JP2002273141A - 空気浄化管、空気浄化装置および空気浄化管の製造方法 - Google Patents

空気浄化管、空気浄化装置および空気浄化管の製造方法

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JP2002273141A
JP2002273141A JP2001073182A JP2001073182A JP2002273141A JP 2002273141 A JP2002273141 A JP 2002273141A JP 2001073182 A JP2001073182 A JP 2001073182A JP 2001073182 A JP2001073182 A JP 2001073182A JP 2002273141 A JP2002273141 A JP 2002273141A
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JP
Japan
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air
tube
pipe
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liquid
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JP2001073182A
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Inventor
Hiroshi Nakagawa
博司 中川
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Ina Research Inc
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Ina Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気浄化装置の設置スペースを少なくするこ
と。 【解決手段】 空気浄化管1の上端口2Aに、空気が送
入されるとともに、液体が散布される。送入された空気
は、空気浄化管1の長手方向へ進行していく。一方、散
布され送入された液体は、液滴となって重力に従って下
方に落下し、板状部3に衝突すると、そのままの大きさ
であるいは小さい液滴に分裂して、管本体2中央へ跳ね
返り、管内を進行する空気に衝突する。このように、空
気浄化管1の長手方向に沿って、この板状部3への液滴
の衝突と跳ね返りが繰り返されることで、この液体が管
内を進行する空気に衝突し、空気中の塵埃を捕らえ、空
気中の塵埃を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気と液体とを混
合してその空気を浄化する空気浄化管、空気と液体とを
混合して屋内の空気の浄化に使用される空気浄化装置、
および、その空気浄化管の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気と液体とを混合して空気を浄
化する場合、乾式のフィルタの他、湿式のサイクロン装
置が使用されることが多い。図8は、従来のサイクロン
装置の一例を示す図である。
【0003】図8において、サイクロン装置101は、
上部が円筒状で、下部が円錐状の形状を有している。こ
のサイクロン装置101には、上部に空気入口102が
接線方向に設けられている。また、サイクロン装置10
1の中央には上方から出口管103が下方に伸長して設
けられ、出口管103にはそれと同軸に噴射管104が
出口管103を囲んで配置されている。噴射管104に
は噴射ノズル105が多数設けられている。
【0004】サイクロン装置101の下端部には、濾過
装置106、水タンク107およびポンプ108が順次
設けられている。そして、ポンプ108から噴射管10
4へ循環管109が接続される。
【0005】次に、この従来のサイクロン装置101の
動作について説明する。
【0006】水タンク107に蓄積された水は、ポンプ
108により加圧されて、循環管109および噴射管1
04を介して噴射ノズル105に供給され、噴射ノズル
105により、サイクロン装置101の内壁に向けて噴
射される。
【0007】噴射された水のうち、微細水滴となって空
気に含有されたもの以外の水は、サイクロン装置101
の下端部から濾過装置106に集められる。そして、集
められた水は濾過装置106により濾過され、濾過後の
水は水タンク107に蓄積される。
