JP2002281734A - 超電導発電機の回転子 - Google Patents

超電導発電機の回転子

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JP2002281734A
JP2002281734A JP2001085580A JP2001085580A JP2002281734A JP 2002281734 A JP2002281734 A JP 2002281734A JP 2001085580 A JP2001085580 A JP 2001085580A JP 2001085580 A JP2001085580 A JP 2001085580A JP 2002281734 A JP2002281734 A JP 2002281734A
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flexible disk
field winding
damper
room temperature
mounting shaft
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JP2001085580A
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Yoichi Tamiya
洋一 田宮
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 界磁巻線取付軸と常温ダンパとの間に生じる
軸線方向の熱収縮差を十分に吸収し、かつ半径方向の遠
心力膨張差も吸収し、フレキシブルディスクに作用する
応力を低減できる超電導発電機の回転子を得る。 【解決手段】 一端部が界磁巻線取付軸3に固定されて
いるとともに他端部が常温ダンパに固定されたフレキシ
ブルディスク10は、屈曲変形している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、極低温状態の界
磁巻線取付軸と室温状態の常温ダンパとの間に生じる、
軸線方向および半径方向の両変位を吸収するフレキシブ
ル構造を有する超電導発電機の回転子に関するもであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は、例えば特開平6−327234
号公報に示された従来の超電導発電機の回転子の断面図
である。図において、1はフレキシブルディスク、2は
円筒形状のダンパ本体、3はダンパ本体2内に設けられ
た界磁巻線取付軸、4は界磁巻線取付軸3の外周面部に
巻装された超電導コイル、8はダンパ本体2の一方の端
面に取り付けられたタービン側端板、5はこの端板8に
固定されたタービン軸、7はダンパ本体2の他方の端面
にフレキシブルディスク1を介して取り付けられたエキ
サイタ側端板、6はこの端板7に固定されたエキサイタ
軸である。なお、ダンパ本体2、エキサイタ側端板7お
よびタービン側端板8により、常温ダンパを構成してい
る。
【0003】上記超電導発電機は、内周側の界磁巻線取
付軸3と外周側の常温ダンパとの多重円筒構造になって
いる。フレキシブルディスク1は、図8に示すように、
チタン合金(Ti−6Al−4V)からなるドーナツ形
状の複数枚のディスク片1aを重ねて構成されている。
この超電導発電機は発電時において、超電導コイル4を
超電導状態に維持するために、界磁巻線取付軸3を極低
温(4K)にまで冷却させる必要があり、そのために界
磁巻線取付軸3の内部には液体ヘリウムが貯留されてい
る。それに対して、界磁巻線取付軸3の外周側の常温ダ
ンパは室温に近い状態にあるので、界磁巻線取付軸3と
常温ダンパとの間では軸線方向に熱収縮差が生じる。フ
レキシブルディスク1はこの軸線方向の熱収縮差を吸収
するために設けられたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の超電導発電
機の回転子では、界磁巻線取付軸3と常温ダンパとの間
に生じる軸線方向の熱収縮差に加えて、界磁巻線取付軸
3と常温ダンパとの間に生じる半径方向の遠心力膨張差
が作用する。図9(a)、図9(b)はフレキシブルデ
ィスク1に作用する力を説明するための図である。熱収
縮差イ及び遠心力膨張差ロにより、フレキシブルディス
ク1の半径方向(r方向)及び円周方向(θ方向)に引
張応力σr σθが発生する。熱収縮差イは回転子軸長の
増加に伴い増大し、遠心力膨張差ロは回転子の外径の増
加に伴い増大する。更に、発電時のトルクTが作用する
ことにより、フレキシブルディスク1の面内にはせん断
応力τr θが発生する。したがって、発電機の容量が増
