JP2002272842A - 注射器用補助具 - Google Patents
注射器用補助具Info
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- JP2002272842A JP2002272842A JP2001081956A JP2001081956A JP2002272842A JP 2002272842 A JP2002272842 A JP 2002272842A JP 2001081956 A JP2001081956 A JP 2001081956A JP 2001081956 A JP2001081956 A JP 2001081956A JP 2002272842 A JP2002272842 A JP 2002272842A
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- injection
- spring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は注射時の患者の恐怖感・嫌悪感を和ら
げるため、注射の前後も含めて針管は一切患者の視界か
ら遮蔽され、更に注射時の針管の進入速度を高めて所定
の深さ迄の到達時間を短縮して痛みを減少させ、注射時
に針管を皮膚に対して好ましい角度に安定・保持できる
注射器用補助具を提供することである。 【解決手段】ペン型注射器を収納して使用する注射器用
補助具において、自動的に針管が所定の深さ迄到達し、
所定量の注射液が注射される様に構成されてる他、針管
は注射時以外には補助具先端のドーナッツ状の頭部の内
部に収納され、注射時にもこの頭部によって終始患者の
視界から遮蔽されている。このため注射時の恐怖感・嫌
悪感を大幅に和らげることができる。更に、ドーナッツ
状の頭部の皮膚に接触する部分は面積が広い平面状とな
っているため、注射時針管を皮膚に対して垂直に安定し
て保持できる構造であり、またスプリングによって針管
の体内への侵入速度を高めているため、注射時の痛みを
減少させることができる。
げるため、注射の前後も含めて針管は一切患者の視界か
ら遮蔽され、更に注射時の針管の進入速度を高めて所定
の深さ迄の到達時間を短縮して痛みを減少させ、注射時
に針管を皮膚に対して好ましい角度に安定・保持できる
注射器用補助具を提供することである。 【解決手段】ペン型注射器を収納して使用する注射器用
補助具において、自動的に針管が所定の深さ迄到達し、
所定量の注射液が注射される様に構成されてる他、針管
は注射時以外には補助具先端のドーナッツ状の頭部の内
部に収納され、注射時にもこの頭部によって終始患者の
視界から遮蔽されている。このため注射時の恐怖感・嫌
悪感を大幅に和らげることができる。更に、ドーナッツ
状の頭部の皮膚に接触する部分は面積が広い平面状とな
っているため、注射時針管を皮膚に対して垂直に安定し
て保持できる構造であり、またスプリングによって針管
の体内への侵入速度を高めているため、注射時の痛みを
減少させることができる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明の注射器用補助具は、
予め注射液量が設定可能なペン型注射器を内部に収納し
て使用する補助具に関するものである。更に詳しく述べ
ると、注射器の使用中も終始注射器の針管が外部から見
えない様に遮蔽されているため、注射時の恐怖感を和ら
げると共に針管の突き刺さる深さ及び角度を一定に保持
できる機能を有し、操作方法も容易な注射器用補助具で
ある。
予め注射液量が設定可能なペン型注射器を内部に収納し
て使用する補助具に関するものである。更に詳しく述べ
ると、注射器の使用中も終始注射器の針管が外部から見
えない様に遮蔽されているため、注射時の恐怖感を和ら
げると共に針管の突き刺さる深さ及び角度を一定に保持
できる機能を有し、操作方法も容易な注射器用補助具で
ある。
【0002】
【従来の技術】注射は通常医療行為として医師によって
行われているが、注射行為は皮膚に針管が突き刺さるた
め通常成人でも嫌悪感がある。特に患者が乳幼児である
場合や患者自身が注射する場合は針が恐怖感を与えない
ことが望ましい。例えば、ヒト成長ホルモン或いはイン
シュリン注射等では、患者自身が長期間にわたり一定時
間に注射をする必要がある場合があり、この様な場合患
者は必要時に患者自身で注射する方式が採用されている
からである。
