JP2002277543A - センサ群管理装置 - Google Patents

センサ群管理装置

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JP2002277543A
JP2002277543A JP2001080664A JP2001080664A JP2002277543A JP 2002277543 A JP2002277543 A JP 2002277543A JP 2001080664 A JP2001080664 A JP 2001080664A JP 2001080664 A JP2001080664 A JP 2001080664A JP 2002277543 A JP2002277543 A JP 2002277543A
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sensor group
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group
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Kazuhisa Okada
和久 岡田
Takeshi Nakajima
毅 中島
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のセンサを用いて目標群を効率的に観測
する観測システムのセンサ群管理装置を提供する。 【解決手段】 複数のセンサ4a〜4bから構成される
センサ群を管理して複数の目標1A〜1Dを観測するセ
ンサ群管理装置10であって、センサ群からの複数の観
測情報を受けてこれらを融合する観測情報融合器5と、
センサ群4a〜4bから各センサの稼働情報を受けてセ
ンサ群の現況を管理するセンサ管理器11と、複数の追
尾フィルタ6A〜6Dから構成され、観測情報融合器の
出力に基づき目標の追尾を行う追尾フィルタ群7と、追
尾フィルタ群7の出力およびセンサ管理器11のセンサ
の稼働情報の出力に基づき複数のセンサと複数の目標と
の割当てを決定する割当て器8と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセンサによ
り目標の観測を行う場合に、これらセンサに対してそれ
ぞれどの目標をどのように観測するか指示するセンサ群
管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平9−257923号
公報に示された従来のセンサ群管理装置の構成を示すブ
ロック図である。図8において、1A〜1Dは観測すべ
き対象としての目標である。これら目標1A〜1Dは、
例えば航空機あるいは航空機以外の小型の飛翔体であ
る。また、航空機にはその速度に応じて比較的高速のジ
ェット機、比較的低速のヘリコプター、これらの中間の
プロペラ機が含まれる。また、その大きさに応じて、ジ
ャンボジェット等の大型航空機、セスナ機等の小型航空
機が含まれる。これらをまとめて目標群2とする。
【0003】3a〜3cは該目標群2を観測するための
観測ビーム、4a〜4cは該観測ビーム3a〜3cを用
いて該目標1A〜1Dを観測するセンサである。ここ
で、センサとしてレーダ装置を考える。この図におい
て、観測ビーム3aは目標1Aを、観測ビーム3bはや
はり目標1Aを、観測ビーム3cは目標1Dをそれぞれ
照射している。すなわち、目標1Aは2つのビームによ
り照射されている。
【0004】5は該センサ群4a〜4cの出力を受けて
これらを融合し、観測すべき対象である目標1A〜1D
ごとに整理して、追尾フィルタ群7に対して出力する観
測情報融合器である。6A〜6Dは観測情報融合器5よ
り出力される観測情報を受けて上記各目標1A〜1Dの
追尾を行う追尾フィルタである。これら追尾フィルタ6
A〜6Dはそれぞれひとつの目標に対応し、この目標の
追尾情報を出力する。これらをまとめて追尾フィルタ群
7とする。
【0005】8は追尾フィルタ群7より出力される追尾
情報を受けて、センサ群4a〜4cの各目標への割り当
てを決定する割当て器、9は割当て器8の割当て手順を
与えるルールである。センサ群管理装置10は、観測情
報融合器5、追尾フィルタ群7、割当て器8及びルール
9からなる。
【0006】次に従来のセンサ群管理装置の動作につい
