JP2002272093A - アクティブ型力率改善回路 - Google Patents

アクティブ型力率改善回路

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JP2002272093A
JP2002272093A JP2001065974A JP2001065974A JP2002272093A JP 2002272093 A JP2002272093 A JP 2002272093A JP 2001065974 A JP2001065974 A JP 2001065974A JP 2001065974 A JP2001065974 A JP 2001065974A JP 2002272093 A JP2002272093 A JP 2002272093A
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Tatsuya Bano
達也 万尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力電流の大小にかかわらず入力電圧がゼロボ
ルト付近での適切なデッドタイムの設定を可能とする。 【解決手段】制御回路5に電流誤差増幅器10の出力を
非反転入力端子に抵抗R4を介して帰還接続した帰還回
路を設け、パルス幅変調信号のパルス幅に略比例して非
反転入力端子に加わる乗算器8の信号レベを変化させる
ことにより入力電圧Eiの零電圧付近でインバータ素子
4のオン、オフ制御が停止するデッドタイムを可変させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチングレギ
ュレータ電源装置の入力段に設けられACラインに対す
る雑音低減と負荷側に対し力率を改善するアクティブ型
力率改善回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチングレギュレータ電源装
置の入力段に配置されるアクティブ型力率改善回路とし
ては例えば図5に示す昇圧チョッパ回路を用いたものが
ある。
【0003】図5において、昇圧チョッパ回路は、入力
コンデンサC1、昇圧チョークコイルL、MOSFET
等を用いたインバータ素子2、整流ダイオードD、及び
出力側に設けた平滑コンデンサC2で構成される。
【0004】インバータ素子4は制御回路5によりPW
M制御されている。制御回路5は、出力検出電圧Eoと
基準電圧Vrefとの電圧誤差信号e1を出力する電圧
誤差増幅器6と、電圧誤差信号e1と入力電圧検出信号
Eiとを乗算する乗算器8と、乗算器8からの出力信号
e2を反転入力端子に入力すると共に非反転入力端子に
入力電流検出回路9からの入力電流検出信号e3を入力
して電流誤差信号e4を出力する電流誤差増幅器10
と、電流誤差信号e4と三角波発振器からの三角波信号
e5とを比較して電流誤差信号e4に応じてパルス幅が
変化するパルス幅変調信号e5をインバータ素子4に入
力してオン、オフ制御するパルス幅変調回路11とを備
える。
【0005】この昇圧チョッパ回路を使用したアクティ
ブ型力率改善回路は、交流電圧Eiを入力端子1a,1
b入力し、昇圧した直流電圧Eoを出力端子2a,2b
から次段のスイッチングレギュレータ電源装置に出力す
る。
【0006】PWMコンパレータ11よりインバータ素
子4がオンすると、入力交流電圧Eiにより昇圧チョー
クコイルLに電流を流してエネルギーを蓄積し、続いて
インバータ素子4がオフすると、昇圧チョークコイルL
に蓄積したエネルギーにより電流を昇圧整流ダイオード
Dを通して整流し、平滑用コンデンサC2にエネルギー
を移り、これを繰り返している。
【0007】このためインバータ素子4をオンした時に
インバータ電流iQが流れ、次にインバータ素子4をオ
フした時に整流電流iDが流れ、そのため昇圧チョーク
コイルLには両方を合成した鋭い三角波のチョーク電流
iLが流れ、これが繰り返される。
【0008】このためインバータ素子4のオン、オフ制
御によって入力交流電圧Eiの電圧波形に比例したピー
ク値をもつチョーク電流iLが昇圧チョークコイルLに
流れ、この場合、チョーク電流iLの平均電流は、交流
電圧波形Eiに近い入力電流波形となり、これによって
交流電圧波形と交流電流波形の位相をほぼ同相にして力
率を1に近づけている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアクティブ型力率改善回路にあっては、入力
電圧を昇圧して力率を改善する動作を行っているが、入
力電圧がゼロボルト付近のときも昇圧電圧まで昇圧させ
