JP2002278596A - オーディオ復号装置 - Google Patents

オーディオ復号装置

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JP2002278596A
JP2002278596A JP2001077838A JP2001077838A JP2002278596A JP 2002278596 A JP2002278596 A JP 2002278596A JP 2001077838 A JP2001077838 A JP 2001077838A JP 2001077838 A JP2001077838 A JP 2001077838A JP 2002278596 A JP2002278596 A JP 2002278596A
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data
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JP2001077838A
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Masanobu Seki
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオデータの復号化を実時間処理する
ことのできるオーディオ復号装置を実現する。 【解決手段】 ハードウェアが起動されると(b1
0)、前半の処理及び後半の処理(c1及びd21,c
2及びd22)の後、トリガ信号e1,e2,e3によ
って前半の処理(c3,c5,c7…)と割込みが行わ
れる(b11,b13,b14…)。後半の処理(d2
1,d22,d23,d24…)と、ソフトウェアによ
る処理(d11,d12,d13,d14…)とは並行
して行われる。後半の処理が終了すると、その処理後の
データが出力バッファに順次書込まれる(a1,a2,
a3,a4…)。以上の処理により、所定の待合せ時間
(wait)の後、左チャネルL1,L2,L3…と、
右チャネルR1,R2,R3…とが同時に、順次再生さ
れる。このように実時間処理が可能となるので、音声を
途切れることなく再生することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーディオ復号装置
に関し、特にMPEG(Moving Picture
Experts Group)規格に従って圧縮された
オーディオデータを復号するオーディオ復号装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ソフトウェアのみでオーディオ
復号装置を構成する場合には、演算負荷が重いので、実
時間処理実現のためには高性能CPUが必要になる。そ
のようなCPUは、高価であり、消費電力も大きい。そ
こで、周知のDSP(Digital Signal
Processor)を用い、このDSPとCPUとを
並列に処理するという構成も考えられる。しかしながら
その場合には、ソフトウェアとDSPとの協調が必要に
なるので、複雑なマルチプロセッサ制御が必要になる。
さらに、DSPはプログラミングが必要であり、そのプ
ログラミング(コーディング)テクニックが必要にな
る。
【0003】ここで、MPEG規格に従ってオーディオ
データを符号化するオーディオ符号化装置が特開平11
−8559号公報に記載されている。同公報に記載され
ているオーディオ符号化装置では、単一の応用特殊信号
処理プロセッサ(Application Speci
fic Digital Signal Proces
sor)を利用して不規則な演算を行っている。そし
て、その他の規則反復的な演算であるFFT、分析フィ
ルタリング等の演算については、ハードワイヤードロジ
ックを採用した専用のプロセッサで具現し、各処理ブロ
ック間のデータ入出力関係を考慮したパイプライン構造
を採用している。このような構造を採用することによ
り、MPEG規格に従ってオーディオデータを符号化す
る際、実時間処理を実現することができる。
【0004】ここで、MPEG規格に従ってオーディオ
データを符号化するオーディオ符号化装置が特開平9−
252254号公報に記載されている。同公報において
は、出力すべきオーディオデータを一旦保持するPCM
バッファを設けておき、このバッファに保持されている
