JP2000059232A - オーディオデコーダ - Google Patents

オーディオデコーダ

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JP2000059232A
JP2000059232A JP10226000A JP22600098A JP2000059232A JP 2000059232 A JP2000059232 A JP 2000059232A JP 10226000 A JP10226000 A JP 10226000A JP 22600098 A JP22600098 A JP 22600098A JP 2000059232 A JP2000059232 A JP 2000059232A
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JP
Japan
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frame
signal processor
digital signal
audio
dsp
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JP10226000A
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English (en)
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Yukio Fujii
藤井  由紀夫
Shinichi Obata
信一 小畑
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる複数のフォーマットのディジタル音声
信号に対し、内部RAMの容量の増大化や動作クロック
周波数の上昇を抑えてデコード可能とする。 【解決手段】 2個のDSP8,3を用い、夫々ににオ
ーディオデコード処理の負荷を分担させる。DSP8は
入力端子1からのオーディオBS(ビットストリーム)
をフレーム単位でデコード処理し、周波数係数データを
生成して外部メモリ11に書き込み、DSP3はこのフ
レーム単位の周波数係数データを読み出してデコード処
理し、PCMサンプルデータにする。このPCMサンプ
ルデータはPCM出力I/F回路5を介してD/Aコン
バータ6に供給され、アナログ音声信号に変換される。
デッドライン制御回路12は、過負荷により、DSP8
が1フレームのオーディオBSを1フレーム期間にデコ
ード処理できない場合、次のフレーム期間で残りを処理
させ、このフレーム期間DSP3を補間動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル圧縮手
法により情報量を削減されたディジタル音声信号を再生
するオーディオデコーダに係り、特に、放送メディアあ
るいは光ディスクなどの記録媒体から伝送されたディジ
タル音声信号を再生するオーディオデコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル音声圧縮手法として標準的に
用いられるものとしては、MPEG(Moving Picture E
xperts Group)AudioやATSC(United States
Advanced Television Systems Committee)において標
準化されたAC−3と呼ばれる手法などがあり、両者と
も時間軸上の情報を周波数軸上のデータに変換し、周波
数帯域に分けてマスキング効果などの聴覚特性を利用し
たり、オーディオチャネル間の相関を利用した情報圧縮
する技術に基づいている。
【0003】これらの手法を用いて圧縮されたオーディ
オビットストリームを再生(デコード)する方法とし
て、DSP(Digital Signal Processor:ディジタル信
号プロセッサ)を基調とした設計例が示されている。例
えば、AC−3フォーマット対応のオーディオデコーダ
として「IEEE Transaction on Consumer Eiectronics」
Vol.41 No.3 August 1995 pp.754-759の論文「Design A
nd Implementation ofAC−3 Coders」に記載の装置
がある。DSPは、一般のマイクロコントローラと同様
に、ソフトウエアプログラムを逐次解釈して内蔵レジス
タのデータを加工し、その結果をメモリに蓄える形式の
ものであるので、ハードウエアによる実現形式に比較し
て、複数フォーマットのデコードアルゴリズムを各々プ
ログラムコードとして持つことができ、また、変更に対
する柔軟度もあるため、コストと使い勝手との両面で有
利であると考えられている。さらに、高速の乗算器など
の専用ハードウエアを有したり、複数本のデータバスを
具備してデータの流れを円滑にするなどの工夫を施すこ
とにより、計算速度向上を図っていることに特徴があ
る。
【0004】図10はかかるDSPを用いた従来のオー
ディオデコーダの一般的な構成を示すブロック図であっ
て、1は入力端子、2はビットストリーム入力インター
フェース(BS入力I/F)回路、3はDSP、4は内
部RAM、5はPCM出力インターフェース(PCM出
力I/F)回路、6はD/Aコンバータ、7は出力端子で
ある。
【0005】同図において、入力端子1から入力される
オーディオビットストリーム(BS)は、BS入力I/
F回路2でDSP3が取りこめるデータ形式に変換さ
れ、かつDSP3が要求するタイミングでDSP3に送
られる。DSP3では、まず、このビットストリームの
