なう手段としても
機能する。
【0072】また、本形態では、RIP部154におい
てページ記述言語の変換及び擬似中間調処理を含む書込
み信号への変換を行なったが、この処理をホストコンピ
ュータ側で行なっても良い。元の画像データが多値のビ
ットマップのときは、ホストコンピュータで擬似中間調
処理まで終えた上でカラープリンターである画像形成装
置へ転送すると、多値データのまま送る場合に比べ画像
の情報量が小さく高速出力可能である。
【0073】(第3の実施の形態)本形態において、画
像形成装置及び画像処理部は、第2の実施の形態と同じ
であり、書込み手段2がパルス変調方式の16値書込み
を行なう点のみが異なる。16値書込みの場合は、1画
素内に4つの楕円状スポットが形成可能である。またR
IP部154はページ記述言語で記載された画像部分は
文字情報とみなし小さなマトリクス(例えば1×1)に
よるディザ処理を行ない、ビットマップでネットワーク
から送られてきた画像部分は絵柄情報とみなして大きな
マトリクス(例えば4×4)によるディザ処理を行な
う。ディザ処理後の画像は、1画素内の4スポットへの
色の配置を以下のように決定されることで書込み信号へ
と変換される。
【0074】すなわち、1画素内に1色しか画像情報が
ない場合には4スポット全てをその色で書込み、1画素
内に2色の画像情報がある場合は各色を2スポットずつ
書込む。1画素内に3色以上ある場合は第1の実施の形
態と同様な方法を用い、文字部については全スポットを
Kに置き換え、絵柄部については色を混在させる。その
結果、図7に示す画像が図15(a)、図15(b)に
示すようなトナー像となる。
【0075】本形態の擬似中間調処理は、異なる色のト
ナーの重なりが低減されているために転写抜けやBlu
r現象が低減される。さらに領域判断の効果として、ペ
ージ記述言語で記載された画像部分は文字部またはグラ
フィック部に対応することが多いためにエッジ部の尖鋭
な画像が得られる。
【0076】(第4の実施の形態)本形態では、第1の
実施の形態と同じ画像形成装置、画像処理部1を用いる
が、2色以上の色が1画素内に存在するときの色の配置
を1画素毎に可変とする。可変にする方法は、予め定め
た方法、例えば図16に示すように、1画素毎に色の配
置を回転させて4画素を周期とする方法でも良いし、あ
るいは乱数等を用いて不規則に変えても良い。これによ
り転写抜け現象等の軽減に加えて規則的な模様が画像に
現れるのを防止する効果を得ることができる。図16に
おいて円形は1画素のスポットを示し、各スポットのう
ちの表示は色の違いを示す。
【0077】(第5の実施の形態)本形態は、第1の実
施の形態と同じ画像形成装置、画像処理部1を用いる
が、各色の1画素内の画素値が多値であり、書込み手段
2も1スポットを多階調に書込めるものとする。1画素
内の階調数は多いほど階調性が良くなるが、本実施の形
態では例として階調数5の場合で説明する。階調数を5
にするような多値の擬似中間調処理、例えば多値誤差拡
散の結果、図17(a)のように1画素内に0〜4の5
階調を持った画像データが得られたとする。これを1画
素内の4つのスポットを第1の実施の形態で説明した方
法を用いて配分すると、書込み手段2が露光量の調節に
よりスポットサイズを可変とする方式ならば、作像結果
は図17(b)に示すようになり、書込み手段2がパル
ス幅の調節によりスポットサイズを可変とするパルス変
調方式ならば、作像結果は図17(c)に示すようにな
る。図17(b)、図17(c)どちらの場合でも1ス
ポット内で異なる色の現像剤が重なることがなく、転写
抜けやBlur現象を低減することできる。
【0078】(第6の実施の形態)本形態にかかる画像
形成装置は、図18に示すように、複数の現像手段をそ
の周囲に配設した感光体8A、8Bを中間転写ベルト9
に沿って複数配置したカラー画像形成装置となってい
る。本形態にかかる画像形成装置は、特にC、Mを現像
可能な第1の感光体8Aと、Y、Kを現像可能な第2の
感光体8Bとを有している。本形態において、第1の形
態と同様の機能を有する構成要素には、第1の形態で用
いた符号と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0079】感光体8A、8Bの周囲に配置される帯電
ローラ3、転写ローラ6、クリーニング手段7は、第1
の形態のものと同様な構成である。感光体8Aの周囲に
配置される2つの現像手段5C、5Kは、それぞれCト
ナーとKトナーを有し、感光体8Bの周囲に配置される
2つの現像手段5M、5Yは、それぞれMトナーとYト
ナーを有するものである。
【0080】本形態にかかる画像形成装置の動作を説明
する。画像形成時には、中間転写ベルト9の1周目で感
