JP2002283149A - 圧入の良否の判定方法及び判定装置 - Google Patents

圧入の良否の判定方法及び判定装置

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JP2002283149A
JP2002283149A JP2001086740A JP2001086740A JP2002283149A JP 2002283149 A JP2002283149 A JP 2002283149A JP 2001086740 A JP2001086740 A JP 2001086740A JP 2001086740 A JP2001086740 A JP 2001086740A JP 2002283149 A JP2002283149 A JP 2002283149A
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Masaaki Tokai
正明 東海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧入の終了位置を基点としてチェックポイント
を設定することとし、ワーク部材などのばらつきによる
判定の不正確さをなくし、正確な圧入判定を行うこと。 【解決手段】直線駆動するプランジャによって、押切り
端を有する被圧入部材にワーク部材を圧入したときの圧
入の良否を判定する方法であって、プランジャがワーク
部材を圧入する際の所定のストローク範囲RMにおいて
プランジャの推力情報と位置情報とを取得し、圧入の終
了位置LLQを基点として、複数の設定された距離だけ
逆上った複数の位置P1〜P6をチェックポイントとし
てそれぞれ設定し、チェックポイントにおける推力情報
が、それぞれのチェックポイントにおいて設定された所
定の範囲内にあるか否かによって圧入の良否を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧入の良否を判定
する判定方法及び判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワーク部材の圧入に際しては、
被圧入部材の圧入位置にワーク部材を載置した状態で、
シリンダを駆動してプランジャを移動させる。被圧入部
材は、ワーク部材の当たり面である押切り端を有してお
り、ワーク部材の下端面が押切り端に当接するまで、プ
ランジャは圧入開始位置から圧入終了位置までの圧入判
定区間を移動する。
【0003】従来の判定方法では、圧入判定区間におい
て、シリンダの推力、つまりプランジャによるワーク部
材の圧入力が検出される。また、推力の最大ピーク及び
最小ピークが検出され、これに基づいて圧入の良否の判
定が行われる。
【0004】しかし、この従来の判定方法によると、押
切り端に近い位置での圧入力の検出ができず、そのため
圧入の良否を正確に判定することができなかった。これ
に対して、本出願人は、改良された判定方法を特開平1
2− 号として提案した。それによると、プランジ
ャの推力情報と位置情報とを取得し、推力情報の位置情
報に対する変化の割合が所定の大きさ以上になる位置を
圧入終了直前位置として検出し、その圧入終了直前位置
に基づいて判定終了位置を決定し、圧入中における所定
の判定開始位置から判定終了位置までの間において、推
力情報が所定の範囲内にあるか否かによって圧入の良否
を判定する。
【0005】これによって、押切り端にできるだけ近い
位置での圧入力を検出することができ、圧入の良否をよ
り正確に判定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上に述べた従
来の判定方法では、圧入の良否の判定を判定終了位置の
近傍のみで行っているため、圧入工程の途中で異常がな
かったかどうかを検知することができない。
【0007】そのため、例えば、圧入工程の途中におい
て、異物のかみこみ、ワーク部材の引っ掛かりまたはか
じりなどを検知することができなかった。また、従来に
おいて、圧入工程の途中で何らかの判定を行う場合に、
そのような判定のチェックポイントを圧入を開始してか