ようと動作するため、MOS−FET等を用いたインバ
ータ素子4の発熱が大きくなってしまう問題がある。
【0010】そこで従来回路にあっては、定電圧源15
から抵抗R8を介して電流誤差増幅器12の反転入力端
子にある固定電圧をバイアス電圧Ebとして加えること
で、入力電圧のゼロボルト付近で昇圧動作を行わないデ
ッドタイムを設けている。
【0011】しかしながら、このような固定バイアスを
行う場合には、入力電圧が低くまた出力電力が大きくな
ることで入力電流が多い場合には、力率の改善や入力電
流の高調波成分にとって影響は少ないが、入力電圧が高
くまた出力電力が少なくなることで入力電流が少ない場
合には、力率が悪くなったり、入力電流の高調波成分が
大きくなってしまう問題がある。
【0012】図6(A)は入力電流が多い時であり、パ
ルス幅変調回路11によるインバータ素子4のオン、オ
フ制御により流れる理想的なチョーク電流iLを示して
おり、入力電圧Eiに追従するように電流ピーク値が変
化している。ここで固定的なバイアス電圧Ebが加わる
ことで、その分、入力電圧Eiに応じた乗算信号e2が
低下して入力電圧Eib相当の信号となり、図6(B)
のようにパルス幅変調回路11の動作が停止するデッド
タイムTd3が生ずる。
【0013】図6(C)は入力電流が少ない時であり、
固定的なバイアス電圧Ebが加わることで、その分、入
力電圧Eiに応じた乗算信号e2が低下して入力電圧E
ib相当の信号となり、図6(D)のようにパルス幅変
調回路11の動作が停止するデッドタイムTd4が長く
なり、このため力率が悪くなったり、入力電流の高調波
成分が大きくなってしまう問題がある。
【0014】そこで入力電流が少ない時のデッドタイム
Td4が長くなり過ぎないように固定バイアスを決める
ことなるが、すると入力電流が多い時のデットタイムT
d3が短くなり、インバータ素子の発熱を充分におさえ
ることが困難であった。
【0015】本発明は、入力電流の大小にかかわらず入
力電圧がゼロボルト付近での適切なデッドタイムの設定
を可能とするアクティブ型力率改善回路を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明発議のように構成する。まず本発明は、入力交流
電圧の正弦波形に比例してピーク値が変化するスイッチ
ング電流を昇圧チョークコイルに流すように制御回路に
よりインバータ素子をオン、オフ制御し、チョークコイ
ルに流れた電流を整流素子で整流した後にコンデンサで
平滑して直流電圧を出力する昇圧チョッパ回路を備え、
制御回路は、出力検出電圧と基準電圧との電圧誤差信号
を出力する電圧誤差増幅器と、電圧誤差信号と入力電圧
検出信号とを乗算する乗算器と、乗算器からの出力信号
を反転入力端子に入力すると共に非反転入力端子に入力
電流検出信号を入力して電流誤差信号を出力する電流誤
差増幅器と、電流誤差信号と三角波信号とを比較し、電
流誤差信号に応じてパルス幅が変化するパルス幅変調信
号を出力して前記オン、オフ制御するパルス幅変調回路
とを備えたアクティブ型力率改善回路を対象とする。
【0017】このようなアクティブ型力率改善回路にお
いて、本発明は、電流誤差増幅器の出力を非反転入力端
子に帰還素子を介して帰還接続した帰還回路を設け、パ
ルス幅変調信号のパルス幅に略比例して非反転入力端子
に加わる乗算器の信号レベを変化させることにより入力
電圧の零電圧付近でインバータ素子のオン、オフ制御が
停止するデッドロックタイムを可変させることを特徴と
する。
【0018】ここで帰還素子は数百KΩ至数MΩの抵抗
とする。また帰還素子として抵抗と並列に任意のインピ
ーダンス素子又は回路を接続しても良い。
【0019】このため電流誤差増幅器の非反転入力端子
に加わるバイアスは、パルス幅変調信号のパルス幅に比
例することとなり、入力電流が少ないときはパルス幅が
狭いのでバイアスは少なく、入力電圧のゼロボルト付近
のデットタイムも短くなり、力率の低下を防ぎ、高調波
成分を抑えることができる。これに対し入力電流が多く
なるとパルス幅は広くなり、バイアスは大きくなって入
力電圧のゼロボルト付近でのデッドタイムが充分に長く
なり、インバータ素子の発熱を防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明におけるアクティブ
型力率改善回路の一実施形態を示した回路ブロック図で
ある。
【0021】図1において、入力端子1a,1bには交
流入力電圧Eiが与えられており、整流回路3で全波整
流された整流電圧が昇圧チョッパ回路に印加されてい
る。なお入力コンデンサC1はノイズフィルタとして機
能する。
【0022】昇圧チョッパ回路は、入力側に設けた昇圧