データを出力している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報に記載さ
れている従来技術では、符号化データについての入出力
タイミングが何ら制御されておらず、PCMバッファが
エンプティになったり、オーバーフローになったりする
ことがある。すると、オーディオデータをリアルタイム
に再生することができないという欠点がある。
【0006】また、一般的に、サンプリング周波数に同
期させながらPCMデータをソフトウェアによって出力
する場合、メモリに書込んだデコード後のPCMデータ
をスピーカ又はヘッドホンに転送するルーチンとMP3
(MPEG−1オーディオLayer3)データを外部
メモリから読出してビットストリーム解析及び分析、ハ
フマン復号化、逆量子化、ステレオ復号化のルーチンと
を協調して動作させるための仕組みが必要である。この
ためには、マルチタスク制御を可能にするリアルタイム
オペレーションシステムを搭載する必要があり、コスト
が上昇するという欠点がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はコストの上昇
を抑えつつオーディオデータの復号化を実時間処理する
ことのできるオーディオ復号装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
オーディオ復号装置は、順次入力されるデータについて
処理単位毎にソフトウェアによる処理を行った後でハー
ドウェアによる処理を行うことによりオーディオデータ
を復号するオーディオ復号装置であって、前記ハードウ
ェアによる処理と並行して次の処理単位のデータについ
てソフトウェアによる処理を行うプロセッサと、前記ハ
ードウェアによる処理がなされた再生すべきデータを一
旦保持するバッファとを含み、同時に再生すべき複数チ
ャンネルに対応するデータについて前記バッファへの書
込み完了に応答して該データをサンプリング周波数に同
期させて音声として出力するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項2によるオーディオ復号装
置は、請求項1において、前記ハードウェアによる処理
は規則的な演算処理であり、前記ソフトウェアによる処
理は不規則な処理であることを特徴とする。本発明の請
求項3によるオーディオ復号装置は、請求項2におい
て、前記ハードウェアによる処理は、サブバンド合成処
理及び窓かけ処理並びに周期加算処理を含むことを特徴
とする。
【0010】本発明の請求項4によるオーディオ復号装
置は、請求項2において、前記ハードウェアによる処理
は、バタフライ演算処理及び逆MDCT処理並びに窓関
数処理更には加算処理を含むことを特徴とする。本発明
の請求項5によるオーディオ復号装置は、請求項1〜4
のいずれかにおいて、前記ハードウェアによる処理終了
後に該ハードウェアが前記ソフトウェアに割込みを行う
手段を更に含むことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項6によるオーディオ復号装
置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ハードウ
ェアによる処理が終了したか否かを、前記ソフトウェア
から該ハードウェアに問い合わせる手段を更に含むこと
を特徴とする。要するに本装置では、ハードウェアによ
る処理と並行して次の処理単位のデータについてソフト
ウェアによる処理を行い、ハードウェアによる処理済み
の再生すべきデータをバッファに一旦保持し、同時に再
生すべき複数チャンネルに対応するデータを音声として
出力している。これにより、ハードウェアとソフトウェ
アとの役割分担を適切にし、実時間処理を実現してい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によっ
て示されている。図2は本発明によるオーディオ復号装
置の実施の一形態を示すブロック図である。同図に示さ
れているように、本実施形態によるオーディオ復号装置
は、CPUコア内蔵LSI1と、その外部に設けられた
外部メモリ2とを含んで構成されている。これらCPU
コア内蔵LSI1と外部メモリ2とは、バス3によって
接続されており、このバス3を介して相互にデータを授
受できるようになっている。
【0013】CPUコア内蔵LSI1の内部には、CP