らの距離に基づいて設定している。しかし、圧入開始位
置から圧入終了位置までの距離は、ワーク部材によって
ばらつき、また、圧入装置の経時変化によってもばらつ
く。
【0008】そのため、それぞれのチェックポイントに
対して設定した判定条件が、それぞれのワーク部材の実
際の状態と一致しないことが起こり、そのため正確な判
定ができないことがあった。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、圧入の終了位置を基点としてチェックポイントを
設定することとし、ワーク部材などのばらつきによる判
定の不正確さをなくし、正確な圧入判定を行うことを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る方法は、直
線駆動するプランジャによって、押切り端を有する被圧
入部材にワーク部材を圧入したときの圧入の良否を判定
する方法であって、前記プランジャが前記ワーク部材を
圧入する際の所定のストローク範囲において前記プラン
ジャの推力情報と位置情報とを取得し、圧入の終了位置
を基点として、複数の設定された距離だけ逆上った複数
の位置をチェックポイントとしてそれぞれ設定し、前記
チェックポイントにおける推力情報が、それぞれのチェ
ックポイントにおいて設定された所定の範囲内にあるか
否かによって圧入の良否を判定する。
【0011】好ましくは、前記推力情報の前記位置情報
に対する変化の割合が所定の大きさ以上になる位置を圧
入終了直前位置として検出し、前記圧入終了直前位置に
基づいて前記終了位置を決定する。
【0012】または、前記ワーク部材が被圧入部材の端
面に当接した位置を前記終了位置とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る判定装置1を
用いた圧入システムPFの構成を示す図、図2は判定装
置1における動作を説明するための図、図3は図2の要
部を拡大して示す図である。図2及び図3において、縦
軸はシリンダCYの推力THつまりプランジャPRによ
る圧入力を表し、横軸はプランジャPRの位置LLを表
す。
【0014】図1に示すように、圧入システムPFは、
圧入装置、判定装置1、及びシーケンサ18などからな
る。圧入装置は、シリンダCY、ロードセル11、及び
ポジションセンサ12などからなる。判定装置1は、増
幅器13,14、演算処理部15、設定部16、及びメ
モリ17などから構成される。判定装置1は、CPU、
適切なプログラムが格納されたROM及びRAM、その
他のメモリ、周辺素子、及び適当なハードウエア回路な
どを用いて構成することができる。
【0015】シリンダCYのピストンロッドPDの先端
にはプランジャPRが取り付けられている。シリンダC
Yの下方には被圧入部材BZが配置される。被圧入部材
BZの圧入位置APにワーク部材WKを載置した状態
で、シリンダCYを駆動してプランジャPRを下方へ移
動させることにより、ワーク部材WKを被圧入部材BZ
に圧入する。被圧入部材BZは、ワーク部材WKの当た
り面である押切り端KTを有しており、ワーク部材WK
の下端面が押切り端KTに当接するまで、プランジャP
Rは圧入開始位置LL1から圧入終了位置LLEまでの
圧入区間RAを移動する。
【0016】ロードセル11は、ピストンロッドPDの
途中に取り付けられており、シリンダCYの推力TH、
つまりプランジャPRによるワーク部材WKの圧入力を
検出する。増幅器14は、ロードセル11の出力信号を
増幅し、推力信号S1を出力する。
【0017】ポジションセンサ12は、シリンダCYに
おけるピストンロッドPDの位置を検出することによっ
て、プランジャPR及びワーク部材WKの位置LLを検
出する。増幅器13は、ポジションセンサ12からの出
力に基づいて位置信号S2を出力する。
【0018】演算処理部15は、圧入終了直前位置検出
演算部15a、判定演算部15b、及び範囲設定部15
cを有し、圧入の良否の判定、ワーク部材WKの下端部
が押切り端KTに当接する直前であるか否かの判断など
を行い、シーケンサ18に制御信号CSを送る。演算処
理部15の処理内容については後述する。
