JP2002279110A - 最適巡回経路提示システム - Google Patents

最適巡回経路提示システム

Info

Publication number
JP2002279110A
JP2002279110A JP2001083292A JP2001083292A JP2002279110A JP 2002279110 A JP2002279110 A JP 2002279110A JP 2001083292 A JP2001083292 A JP 2001083292A JP 2001083292 A JP2001083292 A JP 2001083292A JP 2002279110 A JP2002279110 A JP 2002279110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
facility
time
facilities
traveling
optimal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001083292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Miyasato
勉 宮里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Media Integration and Communication Research Laboratories
Original Assignee
ATR Media Integration and Communication Research Laboratories
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Media Integration and Communication Research Laboratories filed Critical ATR Media Integration and Communication Research Laboratories
Priority to JP2001083292A priority Critical patent/JP2002279110A/ja
Publication of JP2002279110A publication Critical patent/JP2002279110A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 遊園地内の基地局100に設置されたサーバ
110は、携帯電話機300からアクセスされた時点で
の各遊技施設における待ち行列長さに関連する待ち行列
長さデータ,これら各待ち行列長さの時間に対する増加
率を予測した増加率予測データおよび各遊技施設におけ
る待ち行列の処理能力に関連する処理能力データが記憶
されたデータベースを備えている。そして、携帯電話機
300によって希望の遊技施設が選択されると、サーバ
110は、選択された各遊技施設の巡回経路を全て導出
し、これら各巡回経路の所要時間を待ち行列データ,増
加率予測データおよび処理能力データに基づいて算出す
る。そして、所要時間が最短となる巡回経路を、最適巡
回経路として、携帯電話機300側に提示する。 【効果】 したがって、最短時間で希望の遊技施設を巡
回できる経路を確実に探索することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば遊園地(テ
ーマパーク)などに設けられた複数の遊技施設を巡回す
るのに最適な巡回経路を提示する最適巡回経路提示シス
テムに関する。
【0002】
【従来技術】上述のような最適巡回経路を探索するとい
ういわゆる組み合せ最適化問題の代表的なものとして、
巡回セールスマン問題がある。この巡回セールスマン問
題では、最短距離で各々の施設を巡回することのできる
経路を探索する。かかる巡回経路を探索する方法は、従
来から数多く提案されており、巡回セールスマン問題以
外の他の分野にも広く応用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の巡回セ
ールスマン問題で提案されている従来の探索方法では、
最短距離で各施設を巡回することに主眼を置いているた
め、各々の施設における待ち時間変動や各々の施設まで
の移動時間などの時間に関する要素については特に考慮
していない。したがって、各施設で各々待ち時間が存在
する場合に短時間で可能な限り多くの施設を巡回するこ
とのできる経路を探索するというような場合には、上述
の探索方法では十分に対応できない。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、待
ち時間が存在する複数の施設を短時間で巡回するのに最
適な経路を探索できる、最適巡回経路提示システムを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の施設
を巡回するのに最適な最適巡回経路の提示要求を入力す
る入力手段、提示要求が入力されたとき各々の施設にお
ける待ち行列の長さを検出する行列長検出手段、各々の
施設における待ち行列の長さの変化率を予測する予測手
段、各々の施設を巡回する複数の巡回経路を検出する巡
回経路検出手段、巡回経路検出手段によって検出された
各々の巡回経路に従って各々の施設を巡回するときの所
要時間を行列長検出手段の検出結果と予測手段の予測結
果とに基づいて算出する算出手段、算出手段によって算
出された各々の所要時間に基づいて最適巡回経路を決定
する決定手段、および決定手段によって決定された最適
巡回経路を提示する最適巡回経路提示手段を備える、最
適巡回経路提示システムである。
【0006】
【作用】この発明では、入力手段から提示要求が入力さ
れたとき、行列長検出手段が、各々の施設における待ち
行列の長さを検出する。そして、巡回経路検出手段が、
各々の施設を巡回する複数の巡回経路を検出し、算出手
段が、この検出された各々の巡回経路に従って各々の施
設を巡回するときの所要時間を算出する。この所要時間
の算出は、行列長検出手段による検出結果と、予測手段
によって各々の施設における待ち行列の長さの変化率を
予測した予測結果とに基づいて行われる。そして、決定
手段が、算出手段によって算出された各々の所要時間に
基づいて最適巡回経路を決定し、最適巡回経路提示手段
が、この決定された最適巡回経路を提示する。
【0007】この発明のある実施例では、予測手段は、
各々の施設における待ち行列の長さの増加率を予測する
増加率予測手段、各々の施設において待ち行列を処理で
きる処理能力を検出する処理能力検出手段、およびこれ
ら増加率と処理能力とに基づいて各々の施設における変
化率を算出する変化率算出手段を含む。
【0008】なお、増加率予測手段は、月、曜日、時間
帯および天候の少なくとも1つに基づいて増加率を予測
するようにしてもよい。
【0009】この発明の他の実施例では、提示要求は、
所望の施設を示す所望施設情報を含む。そして、巡回経
路検出手段は、所望の施設を巡回する全ての巡回経路を
検出する。