て説明する。観測情報融合器5は複数のセンサ4a〜4
cから出力される観測情報を融合し、観測すべき対象で
ある目標1A〜1Dごとに整理して、追尾フィルタ群7
に対して出力する。すなわち、割当て器8がどのセンサ
をどの目標に割り当てているかに基づき、センサ4a〜
4cの出力を対応する追尾フィルタ6A〜6Dに対して
出力する。
【0007】また、図8のように一つの目標1Aに複数
のビーム3a,3bが割当てられているとき、センサ4
a,4bの出力の平均あるいは他の演算によりこれらの
データを融合して追尾フィルタ群7に出力する。つま
り、観測情報融合器5は複数のセンサと複数の追尾フィ
ルタとを結びつける働きをする。
【0008】追尾フィルタ群7の追尾フィルタ6A〜6
Dは、それぞれ対応する目標の観測情報を受けて目標の
位置と速度の推定及び予測を行ない、各目標の追尾情報
を更新して出力する。一方、目標の観測情報が得られな
かった場合には、外挿処理を行うことにより目標の位置
と速度の推定及び予測を行ない、各目標の追尾情報を更
新して出力する。このように得られた追尾情報は追尾フ
ィルタ群7の出力となる。
【0009】割当て器8はこの追尾情報を入力として、
ルール9により与えられる割当ての手順にしたがって複
数のセンサ4a〜4cの観測ビーム3a〜3cを目標1
A〜1Dのいずれに割り当てるかを決定するとともに、
この決定結果を割当て情報として出力する。複数のセン
サ4a〜4cはこの割当て情報に基づき観測を行い、新
たな観測情報を取得する。以上の処理により、目標群2
は見失われることなく追尾を維持することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のセ
ンサ群管理装置では、センサ群はすべて稼働中であると
仮定している。しかし、実際には個々のセンサが別々な
時間に検査あるいは修理中の場合がある。そのため、非
稼働中のセンサに対して割当を行ってしまうという問題
があった。
【0011】また、従来のセンサ群管理装置ではセンサ
の数より目標が多い場合、割り当てられない目標が生じ
るという問題があった。
【0012】また、従来のセンサ群管理装置では目標を
割り当てられたセンサ群が照射するビームの種類や、該
種類のビーム照射時のセンサへの負荷(リソース量)等に
ついて考慮されていない。そのため目標の各状況によっ
て探知追尾に効果的な照射ビームの種類まで制御でき
ず、センサ群の能力を最大限に発揮できないという問題
があった。
【0013】また、従来のセンサ群管理装置では観測範
囲にある雲などの観測ノイズ発生源への対処がない。そ
のため観測ノイズ発生時において観測データの質が劣化
するという問題があった。
【0014】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、複数のセンサを用いて目標群を効率
的に観測する観測システムのセンサ群管理装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明は、複数のセンサから構成されるセンサ群を管理し
て複数の目標を観測するセンサ群管理装置であって、前
記センサ群からの複数の観測情報を受けてこれらを融合
する観測情報融合器と、前記センサ群から各センサの稼
働情報を受けてセンサ群の現況を管理するセンサ管理器
と、複数の追尾フィルタから構成され、前記観測情報融
合器の出力に基づき目標の追尾を行う追尾フィルタ群
と、前記追尾フィルタ群の出力およびセンサ管理器のセ
ンサの稼働情報の出力に基づき前記複数のセンサと前記
複数の目標との割当てを決定する割当て器と、を備えた
ことを特徴とするセンサ群管理装置にある。
【0016】また、複数のセンサから構成されるセンサ
群を管理して複数の目標を観測するセンサ群管理装置で
あって、前記センサ群からの複数の観測情報を受けてこ
れらを融合する観測情報融合器と、複数の追尾フィルタ
から構成され、前記観測情報融合器の出力に基づき目標
の追尾を行う追尾フィルタ群と、前記追尾フィルタ群の
出力に基づき各センサの単位時間当たりの可能なビーム
照射量を考慮して可能であれば複数の目標に割り当てる
ようにして前記複数のセンサと前記複数の目標との割当
てを決定しセンサ群に対しセンサ制御指令を送るセンサ
制御器と、を備えたことを特徴とするセンサ群管理装置
にある。