U11と、内蔵メモリ12と、専用ハードウェア13
と、PWM I/F(pulse wave modu
lation interface)14とが設けられ
ている。PWM I/F14の代わりに、他のオーディ
オ出力インタフェースを用いても良い。CPU11は、
予め与えられたプログラム(ソフトウェア)に従って後
述する処理を行う。
【0014】内蔵メモリ12には、以下のバッファ機能
が割当てられる。すなわち内蔵メモリ12は、ソフトウ
ェアが使用する入力バッファ121、ソフトウェアが書
込んでハードウェアが読出すことによりソフトウェアと
ハードウェアとのインタフェースをなすバッファである
SW/HW IFバッファ122、オーバーラップバッ
ファ123、逆MDCT(Modified Disc
rete Cosine Transform)モジュ
ールとサブバンド合成モジュールとの間でデータを並べ
替えるための並べ替えバッファ124、サブバンド合成
バッファ125、及び出力バッファ126としての機能
を有している。
【0015】専用ハードウェア13には、規則的な処理
が割当てられる。この専用ハードウェアによって逆MD
CT演算処理やサブバンド合成処理等、後述する処理を
行う。このため、専用ハードウェア13は、図3に示さ
れているように、バタフライ演算モジュール13−1、
逆MDCTモジュール13−2、サブバンド合成モジュ
ール13−3、窓関数処理モジュール13−4、加算処
理モジュール13−5、及び周期加算処理モジュール1
3−6を有している。
【0016】逆MDCTモジュール13−2は、内蔵メ
モリ12によって実現されるオーバーラップバッファ1
23に、窓関数を乗じた結果を順次書込む。また、サブ
バンド合成モジュール13−3は、内蔵メモリ12によ
って実現されるサブバンド合成バッファ125に、サブ
バンド合成処理結果を順次書込む。内蔵メモリ12によ
って実現される並べ替えバッファ124は、逆MDCT
モジュール13−2とサブバンド合成モジュール13−
3との間でデータを並べ替えるためのバッファである。
なお、サブバンド合成処理とは、複数周波数帯域に分割
されている帯域毎の信号を合成する処理である。
【0017】窓関数処理モジュール13−4は、窓関数
を乗じる処理を行う。加算処理モジュール13−5は、
加算処理を行う。周期加算処理モジュール13−6は、
窓かけ処理、周期加算処理を行う。図2に戻り、PWM
I/F14は、出力バッファに保持されているデータ
を音声として再生する機能を有している。
【0018】ところで、同図中のCPU11によって実
行されるソフトウェア(プログラム)には以下の機能が
必要である。すなわち、処理単位毎に外部メモリから入
力バッファへ転送する機能、ビットストリーム解析及び
分析機能、ハフマン復号化機能、逆量子化機能、ステレ
オ復号化機能が必要である。ここで、同図中の符号で
示されている処理は、以下の処理である。すなわち、外
部メモリ2に書込まれている、復号化処理対象のビット
ストリームを、外部メモリ2からCPUコア内蔵LSI
1内の入力バッファへ転送する。そして、この転送した
ビットストリームについての解析及び分析処理を行う。
また、ハフマン復号化、逆量子化、ステレオ復号化を順
に行う。以上の処理結果は、内蔵メモリ12に書込まれ
る。この内蔵メモリ12の内容を専用ハードウェア13
が読出すことにより、処理途中の中間データを専用ハー
ドウェア13に転送することができる。つまり、内蔵メ
モリ12はソフトウェアとハードウェアとの間のデータ
の受渡しにも利用されていることになる。
【0019】一方、同図中の符号で示されている処理
は、以下の処理である。すなわち、デコードした結果で
あるPCM(pulse code modulati
on)データを、CPUコア内蔵LSIの内蔵メモリ1
2からPWM I/F14を通して外部のスピーカ4に
転送する。スピーカ4の代わりにヘッドホンを用いても
良い。
【0020】図4は、図2中の外部メモリ2と内蔵メモ
リ12との間のデータの受渡し、及び本装置におけるソ
フトウェアとハードウェアとの役割分担を示す概念図で
ある。同図中の「SW」はソフトウェアを示し、「H
W」はハードウェアを示している。なお、同図中の一点
鎖線で示されている部分は、図2中の内蔵メモリ12に
よって実現されるバッファ121〜126である。
【0021】同図において、外部メモリ2にはMPEG