【0010】この発明のさらに他の実施例では、各々の
施設の間の移動時間を示す移動時間データを記憶する移
動時間記憶手段、および各々の施設の利用時間を示す利
用時間データを記憶する利用時間記憶手段をさらに備え
る。そして、算出手段は、移動時間データ、利用時間デ
ータ、行列長検出手段の検出結果および予測手段の予測
結果に基づいて所要時間を算出する。
【0011】この発明の別の実施例では、各々の施設の
間の移動距離を示す移動距離データを記憶する移動距離
記憶手段、最適巡回経路に従って各々の施設を巡回する
ときの総移動距離を移動距離データに基づいて算出する
総移動距離算出手段、および総移動距離算出手段によっ
て算出された総移動距離を提示する総移動距離提示手段
をさらに備える。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、提示要求が入力され
たときの各々の施設における待ち行列の長さと、これら
待ち行列の長さの変化率とに基づいて、各々の巡回経路
に従って各々の施設を巡回するときの所要時間が算出さ
れる。そして、これらの所要時間に基づいて、最適巡回
経路が決定され、提示される。したがって、最短時間で
各々の施設を巡回するのに最適な経路を確実に探索する
ことができる。
【0013】
【実施例】図1に示すこの実施例の最適巡回経路提示シ
ステム10は、図2に示すような遊園地20において、
限られた時間内にできるだけ多くの遊技施設(ここで
は、施設A,B,C,DおよびEの全5つの遊技施
設。)22,22,・・・を楽しむのに最適な巡回経路
を探索することを前提とするもので、基地局100と、
この基地局100との間で携帯電話回線200を通じて
通信可能な端末装置としての携帯電話機300とで構成
される。
【0014】このうち、基地局100は、遊園地20内
の管理センタなどに設置されるもので、サーバコンピュ
ータ(以下、単にサーバと言う。)110と、このサー
バ110に接続されていて携帯電話機300との間での
無線通信を担う通信装置130および送受信アンテナ1
50とを備えている。
【0015】図3を参照して、サーバ110は、外部イ
ンタフェース112を介して通信装置130と接続され
たCPU(Central Processing Unit)114と、この
CPU114に接続されたデータベース116とを有し
ている。また、CPU114には、これに各種命令を入
力する入力装置118、CPU114の動作を制御する
ための制御プログラムが記憶されたメモリ120、およ
びCPU114の動作に応じて各種情報を表示するディ
スプレイ122が各々接続されている。そして、データ
ベース116には、各遊技施設22,22,・・・に関
する待ち行列長さデータ,増加率予測データ,処理能力
データおよび利用時間データが記憶されている。
【0016】ここで、待ち行列長さデータとは、各々の
各遊技施設22における或る時点での待ち行列24の長
さLα(αは、各遊技施設22,22,・・・の符号
(A〜E)を表すインデックスである。)に関するデー
タであって、数十分〜1時間程度の時間間隔でほぼ定期
的に更新される。この待ち行列長さデータの更新は、入
力装置118による手動入力によって,若しくは各遊技
施設22に設けられている各待ち行列長さLαを検出す
るための図示しないセンサから与えられる検出信号に応
答して、行われる。
【0017】また、増加率予測データとは、各々の遊技
施設22における待ち行列長さLαの増加率Pαに関す
るデータである。この増加率Pαは、月毎,曜日毎,時
間帯毎および天候毎に実測した統計から導き出され、こ
れらの月,曜日,時間帯および天候に合わせて逐次更新
される。
【0018】処理能力データとは、各々の遊技施設22
において単位時間当たりに処理される人数Qαを待ち行
列長さLαに換算したデータである。なお、このデータ
の値Qαは、各々の遊技施設22の種類や規模によって
決まり、遊技施設22毎に一定の値である。
【0019】利用時間データとは、各々の遊技施設22
を実際に楽しんでいる時間,具体的には遊技施設22が
乗り物である場合にはその乗り物に乗ってから降りるま
での時間TUαに関するデータである。この利用時間デ
ータの値TUαについても、処理能力データと同様、各
々の遊技施設22毎に一定の値である。また、或る遊技
施設αから別の施設α’への移動に要する平均的な時間
をTα-α’とする。この移動時間Tα-α’は、各々の
遊技施設22,22間毎に一定の値である。
【0020】一方、携帯電話機300は、遊園地20を
利用する人が使用するもので、その利用者個人のもので
あってもよいし、遊園地20(管理者)側から利用者に
貸与されたものであってもよい。ただし、この携帯電話
機300は、HTML(HyperText Markup Language)
などの文字データを送受信できる機能を備えていること
を前提とする。この携帯電話機300の概略構成を、図
4に示す。同図に示すように、携帯電話機300は、C
PU302と、このCPU302に各種命令を与える操
作キー304と、CPU302の動作に従って文字デー
タを含む各種情報を表示するディスプレイ306と、C
PU302の動作を制御するための制御プログラムなど
が記憶されたメモリ308と、基地局100との間で上
述の文字データを送受信するための送受信回路310お
よび送受信アンテナ312とを備えている。これ以外に
も、携帯電話機300は、通話機能という電話機本来の
機能を実現するための図示しないマイクやスピーカを備
えていることは言うまでもないが、これらについてはこ
の発明の本旨に直接関係しないので、ここでは詳細な説
明を省略する。
【0021】上述のように構成された最適巡回経路提示
システム10において、たとえば今、携帯電話機300
から基地局100のサーバ110にアクセスするとす
る。すると、サーバ110(基地局100)からアクセ
ス元の携帯電話機300に対して、希望施設入力画面情
報が送信される。これによって、アクセス元の携帯電話
機300のディスプレイ306に、図5に示すような希
望施設入力画面が表示される。
【0022】同図に示すように、この希望施設入力画面
においては、ディスプレイ306の上方側の部分に、希
望の遊技施設22の選択を指示するメッセージ322が
表示される。そして、このメッセージ322の下方に、
各遊技施設22を表す横書きの文字列324が縦一列に
一覧表示される。さらに、ディスプレイ306の下方側
の部分には、各々「中止」,「決定」および「クリア」
と記された3つのボタン326,328および330
が、横一列に表示される。
【0023】このような希望施設入力画面において、利
用者は、操作キー304の操作によって、これから楽し
もうとする遊技施設22を任意に複数選択することがで
きる。選択された遊技施設22に対応する文字列324
には、所定の(ここでは矩形の)マーカ332が付され
る。なお、同図は、施設A,BおよびCという3つの遊
技施設22,22,22が選択されている状態を示す。
そして、希望の遊技施設22を選択した後、「決定」ボ
タン328を押下すると(厳密には、押下を意味するキ
ー操作をすると)、その選択結果を表す希望施設情報
