JP2002275476A - 炭の製造方法及び装置 - Google Patents
炭の製造方法及び装置Info
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Landscapes
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Abstract
その一部を燃焼熱源とすることを目的としたものであ
る。 【解決手段】 この発明は、炭化材料を処理トンネル内
の一方から他方へ移動して、順次処理し、炭化する方法
において、炭化材料をコンテナーに詰め、台車に乗せて
移動し、該台車を予熱炉に入れて予熱した後、加熱炉に
入れて加熱するに際し、前記予熱室では250℃〜40
0℃で予熱して、乾留ガス及びタールを取り出し、前記
加熱炉では炭化材料を700℃〜1000℃に加熱して
炭化した後、前記台車を冷却室に出し、冷却用気体を循
環させて冷却し、冷却時に生成された吸熱ガスは、前記
予熱炉に循環させ、前記乾留ガスは精製後加熱炉のガス
燃料に利用することを特徴とした炭の製造方法により目
的を達成した。
Description
テナーに詰め込み、加熱炭化させると共に、加熱時に生
じる排ガスを精製し加熱源として使用し、かつ冷却時に
生成する吸熱ガスと、加熱排ガスとにより予熱し、熱経
済性を高く保つと共に、炭化材料をライン処理すること
を目的とした炭の製造方法及び装置に関する。
ーに詰め込み、予熱、加熱、冷却して炭を得る炭化方法
及び装置は公知である(特開2000−319661
号)。
た炭化方法は、炭化材料として木材の他に合成樹脂も見
込んでいた為に、装置が複雑になり、かつ木材も、合成
樹脂も何れも高い効率を上げることができない問題点が
あった。
と、台車とは共に高温にさらされていた為に、台車は長
期の使用に耐えないのみならず、変形、その他によって
円滑な移動が困難になる問題点があった。次に加熱炉か
ら乾留ガス及びタールなどを取り出すように構成されて
おり、その接続が不十分になり易い問題点があった。ま
た、乾留ガス取り出し装置の耐火性(例えば1000℃
以上に耐える)についても十分とはいい難く、全体とし
て高温、連続稼動についての問題点が多々発見され、工
業化には到らなかった。熱経済についても、不十分な点
が多々あった。
台車を熱遮断すると共に、乾留ガス等の取り出し装置に
改良を加え、加熱炉における外界との連絡を遮断するこ
とにより、前記各種問題点を悉く改善したのである。前
記改善により、連続長期運転が可能となり、実用化に向
けて著しく前進したのである。
材料を処理トンネル内の一方から他方へ移動して、順次
処理し、炭化する方法において、炭化材料をコンテナー
に詰め、台車に乗せて移動し、該台車を予熱炉に入れて
予熱した後、加熱炉に入れて加熱するに際し、前記予熱
炉では250℃〜400℃で予熱して、乾留ガス及びタ
ールを取り出し、前記加熱炉では炭化材料を700℃〜
1000℃に加熱して炭化した後、前記台車を冷却室に
出し、冷却用気体を循環させて冷却し、冷却時に生成さ
れた吸熱ガスは、前記予熱炉に循環させ、前記乾留ガス
は精製後加熱炉のガス燃料に利用することを特徴とした
炭の製造方法である。また、予熱は加熱炉の加熱排ガス
による直接予熱と、冷却時に生成された吸熱ガスによる
間接加熱とするものであり、炭化材料は、密封コンテナ
ー中に詰め込まれており、予熱時に生成する乾留ガス及
びタールは、別々に取り出すものである。
から、材料詰め込み室、予熱炉(又は予熱室と予熱
炉)、加熱炉、冷却室及び取り出し室に直列配置し、前
記処理トンネルの底部には、材料を収容するコンテナー
の台車用レールを敷設し、前記コンテナーには、吸気及
び排気パイプと、タール取り出し口を設け、前記台車は
耐火材料で覆われ、前記予熱炉内には、吸熱ガスで予熱
する為の吸熱ガスを循環させる配管をし、前記予熱炉の
乾留ガスとタールは精製手段に連結したことを特徴とす
る炭の製造装置である。更に、予熱炉と加熱炉は断熱扉
で気密に仕切られ、コンテナーが予熱炉に入った時に、
コンテナー内と予熱炉壁にセットした乾留ガス取り出し