光体8AからC色のトナー像が、感光体8BからY色の
トナー像が中間転写ベルト9上に転写される。中間転写
ベルト9の1周目では転写ローラ15及びベルトクリー
ニング手段14は働かず、C及びYのトナー像を担持し
たまま中間転写ベルト9は2周目の画像形成に入る。中
間転写ベルト9の2周目では感光体8BからM色のトナ
ー像が、感光体8AからK色のトナー像が中間転写ベル
ト9に転写され、中間転写ベルト9上に4色のフルカラ
ートナー像が形成される。形成されたフルカラートナー
像は、転写ローラ15が配置された第2の転写部におい
て給紙トレイ12あめいは手差しトレイ13からから搬
送されてきた用紙18に転写され、定着手段11により
定着された後に機外に排出される。
【0081】本形態では、各感光体において1周目と2
周目とで用紙18上の異なる位置に画像が形成されるよ
うに潜像形成位置が制御されるとともに、感光体8A、
8Bとで用紙18上の異なる位置に画像が形成されるよ
うに潜像形成位置が制御される。これによりトナー径の
不均一性や機械の振動等による場合を除けば異なる色の
トナーが重なることの少ないトナー画像が得られ、転写
抜けやBlur現象を低減できる。
【0082】(第7の実施の形態)本形態にかかる画像
形成装置は、図19に示すように、図18に示す画像形
成装置における、感光体8A及び、感光体8Aの周囲に
配置された帯電ローラ3、現像手段5C、5K、クリー
ニング手段7と、感光体8B及び、感光体8Bの周囲に
配置された帯電ローラ3、現像手段5Y、5M、クリー
ニング手段7とを、それぞれケーシング16A、16B
内に設けて一体化し、2つのプロセスカートリッジ16
0、161としたものである。各ケーシングには、書込
み光4を感光体へ導くための開口17A、17Bがそれ
ぞれ形成されている。本形態における画像形成装置本体
10には、図20に示すように、プロセスカートリッジ
160、161を挿入、離脱するための開口部10Aが
形成され、開口部10Aの近傍には開口部10Aを開閉
するための開閉蓋10Bが開閉自在に支持されている。
プロセスカートリッジ160、161は、画像形成装置
本体10に対して着脱自在とされていて、適宜交換、点
検可能とされている。図20は、一方のプロセスカート
リッジのみを示す。
【0083】このようなプロセスカートリッジ160、
161を有する画像形成装置において、上述の各画像処
理制御が実行されると、転写抜けが低減されるために感
光体8A、8Bに付着する転写残トナー量が低減され
る。このため、プロセスカートリッジ160、161内
の各クリーニング手段に蓄積されていく廃トナー量も低
減されることになり、廃トナーが満杯になることによる
プロセスカートリッジの短寿命化を低減することができ
る。なお、図2に示す作像ユニット2C、2M、2Y、
2Kをケーシング内に設け、それぞれを画像形成装置本
体10に対して着脱可能なプロセスカートリッジとして
も良い。
【0084】図21は、現像手段の別形態とクリーニン
グ手段7を示す。図21に示す現像手段50は、少なく
ともトナーとキャリアを含む2成分現像剤を現像ローラ
5b上に担持し、現像ローラ5bと感光体8との間に交
番電界をかけることで現像を行なうものである。より詳
細に説明すると、現像手段50はドクターブレード5
a、現像ローラ5b、現像ローラ5bにDC電圧とAC
電圧を重畳させた電圧を印加するための電源5c、トナ
ー格納部5d、攪拌装置5eとから構成されている。
【0085】クリーニング手段7は、長手方向に感光体
に接触しクリーニングブレード7a、及び転写残トナー
を廃トナーとして格納する廃トナー格納部7bとから構
成されている。なお、本例ではトナーリサイクルは行な
わない。
【0086】このような現像手段50を図2に示す画像
形成装置の現像手段5と入れ替えたときの画像形成装置
の動作を説明する。入力されたカラー画像信号は画像処
理部1で書込み信号へと変換され、作像部107へと送
られる。作像部では各色の作像ユニットにおいて同一の
作像工程が行われるが、K色について作像工程を説明す
ると、DC電圧にAC電圧が印加された帯電ローラ3に
より感光体8の表面が均一に帯電され、帯電した感光体
表面に画像信号に応じた書込み光4が照射されることで
感光体8上に解像度1200dpiの静電潜像が形成さ
れ、形成された静電潜像は現像手段50へと運ばれる。
【0087】現像手段50において、トナー格納部5d
中のトナーは攪拌部材5eにより攪拌されることで摩擦
帯電し、現像ローラ5Bに帯電した現像剤が付着する。
現像ローラ5bはその内部に不動の現像剤搬送磁極と、
感光体8との対向部においてキャリアを穂立ちさせる不
動の現像磁極とを有し、現像ローラ表面にある非磁性ス
リーブが回転することで現像剤を搬送する。搬送の途中