が、携帯電話機300からサーバ110に送信される。
なお、希望施設入力画面において、「中止」ボタン32
6を押下すると、サーバ110へのアクセスが中止され
る。また、「クリア」ボタン330を押下すると、それ
までに選択した遊技施設22が未選択の状態となり(す
なわちマーカ332が消去されて)、ディスプレイ30
6の表示は最初の希望施設入力画面の状態に戻る。
【0024】サーバ110は、上述の希望施設情報を受
信することによって、利用者側において選択された遊技
施設22,22,・・・を認識する。そして、サーバ1
10は、これらの遊技施設22,22,・・・を巡回す
るための経路(順列)βを全て検出する。この巡回経路
βの数は、選択された遊技施設22,22,・・・の数
の階乗に相当する数となる。そして、サーバ110は、
検出した各巡回経路βに従って各遊技施設22,22,
・・・を巡回するときの所要時間Tβを各々算出する。
この所要時間Tβの算出方法について、図6を参照して
説明する。
【0025】同図は、施設A,BおよびCという3つの
遊技施設22,22,22を巡回するときの利用者の動
向と、時間Tの経過に対する各施設A,BおよびCにお
ける待ち行列24の長さLA,LBおよびLCの推移と
を、グラフで表したものである。なお、同図において、
横軸は時間Tを表し、縦軸は待ち行列長さLを表す。ま
た、同図における時点t0のときに、サーバ110が上
述した希望施設情報を受信したとする。
【0026】同図において、太い実線LA,LBおよびL
Cで表す直線状のグラフが、各々施設A,BおよびCに
おける各待ち行列長さLA,LBおよびLCの推移を表
す。すなわち、時点t0における各待ち行列長さLA,L
BおよびLCを、各々LA0,LB0およびLC0とすると、こ
れらは、上述したデータベース116に記憶されている
待ち行列長さデータから認識できる。また、データベー
ス116に記憶されている増加率予測データから、各待
ち行列長さLA,LBおよびLCの時間Tの経過に対する
増加率PA,PBおよびPCを認識できる。したがって、
各待ち行列長さLA,LBおよびLCは、各々次の数1,
数2および数3によって表すことができる。
【0027】
【数1】 LA=(PA−QA)・T+LA0=PA’・T+LA0
【0028】
【数2】 LB=(PB−QB)・T+LB0=PB’・T+LB0
【0029】
【数3】 LC=(PC−QC)・T+LC0=PC’・T+LC0 なお、同図においては、各待ち行列長さLA,LBおよび
Cを表すグラフが、いずれも右上がりとなっている
が、これは各々の変化率PA’(=PA−QA),PB
(=PB−QB)およびPC’(=PC−QC)が0(ゼ
ロ)よりも大きい場合を示す。この場合、各行列長さL
A,LBおよびLCは、時間Tの経過とともに発散するこ
とが予想される。これに対して、変化率PA’,PB’お
よびPC’が0よりも小さい場合には、図には示さない
が、待ち行列長さLA,LBおよびLCを表すグラフは右
下がりとなる。この場合、各行列長さLA,LBおよびL
Cは、時間Tの経過とともに収束することが予想され
る。なお、変化率PA’,PB’およびPC’が0である
場合には、待ち行列長さLA,LBおよびLCを表すグラ
フは横軸と平行になる。また、LA,LBおよびLCは、
非負であり、数式上負になる場合には、これを0に置き
換える。
【0030】一方、利用者が各施設A,BおよびCの待
ち行列24に並んでいるときの利用者の位置から各待ち
行列24の先頭位置までの距離を、各々LA’,LB’お
よびLC’とすると、これらは次の数4,数5および数
6で表される。
【0031】
【数4】LA’=−QA・T+LAT
【0032】
【数5】LB’=−QB・T+LBT
【0033】
【数6】LC’=−QC・T+LCT ここで、QA,QBおよびQCは、各々の施設A,Bおよ
びCにおける単位時間当たりの処理人数を各々の待ち行
列長さLA,LBおよびLCに換算した値であって、上述
したデータベース116に記憶されている処理能力デー
タから認識できる。また、これらの値QA,QBおよびQ
Cは、施設A,BおよびC毎に一定の値となる。そし
て、LAT,LBTおよびLCTは、利用者が各々の施設A,
BおよびCの待ち行列24,24,24に並び始めた時
点での待ち行列長さLA,LBおよびLCである。また、
A’,LB’およびLC’は、非負であり、数式上負に
なる場合には、これを0に置き換える。
【0034】上述の数1〜数6の各関係式から、施設
A,BおよびCを巡回するときの所要時間Tβを予測で
きる。たとえば今、施設A→施設B→施設Cの経路で巡
回する場合を考える。この場合、利用者は、まず、最初
の時点t0で施設Aの待ち行列24に並ぶことになる。
このときの施設Aにおける待ち行列長さLAをLATとす
ると、この待ち行列長さLATは、LAT=LA0であるの
で、上述したようにデータベース116に記憶されてい
る待ち行列長さデータから認識できる。
【0035】そして、時間Tの経過とともに利用者の位
置から待ち行列24の先頭位置までの距離LA’が短く
なり、この距離LA’がLA’=0となった時点t1で、
利用者が実際に施設Aを利用できるようになる。このよ
うにして利用者が施設Aの行列24に並び始めた時点t
0から実際に施設Aを利用できるようになる時点t1まで
に要する待ち時間TWAは、数4において、LA’をLA
=0としたときの時間Tを求めることによって算出でき
る。すなわち、かかる条件下で求めた時間Tが、待ち時
間TWAとなる。
【0036】利用者は、施設Aの利用を終えた時点t2
で、次に施設Bの待ち行列24に並ぶことになる。この
ときの施設Bにおける待ち行列長さLBをLBTとする
と、この待ち行列長さLBTは、数2に基づいて時点t2
における待ち行列長さLBを算出することによって求め
られる。具体的には、数2における時間Tに、施設Aで
の待ち時間TWAと施設Aを実際に利用している時間TUA
との和を代入する(すなわち、T=TWA+TUAとす
る)。この条件下で算出された待ち行列長さLBが、時
点t2における施設Bの待ち行列長さLBTとなる。な
お、施設Aを実際に利用している時間TUAは、上述した
データベース116に記憶されている利用時間データか
ら認識できる。
【0037】そして、利用者が施設Bの待ち行列24に
並び始めた時点t2から実際に施設Bを利用できるよう
になる時点t3までに要する待ち時間TWBは、数5にお
いて、LB’=0としたときの時間Tに相当する。
【0038】さらに、利用者は、施設Bの利用を終えた
時点t4で、次に施設Cの待ち行列24に並ぶことにな
るが、この並び始めの待ち行列長さLCTは、数3に基づ
いて求めることができる。すなわち、数3における時間
Tに、T=TWA+TUA+TWB+TUBを代入し、この条件
下で算出された待ち行列長さLCが、待ち行列長さLC T
となる。なお、施設Bを実際に利用している時間T
UBは、利用時間データから認識できる。
【0039】そして、利用者が施設Cの待ち行列24に
並び始めてから実際に施設Cを利用できるようになる時
点t5までの待ち時間TWCは、数6において、LC’=0
としたときの時間Tに相当する。利用者が、この施設C