口及びタール取り出し口とを連結したものであり、冷却
室でコンテナー内へ冷却用のガスを吹き込む手段を連結
したものである。また予熱炉の前に、予熱室を設けれ
ば、排気ガスを利用して、コンテナーを200℃程度に
予熱することができる。
いて、予熱炉と、加熱炉の二つの炉は他室と完全に熱遮
断して、熱経済を図ると共に、冷却室から予熱炉に吸熱
ガスを送り循環させて、加熱炉の加熱排ガスを予熱炉を
通過して外界に出すようにしたので、冷却に使用した吸
熱ガスの利用と、加熱排ガスの利用によって、合理的に
予熱温度に高め、予熱処理の安定化と、ライン処理の均
一化を図ったものである。
通部を設けることなく、予熱炉に乾留ガス及びタールな
どの排出手段を設けることによって、熱経済を図り、か
つ加熱炉においては、炭化材料を詰め込んだコンテナー
のみを高温加熱することとし、前記コンテナーと台車と
の間には、断熱壁を設けて、台車の保護と熱経済とを図
ったものである。
素ガスなどの不活性気体を吹き込み(或いは窒素ガスを
予め配管を通して吹き込み)、吸熱冷却すると共に、こ
の吸熱ガスを冷却室と予熱炉とで循環利用し、予熱の熱
源としたものである。
の排気ガスと、前記吸熱ガスによって所定の温度(例え
ば250℃〜400℃)に予熱され、乾留ガス及びター
ルを可及的に排出することができる。前記のように高温
に予熱する為に、加熱炉においては必要温度(例えば7
00℃〜1000℃)まで急速に上昇し、爾後の炭化処
理を短時間かつ高温で行うことができる。従って、全処
理工程の合理化により、炭化材料の詰め込みから、取り
出しまでの時間を著しく短縮化し(従来炭化に5日〜7
日間かかったのを8〜10時間で完了することができ
る)、しかも良質かつ均質の炭を連続的にライン生産す
ることができる。
材、その他炭化質を含む産業廃棄物を良質の炭に炭化処
理することを目的としたものであって、トンネル状処理
装置により、連続かつライン処理するものである。
込む作業室を設け、ついで材料を詰め込んだコンテナー
を台車に乗せた準備室(予熱室)を経て、予熱炉に入れ
密封する。前記予熱炉では、吸熱ガス(冷却で使用した
ガス)と、加熱排気ガスとを利用してコンテナーを予定
温度まで加熱し、その状態を保って(例えば60〜12
0分間)乾留ガス及びタールを可及的に排出させる。こ
の乾留ガスは精製して加熱炉の加熱源とし(当初立ち上
がりは一般ガス又は灯油を使用)、乾留時の排気は一切
出さないようにすると共に、加熱源としての燃料ガスは
殆ど乾留ガスでまかなうことになる。また、乾留ガスの
精製により生じたタールと、前記予熱炉から取り出され
たタールとは共に集めて、一般のタールと同様に使用す
る。
どを排出したならば、扉を開いて、コンテナーを台車と
共に加熱炉に押し込む。この場合に予熱室(又は詰め込
み室)の台車を押すことにより、予熱炉内及び加熱炉内
の台車も動くので、夫々に動力を設ける必要がなく、単
に、予熱炉と詰め込み室(又は予熱室)、予熱炉と加熱
炉、加熱炉と冷却室の各扉を開き、1台分の台車を前進
させればよいので、台車の移動による熱損失は最小限に
止めることができる。このようにして、加熱炉内は台車
の出し入れにより急激に冷却することなく、次の台車が
入るので、入替時の熱損失を最小限に止めることができ
る。
断及びコンテナーから乾留ガスなどを外部に導くパイプ
などは総て耐火材製にしてあるので、長期間連続使用し
ても、損傷が少なく、長期に亘り使用することができ
る。
は、乾留ガス及びタールの排出及び冷却室における吸熱
ガスの循環のみであるから、内外の接続部がきわめて少
なく、熱損失も少なく、接続部を設けることについて特
別の問題点はない。
る。木材チップ、木材屑、そばがら、その他木質廃棄物
(小さい物は加圧成形して、例えば3cm角以上にす
る)などの炭化材料を詰め込み室で台車上のコンテナー
に詰め込み、このコンテナーを予熱炉前の予熱室で待機
させる。ついで詰め込み室と予熱室、予熱室と、予熱炉
の間の扉を開けて台車付コンテナーを押し込み、前記扉
を閉めると共に、コンテナーの乾留ガス排出口と、ター
ル排出口とを外部の夫々の排出パイプに接続する。前記