チョークコイルL、MOSFETなどを用いたインバー
タ素子4、整流ダイオードD、及び出力側に設けた平滑
コンデンサC2で構成され、出力端子2a,2b側に出
力電圧E0を出力する。
【0023】昇圧チョッパ回路のインバータ素子4は、
制御回路5によりPWM制御されている。制御回路5は
電圧誤差増幅器6の反転入力端子に、抵抗R1,R2で
分圧した出力電圧E0に比例した出力検出電圧を入力し
ており、基準電圧源7の基準電圧Vrefとの誤差信号
e1を出力する。
【0024】乗算器8は誤差信号e1と抵抗R3を介し
て検出した入力電圧E1とを乗算し、乗算信号E2を出
力する。乗算器8の出力は電流誤差増幅器10の反転入
力端子に接続され、その非反転入力端子には電流検出回
路9からの電流検出信号E3が加えられている。
【0025】電流検出回路9は昇圧回路におけるマイナ
ス側のラインに微小な電流検出用の抵抗R5を挿入接続
し、抵抗R7を介して乗算器8の出力に抵抗R5の一方
を接続し、他方を抵抗R6を介して電流誤差増幅器10
の反転入力端子に接続し、乗算信号E2を基準レベルと
して変化する電流検出信号E3を入力している。
【0026】電流誤差増幅器10からの誤差信号e4は
パルス幅変調回路11に入力され、鋸波発振器12から
の一定周波数の鋸波と比較され、誤差信号e4の信号レ
ベルに応じてパルス幅の変化するパルス幅変調信号をイ
ンバータ素子4に出力してオン、オフ制御している。
【0027】このようなアクティブ型力率改善回路の構
成に加え本発明にあっては、更に、電流誤差増幅器10
の出力を抵抗R4を介して乗算器8の出力、即ち電流誤
差増幅器10の反転入力端子に接続した帰還回路を設け
ている。この帰還回路に設けている抵抗R4としては、
例えば数百kΩ〜数MΩの抵抗を使用する。
【0028】図2は図1のアクティブ型力率改善回路に
おける昇圧チョッパ回路による力率改善動作のための入
力電圧Eiとチョーク電流iLの説明図である。
【0029】図1のアクティブ型力率改善回路における
昇圧チョッパ回路は、交流電圧Eiを入力端子1a,1
bに入力し、昇圧した直流電圧E0を出力端子2a,2
bから例えば次段に設けられるスイッチングレギュレー
タ電源装置に出力する。
【0030】PWM変調回路11によりインバータ素子
4がオンすると、入力交流電圧Eiにより昇圧チョーク
コイルLに電流を流してエネルギーを蓄積し、続いてイ
ンバータ素子4がオフすると昇圧チョークコイルLに蓄
積したエネルギーにより電流を昇圧整流ダイオードDに
通して整流し、平滑コンデンサC2にエネルギーを移
し、これを繰り返している。
【0031】このため、インバータ素子4をオンしたと
きに図2(B)のインバータ電流iQが流れ、次にイン
バータ素子4をオフしたときに図2(C)の整流電流i
Dが流れ、そのため昇圧チョークコイルLには両方を合
成した図2(A)のチョーク電流iLが流れ、これが繰
り返される。
【0032】このため、インバータ素子4のオン、オフ
制御によって入力交流電圧Eiの電圧波形に比例したピ
ーク値をもつチョーク電流iLが昇圧チョークコイルL
に流れる。この場合、チョーク電流iLの平均電流iL
aveは交流電圧波形Eiに近い入力電流波形となり、
これによって交流電圧波形Eiと交流電流波形の位相を
ほぼ同相にして力率を1に近付ける。
【0033】図3は、図1の制御回路5における本発明
により設けた抵抗R4による電流誤差増幅器10の反転
入力に対する乗算信号E2に対するバイアスのフィード
バック制御による入力電圧Eiのゼロボルト付近におけ
るデッドタイムの説明図である。
【0034】図3(A)は入力電流が多い時の理想的な
チョーク電流iLであり、抵抗R4によるフィードバッ
クによるバイアス電圧Ebがない場合には入力電圧Ei
にピーク値が追従したチョーク電流iLが流れる。これ
に対し本発明にあっては、抵抗R4による帰還回路で電
流誤差増幅器10から出力される誤差信号いe4を所定
割合でフィードバックして、乗算器8からの乗算信号e
2を減ずる方向にバイアスを加えている。
【0035】これによって入力電圧Eiに対しバイアス
電圧Eb1に相当する分だけ減少した入力電圧Eibに
相当する信号が電流誤差増幅器10の反転入力端子に入
力することになる。このため制御回路5は、図3(A)
のバイアス電圧Eb1分低い入力電圧Eibに対応した
電流誤差増幅器10からの誤差信号E4と鋸波発振器1
2からの鋸波信号とをパルス幅変調回路11で比較し、
バイアス電圧Eb分だけ低い入力電圧ibにピーク値が
追従したチョーク電流iLをインバータ素子4のオン、
オフ制御で流すようにスイッチング制御する。