行われているが、注射行為は皮膚に針管が突き刺さるた
め通常成人でも嫌悪感がある。特に患者が乳幼児である
場合や患者自身が注射する場合は針が恐怖感を与えない
ことが望ましい。例えば、ヒト成長ホルモン或いはイン
シュリン注射等では、患者自身が長期間にわたり一定時
間に注射をする必要がある場合があり、この様な場合患
者は必要時に患者自身で注射する方式が採用されている
からである。
【0003】注射器の針管が患者自身の皮膚に突き刺さ
る時の恐怖感或いは嫌悪感を和らげるためには、針管を
患者から直接見えない様に、針管の部分を遮蔽するため
に取り付ける各種のカバーが考案されている。例えば、
特公平 7-63507号には針管が管状外側スリーブに収容さ
れ、針の前進後退運動は内側スリーブと外側スリーブ内
面に限定され、針管が外部から見えない様な構造となっ
ている。しかし、注射時の恐怖感・嫌悪感を患者が満足
できる程に緩和することが可能な注射器の機構は未だ知
られていない。
る時の恐怖感或いは嫌悪感を和らげるためには、針管を
患者から直接見えない様に、針管の部分を遮蔽するため
に取り付ける各種のカバーが考案されている。例えば、
特公平 7-63507号には針管が管状外側スリーブに収容さ
れ、針の前進後退運動は内側スリーブと外側スリーブ内
面に限定され、針管が外部から見えない様な構造となっ
ている。しかし、注射時の恐怖感・嫌悪感を患者が満足
できる程に緩和することが可能な注射器の機構は未だ知
られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は注射時の患者
の恐怖感・嫌悪感を和らげるため、注射の前後も含めて
針管は一切患者から見えない様に遮蔽され、更に注射時
の針管の進入速度を高めて所定の深さ迄の到達時間を短
縮し、また、針管を指した際皮膚に対して好ましい角度
に安定して保持できる注射器用補助具を提供しようとす
るものである。
の恐怖感・嫌悪感を和らげるため、注射の前後も含めて
針管は一切患者から見えない様に遮蔽され、更に注射時
の針管の進入速度を高めて所定の深さ迄の到達時間を短
縮し、また、針管を指した際皮膚に対して好ましい角度
に安定して保持できる注射器用補助具を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の注射時の
患者の恐怖感・嫌悪感を和らげるため、注射器の針管が
注射の際注射の前後も含めて一切患者から見えない様に
遮蔽すること、注射時の針管の進入速度を高めて所定の
深さ迄の到達時間を短縮すること、針管が皮膚に対して
好ましい角度に安定して保持することを可能とする機構
について研究した結果本発明に到達した。
患者の恐怖感・嫌悪感を和らげるため、注射器の針管が
注射の際注射の前後も含めて一切患者から見えない様に
遮蔽すること、注射時の針管の進入速度を高めて所定の
深さ迄の到達時間を短縮すること、針管が皮膚に対して
好ましい角度に安定して保持することを可能とする機構
について研究した結果本発明に到達した。
【0006】すなわち、注射器用補助具1は前部ケース
2及び後部ケース3からなり、予め注射液量の設定が可
能なペン型注射器4を、内部に収納して注射するために
使用される。
2及び後部ケース3からなり、予め注射液量の設定が可
能なペン型注射器4を、内部に収納して注射するために
使用される。
【0007】(1) 前部ケース2は伸縮可能に連結され
た、ドーナッツ状の頭部5と円筒状部分6とからなり、
円筒状部分6の内部にはスプリング7とスプリング保持
用円筒8が摺動可能に挿入され、スプリング7は頭部5
とスプリング保持用円筒8との間に保持され、スプリン
グ保持用円筒8の後部で該注射器4の前部を保持してい
る。
た、ドーナッツ状の頭部5と円筒状部分6とからなり、
円筒状部分6の内部にはスプリング7とスプリング保持
用円筒8が摺動可能に挿入され、スプリング7は頭部5
とスプリング保持用円筒8との間に保持され、スプリン
グ保持用円筒8の後部で該注射器4の前部を保持してい
る。
【0008】(2) 後部ケース3は摺動可能に挿入され
た、外側及び内側の2層の円筒状部分からなり、外側円
筒状部分11の先端は前部ケース2の円筒状部分6の後端
に脱着可能に取り付けられ、内側円筒状部分12のフラン
ジ17と外側円筒状部分11の後端14との間にはスプリング
16が設けられ、スプリング16を圧縮した状態で保持させ
るため外側円筒状部分11には注射器起動用フック13が取
り付けられ、内側円筒状部分12には注射器作動用フック