解析を行なうにあたり、解析の単位となるオーディオフ
レームの先頭を表わす同期パターンを検出し、フレーム
先頭から各オーディオのフォーマットに従ってストリー
ム解析を行なう。
【0006】図11はかかるDSP3の内部構造を示す
ブロック図であって、3aは数値演算ユニット(Arithm
etic Logical Unit:ALU)、3bは演算用のレジス
タ、3cは乗算器、3dはプログラムROM、3eはプ
ログラムカウンタ、3fはデータROMである。
【0007】同図において、ALU3aには、演算用の
レジスタ3bと乗算器3cとが直接接続されているほ
か、データバスを介して定数データのテーブルなどを配
置したデータROM3fと内部RAM4が接続されてお
り、ALU3aからアドレスを発行することにより、当
該番地からデータ読出し及び当該番地へのデータ格納が
行なわれる。デコードアルゴリズムを記述したソフトウ
エアがプログラムROM3dに格納されており、プログ
ラムカウンタ3eの進行に従って命令語がALU3aに
出力される。
【0008】かかる構成のDSP3では、ストリーム解
析の途中には、ビット割当ポインタや周波数係数など種
々の中間パラメータが計算され、それらは随時内部RA
M4に蓄積される。計算された周波数係数データは、乗
算器3cを用いて、変形離散コサイン逆変換(Inverse
Modified Discrete Cosine Transform:IMDCT)な
どの周波数軸から時間軸への逆変換処理を施される。そ
して、最終結果としてPCM(Pulse Code Modulatio
n:パルス符号化)サンプルデータが得られ、これも内
部RAM4に蓄積される。
【0009】図10において、PCM出力インタフェー
ス回路5は、DSP3からのPCM出力データ(PCM
サンプルデータ)をD/Aコンバータ6がサンプリング
周波数に対応した伝送速度で受け取れる形式に変換す
る。D/Aコンバータ6は、出力タイミングの基準とな
るクロック信号をPCM出力インタフェース回路5へ供
給するとともに、アナログオーディオ信号を出力端子7
から出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】DSPによるオーディ
オデコーダの実現は、有効である反面、次のような問題
がある。
【0011】(1)中間データを全て内部RAM4に蓄
積するため、LSIへの集積化を考慮した場合には、L
SIの内部RAM4としては、比較的大容量のRAMを
確保する必要がある。上記の公知文献に記載の装置で
は、13kバイト以上の容量が必要であるとの記載があ
り、このRAM容量が集積化へのボトルネックとなり得
る。
【0012】(2)一般に、ソフトウエアによるデコー
ドは共通の演算回路を時分割で使用するため、各デコー
ド処理に対応した専用の演算回路を有するハードウエア
デコードに比べてストリーム依存性が高くなる。即ち、
複雑でデコードの演算負荷が重いストリームに対して
は、処理ステップが増加するし、デコード時間が延長す
ることになる。従って、1つのDSPにフォーマット上
で許される最も複雑なストリーム入力の負荷に耐える計
算能力の余裕をハードウエアと同等に常時備えさせよう
とすると、クロック周波数の上昇やハードウエアの追加
は必至であり、夫々消費電力や回路規模の面でソフトウ
エアデコードのメリットを享受できなくなる。
【0013】本発明の目的は、かかる問題を解消し、内
部RAMの容量の増大化やクロック周波数の上昇,ハー
ドウェアの追加をなくして、異なるフォーマットのディ
ジタルオーディオデータに対処できるようにしたオーデ
ィオデコーダを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、2個のDSPと外部メモリとデッドライ
ン制御回路を設け、第1のDSPには、ストリーム解析
処理などストリームに依存して計算時間が著しく変化す
る部分を担当させ、中間出力データの1フレーム分を外
部メモリを経由して第2のDSPに送る。第2のDSP
2には、IMDCTなど計算量の絶対値は大きいが、定
常的な処理部分を担当させる。デッドライン制御回路
は、フレーム毎に第1のDSPの処理時間を監視し、過
負荷エラーの判定を行なうためのタイミングを発生す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明によるオーディオデコーダ
の第1の実施形態を示すブロック図であって、8はDS
P、9は内部メモリ、10は外部メモリインタフェース
回路、11は外部メモリ、12はデットライン制御回路
であり、図10に対応する部分には同一符号を付けて重
複する説明を省略する。
【0016】同図において、この実施形態は、2個のD
SP8,3を用い、従来のオーディオデコーダに用いら
れていたDSP(図11)の処理を2分して夫々のDS
P8,3に分担させるものである。
【0017】ここで、DSP8は、直接アドレッシング
することによってアクセス可能な内部RAM9を用いる
ことにより、入力端子1から入力されてBS入力I/F
回路2を介して供給される圧縮符号化されたオーディオ
BS(ビットストリーム)を1フレーム毎に解析処理
し、これによって得られる中間データの一部や処理結果
としての周波数係数データを外部メモリインタフェース
回路10を介して外部メモリ11に書き込む。
【0018】なお、ここでの1フレームとは、1フレー
ム分のPCMサンプルデータの圧縮符号化したデータか
らなるものであって、フレーム毎にその先頭に同期信号
が付加されている。1フレーム分のPCMサンプルデー
タを圧縮符号化すると、その情報内容に応じてデータ量
が異なる。従って、圧縮符号化されたオーディオBSで