の利用を終えた時点t6で、施設A→施設B→施設Cの
経路に従う一連の巡回が完了する。
【0040】このことから明らかなように、施設Aでの
待ち時間TWA,施設Aを実際に利用している時間TUA
施設Bでの待ち時間TWB,施設Bを実際に利用している
時間TUA,施設Cでの待ち時間TWCおよび施設Cを実際
に利用している時間TUCの総和(TWA+TUA+TWB+T
UB+TWC+TUC)が、施設A→施設B→施設Cの経路に
従って巡回するときの所要時間Tβになる。なお、施設
Cを実際に利用している時間TUCは、利用時間データか
ら認識できる。
【0041】このようにして施設A→施設B→施設Cの
経路に従って巡回するときと同様に、他の経路に従って
巡回するときについても、各々の所要時間Tβを算出で
きる。なお、図6に、施設A→施設B→施設Cの経路に
従って巡回するとき,施設B→施設A→施設Cの経路に
従って巡回するときおよび施設A→施設C→施設Bの経
路に従って巡回するときの利用者の動向を、各々実線の
折れ線グラフABC,一点鎖線の折れ線グラフBACお
よび点線の折れ線グラフACBで示す。これらのグラフ
から判るように、各々の経路によって所要時間Tβが異
なる。ここでは、施設B→施設A→施設Cの経路に従っ
て巡回するときの所要時間Tβが最も短い。
【0042】サーバ110は、全ての経路について所要
時間Tβを算出した後、これら算出した所要時間Tβが
最短となる巡回経路,ここでは施設B→施設A→施設C
という巡回経路βを抽出する。そして、この抽出した巡
回経路βを最適巡回経路とし、この巡回経路βに関する
最適巡回経路情報をアクセス元の携帯電話機300に送
信する。これによって、その携帯電話機300のディス
プレイ306に、図7に示すような回答画面が表示され
る。
【0043】同図に示すように、この回答画面において
は、ディスプレイ306の上方側の部分に、この画面が
回答画面であることを表す所定のメッセージ340が表
示される。そして、このメッセージ340の下方に、最
適巡回経路に従う順番で各遊技施設22,22,22を
表す横書きの文字列342が上から順に縦一列に一覧表
示され、この一覧表示の最後尾に、選択された遊技施設
22,22,22の全数を表す文字列344が表示され
る。さらに、ディスプレイ306の下方側の部分には、
画面に提示された最適巡回経路に従って各遊技施設22
を巡回する場合の所要時間Tβを表す文字列346が表
示される。
【0044】このようにして携帯電話機300からサー
バ110にアクセスした後、上述の回答画面が携帯電話
機300のディスプレイ306に表示されるまでの一連
の流れにおいて、サーバ110のCPU114は、上述
の制御プログラムに従って図8および図9のフロー図に
示される処理を実行する。
【0045】図8に示すように、CPU114は、ステ
ップS1において携帯電話機300からアクセスされた
ことを確認すると、ステップS3においてアクセス元の
携帯電話機300に対して上述した希望施設入力画面情
報を送信する。この送信後、ステップS5において、携
帯電話機300から上述した希望施設情報が送られてく
るか否かを確認する。この確認は、ステップS7におい
て、所定の時間が経過するまで継続する。なお、この所
定の時間が経過するまでの間に、携帯電話機300から
希望施設情報が送られてこない場合には、このフローを
終了する。
【0046】一方、上述のステップS5において携帯電
話機300から希望施設情報が送られてきたことを確認
すると、CPU114は、ステップS9に進む。そし
て、このステップS9において、希望施設情報によって
表される(すなわち携帯電話機300側で選択された)
各遊技施設22,22,・・・を巡回するための経路を
全て検出し、これら検出した各巡回経路に各々連続番号
β(β=0,1,2,・・・,βmax)を付与する。こ
の連続番号βの付与後、CPU114は、ステップS1
1の所要時間算出処理を実行する。
【0047】図9を参照して、所要時間算出処理では、
まず、ステップS31において、データベース116か
ら、選択された各遊技施設22,22,・・・に関する
待ち行列長さデータを取り込む。そして、ステップS3
3において、初期設定を行う。具体的には、上述した数
1〜数6における時間Tに対応する変数をリセット(T
=0)するとともに、巡回経路βを表すインデックスを
β=0とする。
【0048】この初期設定後、ステップS35に進み、
巡回経路βに基づく各遊技施設22,22,・・・の巡
回順に従って、各遊技施設22,22,・・・にγ(γ
=0,1,2,・・・,γmax)という番号を割り当て
る。具体的には、たとえば巡回経路βが施設A→施設B
→施設Cの順番で各遊技施設22,22,・・・を巡回
するものである場合には、これらの施設A,BおよびC
に、各々γ=0,γ=1およびγ=2という番号を割り
当てる。
【0049】上述の番号γを割り当てた後、ステップS
37に進み、ここでγを一旦γ=0とする。そして、ス
テップS39において、時間T(厳密には、時間Tに対
応する変数)に、施設γにおける待ち時間TWγを追加
する。この待ち時間TWγの算出は、上述した通りであ
る。さらに、ステップS41において、時間Tに、施設
γの実際の利用時間TUγを追加する。
【0050】そして、ステップS43において、施設γ
が巡回経路βの最後の施設であるか否かを確認し、施設
γが最後の施設でない(γ≠γmax)場合には、次の施
設「γ+1」についてステップS39およびステップS
41を実行するべく、ステップS45を処理した後、ス
テップS39に戻る。一方、ステップS43において、
施設γが最後の施設である(γ=γmax)場合には、ス
テップS47に進む。
【0051】ステップS47においては、ステップS4
1で算出した時間Tを、巡回経路βの所要時間Tβとし
てメモリ120に一時記憶する。そして、ステップS4
9に進み、全ての巡回経路βについて所要時間Tβを算
出(メモリ120に記憶)したか否かを確認する。ここ
で、まだ全ての巡回経路βについて所要時間Tβを算出
していない(β≠βmax)場合には、次の巡回経路「β
+1」についてステップS35からステップS47を実
行するべく、ステップS51を処理した後、ステップS
35に戻る。一方、ステップS49において、全ての巡
回経路βについて所要時間Tβを算出したこと(β=β
max)を確認した場合には、この所要時間算出処理を終
了し、ステップS13(図8)に進む。
【0052】ステップS13において、CPU114
は、上述の所要時間算出処理で算出した(メモリ120
に一時記憶した)各所要時間Tβのうち、最短のものを
抽出する。そして、この所要時間Tβが最短となる巡回
経路βを最適巡回経路として決定する。
【0053】この決定後、CPU11は、ステップS1
5に進み、ここで上述した最適巡回経路情報を携帯電話
機300に送信する。これによって、CPU114は、
図8のフロー図に示す一連の処理を終了する。
【0054】このようなサーバ110側のCPU114
の動作に対して、携帯電話機300側のCPU302
は、図10のフロー図に示す処理を行う。
【0055】すなわち、CPU302は、ステップS1