【0008】一方、空気入口102から送入された空気
は、サイクロン装置101内を旋回しながら降下し、こ
の際、噴射ノズル105から噴射された水滴に接触す
る。空気中の塵埃は、この水滴が付着して、水ととも
に、濾過装置106へ集められる。一方、処理後の空気
は、出口管103を通って送出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サイクロン装置101では、筒部分の直径が約1メート
ル〜約2.5メートル程度必要となるとともに、サイク
ロン装置101の側面から空気を送入するために側面方
向に配管する必要があるため、サイクロン装置101の
設置に必要なスペースが大きくなるという問題がある。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、設置スペースが少なくて済む空気浄化装置、そ
の空気浄化装置に使用する空気浄化管、およびその空気
浄化管の製造方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の空気浄化管は、空気と液体とが送入され
る管本体と、管本体の内壁に設けられ、液体を管本体の
中央へ跳ね返す跳返部とを備えている。
【0012】この空気浄化管を利用すると、空気を浄化
するための装置に必要な設置スペースが少なくて済む。
【0013】本発明の空気浄化管は、空気と液体とを送
入される管本体と、管本体の内壁面から管本体の中央方
向へ幅を有する板状部とを備えている。
【0014】この空気浄化管を利用すると、空気を浄化
するための装置に必要な設置スペースが少なくて済む。
【0015】さらに、本発明の空気浄化管は、上記発明
の空気浄化管に加え、板状部を、管本体の長手方向に沿
って螺旋形状としたものである。
【0016】この空気浄化管を利用すると、空気浄化管
の途中で液体が停滞しにくく、空気浄化管内部に汚れが
溜まりにくい。また、空気浄化管内部を簡単に清掃する
ことができる。
【0017】さらに、本発明の空気浄化管は、上記各発
明の空気浄化管に加え、板状部の螺旋形状が、管本体の
長手方向に対して30度から60度までのいずれかの角
度で旋回しているものである。
【0018】この空気浄化管を利用すると、空気浄化管
の内部で重力を利用して良好に空気と液体を混合するこ
とができる。
【0019】さらに、本発明の空気浄化管は、上記各発
明の空気浄化管に加え、板状部の少なくとも一方の面
が、管本体の中央に向かって傾斜しているものである。
【0020】この空気浄化管を利用すると、液体が管本
体の中央に跳ね返り易くなり、空気と液体との混合を促
進することができる。
【0021】さらに、本発明の空気浄化管は、上記各発
明の空気浄化管に加え、板状部の傾斜角が10度から3
5度までのいずれかの角度であるものである。
【0022】この空気浄化管を利用すると、液体が管本
体の中央に跳ね返り易くなり、空気と液体との混合を良
好に促進することができる。
【0023】さらに、本発明の空気浄化管は、上記各発
明の空気浄化管に加え、管本体の軸に対して平行に2等
分すると、双方の管本体および板状部の部分が同一形状
となるものである。
【0024】この空気浄化管を利用すると、同一形状の
部材を2つ作成し、それらを結合することで簡単に空気
浄化管を製造することができる。
【0025】さらに、本発明の空気浄化管は、上記各発
明の空気浄化管に加え、管本体の内壁および板状部の少
なくとも一方が抗菌処理されているものである。
【0026】この空気浄化管を利用すると、空気浄化管
内部に水垢などの汚れが付着しにくくなる。
【0027】さらに、本発明の空気浄化管は、上記各発
明の空気浄化管に加え、管本体の端部が他の空気浄化管
に接続可能な接続形状を有するものである。
【0028】この空気浄化管を利用すると、全長が所望
の長さになるように、複数の空気浄化管を連結して使用
することができ、使用状況に応じて異なる長さの空気浄
化管を製造する必要が少なくなり、製造コストを低くす
ることができる。また、1つの空気浄化管自体の長さは
短くてもよいため、製造や運搬が簡単になり、それによ
り製造コストおよび設置コストを低くすることができ
る。
【0029】本発明の空気浄化装置は、空気と液体とが
送入される管本体、および管本体の内壁に設けられ、液
体を管本体の中央へ跳ね返す跳返部を有する空気浄化管
と、空気浄化管の上端口へ液体を散布する散布手段と、
空気浄化管へ空気を送入する送風手段とを備えている。
【0030】この空気浄化装置を利用すると、建物内の
塵埃、化学物質の粒子などを空気中から除去することが
できる。
【0031】本発明の空気浄化管の製造方法は、空気と