【0019】設定部16は、次に述べるデータ取得開始
位置LL2、判定開始位置LLH及び距離LA、圧入終
了位置判定範囲RE、最大推力基準値FFH、最小推力
基準値FFL、圧入終了推力判定値FFB、及び圧入終
了直前傾きBPIなどの各値の設定を行うためのもので
ある。
【0020】また、設定部16は、圧入工程中における
判定位置P1,P2,P3…、各判定位置における上限
値H1,H2,H3…、下限値L1,L2,L3…の設
定を行うことができる。なお、それぞれを代表して、
「判定位置P」「上限値H」「下限値L」と記載するこ
とがある。
【0021】データ取得開始位置LL2とは、メモリ1
7が推力信号S1及び位置信号S2の記憶を開始すると
きのプランジャPRの位置である。つまり、データ取得
開始位置LL2から圧入終了位置LLEまでの間(デー
タ取得区間RM)のデータがメモリ17に記憶される。
【0022】判定開始位置LLHとは、圧入の良否の判
定を開始するときのプランジャPRの位置である。判定
開始位置LLHは、後述する判定終了位置LLQから距
離LAだけ手前の位置である。圧入の良否の判定は、圧
入中における判定開始位置LLHから判定終了位置LL
Qまでの判定区間RD内において、推力信号S1の大き
さが所定の範囲内にあるか否かによって行われる。
【0023】圧入終了位置判定範囲REは、圧入終了位
置LLEがこの範囲内に入っているか否かを判定し、こ
れによって、圧入終了位置LLEつまり押切り端が正常
な位置であるか否かを判定する。
【0024】最大推力基準値FFHとは、圧入を「良」
であると判定する際の判定基準となる推力信号の最大値
である。最小推力基準値FFLとは、圧入を「良」であ
ると判定する際の判定基準となる推力信号の最小値であ
る。圧入終了直前傾きBPIとは、ワーク部材WKの下
端部が押切り端KTに当接する直前であるか否かを判断
するための基準値である。
【0025】また、圧入終了推力判定値FFBは、プラ
ンジャPRによる圧入力がシリンダCYの推力THの最
大値FFMに達した否かを判断するための基準値であ
り、圧入終了推力判定値FFBを越えたときに最大値F
FMに達したものと判定する。圧入終了推力判定値FF
Bを越えた場合に、圧入終了位置LLEつまり押切り端
KTに正常に達したことになる。
【0026】判定位置Pは、圧入工程の途中において、
圧入工程が正常に進行しているか否かをチェックするた
めのチェックポイントである。これら判定位置Pは、上
に述べた判定終了位置LLQを基点として、そこから逆
上るべき距離によって設定される。つまり、各判定位置
Pは、判定終了位置LLQからそれぞれに設定された距
離だけ逆上った位置である。したがって、判定終了位置
LLQが決定された後でなければ、判定位置Pは決定さ
れない。
【0027】上限値H及び下限値Lは、各判定位置Pに
おける正常な圧入力の範囲を決める値である。つまり、
各判定位置Pにおいて、推力信号S1により表される圧
入力が、上限値H及び下限値Lによって定まる範囲内に
ある場合に、その判定位置Pにおける圧入工程は正常に
進行していると判定される。全ての判定位置Pにおいて
正常であった場合に、圧入工程は正常に進行したと判定
される。
【0028】このように、各判定位置Pにおいて圧入工
程が正常であるか否かを判定することは、本実施形態に
おける技術上の特徴である。さらに、各判定位置Pを、
圧入開始位置LL1または押切り端KTなどの固定した
位置を基点とするのでなく、ワーク部材WK毎に計測さ
れた判定終了位置LLQを基点とすることも、本実施形
態における技術上の特徴である。これらによって、ワー
ク部材WKのばらつきによる判定の不正確さがなくな
り、正確な圧入判定が行われる。詳しくは後述する。
【0029】メモリ17は、推力信号記憶部17a、位
置信号記憶部17b、及び設定値記憶部17cを有す
る。推力信号記憶部17aは、推力信号S1のうち、デ
ータ取得開始位置LL2から圧入終了位置LLEまでの
データ取得区間RMにおける推力信号S1を記憶する。
位置信号記憶部17bは、位置信号S2のうち、データ
取得区間RMにおける位置信号S2を記憶する。位置信
号S2と推力信号S1とは互いに対応づけられて記憶さ