大すると面内にせん断応力τr θが増大し、回転子の外
径および軸長が増大するとσr σθが増大し、フレキシ
ブルディスク1に作用する応力は過大なものとなり、起
動停止の疲労負荷で破壊に至る虞があるという問題点が
あった。
【0005】大容量化に伴う発電時のトルク増大に対し
ては、フレキシブルディスク1のディスク片1aの枚数
を増加させることにより、せん断応力τr θの低減が可
能であるが、界磁巻線取付軸3と常温ダンパとの間に生
じる熱収縮差および遠心力膨張差を吸収し、作用応力を
低減させるためには、軸線方向および半径方向の両方向
にフレキシブルな構造である必要がある。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、界磁巻線取付軸と常温ダ
ンパとの間に生じる軸線方向の熱収縮差を十分に吸収
し、かつ半径方向の遠心力膨張差も吸収し、フレキシブ
ルディスクに作用する応力(σ rとσθ)を低減できる
超電導発電機の回転子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る超電導発
電機の回転子は、極低温状態の界磁巻線取付軸と、この
界磁巻線取付軸を囲った常温ダンパと、内周端部が前記
界磁巻線取付軸に固定されているとともに外周端部が前
記常温ダンパに固定されたフレキシブルディスクとを備
え、前記フレキシブルディスクは、屈曲変形されてお
り、前記界磁巻線取付軸と前記常温ダンパとの間で生じ
る、軸線方向および半径方向の両変位を吸収するように
なっている。
【0008】この発明に係る超電導発電機の回転子は、
極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界磁巻線取付軸を
囲った常温ダンパと、外周端部が常温ダンパに固定され
たドーナツ形状の第1のフレキシブルディスクと、内周
端部が前記第1のフレキシブルディスクの内周端部に固
定されているとともに外周端部が前記界磁巻線取付軸に
固定されたドーナツ形状の第2のフレキシブルディスク
とを備え、前記第1のフレキシブルディスクおよび前記
第2のフレキシブルディスクは、前記界磁巻線取付軸と
前記常温ダンパとの間で生じる、軸線方向および半径方
向の両変位を吸収するようになっている。
【0009】この発明に係る超電導発電機の回転子は、
極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界磁巻線取付軸を
囲った常温ダンパと、内周端部が前記界磁巻線取付軸に
固定されているとともに外周端部が前記常温ダンパに固
定されたフレキシブルディスクとを備え、ドーナツ形状
の前記フレキシブルディスクは、前記界磁巻線取付軸の
両端部にそれぞれ設けられている。
【0010】この発明に係る超電導発電機の回転子で
は、常温ダンパは、円筒状のダンパ本体と、このダンパ
本体の端部に固定された端板とを備え、フレキシブルデ
ィスクの外周端部はダンパ本体と端板との間に挟持され
ている。
【0011】この発明に係る超電導発電機の回転子で
は、常温ダンパは、円筒状のダンパ本体と、このダンパ
本体の端部に固定された端板とを備え、第1のフレキシ
ブルディスクの外周端部はダンパ本体と端板との間に挟
持されている。
【0012】この発明に係る超電導発電機の回転子で
は、第1のフレキシブルディスクは、外周端部が端板に
固定され、かつ第2のフレキシブルディスクと同一径で
ある。
【0013】この発明に係る超電導発電機の回転子で
は、フレキシブルディスクは複数枚のディスク片を積層
して構成されている。
【0014】この発明に係る超電導発電機の回転子で
は、ディスク片は、チタン合金(Ti−6Al−4V)
で構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態に
ついて説明するが、従来のものと同一および同等部材、
部位については、同一符号を付して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である超
電導発電機の回転子の要部断面図である。この実施の形
態では、フレキシブルディスク10は、チタン合金(T
i−6Al−4V)からなる複数枚のディスク片10a
を重ねて構成されている。このフレキシブルディスク1
0は大きな曲率を描いて90°に湾曲した断面形状をして
いる。そのフレキシブルディスク10の外周端部は常温
ダンパのエキサイタ側端板7とダンパ本体2との間に挟
持され、締結手段であるボルト11で固定されている。
フレキシブルディスク10の内周端部は界磁巻線取付軸
3の端部にボルト12で固定されている。
【0016】このフレキシブルディスク10は、屈曲変