予熱炉で例えば250℃〜400℃に予熱し、乾留ガス
とタールとを取り出し十分乾留したならば、加熱炉、予
熱炉及び予熱室の間の扉を同時に開き、予熱室側の台車
を1台分押し入れた後、前記各扉を閉めて再び予熱を開
始すると共に、ガスバーナーを燃して加熱を開始し、加
熱炉内を700℃〜1000℃に加熱する。この場合の
燃焼ガスは、扉に設けた孔を介して予熱炉に入り、予熱
炉を加熱した後、煙道から予熱室に入り、予熱室を経て
煙筒から外界へ放散する。
ば、前記各扉を開き、詰め込み室の台車1台分を予熱室
内に押し入れ、予熱室の台車を予熱炉に入れ、予熱炉の
台車を加熱炉に入れ、順送りに加熱炉内の台車を冷却室
に入れる。
行うと共に、冷却室のコンテナー内へ循環吸熱ガスを送
り込み、コンテナー及びその中の木炭を冷却すると共
に、吸熱ガスは配管を介して予熱炉に導き、新しい炭化
材料を予熱する。
のであるが、爾後同様の手順を経て詰め込み、予熱、加
熱及び冷却を繰り返す。前記において冷却したコンテナ
ーは1台分前進させ、冷却位置から1台分前進した位置
で木炭を取り出した後、コンテナーと台車は再び詰め込
み室へ戻され、以下循環して使用される。
却は同一時間帯で行われるようにしてあるので、効率よ
く、連続的に木炭が製造される。
は、精製後ガス燃料として使用されるが、乾留ガスの排
出量と加熱源に必要なガス量がほぼ同一であれば、きわ
めて経済的に運転することができる。前記乾留ガスが一
時に多くなった際は、ガスタンクに収容して調整する
し、乾留ガスが一時的に少ない時には、ガス燃料又は油
燃料を補充する。
説明する。処理トンネル1の底部に台車2を移動させる
為のレール3を敷設し、台車2上へ耐熱性の遮断壁4を
設置し、該遮断壁4上へステンレス製のコンテナー5を
設置する。コンテナー5の端面に開閉蓋6が設置してあ
り、コンテナー5内へ炭化材料の積み込み箱5aが摺動
可能に収容され、前記コンテナー5の一側上部には排気
ヘッド7が設けてあり、該排気ヘッド7にはコンテナー
5の外側を通る断熱材よりなる固定パイプ8の上部が連
結してある。該固定パイプ8の下部には連結パイプ9が
連設してある(図4)。また前記コンテナー5の一側下
部にはタール排出用のドレンパイプ10が設置されてお
り、前記連結パイプ9と、ドレンパイプ10の開放端に
は切替バルブ63が設置してある(図5)。
説明すれば、固定パイプ8と、連結パイプ9の連結部
へ、連通孔64a、64bを有する球状の弁体65が回
動可能に設置され、弁体65の弁杆66は、弁匣67に
架設され、前記弁杆66にオームギヤー68が固定さ
れ、該オームギヤー68にオーム69が咬み合わせてあ
り、該オーム69は、前記弁匣67に固定した匣体67
a回転自在に架設されている。
によりオームギヤー68を矢示70の方向に回転して
(工具で掛止突部77を回転する)、固定パイプ8と、
連結パイプ9aを連通させると、乾留ガスは矢示72の
方向へ排出される。またオームギヤー68を矢示71の
方向へ回転し、固定パイプ8と連結パイプ9bを連通さ
せると、乾留ガスは矢示73の方向へ排出される(図5
−(a))。従って、オーム69を右回転又は左回転す
ることにより、乾留ガスを矢示72の方向へ流動させ
(外界へ取り出す)、又は矢示73の方向へ流動させる
ことができる(隣接コンテナー内)。
シブルパイプ74(ステンレス管の蛇腹)と、嵌合パイ
プ75、75aが連設され、隣接台車5、5の近接によ
り、嵌合パイプ75、75aが各フランジ76、76の
位置まで嵌合し、自動接結することができる(台車5、
5の近接により自動的に接続する)。
め込み室11、予熱室11a、予熱炉12、加熱炉13
及び冷却室14に仕切られ、前記詰め込み室11と予熱
室11aとの間、予熱室11aと予熱炉12の間、予熱
炉12と加熱炉13の間及び加熱炉13と冷却室14の
間には夫々耐火材よりなる遮断扉15、15a、15
b、15cが開閉可能に設置してある。
循環させる為の予熱パイプ16がコイル状に周続設置さ
れ、前記予熱パイプ16は炉外に出てこれを延長し、そ
の一端は冷却室14のコンテナー5の連結パイプ9と連
結できると共に、他端はコンテナー5のドレンパイプ1