【0017】また、前記追尾フィルタ群の出力に基づき
前記複数の目標の状況を管理する目標管理器をさらに備
え、前記センサ制御器が前記複数の目標の状況からそれ
ぞれに適したビームの種類および該ビーム照射によるセ
ンサへの負荷も考慮して前記複数のセンサと前記複数の
目標との割当てを決定することを特徴とする請求項2に
記載のセンサ群管理装置にある。
【0018】また、前記観測情報融合器からのセンサ群
の観測状況に基づき観測ノイズの状況を管理するノイズ
管理器をさらに備え、前記センサ制御器が前記ノイズ管
理器から得られる観測ノイズの状況も考慮してノイズ対
処ビームを照射するようにセンサ群に対しセンサ制御指
令を送ることを特徴とする請求項2または3に記載のセ
ンサ群管理装置にある。
【0019】また、複数のセンサから構成されるセンサ
群を管理して複数の目標を観測するセンサ群管理装置で
あって、前記センサ群からの複数の観測情報を受けてこ
れらを融合する観測情報融合器と、複数の追尾フィルタ
から構成され、前記観測情報融合器の出力に基づき目標
の追尾を行う追尾フィルタ群と、前記観測情報融合器か
らのセンサ群の観測状況に基づき観測ノイズの状況を管
理するノイズ管理器と、前記追尾フィルタ群の出力に基
づき前記複数のセンサと前記複数の目標との割当てを決
定しかつ前記ノイズ管理器から得られる観測ノイズの状
況を考慮してノイズ対処ビームを照射するようにセンサ
群に対しセンサ制御指令を送るセンサ制御器と、を備え
たことを特徴とするセンサ群管理装置にある。
【0020】また、前記センサ群から各センサの稼働情
報を受けてセンサ群の現況を管理するセンサ管理器をさ
らに備え、前記センサ制御器が前記センサ管理器のセン
サの稼働情報も考慮して割当てを決定することを特徴と
する請求項2ないし5のいずれかに記載のセンサ群管理
装置にある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関わるセンサ群管
理装置を各実施の形態に従って説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1によるセン
サ群管理装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、1A〜1Dは観測すべき対象としての目標であ
る。これら目標1A〜1Dは、例えば航空機あるいは航
空機以外の小型の飛翔体である。また、航空機にはその
速度に応じて比較的高速のジェット機、比較的低速のヘ
リコプター、これらの中間のプロペラ機が含まれる。ま
た、その大きさに応じてジャンボジェット等の大型航空
機、セスナ機等の小型航空機が含まれる。これらをまと
めて目標群2とする。
【0022】3a〜3cは目標群2を観測するための観
測ビーム、4a〜4bは観測ビーム3a〜3cを用いて
目標1A〜1Dを観測するセンサである。ここでセンサ
としてレーダ装置を考える。この図において観測ビーム
3aは目標1Aを、観測ビーム3bはやはり目標1A
を、観測ビーム3cは目標1Dをそれぞれ照射してい
る。すなわち目標1Aは2つのビームにより照射されて
いる。
【0023】5はセンサ群4a〜4cの出力を受けてこ
れらを融合し、観測すべき対象である目標1A〜1Dご
とに整理して、追尾フィルタ群7に対して出力する観測
情報融合器である。6A〜6Dは観測情報融合器5より
出力される観測情報を受けて各目標1A〜1Dの追尾を
行う追尾フィルタである。これら追尾フィルタ6A〜6
Dはそれぞれひとつの目標に対応し、この目標の追尾情
報を出力する。これらをまとめて追尾フィルタ群7とす
る。
【0024】11はセンサ群4a〜4cの稼働情報を受
けてセンサ4a〜4cの現況を管理するセンサ管理器で
ある。8は追尾フィルタ群7より出力される追尾情報お
よびセンサ管理器11のセンサ稼働情報を受けて、セン
サ4a〜4cの各目標1A〜1Dへの割り当てを決定す
る割当て器、9は割当て器8の割当て手順を与えるルー
ルである。センサ群管理装置10は、観測情報融合器
5、追尾フィルタ群7、割当て器8、ルール9及びセン
サ管理器11からなり、例えばコンピュータおよびデー
タベース等でも構成可能である(以下同様)。
【0025】次に本発明の実施の形態1のセンサ群管理
装置の動作について図1に基づいて説明する。まず全体
の動作について概説する。観測情報融合器5は複数のセ