液体とを送入される管本体を軸に対して平行に2等分し
た形状の一方である第1の半管部材に、管本体の内壁面
から管本体の中央方向へ幅を有する板状部を設ける工程
と、管本体を軸に対して平行に2等分した形状の他方で
ある第2の半管部材に、管本体の内壁面から管本体の中
央方向へ幅を有し、それぞれ螺旋形状の半周分となる複
数の板状部を設ける工程と、板状部がそれぞれ設けられ
た第1の半管部材と第2の半管部材とを、管を形成する
ように結合する工程とを備えている。
【0032】この空気浄化管の製造方法を利用すると、
管内部に複雑な螺旋形状を有する空気浄化管を簡単に製
造することができる。
【0033】さらに、本発明の空気浄化管の製造方法
は、上記発明の空気浄化管の製造方法に加え、第1の半
管部材および第2の半管部材の内壁を同一形状とし、複
数の板状部を、第1の半管部材および第2の半管部材の
同一位置にそれぞれ設け、板状部を設けた第1の半管部
材を反転させて、板状部を設けた第2の半管部材に管を
形成するように結合する。
【0034】この空気浄化管の製造方法を利用すると、
管の製造に必要な部材の形状の種類が少なくなり、製造
コストを低くすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。
【0036】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係る空気浄化管の構成を示す斜視透視図である。
【0037】空気浄化管1は、管本体2と、その管本体
2の内壁面から管2の中央方向へ幅を有する板状部3と
を有する管である。
【0038】この管本体2は、円筒管である。例えば、
管本体2としては、長さ4メートルで、約30センチメ
ートル〜約60センチメートルの直径を有する円筒管を
使用する。なお、管本体2の材質は、例えばFRP(Fi
ber Reinforced Plastics)などを使用する。また、内
壁を抗菌処理したり、外部に露出する面を断熱処理した
ものを管本体2として使用してもよい。ただし、管本体
2は、このような管に限定されるものではない。
【0039】管本体2の上端口2Aは、管本体2の一端
部に形成され、空気が送入されるとともに、空気の浄化
に使用される水、中性洗浄液、弱酸性洗浄液、弱アルカ
リ性洗浄液などの液体が散布される。
【0040】管本体2の下端口2Bは、管本体2の他端
部に形成され、浄化後の空気および空気の浄化に使用さ
れた液体を送出する。
【0041】板状部3は、管本体2の長手方向に沿って
螺旋形状を有する部分である。この板状部3は管本体2
とともに一体として形成してもよいし、板状部3と管本
体2とを別部材で製作し、その後、両者を結合してもよ
い。また、この板状部3の材質は、管本体2と同一材質
としてもよいし、異なる材質でもよい。
【0042】なお、この板状部3の幅、すなわち管本体
2の内壁面から管2の中央方向への突出量は、例えば管
本体2の半径の5分の1程度とすればよい。すなわち、
有効開口率を50〜75パーセント程度とするのが空気
浄化の面で好ましい。ただし、板状部3の幅はこのよう
な幅に限定されるものではない。また、図1における板
状部3の螺旋形状の巻回数は約8となっているが、これ
に限定されるものではなく、必要に応じて長くあるいは
短くしてもよい。例えば、長さ4メートルに対し、螺旋
形状の巻回数を4としたり、6としたりしても良い。た
だし、直径30センチメートル管の場合は、巻回数を1
0〜14程度、直径60センチメートル管の場合は、巻
回数を6程度、直径90センチメートル管の場合は、巻
回数を4程度とするのが好ましい。
【0043】図2は、図1における管本体2の内壁およ
び板状部3の展開図である。図2に示すように、板状部
3の螺旋形状は、管本体2の長手方向に対して角度θで
旋回している。なお、この角度θを30度から60度ま
でのいずれかの角度とすると、重力を利用して良好に空
気と液体を混合することができる。
【0044】図3は、図1における管本体2の内壁およ
び板状部3の断面図である。図3に示すように、管本体
2の上端口2A側、すなわち、空気と液体が送入されて
くる側の板状部3の面3Aは、管本体2の径方向に対し
て、角度φだけ傾斜している。この面3Aの傾斜によ
り、面3Aに衝突した液体が管本体2の中央に跳ね返り
易くなり、空気と液体との混合を促進することができ
る。なお、この角度φは、例えば5度から45度までの
いずれかの角度とすればよいが、10度から35度のい
ずれかの角度とすれば、空気と液体との混合の面で好ま
しい。
【0045】次に上記空気浄化管1による空気の浄化に