0と連結できるようにしてある。前記遮断扉15bの下
部には連通孔17が設けてあって、加熱炉13の排ガス
を矢示39のように予熱炉12側へ導き、該予熱炉12
内を加熱した排気は煙道18を経て予熱室11aに入
り、内部のコンテナー5を予熱して温度低下した排気は
煙突18aから矢示40のように外界へ放出される。
けられ、燃焼炉19内にはバーナー20、20aが設置
され、バーナー20の入力側はオイルタンク21の給油
パイプ22と連結し(図2)、バーナー20aの入力側
は、ガスパイプ23の一端と連結し、ガスパイプ23の
他端はガスタンク24に連結し、ガスタンク24の下部
は水槽24aとなっており、底部に放散ガスパイプ25
の一端が敷設され、放散ガスパイプ25の他端は、水槽
26の上部と連結してある。該水槽26には、冷却器2
7を通過した排ガスパイプ28の先端が開口し、前記排
ガスパイプ28の基端は、前記連結パイプ9と連結でき
るようにしてある。図中29は冷却器27の循環ポン
プ、30はスチーム発生器、31は水槽26底に溜まっ
たタールである。
に車輪85、85を取り付け、前記コンテナー5内に
は、積み込み箱5aが摺動自在に挿入されている。従っ
て炭化材料を詰め込む場合には、コンテナー5から積み
込み箱5aを矢示86のように引き出して炭化材料を詰
め込み、積み込み終了後、前記積み込み箱5aを矢示8
6aのように押し込むのである。図中87は積み込み箱
5aのハンドル、6はコンテナー5の開閉蓋である。
右側A部で炭化材料をコンテナー5内へ詰め込み、矢示
32のように進め、遮断扉15を開いて予熱室11aに
入れてB部で待機する。この場合に、各台車2は、各連
結パイプ9で互いに連結しており、各遮断扉15、15
a、15b、15cは前記連結パイプ9を挟んで閉鎖す
るようになっており、各部を気密に断熱遮断することが
できる。
る各コンテナー5の連結パイプ9を連結するときには、
オーム69と、オームギヤー68を回転して弁体65を
回転し、バルブの連結を図5(c)のようにしておく
と、予熱室11aのコンテナー5内の予熱気体は、詰め
込み室11内のコンテナー5内へ入ることなく、予熱室
11a内に出て、そこを予熱する。
イプ9の弁体65も、図5の(c)のように回転してあ
るので、予熱炉12内のコンテナー内の乾留ガスとター
ルは、図5(c)中矢示72のように流動し、排ガスパ
イプ28を介して外界(ガス処理系)へ取り出される。
ように回転してあるので、乾留ガスは同図中矢示73の
ように流動し、連結パイプ9、フレキシブルパイプ74
を経て予熱炉12内のコンテナー5を加熱し、前記経路
を経て連結パイプ9から排ガスパイプ28を介して外界
へ取り出される。
らば、各遮断扉を開いてから、詰め込み室の台車を矢示
32の方向へ1台分押し出すと、加熱炉13の台車2は
冷却室4へ、予熱炉12の台車2は加熱炉13へ、予熱
室11aの台車2は予熱炉12へ、詰め込み室11の台
車2は予熱室11aへ夫々入るので、素早く全遮断扉を
閉鎖すると共に、予熱炉13の連結パイプ9と排ガスパ
イプ28とを連結し、ドレンパイプ10をタール排出パ
イプと連結し、バーナー20、20aに点火して、加熱
炉13のコンテナー5を加熱する(図2)。そして詰め
込み室11へ新しい台車2を入れて詰め込み作業を開始
する。
ガスボンベ35からN2ガスを出すと、N2ガスは、予
熱パイプ16内を矢示36、37のように流動し、ドレ
ンパイプ10を矢示38のようにコンテナー5内へ入
り、吸熱によりコンテナー5内を冷却して固定パイプ8
内を矢示39のように流動して再び予熱パイプ16に入
り、循環して予熱炉12内を加熱する。
13内を加熱し、その排気ガスは、矢示39のように遮
断扉15bの連通孔17を通過して予熱炉12に入り、
予熱炉12内を加熱した後、煙道18から予熱室11a
に入り、その一側上部の煙突18aから矢示40のよう
に排出する。
加熱排気ガスによって所定の温度(250℃〜400
℃)に加熱されるので、炭化材料(例えば木質チップ)
は乾留されて乾留ガスを排出すると共に、タール(また
はタールの気体又は木酢酸など)を排出する。そこで乾
留ガスは、連結パイプ9を経て排気ガスパイプ28によ