13と噛み合う突起13′が設けられている。
た、外側及び内側の2層の円筒状部分からなり、外側円
筒状部分11の先端は前部ケース2の円筒状部分6の後端
に脱着可能に取り付けられ、内側円筒状部分12のフラン
ジ17と外側円筒状部分11の後端14との間にはスプリング
16が設けられ、スプリング16を圧縮した状態で保持させ
るため外側円筒状部分11には注射器起動用フック13が取
り付けられ、内側円筒状部分12には注射器作動用フック
13と噛み合う突起13′が設けられている。
【0009】(3) 注射液量を予めプランジャーの挿入可
能な長さによって設定された該注射器4は、前部ケース
2と後部ケース3との内部に収納され、針管18は前部ケ
ース2の頭部5の内部に保持され、注射時ドーナッツ状
の頭部5を皮膚に当て注射器起動用フック13と突起13′
の噛み合わせを外すと、スプリング16が伸長して該注射
器4のプランジャー後端を圧迫して、該注射器4が前進
し前部ケース2内部のスプリング7が収縮され、針管先
端が前部ケース2の頭部5より前進して皮膚に刺さり、
プランジャーが所定の長さだけ前進して所定量の注射液
が注射される様に構成されてなる注射器用補助具であ
る。
能な長さによって設定された該注射器4は、前部ケース
2と後部ケース3との内部に収納され、針管18は前部ケ
ース2の頭部5の内部に保持され、注射時ドーナッツ状
の頭部5を皮膚に当て注射器起動用フック13と突起13′
の噛み合わせを外すと、スプリング16が伸長して該注射
器4のプランジャー後端を圧迫して、該注射器4が前進
し前部ケース2内部のスプリング7が収縮され、針管先
端が前部ケース2の頭部5より前進して皮膚に刺さり、
プランジャーが所定の長さだけ前進して所定量の注射液
が注射される様に構成されてなる注射器用補助具であ
る。
【0010】以下、本発明について詳しく説明する。こ
こで、「注射液量を予めプランジャーの挿入可能な長さ
よって設定」できる注射器とは、所定の注射液量はダイ
ヤル等を回転させることによってプランジャーが所定の
長さが飛び出して設定され、プランジャーを押し込むこ
とによって所定量の注射液が投与される機構を有する注
射器である。通常は「ペン型」注射器とも呼ばれるタイ
プの注射器で、現在多くのタイプが知られている。本発
明ではこれらの何れのタイプにも適用可能である。
こで、「注射液量を予めプランジャーの挿入可能な長さ
よって設定」できる注射器とは、所定の注射液量はダイ
ヤル等を回転させることによってプランジャーが所定の
長さが飛び出して設定され、プランジャーを押し込むこ
とによって所定量の注射液が投与される機構を有する注
射器である。通常は「ペン型」注射器とも呼ばれるタイ
プの注射器で、現在多くのタイプが知られている。本発
明ではこれらの何れのタイプにも適用可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら本発明の注射
器用補助具の構造及び機能を具体的に説明する。図1に
本発明の注射器用補助具の一態様の斜視図を示す。前部
ケース2の前端に針管18を内部に包蔵して、外部の視線
から遮蔽する構造が示されている。その後部に前部ケー
ス2更に後部ケース3及び更に、プランジャーヘッド15
が連結されている。前部ケース2前端の頭部5の前面が
大きく平面状であることが本発明の注射器用補助具の特
徴の1つである。
器用補助具の構造及び機能を具体的に説明する。図1に
本発明の注射器用補助具の一態様の斜視図を示す。前部
ケース2の前端に針管18を内部に包蔵して、外部の視線
から遮蔽する構造が示されている。その後部に前部ケー
ス2更に後部ケース3及び更に、プランジャーヘッド15
が連結されている。前部ケース2前端の頭部5の前面が
大きく平面状であることが本発明の注射器用補助具の特
徴の1つである。
【0012】図2は注射器用補助具の使用前の状態にお
ける断面図を示す。注射器用補助具1は前部ケース2と
後部ケース3に分割され、2つのケースの内部に注射器
を収納した後それらを連結一体化して使用される。注射
器を収納する際には常法に従いアンプル内部の残留ガス
は放出して直ちに使用できる状態にして収納される。本
発明の注射器用補助具は予め注射液量の設定が可能なペ
ン型注射器に使用される。
ける断面図を示す。注射器用補助具1は前部ケース2と
後部ケース3に分割され、2つのケースの内部に注射器
を収納した後それらを連結一体化して使用される。注射