は、ビットレートを一定とすると、その1フレームの時
間長は一定ではなく、1フレーム分の圧縮符号化された
オーディオBSのデコード処理時間は、そのデータ量に
応じて異なることになる。但し、デコードされた1フレ
ーム分のPCMサンプルデータのビット数、従って、時
間長は一定である。
【0019】また、DSP3は、外部メモリインタフェ
ース回路10を介して外部メモリ11に書き込まれた周
波数係数データを1フレーム毎に読み出し、直接アドレ
ッシングすることによってアクセス可能な内部RAM4
を用いることにより、IMDCT(変形離散コサイン逆
変換)の処理を行なって周波数軸から時間軸へのデータ
変換やこれによって得られた時間軸データのダイナミッ
クレンジ制御,窓関数を用いた重み付け処理、さらに
は、オーバラップと称する隣接ブロックとの加算処理な
どを行ない、PCMサンプルデータを復元する。
【0020】ここで、外部メモリ11は、数メガバイト
の容量を持つ汎用のDRAMチップで構成されており、
外部メモリインタフェース回路10は、DSP8,3が
発行するアドレスを行アドレスと列アドレスに変換して
RAS,CASなどの制御信号を発生することにより、
外部メモリ11でのデータの入出力を行なう。
【0021】図2は図1におけるDSP8の一具体例を
示すブロック図であって、8aはALU、8bは演算用
のレジスタ、8cはプログラムROM、8dはプログラ
ムカウンタ、8eはデータROMである。
【0022】同図において、ALU8aには、演算用の
レジスタ8bが直接接続されているとともに、データバ
スを介して定数データのテーブルなどが配置されたデー
タROM8eと内部RAM9が接続されており、ALU
8aからアドレスを発行することにより、当該番地から
データ読出し及び当該番地へのデータ格納が行なわれ
る。デコードアルゴリズムを記述したソフトウエアがプ
ログラムROM8cに格納されており、プログラムカウ
ンタ8dの進行に従って命令語がALU8aに出力され
る。プログラムROM8cには、ビットストリームから
フレーム同期を取り、フレーム単位で周波数係数を計算
するまでの過程がプログラムコードとして格納されてい
る。
【0023】内部RAM9は作業用のメモリとして用い
られ、一時保管が必要な中間データのうち、容量が大き
いデータ並びにDSP8の出力である周波数係数データ
が外部メモリ11に蓄える。これにより、内部RAM9
の容量の増大化を抑制している。
【0024】図1において、DSP3は、外部メモリ1
1から周波数係数データを読み出して、IMDCT(変
形離散コサイン変換の逆変換)などの計算を用いたこの
周波数係数データの周波数軸から時間軸へのデータ変
換、これによって得られた時間軸データのダイナミック
レンジ制御や窓関数を用いた重付け処理、さらには、オ
ーバーラップと呼ばれる隣接ブロックとの加算処理を行
ない、この結果得られるPCMサンプルデータを出力す
る。
【0025】このDSP3は先に図11で示した従来の
DSPと同様の構成をなしており、DSP8の場合と同
様に、一時保管が必要な中間データで即時利用しないも
のや比較的サイズの大きいデータの保管については外部
メモリ11を利用し、これにより、内部RAM4の容量
の増大化を抑えている。
【0026】図3は外部メモリ11におけるデータ配置
の一具体例を示す図である。同図において、外部メモリ
11は、1フレームの処理に対応した中間パラメータの
領域と周波数係数データの領域を2面分ずつ有してお
り、その一方をEVEN(偶)フレーム、他方をODD
(奇)フレームと定義する。DSP8は周波数係数デー
タを1フレーム分ずつこの外部メモリ11にEVEN/
ODDと交互に書込みを行ない、DSP3はこれをOD
D/EVENと逆位相で読み出す。つまり、DSP8か
らの周波数係数データがEVENフレームに書き込まれ
ているときには、DSP3がODDフレームに書き込ま
れている周波数係数データを読み出し、DSP8からの
周波数係数データがODDフレームに書き込まれている
ときには、DSP3がEVENフレームに書き込まれて
いる周波数係数データを読み出す。
【0027】DPS3が出力されるPCMサンプルデー
タはPCM出力I/F回路5を介してD/Aコンバータ
6へ送られ、アナログオーディオ信号に変換されて出力
端子7から外部に出力される。
【0028】以上が主なオーディオデータの流れである
が、次に、デコード処理のタイミングについて説明す
る。
【0029】上記のように、外部メモリ11にDSP8
から1フレーム単位で周波数係数データを書き込み、こ
れとともに、DSP3が書き込まれている周波数係数デ
ータを1フレーム単位で読み出すようにすることによ
り、DSP8,3に、DSP8が或るフレームのオーデ
ィオBSを処理するのとほぼ同時に、DSP3がそれよ
り前のフレームの周波数係数データを処理するという、
パイプライン処理動作させることができる。PCM出力
I/F回路5は、D/Aコンバータ6からサンプリング
クロックCKを取り込み、これを分周してフレームパル
スFPを生成し、DSP8,3とデッドライン制御回路
12に供給する。DSP8,3では、デコード処理の開
始タイミングをこのフレームパルスFPを基調にして決
められる。なお、デッドライン制御回路12は、D/A
コンバータ6からサンプリングクロックCKも取り込
む。
【0030】なお、このフレームパルスFPの周期は、
オーディオBSの圧縮符号化前のPCMサンプルデータ
のフレーム周期に等しい。
【0031】図4はかかるデッドライン制御回路12の
一具体例を示すブロック図であって、12aはウオッチ
ドッグカウンタ、12bはフレーム長データテーブル、