れる。
【0030】設定値記憶部17cは、設定部16で設定
されたデータ取得開始位置LL2、判定開始位置LL
H、圧入終了位置判定範囲RE、最大推力基準値FF
H、最小推力基準値FFL、圧入終了推力判定値FF
B、圧入終了直前傾きBPI、判定位置P、上限値H、
及び下限値Lなどを記憶する。
【0031】シーケンサ18は、演算処理部15から送
られる制御信号CSに基づいて、圧入システムPFの全
体の制御を行う。次に、演算処理部15の動作及び処理
について説明する。
【0032】圧入終了直前位置検出演算部15aは、デ
ータ取得区間RMにおいて、推力信号S1の位置信号S
2に対する変化の割合(変化率)RSが圧入終了直前傾
きBPI以上になる位置を圧入終了直前位置LLPとし
て検出する。圧入終了直前傾きBPIの値は、図3にお
いては、tanθ1である。割合RSを求めるには、例
えば、推力信号記憶部17a及び位置信号記憶部17b
にそれぞれ記憶された連続する複数のデータに基づいて
直線の傾きを求めればよい。
【0033】圧入終了直前位置LLPは、ワーク部材W
Kの下端面が押切り端KTに当接し始めた位置といえ
る。次に、圧入終了直前位置LLPに基づいて判定終了
位置LLQを決定する。本実施形態においては、圧入終
了直前位置LLPと判定終了位置LLQとは一致する。
判定終了位置LLQより所定の距離LAだけ手前の判定
開始位置LLHを求める。距離LAは、例えば0.1m
m程度に設定される。
【0034】判定演算部15bは、判定開始位置LLH
から判定終了位置LLQまでの判定区間RDにおいて、
推力信号記憶部17aに記憶された推力信号S1と設定
値記憶部17cに記憶された最大推力基準値FFH及び
最小推力基準値FFLとの大小を比較する。推力信号S
1が最小推力基準値FFL以上で且つ最大推力基準値F
FH以下であることにより、ワーク部材WKが、所定の
圧入力で圧入されたと判断する。
【0035】さらに、シリンダCYの推力THが圧入終
了推力判定値FFBを越えており、且つ圧入終了位置L
LEが圧入終了位置判定範囲RE内に入っている場合
に、圧入が正常に行われたものと判定し、圧入の結果を
「良」としてその旨の制御信号CSを出力する。
【0036】シーケンサ18は、制御信号CSに基づい
て、次の圧入に必要な指示ASをリアルタイムでシリン
ダCYなどに対して出力する。このように、圧入の結果
の良否の判定は、データ取得区間RMにおいてメモリ1
7に記憶された推力信号S1及び位置信号S2に基づい
て、判定区間RDにおいて行われる。したがって、従来
のように最小又は最大のピーク点と基準値との比較のみ
でなく、記憶されたデータの全体について判定を行うこ
とが可能であり、圧入の良否を正確に判定することがで
きる。
【0037】また、判定終了位置LLQを決定するに当
たり、推力信号S1の位置信号S2に対する割合RSを
圧入終了直前傾きBPIと比較して圧入終了直前位置L
LPを求め、圧入終了直前位置LLPに基づいて決定し
ている。つまり、判定終了位置LLQは、固定的に決定
されているのではなく、実際の圧入の状態を検出し、ワ
ーク部材WKが押切り端KTに当接し始める位置を実測
し、その実測の結果に基づいて決定されているのであ
る。したがって、判定終了位置LLQを実際の押切り端
KTにできるだけ近づけることができ、それだけ押切り
端KTの近くまで圧入力を検出することができる。した
がって、圧入の良否を正確に判定することができる。
【0038】また、複数個のワーク部材WKが圧入方向
に互いに接するように連続的に圧入を行う場合がある。
例えば、複数個のベアリングを順次圧入していく場合が
ある。そのような場合には、ベアリングの幅寸法の公差
が累積するので、従来のように判定終端位置が固定的に
決定されている場合には、公差の累積の影響によって正
確な判定が行われ難くなるが、本実施形態の判定装置1
によると、判定終了位置LLQをワーク部材WKが押切
り端KTに当接し始める位置を実測してその実測の結果
に基づいて決定するので、各ワーク部材WKの公差の累
積による悪影響が表れることなく、圧入の良否を正確に
判定することができる。つまり、実測で求められた圧入