器を収納する際には常法に従いアンプル内部の残留ガス
は放出して直ちに使用できる状態にして収納される。本
発明の注射器用補助具は予め注射液量の設定が可能なペ
ン型注射器に使用される。
【0013】本発明の注射器用補助具は 100°Cの乾熱
または 120°Cの湿熱滅菌可能なプラスチックの成形品
で構成されている。注射器用補助具の材質は乾熱または
湿熱滅菌が可能であれば特に限定しないが、成型性及び
取扱易さの点でプラスチックが好ましく、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、
ポリエステル、ポリスルホンなどの耐熱性プラスチック
が使用可能である。
または 120°Cの湿熱滅菌可能なプラスチックの成形品
で構成されている。注射器用補助具の材質は乾熱または
湿熱滅菌が可能であれば特に限定しないが、成型性及び
取扱易さの点でプラスチックが好ましく、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、
ポリエステル、ポリスルホンなどの耐熱性プラスチック
が使用可能である。
【0014】前部ケース2はドーナッツ状の頭部5と円
筒状部分6からなり、円筒状部分6の先端に頭部5が伸
縮可能に連結されている。円筒状部分6の内側にはスプ
リング保持用円筒8が摺動可能に挿入され、前部スプリ
ング7が円筒状部分6の内側でドーナッツ状の頭部5と
スプリング保持用円筒8の間に伸長した状態で保持され
ている。尚、頭部5が円筒状部分6と伸縮可能に連結さ
れているのは、これによって注射時針管の侵入深さの調
節を可能とするためである。
筒状部分6からなり、円筒状部分6の先端に頭部5が伸
縮可能に連結されている。円筒状部分6の内側にはスプ
リング保持用円筒8が摺動可能に挿入され、前部スプリ
ング7が円筒状部分6の内側でドーナッツ状の頭部5と
スプリング保持用円筒8の間に伸長した状態で保持され
ている。尚、頭部5が円筒状部分6と伸縮可能に連結さ
れているのは、これによって注射時針管の侵入深さの調
節を可能とするためである。
【0015】スプリング7は図2に示すように、頭部5
とスプリング保持用円筒8の先端部分の間に保持されて
いる。スプリング保持用円筒8の内壁にはスプリング7
の一端を保持するフランジ9及び、注射器の前部を保持
するフランジ10が設けられている。注射器が補助具内を
前進する様に移動すると、注射器の前部がスプリング保
持用円筒のフランジ10と接触し、スプリング保持用円筒
の先端部分に保持されたスプリング7を収縮させて注射
器を前進させる。このため伸長した状態で保持されてい
た前部スプリング7が圧縮される。尚、前部スプリング
7の弾力は後部スプリング16より小さく設定すること
が、本発明の注射器の機能上好ましい。
とスプリング保持用円筒8の先端部分の間に保持されて
いる。スプリング保持用円筒8の内壁にはスプリング7
の一端を保持するフランジ9及び、注射器の前部を保持
するフランジ10が設けられている。注射器が補助具内を
前進する様に移動すると、注射器の前部がスプリング保
持用円筒のフランジ10と接触し、スプリング保持用円筒
の先端部分に保持されたスプリング7を収縮させて注射
器を前進させる。このため伸長した状態で保持されてい
た前部スプリング7が圧縮される。尚、前部スプリング
7の弾力は後部スプリング16より小さく設定すること
が、本発明の注射器の機能上好ましい。
【0016】ドーナッツ状の頭部5の皮膚に接触する部
分は直径が大きな円板状で、その中心部に針管18が通過
するために直径が比較的小さい円形の穴が設けられてい
る。皮膚に接触する部分は面積が広い平面状となってい
るため、注射時針管を皮膚に対して垂直に保持し易い構
造となっている。このため注射中に外部から多少の動揺
が伝わっても、安定した状態に保持することができる。
分は直径が大きな円板状で、その中心部に針管18が通過
するために直径が比較的小さい円形の穴が設けられてい
る。皮膚に接触する部分は面積が広い平面状となってい
るため、注射時針管を皮膚に対して垂直に保持し易い構
造となっている。このため注射中に外部から多少の動揺
が伝わっても、安定した状態に保持することができる。
【0017】後部ケース3は摺動可能に挿入された外側
円筒状部分11及び、内側円筒状部分12から構成されてい
る。外側円筒状部分11の先端には前部ケースの円筒部分
6の後端に脱着可能に連結するためネジ溝が設けられて
いる。またその円筒の外面には注射器起動用フック13が