ついて説明する。
【0046】まず、空気浄化管1の上端口2Aに、空気
が送入されるとともに、液体が散布される。なお、この
際、液体の散布は、従来のサイクロン装置101で使用
されるような微細水滴になるようにしなくてもよく、比
較的大きな液滴になるようにしてもよい。
【0047】送入された空気は、空気浄化管1の長手方
向(この実施の形態では、下方)へ進行していく。この
際、送入された空気の一部が螺旋形状の板状部3に沿っ
て移動して旋回力を受けることで、空気全体が旋回す
る。
【0048】一方、散布され送入された液体は、液滴と
なって重力に従って下方に落下し、板状部3に衝突する
と、そのままの大きさであるいは小さい液滴に分裂し
て、管本体2中央へ跳ね返り、空気浄化管1内を進行す
る空気と衝突する。すなわち、板状部3は、液体を管本
体2中央に跳ね返す跳返部として機能する。
【0049】このように、空気浄化管1に沿って、この
板状部3への液滴の衝突と跳ね返りが繰り返されること
で、送入された液体が、空気浄化管1内を進行する空気
に衝突し混合される。そして、空気浄化管1に沿って液
体(液滴)が分裂していくとともに、空気に液体が衝突
することにより、空気中の塵埃などが捕らえられ、空気
中の塵埃などが減少する。したがって、空気と液体が空
気浄化管1の下端口2Bへ到達するまでに、空気がしだ
いに浄化されていく。
【0050】なお、この空気浄化管1により、塵埃の
他、微細な化学物質なども除去することができ、また、
空気の脱臭なども行うことができる。
【0051】なお、図1においては、板状部材3は、上
端口2Aから下端口2Bへ向かって反時計回りの螺旋形
状となっているが、時計回りの螺旋形状としてもよい。
また、図1においては、板状部材3が1つであるが、螺
旋形状の板状部材3を並行に複数本設けてもよい。
【0052】また、実施の形態1においては、図3に示
すように板状部3の1つの面3Aに傾斜角φを設けてい
るが、それとともに、その面3Aに対向する他方の面
に、逆方向の傾斜角φを線対称的に設けるようにしても
よい。これにより、特に目印などをつけなくても、上下
の向きを気にすることなく空気浄化管1を設置すること
ができ、便利である。
【0053】また、この空気浄化管1を複数製造し、そ
れらを連結して使用するようにしてもよい。
【0054】以上のように、上記実施の形態1によれ
ば、空気浄化管1に、空気と液体とが送入される管本体
2と、管本体2の内壁に設けられ液体を管本体2中央へ
跳ね返す跳返部として機能し、管本体2の内壁面から管
本体2の中央方向へ幅を有する板状部3とを備える。こ
れにより、空気を浄化するための装置に必要な設置スペ
ースが少なくて済む。
【0055】また、上記実施の形態1によれば、空気浄
化管1の板状部3が、管本体の長手方向に沿って螺旋形
状を有するので、空気浄化管1の途中で液体が停滞しに
くく、空気浄化管1内部に水垢などの汚れが溜まりにく
い。また、空気浄化管1内部を簡単に清掃することがで
きる。すなわち、空気浄化管1を分解することなく、清
掃器具を上端口2Aまたは下端口2Bから挿入し、螺旋
形状の板状部3に沿って清掃器具を回転させつつ管本体
2の長手方向に進行させていき、空気浄化管1の内壁お
よび板状部3を全面的に清掃することできる。
【0056】さらに、上記実施の形態1に係る空気浄化
管1は、管本体2の軸に対して平行に2等分すると、
(後述の図4(b)に示すものと同様に)2等分した双
方の管本体2および板状部3の部分が同一形状となるの
で、そのような同一形状の部材を2つ作成し、結合する
ことで簡単に空気浄化管1を製造することができる。
【0057】実施の形態2.本発明の実施の形態2に係
る空気浄化管の製造方法について説明する。図4は、こ
の実施の形態2に係る製造方法により空気浄化管を製作
する過程における半管部材および板状部付き半管部材の
一例を示す正面図である。
【0058】この実施の形態2に係る空気浄化管の製造
方法では、まず、円筒管を軸方向に沿って2等分した形
状の、図4(a)に示すような半管部材12を2つ作成
する。次に、図4(b)に示すように、各半管部材12
に対して、螺旋形状の一部となるように板状部13を半
管部材12の内壁に所定の間隔で形成して板状部付き半
管部材11を製作する。なお、半管部材12と板状部1
3とを一部材として板状部付き半管部材11を製作する
ようにしてもよい。
【0059】そして、2つの板状部付き半管部材11に
設けられた板状部13が螺旋形状となるように、板状部
13を設けた2つの半管部材12(第1の半管部材12
および第2の半管部材12)を対向させて結合する。こ