01においてサーバ110にアクセスしたことを確認す
ると、ステップS103に進み、ここで、サーバ300
から上述した希望施設入力画面情報が送られてくるのを
待機する。そして、サーバ110から希望施設入力画面
情報が送られてくると、ステップS105に進み、上述
した希望施設入力画面をディスプレイ306に表示す
る。そして、ステップS107において、希望施設入力
画面上で上述した「決定」ボタン328(図5)が押下
されたか否かを確認する。ここで、「決定」ボタン32
8が押下されたことを確認すると、ステップS109に
進み、その時点における希望施設入力画面上での選択状
況に応じて希望施設情報を生成し、サーバ110に送信
する。なお、ステップS107において「決定」ボタン
328が押下される前に、ステップS111において希
望施設入力画面上の「中止」ボタン326が押下された
ことを確認した場合には、CPU302は、このフロー
を終了する。
【0056】ステップS109において希望施設情報を
送信した後、CPU302は、ステップS113に進
み、ここで、サーバ110から上述した最適巡回経路情
報が送られてくるのを待機する。そして、サーバ110
から最適巡回経路情報が送られてくると、ステップS1
15に進み、上述した回答画面をディスプレイ306に
表示する。これによって、CPU302は、図10のフ
ロー図に示す一連の処理を終了する。
【0057】このように、第1実施例によれば、サーバ
110は、携帯電話機300からアクセスされた時点で
の各遊技施設22,22,・・・における待ち行列長さ
Lαと、これら各待ち行列長さLαの増加率Pαと、各
遊技施設22における処理能力Qαと、さらには各遊技
施設22,22,・・・を実際に楽しんでいる時間T W
αとに基づいて、各巡回経路βの所要時間Tβを算出し
ている。そして、この所要時間Tβが最も短い巡回経路
βを最適巡回経路として決定し、携帯電話機300側に
提示する。したがって、最短時間で希望の各遊技施設2
2,22,・・・を巡回するのに最適な経路を確実に探
索できる。
【0058】図11は、第2実施例の最適巡回経路提示
システムの時間経過Tと行列長さLとの関係を示してお
り、このシステムは、各々の巡回経路βに従って各遊技
施設22,22,・・・を巡回するときの移動時間をも
考慮して、所要時間Tβを算出するものである。
【0059】そのため、この第2実施例においては、サ
ーバ110のデータベース116内に、各々の遊技施設
22,22間の移動時間Tα-α’に関連する移動時間
データが、予め記憶されている。この移動時間Tα
-α’は、各々の遊技施設22間毎に一定である。さら
に、移動時間データには、遊園地20内の予め定めた複
数の場所Oから各遊技施設22,22,・・・までの移
動時間TO-αに関連するデータも含まれている。なお、
ここで言う予め定めた複数の場所Oとしては、たとえば
入口ゲート前や総合案内所付近,或いは噴水やレストラ
ンがある場合にはそれらの近辺など、利用者にとって判
りやすい場所であることが望ましい。
【0060】すなわち、この第2実施例において、携帯
電話機300からサーバ110にアクセスするとする
と、サーバ110からアクセス元の携帯電話機300に
対して、現在位置入力画面情報が送信される。これによ
って、アクセス元の携帯電話機300のディスプレイ3
06には、図12に示すような希望施設入力画面が表示
される。
【0061】同図に示すように、この現在位置入力画面
においては、ディスプレイ306の上方側の部分に、お
およその現在位置の入力を指示するメッセージ350が
表示される。そして、このメッセージ350の下方に、
利用者の現在位置がどの辺であるのかの指標となる場
所,すなわち上述した予め定めた複数の場所Oを表す横
書きの文字列352が縦一列に一覧表示される。さら
に、ディスプレイ306の下方側の部分には、各々「中
止」および「決定」と記された2つのボタン354およ
び356が、横並びに表示される。
【0062】このような現在位置入力画面において、利
用者は、操作キー304の操作によって、自分の現在位
置に近いと思われる指標を任意に選択することができ
る。選択された文字列352には、所定の(ここでは矩
形の)マーカ358が付される。なお、同図は、現在位
置を表す指標として入口ゲート付近が選択されている状
態を示す。そして、希望の指標を選択した後、「決定」
ボタン356を押下すると、その選択結果を表す現在位
置情報が、携帯電話機300からサーバ110に送信さ
れる。なお、現在位置入力画面において、「中止」ボタ
ン354を押下すると、サーバ110へのアクセスが中
止される。
【0063】サーバ110は、現在位置情報を受信する
ことによって、上述の指標の場所Oを利用者の現在位置
として認識する。そして、この後に、サーバ110は、
上述した希望施設入力情報を携帯電話機300に送信
し、これに対する応答として、携帯電話機300から希
望施設情報を受信する。そして、サーバ300は、受信
した希望施設情報で表される各遊技施設22,22,・
・・を巡回するための経路βを全て検出し、各々の巡回
経路βの所要時間Tβを算出する。このとき、移動時間
O-αおよびTα-α’をも考慮する。
【0064】図11を参照して、施設A→施設B→施設
Cの経路で巡回する場合を考える。この場合、利用者
は、まず、現在位置Oから施設Aまで移動することにな
る。このときの移動時間TO-Aは、データベース116
に記憶されている移動時間データから認識できる。
【0065】そして、利用者は、最初の時点t0から移
動時間TO-Aが経過した時点t11で、施設Aの待ち行列
24に並ぶことになる。この時点t11における施設Aの
行列長さLATは、数1に基づいて時点t11における待ち
行列長さLAを算出することによって求められる。具体
的には、数1における時間Tに、移動時間TO-Aを代入
して、待ち行列長さLAを算出する。このようにして算
出された待ち行列長さLAが、時点t11における行列長
さLATとなる。なお、この時点t11から、利用者が実際
に施設Aを利用できるようになる時点t12までの待ち時
間TWAおよび利用者が施設Aを実際に利用している時間
UAについては、第1実施例と同様である。
【0066】利用者が施設Aの利用を終えた時点t13
ら次の施設Bまで移動するのに要する時間TA-Bは、上
述の移動時間データから認識できる。そして、利用者が
施設Bの待ち行列24に並び始めた時点t14での行列長
さLBTは、数2に基づいて算出できる。具体的には、数
2における時間Tに、T=TO-A+TWA+TUA+TA-B
代入して、待ち行列長さLBを算出する。このようにし
て算出された待ち行列長さLBが、時点t14における待
ち行列長さLBTとなる。なお、利用者が実際に施設Bを
利用できるようになる時点t15までの待ち時間TWBおよ
び利用者が施設Bを実際に利用している時間TUBについ
ては、第1実施例と同様である。
【0067】利用者が施設Bの利用を終えた時点t16
らさらに次の施設Cまで移動するのに要する時間TB-C
もまた、移動時間データから認識できる。そして、利用
者が施設Cの待ち行列24に並び始めた時点t17での行