取り付けられ、円筒の後端内側には後部スプリング16の
保持用フランジ14が設けられている。
円筒状部分11及び、内側円筒状部分12から構成されてい
る。外側円筒状部分11の先端には前部ケースの円筒部分
6の後端に脱着可能に連結するためネジ溝が設けられて
いる。またその円筒の外面には注射器起動用フック13が
取り付けられ、円筒の後端内側には後部スプリング16の
保持用フランジ14が設けられている。
【0018】内側円筒状部分12の先端は開口して、前部
ケース2の円筒状部分6の内側に摺動可能に挿入されて
いる。円筒状部分12の後端にはプランジャーヘッド15が
設けられている。また内側円筒状部分12の外面には、注
射器起動用フック13と噛み合わせて注射器の注射準備が
完了した状態に保持するためのフックの係合突起13′が
取り付けられている。
ケース2の円筒状部分6の内側に摺動可能に挿入されて
いる。円筒状部分12の後端にはプランジャーヘッド15が
設けられている。また内側円筒状部分12の外面には、注
射器起動用フック13と噛み合わせて注射器の注射準備が
完了した状態に保持するためのフックの係合突起13′が
取り付けられている。
【0019】また、後部スプリング16は内側円筒状部分
12の外側に設けられたフランジ17と、外側円筒状部分11
の後端内側に設けられたスプリング保持用フランジ14と
の間に保持されている。後部スプリング16は注射器使用
前は圧縮した状態で保持され、注射器起動用フック13を
外して注射器補助具を起動すると、スプリング16の伸長
する作用によって注射操作がなされ、注射完了時にはス
プリング16は伸長した状態となる。また、後部スプリン
グ16の弾力は前部スプリング7より大きくすることが、
本発明の注射器の機能上好ましい。
12の外側に設けられたフランジ17と、外側円筒状部分11
の後端内側に設けられたスプリング保持用フランジ14と
の間に保持されている。後部スプリング16は注射器使用
前は圧縮した状態で保持され、注射器起動用フック13を
外して注射器補助具を起動すると、スプリング16の伸長
する作用によって注射操作がなされ、注射完了時にはス
プリング16は伸長した状態となる。また、後部スプリン
グ16の弾力は前部スプリング7より大きくすることが、
本発明の注射器の機能上好ましい。
【0020】注射時には前部ケース2の先端に設けられ
た、ドーナッツ状の頭部5を注射する皮膚に通常垂直に
当て、注射器起動用フック13を外して注射器用補助具を
起動させる。注射器4が前進して針管18が頭部5より突
出して予め設定した所定の深さまで皮膚に突き刺さり、
更にプランジャーが前進して予め設定した液量の注射液
が体内に注入される。注射操作が完了後プランジャーヘ
ッドを引き戻して、注射器起動用フック13を内側円筒部
分の係合突起13′にかけると、針管は終始患者の視界か
ら遮られ状態で注射操作が完了される。これによって注
射時の恐怖感・嫌悪感を大幅に和らげることが、本発明
の最も大きな特徴の一つである。
た、ドーナッツ状の頭部5を注射する皮膚に通常垂直に
当て、注射器起動用フック13を外して注射器用補助具を
起動させる。注射器4が前進して針管18が頭部5より突
出して予め設定した所定の深さまで皮膚に突き刺さり、
更にプランジャーが前進して予め設定した液量の注射液
が体内に注入される。注射操作が完了後プランジャーヘ
ッドを引き戻して、注射器起動用フック13を内側円筒部
分の係合突起13′にかけると、針管は終始患者の視界か
ら遮られ状態で注射操作が完了される。これによって注
射時の恐怖感・嫌悪感を大幅に和らげることが、本発明
の最も大きな特徴の一つである。
【0021】注射器用補助具のドーナッツ状の頭部5の
皮膚に接触する部分は、直径が大きな円板状で、その中
心部に針管が通過するための直径が比較的小さい円形の
穴が設けられている。このため皮膚に接触する部分は面
積が広い平面状となっているため、注射時針管を皮膚に
対して垂直に保持し易い構造となっている。
皮膚に接触する部分は、直径が大きな円板状で、その中
心部に針管が通過するための直径が比較的小さい円形の
穴が設けられている。このため皮膚に接触する部分は面
積が広い平面状となっているため、注射時針管を皮膚に
対して垂直に保持し易い構造となっている。
【0022】また注射中に外部から多少の動揺が伝わっ
ても、安定した状態に保持することができる構造であ
る。このため注射時に針管がぶれることがなく、また針