れにより、空気浄化管が製作される。なお、2つの板状
部付き半管部材11の結合には、半管部材12の材質に
応じて、接着、溶接などを利用すればよい。また、外圧
を機械的に加えて2つの半管部材12を圧接させるよう
にしてもよい。なお、2つの半管部材11の材質をFR
Pとする場合、両者を結合させた後、その外周全体を上
塗り塗装するのが好ましい。
【0060】なお、この際、図4(b)に示すように、
内壁を同一形状とし、かつ、半管部材12の内壁に対し
て垂直方向を対称軸として板状部13の断面を線対称と
し、かつ、板状部13を同一位置に設け、2つの板状部
付き半管部材11の一方を反転させてから2つの板状部
付き半管部材11を対向させて結合して空気浄化管と製
作してもよい。すなわち、一方の板状部付き半管部材1
1の端部12Aと他方の板状部付き半管部材11の端部
12Bとで空気浄化管の上端口または下端口を構成する
ように、2つの板状部付き半管部材11を結合する。こ
のようにすると、図4(b)に示すような同一形状の部
材を2つ作成して結合することで空気浄化管を製造する
ことができる。
【0061】以上のように、上記実施の形態2によれ
ば、それぞれ螺旋形状の半周分となる複数の板状部13
を各半管部材12に設けて板状部付き半管部材11を製
作し、2つの板状部付き半管部材11を結合して空気浄
化管を形成する。これにより、管内部に複雑な螺旋形状
を有する空気浄化管を簡単に製造することができる。
【0062】また、上記実施の形態2によれば、2つの
半管部材12の内壁を同一形状とし、板状部13を各半
管部材12の同一位置にそれぞれ設けて管内側の構造が
同一な2つの板状部付き半管部材11を製作した後、一
方の板状部付き半管部材11を反転させて、他方の板状
部付き半管部材11に結合して空気浄化管を製作する。
これにより、管の製造に必要な部材の形状の種類が少な
くなり、製造コストを低くすることができる。
【0063】実施の形態3.図5は、本発明の実施の形
態3に係る空気浄化管の構成を示す斜視透視図である。
この本発明の実施の形態3に係る空気浄化管21は、管
本体22の端部22C,22Dを、他の空気浄化管21
に接続可能な接続形状としたものである。
【0064】管本体22の端部22Cは、管本体22の
肉厚を薄くして、管本体22の外周直径を小さくしてあ
る。また、管本体22の端部22Dは、管本体22の肉
厚を薄くして、管本体22の内周直径を大きくしてあ
る。なお、端部22Cの外周直径および長さ(管本体2
2軸方向における長さ)は、端部22Dの内周直径およ
び長さに対応して形成される。これにより、ある管本体
22の端部22Cと他の管本体22の端部22Dとが嵌
合可能となる。
【0065】なお、端部22C,22Dの長さは、例え
ば、管本体22の直径が30センチメートル程度である
場合には、2〜20センチメートル程度とするが、10
〜15センチメートル程度が結合の強度上好ましい。た
だし、端部22C,22Dの長さは、この長さに限定さ
れるものではなく、管本体22の材質や設置場所など、
必要に応じて他の長さとしても勿論よい。また、端部2
2Cの外周面、端部22Dの内周面には、それぞれ滑ら
かな塗装を施すのが好ましい。
【0066】板状部23は、図1の板状部3と同様に形
成される。
【0067】そして、この空気浄化管21を複数製造
し、端部22Cと端部22Dとを順次嵌合させて、空気
浄化管21の長さを所望のものとする。
【0068】図6は、複数の空気浄化管21を連結して
構成される空気浄化管の一例の斜視透視図である。な
お、図6においては、4本の空気浄化管21を連結して
いるが、連結する空気浄化管21の数は4に限定される
ものではない。また、連結後の長い空気浄化管の上端口
または下端口となる空気浄化管21の端部22Cまたは
端部22Dは、管本体部22の肉厚を薄くする必要は特
にない。
【0069】なお、空気浄化管21を連結する際には、
板状部23の螺旋形状が連続するような周方向の位置で
連結する。そのような周方向の位置でしか空気浄化管2
1同士が嵌合しないように、凹凸を端部22Cと端部2
2Dとに形成するようにしてもよい。
【0070】なお、この実施の形態3に係る空気浄化管
による空気浄化処理などは、実施の形態1に係る空気浄
化管1と同様であるので、その説明を省略する。
【0071】以上のように、上記実施の形態3によれ
ば、空気浄化管21の管本体22の端部22C,22D
を、他の空気浄化管21に接続可能な接続形状としたの
で、全長が所望の長さになるように、複数の空気浄化管
21を連結して使用することができ、使用状況に応じて
異なる長さの空気浄化管を製造する必要が少なくなり、