でドクターブレード5aにより層圧規制された現像剤
は、感光体8との対向部で現像磁極の磁力により穂立ち
し磁気ブラシを形成し、磁気ブラシが感光体8を摺擦す
ることで潜像の画像部にトナーが静電付着しトナー像を
形成する。ここで磁気ブラシが感光体8を摺擦する現像
ニップ部には、電源5cよりDC電圧にAC電圧を重畳
させた電圧が印加されているので、感光体8と現像ロー
ラ5bとの間でトナーを往復させる。このため階調再現
性の良い現像が達成されるとともに、非画像部に誤って
付着したトナーは現像ローラ5b側に引き戻されること
になり、非画像部にトナーが付着することが低減される
ことになる。
【0088】各形態においては、現像部に交番電界をか
けて感光体8と現像ローラ間でトナーを往復移動させる
が、このような現像方法を用いると非画像部にトナーが
付着した場合でも逆方向の電界によって該トナーは現像
ローラ側に戻るために潜像の非画像部にトナーが付着す
ることが低減される。また、非画像部にトナーが付着す
ると、中間転写ベルト9の下流側の感光体8からの転写
部において該トナーの上に他の色のトナーが重ねられる
ことが起こり得るために、イレギュラーなトナーの重な
りが発生してしまうことになる。したがって、交番電界
をかけることでイレギュラーなトナーの重なりによる転
写抜け等が低減可能となる。このことから感光体と現像
ローラの間に形成される現像部には交番電界をかけるこ
とが好ましい。現像手段としては、1つのリボルバーカ
ートリッジにC、M、Y、Kの各トナーを有する現像装
置を備えたリボルバー式のものを用いても良い。
【0089】各形態における画像形成装置に備えられた
定着手段11の構成と、定着時のトナーの状態について
説明する。定着手段11は、図22に示すように、定着
ローラ11a及び加圧ローラ11bを有している。定着
ローラ11aは、シリコーンゴム層11eに覆われた中
空筒状の芯金11dの内部に加熱手段としてハロゲンヒ
ーター11cが内蔵された構造であって、図示しない駆
動手段によって回転駆動されるようになっている。加圧
ローラ11bは、定着ローラ11aに対して圧接し、定
着ローラ11aとの間に定着ニップ部を形成しつつ従動
回転を行なうようになっている。
【0090】転写ローラ15の作用によって用紙18に
転写された粒子状のトナーTは、定着手段11において
ハロゲンヒーター11cからの熱により加熱された定着
ローラ11aと加圧ローラ11bとによる熱と圧力によ
って溶融して用紙18上に溶融したトナーT1として定
着される。
【0091】次に、各形態で用いられるトナーについて
説明する。トナーの結着樹脂は、GPCによる分子量分
布において少なくとも2つの極大値あるいは少なくとも
1つの極大値と1つのショルダーを有するトナーであ
り、特に、GPCによる分子量分布において分子量10
0000以上の成分が5〜50重量%含まれ、かつ分子
量3500〜50000の領域に極大値を有する。
【0092】トナーの成分をとしては、結着樹脂はビニ
ル樹脂、ポリエステル樹脂あるいはポリオール樹脂、あ
るいはこれら樹脂の混合よりなる。ビニル樹脂としては
ポリスチレン、ポリ−p−クロロスチレンなどのスチレ
ン及びその置換体の単重合体:スチレン−p−クロロス
チレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、
ポリ塩化ビニルなどがある。ポリエステル樹脂としては
エチレングリコール、トリエチレングリコール等の2価
のアルコールと、マイレン酸、テレフタール酸等の二塩
基酸塩からなるものであり、さらに第三成分としてグリ
セリン等、3価以上のアルコ−ルあるいはカルボン酸を
加えても良い。ポリオール樹脂としては、エポキシ樹脂
の2価フェノールのアルキレンオキサイド付加物、もし
くはそのグリシジルエーテルとエポキシ基と反応する活
性水素を分子中に1個有する化合物と、エポキシ樹脂と
反応する活性水素を分子中に2個有する化合物を反応し
てなるものなどがある。さらにトナーの離型剤として
は、キャンデリラワックス、ライスワックスなどの天然
ワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、サ
ゾールワックス、低分子量ポリエチレン、アルキルリン
酸エステルなどがある。これらの中から、結着樹脂と非
相溶のものが選択される。トナーの着色剤としては、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のトナーを得
ることが可能な染料または顔料が使用できる。例えば、
カーボンブラック、ランプブラック、群青、アニリンブ
ルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ロ