ンサ4a〜4cから出力される観測情報を融合し、観測
すべき対象である目標1A〜1Dごとに整理して、追尾
フィルタ群7に対して出力する。すなわち割当て器8が
どのセンサをどの目標に割り当てているかに基づき、セ
ンサ4a〜4cの出力を対応する追尾フィルタ6A〜6
Dに対して出力する。また、図1のように一つの目標1
Aに複数のビーム3a、3bが割当てられているとき、
センサ4a、4bの出力の平均あるいは他の演算により
これらのデータを融合して追尾フィルタ群7に出力す
る。
【0026】追尾フィルタ群7の追尾フィルタ6A〜6
Dはそれぞれ、対応する目標の観測情報を受けて、目標
の位置と速度の推定及び予測を行ない、各目標の追尾情
報を更新して出力する。一方、目標の観測情報が得られ
なかった場合には外挿処理を行うことにより、目標の位
置と速度の推定及び予測を行ない、各目標の追尾情報を
更新して出力する。このように得られた追尾情報(追尾
誤差の期待値)は、追尾フィルタ群7の出力となる。
【0027】センサ管理器11は複数のセンサ4a〜4
cから出力される稼働情報を受けて、センサ4a〜4c
が現在稼働中か否かを確認する。
【0028】割当て器8は追尾フィルタ群7からの追尾
情報およびセンサ管理器11からのセンサ稼動情報を入
力として、ルール9により与えられる割当ての手順にし
たがって、複数のセンサ4a〜4cにおける稼動センサ
のみに対し、観測ビーム3a〜3cを目標1A〜1Dの
いずれに割り当てるかを決定するとともに、この決定結
果を割当て情報として出力する。複数のセンサ4a〜4
cは、この割当て情報に基づき観測を行い、新たな観測
情報を取得する。ルール9に保存されている割当の手順
は従来例と同等のものである。
【0029】以上のように本実施の形態のセンサ群管理
装置によれば、複数の目標を稼動中のセンサのみに割り
当てることができ、有効な観測を行うことができる。
【0030】実施の形態2.図2は本発明の実施の形態
2によるセンサ群管理装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において上記実施の形態と同一もしくは相当部
分は同一符号で示す。新規な部分は図1の割当て器8の
代わりにセンサ制御器12を設け、更にセンサ群4a〜
4cがこれの出力を受ける点である。またセンサ制御器
12はセンサリソースデータベース13を備えている。
【0031】次に本発明の実施の形態2によるセンサ群
管理装置の動作を図2に基づいて説明する。図1のセン
サ群管理装置における割当て器8は、前述のように、セ
ンサ稼働情報と、追尾フィルタ群7から出力される追尾
誤差の期待値を用いて観測ビーム3a〜3cの割当てを
行っていたが、本発明の実施の形態2によるセンサ群管
理装置におけるセンサ制御器12は、追尾フィルタ群7
から出力される追尾誤差の期待値の他に、センサ群4a
〜4cの照射可能なビーム量を考慮した目標の割当てを
行う。
【0032】そのため、各センサ4a〜4cごとに単位
時間あたりの照射可能なビーム量と、目標捜索(観測)に
必要なビーム照射量を設定しておく。各センサの照射可
能なビーム量が尽きるまで複数の目標への割当てが可能
になる。これはセンサの捜査能力として、センサあたり
の追尾可能な目標数が1より大きいことが前提となる。
しかし、近年のセンサの性能が上記条件を満足すること
は明らかである。
【0033】センサ制御器12は、センサ管理器11か
ら出力されるセンサ稼働情報と追尾フィルタ群7から出
力される追尾誤差の期待値を用いて、センサ群4a〜4
cに複数の目標を割り当てる。このとき、センサリソー
スデータベース13および1目標の捜索に必要な単位時
間あたりのビーム照射量から、センサリソース(単位時
間当たりの可能なビーム照射量)に余分さえあれば、複
数目標を単一センサに割り当てることも可能である。
【0034】図3はセンサ群4a〜4cの照射可能なビ
ーム量を定義したセンサリソースデータベースの構成の
一例を示したものである。図において、13はセンサリ
ソースデータベースの例、14はセンサ名称、15は単
位時間あたりの照射可能なビーム量であるリソース(資
源量)である。センサ4aの照射可能なビーム量は1で
あることを示す。仮に1目標の捜索に必要なビーム照射
量を単位時間あたり0.1とすると、センサ4aは単位
時間あたり10の目標を同時捜索が可能なことになる。