12cは2分周回路である。
【0032】同図において、デッドライン制御回路12
は、D/Cコンバータ6(図1)からのサンプリングク
ロックCKをカウントダウンするウオッチドッグカウン
タ12aと入力オーディオBSのフォーマット情報から
そのフレーム長(即ち、圧縮符号化される前のPCMサ
ンプルデータのフレーム長)を決定するためのフレーム
長データテーブル12bとを有しており、これらからフ
レームパルスFPに位相同期した時間幅Ldのウオッチ
ドッグパルスWPを生成して出力する。この時間幅Ld
は、例えば、AC−3ストリームの場合には、サンプリ
ングクロックCKを(1536−Delta)カウントする時間
であり、MPEG Layer2ストリームの場合には、同じく(1
152−Delta)カウントする時間である。ここで、Delta
は、DSP8が過負荷の処理を次のフレーム到来までに
終えるためのサイクル数から算出される値である。ま
た、デッドライン制御回路12は、フレームパルスFP
を2分周回路12cで2分周してフレームセレクタ信号
FSも生成する。ウオッチドッグパルスWPはDSP8
に供給され、フレーム期間中にDSP8のデコード処理
時間が完了するか否かを判定するためのトリガ信号とな
る。
【0033】図5はDSP8,3のデコード動作を示す
タイミングチャートであって、同図(a)は入力オーデ
ィオBSを、同図(b)はDSP8の動作を、同図
(c)はDSP3の動作を、同図(d)はPCMサンプ
ルデータの出力タイミングを、同図(e)はサンプリン
グクロックCKを、同図(f)はフレームパルスFP
を、同図(g)はウォッチドックパルスWPを、同図
(h)はフレームセレクタ信号FSを、同図(i)は過
負荷エラーフラグOLFを夫々示している。
【0034】図5において、オーディオBSの入力は、
DSP8が出力するリクエストに応じて断続的に行なわ
れる。時刻T0において、DSP8は、フレームパルス
FP及びフレームセレクタ信号FSに同期して入力オー
ディオBSの解析処理を開始し、外部メモリ11にその
結果得られる中間パラメータを書き込む。さらに、入力
オーディオBSの解析処理結果としての周波数係数デー
タを外部メモリ11に書き込むことによって処理を終了
し、次のフレームパルスFPが到来まで待機する。
【0035】フレームセレクタ信号FSは、通常では、
フレームパルスFPが発生する毎にレベル反転する信号
であって、DSP8で処理されるフレームの上記処理結
果を外部メモリ11のEVENフレーム領域,ODDフ
レーム領域のいずれに書き込むかを指示するものであ
り、また、DSP3が外部メモリ11のEVENフレー
ム領域,ODDフレーム領域のいずれから読み出すかを
指示するものである。ここで、処理結果を外部メモリ1
1のEVENフレーム領域に書き込むようにフレームセ
レクタ信号FSで指示されるDSP8での処理フレーム
を「フレーム“EVEN”」といい、ODDフレーム領
域に書き込むようにフレームセレクタ信号FSで指示さ
れるDSP8での処理フレームを「フレーム“OD
D”」ということにする。
【0036】そこで、図6においては、時刻T0からD
SP8で処理開始されるフレームは、フレームセレクタ
信号FSが“EVEN”を指示しているから、フレーム
“EVEN”であり、この処理によって得られる中間デ
ータや周波数係数データは、外部メモリ11のEVEN
フレーム領域に書き込まれる。一方、DSP3に対して
は、フレームセレクタ信号FSが“ODD”を指示して
おり、これにより、DSP3は外部メモリ11のODD
フレーム領域から周波数係数データを読み出して処理す
る。
【0037】ウオッチドッグパルスWPはフレームパル
スFPの立上り時点から時間Ldを経過して立ち上が
り、DSP8では、このウオッチドッグパルスWPを割
込みトリガとしてその時点でデコード処理中であるか否
かを検査する。ここでは、DSP8が1フレーム分の処
理を終了して待機状態にあるから、正常に終了している
と判定される。従って、過負荷エラーフラグOLFは立
たない。
【0038】ここで、DSP3が担当するデコード処理
は処理時間がストリームの内容に依存しないため、過負
荷の検査は不要である。
【0039】DSP8が時刻T0からこのフレーム“E
VEN”を処理している期間、DSP3は、上記のよう
に、外部メモリ11のODDフレーム領域から読み出し
た1フレーム期間前に処理済みのフレーム“ODD”の
周波数係数データに対して処理を行なっている。この処
理の結果、DSP3から出力されるPCMサンプルデー
タ(PCM出力)は、図5(d)に示すタイミングでD
/Aコンバータ6に送られる。なお、図5X(c)に示
すDSP3の処理タイミングと図5(d)に示すPCM
出力のタイミングとの時間差は、PCM出力I/F回路
5内のバッファ容量に起因する遅延によるものである。
【0040】時刻T1に次のフレームパルスFPが到来
すると、フレームセレクタ信号FSがレベル反転するこ
とにより、DSP8は次のフレームをフレーム“OD
D”として処理する。また、DSP3は、上記フレーム
“ODD”の処理が終了すると、次のフレーム“EVE
N”を外部メモリ11から読み出して処理する。このフ
レーム毎のパイプライン処理動作により、DSP8とD
SP3とは互いに並列にデコード処理を行なうことがで
きる。
【0041】図6はDSP8の処理が過負荷であるとき
のDSP8,3の動作を示すタイミングチャートであっ
て、同図(a)〜(i)は図5と同様である。この場合
には、DSP8での1フレームのオーディオBSの処理
は、過負荷であるため、1フレーム期間内に完了しな
い。
【0042】DSP8は、図6(b)に示すように、時