終了位置LLEに基づいて、連続する次のワーク部材W
Kの圧入終了位置判定範囲REを設定すればよいので、
判定に当たってワーク部材WKなどの公差が累積され
ず、正確な判定が行われる。
【0039】さらに、本実施形態においては、圧入の良
否をさらに正確に判定するために、上に述べたように圧
入工程が正常に進行したか否かをチェックする。図3に
おいて、各判定位置Pは、判定終了位置LLQが決定さ
れた後で、それを基点として決定される。各判定位置P
において、判定位置Pに対応する位置信号S2が抽出さ
れ、それに対応する推力信号S1から圧入力が取得され
る。各判定位置Pでの圧入力が、それぞれの上限値H及
び下限値Lで決定される範囲内に入っていれば、圧入工
程が正常に進行したと判定される。もし、いずれかの判
定位置Pにおいて圧入力が範囲内に入っていなければ、
圧入工程に何らかの異常があったと判定される。
【0040】そして、上に述べた全ての判定結果に基づ
いて、総合的に圧入の良否を判定する。このように、本
実施形態の判定装置1によると、圧入の良否判定の信頼
性を高めることができる。
【0041】図4は他のワーク部材WKに適用した場合
の推力信号S1の変化の例を示す図である。図4におい
て、推力信号S1は滑らかな曲線を描いており、圧入の
進行とともに、圧入開始位置LL1から圧入終了位置L
LEの間において、圧入力が上昇している。
【0042】この場合において、データ取得開始位置L
L2は、圧入開始位置LL1よりも以前の位置となって
いる。圧入終了位置LLEとして、押切り端KTが適用
されているが、上に述べたように、判定終了位置LLQ
を適用してもよい。
【0043】10箇所において判定位置P1〜10が設
定されており、それぞれの判定位置Pについて、上限値
H及び下限値Lが設定されている。各判定位置Pでの圧
入力が、上限値H及び下限値Lで決定される範囲内に入
っている場合に、圧入工程が正常に進行したと判定す
る。なお、判定位置Pとして、任意の個数を設定できる
ようにしてもよい。
【0044】このように、圧入工程が正常に進行したか
否かを判定することにより、ワーク部材WKへの異物の
かみこみ、ワーク部材WKの引っ掛かりまたはかじりな
どを検知することができる。判定位置Pの決定に当た
り、ワーク部材WKの圧入終了位置LLEを基点とする
ので、押切り端(圧入端)KTのバラツキによる判定の
バラツキがなくなり、正確な圧入判定が行われる。
【0045】なお、判定位置P、上限値H、及び下限値
Lの設定に当たっては、操作パネルをユーザが操作し、
表示面に表示に基づいて入力を行う。判定位置Pとし
て、ユーザの希望する個数を入力して設定することがで
きる。
【0046】上述の実施形態において、圧入距離の上限
値及び下限値を設定するようにし、圧入開始位置LL1
から圧入終了位置LLEまでの距離が、設定された圧入
距離の範囲内に入っているか否かをさらに判定してもよ
い。
【0047】上述の実施形態において、データ取得区間
RMをデータ取得開始位置LL2から圧入終了位置LL
Eとしたが、データ取得の開始位置を例えば圧入開始位
置LL1として広くしてもよい。また、データ取得区間
RMを判定区間RDと一致させてもよい。判定区間RD
をもっと広げてもよい。
【0048】上述の実施形態においては、判定終了位置
LLQを圧入終了直前位置LLPと一致させたが、これ
らを互いに異ならせてもよい。例えば、判定終了位置L
LQを圧入終了直前位置LLPよりも一定の寸法だけ手
前としてよい。その場合の一定の寸法として、例えば、
0.1mm程度の値を用いることができる。
【0049】また、判定に当たって、判定区間RD内に
おける位置信号S2と推力信号S1との波形のパターン
などによって良否を判定するようにしてもよい。プラン
ジャPRの形状、寸法、材質などは種々のものとするこ
とができる。プランジャPRをピストンロッドPDの先
端に取り付けたが、ピストンロッドPDと一体としても
よい。ロードセル11は、シリンダCYのヘッド側に取
り付けてもよい。また、シリンダCYとシリンダCYを
取り付けるフレームとの間にロードセル11を取り付け
てもよい。
【0050】上述の実施形態において、判定装置1及び