り処理装置へ運ばれ、タールはドレンパイプ10を経て
前記排気ガスパイプ28に連結して、処理される。
固定パイプ8を矢示41のように下降し、連結パイプ9
を経て排ガスパイプ28に移り、排ガスパイプ28内を
矢示42、43のように通過し、冷却器27で冷却され
てタール分等を分離し、ガスのみは放散ガスパイプ25
を矢示44のように通過し、水槽24aの水中を矢示4
5のように上昇し、ガスタンク24に溜まり、ガスパイ
プ22を矢示46のように通過し、ガスバーナー20a
で燃焼される。この場合に、ガスの発生量が燃焼量より
多いとガスタンク24内へ貯溜され、ガスの発生量が少
ないと、ガスタンク24内の貯溜分が前記需給のアンバ
ランスを調整すべくガスタンク24が上昇(多い時)
し、又は下降(少ない時)する。
くなったりすると(多くは時間制御)、蒸気発生器30
で発生した蒸気を、矢示47、48のように冷却器27
内へ加圧送入し、バルブ49を閉鎖し、バルブ50を開
いて、冷却器27内の汚物等を総て矢示63のように排
除する。このようにして清掃を経たならば、タイマー又
は手動で清掃時間を制御することができる。
スパイプ28を介して、タールが出た場合には、冷却器
28を通過させて、水槽26により冷却されて、水槽2
6底へ溜まるので、この溜まったタール31は水栓51
から矢示64のように排出する。
き、冷却室、加熱炉、予熱炉、予熱室及び詰め込み室の
各台車を夫々1台分前進させる。このようにして、台車
1台分間欠的に動かすことにより、全体を動かすことが
できるので、熱損失を可及的に小さくすることができ
る。
の接続について他の実施例を図6に基づいて説明する。
連結パイプ9aと対向して補助パイプ80を摺動自在に
対向させ、補助パイプ80のハンドル81のロック(図
示してない)を外すと、補助パイプ80は、スプリング
82により、矢示83の方向へ摺動させて、その先端を
連結パイプ9a内へ嵌挿する。図中84はハンドル81
の溝である。
基端部の接続について他の例を図7により説明する。前
記連結パイプ9の先端部にはバルブ匣9cと連結觜9a
が順次直列に設置してあり、バルブ匣9c内には、弁板
51が軸52により回転自在に架設され、弁軸52に
は、スプリング53が嵌装されていて、軸52を矢示5
4の方向へ付勢しているので、弁板51に外力が掛から
ない場合には、常時図7−(a)のように閉鎖されてい
る。
が嵌挿できるようになっており、補助パイプ55は、排
ガスパイプ28の基端に連設した接続パイプ56内へ摺
動可能に密に嵌挿され、前記補助パイプ55に固定した
把杆57が前記接続パイプ56の軸心と平行な溝56a
に遊嵌されている。
へ停止したならば、把杆57を握り、矢示58の方向へ
動かすと、補助パイプ55も矢示59の方向へ移動し、
その先端が弁板51を押すので、弁板51はスプリング
53に抗して弁軸52を矢示60の方向へ回転させるの
で、弁板51も同方向へ回転し、連結パイプ9と排ガス
パイプ28は連通する。そこでコンテナー5内で生成さ
れた乾留ガスは矢示61、62のように流動し、排ガス
パイプ28を経て冷却器27に入る。
パイプ28との連結について説明したが、ドレンパイプ
10又は予熱パイプ16のガス受け口との連結について
も全く同様である。この連結構造については、特に限定
なく、簡単、確実でかつ操作容易であれば何れも採用し
得る。この連結又は切り離しが自動的にできれば更に良
い。
から炭化材料の詰め込み室、予熱室、予熱炉、加熱炉及
び冷却室を直列に並列すると共に、予熱炉の加熱源は吸
熱ガス及び加熱排気によるものであり、著しく熱経済で
ある。
間に必要高温まで加熱することができる。次に、冷却時
の吸熱ガスは、予熱炉を加熱し、予熱炉からの排ガスは
予熱室を加熱するので、熱経済となるばかりでなく、加
熱炉内を所望温度に加熱することができる効果がある。
温度を上昇させるので、加熱炉の加熱に要する燃料を激
減させることができる効果がある。
面拡大図。 (d)同じく連結方向を異にしたバルブの拡大断面図。
大正面図。 (b)同じく一部断面拡大平面図。
7)
説明すれば、固定パイプ8と、連結パイプ9の連結部