規格に従って圧縮されたオーディオデータが書込まれて
いる。この外部メモリ2に書込まれているデータが本装
置による処理の対象となる。この外部メモリ2に書込ま
れているデータはソフトウェアによって読出され、内蔵
メモリ12によって実現される入力バッファ121に書
込まれる。この入力バッファ121に書込まれたデータ
については、CPUがプログラム(ソフトウェア)を実
行することによって、以下の処理が行われる。すなわ
ち、ソフトウェアが入力バッファ121内のデータを読
出し、ビットストリーム解析及び分析、ハフマン復号
化、逆量子化、ステレオ復号化、の各処理を実行する。
そして、このソフトウェア処理結果のデータをハードウ
ェアに転送する。
【0022】ソフトウェア処理結果のデータをハードウ
ェアに転送する場合、ソフトウェアとハードウェアとの
間のインタフェース(以下、「IF」と略す)をなすS
W/HW IFバッファ122を介して行われる。すな
わち、このIFバッファ122に書込まれたデータがハ
ードウェアによって読出され、その読出されたデータに
ついてバタフライ演算、逆MDCT処理、窓関数処理が
行われ、これらの処理結果のデータがオーバーラップバ
ッファ123に書込まれる。
【0023】逆MDCT処理においてはブロック単位で
処理が行われるので、ブロックの不連続によって歪み
(ブロック歪み)が生じる。この歪みを軽減するため
に、窓関数を乗じた後、連続するブロックの一方の後半
部分と他方の前半部分とを足し合わせる処理が行われ
る。この窓関数処理と加算処理の後、オーバーラップバ
ッファ123に書込まれたデータについて並べ替え処理
がなされ、並べ替えられたデータが並べ替えバッファ1
24に書込まれる。
【0024】この並べ替えバッファ124に書込まれた
データについて更にサブバンド合成処理が行われ、サブ
バンド合成処理結果がサブバンド合成バッファ125に
書込まれる。このサブバンド合成バッファ125に書込
まれたデータは読出され、窓かけ処理、周期加算処理実
行後、出力バッファ126に書込まれる。出力バッファ
126に書込まれたデータは、PWM I/F14を通
して外部のスピーカ4(又はヘッドホン)に転送され音
声として出力される。
【0025】以上の動作について、更に図1を参照して
説明する。同図は本装置におけるハードウェア及びソフ
トウェアの処理を示すタイミングチャートである。な
お、同図においては、ハードウェアの動作について、P
WM I/F14の動作と、それ以外のアクセラレータ
部分の動作とに分けて示されている。同図において、ソ
フトウェアによる処理後のデータがSW/HW IFバ
ッファ122に書込まれる(d10)。この書込み後に
コマンドが発行され、これによりハードウェアが起動さ
れる(b10)。
【0026】起動されたハードウェアのアクセラレータ
部分では、まずSW/HW IFバッファ122に書込
まれているデータを読出し、この読出したデータについ
てバタフライ演算、逆MDCT処理、窓関数処理、及び
加算処理からなる前半の処理(c1)と、サブバンド合
成処理、窓かけ処理、及び周期加算処理からなる後半の
処理(d21)とを順に行う。
【0027】前半の処理(c1)が終了すると、ソフト
ウェアに対する割込みが行われる(b11)。この割込
みに応答してソフトウェアは次の処理単位(1グラニュ
ル=576サンプル)について処理する(d11)。こ
の次の処理単位についての処理(d11)は、上記の後
半の処理(d21)と並行して行われる。ハードウェア
による前半の処理(c1)及び後半の処理(d21)が
終了すると、その処理後のデータが出力バッファに書込
まれる(a1)。次の処理単位についての処理(d1
1)が終了すると、コマンドが発行され、同様にハード
ウェアが起動される(b12)。
【0028】起動されたハードウェアのアクセラレータ
部分では、まずSW/HW IFバッファ122に書込
まれているデータを読出し、この読出したデータについ
て上述した前半の処理(c2)と、上述した後半の処理
(d22)とを順に行う。前半の処理(c2)が終了す
ると、ソフトウェアに対する割込みが行われる(b1
3)。この割込みに応答してソフトウェアは次の処理単
位について処理する(d12)。この次の処理単位につ
いての処理(d12)は、上記の後半の処理(d22)
と並行して行われる。ハードウェアによる前半の処理
(c2)及び後半の処理(d22)が終了すると、その