形しており、軸線方向および半径方向の両方向に対して
フレキシブルな構造になっているので、界磁巻線取付軸
3とダンパ本体2との間に生じる熱収縮差および遠心力
膨張差の両負荷を吸収することができる。なお、フレキ
シブルディスク10は、ディスク片10aを絞り加工に
より塑性変形して形成し、このディスク片10aを重ね
て構成される。
【0017】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2である超電導発電機の回転子の要部断面図であ
る。この実施の形態では、フレキシブルディスク20
は、チタン合金(Ti−6Al−4V)からなる複数枚
のディスク片20aを重ねて構成されている。このフレ
キシブルディスク20は中間部が屈曲している。フレキ
シブルディスク20の外周端部は常温ダンパのエキサイ
タ側端板7とダンパ本体2との間に挟持され、ボルト1
1で固定されている。フレキシブルディスク20の内周
端部は界磁巻線取付軸3の端面にボルト12で固定され
ている。このフレキシブルディスク20は、実施の形態
1と同様に軸線方向と半径方向の両方向に対してフレキ
シブルな構造になっており、界磁巻線取付軸3と常温ダ
ンパとの間に生じる熱収縮差および遠心力膨張差の両負
荷を吸収することができる。
【0018】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3である超電導発電機の回転子の要部断面図であ
る。この実施の形態では、界磁巻線取付軸3の軸線方向
の長さがダンパ本体2の軸線方向の長さよりも長い点を
除いて、実施の形態2と同一である。このフレキシブル
ディスク30も、実施の形態1と同様に軸線方向と半径
方向の両方向に対してフレキシブルな構造になってお
り、界磁巻線取付軸3と常温ダンパとの間に生じる熱収
縮差および遠心力膨張差の両負荷を吸収することができ
る。
【0019】実施の形態4.図4は、この発明の実施の
形態4である超電導発電機の回転子の要部断面図であ
る。この実施の形態では、フレキシブルディスク40
は、ドーナツ形状のディスク片40aを複数枚重ねて構
成されている。このフレキシブルディスク40は、常温
ダンパのエキサイタ側端板7とダンパ本体2との間、お
よび常温ダンパのタービン側端板8とダンパ本体2との
間に設けられている。常温ダンパのエキサイタ側端板7
側では、フレキシブルディスク40の外周端部がエキサ
イタ側端板7とダンパ本体2との間に挟持され、ボルト
11で固定されている。フレキシブルディスク40の内
周端部は界磁巻線取付軸3の端部にボルト12で固定さ
れている。同様に、常温ダンパのタービン側端板8側で
は、フレキシブルディスク40の外周端部がタービン側
端板8とダンパ本体2との間に挟持され、ボルト11で
固定されている。フレキシブルディスク40の内周端部
は界磁巻線取付軸3の端部にボルト12で固定されてい
る。
【0020】このように、フレキシブルディスク40を
ダンパ本体2の両側に設けたことにより、ダンパ本体2
の片側にのみフレキシブルディスク1が配設された従来
のものと比較して、界磁巻線取付軸3と常温ダンパの間
に生じる熱収縮差を吸収するフレキシブルディスク40
の変位を半減させることができる。
【0021】また、実施の形態1ないし3のフレキシブ
ルディスク10、20、30を構成するディスク片10
a、20a、30aは、チタン合金の薄板を絞り加工し
て製造されるが、この実施の形態1のフレキシブルディ
スク40を構成するディスク片40aは、ドーナツ形状
であり、チタン合金の薄板を打ち抜き加工して簡単に製
造することができる。
【0022】実施の形態5.図5は、この発明の実施の
形態5である超電導発電機の回転子の断面図である。こ
の実施の形態では、第1のフレキシブルディスク50A
と第2のフレキシブルディスク50Bとは内周端部同士
が締結手段であるボルト13で結合されている。それぞ
れのフレキシブルディスク50A、50Bは、ドーナツ
形状のディスク片50Aa、50Baを複数枚重ねて構
成されている。第1のフレキシブルディスク50Aの外
周端部は、常温ダンパのエキサイタ側端板7にボルト1
4で固定されている。第2のフレキシブルディスク50
Bの外周端部は、界磁巻線取付軸3にボルト15で固定
されている。
【0023】この実施の形態では、界磁巻線取付軸3と
常温ダンパとの間に生じる熱収縮差は第1のフレキシブ
ルディスク50Aおよび第2のフレキシブルディスク5
0Bで吸収され、従来のものと比較してそれぞれのフレ
キシブルディスク50A、50Bの軸線方向の変位を半
減させることができる。また、第1のフレキシブルディ
スク50Aの最外周側端部が常温ダンパのエキサイタ側