【0035】センサ制御器12は、複数の目標1A〜1
Dを割り当てたセンサ群4a〜4cに対し目標へのビー
ム照射を行うためのセンサ制御命令を送信する。センサ
群4a〜4cはセンサ制御命令を受け、割り当てられた
目標1A〜1Dに対しビームの照射を行う。
【0036】以上のように本実施の形態のセンサ群管理
装置によれば、センサのリソースに余裕がある限り目標
を割り当てることができ、より多くの目標に対して有効
な観測を行うことができる。
【0037】なお、センサ管理器11は必要に応じて設
けることができる。
【0038】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3によるセンサ群管理装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において上記実施の形態と同一もしくは相当部
分は同一符号で示す。新規な部分は図2の追尾フィルタ
群7からの追尾情報を目標管理器16が処理し、目標の
急旋回等を表す目標状況をトリガとして最適なセンサと
最適な種類のビーム照射を行う点である。またセンサ制
御器12はセンサリソースデータベース13に加えてビ
ーム種類別リソースデータベース17及び対応ビームデ
ータベース20を備えている。
【0039】次に本発明の実施の形態3によるセンサ群
管理装置の動作を図4に基づいて説明する。図2のセン
サ群管理装置におけるセンサ制御器12は、前述のよう
に追尾誤差の期待値の他にセンサ群4a〜4cの照射可
能なビーム量を考慮した目標の割当てを行っていたが、
本発明の実施の形態3によるセンサ群管理装置における
目標管理器16は、追尾フィルタ群7からの出力に基づ
き複数の目標1A〜1Dの速度、加速度、方向情報から
それぞれの飛行状況を管理する。そしてセンサ制御器1
2は追尾フィルタ群7からの追尾誤差の期待値の他にこ
の目標の状況に関する情報も考慮して、目標の状況に対
応する効果的なビーム制御を行うための目標の割当てを
行う。
【0040】近年のセンサは、目標に対する探知および
追尾性能の向上を目的とした種類のビームを備えてい
る。そのため、目標の状況、これに対する効果的なビー
ム種類、各種類のビーム照射の際のセンサへの負荷を設
定しておく。図5はセンサ群の照射可能な種類のビーム
のそれぞれのセンサにおける照射時の負荷であるリソー
ス量を定義したビーム種類別リソースデータベースの構
成例を示したものである。図において、17はビーム種
類別リソースデータベースの例、18はビームの種類の
名称、19は照射に必要な単位時間あたりのリソース量
(照射を行うセンサにおける負荷)である。通常ビームの
場合、照射に必要なリソース量は0.03であり、高出
力ビームの場合、照射に必要なリソース量は0.1であ
ることを示す。
【0041】更に、図6は目標の状況とその目標状況に
対し効果的なビーム種類を定義した対応ビームデータベ
ースの構成例を示したものである。図において、20は
対応ビームデータベースの例、21は目標の状況の種
類、22は目標の状況を判断するための特徴条件、23
は目標状況において探知追尾に適切なビーム種類であ
る。例えば、探知・追尾において、ステルス機はRCS
が1.0以下の場合を指し、高出力ビームが効果的であ
ることを示す。
【0042】目標管理器16は、複数の目標1A〜1D
の速度、加速度、方向情報から各目標の飛行状況を割り
出す。センサ制御器12は対応ビームデータベースビー
ム20を基に、まず割り出された各目標の飛行状況から
これの探知・追尾に適切なビーム種類を割り出す。例え
ば、目標の加速度または方向が変化した場合、目標が旋
回中であると判定し、探知・追尾に適切なビーム種類と
して、”高パルス”を選択する。そしてビーム種類別リ
ソースデータベース17及びセンサリソースデータベー
ス13を基に、それぞれのセンサ群4a〜4cに対し、
目標および目標に照射するビーム種類を割当てる。そし
て複数の目標1A〜1Dを割り当てたセンサ群4a〜4
cに対し、目標及び目標に照射するビーム種類を用いた
ビーム照射を行うためのセンサ制御命令を送信する。セ
ンサ群4a〜4cはセンサ制御命令を受け、割り当てら
れた目標1A〜1Dに対しビームの照射を行う。
【0043】以上のように本実施の形態のセンサ群管理
装置によれば、センサのリソースに余裕がある限り、探
知・追尾に最適なビーム種類を用いたビーム照射がで