管の体内への侵入速度を出来るだけ早くする様に、前部
スプリング7及び後部スプリング16の相互の弾力を設定
することによって、注射時の痛みを減少させることがで
きることも本発明の最も大きな特徴の一つである。
ても、安定した状態に保持することができる構造であ
る。このため注射時に針管がぶれることがなく、また針
管の体内への侵入速度を出来るだけ早くする様に、前部
スプリング7及び後部スプリング16の相互の弾力を設定
することによって、注射時の痛みを減少させることがで
きることも本発明の最も大きな特徴の一つである。
【0023】図3は、図2に示した注射器用補助具を操
作して注射操作を終了させた時点の状態を示した断面図
である。前述の様に後部ケース3に設けられた注射器起
動用フック13を操作して、噛み合った状態の係合突起1
3′から外すと、それまで圧縮されていたスプリング16
が伸長する。その弾力で後部ケースの内側円筒状部分12
を押し下げ、内側円筒状部分12が前進して注射器4を前
進される。注射器が更に前部ケースのスプリング保持用
円筒8を前進させ、前部ケース内に伸長した状態に保持
されていたスプリング7を収縮させる。2つのスプリン
グの弾力の組み合わせによって、注射器の針管が前部ケ
ースの頭部から前進して皮膚に刺さり、プランジャーが
所定の長さだけ前進して所定量の注射液が注射される。
作して注射操作を終了させた時点の状態を示した断面図
である。前述の様に後部ケース3に設けられた注射器起
動用フック13を操作して、噛み合った状態の係合突起1
3′から外すと、それまで圧縮されていたスプリング16
が伸長する。その弾力で後部ケースの内側円筒状部分12
を押し下げ、内側円筒状部分12が前進して注射器4を前
進される。注射器が更に前部ケースのスプリング保持用
円筒8を前進させ、前部ケース内に伸長した状態に保持
されていたスプリング7を収縮させる。2つのスプリン
グの弾力の組み合わせによって、注射器の針管が前部ケ
ースの頭部から前進して皮膚に刺さり、プランジャーが
所定の長さだけ前進して所定量の注射液が注射される。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、注射器の使用前には針
管が補助具に遮蔽され見えないので、針管による刺傷事
故を防ぐとともに、針管による恐怖感や嫌悪感を和らげ
ることができる。また補助具頭部の形状により皮膚に対
して垂直に保持しやすいので、注射器が適性に設置し易
くなる。更に補助具の内部に設置されたスプリングの弾
力によって注射操作が行われるので、操作は瞬間的であ
り痛みを低減することができる。それらの相乗効果によ
って注射に対する恐怖感をなくし、注射を容易にするこ
とができる。
管が補助具に遮蔽され見えないので、針管による刺傷事
故を防ぐとともに、針管による恐怖感や嫌悪感を和らげ
ることができる。また補助具頭部の形状により皮膚に対
して垂直に保持しやすいので、注射器が適性に設置し易
くなる。更に補助具の内部に設置されたスプリングの弾
力によって注射操作が行われるので、操作は瞬間的であ
り痛みを低減することができる。それらの相乗効果によ
って注射に対する恐怖感をなくし、注射を容易にするこ
とができる。
【図1】本発明の注射器用補助具の1態様の斜視図を示
す。注射器用補助具の内部には注射器が収納されている
状態を示す。
す。注射器用補助具の内部には注射器が収納されている
状態を示す。
【図2】図1に示した注射器用補助具の使用前の状態の
断面図を示す。
断面図を示す。
【図3】図2に示した注射器用補助具において注射が完
了した時点における状態の断面図を示す。
了した時点における状態の断面図を示す。
1 注射器用補助具 2 前部ケース 3 後部ケース 4 注射器 5 前部ケースの頭部 6 前部ケースの円筒部分 7 前部スプリング 8 前部ケースのスプリング保持用円筒 9 スプリング保持用のフランジ 10 注射器保持用のフランジ 11 後部ケースの外側円筒部分 12 後部ケースの内側円筒部分 13 注射器起動用フック 13′内側円筒部分の係合突起 14 外側円筒部分の後端フランジ 15 プランジャーヘッド 16 後部スプリング 17 後部スプリング保持用フランジ 18 針管
Claims (1)
- 【請求項1】注射器用補助具1は前部ケース2及び、後
部ケース3からなり、予め注射液量が設定可能なペン型
注射器4を、内部に収納して注射するために使用され、
(1) 前部ケース2は伸縮可能に連結された、ドーナッツ