端板7に固定され、第2のフレキシブルディスク50B
の最外周側端部が界磁巻線取付軸3に固定され、それぞ
れの第1のフレキシブルディスク50Aおよび第2のフ
レキシブルディスク50Bは同径であるので、界磁巻線
取付軸3と常温ダンパとの間に生じる遠心力膨張差によ
るフレキシブルディスク50A、50Bの径方向の変位
を低減させることができる。
【0024】実施の形態6.図6は、この発明の実施の
形態6である超電導発電機の回転子の断面図である。こ
の実施の形態では、第1のフレキシブルディスク60A
と第2のフレキシブルディスク60Bとが内周端部同士
でボルト13により接合されている。それぞれのフレキ
シブルディスク60A、60Bは、ドーナツ形状のディ
スク片60Aa、60Baを複数枚重ねて構成されてい
る。第1のフレキシブルディスク60Aの外周端部は、
常温ダンパのエキサイタ側端板7とダンパ本体2との間
に挟まれ、かつボルト11で固定されている。第2のフ
レキシブルディスク60Bの外周端部は、界磁巻線取付
軸3にボルト15で固定されている。
【0025】この実施の形態では、界磁巻線取付軸3と
常温ダンパとの間に生じる熱収縮差は第1のフレキシブ
ルディスク60Aおよび第2のフレキシブルディスク6
0Bで吸収され、従来のものと比較してそれぞれのフレ
キシブルディスク60A、60Bの軸線方向の変位を半
減させることができる。また、第1のフレキシブルディ
スク60Aは実施の形態5の第1のフレキシブルディス
ク50Aと比較して長いので、界磁巻線取付軸3と常温
ダンパとの間に生じる軸線方向の熱収縮差の吸収性が良
く、フレキシブルディスク60A、60Bに作用する応
力を低減することができる。また、ボルト11は、常温
ダンパのエキサイタ側端板7とダンパ本体2との接続、
および第1のフレキシブルディスク60Aの最外周側端
部の固定を兼ねており、実施の形態5と比較して、使用
するボルトの本数を削減することができる。なお、上記
各実施の形態では、締結手段としてボルトと用いたが、
勿論このものに限定されるものではなく、リベット、溶
接等であってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の超電導
発電機の回転子によれば、極低温状態の界磁巻線取付軸
と、この界磁巻線取付軸を囲った常温ダンパと、内周端
部が前記界磁巻線取付軸に固定されているとともに外周
端部が前記常温ダンパに固定されたフレキシブルディス
クとを備え、前記フレキシブルディスクは、屈曲変形さ
れており、前記界磁巻線取付軸と前記常温ダンパとの間
で生じる、軸線方向および半径方向の両変位を吸収する
ようになっているので、界磁巻線取付軸と常温ダンパと
の間に生じる軸線方向の熱収縮差を十分に吸収し、かつ
半径方向の遠心力膨張差をも吸収し、フレキシブルディ
スクに作用する応力を低減することができる。
【0027】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界磁巻線
取付軸を囲った常温ダンパと、外周端部が常温ダンパに
固定されたドーナツ形状の第1のフレキシブルディスク
と、内周端部が前記第1のフレキシブルディスクの内周
端部に固定されているとともに外周端部が前記界磁巻線
取付軸に固定されたドーナツ形状の第2のフレキシブル
ディスクとを備え、前記第1のフレキシブルディスクお
よび前記第2のフレキシブルディスクは、前記界磁巻線
取付軸と前記常温ダンパとの間で生じる、軸線方向およ
び半径方向の両変位を吸収するようになっているので、
界磁巻線取付軸と常温ダンパとの間に生じる軸線方向の
熱収縮差を十分に吸収し、かつ半径方向の遠心力膨張差
をも吸収し、フレキシブルディスクに作用する応力を低
減することができる。また、界磁巻線取付軸と常温ダン
パとの間に生じる熱収縮差は第1のフレキシブルディス
クおよび第2のフレキシブルディスクで吸収され、従来
のものと比較してフレキシブルディスクの軸線方向の変
位を半減することができ、フレキシブルディスクに作用
する応力を半減することる。さらに、第1および第2の
フレキシブルディスクは、ドーナツ形状であり、薄板を
打ち抜き加工して簡単に製造することができる。
【0028】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界磁巻線
取付軸を囲った常温ダンパと、内周端部が前記界磁巻線
取付軸に固定されているとともに外周端部が前記常温ダ
ンパに固定されたフレキシブルディスクとを備え、ドー
ナツ形状の前記フレキシブルディスクは、前記界磁巻線
取付軸の両端部にそれぞれ設けられているので、常温ダ
ンパの片側にのみフレキシブルディスクが配設された従