き、効率的な観測を行うことができる。
【0044】なお、センサ管理器11は必要に応じて設
けることができる。
【0045】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
4によるセンサ群管理装置の構成を示すブロック図であ
る。同図において上記実施の形態と同一もしくは相当部
分は同一符号で示す。新規な部分は、図2の観測情報融
合器5からの情報をノイズ管理器24にも送信し、ウェ
ザークラッタ等目標観測に不要なノイズが生じた範囲を
解析し、センサ制御器12に送信する点である。
【0046】次に本発明の実施の形態4によるセンサ群
管理装置の動作を図7に基づいて説明する。図2のセン
サ群管理装置における観測情報融合器5は、前述のよう
に複数のセンサ4a〜4cから出力される観測情報を融
合し観測すべき対象である目標1A〜1Dごとに整理し
て追尾フィルタ群7に対して出力していたが、本発明の
実施の形態4による観測情報融合器5は、ノイズ管理器
24に融合された観測情報を送信する。
【0047】ノイズ管理器24は、受信した観測情報か
ら目標とウェザークラッタ等目標観測に不要となるノイ
ズ信号を分離し、ノイズ信号の分布範囲をセンサ制御器
12に送信する。センサ制御器12は、受信したノイズ
信号の分布範囲に基づき、該範囲における観測データの
質の劣化を防ぐため、ノイズ分布範囲にはクラッタ対処
ビームを照射するように、センサ群4a〜4cに対して
センサ制御命令を送信する。
【0048】ノイズ管理器24は、観測情報融合器5よ
り出力される目標1A〜1Dごとに整理された観測情報
を受け、観測不要信号であるノイズの解析を行う。ノイ
ズの解析は、ある一定以上密集したプロットの集合をク
ラッタとして扱う画像処理を用いる。ノイズ管理器24
の出力は上記ノイズの範囲を示す三次元座標データであ
る。
【0049】センサ制御器12は、ノイズ管理器24よ
り出力されるノイズの範囲に対し、クラッタを抑圧する
ためのクラッタ(ノイズ)対処ビームを照射するためのセ
ンサ制御命令をセンサ群4a〜4cに対し送信する。
【0050】以上のように本実施の形態のセンサ管理装
置によれば、観測ノイズ信号が現れた場合でも観測デー
タの質の劣化を防ぐようにして、センサのリソースに余
裕がある限り目標を割り当てることができ、より多くの
目標に対して有効な観測を行うことができる。
【0051】なお、センサ管理器11、目標管理器16
および各データベース13,17,20は必要に応じて
設けることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数の
センサの稼働状態を管理するセンサ管理器を備えるた
め、故障または検査等で稼働が中断しているセンサを除
いた稼働中のセンサを有効に用いて観測することができ
る。
【0053】また、センサ制御器を設けセンサリソース
(センサの単位時間当たりの可能なビーム照射量)を管理
することにより、センサの数より目標が多い場合であっ
ても、センサに目標を割り当てられる効果がある。
【0054】また、目標管理器を設けることにより、各
目標の飛行状況等によって探知・追尾に効果的なビーム
種類を照射することができる効果がある。
【0055】また、ノイズ管理器を設けることにより、
雲などクラッタ発生時に観測データの質の劣化を防ぐこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるセンサ群管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態2によるセンサ群管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】 図2のセンサ群管理装置におけるセンサリソ
ースデータベースの構成の一例を示した図である。
【図4】 本発明の実施の形態3によるセンサ群管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】 図4のセンサ群管理装置におけるビーム種類
別リソースデータベースの一例を示した図である。
【図6】 図4のセンサ群管理装置における対応ビーム
データベースの一例を示した図である。