ーダミン6G、レーキ、カルコオイルブルー、クロムイ
エロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベ
ンガル、トリアリルメタン系染料などの染顔料など、従
来公知のいかなる染顔料をも単独あるいは混合して使用
できる。これら着色剤の使用量は、結着樹脂に対して、
通常1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%であ
る。またトナーに帯電性を付与する目的で帯電制御剤を
用い、安定した帯電量を得ることが好ましい。これらの
材料を用い、公知の粉砕法または重合法によって任意の
平均粒径、例えば5.0μmのトナーを得れば良い。
【0093】トナーとしては、GPCによる分子量分布
において少なくとも2つの極大値あるいは少なくとも1
つの極大値と1つのショルダーを有し、GPCによる分
子量分布において分子量100000以上の成分が5〜
50重量%含まれ、かつ分子量3500〜50000の
領域に極大値を有するトナーであれば、これらのうち何
れを用いても良い。
【0094】このような特性のトナーを有する装置にお
いて、上述した書込み信号変換回路106で、フィルタ
処理後の画像データを、異なる色の潜像が重なることの
ない書込み信号へと変換すると、この結果、トナー径の
不均一性や機械の振動等による場合を除けば、異なる色
のトナーが重なることの少ないトナー画像が用紙18上
に得られる。この結果、位置によるトナー層の厚さのば
らつきが低減される。例えば2色のトナーがベタに乗っ
た場合と1色のトナーがベタに乗った場合とで単位面積
当たりのトナー量を比較しても、前者が後者の2倍のト
ナー量を有することはなく、略1倍のトナー量を有す
る。このため、位置によるトナー層の厚さのばらつきが
低減されるために、図23に示すように定着部における
ドットゲインは略等しくなり、画質劣化を防止できると
ともに不必要なトナー消費を低減できる。また、GPC
分子量分布を有するトナーを用いることで、充分なオフ
セット防止性が得られる。
【0095】トナーの分子量が高すぎると、混色性が悪
いために定着時に一部のトナーは完全に溶解しないで残
ることがあり得るが、上述の画像処理の制御を用いる
と、各色トナーは図24に示すように層状に重ならない
ため、最上部のトナーが全体を覆うことによる色再現の
悪さは低減される。図20の(B)、(C)においては
2色以上のトナーが1画素内に存在するが、これらは層
状に重なるのではなく隣接するスポットに付着するため
に最上位トナーが覆い被さることにより色再現を悪化す
ることはなく、混色性の悪さに起因する色再現能力低下
を防止することができる。なお、図23の(A)及び図
24(A)は、単色トナーの定着時の状態を示してい
る。
【0096】このような特性のトナーを用いることで、
ドットゲインの略均一化という効果に加え、さらにオフ
セット防止性と良好な色再現をも安定に実現可能とな
る。また特に、GPCによる分子量分布において350
0〜50000の領域に極大値を有するトナーであるた
めに定着性が良い。
【0097】ここで、図23と図27とで1画素内の各
色のトナー量は少なくなるが、一般にトナー層は機械的
圧力等を受けて転写、定着されるためにトナーは最終的
に溶融し押し伸ばされ、ドット厚みの薄層化を伴ったド
ット面積の増大現象が起こる。ドット面積が増大すると
視覚的には濃度が上昇する。特に一般のプロセスでは各
色トナー層は単層ではなく1層以上が重なった状態で転
写、定着されるため、ドット面積は略確実に拡大する。
このため、例えば1画素内部をCとMのトナーで3層ず
つ形成し6層のトナー層を形成した場合と、1画素の内
部を等面積の2つの領域に分けて各領域に3層ずつCと
Mのトナー層を形成した場合とを比較しても、後者が濃
度50%のBlueになることはなく、略100%のB
lueとなる。
【0098】このような特性のトナーを第2の実施の形
態に用いると、第2の実施の形態における書込み信号
は、異なる色のトナーが重なることがないために定着部
におけるドットゲインは略等しくなり、画質劣化を防止
できるとともに不必要なトナー消費を低減することがで
きるようになる。
【0099】このような特性のトナーを第5の実施の形
態に用いると、第5の実施の形態でにおいても、1スポ
ット内で異なる色のトナーが重なることがなく、定着部
におけるドットゲインは略等しくなるので、画質劣化を
防止できるとともに不必要なトナー消費を低減すること
ができる。
【0100】このような特性のトナーを第6の実施の形
態に用いると、第6の実施の形態においては、トナー径
の不均一性や機械の振動等による場合を除けば異なる色
のトナーが重なることの少ない擬似中間調画像が得られ