来のものと比較して、界磁巻線取付軸と常温ダンパとの
間に生じる熱収縮差を吸収するフレキシブルディスクの
変位を半減させることができ、フレキシブルディスクに
作用する応力を半減させることができる。また、フレキ
シブルディスクは、ドーナツ形状であり、薄板を打ち抜
き加工して簡単に製造することができる。
【0029】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、常温ダンパは、円筒状のダンパ本体と、このダ
ンパ本体の端部に固定された端板とを備え、フレキシブ
ルディスクの外周端部はダンパ本体と端板との間に挟持
されているので、例えば固定手段であるボルトは、常温
ダンパの端板とダンパ本体との接続、およびフレキシブ
ルディスクの最外周側端部の固定を兼ねることができ、
それだけ使用するボルトの本数を削減することができ
る。
【0030】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、常温ダンパは、円筒状のダンパ本体と、このダ
ンパ本体の端部に固定された端板とを備え、第1のフレ
キシブルディスクの外周端部はダンパ本体と端板との間
に挟持されているので、例えば固定手段であるボルト
は、ダンパの端板とダンパ本体との接続、および第1の
フレキシブルディスクの最外周側端部の固定を兼ねるこ
とができ、それだけ使用するボルトの本数を削減するこ
とができる。
【0031】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、第1のフレキシブルディスクは、外周端部が端
板に固定され、かつ第2のフレキシブルディスクと同一
径であるので、界磁巻線取付軸と常温ダンパとの間に生
じる遠心力膨張差によるフレキシブルディスクの径方向
の変位を低減することができ、フレキシブルディスク1
に作用する半径方向の応力が低減される。
【0032】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、フレキシブルディスクは複数枚のディスク片を
積層して構成されているので、フレキシブルディスクに
加わるせん断応力は各ディスク片に分散され、フレキシ
ブルディスクの耐せん断応力性が向上する。
【0033】また、この発明の超電導発電機の回転子に
よれば、ディスク片は、チタン合金(Ti−6Al−4
V)で構成されているので、軽量で、変形し易く、かつ
強度の高いフレキシブルディスクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の超電導発電機の回
転子の要部断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の超電導発電機の回
転子の要部断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の超電導発電機の回
転子の要部断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4の超電導発電機の回
転子の要部断面図で、図4(a)はその全体断面図、図
4(b)は図4(a)の常温ダンパの一方の側の拡大
図、図4(c)は図4(a)の常温ダンパの他方の側の
拡大図ある。
【図5】 この発明の実施の形態5の超電導発電機の回
転子の要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態6の超電導発電機の回
転子の要部断面図である。
【図7】 従来の超電導発電機の回転子の断面図であ
る。
【図8】 図7の回転子の要部断面図である。
【図9】 フレキシブルディスクに作用する負荷状態の
説明図で、図9(a)は界磁巻線取付軸と常温ダンパと
の遠心力膨張差を示す図、図9(b)は界磁巻線取付軸
と常温ダンパとの熱収縮差を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 フレキシブルディスク、50
A 第1のフレキシブルディスク、50B 第2のフレ
キシブルディスク、2 ダンパ本体、3 界磁巻線取付
軸、4 超電導コイル、7 エキサイタ側端板、8 タ
ービン側端板、10a,20a,30a,40a ディ
スク片、50Aa ディスク片、50Ba ディスク
片、11,12,13,14,15 ボルト(締結手
段)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界
    磁巻線取付軸を囲った常温ダンパと、内周端部が前記界
    磁巻線取付軸に固定されているとともに外周端部が前記
    常温ダンパに固定されたフレキシブルディスクとを備
    え、前記フレキシブルディスクは、屈曲変形されてお