【図7】 本発明の実施の形態4によるセンサ群管理装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】 従来のセンサ群管理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1A〜1D 目標、2 目標群、3a〜3c 観測ビー
ム、4a〜4b センサ、5 観測情報融合器、6A〜
6D 追尾フィルタ、7 追尾フィルタ群、8割当て
器、9 ルール、10 センサ群管理装置、11 セン
サ管理器、12センサ制御器、13 センサリソースデ
ータベース、16 目標管理器、17ビーム種類別リソ
ースデータベース、20 対応ビームデータベース、2
4ノイズ管理器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサから構成されるセンサ群を
    管理して複数の目標を観測するセンサ群管理装置であっ
    て、 前記センサ群からの複数の観測情報を受けてこれらを融
    合する観測情報融合器と、 前記センサ群から各センサの稼働情報を受けてセンサ群
    の現況を管理するセンサ管理器と、 複数の追尾フィルタから構成され、前記観測情報融合器
    の出力に基づき目標の追尾を行う追尾フィルタ群と、 前記追尾フィルタ群の出力およびセンサ管理器のセンサ
    の稼働情報の出力に基づき前記複数のセンサと前記複数
    の目標との割当てを決定する割当て器と、 を備えたことを特徴とするセンサ群管理装置。
  2. 【請求項2】 複数のセンサから構成されるセンサ群を
    管理して複数の目標を観測するセンサ群管理装置であっ
    て、 前記センサ群からの複数の観測情報を受けてこれらを融
    合する観測情報融合器と、 複数の追尾フィルタから構成され、前記観測情報融合器
    の出力に基づき目標の追尾を行う追尾フィルタ群と、 前記追尾フィルタ群の出力に基づき各センサの単位時間
    当たりの可能なビーム照射量を考慮して可能であれば複
    数の目標に割り当てるようにして前記複数のセンサと前
    記複数の目標との割当てを決定しセンサ群に対しセンサ
    制御指令を送るセンサ制御器と、 を備えたことを特徴とするセンサ群管理装置。
  3. 【請求項3】 前記追尾フィルタ群の出力に基づき前記
    複数の目標の状況を管理する目標管理器をさらに備え、
    前記センサ制御器が前記複数の目標の状況からそれぞれ
    に適したビームの種類および該ビーム照射によるセンサ
    への負荷も考慮して前記複数のセンサと前記複数の目標
    との割当てを決定することを特徴とする請求項2に記載
    のセンサ群管理装置。
  4. 【請求項4】 前記観測情報融合器からのセンサ群の観
    測状況に基づき観測ノイズの状況を管理するノイズ管理
    器をさらに備え、前記センサ制御器が前記ノイズ管理器
    から得られる観測ノイズの状況も考慮してノイズ対処ビ
    ームを照射するようにセンサ群に対しセンサ制御指令を
    送ることを特徴とする請求項2または3に記載のセンサ
    群管理装置。
  5. 【請求項5】 複数のセンサから構成されるセンサ群を
    管理して複数の目標を観測するセンサ群管理装置であっ
    て、 前記センサ群からの複数の観測情報を受けてこれらを融
    合する観測情報融合器と、 複数の追尾フィルタから構成され、前記観測情報融合器
    の出力に基づき目標の追尾を行う追尾フィルタ群と、 前記観測情報融合器からのセンサ群の観測状況に基づき
    観測ノイズの状況を管理するノイズ管理器と、 前記追尾フィルタ群の出力に基づき前記複数のセンサと
    前記複数の目標との割当てを決定しかつ前記ノイズ管理
    器から得られる観測ノイズの状況を考慮してノイズ対処
    ビームを照射するようにセンサ群に対しセンサ制御指令
    を送るセンサ制御器と、 を備えたことを特徴とするセンサ群管理装置。
  6. 【請求項6】 前記センサ群から各センサの稼働情報を
    受けてセンサ群の現況を管理するセンサ管理器をさらに
    備え、前記センサ制御器が前記センサ管理器のセンサの
    稼働情報も考慮して割当てを決定することを特徴とする
    請求項2ないし5のいずれかに記載のセンサ群管理装
    置。
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