めので、定着部におけるドットゲインは略等しくなり、
画質劣化を防止できるとともに不必要なトナー消費を低
減することができるようになる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、作像部での画質劣化を
低減することができ、画像形成装置全体として効率良く
高画質を得ることができる。本発明によれば、トナーを
重ねることに起因する層圧変化がもたらす画質劣化を低
減することができ、不必要なトナー消費を低減できると
ともに画像形成装置全体として効率良く高画質を得るこ
とができる。また本発明にかかるトナーや現像剤によれ
ば、オフセット防止性と色再現性を安定して達成するこ
とができる。
【0102】本発明によれば、作像部での画質劣化を低
減することができ、廃棄物が少ないとともに効率良く高
画質を得ることができる。
【0103】本発明によれば、潜像形成手段は異なる色
の潜像が同一位置に形成されることがないように各色の
潜像形成位置を制御するので転写部において過剰なトナ
ーの重なりが低減され、この結果転写抜けにより生じる
転写残トナーが少なくなるのでプロセスカートリッジの
使用限度(寿命)を延ばすことができる。
【0104】本発明によれば、現像手段が表面に担持し
た現像剤を像担持体との対向部に運ぶ現像剤担持体を含
み、像担持体と現像剤担持体との対向部において交番電
界を形成するため、非画像部にトナーが付着しにくく、
この結果転写抜けにより生じる転写残トナーが少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された画像形成装置で作像される
文字領域と絵柄領域におけるカラー画像の一例を示す拡
大図である。
【図2】本発明が適用された画像形成装置の一形態を示
す概略構成図である。
【図3】書込み手段の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】像域分離部の構成を示すブロック図である。
【図5】1画素と書込みスポットの関係を示す拡大図で
ある。
【図6】ディザマトリクスを示す図である。
【図7】ディザ処理の一例を示す図である。
【図8】本発明にかかる画像形成装置で作像されるカラ
ー画像の一例を示す拡大図である。
【図9】本発明にかかる画像形成装置で作像されるカラ
ー画像の一例を示す拡大図である。
【図10】本発明にかかる画像形成装置で作像されるカ
ラー画像の一例を示す拡大図である。
【図11】転写部でのトナーの挙動を説明するための拡
大図である。
【図12】潜像スポット形状と形成されたドット形状の
関係を示す拡大図である。
【図13】本発明にかかる書込み部の別な形態を示すブ
ロック図である。
【図14】第2の実施の形態にかかる1画素と書込みス
ポットの関係を示す拡大図である。
【図15】第3の実施の形態にかかる書込み信号への変
換の例を示す拡大図である。
【図16】第4の実施の形態にかかる色の配置の変化例
を示す拡大図である。
【図17】作像されるカラー画像の別な例を示す拡大図
である。
【図18】本発明にかかる画像形成装置の別な形態を示
す概略構成図である。
【図19】本発明にかかる画像形成装置の別な形態を示
す概略構成図である。
【図20】本発明にかかるプロセスカートリッジの着脱
例を示す分解斜視図である。
【図21】本発明にかかるクリーニング手段及び現像手
段の一形態を示す拡大図である。
【図22】本発明にかかる定着手段の構成を示す拡大図
である。
【図23】本発明にかかる定着手段におけるトナーの挙
動を示す拡大図である。
【図24】本発明にかかる定着手段におけるトナーの別
な挙動を示す拡大図である。
【図25】転写抜け現象を説明するための転写部近傍の
拡大図である。
【図26】Blur現象を説明するための転写部近傍の
拡大図である。
【図27】トナー層圧の違いによるドットゲインの違い
を示す拡大図である。
【図28】混色性の悪いトナーによる色再現の悪化を示
す拡大図である
【符号の説明】
2 潜像形成手段 2Y、2M、2C、2K 作像ユニット 5、5Y、5M、5C、5K 現像手段 5b 現像剤担持体 6 転写手段 7 クリーニング手段 8、8A、8B 像担持体 9 被転写体(転写ベルト) 18 被転写体(用紙) 107、155 作像部 106、154 書込み位置制御手段(過去擬似中間