【0036】同時に電圧誤差増幅器6からは出力電圧E
0と基準電圧Vrefとの差に応じた誤差信号e1が出
力され、これに乗算器8で入力電圧Eiを乗算すること
により乗算信号e2を出力しているため、出力電圧E0
に対する基準電圧Vrefとの誤差をなくすように、パ
ルス幅変調回路11はパルス幅変調信号のパルス幅を制
御している。
【0037】ここで図3(A)の入力電流が多いときと
は、入力電圧Eiが低く出力電力が大きい場合であり、
入力電圧Eiのゼロボルト付近においても規定の昇圧レ
ベルにするためのスイッチ制御が行われているが、バイ
アス電圧Ebのフィードバックによりゼロボルト付近で
は乗算器8からの乗算信号E2がゼロボルトとなり、そ
の間、パルス幅変調回路11によるインバータ素子4の
オン、オフ制御が停止するデッドタイムTd1を生じて
いる。
【0038】図3(C)は入力電流が少ないときのデッ
ドタイムである。入力電流が少なくなるのは、入力電圧
が高く出力電力が小さいときである。このように入力電
流が少ないときにはパルス幅変調回路11によりインバ
ータ素子4をオン、オフ制御するパルス幅変調信号のパ
ルス幅は短くなり、このための電流誤差増幅器10から
の誤差信号E4も信号レベルが低下しており、その結
果、抵抗R4によりフィードバックされるバイアス電圧
も図3(C)のように、入力電流が多い場合に比べ小さ
いバイアス電圧Eb2となる。
【0039】このためバイアス電圧Eb2への減少に伴
い、入力電圧Eiのゼロボルト付近でのデッドタイム
は、入力電流が多いときのデッドタイムTd1に対し、
入力電流が少ないときには図3(D)のように短いデッ
ドタイムTd2となる。
【0040】このため入力電圧が低く出力電力が大きい
ために入力電流が多い時にはデッドタイムが長くなり、
逆に入力電圧が高く出力電力が小さいために入力電流が
少ないときにはデッドタイムが短くなる。
【0041】従って、図3(A)のように入力電流が多
い時に入力電圧Eiのゼロボルト付近でのデッドタイム
Td1を十分な時間とし、入力電圧がゼロボルト付近の
ときの昇圧動作によってインバータ素子4の発熱が大き
くなってしまうことを防止できる。
【0042】このように入力電流が多い時のデッドタイ
ムTd1が十分に長くとも、入力電流が少ない時には、
図3(C)のように入力電流の減少に応じてバイアス電
圧も小さくなることで、デッドタイムTd2も短くな
り、入力電圧Eiのゼロボルト付近のデッドタイムを短
くすることで力率の悪化を防ぎ、また入力電流の高調波
成分が大きくなってしまうことを防ぐことができる。
【0043】即ち、入力電圧が高いときや出力電力が小
さいときとなる入力電流が少ないときにデッドタイムを
短くすることで高力率にでき、一方、入力電圧が低いと
きや出力電力が大きいときとなる入力電流が多いときに
はデッドタイムを長くし、インバータ素子4、昇圧チョ
ークコイルL及び昇圧ダイオードDの発熱を抑えること
ができる。
【0044】図4は本発明の他の実施形態の回路ブロッ
ク図である。この実施形態にあっては、制御回路5に設
けている電流誤差増幅器10の帰還抵抗R4と並列に、
他のインピーダンスZ1を接続している。インピーダン
スZ1としては、コンデンサや、コンデンサと抵抗の直
列回路などを使用し、これによって電流誤差増幅器10
の周波数特性が決まる。このように抵抗R4と並列に他
のインピーダンスZ1を接続した帰還回路を設けた場合
についても、図1の実施形態と同様、入力電流にほぼ比
例したバイアス電圧を電流誤差増幅器10の反転入力端
子にフィードバックし、乗算器8からの乗算信号E3を
減らすことで、入力電流が多いときにはデッドタイムを
長くし、入力電流が小さいときにはデッドタイムを短く
することができる。
【0045】なお本発明は、その目的と利点を損なわな
い適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値
による限定は受けない。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、入力電圧が低いときや出力電力が大きいときとなる
入力電流が多い場合に、入力電圧のゼロボルト付近で十
分なデッドタイムを設定することで、インバータによる
昇圧動作を停止させ、インバータ素子、昇圧チョークコ
イル、整流ダイオードなどのパワー部品の発熱を抑える
ことができる。
【0047】また入力電圧が高いときや出力電力が小さ
いときとなる入力電流が少ない場合は、デッドタイムを
短くして入力電圧のゼロボルト付近での昇圧動作の停止
による力率の悪化を防ぎ、同時に入力電流の高調波成分
を抑えた高力率の動作ができる。この結果、発熱を抑え