刻T0からフレーム“EVEN”の処理を開始するが、
過負荷であることにより、時刻T1直前のウオッチドッ
グパルスWPの立上り時点でこの処理が完了していな
い。この場合には、DSP8は、そこでBS入力I/F
回路2からの残りのオーディオBSの取込みを中断し、
処理を中断してDSP3に過負荷エラーフラグOLFを
供給する。しかる後、次のフレームパルスFPが到来ま
で待機する。
【0043】なお、この過負荷エラーフラグOLFは、
DSP3にDSP8がフレームの処理を中断したことを
示す情報であるが、また、DSP3に対し、現在処理し
ているフレームの周波数係数データと同じデータを外部
メモリ11から再度読み出して処理することを指示する
ものである。
【0044】DSP8は、このフレーム“EVEN”の
処理中断により、このフレーム処理の中断を示す情報
(例えば、上記の過負荷エラーフラグOLF)をデット
ライン制御回路12に送り、その2分周回路12c(図
4)を制御して時刻T1に到来するフレームパルスFP
ではフレームセレクタ信号FSが反転しないようにす
る。従って、時刻T1以降も、フレームセレクタ信号F
Sはフレーム“EVEN”を指示することになる。そこ
で、時刻T1に次のフレームパルスFPが到来すると、
フレームセレクタ信号FSがそのまま“EVEN”を指
示していることにより、DSP8は処理中断した上記フ
レームの残り(図6(b)にハッチングして示してい
る)をフレーム“EVEN”として処理し(勿論、この
場合、必要に応じて外部メモリ11のEVENフレーム
領域に書き込まれた各データが読み出されてこの処理に
使用される)、その処理結果などを外部メモリ11のE
VENフレーム領域の前回既に書き込まれている同じフ
レームの処理結果に続いて書き込む。この処理が終了す
ると、DSP8はさらに次のフレームパルスFPが到来
するまで待機する。
【0045】一方、フレーム“ODD”の周波数係数デ
ータを処理しているDSP3は、この過負荷エラーフラ
グOLFを検知すると、DSP8が処理を中断したフレ
ーム“EVEN”ではなく、外部メモリ11内に蓄積さ
れているさらに1つ前のフレーム“ODD”(即ち、現
在処理しているのと同じフレーム“ODD”)の周波数
係数データを再度デコード処理するように指示されたこ
とになり、従って、現在処理しているフレーム“OD
D”の処理を終了すると、再び外部メモリ11のODD
フレーム領域からフレーム“ODD”の周波数係数デー
タを読み出して繰り返しデコード処理する。
【0046】このようにして、DSP8が1つのフレー
ムのオーディオBSを、過負荷であるために、複数のフ
レーム期間(フレームパルスFPと次のフレームパルス
FPとの間の期間)にわたって処理しても、DSP3は
同じフレームの周波数係数データを繰り返しデコード処
理することになり、これにより、音声が途切れることな
くPCMサンプルデータが出力されることになる。
【0047】なお、以上の説明から明らかなように、D
SP8がフレーム“EVEN”,“ODD”のいずれか
一方のフレームを複数のフレーム期間にわたって処理し
なければならないときには、過負荷エラーフラグOLF
により、DSP3は、そのフレーム期間、他方のフレー
ムを繰り返し処理するものであり、これにより、DSP
3との交番性が保たれる。
【0048】図7はAC−3フォーマットなどのディジ
タルオーディオストリームのフレーム内のデコード処理
単位がブロックに細分化されている場合の過負荷処理を
示すタイミングチャートであって、同図(a)〜(i)
は図5と同様である。
【0049】同図において、ここでは、フレーム“EV
EN”が6個のブロック“E0”〜“E5”に、フレー
ム“ODD”も6個のブロック“O0”〜“O5”に夫
々細分化されているものとしており、各ブロック毎にデ
コード処理が行なわれる。ブロック間に時間幅の差があ
るのは、各ブロックでは、ストリームの内容によって負
荷が異なり、従って、デコード処理時間も異なるためで
ある。なお、この場合には、フレームセレクタ信号FS
は、過負荷か否かにかかわらず、フレームパルスFPが
到来する毎にレベル反転する。
【0050】いま、時刻T0から、DSP8がフレーム
“EVEN”を処理し、DSP3がフレーム“ODD”
を処理しているものとして、図6に示した動作と同様
に、ウオッチドッグパルスWPの立上り時点でDSP8
でのフレーム内の処理が完了したか否かが検査される。
ここでは、この立上り時点がブロック“E5”の処理途
中であることを示している。そこで、DSP8はその処
理を中断し、次のフレームパルスFPが到来まで待機状
態となると同時に、DSP3に対して過負荷フラグOL
Fを送り、その直前に正常に処理を終了した最後のブロ
ック“E4”を繰り返し処理するように指示する。
【0051】時刻T1で次のフレームパルスFPが到来
すると、フレームセレクタ信号FSはレベル反転するの
で、DSP8は次のフレームをフレーム“ODD”とし
て入力して処理し、ブロック“O0”,“O1”,“O
2”,……毎の処理結果を外部メモリ11のODDフレ
ーム領域に書き込む。
【0052】一方、DSP3は、フレーム“ODD”の
全てのブロック“O0”〜“O5”の処理を終了する
と、時刻T1から外部メモリ11のEVENフレーム領
域のフレーム“EVEN”を読み出して各ブロック毎に
処理するが、このフレーム“EVEN”は、上記のよう
に、ブロック“E0”〜“E4”からなるものであっ
て、ブロック“E0”を有していない。このことはDS
P8からの上記の指示によって明らかにされており、こ
れにより、DSP3は、ブロック“E0”,“E1”,
……と順次外部メモリ11から読み出して処理し、ブロ