列長さLCTは、数3に基づいて算出できる。すなわち、
数3における時間Tに、T=TO-A+TWA+TUA+TA -B
+TWB+TUB+TB-Cを代入し、この条件下で算出され
た待ち行列長さLCが、LCTとなる。なお、利用者が実
際に施設Cを利用できるようになる時点t18までの待ち
時間TWCおよび利用者が施設Cを実際に利用している時
間TUCは、第1実施例と同様である。
【0068】このようにして利用者が施設Cの利用を終
えた時点t19で、施設A→施設B→施設Cの経路に従う
一連の巡回が完了する。
【0069】このことから明らかなように、第2実施例
では、各施設A,BおよびCにおける待ち時間TWA,T
WBおよびTWCと、各施設A,BおよびCを実際に利用し
ている時間TUA,TUBおよびTUCとに併せて、各々の施
設A,BおよびCまでの移動時間TO-A,TA-BおよびT
B-Cをも考慮して、所要時間Tβを算出する。したがっ
て、より一層正確な所要時間Tβを求めることができ
る。
【0070】この第2実施例では、サーバ110のCP
U114は、上述した図8のフロー図におけるステップ
S1(YES)とステップS3との間に、図13のフロ
ー図に従う処理を行う。
【0071】すなわち、CPU114は、ステップS1
において携帯電話機300からアクセスされたことを確
認すると、ステップS21に進み、アクセス元の携帯電
話機300に対して上述した現在位置入力画面情報を送
信する。この送信後、ステップS23において、携帯電
話機300から上述した現在位置情報が送られてくるか
否かを確認する。この確認は、ステップS25におい
て、所定の時間が経過するまで継続する。なお、この所
定の時間が経過するまでの間に、携帯電話機300から
現在位置情報が送られてこない場合には、CPU114
は、このフローを終了する。一方、ステップS23にお
いて携帯電話機300から現在位置情報が送られてきた
ことを確認すると、CPU114は、図8のステップS
3に進む。
【0072】さらに、上述した図9に示す所要時間算出
処理においては、CPU114は、同図におけるステッ
プS37およびステップS45と、ステップS39との
間に、図14のフロー図に従う処理を行う。
【0073】すなわち、CPU114は、ステップS3
7において各遊技施設22の巡回番号γをγ=0とした
後、またはステップS45においてこの巡回番号γを更
新した後、ステップS61に進む。そして、このステッ
プS61において、巡回番号γが0であるか否かを確認
する。
【0074】ステップS61において、巡回番号γが0
であること(γ=1)を確認したとき、CPU114
は、ステップS63に進み、ここで、時間Tに、利用者
の現在位置Oから最初の施設γまでの移動時間TO-γを
追加する。この移動時間TO-γは、上述したようにデー
タベース116内の移動時間データから認識できる。そ
して、このステップS63の処理後、CPU114は、
図9のステップS39に進む。
【0075】一方、ステップS61において、巡回番号
γが0でない(γ≠1)場合には、CPU114は、ス
テップS65に進み、時間Tに、或る施設「γ−1」か
ら次の施設γまでの移動時間T(γ-1)-γを追加する。
この移動時間T(γ-1)-γは、上述の移動時間データか
ら認識できる。そして、このステップS65の処理後、
CPU114は、図9のステップS39に進む。
【0076】このようなサーバ110側のCPU114
の動作に対して、携帯電話機300側のCPU302
は、図15のフロー図に示される処理を実行する。この
フロー図に示される処理は、上述した図10のフロー図
におけるステップS101(YES)とステップS10
3との間に設けられる。
【0077】すなわち、CPU302は、ステップS1
01においてサーバ110にアクセスしたことを確認す
ると、ステップS121に進む。このステップS121
において、サーバ300から上述した現在位置入力画面
情報が送られてくるのを待機する。そして、サーバ11
0から現在位置入力画面情報が送られてくると、ステッ
プS123に進み、上述した現在位置入力画面をディス
プレイ306に表示する。そして、ステップS125に
おいて、現在位置入力画面上で「決定」ボタン356が
押下されたか否かを確認する。ここで、「決定」ボタン
356が押下されたことを確認すると、ステップS12
7に進み、その時点における現在位置入力画面上での選
択状況に応じて現在位置情報を生成し、サーバ110に
送信する。そして、この送信後、図10のステップS1
03に進む。なお、ステップS125において「決定」
ボタン356(図12)が押下される前に、ステップS
129において現在位置入力画面上の「中止」ボタン3
54が押下された場合には、CPU302は、このフロ
ーを終了する。
【0078】この発明の第3実施例の最適巡回経路提示
システムは、第2実施例の最適巡回経路提示システムに
対してさらに移動距離Xβに関する情報をも提示する機
能を設けたものである。
【0079】そのため、この第3実施例においては、サ
ーバ110のデータベース116内に、各々の遊技施設
22の間の移動距離Xα-α’に関連する移動時間デー
タを予め記憶している。この移動距離Xα-α’は、各
々の遊技施設22間毎に一定である。さらに、移動距離
データには、上述した複数の場所Oから各遊技施設22
までの移動距離XO-αに関連するデータも含まれてい
る。
【0080】この第3実施例では、サーバ110のCP
U114は、上述した図14におけるステップS61
(YES)とステップS63との間に、図16および図
17のフロー図に示す処理を実行する。
【0081】すなわち、CPU114は、ステップS6
1において、巡回番号γが0であること(γ=1)を確
認したとき、ステップS71に進む。そして、このステ
ップS71において、移動距離Xに対応する変数をリセ
ット(X=0)し、ステップS73に進み、移動距離X
(厳密には、移動距離Xに対応する変数)に、利用者の
現在位置Oから最初の施設γまでの移動距離XO-γを追
加する。この移動距離XO-γは、上述した移動距離デー
タから認識できる。そして、このステップS73の処理
後、CPU114は、図14のステップS63に進む。
【0082】一方、図14のステップS61において、
巡回番号γが0でないこと(γ≠1)を確認すると、C
PU114は、図17のステップS75に進む。そし
て、このステップS75において、移動距離Xに、或る
施設「γ−1」から次の施設γまでの移動距離X
(γ-1)-γを追加する。この移動距離X(γ-1)-γは、上
述の移動時間データから認識できる。そして、このステ
ップS75の処理後、CPU114は、図14のステッ
プS65に進む。
【0083】さらに、CPU114は、上述した図9に
おけるステップS47とステップS49との間に、図1
8に示すフロー図に従う処理を行う。すなわち、ステッ
プS47において、所要時間Tβを記憶した後、ステッ
プS81に進む。そして、このステップS81におい
て、ステップS73で算出した距離Xを、巡回経路βの
移動距離Xβとしてメモリ120に一時記憶した後、ス
テップS49に進む。
【0084】なお、この第3実施例では、CPU114