製造コストを低くすることができる。
【0072】また、上記実施の形態3によれば、1つの
空気浄化管21自体の長さは短くてもよいため、製造や
運搬が簡単になり、それにより製造コストおよび設置コ
ストを低くすることができる。
【0073】実施の形態4.図7は、本発明の実施の形
態4に係る空気浄化装置の構成を示す図である。
【0074】空気浄化管1は、実施の形態1に係る空気
浄化管1と同一のものである。なお、実施の形態3の空
気浄化管21を代わりに使用してもよい。
【0075】送風手段51は、散布手段52を介して空
気を空気浄化管1に送入するファンやブロアなどの装置
である。なお、送風手段51を空気浄化管1の下流に設
けて、空気浄化管1の下端口2Bから空気を引くことで
空気浄化管1の上端口2Aへ空気を送入するようにして
もよい。
【0076】散布手段52は、送風手段51からの空気
を空気浄化管1へ通過させるとともに、空気浄化管1の
上端口2Aに向けて、水などの液体を散布するノズルな
どを有する装置である。
【0077】濾過手段53は、空気浄化管1から送出さ
れた空気と液体を分離するとともに、液体を濾過する装
置である。タンク54は、濾過後の液体を蓄積する容器
である。空気送出口55は、空気浄化管1から送出され
た空気および液体から分離された空気を送出する部分で
ある。この空気送出口55に、図示せぬ部屋、家屋など
に空気を送出する配管などが接続される。
【0078】配管56は、タンク54とポンプ57とを
接続する配管である。ポンプ57は、タンク54に蓄積
された液体を加圧するポンプである。配管58は、ポン
プ57により加圧された液体を散布手段52に供給する
配管である。
【0079】次に上記装置の動作について説明する。
【0080】まず、タンク54に空気浄化用の液体を入
れる。そして、送風手段51により空気を空気浄化管1
に送入するとともに、タンク54の液体を、ポンプ57
で加圧して散布手段52に供給し、散布手段52で空気
浄化管1に向けて散布させる。これにより、空気と液体
とが空気浄化管1に送入される。
【0081】そして、実施の形態1において説明したよ
うに、空気浄化管1により空気中の塵埃などが液体によ
り捕らえられる。空気浄化管1の下端口2Bから送出さ
れた空気と液体は、濾過手段53で分離される。そして
分離後の空気は空気送出口55から送出され、分離後の
液体は、濾過手段53で濾過された後、タンク54に蓄
積される。
【0082】以上のように、上記実施の形態4によれ
ば、実施の形態1,3に示した空気浄化管1,21を使
用して、例えば建物内の空気を循環させて浄化すること
ができ、建物内の塵埃、化学物質の粒子などを空気中か
ら除去することができる。
【0083】なお、上記実施の形態1,3の空気浄化管
1,21は、実施の形態2に係る製造方法で製造するよ
うにしてもよいし、他の製造方法で製造するようにして
もよい。
【0084】また、上記実施の形態4に係る空気浄化装
置では、実施の形態1に係る空気浄化管1と同一のもの
を使用しているが、その代わりに、実施の形態3に係る
空気浄化管21を複数本連結したものを使用するように
してもよい。
【0085】また、跳返部となる板状部3,13,23
を螺旋形状ではなく、円形状のものを軸方向に間隔をあ
けて複数設けたり、螺旋形状の一部を切断し、隙間を設
けるようにしてもよい。また、上述の実施の形態では円
筒管を周方向に2分割する例を示したが、周方向に3分
割したり、4分割したりしたものを結合するようにして
もよい。さらに浄化する気体としては空気を例示した
が、他の気体、例えばハロゲンガスや窒素ガスなどを浄
化するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】本発明では、設置スペースが少なくて済
む空気浄化装置、その空気浄化装置に使用する空気浄化
管、およびその空気浄化管の製造方法を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気浄化管の構
成を示す斜視透視図である。
【図2】 図1における管本体の内壁および板状部の展
開図である。
【図3】 図1における管本体の内壁および板状部の断
面図である。
【図4】 この実施の形態2に係る製造方法により空気
浄化管を製作する過程における半円管および板状部を施
した半円管の一例を示す正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る空気浄化管の構
成を示す斜視透視図である。
【図6】 複数の空気浄化管を連結して構成される空気
浄化管の一例の斜視透視図である。