ック“E4”まで読み出して処理すると、再度このブロ
ック“E4”を外部メモリ11から読み出して処理す
る。即ち、同じブロック“E4”を2回繰り返し処理し
て2回目に処理したブロック“E4”をブロック“E
5”に割り当てるものである。
【0053】なお、例えば、DSP8がブロック“E
3”までしか処理できなかった場合には、DSP3は処
理できた最後のブロック“E3”を3回繰り返し処理
と、これら3つのブロック“E3”を夫々ブロック“E
3”,“E4”,“E5”に割り当てる。このように、
DSP8で処理できなかったブロックに対しては、DS
P3において、処理できた最後のブロックを複数回処理
して夫々に割り当てるものである。
【0054】このようにして、この場合も、過負荷エラ
ーが生じても、音声が途切れることなくPCMサンプリ
ングデータを出力することができる。さらに、繰り返し
の範囲がフレームよりも短いので、図6に示したビット
ストリームの処理の場合に比べて、不自然さが軽減され
る。
【0055】ところで、オーディオデコーダは単体のデ
コーダとして動作するものであるが、MPEG規格によ
って圧縮された映像信号を再生するビデオデコーダとと
もにLSI化される場合もある。さらに、ディジタルオ
ーディオ信号は、圧縮されて情報量が削減されることに
より、同じ帯域幅に複数チャネルの音声を多重すること
が可能になっている。複数チャネルの一般的な用途とし
ては、右,中央,左の3チャンネルと後方サラウンド
右,左の2チャンネルとの合計5チャネルのデータを送
るものがある。
【0056】図8はこのようにビデオコーダとともにL
SI化されて複数チャンネルのディジタルオーディオ信
号をデコードする本発明によるオーディオデコーダの第
2の実施形態を示すブロック図であって、10’は外部
メモリインタフェース回路、11’は外部メモリ、13
はシステムデマルチプレクサ(Demux)、14は2チャ
ネル用のPCM出力I/F回路、15は5チャネル用の
PCM出力I/F回路、16は2チャネル用のD/Aコ
ンバータ、17は5チャネル用のD/Aコンバータ、1
8は2チャネルの出力端子、19は5チャネルの出力端
子、20はビデオデコーダ、21は映像出力端子であ
り、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する
説明を省略する。
【0057】同図において、この実施形態は、図1に示
した実施形態に、システムDemux13とビデオデコ
ーダ20と映像出力端子21とのビデオ信号に関する部
分が設けられ、さらに、2チャネル用のPCM出力I/
F回路14と2チャネル用のD/Aコンバータ16と2
チャネルの出力端子18と、さらに、5チャネル用のP
CM出力I/F回路15と5チャネル用のD/Aコンバ
ータ17と5チャネルの出力端子19とが設けられてい
る。
【0058】入力端子1から入力されるビットストリー
ムBSは、圧縮されたディジタル音声データとディジタ
ル映像データとがパケット多重化された複合ビットスト
リームである。この復号ビットストリームBSはシステ
ムDemux13に供給されてディジタル音声データか
らなるオーディオBSとディジタル映像データからなる
ビデオBSとに分配され、夫々外部メモリインタフェー
ス10’を介して外部メモリ11’内に書き込まれる。
図9は外部メモリ11’のデータ配列を示すものであっ
て、オーディオBSはそのオーディオストリームバッフ
ァ領域に、ビデオBSはビデオストリームバッファ領域
に夫々一時蓄積される。
【0059】このようにして外部メモリ11’に蓄積さ
れたビデオBSは、読み出されてビデオデコーダ20で
外部メモリ11’のビデオデコード用フレームバッファ
領域(図9)を用いてデコードされ、映像出力端子21
から映像信号として出力される。
【0060】また、上記のように外部メモリ11’に蓄
積されたオーディオBSは読み出され、上記のように、
図9に示す外部メモリ11’のEVENフレーム領域,
ODDフレーム領域を用いて、DSP8,3で並列処理
されてデコードされる。デッドライン制御回路12は、
図6及び図7で説明したように、過負荷処理などを行な
い、DSP8で過負荷処理があると、それによる指示に
応じてDSP3がフレーム単位またはブロック単位の繰
り返しデコード処理を行なってPCM出力を補填する。
オーディオBSが、上記のように、複数チャネルのデー
タを含む場合には、DSP3は、各チャネルを全てデコ
ードし、さらに、ダウンミックス処理によって2チャネ
ルまたは5チャネルのPCM出力を求め、図10に示す
ように、外部メモリ11にダウンミックス2チャンネル
のPCM音声データあるいは5チャンネルのPCM音声
データとして格納する。
【0061】PCM出力I/F回路14,15は夫々2
チャネルのPCM音声データ,5チャンネルのPCM音
声データを外部メモリ11から読み出し、D/Aコンバ
ータ16,17に供給して2チォンネルのアナログ音声
信号,5チャンネルのアナログ音声信号に変換させる。
この2チォンネルのアナログ音声信号は出力端子18か
ら、また、5チャンネルのアナログ音声信号は出力端子
19から夫々出力される。
【0062】ここで、図9に示すデータ構成の外部メモ
リ11’としては、数メガバイトの容量を持つメモリI
Cチップで構成することにより、数百キロバイト単位の
大容量ビデオ用バッファの隙間に相当するアドレス空間
に数キロバイト単位のオーディオ領域を埋め込むことも
可能である。このように効率的なデータ配置を行なうこ
とにより、実質的にオーディオ用の外部メモリのコスト
は無視できるようになる。
【0063】この第2の実施形態は、圧縮音声データを