ながら高力率の回路が実現され、且つパワー系統の小型
化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示した回路ブロック図
【図2】図1のインバータ動作による入力電圧に追従す
るチョーク電流の説明図
【図3】図1における入力電流の変化に対するバイアス
とデッドタイムとの関係を示した説明図
【図4】本発明の他の実施形態を示した回路ブロック図
【図5】従来の回路ブロック図
【図6】固定バイアスをとる従来回路のデッドタイムの
説明図
【符号の説明】
1a,1b:入力端子 2a,2b:出力端子 3:整流回路 4:インバータ素子 5:制御回路 6:電圧誤差増幅器 7:基準電圧源 8:乗算器 9:電流検出回路 10:電流誤差増幅器 11:パルス幅変調回路 12:鋸波発振器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月30日(2001.3.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】このようなアクティブ型力率改善回路にお
いて、本発明は、電流誤差増幅器の出力を非反転入力端
子に帰還素子を介して帰還接続した帰還回路を設け、パ
ルス幅変調信号のパルス幅に略比例して非反転入力端子
に加わる乗算器の信号レベルを変化させることにより入
力電圧の零電圧付近でインバータ素子のオン、オフ制御
が停止するデッドロックタイムを可変させることを特徴
とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】図3(A)は入力電流が多い時の理想的な
チョーク電流iLであり、抵抗R4によるフィードバッ
クによるバイアス電圧Ebがない場合には入力電圧Ei
にピーク値が追従したチョーク電流iLが流れる。これ
に対し本発明にあっては、抵抗R4による帰還回路で電
流誤差増幅器10から出力される誤差信号e4を所定割
合でフィードバックして、乗算器8からの乗算信号e2
を減ずる方向にバイアスを加えている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力交流電圧の正弦波形に比例してピーク
    値が変化するスイッチング電流を昇圧チョークコイルに
    流すように制御回路によりインバータ素子をオン、オフ
    制御し、前記チョークコイルに流れた電流を整流素子で
    整流した後にコンデンサで平滑して直流電圧を出力する
    昇圧チョッパ回路を備え、前記制御回路は、出力検出電
    圧と基準電圧との電圧誤差信号を出力する電圧誤差増幅
    器と、前記電圧誤差信号と入力電圧検出信号とを乗算す
    る乗算器と、前記乗算器からの出力信号を反転入力端子
    に入力すると共に非反転入力端子に入力電流検出信号を
    入力して電流誤差信号を出力する電流誤差増幅器と、前
    記電流誤差信号と三角波信号とを比較し、電流誤差信号
    に応じてパルス幅が変化するパルス幅変調信号を出力し
    て前記オン、オフ制御するパルス幅変調回路とを備えた
    アクティブ型力率改善回路に於いて、 前記電流誤差増幅器の出力を非反転入力端子に帰還素子
    を介して帰還接続した帰還回路を設け、パルス幅変調信
    号のパルス幅に略反比例して非反転入力端子に加わる乗
    算器の信号レベを変化させることにより入力電圧の零電
    圧付近で前記インバータ素子のオン、オフ制御が停止す
    るデッドロックタイムを可変させるように構成すること
    を特徴とするアクティブ型力率改善回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアクティブ型力率改善回路
    に於いて、前記帰還素子は数百KΩ至数MΩの抵抗であ
    ることを特徴とするアクティブ型力率改善回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載のアクティブ型力率改善回路
    に於いて、前記帰還素子として前記抵抗と並列に任意の
    インピーダンス素子又は回路を接続したことを特徴とす
    るアクティブ型力率改善回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8144144B2 (en) 2002-10-21 2012-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
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