処理後のデータが出力バッファに書込まれる(a2)。
この状態においては、同時に再生すべきチャンネルL1
及びR1に対応するデータについてバッファへの書込み
が完了しデータが揃ったので、これらのデータがトリガ
信号e1のタイミングで、サンプリング周波数に同期し
ながら再生される。なお、このトリガ信号e1のタイミ
ングで、次に再生すべきデータについての前半の処理c
3が起動される。
【0029】以下同様に、ハードウェアが起動されると
(b15,b18,b21…)、前半の処理(c3,c
4,c5,c6,c7,c8…)の後、割込みが行われ
(b14,b16,b17,b19,b20,b22
…)、後半の処理(d23,d24,d25,d26,
d27,d28…)と、ソフトウェアによる処理(d1
3,d14,d15,d16,d17,d18…)とが
並行して行われる。そして、後半の処理が終了すると、
その処理後のデータが出力バッファに順次書込まれる
(a3,a4,a5,a6,a7…)。
【0030】同時に再生すべき複数チャンネルに対応す
るデータについてバッファへの書込みが完了しデータが
揃った状態になると、これらのデータがトリガ信号e
2,e3…のタイミングで、サンプリング周波数に同期
しながら再生される。また、同様に、このトリガ信号e
2,e3…のタイミングで、次に再生すべきデータにつ
いての前半の処理c5,c7…が起動される。
【0031】以上の処理により、同時に再生すべき複数
チャンネルに対応するデータが出力バッファに書込まれ
たタイミングに応答して、PWM I/Fによって処理
され、出力される。同図においては、PWM I/Fの
処理により、所定の待合せ時間(wait)の後、左チ
ャネルL1,L2,L3…と、右チャネルR1,R2,
R3…とが同時に、順次再生される。このようにリアル
タイム処理が可能となるので、音声を途切れることなく
再生することができる。しかも、再生すべきデータを外
部メモリに一旦戻すことなく、音声出力することができ
る。
【0032】ところで、以上の説明においては、専用ハ
ードウェアによる処理終了後に専用ハードウェアがソフ
トウェアに割込みを通知する機能を専用ハードウェアに
設けているが、その代わりにソフトウェア側からポーリ
ングを行ってハードウェアの状態(ステータス)を確認
する機能を設けても良い。この場合でも、ハードウェア
の制御が容易になる。この場合、専用ハードウェアによ
る処理が終了したか否かを、ソフトウェア側から専用ハ
ードウェア側に問い合わせる機能をソフトウェア(つま
り、プログラム)に追加すれば良い。
【0033】ところで、ソフトウェアの動作とアクセラ
レータの動作とが、図1に示されているタイミングで行
われるためには、以下の条件(1)及び条件(2)とが
共に成立する必要がある。すなわち、 条件(1):後半の処理時間<ソフトウェアの処理時間 条件(2):(ソフトウェアの処理時間+前半の処理時
間)×2<再生時間 が成立している必要がある。
【0034】(他の実施形態)ところで、上述したSW
/HW IFバッファ122の記憶容量を2倍にすれ
ば、専用ハードウェア13は上記の前半の処理と後半の
処理とを連続して行うことができる。この場合、図5に
示されているように、SW/HW IFバッファ122
の記憶容量を図4の場合の2倍とし、その一方がSW/
HW IFバッファ122aで、他方がSW/HW I
Fバッファ122bである。図5においては、ソフトウ
ェア側からSW/HW IFバッファ122a及び12
2bの一方に対してデータを書込んでいる間、他方から
データを読出してハードウェアによる処理を行う。
【0035】以上の動作について、図6を参照して説明
する。同図は、図5に示されているようにSW/HW
IFバッファ122の記憶容量を2倍にした場合におけ
る、ハードウェア及びソフトウェアの処理を示すタイミ
ングチャートである。なお、同図においては、ハードウ
ェアの動作について、PWM I/F14の動作と、そ
れ以外のアクセラレータ部分の動作とに分けて示されて
いる。
【0036】同図において、ソフトウェアによる処理後
のデータ(1グラニュル=576サンプルのデータ)が
SW/HW IFバッファ122aに書込まれる(d1
0)。この書込み後にコマンドが発行され、これにより
ハードウェアが起動される(B10)。起動されたハー
ドウェアのアクセラレータ部分では、まずSW/HW