再生する単体のオーディオデコーダに限らず、ディジタ
ルビデオ信号もデコードするA/Vデコーダへの適用も
容易にできる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
DSPによるオーディオデータのデコード処理の複数の
オーディオフォーマットへの対応が、ソフトウエアの変
更によって行なうことができ、コスト低減に有利である
し、2個のDSPにオーディオデータのコード処理の負
荷を分担させるものであるから、夫々のDSPの演算能
力は少なくて済み、専用ハードウエアの追加やクロック
周波数の増大化を抑制することができて、コストの低減
や消費電力の低減に有利である。
【0065】また、本発明によると、各DSP間で受け
渡す中間パラメータを外部メモリに蓄えるようにするも
のであるから、LSI化に障害となる内部RAMの容量
の増大化を抑制できる。
【0066】さらに、本発明によると、デッドライン制
御回路が、演算能力が比較的小さいDSPが過負荷エラ
ー状態に陥った場合、中間パラメータを利用して1フレ
ームまたはそれ以下の期間を単位とするエラー補間を行
なうことができ、そのメカニズムは簡単なので、DSP
の絶対的な演算能力を強化することによる過負荷対応と
比べて、コストの低減を図ることができる。
【0067】さらに、本発明によると、ビデオデコーダ
と外部メモリを共用化してオーディオ/ビデオデコーダ
に適用した場合には、該外部メモリでのオーディオデコ
ーダに必要とする領域は無視できる程度となり、外部メ
モリでのオーディオデコーダに対するコストの割合が事
実上無視できるので、外部メモリがオーディオデコーダ
に対して効果的に使用することができて、内部RAMの
容量の削減効果がさらに顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーディオデコーダの第1の実施
形態を示すブロック図である。
【図2】図1における1段目のDSP(ディジタル信号
プロセッサ)の一具体例を示すブロック図である。
【図3】図1における外部メモリのデータ配置を表わす
模式図である。
【図4】図1におけるデッドライン制御回路の一具体例
を示すブロック図である。
【図5】図1に示した実施形態のデコード処理動作の一
具体例を示すタイミング図である。
【図6】図1に示した実施形態のデコード処理動作の他
の具体例を示すタイミング図である。
【図7】図1に示した実施形態のデコード処理動作のさ
らに他の具体例を示すタイミング図である。
【図8】本発明によるオーディオデコーダの第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図9】図8における外部メモリのデータ配置を表わす
模式図である。
【図10】従来のオーディオデコーダの一例を示すブロ
ック図である。
【図11】図10におけるDSPの内部構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 ビットストリームの入力端子 2 ビットストリーム入力インタフェース回路 3 DSP 4 内部RAM 5 PCM出力インタフェース回路 6 D/Aコンバータ 7 音声信号の出力端子 8 DSP 9 内部RAM 10 外部メモリインタフェース回路 11 外部メモリ 12 デッドライン制御回路 13 システムデマルチプレクサ 14 2チャンネル用のPCM出力インタフェース回路 15 5チャンネル用のPCM出力インタフェース回路 16,17 D/Aコンバータ 18,19 出力端子 20 ビデオデコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA20 5J064 AA04 BB04 BC01 BC02 BC07 BC29 BD02 BD03 CA02 CB12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化された音声データストリーム
    を復号し、アナログ音声信号を出力するオーディオデコ
    ーダであって、 内部メモリを有し、入力される該圧縮符号化された音声
    データストリームをそのフレーム単位で第1のプログラ
    ムに従ってデコード処理する第1のディジタル信号プロ
    セッサと、 該第1のディジタル信号プロセッサで得られる処理結果
    を中間データとして一時格納する外部メモリと、 内部メモリを有し、該外部メモリに格納された該中間デ
    ータを第2のプログラムに従ってデコード処理し、該音
    声データストリームのデコードされた音声データを出力
    する第2のディジタル信号プロセッサと を備え、該第1,第2のディジタル信号プロセッサが該
    圧縮符号化された音声データストリームのデコード処理
    を一部ずつ分担するように構成したことを特徴とするオ
    ーディオデコーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記外部メモリは、前記第1のディジタル信号プロセッ
    サによって得られる単位期間の前記圧縮符号化された音
    声データストリームに対する前記中間データを格納可能
    な中間データ格納領域を2個有しており、 前記第1のディジタル信号プロセッサは、前記単位期間
    分の前記圧縮符号化された音声データストリームのデコ
    ード処理毎に、前記外部メモリの2つの中間データ格納
    領域を交互に前記中間データの格納のために使用し、前
    記第2のディジタル信号プロセッサは、前記外部メモリ
    の前記第1のディジタル信号プロセッサが使用しない方
    の該中間データ格納領域に格納されている前記中間デー