調処理手段) 160、161 プロセスカートリッジ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 503 G06T 1/00 510 5C079 G06T 1/00 510 H04N 1/29 G H04N 1/29 B41J 3/00 M 1/46 H04N 1/46 Z (72)発明者 板橋 彰久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C362 BA52 BA63 BA68 BA71 CA18 CA21 CA27 CA30 CA34 2H030 AA04 AA07 AB02 AD01 AD11 BB02 BB42 BB63 2H077 AD02 AD06 AD13 AD36 GA13 5B057 AA11 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE17 CH07 CH08 5C074 AA02 BB02 BB03 BB26 CC26 DD07 DD15 DD24 DD28 EE11 FF08 FF15 5C079 HB03 KA03 KA17 LA31 LC04 NA02 NA03 NA25 PA03

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像形成に用いることができる色の
    数が有限であり、かつ、1画素の内部に複数のスポット
    を書込み可能な作像部を有する画像形成装置であって、 1画素の内部に2色以上の色が存在する場合に、1つの
    スポットに2色以上の色が重ならないように当該1画素
    の内部で色毎の書込み位置を互いに異ならせるように前
    記作像部を制御する書込み位置制御手段を具備する画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】カラー画像形成に用いることができる色の
    数が有限であり、かつ、1画素の内部に複数のスポット
    を書込み可能な作像部を有する画像形成装置であって、 擬似中間調処理を行なう手段と、 前記擬似中間調処理の結果、1画素の内部に2色以上の
    色が存在する場合には、1つのスポットに2色以上の色
    が重ならないように当該1画素の内部で色毎の書込み位
    置を互いに異ならせるように前記作像部を制御する書込
    み位置制御手段とを具備する画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の画像形成装置にお
    いて、 前記作像部は、パルス変調方式によって1画素の内部に
    複数のスポットを書込み可能なものである画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の画像形成装置
    において、 前記作像部は、少なくともシアン、マゼンタ、イエロ
    ー、ブラックの4色でカラー画像形成が可能である画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像形成装置において、 前記書込み位置制御手段は、1画素内にシアン、マゼン
    タ、イエロー、ブラックのうちの3色以上が存在する場
    合に、当該画素内のすべての書込みスポットをブラック
    で書込むように前記作像部を制御する画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の画像形成装置において、 前記書込み位置制御手段は、1画素内にシアン、マゼン
    タ、イエロー、ブラックのうちの3色以上が存在する場
    合に、文字が多く含まれる領域においては当該画素内の
    すべての書込みスポットをブラックで書込むように前記
    作像部を制御する画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れか1つに記載の画
    像形成装置において、 前記書込み位置制御手段は、1画素の内部に2色以上の
    色が存在する場合における1画素内部での書込み位置の
    異ならせ方を、画素毎に可変とする制御を行なう画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】像担持体と、像担持体上に潜像を形成する
    潜像形成手段と、前記像担持体上の潜像を現像してトナ
    ー像とする1または複数の現像手段と、前記像担持体上
    に現像されたトナー像を、電圧を印加した転写部材で被
    転写体を押圧しながら該被転写体上に転写することで、
    被転写体上でトナー像を重ねてカラー画像を得る転写手
    段とを有する作像ユニットを、前記被転写体の移動方向
    に沿って1つ以上備えた画像形成装置であって、 前記潜像形成手段は、異なる色の潜像が同一位置に形成
    されることがないように各色の潜像形成位置を制御する
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の画像形成装置において、 前記潜像形成手段は、請求項1ないし7の何れかに記載