へ、連通孔64a、64bを有する球状の弁体65が回
動可能に設置され、弁体65の弁杆66は、弁匣67に
架設され、前記弁杆66にオームギヤー68が固定さ
れ、該オームギヤー68にオーム69が咬み合わせてあ
り、該オーム69は、前記弁匣67に固定した匣体67
aに回転自在に架設されている。
によりオームギヤー68を矢示70の方向に回転して
(工具で掛止突部77を回転する)、固定パイプ8と、
連結パイプ9aを連通させると、乾留ガスは矢示72の
方向へ排出される。またオームギヤー68を矢示71の
方向へ回転し、固定パイプ8と連結パイプ9bを連通さ
せると、乾留ガスは矢示73の方向へ排出される(図5
−(c)(d))。従って、オーム69を右回転又は左
回転することにより、乾留ガスを矢示72の方向へ流動
させ(外界へ取り出す)、又は矢示73の方向へ流動さ
せることができる(隣接コンテナー内)。
間に必要高温まで加熱することができる。次に、冷却時
の吸熱ガスは、予熱炉を加熱し、予熱炉からの排ガスは
予熱室を加熱するので、熱経済となるばかりでなく、予
熱炉内を所望温度に加熱することができる効果がある。
Claims (6)
- 【請求項1】 炭化材料を処理トンネル内の一方から他
方へ移動して、順次処理し、炭化する方法において、炭
化材料をコンテナーに詰め、台車に乗せて移動し、該台
車を予熱炉に入れて予熱した後、加熱炉に入れて加熱す
るに際し、前記予熱室では250℃〜400℃で予熱し
て、乾留ガス及びタールを取り出し、前記加熱炉では炭
化材料を700℃〜1000℃に加熱して炭化した後、
前記台車を冷却室に出し、冷却用気体を循環させて冷却
し、冷却時に生成された吸熱ガスは、前記予熱炉に循環
させ、前記乾留ガスは精製後加熱炉のガス燃料に利用す
ることを特徴とした炭の製造方法。 - 【請求項2】 予熱は加熱炉の加熱排ガスによる直接予
熱と、冷却時に生成された吸熱ガスによる間接加熱とす
ることを特徴とした請求項1記載の炭の製造方法。 - 【請求項3】 炭化材料は、密封コンテナー中に詰め込
まれており、予熱時に生成する乾留ガス及びタールは、
別々に取り出すことを特徴とした請求項1記載の炭の製
造方法。 - 【請求項4】 処理トンネルを入口側から、材料詰め込
み室、予熱炉、加熱炉、冷却室及び取り出し室に直列配
置し、前記処理トンネルの底部には、材料を収容するコ
ンテナーの台車用レールを敷設し、前記コンテナーに
は、吸気及び排気パイプと、タール取り出し口を設け、
前記台車は耐火材料で覆われ、前記予熱炉内には、吸熱
ガスで予熱する為の吸熱ガスコイルを設けると共に、加
熱炉の排ガスを放出させ、前記冷却室には、吸熱ガスを
循環させる配管をし、前記予熱炉の乾留ガスとタールは
精製手段に連結したことを特徴とする炭の製造装置。 - 【請求項5】 予熱炉と加熱炉は断熱扉で気密に仕切ら
れ、コンテナーが予熱炉に入った時に、コンテナー内と
予熱炉壁にセットした乾留ガス取り出し口及びタール取
り出し口とを連結したことを特徴とする請求項4記載の
炭の製造装置。 - 【請求項6】 冷却室でコンテナー内へ冷却用のガスを
循環させる手段を連結したことを特徴とする請求項4記
載の炭の製造装置。
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JP2001082340A JP4280855B2 (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 炭の製造装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018070031A1 (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 鈴木 利昭 | 組成分離式炭素化システム |
-
2001
- 2001-03-22 JP JP2001082340A patent/JP4280855B2/ja not_active Expired - Fee Related
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