IFバッファ122aに書込まれているデータを読出
し、この読出したデータについて処理(c11)を行
う。この処理(c11)は、バタフライ演算、逆MDC
T処理、窓関数処理、及び加算処理(図1中の前半の処
理に相当)と、サブバンド合成処理、窓かけ処理、及び
周期加算処理(図1中の後半の処理に相当)とを順に行
うものである。
【0037】この処理(c11)に並行してソフトウェ
アは次の処理単位についてSW/HW IFバッファ1
22bへの書込みを行う(d11)。ハードウェアによ
る処理(c11)が終了すると、その処理後のデータが
出力バッファに書込まれる(a1)。また、次の処理単
位についての処理(d11)が終了すると、コマンドが
発行され、同様にハードウェアが起動される(B1
1)。
【0038】起動されたハードウェアのアクセラレータ
部分では、まずSW/HW IFバッファ122bに書
込まれているデータを読出し、この読出したデータにつ
いて処理(c12)を行う。この処理(c12)に並行
してソフトウェアは次の処理単位についてSW/HW
IFバッファ122aへの書込みを行う(d12)。ハ
ードウェアによる処理(c12)が終了すると、その処
理後のデータが出力バッファに書込まれる(a2)。次
の処理単位についての処理(d12)が終了すると、コ
マンドが発行され、同様にハードウェアが起動される
(B12)。
【0039】以下同様に、ハードウェアが起動されると
(B12,B13,B14…)、ハードウェアによる処
理(c13,c14,c15…)が行われ、それと並行
してソフトウェアによる処理(d13,d14,d15
…)とが並行して行われる。これらの処理は、図1の場
合と同様に、トリガ信号e1,e2,e3によって起動
される。
【0040】並行して行われる処理(c11,c12,
c13,c14,c15…)と処理(d11,d12,
d13,d14,d15…)とにおいては、SW/HW
IFバッファ122a及び122bの一方について書
込み処理を行い、他方について読出し処理を行い、この
書込み処理と読出し処理とを交互に繰返すことになる。
そして、ハードウェアによる処理が終了すると、その処
理後のデータが出力バッファに順次書込まれる(a3,
a4,a5,a6,a7…)。
【0041】以上の処理により、同時に再生すべき複数
チャンネルに対応するデータについて出力バッファへの
書込みが完了すると、サンプリング周波数に同期したタ
イミングでこれらデータが読出され、PWM I/Fに
よって処理され、出力される。同図においては、PWM
I/Fの処理により、所定の待合せ時間(wait)
の後、左チャネルL1,L2,L3…と、右チャネルR
1,R2,R3…とが同時に、順次再生される。このよ
うにリアルタイム処理が可能となるので、音声を途切れ
ることなく再生することができる。しかも、再生すべき
データを外部メモリに一旦戻すことなく、音声出力する
ことができる。
【0042】ところで、以上説明した図6の場合におい
ては、図1の場合に比べ、割込み通知又はポーリング回
数が少なくなるので、制御が簡単になるというメリット
がある。さらに、図1中の前半の処理と後半の処理とを
連続して行うことになるので、ソフトウェアの処理時間
を長く確保することができ、CPUの負荷を軽減でき
る。もっとも、ソフトウェアの処理時間は、その処理に
よるオーディオデータについて再生時間の半分の時間よ
りも短く、かつ、ハードウェアの処理時間がソフトウェ
アの処理時間よりも短い必要がある。すなわち、 条件(1):ハードウェアの処理時間<ソフトウェアの
処理時間 条件(2):ソフトウェアの処理時間×2<再生時間 が成立している必要がある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、メモリを
介してデータの受渡しを行い、ソフトウェアとハードウ
ェアとを並列に動作させて復号化することにより、ハー
ドウェアによる処理がなされた、同時に再生すべき複数
チャンネルに対応するデータがバッファに書込まれるタ
イミングに応答してそのデータを音声として出力するこ
とができ、安価なCPUを用いても実時間処理(リアル
タイム処理)が可能になるという効果がある。これによ
り、再生すべきデータを外部メモリに一旦戻すことな
く、音声出力することができる。
【0044】また、本発明によれば、不規則な処理をソ
フトウェアに割当て、規則的な処理をハードウェアに割