圧入システムPFの全体または各部の構成、構造、寸
法、形状、材質、個数などは、本発明の主旨に沿って種
々変更することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、圧入の終了位置を基点
としてチェックポイントを設定することにより、ワーク
部材などのばらつきによる判定の不正確さをなくし、正
確な圧入判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る判定装置を用いた圧入システムの
構成を示す図である。
【図2】本発明に係る判定装置における動作を説明する
ための図である。
【図3】図2の要部を拡大して示す図である。
【図4】他のワーク部材に適用した場合の推力信号の変
化の例を示す図である。
【符号の説明】
1 判定装置 11 ロードセル(推力検出手段) 12 ポジションセンサ(位置検出手段) 15b 判定演算部(判定手段) 16 設定部(設定する手段) 17 メモリ(記憶手段) PR プランジャ WK ワーク部材 RM データ取得区間(所定のストローク範囲) S1 推力信号(推力情報) S2 位置信号(位置情報) LLP 圧入終了直前位置 LLQ 判定終了位置(終了位置) LLE 圧入終了位置(終了位置) P 判定位置(チェックポイント)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線駆動するプランジャによって、押切り
    端を有する被圧入部材にワーク部材を圧入したときの圧
    入の良否を判定する方法であって、 前記プランジャが前記ワーク部材を圧入する際の所定の
    ストローク範囲において前記プランジャの推力情報と位
    置情報とを取得し、 圧入の終了位置を基点として、複数の設定された距離だ
    け逆上った複数の位置をチェックポイントとしてそれぞ
    れ設定し、 前記チェックポイントにおける推力情報が、それぞれの
    チェックポイントにおいて設定された所定の範囲内にあ
    るか否かによって圧入の良否を判定する、 ことを特徴とする圧入の良否の判定方法。
  2. 【請求項2】前記推力情報の前記位置情報に対する変化
    の割合が所定の大きさ以上になる位置を圧入終了直前位
    置として検出し、 前記圧入終了直前位置に基づいて前記終了位置を決定す
    る、 請求項1記載の圧入の良否の判定方法。
  3. 【請求項3】前記ワーク部材が被圧入部材の端面に当接
    した位置を前記終了位置とする、 請求項1記載の圧入の良否の判定方法。
  4. 【請求項4】直線駆動するプランジャによって、押切り
    端を有する被圧入部材にワーク部材を圧入したときの当
    該圧入の良否を判定する装置あって、 前記プランジャの所定のストローク範囲における推力情
    報を得るための推力検出手段と、 前記プランジャの所定のストローク範囲における位置情
    報を得るための位置検出手段と、 前記推力情報と前記位置情報とを記憶するための記憶手
    段と、 圧入の終了位置を基点として、複数の設定された距離だ
    け逆上った複数の位置をチェックポイントとしてそれぞ
    れ設定する手段と、 前記チェックポイントにおける推力情報が、それぞれの
    チェックポイントにおいて設定された所定の範囲内にあ
    るか否かによって圧入の良否を判定する判定手段と、 を有することを特徴とする圧入の良否の判定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232384A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 検査装置及び検査方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012232384A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 検査装置及び検査方法

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