【図7】 本発明の実施の形態4に係る空気浄化装置の
構成を示す図である。
【図8】 従来のサイクロン装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,21 空気浄化管 2,22 管本体 2A 上端口 2B 下端口 3,13,23 板状部(跳返部) 12 半管部材(第1の半管部材、第2の半管部材) 22C,22D 端部 51 送風手段 52 散布手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気と液体とを混合してその空気を浄化
    する空気浄化管において、 上記空気と上記液体とが送入される管本体と、 上記管本体の内壁に設けられ、上記液体を上記管本体の
    中央へ跳ね返す跳返部と、 を備えることを特徴とする空気浄化管。
  2. 【請求項2】 空気と液体とを混合してその空気を浄化
    する空気浄化管において、 上記空気と上記液体とを送入される管本体と、 上記管本体の内壁面から上記管本体の中央方向へ幅を有
    する板状部と、 を備えることを特徴とする空気浄化管。
  3. 【請求項3】 前記板状部は、前記管本体の長手方向に
    沿って螺旋形状を有することを特徴とする請求項2記載
    の空気浄化管。
  4. 【請求項4】 前記板状部の螺旋形状は、前記管本体の
    長手方向に対して30度から60度までのいずれかの角
    度で旋回していることを特徴とする請求項3記載の空気
    浄化管。
  5. 【請求項5】 前記板状部の少なくとも一方の面は、前
    記管本体の中央へ向かって傾斜していることを特徴とす
    る請求項2記載の空気浄化管。
  6. 【請求項6】 前記板状部の傾斜角は、10度から35
    度までのいずれかの角度であることを特徴とする請求項
    5記載の空気浄化管。
  7. 【請求項7】 前記管本体の軸に対して平行に2等分す
    ると、双方の前記管本体および前記板状部の部分が同一
    形状となることを特徴とする請求項2記載の空気浄化
    管。
  8. 【請求項8】 前記管本体の内壁および前記板状部の少
    なくとも一方が抗菌処理されていることを特徴とする請
    求項2記載の空気浄化管。
  9. 【請求項9】 前記管本体の端部は、他の空気浄化管に
    接続可能な接続形状を有することを特徴とする請求項2
    記載の空気浄化管。
  10. 【請求項10】 空気と液体とを混合してその空気を浄
    化する空気浄化装置において、 上記空気と上記液体とが送入される管本体、および上記
    管本体の内壁に設けられ、上記液体を上記管本体の中央
    へ跳ね返す跳返部を有する空気浄化管と、 上記空気浄化管の上端口へ上記液体を散布する散布手段
    と、 上記空気浄化管へ上記空気を送入する送風手段と、 を備えることを特徴とする空気浄化装置。
  11. 【請求項11】 空気と液体とを混合してその空気を浄
    化する空気浄化管の製造方法において、 上記空気と上記液体とを送入される管本体を軸に対して
    平行に2等分した形状の一方である第1の半管部材に、
    上記管本体の内壁面から上記管本体の中央方向へ幅を有
    する板状部を設ける工程と、 上記管本体を軸に対して平行に2等分した形状の他方で
    ある第2の半管部材に、上記管本体の内壁面から上記管
    本体の中央方向へ幅を有し、それぞれ螺旋形状の半周分
    となる複数の板状部を設ける工程と、 上記板状部がそれぞれ設けられた上記第1の半管部材と
    上記第2の半管部材とを、管を形成するように結合する
    工程と、 を備えることを特徴とする空気浄化管の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の半管部材および第2の半管
    部材の内壁を同一形状とし、前記複数の板状部を、前記
    第1の半管部材および前記第2の半管部材の同一位置に
    それぞれ設け、 前記板状部を設けた前記第1の半管部材を反転させて、
    前記板状部を設けた前記第2の半管部材に管を形成する
    ように結合すること、 を特徴とする請求項11記載の空気浄化管の製造方法。
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KR100763276B1 (ko) 2006-08-28 2007-10-04 손호진 나선관을 이용한 공기정화장치

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