は、上述の図8におけるステップS13において所要時
間Tβが最短となる巡回経路βを抽出するとき、これと
同時に、その抽出した巡回経路βに対応する移動距離X
βをもメモリ120から読み出す。そして、ステップS
15において最適巡回経路情報を携帯電話機300に送
信するとき、ステップS13で読み出した移動距離Xβ
に関連する情報をも、最適巡回経路情報の一部として携
帯電話機300に送信する。これによって、図には示さ
ないが、携帯電話機300のディスプレイ306に、上
述した回答画面として移動距離Xβをも含んだ情報が表
示される。
【0085】上述の各実施例では、本発明を遊園地20
に利用する場合について説明したが、これ以外の分野に
も本発明を応用できることは言うまでもない。たとえ
ば、複数の店舗が入居しているショッピングセンターに
おいて各々異なる店舗で買い物をする場合や、総合病院
において各々異なる科で診察を受ける場合などにも、本
発明を利用できる。
【0086】また、携帯電話機300に代えて、PDA
(Personal Digital Assistant)などの他の通信装置を
端末装置として用いてもよい。また、かかる端末装置を
用いなくても、遊園地20内の基地局100に設置され
たサーバ110の入力装置118から直接、希望の遊技
施設22を指定して、この指定に対する回答(最適巡回
経路)をサーバ110のディスプレイ122に表示する
ようにしてもよい。
【0087】一方、数1〜数3(図6および図11)に
おいて、各待ち行列長さLA,LBおよびLCを一次式で
表したが、これは説明を簡潔にするためであって、一次
式に限らず、たとえば二次式であってもよい。
【0088】さらに、所要時間Tβが最短となる巡回経
路βを最適巡回経路として提示するようにしたが、たと
えば所要時間Tβの短い順に複数(所定数)の巡回経路
βを提示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の全体構成を示す図であ
る。
【図2】図1の実施例の適用対象を示す図で、遊園地の
平面図を簡素化した図である。
【図3】図1の実施例におけるサーバの概略構成を示す
ブロック図である。
【図4】図1の実施例における携帯電話機の概略構成を
示す図である。
【図5】図1の実施例における携帯電話機のディスプレ
イの表示画面の一例を示す図である。
【図6】図1の実施例において各巡回経路に従って各施
設を巡回するときの時間経過と行列長さとの関係を示す
図である。
【図7】図1の実施例における携帯電話機のディスプレ
イの表示画面の一例を示す図で、図5とは別の表示状態
を示す図である。
【図8】図1の実施例におけるサーバのCPUの処理手
順を示すフロー図である。
【図9】図8における所要時間算出処理の詳細を示すフ
ロー図である。
【図10】図1の実施例における携帯電話機のCPUの
処理手順を示すフロー図である。
【図11】この発明の第2実施例を説明する図解図で、
各巡回経路に従って各施設を巡回するときの時間経過と
行列長さとの関係を示す図である。
【図12】図11の実施例における携帯電話機のディス
プレイの表示画面の一例を示す図である。
【図13】図11の実施例におけるサーバのCPUの処
理手順の一部を示すフロー図である。
【図14】図11の実施例におけるサーバのCPUの処
理手順の一部を示すフロー図で、図13とは別の部分を
示す図である。
【図15】図11の実施例における携帯電話機のCPU
の処理手順の一部を示すフロー図である。
【図16】この発明の第3実施例を説明するための図
で、サーバのCPUの処理手順の一部を示すフロー図で
ある。
【図17】図16の実施例におけるサーバのCPUの処
理手順の一部を示すフロー図で、図16とは別の部分を
示す図である。
【図18】図16の実施例におけるサーバのCPUの処
理手順の一部を示すフロー図で、図16とは別の部分を
示す図である。
【符号の説明】
10…最適巡回経路提示システム 100…基地局 110…サーバ 130…通信装置 150…送受信アンテナ 200…携帯電話回線 300…携帯電話機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の施設を巡回するのに最適な最適巡回
    経路の提示要求を入力する入力手段、 前記提示要求が入力されたとき各々の前記施設における
    待ち行列の長さを検出する行列長検出手段、 各々の前記施設における前記待ち行列の長さの変化率を
    予測する予測手段、 各々の前記施設を巡回する複数の巡回経路を検出する巡
    回経路検出手段、 前記巡回経路検出手段によって検出された各々の前記巡
    回経路に従って各々の前記施設を巡回するときの所要時
    間を前記行列長検出手段の検出結果と前記予測手段の予
    測結果とに基づいて算出する算出手段、 前記算出手段によって算出された各々の前記所要時間に
    基づいて前記最適巡回経路を決定する決定手段、および
    前記決定手段によって決定された前記最適巡回経路を提
    示する最適巡回経路提示手段を備える、最適巡回経路提
    示システム。
  2. 【請求項2】前記予測手段は、各々の前記施設における
    前記待ち行列の長さの増加率を予測する増加率予測手
    段、各々の前記施設において前記待ち行列を処理できる
    処理能力を検出する処理能力検出手段、および前記増加
    率と前記処理能力とに基づいて各々の前記施設における
    前記変化率を算出する変化率算出手段を含む、請求項1
    記載の最適巡回経路提示システム。
  3. 【請求項3】前記増加率予測手段は、月、曜日、時間帯
    および天候の少なくとも1つに基づいて前記増加率を予
    測する、請求項2記載の最適巡回経路提示システム。
  4. 【請求項4】前記提示要求は所望の前記施設を示す所望
    施設情報を含み、 前記巡回経路検出手段は前記所望の施設を巡回する全て
    の巡回経路を検出する、請求項1ないし3のいずれかに
    記載の最適巡回経路提示システム。
  5. 【請求項5】各々の前記施設の間の移動時間を示す移動
    時間データを記憶する移動時間記憶手段、および各々の
    前記施設の利用時間を示す利用時間データを記憶する利
    用時間記憶手段をさらに備え、 前記算出手段は、前記移動時間データ、前記利用時間デ
    ータ、前記行列長検出手段の検出結果および前記予測手
    段の予測結果に基づいて前記所要時間を算出する、請求
    項1ないし4のいずれかに記載の最適巡回経路提示シス
    テム。
  6. 【請求項6】各々の前記施設の間の移動距離を示す移動
    距離データを記憶する移動距離記憶手段、 前記最適巡回経路に従って各々の前記施設を巡回すると
    きの総移動距離を前記移動距離データに基づいて算出す
    る総移動距離算出手段、および前記総移動距離算出手段
    によって算出された前記総移動距離を提示する総移動距
    離提示手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の最適巡回経路提示システム。