当て、しかも最初にソフトウェア処理、次にハードウェ
アというように、ソフトウェアとハードウェアとの処理
が入り組むこともないため、全体の制御を容易にできる
という効果がある。そして、本発明によれば、ソフトウ
ェアとハードウェアとを並行に実行できるため、安価な
(性能の低い)CPUと小規模な回路でリアルタイム処
理が実現できるという効果がある。
【0045】さらに、応用特殊信号処理プロセッサやD
SPを利用したデコードに比較して、複雑なプログラム
を作成する必要がないので、開発期間を短くすることが
でき、開発コストを削減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のオーディオ復号装置におけるハードウェ
ア及びソフトウェアの処理を示すタイミングチャートで
ある。
【図2】本発明によるオーディオ復号装置の実施の一形
態を示すブロック図である。
【図3】図2中の内蔵メモリと専用ハードウェアの内部
構成を示すブロック図である。
【図4】図2中の外部メモリと内蔵メモリとの間のデー
タの受渡し、及びソフトウェアとハードウェアとの役割
分担の一例を示す概念図である。
【図5】図2中の外部メモリと内蔵メモリとの間のデー
タの受渡し、及びソフトウェアとハードウェアとの役割
分担の他の例を示す概念図である。
【図6】図5のオーディオ復号装置におけるハードウェ
ア及びソフトウェアの処理を示すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 CPUコア内蔵LSI 2 外部メモリ 3 バス 4 スピーカ 11 CPU 12 内蔵メモリ 121 入力バッファ 122 SW/HW IFバッファ 123 オーバーラップバッファ 124 並べ替えバッファ 125 サブバンド合成バッファ 126 出力バッファ 13 専用ハードウェア 13−1 バタフライ演算モジュール 13−2 逆MDCTモジュール 13−3 サブバンド合成モジュール 13−4 窓関数処理モジュール 13−5 加算処理モジュール 13−6 周期加算処理モジュール 14 PWM I/F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次入力されるデータについて処理単位
    毎にソフトウェアによる処理を行った後でハードウェア
    による処理を行うことによりオーディオデータを復号す
    るオーディオ復号装置であって、前記ハードウェアによ
    る処理と並行して次の処理単位のデータについてソフト
    ウェアによる処理を行うプロセッサと、前記ハードウェ
    アによる処理がなされた再生すべきデータを一旦保持す
    るバッファとを含み、同時に再生すべき複数チャンネル
    に対応するデータについて前記バッファへの書込み完了
    に応答して該データをサンプリング周波数に同期させて
    音声として出力するようにしたことを特徴とするオーデ
    ィオ復号装置。
  2. 【請求項2】 前記ハードウェアによる処理は規則的な
    演算処理であり、前記ソフトウェアによる処理は不規則
    な処理であることを特徴とする請求項1記載のオーディ
    オ復号装置。
  3. 【請求項3】 前記ハードウェアによる処理は、サブバ
    ンド合成処理及び窓かけ処理並びに周期加算処理を含む
    ことを特徴とする請求項2記載のオーディオ復号装置。
  4. 【請求項4】 前記ハードウェアによる処理は、バタフ
    ライ演算処理及び逆MDCT処理並びに窓関数処理更に
    は加算処理を含むことを特徴とする請求項2記載のオー
    ディオ復号装置。
  5. 【請求項5】 前記ハードウェアによる処理終了後に該
    ハードウェアが前記ソフトウェアに割込みを行う手段を
    更に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のオーディオ復号装置。
  6. 【請求項6】 前記ハードウェアによる処理が終了した
    か否かを、前記ソフトウェアから該ハードウェアに問い
    合わせる手段を更に含むことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のオーディオ復号装置。
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