    された書込み位置制御手段によって制御される画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】異なる色の潜像が同一位置に形成される
    ことがないように潜像形成位置を制御しつつ像担持体上
    に潜像を形成する潜像形成工程と、前記潜像形成工程に
    より形成された潜像を1または複数の現像手段によって
    現像してトナー像とする現像工程と、電圧を印加した転
    写部材で被転写体を押圧しながら被転写体上に前記トナ
    ー像を転写する転写工程とを、前記被転写体の移動方向
    に沿って一回以上行なうことでカラー像を得る画像形成
    方法であって、 主走査または副走査方向の解像度のうち何れか高い方の
    解像度をs(dpi)、平均トナー粒径をp(μm)と
    したとき、s×p>=4800を満たす画像形成方法。
  11. 【請求項11】像担持体と、像担持体上に潜像を形成す
    る潜像形成手段と、像担持体上の潜像を現像してトナー
    像とする1または複数の現像手段と、前記像担持体上に
    現像されたトナー像を、電圧を印加した転写部材で被転
    写体を押圧しながら被転写体上に転写することで、被転
    写体上でトナー像を重ねてカラー画像を得る転写手段
    と、前記像担持体上に残留したトナーをクリーニングす
    るクリーニング手段とを備えた作像ユニットを、前記被
    転写体の移動方向に1つ以上備えた画像形成装置であっ
    て、 前記潜像形成手段は、異なる色の潜像が同一位置に形成
    されることがないように各色の潜像形成位置を制御する
    ものであり、 前記作像ユニットは、少なくとも前記像担持体と前記ク
    リーニング手段とを一体に構成され、画像形成装置本体
    に対して着脱自在に設けられた画像形成装置。
  12. 【請求項12】像担持体と、像担持体上に潜像を形成す
    る潜像形成手段と、像担持体上の潜像を現像してトナー
    像とする1または複数の現像手段と、前記像担持体上に
    現像されたトナー像を、電圧を印加した転写部材で被転
    写体を押圧しながら被転写体上に転写することで、被転
    写体上でトナー像を重ねてカラー画像を得る転写手段
    と、前記像担持体上に残留したトナーをクリーニングす
    るクリーニング手段とを備えた作像ユニットを、前記被
    転写体の移動方向に1つ以上備えた画像形成装置であっ
    て、 前記潜像形成手段は、異なる色の潜像が同一位置に形成
    されることがないように各色の潜像形成位置を制御する
    ものであり、 前記現像手段は、表面に担持した現像剤を前記像担持体
    との対向部に運ぶ現像剤担持体を有し、かつ前記像担持
    体と前記現像剤担持体との対向部において交番電界を形
    成するものである画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項11または12記載の画像形成装
    置において、 前記潜像形成手段は、1画素の内部に複数のスポットの
    書込みを行なえるものであり、かつ、1画素の内部に2
    色以上の色が存在する場合に、1つのスポットに2色以
    上の色が重ならないように当該1画素の内部で色毎の書
    込み位置を互いに異ならせるように制御する書込み位置
    制御手段を有する画像形成装置。
  14. 【請求項14】異なる色の潜像が同一位置に形成される
    ことがないように潜像形成位置を制御しつつ像担持体上
    に潜像を形成する潜像形成工程と、前記潜像形成工程に
    より形成された潜像を像担持体に配設された1または複
    数の現像手段によって現像してトナー像を形成する工程
    と、電圧を印加した転写部材で被転写体を押圧しながら
    前記トナー像を被転写体上に転写する工程とを、被転写
    体の移動に伴い一回以上行なうことでカラー像を得る画
    像形成装置に用いられる、少なくとも前記像担持体と前
    記クリーニング手段とを一体に構成し画像形成装置本体
    から着脱自在としたプロセスカートリッジ。
  15. 【請求項15】像担持体と、異なる色の潜像が同一位置
    に形成されることがないように各色の潜像形成位置を制
    御しつつ像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体上の潜像を現像してトナー像とする1また
    は複数の現像手段と、前記像担持体上に現像されたトナ
    ー像を被転写体上に転写することで、被転写体上でトナ
    ー像を重ねてカラー画像を得る転写手段とを有し、前記