JP2001083292A 2001-03-22 2001-03-22 最適巡回経路提示システム Withdrawn JP2002279110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001083292A JP2002279110A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 最適巡回経路提示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001083292A JP2002279110A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 最適巡回経路提示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002279110A true JP2002279110A (ja) 2002-09-27

Family

ID=18939131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001083292A Withdrawn JP2002279110A (ja) 2001-03-22 2001-03-22 最適巡回経路提示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002279110A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004051538A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Japan Tobacco Inc. エリア分割システム
JP2005158016A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 精算端末の設置支援装置および設置支援方法
JP2006277610A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 待ち時間予測方法、待ち時間予測システム、及びプログラム
JP2018073360A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 日本電信電話株式会社 入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004051538A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Japan Tobacco Inc. エリア分割システム
JP2005158016A (ja) * 2003-10-31 2005-06-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 精算端末の設置支援装置および設置支援方法
JP2006277610A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The 待ち時間予測方法、待ち時間予測システム、及びプログラム
JP2018073360A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 日本電信電話株式会社 入力パラメータ探索装置、入力パラメータ探索方法、及び入力パラメータ探索プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9095760B2 (en) User device position indication for security and distributed race challenges
WO2020119445A1 (zh) 基于生物识别的自主导游方法、装置、设备及存储介质
CN104272709B (zh) 确定推断的上下文的方法和装置
CN105180924B (zh) 一种基于餐厅排队的导航方法及移动终端
CN107850443A (zh) 信息处理装置、信息处理方法以及程序
US10511952B2 (en) Emergency determination support system, and a non-transitory computer readable medium having stored thereon an emergency determination support program
CN105143917B (zh) 响应于外部产生的区域性候选定位模式选择的移动装置定位
US10691708B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and information processing program
JP2019003360A (ja) 案内ロボット、席管理装置及びプログラム
WO2016115668A1 (zh) 一种车位确认、导航的方法装置和系统
JP2007011904A (ja) テーマパーク管理装置、テーマパーク管理方法、テーマパーク管理プログラム、および記録媒体
EP3855372A1 (en) Reservation device, reservation method, and reservation system
US20170032253A1 (en) Information processing apparatus, control method, and program
US20220328160A1 (en) Rehabilitation work support apparatus, rehabilitation work support system, rehabilitation work support method, and computer readable medium
JP5809729B2 (ja) 避難経路提供システムおよび避難経路提供プログラム
JP2002259581A (ja) 情報提供方法及びシステム
JP2002279076A (ja) 感染症伝播解析システム及びその伝播シミュレーションシステム
JPH11308344A (ja) 順番待ち情報配信条件設定装置および順番待ち情報配信方式
CN109341693B (zh) 基于大数据和深度学习的娱乐场所导航方法和系统
KR20140104723A (ko) 진료 서비스 서버, 길 안내 서비스 서버 및 사용자 단말을 포함하는 진료 서비스 제공 시스템 및 방법
JP2002279110A (ja) 最適巡回経路提示システム
JP2022050248A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、システム
JP5760903B2 (ja) 店舗混雑状況管理システム、店舗混雑状況管理方法、店舗混雑状況管理サーバおよびプログラム
KR101565101B1 (ko) 진료 안내 방법
JP2016157384A (ja) 混雑度予測装置及び混雑度予測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080603