状の頭部5と円筒状部分6とからなり、円筒状部分6の
内部にはスプリング7とスプリング保持用円筒8が摺動
可能に挿入され、スプリング7は頭部5とスプリング保
持用円筒8との間に保持され、スプリング保持用円筒8
の後部で該注射器4の前部を保持し、(2) 後部ケース3
は摺動可能に挿入された、外側及び内側の2層の円筒状
部分からなり、外側円筒状部分11の先端は前部ケース2
の円筒状部分6の後端に脱着可能に取り付けられ、内側
円筒状部分12のフランジ17と外側円筒状部分11の後端14
との間にはスプリング16が設けられ、スプリング16を圧
縮した状態で保持させるため外側円筒状部分11には注射
器起動用フック13が取り付けられ、内側円筒状部分12に
は注射器作動用フック13と噛み合う係合突起13′が設け
られ、(3) 注射液量を予めプランジャーの挿入可能な長
さよって設定された該注射器4は、前部ケース2と後部
ケース3との内部に収納され、針管18は前部ケース2の
頭部5の内部に保持され、注射時ドーナッツ状の頭部5
を皮膚に当て注射器起動用フック13と突起13′の噛み合
わせを外すと、スプリング16が伸長して該注射器4のプ
ランジャー後端を圧迫して、該注射器4が前進し前部ケ
ース2内部のスプリング7が収縮され、針管先端が前部
ケース2の頭部5より前進して皮膚に刺さり、プランジ
ャーが所定の長さだけ前進して所定量の注射液が注射さ
れる様に構成されてなる注射器用補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001081956A JP2002272842A (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 注射器用補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001081956A JP2002272842A (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 注射器用補助具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002272842A true JP2002272842A (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=18937962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001081956A Pending JP2002272842A (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 注射器用補助具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002272842A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102648995A (zh) * | 2012-04-13 | 2012-08-29 | 宣建民 | 无痛注射器 |
CN103028168A (zh) * | 2012-04-05 | 2013-04-10 | 宣建民 | 无痛注射器 |
JP2014530051A (ja) * | 2011-09-23 | 2014-11-17 | サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 針安全デバイス |
-
2001
- 2001-03-22 JP JP2001081956A patent/JP2002272842A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014530051A (ja) * | 2011-09-23 | 2014-11-17 | サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | 針安全デバイス |
CN103028168A (zh) * | 2012-04-05 | 2013-04-10 | 宣建民 | 无痛注射器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040614 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041019 |