    り、前記界磁巻線取付軸と前記常温ダンパとの間で生じ
    る、軸線方向および半径方向の両変位を吸収するように
    なっている超電導発電機の回転子。
  2. 【請求項2】 極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界
    磁巻線取付軸を囲った常温ダンパと、外周端部が常温ダ
    ンパに固定されたドーナツ形状の第1のフレキシブルデ
    ィスクと、内周端部が前記第1のフレキシブルディスク
    の内周端部に固定されているとともに外周端部が前記界
    磁巻線取付軸に固定されたドーナツ形状の第2のフレキ
    シブルディスクとを備え、前記第1のフレキシブルディ
    スクおよび前記第2のフレキシブルディスクは、前記界
    磁巻線取付軸と前記常温ダンパとの間で生じる、軸線方
    向および半径方向の両変位を吸収するようになっている
    超電導発電機の回転子。
  3. 【請求項3】 極低温状態の界磁巻線取付軸と、この界
    磁巻線取付軸を囲った常温ダンパと、内周端部が前記界
    磁巻線取付軸に固定されているとともに外周端部が前記
    常温ダンパに固定されたフレキシブルディスクとを備
    え、ドーナツ形状の前記フレキシブルディスクは、前記
    界磁巻線取付軸の両端部にそれぞれ設けられている超電
    導発電機の回転子。
  4. 【請求項4】 常温ダンパは、円筒状のダンパ本体と、
    このダンパ本体の端部に固定された端板とを備え、フレ
    キシブルディスクの外周端部はダンパ本体と端板との間
    に挟持されている請求項1または請求項3に記載の超電
    導発電機の回転子。
  5. 【請求項5】 常温ダンパは、円筒状のダンパ本体と、
    このダンパ本体の端部に固定された端板とを備え、第1
    のフレキシブルディスクの外周端部はダンパ本体と端板
    との間に挟持されている請求項2に記載の超電導発電機
    の回転子。
  6. 【請求項6】 第1のフレキシブルディスクは、外周端
    部が端板に固定され、かつ第2のフレキシブルディスク
    と同一径である請求項2に記載の超電導発電機の回転
    子。
  7. 【請求項7】 フレキシブルディスクは複数枚のディス
    ク片を積層して構成されている請求項1ないし請求項6
    の何れかに記載の超電導発電機の回転子。
  8. 【請求項8】 ディスク片は、チタン合金(Ti−6A
    l−4V)で構成されている請求項7に記載の超電導発
    電機の回転子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7211921B2 (en) * 2000-12-20 2007-05-01 Siemens Aktiengesellschaft Winding support of a superconductive rotor, comprising a structure to compensate for axial expansion of the support
WO2012052261A3 (de) * 2010-09-28 2013-01-10 Siemens Aktiengesellschaft Supraleitende elektrische maschine mit einer verbindungseinrichtung zum axialen dehnungsausgleich eines wicklungsträgers

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WO2012052261A3 (de) * 2010-09-28 2013-01-10 Siemens Aktiengesellschaft Supraleitende elektrische maschine mit einer verbindungseinrichtung zum axialen dehnungsausgleich eines wicklungsträgers
US9148035B2 (en) 2010-09-28 2015-09-29 Siemens Aktiengesellschaft Superconducting electrical machine having a connection device for axial expansion compensation of a winding former

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