    被転写体の移動方向に沿って1つ以上配置される作像ユ
    ニットと、 前記1つ以上の作像ユニットによって得られたカラー画
    像を加熱しながら押圧することで記録媒体に定着させる
    定着手段とを具備する画像形成装置。
  16. 【請求項16】像担持体と、異なる色の潜像が同一位置
    に形成されることがないように各色の潜像形成位置を制
    御しつつ像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体上の潜像を、GPCによる分子量分布にお
    いて少なくとも2つの極大値、あるいは、少なくとも1
    つの極大値と当該1つの極大値よりも高分子側にある1
    つのショルダーを有するトナーを用いて現像してトナー
    像とする1または複数の現像手段と、前記像担持体上に
    現像されたトナー像を被転写体上に転写することで、被
    転写体上でトナー像を重ねてカラー画像を得る転写手段
    とを備え、前記被転写体の移動方向に沿って1つ以上配
    置される作像ユニットと、 前記1つ以上の作像ユニットによって得られたカラー画
    像を加熱しながら押圧することで記録媒体に定着させる
    定着手段とを具備する画像形成装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の画像形成装置におい
    て、 前記トナーは、前記GPCによる分子量分布において分
    子量100000以上の成分が5〜50重量%含まれ、
    かつ分子量3500〜50000の領域に極大値を有す
    るものである画像形成装置。
  18. 【請求項18】請求項15、16または17記載の画像
    形成装置において、 前記潜像形成手段は、1画素の内部に複数のスポットの
    書込みを行なえる書込み手段を有し、1画素の内部に2
    色以上の色が存在する場合に、1つのスポットに2色以
    上の色が重ならないように当該1画素の内部で色毎の書
    込み位置を互いに異ならせるように制御するものである
    画像形成装置。
  19. 【請求項19】請求項15、16または17記載の画像
    形成装置において、 前記潜像形成手段は、カラー画像を構成する各色に対し
    て擬似中間調処理を行なう手段と、潜像の1画素の内部
    に複数のスポットの書込みを行なえる書込み手段とを有
    し、 擬似中間調処理の結果、1画素の内部に2色以上の色が
    存在する場合に、1つのスポットに2色以上の色が重な
    らないように当該1画素の内部で色毎の書込み位置を互
    いに異ならせるように制御するものである画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】GPCによる分子量分布において少なく
    とも2つの極大値あるいは少なくとも1つの極大値と1
    つのショルダーとを有するトナーを用い、異なる色の潜
    像が同一位置に形成されることがないように潜像形成位
    置を制御しつつ像担持体上に潜像を形成する潜像形成工
    程と、前記潜像形成工程により形成された潜像を像担持
    体に配設された1または複数の現像手段によって現像し
    てトナー像とする現像工程と、該トナー像を被転写体上
    に転写する転写工程とを、被転写体の移動方向に沿って
    一回以上行なうことで得られたカラー画像を加熱しなが
    ら押圧することで記録媒体に定着させてカラー像を得る
    画像形成方法。
  21. 【請求項21】像担持体と、異なる色の潜像が同一位置
    に形成されることがないように各色の潜像形成位置を制
    御しつつ像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像担持体に配設され像担持体上の潜像を現像してト
    ナー像とする1または複数の現像手段と、前記像担持体
    上に現像されたトナー像を被転写体上でトナー像を重ね
    てカラー画像を得る転写手段とを備えた作像ユニットを
    被転写体の移動方向に沿って1つ配置し、前記1つ以上
    の作像ユニットによって得られたカラー画像を定着手段
    で加熱しながら押圧することで記録媒体に定着させる画
    像形成装置に使用するものであり、 GPCによる分子量分布において少なくとも2つの極大
    値あるいは少なくとも1つの極大値と1つのショルダー
    を有するトナー。
  22. 【請求項22】請求項21記載のトナーを含む電子写真
    用現像剤。
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