    タを読み取ってデコード処理することを特徴とするオー
    ディオデコーダ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1のディジタル信号プロセッサでの前記第1のプ
    ログラムによるデコード処理動作の開始タイミングと前
    記第2のディジタル信号プロセッサでの前記第2のプロ
    グラムによるデコード処理動作の開始タイミングとは、
    ほぼ同時であって、かつ前記圧縮符号化された音声デー
    タストリームのフレーム先頭に位相同期していることを
    特徴とするオーディオデコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、 前記第1のディジタル信号プロセッサでの前記第1のプ
    ログラムによるデコード処理の開始タイミングから前記
    第2のディジタル信号プロセッサから出力されるデコー
    ドされた音声データに対する1フレーム時間にほぼ等し
    い時間の経過を計測し、前記圧縮符号化された音声デー
    タストリームのフレーム期間のデコード処理が計測した
    該経過時間を超過したとき、前記第1のディジタル信号
    プロセッサの処理動作を中断させて前記外部メモリへの
    中間データの書込みを中断させることにより、前記第1
    のディジタル信号プロセッサを前記第1のプログラムに
    よる次のデコード処理の開始タイミングまで待機状態に
    設定する第1の手段と、 前記第1のプログラムによる該次のデコード処理の開始
    タイミングからは、前記第1のディジタル信号プロセッ
    サに、デコード処理を中断した前記圧縮符号化された音
    声データストリームのフレーム期間の残りのデータを前
    記第1のプログラムによってデコード処理させ、その処
    理結果を前記外部メモリに格納させる第2の手段と、 該第2の手段によって前記第1のディジタル信号プロセ
    ッサが該残りのデータをデコード処理するフレーム期
    間、前記第2のディジタル信号プロセッサに、前記第1
    のディジタル信号プロセッサが処理を中断したフレーム
    の1つ前のフレームの中間データのデコード処理を再度
    行なわせる第3の手段とを備えたことを特徴とするオー
    ディオデコーダ。
  5. 【請求項5】 請求項1,2または3において、 前記圧縮符号化された音声データストリームは、夫々の
    フレーム毎に複数のブロックに分割されていて、前記第
    1,第2のディジタル信号プロセッサは夫々、該ブロッ
    ク毎にデコード処理し、 前記第1のディジタル信号プロセッサでの前記第1のプ
    ログラムによるデコード処理の開始タイミングから前記
    第2のディジタル信号プロセッサから出力されるデコー
    ドされた音声データに対する1フレーム時間にほぼ等し
    い時間の経過を計測し、前記圧縮符号化された音声デー
    タストリームのフレーム期間のデコード処理が計測した
    該経過時間を超過したとき、前記第1のディジタル信号
    プロセッサのそのときのブロックの処理動作を中断させ
    て前記外部メモリへのそのブロックに対する中間データ
    の書込みを中断させることにより、前記第1のディジタ
    ル信号プロセッサを前記第1のプログラムによる次のデ
    コード処理の開始タイミングまで待機状態に設定し、前
    記第1のプログラムによる次のデコード処理の開始毎に
    前記圧縮符号化された音声データストリームのフレーム
    を順番にデコード処理させる第4の手段と、 前記第1のディジタル信号プロセッサが処理を中断した
    前記フレームについては、前記第2のディジタル信号プ
    ロセッサに、1つ前の、デコード処理を完了したブロッ
    クのうちの最後のブロックの中間データを、デコード処
    理を中断した前記ブロックの個数に等しい回数だけ前記
    外部メモリから繰り返し読み出させてデコード処理させ
    る第5の手段とを備えたことを特徴とするオーディオデ
    コーダ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つにおいて、 前記第1のディジタル信号プロセッサのデコード処理に
    よって得られる前記中間データは、PCM音声データの
    周波数係数データであることを特徴とするオーディオデ
    コーダ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つにおいて、 異なる音声圧縮符号化方式によって圧縮符号化された前
    記音声データストリームを入力可能であって、 前記第1,第2のプログラムとしては、入力される前記
    圧縮符号化された音声データストリームの音声圧縮符号
    化方式に応じて選択されることを特徴とするオーディオ
    デコーダ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つにおいて、 映像データに音声データが多重化されたデータストリー
    ムから該音声データが分離されて前記圧縮符号化された
    音声データストリームとして入力され、 かつ、該データストリームから分離される該映像データ
    をデコード処理するビデオデコーダの外部メモリと前記
    中間データを一時格納する前記外部メモリとを共通のメ
    モリで構成したことを特徴とするオーディオデコーダ。
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